JP2022029172A - 有効成分放出材料、有効成分放出材料の製造方法、有効成分の放出方法 - Google Patents

有効成分放出材料、有効成分放出材料の製造方法、有効成分の放出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】徐放性に優れ、高湿度下でより多くの有効成分を放出できる有効成分放出材料及びその製造方法;高湿度下でより多くの有効成分を長期間にわたって放出できる、有効成分の放出方法を提供する。【解決手段】金属イオンと前記金属イオンに配位結合した親水性の有機配位子とを有する、多孔性配位高分子と、前記多孔性配位高分子の分子細孔に吸着した、揮散性成分と、を含み、前記揮散性成分のオクタノール/水分配係数が、-1.5~8である、有効成分放出材料;前記多孔性配位高分子と前記揮散性成分とを混合することを含む、前記有効成分放出材料の製造方法;前記有効成分放出材料を、湿気を含有する環境下に置く、有効成分の放出方法。【選択図】なし

Description

本発明は、有効成分放出材料、有効成分放出材料の製造方法、有効成分の放出方法に関する。
防かび剤、抗菌剤、防虫剤等の揮散性成分を大気中に徐々に放出する徐放性の放出材料が知られている(例えば、特許文献1~3)。
特許文献1では、ロジンと揮散性成分とを含む放出材料が提案されている。特許文献1の実施例では、ロジンの溶融物を冷却固化したものから揮散性成分が放出される。
特許文献2では、特定の脂肪酸トリグリセリドと疎水性物質と揮散性成分との混錬物を含む放出材料が提案されている。特許文献2の放出材料においては、前記混錬物から揮散性成分が放出される。
特許文献3では、イソチオシアン酸アリルが含浸した支持体が特定の包装材で包装された放出材料が提案されている。特許文献3の実施例では、イソチオシアン酸アリルがケイ酸カルシウム等の粒子に含浸したものを包装材に封入している。そのため、イソチオシアン酸アリルはケイ酸カルシウム等の粒子から放出される。
特開平10-53755号公報 特開2005-75762号公報 国際公開第95/12981号
カビ等の菌、害虫の発生、生育においては、高湿度の環境条件が好適である。したがって、例えば、抗菌効果、防虫効果を効果的に得るためには、周囲環境の湿度に応答して高湿度下でより多くの有効成分を放出できる材料が有効である。高湿度下で選択的に有効成分を放出させることができれば、有効成分の担持量を少なくすることができるという利点もある。
加えて、有効成分の放出材料には、有効成分の効果を長期間にわたって持続させるために優れた徐放性が求められる。
本発明は、徐放性に優れ、高湿度下でより多くの有効成分を放出できる有効成分放出材料及びその製造方法;高湿度下でより多くの有効成分を長期間にわたって放出できる有効成分の放出方法を提供する。
本発明は、下記の態様を有する。
[1] 防かび剤、抗菌剤及び防虫剤からなる群から選ばれる少なくとも1つ以上を放出する材料であって、金属イオンと、前記金属イオンに配位結合した親水性の有機配位子とを有する多孔性配位高分子と、前記多孔性配位高分子の分子細孔に吸着した揮散性成分と、を含み、前記揮散性成分のオクタノール/水分配係数が、-1.5~8である、有効成分放出材料。
[2] 前記金属イオンが、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Co、Cu、Y、Zr、Nb、Mo、Tc、Ru、Rh、Ag、Hf、Al、Zn、Fe、Ta、W、Re、Os及びIrからなる群から選ばれる少なくとも1種以上の金属のイオンである、[1]の有効成分放出材料。
[3] 前記揮散性成分として、少なくともアリルイソチオシアネートを含む、[1]又は[2]の有効成分放出材料。
[4] 前記有機配位子が、トリメシン酸骨格を有する、[1]~[3]のいずれかの有効成分放出材料。
[5] 前記多孔性配位高分子に対する前記揮散性成分の質量比が、0.00001/1~1/1である、[1]~[4]のいずれかの有効成分放出材料。
[6] 前記多孔性配位高分子と前記揮散性成分とを混合することを含む、[1]~[5]のいずれかの有効成分放出材料の製造方法。
[7] [1]~[5]のいずれかの有効成分放出材料を、湿気を含有する環境下に置く、有効成分の放出方法。
本発明の有効成分放出材料は徐放性に優れ、高湿度下でより多くの有効成分を放出できる。
本発明の有効成分放出材料の製造方法によれば、徐放性に優れ、高湿度下でより多くの有効成分を放出できる有効成分放出材料が得られる。
本発明の有効成分の放出方法によれば、高湿度下でより多くの有効成分を長期間にわたって放出できる。
本明細書における以下の用語の意味は、下記の通りである。
「多孔性配位高分子」とは、規則的に配置された複数の金属イオンが、架橋性の有機配位子と連結されて形成されている結晶性の高分子である。多孔性配位高分子は、PCP(Porous Coordination Polymer)、MOF(Metal-Organic Framework)に加えてその他種々の名称で表記されることがある。本明細書において「多孔性配位高分子」はこれらの学術的用語を指すものとして厳密に解釈されるものではない。
本明細書および特許請求の範囲において数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値および上限値として含むことを意味する。
<有効成分放出材料>
本発明の有効成分放出材料は、多孔性配位高分子と、揮散性成分とを含む。本発明の有効成分放出材料は、発明の効果が損なわれない範囲内であれば、多孔性配位高分子及び揮散性成分以外の他の成分をさらに含んでもよい。
(多孔性配位高分子)
多孔性配位高分子は、金属イオンと、金属イオンに配位結合した親水性の有機配位子とを有する。多孔性配位高分子は、SBU(Secondary Building Unit)と呼ばれる三次元構造の単位を組み合わせて形成することができる。SBUは、通常、複数の金属イオンと有機物である有機配位子との配位結合により立体的に形成される。
多孔性配位高分子において、発明の効果が得られる範囲内であれば、金属イオンは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。同様に発明の効果が得られる範囲内であれば、有機配位子は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。金属イオンの種類数と有機配位子の種類数との比も1:1に限定されない。
従来、揮発性成分を吸着させる多孔質材料として、活性炭、ゼオライト等の材料が使用されてきた。活性炭、ゼオライト等の材料にあっては、孔径が不均一であり、揮発性成分の吸着能、放出能が不均一となる、という問題がある。
これに対し、多孔性配位高分子は結晶性の高分子構造で形成されているため、高分子構造を規則的に設計可能である。そのため、金属イオン、有機配位子の選択により、分子細孔の形状、大きさを設計しやすく、揮発性成分の吸着能、放出能が均一となるという利点がある。
したがって、揮発性成分を吸着させる担持体として多孔性配位高分子を使用することで、吸着能の向上を図ることができ、結果として従来の材料よりも優れた徐放性が発揮されることが期待される。加えて、分子細孔の大きさが均一となる傾向があることから、放出能の制御も容易である。その結果、高湿度下でより多くの揮発性成分を放出させるという制御も実現しやすいと考えられる。したがって、高湿度下でより多くの揮発性成分を揮散させることや徐放性の向上を目的とした場合、多孔性配位高分子は有効成分放出材料に好適に適用できる。
多孔性配位高分子の結晶性の高分子構造の内部には、中空状の空間、すなわち分子細孔が形成される。分子細孔は、複数の金属イオンとこれら複数の金属イオンを連結する有機配位子とで形成される。例えば、4つの金属イオンが各頂点に配置され、これら4つの金属イオンが複数の有機配位子で連結されて形成される4員環の分子細孔;6つの金属イオンが各頂点に配置され、これら6つの金属イオンが複数の有機配位子で連結されて形成される6員環の分子細孔等が挙げられる。これら4員環、6員環の他にも種々の形状の分子細孔が存在し得る。
分子細孔の形状、大きさは、金属イオン、有機配位子の選択により決定できる。また、X線回折測定により、多孔性配位高分子の結晶構造、分子細孔の形状及び大きさが反映されたX線回折パターンを得ることができる。ただし、このX線回折パターンのみに基づいて結晶構造、分子細孔の形状及び大きさを決定することは困難である場合が多い。
そこで、Mercury(The Cambridge Crystallographic Data Centre)等のソフトウェアを使用して分子シミュレーションを行うことができる。分子シミュレーションの結果に基づいて、in silicoで分子細孔の大きさを決定してもよい。例えば、一定の分子細孔の開口部を構成する原子間の最大距離を分子細孔の大きさとしてもよく、開口部を構成する原子団の外接円の直径を分子細孔の大きさとしてもよい。
本発明においては、X線回折パターンによる測定結果、分子シミュレーションに基づく計算結果のいずれも分子細孔の大きさとして用いることができるものとする。
金属イオンとしては、多孔性配位高分子の入手の容易さ、発明の効果が得られやすいことから、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Co、Cu、Y、Zr、Nb、Mo、Tc、Ru、Rh、Ag、Hf、Al、Zn、Fe、Ta、W、Re、Os及びIrからなる群から選ばれる少なくとも1種以上の金属のイオンが好ましく、Fe2+、Fe3+、Cr3+、Zn2+及びCu2+からなる群から選ばれる少なくとも1種以上がより好ましく、Fe2+、Fe3+、Zn2+及びCu2+からなる群から選ばれる少なくとも1種以上がさらに好ましい。これらの金属イオンは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
親水性の有機配位子としては、親水性の官能基を有する有機配位子が好ましい。親水性の官能基としては、例えば、ヒドロキシル基、カルボニル基、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基、アミノ基、チオール基、アミド基、アルデヒド基、ニトロ基等が挙げられる。ただし、親水性の官能基はこれらの例示に限定されない。また、親水性の官能基は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
親水性の官能基としては、発明の効果が得られやすいことから、カルボキシル基を有する有機配位子が好ましい。カルボキシル基を有する有機配位子としては、芳香族カルボン酸で形成された有機配位子、脂肪族カルボン酸で形成された有機配位子が挙げられる。
芳香族カルボン酸としては、例えば、1,2,4,5-テトラキス(4-カルボキシフェニル)ベンゼン、1,3,5-トリス(4’-カルボキシ[1,1’-ビフェニル]-4-イル)ベンゼン、1,3,5-トリス(4-カルボキシフェニル)ベンゼン、ベンゼン-1,3,5-トリカルボン酸、2,5-ジヒドロキシテレフタル酸、2,6-ナフチレンジカルボン酸、2-ヒドロキシテレフタル酸、3,3’,5,5’-テトラカルボキシジフェニルメタン、4,4’,4”-S-トリアジン-2,4,6-トリイル-トリス(ベンジルオキシ)安息香酸、9,10-アントラセンジカルボン酸、ビフェニル-3,3’,5,5’-テトラカルボン酸、ビフェニル-3,4’,5-トリカルボン酸、テレフタル酸(BDC)、トリメシン酸(BTC)、[1,1’:4’,1”]テルフェニル-3,3’,5,5’-テトラカルボン酸が挙げられる。
芳香族カルボン酸はこれらの例示に限定されない。また、これらの芳香族カルボン酸は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
脂肪族カルボン酸としては、例えば、炭素数5~12の環状飽和脂肪族多価カルボン酸、不飽和2価カルボン酸等が挙げられる。
炭素数5~12の環状飽和脂肪族多価カルボン酸としては、例えば、1,2-シス-シクロプロパンジカルボン酸、1,2-トランス-シクロプロパンジカルボン酸、1,3-シス-シクロブタンジカルボン酸、1,3-トランス-シクロブタンジカルボン酸、1,4-シス-シクロヘキサンジカルボン酸、1,4-トランス-シクロヘキサンジカルボン酸及び1,3-アダマンタンジカルボン酸、(1α,2α,4α)-1,2,4-シクロヘキサントリカルボン酸等が挙げられる。
不飽和2価カルボン酸としては、例えば、フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸等が挙げられる。
ただし、脂肪族カルボン酸はこれらの例示に限定されない。また、これらの脂肪族カルボン酸は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
入手が容易であることから、芳香族カルボン酸としては、ベンゼン-1,3,5-トリカルボン酸、すなわちトリメシン酸が好ましい。この場合、親水性の有機配位子は、トリメシン酸で形成されるトリメシン酸骨格を有する。
トリメシン酸骨格を有する有機配位子を含む多孔性配位高分子の場合、剛直な骨格であるトリメシン酸骨格が金属イオンに配位結合し、規則的な結晶構造が形成される。この結晶構造の内部空間として、分子細孔が形成される。
トリメシン酸骨格を有する有機配位子を含む多孔性配位高分子としては、例えば、MIL-100(CAS番号:1257379-83-1、金属イオン:Fe3+)、MIL-101(CAS番号:869288-09-5、金属イオン:Cr3+)、MIL-53(CAS番号:654061-20-8、金属イオン:Al3+)が挙げられる。ただし、トリメシン酸骨格を有する有機配位子を含む多孔性配位高分子は、これらの例示に限定されない。
(揮散性成分)
揮散性成分は、多孔性配位高分子の分子細孔に吸着している。
揮散性成分のオクタノール/水分配係数は、-1.5~8であり、0~4が好ましく、1.5~3がより好ましい。揮散性成分のオクタノール/水分配係数が前記下限値以上であるため、揮散性成分の疎水性が充分に高い。そのため、本発明の有効成分放出材料は高湿度下でより多くの有効成分を放出できる。揮散性成分のオクタノール/水分配係数が前記上限値以下であるため、揮散性成分の疎水性が過度に高くならず、多孔性配位高分子の分子細孔への揮散性成分の吸着能が充分に維持される。したがって、本発明の有効成分放出材料は徐放性に優れる。
オクタノール/水分配係数は、例えば、下式により算出できる。
(オクタノール/水分配係数)=log(POW
ここで、POWは、水相に対する1-オクタノール相の揮散性成分の濃度比である。前記濃度比は、例えば、1-オクタノール相と水相とからなる溶媒相中に揮散性成分を加えて平衡状態となった時の濃度比であり、20℃、大気圧下の条件で測定できる。オクタノール/水分配係数として、種々の文献に記載の数値を採用してもよい。
本発明の有効成分放出材料においては、オクタノール/水分配係数が互いに異なる2種以上の揮散性成分を併用してもよい。この場合、オクタノール/水分配係数が相対的に高い揮散性成分から順に多孔性配位高分子から放出され、揮散すると考えられる。
揮散性成分のサイズは、多孔性配位高分子の分子細孔より小さいことが好ましい。揮散性成分の大きさ、サイズの目安としては、揮散性成分の分子量がある。この場合、揮散性成分の分子量は80~1000が好ましく、90~500がより好ましく、100~300がさらに好ましい。揮散性成分の分子量が前記下限値以上であると、揮散性成分のサイズが充分に大きく、吸着した揮散性成分が長期間にわたって脱離しにくくなり、徐放性がさらによくなると考えられる。揮散性成分の分子量が前記上限値以下であると、揮散性成分のサイズが大きくなり過ぎず、吸着した揮散性成分が脱離しやすく、揮散量が多くなると考えられる。
揮散性成分は、防かび剤、抗菌剤及び防虫剤からなる群から選ばれる少なくとも1種以上である。これらは1つの有効成分放出材料において、1種が単独で含まれてもよく、2種以上が併用して含まれてもよい。
以下、揮散性成分の候補となる化合物の例を記載する。本発明において揮散性成分は下記の例示に限定されないが、これら例示する候補の中から選ぶ場合には、オクタノール/水分配係数が-1.5~8となるものを選択する。
防かび剤、抗菌剤の候補としては、例えば、N-(フルオロジクロロメチルチオ)-フタルイミド、N-ジクロロフルオロメチルチオ-N’,N’-ジメチル-N-フェニルスルファミド、3-ヨード-2-プロピニルブチルカーバメート、オルトフェニルフェノール、イソプロピルメチルフェノール、2-n-オクチル-4-イソチアゾリン-3-オン、ヒノキチオール、アリルイソチオシアネート、シンナミックアルデヒド等が挙げられる。
これらの中でも、ヒノキチオール、アリルイソチオシアネート、シンナミックアルデヒドが好ましい。
これらの防かび剤、抗菌剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
防虫剤の候補としては、例えば、エンペントリン、トランスフルスリン、アレスリン、フェノトリン、エミネンス、プロフルトリン等のピレスロイド系殺虫成分;2-フェノキシエタノール、ヒノキチオール、アリルイソチオシアネート等が挙げられる。
これらの中でも、エンペントリン、プロフルトリン、2-フェノキシエタノール、ヒノキチオール、アリルイソチオシアネートが好ましい。
これらの防虫剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
防虫剤の一例として、ダニ忌避剤が挙げられる。ダニ忌避剤の候補としては、例えば、天然ピレトリン、エンペントリン、トランスフルスリン、アレスリン、フェノトリン、プロフルトリン、メトフルトリン、エミネンス等のピレスロイド系化合物;ジクロルボス、ダイアジノン、フェニトロチオン、マラチオン等の有機リン剤;N,N-ジエチル-m-トルアミド(DEET)、ジメチルフタレート、ジブチルフタレート、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、ジ-n-プロピルイソシンコメロネート、p-ジクロロベンゼン、ジ-n-ブチルサクシネート、カラン-3,4-ジオール、1-メチルプロピル2-(2-ヒドロキシエチル)-1-ピペリジンカルボキシラート、ミリスチン酸イソプロピル、チオシアノ酢酸イソボルニル、ジフェニル、ジフェニルメタン、ジベンジル、ベンジルフェニルエーテル、ベンジルフェニルエチルエーテル、ベンゾフェノン、ベンジルフェニルケトン、ジベンジルケトン、ベンザルアセトフェノン、β-フェニルエチルベンゾエイト、γ-フェニルプロピルベンゾエイト、フェニル酢酸フェニル、ベンジルフェニルアセテート、β-フェニルエチルフェニルアセテート、フェニルシンナメート、ベンジルシンナメート、β-フェニルエチルシンナメート、β-フェニルプロピルシンナメート、シンナミルシンナメート、ジフェニルカルビノール、フェニルベンジルカルビノール、ジベンジルカルビノール、n-アミルベンゾエート、イソアミルベンゾエート、ヘキシルベンゾエート、ヘプチルベンゾエート、オクチルベンゾエート、ノニルベンゾエート、シス-3-へキセニールベンゾエート、n-アミルサリシレート、イソアミルサリシレート、ヘキシルサリシレート、シス-3-へキセニールサリシレート、ベンジルプロピオネート、ベンジル-n-ブチレート、ベンゾルーイソ-ブチレート、ベンジル-n-バレレート、ベンジルイソバレレート、ベンジルカプロエート、ベンジルヘプタノエート、ベンジルカプリレート、ペンジルダニレート、ヒノキチオール、アリルイソチオシアネート等の化合物等が挙げられる。
これらの中でも、エンペントリン、プロフルトリン、メトフルトリン、アリルイソチオシアネート、ヒノキチオールが好ましい。
これらのダニ忌避剤は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
以下、揮散性成分について、オクタノール/水分配係数(以下、「logPow」と記載する。)の一例を示す。
・アリルイソチオシアネート:logPow=2.11
・エンペントリン:logPow=6.3
・2-フェノキシエタノール:logPow=2.11
(他の成分)
本発明の有効成分放出材料は、発明の効果が得られる範囲内であれば、多孔性配位高分子及び揮散性成分以外の他の成分をさらに含んでもよい。他の成分は、防かび剤、抗菌剤、防虫剤で一般に使用されているものが挙げられる。具体的には例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、防腐剤、除菌剤等が挙げられる。
(組成)
多孔性配位高分子に対する揮散性成分の質量比は、0.00001/1~1/1が好ましく、0.0001/1~0.001/1がより好ましく、0.01/1~0.1/1がさらに好ましい。多孔性配位高分子に対する揮散性成分の質量比が前記下限値以上であると、有効成分を長期間にわたって放出できる傾向があり、徐放性がさらによくなる。多孔性配位高分子に対する揮散性成分の質量比が前記上限値以下であると、揮散性成分の割合が過剰とならず、揮散性成分の量が必要十分な量となる傾向がある。
(製造方法)
本発明の有効成分放出材料は、例えば、上述の多孔性配位高分子と上述の揮散性成分とを混合することを含む、製造方法によって製造できる。
多孔性配位高分子と揮散性成分を混合する際のそれぞれの使用量は、多孔性配位高分子に対する揮散性成分の質量比が上述の範囲内となるように設定するとよい。
多孔性配位高分子と揮散性成分との具体的な混合方法は、特に限定されない。例えば、下記の方法1~3が挙げられる。
・方法1:多孔性配位高分子と揮散性成分とを直接的に混合する方法。
・方法2:密閉空間内で揮散性成分を揮散させ、多孔性配位高分子を揮散性成分の雰囲気下に暴露して、揮発性成分を多孔性配位高分子に吸着させる方法。
・方法3:揮散性成分を有機溶媒に溶かして溶液とし、当該溶液と多孔性配位高分子と混合する方法。
方法1~3の中でも、多孔性配位高分子への揮散性成分の担持量、吸着量を確保しやすい点から、方法2が好ましい。
方法1について、混合に使用する装置、機器は特に限定されない。多孔性配位高分子と揮散性成分の性状等を考慮して、種々の撹拌機、混合機を選択できる。
方法2について、吸着時の温度、圧力、吸着時間は特に限定されない。多孔性配位高分子と揮散性成分の性状等を考慮して選択できる。
方法3について、有機溶媒は、揮散性成分の溶解性、多孔性配位高分子との反応性等を考慮して選択できる。揮散性成分が溶解した溶液と多孔性配位高分子とを混合した後、有機溶媒を乾燥により除去してもよい。乾燥方法も特に限定されない。自然乾燥でもよく、吸着した揮散性成分が脱離しない範囲であれば、加熱乾燥でもよい。
(作用効果)
以上説明した本発明の有効成分放出材料においては、金属イオンに配位結合した有機配位子が親水性である。加えて、揮散性成分のオクタノール/水分配係数が充分に高く、揮散性成分の疎水性が充分に高い。したがって、多孔性配位高分子の分子細孔に吸着した揮散性成分は、高湿度下で周囲環境の水分と置き換わるようにして放出され、揮散が促進される。その結果、本発明の有効成分放出材料は高湿度下でより多くの有効成分を放出できる。
一方、本発明の有効成分放出材料においては、揮散性成分のオクタノール/水分配係数が過度に高すぎないため、揮散性成分が多孔性配位高分子の分子細孔に充分な親和性で吸着される。その結果、優れた徐放性が発揮されると考えられる。
例えば、アリルイソチオシアネートのような揮発性の高い揮散性成分を使用する場合においては、本発明の有効成分放出材料の効果が顕著に得られる。アリルイソチオシアネートは、殺菌作用、防菌作用、防かび作用等の優れた抗微生物作用を有する。加えて、アリルイソチオシアネートは人体に有害作用を示さない。したがって、アリルイソチオシアネートは、食品等に対する殺菌剤等としての有用性が高い。また、アリルイソチオシアネートは、殺菌剤の他にも、防虫効果、防ダニ効果等の種々の効果を発揮するという利点もある。
しかし、アリルイソチオシアネートは揮発性が高いため、徐放性の向上を目的として長期間効果を持続させるためには多量のアリルイソチオシアネートを必要とする。一方で、アリルイソチオシアネートは、特有の強い刺激臭がある。そのため、高濃度でアリルイソチオシアネートを使用すると、食品等にその刺激臭が付着する等といった問題がある。
特許文献1~3で提案されるような従来の放出材料では、アリルイソチオシアネートの強い揮発性を充分に抑制できず、実際にはアリルイソチオシアネートの使用量をできる限り少なくしながら、徐放性の確保を試みていた。一方で、アリルイソチオシアネートの使用量を過度に抑制すると、徐放性の確保が困難であることに加えて、充分な殺菌効果、防菌効果、防かび効果、殺卵効果が発揮されなくなってしまう恐れがある。
これに対し、本発明の有効成分放出材料は、多孔性配位高分子を用いることで、均質化した分子細孔にアリルイソチオシアネートを吸着させることができる。そのため、アリルイソチオシアネートの揮発性に起因する脱離を抑制しやすいと期待される。加えて、本発明の有効成分放出材料は高湿度環境下でより多くのアリルイソチオシアネートを放出できる。そのため、アリルイソチオシアネートの使用量を少なくして揮散性を抑制したとしても、周囲環境の湿度、水分に応答してアリルイソチオシアネートを効果的に揮散させることができる。
<放出方法>
有効成分放出材料は、有効成分の揮散対象となる空間内に有効成分放出材料を置くことで使用できる。有効成分放出材料を置くことにより、有効成分を長期間にわたり徐々に放出させ、揮散させることができる。
本発明の放出方法では、本発明の有効成分放出材料を用いるため、高湿度下でより多くの有効成分を長期間にわたって放出できる。
本発明の有効成分放出材料を、湿気を含有する環境下に置く放出方法は、防菌方法、抗菌方法、防虫方法として有用である。有効成分放出材料の揮散性成分と周囲環境の水分、湿気との交換が効率的に進み、高湿度下で有効成分となる揮散性成分の揮散、放出、拡散が充分に起きる。
放出方法においては、有効成分放出材料を空間内にそのまま置いてもよく、不織布、紙等の包装材、包装容器内に収容した状態で置いてもよい。また、不織布、紙等の繊維間の隙間に有効成分放出材料を分散させてもよく、複数の不織布、紙の間に有効成分放出材料を挟み込んで使用してもよい。
揮散性成分の放出の促進を目的として有効成分放出材料に湿気以外の刺激を付与してもよい。刺激としては、例えば、加熱、減圧、電場印加、磁場印加、振動、風乾、露光が挙げられる。これらの刺激は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
有効成分放出材料の置き場所は特に限定されない。例えば、食器棚、風呂場、トイレ、タンス、クローゼット、衣装ケース、下駄箱、洗濯槽、コンロ下収納、シンク下収納等が挙げられる。カビ、菌、害虫等が発生しやすい高湿度の環境下においては、通常時に比べより多くの有効成分を放出できる。
加えて、多孔性配位高分子は、多孔質材料であり、分子細孔が湿気を吸着できるため、除湿機能を具備する。そのため、多孔性配位高分子の未吸着の分子細孔に水分を吸着させることができ、周囲環境の湿度を下げることができる。したがって、高湿度下で繁殖するようなカビ、菌、害虫等の発生をさらに確実に抑制できる。
以下、実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明する。ただし、本発明は以下の実施例の記載に限定されない。
<略語>
MIL-100:金属イオンとしてFe3+を有し、有機配位子としてトリメシン酸骨格を有する多孔性配位高分子(Atomis社製)。
AITC:アリルイソチオシアネート(logPow=2.11)。
<実施例1>
20mlのガラス瓶にMIL-100:0.10gを入れ、50mlのガラス瓶にAITC:30mlを入れた。次にMIL-100、AITCが入ったそれぞれのガラス瓶を7リットルのステンレス缶に入れた。さらに、20mm×10mmの大きさのろ紙をステンレス缶に4本入れ、ステンレス缶内にAITCの気体を充満させた。その後、-5℃で約10日放置し、MIL-100にAITCを吸着させ、実施例1の有効成分放出材料を得た。
<実施例2>
AITCの吸着温度を-5℃から25℃に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2の有効成分放出材料を得た。
<比較例1>
比較例1の材料として、ワサエース90(レンゴー社製)を用意した。
<比較例2>
比較例2の材料として、シリカゲル(商品名「Silica Gel,Blue」、5~10mesh、青色中粒、ナカライテスク社製)を用意した。
<揮散試験1>
実施例1、2の各有効成分放出材料:0.1gを20mlのガラス瓶に入れ、風除けのために段ボール内にガラス瓶をそれぞれ静置し、揮散試験1を行った。揮散試験1は、温度25℃、湿度20%の条件下で行い、表1の各欄に示す期間サンプルをそれぞれ静置した。静置したサンプルのガラス瓶の中身をアセトンで抽出し、抽出液をガスクロマトグラフで分析し、AITCの残存量(mg)を測定し、0.1gの実施例1、2の有効成分放出材料から放出されたAITCの揮散量をAITCの残存量に基づいて求めた。結果を表1に示す。同様に、比較例1の放出材料であるワサエース90の袋を開封して中身を取り出し、ワサエース90:1.0gを20mlのガラス瓶に入れ、風除けのために段ボール内にガラス瓶を静置した。1.0gのワサエース90から放出されたAITCの揮散量をAITCの残存量に基づいて求めた。結果を表1に示す。
Figure 2022029172000001
<揮散試験2>
静置条件を温度25℃、湿度20%から、温度25℃、湿度80%の条件に変更した以外は、揮散試験1と同様にして0.1gの実施例1、2の有効成分放出材料、1.0gのワサエース90からそれぞれ放出されたAITCの揮散量を求めた。結果を表2に示す。
Figure 2022029172000002
揮散試験2は揮散試験1より湿度が高い条件下で行われている。表1、2に示すように、実施例1、2のいずれの有効成分放出材料においても、揮散試験2でのAITCの揮散量が、揮散試験1より多く、揮散試験2の条件下の方がより多くのAITCが放出されていた。このように、実施例1、2の有効成分放出材料はいずれも高湿度下のほうが多量のAITCを放出させることができた。
対して、比較例1のワサエース90では、揮散試験2でのAITCの揮散量が揮散試験1より少なく、高湿度下でより多くのAITCを放出するものではなかった。
<湿度依存性の評価>
表1、2にそれぞれ示す揮散試験1、2のそれぞれの結果から、実施例1、2の有効成分放出材料、比較例1の放出材料について湿度依存性を評価した。
まず、下記の式により、実施例1、2の各有効成分放出材料について、1日当たりの揮散量を算出した。
(揮散試験1における1日当たりの揮散量)=(15日後の揮散量)÷15
(揮散試験2における1日当たりの揮散量)=(2日後の揮散量)÷2
次に、下記の式により、比較例1の放出材料について1日当たりの揮散量(mg/day)を算出した。
(揮散試験1、2における1日当たりの揮散量)=(4時間後の揮散量)÷4×24
実施例1、2、比較例1について、1日当たりの揮散量の算出結果を表3に示す。表3中、「揮散試験2/揮散試験1」の欄は、揮散試験1における1日当たりの揮散量に対する、揮散試験2における1日当たりの揮散量の比を示す。
Figure 2022029172000003
実施例1では、揮散試験2の1日当たりの揮散量が、揮散試験1の9.12倍であった。また、実施例2では、揮散試験2の1日当たりの揮散量が、揮散試験1の8.33倍であった。このように、実施例1、2では、高湿度環境下の揮散試験2でより多くのAITCが放出されていた。
これに対し、比較例1では、湿度が相対的に低い揮散試験1の方がAITCの放出量が多かった。
以上の湿度依存性の評価結果から、揮散性成分としてAITCを用いると、カビ、害虫が発生しやすい高湿度下で防かび剤、防虫剤を多量に発生させることができ、効果的にカビおよび害虫の発生を抑制できると考えられた。
<吸湿試験>
50mmシャーレに実施例1の有効成分放出材料:1.0gを入れ、その50mmシャーレを容量2Lのポリエチレン製の容器内に入れた。次に、容器内を温度25℃、湿度80%の空気で満たし、容器にふたをした。表4に示す時間が経過する度に、容器内の湿度を測定した。
比較例2の材料:1.0gを入れた容器についても同様に容器内の湿度を測定した。また、実施例1の有効成分放出材料、比較例2の材料のいずれも容器に入れなかった場合についても、同様に容器内の湿度を測定した(表4中「容器のみ」の各欄)。
表4に示すように、実施例1の有効成分放出材料は、湿度依存性の徐放効果に加えてシリカゲル同等以上の除湿効果があることを確認した。
Figure 2022029172000004
<防かび試験>
実施例1の有効成分放出材料:0.1gを20mlのガラス瓶に入れ、内容積400mlのガラス製のふた付き容器内に置いた。さらに直径50mm、高さ10mmのシャーレに1/10に希釈したポテトデキストロース寒天培地:5mlを入れ固め、培地の中心に直径6mmのろ紙を置き、ペニシリウムのカビ胞子懸濁液15μlを接種した。この培地とイオン交換水10ml入の20mlのガラス瓶をガラス製のふた付き容器内に入れ密封した。室温条件下で5日間保存した後、容器のふたを開け、培地上のカビの成育状況を確認した。この結果、カビの発育直径は0mmであった。一方、実施例1の有効成分放出材料を入れずに、同様の試験を行った結果、発育直径は14mmであった。
このように、実施例1の有効成分放出材料は、防かび剤の徐放性を示し、防かび効果を発揮できることが確認された。
<防虫試験>
実施例1の有効成分放出材料:0.1gを20mlのガラス瓶に入れ、内容積400mlのガラス製のふた付き容器内に置いた。さらに産卵後1日のイガの卵20個をのせた1辺2.5cmの正方形のサージを入れ、密封した。室温条件下に14日間保存した後、容器のふたを開け、孵化した卵の数を数えて、孵化率を算出した。この結果、孵化率は0%であった。一方、実施例1の有効成分放出材料を入れずに、同様の試験を行った結果、孵化率は70%であった。
このように、実施例1の有効成分放出材料は、防虫剤の徐放性を示し、防虫効果を発揮できることが確認された。

Claims (7)

  1. 防かび剤、抗菌剤及び防虫剤からなる群から選ばれる少なくとも1つ以上を放出する材料であって、
    金属イオンと、前記金属イオンに配位結合した親水性の有機配位子とを有する多孔性配位高分子と、
    前記多孔性配位高分子の分子細孔に吸着した揮散性成分と、
    を含み、
    前記揮散性成分のオクタノール/水分配係数が、-1.5~8である、有効成分放出材料。
  2. 前記金属イオンが、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Co、Cu、Y、Zr、Nb、Mo、Tc、Ru、Rh、Ag、Hf、Al、Zn、Fe、Ta、W、Re、Os及びIrからなる群から選ばれる少なくとも1種以上の金属のイオンである、請求項1に記載の有効成分放出材料。
  3. 前記揮散性成分として、少なくともアリルイソチオシアネートを含む、請求項1又は2に記載の有効成分放出材料。
  4. 前記有機配位子が、トリメシン酸骨格を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の有効成分放出材料。
  5. 前記多孔性配位高分子に対する前記揮散性成分の質量比が、0.00001/1~1/1である、請求項1~4のいずれか一項に記載の有効成分放出材料。
  6. 前記多孔性配位高分子と前記揮散性成分とを混合することを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の有効成分放出材料の製造方法。
  7. 請求項1~5のいずれか一項に記載の有効成分放出材料を、湿気を含有する環境下に置く、有効成分の放出方法。
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