JP2022026248A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクの排液をインク吸収体の所望の位置に滴下することができる印刷装置を提供すること。【解決手段】液滴吐出ヘッドから吐出されるインクの廃液をインク吸収体に滴下する排出口を有する排液チューブユニットを備え、前記排液チューブユニットは、前記排出口の開口面が水平とならないように設置されるものであり、前記排液チューブユニットの外周部は、設置状態において鉛直下方側の位置に段差部を有することを特徴とする印刷装置。【選択図】図4

Description

本発明は、印刷装置に関する。
例えば、インクジェットプリンター等の印刷装置では、通常、インクの目詰まりによる印刷品質の低下を防止するために実施されるヘッドクリーニング動作や、インクカートリッジ交換後のインク充填動作の際に、廃インクが発生する。そこで、インクジェットプリンターは、このような廃インクのプリンター内部の機構等に対する不本意な付着が生じないようにするために、廃インクを回収する機構を備えている。
例えば、特許文献1には、廃インクを回収、送液するチューブと、チューブによって回収された廃インクを吸収するインク吸収体と、を有する構成が開示されている。チューブから排出された廃インクは、インク吸収体に吸収される。
特開2007-1125号公報
しかしながら、チューブから排出された廃インクは、チューブの外周部を伝ってインク吸収体に滴下されず、意図しない場所に廃インクが付着してしまうおそれがある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下のものとして実現することが可能である。
本発明の印刷装置は、液滴吐出ヘッドから吐出されるインクの廃液をインク吸収体に滴下する排出口を有する排液チューブユニットを備え、
前記排液チューブユニットは、前記排出口の開口面が水平とならないように設置されるものであり、
前記排液チューブユニットの外周部は、設置状態において鉛直下方側の位置に段差部を有することを特徴とする。
図1は、本発明の印刷装置の第1実施形態における使用状態を順に示す部分垂直断面図である。 図2は、図1に示すインク吸収体の形態の一例を示す拡大図である。 図3は、図1に示すインク吸収体の形態の一例を示す拡大図である。 図4は、図1中破線で囲んだ部分の拡大図であって、排液チューブユニットがインクを排出している状態を示す図である。 図5は、図1中破線で囲んだ部分の拡大図であって、排液チューブユニットがインクを排出している状態を示す図である。 図6は、従来の排液チューブユニットがインクを排出している状態を示す図である。 図7は、本発明の印刷装置の第2実施形態が備える排液チューブユニットがインクを排出している状態を示す図である。 図8は、本発明の印刷装置の第3実施形態が備える排液チューブユニットがインクを排出している状態を示す図である。
以下、本発明の印刷装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の印刷装置の第1実施形態における使用状態を順に示す部分垂直断面図である。図2は、図1に示すインク吸収体の形態の一例を示す拡大図である。図3は、図1に示すインク吸収体の形態の一例を示す拡大図である。図4は、図1中破線で囲んだ部分の拡大図であって、排液チューブユニットがインクを排出している状態を示す図である。図5は、図1中破線で囲んだ部分の拡大図であって、排液チューブユニットがインクを排出している状態を示す図である。図6は、従来の排液チューブユニットがインクを排出している状態を示す図である。
なお、以下では、説明の都合上、図1~図6中(図7および図8についても同様)の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。
また、図4~図6中(図7および図8についても同様)の右側を「先端側」、左側を「基端側」と言う。
また、本明細書における「吸水」とは、水系溶媒に色材が溶解した水系インク、溶剤にバインダーが溶解した溶剤系インク、UV照射により硬化する液状のモノマー中にバインダーが溶解したUV硬化性インク、分散媒にバインダーが分散したラテックスインク等のインクを吸収することを言う。
図1に示す印刷装置200は、例えば、インクジェット式のカラープリンターである。この印刷装置200は、インクQを吐出する液滴吐出ヘッド201と、液滴吐出ヘッド201のノズル201aの目詰まりを防止するキャッピングユニット202と、インク吸収器100と、キャッピングユニット202とインク吸収器100とを接続する排液チューブユニット3と、インクQをキャッピングユニット202からインク吸収器100に送るローラーポンプ204と、を備えている。
液滴吐出ヘッド201は、下方に向かってインクQを吐出するノズル201aを複数有している。この液滴吐出ヘッド201は、図1中の二点鎖線で示すように、PPCシート等のような記録媒体に対して移動しつつ、インクQを吐出して、印刷を施すことができる。
キャッピングユニット202は、液滴吐出ヘッド201が待機位置にあるときに、ローラーポンプ204の作動により、各ノズル201aを一括して吸引して、ノズル201aの目詰まりを防止するものである。
排液チューブユニット3は、キャッピングユニット202を介して吸引されたインクQの排液(以下、単に「インクQ」と言う)を送液、排出するものである。排液チューブユニット3に関しては、後に詳述する。
ローラーポンプ204は、チューブ203の途中に配置され、ローラー部204aと、ローラー部204aとの間でチューブ203の途中を挟持する挟持部204bとを有している。ローラー部204aが回転することにより、チューブ203を介して、キャッピングユニット202に吸引力が生じる。そして、ローラー部204aが回転し続けることにより、ノズル201aに付着したインクQをインク吸収器100まで送り込むことができる。
図1に示すように、インク吸収器100は、収容容器1と、インクQの吸収に用いられるインク吸収体10と、を備えている。このインク吸収器100は、印刷装置200に対し、着脱自在に装着され、その装着状態で、前述したようにインクQの廃液吸収に用いられる。このように、インク吸収器100を、いわゆる「廃液タンク」または「廃インクタンク」として用いることができる。そして、インク吸収器100のインクQの吸収量が限界に達したら、このインク吸収器100を、新たなインク吸収器100に交換することができる。なお、インク吸収器100のインクQの吸収量が限界に達したか否かについては、印刷装置200内の図示しない検出部によって検出される。また、インク吸収器100のインクQの吸収量が限界に達した場合には、その旨が、例えば、印刷装置200に内蔵されたモニター等の図示しない報知部により報知される。
インク吸収体10は、収容容器1内でインクQの吸収に用いられるものである。図2および図3に示すように、インク吸収体10は、繊維20と、繊維20に付着した吸水性樹脂30とを含んでいる。なお、繊維20同士は、図示しないバインダーを介して、互いに接合されているのが好ましい。
また、繊維20により、インク吸収体10にインクQが付与された場合に、当該インクQを繊維20が一旦保持し、その後、吸水性樹脂30により効率よく送り込むことができ、インク吸収体10全体としてのインクQの吸収特性を向上させることができる。また、一般に、セルロース繊維等の繊維、特に、古紙由来の繊維は、吸水性樹脂30に比べて安価であり、インク吸収体10の製造コストの低減の観点からも有利である。また、繊維20としては、古紙由来のものを好適に用いることができるため、廃棄物の削減、資源の有効活用等の観点からも有利である。
繊維20としては、例えば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維等の合成樹脂繊維;セルロース繊維、ケラチン繊維、フィブロイン繊維等の天然樹脂繊維やその化学修飾物等が挙げられ、これらを単独でまたは適宜混合して用いることができるが、セルロース繊維を主とするのが好ましく、ほぼ全部がセルロース繊維であるのがより好ましい。
セルロースは、好適な親水性を有する材料であるため、インク吸収体10にインクQが付与された場合に、流動性が特に高い状態、例えば、粘度が10mPa・s以下の状態を速やかに脱することができるとともに、一旦取り込んだインクQを、好適に吸水性樹脂30に送り込むことができる。その結果、インク吸収体10全体としてのインクQの浸透性を特に優れたものとすることができる。また、セルロースは、一般に吸水性樹脂30との親和性が高いため、繊維20の表面に吸水性樹脂30をより好適に担持させることができる。また、セルロース繊維は、再生可能な天然素材で、各種繊維の中でも、安価で入手が容易であるため、インク吸収体10の生産コストの低減、安定的な生産、環境負荷の低減等の観点からも有利である。
なお、本明細書において、セルロース繊維とは、化合物としてのセルロースを主成分とし繊維状をなすものであればよく、セルロースの他に、ヘミセルロース、リグニンを含むものであってもよい。
また、インク吸収体10中の形態は、図2に示す小片状である場合について説明するが、例えば、図3に示す綿状、或いは、シート状等であってもよい。
小片の全長、すなわち、長辺方向の長さは、収容容器1の形状や大きさにもよるが、例えば、0.5mm以上500mm以下であるのが好ましく、1mm以上100mm以下であるのがより好ましく、2mm以上30mm以下であるのがさらに好ましい。
また、小片の幅、すなわち、短辺方向の長さも、収容容器1の形状や大きさにもよるが、例えば、0.1mm以上100mm以下であるのが好ましく、0.3mm以上50mm以下であるのがより好ましく、1mm以上20mm以下であるのがさらに好ましい。
また、全長と幅とのアスペクト比は、1.0以上200以下であるのが好ましく、1.0以上30以下であるのがより好ましい。小片の厚さについても、例えば、0.05mm以上2mm以下であるのが好ましく、0.1mm以上1mm以下であるのがより好ましい。
繊維20の原料としては、例えば、古紙を用いてもよい。これにより、前述したような効果が得られるとともに、省資源の観点からも好ましい。また、繊維20の原料として古紙を用いる場合、当該古紙は、そのまま用いてもよいし、破砕処理を施した破砕物や、解繊処理を施した解繊物を用いてもよい。古紙としては、例えば、縦30cm、横22cm、厚さ0.1mmのシート状の繊維基材を用いることができる。
繊維20の平均長さは、特に限定されないが、0.1mm以上5mm以下であるのが好ましく、0.2mm以上3mm以下であるのがより好ましい。繊維20の平均幅は、特に限定されないが、0.5μm以上200μm以下であるのが好ましく、1.0μm以上100μm以下であるのがより好ましい。繊維20の平均アスペクト比、すなわち、平均幅に対する平均長さの比率は、特に限定されないが、10以上1000以下であるのが好ましく、15以上500以下であるのがより好ましい。
以上のような数値範囲により、吸水性樹脂30の担持や、繊維20によるインクQの保持・当該インクQの吸水性樹脂30への送り込みをより好適に行うことができ、インク吸収体10全体としてのインクQの浸透性をより優れたものとすることができる。
吸水性樹脂30は、吸水性を有する樹脂であればよく、特に限定されないが、例えば、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、澱粉-アクリル酸グラフト共重合体、澱粉-アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、酢酸ビニル-アクリル酸エステル共重合体、イソブチレンとマレイン酸との共重合体等、アクリロニトリル共重合体やアクリルアミド共重合体の加水分解物、ポリエチレンオキサイド、ポリスルフォン酸系化合物、ポリグルタミン酸や、これらの塩、架橋体等が挙げられる。ここで、吸水性とは、親水性を有し、水分を保持する機能を言う。吸水性樹脂30には、吸水するとゲル化するものが多い。
中でも、吸水性樹脂30は、側鎖に官能基を有する樹脂が好ましい。官能基としては、例えば、酸基、ヒドロキシル基、エポキシ基、アミノ基等が挙げられる。
特に、吸水性樹脂30は、側鎖に酸基を有する樹脂であるのが好ましく、側鎖にカルボキシル基を有する樹脂であるのがより好ましい。
吸水性樹脂30を構成するカルボキシル基含有単位としては、例えば、アクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、クロトン酸、フマル酸、ソルビン酸、ケイ皮酸やこれらの無水物、塩等の単量体から誘導されるものが挙げられる。
吸水性樹脂30は、例えば、鱗片状、針状、繊維状、粒子状等、いかなる形状をなしていてもよいが、粒子状をなしているのが好ましい。吸水性樹脂30が粒子状をなしている場合には、インクQの浸透性を容易に確保することができる。また、繊維20に吸水性樹脂30を好適に担持させることができる。なお、この粒子の平均粒径は、50μm以上800μm以下であるのが好ましく、100μm以上600μm以下であるのがより好ましく、200μm以上500μm以下であるのがさらに好ましい。
また、インク吸収体10は、前述した以外の成分を含んでいてもよい。このような成分としては、例えば、界面活性剤、潤滑剤、消泡剤、フィラー、ブロッキング防止剤、紫外線吸収剤、顔料、染料等の着色剤、難燃剤、流動性向上剤等が挙げられる。
図1に示すように、収容容器1は、インク吸収体10を収納する収納空間93を有する容器本体9と、容器本体9に着脱自在に装着される蓋体8と、を備えている。
容器本体9は、平面視で例えば四角形状をなす底部91と、底部91の縁部から上方に向かって立設した4つの側壁部92とを有する箱状をなすものである。そして、底部91と、4つの側壁部92とに囲まれた収納空間93内に、インク吸収体10を収納することができる。
なお、容器本体9は、平面視で四角形状をなす底部91を有するものに限定されず、例えば、平面視で円形状をなす底部91を有し、全体が円筒状のものであってもよい。
また、容器本体9の容積をV1とし、インクQを吸収する前のインク吸収体10の総体積をV2としたとき、V1とV2の比V2/V1は、0.1以上0.7以下であるのが好ましく、0.2以上0.7以下であるのがより好ましい。これにより、容器本体9内には、インク吸収体10の上側に空隙95が生じる。これにより、排液チューブユニット3の先端部を容器本体9内に突出して設けることができる。また、インク吸収体10は、インクQを吸収した後に一旦膨張する。空隙95は、インク吸収体10が膨張した際のバッファーとなり、よって、インク吸収体10は、インクQを十分に吸収することができる。
本実施形態では、容器本体9は、硬質のものである、すなわち、容器本体9に内圧または外力が作用した場合に、容積V1が例えば10%以上変化しない程度の形状保持性を有するものである。これにより、容器本体9は、インク吸収体10がインクQを吸収した後膨張して、そのインク吸収体10からの力を内側から受けても、容器本体9自身の形状を維持することができる。これにより、印刷装置200内での容器本体9の設置状態が安定し、インク吸収体10がインクQを安定して吸収することができる。
容器本体9は、インクQを透過しない材料で構成されていれば、その構成材料は、特に限定されない。このような容器本体9の構成材料としては、例えば、環状ポリオレフィンやポリカーボネート等のような各種樹脂材料を用いることができる。また、容器本体9の構成材料としては、前記各種樹脂材料の他に、例えば、アルミニウムやステンレス鋼等のような各種金属材料を用いることができる。
また、容器本体9は、内部視認性を有する透明、半透明なもの、または、不透明なもののいずれでもよいが、容器本体9および後述する蓋体8の少なくとも一部が内部視認性を有するものが好ましい。
前述したように、インク吸収器100は、蓋体8を備えている。図1に示すように、蓋体8は、板状をなし、容器本体9の上部開口部94に嵌合することができる。この嵌合により、上部開口部94を液密的に封止することができる。これにより、例えば、インクQがチューブ203から排出されて落下した際に、インク吸収体10に衝突して跳ね上がった場合でも、そのインクQが外方に飛散するのを防止することができる。よって、インクQがインク吸収器100の周辺に付着して汚れるのを防止することができる。
また、蓋体8は、インクQを吸収する吸収性を有していてもよいし、インクQを弾く撥液性を有していてもよい。
蓋体8の厚さとしては、特に限定されず、例えば、1mm以上20mm以下であるのが好ましく、8mm以上10mm以下であるのがより好ましい。なお、蓋体8は、このような数値範囲の板状をなすものに限定されず、それよりも薄いフィムル状のものであってもよい。この場合、蓋体8の厚さとしては、特に限定されず、例えば、10μm以上1mm未満であるのが好ましい。
このような容器本体9および蓋体8の構成材料としては、特に限定されず、例えば、各種樹脂材料を好適に用いることができる。樹脂材料としては、各種熱可塑性樹脂や、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂等の各種硬化性樹脂が挙げられる。具体的には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリ-(4-メチルペンテン-1)、アイオノマー、アクリル系樹脂、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体、アクリロニトリル-スチレン共重合体、ブタジエン-スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリエーテル、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアセタール、ポリフェニレンオキシド、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、芳香族ポリエステル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、その他フッ素系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
次に、排液チューブユニット3について説明する。
図1に示すように、排液チューブユニット3は、液滴吐出ヘッドから吐出されるインクQの排液をインク吸収器100に送液、排出するものであり、可撓性を有するチューブ4と、チューブ4の先端部41を覆うハブ5と、を有する。
チューブ4は、その内腔部がインクQを送液する送液路として機能する。
また、図4に示すように、チューブ4は、一端部が側壁部92の貫通孔920に挿入され、その先端部41が容器本体9内に突出して設置されている。また、チューブ4の先端部41は、側壁部92の立設方向に対して交わる向き、特に、直交する向きで設置されている。また、本実施形態では、インク吸収器100は、底部91が水平方向に沿う向きで設置される。このため、チューブ4の先端部41は、水平方向に沿って延在する向きで配置されている。
このように、排液チューブユニット3は、排出口31の開口面が水平方向とならないように設置される。なお、排出口31の開口面が水平方向とならない向きであれば、例えば、収容容器1内のチューブ4は、途中が湾曲または屈曲していてもよい。
チューブ4の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、またはこれら二種以上の混合物等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリイミド、フッ素系樹脂等の高分子材料またはこれらの混合物が挙げられる。
このようなチューブ4は、先端部41がハブ5によって保持され、側壁部92に固定されている。
ハブ5は、円筒状をなし、その内腔部にチューブ4が挿通されている。チューブ4とハブ5とは、例えば嵌合等により着脱可能に固定されているのが好ましい。これにより、チューブ4をハブ5から抜去して、チューブ4のメンテナンスや交換等を容易に行うことができる。なお、チューブ4とハブ5とは、接着等により固定されていてもよく、一体的に形成されていてもよい。
図4に示すように、ハブ5は基端側に位置するフランジ部51と、先端側に位置するテーパ部52と、これらの間に位置する中間部53と、を有する。
フランジ部51は、外形が拡径した部分であり、その基端側の面が側壁部92の内面に固定されている。これにより、排液チューブユニット3をインク吸収器100に対して安定的に接続、固定することができる。また、フランジ部51および側壁部92の固定方法としては、特に限定されず、例えば、接着、融着等による接合が挙げられる。
テーパ部52は、先端側に行くに従ってハブ5の外径が縮径する部分である。このようなテーパ部52を有することにより、排液チューブユニット3から排出されたインクQをテーパ部52に沿って下方に案内することができる。よって、インク吸収体10のうち、所望の位置にインクQを滴下することができる。
中間部53は、後述する段差部6が形成されている部分以外は、外径が一定である。
このような排液チューブユニット3は、インクQをインク吸収体10に滴下する排出口31を有する。本実施形態では、チューブ4の先端と、ハブ5の先端とは、面一である。このため、チューブ4の先端の開口またはハブ5の先端の開口が排出口31と言うことができる。
なお、チューブ4の先端がハブ5の先端よりも基端側に位置していてもよく、この場合、ハブ5の先端の開口が排出口31となる。また、チューブ4の先端がハブ5の先端よりも先端側に位置していてもよく、この場合、チューブ4の先端の開口が排出口31となる。
また、ハブ5は、チューブ4の外周部を覆うように設置され、チューブ4の排出口31側の端面は、ハブ5の内側に位置するのが好ましい。これにより、チューブ4の先端がハブ5から突出している構成に比べ、インク吸収体10の所望の位置にインクQを滴下しやすくすることができる。
なお、図示のように、チューブ4の先端とハブ5の先端とが面一である場合も、チューブ4の先端がハブ5の内側に位置する構成に含まれる。
このようなハブ5の構成材料としては、容器本体9および蓋体8の構成材料で例示した材料が挙げられる。
さて、図4~図6に示すように、排液チューブユニット3の外周部には、段差部6が形成されている。具体的には、段差部6は、排液チューブユニット3のうち、収容容器1内に突出した部分で、かつ、鉛直下方側の位置に形成されている。段差部6は、排液チューブユニット3の外径が急峻に変化した部分であり、本実施形態では、排液チューブユニット3の内周面に向かって凹没した凹部61により形成されている。このような段差部6が形成されていることにより、以下のような利点が得られる。
図5に示すように、インクQの粘度や排液チューブユニット3の表面の濡れ性によっては、インクQの液滴が排出口31付近、特に、排液チューブユニット3の鉛直下方側の位置で大きくなる。しかしながら、段差部6が形成されていることにより、この液滴がさらに大きくなったとしても、インクQの表面張力の作用により、段差部6を乗り越えてそれよりも基端側に移行するのを防止することができる。よって、インクQをより確実にインク吸収体10に滴下することができる。
仮に、図6に示すように、段差部6が省略されていた場合、インクQの粘度や排液チューブユニット3の表面の濡れ性によっては、インクQの液滴が排出口31付近、特に、排液チューブユニット3の鉛直下方側の位置で大きくなり、ハブ5の表面を伝って側壁部92側に移行してしまう。この場合、インクQをインク吸収体10に滴下することができず、収容容器1内で固形化して収容容器1の内面に付着して汚れとなってしまう。また、固形化したインクQがインク吸収体10に落下してしまうと、インク吸収体10に対するインクQの吸収を妨げてしまう。
このように、印刷装置200は、液滴吐出ヘッド201から吐出されるインクQの廃液をインク吸収体10に滴下する排出口31を有する排液チューブユニット3を備える。また、排液チューブユニット3は、排出口31の開口面が水平とならないように設置されるものである。そして、排液チューブユニット3の外周部は、設置状態において鉛直下方側の位置に段差部6を有する。これにより、インクQをインク吸収体10に向かってより確実に排出することができる。また、上述したようなインクQが収容容器1内の意図しない位置に付着するのを防止することができる。
また、段差部6は、排液チューブユニット3の内周面に向かって凹没した凹部61を有する。これにより、必要以上に排液チューブユニット3の外径が大きくなることなく、上記効果を発揮することができる。
また、凹部61は、排液チューブユニット3の周方向に沿って延在する溝で構成されている。これにより、インクQが排液チューブユニット3の周方向のどの位置に垂れてきたとしても、インクQがそれ以上基端側に移行するのを防止することができる。
なお、本実施形態では、溝は、鉛直下方側の半周にわたって形成されているが、本発明ではこれに限定されず、例えば、全周に形成されていてもよく、半周より短くてもよい。
また、凹部61としては、溝に限定されず、例えば、窪みが複数個、排液チューブユニット3の周方向に沿って並んで配置された構成であってもよい。
また、複数の溝が、排液チューブユニット3の長手方向に沿って設けられた構成であってもよい。
また、排液チューブユニット3は、チューブ4と、チューブ4を保持するハブ5と、を有し、段差部6は、ハブ5に設けられている。ハブ5は、前述したような比較的硬質な材料で構成されるため、成形性に優れる。このため、段差部6を容易に設けることができる。
また、テーパ部52には、撥液処理が施されている。撥液処理としては、特に限定されず、フッ素系樹脂やシリコーン系樹脂をコーティングする処理や、これらの樹脂のシートを貼着したりする処理が挙げられる。
このように、排液チューブユニット3の外周部には、撥液処理が施されている。これにより、インクQが排液チューブユニット3の外周部で留まるのを防止することができ、インクQを下方に滴下することができる。特に、本実施形態では、テーパ部52に撥液処理が施されているため、テーパ形状と凹部61との相乗効果により、インクQをより確実に下方に滴下することができる。
<第2実施形態>
図7は、本発明の印刷装置の第2実施形態が備える排液チューブユニットがインクを排出している状態を示す図である。
以下、この図を参照して本発明の印刷装置の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態では、ハブ5の段差部6は、その先端部に設けられ、外周面から突出した凸部62を有する。図示の構成では、凸部62は、ハブ5の外周部のうち、最も先端に位置している。
このように、段差部6は、排液チューブユニット3の外周面から突出した凸部62を有する。これにより、排出口31から排出されたインクQが、ハブ5の外周部を伝って基端側に移行しようとしても、凸部62によって堰き止めて、下方に滴下することができる。よって、第1実施形態と同様に、インクQをインク吸収体10に向かってより確実に排出することができる。また、インクQが収容容器1内の意図しない位置に付着するのを防止することができる。
また、凸部62は、排液チューブユニット3の周方向に沿って延在するリブで構成されている。これにより、排液チューブユニット3の周方向のどの位置からインクQが基端側に移行しようとしても、堰き止めることができる。よって、インクQをインク吸収体10に向かってさらに確実に排出することができる。
なお、本実施形態では、リブは、全周にわたって形成されているが、本発明ではこれに限定されず、例えば、鉛直下方側の半周に形成されていてもよく、半周より短くてもよい。
また、凸部62としては、リブに限定されず、例えば、突起が複数個、排液チューブユニット3の周方向に沿って並んで配置された構成であってもよい。
また、本実施形態では、凸部62は、ハブ5の先端に位置しているが、本発明ではこれに限定されず、図示の構成よりも基端側に設けられてもよい。
<第3実施形態>
図8は、本発明の印刷装置の第3実施形態が備える排液チューブユニットがインクを排出している状態を示す図である。
以下、この図を参照して本発明の印刷装置の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態の排液チューブユニット3では、前記実施形態で述べたハブ5が省略されており、収容容器1内では、チューブ4のみが側壁部92から突出して設けられている。すなわち、排液チューブユニット3の排出口31は、チューブ4の先端開口により構成される。また、段差部6は、チューブ4に形成された凹部63を有する。
このように、排液チューブユニット3は、チューブ4を有し、段差部6は、チューブ4に設けられている。このような第3実施形態によっても、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。特に、ハブ5を設置するのを省略することができるため、簡素な構成とすることができる。また、チューブ4は、可撓性を有する軟質な材料で構成されるため、段差部6の加工を人の手で容易に行うことができる。
また、本発明の印刷装置は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成を組み合わせたものであってもよい。
1…収容容器、3…排液チューブユニット、4…チューブ、5…ハブ、6…段差部、8…蓋体、9…容器本体、10…インク吸収体、20…繊維、30…吸水性樹脂、31…排出口、41…先端部、51…フランジ部、52…テーパ部、53…中間部、61…凹部、62…凸部、63…凹部、91…底部、92…側壁部、93…収納空間、94…上部開口部、95…空隙、100…インク吸収器、200…印刷装置、201…液滴吐出ヘッド、201a…ノズル、202…キャッピングユニット、203…チューブ、204…ローラーポンプ、204a…ローラー部、204b…挟持部、920…貫通孔、Q…インク

Claims (9)

  1. 液滴吐出ヘッドから吐出されるインクの廃液をインク吸収体に滴下する排出口を有する排液チューブユニットを備え、
    前記排液チューブユニットは、前記排出口の開口面が水平とならないように設置されるものであり、
    前記排液チューブユニットの外周部は、設置状態において鉛直下方側の位置に段差部を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記段差部は、前記排液チューブユニットの内周面に向かって凹没した凹部を有する請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記凹部は、前記排液チューブユニットの周方向に沿って延在する溝で構成されている請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記段差部は、前記排液チューブユニットの外周面から突出した凸部を有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記凸部は、前記排液チューブユニットの周方向に沿って延在するリブで構成されている請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記排液チューブユニットは、チューブと、前記チューブを保持するハブと、を有し、
    前記段差部は、前記ハブに設けられている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の印刷装置。
  7. 前記ハブは、前記チューブの外周部を覆うように設置され、
    前記チューブの前記排出口側の端面は、前記ハブの内側に位置する請求項6に記載の印刷装置。
  8. 前記排液チューブユニットは、チューブを有し、
    前記段差部は、前記チューブに設けられている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の印刷装置。
  9. 前記排液チューブユニットの外周部は、撥液処理が施されている請求項1ないし8のいずれか1項に記載の印刷装置。
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