JP2022023402A - 圧着紙、及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】感圧接着剤層の接着強度の経時低下を抑制した圧着紙、及びその製造方法を提供する。【解決手段】基材シート2の少なくとも片面に感圧接着剤層4を設けてなる疑似接着可能な圧着紙10において、感圧接着剤層は、シリカ粒子、天然ゴム系エマルジョン及びラテックスを含有し、感圧接着剤層の片面塗工量が、3~9g/m2であり、JAPAN-TAPPI-No.18-2に従う内部結合強度が200mJ以上である。【選択図】図1
Description
本発明は、圧着はがきや配送伝票等に好適に用いられ、特に、基材シートの少なくとも片面に感圧接着剤層を設けてなる疑似接着可能なインクジェット記録等の記録に好適に用いられる圧着紙、及びその製造方法に関する。
圧着はがきや配送伝票等には、いわゆる先糊方式のインクジェット用圧着紙が用いられている。このインクジェット用圧着紙は、基材シートの少なくとも片面に感圧接着剤層を設けてなり、感圧接着剤層面にインクジェットプリンターにより画像を記録することが可能である。そして、例えば親展面(感圧接着剤層)を片面に有する2枚の用紙の親展面同士をプレス機等により圧着した後、必要時に剥離することができ、剥離することによって親展面に印字されている情報を確認できる。又、片面の感圧接着剤層を内側にして2つ折りとした見開きタイプの圧着紙、または、感圧接着剤層を両面に有し、Z型に3つ折りとした両開きタイプ等の圧着紙の形態も存在する。
なお、感圧接着剤層の表面同士を重ねて加圧すると、両者を容易に剥離できる程度に接着(疑似接着)する。感圧接着剤層の表面同士の接着力を、適宜「疑似接着力」と称する。
なお、感圧接着剤層の表面同士を重ねて加圧すると、両者を容易に剥離できる程度に接着(疑似接着)する。感圧接着剤層の表面同士の接着力を、適宜「疑似接着力」と称する。
このような感圧接着層として、天然ゴム系エマルジョンと滑剤(ワックス)とを含有する記録用紙や、天然ゴム系エマルジョンと界面活性剤とを含有する記録用紙が開示されている(特許文献1,2)。
しかしながら、感圧接着剤層の接着剤組成物として、天然ゴム系エマルジョンを用いた場合、滑剤(ワックス)の含有量が多過ぎると、感圧接着剤層面にインクジェットプリンターにより画像を記録、プレス機等により圧着した後に、インクジェット記録画像が対向する感圧接着剤層に転移する、いわゆるセットオフの問題が発生する。セットオフが発生すると、対向する感圧接着剤層における記録画像の視認性が低下してしまう。又、界面活性剤の含有量が多過ぎると、インクジェット記録画像に印字ムラが生じて品位が低下してしまう。
しかしながら、感圧接着剤層の接着剤組成物として、天然ゴム系エマルジョンを用いた場合、滑剤(ワックス)の含有量が多過ぎると、感圧接着剤層面にインクジェットプリンターにより画像を記録、プレス機等により圧着した後に、インクジェット記録画像が対向する感圧接着剤層に転移する、いわゆるセットオフの問題が発生する。セットオフが発生すると、対向する感圧接着剤層における記録画像の視認性が低下してしまう。又、界面活性剤の含有量が多過ぎると、インクジェット記録画像に印字ムラが生じて品位が低下してしまう。
そこで、感圧接着剤層として、天然ゴム系エマルジョンの他に、滑剤、界面活性剤、及び所定の粒径の微粒子充填剤(シリカ)を添加し、印字ムラや、圧着後のセットオフを防止した技術が開発されている(特許文献3)。
しかしながら、天然ゴム系エマルジョンは天然物質であって経時変化し易く、感圧接着剤層として用いた場合に疑似接着力が経時で低下して接着不良が生じるという問題がある。
又、感圧接着剤層として天然ゴム系エマルジョンとシリカ粒子を用いると、その塗料を調製する際に凝集するという問題もある。
すなわち、本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、感圧接着剤層を安定して形成できると共に、感圧接着剤層の疑似接着力の経時変化を抑制した圧着紙の提供を目的とする。
又、感圧接着剤層として天然ゴム系エマルジョンとシリカ粒子を用いると、その塗料を調製する際に凝集するという問題もある。
すなわち、本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、感圧接着剤層を安定して形成できると共に、感圧接着剤層の疑似接着力の経時変化を抑制した圧着紙の提供を目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の圧着紙は、基材シートの少なくとも片面に感圧接着剤層を設けてなる疑似接着可能なインクジェット用圧着紙において、前記感圧接着剤層は、シリカ粒子、天然ゴム系エマルジョン及びラテックスを含有し、前記感圧接着剤層の片面塗工量が、3~9g/m2であり、JAPAN-TAPPI-No.18-2に従う内部結合強度が200mJ以上である。
前記感圧接着剤層が、前記天然ゴム系エマルジョン100質量部に対し、前記ラテックスを5~15質量部含有することが好ましい。
前記基材シートが填料を含まないことが好ましい。
前記感圧接着剤層が、前記天然ゴム系エマルジョン100質量部に対し、体積50%平均粒径(D50)が1~20μmの微粒子充填剤を50~150質量部含有することが好ましい。
前記シリカ粒子は合成非晶質シリカであることが好ましい。
前記シリカ粒子のpHが、2~6であることが好ましい。
前記ラテックスがノニオン性ラテックスであることが好ましい。
前記内部結合強度が300mJ以上であることが好ましい。
前記基材シートが填料を含まないことが好ましい。
前記感圧接着剤層が、前記天然ゴム系エマルジョン100質量部に対し、体積50%平均粒径(D50)が1~20μmの微粒子充填剤を50~150質量部含有することが好ましい。
前記シリカ粒子は合成非晶質シリカであることが好ましい。
前記シリカ粒子のpHが、2~6であることが好ましい。
前記ラテックスがノニオン性ラテックスであることが好ましい。
前記内部結合強度が300mJ以上であることが好ましい。
本発明の圧着紙の製造方法は、基材シートの少なくとも片面に感圧接着剤層を設けてなる疑似接着可能な圧着紙の製造方法において、シリカ粒子、天然ゴム系エマルジョン及びラテックスを含有する塗料を調製する工程と、前記基材シートの少なくとも片面に、前記感圧接着剤組成物を塗工して前記塗料を形成する工程と、を有する。
本発明によれば、感圧接着剤層を安定して形成できると共に、感圧接着剤層の疑似接着力の経時変化を抑制した圧着紙が得られる。
以下、本発明の実施の形態に係る圧着紙の例としてインクジェット用圧着紙について説明するがインクジェット用圧着紙に限られないことはいうまでもない。圧着紙は、基材シートの少なくとも片面に感圧接着剤層を設けてなる。
図1は、本発明の実施の形態に係る圧着紙(インクジェット用圧着紙)10の構成を示す。インクジェット用圧着紙10は、基材シート2の少なくとも片面に疑似接着可能な感圧接着剤層4を設けている。そして、感圧接着剤層4に適宜インクジェット記録を行った後、感圧接着剤層4を内側にして2つ折りとし、感圧接着剤層4の記録が見られないようにする。
<感圧接着剤層>
感圧接着剤層は、シリカ粒子、天然ゴム系エマルジョン及びラテックスを含有する。
感圧接着剤層は、シリカ粒子、天然ゴム系エマルジョン及びラテックスを含有する。
<天然ゴム系エマルジョン>
天然ゴム系エマルジョンとしては、天然ゴムに例えばスチレン、スチレン-ブタジエン共重合体、アクリル、アクリロニトリル-ブタジエン共重合体、アルキル(メタ)アクリレートなどをグラフト重合したものの中から一種または二種以上を適宜選択して使用することができる。
天然ゴム系エマルジョンとしては、天然ゴムに例えばスチレン、スチレン-ブタジエン共重合体、アクリル、アクリロニトリル-ブタジエン共重合体、アルキル(メタ)アクリレートなどをグラフト重合したものの中から一種または二種以上を適宜選択して使用することができる。
<ラテックス>
ラテックスは感圧接着剤層中のバインダーとして機能すると共に、後述するように感圧接着剤層の疑似接着力の経時変化を抑制し、感圧接着剤層となる塗料を調製する際の凝集を抑制する。
ラテックスを用いることでバインダー機能を発揮する。又、感圧接着剤層となる塗料には一般にカチオン性の化合物が含まれるため、「ノニオン性」ラテックスを用いると、感圧接着剤層となる塗料を調製する際のカチオン性化合物による凝集をも抑制できるので特に好ましい。
ラテックスは感圧接着剤層中のバインダーとして機能すると共に、後述するように感圧接着剤層の疑似接着力の経時変化を抑制し、感圧接着剤層となる塗料を調製する際の凝集を抑制する。
ラテックスを用いることでバインダー機能を発揮する。又、感圧接着剤層となる塗料には一般にカチオン性の化合物が含まれるため、「ノニオン性」ラテックスを用いると、感圧接着剤層となる塗料を調製する際のカチオン性化合物による凝集をも抑制できるので特に好ましい。
ラテックスは、スチレン・ブタジエン系共重合体、スチレン・アクリル系共重合体、エチレン・酢酸ビニル系共重合体、ブタジエン・メチルメタクリレート系共重合体などの各種共重合体のラテックスが例示される。本発明では、スチレン・ブダジエン系共重合体ラテックスを使用することが好ましい。
なお、一般にはアニオン性ラテックスに対し、ノニオン性助剤を用いて変性処理を行って、ノニオン性ラテックスを調製することができる。ノニオン性助剤(ノニオン系乳化剤)としては、例えば、ポリエチレングリコールエステル型、ポリエチレングリコールエステル型、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのブロック共重合体等のプルロニック(登録商標)型等の乳化剤が挙げられる。
ノニオン性ラテックスとしては、AG-7000(旭硝子製)、ショウプレン SD81(昭和電工製)など が例示される。
なお、一般にはアニオン性ラテックスに対し、ノニオン性助剤を用いて変性処理を行って、ノニオン性ラテックスを調製することができる。ノニオン性助剤(ノニオン系乳化剤)としては、例えば、ポリエチレングリコールエステル型、ポリエチレングリコールエステル型、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドのブロック共重合体等のプルロニック(登録商標)型等の乳化剤が挙げられる。
ノニオン性ラテックスとしては、AG-7000(旭硝子製)、ショウプレン SD81(昭和電工製)など が例示される。
また、ラテックスは、単独または2種類以上混合して使用することができる。感圧接着剤層がノニオン性ラテックスを含む場合、アニオン性ラテックスとの併用も可能であるが、塗料を調製する際に凝集を起こさない量にアニオン性ラテックスを抑えることが好ましい。
後述のように、感圧接着剤層中に微粒子充填剤であるシリカ粒子を含有させると、インクジェット記録画像の発色性(濃度)が向上すると共に、インクの乾燥性が向上し、セットオフが発生しにくくなるため好ましい。しかしながら、シリカは酸性を示すので、感圧接着剤層中の天然ゴム系エマルジョンを経時劣化させ、ひいては感圧接着剤層の疑似接着力の経時変化(接着強度の低下)を引き起こすと考えられる。
そこで、感圧接着剤層中にラテックスを含有させると、酸性のシリカの緩衝材となって、天然ゴム系エマルジョンの経時劣化を抑制すると考えられる。
又、感圧接着剤層となる塗料を調製する際、アルカリ性の天然ゴム系エマルジョンと酸性のシリカを混合すると増粘(ショック)を起こすが、ラテックス(特にノニオン性ラテックス)が緩衝材となり、塗料の凝集を抑制し、感圧接着剤層を安定して形成でき、生産性も向上する。
そこで、感圧接着剤層中にラテックスを含有させると、酸性のシリカの緩衝材となって、天然ゴム系エマルジョンの経時劣化を抑制すると考えられる。
又、感圧接着剤層となる塗料を調製する際、アルカリ性の天然ゴム系エマルジョンと酸性のシリカを混合すると増粘(ショック)を起こすが、ラテックス(特にノニオン性ラテックス)が緩衝材となり、塗料の凝集を抑制し、感圧接着剤層を安定して形成でき、生産性も向上する。
感圧接着剤層中の天然ゴム系エマルジョン100質量部に対し、ラテックスを5~15質量部含有することが好ましい。
ラテックスの配合量が5質量部未満であると、酸性のシリカと天然ゴム系エマルジョンの調製時のショックを緩和できず、感圧接着剤層を安定して形成できない場合がある。
ラテックスの配合量が15質量部を超えると、インクジェット品質のセットオフや印字乾燥性が劣る場合がある。
ラテックスの含有量は、6~14質量部がより好ましく、8~12質量部が最も好ましい。
ラテックスの配合量が5質量部未満であると、酸性のシリカと天然ゴム系エマルジョンの調製時のショックを緩和できず、感圧接着剤層を安定して形成できない場合がある。
ラテックスの配合量が15質量部を超えると、インクジェット品質のセットオフや印字乾燥性が劣る場合がある。
ラテックスの含有量は、6~14質量部がより好ましく、8~12質量部が最も好ましい。
<シリカ粒子>
感圧接着剤層は、感圧接着剤層中に微粒子充填剤としてシリカ粒子を含有する。シリカ粒子を含有することにより、インクジェット記録画像の発色性(濃度)が向上すると共に、インクの乾燥性が向上し、セットオフが発生しにくくなる。
感圧接着剤層は、感圧接着剤層中に微粒子充填剤としてシリカ粒子を含有する。シリカ粒子を含有することにより、インクジェット記録画像の発色性(濃度)が向上すると共に、インクの乾燥性が向上し、セットオフが発生しにくくなる。
感圧接着剤層は、感圧接着剤層中の天然ゴム系エマルジョン100質量部に対し、体積50%平均粒径(D50)が1~20μmのシリカ粒子を50~150質量部含有してもよい。
シリカとして、特に合成非晶質シリカを使用することが好ましい。また、合成非晶質シリカとしてはゲル法シリカが望ましい。
「ゲル法シリカ」とは、ケイ酸ナトリウムと鉱酸(通常は硫酸)の中和反応を酸性のpH2~6領域で進行させることにより、一次粒子の成長を抑えた状態で凝集させて得られる湿式法合成非晶質シリカ微粒子を言う。ゲル法シリカは沈降法シリカ(ケイ酸ナトリウムと鉱酸の中和反応をアルカリ性のpH領域で進行させて製造)に比較して、凝集後の反応時間が長く、一次粒子間結合が強く、また、細孔容積が大きくなる傾向にある。このためインク吸収性や印字部の耐擦過性能に優れる。
「ゲル法シリカ」とは、ケイ酸ナトリウムと鉱酸(通常は硫酸)の中和反応を酸性のpH2~6領域で進行させることにより、一次粒子の成長を抑えた状態で凝集させて得られる湿式法合成非晶質シリカ微粒子を言う。ゲル法シリカは沈降法シリカ(ケイ酸ナトリウムと鉱酸の中和反応をアルカリ性のpH領域で進行させて製造)に比較して、凝集後の反応時間が長く、一次粒子間結合が強く、また、細孔容積が大きくなる傾向にある。このためインク吸収性や印字部の耐擦過性能に優れる。
シリカ粒子のpHとしては、2~6が好ましく、3~5が好ましい。シリカ粒子のpHが6以下であると、印字品質が良好となるので好ましい。一方、天然ゴム系エマルジョンを用いる場合、シリカ粒子のpHが5以下であると通常は上記塗料が凝集しやすくなるが、本発明でノニオン性ラテックスを用いる場合、塗料の凝集を抑制できる。
シリカ粒子(特に合成非晶質シリカ)のD50は、目標とする接着強度を得るために、1~20μmであることが好ましい。シリカ粒子のD50が1μm未満の場合には接着強度が低下することがある。シリカ粒子のD50が20μmを超えると表面強度が低下することがある。
シリカ粒子のD50が6.0~14μmであることがより好ましく、8.0~11μmであることがさらに好ましい。
上述のシリカ粒子のD50は、レーザー回折法を使用したMALVERN社製 MASTER SIZER Sにて測定することができ、シリカ粒子を水中に分散した状態で測定する。
シリカ粒子のD50が6.0~14μmであることがより好ましく、8.0~11μmであることがさらに好ましい。
上述のシリカ粒子のD50は、レーザー回折法を使用したMALVERN社製 MASTER SIZER Sにて測定することができ、シリカ粒子を水中に分散した状態で測定する。
シリカ粒子の吸油量については特に制限を設けないが、200ml/100g以上500ml/100g以下であることが好ましく、250ml/100g以上400ml/100g以下であることがより好ましい。吸油量が200ml/100g未満であると、インク受容層のインクを保持する能力が十分でなく、印字部の耐擦過性やインク吸収性が劣る場合がある。吸油量が500ml/100gを超えると、顔料を分散する際、塗料粘度が増大して塗料の分散性が悪化する場合がある。なお、吸油量の測定はJIS-K5101に定められた方法で行うことができる。
<滑剤(ワックス)>
感圧接着剤層中の天然ゴム系エマルジョン100質量部に対し、滑剤の含有割合が0.1質量部未満であると、インクジェット用圧着紙の圧着工程でメールシーラー等のプレス機を使用して圧着を行った際に、プレス機の圧着ロールで感圧接着剤層が擦過されて圧着ロールに堆積してゆき、「ロール汚れ」が発生する。ロール汚れは、ロールの洗浄が必要になって作業性が低下したり、圧着ロールに堆積した感圧接着剤層が圧着紙に転移して圧着紙が汚れるなどの問題を引き起こす。
一方、上述の滑剤の含有割合が0.6質量部を超えると、セットオフが発生する。
感圧接着剤層中の天然ゴム系エマルジョン100質量部に対し、滑剤の含有割合が0.1質量部未満であると、インクジェット用圧着紙の圧着工程でメールシーラー等のプレス機を使用して圧着を行った際に、プレス機の圧着ロールで感圧接着剤層が擦過されて圧着ロールに堆積してゆき、「ロール汚れ」が発生する。ロール汚れは、ロールの洗浄が必要になって作業性が低下したり、圧着ロールに堆積した感圧接着剤層が圧着紙に転移して圧着紙が汚れるなどの問題を引き起こす。
一方、上述の滑剤の含有割合が0.6質量部を超えると、セットオフが発生する。
ここで、2枚重ね(見開きタイプ)の片面塗工の圧着紙の場合、プレス機の圧着ロールが接触する面は、基材シートのうち感圧接着剤層と反対側の面であるのでロール汚れの問題は発生しない。一方、Z折りの両開きタイプの圧着紙は、基材シートの両面に感圧接着剤層が設けられているため、プレス機の圧着ロールが接触する面は塗工面(感圧接着剤層側の面)となる。このため、圧着ロールに感圧接着剤層が取られて堆積していき、ロール汚れの問題が発生する。
感圧接着剤層中の天然ゴム系エマルジョン100質量部に対し、滑剤を0.2~0.5質量部含有すると好ましい。
滑剤としては、ステアリン酸、ラウリン酸、オクチル酸等の高級脂肪酸の誘導体を好適に使用できる。誘導体としては、カルシウム、マグネシウム、亜鉛等の金属塩、あるいはアミド誘導体等を例示することが可能である。本発明では、高級脂肪酸がステアリン酸であり、誘導体がカルシウム塩、亜鉛塩、アミド誘導体である滑剤、即ち、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アミドを使用すると、ロール汚れとセットオフの発生を効果的に抑制することが可能となるため好ましい。
滑剤としては、ステアリン酸、ラウリン酸、オクチル酸等の高級脂肪酸の誘導体を好適に使用できる。誘導体としては、カルシウム、マグネシウム、亜鉛等の金属塩、あるいはアミド誘導体等を例示することが可能である。本発明では、高級脂肪酸がステアリン酸であり、誘導体がカルシウム塩、亜鉛塩、アミド誘導体である滑剤、即ち、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アミドを使用すると、ロール汚れとセットオフの発生を効果的に抑制することが可能となるため好ましい。
<界面活性剤>
感圧接着剤層中の天然ゴム系エマルジョン100質量部に対し、界面活性剤の含有割合が0.1質量部未満であると、上述のセットオフが生じたり、感圧接着剤層にインクジェット記録を行った後のインクの乾燥性が低下する。上述の界面活性剤の含有割合が3.0質量部以上になると、感圧接着剤層にインクジェット記録を行った際に印字ムラが発生する。
感圧接着剤層中の天然ゴム系エマルジョン100質量部に対し、界面活性剤を0.3~2.5質量部含有すると好ましく、0.5~2.3質量部含有するとより好ましい。
界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤を好適に使用でき、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等のエステル型、脂肪アルコールエトキシレート、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル等のエーテル型、アルキルグリコシド等を例示することが可能である。本発明では、エーテル型の非イオン性界面活性剤を使用すると、セットオフと印字ムラの発生を効果的に抑制することが可能となるため好ましく、より好ましくはポリオキシアルキレンアルキルエーテルである。
感圧接着剤層中の天然ゴム系エマルジョン100質量部に対し、界面活性剤の含有割合が0.1質量部未満であると、上述のセットオフが生じたり、感圧接着剤層にインクジェット記録を行った後のインクの乾燥性が低下する。上述の界面活性剤の含有割合が3.0質量部以上になると、感圧接着剤層にインクジェット記録を行った際に印字ムラが発生する。
感圧接着剤層中の天然ゴム系エマルジョン100質量部に対し、界面活性剤を0.3~2.5質量部含有すると好ましく、0.5~2.3質量部含有するとより好ましい。
界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤を好適に使用でき、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等のエステル型、脂肪アルコールエトキシレート、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル等のエーテル型、アルキルグリコシド等を例示することが可能である。本発明では、エーテル型の非イオン性界面活性剤を使用すると、セットオフと印字ムラの発生を効果的に抑制することが可能となるため好ましく、より好ましくはポリオキシアルキレンアルキルエーテルである。
<カチオン性ポリマー又は多価金属塩類>
感圧接着剤層は、感圧接着剤層中の天然ゴム系エマルジョン100質量部に対し、カチオン性ポリマー又は多価金属塩類を0.5~20質量部含有してもよい。カチオン性ポリマーや多価金属塩類は、水溶性インクに含有される直接染料又は酸性染料等のアニオン性の染料と結合して強固に不動化(インク定着)するために添加される。
このようなカチオン性ポリマーとしては、例えば、ポリアミン類、ポリアリルアミン類、ジシアンジアミド系縮合物、ポリジメチルジアリルアンモニウム、ポリエチレンイミン類、エピクロルヒドリン誘導体などを用いることができる。また、多価金属塩類としては、例えば、カルシウム及びマグネシウムの塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩、乳酸塩などを用いることができる。
感圧接着剤層は、感圧接着剤層中の天然ゴム系エマルジョン100質量部に対し、カチオン性ポリマー又は多価金属塩類を0.5~20質量部含有してもよい。カチオン性ポリマーや多価金属塩類は、水溶性インクに含有される直接染料又は酸性染料等のアニオン性の染料と結合して強固に不動化(インク定着)するために添加される。
このようなカチオン性ポリマーとしては、例えば、ポリアミン類、ポリアリルアミン類、ジシアンジアミド系縮合物、ポリジメチルジアリルアンモニウム、ポリエチレンイミン類、エピクロルヒドリン誘導体などを用いることができる。また、多価金属塩類としては、例えば、カルシウム及びマグネシウムの塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩、乳酸塩などを用いることができる。
<バインダー>
感圧接着剤層は、感圧接着剤層中の天然ゴム系エマルジョン100質量部に対し、バインダーを10~70質量部含有することが好ましい。
本発明において、バインダーとしては、ラテックスが必須であるが、その他に一般的に使用されている水溶性高分子又は疎水性高分子のエマルジョン等が適宜使用可能である。
感圧接着剤層は、感圧接着剤層中の天然ゴム系エマルジョン100質量部に対し、バインダーを10~70質量部含有することが好ましい。
本発明において、バインダーとしては、ラテックスが必須であるが、その他に一般的に使用されている水溶性高分子又は疎水性高分子のエマルジョン等が適宜使用可能である。
バインダーの具体例としては、完全ケン化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリビニルアルコール、アセトアセチル化ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、アマイド変性ポリビニルアルコール、スルホン酸変性ポリビニルアルコール、ブチラール変性ポリビニルアルコール、オレフィン変性ポリビニルアルコール、ニトリル変性ポリビニルアルコール、ピロリドン変性ポリビニルアルコール、シリコーン変性ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコール、末端アルキル変性ポリビニルアルコールなどのポリビニルアルコール類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどのセルロースエーテル及びその誘導体、澱粉、酵素変性澱粉、熱化学変性澱粉、酸化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉(例えば、ヒドロキシエチル化澱粉など)、カチオン化澱粉などの澱粉類、ポリビニルアセタール、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶性高分子、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタクリレート、エチレン/酢酸ビニル共重合体、等の疎水性高分子のエマルジョンを用いることができる。
<スチルト剤>
感圧接着剤層は、感圧接着剤層中の天然ゴム系エマルジョン100質量部に対し、スチルト剤を0~50質量部含有してもよい。スチルト剤は、被接着物に接着可能な状態にする以外の加圧(不用意な加圧)による接着を防ぐ効果を有する。
スチルト剤としては、パルプ粉末、生でんぷん粉末、プラスチックピグメント等を用いることができる。
感圧接着剤層は、感圧接着剤層中の天然ゴム系エマルジョン100質量部に対し、スチルト剤を0~50質量部含有してもよい。スチルト剤は、被接着物に接着可能な状態にする以外の加圧(不用意な加圧)による接着を防ぐ効果を有する。
スチルト剤としては、パルプ粉末、生でんぷん粉末、プラスチックピグメント等を用いることができる。
感圧接着剤層には、その他必要に応じて、顔料分散剤、増粘剤、保水剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、防腐剤、耐水化剤、pH調整剤等の各種助剤を、感圧接着剤層中の天然ゴム系エマルジョン100質量部に対して、0~50質量部程度添加することができる。
<基材シート>
基材シートは、上質紙、塗工紙、再生紙、合成紙など、シート状のものであれば特に制限されない。
基材シートは、上質紙、塗工紙、再生紙、合成紙など、シート状のものであれば特に制限されない。
基材シートを紙とする場合、紙の主成分はパルプと内添填料である。パルプとしては通常公知のパルプであればいずれのものを使用することができる。例えば、化学パルプとして広葉樹晒クラフトパルプ、広葉樹未晒クラフトパルプ、針葉樹晒クラフトパルプ、針葉樹未晒クラフトパルプ、広葉樹晒亜硫酸パルプ、広葉樹未晒亜硫酸パルプ、針葉樹晒亜硫酸パルプ、針葉樹未晒亜硫酸パルプ、木材、綿、麻、じん皮等の繊維原料を化学的に処理して作製されたパルプなどを使用できる。また、木材やチップを機械的にパルプ化したグランドウッドパルプ、木材やチップに薬液を染み込ませた後に機械的にパルプ化したケミメカニカルパルプ、及び、チップをやや軟らかくなるまで蒸解した後にリファイナーでパルプ化したサーモメカニカルパルプ等も使用できる。本発明の圧着紙には、高白色度で地合に優れる広葉樹晒クラフトパルプを使用することが好ましい。
また、古紙を原料とするパルプ、すなわち、製本、印刷工場、断裁所等において発生する裁落、損紙、幅落しした上白、特白、中白、白損等の未印刷古紙;印刷やコピーが施された上質紙、上質コート紙等の上質印刷古紙;水性インク、油性インク、鉛筆などで筆記された古紙;印刷された上質紙、上質コート紙、中質紙、中質コート紙等のチラシを含む新聞古紙;中質紙、中質コート紙、更紙等の古紙等を離解して得られるパルプを使用することもできる。
内添填料としては、ホワイトカーボン、タルク、カオリン、クレー、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、酸化チタン、ゼオライト、合成樹脂填料等の公知の填料を使用することができる。
本発明において、填料(内添填料)を含有することにより、基紙の平滑性、不透明度、白色度等が向上するが、得られる基紙の層間強度が低下する。そのため、本発明において、填料は任意成分であり、これらの特性を考慮した上で填料の含有量を決定する必要があり、填料を含有しないことが好ましい。
なお、基紙が填料(例えば無機物)を含有するか否かは、基紙断面のSEM分析や元素分析で、紙層中の無機物の有無で判定可能である。
本発明において、填料(内添填料)を含有することにより、基紙の平滑性、不透明度、白色度等が向上するが、得られる基紙の層間強度が低下する。そのため、本発明において、填料は任意成分であり、これらの特性を考慮した上で填料の含有量を決定する必要があり、填料を含有しないことが好ましい。
なお、基紙が填料(例えば無機物)を含有するか否かは、基紙断面のSEM分析や元素分析で、紙層中の無機物の有無で判定可能である。
又、基紙が填料(例えば無機物の内添填料)を含有するか否かは、後述するように基紙の層間強度と相関がある。
その理由として、内添填料を配合することで、繊維同士の結合を物理的に阻害しているため、紙の層間強度が低くなる。感圧接着剤層による疑似接着力より紙の層間強度が弱くなると、剥離時に紙表面の破壊が発生する。
従って、基材シートを紙とする場合、填料を含まないことが好ましい。填料無配にすることで原紙の層間強度を高くすることで、疑似接着力より紙の層間強度が高くなり、剥離時に原紙層が剥けることを抑制できる。
その理由として、内添填料を配合することで、繊維同士の結合を物理的に阻害しているため、紙の層間強度が低くなる。感圧接着剤層による疑似接着力より紙の層間強度が弱くなると、剥離時に紙表面の破壊が発生する。
従って、基材シートを紙とする場合、填料を含まないことが好ましい。填料無配にすることで原紙の層間強度を高くすることで、疑似接着力より紙の層間強度が高くなり、剥離時に原紙層が剥けることを抑制できる。
基材シートの坪量としては、特に制限するものではないが、圧着紙に加工することを考慮して60~200g/m2の範囲とすることが好ましく、圧着葉書に本発明を適用する場合、詳細な坪量の選択は郵便法における葉書の重量基準を充たすように行い、圧着葉書の形態にした際に重量が2~6gの範囲となるように設定する。
本発明の実施形態に係る圧着紙において、感圧接着剤層と基材シートとの間の接着力は疑似接着力より大きい。
そして、本発明の実施形態に係る圧着紙によれば、この疑似接着力が経時で低下することを抑制でき、疑似接着力が長期にわたって安定する。このため、本発明の実施形態に係る圧着紙は、インクジェット用圧着紙として親展はがきや配送伝票用等に好適に使用することができる。また、このインクジェット用圧着紙を用いて製造した親展はがきは、感圧接着剤層の代わりに高価な樹脂フィルムをラミネートして疑似接着した親展はがきに比べ安価である。
そして、本発明の実施形態に係る圧着紙によれば、この疑似接着力が経時で低下することを抑制でき、疑似接着力が長期にわたって安定する。このため、本発明の実施形態に係る圧着紙は、インクジェット用圧着紙として親展はがきや配送伝票用等に好適に使用することができる。また、このインクジェット用圧着紙を用いて製造した親展はがきは、感圧接着剤層の代わりに高価な樹脂フィルムをラミネートして疑似接着した親展はがきに比べ安価である。
<圧着紙の製造方法>
次に、本発明の実施形態に係る圧着紙の製造方法について以下に説明する。
まず、感圧接着剤層となる塗料(感圧接着剤組成物)を上述した薬剤を混合することにより調製する(調製工程)。塗料を調製する際、アルカリ性の天然ゴム系エマルジョンと酸性のシリカを混合するとショックを起こすが、特にノニオン性ラテックスが緩衝材となり、塗料の凝集を抑制し、生産性も向上する。
次に、本発明の実施形態に係る圧着紙の製造方法について以下に説明する。
まず、感圧接着剤層となる塗料(感圧接着剤組成物)を上述した薬剤を混合することにより調製する(調製工程)。塗料を調製する際、アルカリ性の天然ゴム系エマルジョンと酸性のシリカを混合するとショックを起こすが、特にノニオン性ラテックスが緩衝材となり、塗料の凝集を抑制し、生産性も向上する。
そして、基材シートの少なくとも片面に、上記塗料を塗工し、感圧接着剤層を形成する(形成工程)。
塗工方法としては、塗料をバーブレードコーター、ベントブレードコーター、カーテンコーター及びエアナイフコーター等の通常の塗工方法により、基材シートに塗工すればよい。
乾燥後の感圧接着剤層の塗工量は、片面あたり3~9g/m2、好ましくは4~8g/m2である。
塗工量が少ないと、疑似接着力が低く、印字品質のセットオフおよび印字乾燥性に劣る。
塗工量を増やすと、疑似接着力は高くなるが、印字濃度が薄くなりバーコード読取り適性が劣る。そこで、感圧接着剤層の塗工量を片面あたり3~9g/m2とすることで、印字品質と疑似接着力を共に確保することができる。
塗工後、天然ゴムが熱劣化しない程度に紙面温度40℃~120℃程度の条件で乾燥してもよい。
塗工方法としては、塗料をバーブレードコーター、ベントブレードコーター、カーテンコーター及びエアナイフコーター等の通常の塗工方法により、基材シートに塗工すればよい。
乾燥後の感圧接着剤層の塗工量は、片面あたり3~9g/m2、好ましくは4~8g/m2である。
塗工量が少ないと、疑似接着力が低く、印字品質のセットオフおよび印字乾燥性に劣る。
塗工量を増やすと、疑似接着力は高くなるが、印字濃度が薄くなりバーコード読取り適性が劣る。そこで、感圧接着剤層の塗工量を片面あたり3~9g/m2とすることで、印字品質と疑似接着力を共に確保することができる。
塗工後、天然ゴムが熱劣化しない程度に紙面温度40℃~120℃程度の条件で乾燥してもよい。
塗料を基材シートに塗工して乾燥させることで、塗料乾燥後の感圧接着剤層と基材シートとの間の接着力(層間強度)は高くなる。一方、塗料乾燥後の感圧接着剤層の表面同士を重ねて加圧した疑似接着力は、層間強度より小さくなるように設定される。そして、本発明の実施形態によれば、この疑似接着力が経時で低下することを抑制し、感圧接着剤層を安定して形成でき、疑似接着力が長期にわたって安定する。
以下、本発明を実施例によって詳しく説明するが本発明はこれによって限定されるものではない。なお、実施例中の「部」及び「%」は、特に明示しない限り、それぞれ「質量部」及び「質量%」を表す。
[実施例1]
(基紙の作製)
カナダ式標準ろ水度(CSF)400mlの広葉樹クラフトパルプ(LBKP)80質量部及びカナダ式標準ろ水度(CSF)500mlの針葉樹クラフトパルプ(NBKP)20質量部を混合して原料パルプとした。紙力剤としてカチオン化澱粉を原料パルプ100質量部に対して1.0質量部添加し、次いで、硫酸バンドを1.0質量部、湿潤紙力剤0.5質量部、酸性サイズ剤1.0質量部添加した後、長網式の抄紙機を用いて抄紙を行い、坪量110g/m2の基紙を得た。
上記基紙の両面に、乾燥後の塗工量が片面あたり6.0g/m2となるように下記組成の感圧接着剤層用塗料をエアナイフコーターで塗工後乾燥し、インクジェット用圧着紙を作製した。
(基紙の作製)
カナダ式標準ろ水度(CSF)400mlの広葉樹クラフトパルプ(LBKP)80質量部及びカナダ式標準ろ水度(CSF)500mlの針葉樹クラフトパルプ(NBKP)20質量部を混合して原料パルプとした。紙力剤としてカチオン化澱粉を原料パルプ100質量部に対して1.0質量部添加し、次いで、硫酸バンドを1.0質量部、湿潤紙力剤0.5質量部、酸性サイズ剤1.0質量部添加した後、長網式の抄紙機を用いて抄紙を行い、坪量110g/m2の基紙を得た。
上記基紙の両面に、乾燥後の塗工量が片面あたり6.0g/m2となるように下記組成の感圧接着剤層用塗料をエアナイフコーターで塗工後乾燥し、インクジェット用圧着紙を作製した。
<感圧接着剤層用塗料>
天然ゴム・アクリル共重合体エマルジョン(商品名:N-900、サイデン化学社製):80部
合成非晶質シリカ(ゲル法シリカ、商品名:サイロジェットP-409、平均粒子径(D50):9.0μm、pH:3.4、グレース社製):100部
多価金属塩類(硫酸マグネシウム):1部
バインダー(ポリビニルアルコール、商品名:PVA-117、クラレ社製):30部
バインダー(カルボキシル変性スチレンブタジエン(SB)ラテックス(ノニオン性SBラテックス)、商品名:LX-438C、日本ゼオン製):10部
滑剤(ステアリン酸カルシウム、商品名:SNコート246、サンノプコ社製):0.2部
非イオン性界面活性剤(ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、商品名:LX106、花王社製):2部
消泡剤(商品名:DF-480、サンノプコ社製):0.5部
天然ゴム・アクリル共重合体エマルジョン(商品名:N-900、サイデン化学社製):80部
合成非晶質シリカ(ゲル法シリカ、商品名:サイロジェットP-409、平均粒子径(D50):9.0μm、pH:3.4、グレース社製):100部
多価金属塩類(硫酸マグネシウム):1部
バインダー(ポリビニルアルコール、商品名:PVA-117、クラレ社製):30部
バインダー(カルボキシル変性スチレンブタジエン(SB)ラテックス(ノニオン性SBラテックス)、商品名:LX-438C、日本ゼオン製):10部
滑剤(ステアリン酸カルシウム、商品名:SNコート246、サンノプコ社製):0.2部
非イオン性界面活性剤(ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、商品名:LX106、花王社製):2部
消泡剤(商品名:DF-480、サンノプコ社製):0.5部
[実施例2]
基紙中の紙力剤配合量を0.8部に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてインクジェット用圧着紙を作製した。
[実施例3]
基紙中の紙力剤配合量を0.5部に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてインクジェット用圧着紙を作製した。
[実施例4]
感圧接着剤層用塗料中のバインダーとして、ポリビニルアルコールの配合量を35部、ノニオン性SBラテックスの配合量を5部に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてインクジェット用圧着紙を作製した。
基紙中の紙力剤配合量を0.8部に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてインクジェット用圧着紙を作製した。
[実施例3]
基紙中の紙力剤配合量を0.5部に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてインクジェット用圧着紙を作製した。
[実施例4]
感圧接着剤層用塗料中のバインダーとして、ポリビニルアルコールの配合量を35部、ノニオン性SBラテックスの配合量を5部に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてインクジェット用圧着紙を作製した。
[実施例5]
感圧接着剤層用塗料中のバインダーとして、ポリビニルアルコールの配合量を25部、ノニオン性SBラテックスの配合量を15部に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてインクジェット用圧着紙を作製した。
[実施例6]
基紙中のパルプ配合を広葉樹クラフトパルプ(LBKP)100質量部として針葉樹クラフトパルプ(NBKP)を無配としたこと以外は、実施例1と同様にしてインクジェット用圧着紙を作製した。
[実施例7]
基紙の内添填料として、カオリンを12%配合したこと以外は、実施例1と同様にしてインクジェット用圧着紙を作製した。
[実施例8]
基紙中の紙力剤配合量を0.3部に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてインクジェット用圧着紙を作製した。
[実施例9]
感圧接着剤層用塗料中の合成非晶質シリカの種類をニップジェルAZ-200(ゲル法シリカ、平均粒子径(D50):4.2μm、pH:7.0、東ソーシリカ社製)に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてインクジェット用圧着紙を作製した。
感圧接着剤層用塗料中のバインダーとして、ポリビニルアルコールの配合量を25部、ノニオン性SBラテックスの配合量を15部に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてインクジェット用圧着紙を作製した。
[実施例6]
基紙中のパルプ配合を広葉樹クラフトパルプ(LBKP)100質量部として針葉樹クラフトパルプ(NBKP)を無配としたこと以外は、実施例1と同様にしてインクジェット用圧着紙を作製した。
[実施例7]
基紙の内添填料として、カオリンを12%配合したこと以外は、実施例1と同様にしてインクジェット用圧着紙を作製した。
[実施例8]
基紙中の紙力剤配合量を0.3部に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてインクジェット用圧着紙を作製した。
[実施例9]
感圧接着剤層用塗料中の合成非晶質シリカの種類をニップジェルAZ-200(ゲル法シリカ、平均粒子径(D50):4.2μm、pH:7.0、東ソーシリカ社製)に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてインクジェット用圧着紙を作製した。
[比較例1]
感圧接着剤層用塗料中のバインダーとして、ノニオン性SBラテックスを無配とし、ポリビニルアルコールを40部としたこと以外は、実施例1と同様にしてインクジェット用圧着紙を作製した
[比較例2]
感圧接着剤層用塗料中のバインダーとして、ノニオン性SBラテックスをアニオン性SBラテックス(日本A&L社製、PA0330)に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてインクジェット用圧着紙を作製した。
[比較例3]
上記基紙の両面に、乾燥後の塗工量を片面あたり10g/m2に変更したこと以外は、比較例1と同様にしてインクジェット用圧着紙を作製した。
[比較例4]
基紙中の紙力剤配合量を無配とし、内添填料として、カオリンを20%配合したこと以外は、比較例1と同様にしてインクジェット用圧着紙を作製した。
感圧接着剤層用塗料中のバインダーとして、ノニオン性SBラテックスを無配とし、ポリビニルアルコールを40部としたこと以外は、実施例1と同様にしてインクジェット用圧着紙を作製した
[比較例2]
感圧接着剤層用塗料中のバインダーとして、ノニオン性SBラテックスをアニオン性SBラテックス(日本A&L社製、PA0330)に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてインクジェット用圧着紙を作製した。
[比較例3]
上記基紙の両面に、乾燥後の塗工量を片面あたり10g/m2に変更したこと以外は、比較例1と同様にしてインクジェット用圧着紙を作製した。
[比較例4]
基紙中の紙力剤配合量を無配とし、内添填料として、カオリンを20%配合したこと以外は、比較例1と同様にしてインクジェット用圧着紙を作製した。
上記実施例及び比較例で得られたインクジェット用圧着紙について、以下の方法で評価を行い、評価結果を表1に示した。
<層間強度(内部結合強度)>
JAPAN TAPPI No.18-2におけるインターナルボンドテスタ法により測定した。ここで、インターナルボンドとは、紙を紙層間で剥離したときの負荷を測定して得られる値であって、繊維同士の結合強度、特に厚み方向に関する結合強度を示していると考えられる。なお、層間強度の測定は熊谷理機工業(株)製インターナルボンドテスターを用いて測定した。
JAPAN TAPPI No.18-2におけるインターナルボンドテスタ法により測定した。ここで、インターナルボンドとは、紙を紙層間で剥離したときの負荷を測定して得られる値であって、繊維同士の結合強度、特に厚み方向に関する結合強度を示していると考えられる。なお、層間強度の測定は熊谷理機工業(株)製インターナルボンドテスターを用いて測定した。
<接着強度(疑似接着力)>
得られたインクジェット用圧着紙の疑似接着力を測定するため、この圧着紙を、23℃、50%RHの環境下に24時間以上放置した後、プレス機(デュプロ社製、メールシーラーMS6100)を用いて、インクジェット用圧着紙(幅100mm、長さ148mm)を3枚重ねて、加圧接着させた。なお、本評価では目標としている接着強度(160~240gf/25mm)を得るため、上記プレス機のギャップ設定を、「シーラーギャップ33」(圧着ロール間隔280μm)と「シーラーギャップ32」(圧着ロール間隔270μm)の2条件で処理したサンプルにて測定を行った。
得られたインクジェット用圧着紙の疑似接着力を測定するため、この圧着紙を、23℃、50%RHの環境下に24時間以上放置した後、プレス機(デュプロ社製、メールシーラーMS6100)を用いて、インクジェット用圧着紙(幅100mm、長さ148mm)を3枚重ねて、加圧接着させた。なお、本評価では目標としている接着強度(160~240gf/25mm)を得るため、上記プレス機のギャップ設定を、「シーラーギャップ33」(圧着ロール間隔280μm)と「シーラーギャップ32」(圧着ロール間隔270μm)の2条件で処理したサンプルにて測定を行った。
加圧接着直後、3枚接着したインクジェット用圧着紙のうちの最上層の1枚を手で剥離し、残った2枚のインクジェット用圧着紙から、流れ方向と垂直(即ち、支持体である基紙の抄紙方向と垂直)に長手方向が向くよう、幅25mm、長さ100mmの短冊状の試験片を切り出し、引張り速度300mm/分の条件でT型剥離試験を行った。接着強度が130~160gf/25mmであれば、必要時以外には剥離せず、克つ、剥離時に紙表面の破壊が発生しにくいという良好な疑似接着状態が得られる。特に、上記接着強度が140~150gf/25mmであると、剥離時に紙表面の破壊が発生せず、剥離性が良好であり好ましい。
なお、圧着紙を3枚圧着したのは、Z折りの両開きで開封することを想定しており、又、剥離試験を2枚で測定する理由は、T型剥離試験でT字形(Y字形)に左右に引っ張って剥離させるため、重ね枚数を偶数とし、左右の枚数を揃えることで、試験時に左右で剛度の差が生じないようにするためである。
又、両開きで開封する場合、葉書等の短辺方向にめくって開くことを想定し、剥離試験は流れ方向と垂直の方向で行った。
又、両開きで開封する場合、葉書等の短辺方向にめくって開くことを想定し、剥離試験は流れ方向と垂直の方向で行った。
<接着強度の経時低下>
得られたインクジェット用圧着紙を、温度23℃、湿度50%の環境下で1週間放置し、放置前の接着強度に対する比(%)を接着強度の維持率として求めた。接着強度の維持率が75%以上であれば実用上問題はない。
得られたインクジェット用圧着紙を、温度23℃、湿度50%の環境下で1週間放置し、放置前の接着強度に対する比(%)を接着強度の維持率として求めた。接着強度の維持率が75%以上であれば実用上問題はない。
<印字濃度>
得られたインクジェット用圧着紙を、23℃、50%RHの環境下に24時間以上放置した後、市販の顔料インクジェットプリンター(EPSON社製PX-405A、4色インク、印字モード:普通紙/標準)にて、インクジェット用圧着紙(幅10cm、長さ15cm)の感圧接着剤層にブラック、シアン、マゼンタ、イエローの四色を各単色で2cm四方のベタ画像を印字した。
24時間後、マクベス濃度計(RD-914、マクベス社製)にて印字濃度を測定した。
4色合計で4.4以上であれば、良好な印字濃度である。
<セットオフ>
得られたインクジェット用圧着紙を、23℃、50%RHの環境下に24時間以上放置した後、市販の顔料インクジェットプリンター(EPSON社製PX-405A、4色インク)にて、インクジェット用圧着紙(幅10cm、長さ15cm)の感圧接着剤層にブラックで2cm四方のベタ画像を印字した。1時間後、プレス機(デュプロ社製、メールシーラーMS6100、ギャップ設定33、圧着ロール間隔280μm(上記推定値))を用いて、印字を行ったインクジェット用圧着紙の印字面の上に、未印字のインクジェット用圧着紙(幅10cm、長さ15cm)を2枚重ねて、加圧接着させた。
剥離した際のセットオフ(未印字の感圧接着剤層側へのインク転移)の発生状況を色差計で測定し、ΔEで評価した。評価はΔEが8以下であれば実用上問題はない。
得られたインクジェット用圧着紙を、23℃、50%RHの環境下に24時間以上放置した後、市販の顔料インクジェットプリンター(EPSON社製PX-405A、4色インク、印字モード:普通紙/標準)にて、インクジェット用圧着紙(幅10cm、長さ15cm)の感圧接着剤層にブラック、シアン、マゼンタ、イエローの四色を各単色で2cm四方のベタ画像を印字した。
24時間後、マクベス濃度計(RD-914、マクベス社製)にて印字濃度を測定した。
4色合計で4.4以上であれば、良好な印字濃度である。
<セットオフ>
得られたインクジェット用圧着紙を、23℃、50%RHの環境下に24時間以上放置した後、市販の顔料インクジェットプリンター(EPSON社製PX-405A、4色インク)にて、インクジェット用圧着紙(幅10cm、長さ15cm)の感圧接着剤層にブラックで2cm四方のベタ画像を印字した。1時間後、プレス機(デュプロ社製、メールシーラーMS6100、ギャップ設定33、圧着ロール間隔280μm(上記推定値))を用いて、印字を行ったインクジェット用圧着紙の印字面の上に、未印字のインクジェット用圧着紙(幅10cm、長さ15cm)を2枚重ねて、加圧接着させた。
剥離した際のセットオフ(未印字の感圧接着剤層側へのインク転移)の発生状況を色差計で測定し、ΔEで評価した。評価はΔEが8以下であれば実用上問題はない。
<バーコード読取り適性>
商業用インクジェット印刷機(MJP30A:ミヤコシ社製)のブラックインクをエプソン製プリンターPX-405Aのインクカートリッジに詰め、エプソン製プリンターPX-405Aにてバーコード印字(CODE39)した後、印字されたバーコード(GS1-128)をバーコードリーダー(日本システックス社製、Quick Check PC600)にて評価した。評価はANSIグレード(CEN法、測定回数10回)にて行った。評価は◎、○、△であれば実用上問題はない。
◎:B判定以上(A判定、B判定)の判定が8回以上である。
○:C判定以上の判定が8回以上である。
△:D判定以上の判定が8回以上である。
×:F判定以上の判定が3回以上となり、実用不可である。
商業用インクジェット印刷機(MJP30A:ミヤコシ社製)のブラックインクをエプソン製プリンターPX-405Aのインクカートリッジに詰め、エプソン製プリンターPX-405Aにてバーコード印字(CODE39)した後、印字されたバーコード(GS1-128)をバーコードリーダー(日本システックス社製、Quick Check PC600)にて評価した。評価はANSIグレード(CEN法、測定回数10回)にて行った。評価は◎、○、△であれば実用上問題はない。
◎:B判定以上(A判定、B判定)の判定が8回以上である。
○:C判定以上の判定が8回以上である。
△:D判定以上の判定が8回以上である。
×:F判定以上の判定が3回以上となり、実用不可である。
表1から、各実施例の場合、感圧接着剤層の接着強度の経時低下が小さく、さらに、セットオフや印字ムラを防止してインクジェット適性にも優れたものとなった。
感圧接着剤層中にノニオン性ラテックスを含有しなかった比較例1の場合、感圧接着剤層の接着強度の経時低下が大きくなった。
感圧接着剤層中にノニオン性ラテックスを含有せず、その代わりにアニオン性ラテックスを含有した比較例2の場合、感圧接着剤層用塗料が凝集して塗工できず、感圧紙を製造できなかった。
感圧接着剤層中にノニオン性ラテックスを含有せず、その代わりにアニオン性ラテックスを含有した比較例2の場合、感圧接着剤層用塗料が凝集して塗工できず、感圧紙を製造できなかった。
感圧接着剤層の塗工量が9g/m2を超えた比較例3の場合、印字濃度が低下した。
層間強度(内部結合強度)が200mJ未満の比較例4の場合、層間強度が低下し、感圧接着剤層を剥がす際に基紙層で紙剥けが発生し、使用が困難となった。
層間強度(内部結合強度)が200mJ未満の比較例4の場合、層間強度が低下し、感圧接着剤層を剥がす際に基紙層で紙剥けが発生し、使用が困難となった。
2 基材シート
4 感圧接着剤層
10 圧着紙(インクジェット用圧着紙)
4 感圧接着剤層
10 圧着紙(インクジェット用圧着紙)
Claims (9)
- 基材シートの少なくとも片面に感圧接着剤層を設けてなる疑似接着可能な圧着紙において、
前記感圧接着剤層は、シリカ粒子、天然ゴム系エマルジョン及びラテックスを含有し、
前記感圧接着剤層の片面塗工量が、3~9g/m2であり、
JAPAN-TAPPI-No.18-2に従う内部結合強度が200mJ以上である圧着紙。 - 前記感圧接着剤層が、前記天然ゴム系エマルジョン100質量部に対し、前記ラテックスを5~15質量部含有する請求項1に記載の圧着紙。
- 前記基材シートが填料を含まない、請求項1又は2に記載の圧着紙。
- 前記感圧接着剤層が、前記天然ゴム系エマルジョン100質量部に対し、体積50%平均粒径(D50)が1~20μmの前記シリカ粒子を50~150質量部含有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の圧着紙。
- 前記シリカ粒子は合成非晶質シリカである、請求項1~4のいずれか一項に記載の圧着紙。
- 前記シリカ粒子のpHが、2~6である、請求項1~5のいずれか一項に記載の圧着紙。
- 前記ラテックスがノニオン性ラテックスである、請求項1~6のいずれか一項に記載の圧着紙。
- 前記内部結合強度が300mJ以上である、請求項1~7のいずれか一項に記載の圧着紙。
- 基材シートの少なくとも片面に感圧接着剤層を設けてなる疑似接着可能な圧着紙の製造方法において、
シリカ粒子、天然ゴム系エマルジョン及びノニオン性ラテックスを含有する塗料を調製する工程と、
前記基材シートの少なくとも片面に、前記塗料を塗工して前記感圧接着剤層を形成する工程と、
を有する、圧着紙の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020126330A JP2022023402A (ja) | 2020-07-27 | 2020-07-27 | 圧着紙、及びその製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020126330A JP2022023402A (ja) | 2020-07-27 | 2020-07-27 | 圧着紙、及びその製造方法 |
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JP2022023402A true JP2022023402A (ja) | 2022-02-08 |
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ID=80226453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP (1) | JP2022023402A (ja) |
-
2020
- 2020-07-27 JP JP2020126330A patent/JP2022023402A/ja active Pending
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