JP2022021910A - 接合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】鋼管杭の杭頭裏の所定位置にナットを溶接するという手間を省略して作業効率を向上させうる接合構造を提供する。【解決手段】鋼管杭100に接合金物10を介して梁などの構造物200を接合するための接合構造1であって、接合部分の片側からナットを用いることなく接合可能な接合手段30を用いて接合金物10が鋼管杭100の頭部101に接合されている接合構造である。鋼管杭100の頭部101に設けられた透孔102は予め穿設された透孔であってもよいし、既設の鋼管杭100に接合金物10を接合する現場にて穿設されたものであってもよい。【選択図】図6

Description

本発明は、鋼管杭に接合金物を介して梁などの構造物を接合する等の際に用いられる接合構造に関する。
従来、既設の鋼管杭の杭頭に構造物(一例として、ソーラーカーポートの梁を構成するH形鋼)をボルトやナットを使って接合するための接合構造が利用されている。かかる接合構造としては、例えば、鋼管杭の杭頭に連結用のプレートを接合し、続いて、このプレートに構造物を接合するように構成されたものなどがある(例えば、特許文献1参照)。杭頭上方から鋼管杭にプレートを接合するにあたっては、杭頭の透孔の裏側の所定位置にあらかじめナットを溶接しておき、このナットにボルトを螺合させ、締結することによって鋼管杭とプレートとを接合することが行われている。
特許5699015号公報
しかし、上記のごとくナットを杭頭裏の所定位置に一つひとつ溶接する作業は手間を要するものであり、しかも精度が求められるものでもあるため相当の時間を要してしまい、作業効率が劣りがちである。
そこで、本発明は、鋼管杭の杭頭裏の所定位置にナットを溶接するという手間を省略して作業効率を向上させうる接合構造を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、鋼管杭に接合金物を介して梁などの構造物を接合するための接合構造であって、
接合部分の片側からナットを用いることなく接合可能な接合手段を用いて接合金物が鋼管杭の頭部に接合されている、接合構造である。
かかる接合構造によれば、鋼管杭の頭部に接合金物を接合する際、ナットを用いることなく、接合部分の片側から接合することができる。このため、ナットを杭頭裏の所定位置に一つひとつ溶接する場合のような手間や時間を要することがない。
上記のごとき態様の接合構造において、鋼管杭の頭部に設けられた透孔に接合手段が差し込まれていてもよい。
上記のごとき態様の接合構造において、鋼管杭の頭部に設けられた透孔は、鋼管杭の頭部に予め穿設された透孔であってもよい。
上記のごとき態様の接合構造において、接合金物は、位置調整用の長孔からなる長ボルト孔を備えていてもよい。
上記のごとき態様の接合構造において、接合金物は、鋼管杭に接合される底部と、構造物が接合されるフランジ部とを有する接合プレートからなるものであってもよい。
上記のごとき態様の接合構造において、接合金物は、底部とフランジ部との間に段差が形成されるように折り曲げられた形状であってもよい。
上記のごとき態様の接合構造において、凹部に設けられた長孔からなる長ボルト孔の孔長手方向と、フランジ部に設けられた長孔からなる複数の長ボルト孔の孔長手方向とが平行ではないように構成されていてもよい。
上記のごとき態様の接合構造は、接合金物のフランジ部と構造物との間に介在する板状金物をさらに備えていてもよい。
上記のごとき態様の接合構造において、板状金物に、接合金物と構造物とを接合する複数の接合ボルトの相対位置を画定するボルト孔が設けられていてもよい。
上記のごとき態様の接合構造において、鋼管杭の頭部に設けられた透孔は、既設の鋼管杭に接合金物を接合する現場にて穿設されたものであってもよい。
上記のごとき態様の接合構造において、透孔は、現場における鋼管杭の芯ずれを解消させるように杭芯からずれた位置に穿設されていてもよい。
上記のごとき態様の接合構造においては、接合金物として、鋼管杭に接合ボルトを使って接合される底部と、構造物が接合ボルトで接合されるフランジ部とを有する接合プレートが用いられていてもよい。
上記のごとき態様の接合構造において、接合プレートの底部に設けられた接合ボルト用のボルト孔は、位置調整用の遊びを有しない透孔で構成されていてもよい。
上記のごとき態様の接合構造において、接合プレートの底部に設けられた接合ボルト用のボルト孔は、位置調整用の遊びを有しない透孔で構成されていてもよい。
上記のごとき態様の接合構造において、接合手段はワンサイドボルトであってもよい。
本発明によれば、鋼管杭の杭頭裏の所定位置にナットを溶接するという手間を省略して作業効率を向上させることができる。
本発明に係る接合構造の主要部の一例を示す、H鋼の長手方向に垂直な方向からみた図である。 H鋼の長手方向に沿った方向からみた接合構造を示す図である。 本発明の第1の実施形態における(A)介在プレートの平面図、(B)介在プレートと接合プレートの正面図、(C)接合プレートの底面図である。 本発明の第2の実施形態における(A)介在プレートの平面図、(B)介在プレートと接合プレートの正面図、(C)接合プレートの底面図である。 従前の(A)介在プレートの平面図、(B)介在プレートと接合プレートの正面図、(C)接合プレートの底面図を参考として示したものである。 鋼管杭の杭芯が所定位置PからX方向にずれている場合に、H鋼の位置をボルト孔に沿ってX方向にずらして位置調整することについて説明する図である。 本発明の第2の実施形態について説明する、建設現場において芯ずれが解消するように透孔を穿設した鋼管杭を説明する図である。 建設現場において鋼管杭に穿設した透孔を利用して接合プレートを接合し、さらに介在プレートを介してH鋼を接合した接合構造を示す図である。 接合手段の他の例(1)について説明する、(A)蓋部材を鋼管杭の杭頭に溶接した状態、(B)蓋部材に接合プレートを接合した状態を示す図である。 接合手段の他の例(2) について説明する、(A)ボルト等を鋼管杭の頭部の裏側に引っ掛けた状態、(B)該ボルト等を用いて蓋部材に接合プレートを接合した状態を示す図である。 接合手段の他の例(3)について説明する、(A)蓋部材の透孔に頭部を差し込む前の状態の接合部材と鋼管杭、(B)底面から見た蓋部材の構造、を示す図である。 接合手段の他の例(3)について説明する、(A)蓋部材の透孔に頭部を差し込んだ後の状態の接合部材と鋼管杭、(B)底面から見た蓋部材の構造、を示す図である。 接合手段の他の例(3)について説明する、接合部材を用いて蓋部材に接合プレートを接合した状態を示す図である。 接合手段の他の例(4)について説明する、(A)蓋部材を上方から見た構造、(B)頭部に透孔を設けた鋼管杭、を示す図である。 接合手段の他の例(4)について説明する、(A)上方から見た接合プレート、(B)透孔を設けた鋼管杭および接合プレート、を示す図である。 接合手段の他の例(4)について説明する、ワイヤー部材を用いて接合プレートを鋼管杭に接合した状態を示す図である。 接合手段の他の例(5)について説明する、(A)鋼管杭の頭部の透孔に傘状構造体を差し込んだ状態、(B)傘状構造体の一部が開いた状態、(C)傘状構造体を用いて接合プレートを接合した状態を示す図である。 接合手段の他の例(6)について説明する、(A)頭部の外周に雄ネジが設けられた鋼管杭、(B)底部に雌ネジが設けられた接合プレート、(C)雄ネジと雌ネジを螺合させて接合された接合プレートと鋼管杭を示す図である。 接合手段の他の例(6)について説明する、(A)頭部の外周に雄ネジが設けられた鋼管杭、(B)底部に雌ネジが設けられた接合プレート、(C)雄ネジと雌ネジを螺合させて接合された接合プレートと鋼管杭を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る接合構造を示す(図1~図3等参照)。本実施形態に係る接合構造1は、鋼管杭100に接合プレート(接合金物)10、介在プレート(板状金物)20を介して構造物(一例としてソーラーカーポートの梁を構成するH鋼200)を接合するための構造である。なお、以下では、便宜的に、H鋼200の長手方向をX方向、幅方向をY方向として説明する(図1、図2参照)。
鋼管杭100は、構造物の施工現場の地盤に埋設され、基礎を構成する杭である。本実施形態では、頭部101の例えば中央に予め透孔102が穿設された鋼管杭100を採用している(図1等参照)。
接合プレート10は、鋼管杭100とH鋼200とを接合するための接合金物の一種である。本実施形態では、鋼管杭に接合される底部11と、H鋼200が接合されるフランジ部12,13とを有するように折り曲げられた形状の部材を接合プレート10として採用している(図3等参照)。底部11とフランジ部12,13は互いが平行な平坦面で構成されている。フランジ部12と底部11の間、底部11とフランジ部13の間にはそれぞれ段部14,15が設けられて段差が形成されている。また、接合プレート10には接合用のボルト孔11A,12A,12B,13A,13Bが設けられている(図3等参照)。
ボルト孔11Aは底部11に設けられた接合用の孔で、ボルト等で接合プレート10を鋼管杭100の頭部101に接合する際に用いられる。ボルト孔12A,12Bはフランジ部12に、ボルト孔13A,13Bはフランジ部13にそれぞれ設けられた接合用の孔で、H鋼200と接合プレート10とを接合ボルト41と接合ナット42で接合する際に用いられる(図3等参照)。
これらボルト孔11A,12A,12B,13A,13Bは長孔(ルーズホール)で形成されている。例えば本実施形態では、ボルト孔12A,12B,13A,13BをX方向に長い互いに平行な長孔、ボルト孔11AをY方向に長い長孔としている(図3等参照)。このように、底部11に設けた長孔からなるボルト孔11Aと、このボルト孔11Aとは平行でない向きに延びる長孔からなるボルト孔2A,12B,13A,13Bとによれば、鋼管杭100の杭芯100Cが所定位置Pからどの方向にずれているとしても当該ずれを調整することができる。すなわち、杭芯100Cが所定位置PからX方向にずれている(ずれ量X1)場合、H鋼200の相対位置をボルト孔12A,12B,13A,13Bに沿ってX方向に同量(ずれ量X1ぶん)ずらすことによって、当該X方向の杭芯ずれがなくなるように位置調整することができる(図6参照)。また、鋼管杭100の杭芯100Cが所定位置PからY方向にずれている場合、接合プレート10ごとH鋼200をボルト孔11Aに沿ってY方向にずらすことによって、当該Y方向の杭芯ずれがなくなるように位置調整することができる(図2参照)。
介在プレート20は、接合プレート10のフランジ部12,13とH鋼200との間に介在する板状の金物である。一例として、本実施形態では、接合ボルト41を通すためのボルト孔20A,20B,20C,20Dが四隅に設けられた矩形の介在プレート20を採用している(図3等参照)。また、本実施形態では、これらボルト孔22A,22B,23C,23Dを、従前の構造(図5参照。図5においては符号にダッシュを付して「10’」等と示す)とは異なり、接合プレート10とH鋼200とを接合する際の各接合ボルト41の相対位置を画定する位置に設けた例えば正円孔で形成している(図3等参照)。本実施形態の接合構造1のようにボルト孔12A,12B,13A,13Bを長孔(ルーズホール)とした場合、杭芯ずれがなくなるように位置調整することができる一方で、各ボルト孔12A,12B,13A,13Bの中での接合ボルト41の最適位置を探りつつ幾度かの位置調整を経ながら接合ボルト41と接合ナット42を締結していく作業は手間と時間を要する煩雑なものになりがちである。この点、上記のごとき介在プレート20を用いた場合、正円孔で形成された各ボルト孔20A,20B,20C,20Dに各接合ボルト41を仮留めする等して相対位置を画定しながら締結作業をすることができるため、細かな調整作業を不要として手間と時間を削減することが可能となる。なお、接合ボルト41の相対位置を画定するように隙間(遊び)が少ないものであればボルト孔20A,20B,20C,20Dの形状は特に限定されることはなく、例示した正円孔の他、矩形や多角形などとすることができる。
また、本実施形態の接合構造1では、鋼管杭100の頭部101に接合プレート10を接合するにあたり、当該接合部分の片側からナットを用いることなく接合可能な接合手段を用いる。従前の構造であれば鋼管杭100の既設の杭頭102に合わせて頭部101の裏側にナットを溶接で接合し、そこにボルトを螺合させて接合金物を接合するという作業を要していたが、本実施形態のごとき接合手段を採用すればナットを溶接するという作業と手間を省くことが可能となる。
上記のごとく接合部分の片側からナットを用いることなく接合可能な接合手段の具体例は種々あり特に限定されないが、一例として、本実施形態ではワンサイドボルト30をこのような接合手段として用いている(図6等参照)。ここでは詳細な説明を省き概要のみ説明すると、鋼管杭100の透孔102にワンサイドボルト30のピンを挿入し、ピンを固定してナット部を回転させることで杭頭裏にバルブ頭が形成され、さらにナット部を回転させるとシャーワッシャーがせん断され、部材への軸力導入が始まり、ピンテールが破断して締め付けが完了する。このようなワンサイドボルト30としては、従前の高力ワンサイドボルトなど公知の装置を用いることができる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係る接合工法とそれによる構造を示す(図7、図8等参照)。本実施形態では、既設の鋼管杭100に対し、当該建設現場においてその頭部101に透孔102を穿設し、その後、当該鋼管杭100に接合プレート10を接合する。
現場で鋼管杭100に透孔102を穿設するにあたっては、現場における既設の鋼管杭100の芯ずれを解消させるように杭芯100Cからずれた位置に穿設することが好適である。すなわち、鋼管杭100にずれが生じ、杭芯100Cの位置が本来あるべき所定位置Pからずれている(芯ずれが生じている)場合、本来あるべき所定位置Pに透孔102を穿設することで(図7参照)、鋼管杭100に生じている個々の芯ずれを個別に吸収し、H鋼200の基礎となる接合プレート(接合金物)10を当初予定されていたとおりの位置に配置することが可能となる(図8参照)。
なお、本実施形態において対象とする、透孔がまだ設けられていない状態の既設の鋼管杭とは、頭部101に透孔がまだ設けられていない状態で現場に埋設施工された鋼管杭100はもちろんのこと、杭頭のない既設の鋼管杭100に対し現場において蓋部材が取り付けられた鋼管や蓋状の頭部101を後から溶接して取り付けた構造の鋼管杭100も含まれる。
また、本実施形態における接合プレート10、介在プレート20の構成は基本的には第1の実施形態のものと共通であるが、本実施形態では、接合プレート10の各ボルト孔11A,12A,12B,13C,13Dをルーズホールではない孔(一例として、正円孔)としている点が異なる(図4参照)。すなわち、現場にて透孔102を穿設して芯ずれを吸収する本実施形態においては、接合プレート10が本来あるべき所定位置Pに透孔102を穿設した時点で位置ずれ修正が完了するので、その後の位置調整作業は基本的に不要である。したがって、ボルト孔11A,12A,12B,13C,13Dをルーズホールにする必要はなく、位置調整用の遊びを有しない正円孔あるいはその他の形(矩形、多角形など)とすることができる。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の実施形態では、ワンサイドボルト30を用いて接合プレート10を鋼管杭100の頭部101に接合する例を説明したが、ここで説明したワンサイドボルト30は、鋼管杭100の杭頭裏の所定位置にナットを溶接するという手間を経ることなく接合可能な接合手段の具体的な一例にすぎない。このようなワンサイドボルト30の他、以下に例(1)~(7)として示す各手段を用いて接合プレート10を鋼管杭100の頭部101に接合することができる。
(1)スタッドボルト等
蓋部材103にスタッドボルトや棒状部材(ネジ鉄筋、ネジ、丸鋼等を含む)などの接合部材31を溶接したものを後から鋼管杭100に溶接し、これらスタッドボルトなどを接合手段30として用いる(図9参照)。スタッドボルトや棒状部材などの接合部材31と接合プレート10とを溶接することで、鋼管杭100に接合プレート10を接合することができる。
(2)引っ掛け構造
ボルト等の接合部材31の頭部を、鋼管杭100の頭部101の片端(蓋部材103の裏側の位置)に、透孔102の孔径より大きな端部形状構造で引っ掛けたものを接合手段30として用いる(図10参照)。接合部材31の頭部を鋼管杭100の内周面に引っ掛けておくための引っ掛け手段104としては、鉄筋継手構造やネジ継手構造、圧接などを利用することができる。接合部材31と接合プレート10とを溶接することで、鋼管杭100に接合プレート10を接合することができる。
(3)かぎ状構造
鋼管杭100の蓋部材103に丸孔ではない透孔(例えば十字孔)102を設けておき(図11参照)、頭部が非円形(例えば十字のボルトや棒など)の接合部材31の当該頭部を透孔12に差し込み、例えば45°回転させて抜けないようにした構造を接合手段30として用いる(図12、図13参照)。蓋部材103の裏側に、接合部材31の頭部が係止し逆回転するのを抑止する係止部材105を設けておくことが好ましい(図11、図12参照)。接合部材31と接合プレート10とを溶接することで、鋼管杭100に接合プレート10を接合することができる(図13参照)。
(4)ワイヤー
鋼管杭100の蓋部材103にワイヤー部材32を通すための透孔106を設けておき(図14参照)、かつ、接合プレート10にも同様にワイヤー部材32を通すための透孔16を設けておく(図15参照)。これらの透孔106および透孔16にワイヤー部材32を通し、巻きまわすことによって接合プレート10を鋼管杭100の頭部に101に接合プレート10を接合することができる(図16参照)。
(5)笠状構造体
鋼管杭100の頭部101に透孔102に差し込んだ後に一部が笠状に開いて透孔102から抜け出なくなる笠状構造体33を利用して接合プレート10を鋼管杭100に接合する(図17参照)。接合プレート10を接合するにあたっては、溶接を利用することができる(図17(C)参照)。
(6)雄ネジ構造
鋼管杭100の頭部101の外周に雄ネジ107が設けられた雄ネジ構造を用いる(図18(A)参照)。接合プレート10の底部11には、雄ネジ107が螺合するように雌ネジ17を設けておく(図18(B)参照)。雄ネジ107に雌ネジ17を螺合させることによって、接合プレート10を鋼管杭100に接合することができる(図18(C)参照)
(7)雌ネジ構造
鋼管杭100の頭部101の内周に雌ネジ108が設けられた雌ネジ構造を用いる(図19(A)参照)。接合プレート10の底部11には、下方に突出する形状の円板部18を設け、該円板部18の周面に雄ネジ19を設けておく(図19(B)参照)。雄ネジ19と雌ネジ108を螺合させることによって、接合プレート10を鋼管杭100に接合することができる(図19(C)参照)
本発明は、鋼管杭に接合金物を介して梁などの構造物を接合する等の際に用いられる接合構造に適用して好適である。
1…接合構造
10…接合プレート(接合金物)
11…底部
11A…ボルト孔
12,13…フランジ部
12A,12B,13C,13D…ボルト孔
14,15…段部
16…透孔
17…雌ネジ
18…円板部
19…雄ネジ
20…介在プレート(板状金物)
20A,20B,20C,20D…(相対位置を画定する)ボルト孔
30…ワンサイドボルト(接合手段)
31…接合部材(接合手段)
32…ワイヤー部材(接合手段)
33…笠状構造体(接合手段)
41…接合ボルト(接合手段)
42…接合ナット(接合手段)
100…鋼管杭
100C…杭芯
101…頭部
102…透孔
103…蓋部材
104…引っ掛け手段
105…係止部材
106…透孔
107…雄ネジ
108…雌ネジ
200…H鋼(構造物)
P…所定位置
X1…杭芯の所定位置PからのX方向へのずれ量

Claims (15)

  1. 鋼管杭に接合金物を介して梁などの構造物を接合するための接合構造であって、
    接合部分の片側からナットを用いることなく接合可能な接合手段を用いて前記接合金物が前記鋼管杭の頭部に接合されている、接合構造。
  2. 前記鋼管杭の頭部に設けられた透孔に前記接合手段が差し込まれている、請求項1に記載の接合構造。
  3. 前記鋼管杭の頭部に設けられた前記透孔は、前記鋼管杭の前記頭部に予め穿設された透孔である、請求項2に記載の接合構造。
  4. 前記接合金物は、位置調整用の長孔からなる長ボルト孔を備えている、請求項3に記載の接合構造。
  5. 前記接合金物は、前記鋼管杭に接合される底部と、前記構造物が接合されるフランジ部とを有する接合プレートからなる、請求項4に記載の接合構造。
  6. 前記接合金物は、前記底部と前記フランジ部との間に段差が形成されるように折り曲げられた形状である、請求項5に記載の接合構造。
  7. 前記底部に設けられた長孔からなるボルト孔の孔長手方向と、前記フランジ部に設けられた長孔からなる複数のボルト孔の孔長手方向とが平行ではない、請求項6に記載の接合構造。
  8. 前記接合金物の前記フランジ部と前記構造物との間に介在する板状金物をさらに備える、請求項4から7のいずれか一項に記載の接合構造。
  9. 前記板状金物に、前記接合金物と前記構造物とを接合する複数の接合ボルトの相対位置を画定するボルト孔が設けられている、請求項8に記載の接合構造。
  10. 前記鋼管杭の頭部に設けられた前記透孔は、既設の前記鋼管杭に前記接合金物を接合する現場にて穿設されたものである、請求項2に記載の接合構造。
  11. 前記透孔は、現場における前記鋼管杭の芯ずれを解消させるように杭芯からずれた位置に穿設されている、請求項10に記載の接合構造。
  12. 前記接合金物として、前記鋼管杭に接合ボルトを使って接合される底部と、前記構造物が接合ボルトで接合されるフランジ部とを有する接合プレートが用いられている、請求項11に記載の接合構造。
  13. 前記接合プレートの前記底部に設けられた前記接合ボルト用のボルト孔は、位置調整用の遊びを有しない透孔で構成されている、請求項12に記載の接合構造。
  14. 前記接合プレートの前記底部に設けられた前記接合ボルト用のボルト孔は、位置調整用の遊びを有しない透孔で構成されている、請求項12または13に記載の接合構造。
  15. 前記接合手段はワンサイドボルトである、請求項1から14のいずれか一項に記載の接合構造。
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