JP2022020361A - マガジンおよび工作機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】読み取り装置によって、工具に付随する識別子を読み取り可能で、かつ、読み取り装置が工具保持部と干渉することを防ぐことが可能なマガジンと、そのようなマガジンを備える工作機械と、を提供する。【解決手段】マガジンは、マガジン側工具交換位置Jとは異なる搬送位置に配置された工具ポット112において、識別子116が第1位置Paに位置決めされ、マガジン側工具交換位置Jに配置された工具ポット112において、識別子116が第2位置Pbに位置決めされるように、工具ポット112を回転させる第1駆動機構部161と、読み取り装置121により識別子116を読み取る場合に、読み取り装置121が第3位置Pcに位置決めされ、工具ポット112を搬送する場合に、読み取り装置121が第4位置Pdに位置決めされるように、読み取り装置121を移動させる第2駆動機構部171とを備える。【選択図】図8

Description

この発明は、マガジンおよび工作機械に関する。
たとえば、特開2004-142043号公報(特許文献1)には、刃物台と、第1工具マガジンおよび第2工具マガジンと、第1工具マガジンに保持された工具、および、刃物台に装着された工具を交換する工具交換装置と、第1工具マガジン、および、第2工具マガジンの間で工具を移送する工具移送装置とを備える複合加工型旋盤が開示されている。
特開2004-142043号公報
上述の特許文献1に開示されるように、複数の工具を格納するマガジンを備えた工作機械が知られている。このような工作機械において、工具の種類、長さもしくは直径、または、工具が用いられたワーク加工の履歴など各種の工具情報を記憶したICチップ等の識別子を工具に付しておき、マガジンにおいて、読み取り装置によりその識別子から工具情報を読み取ることによって、ワーク加工または工具管理などに役立てることが行なわれている。
しかしながら、マガジン内では工具同士が近接して並ぶため、工具に付される識別子の位置によっては、読み取り装置による識別子の読み取りが困難となる場合がある。また、読み取り装置の設置においては、読み取り装置と、マガジン内で工具を保持する工具保持部との干渉を回避する必要がある。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、読み取り装置によって、工具に付随する識別子を読み取り可能で、かつ、読み取り装置が工具保持部と干渉することを防ぐことが可能なマガジンと、そのようなマガジンを備える工作機械とを提供することである。
この発明に従ったマガジンは、工具が所定軸に沿って挿入され、工具を着脱可能に保持する複数の工具保持部を有し、複数の工具保持部を搬送する搬送装置と、所定の搬送位置に搬送された工具保持部において、工具に付随する識別子を読み取るための読み取り装置と、所定の搬送位置とは異なる搬送位置に配置された工具保持部において、識別子が、第1位置に位置決めされ、所定の搬送位置に配置された工具保持部において、識別子が、第1位置から所定軸の周方向にずれた第2位置に位置決めされるように、工具保持部を所定軸を中心に回転させる第1駆動機構部と、読み取り装置により識別子を読み取る場合に、読み取り装置が、第2位置に位置決めされた識別子と対向する第3位置に位置決めされ、搬送装置により複数の工具保持部を搬送する場合に、読み取り装置が、第3位置よりも工具保持部から退避した第4位置に位置決めされるように、読み取り装置を移動させる第2駆動機構部とを備える。
このように構成されたマガジンによれば、所定の搬送位置に配置された工具保持部において、識別子が、第1位置から所定軸の周方向にずれた第2位置に位置決めされるとともに、読み取り装置が、第2位置に位置決めされた識別子と対向する第3位置に位置決めされることによって、読み取り装置により識別子を読み取ることができる。また、搬送装置により複数の工具保持部を搬送する場合に、読み取り装置が、第3位置よりも工具保持部から退避した第4位置に位置決めされることによって、読み取り装置が工具保持部と干渉することを防止できる。
また好ましくは、第1駆動機構部は、工具保持部に対して、識別子が第2位置から第1位置に向かう方向の弾性力を付与する弾性部材と、所定の搬送位置に配置された工具保持部に対して進退可能に設けられ、識別子が第1位置から第2位置に向かう方向の外力を工具保持部に対して付与するシリンダとを有する。
このように構成されたマガジンによれば、シリンダによって、識別子が第1位置から第2位置に移動するように工具保持部を回転させ、弾性部材によって、識別子が第2位置から第1位置に移動するように工具保持部を回転させることができる。
また好ましくは、第2駆動機構部は、読み取り装置を第3位置および第4位置の間で移動させるシリンダを有する。
このように構成されたマガジンによれば、シリンダによって、読み取り装置を第3位置および第4位置の間で移動させることができる。
また好ましくは、第1駆動機構部および第2駆動機構部は、所定の搬送位置に配置された工具保持部に対して進退可能に設けられ、識別子が第1位置から第2位置に向かう方向の外力を工具保持部に対して付与し、かつ、読み取り装置を第3位置および第4位置の間で移動させるシリンダを共有する。
このように構成されたマガジンによれば、シリンダが第1駆動機構部および第2駆動機構部において共有されるため、マガジンを簡易に構成することができる。
また好ましくは、複数の工具保持部は、周方向に配列される。第1位置に位置決めされた識別子は、複数の工具保持部の配列方向の接線方向を向いて配置される。第2位置に位置決めされた識別子は、複数の工具保持部の配列方向の接線方向よりも外周側を向いて配置される。
このように構成されたマガジンによれば、第1位置に位置決めされた識別子が複数の工具保持部の配列方向の接線方向を向いて配置されるため、工具を、所定軸の周方向において、識別子が付随される工具の規格に合わせた向きでマガジンに格納することができる。また、第2位置に位置決めされた識別子が複数の工具保持部の配列方向の接線方向よりも外周側を向いて配置されるため、読み取り装置を、工具保持部と干渉が生じ難い複数の工具保持部の外周側に配置することができる。
この発明に従った工作機械は、上述のいずれかに記載のマガジンと、マガジンに対して工具を搬出入する自動工具交換装置とを備える。所定の搬送位置は、マガジンが自動工具交換装置と工具を交換する工具交換位置に対応する。
このように構成された工作機械によれば、自動工具交換装置によりマガジンから搬出入される工具に対して、識別子の読み取りを行なうことができる。
また好ましくは、マガジンおよび自動工具交換装置の間における工具交換時、識別子は、第1位置に位置決めされる。
このように構成された工作機械によれば、マガジンおよび自動工具交換装置の間における工具交換時、マガジンおよび自動工具交換装置の間で所定軸の周方向における工具の向きを共通にすることができる。
また好ましくは、マガジンおよび自動工具交換装置の間における工具交換時、読み取り装置は、第4位置に位置決めされる。
このように構成された工作機械によれば、マガジンおよび自動工具交換装置の間における工具交換時に、読み取り装置が自動工具交換装置と干渉することを防止できる。
以上に説明したように、この発明に従えば、読み取り装置によって、工具に付随する識別子を読み取り可能で、かつ、読み取り装置が工具保持部と干渉することを防ぐことが可能なマガジンと、そのようなマガジンを備える工作機械とを提供することができる。
この発明の実施の形態におけるマガジンを備える工作機械を示す斜視図である。 図1中の工作機械を示す前面図である。 工具ポットの搬送時のマガジンを示す前面図である。 図3中のマガジンを機械後方から見た斜視図である。 図3中のマガジンを機械前方から見た斜視図である。 識別子の読み取り時のマガジンを示す前面図である。 図6中のマガジンを機械後方から見た斜視図である。 図6中のマガジンを機械前方から見た斜視図である。 図4中の2点鎖線IXで囲まれた範囲のマガジンを示す後面図である。 図9中の工具ポットを示す断面図である。 マガジンおよび自動工具交換装置の間における工具交換の流れを示すフローチャートである。 マガジンおよび自動工具交換装置の間における工具交換時のマガジンおよび自動工具交換装置を示す斜視図である。 マガジンおよび自動工具交換装置の間における工具交換時のマガジンおよび自動工具交換装置を示す別の斜視図である。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
図1は、この発明の実施の形態におけるマガジンを備える工作機械を示す斜視図である。図2は、図1中の工作機械を示す前面図である。図中では、工作機械の外観をなすカバー体が透視されることにより、工作機械の内部構造が示されている。
図1および図2を参照して、工作機械100は、回転するワークに工具を接触させることによって、ワーク加工を行なう旋盤である。工作機械100には、停止するワークに回転する工具を接触させることによって、ワーク加工を行なうミーリング機能が備わっている。
工作機械100は、コンピュータによる数値制御によって、ワーク加工のための各種動作が自動化されたNC(Numerically Control)工作機械である。
本明細書においては、工作機械100の左右方向(幅方向)に平行で、水平方向に延びる軸を「Z軸」といい、工作機械100の前後方向(奥行き方向)に平行で、水平方向に延びる軸を「Y軸」といい、鉛直方向に延びる軸を「X軸」という。図1中における右方向を「+Z軸方向」といい、左方向を「-Z軸方向」という。図1中における紙面の手前方向を「+Y軸方向」といい、奥方向を「-Y軸方向」という。+Y軸方向が、機械前方に対応している。図1中における上方向を「+X軸方向」といい、下方向を「-X軸方向」という。
なお、工作機械100の構造を説明する便宜上、X軸、Y軸およびZ軸を上記のとおり設定したが、これらは、旋盤で定義されるX軸、Y軸およびZ軸と必ずしも一致するものではない。
まず、工作機械100の全体構造について説明する。工作機械100は、ベッド11と、主軸台21と、刃物台51と、マガジン10と、自動工具交換装置(ATC:Automatic Tool Changer)31とを有する。
ベッド11は、主軸台21、刃物台51、マガジン10および自動工具交換装置31等を支持するためのベース部材であり、工場などの床面に設置される。ベッド11は、鋳鉄などの金属から形成されている。
主軸台21は、ベッド11に取り付けられている。主軸台21は、ワーク主軸(不図示)を有する。ワーク主軸は、Z軸に平行な回転中心軸101を中心に回転駆動する。ワーク主軸の先端には、ワークを着脱可能に把持するチャックが設けられている。チャックに把持されたワークは、ワーク主軸の回転駆動に伴って、回転中心軸101を中心に回転する。
刃物台51は、加工エリア内に設けられている。加工エリアは、ワークの加工が行なわれる空間であり、ワーク加工に伴う切屑または切削油等の異物が加工エリアの外側に漏出しないようにカバー体により略密閉されている。刃物台51は、複数の工具を保持可能なように構成されている。刃物台51は、Z軸に平行な旋回中心軸102を中心に旋回可能なタレット型刃物台である。
刃物台51は、タレット52と、刃物台ベース56と、複数の工具ホルダ61とを有する。刃物台ベース56は、横送り台(不図示)に取り付けられている。
タレット52は、刃物台ベース56から、Z軸方向において主軸台21に近接する方向(-Z軸方向)に突出するように設けられている。タレット52は、旋回中心軸102の軸方向が厚み方向となる円盤形状を有する。タレット52は、旋回中心軸102を中心に旋回可能である。
複数の工具ホルダ61は、タレット52に装着されている。複数の工具ホルダ61は、ボルト等を用いて、タレット52に接続されている。複数の工具ホルダ61は、旋回中心軸102の周方向に並んで設けられている。工具ホルダ61は、工具を着脱可能に保持する。工具ホルダ61は、工具をクランプしたり、アンクランプしたりするためのクランプ機構部と、工具を回転させるための回転機構部とを内蔵している。
タレット52が旋回中心軸102を中心に旋回することによって、工具ホルダ61に保持された工具が旋回中心軸102の周方向に移動する。工具ホルダ61は、主軸台21のワーク主軸に保持されたワークを加工する場合、ワーク加工位置Wに位置決めされる。工具ホルダ61は、後述する自動工具交換装置31と工具交換する場合、刃物台側工具交換位置Kに位置決めされる。
複数の工具ホルダ61は、第1工具ホルダ61Sと、第2工具ホルダ61Tとを含む。刃物台51および自動工具交換装置31間で工具交換される場合、第1工具ホルダ61Sには、刃物台51の旋回中心軸102の軸方向(Z軸方向)に工具が挿入される。第1工具ホルダ61Sには、刃物台51の旋回中心軸102の軸方向に延びる中心軸210に沿って工具が挿入される。中心軸210は、第1工具ホルダ61Sに保持される回転工具の回転中心軸と一致する。刃物台51および自動工具交換装置31間で工具交換される場合、第2工具ホルダ61Tには、刃物台側工具交換位置Kにおける刃物台51の旋回中心軸102の半径方向(Y軸方向)に工具が挿入される。第2工具ホルダ61Tには、刃物台側工具交換位置Kにおける刃物台51の旋回中心軸102の半径方向に延びる中心軸211に沿って工具が挿入される。中心軸211は、第2工具ホルダ61Tに保持される回転工具の回転中心軸と一致する。
なお、図1および図2中に示される第1工具ホルダ61Sおよび第2工具ホルダ61Tの配置は、一例であり、特に限定されるものではない。第1工具ホルダ61Sおよび第2工具ホルダ61Tは、旋回中心軸102の周方向においてランダムな順番で並んでもよい。
刃物台51は、サドル57および横送り台(不図示)を介して、ベッド11により支持されている。サドル57は、各種の送り機構、案内機構およびサーボモータなどによって、Z軸方向に移動可能である。横送り台は、各種の送り機構、案内機構およびサーボモータなどによって、Z軸に直交し、X軸およびY軸に対して傾斜する軸方向(「Xa軸方向」という)に移動可能である。サドル57および横送り台が、それぞれ、Z軸方向およびXa軸方向に移動することによって、工具ホルダ61に保持された工具によるワークの加工位置をZ軸-Xa軸平面内で移動させることができる。
マガジン10は、加工エリア外に設けられている。マガジン10は、刃物台51から+Z軸方向に離れた位置に設けられている。刃物台51は、Z軸方向において、主軸台21およびマガジン10の間に配置されている。マガジン10は、ベッド11から+X軸方向(上方)に延伸する柱部材12に取り付けられている。なお、マガジン10のレイアウトは、特に限定されず、たとえば、マガジン10が刃物台51の機械後方側に配置されてもよい。
マガジン10は、加工目的に応じて工具を順次、加工エリアに供給するため、複数の工具を格納する装置である。マガジン10には、刃物台51における工具ホルダ61(61S,61T)に装着されるドリル、エンドミルもしくはフライス等の回転工具、または、外径切削工具、内径切削工具もしくは溝入れ工具等の固定工具が格納されている。
マガジン10は、搬送装置110と、アンクランプシリンダ141(図1および後出の図5を参照のこと)とを有する。搬送装置110は、複数の工具ポット112(工具保持部)を有する。工具ポット112は、工具を着脱可能に保持する。工具ポット112には、工具をクランプするクランプ機構部が内蔵されている。アンクランプシリンダ141は、マガジン側工具交換位置Jに位置決めされた工具ポット112において、クランプ機構部をアンクランプ動作させる。
搬送装置110は、複数の工具ポット112を搬送するように構成されている。搬送装置110は、支持プレート111と、モータ113(後出の図4を参照のこと)とをさらに有する。
支持プレート111は、Y軸方向に平行な旋回中心軸103を中心とする円盤形状を有する。支持プレート111は、モータ113により、旋回中心軸103を中心にして順方向および逆方向に旋回可能である。
複数の工具ポット112は、支持プレート111によって、無端状の搬送経路に沿って一定間隔で支持されている。複数の工具ポット112は、旋回中心軸103を中心とする円周経路に沿って一定間隔で並んでいる。複数の工具ポット112は、支持プレート111の外周縁に沿って一定間隔で並んでいる。
支持プレート111が旋回中心軸103を中心に旋回することによって、工具ポット112が旋回中心軸103の周方向に搬送される。工具ポット112は、後述する自動工具交換装置31と工具交換する場合、マガジン側工具交換位置Jに配置される。マガジン10および自動工具交換装置31間で工具交換される場合、工具ポット112には、刃物台側工具交換位置Kにおける刃物台51の旋回中心軸102の半径方向(Y軸方向)に工具が挿入される。
なお、マガジン10が、支持プレート111の旋回中心軸103がZ軸方向と平行となるようにレイアウトされる場合、工具ポット112に対する工具の挿入方向は、刃物台51の旋回中心軸102の軸方向(Z軸方向)であってもよい。
自動工具交換装置31は、加工エリア内における刃物台51と、加工エリア外におけるマガジン10との間で工具を搬送する。自動工具交換装置31は、刃物台51において刃物台側工具交換位置Kに位置決めされた工具ホルダ61と工具交換する。自動工具交換装置31は、マガジン10においてマガジン側工具交換位置Jに位置決めされた工具ポット112と工具交換する。
自動工具交換装置31は、支持フレーム14により支持されている。支持フレーム14は、柱部材12および柱部材13の上端部に接続されている。柱部材12および柱部材13は、ベッド11から+X軸方向(上方)に延伸し、Z軸方向において互いに離れて配置されている。自動工具交換装置31は、支持フレーム14等に設けられた各種の送り機構、案内機構およびサーボモータなどにより、Z軸方向に移動可能である。
自動工具交換装置31は、アーム部32を有する。アーム部32は、旋回中心軸104を中心に旋回可能で、かつ、旋回中心軸104の軸方向にスライド可能である。アーム部32は、一対の把持部33を有する。一対の把持部33は、旋回中心軸104を挟んで180°ずれた位相位置に設けられている。一対の把持部33は、工具を把持可能な爪形状を有する。把持部33は、工具を把持したまま、マガジン側工具交換位置Jおよび刃物台側工具交換位置Kとの間で移動する。
アーム部32は、図示しないアクチュエータ等によって、旋回中心軸104がZ軸方向と平行となる第1姿勢と、旋回中心軸104がY軸方向と平行になる第2姿勢(図1および図2中に示される姿勢)との間で回動可能である。
アーム部32は、刃物台51において刃物台側工具交換位置Kに位置決めされた第1工具ホルダ61Sと工具交換する場合、第1姿勢とされる。アーム部32は、刃物台51において刃物台側工具交換位置Kに位置決めされた第2工具ホルダ61Tと工具交換する場合、第2姿勢とされる。アーム部32は、マガジン10においてマガジン側工具交換位置Jに位置決めされた工具ポット112と工具交換する場合、第2姿勢とされる。アーム部32は、刃物台側工具交換位置Kおよびマガジン側工具交換位置Jの各位置において、把持部33により工具を把持しつつ、旋回およびスライド動作することによって、工具交換を行なう。
なお、アーム部32は、同時に2つの工具を把持可能なダブルアームタイプに限られず、同時に1つの工具を把持可能なシングルアームタイプであってもよい。
続いて、マガジン10の構造について詳細に説明する。図3は、工具ポットの搬送時のマガジンを示す前面図である。図4は、図3中のマガジンを機械後方から見た斜視図である。図5は、図3中のマガジンを機械前方から見た斜視図である。図6は、識別子の読み取り時のマガジンを示す前面図である。図7は、図6中のマガジンを機械後方から見た斜視図である。図8は、図6中のマガジンを機械前方から見た斜視図である。
なお、図3、図5、図6および図8中では、マガジン側工具交換位置Jに位置決めされた工具ポット112に工具Tが装着されている。また、マガジン側工具交換位置Jとは異なる搬送位置においては、工具ポット112に装着された工具のシャンク部118(本実施の形態では、CAPTOシャンク)のみが示されている。
図3から図8を参照して、複数の工具ポット112は、旋回中心軸103を中心とする円周105上に並んでいる。マガジン側工具交換位置Jは、旋回中心軸103から水平方向(-Z軸方向)に離れた位置に配置されている。
工具ポット112は、工具のシャンク部118を受け入れ可能な形状を有する。工具ポット112は、Y軸方向に平行な中心軸106を中心とする円筒形状を有する。工具ポット112には、中心軸106に沿って工具が挿入される。マガジン側工具交換位置Jに位置決めされた工具ポット112に対する工具の装着時、図1および図2中のアーム部32が旋回中心軸104の軸方向に沿ってスライド動作することによって、工具は、工具ポット112に対して中心軸106に沿って挿入される。
中心軸106は、工具ポット112に保持される回転工具の回転中心軸と一致する。中心軸106は、円周105上に配置される。
図5に示されるように、工具には、識別子116が付随して設けられている。識別子116は、工具のシャンク部118に設けられている。
識別子116は、ICチップからなる。識別子116には、識別子116が付された工具に関する情報が読み取り可能な状態で備わっている。一例として、識別子116には、工具の種類、長さもしくは直径、または、工具が用いられたワーク加工の履歴が記憶されている。なお、識別子116は、ICチップに限られず、たとえば、バーコードまたはQR(Quick Response)コードであってもよい。
マガジン10は、読み取り装置121をさらに有する。読み取り装置121は、識別子116を読み取り可能である。読み取り装置121は、識別子116に記憶された情報を読み取り可能である。
読み取り装置121は、後述するシリンダ126を介して、図1および図2中の柱部材12に取り付けられている。読み取り装置121は、旋回中心軸103よりも下方に配置されている。読み取り装置121は、マガジン側工具交換位置Jに位置決めされた工具ポット112の中心軸106よりも下方に設けられている。読み取り装置121は、円周105よりも旋回中心軸103を中心とする半径方向外側に配置されている。
図9は、図4中の2点鎖線IXで囲まれた範囲のマガジンを示す後面図である。図10は、図9中の工具ポットを示す断面図である。図3から図10を参照して、マガジン10は、第1駆動機構部161と、第2駆動機構部171とをさらに有する。
図8に示されるように、第1駆動機構部161は、マガジン側工具交換位置Jとは異なる搬送位置に配置された工具ポット112において、識別子116が、第1位置Paに位置決めされ、マガジン側工具交換位置Jに配置された工具ポット112において、識別子116が、第1位置Paから中心軸106の周方向にずれた第2位置Pbに位置決めされるように、工具ポット112を中心軸106を中心に回転させる。
図5および図8に示されるように、第2駆動機構部171は、読み取り装置121により識別子116を読み取る場合に、読み取り装置121が、第2位置Pbに位置決めされた識別子116と対向する第3位置Pcに位置決めされ、搬送装置110により複数の工具ポット112を搬送する場合に、読み取り装置121が、第3位置Pcよりも工具ポット112から退避した第4位置Pdに位置決めされるように、読み取り装置121を移動させる。
図8に示されるように、第1位置Paに位置決めされた識別子116は、複数の工具ポット112の配列方向の接線方向を向いて配置されている。マガジン10を中心軸106(旋回中心軸103)の軸方向に見て、第1位置Paに位置決めされた識別子116は、円周105と重なる位置に配置されている。第1位置Paに位置決めされた識別子116は、中心軸106の周方向において、互いに隣り合う工具ポット112同士が対向する位相位置に配置されている。
第2位置Pbに位置決めされた識別子116は、複数の工具ポット112の配列方向の接線方向よりも外周側を向いて配置されている。マガジン10を中心軸106(旋回中心軸103)の軸方向に見て、第2位置Pbに位置決めされた識別子116は、円周105よりも旋回中心軸103を中心とする半径方向外側に配置されている。第2位置Pbに位置決めされた識別子116は、中心軸106の周方向において、互いに隣り合う工具ポット112同士が対向する位相位置からずれた位置に配置されている。
中心軸106を中心とする工具ポット112の回転角は、0°よりも大きく90°未満の範囲である。より好ましくは、中心軸106を中心とする工具ポット112の回転角は、0°よりも大きく60°未満の範囲であり、さらに好ましくは、0°よりも大きく30°未満の範囲である。
図6および図8に示されるように、第3位置Pcに位置決めされた読み取り装置121は、マガジン側工具交換位置Jに配置された工具ポット112において第2位置Pbに位置決めされた識別子116と対向している。第3位置Pcに位置決めされた読み取り装置121は、識別子116と隙間を設けて中心軸106の半径方向に対向している。
図3、図5、図6および図8に示されるように、第4位置Pdに位置決めされた読み取り装置121と、円周105との間の最短距離は、第3位置Pcに位置決めされた読み取り装置121と、円周105との間の最短距離よりも大きい。第4位置Pdに位置決めされた読み取り装置121と、旋回中心軸103との間の最短距離は、第3位置Pcに位置決めされた読み取り装置121と、旋回中心軸103との間の最短距離よりも大きい。第4位置Pdに位置決めされた読み取り装置121と、マガジン側工具交換位置Jに配置された工具ポット112との最短距離は、第3位置Pcに位置決めされた読み取り装置121と、マガジン側工具交換位置Jに配置された工具ポット112との最短距離よりも大きい。
第4位置Pdに位置決めされた読み取り装置121は、第3位置Pcに位置決めされた読み取り装置121よりも下方に位置する。
読み取り装置121は、第3位置Pcおよび第4位置Pdの間において、中心軸106(旋回中心軸103)に直交する平面内(X軸-Z軸平面内)で移動する。読み取り装置121は、第3位置Pcおよび第4位置Pdの間において、直線移動する。読み取り装置121は、第3位置Pcおよび第4位置Pdの間において、中心軸106(旋回中心軸103)に直交する方向に直線移動する。
第1駆動機構部161および第2駆動機構部171の構造についてより具体的に説明する。図10に示されるように、工具ポット112は、ハウジング157と、ポット本体部158と、ベアリング156とを有する。
ハウジング157は、中心軸106を中心とする円筒形状を有する。ポット本体部158は、ハウジング157の内周側に設けられている。ポット本体部158は、樹脂製である。ポット本体部158は、工具Tのシャンク部118が挿入される開口部を画定している。ベアリング156は、中心軸106の半径方向において、ハウジング157および支持プレート111の間に介挿されている。ハウジング157は、ベアリング156により中心軸106を中心に回転可能なように支持されている。
図4、図7、図9および図10に示されるように、第1駆動機構部161は、弾性部材153と、バー151と、バー当接部152と、シリンダ126と、押し板132とを有する。
弾性部材153は、工具ポット112に対して、識別子116が第2位置Pbから第1位置Paに向かう方向の弾性力を付与している。
弾性部材153は、コイルバネからなる。弾性部材153は、支持プレート111を挟んで、工具に付随して設けられる識別子116の反対側に配置されている。弾性部材153は、支持プレート111および工具ポット112(ハウジング157)に接続されている。弾性部材153は、工具ポット112に対して、中心軸106の周方向に沿った方向(図9中の矢印201に示す方向)の弾性力を付与している。
なお、本発明における弾性部材は、コイルバネに限られず、たとえば、ガススプリングであってもよい。
バー151は、一方端151pおよび他方端151qを有する。バー151は、一方端151pおよび他方端151qの間で一方向に延びている。バー151は、支持プレート111を挟んで、工具に付随して設けられる識別子116の反対側に配置されている。バー151は、工具ポット112(ハウジング157)に接続されている。バー151は、中心軸106を挟んで弾性部材153の反対側の位相位置に設けられている。
バー151は、一方端151pが円周105の外周側に位置し、他方端151qが円周105の内周側に位置するように、円周105を跨いで設けられている。バー151の一方端151pは、工具ポット112(ハウジング157)から旋回中心軸103の半径方向外側に向けて突出している。バー151の他方端151qは、工具ポット112(ハウジング157)から旋回中心軸103の半径方向内側に向けて突出している。
バー当接部152は、ボルトからなる。バー当接部152は、支持プレート111に接続されている。バー当接部152は、バー151の他方端151qと対向して設けられている。中心軸106を中心とする工具ポット112の回転動作に伴って、バー当接部152およびバー151の他方端151qの間の距離が増減する。弾性部材153からの弾性力を受けた工具ポット112は、図9中の矢印201に示す方向に回転しようとする。このとき、バー151の他方端151qがバー当接部152と当接することによって、工具ポット112の回転が規制され、識別子116が第1位置Paに位置決めされる。
シリンダ126のピストンロッド127は、マガジン側工具交換位置Jに配置された工具ポット112に対して進退可能に設けられている。シリンダ126は、識別子116が第1位置Paから第2位置Pbに向かう方向の外力を工具ポット112に対して付与する。
シリンダ126は、図1および図2中の柱部材12に取り付けられている。シリンダ126は、支持プレート111の外周上に配置されている。押し板132は、シリンダ126のピストンロッド127の先端に取り付けられている。
押し板132は、シリンダ126の伸張駆動に伴って、マガジン側工具交換位置Jに配置された工具ポット112に対して近接移動する。このとき、押し板132が、バー151の一方端151pと当接しながら、工具ポット112を中心軸106を中心に図9中の矢印202に示す方向に押す。シリンダ126からの外力を受けた工具ポット112が、中心軸106を中心に図9中の矢印202に示す方向に回転することによって、識別子116が第1位置Paから第2位置Pbに移動する。
押し板132は、シリンダ126の短縮駆動に伴って、マガジン側工具交換位置Jに配置された工具ポット112から退避する。このとき、押し板132から工具ポット112への外力の付与が解消される。弾性部材153からの弾性力を受けた工具ポット112が、中心軸106を中心に図9中の矢印201に示す方向に回転することによって、識別子116が第2位置Pbから第1位置Paに移動する。
図3、図5、図6および図8に示されるように、第2駆動機構部171は、シリンダ126と、取り付け板133とを有する。
シリンダ126は、読み取り装置121を第3位置Pcおよび第4位置Pdの間で移動させる。読み取り装置121は、取り付け板133を介して、シリンダ126(押し板132)に取り付けられている。
読み取り装置121は、シリンダ126の伸張駆動に伴って、マガジン側工具交換位置Jに配置された工具ポット112に対して近接移動する。これにより、読み取り装置121は、第4位置Pdから第3位置Pcに移動する。読み取り装置121は、シリンダ126の短縮駆動に伴って、マガジン側工具交換位置Jに配置された工具ポット112から退避する。これにより、読み取り装置121は、第3位置Pcから第4位置Pdに移動する。
本実施の形態では、第1駆動機構部161および第2駆動機構部171が、シリンダ126を共有している。なお、本発明における第1駆動機構部および第2駆動機構部は、別々のシリンダを有してもよい。
続いて、マガジン10および自動工具交換装置31の間における工具交換の流れについて説明する。図11は、マガジンおよび自動工具交換装置の間における工具交換の流れを示すフローチャートである。図12および図13は、マガジンおよび自動工具交換装置の間における工具交換時のマガジンおよび自動工具交換装置を示す斜視図である。
図11および図12を参照して、マガジン10において工具ポット112を搬送する(S101)。本ステップにより、後のワーク加工で必要となる工具Tが挿入された工具ポット112を、マガジン側工具交換位置Jに配置する。
工具ポット112の搬送時、読み取り装置121は、第4位置Pdに位置決めされている。Z軸方向においてマガジン側工具交換位置Jと隣り合う位置には、自動工具交換装置31(アーム部32)が待機している。アーム部32における一方の把持部33には、工具tが把持されている。
図11および図13を参照して、次に、シリンダ126を伸張駆動する(S102)。本ステップにより、マガジン側工具交換位置Jにおいて、工具ポット112に挿入された工具Tに付随する識別子116を第1位置Paから第2位置Pbに移動させる。このとき、マガジン側工具交換位置Jと異なる搬送位置では、識別子116が第1位置Paに位置決めされたままである。また、読み取り装置121を第4位置Pdから第3位置Pcに移動させる。これにより、読み取り装置121を識別子116に対して対向配置する。次に、読み取り装置121により識別子116を読み取る(S103)。
図11および図12を参照して、次に、シリンダ126を短縮駆動する(S104)。本ステップにより、マガジン側工具交換位置Jにおいて、工具ポット112に挿入された工具Tに付随する識別子116を第2位置Pbから第1位置Paに移動させる。また、読み取り装置121を第3位置Pcから第4位置Pdに移動させる。これにより、読み取り装置121を工具ポット112から退避させる。
図11を参照して、次に、自動工具交換装置31を待機位置から刃物台側工具交換位置Kに向けて移動させる(S105)。本ステップにより、アーム部32における他方の把持部33によって、工具ポット112に挿入された工具Tを把持する。
次に、マガジン10および自動工具交換装置31の間で工具Tおよび工具tを交換する(S106)。本ステップにおいては、アーム部32の旋回動作およびスライド動作により、アーム部32における他方の把持部33により把持される工具Tを工具ポット112から抜き取り、替わりに、アーム部32における一方の把持部33される工具tを工具ポット112に挿入する。
次に、自動工具交換装置31を刃物台側工具交換位置Kから待機位置に向けて移動させる(S107)。本ステップにより、自動工具交換装置31(アーム部32)をマガジン10から退避させる。
次に、シリンダ126を伸張駆動する(S108)。次に、読み取り装置121により識別子116を読み取る(S109)。次に、シリンダ126を短縮駆動する(S110)。これらのステップにより、先と同様に、マガジン側工具交換位置Jにおいて、新たに工具ポット112に挿入された工具tに付随する識別子116の読み取りを行なう。
以上のステップにより、マガジン10および自動工具交換装置31の間における工具交換が完了する。
CAPTOまたはHSK等の各種の工具ホルダにおいては、識別子116が設けられる位相位置が、規格により定められている。マガジン側工具交換位置Jにおいて第1位置Paに配置された識別子116の向きは、この規格に準じている。
本実施の形態では、マガジン側工具交換位置Jに配置された工具ポット112において、識別子116が、第1位置Paから中心軸106の周方向にずれた第2位置Pbに位置決めされるとともに、読み取り装置121が、第2位置Pbに位置決めされた識別子116と対向する第3位置Pcに位置決めされることによって、読み取り装置121により識別子116を読み取ることができる。また、搬送装置110により複数の工具ポット112を搬送する場合に、読み取り装置121が、第3位置Pcよりも工具ポット112から退避した第4位置Pdに位置決めされることによって、読み取り装置121が工具ポット112と干渉することを防止できる。
なお、読み取り装置121による第1位置Paに配置された識別子116の読み取りを可能とするため、マガジン側工具交換位置Jにおいて識別子116が旋回中心軸103の外周側を向くように、マガジン10の全体を傾けるという考えもある。しかしながら、この場合、マガジン10を含めた工作機械100の全高が高くなったり、自動工具交換装置31のアーム部32と、マガジン10との間に干渉が生じたりする懸念が生じる。また、互いに隣り合う工具ポット112同士が対向する位相位置に配置された識別子116に対して、読み取り装置121を進入させるという考えもある。しかしながら、この場合、工具ポット112間のピッチが大きくなり、マガジン10が大型になってしまう。
本実施の形態では、第1駆動機構部161および第2駆動機構部171が、シリンダ126を共有している。このような構成により、マガジン10の部品点数を減らして、製造コストを削減することができる。
また、マガジン10および自動工具交換装置31の間における工具交換時(S106)、識別子116が第1位置Paに位置決めされている。このような構成により、マガジン10および自動工具交換装置31の間において、工具交換時の工具の向きを共通にすることができる。
また、マガジン10および自動工具交換装置31の間における工具交換時(S106)、読み取り装置121が第4位置Pdに位置決めされている。このような構成により、マガジン10および自動工具交換装置31の間における工具交換時に、読み取り装置121が自動工具交換装置31と干渉することを防止できる。
図13に示されるように、取り付け板133には、切り欠き部134が設けられている。自動工具交換装置31のアーム部32が待機位置に位置決めされ、読み取り装置121が第3位置Pcに位置決めされている場合に、アーム部32における把持部33は、切り欠き部134に配置されている。
このような構成により、自動工具交換装置31の待機位置を刃物台側工具交換位置Kのより近傍に設定しつつ、マガジン10および自動工具交換装置31の相互に干渉が生じることを防止できる。
以上に説明した、この発明の実施の形態におけるマガジン10および工作機械100の構造についてまとめると、本実施の形態におけるマガジン10は、工具が所定軸としての中心軸106に沿って挿入され、工具を着脱可能に保持する複数の工具保持部としての工具ポット112を有し、複数の工具ポット112を搬送する搬送装置110と、所定の搬送位置としてのマガジン側工具交換位置Jに搬送された工具ポット112において、工具に付随する識別子116を読み取るための読み取り装置121と、マガジン側工具交換位置Jとは異なる搬送位置に配置された工具ポット112において、識別子116が、第1位置Paに位置決めされ、マガジン側工具交換位置Jに配置された工具ポット112において、識別子116が、第1位置Paから中心軸106の周方向にずれた第2位置Pbに位置決めされるように、工具ポット112を中心軸106を中心に回転させる第1駆動機構部161と、読み取り装置121により識別子116を読み取る場合に、読み取り装置121が、第2位置Pbに位置決めされた識別子116と対向する第3位置Pcに位置決めされ、搬送装置110により複数の工具ポット112を搬送する場合に、読み取り装置121が、第3位置Pcよりも工具ポット112から退避した第4位置Pdに位置決めされるように、読み取り装置121を移動させる第2駆動機構部171とを備える。
また、本実施の形態における工作機械100は、マガジン10と、マガジン10に対して工具を搬出入する自動工具交換装置31とを備える。マガジン側工具交換位置Jは、マガジン10が自動工具交換装置31と工具を交換する位置に対応している。
なお、本発明における所定の搬送位置は、マガジン側工具交換位置J以外の工具ポット112の搬送位置であってもよい。この場合、読み取り装置121による識別子116の読み取りは、マガジン10および自動工具交換装置31の間における工具交換と異なる位置で行なわれる。
また、本発明は、刃物台に装着される工具を格納するマガジンに限られず、マシニングセンタまたは複合加工機等の工具主軸に装着される工具を格納するマガジンにも適用可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、工作機械のマガジンに適用される。
10 マガジン、11 ベッド、12,13 柱部材、14 支持フレーム、21 主軸台、31 自動工具交換装置、32 アーム部、33 把持部、51 刃物台、52 タレット、56 刃物台ベース、57 サドル、61 工具ホルダ、61S 第1工具ホルダ、61T 第2工具ホルダ、100 工作機械、101 回転中心軸、102,103,104 旋回中心軸、105 円周、106,210,211 中心軸、110 搬送装置、111 支持プレート、112 工具ポット、113 モータ、116 識別子、118 シャンク部、121 読み取り装置、126 シリンダ、127 ピストンロッド、132 押し板、133 取り付け板、134 切り欠き部、141 アンクランプシリンダ、151 バー、151p 一方端、151q 他方端、152 バー当接部、153 弾性部材、156 ベアリング、157 ハウジング、158 ポット本体部、161 第1駆動機構部、171 第2駆動機構部、J マガジン側工具交換位置,K 刃物台側工具交換位置、Pa 第1位置、Pb 第2位置、Pc 第3位置、Pd 第4位置、T,t 工具、W ワーク加工位置。

Claims (8)

  1. 工具が所定軸に沿って挿入され、前記工具を着脱可能に保持する複数の工具保持部を有し、複数の前記工具保持部を搬送する搬送装置と、
    所定の搬送位置に搬送された前記工具保持部において、前記工具に付随する識別子を読み取るための読み取り装置と、
    前記所定の搬送位置とは異なる搬送位置に配置された前記工具保持部において、前記識別子が、第1位置に位置決めされ、前記所定の搬送位置に配置された前記工具保持部において、前記識別子が、前記第1位置から前記所定軸の周方向にずれた第2位置に位置決めされるように、前記工具保持部を前記所定軸を中心に回転させる第1駆動機構部と、
    前記読み取り装置により前記識別子を読み取る場合に、前記読み取り装置が、前記第2位置に位置決めされた前記識別子と対向する第3位置に位置決めされ、前記搬送装置により複数の前記工具保持部を搬送する場合に、前記読み取り装置が、前記第3位置よりも前記工具保持部から退避した第4位置に位置決めされるように、前記読み取り装置を移動させる第2駆動機構部とを備える、マガジン。
  2. 前記第1駆動機構部は、
    前記工具保持部に対して、前記識別子が前記第2位置から前記第1位置に向かう方向の弾性力を付与する弾性部材と、
    前記所定の搬送位置に配置された前記工具保持部に対して進退可能に設けられ、前記識別子が前記第1位置から前記第2位置に向かう方向の外力を前記工具保持部に対して付与するシリンダとを有する、請求項1に記載のマガジン。
  3. 前記第2駆動機構部は、
    前記読み取り装置を前記第3位置および前記第4位置の間で移動させるシリンダを有する、請求項1または2に記載のマガジン。
  4. 前記第1駆動機構部および前記第2駆動機構部は、
    前記所定の搬送位置に配置された前記工具保持部に対して進退可能に設けられ、前記識別子が前記第1位置から前記第2位置に向かう方向の外力を前記工具保持部に対して付与し、かつ、前記読み取り装置を前記第3位置および前記第4位置の間で移動させるシリンダを共有する、請求項1に記載のマガジン。
  5. 複数の前記工具保持部は、周方向に配列され、
    前記第1位置に位置決めされた前記識別子は、複数の前記工具保持部の配列方向の接線方向を向いて配置され、
    前記第2位置に位置決めされた前記識別子は、複数の前記工具保持部の配列方向の接線方向よりも外周側を向いて配置される、請求項1から4のいずれか1項に記載のマガジン。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のマガジンと、
    前記マガジンに対して工具を搬出入する自動工具交換装置とを備え、
    前記所定の搬送位置は、前記マガジンが前記自動工具交換装置と工具を交換する工具交換位置に対応する、工作機械。
  7. 前記マガジンおよび前記自動工具交換装置の間における工具交換時、前記識別子は、前記第1位置に位置決めされる、請求項6に記載の工作機械。
  8. 前記マガジンおよび前記自動工具交換装置の間における工具交換時、前記読み取り装置は、前記第4位置に位置決めされる、請求項6または7に記載の工作機械。
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