JP2022020293A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022020293000001
【課題】内燃機関の空燃比が理論空燃比とは異なる空燃比となることに起因したエミッションの悪化を抑える。
【解決手段】ハイブリッド車両の制御装置は、内燃機関の要求出力を算出し(S51)、算出した要求出力が得られるように内燃機関の制御量を算出する(S59)。ハイブリッド車両の制御装置は、第1動作ラインである燃費動作ラインに関する情報に基づき要求出力から要求される制御量が空燃比を理論空燃比とは異なる空燃比とする制御量であり(S55:YES)、且つ、燃費動作ラインに関する情報に基づいて空燃比を理論空燃比とする制御量で内燃機関を制御しているときには(S56:YES)、第2動作ラインであるWOT動作ラインに関する情報に基づいて制御量を算出する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に関する。
特許文献1には、駆動源としての内燃機関及びモータを備えるハイブリッド車両の制御装置が開示されている。ハイブリッド車両の制御装置は、車両の要求出力に基づき、内燃機関の各種制御量を算出する。この制御装置には、内燃機関の回転数と出力トルクとの関係において、最も燃費良く内燃機関を動作させることのできる動作点を結んだ燃費動作ラインと、各回転数において出力トルクが最大となる動作点を結んだWOT動作ラインとの情報がマップとして記憶されている。特許文献1に記載のハイブリッド車両の制御装置は、算出した車両の要求出力とマップの情報とに基づいて内燃機関の目標回転数や目標トルクを設定し、これら目標値に基づいて内燃機関における吸入空気量や料噴射量などの各種制御量を算出している。
特開2017-154619号公報
上記各動作ラインは、燃費や出力トルク等の観点から設定されている。そのため、各動作ラインの情報に基づいて算出される制御量は、内燃機関の燃焼室内の混合気を必ずしも理論空燃比に維持し得るものでない。内燃機関の上記空燃比が理論空燃比とは異なる空燃比となるように制御された場合、内燃機関のエミッションが悪化することもある。上記特許文献1に記載のハイブリッド車両の制御装置では、こうした点については考慮されておらず、改善の余地がある。
上記課題を解決するためのハイブリッド車両の制御装置は、駆動源としての内燃機関及びモータを備えるハイブリッド車両に適用され、前記内燃機関の要求出力を算出する駆動源要求出力算出部と、前記駆動源要求出力算出部によって算出された前記要求出力が得られるように前記内燃機関の制御量を算出する制御量算出部とを備えるハイブリッド車両の制御装置であって、前記制御量は、前記内燃機関の燃焼室内における混合気の空燃比に関する制御量であり、前記制御量算出部は、前記内燃機関における回転数と出力トルクとの関係から示される動作点を複数結んだ第1動作ラインに関する情報と、前記第1動作ライン上の任意の動作点に対して低回転高トルク側であって該任意の動作点と同一の出力となる動作点を複数結んだ第2動作ラインに関する情報との何れの情報に基づいて前記制御量を算出するかを設定する動作ライン設定部を有し、前記動作ライン設定部は、前記第1動作ラインに関する情報に基づき前記要求出力から要求される制御量が前記空燃比を理論空燃比とは異なる空燃比とする制御量であり、且つ、前記第1動作ラインに関する情報に基づいて前記空燃比を理論空燃比とする制御量で前記内燃機関を制御しているときに、前記第2動作ラインに関する情報に基づいて前記制御量を算出するように設定する。
上記構成では、第1動作ラインに関する情報に基づき空燃比を理論空燃比とする制御量で内燃機関を制御している状態において、第1動作ライン上の動作点に基づき要求出力から要求される制御量が空燃比を理論空燃比とは異なる空燃比とする制御量である場合、第2動作ラインに関する情報に基づいて制御量を算出するように設定する。要求出力が得られるように制御量を算出する場合、第1動作ライン上の動作点よりも第2動作ライン上の動作点を選択した方が内燃機関は低回転高トルク側の運転状態で制御されることとなる。内燃機関が低回転状態のときには、高回転状態のときに比して摩擦損失が減少する。そのため、例えば内燃機関の要求出力が高い場合であって、第1動作ライン上の動作点に対応した制御量で制御しようとすると空燃比が理論空燃比よりもリッチ化してしまう場合、第2動作ライン上の動作点に対応した制御量を算出して内燃機関を低回転側で制御することで、要求出力を満たしつつも空燃比を理論空燃比に維持することが可能になる。
したがって、上記構成によれば、内燃機関の空燃比が理論空燃比とは異なる空燃比となってしまうことに起因したエミッションの悪化を抑えることが可能になる。
ハイブリッド車両の概略構成を示す模式図。 内燃機関の概略構成を示す模式図。 ハイブリッド車両の制御装置における機能ブロック図。 内燃機関における回転数と出力トルクとの関係を示すグラフ。 内燃機関の制御量算出処理に係る一連の処理の流れを示すフローチャート。
ハイブリッド車両の制御装置の一実施形態について、図1~図5を参照して説明する。
図1に示すように、車両100は、駆動源として内燃機関10及びモータ30を備えたハイブリッド車両である。モータ30としては、第1モータジェネレータ31と、第2モータジェネレータ32とが設けられている。
図2に示すように、内燃機関10のシリンダブロック11には、シリンダ11Aが形成されている。シリンダ11Aには、ピストン12が収容されている。ピストン12には、コネクティングロッド13が連結されている。コネクティングロッド13には、内燃機関10の出力軸であるクランクシャフト14が連結されている。シリンダブロック11の上端にはシリンダヘッド15が連結されている。シリンダ11A、ピストン12、及びシリンダヘッド15によって燃焼室16が構成されている。燃焼室16には点火プラグ17が設けられている。燃焼室16には、吸気通路18及び排気通路19が連通している。吸気通路18には、燃料噴射弁20及びスロットルバルブ26が設けられている。燃料噴射弁20には、図示しない燃料タンクから燃料が供給される。燃料噴射弁20は供給された燃料を吸気通路18に噴射する。スロットルバルブ26は、吸気通路18において燃料噴射弁20よりも吸気の流れ方向上流側に配置されている。スロットルバルブ26の開度を制御することで吸気通路18から燃焼室16に導入される吸気の流量が調節される。吸気通路18と燃焼室16との接続部には吸気バルブ21が設けられている。吸気バルブ21が開弁しているときに、吸気通路18に噴射された燃料と該吸気通路18を流れる吸気との混合気が燃焼室16に導入される。燃焼室16に導入された混合気は点火プラグ17によって点火されて燃焼する。排気通路19と燃焼室16との接続部には排気バルブ22が設けられている。燃焼室16において混合気が燃焼することにより生成された排気は、排気バルブ22が開弁しているときに排気通路19に排出される。排気通路19には、排気を浄化するための三元触媒23が設けられている。三元触媒23は、混合気の空燃比が理論空燃比となっているときに排気の浄化性能が最も高くなるように構成されている。
内燃機関10には、クランクシャフト14の回転位相であるクランク角、すなわち内燃機関10の回転数を検出するためのクランク角センサ24、及び、排気通路19を流れる排気の酸素濃度に応じた検出値を出力するセンサ、すなわち燃焼室16内の混合気の空燃比を検出するためのA/Fセンサ25などが設けられている。
図1に示すように、内燃機関10のクランクシャフト14は、車両に搭載されている遊星ギヤ機構40に連結されている。遊星ギヤ機構40は、クランクシャフト14が連結されていて、該クランクシャフト14と共に回転するプラネタリキャリア41、プラネタリキャリア41の内周側に噛み合わされているサンギヤ42、及びプラネタリキャリア41の外周側に噛み合わされているリングギヤ43からなる。サンギヤ42には、第1モータジェネレータ31の回転軸が連結されていて、該回転軸はサンギヤ42と共に回転する。
リングギヤ43には、カウンタドライブギヤ44が一体回転可能に連結されている。カウンタドライブギヤ44には、カウンタドリブンギヤ45が噛み合わされている。カウンタドリブンギヤ45には、リダクションギヤ46が噛み合わされている。リダクションギヤ46には、第2モータジェネレータ32の回転軸が連結されていて、該回転軸はリダクションギヤ46と共に回転する。カウンタドリブンギヤ45には、ファイナルドライブギヤ47が一体回転可能に連結されている。ファイナルドライブギヤ47には、ファイナルドリブンギヤ48が噛み合わされている。ファイナルドリブンギヤ48には、差動機構50が連結されている。差動機構50には一対の車輪軸51が連結されている。各々の車輪軸51には車輪52が連結されている。
また、車両100には、第1モータジェネレータ31及び第2モータジェネレータ32と電気的に接続されているバッテリ60が搭載されている。第1モータジェネレータ31は、内燃機関10の始動時にサンギヤ42を回転させることでクランクシャフト14を回転させる。これにより、内燃機関10の始動時にスターターとして機能する。また、内燃機関10から遊星ギヤ機構40を介して伝達される駆動力を利用して発電を行い、該発電した電力をバッテリ60に充電可能に構成されている。第1モータジェネレータ31は、発電した電力をバッテリ60を介さずに第2モータジェネレータ32に供給することも可能である。第1モータジェネレータ31は、バッテリ60から供給される電力に応じてトルクや回転速度を調節可能に構成されており、これにより内燃機関10の回転数を制御することもできる。
第2モータジェネレータ32は、バッテリ60から供給される電力に応じて回転軸を回転させることでリダクションギヤ46を回転させる。これにより、車輪52には、内燃機関10の駆動力に加えて第2モータジェネレータ32の駆動力が伝達される。また、第2モータジェネレータ32は、内燃機関10の駆動が停止しているときに車輪52に駆動力を伝達することで、内燃機関10を駆動させることなく車両100を駆動することもできる。第2モータジェネレータ32は、車両100の運動エネルギーを電気エネルギーに変換する回生ブレーキ装置としても機能する。第2モータジェネレータ32は、回生ブレーキ時に発電した電力をバッテリ60に充電可能に構成されている。
ハイブリッド車両の制御装置110は、パワーマネジメントECU65、エンジンコントローラ70、及びモータコントローラ80から構成されている。
パワーマネジメントECU65には、内燃機関10のクランク角センサ24、及びA/Fセンサ25などからの出力信号が入力される。また、パワーマネジメントECU65には、車両に搭載されている各種センサからの出力信号が入力される。各種センサとしては、例えば、車速Vspを検出する車速センサ90、及びアクセルペダルの操作量であるアクセル操作量Accを検出するアクセルペダルセンサ91などがある。パワーマネジメントECU65は、各種センサからの出力信号に基づいて車両100の走行状況や運転者の操作状況を検出する。また、パワーマネジメントECU65は、バッテリ60の充放電状況から同バッテリ60の充電率SOCを算出する。パワーマネジメントECU65は、各種センサや充電率SOCに基づいて、内燃機関10における吸入空気量、燃料噴射量、及び点火時期等の各種制御量を算出する。また、パワーマネジメントECU65は、各種センサや充電率SOCに基づいて、第1モータジェネレータ31及び第2モータジェネレータ32におけるトルクや回転速度等の各種制御量を算出する。
エンジンコントローラ70は、パワーマネジメントECU65によって算出された各種制御量に基づいて、内燃機関10におけるスロットルバルブ26の開度、燃料噴射弁20における噴射時間、及び点火プラグ17の点火タイミング等を制御する。
モータコントローラ80は、パワーマネジメントECU65によって算出された各種制御量に基づいて、第1モータジェネレータ31及び第2モータジェネレータ32に接続されている図示しないインバータ等を制御する。
図3に示すように、パワーマネジメントECU65は、各種制御量を算出するための制御量算出処理を実行する機能部として、車両要求出力算出部101、駆動源要求出力算出部102、WOT判定部103、動作ライン設定部104、目標値算出部105、及び制御量算出部106を有している。
車両要求出力算出部101は、車速センサ90によって検出される車速Vsp、及びアクセルペダルセンサ91によって検出されるアクセル操作量Accに基づき、車両100の要求出力Vpを算出する。車両要求出力算出部101には、車速Vsp及びアクセル操作量Accと車両100の要求出力Vpとの関係を示すマップが予め実験やシミュレーションによって求められて記憶されている。
駆動源要求出力算出部102は、車両要求出力算出部101によって算出された車両100の要求出力Vp、アクセル操作量Acc、及びバッテリ60の充電率SOC等に基づいて、内燃機関10の要求出力Ep及び第2モータジェネレータ32の要求出力Mpを算出する。なお、パワーマネジメントECU65は、駆動源要求出力算出部102によって算出した第2モータジェネレータ32の要求出力Mpに基づき、第2モータジェネレータ32におけるトルクや回転速度の制御量を算出し、算出された制御量をモータコントローラ80へ出力する。モータコントローラ80では、パワーマネジメントECU65から出力された制御量に基づいてインバータを制御する。これにより、第2モータジェネレータ32のトルクや回転速度が要求出力Mpに合わせて制御される。
WOT判定部103は、駆動源要求出力算出部102によって算出された内燃機関10の要求出力Epから内燃機関10の目標回転数NEt及び目標トルクTrqtを算出するための動作ラインとして、WOT動作ラインを用いるか否かをアクセル操作量Accに基づいて判定する。
図4に示すように、パワーマネジメントECU65には、内燃機関10の回転数と出力トルクとの関係を示す2つの動作ラインの情報が記憶されている。2つの動作ラインは、図4に実線で示す燃費動作ラインと、図4に一点鎖線で示すWOT動作ラインであり、これらの動作ラインは予め実験やシミュレーションによって求められてマップとして記憶されている。燃費動作ラインは、内燃機関10の回転数と出力トルクとの関係において最も燃費良く内燃機関10を動作させることのできる動作点を複数結んだ動作ラインである。このように、燃費動作ラインは、内燃機関10における回転数と出力トルクとの関係から示される動作点を複数結んだ動作ラインであり、第1動作ラインに相当する。
また、WOT動作ラインは、各回転数におい出力トルクが最大となる動作点を結んだ動作ラインである。WOT動作ラインは、燃費動作ライン上の任意の動作点P1と同じ出力となる同一出力ラインA(図4の二点鎖線)上に位置する動作点P2を有している。すなわち、動作点P2は、動作点P1と同一の出力となる動作点であって、動作点P1に対して低回転高トルク側の動作点である。また、WOT動作ラインは、燃費動作ライン上の任意の動作点P3と同じ出力となる同一出力ラインB上に位置する動作点P4を有している。動作点P4は、動作点P3と同一の出力となる動作点であって、動作点P3に対して低回転高トルク側の動作点である。このように、WOT動作ラインは、燃費ライン上の任意の動作点に対して低回転高トルク側であって且つ該任意の動作点と同一の出力となる動作点を複数結んだ第2動作ラインに相当する。WOT判定部103は、本実施形態では、アクセル操作量Accが所定の閾値以上であるときにWOT要求があると判定する。
図3に示す動作ライン設定部104は、燃費動作ラインに関する情報とWOT動作ラインに関する情報との何れの情報に基づいて内燃機関10の制御量を算出するかを設定する。動作ライン設定部104は、WOT判定部103によってWOT要求があると判定されているときには、WOT動作ラインの情報に基づいて制御量を算出するように設定する。
また、動作ライン設定部104は、WOT判定部103によってWOT要求がないと判定されているときには、次の条件(i)及び(ii)の双方を満たすときに、WOT動作ラインの情報に基づいて制御量を算出するように設定する。
(i)燃費動作ラインに関する情報に基づき内燃機関10の要求出力Epから要求される制御量が空燃比を理論空燃比とは異なる空燃比とする制御量である。
(ii)燃費動作ラインに関する情報に基づいて空燃比を理論空燃比とする制御量で内燃機関10を制御している。
動作ライン設定部104は、条件(i)を満たすか否かの判断を次のように行う。すなわち、図4に二点鎖線で示す同一出力ラインにおいては、同一出力ラインAが示す出力よりも、同一出力ラインBが示す出力の方が大きい。そのため、内燃機関10の要求出力Epが大きいときほど、該要求出力Epに対応する燃費動作ライン上の動作点は高回転側に移動する。燃費動作ライン上の動作点のうちで空燃比が理論空燃比となる制御量の最大値に対応する動作点P5に対応した要求出力よりも要求出力Epが大きい場合、燃費動作ラインに基づき要求出力Epから要求される制御量は、動作点P5よりも高回転側(図4の右側)の動作点(例えばP3)となる。そして、こうした動作点に基づいて算出される制御量で内燃機関10を制御すると、空燃比は理論空燃比よりもリッチとなる。
そのため、本実施形態では、動作ライン設定部104は、駆動源要求出力算出部102によって算出された内燃機関10の要求出力Epが動作点P5に対応する判定出力を超えているか否かに基づいて判断を行う。すなわち、要求出力Epが判定出力を超えているときには、燃費動作ラインに基づいて要求出力Epから算出される制御量として空燃比を理論空燃比とは異なる空燃比とする制御量が要求されており、上記(i)の条件を満たすと判断する。
また、動作ライン設定部104は、条件(ii)を満たすか否かの判断を次のように行う。すなわち、前回の制御量算出処理において、動作ライン設定部104によって燃費動作ラインの情報に基づいて制御量を算出するように設定したときには、燃費動作ラインに関する情報に基づいて内燃機関10を制御していると判断する。また、A/Fセンサ25からの検出信号に基づいて現在の運転状態における空燃比が理論空燃比となっているときには、空燃比を理論空燃比とする制御量で内燃機関10を制御していると判断する。このように、前回の制御量算出処理において燃費動作ラインの情報に基づいて制御量を算出するように設定していて、A/Fセンサ25からの検出信号が理論空燃比に相当するものであるときに、燃費動作ラインに関する情報に基づいて空燃比を理論空燃比とする制御量で内燃機関10を制御していると判断し、上記(ii)の条件を満たすと判定する。
なお、動作ライン設定部104では、WOT判定部103によりWOT要求がないと判定されているときであって、上記条件(i)及び(ii)の何れかを満たさないときに、燃費動作ラインの情報に基づいて制御量を算出するように設定する。
目標値算出部105は、動作ライン設定部104によって設定された動作ラインの情報と、要求出力Epに基づき、図4に示すマップから、目標回転数NEtと目標トルクTrqtとを算出する。例えば、動作ライン設定部104によって燃費動作ラインの情報に基づいて制御量を算出するように設定されているときであって、要求出力Epが同一出力ラインAと同じ出力であるときには、動作点P1に対応する回転数を目標回転数NEtとし、動作点P1に対応する出力トルクを目標トルクTrqtとする。また、動作ライン設定部104によってWOT動作ラインの情報に基づいて制御量を算出するように設定されているときであって、要求出力Epが同一出力ラインAと同じ出力であるときには、動作点P2に対応する回転数を目標回転数NEtとし、動作点P2に対応する出力トルクを目標トルクTrqtとする。
制御量算出部106は、目標値算出部105によって算出された目標回転数NEt及び目標トルクTrqt、並びにクランク角センサ24によって検出された現在の内燃機関10の回転数NEr等に基づいて、内燃機関10の吸入空気量Gt、燃料噴射量Qt、及び点火時期Tt等の各種制御量を算出する。算出された各種制御量の情報はエンジンコントローラ70へ出力され、エンジンコントローラ70がスロットルバルブ26の開度、燃料噴射弁20における噴射時間、及び点火プラグ17の点火タイミング等を制御する。これにより、内燃機関10の出力が要求出力Epに合わせて制御される。
なお、パワーマネジメントECU65は、算出された内燃機関10の各種制御量等に基づいて第1モータジェネレータ31の制御量を算出する。モータコントローラ80では、パワーマネジメントECU65から出力された第1モータジェネレータ31の制御量に基づいてインバータを制御する。こうした制御によっても内燃機関10の回転数NErが目標回転数NEtとなるように制御される。
次に、図5のフローチャートを参照して、ハイブリッド車両の制御装置110が実行する内燃機関10の制御量算出処理に係る一連の流れについて説明する。図5に示す処理は、所定周期で繰り返し実行される。
図5に示すように、ハイブリッド車両の制御装置110がこの一連の処理を始めると、まず車速Vsp及びアクセル操作量Accを取得する(ステップS50)。その後、ステップS51の処理に移行して、取得した情報に基づいて車両の要求出力Vpを算出する。車両の要求出力Vpを算出すると、バッテリ60の充電率SOC等を考慮して、内燃機関10の要求出力Ep及び第2モータジェネレータ32の要求出力Mpを算出する。ハイブリッド車両の制御装置110は、内燃機関10の要求出力Epを算出すると、次のようにして内燃機関10における各種制御量を算出する。すなわち、ステップS53の処理に移行して、WOT要求があるか否かを判定する。アクセル操作量Accが所定の閾値以上であるときには、WOT要求があると判定される(ステップS53:YES)。この場合、車両100の要求出力Vpが大きいことから、ハイブリッド車両の制御装置110は、燃費動作ラインではなく、WOT動作ラインに関する情報に基づいて制御量を算出するように設定する(ステップS54)。
一方で、ステップS53の処理において、アクセル操作量Accが所定の閾値未満であり、WOT要求がないと判定した場合(ステップS53:NO)、ハイブリッド車両の制御装置110は、次に上記条件(i)及び(ii)を満たすか否かを判定する。すなわち、ステップS55において、燃費動作ラインに関する情報に基づき内燃機関10の要求出力Epから要求される制御量が空燃比を理論空燃比とは異なる空燃比とする制御量であるか否かを判定する(条件(i))。内燃機関10の要求出力Epが上記判定出力を超えているときにはステップS55の処理において肯定判定される(ステップS55:YES)。この場合、次にステップS56の処理において、燃費動作ラインに関する情報に基づいて空燃比を理論空燃比とする制御量で内燃機関10を制御しているか否かを判定する(条件(ii))。前回の制御量算出処理において燃費動作ラインの情報に基づいて制御量を算出するように設定していて、A/Fセンサ25からの現在の検出信号が理論空燃比に相当するものであるときには、ステップS56の処理において肯定判定となる(ステップS56:YES)。この場合には、上記条件(i)及び(ii)の双方を満たすことから、ハイブリッド車両の制御装置110は、WOT要求はないものの、WOT動作ラインに関する情報に基づいて制御量を算出するように設定する(ステップS57)。
他方、内燃機関10の要求出力Epが上記判定出力以下であるときには、ステップS55の処理において否定判定となる(ステップS55:NO)。また、前回の制御量算出処理においてWOT動作ラインの情報に基づいて制御量を算出するように設定している場合や、A/Fセンサ25からの現在の検出信号が理論空燃比に相当するものではないときには、ステップS56の処理において否定判定となる(ステップS56:NO)。このようにステップS55及びステップS56の処理の何れかにおいて否定判定となった場合、すなわち、WOT要求がないと判定されているときであって上記条件(i)及び(ii)の何れかを満たさないときには、ハイブリッド車両の制御装置110は、燃費動作ラインに関する情報に基づいて制御量を算出するように設定する(ステップS58)。
ステップS53からステップS58の処理によって内燃機関10の制御量を算出するために用いられる動作ラインを燃費動作ラインとするかWOT動作ラインとするのかを設定すると、ハイブリッド車両の制御装置110は次に、ステップS59の処理に移行する。ステップS59の処理では、設定された動作ラインの情報と要求出力Epに基づき、目標回転数NEt及び目標トルクTrqtを算出する。そして、算出した目標回転数NEt及び目標トルクTrqt等に基づいて、内燃機関10の吸入空気量Gt、燃料噴射量Qt、点火時期Tt等を算出する。このように、ハイブリッド車両の制御装置110は、燃費動作ライン及びWOT動作ラインのうち設定された動作ラインに関する情報と要求出力Epに基づき内燃機関10の各種制御量を算出する。
ハイブリッド車両の制御装置110は、こうして各種制御量を算出すると、内燃機関10の制御量算出処理に係る一連の処理を終了する。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)例えば、図4に示すように、現在の運転状態が燃費動作ライン上の動作点P1に対応した運転状態であるときには、燃費動作ラインに関する情報に基づいて空燃比を理論空燃比とする制御量で内燃機関10を制御しているときに該当する。そして、このような運転状態において、要求出力Epから要求される制御量が燃費動作ライン上の動作点P3に対応する制御量である場合、そのまま動作点P3に対応した制御量で制御すると、内燃機関10の空燃比が理論空燃比とは異なる空燃比、すなわち理論空燃比よりもリッチな空燃比となるように制御されることとなる。
本実施形態では、こうした場合にWOT動作ラインに関する情報に基づいて制御量を算出するように設定する。これにより、燃費動作ライン上の動作点P3ではなく、WOT動作ライン上の動作点P4に基づいて制御量が算出されるようになる。このように制御量を算出するための動作ラインを変更することで、内燃機関10における要求出力Epが得られるように内燃機関10を制御する際に、動作点P3に対応した制御量で制御する場合に比して低回転状態となり、摩擦損失を減少させることができる。こうしたことから、内燃機関10の要求出力Epが高い場合であって、燃費動作ラインでは対応する動作点(例えばP3)が図4の破線よりも右側の領域(リッチ領域)となるときであっても、WOT動作ラインでは対応する動作点(例えばP4)が図4の破線よりも左側の領域(理論空燃比領域)となるようにすることができる。したがって、本実施形態によれば、要求出力Epを満たしつつも内燃機関10の空燃比を理論空燃比に維持することが可能になる。その結果、内燃機関10の空燃比が理論空燃比とは異なる空燃比となってしまうことに起因したエミッションの悪化を抑えることが可能になる。
なお、動作点が変化する過程における内燃機関10の制御としては、次のように制御量を算出する。すなわち、動作点P1に対応した制御量から動作点P4に対応する制御量へと移行する際には、まず、動作点P1に対応した制御量から動作点P2に対応した制御量へ変化させることで、内燃機関10の出力を一定に保つ。その後、要求出力Epに対応した動作点P4となるように、WOT動作ライン上を推移するように制御量を変化させる。こうした構成によれば、内燃機関10の空燃比を理論空燃比に維持したまま要求出力Epに合わせた制御を実現することが可能になり、エミッションの悪化を一層抑えることが可能になる。
また、燃費動作ライン上の動作点P3とWOT動作ライン上の動作点P4とは同一の出力となるものの、動作点P4に対応した制御量で制御する場合には摩擦損失が減少することから燃料噴射量Qtを低減できる。したがって、燃費向上にも貢献できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・燃費動作ラインに関する情報に基づき内燃機関10の要求出力Epから要求される制御量が空燃比を理論空燃比とは異なる空燃比とする制御量であるか否かの判断は、上記実施形態の方法に限らない。例えば、算出した要求出力Epと燃費動作ラインとに基づいて目標回転数NEt及び目標トルクTrqtを算出し、これら目標値から制御量としての吸入空気量Gt及び燃料噴射量Qtを仮算出する。そして仮算出した吸入空気量Gt及び燃料噴射量Qtに基づいて要求出力Epから要求される制御量が空燃比を理論空燃比とは異なる空燃比とする制御量であるか否かを判定することも可能である。
・燃費動作ラインに関する情報に基づいて空燃比を理論空燃比とする制御量で内燃機関10を制御しているか否かの判断は、上記実施形態の方法に限らない。例えば、燃費動作ラインに関する情報に基づいて内燃機関10を制御しているか否かの判断は、前回の制御量算出処理において取得したアクセル操作量Accが上記所定の閾値以上であるか否かに基づいて判断することもできる。この構成では、前回取得したアクセル操作量Accが閾値未満であるときに燃費動作ラインに関する情報に基づいて内燃機関10を制御していると判断すればよい。また、例えば、空燃比を理論空燃比とする制御量で内燃機関10を制御しているか否かの判断は、前回の制御量算出処理によって算出した吸入空気量Gt及び燃料噴射量Qtを記憶しておき、これら記憶した情報に基づいて判断することも可能である。こうした構成では、A/Fセンサ25を省略することもできる。
・内燃機関10における回転数と出力トルクとの関係から示される動作点を複数結んだ動作ラインとして燃費動作ラインとWOT動作ラインとを備える構成を例に説明したが、これら動作ラインに代えてまたは加えて他の動作ラインの情報を備えることも可能である。こうした構成であっても、第1動作ラインと第2動作ラインに相当する動作ラインにおいて、本実施形態と同様の制御を適用することで、上記(1)と同様の作用及び効果を得ることが可能である。
・ハイブリッド車両に設けられる内燃機関として、吸気通路18に燃料を噴射するポート噴射式の内燃機関10を例示したが、燃焼室16内に燃料を噴射する筒内噴射式の内燃機関であっても上記実施形態と同様の構成を採用することは可能である。なお、内燃機関は、ガソリンを燃料とするガソリンエンジンに限らず、軽油を燃料とするディーゼルエンジンであってもよい。
10…内燃機関
11…シリンダブロック
11A…シリンダ
12…ピストン
13…コネクティングロッド
14…クランクシャフト
15…シリンダヘッド
16…燃焼室
17…点火プラグ
18…吸気通路
19…排気通路
20…燃料噴射弁
21…吸気バルブ
22…排気バルブ
23…三元触媒
24…クランク角センサ
25…A/Fセンサ
26…スロットルバルブ
30…モータ
31…第1モータジェネレータ
32…第2モータジェネレータ
40…遊星ギヤ機構
41…プラネタリキャリア
42…サンギヤ
43…リングギヤ
44…カウンタドライブギヤ
45…カウンタドリブンギヤ
46…リダクションギヤ
47…ファイナルドライブギヤ
48…ファイナルドリブンギヤ
50…差動機構
51…車輪軸
52…車輪
60…バッテリ
65…パワーマネジメントECU
70…エンジンコントローラ
80…モータコントローラ
90…車速センサ
91…アクセルペダルセンサ
100…車両
101…車両要求出力算出部
102…駆動源要求出力算出部
103…WOT判定部
104…動作ライン設定部
105…目標値算出部
106…制御量算出部
110…ハイブリッド車両の制御装置

Claims (1)

  1. 駆動源としての内燃機関及びモータを備えるハイブリッド車両に適用され、
    前記内燃機関の要求出力を算出する駆動源要求出力算出部と、
    前記駆動源要求出力算出部によって算出された前記要求出力が得られるように前記内燃機関の制御量を算出する制御量算出部とを備えるハイブリッド車両の制御装置であって、
    前記制御量は、前記内燃機関の燃焼室内における混合気の空燃比に関する制御量であり、
    前記制御量算出部は、
    前記内燃機関における回転数と出力トルクとの関係から示される動作点を複数結んだ第1動作ラインに関する情報と、前記第1動作ライン上の任意の動作点に対して低回転高トルク側であって該任意の動作点と同一の出力となる動作点を複数結んだ第2動作ラインに関する情報との何れの情報に基づいて前記制御量を算出するかを設定する動作ライン設定部を有し、
    前記動作ライン設定部は、
    前記第1動作ラインに関する情報に基づき前記要求出力から要求される制御量が前記空燃比を理論空燃比とは異なる空燃比とする制御量であり、
    且つ、前記第1動作ラインに関する情報に基づいて前記空燃比を理論空燃比とする制御量で前記内燃機関を制御しているときに、
    前記第2動作ラインに関する情報に基づいて前記制御量を算出するように設定するハイブリッド車両の制御装置。
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