JP2022020133A - 群管理制御装置、配車制御方法及びエレベーター - Google Patents

群管理制御装置、配車制御方法及びエレベーター Download PDF

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Abstract

Figure 2022020133000001
【課題】1つの号機に乗り合わせると互いに窮屈さを感じやすい個別利用者と団体利用者とを、異なる号機に割り当て可能な群管理制御装置を提供する。
【解決手段】群管理制御装置3は、号機の利用者が個別利用者か団体利用者かを選択可能な呼び登録装置10に入力された選択情報に基づき、号機の利用者を個別利用者または団体利用者のいずれかで特定し、個別利用者で特定した場合、個別利用者用として決定された号機のうち残り許容人数が1以上の号機を乗車号機として選択し、団体利用者で特定した場合、団体利用者用として決定された号機のうち残り許容団体数が1以上の号機を乗車号機として選択し、号機に割り当てる乗車号機割当部34aを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、群管理制御装置、配車制御方法及びエレベーターに関する。
ビルの規模が大きくなるにつれ、ビル内に設置されるエレベーターで稼働する号機の個数が多くなる。このため、群管理制御装置により、複数の号機を1つの群として扱い、複数の号機を適切に群管理制御することにより、号機の利用者の待ち時間を低減する等のサービス向上が図られている。行先階予約式の群管理制御装置では、利用者が、登録階の乗場又は乗場出入口等に設置される呼び登録装置を使って行先階を予約登録したことにより呼び登録装置にて発生した呼びに号機を割当てることが可能である。
そして、群管理制御装置は、呼びを割当てた号機の号機符号を、呼び登録装置が備える表示部に表示する制御を行う。利用者は、表示部に表示された号機符号を確認し、この号機符号によって特定されるホールドアの前で号機の到着を待つ。これにより、利用者は、登録階に到着した号機に乗車し、登録した行先階まで移動した後、号機から降車することができる。
特表2007-518652号公報
ところで、1人又は少人数のグループ(個別)で乗車したい利用者(「個別利用者」と呼ぶ)と、大人数のグループ(団体)で乗車したい利用者(「団体利用者」と呼ぶ)と、が1つの号機に乗り合わせると、互いに窮屈さを感じてしまう。このため、個別利用者と、団体利用者とは、異なる号機に乗車したいという要求があった。しかし、特許文献1に開示された技術を用いた群管理制御装置では、グループの人数と、各号機の空き人数(定員から割り当て済人数を引いた人数)とに基づいて、号機を呼びに割り当てており、利用者が個別利用者用の号機と団体利用者用の号機のいずれに乗車したいか選択することができなかった。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、利用者が個別利用者用の号機または団体利用者用の号機のいずれに乗車したいかを選択可能な群管理制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る群管理制御装置は、複数の号機を群管理制御する。
この群管理制御装置は、号機の利用者が個別利用者か団体利用者かを選択可能な呼び登録装置に入力された選択情報に基づき、号機の利用者を個別利用者または団体利用者のいずれかで特定し、個別利用者で特定した場合、個別利用者用として決定された号機のうち残り許容人数が1以上の号機を乗車号機として選択し、団体利用者で特定した場合、団体利用者用として決定された号機のうち残り許容団体数が1以上の号機を乗車号機として選択し、号機に割り当てる乗車号機割当部を備える。
本発明によれば、利用者が個別利用者用の号機または団体利用者用の号機のいずれに乗車したいかを選択できる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施の形態に係るエレベーターの全体構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る呼び登録装置の表示画面の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る群管理制御装置及び呼び登録装置の内部構成例を示す機能ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る計算機のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る個別人数の登録方法を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る個別登録テーブルの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る団体人数の登録方法を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る団体登録テーブルの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る個別人数登録ボタンを押した個別利用者の呼びに乗車号機を割り当てる処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る団体人数登録ボタンを押した団体利用者の呼びに乗車号機を割り当てる処理の例を示すフローチャートである。 図10のステップS15における乗車号機の決定処理の変形例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る群管理制御装置及び呼び登録装置の内部構成例を示す機能ブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る呼び登録装置で行われる処理の例を示すフローチャートである。 本発明の各実施の形態に係る呼びが発生した登録階が異なる場合の処理の例を示す図である。 本発明の各実施の形態に係る呼び登録装置の他の構成例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
[第1の実施の形態]
<エレベーターの全体構成>
図1は、エレベーター1の全体構成図である。エレベーター1は、不図示の建屋に設置され、複数の号機50を群管理制御することが可能なエレベーターシステムの一例である。
ビル内に設置されるエレベーター1は、例えば、不図示のエレベーター機械室に設置されるエレベーター制御装置2と、図示しない昇降路内に設置され、エレベーター制御装置2によって運行が管理される3台の号機50と、を備える。本実施の形態では、3台の号機50を識別するための号機符号“A”,“B”,“C”が各号機に割当てられる。本実施の形態においては、号機50の数を3台としたが、号機50の数は複数台であればよい。
また、エレベーター1は、号機50のサービス階床の登録階に設置された呼び登録装置10を備える。利用者は、呼び登録装置10を通じて、号機50内に乗車する利用者の人数及び行先階を呼びとして登録(又は入力)することが可能である。呼び登録装置10には、呼びを登録する利用者を撮影し、利用者を検出可能な登録装置カメラ11(利用者検出部の一例)が設けられる。また、号機50が到着する各階には、号機ごとにホールドア20、行先方向ランタン21及びホールカメラ22が設けられる。なお、登録装置カメラ11およびホールカメラ22が不付の構成であってもよい。
呼び登録装置10には、例えば、利用者が2人~5人の少人数グループであることを登録可能な個別人数登録部12と、利用者が6人以上の大人数グループ(「団体」とも呼ぶ)であることを登録可能な団体人数登録部13(後述する図2を参照)と、行先階を登録可能な行先階登録部14とが設けられる。号機の利用者は、呼び登録装置10を通じて個別利用者か団体利用者かを選択可能である。号機の利用者が個別利用者か団体利用者かを選択した選択情報が入力された呼び登録装置10は、この選択情報を群管理制御装置3に送信する。また、呼び登録装置10には、乗車号機の号機符号を表示する乗車号機表示部15が設けられる。なお、本実施の形態では、単独の利用者の人数(1人)についても個別人数に含むものとする。呼び登録装置10は、行先階だけが選択された場合、又は、少人数グループである個別利用者か又は大人数グループである団体利用者かのいずれかの属性が選択され、かつ行先階が選択された場合に号機50の呼びを登録する。
A号機内には、行先階が表示される行先階表示装置51と、号機50の現在位置及び号機50の行先方向等を表示する号機位置表示装置52と、号機50内を撮影可能な号機内カメラ53とが設置される。なお、号機内カメラ53が不付の構成であってもよい。号機50の床面の下部には、号機50内に乗り込んだ利用者の荷重を検出する荷重センサー54が設置されている。B号機内、C号機内についてもA号機と同様に行先階表示装置51と、号機位置表示装置52と、荷重センサー54とが設置されている。
エレベーター制御装置2は、群管理制御装置3と、3台の号機50と同数の号機制御装置40とを備える。群管理制御装置3は、複数の号機50を群管理制御する。このため、群管理制御装置3は、呼び登録装置10で発生した呼びに割り当て可能な一台の号機50を選択する。そして、群管理制御装置3は、号機制御装置40を通じて、号機50の昇降、号機位置表示装置52の表示、及び行先方向ランタン21の表示等を制御する。
号機制御装置40は、群管理制御装置3の指示により号機50の配車を制御し、号機情報収集部32に号機情報を送信する。号機情報には、ホールカメラ22がホールドア20前を撮影した映像や、荷重センサー54から出力される利用者の荷重を示す荷重情報が含まれる。なお、ホールカメラ22が不付の構成であってもよい。
群管理制御装置3は、呼び情報収集部31と、号機情報収集部32と、呼び割当部34と、人数記憶部33とを備えている。
呼び情報収集部31は、利用者が呼び登録装置10を通じて呼びを登録すると、呼び登録装置10から呼び情報を収集する。呼び情報には、呼び登録装置10に登録された利用者の人数、登録階情報及び行先階情報の他、号機の利用者が個別利用者か団体利用者かを選択した選択情報が含まれる。登録される利用者の人数は、個別人数又は団体人数である。登録階情報は、呼び登録装置10が設置された、呼びの登録階を示す情報であり、例えば登録階がロビー階であることが登録階情報から判明する。また、行先階情報は、利用者が呼び登録装置10を通じて登録した行先階を示す情報である。
呼び情報収集部31は、呼びが発生すると、呼び情報を収集する。そして、呼び情報収集部31は、呼び情報に含まれる利用者の属性、登録階情報及び行先階情報を呼び割当部34に出力する。なお、呼び登録装置10の設置階は固定であるため、群管理制御装置3が登録階を判断できるなら、登録階情報を呼び登録装置10から群管理制御装置3へ出力しなくてもよい。また、利用者の人数ごとに異なる人数ボタンが呼び登録装置10に設置されているのであれば、利用者が押した人数ボタンの情報(どの人数ボタンが押されたかを示す情報)についても選択情報に含まれる。
号機情報収集部32は、号機制御装置40から送信された号機情報を収集する。号機情報には、例えば、号機制御装置40から送信される号機50の位置、行先方向、号機50に乗車する利用者の人数等の号機50の運行状況に関する情報が含まれる。そして、号機情報収集部32は、収集した号機情報を人数記憶部33に保存する。また、号機情報収集部32は、収集した号機情報を呼び割当部34に出力する。
人数記憶部33は、乗車号機割当部34a(後述する図3を参照)が、1人又は少人数グループの個別利用者の呼びに号機を割り当てる際に参照する個別登録テーブル33a(後述する図6を参照)を備える。また、人数記憶部33は、乗車号機割当部34aが、大人数グループの団体利用者の呼びに号機を割り当てる際に参照する団体登録テーブル33b(後述する図8を参照)を備える。
呼び割当部34は、呼び情報収集部31が呼び登録装置10から収集した呼び情報と、号機情報収集部32が号機制御装置40から収集した号機情報とに基づいて、呼び登録装置10で登録された呼びを最適な号機50に割り当てる。本実施の形態では、号機50の定員(定員人数)と第二の設定値によって定まる人数を許容人数とする。例えば、許容人数は、号機50の定員に、1以下の第二の設定値を乗算した人数とされる。また、本実施の形態では、許容人数から、号機50に割当済みの利用者の割当済み人数を減じた値を残り許容人数とする。なお、仮に許容人数を超える利用者が号機に乗車する場合であっても、号機内の重量が規定値以内であれば、利用者を号機に乗車させて運行することが可能である。また、号機50への乗車が許容される利用者の団体数を許容団体数とし、許容団体数から、号機50に割当済みの団体数を減じた値を残り許容団体数とする。
呼び割当部34は、人数記憶部33に記憶される残り許容人数又は残り許容団体数を参照し、残り許容人数又は残り許容団体数が1以上である号機を乗車号機として選択し、乗車号機に呼びを割り当てる。呼び割当部34が割り当てた呼びは該当する号機の号機制御装置40に送信される。そして、号機制御装置40が登録階に号機50を走行させる。
そして、呼び割当部34は、号機ごとの行先方向、走行・停止位置、号機50の許容人数に対する残り許容人数等に基づいて、呼び登録装置10に呼びを登録した利用者の乗車号機を選択し、乗車号機に呼びを割当てる。号機制御装置40は、呼びが割当てられた乗車号機が登録階に走行するように、号機50の動作を制御する。
<呼び登録装置の画面構成例>
図2は、呼び登録装置10の表示画面の構成例を示す図である。図2において、登録装置カメラ11の記載は省略する。
呼び登録装置10は、図1に示した登録装置カメラ11の他に、個別人数登録部12、団体人数登録部13、行先階登録部14及び乗車号機表示部15を備える。図2の上側には、個別人数登録部12及び行先階登録部14の構成例が示される。個別人数登録部12は、少人数グループの個別人数を登録可能な個別人数登録ボタン12aと、団体人数切替表示ボタン12bを、呼び登録装置10に設けられるタッチパネルディスプレイに表示する。また、団体人数登録部13は、タッチパネルディスプレイに団体人数登録ボタン13aを表示する。また、行先階登録部14は、タッチパネルディスプレイに行先階登録ボタン14aを表示する。個別人数登録ボタン12a、団体人数切替表示ボタン12b、団体人数登録ボタン13a及び行先階登録ボタン14aは、呼び情報として利用者が登録するためにタッチパネルディスプレイに表示される登録情報の一例である。
行先階登録部14は、エレベーターが設置される建屋の各階に応じた行先階登録ボタン14aを呼び登録装置10に表示する。ただし、図面では、4階以下の行先階を登録するための行先階登録ボタン14aの記載を省略する。例えば、1階(ロビー階)から13階(最上階)までのいずれかの階を行先階として希望する利用者が行先階登録部14を通じて行先階を登録する。
ここで、比較のために、特許文献1に開示された技術を用いる場合を説明すると、利用者がグループキーを押して、グループで登録開始することを指示した後、グループに含まれる人数(「グループ人数」と呼ぶ)を登録してから、行先階を登録することになる。グループ人数の登録はグループ規模定義キーを押した後、1つ又は2つの数字キーを押して行われるため、利用者がグループ人数を登録完了するまでに手間がかかる。さらに、特許文献1に開示された技術を用いた場合、1桁の人数であっても2つ目の数字キーが押されなかったことを判定した後に、1桁の人数として登録する必要があり、登録完了するまでに時間がかかっていた。
一方、本実施の形態に係る呼び登録装置10では、図2の中側に示すように団体人数登録部13は、大人数グループの団体人数を登録可能な団体人数登録ボタン13aを、タッチパネルディスプレイに表示する。利用者が、行先階登録ボタン14aを押して行先階を登録した後、団体人数切替表示ボタン12bを押して団体人数登録ボタン13aを表示させ、団体人数登録ボタン13aを押してグループ人数を登録すると、呼び登録装置10で呼びが発生する。
個別人数登録部12は、2人~5人の個別人数に対応して設けられる個別人数登録ボタン12aを通じて個別人数を登録する。個別人数登録ボタン12aは、何人で号機50に乗車したいかを利用者が選択するためのボタンである。例えば、2人~5人の利用者が1つの少人数グループに含まれる場合に、1つの号機50に1グループで乗車することを希望する利用者が個別人数登録部12を通じて、該当する人数を登録する。
本実施の形態では、いずれの号機であっても定員は25人とする。ただし、号機50内に余裕を持たせるため、定員に1以下の第二の設定値を掛けたり、定員から第二の設定値を減じたりした値を、許容人数としてもよい。例えば、号機50の定員に0.8を掛けて切り上げた値を、定員の代わりに使う許容人数として用いてもよい。この場合、号機50の定員が25人であるため、定員の80%は20人である。許容人数として算出される20人とは、号機50に割り当てられている利用者が0人だった場合に、登録可能な最大の人数である。
また、個別人数登録部12では、グループ人数として2人~5人を登録可能な4つの個別人数登録ボタン12aが呼び登録装置10に表示される。以下の説明では、図中に2人のアイコンで示す個別人数登録ボタン12aを「2人ボタン」とも呼ぶ。同様に、3人、4人、5人のアイコンで示す個別人数登録ボタン12aをそれぞれ「3人ボタン」、「4人ボタン」、「5人ボタン」とも呼ぶ。
個別人数の登録に際して、本実施の形態に係る呼び登録装置10は、利用者が個別人数登録ボタン12a、行先階登録ボタン14aの順に押したことで、個別利用者という属性及び行先階を登録する。このため、1グループで号機50に乗車することを希望する利用者は、少人数グループの人数に合わせて選択した個別人数登録ボタン12a、及び行先階登録ボタン14aを押下することで、個別人数及び行先階を登録することが可能である。なお、利用者が単独で号機50に乗車することを希望する場合には、個別人数登録ボタン12a及び団体人数登録ボタン13aのいずれも押さなくてよい。
団体人数の登録に際して、利用者が、団体人数切替表示ボタン12bを押下すると、図2の中側に示す団体人数登録部13が表示される。団体人数切替表示ボタン12bには、「団体」と表示されているが、「+6」といった6人以上の団体人数を表す表記がされていてもよい。本実施形態においては、団体人数登録部13は、呼び登録装置10に設けられるタッチパネルディスプレイに団体人数登録ボタン13aとして表示される。団体人数登録部13は、6人~20人までの団体人数に対応して設けられる団体人数登録ボタン13aを通じて団体利用者という属性を登録する。利用者は、団体人数に合わせて団体人数登録ボタン13aを押下することで、1団体の団体人数を登録することができる。このため、呼び登録装置10は、利用者が団体人数登録ボタン13a、行先階登録ボタン14aの順に押したことで、団体利用者という属性及び行先階を登録する。
なお、利用者が先に団体人数切替表示ボタン12bを押して団体人数登録ボタン13aを表示させ、団体人数登録ボタン13aを押して団体利用者という属性を登録した場合、個別人数登録ボタン12aと行先階登録ボタン14aが表示される、図2の上側に示す画面に戻る。そして、利用者が、行先階に対応して設けられる行先階登録ボタン14aを押して行先階を登録すると、呼び登録装置10で呼びが発生する。
図2の下側に示すように、呼び登録装置10では、個別人数登録部12及び行先階登録部14に替えて乗車号機表示部15が乗車号機の号機符号を表示する。この際、乗車号機表示部15は、呼び割当部34によって呼びが割り当てられた乗車号機の号機符号を乗車号機表示エリア15aに出力表示する。
<群管理制御装置及び呼び登録装置の内部構成例>
図3は、群管理制御装置3及び呼び登録装置10の内部構成例を示す機能ブロック図である。
呼び登録装置10に呼びが登録されると、呼び情報収集部31が呼び登録装置10から呼び情報を収集する。呼び情報には、利用者が登録した個別人数登録ボタン12a又は団体人数登録ボタン13a、及び行先階登録ボタン14aの情報が含まれる。
群管理制御装置3が備える呼び割当部34は、乗車号機割当部34a及び乗車号機出力指示部34bを備える。
乗車号機割当部34aは、呼び登録装置10が設置された登録階、呼び登録装置10に登録された利用者の個別利用者又は団体利用者という属性、及び行先階を含む呼び情報を呼び情報収集部31を通じて収集する。そして、乗車号機割当部34aは、呼びが登録された呼び登録装置10から収集した呼び情報に基づいて、利用者が登録階で選択した個別人数登録ボタン12a又は団体人数登録ボタン13aを特定する。
乗車号機割当部34aは、利用者が呼び登録装置10にて選択し、押下したボタン等の呼び登録装置10に入力された選択情報に基づき、号機50の利用者を個別利用者または団体利用者のいずれかで特定する。そして、乗車号機割当部34aは、呼び情報から特定した個別利用者又は団体利用者に応じて処理を変える。この処理に際して、乗車号機割当部34aは、呼び登録装置10に登録される選択情報が、個別人数登録ボタン12aを選択したという情報であれば個別利用者と特定し、団体人数登録ボタン13aを選択したという情報であれば団体利用者と特定する。なお、本実施の形態では、団体予想人数を6人とする。
乗車号機割当部34aは、呼びを登録した利用者を個別利用者として特定した場合に、押された個別人数登録ボタン12aの種類に関わらず、個別利用者を1人として、人数記憶部33を参照して取得した残り許容人数と比較する。例えば、2人ボタン、3人ボタンが押された場合のいずれであっても、乗車号機割当部34aは、個別利用者を1人として、残り許容人数と比較する。
そして、乗車号機割当部34aは、人数記憶部33を参照し、個別利用者で特定した場合、個別利用者用として決定された号機50のうち残り許容人数が1以上の号機50を乗車号機として選択し、この乗車号機に個別利用者の呼びを割り当てる。その後、乗車号機割当部34aは、実際に押された個別人数登録ボタン12aに応じた個別人数を割当済み人数に加算する。なお、乗車号機割当部34aが、個別利用者の呼びに割り当てる号機は、団体利用者の呼びに割り当てる号機とは異なる。
一方、乗車号機割当部34aは、呼びを登録した利用者を団体利用者として特定した場合に、押された団体人数登録ボタン13aの種類に関わらず、団体利用者を1団体として、人数記憶部33を参照して取得した残り許容団体数と比較する。例えば、6人ボタン、10人ボタンが押された場合のいずれであっても、乗車号機割当部34aは、割当済み団体数を1団体として、残り許容団体数と比較する。
そして、乗車号機割当部34aは、人数記憶部33を参照し、団体利用者で特定した場合、団体利用者用として決定された号機50のうち残り許容団体数が1以上の号機50を乗車号機として選択し、この乗車号機に団体利用者の呼びを割り当てる。その後、乗車号機割当部34aは、実際に押された団体人数登録ボタン13aに応じた団体人数を割当済み人数に加算する。また、乗車号機割当部34aが、団体利用者の呼びに割り当てる号機は、個別利用者の呼びに割り当てる号機とは異なる。
このように乗車号機割当部34aは、個別利用者の呼びと、団体利用者の呼びとを異なる号機に割り当てる。そして、乗車号機割当部34aは、号機制御装置40に対して、乗車号機の号機50を、呼びが登録された登録階に配車させる。乗車号機割当部34aにより指示された号機制御装置40は、呼びの登録階に号機50を走行させ、号機50に利用者が乗車すると、登録された行先階に号機50を走行させる。
さらに、乗車号機割当部34aは、乗車号機に割り当てた呼びに対応する個別利用者又は団体利用者の人数を表す第一の設定値により割当済み人数を更新しても良い。第一の設定値は、個別人数登録ボタン12aにより登録された個別人数、団体人数登録ボタン13aにより登録された団体人数、乗車号機割当部34aが個別人数を補正した人数、乗車号機割当部34aが団体人数を補正した人数、個別人数登録ボタン12a若しくは団体人数登録ボタン13aごとに予め設定された値、又は交通流若しくは時間帯によって設定される値のいずれかである。
乗車号機割当部34aが、複数の号機から乗車号機を選択する処理には様々な方法が考えられる。例えば、利用者が呼びを登録する前に、他の利用者によって登録された行先階が、今回の利用者が登録する行先階と同じであれば、乗車号機割当部34aは、他の利用者に割り当てられた乗車号機と同じ号機を優先して選択する。しかし、他の利用者によって登録された行先階が、今回の利用者が登録する行先階と異なっていれば、今回の登録階に号機50が配車されるまでの待ち時間、他の登録階又は行先階で停止する号機50の停止時間等を考慮して、乗車号機割当部34aが乗車号機を選択する。
なお、乗車号機割当部34aは、号機情報収集部32が収集した号機情報に基づいて、現在、乗車号機に割り当てられた利用者の割当済み人数を補正したり、現在、号機50に乗車している利用者の人数を算出したりしてもよい。例えば、利用者が個別人数又は団体人数を誤って登録することがある。乗車号機割当部34aは、ホールカメラ22が撮影した画像に基づいて、呼びを登録した利用者を含むグループの個別人数又は団体人数を算出し、呼び登録装置10で登録された個別人数又は団体人数を、算出した個別人数又は団体人数で補正してもよい。この補正が行われると、乗車号機の割当済み人数が正しい個別人数又は団体人数に更新され、人数記憶部33の割当済み人数が実態に合った値に更新される。
また、乗車号機割当部34aは、号機50に乗車している利用者の人数を、荷重センサー54が検出した利用者の荷重を標準体重で割ったり、号機内カメラ53が撮影した画像を解析したりして算出できる。そして、乗車号機割当部34aは、人数記憶部33に記憶されている割当済み人数と、実際に乗車した利用者の人数とを比較して、号機50に過剰又は過少に利用者が乗車していないか監視することもできる。
乗車号機出力指示部34bは、乗車号機割当部34aが呼びに割り当てた乗車号機を呼び登録装置10に出力させる指示を行う。このため、呼び登録装置10の乗車号機表示部15に、乗車号機割当部34aが呼びを割り当てた乗車号機が表示される。例えば、乗車号機表示部15は、乗車号機の識別符号(例えば、A号機であれば「A」)を表示する。呼び登録装置10に呼びを登録した利用者は、識別符号で示される乗車号機の前に移動して号機50の到着を待つことができる。
なお、乗車号機出力指示部34bは、乗車号機割当部34aが、呼びを登録した利用者を個別利用者で特定し、かつ残り許容人数が1以上の号機がないと判断した場合に、呼びに乗車号機を割り当てなかったことを呼び登録装置10に出力させる指示を行う。又は、乗車号機出力指示部34bは、乗車号機割当部34aが、呼びを登録した利用者を団体利用者で特定し、かつ残り許容団体数が1以上の号機がないと判断した場合に、呼びに乗車号機を割り当てなかったことを呼び登録装置10に出力させる指示を行う。呼びに乗車号機が割り当てられなかったことが呼び登録装置10に出力されると、利用者は、乗車号機が割り当てられるまで、呼び登録装置10の前で待機するか、個別人数又は団体人数を減らした個別人数登録ボタン12a又は団体人数登録ボタン13aを選択して呼びを再登録する。
<計算機のハードウェア構成例>
次に、群管理制御装置3を構成する計算機60のハードウェア構成例を説明する。
図4は、計算機60のハードウェア構成例を示すブロック図である。計算機60は、群管理制御装置3として動作可能なコンピューターとして用いられるハードウェアの一例である。
計算機60は、バス64にそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit)61、ROM(Read Only Memory)62、及びRAM(Random Access Memory)63を備える。さらに、計算機60は、不揮発性ストレージ65及びネットワークインターフェイス66を備える。
CPU61は、本実施の形態に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM62から読み出してRAM63にロードし、実行する。RAM63には、CPU61の演算処理の途中で発生した変数やパラメーター等が一時的に書き込まれ、これらの変数やパラメーター等がCPU61によって適宜読み出される。ただし、CPU61に替えてMPU(Micro Processing Unit)等の演算装置を用いてもよい。図1に示した呼び情報収集部31、号機情報収集部32、及び呼び割当部34の各機能は、CPU61により実現される。
不揮発性ストレージ65としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、磁気テープ又は不揮発性のメモリ等が用いられる。この不揮発性ストレージ65には、OS(Operating System)、各種のパラメーターの他に、計算機60を機能させるためのプログラムが記録されている。ROM62及び不揮発性ストレージ65は、CPU61が動作するために必要なプログラムやデータ等を記録しており、計算機60によって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記憶媒体の一例として用いられる。図1に示した人数記憶部33は、不揮発性ストレージ65に構成される。また、第一の設定値、及び第二の設定値についても不揮発性ストレージ65に記録されるが、RAM63に保存されてもよい。
ネットワークインターフェイス66には、例えば、NIC(Network Interface Card)等が用いられ、NICの端子に接続されたLAN(Local Area Network)、専用線等を介して各種のデータを装置間で送受信することが可能である。例えば、呼び情報収集部31及び号機情報収集部32は、ネットワークインターフェイス66を介して、各情報を収集する。
<個別人数の登録方法>
ここで、本実施の形態に係る個別人数の登録方法について、図5と図6を参照して説明する。
図5は、個別人数の登録方法を示す図である。
従来は、グループで乗車を希望する利用者であっても、割当済み人数が多ければ乗車号機が割り当てられなかったので、号機の乗車率(割当済み人数/定員×100)が低下していた。特許文献1に開示された技術を用いた群管理制御装置は、割当済み人数が多ければグループを複数台に分けて割り当てることができるが、この場合グループでの乗車ができなくなっていた。
例えば、図5の左側に示すように、号機50に既に割り当てられた利用者の割当済み人数が、号機50の許容人数に近い19人であれば、残り許容人数は1人である。従来は号機50に新規に割り当て可能な人数は、残り許容人数と同じ1人である。例えば、3人の少人数グループの個別利用者(図中に「新規利用者」と表記)が呼び登録装置10に新規で呼びを登録しても、残り許容人数(1人)より新規利用者の人数(3人)が多いので、この新規登録された呼びに、図5の左側に示す号機50の乗車号機が割り当てられなかった。このため、新規の呼びに対して残り許容人数が多い他の乗車号機(不図示)が割り当てられていたが、異なる号機50を稼働しなければならないので輸送効率が落ちていた。
しかし、1つのグループで号機50に乗車したい利用者であれば、号機50が多少混雑しても、号機50内で詰めて乗車可能と考えられる。また、本実施の形態に係る許容人数は、号機50の定員よりも少ないので、個別利用者が1つのグループで号機50に乗車しても、既に号機50に乗車していた利用者が窮屈さを感じにくい。そこで、本実施の形態に係る乗車号機割当部34aは、少人数グループの利用者が呼び登録装置10に呼びを登録すると、新規利用者の人数(3人)を1人として許容人数以下の乗車号機に呼びを割り当てる。そして、乗車号機割当部34aは、乗車号機に呼びを割り当てた後に、実際に個別人数登録ボタン12aから登録された個別人数を割当済み人数に加算する。ただし、乗車号機割当部34aが割り当て済み人数に加算する値は、後述する第一の設定値としてもよい。
<個別登録テーブルの構成例>
図6は、個別登録テーブル33aの構成例を示す図である。
人数記憶部33は、号機、定員、許容人数、団体利用、個別利用、割当済み人数、及び残り許容人数の各フィールドにより構成された個別登録テーブル33aを備える。個別登録テーブル33aは、少なくとも個別利用フラグ、割当済み人数、残り許容人数を号機ごとに記憶する。
号機フィールドには、3台の号機のうち、個別利用者用として決定された号機の号機符号である、“A”が格納される。
定員フィールドには、各号機の号機50の定員が格納される。本実施の形態では、いずれの号機であっても、号機50の定員が25人である。
許容人数フィールドには、各号機の号機50の許容人数が格納される。本実施の形態では、定員の80%程度を許容人数とした20人が格納される。
団体利用フィールドは、団体利用者用として決定された号機であるか否かを示す団体利用フラグが格納される。団体利用フラグがONの号機は団体利用者用の号機とし決定された号機とされるので個別登録テーブル33aが用いられず、図8に示す団体登録テーブル33bが用いられる。団体利用フラグがOFFであれば、この号機は団体利用されない。
個別利用フィールドは、個別利用者用として決定された号機であるか否かを示す個別利用フラグが格納される。個別利用フラグがONの号機は個別利用者用の号機とされる。個別利用フラグがOFFの号機は個別利用されない。
割当済み人数フィールドには、利用者が呼び登録装置10に呼びを登録する前に、号機50に乗車予定として既に割り当てられている他の利用者の人数を表す割当済み人数が格納される。他の利用者としては、既に号機50に乗車している者の他、号機50に未乗車であるが他の登録階で号機50の到着を待っている者も含むことがある。割当済み人数は、乗車号機割当部34aが乗車号機に利用者を割り当てた後に、乗車号機割当部34aによって更新される。
残り許容人数フィールドには、許容人数から割当済み人数を減じた残り許容人数が格納される。通常は、割当済み人数と残り許容人数を合わせた数が許容人数と等しくなる。
ここで、個別人数の登録時における個別登録テーブル33aの数値の更新の様子を説明する。個別登録テーブル33aの更新されたフィールドは、影を付けて示される。なお、個別人数登録ボタン12aが押されると、個別利用フラグがONされたA号機しか乗車号機として割り当てられない。
図6の上側には、乗車号機の割当前における個別登録テーブル33aの例が示される。乗車号機の割当前では、A号機の割当済み人数が19人、残り許容人数が1人であるとする。
図6の下側には、乗車号機の割当後における個別登録テーブル33aの例が示される。
乗車号機割当部34aは、個別利用者の呼びに乗車号機を割り当てた後、個別登録テーブル33aの割当済み人数、及び残り許容人数を更新する。ここで、更新する人数は、利用者が実際に押した個別人数登録ボタン12aに対応する個別人数である。利用者は3人ボタンを押したので、乗車号機割当部34aは、割当済み人数に“3”を加算する。また、乗車号機割当部34aは、残り許容人数の“1”から“3”を減算すると負の値になるので、“0”とする。乗車号機割当部34aは、残り許容人数を“0”に更新したので、A号機の号機50に乗車する利用者が降車する、又は降車する階に到着するまで、新たな呼びはA号機に割り当てない。
このように乗車号機割当部34aは、呼びを登録した利用者が個別利用者である場合に、個別登録テーブル33aを参照する。そして、乗車号機割当部34aは、個別利用フラグがONされることで個別利用者用として決定された号機に対応する割当済み人数に第一の設定値を加算し、残り許容人数から第一の設定値を減算して個別登録テーブル33aを更新する。
なお、単独の利用者が、個別人数登録ボタン12aを押さずに行先階登録ボタン14aを押した場合においても、乗車号機割当部34aにより、残り許容人数が“1”以上であるA号機が選択される。乗車号機割当部34aは、単独の利用者の呼びにA号機を割り当てると、割当済み人数に“1”を加算し、残り許容人数から“1”を減算する。
<団体人数の登録方法>
次に、本実施の形態に係る団体人数の登録方法について、図7と図8を参照して説明する。
図7は、団体人数の登録方法を示す図である。
図7に示すように、号機50に既に割り当てられた利用者の割当済み人数が7人であり、残り許容人数が13人であるとする。そして、7人の大人数グループの団体利用者が新規で呼びを登録するため、団体人数登録ボタン13aの7人ボタンを選択して登録したとする。なお、本実施の形態では、団体1組の団体予想人数を6人としている。
乗車号機割当部34aが団体利用者の呼びに乗車号機を割り当てた後、実際に登録された人数を割り当て済み人数に加算する。実際に登録された人数は、団体人数登録ボタン13aで選択された7人ボタンに対応する7人とする。ただし、乗車号機割当部34aが割り当て済み人数に加算する値は、第一の設定値としてもよい。
個別人数の登録にて説明したように、従来は、号機50に新規に割り当て可能な人数は、残り許容人数と同じである。しかし、団体で号機50に乗車したい利用者であれば、号機50が多少混雑していたとしても、号機50内で詰めて乗車可能である。
また、本実施の形態に係る許容人数は、号機50の定員よりも少ないので、新規利用者が団体で号機50に乗車しても、既に号機50に乗車していた利用者が窮屈さを感じにくい。そこで、本実施の形態に係る乗車号機割当部34aは、事前に1団体の新規利用者の人数(団体予想人数)を6人として残り許容団体数を算出し、団体登録テーブル33bを更新しておく。そして、大人数グループの利用者が呼び登録装置10に呼びを登録すると、乗車号機割当部34aは、乗車号機に割り当てる団体数を“1”として、団体で乗車可能な号機があるかを判断する。
<団体登録テーブルの構成例>
図8は、団体登録テーブル33bの構成例を示す図である。
人数記憶部33は、号機、定員、許容人数、許容団体数、団体利用、個別利用、割当済み人数、割当済み団体数、残り許容団体数の各フィールドにより構成された団体登録テーブル33bを備える。団体登録テーブル33bは、少なくとも団体利用フラグ、割当済み人数、割当済み団体数、残り許容団体数を号機ごとに記憶する。なお、団体登録テーブル33bには、残り許容人数のフィールドが設けられてもよい。
号機、定員、許容人数、団体利用、個別利用、割当済み人数の各フィールドは、図6に示した個別登録テーブル33aの各フィールドと同じ内容である。
許容団体数フィールドには、団体利用フラグがONされた号機に乗車が許容される団体の数が許容団体数として格納される。図7にて説明したように、団体1組の団体予想人数が6人であるため、許容人数が20人であれば、許容団体数は“3”(=20/6)である。
割当済み団体数フィールドには、既に団体利用者の呼びに乗車号機が割り当てられた団体数が格納される。例えば、団体利用者が7人であれば、割当済み人数に“7”が格納される。
残り許容団体数フィールドには、乗車号機に割り当て可能な団体数が残り許容団体数として格納される。但し、割り当て後に加算された人数に応じて、許容団体数と残り許容団体数は変動する。
団体人数登録ボタン13aが押されると、団体利用フラグがONされたB号機しか乗車号機として割り当てられない。ただし、C号機は、団体利用フラグ、個別利用フラグのいずれもOFFとされており、C号機の号機50内には利用者が割り当てられていない。このため、混雑状況に応じて、C号機の団体利用フラグ又は個別利用フラグのいずれかがONされ、団体利用又は個別利用が可能な号機として用いられる。個別利用が可能な号機としてC号機が用いられると、個別登録テーブル33aにC号機のレコードが追加される。
ここで、団体人数の登録時における団体登録テーブル33bの数値の更新の様子を説明する。団体登録テーブル33bの更新されたフィールドは、影を付けて示される。なお、団体人数登録ボタン13aが押されると、団体利用フラグがONされたB号機しか乗車号機として割り当てられない。
図8の上側には、乗車号機の割当前における団体登録テーブル33bの例が示される。乗車号機の割当前では、B号機の割当済み人数が7人、割当済み団体数が1団体、残り許容団体数が2団体であるとする。
図8の下側には、乗車号機の割当後における団体登録テーブル33bの例が示される。
乗車号機割当部34aは、呼びに乗車号機を割り当てた後、団体登録テーブル33bの割当済み人数、割当済み団体数、及び残り許容団体数を更新する。利用者は7人ボタンを押したと想定したので、乗車号機割当部34aは、割当済み人数に“7”を加算する。また、乗車号機割当部34aは、割当済み団体数に“1”を加算し、許容人数20人から割当済み人数7+7を減算した6人に対し団体1組の団体予想人数6人で残り許容団体数“1”を算出する。
団体人数登録ボタン13aが押されて発生した呼びが、B号機又はC号機のいずれに割り当てられるかは、各号機の行先方向、号機50の現在位置等によって変わる。ただし、C号機の方がB号機よりも早く呼びの登録階に到着し、かつ個別利用フラグがOFFされていれば、乗車号機割当部34aが、C号機の団体利用フラグをOFFからONに更新し、C号機に団体の利用者を割り当てる。C号機に乗車した団体利用者が行先階で降車、又は降車する階に到着し、号機50の割当済み人数が0人になったら、乗車号機割当部34aがC号機の団体利用フラグをOFFに戻してよい。
このように乗車号機割当部34aは、呼びを登録した利用者が団体利用者である場合に、団体登録テーブル33bを参照する。そして、乗車号機割当部34aは、団体利用フラグがONされることで団体利用者用として決定された号機に対応する割当済み人数に第一の設定値を加算し、割当済み団体数に1を加算し、許容人数から割当済み人数を減算して残り許容人数を更新し、更新した残り許容人数と予め定められた団体予想人数に基づき残り許容団体数を算出して団体登録テーブル33bを更新する。
なお、個別利用される全ての号機で残り許容人数が“0”であり、かつ、団体利用される全ての号機で残り許容団体数が“0”であれば、個別人数登録ボタン12a又は団体人数登録ボタン13aが押されても、団体の呼びを乗車号機に割り当てることができない場合がある。しかし、時間経過と共に、登録階で号機50に乗車した利用者が行先階にて降車するため、団体登録テーブル33bに記憶される割当済み人数も変化する。そこで、1グループでの乗車を希望する利用者に対しては、所定時間の経過後に再び、呼びを登録するように促すメッセージが呼び登録装置10に表示される。
<群管理制御装置の処理の例>
次に、群管理制御装置3で実行される処理(配車制御方法)の例について、図9と図10を参照して説明する。
図9は、個別人数登録ボタン12aを押した個別利用者の呼びに乗車号機を割り当てる処理の例を示すフローチャートである。この処理は、主に呼び割当部34の各部によって行われる。
始めに、少人数グループで号機50に乗車することを希望する個別利用者は、グループ人数に合わせて個別人数登録ボタン12aを選択して押下する(S1)。なお、個別利用者が単独であれば、ステップS1の処理はスキップされる。
次に、個別利用者は、希望する行先階に合わせて行先階登録ボタン14aを選択して押下する(S2)。そして、ステップS1,S2で選択された各ボタンに応じた呼び情報が呼び登録装置10から送信され、呼び情報収集部31により収集される。
次に、乗車号機割当部34aは、人数記憶部33から個別利用フラグがONとなっている号機の残り許容人数を読み出す。そして、乗車号機割当部34aは、残り許容人数≧1の関係を満たす号機があるか否かを判断する(S3)。
残り許容人数≧1の関係を満たす号機がある場合(S3のYES)、乗車号機割当部34aは、残り許容人数≧1の関係を満たす号機から乗車号機を決定し(S4)、この乗車号機に呼びを割り当てる。
そして、乗車号機出力指示部34bは、乗車号機割当部34aにより呼びが割り当てられた乗車号機を乗車号機表示部15に表示させる指示を行う。このため、呼び登録装置10の乗車号機表示部15には、乗車号機の号機符号が表示される(S5)。
また、乗車号機割当部34aは、個別人数登録ボタン12aで選択され、登録された少人数グループのグループ人数を、呼びに割り当てた乗車号機の割当済み人数に加算し(S6)、本処理を終了する。ステップS6では、呼びに割り当てた乗車号機の残り許容人数から少人数グループのグループ人数を減算する処理も行われる。
なお、ステップS3にて、残り許容人数≧1の関係を満たす号機がない場合(S3のNO)、乗車号機割当部34aは、個別利用者が乗車可能な号機、すなわち呼びを割り当て可能な乗車号機が無いと判断し(S7)、本処理を終了する。ステップS7にて、乗車号機出力指示部34bは、乗車号機が割り当てられなかった旨を示すメッセージを乗車号機表示部15に表示させてもよい。この際、乗車号機表示部15は、少ない人数で利用者に再登録を促すメッセージを表示してもよい。
また、図9のステップS6にて割当済み人数に加算されるグループ人数は第一の設定値としてよい。この場合、乗車号機割当部34aは、乗車号機に割り当てた個別利用者の人数を表す第一の設定値により割当済み人数を更新する。第一の設定値は、個別人数登録ボタン12aにより登録された個別人数、乗車号機割当部34aが個別人数を補正した人数、個別人数登録ボタン12aごとに予め設定された値、又は交通流若しくは時間帯によって設定される値のいずれかである。例えば、乗車号機割当部34aは、個別人数登録ボタン12aを通じて個別人数を登録した個別利用者が、個別利用者に割り当てられた乗車号機のホールドア20に移動するまでの間に得た利用者情報に基づいて第一の設定値を算出する。このため、乗車号機割当部34aは、ホールドア20の周辺に設けられたホールカメラ22が個別利用者を撮影した画像を解析して利用者情報を得る。また、乗車号機割当部34aは、個別人数登録ボタン12aが押されずに行先階登録ボタン14aだけが押された場合に、第一の設定値を1人として、利用者に乗車号機を割り当てる。
図10は、団体人数登録ボタン13aを押した団体利用者の呼びに乗車号機を割り当てる処理の例を示すフローチャートである。この処理についても、主に呼び割当部34の各部によって行われる。
始めに、大人数グループで号機50に乗車することを希望する団体利用者は、団体人数切替表示ボタン12bを押下する。その後、団体利用者は、呼び登録装置10に表示される団体人数登録ボタン13aから利用人数に合わせて団体人数登録ボタン13aを選択して押下する(S11)。
次に、団体利用者は、希望する行先階に合わせて行先階登録ボタン14aを選択して押下する(S12)。そして、ステップS11,S12で選択された各ボタンに応じた呼び情報が呼び登録装置10から送信され、呼び情報収集部31により収集される。
次に、乗車号機割当部34aは、個別利用者が割り当てられていない号機が有るか否かを判断する(S13)。この処理に際して乗車号機割当部34aは、人数記憶部33の個別利用フラグがONである号機と、団体利用フラグがONである号機とを確認する。
個別利用者が割り当てられていない号機が有れば(S13のYES)、乗車号機割当部34aは、許容団体数≧1の号機が有るか否かを判断する(S14)。許容団体数≧1の号機が有れば(S14のYES)、乗車号機割当部34aは、許容団体数≧1の号機から乗車号機を決定し(S15)、この乗車号機に呼びを割り当てる。
そして、乗車号機出力指示部34bは、呼びが割り当てられた乗車号機を乗車号機表示部15に表示させる指示を行う。このため、呼び登録装置10の乗車号機表示部15には、乗車号機の号機符号が表示される(S16)。
また、乗車号機割当部34aは、団体人数登録ボタン13aで選択され、登録された大人数グループのグループ人数を、呼びに割り当てた乗車号機の割当済み人数に加算し、残り許容団体数を算出して(S17)、本処理を終了する。
なお、ステップS13にて、個別利用者が割り当てられていない号機がない場合(S13のNO)、又はステップS14にて、許容団体数≧1の号機がない場合(S14のNO)、乗車号機割当部34aは、団体利用者が乗車可能な号機、すなわち呼びを割り当て可能な乗車号機が無いと判断し(S18)、本処理を終了する。ステップS18にて、乗車号機出力指示部34bは、乗車号機が割り当てられなかった旨を示すメッセージを乗車号機表示部15に表示させてもよい。この際、乗車号機表示部15は、団体人数でなく、個別人数での再登録を団体利用者に促すメッセージを表示してもよい。
また、図10のステップS17にて割当済み人数に加算されるグループ人数は第一の設定値としてよい。この場合、乗車号機割当部34aは、乗車号機に割り当てた利用者の人数を表す第一の設定値により割当済み人数を更新する。第一の設定値は、団体人数登録ボタン13aにより登録された団体人数、乗車号機割当部34aが団体人数を補正した人数、団体人数登録ボタン13aごとに予め設定された値、又は交通流若しくは時間帯によって設定される値のいずれかである。例えば、乗車号機割当部34aは、団体人数登録ボタン13aを通じて団体人数を登録した団体利用者が、団体利用者に割り当てられた乗車号機のホールドア20に移動するまでの間に得た利用者情報に基づいて第一の設定値を算出する。このため、乗車号機割当部34aは、ホールドア20の周辺に設けられたホールカメラ22が団体利用者を撮影した画像を解析して利用者情報を得る。
以上説明した第1の実施の形態に係るエレベーター1では、呼び登録装置10に表示される個別人数登録ボタン12a及び団体人数登録ボタン13aに対応する利用者人数を使わずに、1人又は1団体として乗車号機を割り当てる。このため、複数人の利用者がいても、残り許容人数が少ない号機50に詰めて乗車することができ、乗車率が向上する。
ここで、少人数グループに属する個別利用者、大人数グループに属する団体利用者のいずれかと判断された呼びを登録する利用者に対し、乗車号機割当部34aは、個別利用者と団体利用者は、それぞれ異なる号機を割り当てる。このため、個別利用者と団体利用者は、互いに快適に号機50に乗車することができる。
また、複数人の個別利用者では、この複数人の利用者が互いに顔見知りであることが多い。このため、号機50内の乗車スペースが小さく、号機毎に予め定めた許容人数(例:定員×80%)を超えたとしても、複数人の個別利用者が詰めて号機50に乗車する可能性が高くなり、乗車率を高めることができる
また、団体利用者もある程度まとまって行動する。個別の利用者が乗車していない団体専用エレベーターであれば、団体客同士で号機50内のスペースを譲り合って乗車する可能性が高いので、乗車率を更に高めることができる。
グループで号機50に乗車することを希望する利用者は、グループ人数に合わせて選択した個別人数登録ボタン12a又は団体人数登録ボタン13aを押せばよい。利用者は、従来のようなグループキーを押してからグループ規模定義キーを押下するといった手間を掛けなくてもよく、グループ人数の登録を直感的に行える。
乗車号機割当部34aは、個別利用者が登録した呼びに対して、残り許容人数が1人以上である号機から選択した乗車号機を割り当てる。このため、利用者が押した個別人数登録ボタン12aで特定される人数の全員が1つの号機50に乗車できる乗車号機が呼びに割り当てられる。利用者は1グループで1つの号機50に一緒に乗車できるので、グループで乗車を希望する利用者の使い勝手が向上する。
また、グループに入っていない単独の利用者は、個別人数登録ボタン12aを押さずに、行先階登録ボタン14aを押下するだけで呼びを登録できる。このため、単独の利用者は余計な手間をかけずに行先階を登録することができ、単独の利用者の利便性が向上する。
なお、呼び登録装置10に設けられる個別人数登録ボタン12aは、仮想表示されたボタンとは異なる実際のボタン(キーパッド等)であってもよい。また、行先階登録ボタン14aについても実際のボタンとして設けられてもよい。また、建屋に設置される号機数が少なければ、乗車号機表示部15は、例えば、乗車号機として割り当てられた号機の号機符号が点灯するランプとして設けられてもよい。
また、時間帯によって、団体利用が可能な号機数を変えてもよいし、固定号機としてもよい。例えば、閑散時には団体利用者が多く、混雑時には団体利用者が少なくなることを想定する。そこで、閑散時であれば、乗車号機割当部34aは、団体利用が可能な号機数を増やし、複数の号機で多くの団体利用者を効率的に移動させることができる。一方、個別利用者が多くなる混雑時であれば、乗車号機割当部34aは、団体利用が可能な号機数を減らし、個別利用者へのサービス向上を図ることができる。
<団体利用者に割り当てる号機の数を制限する処理>
また、図10のステップS15における乗車号機の決定処理において、団体利用者に割り当てる号機の数が制限する判定を行ってもよい。
図11は、図10のステップS15における乗車号機の決定処理の変形例を示すフローチャートである。
ステップS14の後、乗車号機割当部34aは、団体利用者への割り当て号機数が制限値以内であるか否かを判断する(S15A)。団体利用者への割り当て号機数が制限値以内であれば(S15AのYES)、乗車号機割当部34aは、残り許容団体数有りの号機から乗車号機を決定し(S15B)、ステップS16に移動する。
一方、団体利用者への割り当て号機数が制限値以内でなければ(S15AのNO)、乗車号機割当部34aは、団体利用者を割当済みの号機であり、かつ、残り許容団体数ありの号機から乗車号機を決定し(S15C)、ステップS16に移動する。
図11に示したように、団体利用者の呼びに割り当て可能な号機数に制限を設けることで、団体人数登録ボタン13aを無用に何度も登録するなどのいたずらが発生した場合においても、個別利用者への影響を抑制することができる。例えば、本来は個別利用である1人の利用者であるにもかかわらず、団体人数登録ボタン13aの20人ボタンを押すと、1団体がB号機に割り当てられる。さらに、この利用者が、団体人数登録ボタン13aの20人ボタンを押すと、1団体がC号機に割り当てられる。
ここで、個別利用と団体利用とを分けて管理していなければ、次にこの利用者が、団体人数登録ボタン13aの20人ボタンを押した際に、1団体がA号機に割り当てられるので、別の個別利用者が個別人数登録ボタン12aを押しても、A~C号機のいずれも乗車号機として割り当てられなくなる。しかし、団体利用可能な号機数を2つに制限することで、残りの号機は個別利用が可能である。団体利用可能な号機数を制限する数は、例えば、全ての号機数から“1”を減じた値としてよいが、他の値としてもよい。このように団体利用可能な号機数を制限することで、個別利用者の呼びは、個別利用フラグがONされた号機に割り当てられ、呼びが割り当てられた号機50に乗車することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係るエレベーターについて説明する。第2の実施の形態に係るエレベーター1では、グループ規模に応じた個別人数登録ボタン12a又は団体人数登録ボタン13aが呼び登録装置10に表示される構成とする。
<群管理制御装置及び呼び登録装置の内部構成例>
図12は、群管理制御装置3A及び呼び登録装置10Aの内部構成例を示す機能ブロック図である。
第2の実施の形態に係るエレベーター1は、呼び登録装置10Aを備える。
呼び登録装置10Aは、上述した登録装置カメラ11、個別人数登録部12、行先階登録部14、乗車号機表示部15の他に、グループ規模検出部16及びボタン出力指示部17を備える。
登録装置カメラ11は、呼び登録装置10に呼びを登録する利用者を撮影する。そして、登録装置カメラ11は、利用者を検出すると、利用者の検出情報として撮影した画像をグループ規模検出部16に出力する。
グループ規模検出部16は、利用者の検出情報に基づいて利用者を含むグループのグループ規模を検出する。グループ規模の検出は、グループ規模検出部16による、登録装置カメラ11が撮影した画像を解析することで行われる。グループ規模とは、グループ人数に対して1人程度の誤差を許容した人数となる。例えば、グループ人数が3人であった場合、グループ規模としては、2人~3人程度の幅をもった値をとりうる。なお、登録装置カメラ11が撮影した画像は、グループ規模検出部16に出力される処理と並行して、呼び情報収集部31に送信されてもよい。
グループ規模検出部16がグループ規模を検出する際には、例えば、呼び登録装置10の前にいる複数の利用者の行動パターン、各利用者の距離、各利用者が互いに話しているときの顔の向き、利用者が持つIDカード、携帯端末等から読み出す利用者識別情報等を利用する。
ボタン出力指示部17は、グループ規模検出部16が検出したグループ規模に合わせて、呼び登録装置10に表示される個別人数登録ボタン12a又は団体人数登録ボタン13aを選択して表示する指示を行う。個別人数登録部12は、ボタン出力指示部17から指示された個別人数登録ボタン12aを表示する。また、団体人数登録部13は、ボタン出力指示部17から指示された団体人数登録ボタン13aを表示する。
なお、グループの一人が呼びを登録している間、グループの他の利用者が呼び登録装置10の前から離れた場所にいることも多い。しかし、グループの全員が呼び登録装置10の前にいなければ、グループ規模検出部16は、登録装置カメラ11が撮影した画像からグループ規模を判断できない。そこで、グループ規模検出部16によるグループ規模の検出処理と、乗車号機割当部34aが、ホールカメラ22の撮影画像に基づいて、呼びを登録した利用者を含むグループのグループ規模を算出する処理とを併用してもよい。そして、乗車号機割当部34aは、呼び登録装置10で登録されたグループ人数とグループ規模とが異なる場合には、ホールカメラ22が撮影した画像から算出したグループ規模の人数で、呼び登録装置10で登録されたグループ人数を補正してもよい。
<呼び登録装置の処理の例>
次に、呼び登録装置10Aの処理の例について、図13を参照して説明する。
図13は、呼び登録装置10Aで行われる処理の例を示すフローチャートである。
始めに、グループ規模検出部16は、登録装置カメラ11が撮影した画像から利用者を含むグループのグループ規模を検出する(S21)。次に、ボタン出力指示部17は、検出されたグループ規模に応じた個別人数登録ボタン12a又は団体人数登録ボタン13aのみを個別人数登録部12に表示させる指示を行う。そして、個別人数登録部12は、ボタン出力指示部17により指示された個別人数登録ボタン12a又は団体人数登録ボタン13aのみを表示する(S22)。
次に、個別人数登録部12は、利用者により押された個別人数登録ボタン12aを含む情報を群管理制御装置3に送信し(S23)、本処理を終了する。なお、利用者により押された個別人数登録ボタン12a又は団体人数登録ボタン13aと、行先階登録ボタン14aとにより登録されたグループ人数及び行先階を含む呼び情報が群管理制御装置3に送信されるのは、他の実施形態に係る呼び登録装置10の処理と同様である。
以上説明した第2の実施の形態に係るエレベーター1では、登録装置カメラ11が撮影した画像から利用者を含むグループのグループ規模が検出され、グループ規模に応じた個別人数登録ボタン12a又は団体人数登録ボタン13aのみが呼び登録装置10Aに表示される。このため、号機50に乗車している利用者が少なくても、個別人数登録ボタン12a又は団体人数登録ボタン13aが多数表示されない。この結果、利用者は、グループ人数に合わせた個別人数登録ボタン12a又は団体人数登録ボタン13aを選択しやすくなる。
なお、グループ規模検出部16は、登録装置カメラ11が撮影した画像に基づいてグループ規模を検出した。しかし、グループ規模検出部16は、登録装置カメラ11以外の他のセンサーが検出した情報(床に配置した荷重センサー54が検出した情報等)に基づいてグループ規模を検出してもよい。
また、呼び登録装置10Aは、グループ規模検出部16が検出したグループ規模を呼び情報に含めて群管理制御装置3Aに送信してもよい。この場合、乗車号機割当部34aは、グループ規模を、図9のステップS6又は図10のステップS17の処理での第一の設定値として使用してもよい。
また、個別人数登録部12又は団体人数登録部13は、少なくともボタン出力指示部17により指示された個別人数登録ボタン12a又は団体人数登録ボタン13aを含んで表示してもよい。個別人数登録部12又は団体人数登録部13は、例えば、ボタン出力指示部17により指示された個別人数登録ボタン12a又は団体人数登録ボタン13aに対して、プラスマイナス2人程度の個別人数登録ボタン12a又は団体人数登録ボタン13aを表示してもよい。
[変形例]
<不正使用への対策>
悪意のある利用者により、利用者が単独であるにもかかわらず、複数人の個別人数登録ボタン12aが押される不正使用が想定される。例えば、1人又は2人しか利用されないような深夜の時間帯であるのに、4人の個別人数登録ボタン12aが押されることは異常である。さらに、混雑時(例えば、出退勤時、昼食時)に4人の個別人数登録ボタン12aが何度も押されてしまうと、特定の階だけに全ての号機の号機50が配車されることになり、他の階にいる利用者が号機50に乗車できなくなる。
そこで、乗車号機割当部34aは、呼び情報収集部31が収集した呼び情報から、呼び登録装置10に取り付けられた登録装置カメラ11が撮影した画像を解析して、個別人数登録ボタン12aまたは団体人数登録ボタン13aを押した利用者が、個別利用者又は団体利用者のいずれかのグループに含まれるか判断する。そして、乗車号機割当部34aは、利用者によって選択された人数と登録装置カメラ11によって取得した利用者の人数とに一定数以上の差があるとして、いたずらであると判断した場合に、乗車号機を割り当てない。この際、乗車号機割当部34aは、乗車号機出力指示部34bを通じて、乗車号機表示部15に号機50を配車しない旨のメッセージを表示させてもよい。
<誤登録への対策>
また、悪意がなくても利用者が個別人数登録ボタン12a又は団体人数登録ボタン13aを誤って押下することがある。例えば、グループが2人であるのに、3人の個別人数登録ボタン12aを押下するような場合である。この場合、利用者には、本来配車すべき号機50の号機とは異なる乗車号機が呼び登録装置10に表示されてしまう場合がある。このため、誤って個別人数登録ボタン12aを押した利用者が、乗車号機表示部15に表示された乗車号機のホールドア20前に移動すると、号機情報収集部32が、図1に示したホールカメラ22が撮影したホールドア20前の画像を収集する。そして、乗車号機割当部34aは、ホールドア20前の画像を解析して、実際のグループ人数を算出し、実際のグループ人数により、号機50に乗車するグループの人数を補正する。この補正は、人数記憶部33の割当済み人数に対して行われる。
<呼びが発生した登録階が異なる場合>
上述した各実施の形態では、特定の登録階だけに注目して呼び登録装置10,10Aに表示される個別人数登録ボタン12aがどのように選択されるかを説明した。しかし、異なる登録階で呼びが登録されることもある。異なる登録階で呼びが登録されると、乗車号機割当部34aは、個別登録テーブル33a又は団体登録テーブル33bの割当済み人数及び残り許容人数を変更する。そこで、異なる登録階で呼びが登録されたときの様子について、図14を参照して説明する。ここでは、割当済み人数及び残り許容人数が更新される様子を、個別登録テーブル33a又は団体登録テーブル33bを区別せずに説明する。
図14は、異なる階で呼びが登録される様子を示す図である。図14では、1階から7階までの各階が表示される。そして、図中に人型アイコンが表示される階は、利用者が呼びを登録する登録階を表し、人型アイコンから他の階に延びる矢印は行先階を表す。1つの人型アイコンは、1人の利用者を表す。また、1階に表示される複数の人型アイコンは、1つのグループであることを表す。
図14の左側の説明図(1)に示すように、4階で1人の利用者が6階を行先階として登録した後、1階で1グループが2人の利用者が3階を行先階として登録した場合について検討する。この例では、1階で呼びを登録する利用者と、4階で呼びを登録する利用者は、1つの号機50に同乗しない。そして、乗車号機割当部34aは、4階で呼びが登録されると、割当済み人数に“1”を加算し、残り許容人数から“1”を減算する。その後、乗車号機割当部34aは、1階で呼びが登録されると、呼び情報から行先階が3階であると判断する。この場合、1階で号機50に乗車する利用者が3階で降車するので、号機50が4階に到着した時点では号機50に誰も乗車しないことになる。そこで、乗車号機割当部34aは、割当済み人数から“1”を減算し、残り許容人数から“1”を加算することで、4階で呼びを登録した利用者に対して更新した割当て済み人数及び残り許容人数を元の数値に戻した後、1階の呼びに乗車号機を割り当ててもよい。
次に、図14の右側の説明図(2)に示すように、4階で1人の利用者が6階を行先階として登録した後、1階で1グループが2人の利用者が7階を行先階として登録した場合について検討する。この例では、1階で呼びを登録する利用者と、4階で呼びを登録する利用者は、4階から6階の間で1つの号機50に同乗する。このため、号機50の残り許容人数が定員に近い値であれば、4階の利用者が号機50に乗車できないおそれがある。
そこで、乗車号機割当部34aは、登録階から行先階まで号機50が走行する途中階で、他の利用者が号機50に乗車する他の呼びが登録された場合には、途中階で号機50に乗車する他の利用者の人数を減じた残り許容人数で人数記憶部33を更新する。例えば、乗車号機割当部34aは、4階で呼びが登録されると、割当済み人数に“1”を加算し、残り許容人数から“1”を減算する。その後、乗車号機割当部34aは、1階で呼びが登録されると、呼び情報から行先階が7階であると判断する。この場合、1階で乗車する利用者と4階で乗車する利用者とが号機50に乗り合わせる。そこで、乗車号機割当部34aは、4階で呼びが登録されたときに更新された割当済み人数及び残り許容人数に対して、さらに1階で呼びが登録されたときの人数で更新する。このため、乗車号機割当部34aは、割当済み人数に“2”を加算し、残り許容人数から“2”を減算する。このように行先階の途中で号機50に乗車する利用者が呼びを登録した場合であっても、呼びを登録した全ての利用者が、乗車号機として割り当てられた号機50に乗車することが可能となる。
<呼び登録装置の変形例>
また、上述した各実施の形態では、グループ人数及び行先階を登録する画面と、乗車号機を表示する画面は別であった。しかし、これらの画面を一つに表示してもよい。また、図15に示すように呼び登録装置10をタッチパネルディスプレイ以外の実際のボタン、ランプ等を組み合わせて構成してもよい。
図15は、呼び登録装置10の他の構成例を示す図である。
図15の上側には、タッチパネルディスプレイに表示された乗車号機表示部15と、実際のボタンで構成された個別人数登録部12及び行先階登録部14が示される。利用者が呼びを登録する前は、乗車号機表示部15には何も表示されていない。利用者が個別人数登録部12又は団体人数登録部13、及び行先階登録部14の各ボタンを通じて呼びを登録し、呼びに乗車号機が割り当てられると、乗車号機表示部15に乗車号機の号機符号(例えば、“A”)が表示される。
図15の下側には、タッチパネルディスプレイに表示された個別人数登録部12、行先階登録部14及び乗車号機表示部15が示される。ここでは、個別人数登録部12と行先階登録部14の間に、乗車号機表示部15が示される。この場合においても、利用者が登録した呼びに乗車号機が割り当てられると、乗車号機表示部15に乗車号機の号機符号(例えば、“A”)が表示される。
<他の変形例>
上述した各実施の形態では、呼び登録装置10,10Aに登録装置カメラ11が設置される構成としたが、呼び登録装置10,10A付近の壁等に登録装置カメラ11を設ける構成としてもよい。
また、呼び登録装置10には、行先階登録ボタン14a、個別人数登録ボタン12a又は団体人数登録ボタン13aの順に行先階及びグループ人数が登録されてもよい。この場合、乗車号機割当部34aは、行先階登録ボタン14aが押されてから一定時間(数秒程度)が経過するまでに個別人数登録ボタン12a及び団体人数登録ボタン13aのいずれもが押されなかった場合に、第一の設定値を1人として、利用者に乗車号機を割り当てる。
なお、本発明は上述した各実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した各実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…エレベーター、3…群管理制御装置、10…呼び登録装置、12…個別人数登録部、13…団体人数登録部、14…行先階登録部、15…乗車号機表示部、33…人数記憶部、33a…個別登録テーブル、33b…団体登録テーブル、34…呼び割当部、34a…乗車号機割当部、34b…乗車号機出力指示部、40…号機制御装置

Claims (15)

  1. 複数の号機を群管理制御する群管理制御装置において、
    前記号機の利用者が個別利用者か団体利用者かを選択可能な呼び登録装置に入力された選択情報に基づき、前記号機の利用者を個別利用者または団体利用者のいずれかで特定し、
    前記個別利用者で特定した場合、個別利用者用として決定された前記号機のうち残り許容人数が1以上の前記号機を乗車号機として選択し、
    前記団体利用者で特定した場合、団体利用者用として決定された前記号機のうち残り許容団体数が1以上の前記号機を前記乗車号機として選択し、前記号機に割り当てる乗車号機割当部を備える
    群管理制御装置。
  2. 前記乗車号機割当部が前記呼びに割り当てた前記乗車号機を前記呼び登録装置に出力させる指示を行う乗車号機出力指示部を備え、
    前記乗車号機割当部は、前記号機ごとに前記号機の配車を制御する号機制御装置に対して、前記乗車号機の前記号機を、前記呼びが登録された登録階に配車させ、かつ、前記乗車号機に割り当てた前記呼びに対応する前記個別利用者又は前記団体利用者の人数を表す第一の設定値により割当済み人数を更新する
    請求項1に記載の群管理制御装置。
  3. 前記号機の定員と第二の設定値によって定まる人数を許容人数とし、前記許容人数から、前記号機に割当済みの利用者の前記割当済み人数を減じた値を前記残り許容人数とし、前記号機への乗車が許容される利用者の団体数を許容団体数とし、前記許容団体数から、前記号機に割当済みの団体数を減じた値を前記残り許容団体数とし、
    前記乗車号機割当部は、前記呼び登録装置に登録される前記人数が、所定人数未満であれば前記個別利用者と特定し、前記所定人数以上であれば前記団体利用者と特定する
    請求項2に記載の群管理制御装置。
  4. 前記呼び登録装置は、
    個別人数に対応して設けられる個別人数登録ボタンを通じて前記個別人数が登録される個別人数登録部と、
    団体人数に対応して設けられる団体人数登録ボタンを通じて前記団体人数が登録される団体人数登録部と、
    行先階に対応して設けられる行先階登録ボタンを通じて前記行先階が登録される行先階登録部と、を有し、
    前記乗車号機割当部は、前記個別人数登録ボタンが選択された場合には前記利用者を前記個別利用者と、前記団体人数登録ボタンが選択された場合には前記利用者を前記個別利用者と、特定するとともに、登録された前記個別人数又は前記団体人数、及び前記行先階を含む呼び情報を前記呼び登録装置から収集する
    請求項3に記載の群管理制御装置。
  5. 前記第一の設定値は、前記個別人数登録ボタンにより登録された前記個別人数、前記団体人数登録ボタンにより登録された前記団体人数、前記乗車号機割当部が前記個別人数を補正した人数、前記乗車号機割当部が前記団体人数を補正した人数、前記個別人数登録ボタン若しくは前記団体人数登録ボタンごとに予め設定された値、又は交通流若しくは時間帯によって設定される値のいずれかである
    請求項4に記載の群管理制御装置。
  6. 前記乗車号機割当部は、前記個別人数登録ボタンを通じて前記個別人数を登録した前記利用者、又は前記団体人数登録ボタンを通じて前記団体人数を登録した前記利用者が、前記利用者に割り当てられた前記乗車号機のホールドアに移動するまでの間に得た利用者情報に基づいて前記第一の設定値を算出する
    請求項5に記載の群管理制御装置。
  7. 前記乗車号機割当部は、前記ホールドアの周辺に設けられたホールカメラが前記利用者を撮影した画像を解析して前記利用者情報を得る
    請求項6に記載の群管理制御装置。
  8. 個別利用フラグ、前記割当済み人数、前記残り許容人数を前記号機ごとに記憶する個別登録テーブルを有する人数記憶部を備え、
    前記乗車号機割当部は、前記呼びを登録した前記利用者が前記個別利用者である場合に、前記個別登録テーブルを参照し、前記個別利用フラグがオンされることで個別利用者用として決定された前記号機に対応する前記割当済み人数に前記第一の設定値を加算し、前記残り許容人数から前記第一の設定値を減算して前記個別登録テーブルを更新する
    請求項5に記載の群管理制御装置。
  9. 団体利用フラグ、前記割当済み人数、前記残り許容人数、割当済み団体数、前記残り許容団体数を前記号機ごとに記憶する団体登録テーブルを有する人数記憶部を備え、
    前記乗車号機割当部は、前記呼びを登録した前記利用者が前記団体利用者である場合に、前記団体登録テーブルを参照し、前記団体利用フラグがオンされることで団体利用者用として決定された前記号機に対応する前記割当済み人数に前記第一の設定値を加算し、前記割当済み団体数に1を加算し、前記許容人数から前記割当済み人数を減算して前記残り許容人数を更新し、更新した前記残り許容人数と予め定められた団体予想人数に基づき残り許容団体数を算出して前記団体登録テーブルを更新する
    請求項5に記載の群管理制御装置。
  10. 前記乗車号機出力指示部は、前記乗車号機割当部が、前記呼びを登録した前記利用者を前記個別利用者で特定し、かつ前記残り許容人数が1以上の前記号機がないと判断した場合に、前記呼びに前記乗車号機を割り当てなかったことを前記呼び登録装置に出力させ、又は前記乗車号機割当部が、前記呼びを登録した前記利用者を前記団体利用者で特定し、かつ前記残り許容団体数が1以上の前記号機がないと判断した場合に、前記呼びに前記乗車号機を割り当てなかったことを前記呼び登録装置に出力させる
    請求項8又は9に記載の群管理制御装置。
  11. 前記呼び登録装置には、前記個別人数登録ボタン又は前記団体人数登録ボタン、前記行先階登録ボタンの順に前記人数及び前記行先階が登録され、
    前記乗車号機割当部は、前記個別人数登録ボタン及び前記団体人数登録ボタンのいずれもが押されずに前記行先階登録ボタンが押された場合に、前記第一の設定値を1人として、前記利用者に前記乗車号機を割り当てる
    請求項4に記載の群管理制御装置。
  12. 前記呼び登録装置には、前記行先階登録ボタン、前記個別人数登録ボタン又は前記団体人数登録ボタンの順に前記行先階及び前記人数が登録され、
    前記乗車号機割当部は、前記行先階登録ボタンが押されてから一定時間が経過するまでに前記個別人数登録ボタン及び前記団体人数登録ボタンのいずれもが押されなかった場合に、前記第一の設定値を1人として、前記利用者に前記乗車号機を割り当てる
    請求項4に記載の群管理制御装置。
  13. 複数の号機を群管理制御する群管理制御装置で行われる前記号機の配車制御方法において、
    前記号機の利用者が個別利用者か団体利用者かを選択可能な呼び登録装置に入力された選択情報に基づき、前記号機の利用者を個別利用者又は団体利用者のいずれかで特定する処理と、
    前記個別利用者で特定した場合、個別利用者用として決定された前記号機のうち残り許容人数が1以上の前記号機を乗車号機として選択し、
    前記団体利用者で特定した場合、団体利用者用として決定された前記号機のうち残り許容団体数が1以上の前記号機を前記乗車号機として選択し、前記号機に割り当てる処理と、を含む
    配車制御方法。
  14. 複数の号機が走行するエレベーターにおいて、
    前記号機の呼びが入力される呼び登録装置と、複数の前記号機の走行を群管理制御する群管理制御装置と、前記号機ごとに設けられた前記群管理制御装置の指示により前記号機の配車を制御する号機制御装置と、を備え、
    前記呼び登録装置は、行先階だけが入力された場合、または、複数の利用者の人数が選択され、かつ前記行先階が選択された場合に前記号機の呼びを登録し、
    前記群管理制御装置は、
    前記号機の利用者が個別利用者か団体利用者かを選択可能な前記呼び登録装置に入力された選択情報に基づき、前記号機の利用者を個別利用者または団体利用者のいずれかで特定し、
    前記個別利用者で特定した場合、個別利用者用として決定された前記号機のうち残り許容人数が1以上の前記号機を乗車号機として選択し、
    前記団体利用者で特定した場合、団体利用者用として決定された前記号機のうち残り許容団体数が1以上の前記号機を前記乗車号機として選択し、前記号機に割り当てる乗車号機割当部を有する
    エレベーター。
  15. 前記呼び登録装置は、
    個別人数登録ボタン又は団体人数登録ボタンを通じて選択された前記利用者の人数が登録される人数登録部と、
    前記行先階に対応して設けられる行先階登録ボタンを通じて前記行先階が登録される行先階登録部と、
    前記利用者を検出する利用者検出部と、
    前記利用者の検出情報に基づいて前記利用者を含むグループのグループ規模を検出するグループ規模検出部と、
    検出された前記グループ規模に合わせて、前記呼び登録装置に表示される前記個別人数登録ボタン又は前記団体人数登録ボタンを選択して入力可能な表示とする指示を行うボタン出力指示部と、を備える
    請求項14に記載のエレベーター。
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