JP2022019191A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者の作業負担を軽減することができる作業車両を提供する。【解決手段】実施形態に係る作業車両は、走行車体2と、施肥装置90と、載置台110と、投入部120と、移動機構130とを備える。走行車体は、圃場を走行可能である。施肥装置は、走行車体に設けられ、左右方向に並んだ複数の肥料ホッパ91を有し、肥料ホッパに貯留された肥料を散布する。載置台は、肥料ホッパの上方に配置され、肥料袋を載置可能である。投入部は、載置台に設けられ、載置台に載置された肥料袋内の肥料を肥料ホッパ内へ投入可能である。移動機構は、載置台を肥料ホッパの上方において移動可能に支持する。【選択図】図2

Description

本発明は、作業車両に関する。
従来、圃場を走行しながら作業を行う作業車両のうち、たとえば、圃場で苗の植付け作業を行う苗移植機には、圃場を走行可能な走行車体の後部に配置され、複数の肥料ホッパに貯留された肥料を散布する施肥装置を備えるものが広く知られている(たとえば、特許文献1参照)。
また、複数の肥料ホッパは、たとえば、走行車体の左右方向に沿って並んで設けられ、走行車体のフロアステップよりも高い位置に配置されている。
特開2020-89287号公報
しかしながら、上記したような作業車両(苗移植機)では、複数の肥料ホッパがフロアステップよりも高い位置に配置されているため、肥料ホッパに肥料を供給する場合には、作業者が肥料袋を抱えながら移動して複数の肥料ホッパに対して肥料を供給しなければならないため、作業者の作業負担が大きいものであった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、作業者の作業負担を軽減することができる作業車両を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、実施形態に係る作業車両は、圃場を走行可能な走行車体と、前記走行車体に設けられ、左右方向に並んだ複数の肥料ホッパを有し、前記肥料ホッパに貯留された肥料を散布する施肥装置と、前記肥料ホッパの上方に配置され、肥料袋を載置可能な載置台と、前記載置台に設けられ、前記載置台に載置された肥料袋内の肥料を前記肥料ホッパ内へ投入可能な投入部と、前記載置台を前記肥料ホッパの上方において移動可能に支持する移動機構とを備えることを特徴とする。
また、上記した作業車両において、前記移動機構は、前記肥料ホッパの前後方向の外側において左右方向に延伸しており、前記載置台を左右方向に移動可能に支持するレール部と、前記レール部を前記肥料ホッパの左右方向の外側で支持する支柱部とを有することを特徴とする。
また、上記した作業車両において、前記レール部は、前記肥料ホッパの前後方向の前側に配置され、前記載置台の前側端部を支持し、前記移動機構は、前記肥料ホッパの前後方向の内側において左右方向に延伸しており、前記肥料ホッパの前後方向の後側に配置され、前記載置台の後側端部を支持する補助レール部を有することを特徴とする。
また、上記した作業車両において、前記移動機構は、前記肥料ホッパの前後方向の外側において前記載置台を左右方向の回動軸を中心として回動可能に保持する回動部を有することを特徴とする。
また、上記した作業車両において、前記移動機構は、前記回動部によって回動した前記載置部を上下方向に移動させる直動部を有することを特徴とする。
また、上記した作業車両において、前記施肥装置の前方に配置され、作業者が操縦時に着座する操縦席をさらに備え、前記レール部は、前記操縦席の後方、かつ、前記肥料ホッパの前後方向の外側に配置されることを特徴とする。
また、上記した作業車両において、前記載置台は、前記操縦席および前記肥料ホッパの間に収納されることを特徴とする。
また、上記した作業車両において、前記施肥装置の前方に配置され、作業者が操縦時に着座する操縦席と、前記操縦席の前方における左右の少なくともいずれか一方に配置され、苗箱がそれぞれ載置可能な複数の予備苗載せ台と、前記複数の予備苗載せ台を上下方向に積層状に並んだ状態および前後方向に直列状に並んだ状態に切り替えるリンク機構とをさらに備え、前記複数の予備苗載せ台は、前後方向に直列状に並んだ状態において、前方の予備苗載せ台に載置された苗箱が後方の予備苗載せ台に向けて移送される場合には該後方の予備苗載せ台が苗箱一枚分低くなっていることを特徴とする。
また、上記した作業車両において、前記複数の予備苗載せ台は、前後方向に直列状に並んだ状態において、後方に配置された予備苗載せ台が該予備苗載せ台の前方に配置された予備苗載せ台よりも苗箱一枚分低くなるような段差を有することを特徴とする。
また、上記した作業車両において、前記複数の予備苗載せ台を前後方向に直線状に並んだ状態から上下方向に積層状に並んだ状態へ移行する場合に、前記リンク機構の重力に従う方向への可動を苗箱一枚分の高さごとに段階的に規制するラチェット機構をさらに備えることを特徴とする。
実施形態に係る作業車両によれば、肥料袋が載置される載置台を有するとともに載置台が移動可能なため、たとえば、作業者が、比較的重量のある肥料袋を抱えながら複数の肥料ホッパに対して肥料を順次供給する、という作業を行う必要がない。これにより、作業の簡略化を図ることができ、また、重量物である肥料袋を抱えながら肥料を供給する必要もないため、作業者の作業負担を軽減することができる。
また、載置台が肥料ホッパの並び方向である左右方向に移動可能なため、肥料を供給する作業がさらに容易となり、作業者の作業負担をさらに軽減することができる。この場合、支柱部が肥料ホッパの左右方向の外側でレール部を支持しているため、載置台の左右方向の移動を妨げない。
また、重量物である肥料袋が載置される載置台を前側および後側の両端部で支持するため、すなわち、レール部と補助レール部とで載置部を両持ち状態で支持するため、載置台の支持強度が高まり、肥料袋を載置台に安定して載置することができる。
また、載置台を肥料ホッパの前後方向の外側に向けて回動させることで、載置台を肥料ホッパの上方から退避させることができる。また、載置台が肥料ホッパの前後方向の内側に向けて回動可能でもあるため、載置台を肥料ホッパの前後方向の内側に向けて回動させることで、載置台の先端部となる後側端部が下方に沈み込み、載置台を補助レール部に支持させることができる。
また、肥料ホッパの前後方向の外側に向けて回動させることで直立状態となった載置部を、直動部によって上下方向にさらに移動させることで、肥料ホッパの近傍に収納することができる。
また、作業車両が苗移植機の場合は、載置台が操縦席と肥料ホッパとの間にあるため、作業者が載置台を用いて肥料を供給する場合には操縦席付近で作業することができ、作業者の作業負担をさらに軽減することができる。
また、載置台が操縦席と肥料ホッパとの間のスペースに収納されるため、機体の大型化を抑えることができる。
また、作業者は、予備苗載せ台を用いて苗を補給する場合には、操縦席側から前方の苗箱を後方へ引き寄せる際に後方の予備苗載せ台に載置された苗箱(空箱)に重ねて引き寄せることができる。すなわち、後方の予備苗載せ台に載置された苗箱(空箱)が前方の予備苗載せ台に載置された苗箱を引き寄せる際に邪魔にならないため、作業が容易となり、作業性が向上するとともに作業者の作業負担を軽減することができる。
また、作業者が操縦席側から前方の苗箱を後方に向けて引き寄せる際に後方の予備苗載せ台に載置された苗箱(空箱)に重ねて引き寄せ可能な構成を簡素な構成で実現することができる。
また、リンク機構によって前後方向に直線状に並んだ状態から上下方向に積層状に並んだ状態へ移行する途中で前方の予備苗載せ台を後方の予備苗載せ台よりも順次高くしていくことができる。
図1は、実施形態に係る作業車両である苗移植機を示す側面図である。 図2は、苗移植機を示す概略平面図である。 図3は、苗移植機を示す概略側面図である。 図4は、図3におけるA部の拡大図である。 図5は、載置台および移動機構を示す概略背面図である。 図6は、載置台の動作説明図である。 図7は、肥料排出機構の一例を示す概略正面図である。 図8は、肥料排出機構の他の例を示す概略正面図である。 図9は、予備苗載せ部を示す概略側面図である。 図10は、予備苗載せ部の第1変形例を示す概略側面図(その1)である。 図11は、予備苗載せ部の第1変形例を示す概略側面図(その2)である。 図12は、予備苗載せ部の第2変形例を示す概略平面図である。 図13は、予備苗載せ部の第2変形例を示す概略側面図である。 図14は、予備苗載せ部の第2変形例の動作説明図(その1)である。 図15は、予備苗載せ部の第2変形例の動作説明図(その2)である。 図16は、予備苗載せ部の第3変形例を示す概略側面図である。
以下、添付図面を参照して本願の開示する作業車両の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<苗移植機1の概要>
まず、図1を参照して実施形態に係る作業車両の一例である苗移植機1の概要について説明する。図1は、実施形態に係る作業車両である苗移植機1を示す概略側面図である。
なお、以下において、前後方向とは、苗移植機1の直進時における進行方向であり、進行方向の前方側を「前」、後方側を「後」と規定する。苗移植機1の進行方向とは、直進時において、操縦席28からハンドル32へ向かう方向である(図1参照)。
左右方向とは、前後方向に対して水平に直交する方向であり、「前」側へ向けて左右を規定する。すなわち、操縦者(「作業者」ともいう)が操縦席28に着席して前方を向いた状態で、左手側が「左」、右手側が「右」である。
上下方向とは、鉛直方向である。前後方向、左右方向および上下方向は互いに直交する。なお、各方向は説明の便宜上定義したものであり、これらの方向によって本発明が限定されるものではない。また、以下では、苗移植機1を指して「機体」という場合がある。
図1に示すように、苗移植機1は、圃場内を走行可能な走行車体2を備える。走行車体2は、左右一対の前輪4と、左右一対の後輪5とを備える。また、苗移植機1は、苗植付部昇降機構50によって昇降可能な苗植付部40を、走行車体2の後部に備える。
走行車体2は、車体フレーム7と、車体フレーム7上に搭載されたエンジン10と、エンジン10の駆動力を前輪4および後輪5(駆動輪)や苗植付部40へ伝達する動力伝達機構15とを備える。すなわち、苗移植機1では、エンジン10の動力によって走行車体2を前後進させるとともに苗植付部40を駆動させる。
エンジン10は、機体の左右方向における略中央に配置される。エンジン10は、エンジンカバー11に覆われ、操縦者が乗車時に足を載せるフロアステップ26よりも上方へ突出させた状態で車体フレーム7上に搭載される。
フロアステップ26は、走行車体2の前部とエンジン10の後部との間にわたって設けられ、車体フレーム7上に取り付けられる。フロアステップ26の一部は、格子状であり(図2参照)、操縦者の靴に付着した泥などを圃場に落とすことができる。
フロアステップ26の後方には、後輪5のフェンダを兼ねるリアステップ27が設けられる。リアステップ27は、後方へ向かうにつれて上方へ傾斜した傾斜面を有する。リアステップ27は、エンジン10の左右それぞれの側方に配置される。
また、苗移植機1は、操縦席28と、操縦部30とを備える。操縦席28は、エンジンカバー11の上方に配置される。操縦部30は、操縦席28の前方であり機体の左右方向における略中央に配置される。操縦部30は、フロアステップ26から上方へ突出した状態で配置され、フロアステップ26の前部を左右に分ける。
なお、操縦部30には、各種操作装置や燃料タンクなどが設けられ、操縦部30の前部には、開閉可能なフロントカバー31が設けられる。また、操縦部30の上部パネル33には、操作装置を作動させる操作レバーや各種計器類、操舵用のハンドル32、報知装置などが設けられる。
また、操作レバーとしては、たとえば、機体の前進および走行速度を操作する走行操作部材である変速レバー35、苗植付部40の動作を少なくとも苗植付部昇降機構50による上昇状態を含んで切り替える植付操作部材である植付昇降レバー36がある。植付昇降レバー36は、苗植付部40の作動状態を切り替えることができ、たとえば、「上昇」、「下降」、「植付」などの各モードを設定することができる。
フロアステップ26における操縦部30の左右の側方のうち、いずれか一方(たとえば、右側方)には、補給用の苗(予備苗)、すなわち、補給用の苗箱や苗(マット苗)を後方の苗植付部40へ送るための予備苗載せ部300が設けられる。なお、予備苗載せ部300は、右側方および左側方の両方に設けられてもよい。また、操縦部30の左右の側方のうちのいずれか他方には、予備苗を載せるだけの載置台が設けられてもよい。なお、予備苗載せ部300については、図9以降を用いて後述する。
また、機体の左右それぞれの側方には、次の植付条の目安になる線を圃場面に形成する線引きマーカ(図示せず)が設けられる。線引きマーカは、機体が旋回するごとに、左右の線引きマーカが交互に作動する。
動力伝達機構15は、主変速機としての油圧式無段変速機16と、エンジン10からの動力を油圧式無段変速機16へ伝達するベルト式動力伝達機構17とを備える。油圧式無段変速機16は、HST(Hydro Static Transmission)と呼ばれる静油圧式の無段変速機である。油圧式無段変速機16は、たとえば、エンジン10の前方、フロアステップ26の下方に配置される。
ベルト式動力伝達機構17は、エンジン10の出力軸に取り付けられたプーリと、油圧式無段変速機16の入力軸に取り付けられたプーリと、これらのプーリに巻き付けられたベルトと、ベルトの張力を調整するテンションプーリとを備え、エンジン10で発生した動力を、ベルトを介して油圧式無段変速機16へ伝達する。
また、動力伝達機構15は、エンジン10からの動力が、ベルト式動力伝達機構17および油圧式無段変速機16を介して伝達されるトランスミッションを収容するミッションケース18を備える。ミッションケース18内のトランスミッションは、ベルト式動力伝達機構17および油圧式無段変速機16を介して伝達された動力を、副変速機で変速して、走行用動力および苗植付部40の駆動用動力に分ける。
また、操縦席28の後方には、施肥装置90が配置される。施肥装置90は、肥料を貯留する肥料ホッパ91内の肥料を一定量ずつ繰り出し、繰り出された肥料を、たとえば、ブロアの送風によって後方へ移送し、たとえば、苗植付部40の苗や圃場面に散布する。
施肥装置90は、肥料ホッパ91と、繰り出し機構(図示せず)と、ブロア92とを備える。肥料ホッパ91は、操縦席28の後方において左右方向に沿って複数(たとえば、6条植えの場合は6つ)設けられる。肥料ホッパ91は、それぞれ肥料を貯留する。なお、肥料ホッパ91は、複数のホッパが並設されて構成されてもよいし、単一のホッパが複数の室に仕切られて構成されてもよい。
繰り出し機構は、繰出部(図示せず)が回転することによって、肥料ホッパ91内の肥料を下方の施肥ホース93(図2参照)へ排出する。繰出部には、凹部が形成され、凹部に流入した肥料を、回転に伴い施肥ホース93へ排出する。
ブロア92は、施肥ホース93に空気を送り込む。施肥ホース93に送り込まれた空気が施肥ホース93の肥料を苗植付部40の苗や圃場面に向けて押し出すことで、苗植付部40の苗や圃場面に肥料が散布される。
肥料ホッパ91は、上部が開口している。肥料ホッパ91に対しては、肥料を上方から投入することができる。なお、肥料ホッパ91には、上部開口を閉塞するための蓋部が取り付けられてもよい。また、肥料ホッパ91に対しては、肥料供給補助機構100(図2および図3参照)を介して肥料を供給(補充)することができる。
<肥料供給補助機構100>
次に、図2~図6を参照して肥料供給補助機構100について説明する。図2は、苗移植機1を示す概略平面図である。図3は、苗移植機1を示す概略側面図である。なお、図2および図3には、苗移植機1の一部を省略して示している。図4は、図3におけるA部の拡大図である。図5は、載置台110および移動機構130を示す概略背面図である。図6は、載置台110の動作説明図である。
図2および図3に示すように、苗移植機1は、肥料供給補助機構100を備える。すなわち、苗移植機1は、肥料供給補助機構100として、載置台110と、投入部120と、移動機構130とを備える。載置台110は、たとえば、矩形板状に形成された部材である。なお、載置台110は、平面視で操縦席28の背面視の形状、すなわち、背もたれの形状と同様の形状(先端側が先細りとなる形状)となるように形成されてもよい。これにより、後述するように載置台110が収納状態にあっても、操縦席28からはみ出しを抑えることができる。
載置台110は、肥料ホッパ91の上方に配置される。載置台110には、肥料が入った肥料袋が載置可能である。また、載置台110の左右の側部には、後述するように載置台110を左右に移動させるための把手が設けられてもよい。
投入部120は、たとえば、載置台110の中央部に形成された円形状の開口である。投入部120では、作業者が載置台110に載置された肥料袋を傾けて投入部120から肥料袋内の肥料を肥料ホッパ91内へ投入可能である。なお、投入部120は、後述する収納状態におけるその開口の上縁部に矩形の切り欠きが形成され、この切り欠きを作業者が収納状態の載置台110を取り出す際の把手部としてもよい。また、たとえば、載置台110の左右いずれかの端部から肥料袋内の肥料を投入してもよい。この場合、載置台110の左右の端部が投入部120となる。
また、投入部120である開口に網状のフィルタ部材を取り付けてもよい。これにより、肥料ホッパ91内に肥料の塊や異物が入り込むのを抑えることができる。また、網状のフィルタ部材は、取り外し可能に取り付けられてもよい。これにより、フィルタ部材を清掃することができる。
移動機構130は、肥料ホッパ91の上方において、載置台130を左右方向に沿って移動可能に支持する。図2~図5に示すように、移動機構130は、レール部131と、支持部132と、補助レール部133とを備える。レール部131は、載置台110を左右方向に沿って移動可能に支持する。レール部131は、肥料ホッパ91の前後方向の外側において左右方向に沿って延伸している。レール部131は、肥料ホッパ91の上面よりも上方に配置される。また、レール部131は、肥料ホッパ91の左右方向の全体の幅よりも長くなるように形成される。これにより、載置台131を、肥料袋を載せたまま左右方向に沿ってスライド移動させることができる。
レール部131は、肥料ホッパ91の前側に配置され、載置台110の前側端部を支持する。なお、レール部131は、肥料ホッパ91の後側に配置され、載置台110の後側端部を支持してもよい。また、レール部131は、より具体的には、施肥装置90の前方に配置された操縦席28の後方、かつ、肥料ホッパ91の前後方向の外側(前方)に配置される。
また、レール部131は、前後方向に沿った回転軸まわりに回転可能なローラ131aを有する。ローラ131aは、左右方向に沿って複数(たとえば、4つ)並んで設けられる。このようなローラ131aによって、載置台110の左右方向への移動を円滑に行うことができる。
支柱部132は、左右一対の柱状の部材であり、それぞれの先端部がレール部131に接続され、レール部131を肥料ホッパ91の左右方向の外側で支持する。また、支柱部132は、それぞれの基端部が、たとえば、車体フレーム7に接続される。
補助レール部133は、肥料ホッパ91の前後方向の内側において左右方向に延伸している。補助レール部133は、肥料ホッパ91の前後方向の後側に配置され、図6に示すように、肥料ホッパ91上に配置された載置台110の後側端部が当接することで、載置台110の後側端部を支持する。
また、図4および図6に示すように、移動機構130は、回動部134と、直動部135とを備える。回動部134は、肥料ホッパ91の前後方向の外側において、左右方向に沿った仮想軸である回動軸134aを中心として回動可能である。このため、回動部134は、肥料ホッパ91の前後方向の外側において、載置台110を回動軸134aを中心として左右方向に回動させる。
回動部134は、肥料ホッパ91の前方において載置台110の前側端部を保持する。回動部134は、作業者が載置台110を前方へ回動させることで、載置台110を直立状態とすることができ、作業者が直立状態から後方へ回動させることで、載置台110を肥料ホッパ91上に配置することができる。
直動部135は、回動部134によって回動した(直立姿勢となった)載置部110を上下方向に移動させる。図6に示すように、直動部135は、たとえば、支柱部120の近傍(前方)に設けられた左右一対の基板135aに形成された上下方向に長い長孔135bである。直動部135は、載置台110の左右の側部からそれぞれ左右方向の外方へ突出した凸部110aが長孔135bに挿通されていることで、凸部110aが長孔135bによって規制され、載置台110を上下方向へ移動可能に保持する。
なお、直動部135は、基板135aが載置台110の左右側部に配置され、載置台と共に左右方向に移動可能に設けられてもよい。
このように、載置台110を、回動部134によって回動させて直立状態とし、直動部135によって下方に移動させることで、不使用時などには収納することができる。載置台110は、操縦席28と肥料ホッパ91との間のスペースに直立状態で収納される。なお、載置台110の収納状態では、載置台110が操縦席28の上端から上方にはみ出ないことが好ましい。
上記した実施形態によれば、肥料袋が載置される載置台110を有するとともに載置台110が移動可能なため、たとえば、作業者が、比較的重量のある肥料袋を抱えながら複数の肥料ホッパ91に対して肥料を順次供給する、という作業を行う必要がない。これにより、作業の簡略化を図ることができ、また、重量物である肥料袋を抱えながら肥料を供給する必要もないため、作業者の作業負担を軽減することができる。
また、載置台110が肥料ホッパ91の並び方向である左右方向に移動可能なため、肥料を供給する作業がさらに容易となり、作業者の作業負担をさらに軽減することができる。この場合、支柱部132が肥料ホッパ91の左右方向の外側でレール部131を支持しているため、載置台110の左右方向の移動を妨げない。
また、重量物である肥料袋が載置される載置台110を前側および後側の両端部で支持するため、すなわち、レール部131と補助レール部133とで載置部110を両持ち状態で支持するため、載置台110の支持強度が高まり、肥料袋を載置台110に安定して載置することができる。
また、載置台110を肥料ホッパ91の前後方向の外側に向けて回動させることで、載置台110を肥料ホッパ91の上方から退避させることができる。また、載置台110が肥料ホッパ91の前後方向の内側に向けて回動可能でもあるため、載置台110を肥料ホッパ91の前後方向の内側に向けて回動させることで、載置台110の先端部となる後側端部が下方に沈み込み、載置台110を補助レール部133に支持させることができる。
また、肥料ホッパ91の前後方向の外側に向けて回動させることで直立状態となった載置部110を、直動部135によって上下方向にさらに移動させることで、肥料ホッパ91の近傍に収納することができる。
また、本実施形態のように作業車両が苗移植機1の場合は、載置台110が操縦席28と肥料ホッパ91との間にあるため、作業者が載置台110を用いて肥料を供給する場合には操縦席28付近で作業することができ、作業者の作業負担をさらに軽減することができる。
また、載置台110が操縦席28と肥料ホッパ91との間のスペースに収納されるため、機体の大型化を抑えることができる。
なお、上記した実施形態では、作業車両が苗移植機1であり、苗移植機1が備える施肥装置90に対して肥料供給補助機構100を設ける構成としているが、作業車両が、たとえば、農業用トラクタであってもよく、トラクタの後部などに取り付けられた施肥装置に対して肥料供給補助機構100を設ける構成としてもよい。
<肥料排出機構200>
次に、図7および図8を参照して肥料排出機構200について説明する。図7は、肥料排出機構200の一例(肥料排出機構200A)を示す概略正面図である。図8は、肥料排出機構200の他の例(肥料排出機構200B)を示す概略正面図である。
図7に示すように、苗移植機1は、肥料ホッパ91内に残留している肥料を排出するための肥料排出機構200を備える。肥料排出機構200は、複数の肥料ホッパ91のうち、ブロア92から見て最下流に配置された肥料ホッパ91のさらに下流となる斜め下方に肥料の排出口201を有する。
肥料排出機構200Aでは、蛇腹状に形成されることで伸縮自在な筒状の延伸部202Aが設けられ、排出口201Aを下方へ延伸させることができる。これにより、残留肥料の排出の際にブロア92で空気を送り込んでも肥料などの粉が飛散しにくくなり、汚れを抑えることができる。
図8に示すように、肥料排出機構200Bでは、複数の筒(円筒)を組み合わせて引き出し式とすることで伸縮自在な延伸部202Bが設けられ、排出口201Bを下方へ延伸させることができる。これにより、残留肥料の排出の際にブロア92で空気を送り込んでも肥料などの粉が飛散しにくくなり、汚れを抑えることができる。
<予備苗載せ部300>
次に、図9~図16を参照して予備苗載せ部300について説明する。図9は、予備苗載せ部300を示す概略側面図である。予備苗載せ部300は、操縦席28(図1参照)の前方における左右の少なくともいずれか一方に配置される。上記したように、予備苗載せ部300は、たとえば、操縦席28の前方における右側に配置される。
図9に示すように、予備苗載せ部300は、苗箱やマット苗がその載置面311に載置可能な複数の予備苗載せ台310と、リンク機構320とを備える。なお、図9には、2つの予備苗載せ台310を示しているが、予備苗載せ台310は、たとえば、3つであってもよい。
2つの予備苗載せ台310は、リンク機構320を介して、上下方向に積層状に並んだ状態と、前後方向に直列状に並んだ状態とに可変する。すなわち、リンク機構320は、2つの予備苗載せ台310を、上下方向に積層状に並んだ状態と、前後方向に直列状に並んだ状態とに切り替える。
リンク機構320は、2本のリンクアーム(第1リンクアーム321および第2リンクアーム322)を備える。第1リンクアーム321および第1リンクアーム322は、いずれも、2つの予備苗載せ台310を回動自在に支持する。
リンク機構320は、予備苗載せ台310が直列状に並んだ状態から、たとえば、作業者がハンドル312を握って前方の予備苗載せ台310を後方に引き上げることで、予備苗載せ台310が積層状に並んだ状態に切り替える。また、リンク機構320は、予備苗載せ台310が積層状に並んだ状態から、たとえば、作業者がハンドル312を握って前方の予備苗載せ台310を前方に押し出すことで、予備苗載せ台310が直列状に並んだ状態に切り替える。
予備苗載せ部300は、2つの予備苗載せ台310が直列状に並んだ状態では、苗箱B(またはマット苗)を後方の苗植付部40(図1参照)まで搬送することに用いられる。ここで、従前の予備苗載せ部では、2つの予備苗載せ台の載置面が略同等の高さとなることから、後方の苗箱の苗を苗植付部40に補給した後に前方の苗箱を後方へ引き寄せるためには、補給後の空箱を取り除いてから引き寄せなければならない。このため、手間がかかり、作業性が低下してしまう。本実施形態では、補給後の空箱BEを取り除くことなく、前方の苗箱Bを引き寄せ可能なように構成している。
図9に示すように、2つの予備苗載せ台310は、直列状に並んだ状態において前方の予備苗載せ台310に載置された苗箱Bが後方の予備苗載せ台310に向けて移送される場合には、後方の予備苗載せ台310の載置面311が苗箱一枚分低くなる。前方の予備苗載せ台310の載置面311の高さと、後方の予備苗載せ台310の載置面311の高さの差(段差)Dは、苗箱B(空箱BE)の高さ以上に設定される。より好ましくは、前方の予備苗載せ台310の載置面311の高さと、後方の予備苗載せ台310の載置面311の高さの差(段差)Dは、苗箱B(空箱BE)の高さに設定される。
なお、この場合、従前の予備苗載せ部に設けられていた前方の予備苗載せ台の後部のストッパ部を排除することで、前方の予備苗載せ台310の載置面311と後方の予備苗載せ台310の載置面311との間の段差をより簡単に設けることができる。また、前方の予備苗載せ台310が高くなるように段差を設けることで、この段差がストッパとなって後方の予備苗載せ台310の苗箱Bの移動が規制されるため、苗箱Bから苗取り板で苗(マット苗)をすくい取る場合にはこの作業が容易となる。
また、前方の予備苗載せ台310の載置面311の後端部を上方に向けて傾斜(後方に向かうにつれて上り傾斜)させた構成としてもよい。これにより、前方の苗箱Bを後方に引き寄せる場合に、前方の苗箱Bが後方の苗箱Bを乗り越えやすくなり、苗を補給する作業の作業性をさらに向上させることができる。
このように、上記した実施形態によれば、作業者は、予備苗載せ台310を用いて苗を補給する場合には、操縦席28側から前方の苗箱Bを後方へ引き寄せる際に後方の予備苗載せ台310に載置された苗箱B(空箱BE)に重ねて引き寄せることができる。すなわち、後方の予備苗載せ台310に載置された苗箱B(空箱BE)が前方の予備苗載せ台310に載置された苗箱Bを引き寄せる際に邪魔にならないため、作業が容易となり、作業性が向上するとともに作業者の作業負担を軽減することができる。
また、作業者が操縦席28側から前方の苗箱Bを後方に向けて引き寄せる際に後方の予備苗載せ台310に載置された苗箱B(空箱BE)に重ねて引き寄せ可能な構成を簡素な構成で実現することができる。
なお、上記した実施形態では、2つの予備苗載せ台310が前後方向に直列状に並んだ状態では、後方の予備苗載せ台310が前方の予備苗載せ台310よりも段差Dによって低くなる構成としているが、たとえば、2つの予備苗載せ台310が前後方向に直列状に並んだ状態では前方の予備苗載せ台310と後方の予備苗載せ台310は同等の高さで、作業者が苗箱Bを引き寄せる場合のみ、たとえば、苗箱Bの移動を検知して後方の予備苗載せ台310が下がるような構成としてもよい。
<予備苗載せ部300の第1変形例(予備苗載せ部300A)>
次に、図10および図11を参照して予備苗載せ部300の第1変形例(予備苗載せ部300A)について説明する。図10および図11は、予備苗載せ部300の第1変形例(予備苗載せ部300A)を示す概略側面図である。なお、図10には、2つの予備苗載せ部300Aが前後方向に直列状に並んだ状態を示し、図11には、2つの予備苗載せ部300Aが上下方向に積層状に並んだ状態を示している。
第1変形例に係る予備苗載せ部300Aは、上記した予備苗載せ部300とは、後方の予備苗載せ台310のサイドフェンス313の高さが異なる。図10に示すように、予備苗載せ部300Aでは、後方の予備苗載せ台310のサイドフェンス313が前方の予備苗載せ台310のサイドフェンス313よりも高くなるように形成される。このように、後方の予備苗載せ台310のサイドフェンス313を高くすることで、下段の苗箱B(空箱BE)の上に苗箱Bを重ねやすくなり、載置面311から苗箱Bが脱落するのを抑えることができる。
また、後方の予備苗載せ台のサイドフェンスは、リンク機構の後方のリンクアーム(第2リンクアーム)よりも後方が低いものである。このため、図11に示すように、2つの予備苗載せ台310が上下方向に積層状に並んだ状態では、後方の予備苗載せ台310の苗箱Bから苗取り板で苗(マット苗)をすくい取る場合にはサイドフェンス313が妨げないため、作業性の低下を抑えることができる。
<予備苗載せ部300の第2変形例(予備苗載せ部300B)>
次に、図12~図15を参照して予備苗載せ部300の第2変形例(予備苗載せ部300B)について説明する。図12は、予備苗載せ部300の第2変形例(予備苗載せ部300B)を示す概略平面図である。図13は、予備苗載せ部300の第2変形例(予備苗載せ部300B)を示す概略側面図である。図14および図15は、予備苗載せ部300の第2変形例(予備苗載せ部300B)の動作説明図である。
第2変形例に係る予備苗載せ部300Bは、前方の予備苗載せ台310を段階的に高さが固定できる点において上記した予備苗載せ台300とは異なる。図12および図13に示すように、予備苗載せ部300Bは、ラチェット機構330を備える。ラチェット機構330は、リンク機構320の第1リンクアーム321と第2リンクアーム322との間に設けられる。すなわち、第1リンクアーム321と第2リンクアーム322とは、ラチェット機構330を介して連結されている。
ラチェット機構330は、たとえば、歯車と、歯止めとを有する。この場合、歯車は、一方向(正方向)に回転可能であり、歯止めは、歯車の歯と係合することで、歯車の他方向(逆方向)への回転を止める。すなわち、ラチェット機構330は、正方向には歯車の回転を許容し、逆方向には歯車の回転を規制する。ラチェット機構330は、2つの予備苗載せ台が前後方向に直線状に並んだ状態から上下方向に積層状に並んだ状態へ移行する場合に、リンク機構320の重力に従う方向への可動を段階(たとえば、4段階)的に規制する。すなわち、ラチェット機構330は、前方の予備苗載せ台310の戻る向きの移動を規制する。このため、前方の予備苗載せ台310は、作業者に引き上げられる途中で作業者がハンドル312から手を離しても、手を離した位置に最も近い保持位置で保持される。
また、ラチェット機構330による段階的な高さ規制は、苗箱B(空箱BE)の1枚分ずつであることが好ましい。また、予備苗載せ部300Bは、ラチェット機構330による段階的な高さ規制を行うため、ケーブル331と、ローラ333とを備える。ケーブル331は、一端側がリンク片332を介して第1リンクアーム321に接続され、他端側が第2リンクアーム322に接続される。
ローラ333は、前方の予備苗載せ台310の載置面311に配置され、その上部が載置面311上に突出している。ローラ333は、支点333aを揺動中心として上下方向に揺動可能に設けられる。また、ローラ333は、第1アームリンクの前側回動支点P1と後側回動支点P2との間に配置される。
このような構成では、前方の予備苗載せ台310の載置面311から苗箱Bを後方へ移動させることで、ローラ333が後方側へ回転する。ローラ333が回転すると、ケーブル331が後方へ引っ張られ、ケーブル331が引っ張られると、前方の予備苗載せ台310が上方へ引き上げられ、前方の予備苗載せ台310がラチェット機構330によって一段高い位置で保持される。このように、苗箱Bを後方へ移動させるたびに、前方の予備苗載せ台310が苗箱Bの1枚分ずつ高くなる。このため、後方の予備苗載せ台310の載置面311に載置される苗箱B(空箱BE)は、上方に積層される。
このような構成によれば、リンク機構320によって前後方向に直線状に並んだ状態から上下方向に積層状に並んだ状態へ移行する途中で前方の予備苗載せ台310を後方の予備苗載せ台310よりも順次高くしていくことができる。
なお、ローラ333によって、苗箱Bの後方への移動が円滑となり、苗箱Bの移動負荷も軽減することができる。
また、後方の予備苗載せ台310には、空箱戻しローラ334が設けられる。空箱戻しローラ334は、後方の予備苗載せ台310の載置面311の前端部に配置される。空箱戻しローラ334を設けることで、空箱BEの回収時、空箱BEを前方へ移動させる際の空箱BEの荷重が軽減される。
また、後方の予備苗載せ台310は、後方の予備苗載せ台310の載置面311の前端部を上方に向けて傾斜(前方に向かうにつれて上り傾斜)させた構成としてもよい。これにより、後方の苗箱B(空箱BE)を前方に引き寄せる場合に、空箱BEを移動させやすくなり、空箱BEを回収する作業の作業性をさらに向上させることができる。
また、予備苗載せ部300Bは、ロック解除ノブ335をさらに備える。ロック解除ノブ335は、ラチェット機構330を解除するための機構であり、ロック解除ノブ335が操作されると、たとえば、歯車の歯と歯止めとの係合が外れることで、ラチェット機構330の高さ規制が解除され、前方の予備苗載せ台310の下方(前方)への移動が可能となる。ロック解除ノブ335は、ハンドル313に設けられる。好ましくは、ロック解除ノブ335は、ハンドルの後部内側に設けられる。これにより、操作性の向上を図ることができる。
また、図14および図15に示すように、後方の予備苗載せ台310のサイドフェンス313は、その基端部が第1リンクアーム321に接続される。サイドフェンス313は、前方の予備苗載せ台310が上方へ移動するにつれて上昇する。これにより、サイドフェンス313が積層されていく苗箱B(空箱BE)の高さに追従するようになり、空箱BEの脱落を抑えることができる。なお、後方の予備苗載せ台310のサイドフェンス313は、2つの予備苗載せ台310が積層状に並んだ状態では、前方の予備苗載せ台310との間に収まる高さまで上昇する。
<予備苗載せ部300の第3変形例(予備苗載せ部300C)>
次に、図16を参照して予備苗載せ部300の第3変形例(予備苗載せ部300C)について説明する。図16は、予備苗載せ部300の第3変形例(予備苗載せ部300C)を示す概略側面図である。
第3変形例に係る予備苗載せ部300Cは、2つの予備苗載せ台310が上下方向に積層状に並んだ状態において前方の予備苗載せ台310が後方に移動可能な点において上記した予備苗載せ台300とは異なる。図16に示すように、予備苗載せ部300Cでは、前方の予備苗載せ台310をさらに後方へスライド移動させることができる。これにより、たとえば、肥料袋B1のような比較的重量のある資材を機体後部へ送ることがきでき、肥料袋B1を抱えて移動する距離を短縮することができる。
また、図16に示すように、前方の予備苗載せ台310には、アシストスプリング340が設けられる。アシストスプリング340は、前方の予備苗載せ台310を後方へ付勢している。このようなアシストスプリング340を設けることで、重量物である肥料袋B1を載置しても前方の予備苗載せ台310を上方(後方)へ移動させる場合の荷重が軽減される。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 作業車両(苗移植機)
2 走行車体
28 操縦席
90 施肥装置
91 肥料ホッパ
110 載置台
120 投入部
130 緯度機構
131 レール部
132 支柱部
133 補助レール部
134 回動部
134a 回動軸
135 直動部
310 予備苗載せ台
320 リンク機構
330 ラチェット機構
B 苗箱
D 段差

Claims (10)

  1. 圃場を走行可能な走行車体と、
    前記走行車体に設けられ、左右方向に並んだ複数の肥料ホッパを有し、前記肥料ホッパに貯留された肥料を散布する施肥装置と、
    前記肥料ホッパの上方に配置され、肥料袋を載置可能な載置台と、
    前記載置台に設けられ、前記載置台に載置された肥料袋内の肥料を前記肥料ホッパ内へ投入可能な投入部と、
    前記載置台を前記肥料ホッパの上方において移動可能に支持する移動機構と
    を備えることを特徴とする作業車両。
  2. 前記移動機構は、前記肥料ホッパの前後方向の外側において左右方向に延伸しており、前記載置台を左右方向に移動可能に支持するレール部と、前記レール部を前記肥料ホッパの左右方向の外側で支持する支柱部とを有すること
    を特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記レール部は、前記肥料ホッパの前後方向の前側に配置され、前記載置台の前側端部を支持し、
    前記移動機構は、前記肥料ホッパの前後方向の内側において左右方向に延伸しており、前記肥料ホッパの前後方向の後側に配置され、前記載置台の後側端部を支持する補助レール部を有すること
    を特徴とする請求項2に記載の作業車両。
  4. 前記移動機構は、前記肥料ホッパの前後方向の外側において前記載置台を左右方向の回動軸を中心として回動可能に保持する回動部を有することを特徴とする請求項3に記載の作業車両。
  5. 前記移動機構は、前記回動部によって回動した前記載置部を上下方向に移動させる直動部を有すること
    を特徴とする請求項4に記載の作業車両。
  6. 前記施肥装置の前方に配置され、作業者が操縦時に着座する操縦席
    をさらに備え、
    前記レール部は、前記操縦席の後方、かつ、前記肥料ホッパの前後方向の外側に配置されること
    を特徴とする請求項2~5のいずれか一つに記載の作業車両。
  7. 前記載置台は、前記操縦席および前記肥料ホッパの間に収納されること
    を特徴とする請求項6に記載の作業車両。
  8. 前記施肥装置の前方に配置され、作業者が操縦時に着座する操縦席と、
    前記操縦席の前方における左右の少なくともいずれか一方に配置され、苗箱がそれぞれ載置可能な複数の予備苗載せ台と、
    前記複数の予備苗載せ台を上下方向に積層状に並んだ状態および前後方向に直列状に並んだ状態に切り替えるリンク機構と
    をさらに備え、
    前記複数の予備苗載せ台は、前後方向に直列状に並んだ状態において、前方の予備苗載せ台に載置された苗箱が後方の予備苗載せ台に向けて移送される場合には該後方の予備苗載せ台が苗箱1枚分低くなっていること
    を特徴とする請求項1~7のいずれか一つに記載の作業車両。
  9. 前記複数の予備苗載せ台は、前後方向に直列状に並んだ状態において、後方に配置された予備苗載せ台が該予備苗載せ台の前方に配置された予備苗載せ台よりも苗箱1枚分低くなるような段差を有すること
    を特徴とする請求項8に記載の作業車両。
  10. 前記複数の予備苗載せ台を前後方向に直線状に並んだ状態から上下方向に積層状に並んだ状態へ移行する場合に、前記リンク機構の重力に従う方向への可動を苗箱1枚分の高さごとに段階的に規制するラチェット機構
    をさらに備えること
    を特徴とする請求項8および9に記載の作業車両。
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