JP2022018165A - 防振ブッシュ - Google Patents

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一高 大津
Kazutaka Otsu
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Abstract

【課題】短い期間で所望の防振性能を具備させる。【解決手段】振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる外筒11、および他方に取付けられるとともに、外筒の内側に配設された内筒12と、外筒と内筒との間に配設された中間筒13と、内筒の外周面および中間筒の内周面を互いに非接着状態で連結した弾性体14と、を備え、内筒の外周面における軸方向の中間部に、径方向の外側に膨出した膨出部15が設けられ、膨出部における前記軸方向の中央部に、径方向の外側に向けて突出した位置決め突部16が設けられ、中間筒は、位置決め突部を前記軸方向に挟む両側に各別に配設され、弾性体は、位置決め突部と中間筒とにより、前記軸方向に挟まれて固定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、防振ブッシュに関する。
従来から、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる外筒、および他方に取付けられるとともに、外筒の内側に配設された内筒と、外筒と内筒との間に配設された中間筒と、内筒の外周面および中間筒の内周面を互いに連結した弾性体と、を備えた防振ブッシュが知られている。
近年、防振ブッシュにおいては、搭載される車両の開発期間を短縮するために、防振性能の決定を受けてから防振ブッシュの試作品を納入するまでの期間を短縮することが求められる場合がある。
特開2008-19927号公報
しかしながら、前記従来の防振ブッシュでは、所望の防振性能を具備させるためには、例えば、弾性体の形状および材質等を変更する等の必要があり、短い期間で所望の防振性能を具備させることが困難であるという問題があった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、短い期間で所望の防振性能を具備させることができる防振ブッシュを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る防振ブッシュは、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる外筒、および他方に取付けられるとともに、前記外筒の内側に配設された内筒と、前記外筒と前記内筒との間に配設された中間筒と、前記内筒の外周面および前記中間筒の内周面を互いに非接着状態で連結した弾性体と、を備え、前記内筒の外周面において、この防振ブッシュの中心軸線に沿う軸方向の中間部に、径方向の外側に膨出した膨出部が設けられ、前記膨出部における前記軸方向の中央部に、径方向の外側に向けて突出した位置決め突部が設けられ、前記中間筒は、前記位置決め突部を前記軸方向に挟む両側に各別に配設され、前記弾性体は、筒状に形成されるとともに、前記膨出部に外嵌された状態で、前記位置決め突部と前記中間筒とにより、前記軸方向に挟まれて固定されている。
この発明によれば、内筒の外周面および中間筒の内周面を互いに連結した弾性体が、内筒および中間筒に非接着となっているので、例えば、弾性率等の機械的性質、若しくは寸法が互いに異なる複数種の弾性体、および寸法の異なる複数種の中間筒等を予め準備しておき、防振性能の決定を受けたときに、最適な弾性体および中間筒等を選択して、防振ブッシュを組み立てることができる。これにより、防振性能の決定を受けてから、例えば、内筒をインサート品として弾性体を加硫成形するための金型等を設計、製作する工数を無くすことが可能になり、短い期間で所望の防振性能を具備した防振ブッシュを得ることができる。
弾性体が、位置決め突部と中間筒とにより、前記軸方向に挟まれて固定されているので、弾性体が、内筒および中間筒に対して非接着であっても、弾性体が、内筒および中間筒に対して前記軸方向に位置ずれするのを防ぐことができる。
弾性体が、膨出部に外嵌された状態で、位置決め突部と中間筒とにより、前記軸方向に挟まれているので、位置決め突部に対する中間筒の前記軸方向に沿う位置を調整することで、弾性体の弾性変形量を変えて、弾性体の硬さ等を調整することができる。これにより、弾性体を形成する材質の配合を変更しなくても、防振ブッシュのばね特性を調整することができる。
前記弾性体は、前記位置決め突部を前記軸方向に挟む両側に各別に配設された分割弾性体を備えてもよい。
この場合、弾性体が、位置決め突部を前記軸方向に挟む両側に各別に配設された分割弾性体を備えているので、位置決め突部に対する中間筒の前記軸方向に沿う位置を各別に調整することで、各分割弾性体の硬さ等を容易かつ精度よく調整することができる。
弾性体が、2つの分割弾性体を備えていることから、例えば、これらの分割弾性体の各材質を互いに異ならせることも可能になり、防振性能に係る様々な要求に対応することができる。
前記内筒の外周面において、前記膨出部を前記軸方向の両側から挟む各部分に係止部が形成され、前記弾性体において、前記軸方向に沿う前記位置決め突部側と反対側の外端部が、前記係止部に係止されてもよい。
この場合、弾性体において、前記軸方向に沿う位置決め突部側と反対側の外端部が、内筒の外周面に形成された係止部に係止されているので、弾性体が、前記軸方向の両側から支持されることとなり、弾性体が、内筒および中間筒に対して前記軸方向に位置ずれするのを確実に防ぐことができる。
前記膨出部は、周方向の全長にわたって連続して延びる球面状に形成され、前記中間筒の内周面は、前記軸方向に沿って前記位置決め突部側から離れるに従い径方向の内側に向けて延びてもよい。
この場合、膨出部が、周方向の全長にわたって連続して延びる球面状に形成され、中間筒の内周面が、前記軸方向に沿って位置決め突部側から離れるに従い径方向の内側に向けて延びているので、内筒および外筒それぞれの中心軸線が互いに傾くこじり方向の入力振動を減衰、吸収することができる。
前記中間筒の内周面において、前記軸方向に沿う前記位置決め突部側と反対側の外端部は、前記弾性体を介して前記膨出部の外周面と前記軸方向で対向してもよい。
この場合、中間筒の内周面において、前記軸方向に沿う位置決め突部側と反対側の外端部が、弾性体を介して膨出部の外周面と前記軸方向で対向しているので、弾性体が、中間筒の内周面と、位置決め突部および膨出部の外周面と、により前記軸方向に挟まれることとなり、位置決め突部に対する中間筒の前記軸方向に沿う位置の調整に伴い、弾性体の弾性変形量を効果的に変更することが可能になり、弾性体の硬さ等を容易かつ精度よく調整することができる。
この発明によれば、短い期間で所望の防振性能を具備させることができる。
本発明の第1実施形態に係る防振ブッシュの軸方向に沿う縦断面図である。 本発明の第1変形例に係る防振ブッシュの軸方向に沿う縦断面図である。 本発明の第2変形例に係る防振ブッシュの軸方向に沿う縦断面図である。 本発明の第3変形例に係る防振ブッシュの軸方向に沿う縦断面図である。 本発明の第4変形例に係る防振ブッシュの軸方向に沿う縦断面図である。 本発明の第5変形例に係る防振ブッシュの軸方向に沿う縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る防振ブッシュの軸方向に沿う縦断面図である。 本発明の第3実施形態に係る防振ブッシュの軸方向に沿う縦断面図である。 図8に示す弾性体の軸方向の外側から見た平面図である。
以下、図面を参照し、本発明の第1実施形態に係る防振ブッシュ1を説明する。
図1に示されるように、防振ブッシュ1は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる外筒11、および他方に取付けられるとともに、外筒11の内側に配設された内筒12と、外筒11と内筒12との間に配設された中間筒13と、内筒12の外周面および中間筒13の内周面を互いに非接着状態で連結した弾性体14と、を備えている。
外筒11、内筒12、および中間筒13は、共通軸(中心軸線)Oと同軸に配設されている。以下、共通軸Oに沿う方向を軸方向といい、前記軸方向から見て、共通軸Oに交差する方向を径方向といい、共通軸O回りに周回する方向を周方向という。前記軸方向において、防振ブッシュ1の中央部側を内側といい、防振ブッシュ1の中央部から離れる側を外側という。
外筒11および内筒12それぞれの前記軸方向の中央部は、互いに一致している。なお、外筒11および内筒12それぞれの前記軸方向の中央部を、前記軸方向にずらしてもよい。
内筒12における前記軸方向の両端部は、外筒11より前記軸方向の外側に位置している。内筒12の外周面における前記軸方向の中間部に、径方向の外側に膨出した膨出部15が設けられている。膨出部15は、内筒12と一体に形成されている。なお、膨出部15は、内筒12と別体であってもよい。膨出部15は、周方向の全長にわたって連続して延びる球面状に形成されている。膨出部15の前記軸方向の長さは、内筒12の前記軸方向の長さの半分程度となっている。膨出部15および内筒12それぞれの前記軸方向の中央部は互いに一致している。膨出部15の外周面と、外筒11の内周面と、の間に径方向の隙間が設けられている。膨出部15は前記軸方向の全長にわたって、外筒11により径方向の外側から覆われている。
内筒12の外周面において、膨出部15を前記軸方向の両側から挟む各部分に係止部18が形成されている。係止部18は、内筒12の外周面に形成された周溝19を画成する内面のうち、前記軸方向の外端に位置して前記軸方向の内側を向く外端面となっている。周溝19を画成する内面のうち、前記軸方向の内端に位置して前記軸方向の外側を向く面は、膨出部15の外周面における前記軸方向の外端部となっている。周溝19は、周方向の全長にわたって連続して延びている。
膨出部15における前記軸方向の中央部に、径方向の外側に向けて突出した位置決め突部16が設けられている。位置決め突部16は、膨出部15と一体に形成されている。なお、位置決め突部16は、膨出部15と別体であってもよい。位置決め突部16と、外筒11の内周面と、の間に径方向の隙間が設けられている。位置決め突部16は、周方向の全長にわたって連続して延びる条状に形成されている。なお、位置決め突部16は、周方向に間欠的に延びてもよい。
中間筒13は、位置決め突部16を前記軸方向に挟む両側に各別に配設されている。中間筒13の形状および大きさは、位置決め突部16より前記軸方向の一方側に位置するものと、位置決め突部16より前記軸方向の他方側に位置するものと、で互いに同じになっている。中間筒13は、外筒11内に嵌合されている。中間筒13の内周面は、前記軸方向に沿って位置決め突部16側から離れるに従い径方向の内側に向けて延びている。中間筒13の内周面は、径方向の外側に向けて窪む曲面状に形成されている。中間筒13の内周面と、膨出部15の外周面と、の間に隙間が設けられており、この隙間の間隔は、前記軸方向の全長にわたって同等になっている。
中間筒13の内周面において、前記軸方向に沿う位置決め突部16側と反対側の外端部は、弾性体14を介して膨出部15の外周面と前記軸方向で対向している。
すなわち、中間筒13の内周面における前記軸方向の外端部は、膨出部15の外周面における前記軸方向の中央部より径方向の内側に位置している。中間筒13の内周面における前記軸方向の内端部は、膨出部15の外周面における前記軸方向の中央部、および位置決め突部16より径方向の外側に位置している。
弾性体14は、ゴム材料により形成されている。弾性体14は、位置決め突部16と中間筒13とにより、前記軸方向に挟まれて固定されている。弾性体14は、中間筒13の内周面と、膨出部15の外周面と、により挟まれて圧縮変形している。
弾性体14において、前記軸方向に沿う位置決め突部16側と反対側の外端部14aが、係止部18に係止されている。弾性体14における前記軸方向の外端部14aは、前記軸方向に延び、内筒12の周溝19内に嵌合されている。弾性体14のうち、外端部14aの肉厚は、中間筒13の内周面と、膨出部15の外周面と、により挟まれている部分の肉厚より薄くなっている。
弾性体14は、位置決め突部16を前記軸方向に挟む両側に各別に配設された分割弾性体17を備えている。なお、弾性体14は、位置決め突部16を前記軸方向に跨ぐように、前記軸方向の全長にわたって連続して延びてもよい。各分割弾性体17の材質は互いに同じになっている。各分割弾性体17の形状および大きさは、互いに同じになっている。
各分割弾性体17は、前記軸方向の内端部が位置決め突部16に突き当てられて前記軸方向に圧縮変形した状態で、中間筒13の内周面と、膨出部15の外周面と、により挟まれている。分割弾性体17の前記軸方向の内端部の肉厚は、分割弾性体17が弾性変形していない状態で、前記軸方向の内側に向かうに従い薄くなっている。各分割弾性体17同士の間に、前記軸方向の隙間が設けられており、この隙間を通して、位置決め突部16は、外筒11の内周面と径方向で対向している。
弾性体14は、内筒12に外嵌された本体筒21と、本体筒21の外周面における前記軸方向の中間部に設けられた脚部22と、を備えている。本体筒21は、内径が例えば約5%程度、拡張された状態で、膨出部15に外嵌されている。脚部22は、周方向の全長にわたって連続して延びている。弾性体14のうちの脚部22が、中間筒13の内周面と、膨出部15の外周面と、により挟まれている。
以上説明したように、本実施形態による防振ブッシュ1によれば、内筒12の外周面および中間筒13の内周面を互いに連結した弾性体14が、内筒12および中間筒13に非接着となっているので、例えば、弾性率等の機械的性質、若しくは寸法が互いに異なる複数種の弾性体14、および寸法の異なる複数種の中間筒13等を予め準備しておき、防振性能の決定を受けたときに、最適な弾性体14および中間筒13等を選択して、防振ブッシュ1を組み立てることができる。これにより、防振性能の決定を受けてから、例えば、内筒12をインサート品として弾性体14を加硫成形するための金型等を設計、製作する工数を無くすことが可能になり、短い期間で所望の防振性能を具備した防振ブッシュ1を得ることができる。
弾性体14が、位置決め突部16と中間筒13とにより、前記軸方向に挟まれて固定されているので、弾性体14が、内筒12および中間筒13に対して非接着であっても、弾性体14が、内筒12および中間筒13に対して前記軸方向に位置ずれするのを防ぐことができる。
弾性体14が、膨出部15に外嵌された状態で、位置決め突部16と中間筒13とにより、前記軸方向に挟まれているので、位置決め突部16に対する中間筒13の前記軸方向に沿う位置を調整することで、弾性体14の弾性変形量を変えて、弾性体14の硬さ等を調整することができる。これにより、弾性体14を形成する材質の配合を変更しなくても、防振ブッシュ1のばね特性を調整することができる。
弾性体14が、位置決め突部16を前記軸方向に挟む両側に各別に配設された分割弾性体17を備えているので、位置決め突部16に対する中間筒13の前記軸方向に沿う位置を各別に調整することで、各分割弾性体17の硬さ等を容易かつ精度よく調整することができる。
弾性体14が、2つの分割弾性体17を備えていることから、例えば、これらの分割弾性体17の各材質を互いに異ならせることも可能になり、防振性能に係る様々な要求に対応することができる。
弾性体14における前記軸方向の外端部14aが、内筒12の外周面に形成された係止部18に係止されているので、弾性体14が、前記軸方向の両側から支持されることとなり、弾性体14が、内筒12および中間筒13に対して前記軸方向に位置ずれするのを確実に防ぐことができる。
膨出部15が、周方向の全長にわたって連続して延びる球面状に形成され、中間筒13の内周面が、前記軸方向に沿って位置決め突部16側から離れるに従い径方向の内側に向けて延びているので、内筒12および外筒11それぞれの中心軸線が互いに傾くこじり方向の入力振動を減衰、吸収することができる。
中間筒13の内周面における前記軸方向の外端部が、弾性体14を介して膨出部15の外周面と前記軸方向で対向しているので、弾性体14が、中間筒13の内周面と、位置決め突部16および膨出部15の外周面と、により前記軸方向に挟まれることとなり、位置決め突部16に対する中間筒13の前記軸方向に沿う位置の調整に伴い、弾性体14の弾性変形量を効果的に変更することが可能になり、弾性体14の硬さ等を容易かつ精度よく調整することができる。
なお、図2に示されるような防振ブッシュ1aを採用してもよい。
この防振ブッシュ1aでは、各分割弾性体17a、17bの材質が互いに異なっており、2つの分割弾性体17a、17bで、例えば弾性率等の機械的性質が互いに異なっている。
また、図3に示されるような防振ブッシュ1bを採用してもよい。
この防振ブッシュ1bでは、図1に示す防振ブッシュ1と比べて、中間筒13の内周面の、前記軸方向に対する傾斜角度が小さくなっている。
また、図4に示されるような防振ブッシュ1cを採用してもよい。
この防振ブッシュ1cでは、図1に示す防振ブッシュ1と比べて、中間筒13の内周面の、前記軸方向に対する傾斜角度が大きくなっている。
また、図5に示されるような防振ブッシュ1dを採用してもよい。
この防振ブッシュ1dでは、中間筒13の内周面の、前記軸方向に対する傾斜角度が、位置決め突部16より前記軸方向の一方側に位置するものと、位置決め突部16より前記軸方向の他方側に位置するものと、で互いに異なっている。図示の例では、各分割弾性体17の圧縮変形量が互いに異なっている。なお、防振ブッシュ1dにおいて、各分割弾性体17の圧縮変形量を互いに同じにしてもよい。
また、図6に示されるような防振ブッシュ1eを採用してもよい。
この防振ブッシュ1eでは、各分割弾性体17a、17bの材質が互いに異なり、かつ中間筒13の内周面の、前記軸方向に対する傾斜角度が、位置決め突部16より前記軸方向の一方側に位置するものと、位置決め突部16より前記軸方向の他方側に位置するものと、で互いに異なっている。
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態に係る防振ブッシュ2では、図7に示されるように、外筒11の内周面に、前記軸方向の全長にわたって雌ねじ部11aが形成され、この雌ねじ部11aに螺合する雄ねじ部25aが形成された調整リング25を備えている。調整リング25は、2つ設けられ、膨出部15を前記軸方向に挟む両側に1つずつ設けられている。調整リング25は、中間筒13における前記軸方向の外端縁に各別に当接している。調整リング25および外筒11を周方向に相対回転させることにより、調整リング25が前記軸方向に移動し、中間筒13の、弾性体14に対する前記軸方向の押込み力が調整される。
以上説明したように、本実施形態による防振ブッシュ2によれば、調整リング25および外筒11を周方向に相対回転させることにより、調整リング25が前記軸方向に移動し、中間筒13の、弾性体14に対する前記軸方向の押込み力が調整されるので、弾性体14の硬さ等を容易かつ精度よく調整することができる。
次に、本発明に係る第3実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態に係る防振ブッシュ3では、図8および図9に示されるように、弾性体31の脚部22が、周方向に間隔をあけて複数設けられている。図示の例では、脚部22は、1つの分割弾性体32に2つ備えられ、共通軸Oを径方向に挟む両側に1つずつ設けられている。脚部22の周方向の大きさは、周方向で互いに隣り合う脚部22同士の間隔と同等になっている。各分割弾性体32の形状および大きさは、互いに同じになっている。2つの分割弾性体32は、一方の分割弾性体32の脚部22、および他方の分割弾性体32の脚部22それぞれの周方向の位置が、互いに同じになるように設けられている。
なお、2つの分割弾性体32は、一方の分割弾性体32の脚部22、および他方の分割弾性体32の脚部22それぞれの周方向の位置が、互いに異なるように設けられてもよい。脚部22は、1つの分割弾性体32に3つ以上備えられてもよい。
以上説明したように、本実施形態による防振ブッシュ3によれば、各分割弾性体32に、脚部22が周方向に間隔をあけて複数ずつ設けられているので、各分割弾性体32の周方向の相対位置を調整することで、周方向に沿う位置ごとでばね特性を調整することが可能になり、防振性能に係る様々な要求に対応することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
前記実施形態では、係止部18として、内筒12の外周面に形成された周溝19を画成する内面のうち、前記軸方向の外端に位置して前記軸方向の内側を向く外端面を示したが、内筒12に周溝19を形成せず、内筒12の外周面に、周方向に延びる突条部を形成し、突条部の表面のうち、前記軸方向の内端に位置して前記軸方向の内側を向く内端面を採用してもよい。
中間筒13の内周面における前記軸方向の外端部を、膨出部15の外周面における前記軸方向の中央部に対して径方向の同じ位置、若しくは径方向の外側に位置させてもよい。
中間筒13の内周面における前記軸方向の内端部を、位置決め突部16に対して径方向の同じ位置、若しくは径方向の内側に位置させてもよい。
防振ブッシュは、トーションビーム式リアサスペンション、車両のエンジンマウント、建設機械に搭載された発電機のマウント、および工場等に設置される機械のマウント等に適用してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した実施形態および変形例を適宜組み合わせてもよい。
1~3 防振ブッシュ
11 外筒
12 内筒
13 中間筒
14、31 弾性体
14a 外端部
15 膨出部
16 位置決め突部
17、17a、17b、32 分割弾性体
18 係止部
O 共通軸(中心軸線)

Claims (5)

  1. 振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる外筒、および他方に取付けられるとともに、前記外筒の内側に配設された内筒と、
    前記外筒と前記内筒との間に配設された中間筒と、
    前記内筒の外周面および前記中間筒の内周面を互いに非接着状態で連結した弾性体と、を備え、
    前記内筒の外周面において、この防振ブッシュの中心軸線に沿う軸方向の中間部に、径方向の外側に膨出した膨出部が設けられ、
    前記膨出部における前記軸方向の中央部に、径方向の外側に向けて突出した位置決め突部が設けられ、
    前記中間筒は、前記位置決め突部を前記軸方向に挟む両側に各別に配設され、
    前記弾性体は、前記位置決め突部と前記中間筒とにより、前記軸方向に挟まれて固定されている、防振ブッシュ。
  2. 前記弾性体は、前記位置決め突部を前記軸方向に挟む両側に各別に配設された分割弾性体を備えている、請求項1に記載の防振ブッシュ。
  3. 前記内筒の外周面において、前記膨出部を前記軸方向の両側から挟む各部分に係止部が形成され、
    前記弾性体において、前記軸方向に沿う前記位置決め突部側と反対側の外端部が、前記係止部に係止されている、請求項1または2に記載の防振ブッシュ。
  4. 前記膨出部は、周方向の全長にわたって連続して延びる球面状に形成され、
    前記中間筒の内周面は、前記軸方向に沿って前記位置決め突部側から離れるに従い径方向の内側に向けて延びている、請求項1から3のいずれか1項に記載の防振ブッシュ。
  5. 前記中間筒の内周面において、前記軸方向に沿う前記位置決め突部側と反対側の外端部は、前記弾性体を介して前記膨出部の外周面と前記軸方向で対向している、請求項4に記載の防振ブッシュ。
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