JP2022018166A - 防振ブッシュ - Google Patents
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Abstract
【課題】短い期間で所望の防振性能を具備させる。【解決手段】振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる外筒11、および他方に取付けられるとともに、外筒の内側に配設された内筒12と、内筒の外周面および外筒の内周面を互いに連結した弾性体14と、を備えるとともに、この防振ブッシュ1の中心軸線Oに沿う軸方向に分割されて、少なくとも一対の端ブッシュ21により構成され、内筒の外周面における前記軸方向の中間部に、径方向の外側に膨出し、かつ弾性体が連結された膨出部15が設けられ、一対の端ブッシュは、前記軸方向に分割された、外筒、内筒、弾性体、および膨出部を備え、端ブッシュにおける膨出部の外周面は、前記軸方向の内側に向かうに従い、径方向の外側に向けて延びている。【選択図】図1
Description
本発明は、防振ブッシュに関する。
従来から、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる外筒、および他方に取付けられるとともに、外筒の内側に配設された内筒と、内筒の外周面および外筒の内周面を互いに連結した弾性体と、を備えた防振ブッシュが知られている。
近年、防振ブッシュにおいては、搭載される車両の開発期間を短縮するために、防振性能の決定を受けてから防振ブッシュの試作品を納入するまでの期間を短縮することが求められる場合がある。
近年、防振ブッシュにおいては、搭載される車両の開発期間を短縮するために、防振性能の決定を受けてから防振ブッシュの試作品を納入するまでの期間を短縮することが求められる場合がある。
しかしながら、前記従来の防振ブッシュでは、所望の防振性能を具備させるためには、例えば、弾性体を形成するゴム材料の配合、並びに内筒および外筒の各形状等を変更する等の必要があり、短い期間で所望の防振性能を具備させることが困難であるという問題があった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、短い期間で所望の防振性能を具備させることができる防振ブッシュを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る防振ブッシュは、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる外筒、および他方に取付けられるとともに、前記外筒の内側に配設された内筒と、前記内筒の外周面および前記外筒の内周面を互いに連結した弾性体と、を備えるとともに、この防振ブッシュの中心軸線に沿う軸方向に分割されて、少なくとも一対の端ブッシュにより構成され、前記内筒の外周面における前記軸方向の中間部に、径方向の外側に膨出し、かつ前記弾性体が連結された膨出部が設けられ、一対の前記端ブッシュは、前記軸方向に分割された、前記外筒、前記内筒、前記弾性体、および前記膨出部を備え、前記端ブッシュにおける前記膨出部の外周面は、前記軸方向の内側に向かうに従い、径方向の外側に向けて延びている。
本発明に係る防振ブッシュは、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる外筒、および他方に取付けられるとともに、前記外筒の内側に配設された内筒と、前記内筒の外周面および前記外筒の内周面を互いに連結した弾性体と、を備えるとともに、この防振ブッシュの中心軸線に沿う軸方向に分割されて、少なくとも一対の端ブッシュにより構成され、前記内筒の外周面における前記軸方向の中間部に、径方向の外側に膨出し、かつ前記弾性体が連結された膨出部が設けられ、一対の前記端ブッシュは、前記軸方向に分割された、前記外筒、前記内筒、前記弾性体、および前記膨出部を備え、前記端ブッシュにおける前記膨出部の外周面は、前記軸方向の内側に向かうに従い、径方向の外側に向けて延びている。
この発明によれば、前記軸方向に分割されて、少なくとも一対の端ブッシュにより構成されているので、例えば、弾性体の機械的性質等、若しくは内筒および外筒の各寸法等が互いに異なる複数種の端ブッシュを、あらかじめ準備しておき、防振性能の決定を受けたときに、最適な端ブッシュを選択して、防振ブッシュを組み立てることができる。これにより、防振性能の決定を受けてから、例えば、弾性体を形成するゴム材料の配合を調整したり、内筒等をインサート品として弾性体を加硫成形するための金型を設計、製作したりする工数を無くすことが可能になり、短い期間で所望の防振性能を具備した防振ブッシュを得ることができる。
内筒の外周面における前記軸方向の中間部に、径方向の外側に膨出し、かつ弾性体が連結された膨出部が設けられ、端ブッシュにおける膨出部の外周面が、前記軸方向の内側に向かうに従い、径方向の外側に向けて延びているので、径方向、前記軸方向、および周方向だけでなく、内筒および外筒それぞれの中心軸線が互いに傾くこじり方向のばね特性も調整することが可能になり、防振性能に係る様々な要求に対応することができる。
内筒の外周面における前記軸方向の中間部に、径方向の外側に膨出し、かつ弾性体が連結された膨出部が設けられ、端ブッシュにおける膨出部の外周面が、前記軸方向の内側に向かうに従い、径方向の外側に向けて延びているので、径方向、前記軸方向、および周方向だけでなく、内筒および外筒それぞれの中心軸線が互いに傾くこじり方向のばね特性も調整することが可能になり、防振性能に係る様々な要求に対応することができる。
前記外筒の内周面と前記膨出部の外周面との間に中間筒が設けられ、前記弾性体は、前記外筒の内周面と前記中間筒の外周面とを連結した外側弾性体と、前記中間筒の内周面と前記膨出部の外周面とを連結した内側弾性体と、を備えてもよい。
この場合、外筒の内周面と膨出部の外周面との間に中間筒が設けられ、弾性体が、外側弾性体および内側弾性体を備えているので、例えば、中間筒、外側弾性体、および内側弾性体の各寸法、若しくは外側弾性体および内側弾性体の各配合等を異ならせることで、防振ブッシュのばね特性を調整することができる。したがって、前述した寸法や配合等が互いに異なる複数種の端ブッシュを準備しておき、防振性能の決定を受けたときに、最適な端ブッシュを選択して防振ブッシュを組み立てることが可能になり、防振ブッシュのばね特性を容易かつ精度よく調整することができる。
前記外側弾性体の厚さは、前記内側弾性体の厚さより厚くてもよい。
この場合、周長が長く、剛性が高くなりやすい外側弾性体の厚さが、周長が短く、剛性が低くなりやすい内側弾性体の厚さより厚いので、外側弾性体の剛性が抑えられ、外側弾性体および内側弾性体の各剛性の差を低減することができる。これにより、内側弾性体にかかる負荷を抑えて耐久性を確保することができるとともに、特に、内筒および外筒の相対変位量が小さい状態であっても、ばね特性を安定させることができる。
前記端ブッシュにおいて、前記内側弾性体に加えられている予荷重が、前記外側弾性体に加えられている予荷重より小さくてもよい。
この場合、端ブッシュにおいて、周長が短く、加振時に変形しやすい内側弾性体に加えられている予荷重が、周長が長く、加振時に変形しにくい外側弾性体に加えられている予荷重より小さいので、加振時に、外側弾性体および内側弾性体の各ひずみ量が大きく異なるのを抑制することができる。これにより、耐久性を確保し、かつ内筒および外筒の相対変位量の大きさを問わず、ばね特性を安定させることができる。
この発明によれば、短い期間で所望の防振性能を具備させることができる。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る防振ブッシュ1を説明する。
図1に示されるように、防振ブッシュ1は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる外筒11、および他方に取付けられるとともに、外筒11の内側に配設された内筒12と、内筒12の外周面および外筒11の内周面を互いに連結した弾性体14と、を備えている。
外筒11、および内筒12は、共通軸(中心軸線)Oと同軸に配設されている。以下、共通軸Oに沿う方向を軸方向といい、前記軸方向から見て、共通軸Oに交差する方向を径方向といい、共通軸O回りに周回する方向を周方向という。前記軸方向において、防振ブッシュ1の中央部側を内側といい、防振ブッシュ1の中央部から離れる側を外側という。
外筒11および内筒12それぞれの前記軸方向の中央部は、互いに一致している。なお、外筒11および内筒12それぞれの前記軸方向の中央部を、前記軸方向にずらしてもよい。
外筒11および内筒12それぞれの前記軸方向の中央部は、互いに一致している。なお、外筒11および内筒12それぞれの前記軸方向の中央部を、前記軸方向にずらしてもよい。
内筒12における前記軸方向の両端部は、外筒11より前記軸方向の外側に位置している。内筒12の外周面における前記軸方向の中間部に、径方向の外側に膨出し、かつ弾性体14が連結された膨出部15が設けられている。膨出部15は、内筒12と一体に形成されている。なお、膨出部15は、内筒12と別体であってもよい。膨出部15は、周方向の全長にわたって連続して延びている。膨出部15の前記軸方向の長さは、内筒12の前記軸方向の長さの半分より長くなっている。膨出部15および内筒12それぞれの前記軸方向の中央部は互いに一致している。膨出部15の外周面と、外筒11の内周面と、の間に径方向の隙間が設けられている。膨出部15は、前記軸方向の全長にわたって、外筒11により径方向の外側から覆われている。
膨出部15における前記軸方向の両端部15aの外周面は、前記軸方向の内側に向かうに従い、径方向の外側に向けて延びるとともに、径方向の外側に向けて突の曲面状に形成されている。膨出部15における前記軸方向の中間部15bの外周面は、前記軸方向に真直ぐ延びている。膨出部15における前記軸方向の中間部15bの外径は、膨出部15における前記軸方向の両端部15aの前記軸方向の内端部の外径と同等になっている。
外筒11の外径は、前記軸方向の全長にわたって同等になっている。外筒11は、装着筒16内に嵌合され、装着筒16を介して、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる。なお、装着筒16は設けなくてもよい。
外筒11の内周面は、膨出部15の外周面に沿って延び、外筒11の内周面と、膨出部15の外周面と、の間の径方向の距離は、前記軸方向の全長にわたって同等になっている。
外筒11の内周面は、膨出部15の外周面に沿って延び、外筒11の内周面と、膨出部15の外周面と、の間の径方向の距離は、前記軸方向の全長にわたって同等になっている。
外筒11の内周面と膨出部15の外周面との間に中間筒13が設けられている。中間筒13および外筒11それぞれの前記軸方向の長さは互いに同等になっている。中間筒13および外筒11それぞれの前記軸方向の中央部は、互いに一致している。
なお、中間筒13および外筒11それぞれの前記軸方向の長さを、互いに異ならせてもよい。中間筒13および外筒11それぞれの前記軸方向の中央部を、前記軸方向にずらしてもよい。中間筒13は設けなくてもよい。
なお、中間筒13および外筒11それぞれの前記軸方向の長さを、互いに異ならせてもよい。中間筒13および外筒11それぞれの前記軸方向の中央部を、前記軸方向にずらしてもよい。中間筒13は設けなくてもよい。
中間筒13の内周面および外周面は、膨出部15の外周面に沿って延びている。中間筒13の内周面と、膨出部15の外周面と、の間の径方向の距離は、前記軸方向の全長にわたって同等になっている。中間筒13の外周面と、外筒11の内周面と、の間の径方向の距離は、前記軸方向の全長にわたって同等になっている。前者の距離は、後者の距離より小さくなっている。
中間筒13における前記軸方向の両端部の内周面は、弾性体14を介して膨出部15の外周面と前記軸方向で対向している。すなわち、中間筒13における前記軸方向の両端部の内周面は、膨出部15における前記軸方向の中間部15bの外周面より径方向の内側に位置している。
外筒11における前記軸方向の両端部の内周面は、弾性体14を介して中間筒13の外周面と前記軸方向で対向している。すなわち、外筒11における前記軸方向の両端部の内周面は、中間筒13における前記軸方向の中間部の外周面より径方向の内側に位置している。
外筒11における前記軸方向の両端部の内周面は、弾性体14を介して中間筒13の外周面と前記軸方向で対向している。すなわち、外筒11における前記軸方向の両端部の内周面は、中間筒13における前記軸方向の中間部の外周面より径方向の内側に位置している。
弾性体14は、ゴム材料により形成されている。弾性体14は、外筒11の内周面、膨出部15の外周面、および中間筒13に接着されている。
弾性体14は、外筒11の内周面と中間筒13の外周面とを連結した外側弾性体17と、中間筒13の内周面と膨出部15の外周面とを連結した内側弾性体18と、を備えている。内側弾性体18は、膨出部15の外周面におけるほぼ全域に接着されている。内側弾性体18は、膨出部15を介して内筒12の外周面と中間筒13の内周面とを連結している。
弾性体14は、外筒11の内周面と中間筒13の外周面とを連結した外側弾性体17と、中間筒13の内周面と膨出部15の外周面とを連結した内側弾性体18と、を備えている。内側弾性体18は、膨出部15の外周面におけるほぼ全域に接着されている。内側弾性体18は、膨出部15を介して内筒12の外周面と中間筒13の内周面とを連結している。
外側弾性体17および内側弾性体18は、中間筒13により径方向に分断されている。なお、外側弾性体17および内側弾性体18は、中間筒13を径方向に跨いで互いに連結されてもよい。
外側弾性体17の厚さは、内側弾性体18の厚さより厚くなっている。なお、外側弾性体17の厚さを、内側弾性体18の厚さ以下としてもよい。外側弾性体17および内側弾性体18は、同じ配合のゴム材料で形成されている。
外側弾性体17の厚さは、内側弾性体18の厚さより厚くなっている。なお、外側弾性体17の厚さを、内側弾性体18の厚さ以下としてもよい。外側弾性体17および内側弾性体18は、同じ配合のゴム材料で形成されている。
そして、本実施形態では、防振ブッシュ1が、前記軸方向に分割されて、少なくとも一対の端ブッシュ21により構成され、端ブッシュ21は、前記軸方向に分割された、外筒11、内筒12、中間筒13、弾性体14、および膨出部15を備えている。一対の端ブッシュ21は、互いに同じ大きさで、同じ形状に形成されている。
図示の例では、防振ブッシュ1は、一対の端ブッシュ21同士の間に位置する中間ブッシュ22を備えている。中間ブッシュ22も、端ブッシュ21と同様に、前記軸方向に分割された、外筒11、内筒12、中間筒13、弾性体14、および膨出部15を備えている。前記軸方向に分割された外筒11が、装着筒16内に嵌合されることにより、端ブッシュ21および中間ブッシュ22が、前記軸方向に連結されて固定されている。なお、前記軸方向に分割された外筒11を前記軸方向に貫く締結部材を用いて、端ブッシュ21および中間ブッシュ22を、前記軸方向に連結して固定してもよい。
端ブッシュ21が備える膨出部15の外周面は、前記軸方向の内側に向かうに従い、径方向の外側に向けて延びている。端ブッシュ21は、膨出部15の前記軸方向の端部15aを備えている。
中間ブッシュ22が備える膨出部15の外周面は、前記軸方向に真直ぐ延びている。中間ブッシュ22は、膨出部15の前記軸方向の中間部15bを備えている。
端ブッシュ21が備える外側弾性体17および内側弾性体18それぞれの前記軸方向の両端縁は、周方向の全長にわたって、前記軸方向に窪んでいる。中間ブッシュ22が備える外側弾性体17および内側弾性体18それぞれの前記軸方向の両端縁は、周方向の全長にわたって、前記軸方向に窪んでいる。
中間ブッシュ22が備える膨出部15の外周面は、前記軸方向に真直ぐ延びている。中間ブッシュ22は、膨出部15の前記軸方向の中間部15bを備えている。
端ブッシュ21が備える外側弾性体17および内側弾性体18それぞれの前記軸方向の両端縁は、周方向の全長にわたって、前記軸方向に窪んでいる。中間ブッシュ22が備える外側弾性体17および内側弾性体18それぞれの前記軸方向の両端縁は、周方向の全長にわたって、前記軸方向に窪んでいる。
端ブッシュ21において、内側弾性体18に加えられている予荷重が、外側弾性体17に加えられている予荷重より小さくなっている。
端ブッシュ21単体では、図2に示されるように、中間筒13の前記軸方向の内端縁13aは、内筒12の前記軸方向の内端縁12aより前記軸方向の外側に位置し、外筒11の前記軸方向の内端縁11aは、中間筒13の前記軸方向の内端縁13aより前記軸方向の外側に位置している。なお、端ブッシュ21単体では、内筒12の前記軸方向の内端縁12aは、膨出部15の端部15aにおける前記軸方向の内端縁と面一になっている。
中間ブッシュ22単体では、防振ブッシュ1に組み込まれたときと同様に、内筒12、中間筒13、および外筒11それぞれの前記軸方向の端縁は、共通軸Oに直交する同一平面上に位置している。なお、中間ブッシュ22単体では、内筒12、および膨出部15の中間部15bそれぞれの前記軸方向の端縁が面一になっている。
中間ブッシュ22単体では、防振ブッシュ1に組み込まれたときと同様に、内筒12、中間筒13、および外筒11それぞれの前記軸方向の端縁は、共通軸Oに直交する同一平面上に位置している。なお、中間ブッシュ22単体では、内筒12、および膨出部15の中間部15bそれぞれの前記軸方向の端縁が面一になっている。
そして、端ブッシュ21における内筒12の前記軸方向の内端縁12aを、中間ブッシュ22における内筒12の前記軸方向の端縁に突き当てた状態で、端ブッシュ21において、中間筒13、および外筒11それぞれの前記軸方向の外端縁13b、11bを、前記軸方向の内側に向けて押込むことで、外側弾性体17および内側弾性体18を弾性変形させ、かつ中間筒13、および外筒11それぞれの前記軸方向の内端縁13a、11aを、中間ブッシュ22における中間筒13、および外筒11それぞれの前記軸方向の端縁に各別に突き当てることで、防振ブッシュ1が得られる。
以上説明したように、本実施形態による防振ブッシュ1によれば、前記軸方向に分割されて、少なくとも一対の端ブッシュ21により構成されているので、例えば、弾性体14の機械的性質等、若しくは内筒12および外筒11の各寸法等が互いに異なる複数種の端ブッシュ21を、あらかじめ準備しておき、防振性能の決定を受けたときに、最適な端ブッシュ21を選択して、防振ブッシュ1を組み立てることができる。
これにより、防振性能の決定を受けてから、例えば、弾性体14を形成するゴム材料の配合を調整したり、内筒12等をインサート品として弾性体14を加硫成形するための金型を設計、製作したりする工数を無くすことが可能になり、短い期間で所望の防振性能を具備した防振ブッシュ1を得ることができる。
これにより、防振性能の決定を受けてから、例えば、弾性体14を形成するゴム材料の配合を調整したり、内筒12等をインサート品として弾性体14を加硫成形するための金型を設計、製作したりする工数を無くすことが可能になり、短い期間で所望の防振性能を具備した防振ブッシュ1を得ることができる。
内筒12の外周面における前記軸方向の中間部に、径方向の外側に膨出し、かつ弾性体14が連結された膨出部15が設けられ、端ブッシュ21における膨出部15の外周面が、前記軸方向の内側に向かうに従い、径方向の外側に向けて延びているので、径方向、前記軸方向、および周方向だけでなく、内筒12および外筒11それぞれの中心軸線が互いに傾くこじり方向のばね特性も調整することが可能になり、防振性能に係る様々な要求に対応することができる。
外筒11の内周面と膨出部15の外周面との間に中間筒13が設けられ、弾性体14が、外側弾性体17および内側弾性体18を備えているので、例えば、中間筒13、外側弾性体17、および内側弾性体18の各寸法、若しくは外側弾性体17および内側弾性体18の各配合等を異ならせることで、防振ブッシュ1のばね特性を調整することができる。したがって、前述した寸法や配合等が互いに異なる複数種の端ブッシュ21を準備しておき、防振性能の決定を受けたときに、最適な端ブッシュ21を選択して防振ブッシュ1を組み立てることが可能になり、防振ブッシュ1のばね特性を容易かつ精度よく調整することができる。
周長が長く、剛性が高くなりやすい外側弾性体17の厚さが、周長が短く、剛性が低くなりやすい内側弾性体18の厚さより厚いので、外側弾性体17の剛性が抑えられ、外側弾性体17および内側弾性体18の各剛性の差を低減することができる。これにより、内側弾性体18にかかる負荷を抑えて耐久性を確保することができるとともに、特に、内筒12および外筒11の相対変位量が小さい状態であっても、ばね特性を安定させることができる。
端ブッシュ21において、周長が短く、加振時に変形しやすい内側弾性体18に加えられている予荷重が、周長が長く、加振時に変形しにくい外側弾性体17に加えられている予荷重より小さいので、加振時に、外側弾性体17および内側弾性体18の各ひずみ量が大きく異なるのを抑制することができる。これにより、耐久性を確保し、かつ内筒12および外筒11の相対変位量の大きさを問わず、ばね特性を安定させることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、図3に示されるように、一対の端ブッシュ21同士の間に、複数の中間ブッシュ22が前記軸方向に連ねられて設けられた防振ブッシュ2を採用してもよい。
防振ブッシュ2は、弾性体14の機械的性質等、若しくは内筒12および外筒11の各寸法等が互いに異なる複数種の中間ブッシュ22を備えてもよい。
一対の端ブッシュ21が、中間ブッシュ22を介在させず直接、前記軸方向に連ねられた防振ブッシュを採用してもよい。
防振ブッシュ2は、弾性体14の機械的性質等、若しくは内筒12および外筒11の各寸法等が互いに異なる複数種の中間ブッシュ22を備えてもよい。
一対の端ブッシュ21が、中間ブッシュ22を介在させず直接、前記軸方向に連ねられた防振ブッシュを採用してもよい。
中間筒13における前記軸方向の端部の内周面を、膨出部15における前記軸方向の中間部15bの外周面に対して径方向の同じ位置、若しくは径方向の外側に位置させてもよい。
外筒11における前記軸方向の端部の内周面を、中間筒13における前記軸方向の中間部の外周面に対して径方向の同じ位置、若しくは径方向の外側に位置させてもよい。
外筒11における前記軸方向の端部の内周面を、中間筒13における前記軸方向の中間部の外周面に対して径方向の同じ位置、若しくは径方向の外側に位置させてもよい。
防振ブッシュは、トーションビーム式リアサスペンション、車両のエンジンマウント、建設機械に搭載された発電機のマウント、および工場等に設置される機械のマウント等に適用してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した実施形態および変形例を適宜組み合わせてもよい。
1、2 防振ブッシュ
11 外筒
12 内筒
13 中間筒
14 弾性体
15 膨出部
17 外側弾性体
18 内側弾性体
21 端ブッシュ
O 共通軸(中心軸線)
11 外筒
12 内筒
13 中間筒
14 弾性体
15 膨出部
17 外側弾性体
18 内側弾性体
21 端ブッシュ
O 共通軸(中心軸線)
Claims (4)
- 振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる外筒、および他方に取付けられるとともに、前記外筒の内側に配設された内筒と、
前記内筒の外周面および前記外筒の内周面を互いに連結した弾性体と、を備えるとともに、
この防振ブッシュの中心軸線に沿う軸方向に分割されて、少なくとも一対の端ブッシュにより構成され、
前記内筒の外周面における前記軸方向の中間部に、径方向の外側に膨出し、かつ前記弾性体が連結された膨出部が設けられ、
一対の前記端ブッシュは、前記軸方向に分割された、前記外筒、前記内筒、前記弾性体、および前記膨出部を備え、
前記端ブッシュにおける前記膨出部の外周面は、前記軸方向の内側に向かうに従い、径方向の外側に向けて延びている、防振ブッシュ。 - 前記外筒の内周面と前記膨出部の外周面との間に中間筒が設けられ、
前記弾性体は、前記外筒の内周面と前記中間筒の外周面とを連結した外側弾性体と、前記中間筒の内周面と前記膨出部の外周面とを連結した内側弾性体と、を備えている、請求項1に記載の防振ブッシュ。 - 前記外側弾性体の厚さは、前記内側弾性体の厚さより厚い、請求項2に記載の防振ブッシュ。
- 前記端ブッシュにおいて、前記内側弾性体に加えられている予荷重が、前記外側弾性体に加えられている予荷重より小さい、請求項2または3に記載の防振ブッシュ。
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JP (1) | JP2022018166A (ja) |
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2020
- 2020-07-15 JP JP2020121071A patent/JP2022018166A/ja active Pending
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