JP2022016890A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気センサの応答遅れによって触媒劣化の判定精度が低下することを抑止しながら、診断期間が長くなることを抑止できる、内燃機関の制御装置を提供する。【解決手段】本発明に係る制御装置は、酸素ストレージ容量に基づき触媒装置の劣化を判定する劣化判定部を備え、劣化判定部は、排気センサの応答遅れ度合いを求める応答遅れ度合い演算部と、空燃比をリッチとリーンに交互に切り替えるアクティブ制御部と、アクティブ制御部によって空燃比の切り替えられるときに、応答遅れ度合いに基づき排気センサの出力を補正して仮想センサ出力を求める仮想センサ出力演算部と、仮想センサ出力と閾値との比較に基づく期間で酸素ストレージ容量を求める酸素ストレージ容量演算部と、を有する。【選択図】図7

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関し、詳しくは、触媒装置の劣化を判定する技術に関する。
特許文献1に開示される触媒劣化診断装置は、触媒の劣化を判定する触媒劣化判定手段と、排気ガスセンサの劣化度合いを判定するセンサ劣化判定手段とを備え、今回のトリップでセンサ劣化判定が未実施の場合には前回トリップのセンサ劣化度合いを用いて触媒劣化判定を実行し、触媒劣化判定前のセンサ劣化度合いと触媒劣化判定後のセンサ劣化度合いとが所定値以上乖離している場合には触媒劣化判定を再度実行する。
特開2012-057545号公報
ところで、排気センサの応答速度の遅れ度合い(換言すれば、劣化度合い)に応じて、酸素ストレージ量の推定結果を補正すれば、排気センサの応答速度の遅れによって触媒劣化の判定精度が低下することを抑止できる。
しかし、排気センサの応答速度の遅れが大きいと、触媒劣化診断に伴って酸素ストレージ量が最大量(飽和量)若しくは最小量(空)になっている期間が無用に長くなるため、診断期間中における排気性能が低下し、また、診断時間が長くなることで触媒劣化の検出遅れが生じる、という問題があった。
本発明は、従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、排気センサの応答遅れによって触媒劣化の判定精度が低下することを抑止しながら、診断期間が長くなることを抑止できる、内燃機関の制御装置を提供することにある。
本発明によれば、その1つの態様において、内燃機関の制御装置は、触媒装置の酸素ストレージ容量に基づき前記触媒装置の劣化を判定する劣化判定部を備え、前記劣化判定部は、排気センサの応答遅れ度合いを求める応答遅れ度合い演算部と、内燃機関の空燃比をリッチとリーンに交互に切り替えるアクティブ制御部と、前記アクティブ制御部によって空燃比の切り替えが行われるときに、前記応答遅れ度合いに基づき前記排気センサの出力を補正して仮想センサ出力を求める仮想センサ出力演算部と、前記仮想センサ出力と閾値との比較に基づいて設定された期間で前記酸素ストレージ容量を求める酸素ストレージ容量演算部と、を有する。
上記発明によると、排気センサの応答遅れによって触媒劣化の判定精度が低下することを抑止しながら、診断期間が長くなることを抑止できる。
内燃機関のシステム構成を示す図である。 触媒劣化診断の各工程を示すフローチャートである。 触媒劣化診断の各工程を示すフローチャートである。 触媒劣化診断の各工程を示すフローチャートである。 最大応答遅れ度合いRDDmaxと補正値HOSとの相関を示す図である。 酸素ストレージ容量の推定処理を説明するためのタイムチャートである。 仮想センサ出力VVO2Rの演算を説明するためのタイムチャートである。 応答遅れ時間Δtの計測を説明するためのタイムチャートである。 応答遅れ時間Δtの正常値と上限値とを示す線図である。 応答遅れ時間Δtと基準値Δtstとの相関を示す線図である。 最大応答遅れ度合いRDDmaxの更新処理を示すタイムチャートである。
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、車両用の内燃機関の一態様を示すシステム構成図である。
図1に示す内燃機関11において、吸気は、空気流量計12、電制スロットル弁13、コレクタ14の順に通過し、その後、各気筒に備わる吸気管15、吸気弁16を介して燃焼室17に吸引される。
燃料噴射弁21は、各気筒の吸気管15にそれぞれ設置され、吸気管15内に燃料を噴射する。
なお、内燃機関11は、燃料噴射弁21が燃焼室17内に燃料を直接噴射する筒内直接噴射式内燃機関であってもよい。
また、内燃機関11は、点火コイル22及び点火プラグ23を有する点火装置24を各気筒にそれぞれ備える。
そして、燃焼室17内の混合気は、点火プラグ23が発生する火花により着火燃焼し、燃焼により燃焼室17内にて生じた排気ガスは、排気弁25を介して各気筒に備わる排気管26に排出される。
内燃機関11は、第1触媒装置31と第2触媒装置33とを有する。
第1触媒装置31及び第2触媒装置33は、酸素ストレージ能力を有する三元触媒を内蔵した触媒装置であり、第1触媒装置31は排気管26の集合部の直下に配置され、第2触媒装置33は第1触媒装置31の下流の排気ダクト32に配置される。
また、内燃機関11は、第1触媒装置31の上流側に配置され、第1触媒装置31上流の排気空燃比に対応する検出信号RABFを出力する空燃比センサ34と、第1触媒装置31の下流側に配置され、第1触媒装置31下流の排気空燃比の理論空燃比に対するリッチ・リーンを示す検出信号VO2Rを出力する酸素センサ35とを備える。
つまり、空燃比センサ34は、第1触媒装置31上流の排気空燃比を検出する排気センサであり、酸素センサ35は、第1触媒装置31下流の排気空燃比を検出する排気センサである。
酸素センサ35が出力する検出信号VO2Rは2値の電圧信号であり、酸素センサ35は、第1触媒装置31下流の排気空燃比が理論空燃比よりもリッチであるときにハイレベルの電圧信号を出力し、第1触媒装置31下流の排気空燃比が理論空燃比よりもリーンであるときにローレベルの電圧信号を出力する。
また、内燃機関11は、排気管26とコレクタ14とを連通させる排気還流管41と、排気還流管41の開口面積(換言すれば、排気還流量)を調整する排気還流制御弁42とを有する排気還流装置43を備える。
制御装置51は、マイクロプロセッサ51A1、不揮発性メモリ51A2、図示を省略した揮発性メモリなどを有するマイクロコンピュータ51Aを備えた電子制御装置である。
そして、制御装置51は、各種センサからの検出信号を取得し、これらの検出信号に基づく演算処理によって、燃料噴射弁21による燃料噴射、電制スロットル弁13の開度、点火プラグ23による点火、排気還流制御弁42の開度などを制御する制御信号を求めて出力する機能、つまり、内燃機関11の運転制御機能をソフトウェアとして備える。
制御装置51は、空燃比センサ34の検出信号RABF及び酸素センサ35の検出信号VO2Rを取得するとともに、空気流量計12が出力する内燃機関11の吸入空気流量QAを示す検出信号、クランク角センサ52が出力するクランクシャフト53の回転角位置POSを示す検出信号、水温センサ54が出力する内燃機関11の冷却水温度TWに示す検出信号、アクセル開度センサ55が出力するアクセルペダル56の踏み込み量(アクセル開度ACC)を示す検出信号などを取得する。
ここで、制御装置51は、クランクシャフト53の回転角位置POSに基づき機関回転速度NEを算出し、吸入空気流量QA及び機関回転速度NEに基づき機関負荷を求める。
そして、制御装置51は、機関負荷、機関回転速度NE、冷却水温度TWなどの機関運転条件に応じて目標点火時期及び目標EGR量を算出し、目標点火時期に応じて点火コイル22に点火制御信号を出力し、目標EGR量に応じて排気還流制御弁42に開度制御信号を出力する。
また、制御装置51は、アクセル開度ACCなどから電制スロットル弁13の目標開度を算出し、この目標開度に応じて電制スロットル弁13のスロットルモータを駆動制御する。
更に、制御装置51は、1燃焼サイクルで燃料噴射弁21から噴射させる燃料量に比例する燃料噴射パルス幅TI(ms)、及び、噴射タイミングを機関運転状態に基づき演算し、噴射タイミングにおいて燃料噴射パルス幅TIの噴射パルス信号(空燃比制御信号)を燃料噴射弁21に出力して、内燃機関11の空燃比を制御する。
制御装置51は、空燃比フィードバック制御条件が成立する運転領域において、空燃比センサ34の検出信号RABF及び酸素センサ35の検出信号VO2Rに基づき、第1触媒装置31上流の排気空燃比が目標空燃比に近づくように、燃料噴射パルス幅TIを補正する。
また、制御装置51は、酸素センサ35の検出信号VO2Rを用いて、第1触媒装置31の劣化による酸素ストレージ容量の低下を判定する機能である触媒劣化診断機能(劣化判定部)を有する。
図2-図4は、制御装置51(マイクロコンピュータ51A)による触媒劣化診断の各工程を示すフローチャートである。
制御装置51は、内燃機関11が始動されると、まず、ステップS101で、前回のトリップで求めて不揮発性メモリ51A2に記憶させておいた酸素センサ35の最大応答遅れ度合いRDDmaxを、不揮発性メモリ51A2から読み込む。
後述するように、制御装置51は、イグニッションスイッチがオンされている間で、酸素センサ35の応答遅れ度合いRDDを逐次求め、新たに求めた応答遅れ度合いRDDがそれまでの最大応答遅れ度合いRDDmax(応答遅れ度合いRDDの最大値)よりも大きいと、新たに求めた応答遅れ度合いRDDの値を最大応答遅れ度合いRDDmaxとする更新処理を実施する。
そして、制御装置51は、イグニッションスイッチ(IGSW)がオフ操作されると、そのときの最大応答遅れ度合いRDDmaxを不揮発性メモリ51A2に格納する処理を実施する。
次いで、制御装置51は、ステップS102で、前回トリップで応答遅れ度合いRDDの演算を行った経験があるか否かを判断する。
応答遅れ度合いRDDの演算を行った経験がある場合、制御装置51は、ステップS103に進み、後述する仮想センサ出力VVO2Rの演算に用いる補正値HOSを最大応答遅れ度合いRDDmaxに基づき算出して保持する。
図5は、最大応答遅れ度合いRDDmaxと補正値HOSとの相関を示す図であり、制御装置51は、最大応答遅れ度合いRDDmaxが大きいほど、補正値HOS(HOS≧0)をより大きな値に設定する。
一方、応答遅れ度合いRDDの演算を行った経験がない場合、制御装置51は、ステップS103の補正値HOSの演算処理を迂回してステップS104に進む。
制御装置51は、ステップS104で、内燃機関11の運転開始に伴って酸素センサ35の温度が上昇し、酸素センサ35のセンサ素子が活性化したか否かを、例えば酸素センサ35の検出信号VO2Rに基づき判別する。
そして、制御装置51は、酸素センサ35のセンサ素子が活性化するまで待機し、酸素センサ35のセンサ素子が活性化したことを判別すると、次のステップS105に進む。
制御装置51は、ステップS105で、第1触媒装置31の劣化診断を実施する条件が成立しているか否かを判断する。
触媒劣化診断の実施条件は、例えば、空燃比センサ34、酸素センサ35、空気流量計12、クランク角センサ52などの空燃比制御に関与する各種センサそれぞれについての診断で異常を診断していないこと、制御装置51の自己診断で異常を診断していないこと、冷却水温度TWが所定温度範囲内であること、内燃機関11への燃料供給をカットする燃料カット条件ではないこと、などである。
触媒劣化診断の実施条件が成立していない場合、制御装置51は、ステップS118以降の応答遅れ度合いRDDの演算処理に進む。
一方、触媒劣化診断の実施条件が成立している場合、制御装置51は、ステップS106に進み、触媒診断終了フラグFDに零がセットされているか否かを判断する。
後述するように、制御装置51は、第1触媒装置31の劣化診断が終了したときに、触媒診断終了フラグFDに1をセットするから、触媒診断終了フラグFDが零のときは、第1触媒装置31の劣化診断が終了していない状態である。
触媒診断終了フラグFDが零であって、第1触媒装置31の劣化診断が終了していない場合、制御装置51は、ステップS107(アクティブ制御部)に進み、内燃機関11の空燃比をリッチとリーンに交互に切り替えるアクティブ制御を実施して、触媒劣化診断を開始する。
一方、触媒診断終了フラグFDが1である場合、制御装置51は、ステップS118以降に進む。
図6は、上記のアクティブ制御の一態様を示すタイムチャートである。
制御装置51は、触媒劣化診断の開始に伴い、まず目標空燃比を理論空燃比付近から例えばリッチに切り替え、酸素センサ35の検出信号VO2Rがリッチ側の閾値VAよりも大きくなると、目標空燃比をリッチからリーンに切り替える。
制御装置51は、空燃比をリーンに切り替えた後、酸素センサ35の検出信号VO2Rがリーン側の閾値VB(VB<VA)よりも小さくなると、目標空燃比を再度リッチに切り替え、以後、同様にして、内燃機関11の目標空燃比をリッチとリーンに交互に切り替える。
なお、制御装置51は、アクティブ制御において、例えば、理論空燃比相当の燃料噴射パルス幅にリッチシフト補正係数を乗算することで燃料噴射量を増量して空燃比をリッチにシフトさせ、また、理論空燃比相当の燃料噴射パルス幅にリーンシフト補正係数を乗算することで燃料噴射量を減量して空燃比をリーンにシフトさせる。
次いで、制御装置51は、ステップS108に進み、酸素センサ35の検出信号VO2Rが、閾値VAと閾値VBとで挟まれる領域内(VB<VO2R<VA)であるか否かを判断する。
制御装置51は、VB<VO2R<VAの条件を満たすようになるまで待機し、アクティブ制御による空燃比の変動に伴って、VB≧VO2R又はVO2R≧VAの状態からVB<VO2R<VAの条件を満たすようになると、ステップS109に進む。
制御装置51は、ステップS109で、仮想センサ出力VVO2Rの演算許可フラグFVCに1をセットし、次のステップS110では、酸素ストレージ容量OSの算出許可フラグFOSに1をセットして酸素ストレージ容量OSの演算を開始する。
ここで、仮想センサ出力VVO2Rは、酸素センサ35の検出信号VO2Rを、酸素センサ35の応答遅れ度合いに基づく補正値HOSによって出力変化を助長する方向に補正した値、換言すれば、酸素センサ35の応答遅れが十分に小さい状態での出力変化を模擬する値であって、触媒劣化診断に用いるために算出される値である。
制御装置51は、仮想センサ出力VVO2Rの演算許可フラグFVC、及び、酸素ストレージ容量OSの算出許可フラグFOSに1をセットした時点、つまり、VB<VO2R<VAの条件を満たすようになった時点から、VB<VVO2R<VAの条件を満たさなくなるまでの期間で、第1触媒装置31の酸素ストレージ容量OSを推定する。
例えば、空燃比がリッチからリーンに切り替えられたときは、第1触媒装置31にリーン排気が流入することで、第1触媒装置31の酸素ストレージ量は最小量から増大変化し、第1触媒装置31の酸素ストレージ量が最大量(飽和量)になって流入する酸素を吸蔵しきれなくなることで、第1触媒装置31下流側の空燃比がリーン化し、酸素センサ35の検出信号VO2Rはリーン出力に変化することになる(図6参照)。
逆に、空燃比がリーンからリッチに切り替えられたときは、第1触媒装置31に流入するリッチ排気の浄化に酸素が使われることで酸素ストレージ量が減少変化し、酸素ストレージ量が最小量(空)になると第1触媒装置31下流側の空燃比がリッチ化し、酸素センサ35の検出信号VO2Rはリッチ出力に変化することになる(図6参照)。
つまり、空燃比が切り替えられてから、酸素センサ35の検出信号VO2Rがリーン出力或いはリッチ出力に切り替わるまでに、第1触媒装置31に流入した排気量の積算値が、第1触媒装置31の酸素ストレージ容量を示すことになる。
そして、酸素ストレージ容量の推定値が設定値を下回るとき、つまり、初期の酸素ストレージ容量から所定以上に低下したとき、制御装置51は、第1触媒装置31の劣化を判定する。
但し、酸素センサ35の応答遅れがあると、第1触媒装置31下流側の空燃比の切り替わりの検出が遅れることで、酸素ストレージ容量の推定精度が低下する。
また、酸素センサ35の応答遅れによって診断期間が長くなると、診断期間中の排気性能が低下し、また、触媒劣化の検出遅れが生じる。
図6に示したように、例えば、空燃比をリッチからリーンにすることで第1触媒装置31の酸素ストレージ量は漸増するが、第1触媒装置31の酸素ストレージ量が飽和量に達して第1触媒装置31下流の排気空燃比がリーンになっても、酸素センサ35に応答遅れがあると、第1触媒装置31下流の排気空燃比がリーンになった後、応答遅れ時間が経過してから酸素センサ35の検出信号VO2Rがリーン出力になる。
このため、酸素ストレージ容量を求める期間が、酸素センサ35の応答遅れ分だけ余分になり、第1触媒装置31の酸素ストレージ容量を実際よりも多く推定し、酸素ストレージ容量が初期値よりも減る触媒劣化の診断精度が低下し、また、触媒劣化判定が遅れることになる。
また、酸素センサ35に応答遅れ分だけ、酸素ストレージ量が最大量(飽和量)若しくは最小量(空)になっている期間が長くなり、触媒診断中の排気性状が悪化する可能性がある。
そこで、制御装置51は、酸素センサ35の応答遅れが触媒劣化診断に影響することを抑止するために、酸素センサ35の応答遅れが十分に小さい状態での出力変化を模擬する信号である仮想センサ出力VVO2Rに基づき、第1触媒装置31下流側の空燃比の切り替わりを検出する。
以下で、仮想センサ出力VVO2Rに基づく酸素ストレージ容量の推定処理を詳細に説明する。
制御装置51は、まず、ステップS111(仮想センサ出力演算部)で、仮想センサ出力VVO2Rを演算する。
制御装置51は、現時点での最大応答遅れ度合いRDDmaxに基づき求めた補正値HOSで、検出信号VO2Rの出力変化を助長する方向に検出信号VO2Rを補正して仮想センサ出力VVO2Rを求める。
図7は、仮想センサ出力VVO2Rの演算を説明するためのタイムチャートである。
時刻t1にて、VO2R≧閾値VAからVO2R<閾値VAに切り替わると、その後、検出信号VO2Rのサンプリング周期(例えば、10ms)毎に、閾値VAからの検出信号VO2Rの変化量a、b、c、・・・に補正値HOSを加算した変化量の点を仮想センサ出力VVO2Rとして求める。
これにより、仮想センサ出力VVO2Rは、検出信号VO2Rよりも応答変化の速い信号となり、検出信号VO2Rよりも早く閾値VBに達し、制御装置51は、酸素センサ35の応答遅れが十分に小さい状態での空燃比反転タイミングを検出することになる。
制御装置51は、ステップS111で仮想センサ出力VVO2Rを求めると、次のステップS112で、VB<VVO2R<VAを満たすか否かを判断する。
つまり、制御装置51は、酸素ストレージ容量の推定を実施する期間の開始タイミングを検出信号VO2Rに基づき検出し、終了タイミングを仮想センサ出力VVO2Rに基づき検出し、ステップS111の判定は、仮想センサ出力VVO2Rに基づく終了タイミングの検出処理に相当する。
VB<VVO2R<VAを満たす場合、換言すれば、酸素ストレージ容量の推定を実施する期間内である場合、制御装置51は、ステップS113に進み、触媒劣化診断の実施条件から外れたか否かを判断する。
触媒劣化診断の実施条件を継続して満たしている場合、制御装置51は、ステップS111に戻って仮想センサ出力VVO2Rを更新する。
一方、例えば、燃料カットが実施されたり、内燃機関11が過渡運転されたりして、触媒劣化診断の実施条件から外れた場合、制御装置51は、ステップS114に進み、第1触媒装置31の酸素ストレージ容量の算出値をリセットし、酸素ストレージ容量の算出及び算出結果に基づく触媒劣化診断をキャンセルする。
また、触媒劣化診断の実施条件を満たした状態で、VB<VVO2R<VAの条件を満たさなくなった場合、制御装置51は、ステップS117(酸素ストレージ容量演算部)に進んで、触媒診断終了フラグFDに、触媒劣化診断が終了したことを示す1をセットする。
制御装置51は、VB<VVO2R<VAの条件を満たさなくなると、検出信号VO2Rに基づき検出した開始タイミングからの時間及び空気量に基づき、第1触媒装置31の酸素ストレージ容量を推定し、推定した酸素ストレージ容量と判定閾値との比較に基づき、第1触媒装置31の劣化の有無を判定する。
例えば、制御装置51がアクティブ制御によって空燃比をリッチからリーンにシフトさせた場合、酸素ストレージ容量を推定するための時間計測の区間は、以下のようになる。
制御装置51は、アクティブ制御によって空燃比をリッチからリーンにシフトさせた場合、VO2R≧VAの状態からVO2R<VAの条件を満たすようになった時点を、酸素ストレージ容量を推定するための時間計測の開始タイミングとする。
その後、制御装置51は、VB<VVO2Rの状態からVB≧VVO2Rの条件を満たすようになった時点を、酸素ストレージ容量を推定するための時間計測の終了タイミングとし、前記開始タイミングから前記終了タイミングまでの経過時間に基づき、第1触媒装置31の酸素ストレージ容量を推定する。
空燃比をリッチからリーンにシフトさせたときに、第1触媒装置31が吸着する酸素量が飽和量に達して第1触媒装置31下流の空燃比がリッチからリーンになるのに要する時間は、第1触媒装置31の酸素ストレージ容量(最大酸素ストレージ量)が劣化によって少なくなっているときほど短くなるから、前記経過時間は、酸素ストレージ容量が少なくなっているほど短い時間となる。
また、第1触媒装置31に流入する酸素の量が多いほど、第1触媒装置31の酸素量が飽和量に達するのに要する時間は短くなる。
したがって、制御装置51は、前記経過時間と前記経過時間内における空気量とから、第1触媒装置31の酸素ストレージ容量を推定することができ、推定した現時点での酸素ストレージ容量と初期の酸素ストレージ容量とを比較することで、第1触媒装置31の劣化の有無を判定できる。
そして、制御装置51は、第1触媒装置31の劣化を判定すると、劣化判定の履歴を不揮発性メモリ51A2に記憶したり、第1触媒装置31の劣化発生を車両の運転者などに警告するための処理を実施したりする。
制御装置51は、ステップS114で酸素ストレージ容量の算出値をリセットした後にステップS115に進み、また、ステップS117で触媒診断終了フラグFDに1をセットした後もステップS115に進む。
制御装置51は、ステップS115で、ステップS109で1をセットした仮想センサ出力VVO2Rの演算許可フラグFVCを零にリセットする。
仮想センサ出力VVO2Rの演算許可フラグFVCを零にリセットするタイミングとしては、例えばVO2R<VBとき、またはVO2R<VBからVO2R≧VBとなったときとすることで酸素ストレージ容量OSの算出を終了させることができる。
また、制御装置51は、次のステップS116で、ステップS110で1をセットした酸素ストレージ容量OSの算出許可フラグFOSを零にリセットする。
このように、制御装置51は、酸素センサ35の検出信号VO2Rの応答遅れ度合い(応答遅れの大きさ)に基づき、応答遅れが十分に小さい出力変化を模擬する仮想センサ出力VVO2Rを求め、この仮想センサ出力VVO2Rに基づき酸素ストレージ容量を算出する期間を定める。
したがって、酸素センサ35に応答遅れがあっても、酸素ストレージ容量の推定精度が低下することを抑止できる。
また、酸素センサ35に応答遅れがあっても、酸素ストレージ量が最大量(飽和量)若しくは最小量(空)になっている期間が過剰に長くなることを抑止でき、触媒診断中の排気性状の悪化を抑止できる。
次に、ステップS118以降で実施される、酸素センサ35の応答遅れ度合いRDD及び最大応答遅れ度合いRDDmaxの算出処理を詳細に説明する。
制御装置51は、ステップS118で、内燃機関11が燃料カット中であるか否かを判断する。
制御装置51は、後述するように、燃料カット中に酸素センサ35の応答遅れ度合いRDDを算出するので、燃料カット中でない場合は、ステップS119-ステップS127の応答遅れ度合いRDD及び最大応答遅れ度合いRDDmaxの算出処理を迂回して、ステップS128に進む。
そして、制御装置51は、ステップS128で、内燃機関11の運転・停止のメインスイッチであるイグニッションスイッチ(IGSW)がオンからオフに切り替えられたか否かを判断し、イグニッションスイッチがオン状態を維持していれば、ステップS105に戻る。
一方、燃料カット中である場合、制御装置51は、ステップS119に進み、酸素センサ35の検出信号VO2Rが閾値VA(第1閾値)以上であるか否かを判断する。
制御装置51は、燃料カットに伴って、酸素センサ35の検出信号VO2Rが閾値VAから閾値VBにまで低下するのに要する時間(以下、応答時間Δtと称する。)を計測し、計測した応答時間Δtに基づき酸素センサ35の応答遅れ度合いRDDを求める。
したがって、燃料カット開始時において酸素センサ35の検出信号VO2Rが閾値VA以上であることが、酸素センサ35の応答遅れ度合いRDDの算出条件になる。
このため、燃料カット開始時において酸素センサ35の検出信号VO2Rが閾値VAを下回っている場合、制御装置51は、酸素センサ35の応答遅れ度合いRDDの算出条件を満たしていないと判断して、ステップS128に進む。
一方、燃料カット開始時において酸素センサ35の検出信号VO2Rが閾値VA以上である場合、制御装置51は、酸素センサ35の応答遅れ度合いRDDの算出条件を満たしていると判断して、ステップS120に進む。
制御装置51は、ステップS120で、酸素センサ35の検出信号VO2Rが閾値VAを下回るようになったか否かを判断する。
ここで、酸素センサ35の検出信号VO2Rが閾値VA以上である場合、制御装置51はステップS120の判断処理を繰り返し、燃料カットの開始に伴って第1触媒装置31下流側の排気空燃比がリーン化して、酸素センサ35の検出信号VO2Rが閾値VAを下回るようになるまで待機する。
そして、酸素センサ35の検出信号VO2Rが閾値VAを下回ると、制御装置51は、ステップS121に進み、応答時間Δtの計測及び応答時間Δtの計測区間内での空気流量(内燃機関11の吸入空気流量)の計測を開始する。
次いで、制御装置51は、ステップS122で、酸素センサ35の検出信号VO2Rが閾値VB(第2閾値)を下回ったか否か、つまり、酸素センサ35の検出信号VO2Rが閾値VAから閾値VBにまで低下したか否かを判断する。
ここで、酸素センサ35の検出信号VO2Rが閾値VB以上である場合、制御装置51はステップS122の判断処理を繰り返し、酸素センサ35の検出信号VO2Rが閾値VBを下回るようになるまで、応答時間Δtの計測及び空気流量の計測を継続する。
そして、酸素センサ35の検出信号VO2Rが閾値VBを下回ると、制御装置51は、ステップS123に進み、応答時間Δtの計測及び空気流量の計測を終了させる。
図8は、応答時間Δtを説明するためのタイムチャートである。
燃料カットの開始時点で閾値VAを上回っていた検出信号VO2Rが閾値VAにまで低下すると、応答時間Δtの計測が開始され、検出信号VO2Rが閾値VAから閾値VBにまで低下するように要した時間が応答時間Δtとして計測される。
この応答時間Δtは、酸素センサ35の応答遅れが初期状態よりも拡大することで、より長い時間になり、酸素センサ35の応答遅れ度合いRDDに相関する値である。
次いで、制御装置51は、ステップS124(応答遅れ度合い演算部)に進み、応答時間Δtに基づく応答遅れ度合いRDDの算出処理を実施する。
ここで、応答時間Δtは、応答時間Δtの計測区間内での空気流量、つまり、応答時間Δtの計測区間内で第1触媒装置31に流入する空気流量に影響されて変化し、第1触媒装置31に流入する空気流量(換言すれば、酸素量)が少ないほど延びる。
また、酸素センサ35の応答遅れが許容レベルを超えて大きくなっているとき、換言すれば、酸素センサ35の応答遅れが故障レベルであるときは、酸素センサ35の検出信号VO2Rに基づき第1触媒装置31の酸素ストレージ容量を十分な精度で検出することができない。
そこで、制御装置51は、応答時間Δtの計測区間内(換言すれば、応答時間Δt内)での空気流量の平均値に基づき、応答時間Δtの上限値Δtmaxを設定し、計測した応答時間Δtが上限値Δtmaxを上回る場合、酸素センサ35の検出信号VO2R(仮想センサ出力VVO2R)に基づく触媒劣化診断を禁止する(劣化判定停止部)。
図9は、応答時間Δtの計測区間内での空気流量の平均値と、応答時間Δtの上限値Δtmaxとの相関を示す線図である。
前述したように、応答時間Δtは、第1触媒装置31に流入する空気流量が少ないほど延びるため、制御装置51は、応答時間Δtの上限値Δtmaxを、応答時間Δtの計測区間における空気流量の平均値が少ないほどより長い時間に設定する。
そして、制御装置51は、計測した応答時間Δtが、酸素センサ35の正常状態(初期状態)での応答時間Δt(i)と、上限値Δtmaxとで挟まれる領域内であるときに、応答時間Δtに基づく応答遅れ度合いRDDの算出処理を実施する。
図10は、応答時間Δtの計測結果に基づく応答遅れ度合いRDDの算出処理を説明するための線図である。
制御装置51は、応答時間Δtを計測したときの空気流量の平均値に対応する、酸素センサ35の正常状態(初期状態)での応答時間Δt(i)を、応答時間Δtの基準値Δtst(基準応答時間)に設定する。
そして、制御装置51は、基準値Δtstと、計測した応答時間Δtとに基づき、下式にしたがって応答遅れ度合いRDDを算出する。
RDD=1+{(Δt-Δtst)/Δtst}
これにより、応答遅れ度合いRDDは、計測した応答時間Δtが基準値Δtstよりも長くなるほど大きな値に設定される。
制御装置51は、ステップS124で応答遅れ度合いRDDを算出すると、次のステップS125で、今回ステップS124で求めた応答遅れ度合いRDDが、それまでの最大応答遅れ度合いRDDmax(現在の最大応答遅れ度合いRDDmaxの記憶値)よりも大きいか否かを判断する。
ここで、今回ステップS124で求めた応答遅れ度合いRDDが、それまでの最大応答遅れ度合いRDDmaxよりも大きい場合、制御装置51は、ステップS126に進み、今回ステップS124で求めた応答遅れ度合いRDDの値を最大応答遅れ度合いRDDmaxに設定して最大応答遅れ度合いRDDmaxを更新する。
一方、今回ステップS124で求めた応答遅れ度合いRDDが、それまでの最大応答遅れ度合いRDDmax以下である場合、制御装置51は、ステップS126を迂回することで、それまでの最大応答遅れ度合いRDDmaxを保持する。
制御装置51は、最大応答遅れ度合いRDDmaxの更新処理を終えると、ステップS127で、現状の最大応答遅れ度合いRDDmaxに基づき、仮想センサ出力VVO2Rの演算に用いる補正値HOSを設定する(図5参照)。
次いで、制御装置51は、ステップS128に進み、イグニッションスイッチがオンからオフに切り替わったか否かを判断する。
そして、イグニッションスイッチがオン状態に維持されている場合、制御装置51は、ステップS105に戻り、条件が揃えば、触媒診断や最大応答遅れ度合いRDDmaxの更新などを実施する。
一方、イグニッションスイッチがオンからオフに切り替わると、制御装置51は、ステップS129に進み、現状の最大応答遅れ度合いRDDmax(揮発性メモリの記憶値)を不揮発性メモリ51A2に格納する。
図11は、最大応答遅れ度合いRDDmaxの更新処理の一態様を示すタイムチャートである。
制御装置51は、内燃機関11の燃料カットが行われるときに応答遅れ度合いRDDを求め、酸素センサ35の応答遅れが拡大して最大応答遅れ度合いRDDmaxよりも大きな応答遅れ度合いRDDを算出すると、新たに算出した応答遅れ度合いRDDに基づき最大応答遅れ度合いRDDmaxを更新する(ステップS126)。
そして、イグニッションスイッチがオンからオフに切り替わると、制御装置51は、その時点での最大応答遅れ度合いRDDmaxを不揮発性メモリ51A2に格納し、次に内燃機関11が始動されるまで最大応答遅れ度合いRDDmaxのデータを保存する(ステップS129)。
次いで、イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わり、制御装置51が起動すると、制御装置51は、不揮発性メモリ51A2に記憶してある前回トリップで求めた最大応答遅れ度合いRDDmaxを読み出し(ステップS101)、読み出した最大応答遅れ度合いRDDmaxを初期値として今回のトリップでの最大応答遅れ度合いRDDmaxの更新を開始する。
ここで、制御装置51は、最大応答遅れ度合いRDDmaxの更新処理において、最大応答遅れ度合いRDDmaxが上限値を超えないように制限することができる。
上記のように、前回トリップで求めた最大応答遅れ度合いRDDmaxを今回トリップでの初期値とすれば、内燃機関11の始動直後から酸素センサ35の応答遅れを補償した触媒劣化診断を実施することが可能となる。
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。
例えば、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
11…内燃機関、31…第1触媒装置(触媒装置)、35…酸素センサ(排気センサ)、51…制御装置

Claims (8)

  1. 排気管に配置される酸素ストレージ能力を有した触媒装置と、前記触媒装置の下流側の排気空燃比を検出する排気センサと、を有する内燃機関の制御装置であって、
    前記触媒装置の酸素ストレージ容量に基づき前記触媒装置の劣化を判定する劣化判定部を備え、
    前記劣化判定部は、
    前記排気センサの応答遅れ度合いを求める応答遅れ度合い演算部と、
    前記内燃機関の空燃比をリッチとリーンに交互に切り替えるアクティブ制御部と、
    前記アクティブ制御部によって空燃比の切り替えが行われるときに、前記応答遅れ度合いに基づき前記排気センサの出力を補正して仮想センサ出力を求める仮想センサ出力演算部と、
    前記仮想センサ出力と閾値との比較に基づいて設定された期間で前記酸素ストレージ容量を求める酸素ストレージ容量演算部と、
    を有する、内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記仮想センサ出力演算部は、
    前記排気センサの出力を、前記応答遅れ度合いに基づく補正値によって出力変化を助長する方向に補正して、前記仮想センサ出力を求める、
    内燃機関の制御装置。
  3. 請求項1記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記応答遅れ度合い演算部は、
    前記内燃機関への燃料供給が停止された後、前記排気センサの出力が第1閾値から第2閾値にまで変化するときの応答時間を計測し、
    前記応答時間と基準応答時間とに基づき前記応答遅れ度合いを求める、
    内燃機関の制御装置。
  4. 請求項3に記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記応答遅れ度合い演算部は、
    前記応答時間での空気量に応じて前記基準応答時間を設定する、
    内燃機関の制御装置。
  5. 請求項3記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記劣化判定部は、劣化判定停止部を更に有し、
    前記劣化判定停止部は、
    前記応答時間が上限値を超えるときに、前記仮想センサ出力を用いた劣化判定を停止させる、
    内燃機関の制御装置。
  6. 請求項5に記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記劣化判定停止部は、
    前記応答時間での空気量に応じて前記上限値を設定する、
    内燃機関の制御装置。
  7. 請求項3記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記仮想センサ出力演算部は、
    前記応答遅れ度合い演算部が求めた前記応答遅れ度合いのうちの最大値に基づき、前記仮想センサ出力を求める、
    内燃機関の制御装置。
  8. 請求項7に記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記制御装置は、不揮発性メモリを備え、
    前記仮想センサ出力演算部は、
    イグニッションスイッチがオフされたときに、前記不揮発性メモリに前記応答遅れ度合いの最大値を格納し、
    前記イグニッションスイッチがオンされたときに、前記不揮発性メモリに格納されている前記応答遅れ度合いの最大値を初期値として、前記最大値を更新する、
    内燃機関の制御装置。
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