JP2022016019A - タイヤ、車両及びタイヤ設計方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022016019000001
【課題】ゼロではないキャンバー角が付与された状態で優れた排水性能を発揮できるタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド部2には、タイヤ周方向に連続して延びる複数の周方向溝が形成される。正規リムに装着され、正規内圧が充填され、ゼロではない予め定められたキャンバー角θで正規荷重を負荷して平面に接地させたとき、タイヤ周方向の接地長さが最も大きくなるタイヤ周方向線を傾斜接地中心線GLとしたとき、周方向溝は、傾斜接地中心線GLに対してタイヤ軸方向の第1の側S1に配される第1周方向溝3と、傾斜接地中心線GLに対してタイヤ軸方向の第2の側S2に配される第2周方向溝4とを含む。
【選択図】 図2

Description

本発明は、トレッドパターンを有するタイヤ等に関する。
従来、トレッド部の溝形状を特定することにより、排水性能の向上が図られたタイヤが検討されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005-145307号公報
サーキットを走行する車両には、ゼロではないやや大きいネガティブキャンバー角が予め付与されていることが多い。しかしながら、上記特許文献1に記載されたタイヤにキャンバー角が付与されると、接地形状が変化し、所望の排水性能が発揮されない場合がある。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、ゼロではないキャンバー角が付与された状態で優れた排水性能を発揮できるタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部には、タイヤ周方向に連続して延びる複数の周方向溝が形成され、正規リムに装着され、正規内圧が充填され、ゼロではない予め定められたキャンバー角で正規荷重を負荷して平面に接地させたとき、タイヤ周方向の接地長さが最も大きくなるタイヤ周方向線を傾斜接地中心線としたとき、前記周方向溝は、前記傾斜接地中心線に対してタイヤ軸方向の第1の側に配される第1周方向溝と、前記傾斜接地中心線に対してタイヤ軸方向の第2の側に配される第2周方向溝とを含む。
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記キャンバー角の絶対値は、2゜~4゜である、ことが望ましい。
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記トレッド部には、タイヤ赤道に対して非対称なトレッドパターンが形成されている、ことが望ましい。
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記第1周方向溝及び前記第2周方向溝は、前記傾斜接地中心線に対して対称に配されている、ことが望ましい。
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記第1周方向溝及び前記第2周方向溝は、タイヤ赤道に対して前記第1側に配されている、ことが望ましい。
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記周方向溝の幅は、トレッド幅の3~10%である、ことが望ましい。
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記周方向溝は、2本のみである、ことが望ましい。
本発明に係る前記タイヤにおいて、タイヤ子午断面において、前記第1周方向溝及び前記第2周方向溝によって区分される陸部の踏面のプロファイルが円弧状である、ことが望ましい。
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記陸部のタイヤ軸方向長さは、15~60mmである、ことが望ましい。
本発明に係る前記タイヤにおいて、前記トレッド部は、車両への装着の向きが指定されることにより、車両装着時に車両内側に位置する内側トレッド部と、車両装着時に車両外側に位置する外側トレッド部とを含み、タイヤ子午断面において、前記内側トレッド部の踏面のプロファイルの曲率半径が前記外側トレッド部の踏面のプロファイルの曲率半径よりも小さい、ことが望ましい。
本発明は、前記タイヤが装着された車両であって、前記タイヤは、-4゜~-2゜の対地キャンバー角で装着される。
本発明は、前記タイヤを設計する方法であって、前記傾斜接地中心線のタイヤ軸方向の位置を計算する計算工程と、前記傾斜接地中心線に対して、前記第1周方向溝及び前記第2周方向溝を配置する工程とを含み、前記計算工程は、タイヤ子午断面において、タイヤ軸方向に対して前記キャンバー角に相当する角度だけ傾斜した仮想線が前記トレッド部の踏面のプロファイルと接する接点を求める工程と、前記接点を通るタイヤ周方向に平行な線を求め、前記傾斜接地中心線を得る工程とを含む。
本発明の前記タイヤでは、ゼロではない予め定められた前記キャンバー角での前記傾斜接地中心線に対して、第1の側に第1周方向溝が、第2の側に第2周方向溝がそれぞれ配される。前記傾斜接地中心線の両側に周方向溝が配されるので、前記キャンバー角が付与された状態で、優れた排水性能が得られる。これにより、本発明のタイヤは、実際の車両に装着された状態で、優れた排水性能を発揮する。
本発明のタイヤが装着される車両の正面図である。 図1のタイヤのトレッド部の子午断面図である。 図1のタイヤの傾斜負荷状態での接地形状を示す図である。 本実施形態のタイヤ設計方法の手順を示すフローチャートである。 図4の接点計算工程を示す図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態のタイヤ1が装着される車両100を示している。本実施形態のタイヤ1は、サーキットを走行する車両100に好適である。
本タイヤ1は、予め定められた対地キャンバー角θとなるように、車両100に装着されるのが望ましい。サーキット走行において設定される対地キャンバー角θは、例えば、-4゜~-2゜である。
図2は、タイヤ1のトレッド部2の子午断面図である。図2に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、トレッド部2を有している。
トレッド部2には、タイヤ周方向に連続して延びる複数の周方向溝、本実施形態では、周方向溝3、4が形成されている。周方向溝3、4等により、トレッド部2の踏面20にトレッドパターンTPが形成される。
本実施形態の周方向溝3、4の幅は、トレッド幅TWの3~10%が望ましい。
上記「トレッド幅TW」とは、トレッド端Te、Te間のタイヤ軸方向の距離を意味する。「トレッド端Te」とは、正規状態のタイヤ1に、正規荷重を負荷しかつキャンバー角0度で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置を意味する。
「正規状態」とは、タイヤを正規リム(図示省略)に装着し、かつ、正規内圧を充填した無負荷の状態である。以下、特に言及されない場合、タイヤの各部の寸法等はこの正規状態で測定された値である。
「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば"Measuring Rim" である。
「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば"最大負荷能力"、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY"である。
レース用のタイヤのように、適用される規格がない場合、正規リム、正規内圧及び正規荷重には、メーカにより推奨されるリム、空気圧及び荷重が適用される。
周方向溝3、4の幅がトレッド幅TWの3%以上であることにより、排水性能が高められ、ウェット路面でのラップタイムの短縮が容易となる。一方、周方向溝3、4の幅がトレッド幅TWの10%以下であることにより、トレッド部2のタイヤ軸方向の剛性が高められ、ドライ路面での操縦安定性能が向上しラップタイムの短縮が容易となる。
図3は、正規状態のタイヤ1にキャンバー角θで正規荷重を負荷して、平面に接地させたとき(傾斜負荷状態とする)の接地形状を示している。図3において、タイヤ1の接地領域は、ドットによるハッチングで描かれている。
キャンバー角θは、ゼロではない予め定められた角度である。図1に示されるように、サーキット走行において設定される対地キャンバー角θは、-4゜~-2゜が多いため、キャンバー角θの絶対値は、2゜~4゜が望ましい。
図3の傾斜負荷状態において、タイヤ周方向の接地長さが最も大きくなるタイヤ周方向線は、傾斜接地中心線GLとして表される。
本実施形態のタイヤ1では、第1周方向溝3が、傾斜接地中心線GLに対してタイヤ軸方向の第1の側S1に配される。そして、第2周方向溝4が、傾斜接地中心線GLに対してタイヤ軸方向の第2の側S2に配される。第1の側S1と第2の側S2とは、傾斜接地中心線GLに対して互いに逆の位置関係にある。
本実施形態のタイヤ1では、傾斜接地中心線GLに対して、第1の側S1に第1周方向溝3が、第2の側S2に第2周方向溝4がそれぞれ配される。すなわち、傾斜接地中心線GLの両側に周方向溝が配されるので、キャンバー角θが付与された状態で、特に、ウェット路面での制動時に優れた排水性能が得られる。これにより、本発明のタイヤ1は、実際の車両に装着された状態で、優れた排水性能を発揮する。
トレッド部2には、タイヤ赤道CLに対して非対称なトレッドパターンTPが形成されている、のが望ましい。例えば、比較的大きなキャンバー角θが設定される車両に装着されるタイヤ1にあっては、タイヤ赤道CLに対して第1の側S1に、第1周方向溝3及び第2周方向溝4を配することにより、第1の側S1での排水性能が高められ、ウェット路面でのラップタイムの短縮が容易となる。また、第2の側S2でのタイヤ軸方向の剛性が高められ、ドライ路面での操縦安定性能が向上しラップタイムの短縮が容易となる。
第1周方向溝3及び第2周方向溝4は、傾斜接地中心線GLに対して対称に配されている、のが望ましい。このような第1周方向溝3及び第2周方向溝4によって、車両装着時を想定した傾斜負荷状態で、傾斜接地中心線GLに対して第1周方向溝3及び第2周方向溝4がバランスよく配置される。従って、排水性能が高められ、ウェット路面でのラップタイムの短縮が容易となる。
本実施形態のタイヤ1では、本実施形態のタイヤ1では、傾斜接地中心線GLの両側に周方向溝が配されるので、2本の周方向溝3,4であっても優れた排水性能が得られ、ウェット路面でのラップタイムの短縮が期待できる。従って、周方向溝の本数は、2本のみが望ましい。このようなタイヤ1は、タイヤ軸方向の剛性が高く、ドライ路面での操縦安定性能が向上しラップタイムの短縮も期待できる。
図2に示されるように、本タイヤ1は、トレッド部2に、第1周方向溝3及び第2周方向溝4によって区分される陸部5を有している。傾斜接地中心線GLの近傍は、傾斜負荷状態での接地圧が高い領域である。傾斜接地中心線GL上に陸部5が配されることにより、
大きなコーナリングフォースを発生しやすくなり、ドライ路面での操縦安定性能が向上しラップタイムの短縮が容易となる。
陸部5における踏面20のプロファイルが円弧状であることが望ましい。踏面20のプロファイルが円弧状である陸部5によれば、図3に示されるように、陸部5におけるタイヤ周方向の接地端が凸状となる。従って、ウェット路面において、傾斜負荷状態で陸部5が接地する際に、陸部5の踏面20によって、図中矢印で示されるように傾斜接地中心線GLの両側に水がかき分けられ、周方向溝3,4に流入する。これにより、周方向溝3,4への排水効率が高められ、ウェット路面でのラップタイムの短縮が容易となる。
陸部5のタイヤ軸方向長さWは、15~60mmが望ましい。長さWが15mm以上であることにより、傾斜接地中心線GLの近傍でのトレッド部2のタイヤ軸方向の剛性が高められ、ドライ路面での操縦安定性能が向上しラップタイムの短縮が容易となる。長さWが60mm以下であることにより、傾斜接地中心線GLの近傍での排水性能が高められ、ウェット路面でのラップタイムの短縮が容易となる。
本実施形態のタイヤ1は、車両100への装着の向きが指定されることが望ましい。例えば、図1に示されるように、第1の側S1が車両内側に、第2の側S2が車両外側にそれぞれ位置するように、指定されることが望ましい。これにより、直進時に大きな接地圧が掛かる車両内側に位置する周方向溝3,4によって制動時に良好な排水性能が得られ、ウェット路面でのラップタイムの短縮が容易となる。また、コーナリング時に大きな接地圧が掛かる車両外側に周方向溝3,4が配されていないので、タイヤ軸方向の剛性が高められ、ドライ路面での操縦安定性能が向上しラップタイムの短縮が容易となる。
上記指定に基づいて車両100に装着される本タイヤ1は、内側トレッド部21と外側トレッド部22を有する。内側トレッド部21は、車両内側である第1の側S1に位置するトレッド部2である。外側トレッド部22は、車両外側である第2の側S2に位置するトレッド部2である。
図2に示されるように、タイヤ1では、内側トレッド部21の踏面20のプロファイルの曲率半径R1が、外側トレッド部22の踏面20のプロファイルの曲率半径R2よりも小さい、のが望ましい。このような曲率半径R1の内側トレッド部21によって、直進時に大きな接地圧が掛かる内側トレッド部21で良好な排水性能が得られ、ウェット路面でのラップタイムの短縮が容易となる。このような曲率半径R2の外側トレッド部22によって、コーナリング時に大きな接地圧が掛かる外側トレッド部22の接地面積が大きくなり、ドライ路面での操縦安定性能が向上しラップタイムの短縮が容易となる。
図4は、本実施形態のタイヤ1を設計する方法の手順を示している。タイヤ設計方法は、
計算工程#1と、溝配置工程#2とを含んでいる。
計算工程#1では、傾斜接地中心線GLのタイヤ軸方向の位置が計算される。傾斜接地中心線GLの位置の計算には、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びCPUの動作を司るプログラム及び各種の情報を記憶するメモリ等を有するコンピューター装置が用いられる。
計算工程#1は、接点計算工程#11と、傾斜接地中心線計算工程#12とを含んでいる。
図5は、接点計算工程#11を示している。接点計算工程#11では、仮想線VLと踏面20のプロファイルとの接点CPが計算される。「仮想線VL」とは、接点CPの計算に用いられる架空の線であり、タイヤ子午断面において、タイヤ軸方向に対してキャンバー角に相当する角度θだけ傾斜した線である。角度θは、タイヤ1が装着される車両のホイール・アラインメントに応じて設定される。
接点計算工程#11では、仮想線VLがタイヤ半径方向に移動され、仮想線VLと踏面20のプロファイルとの接点CPが計算される。接点CPは、キャンバー角θが付与されたタイヤ1が平面に接地するときの中心とみなされる。
傾斜接地中心線計算工程#12では、接点CPを通るタイヤ周方向に平行な線が計算される。接点CPを通るタイヤ周方向に平行な線は、傾斜接地中心線GLとみなされる。従って、タイヤ赤道CLから接点CPまでの距離を計算し、タイヤ赤道CLからタイヤ軸方向に上記距離だけずれた平行線を作図等することにより、傾斜接地中心線GLが得られる。
本タイヤ設計方法では、上記平行な線を傾斜接地中心線GLとみなすことにより、簡素な計算で傾斜接地中心線GLを得ることが可能となる。
溝配置工程#2では、傾斜接地中心線GLに対して、第1周方向溝3及び第2周方向溝4が配置される。第1周方向溝3及び第2周方向溝4は、例えば、予め設定された陸部5のタイヤ軸方向長さWに応じて配置される。その後、必要に応じて他の溝(例えば、タイヤ軸方向に延びる横溝等)が配置される。
本タイヤ設計方法によれば、簡素な計算で傾斜接地中心線GLを得て、第1周方向溝3及び第2周方向溝4が配置され、トレッドパターンTPが設計される。
以上、本発明のタイヤ1が詳細に説明されたが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施される。例えば、本発明は、大きなキャンバー角θが設定されるサーキット走行車両に装着されるタイヤとして特に好適であるが、そのような車両に限られることなく、ゼロではないキャンバー角が付与される車両に広く用いることもできる。
また、トレッド部2には、第1周方向溝3及び第2周方向溝4以外の溝、例えば、タイヤ軸方向に延びる横溝等が設けられていてもよい。また、幅がトレッド幅TWの3%未満の周方向溝が設けられていてもよい。
図2、3の基本パターンを有するサイズ:205/55R16のタイヤが、表1の仕様に基づいて試作され、サイズ:16×7.0Jのリムに組み込まれ、220kPAの内圧が充填された。上記リムは、排気量:2000ccのFR車両の4輪に装着され、ウェット性能及びドライ性能が評価された。各試供タイヤの仕様のうち、表1に記載されていないものは共通である。テスト方法は、以下の通りである。
<ウェット性能>
上記車両が、水深2mmの水たまりを有するアスファルト路面のテストコースに持ち込まれ、1名乗車におけるフルブレーキング時の制動Gが測定された。結果は、実施例1を100とする指数であり、数値が大きい程、ウェット性能が優れていることを示す。
<ドライ性能>
上記車両が、ドライ状態の上記テストコースに持ち込まれ、1名乗車における操縦安定性能がテストドライバーの官能によって評価された。結果は、実施例1を100とする指数であり、数値が大きい程、ドライ性能が優れていることを示す。
なお、ウェット性能の指数と、ドライ性能の評点の和をとることにより、総合的な性能を評価することもできる。
Figure 2022016019000002
表1から明らかなように、実施例のタイヤは、比較例に比べてウェット性能とドライ性能とがバランスよく有意に向上していることが確認できた。
図2、3の基本パターンを有する上記サイズのタイヤが、表2の仕様に基づいて試作され、上記タイヤと同様にウェット性能及びドライ性能が評価された。
<ウェット性能>
結果は、実施例2を100とする指数であり、数値が大きい程、ウェット性能が優れていることを示す。
<ドライ性能>
結果は、実施例2を100とする指数であり、数値が大きい程、ドライ性能が優れていることを示す。
Figure 2022016019000003
図2、3の基本パターンを有する上記サイズのタイヤが、表3の仕様に基づいて試作され、上記タイヤと同様にウェット性能及びドライ性能が評価された。
<ウェット性能>
結果は、実施例5を100とする指数であり、数値が大きい程、ウェット性能が優れていることを示す。
<ドライ性能>
結果は、実施例5を100とする指数であり、数値が大きい程、ドライ性能が優れていることを示す。
Figure 2022016019000004
図2、3の基本パターンを有する上記サイズのタイヤが、表4の仕様に基づいて試作され、上記タイヤと同様にウェット性能及びドライ性能が評価された。
<ウェット性能>
結果は、実施例7を100とする指数であり、数値が大きい程、ウェット性能が優れていることを示す。
<ドライ性能>
結果は、実施例7を100とする指数であり、数値が大きい程、ドライ性能が優れていることを示す。
Figure 2022016019000005
図2、3の基本パターンを有する上記サイズのタイヤが、表5の仕様に基づいて試作され、上記タイヤと同様にウェット性能及びドライ性能が評価された。
<ウェット性能>
結果は、実施例11を100とする指数であり、数値が大きい程、ウェット性能が優れていることを示す。
<ドライ性能>
結果は、実施例11を100とする指数であり、数値が大きい程、ドライ性能が優れていることを示す。
Figure 2022016019000006
図2、3の基本パターンを有する上記サイズのタイヤが、表6の仕様に基づいて試作され、上記タイヤと同様にウェット性能及びドライ性能が評価された。
<ウェット性能>
結果は、実施例14を100とする指数であり、数値が大きい程、ウェット性能が優れていることを示す。
<ドライ性能>
結果は、実施例14を100とする指数であり、数値が大きい程、ドライ性能が優れていることを示す。
Figure 2022016019000007
1 タイヤ
2 トレッド部
3 周方向溝
3 第1周方向溝
4 周方向溝
4 第2周方向溝
5 陸部
20 踏面
21 内側トレッド部
22 外側トレッド部
100 車両
CL タイヤ赤道
CP 接点
GL 傾斜接地中心線
R1 曲率半径
R2 曲率半径
S1 第1の側
S2 第2の側
TP トレッドパターン
TW トレッド幅
VL 仮想線
θ キャンバー角

Claims (12)

  1. トレッド部を有するタイヤであって、
    前記トレッド部には、タイヤ周方向に連続して延びる複数の周方向溝が形成され、
    正規リムに装着され、正規内圧が充填され、ゼロではない予め定められたキャンバー角で正規荷重を負荷して平面に接地させたとき、タイヤ周方向の接地長さが最も大きくなるタイヤ周方向線を傾斜接地中心線としたとき、
    前記周方向溝は、
    前記傾斜接地中心線に対してタイヤ軸方向の第1の側に配される第1周方向溝と、
    前記傾斜接地中心線に対してタイヤ軸方向の第2の側に配される第2周方向溝とを含む、
    タイヤ。
  2. 前記キャンバー角の絶対値は、2゜~4゜である、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記トレッド部には、タイヤ赤道に対して非対称なトレッドパターンが形成されている、請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 前記第1周方向溝及び前記第2周方向溝は、前記傾斜接地中心線に対して対称に配されている、請求項1ないし3のいずれかに記載のタイヤ。
  5. 前記第1周方向溝及び前記第2周方向溝は、タイヤ赤道に対して前記第1側に配されている、請求項1ないし4のいずれかに記載のタイヤ。
  6. 前記周方向溝の幅は、トレッド幅の3~10%である、請求項1ないし5のいずれかに記載のタイヤ。
  7. 前記周方向溝は、2本のみである、請求項1ないし6のいずれかに記載のタイヤ。
  8. タイヤ子午断面において、前記第1周方向溝及び前記第2周方向溝によって区分される陸部の踏面のプロファイルが円弧状である、請求項1ないし7のいずれかに記載のタイヤ。
  9. 前記陸部のタイヤ軸方向長さは、15~60mmである、請求項8に記載のタイヤ。
  10. 前記トレッド部は、車両への装着の向きが指定されることにより、車両装着時に車両内側に位置する内側トレッド部と、車両装着時に車両外側に位置する外側トレッド部とを含み、
    タイヤ子午断面において、前記内側トレッド部の踏面のプロファイルの曲率半径が前記外側トレッド部の踏面のプロファイルの曲率半径よりも小さい、請求項1ないし9のいずれかに記載のタイヤ。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載のタイヤが装着された車両であって、
    前記タイヤは、-4゜~-2゜の対地キャンバー角で装着される、
    車両。
  12. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載のタイヤを設計する方法であって、
    前記傾斜接地中心線のタイヤ軸方向の位置を計算する計算工程と、
    前記傾斜接地中心線に対して、前記第1周方向溝及び前記第2周方向溝を配置する工程とを含み、
    前記計算工程は、
    タイヤ子午断面において、タイヤ軸方向に対して前記キャンバー角に相当する角度だけ傾斜した仮想線が前記トレッド部の踏面のプロファイルと接する接点を求める工程と、
    前記接点を通るタイヤ周方向に平行な線を求め、前記傾斜接地中心線を得る工程とを含む、
    タイヤ設計方法。
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