JP2020111261A - タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライ路面でのブレーキ性能及び低燃費性能を向上し得るタイヤを提供する。【解決手段】トレッド部2を有するタイヤである。トレッド部2は、ショルダー主溝5と、少なくとも1つのミドル陸部10とを含む。タイヤ回転軸を含む子午線断面において、ミドル陸部の踏面は、基準トレッドプロファイルよりもタイヤ半径方向外側に突出するプロファイルを有する。ミドル陸部10には、複数の細溝が設けられ、細溝のそれぞれは、その長さ方向と直交する横断面において、1.5mm以下の幅でタイヤ半径方向に延びる第1部分と、第1部分のタイヤ半径方向外側に位置し、かつ、第1部分よりも大きい幅で前記踏面に開口する第2部分とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤに関し、詳しくは、トレッド部にミドル陸部が設けられたタイヤに関する。
従来、トレッド部にミドル陸部が設けられたタイヤが提案されている。例えば、下記特許文献1に記載された空気入りタイヤは、トレッド部に外側ミドル陸部及び内側ミドル陸部が設けられている。また、前記外側ミドル陸部及び前記内側ミドル陸部のそれぞれには、複数のサイプが設けられている。
特開2016−013820号公報
近年では、車両の高性能化や地球環境問題等に伴い、タイヤには、ドライ路面でのブレーキ性能及び低燃費性能の向上が要求されている。一方、大きな接地圧が作用するミドル陸部は、タイヤの性能に与える影響が大きい。
発明者らは、種々の実験の結果、ミドル陸部の踏面が基準トレッドプロファイルで構成された一般的なタイヤでは、前記ミドル陸部のタイヤ軸方向の両側の縦エッジに作用する接地圧が局部的に高くなる傾向があることを見出した。また、ミドル陸部に設けられたサイプは、そのエッジに作用する接地圧が大きくなる傾向がある。発明者らは、上述のようなミドル陸部の不均一な接地圧分布がドライ路面でのブレーキ性能及び低燃費性能に悪影響を及ぼしていることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出なされたもので、ドライ路面でのブレーキ性能及び低燃費性能を向上し得るタイヤを提供することを主たる課題としている。
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部は、タイヤ周方向に連続して延びる2本のショルダー主溝と、前記2本のショルダー主溝の間に設けられた少なくとも1つのミドル陸部とを含み、正規内圧で正規リムに装着されかつ無負荷である正規状態でのタイヤ回転軸を含む子午線断面において、前記ミドル陸部の踏面は、基準トレッドプロファイルよりもタイヤ半径方向外側に突出するプロファイルを有し、前記ミドル陸部には、複数の細溝が設けられ、前記細溝のそれぞれは、その長さ方向と直交する横断面において、1.5mm以下の幅でタイヤ半径方向に延びる第1部分と、前記第1部分のタイヤ半径方向外側に位置し、かつ、前記第1部分よりも大きい幅で前記踏面に開口する第2部分とを含む。
本発明のタイヤにおいて、前記第2部分のタイヤ半径方向の長さは、前記第1部分のタイヤ半径方向の長さよりも小さいのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第2部分のタイヤ半径方向の長さは、1.0〜2.0mmであるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記踏面における前記第2部分の幅は、2.0〜4.0mmであるのが望ましい。
本発明のタイヤの前記ミドル陸部は、前記子午線断面において、前記基準トレッドプロファイルから前記踏面までの最大突出量が0.05〜0.15mmであるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記最大突出量は、前記第2部分のタイヤ半径方向の長さの0.05〜0.20倍であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記トレッド部は、トレッド端と前記ショルダー主溝との間に区分されたショルダー陸部を含み、前記ショルダー陸部には、タイヤ軸方向に延びる複数のショルダー横溝が設けられ、前記ショルダー横溝のそれぞれは、その長さ方向と直交する横断面において、溝縁と、溝壁本体と、前記溝縁から前記溝壁本体まで斜めに延びる面取り部とを含んでいるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記面取り部の深さは、前記第2部分のタイヤ半径方向の長さよりも大きいのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記ショルダー横溝の深さ方向に対する前記面取り部の角度は、前記細溝の深さ方向に対する前記第2部分の溝壁の角度よりも大きいのが望ましい。
本発明のタイヤのトレッド部は、タイヤ周方向に連続して延びる2本のショルダー主溝と、前記2本のショルダー主溝の間に設けられた少なくとも1つのミドル陸部とを含む。正規内圧で正規リムに装着されかつ無負荷である正規状態でのタイヤ回転軸を含む子午線断面において、前記ミドル陸部の踏面は、基準トレッドプロファイルよりもタイヤ半径方向外側に突出するプロファイルを有する。このようなミドル陸部は、タイヤ軸方向の両側の縦エッジ付近の接地圧が緩和される。
本発明のタイヤにおいて、前記ミドル陸部には、複数の細溝が設けられている。前記細溝のそれぞれは、その長さ方向と直交する横断面において、1.5mm以下の幅でタイヤ半径方向に延びる第1部分と、前記第1部分のタイヤ半径方向外側に位置し、かつ、前記第1部分よりも大きい幅で前記踏面に開口する第2部分とを含む。前記細溝は、ミドル陸部の踏面に接地圧が作用したときに前記第1部分が閉じるため、前記ミドル陸部の過度な変形を抑制し、ひいては低燃費性能を高めることができる。また、前記第2部分は、前記細溝の溝縁付近の接地圧を緩和する。
以上のように、本発明のタイヤは、前記ミドル陸部のプロファイル及び前記細溝の構成によって、前記ミドル陸部の縦エッジや細溝の溝縁に作用する接地圧が緩和される。したがって、前記ミドル陸部の局所的な発熱が抑制されて優れた低燃費性能が発揮される。また、前記ミドル陸部の接地圧が均一化に向かうため、ミドル陸部の踏面全体によって大きな摩擦力が発揮され、ドライ路面でのブレーキ性能が高められる。
本発明の一実施形態のタイヤのトレッド部の展開図である。 図1のA−A線断面図である。 図1の第1ミドル陸部及び第2ミドル陸部の拡大図である。 図2のB−B線断面図である。 図3のC−C断面図である。 図1の第1ショルダー陸部の拡大図である。 図6のD−D線断面図である。 比較例のタイヤのトレッド部の展開図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。図1は、本発明の一実施形態を示すタイヤ1のトレッド部2の展開図である。本実施形態のタイヤ1は、例えば、乗用車用の空気入りタイヤとして好適に使用される。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではなく、重荷重用の空気入りタイヤや、タイヤの内部に加圧された空気が充填されない非空気式タイヤに用いられても良い。
図1に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、例えば、車両への装着の向きが指定されたトレッド部2を有する。但し、本発明は、このような態様に限定されるものではない。本実施形態のトレッド部2は、タイヤ1の車両装着時に車両外側に位置する第1トレッド端Te1と、車両装着時に車両内側に位置する第2トレッド端Te2とを有する。車両への装着の向きは、例えば、サイドウォール部(図示省略)に、文字又は記号で表示される。
第1トレッド端Te1及び第2トレッド端Te2は、空気入りタイヤの場合、正規状態のタイヤ1に正規荷重が負荷されキャンバー角0°で平面に接地したときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置である。正規状態とは、タイヤが正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも、無負荷の状態である。本明細書において、特に断りがない場合、タイヤ各部の寸法等は、前記正規状態で測定された値である。
「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
「正規荷重」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
トレッド部2は、第1トレッド端Te1と第2トレッド端Te2との間でタイヤ周方向に連続して延びる複数の主溝3と、主溝3に区分された複数の陸部4とを有する。
主溝3は、少なくとも2本のショルダー主溝5を含む。本実施形態の主溝3は、第1トレッド端Te1とタイヤ赤道Cとの間に配された第1ショルダー主溝5Aと、第2トレッド端Te2とタイヤ赤道Cとの間に配された第2ショルダー主溝5Bと、第1ショルダー主溝5Aと第2ショルダー主溝5Bとの間に配された1本又は2本のクラウン主溝6とを含む。
タイヤ赤道Cから第1ショルダー主溝5A又は第2ショルダー主溝5Bの溝中心線までのタイヤ軸方向の距離L1は、例えば、トレッド幅TWの0.15〜0.30倍であるのが望ましい。トレッド幅TWは、前記正規状態での第1トレッド端Te1から第2トレッド端Te2までのタイヤ軸方向の距離である。
本実施形態のクラウン主溝6は、例えば、タイヤ赤道C上に1本設けられている。本発明の他の態様では、例えば、2本のクラウン主溝6がタイヤ赤道Cを挟むように設けられても良い。
本実施形態の各主溝3は、例えば、タイヤ周方向に平行に直線状に延びている。各主溝3は、例えば、波状に延びるものでも良い。
各主溝3の溝幅W1は、例えば、トレッド幅TWの7.5%〜10.0%であるのが望ましい。本明細書において、主溝3の溝幅とは、前記正規状態における、両側の溝縁間の溝中心線と直行する方向の距離である。また、溝縁は、前記正規状態における溝と陸部の踏面との境界である。
図2には、トレッド部2のA−A線断面図が示されている。なお、図2は、前記正規状態におけるタイヤ回転軸を含む子午線断面図である。図2に示されるように、各主溝3の深さd1は、乗用車用の空気入りタイヤの場合、例えば、5〜10mmであるのが望ましい。なお、主溝3の深さとは、前記正規状態における、主溝3の底3dから両側の溝縁3eを結んだ仮想直線までの、前記底を通る法線の長さ方向の距離である。
図1に示されるように、陸部4は、少なくとも1つのミドル陸部10及びショルダー陸部11を含んでいる。本実施形態の陸部4は、第1ミドル陸部10Aと、第2ミドル陸部10Bと、第1ショルダー陸部11Aと、第2ショルダー陸部11Bとを含む。本実施形態のトレッド部2は、上述の3本の主溝3及び4つの陸部4で構成された所謂4リブのパターンを有している。本発明の他の態様では、例えば、クラウン主溝6が2本配されることにより、トレッド部2が5つの陸部4で構成されても良い。
第1ミドル陸部10Aは、第1ショルダー主溝5Aとクラウン主溝6との間に区分されている。第2ミドル陸部10Bは、第2ショルダー主溝5Bとクラウン主溝6との間に区分されている。第1ショルダー陸部11Aは、第1ショルダー主溝5Aと第1トレッド端Te1との間に区分されている。第2ショルダー陸部11Bは、第2ショルダー主溝5Bと第2トレッド端Te2との間に区分されている。
図3には、第1ミドル陸部10A及び第2ミドル陸部10Bの拡大図が示されている。図2に示されているように、第1ミドル陸部10Aのタイヤ軸方向の幅W2、及び、第2ミドル陸部10Bのタイヤ軸方向の幅W3は、例えば、トレッド幅TWの0.10〜0.20倍であるのが望ましい。
図4には、図3のB−B線断面図が示されている。図4は、前記正規状態におけるタイヤ回転軸を含む子午線断面図である。図4に示されるように、前記正規状態でのタイヤ回転軸を含む子午線断面において、ミドル陸部10の踏面10sは、基準トレッドプロファイル13よりもタイヤ半径方向外側に突出するプロファイルを有している。このようなミドル陸部10は、タイヤ軸方向の両側の縦エッジ付近の接地圧が緩和される。
なお、基準トレッドプロファイル13は、ミドル陸部10の踏面10sの両端、及び、当該ミドル陸部10のタイヤ赤道C側に隣り合う主溝(本実施形態ではクラウン主溝6)の溝縁を通る単一の曲率半径を持つ円弧に相当する。また、図4では、発明の特徴が理解され易いように、踏面の曲率が実物よりも大きく示されている。また、陸部の踏面とは、前記正規状態のタイヤ1に前記正規荷重が負荷されキャンバー角0°で平面に接地させたときにおける、陸部の前記平面との接触部分である。このため、主溝3の挟まれた陸部4の踏面の端は、主溝3の溝縁と一致する。
図3に示されるように、ミドル陸部10には、複数の細溝15が設けられている。
図5には、細溝15のC−C線断面図が示されている。図5に示されるように、細溝15のそれぞれは、その長さ方向と直交する横断面において、1.5mm以下の幅でタイヤ半径方向に延びる第1部分16と、第1部分16のタイヤ半径方向外側に位置し、かつ、第1部分16よりも大きい幅で踏面に開口する第2部分17とを含む。細溝15は、ミドル陸部10の踏面に接地圧が作用したときに第1部分16が閉じるため、ミドル陸部10の過度な変形を抑制し、ひいては低燃費性能を高めることができる。また、第2部分17は、細溝15の溝縁付近の接地圧を緩和する。
以上のように、本発明のタイヤは、ミドル陸部10のプロファイル及び細溝15の構成によって、ミドル陸部10の縦エッジや細溝15の溝縁に作用する接地圧が緩和される。したがって、ミドル陸部10の局所的な発熱が抑制されて優れた低燃費性能が発揮される。また、前記ミドル陸部の接地圧が均一化に向かうため、ミドル陸部の踏面全体によって大きな摩擦力が発揮され、ドライ路面でのブレーキ性能が高められる。
第2部分17のタイヤ半径方向の長さL3は、第1部分16のタイヤ半径方向の長さL2よりも小さいのが望ましい。第2部分17の前記長さL3は、例えば、第1部分16の前記長さL2の0.30〜0.50倍である。具体的には、第2部分17の前記長さL3は、例えば、1.0〜2.0mmであるのが望ましい。このような細溝15は、ドライ路面でのブレーキ性能と低燃費性能とをバランス良く高めるのに役立つ。
同様の観点から、踏面における第2部分17の幅W5は、例えば、第1部分16の幅W4の1.5〜2.5倍である。具体的には、第2部分17の幅W5は、例えば、2.0〜4.0mmであるのが望ましい。
細溝15の深さ方向に対する第2部分17の溝壁の角度θ1は、例えば、45°以下が望ましく、具体的には10〜20°であるのが望ましい。このような第2部分17は、細溝15の溝縁に作用する接地圧を効果的に緩和する。
図3に示されるように、第1ミドル陸部10A及び第2ミドル陸部10Bのそれぞれには、2本の細溝15が並んだ細溝対20がタイヤ周方向に複数設けられている。細溝対20は、クラウン主溝6から延び陸部内で途切れる第1細溝21と、ショルダー主溝5から延び陸部内で途切れる第2細溝22とを含む。第1細溝21をその曲率を維持したままその長さ方向に延長した領域は、第2細溝22と重複する。
第1ミドル陸部10Aには、第1ショルダー主溝5Aから延び第1ミドル陸部10A内で途切れる非貫通細溝23が配されている。本実施形態の第1ミドル陸部10Aには、細溝対20と非貫通細溝23とがタイヤ周方向に交互に設けられている。非貫通細溝23は、第1細溝21及び第2細溝22よりも大きいタイヤ軸方向の長さを有している。このような非貫通細溝23は、第1ショルダー主溝5A側において、第1ミドル陸部10Aの踏面を路面に追従し易くし、ドライ路面でのブレーキ性能を高めることができる。
第2ミドル陸部10Bには、第2ミドル陸部10Bを完全に横切る貫通細溝24が設けられている。本実施形態の第2ミドル陸部10Bには、細溝対20と貫通細溝24とがタイヤ周方向に交互に設けられている。貫通細溝24は、第2ミドル陸部10Bの踏面を路面に追従し易くし、ひいてはドライ路面でのブレーキ性能を高めることができる。
第1ミドル陸部10Aに配された各細溝15は、タイヤ周方向の一方側(図3では下側)に凸で湾曲し、第2ミドル陸部10Bに配された各細溝15は、タイヤ周方向の他方側(図3では上側)に凸で湾曲しているのが望ましい。これにより、各細溝15が多方向に摩擦を発揮させるのに役立つ。
図4に示されるように、ミドル陸部10は、基準トレッドプロファイル13から踏面までの最大突出量t1が0.05〜0.15mmであるのが望ましい。また、最大突出量t1は、第2部分17のタイヤ半径方向の長さL3(図5に示す)の0.05〜0.20倍であるのが望ましい。このようなミドル陸部10は、ドライ路面でのブレーキ性能と低燃費性能とをバランス良く高めることができる。
同様の観点から、ミドル陸部10の踏面の曲率半径R1は、例えば、450〜900mmであるのが望ましく、より望ましくは550〜750mmである。
図6には、ショルダー陸部11の一例を示す図として、第1ショルダー陸部11Aの拡大図が示されている。図6に示されるように、ショルダー陸部11には、タイヤ軸方向に延びるショルダー横溝25と、タイヤ軸方向に伸びるショルダー細溝26とがタイヤ周方向に交互に設けられている。ショルダー横溝25は、例えば、トレッド端から延びかつ陸部内で途切れている。
図7には、ショルダー横溝25のD−D線断面図が示されている。図7に示されるように、ショルダー横溝25のそれぞれは、その長さ方向と直交する断面において、溝縁25aと、溝壁本体25bと、溝縁25aから溝壁本体25bまで斜めに延びる面取り部25cとを含んでいるのが望ましい。このような面取り部25cは、ショルダー横溝25の溝縁25aに作用する接地圧を緩和することができ、ひいてはドライ路面でのブレーキ性能及び低燃費性能を高めることができる。
面取り部25cの深さd2は、例えば、ミドル陸部10に配された細溝15の第2部分17のタイヤ半径方向の長さL3よりも大きいのが望ましい。具体的には、面取り部25cの深さd2は、例えば、1.5〜2.5mmであるのが望ましい。これにより、上述の作用効果に加え、ミドル陸部10とショルダー陸部11と摩耗の進行を均一にできる。
同様の観点から、ショルダー横溝25の深さ方向に対する面取り部25cの角度θ2は、ミドル陸部10に配された細溝15の深さ方向に対する第2部分17の溝壁の角度θ1よりも大きい。具体的には、面取り部25cの前記角度θ2は、40〜50°である。
図6に示されるように、ショルダー細溝26は、例えば、トレッド端から延びかつ陸部内で途切れている。ショルダー細溝26は、例えば、ミドル陸部10に配された細溝15と同じ断面形状を有している。
図1に示されるように、第2ショルダー陸部11Bには、上述のショルダー横溝25及びショルダー細溝26に加え、ショルダー横溝25の途切れ端から第2ショルダー主溝5Bまで延びる副細溝28が設けられている。副細溝28も、ミドル陸部10に配された細溝15と同じ断面形状を有している。このような副細溝28は、第2ショルダー陸部11Bの踏面をさらに路面に追従し易くし、ドライ路面でのブレーキ性能を高めることができる。
以上、本発明の一実施形態のタイヤが詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施され得る。
図1の基本パターンを有するサイズ205/60R16のタイヤが試作された。比較例として、図8に示されるパターンを有するタイヤが試作された。比較例のタイヤは、ミドル陸部の踏面のプロファイルが基準トレッドプロファイルと一致しており、かつ、各細溝が1.5mm以下の幅の第1部分のみで構成されている。比較例のタイヤのトレッド部のパターンは、上述の事項を除いて、図1で示されるものと実質的に同じである。各テストタイヤのドライ路面でのブレーキ性能及び低燃費性能がテストされた。各テストタイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
装着リム:16×6.5J
タイヤ内圧:前輪250kPa、後輪250kPa
テスト車両:排気量1600cc、前輪駆動車
タイヤ装着位置:全輪
<ドライ路面でのブレーキ性能>
ドライ路面で100km/hで走行し、急制動を実施したときの制動距離が測定された。結果は、比較例の制動距離を100とする指数であり、数値が小さい程、ドライ路面でのブレーキ性能が優れていることを示す。
<低燃費性能>
上記テスト車両でドライ路面を一定速度で一定距離走行したときの燃料消費量が測定された。結果は、比較例の前記燃料消費量を100とする指数であり、数値が小さい程、低燃費性能が優れていることを示す。
テストの結果が表1に示される。
Figure 2020111261
テストの結果、実施例のタイヤは、ドライ路面でのブレーキ性能及び低燃費性能に優れていることが確認できた。
2 トレッド部
5 ショルダー主溝
10 ミドル陸部
13 基準トレッドプロファイル
15 細溝
16 第1部分
17 第2部分

Claims (9)

  1. トレッド部を有するタイヤであって、
    前記トレッド部は、タイヤ周方向に連続して延びる2本のショルダー主溝と、前記2本のショルダー主溝の間に設けられた少なくとも1つのミドル陸部とを含み、
    正規内圧で正規リムに装着されかつ無負荷である正規状態でのタイヤ回転軸を含む子午線断面において、前記ミドル陸部の踏面は、基準トレッドプロファイルよりもタイヤ半径方向外側に突出するプロファイルを有し、
    前記ミドル陸部には、複数の細溝が設けられ、
    前記細溝のそれぞれは、その長さ方向と直交する横断面において、1.5mm以下の幅でタイヤ半径方向に延びる第1部分と、前記第1部分のタイヤ半径方向外側に位置し、かつ、前記第1部分よりも大きい幅で前記踏面に開口する第2部分とを含む、
    タイヤ。
  2. 前記第2部分のタイヤ半径方向の長さは、前記第1部分のタイヤ半径方向の長さよりも小さい、請求項1記載のタイヤ。
  3. 前記第2部分のタイヤ半径方向の長さは、1.0〜2.0mmである、請求項1又は2記載のタイヤ。
  4. 前記踏面における前記第2部分の幅は、2.0〜4.0mmである、請求項1ないし3のいずれかに記載のタイヤ。
  5. 前記ミドル陸部は、前記子午線断面において、前記基準トレッドプロファイルから前記踏面までの最大突出量が0.05〜0.15mmである、請求項1ないし4のいずれかに記載のタイヤ。
  6. 前記最大突出量は、前記第2部分のタイヤ半径方向の長さの0.05〜0.20倍である、請求項5記載のタイヤ。
  7. 前記トレッド部は、トレッド端と前記ショルダー主溝との間に区分されたショルダー陸部を含み、
    前記ショルダー陸部には、タイヤ軸方向に延びる複数のショルダー横溝が設けられ、
    前記ショルダー横溝のそれぞれは、その長さ方向と直交する横断面において、溝縁と、溝壁本体と、前記溝縁から前記溝壁本体まで斜めに延びる面取り部とを含んでいる、請求項1ないし6のいずれかに記載のタイヤ。
  8. 前記面取り部の深さは、前記第2部分のタイヤ半径方向の長さよりも大きい、請求項7記載のタイヤ。
  9. 前記ショルダー横溝の深さ方向に対する前記面取り部の角度は、前記細溝の深さ方向に対する前記第2部分の溝壁の角度よりも大きい、請求項7又は8記載のタイヤ。
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