JP2022014902A - 液体組成物の発泡を抑制する方法 - Google Patents

液体組成物の発泡を抑制する方法 Download PDF

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爾織 田中
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Abstract

【課題】4級アンモニウム塩またはその水和物、及び水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物を含有する液体組成物の発泡を抑制する方法を提供する。【解決手段】(A)4級アンモニウム塩またはその水和物及び(B)水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物を含有する液体組成物において、(C)タンニン酸又はその塩を含有することによる消泡方法。4級アンモニウム塩またはその水和物は、セチルピリジニウム塩であることが好ましく、水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物は、アズレンスルホン酸であることが好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は、タンニン酸又はその塩を加えることによる液体組成物の発泡を抑制する方法及び発泡が抑制された液体組成物に関する。
セチルピリジニウム及びその塩は、口腔内の殺菌のため、従来から含嗽剤に用いられている。アズレンスルホン酸及びその塩は、抗炎症剤として口腔粘膜の炎症を抑えるために従来から含嗽剤に用いられている。
4級アンモニウム塩の一種であるセチルピリジニウムは、陽イオン性界面活性剤の1種であり、含嗽に用いる際にわずかに発泡するが、その使用に問題はない。また、アズレンスルホン酸は4級アンモニウム塩の一種であるセチルピリジニウムよりも更に発泡が弱く、やはり含嗽に用いる際に問題はない。しかし、4級アンモニウム塩の一種であるセチルピリジニウムとアズレンスルホン酸とを含有する液体組成物で含嗽すると、発泡(泡立ち)が極めて強くなり、泡が口からあふれ出すこともあり、使用に大きな問題があった。さらに、使用時の過剰な泡立ちは、使用者が不安を抱き、含嗽剤を安心して使用することを妨げるものであった。
このような問題に対して、本願出願人らはこれまでも研究開発を行い、4級アンモニウム塩またはその水和物とアズレンスルホン酸とを含有する液体組成物を使用する際に、発生する泡を低減する方法を検討しており、当該液体組成物に対して、グリチルリチン酸又はその塩を添加することにより、その液体組成物を使用する際に発泡を抑制することができることを示した(特許文献1)。
一方、タンニン酸は、植物界に広く存在するポリフェノールであるタンニンの一種で、収斂作用を有し、従来から止瀉薬や制汗剤などに用いられている。しかしながら、これまで、口腔内で使用する含嗽剤や洗口剤として使用された事例は知られておらず、また液体組成物中で発泡を防ぐために使用された事例も知られていなかった。
特願2018-242382
セチルピリジニウムなどの4級アンモニウム塩またはその水和物とアズレンスルホン酸とを含有する液体組成物で含嗽すると、発泡(泡立ち)が極めて強くなり、泡が口からあふれ出すこともあり、使用に際して大きな問題があった。さらに、使用時の過剰な泡立ちは、使用者が使用しにくいものであった。
本発明は、セチルピリジニウムなどの4級アンモニウム塩またはその水和物とアズレンスルホン酸とを含有する液体組成物で含嗽した際の強い発泡(泡立ち)の問題を解決するためのものであり、(A)4級アンモニウム塩またはその水和物及び(B)水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物を含有する液体組成物の発泡を抑制することを課題とする。
本発明者は、(A)4級アンモニウム塩またはその水和物及び(B)水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物を含有する液体組成物において生じる泡沫を消泡することについて鋭意検討を行った結果、(A)4級アンモニウム塩またはその水和物及び(B)水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物を含有する液体組成物に(C)タンニン酸又はその塩を加えることにより、泡沫を消泡できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下を提供する。
[1](A)4級アンモニウム塩またはその水和物及び(B)水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物を含有する液体組成物において、(C)タンニン酸又はその塩を含有することによる消泡方法;
[2]タンニン酸又はその塩の含有量が、液体組成物中で0.2 mg~500 mg/100 mlである、[1]記載の液体組成物の消泡方法;
[3]タンニン酸又はその塩がタンニン酸である、[1]または[2]記載の液体組成物の消泡方法;
[4](A)4級アンモニウム塩またはその水和物が、セチルピリジニウム塩である、[1]~[3]のいずれかに記載の液体組成物の消泡方法;
[5](B)水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物が、アズレンスルホン酸である、[1]~[4]のいずれかに記載の液体組成物の消泡方法;
[6](A)4級アンモニウム塩またはその水和物及び(B)水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物を含有する液体組成物に用いる、(C)タンニン酸又はその塩を含有する消泡剤;
[7]タンニン酸又はその塩の含有量が、液体組成物中で0.2 mg~500 mg/100 mlである、[6]記載の消泡剤;
[8]タンニン酸又はその塩がタンニン酸である、[6]または[7]記載の消泡剤;
[9](A)4級アンモニウム塩またはその水和物が、セチルピリジニウム塩である、[6]~[8]のいずれかに記載の液体組成物の消泡方法;
[10](B)水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物が、アズレンスルホン酸である、[6]~[9]のいずれかに記載の液体組成物の消泡方法;
[11](A)4級アンモニウム塩またはその水和物、(B)水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物、および(C)タンニン酸又はその塩を含有する、泡立ちを抑制された液体組成物;
[12]タンニン酸又はその塩の含有量が、液体組成物中で0.2 mg~500 mg/100 mlである、[11]記載の液体組成物;
[13](A)4級アンモニウム塩またはその水和物の含有量が、液体組成物中で3~7 mg/100 mlである、[11]または[12]記載の液体組成物;
[14](A)4級アンモニウム塩またはその水和物が、セチルピリジニウム塩である、[11]~[13]のいずれかに記載の液体組成物;
[15](B)水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物が、アズレンスルホン酸である、[11]~[14]のいずれかに記載の液体組成物;
[16](B)水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物の含有量が、液体組成物中で1~10 mg/100 mlである、[11]~[15]のいずれかに記載の液体組成物;
[17]液体組成物が含嗽剤、洗口剤、点眼薬、スプレー剤(噴霧剤)または内服薬である、[11]~[16]のいずれかに記載の液体組成物。
本発明によれば、(A)4級アンモニウム塩またはその水和物及び(B)水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物を含有する液体組成物において、(C)タンニン酸又はその塩を含有させることにより、当該液体組成物における発泡を抑制(消泡)することができる。
図1は、実施例1の各液体組成物を撹拌した後すぐに測定した、発泡度の指標としての液面からの泡の高さを示す図である。
以下、本発明の内容について詳細に説明する。
本発明において、発泡とは液体組成物の泡立ちのことをいい、気体が液体中に包まれた状態の「気泡」が、液体組成物の液面に多数集まって薄膜を介して密接に存在している「泡沫」の状態を形成することをいう。この泡立ちの現象は、泡立ちやすさ(泡の起泡力)と泡の消えにくさ(泡の安定度)という二つのパラメータにより、決定される。これに対して、本発明における「発泡の抑制」は、本明細書においては「消泡」と同義として使用されるが、「泡の起泡力」または「泡の安定度」のいずれかまたは両方を低下させて、泡沫の物理的性質を不安定化させることにより生じるものである。
本発明は、(A)4級アンモニウム塩またはその水和物及び(B)水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物を含有する液体組成物に対して、(C)タンニン酸又はその塩を適用することにより、当該液体組成物において生じる発泡を抑制、すなわち消泡することができる。
本発明の方法を適用することができる液体組成物に含まれる各成分および各成分の含有量は、実際に使用する際に本明細書に記載する各成分の濃度範囲に包含されていればよく、本発明の方法を適用することができる液体組成物は、
・含有する各成分が所望の濃度に調整された状態で容器に入れられ、容器から取り出してそのまま使用する態様、
・含有する各成分が所望の濃度よりも高濃度に調整された状態で容器に入れられ、使用時に使用者が適宜水で希釈することにより含有する各成分を所望の濃度に調整して使用する態様、
・複数の容器に薬剤を分離、分割して供給し、使用時に各薬剤を混合するという態様、
・複数の容器に薬剤を分離、分割して供給し、使用時に各薬剤を混合後、更に水で希釈するという態様、
など、任意の商品形態や液体組成物の調製方法をとることが可能である。なお、本明細書において以下に記載する各成分の含有量は、使用時のものとする。
成分(A)として使用する4級アンモニウム塩又はその水和物は、殺菌作用を示し、例えば4級アンモニウム塩又はその水和物の例であるセチルピリジニウム塩化物水和物を含有した水溶液で含嗽することにより、口腔内粘膜において細菌の増殖を抑え、のどの炎症を緩和し、歯周病や口臭を予防する効果が知られている。
本発明の4級アンモニウム塩としては、セチルピリジニウム塩、ベンゼトニウム塩化物、ベンザルコニウム塩化物などを使用することができるが、中でもセチルピリジニウム塩が好ましく、さらにセチルピリジニウム塩としてはセチルピリジニウム塩化物がより好ましく、例えばセチルピリジニウム塩化物水和物である1-ヘキサデシルピリジニウムクロライドが好ましい。
本発明における4級アンモニウム塩又はその水和物の含有量は、例えば、セチルピリジニウム塩化物水和物として、液体組成物の全容量に対して0.1 mg/100 ml~20 mg/100 ml、好ましくは1~10 mg/100 ml、より好ましくは3~7 mg/100 mlである。
成分(B)として使用する水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物は、抗炎症効果を有し、例えばその一例であるアズレンスルホン酸ナトリウムを希釈させた水溶液でうがいをすることにより、扁桃炎、咽頭炎、口内炎、歯肉炎を鎮める効果が知られている。
本発明において使用する水溶性アズレンとしては、アズレンスルホン酸が好ましく、水溶性アズレンの塩としては、水溶性アズレンと塩を形成するものであれば用いることができるが、ナトリウム塩が好ましく、アズレンスルホン酸ナトリウムが好ましく用いられる。
本発明の水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物としては、アズレンスルホン酸ナトリウムである1,4-ジメチル-7-イソプロピルアズレン-3-スルホン酸ナトリウム及びその水和物が好ましい。
本発明における水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物の含有量は、例えば、アズレンスルホン酸ナトリウム水和物として、液体組成物の全容量に対して0.01 mg/100 ml~50 mg/100 ml、好ましくは0.5~20 mg/100 ml、より好ましくは1~10 mg/100 mlである。
成分(C)として使用するタンニン酸又はその塩としては、タンニン酸、タンニン酸アルブミン、タンニン酸ベルベリンなどを使用することができるが、タンニン酸がより好ましい。また、タンニン酸またはその塩は、医薬品グレードのものと食品グレードのものが存在するが、本発明においては口腔用の液体組成物(例えば、含嗽剤)などとして使用することから、いずれのグレードのものを使用してもよい。
本発明におけるタンニン酸又はその塩の含有量は、例えば、タンニン酸の場合、成分(A)および成分(B)の液体組成物の全容量に対して、タンニン酸を、0.2 mg/100 ml~500 mg/100 ml、好ましくは0.5 mg/100 ml~200 mg/100 ml、より好ましくは4~100 mg/100 mlの用量で添加する。
本発明において、液体組成物は、上述した成分(A)、成分(B)および成分(C)を溶解可能な溶媒を含有する。成分(A)、成分(B)および成分(C)ともに、水、エタノールに易溶ないし可溶であることから、例えば、エタノール、グリセリン、イソプロパノール等の低級アルコールを溶媒として使用することができる。また、低級アルコールに精製水を組み合わせて使用することができる。なお、溶媒は8アセチルしょ糖等の添加剤を含むものであってもよい。
液体組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、上記以外の任意の成分を含有してもよい。以下に、任意の成分として挙げられる代表的なものを例示する:
殺菌剤として、例えば、ベンザルコニウム塩化物、ベンゼトニウム塩化物等を使用することができる;
矯味剤として、例えば、サッカリンナトリウム水和物、メントール、カンフル、ハッカ油、レモン油、ウイキョウ油、ユーカリ油、ケイヒ油、チョウジ油、バニリン、香料等を使用することができる;
安定化剤として、例えば、トコフェロール、マクロゴール等を使用することができる;
糖アルコール類として、例えば、キシリトール、ソルビトール、グリセリン等を使用することができる;
キレート剤として、例えば、エデト酸ナトリウム、エデト酸カルシウム二ナトリウム、及びそれらの水和物等を使用することができる;
界面活性剤として、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリソルベート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等を使用することができる;
等張化剤として、例えば、塩化ナトリウム等の無機塩類、プロピレングリコール等の多価アルコール類等を使用することができる;
防腐剤として、例えば、パラベン、チモール等を使用することができる;
任意の成分は、これらに限定されることはなく、上記以外の各種添加剤を適宜用いることができる。また、これらの成分を添加する目的も上記のものに限定されない。
液体組成物の調製方法は、特に限定されることはなく、公知の方法を用いることができる。また、各成分の配合順序については、溶媒への溶解性に応じて適宜考慮してよい。
本発明の液体組成物の使用形態は、特に限定されないが、例えば、うがい薬(含嗽剤)、洗口剤、スプレー剤(噴霧剤)、塗布剤、点眼薬、胃薬などの内服薬が挙げられる。例えば、本発明をうがい薬として使用する場合、本発明を水で希釈したものを口に含んで喉や口腔内を洗浄することで、喉の粘膜や口腔内の炎症を緩和し、細菌の繁殖を抑制し、感染病の予防や、口臭の予防等の効果が期待できる。
以下に実施例を示して、本発明をより詳細に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
実施例1:液体組成物の調製とそれぞれの泡立ち特性
本実施例は、種々の濃度のタンニン酸を含有させた液体組成物を調製し、それぞれの泡立ちの特性を実験的に示すことを目的として行った。
まず、表1に示す成分組成の各液体組成物を作製した。それぞれの液体組成物は、表中の各成分(mg)を混合し、精製水を添加して溶解し、全量を100 mlとすることにより調製した。
Figure 2022014902000001
得られた液体組成物それぞれから25 mlを、外径35 mm、内径20.3 mm、高さ105 mm、用量50 mlの丸底ガラス容器(株式会社マルエム)に取り出し、容器を密閉した状態で、長軸方向に40 mmの距離を毎分210往復の速度で2分間、往復撹拌した。撹拌後すぐに、発泡度の指標として、液面からの泡の高さを測定した。得られた結果の多重比較検定はTukey-Kramer法で行った。
その結果を図1に示す。図1に示すように、処方例1~9に示す全ての処方において、比較例1に比べてその発泡度の指標である泡の高さが有意に低いものであり(p<0.01)、タンニン酸の添加により発泡が抑制され、その効果は4~100 mg/100 mL(処方例4~7)で最大となった。
実施例2:液体組成物の泡立ち特性についての官能評価
本実施例は、実施例1で調製した各液体組成物を使用して実際にうがいを行った場合に、使用者がそれぞれの液体組成物の泡立ちの程度を官能評価することを目的として行った。
比較例1及び処方例1~9に示す各液体組成物に対して、適量を口に含んで実際に含嗽を行い、その際の泡立ち具合を評価した。尚、タンニン酸は渋み成分であり、処方例8の200 mg/100 mLの濃度のものおよび処方例9の500 mg/100 mLの濃度のものについては、被験者すべてが実際に含嗽を行うことができなかった。その一方、40 mg/100 mLの濃度まででは使用時に問題となる渋みは感じられなかった。また、処方例7の100 mg/100 mLの濃度では渋みをわずかに感じるが、含嗽に問題となる強い渋みは感じられなかった。
Figure 2022014902000002
傾向として、処方例2~処方例7については評価の結果として泡立ちが気にならない程度まで液体組成物の泡立ちの問題が改善されており、特に処方例3~7については泡立ちの抑制が良好であると考えられた。この傾向を数値化することを試みるべく、上記の官能評価に際して被験者の評価記号に対して、×に対して-2点、△に対して-1点、○に対して0点、◎に対して1点をそれぞれ割り当て、上記の表2を点数換算した。
Figure 2022014902000003
この結果、比較例1と比較して、各処方例とも換算点数値が上昇していることが確認でき、特に処方例3~7については換算点数値も明らかに高いことが確認できたことから、上記傾向を数値的に確認することができた。
本発明により、(A)4級アンモニウム塩またはその水和物及び(B)水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物を含有する液体組成物であっても、(C)タンニン酸又はその塩を適用することにより、当該液体組成物における発泡を抑制(消泡)することができる。

Claims (17)

  1. (A)4級アンモニウム塩またはその水和物及び(B)水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物を含有する液体組成物において、(C)タンニン酸又はその塩を含有することによる消泡方法。
  2. タンニン酸又はその塩の含有量が、液体組成物中で0.2 mg~500 mg/100 mlである、請求項1記載の液体組成物の消泡方法。
  3. タンニン酸又はその塩がタンニン酸である、請求項1または2記載の液体組成物の消泡方法。
  4. (A)4級アンモニウム塩またはその水和物が、セチルピリジニウム塩である、請求項1~3のいずれかに記載の液体組成物の消泡方法。
  5. (B)水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物が、アズレンスルホン酸である、請求項1~4のいずれかに記載の液体組成物の消泡方法。
  6. (A)4級アンモニウム塩またはその水和物及び(B)水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物を含有する液体組成物に用いる、(C)タンニン酸又はその塩を含有する消泡剤。
  7. タンニン酸又はその塩の含有量が、液体組成物中で0.2 mg~500 mg/100 mlである、請求項6記載の消泡剤。
  8. タンニン酸又はその塩がタンニン酸である、請求項6または7記載の消泡剤。
  9. (A)4級アンモニウム塩またはその水和物が、セチルピリジニウム塩である、請求項6~8のいずれかに記載の液体組成物の消泡方法。
  10. (B)水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物が、アズレンスルホン酸である、請求項6~9のいずれかに記載の液体組成物の消泡方法。
  11. (A)4級アンモニウム塩またはその水和物、(B)水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物、および(C)タンニン酸又はその塩を含有する、泡立ちを抑制された液体組成物。
  12. タンニン酸又はその塩の含有量が、液体組成物中で0.2 mg~500 mg/100 mlである、請求項11記載の液体組成物。
  13. (A)4級アンモニウム塩またはその水和物の含有量が、液体組成物中で3~7 mg/100 mlである、請求項11または12記載の液体組成物
  14. (A)4級アンモニウム塩またはその水和物が、セチルピリジニウム塩である、請求項11~13のいずれかに記載の液体組成物。
  15. (B)水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物が、アズレンスルホン酸である、請求項11~14のいずれかに記載の液体組成物。
  16. (B)水溶性アズレン又はその薬剤学的に許容される塩もしくはその水和物の含有量が、液体組成物中で1~10 mg/100 mlである、請求項11~15のいずれかに記載の液体組成物。
  17. 液体組成物が含嗽剤、洗口剤、点眼薬、スプレー剤(噴霧剤)または内服薬である、請求項11~16のいずれかに記載の液体組成物。
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