JP3533228B2 - 低刺激性ニトログリセリン組成物及びスプレー剤 - Google Patents

低刺激性ニトログリセリン組成物及びスプレー剤

Info

Publication number
JP3533228B2
JP3533228B2 JP05633093A JP5633093A JP3533228B2 JP 3533228 B2 JP3533228 B2 JP 3533228B2 JP 05633093 A JP05633093 A JP 05633093A JP 5633093 A JP5633093 A JP 5633093A JP 3533228 B2 JP3533228 B2 JP 3533228B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nitroglycerin
composition
water
ethanol
spray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05633093A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06247848A (ja
Inventor
修 高橋
正 松井
洋三 西宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toa Eiyo Ltd
Original Assignee
Toa Eiyo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toa Eiyo Ltd filed Critical Toa Eiyo Ltd
Priority to JP05633093A priority Critical patent/JP3533228B2/ja
Publication of JPH06247848A publication Critical patent/JPH06247848A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3533228B2 publication Critical patent/JP3533228B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、口腔粘膜に対する刺激
性の少ないニトログリセリン組成物及びスプレー剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】ニトログリセリンは古くから狭心症の治
療薬として知られ、狭心症発作の緩解に舌下錠が用いら
れてきた。しかし、舌下錠はニトログリセリンの揮散性
に基づく安定性の悪さ、発作時の緊急的な取扱い性の悪
さが指摘され、近年、安定性及び取扱性を改善するため
に粘膜投与用スプレー剤が開発されるようになってき
た。
【0003】これまでニトログリセリンスプレー剤とし
ては、(1)ニトログリセリン、プロピレングリコール
及びグリセリン等の脱感作剤、エタノール等の溶解剤並
びにジクロロジフルオロメタン等の噴射剤からなるエア
ゾール式スプレー剤(特公昭41−10718号明細
書)、(2)ニトログリセリン、エタノール及び水から
なるポンプ式スプレー剤(特開昭64−90123号明
細書)、(3)ニトログリセリン、エタノール及びグリ
セリンからなるポンプ式スプレー剤(特開平2−142
726号明細書)、(4)ニトログリセリン、エタノー
ル、プロピレングリコール及び水からなるポンプ式スプ
レー(特開平4−230627号明細書)、(5)ニト
ログリセリン、エタノール及び1,2−プロピレングリ
コールからなるエアゾ−ル式スプレー剤(特開平4−2
43823号明細書)等が知られている。これらのスプ
レー剤は気密容器及び密封容器に充填されており、安定
性に優れ、狭心症発作時の取扱いも簡便である。
【0004】しかし、従来のニトログリセリンスプレー
剤には下記のような欠点があった。噴射剤を使用するエ
アゾール剤の場合、噴射剤としては人体に対する毒性の
少ないフロンを使用するのが一般的であるが、フロンは
オゾン層破壊の元凶とされ、国際的にその使用が制限さ
れつつある。そのため、噴射剤を使用せずに、ニトログ
リセリンをエタノール等の溶解剤に溶解したポンプ式ス
プレー剤も開発されている。しかし、このような従来の
スプレー剤は、舌下、口腔等の粘膜に対する刺激性が強
く、特に粘膜が薄くニトログリセリンを迅速に吸収する
舌下に投与した際には更に強い刺激がある。
【0005】刺激を少なくするために、エタノールと水
の混液にニトログリセリンを溶解する技術も開示されて
いるが、ニトログリセリンは水に極めて溶けにくいた
め、水の添加量には限界があり、刺激性はさほど低減さ
れない。特に、ニトログリセリンの濃度が高い場合に
は、溶解性の点からエタノールの濃度も高くする必要が
あるため、刺激が強くなる。例えば、組成物50mg中
にニトログリセリン0.3mgを含むニトログリセリン
組成物を、45重量%エタノール水溶液で調製した場
合、室温でニトログリセリンが析出し、ニトログリセリ
ンを完全に溶解するためには50重量%以上のエタノー
ルを含む水溶液で調製する必要がある。また、ニトログ
リセリンの溶解補助剤としてグリセリン及びプロピレン
グリコールの様な多価アルコールを添加した場合、独特
の多価アルコールの味がする。また、ニトログリセリン
の溶剤として脂肪酸トリグリセリドのような油性溶媒に
溶解した場合には、ニトログリセリンの迅速な吸収が望
めない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、口内
粘膜に対する刺激性が少なく、ニトログリセリンの吸収
が迅速なニトログリセリンスプレー剤を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の欠
点を改良すべく種々のニトログリセリン組成物について
種々検討した結果、ニトログリセリン、界面活性剤、水
及び30重量%以下の低級アルコールからなるニトログ
リセリン組成物は粘膜に対する刺激性が極めて少ないこ
とを見い出し、更に研究を続けて本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、ニトログリセリン
0.3〜1.5重量%、ポリオキシエチレンヒマシ油及
び/又はポリオキシエチレン硬化ヒマシ油からなる界面
活性剤0.1〜13重量%、水60〜99重量%及び低
級アルコール0〜30重量%からなるニトログリセリン
組成物を含有する狭心症の予防又は治療用組成物を提供
するものであり、また、かかる組成物が、一回に0.1
5〜1.5mgのニトログリセリンが噴霧されるように
充填されていることを特徴とする狭心症の予防又は治療
用低刺激性ニトログリセリン含有スプレー剤を提供する
ものである。
【0009】本発明に用いられる界面活性剤は、ポリオ
キシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油あるいはそれらの混合物から選択されたものであり、
そのHLB(親水性−親油性バランス)値が10〜15
であることが望ましい。これらの界面活性剤としては、
局外規に収載されているポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ50及びポリオ
キシエチレン硬化ヒマシ60等がある。
【0010】本発明の組成物は低級アルコールを含まな
くともよく、また組成物全量の30重量%以下の低級ア
ルコールを含有していてもよい。ニトログリセリンは爆
薬としても使用されるように極めて危険性が高いため、
通常1〜10重量%のアルコール溶液及び乳糖希釈品の
形態で市場に出回っている。従って本発明の組成物を安
全に製造するために、これらのアルコール溶液又は乳糖
希釈品を使用することができる。乳糖希釈品については
ニトログリセリンの濃度が高い場合には乳糖が溶媒に完
全に溶解しないので、アルコール溶液を用いることが望
ましい。アルコール溶液は安全性及び簡便性の点から優
れている。低級アルコールは30重量%以下であれば本
発明の目的である低刺激性を損なうことはない。低級ア
ルコールとしては通常医薬品の添加剤として使用される
エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコー
ル、グリセリン等があげられ、単独又は混合して用いら
れる。
【0011】本発明のニトログリセリン組成物には、必
要に応じてハッカ油、ペパーミント油、オレンジ油、レ
モン油等の香料、ショ糖、乳糖、ソルビトール、アスパ
ルテーム等の甘味料、パラヒドロキシ安息香酸エステル
類(メチル、エチル、プロピル、ブチル)、塩化ベンザ
ルコニウム等の保存料等をはじめとする製薬的に許容さ
れる添加剤を添加することができる。
【0012】本発明のニトログリセリン組成物は、通常
の液状医薬品の製法によって製造することができる。更
に詳しくは、ニトログリセリンに界面活性剤及び水を加
えて混合し、ニトログリセリン組成物とする。添加剤は
いずれの工程で加えてもよい。例えばニトログリセリン
5重量%を含有するアルコール溶液を用いる場合は、こ
の溶液に界面活性剤及び水を加え、ニトログリセリン
0.3〜1.5重量%、界面活性剤0.1〜13重量
%、特に0.3〜13重量%の溶液を調製することが望
ましい。
【0013】本発明の低刺激性ニトログリセリン組成物
は、薬物吸収性に優れた粘膜部位への投与に適し、通
常、狭心症発作時に1回当たりニトログリセリンとして
0.3〜0.6mgを口腔内、舌下、鼻腔内等に投与す
ことが望ましい。本組成物をそのまま瓶に分注して、
スポイトで粘膜上に滴下してもよいが、安定性及び取扱
い性の点から1回に0.15〜1.5mg、好ましくは
0.3〜0.6mgのニトログリセリンが噴射される
プレー剤とすることが望ましい。
【0014】本発明の組成物をスプレー剤とするには、
定量式噴霧ポンプがついた噴霧容器に、10〜200回
分に相当する本発明の組成物を充填すればよい。1回噴
射液量は多くてもよいが、液量が多くなると、本組成物
が投与部位から流れ出てしまう、容器が大きくなりすぎ
る等の欠点が生じるため、20〜100mg、好ましく
は30〜80mgである。
【0015】
【作用】従来のニトログリセリンスプレー剤の口腔粘膜
に対する刺激性は、主に溶剤としての低級アルコールに
よるものである。エタノール水溶液とすることにより口
腔粘膜に対する刺激性を低減することができるが、ニト
ログリセリンは水に殆ど溶けないため、ニトログリセリ
ンの濃度が高い場合には水の添加量は制限され、刺激性
の低減は困難である。界面活性剤は溶解補助剤としての
役割を果たし、低級アルコールに比べ極めて少ない量で
ニトログリセリンの水に対する溶解性を高めることがで
きる。また、本発明の組成物中においてもニトログリセ
リンは安定である。従って、ニトログリセリンが比較的
高濃度であっても刺激低減及び安定化が可能になる。
【0016】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。下記実施例中
の『%』は重量%を意味する。 実施例1 5%のニトログリセリン・エタノール溶液にポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油及び水を加えて混合し、下記の組
成物を得る。この組成物を1回噴射液量が50mgのポ
ンプ式の噴霧容器に充填し、1回噴射につき0.15m
gのニトログリセリンが投与されるニトログリセリンス
プレー剤を得る。 ニトログリセリン 0.3% エタノール 5.7% ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.5% 水 92.5%
【0017】実施例2 5%のニトログリセリン・エタノール溶液にポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油、エタノール及び水を加えて混合
し、下記の組成物を得る。この組成物を1回噴射液量が
50mgのポンプ式の噴霧容器に充填し、1回噴射につ
き0.15mgのニトログリセリンが投与されるニトロ
グリセリンスプレー剤を得る。 ニトログリセリン 0.3% エタノール 29.7% ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5% 水 69.5%
【0018】実施例3 5%のニトログリセリン・エタノール溶液にポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油及び水を加えて混合し、下記の組
成物を得る。この組成物を1回噴射液量が50mgのポ
ンプ式の噴霧容器に充填し、1回噴射につき0.3mg
のニトログリセリンが投与されるニトログリセリンスプ
レー剤を得る。 ニトログリセリン 0.6% エタノール 11.4% ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 5.0% 水 83.0%
【0019】実施例4 5%のニトログリセリン・エタノール溶液にポリオキシ
エチレンヒマシ油、パラヒドロキシ安息香酸メチル及び
水を加えて混合し、下記の組成物を得る。この組成物を
1回噴射液量が50mgのポンプ式の噴霧容器に充填
し、1回噴射につき0.3mgのニトログリセリンが投
与されるニトログリセリンスプレー剤を得る。 ニト
ログリセリン 0.6% エタノール 11.4% ポリオキシエチレンヒマシ油 5.0% パラヒドロキシ安息香酸メチル 0.1% 水 82.9%
【0020】実施例5 5%のニトログリセリン・エタノール溶液にポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油、パラヒドロキシ安息香酸メチ
ル、パラヒドロキシ安息香酸プロピル及び水を加えて混
合し、下記の組成物を得る。この組成物を1回噴射液量
が50mgのポンプ式の噴霧容器に充填し、1回噴射に
つき0.3mgのニトログリセリンが投与されるニトロ
グリセリンスプレー剤を得る。 ニトログリセリン 0.60% エタノール 11.40% ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 5.00% パラヒドロキシ安息香酸メチル 0.10% パラヒドロキシ安息香酸プロピル 0.03% 水 82.87%
【0021】実施例6 5%のニトログリセリン・エタノール溶液にポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油、塩化ベンザルコニウム及び水を
加えて混合し、下記の組成物を得る。この組成物を1回
噴射液量が50mgのポンプ式の噴霧容器に充填し、1
回噴射につき0.3mgのニトログリセリンが投与され
るニトログリセリンスプレー剤を得る。 ニトログリセリン 0.6% エタノール 11.4% ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 5.0% 塩化ベンザルコニウム 0.01% 水 82.99%
【0022】実施例7 5%のニトログリセリン・エタノール溶液にポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油、エタノール及び水を加えて混合
し、下記の組成物を得る。この組成物を1回噴射液量が
50mgのポンプ式の噴霧溶液に充填し、1回噴射につ
き0.3mgのニトログリセリンが投与されるニトログ
リセリンスプレー剤を得る。 ニトログリセリン 0.6% エタノール 29.4% ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 3.0% 水 67.0%
【0023】実施例8 10%のニトログリセリン・乳糖希釈品にポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油及び水を加えて混合し、下記の組成
物を得る。この組成物を1回噴射液量が50mgのポン
プ式の噴霧容器に充填し、1回噴射につき0.3mgの
ニトログリセリンが投与されるニトログリセリンスプレ
ー剤を得る。 ニトログリセリン 0.6% ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 5.0% 乳糖 5.4% 水 89.0%
【0024】実施例9 5%のニトログリセリン・イソプロパノール溶液にポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油及び水を加えて混合し、下
記の組成物を得る。この組成物を1回噴射液量が50m
gのポンプ式の噴霧器に充填し、1回噴射につき0.3
mgのニトログリセリンが投与されるニトログリセリン
スプレー剤を得る。 ニトログリセリン 0.6% イソプロパノール 11.4% ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 5.0% 水 83.0%
【0025】実施例10 5%のニトログリセリン・プロピレングリコール溶液に
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及び水を加えて混合
し、下記の組成物を得る。この組成物を1回噴射液量が
50mgのポンプ式の噴霧容器に充填し、1回噴射につ
き0.3mgのニトログリセリンが投与されるニトログ
リセリンスプレー剤を得る。 ニトログリセリン 0.6% プロピレングリコール 11.4% ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 5.0% 水 83.0%
【0026】実施例11 5%のニトログリセリン・エタノール溶液及び10%の
ニトログリセリン・乳糖希釈品にポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油及び水を加えて混合し、下記の組成物を得
る。この組成物を1回噴射液量が50mgのポンプ式の
噴霧容器に充填し、1回噴射につき0.6mgのニトロ
グリセリンが投与されるニトログリセリンスプレー剤を
得る。 ニトログリセリン 1.2% エタノール 11.4% ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 11.0% 乳糖 5.4% 水 71.0%
【0027】実施例12 5%のニトログリセリン・エタノール溶液にポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油及び水を加えて混合し、下記の組
成物を得る。この組成物を1回噴射液量が100mgの
ポンプ式の噴霧容器に充填し、1回噴射につき1.5m
gのニトログリセリンが投与されるニトログリセリンス
プレー剤を得る。 ニトログリセリン 1.5% エタノール 28.5% ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 6.0% 水 64.0%
【0028】比較例1 10%のニトログリセリン・乳糖希釈品に水を加えて混
合し、ニトログリセリン0.6%、乳糖5.4%及び水
94%を含む組成物を得る。この組成物を室温に放置し
ておくと沈殿が析出した。 比較例2 5%のニトログリセリン・エタノール溶液にエタノール
及び水を加えて混合し、ニトログリセリン0.6%、エ
タノール29.4%及び水70%を含む組成物を得る。
この組成物を室温に放置しておくと沈殿が析出した。
【0029】比較例3 5%のニトログリセリン・エタノール溶液にエタノール
及び水を加えて混合し、ニトログリセリン0.6%、エ
タノール49.4%及び水50.0%を得る。 比較例4 5%のニトログリセリン・エタノール溶液にエタノー
ル、プロピレングリコール及び水を加えて混合し、ニト
ログリセリン0.6%、エタノール24.4%、プロピ
レングリコール32.0%及び水43.0%を含む組成
物を得る。
【0030】本発明品及び比較例について口腔粘膜刺激
性試験を行った。口腔粘膜刺激性試験は7人の被験者に
本発明のポンプ式スプレー剤(実施例5、7及び1
1)、比較例3及び4の組成物を舌下投与し、口腔粘膜
刺激性及び味覚を調べた。口腔粘膜刺激性の評価は0
(余り感じない)、+1(やや強い)、+2(強い)及
び+3(非常に強い)で表し、口腔粘膜刺激性試験の点
数の平均を算出した。その結果を表1に示す。本発明の
スプレー剤は公知のスプレー剤である比較例3及び4に
比べて口腔粘膜刺激性及び味覚の点で優れていることが
知られる。
【0031】
【表1】
【0032】本発明のポンプ式スプレー剤をヒトに舌下
投与し、吸収性を確認した。6人の被験者に本発明のポ
ンプ式スプレー剤(実施例5)及び市販のエアゾール式
スプレー剤をそれぞれニトログリセリンとして0.3m
g相当量を舌下投与し、ガスクロマトグラフ法により血
漿中ニトログリセリン濃度を測定した。その結果を表2
に示す。本発明のポンプ式スプレー剤は市販のエアゾー
ル式スプレー剤と同様に速やかに吸収されることがわか
る。
【0033】
【表2】
【0034】本発明のポンプ式スプレー剤の安定性を確
認した。本発明のポンプ式スプレー剤(実施例3)につ
いて安定性試験を行った。40℃で6ヵ月保存の結果、
残存率は99.8%であった。安定性においても優れて
いることが知られる。
【0035】
【発明の効果】本発明のニトログリセリン組成物は、口
腔粘膜に対する刺激性が極めて少なく、しかもニトログ
リセリンの溶解性及び安定性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 9/10 103 A61P 9/10 103 (56)参考文献 特開 昭64−90123(JP,A) 特開 平2−142726(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 31/21 A61K 9/08 A61K 9/12 A61K 47/10 A61K 47/44 A61P 9/10 103

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニトログリセリン0.3〜1.5重量
    %、ポリオキシエチレンヒマシ油及び/又はポリオキシ
    エチレン硬化ヒマシ油からなる界面活性剤0.1〜13
    重量%、水60〜99重量%及び低級アルコール0〜3
    0重量%からなるニトログリセリン組成物を含有するこ
    とを特徴とする狭心症の予防又は治療用組成物。
  2. 【請求項2】 上記低級アルコールが、エタノール、イ
    ソプロパノール、プロピレングリコール又はそれらの混
    合物から選択されたものである請求項1記載の狭心症の
    予防又は治療用組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の組成物が、
    一回に0.15〜1.5mgのニトログリセリンが噴霧
    されるように充填されていることを特徴とする狭心症の
    予防又は治療用低刺激性のニトログリセリン含有スプレ
    ー剤。
JP05633093A 1993-02-23 1993-02-23 低刺激性ニトログリセリン組成物及びスプレー剤 Expired - Fee Related JP3533228B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05633093A JP3533228B2 (ja) 1993-02-23 1993-02-23 低刺激性ニトログリセリン組成物及びスプレー剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05633093A JP3533228B2 (ja) 1993-02-23 1993-02-23 低刺激性ニトログリセリン組成物及びスプレー剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06247848A JPH06247848A (ja) 1994-09-06
JP3533228B2 true JP3533228B2 (ja) 2004-05-31

Family

ID=13024187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05633093A Expired - Fee Related JP3533228B2 (ja) 1993-02-23 1993-02-23 低刺激性ニトログリセリン組成物及びスプレー剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3533228B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1303793B1 (it) * 1998-11-27 2001-02-23 Promefarm S R L "composizione farmaceutica comprendente un composto organico donatoredi ossido nitrico (no)"
IL151603A0 (en) * 2000-03-09 2003-04-10 Gw Pharma Ltd A pharmaceutical composition containing cannabis and devices for delivering the same
JP2008055197A (ja) * 2007-10-31 2008-03-13 Canon Inc 吐出方法及び吐出用液体組成物
SI3265140T1 (sl) * 2015-03-02 2021-11-30 Medlab Clinical U.S., Inc. Dostavni sistemi za dostavo skozi sluznico ali skozi kožo

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06247848A (ja) 1994-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2037487C (en) Nitroglycerin pump spray
US6086856A (en) System for delivering foamed oral hygiene compositions
HU199678B (en) Process for producing aerosols containing nitroglicerol
JPH0645538B2 (ja) ニトログリセリンスプレー剤
HUT63539A (en) Bioactive compositions and process for forming bioactive coatings
CA2543324A1 (en) Rapidly disintegrating films for delivery of pharmaceutical or cosmetic agents
JP2555555B2 (ja) 抗真菌性外用製剤
JPH06263630A (ja) ビタミンa類可溶化点眼剤
US5744124A (en) Nitroglycerin-containing hydrophilic aqueous pumpable spray composition
JP2524709B2 (ja) 鎮痛消炎作用増強剤
US6007834A (en) Nasal melatonin composition
HU201242B (en) Process for production of medical compositions containing niphedipin
JP3533228B2 (ja) 低刺激性ニトログリセリン組成物及びスプレー剤
EP1267796B1 (en) Foamable dental fluoride composition
JPH05279250A (ja) エアゾール組成物
JP3733546B2 (ja) アズレン水性液剤
JP2724943B2 (ja) 水性溶液製剤
JP2003081812A (ja) エアゾール製剤
US20060024237A1 (en) Dri nasal sprays
JPH0725735A (ja) 含嗽剤
JP2006527764A (ja) ジアゼパムを含有する経鼻マイクロエマルジョン
JPH0925244A (ja) 消炎鎮痛用組成物
EP0228223A2 (en) Non-irritating suprofen solution
JP2022014902A (ja) 液体組成物の発泡を抑制する方法
JPH10182458A (ja) インドメタシン含有外用剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040308

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090312

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090312

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090312

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090312

Year of fee payment: 5

S631 Written request for registration of reclamation of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313631

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090312

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100312

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees