JPH0925244A - 消炎鎮痛用組成物 - Google Patents

消炎鎮痛用組成物

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JPH0925244A
JPH0925244A JP17855895A JP17855895A JPH0925244A JP H0925244 A JPH0925244 A JP H0925244A JP 17855895 A JP17855895 A JP 17855895A JP 17855895 A JP17855895 A JP 17855895A JP H0925244 A JPH0925244 A JP H0925244A
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Ryoichi Owada
亮一 大和田
Satoru Wakabayashi
哲 若林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 たとえばエアゾール製品としたばあいに、霧
状に噴射させることができるにもかかわらず、鼻粘膜を
刺激することがなく、患部に容易に均一に塗布させるこ
とができ、しかも爽快感を付与しうる消炎鎮痛用組成物
を提供すること。 【解決手段】 (A)酸性の非ステロイド系消炎鎮痛化
合物0.1〜10重量%、水75〜99.5重量%、界
面活性剤0.1〜10重量%および増粘剤0.01〜1
0重量%を含有した原液10〜50重量%と、(B)噴
射剤50〜90重量%とからなる消炎鎮痛用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消炎鎮痛用組成物
に関する。さらに詳しくは、たとえばエアゾール製品と
したばあいには、霧状に噴射させることができるにもか
かわらず、鼻粘膜を刺激することがなく、患部に容易に
均一に塗布させることができ、しかも爽快感を付与しう
る消炎鎮痛用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、消炎鎮痛剤としては、たとえばイ
ンドメタシンなどの酸性の非ステロイド系消炎鎮痛化合
物が汎用されている。
【0003】たとえば、前記非ステロイド系消炎鎮痛化
合物を、通常の経口投与や坐剤投与などの方法により、
短期間ではなく、長期間にわたって投与したばあい、胃
腸障害や腎臓・肝臓障害などの副作用が生じるといった
問題がある。
【0004】そこで、前記問題を解決するべく、経口投
与や坐剤投与とは異なる経路によって消炎鎮痛剤を患部
に浸透させることを目的として、近年、外用液剤などの
研究が行なわれ、市販されるまでにいたっている。
【0005】しかしながら、前記外用液剤を患部の皮膚
表面に塗布する際に、患部の痛みが激しいばあいには、
かなりの苦痛を伴うという問題がある。
【0006】そこで、前記外用液剤を用いる際の苦痛を
緩和しうるものとして、インドメタシンを含有したエア
ゾール剤が提案されている(特開昭61−83117号
公報)。
【0007】しかしながら、前記エアゾール剤は、霧状
に噴射されるばあいが多く、かかる霧状のエアゾール剤
によって鼻粘膜が刺激されて咳込んだり、口内に入り込
んで前記経口投与を行なったばあいと同様の副作用が生
じるなどの問題がある。
【0008】特開平3−72432号公報には、前記エ
アゾール剤のように鼻粘膜を刺激しない泡状エアゾール
剤が開示されている。
【0009】しかしながら、前記泡状エアゾール剤は、
噴射したときに泡状となるものであることから、その効
果を充分に発現させるには、エアゾール剤が塗布された
患部を充分に擦らなければならず、前記外用液剤と同様
に、患部の痛みが激しいばあいには、やはり苦痛を伴う
という問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、たとえばエアゾール製
品としたばあいには、霧状に噴射させることができるに
もかかわらず、鼻粘膜を刺激することがなく、患部に容
易に均一に塗布させることができ、しかも噴射剤の気化
熱によって爽快感を付与しうる消炎鎮痛用組成物を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)酸性の
非ステロイド系消炎鎮痛化合物0.1〜10重量%、水
75〜99.5重量%、界面活性剤0.1〜10重量%
および増粘剤0.01〜10重量%を含有した原液10
〜50重量%と、(B)噴射剤50〜90重量%とから
なる消炎鎮痛用組成物に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の消炎鎮痛用組成物は、前
記したように、特定量の消炎鎮痛化合物、水、界面活性
剤および増粘剤を含有した原液と噴射剤とが用いられ、
前記原液と噴射剤とが特定の割合で配合され、たとえば
エアゾール製品としたばあいには、乳化状態でエアゾー
ル化されるものであり、(A)酸性の非ステロイド系消
炎鎮痛化合物0.1〜10重量%、水75〜99.5重
量%、界面活性剤0.1〜10重量%および増粘剤0.
01〜10重量%を含有した原液10〜50重量%と、
(B)噴射剤50〜90重量%とから構成される。
【0013】本発明に用いられる酸性の非ステロイド系
消炎鎮痛化合物は、えられる消炎鎮痛用組成物にすぐれ
た消炎鎮痛効果を付与する有効成分である。
【0014】前記酸性の非ステロイド系消炎鎮痛化合物
の代表例としては、たとえばインドメタシン、イブプロ
フェン、ケトプロフェン、ピロキシカム、フェルビナ
ク、アスピリン、アルクロフェナック、クリダナク、サ
ルサラート、ナプロキセン、フェンブフェン、フルフェ
ナム酸、フルルビプロフェン、メチアジン酸、メフェナ
ム酸などがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を
混合して用いることができる。これらの消炎鎮痛化合物
のなかでは、とくにインドメタシン、ピロキシカム、ケ
トプロフェンおよびフェルビナクが、その消炎鎮痛効果
の面から好適に使用しうるものである。
【0015】前記酸性の非ステロイド系消炎鎮痛化合物
の原液中における含有量は、その消炎鎮痛効果を充分に
発現させるために、0.1重量%以上、好ましくは0.
3重量%以上とされ、またえられる消炎鎮痛用エアゾー
ル組成物を患部に噴射した際に、刺激が生じるなどの副
作用のおそれをなくすために、10重量%以下、好まし
くは7重量%以下とされる。
【0016】本発明に用いられる水は、えられる消炎鎮
痛用組成物を噴射した際に、皮膚に刺激が生じるのを抑
制し、かかる組成物の基剤となる成分である。
【0017】前記水の種類はとくに限定がなく、たとえ
ば通常基剤として用いられている精製水やイオン交換水
などを好適に用いることができる。
【0018】前記水の原液中における含有量は、皮膚に
刺激が生じるのを充分に抑制するために、75重量%以
上、好ましくは80重量%以上とされ、また他の各成分
の原液中における含有量が少なくなり、これら各成分の
効果が充分に発現されなくなるおそれをなくすために、
99.5重量%以下、好ましくは98.5重量%以下と
される。
【0019】本発明に用いられる界面活性剤は、原液と
噴射剤とを乳化させ、えられる消炎鎮痛用組成物を、た
とえばエアゾール製品とする際に乳化状態でエアゾール
化させるための成分である。
【0020】前記界面活性剤の代表例としては、たとえ
ばカルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩などの
アニオン界面活性剤;脂肪族アミン塩、脂肪族4級アン
モニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウ
ム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩などのカチオ
ン界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエー
テル、単一鎖長ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
ステロールエーテル、ポリオキシエチレンラノリン誘導
体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック
ポリマー、グリセリン脂肪酸エステル、デカグリセリン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体および硬
化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステ
ル、シリコーンポリエーテルコポリマーなどのノニオン
界面活性剤などがあげられ、これらは単独でまたは2種
以上を混合して用いることができる。これらの界面活性
剤のなかでは、とくにノニオン界面活性剤が、たとえば
エアゾール用の金属製容器との腐食性、非ステロイド系
消炎鎮痛化合物の安定性などの面から好適に使用しうる
ものである。
【0021】前記界面活性剤の原液中における含有量
は、強力な振盪または長時間にわたる振盪なしで、原液
と噴射剤とを均一に乳化させるために、0.1重量%以
上、好ましくは0.3重量%以上とされ、また皮膚に刺
激を与えないようにするために、10重量%以下、好ま
しくは7重量%以下とされる。
【0022】本発明に用いられる増粘剤は、原液と噴射
剤とが乳化してえられた消炎鎮痛用組成物をたとえば霧
状に噴射させた際の粒子径を調整し、かかる組成物が霧
状に噴射されたときの鼻粘膜に対する刺激を抑制するた
めの成分であり、本発明においては、かかる増粘剤を用
いたことに大きな特徴の1つがある。
【0023】なお、えられる消炎鎮痛用組成物を噴射さ
せた際の平均粒子径があまりにも小さいばあいには,噴
射した際に鼻粘膜を刺激しやすくなる傾向があり、また
かかる平均粒子径があまりにも大きいばあいには、スト
リーム状の吐出によって飛散やはね返りが大きくなる傾
向がある。したがって、かかる消炎鎮痛用組成物を噴射
させた際の平均粒子径は、前記増粘剤の配合量を調整
し、40μm以上、なかんづく50μm以上、また50
0μm以下、なかんづく300μm以下となるようにす
ることが好ましい。
【0024】前記増粘剤の代表例としては、たとえばメ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース、ニトロセルロース、カチオン化セルロースな
どのセルロース類;キサンタンガム、グアガム、カチオ
ン化グアガム、デンプン、カチオン化デンプン、ヒアル
ロン酸ナトリウム、アルギン酸、カラーギナン、カルボ
キシビニルポリマー、ポリアクリル酸、ポリビニルアル
コール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コールなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上
を混合して用いることができる。
【0025】前記増粘剤の原液中における含有量は、え
られる消炎鎮痛用組成物の粒子径が小さくなりすぎて、
鼻粘膜を刺激しないようにするために、0.01重量%
以上、好ましくは0.05重量%以上とされ、また消炎
鎮痛用組成物が充分に霧状に噴射されるようにするため
に、10重量%以下、好ましくは6重量%以下とされ
る。
【0026】前記したように、本発明に用いられる原液
は、酸性の非ステロイド系消炎鎮痛化合物、水、界面活
性剤および増粘剤を含有したものであるが、本発明にお
いては、必要に応じて、さらに他の成分を原液に配合す
ることができる。
【0027】たとえば、えられる消炎鎮痛用組成物を噴
射した際に、皮膚への吸収作用を向上させ、さらに非ス
テロイド系消炎鎮痛化合物を充分に溶解させるために、
前記水の一部を、1価の低級アルコールおよび/または
多価アルコールに置換することが好ましい。
【0028】前記1価の低級アルコールの代表例として
は、たとえばエタノール、変性エタノール、n−プロパ
ノール、i−プロパノール、n−ブタノール、i−ブタ
ノールなどの炭素数2〜4のアルコールがあげられる。
【0029】前記多価アルコールの代表例としては、た
とえばエチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセ
リン、1,3−ブチレングリコールなどのヒドロキシル
基を2〜3個有する炭素数2〜8のアルコールがあげら
れる。
【0030】前記1価の低級アルコールおよび/または
多価アルコールのアルコール類は、単独でまたは2種以
上を混合して用いることができる。また、該アルコール
類の原液中における含有量は、皮膚に刺激が生じるのを
抑制する効果の発現および前記水の原液中における含有
量とのバランスを考慮して調整することが好ましい。し
たがって、かかるアルコール類と水との割合(アルコー
ル類/水(重量比))が1/99以上、なかんづく2/
98以上、また50/50以下、なかんづく40/60
以下となるように調整することが好ましい。
【0031】さらに、前記原液には、これらのほかに
も、たとえば鎖状ジメチルシリコーンオイル(メチルポ
リシロキサン)、環状シリコーンオイル、メチルフェニ
ルシリコーンオイルなどのシリコーンオイル;アイソパ
ーA、アイソパーC、アイソパーD、アイソパーE、ア
イソパーG、アイソパーH、アイソパーK、アイソパー
L、アイソパーM(以上、エクソン社製)、流動パラフ
ィンなどのイソパラフィン系炭化水素、ワセリン、スク
ワラン、α−オレフィンオリゴマー、スクワレンなどの
炭化水素類;オリーブ油、アーモンド油、ホホバ油、落
花生油、ヒマシ油、ヤシ油、パーム油、サフラワー油、
ヒマワリ油、綿実油、アボカド油、ツバキ油、トウモロ
コシ油、小麦胚芽油、コメヌカ油、カカオ油、ゴマ油、
月見草油、紅花油、サザンカ油、大豆油、ナタネ油など
の植物油;ラノリン、ラノリン誘導体、タートル油、ミ
ンク油、ミツロウ、プリスタン、卵黄油などの動物油;
ブチルステアレート、ヘキシルラウレート、イソプロピ
ルミリステート、オクチルドデシルミリステート、イソ
プロピルパルミテート、ジイソプロピルアジペート、ジ
イソプロピルセバケートなどの脂肪酸エステル;l−メ
ントール、dl−カンフル、チモール、ショウキョウエ
キス、ノニル酸ワニルアミド、トウガラシエキスなどの
局所刺激剤;パラベンなどの防腐剤;ジブチルヒドロキ
シトルエンなどの酸化防止剤;水酸化ナトリウム、アン
モニア水、トリエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、ジイソプロパノールアミン、クエン酸などのpH調
整剤;酸化亜鉛、酸化チタン、ナイロンパウダー、シリ
コーンパウダー、炭酸カルシウム、シリカ、タルクなど
の粉末などを、本発明の目的が疎外されない範囲内で配
合することができる。
【0032】なお、本発明に用いられる原液は、前記各
成分が混合溶解された均一な状態であってもよく、また
酸性の非ステロイド系消炎鎮痛化合物が微粉末として均
一に分散された状態であってもよい。
【0033】前記噴射剤の代表例としては、たとえばL
PG(プロパン、i−ブタンおよびn−ブタンを主成分
とする液化石油ガス)、n−ペンタン、i−ペンタン、
ジメチルエーテル、ジフルオロモノクロロエタン、モノ
クロロジフルオロメタン、テトラフルオロエタンなどの
フロンガスなどの液化ガスがあげられ、これらは単独で
または2種以上を混合して用いることができる。これら
の噴射剤のなかでは、汎用性の面から、LPG(液化石
油ガス)、i−ペンタンおよびジメチルエーテルが好ま
しい。なお、本発明においては、前記液化ガスに、たと
えば空気、N2、O2、CO2、N2Oなどの圧縮ガスを配
合することができる。
【0034】また、前記噴射剤の蒸気圧は、消炎鎮痛用
組成物の噴射状態および安全性を考慮して、35℃で8
kg/cm2・G程度以下となるように調整することが
好ましい。
【0035】本発明の消炎鎮痛用組成物は、前記原液1
0〜50重量%と、噴射剤50〜90重量%とから構成
される。
【0036】前記原液の割合があまりにも多いばあい、
すなわち前記噴射剤の割合があまりにも少ないばあいに
は、消炎鎮痛用組成物の噴射が不充分となるようにな
り、また前記原液の割合があまりにも少ないばあい、す
なわち前記噴射剤の割合があまりにも多いばあいには、
消炎鎮痛効果が低下するようになる。
【0037】したがって、前記原液の割合は、10重量
%以上、好ましくは20重量%以上、また50重量%以
下、好ましくは40重量%以下とされ、すなわち前記噴
射剤の割合は、50重量%以上、好ましくは60重量%
以上、また90重量%以下、好ましくは80重量%以下
とされる。
【0038】本発明の消炎鎮痛用組成物は、たとえば、
通常の方法でエアゾール用耐圧容器内に充填し、エアゾ
ール用バルブ、ボタンを取りつけることによってエアゾ
ール製品とすることができる。
【0039】前記エアゾール用耐圧容器にはとくに限定
がなく、通常用いられている容器を適用することができ
るが、バルブオリフィスの断面積の2倍以上、好ましく
は3倍以上の断面積のオリフィスを有するボタンが装着
された容器を用いることが、消炎鎮痛用組成物を噴射さ
せた際の平均粒子径を考慮すると好ましい。
【0040】かくしてえられる本発明の消炎鎮痛用組成
物は、たとえばエアゾール製品としたばあいには、霧状
に噴射させることができるにもかかわらず、鼻粘膜を刺
激することがなく、患部に容易に均一に塗布させること
ができ、しかも噴射剤の気化熱によって爽快感を付与す
ることができるものである。
【0041】
【実施例】つぎに、本発明の消炎鎮痛用組成物を実施例
にもとづいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる
実施例のみに限定されるものではない。
【0042】実施例1〜6および比較例1〜4 表1に示す組成からなる原液と噴射剤とを混合して消炎
鎮痛用組成物をえた。えられた消炎鎮痛用組成物120
gをエアゾール用耐圧容器(満注量:300ml)に充
填し、それぞれ表1に示すオリフィス径を有するエアゾ
ール用バルブおよびボタンを取り付けてエアゾール製品
を作製した。
【0043】なお、比較例1においては、原液が乳化し
なかったので、消炎鎮痛用組成物からエアゾール製品を
作製しなかった。
【0044】また、表1中の略号は、以下に示すとおり
である。
【0045】[原液] (消炎鎮痛化合物) AI−1:インドメタシン AI−2:ピロキシカム AI−3:フェルビナク (界面活性剤) S−1:ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピ
レン(8)セチルエーテル S−2:ポリオキシエチレン(20)ノニルフェニルエ
ーテル S−3:ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 S−4:ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 S−5:ポリエチレングリコールモノステアリン酸エス
テル(エチレンオキシド40モル付加) (増粘剤) T−1:キサンタンガム T−2:カラーギナン T−3:ポリエチレングリコール T−4:ヒドロキシプロピルセルロース (アルコール類) Et:エタノール IP:i−プロパノール Gl:グリセリン (その他) DEA:ジエタノールアミン TEA:トリエタノールアミン DIPA:ジイソプロパノールアミン Ta:タルク DBHT:ジブチルヒドロキシトルエン M:l−メントール MP:メチルパラベン ZO:酸化亜鉛 [噴射剤] PR−1:LPG(35℃で3kg/cm2・G) PR−2:i−ブタン(35℃で3.8kg/cm2
G) PR−3:i−ペンタンとi−ブタンとの混合ガス(i
−ペンタン/i−ブタン(重量比)=40/60、35
℃で3.2kg/cm2・G) PR−4:LPG(35℃で4kg/cm2・G) PR−5:i−ペンタンとプロパンとの混合ガス(i−
ペンタン/プロパン(重量比)=95/5、N2にて3
5℃で7kg/cm2・Gに加圧)
【0046】
【表1】
【0047】つぎに、実施例1〜6および比較例2〜4
でえられた消炎鎮痛用組成物の物性として、噴射状態、
鼻粘膜に対する刺激性、塗布性および爽快感を以下の方
法にしたがって調べた。その結果を表2に示す。
【0048】(イ)噴射状態 消炎鎮痛用組成物を掌の上に約3秒間噴射させ、その状
態を観察し、以下の評価基準に基づいて評価した。
【0049】(評価基準) ○:均一な状態で霧状に噴射されている。 △:霧状に噴射されているが、やや不均一な状態であ
る。 ×:霧状に噴射されず、不均一な状態である。
【0050】(ロ)鼻粘膜に対する刺激性 無作為に抽出した男女各25名、合計50名のパネラー
を対象として、消炎鎮痛用組成物を上腕部に約3秒間噴
射し、鼻粘膜に刺激が生じるか否かを判定してもらい、
以下の評価基準に基づいて評価した。
【0051】(評価基準) ○:わずかでも刺激が生じると判定した人が5名未満で
ある。 △:わずかでも刺激が生じると判定した人が5名以上、
25名未満である。 ×:わずかでも刺激が生じると判定した人が25名以上
である。
【0052】(ハ)塗布性 無作為に抽出した男女各25名、合計50名のパネラー
を対象として、消炎鎮痛用組成物を上腕部の約3cm四
方に約3秒間噴射し、容易に均一に塗布することができ
るか否かを判定してもらい、以下の評価基準に基づいて
評価した。
【0053】(評価基準) ○:容易に均一に塗布することができると判定した人が
40名以上である。 △:容易に均一に塗布することができると判定した人が
20名以上、40名未満である。 ×:容易に均一に塗布することができると判定した人が
20名未満である。 (ニ)爽快感 無作為に抽出した男女各25名、合計50名のパネラー
を対象として、消炎鎮痛用組成物を上腕部の約3cm四
方に約3秒間噴射したのち1分間放置し、腕の表面で爽
快感があるか否かを判定してもらい、以下の評価基準に
基づいて評価した。
【0054】(評価基準) ○:爽快感があると判定した人が40名以上である。 △:爽快感があると判定した人が20名以上、40名未
満である。 ×:爽快感があると判定した人が20名未満である。
【0055】
【表2】
【0056】表2に示された結果から、実施例1〜6で
えられた消炎鎮痛用組成物は、比較例2〜4でえられた
組成物と異なり、霧状に均一に噴射させることができ、
鼻粘膜を刺激せず、目的とする部位に容易に均一に塗布
することができるうえ、爽快感にもすぐれたものである
ことがわかる。
【0057】
【発明の効果】本発明の消炎鎮痛用組成物は、たとえば
エアゾール製品としたばあいには、霧状に噴射させるこ
とができるにもかかわらず、鼻粘膜を刺激することがな
く、患部に容易に均一に塗布させることができ、しかも
噴射剤の気化熱によって爽快感を付与することができる
という効果を奏する。
【手続補正書】
【提出日】平成7年7月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】なお、比較例1においては、消炎鎮痛用組
成物が乳化しなかったので、エアゾール製品を作製しな
かった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/10 A61K 47/10 E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)酸性の非ステロイド系消炎鎮痛化
    合物0.1〜10重量%、水75〜99.5重量%、界
    面活性剤0.1〜10重量%および増粘剤0.01〜1
    0重量%を含有した原液10〜50重量%と、(B)噴
    射剤50〜90重量%とからなる消炎鎮痛用組成物。
  2. 【請求項2】 原液に1価の低級アルコールおよび/ま
    たは多価アルコールが含有された請求項1記載の消炎鎮
    痛用組成物。
JP17855895A 1995-07-14 1995-07-14 消炎鎮痛用組成物 Expired - Lifetime JP3853401B2 (ja)

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