JP2003183165A - 乳化組成物 - Google Patents

乳化組成物

Info

Publication number
JP2003183165A
JP2003183165A JP2001380970A JP2001380970A JP2003183165A JP 2003183165 A JP2003183165 A JP 2003183165A JP 2001380970 A JP2001380970 A JP 2001380970A JP 2001380970 A JP2001380970 A JP 2001380970A JP 2003183165 A JP2003183165 A JP 2003183165A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
examples
urea
emulsified composition
glycyrrhizic acid
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001380970A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Ito
聖治 伊藤
Kenji Matsuda
賢治 松田
Kiyo Adachi
喜世 安達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP2001380970A priority Critical patent/JP2003183165A/ja
Publication of JP2003183165A publication Critical patent/JP2003183165A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布し易く、良好な使用感を有し、かつ温度
変化等によって相分離等を生ずることがなく長期に亘っ
て安定性の高い乳化組成物の提供。 【解決手段】 グリチルリチン酸、その塩、及び、その
誘導体から選ばれる少なくとも1種のグリチルリチン酸
類と、尿素と、膨潤性粘土鉱物と、を含有することを特
徴とする乳化組成物である。グリチルリチン酸類が、水
溶性グリチルリチン酸塩である態様、乳化組成物におけ
る、グリチルリチン酸類の含有量が0.1〜2質量%、
尿素の含有量が5〜25質量%、膨潤性粘土鉱物の含有
量が0.1〜5質量%である態様等が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安定性に優れ使用
感の良好な乳化組成物に関し、更に詳しくは、グリチル
リチン酸、薬学的に許容されるその塩、及び、その誘導
体の少なくとも1種と、尿素と、膨潤性粘土鉱物と、を
含有し、物理化学的に安定で、且つ、使用感が良好で、
特に外用液剤として好適な乳化組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、痒みを伴う乾燥性皮膚疾患の治療
薬として、保湿剤である天然保湿成分の尿素と、鎮痒
剤、抗ヒスタミン剤、及び局所麻酔剤等と、を配合した
外用液剤が知られている。該乾燥性皮膚疾患の治療薬と
しては、皮膚の乾燥を防ぐ効果が高いことから乳化製剤
の方が優れている。
【0003】しかし、油溶性薬剤や油性保湿剤等の油溶
性成分には、極性の高い油分であるものが多く、乳化製
剤として配合する際、特に高温や温度変化の激しい環境
においては、水相と油相とが分離し易いという問題があ
り、乳化安定性を確保する必要があった。この問題を解
決するために、一般的には種々の添加剤、特に増粘剤を
多量に配合することにより、乳化組成物の粘度を上昇さ
せ、相分離の発生を抑制する手段が取られている。しか
しながら、このような添加剤を多量に配合することによ
り、乳化組成物の粘度が上昇し、塗布し難くくなった
り、塗布時にべたつき、ぬるつき等が発生し、使用感が
悪化するという問題があった。
【0004】例えば、特開平11−255640号公報
には、尿素及びグリチルリチン酸塩を含有する乳化組成
物において、使用感向上のためシリコーン油を添加した
実施例が記載されている。しかし、安定性確保の観点か
ら、ワセリン、流動パラフィン等の高粘度油を多量に配
合しているため、乳化組成物の粘度が高く、塗布し難
く、べたつき感を伴うため、安定性及び使用感の両方を
満たした乳化製剤とはいえず問題があった。
【0005】痒みを伴う乾燥性皮膚疾患の治療薬とし
て、皮膚の広い範囲に塗布し易いこと、べたつきが少な
く使用感に優れること、に加え、乳化安定性に優れる外
用液剤の開発が期待されている。しかしながら、上述の
通り使用感と乳化安定性とは相反する関係にある。特
に、保湿剤として尿素を配合した乳化製剤においては、
尿素そのものに特有のべたつき感があるため、使用感を
悪化させる添加剤はできる限り少量であることが望まし
いが、使用感を損なわない範囲で乳化物の安定性を確保
することは、従来の技術では困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課
題とする。即ち、本発明は、塗布し易く、良好な使用感
を有し、かつ温度変化等によって相分離等を生ずること
がなく長期に亘って安定性の高い乳化組成物を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段としては、以下の通りである。即ち、 <1> グリチルリチン酸、その塩、及び、その誘導体
から選ばれる少なくとも1種のグリチルリチン酸類と、
尿素と、膨潤性粘土鉱物と、を含有することを特徴とす
る乳化組成物である。 <2> グリチルリチン酸類が、水溶性グリチルリチン
酸塩である前記<1>に記載の乳化組成物である。 <3> 乳化組成物における、グリチルリチン酸類の含
有量が0.1〜2質量%、尿素の含有量が5〜25質量
%、膨潤性粘土鉱物の含有量が0.1〜5質量%である
前記<1>又は<2>に記載の乳化組成物である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の乳化組成物は、グリチルリチン酸類と、尿素
と、膨潤性粘土鉱物と、を含有し、必要に応じてその他
の成分を含有する。
【0009】[尿素]前記尿素は、乾燥性皮膚疾患治療
用の有効成分として配合されるものである。該尿素の、
前記乳化組成物における含有量としては、本発明の効果
を有効に奏するために充分な量であれば特に制限はない
が、乳化組成物全体の5〜25質量%が好ましく、10
〜20質量%(以下、「質量%」を単に「%」と略する
ことがある。)がより好ましい。前記含有量が、5%未
満であると、尿素の有する効能・効果が充分に得られな
いことがある一方、25%を超えると、皮膚刺激性が発
現する等、好ましくない現象が生じることがある。
【0010】[グリチルリチン酸類]前記グリチルリチ
ン酸類は、グリチルリチン酸、その塩(薬学的に許容さ
れる塩を指す。以下同様である。)及び、その誘導体か
ら選ばれる少なくとも1種である。前記グリチルリチン
酸類としては、例えば、グリチルリチン酸、グリチルリ
チン酸三ナトリウム、グリチルリチン酸二ナトリウム、
グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸モノア
ンモニウム、及び、グリチルリチン酸二アンモニウム等
が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、
2種以上を併用してもよい。これらの中でも、水に対す
る溶解性が良好である点で、グリチルリチン酸三ナトリ
ウム、グリチルリチン酸二ナトリウム、グリチルリチン
酸二カリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、及
び、グリチルリチン酸二アンモニウム等の水溶性グリチ
ルリチン酸塩等が好ましい。
【0011】前記グリチルリチン酸類の、前記乳化組成
物における含有量としては、特に制限はなく、乳化安定
性を向上させるために充分な量であればよいが、0.1
〜2.0%が好ましく、0.2〜1%がより好ましい。
前記含有量が、0.1%未満であると、乳化安定性の向
上効果が充分ではないことがある一方、2%を超える
と、乳化時に微細な泡が発生し製造上困難を伴ったり、
使用感が悪化する等、好ましくない現象が生じることが
ある。
【0012】[膨潤性粘土鉱物]前記膨潤性粘土鉱物と
しては、例えば、スメクタイト、タルク、ベントナイ
ト、カオリン、及び、ケイ酸アルミニウムマグネシウム
等が挙げられる。これらの膨潤性粘土鉱物は、天然品、
合成品のいずれでもよく、無変性のものでも有機物や無
機物等で変性したものでもよいが、使用感及び安定性の
点で、水に対する親和性及び膨潤性の高い粘土鉱物等が
好ましい。これらは、1種単独で使用してもよく、2種
以上を併用してもよい。
【0013】前記膨潤性粘土鉱物の、前記乳化組成物に
おける含有量としては、乳化安定性及び使用感を向上さ
せるために充分な量であれば特に制限はなく、0.1〜
5%が好ましく、0.5〜3%がより好ましい。前記含
有量が、0.1%未満であると、乳化安定性の向上効果
が充分ではないことがある一方、5%を超えると、塗布
時にざらつき感や粉残り等が発生し、使用感を悪化させ
る等、好ましくない現象が生じることがある。
【0014】<乳化組成物の液性等>前記乳化組成物の
液性としては、含有される尿素の安定性の点から、pH
で5.0〜9.0が好ましく、6.0〜8.5がより好
ましい。
【0015】[その他の成分]前記乳化組成物に含まれ
るその他の成分としては、例えば、pH調整剤のほか、
皮膚外用剤に配合可能な各種成分、例えば、水性成分、
油性成分、水溶性成分、油溶性成分、防腐剤、増粘剤、
酸化防止剤、界面活性剤、有機及び無機粉体等が挙げら
れる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上
を併用してもよい。
【0016】前記pH調整剤としては、前記pH域に容
易に調整可能なものが挙げられ、例えば、クエン酸、酢
酸、リンゴ酸、乳酸、酒石酸等の有機酸及び/又はこれ
らの金属塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン等のアミン塩、アミド塩、リ
ン酸、ほう酸、塩酸等の無機酸及び/又はこれらの金属
塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化物
塩、及び、炭酸ナトリウム等の炭酸塩等が挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用
してもよい。
【0017】前記水性成分としては、例えば、エタノー
ル、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の
低級アルコール、グリセリン、ソルビトール等の多価ア
ルコール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等の
グリコール類、ショ糖、乳糖、マルトース、マンニトー
ル、エリスリトール、キシリトール等の糖類、糖アルコ
ール類、グリシン、エチレンジアミン、及び、エデト酸
ナトリウム等のキレート剤、等が挙げられる。これら
は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用しても
よい。
【0018】前記油性成分としては、例えば、合成エス
テル油、天然油脂類、炭化水素、シリコーン油等が挙げ
られ、流動パラフィン、流動イソパラフィン、パラフィ
ンワックス、ワセリン、スクワラン、ミツロウ、カルナ
バロウ、オリーブ油、マカダミアナッツ油、ホホバ油、
ラノリン、コレステロール、トリグリセリド、高級アル
コール、高級脂肪酸及び/又はこれらのエステル・エー
テル等の誘導体類、ジメチルポリシロキサン、メチルフ
ェニルポリシロキサン、及び、環状ポリシロキサン類等
が挙げられる。これらの油性成分は、1種単独で使用し
てもよく、2種類以上併用してもよい。
【0019】前記水溶性成分としては、例えば、ヒアル
ロン酸、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫等のムコ
多糖類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリ
ウム、各種アミノ酸等の天然保湿因子(NMF)成分等
が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、
2種以上を併用してもよい。
【0020】前記油溶性成分としては、例えば、サリチ
ル酸、メフェナム酸、トルフェナム酸、フルフェナム
酸、アスピリン、サザピリン、アルクロフェナク、スプ
ロフェン、イブプロフェン、ナプロキセン、フルルビプ
ロフェン、ケトプロフェン、フェンブフェン、インドメ
タシン、アセメタシン、グリチルレチン酸、ジフェンヒ
ドラミン、クロタミトン、カンフル、ブフェキサマク、
リドカイン、アラントイン、トコフェロール、酢酸トコ
フェロール、メントール、γ−オリザノール、ビタミン
E、及び、ビタミンA等が挙げられる。これらは、1種
単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0021】前記防腐剤としては、例えば、パラヒドロ
キシ安息香酸メチル、パラヒドロキシ安息香酸エチル、
パラヒドロキシ安息香酸プロピル、パラヒドロキシ安息
香酸ブチル等のパラベン類、安息香酸類、塩化ベンザル
コニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウ
ム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩酸アルキ
ルジアミノエチルグリシン、塩酸クロルヘキシジン、ク
ロロブタノール、臭化ドミフェン、及び、フェノキシエ
タノール等が挙げられる。これらは、1種単独で使用し
てもよく、2種以上を併用してもよい。尚、塩化アルキ
ルトリメチルアンモニウム及び塩酸アルキルジアミノエ
チルグリシンにおけるアルキル基としては、炭素数が1
0〜22、好ましくは12〜18の直鎖、側鎖、及び、
環状の何れかのアルキル基が好ましい。
【0022】前記増粘剤としては、例えば、カルボキシ
メチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、
キサンタンガム、カルボキシビニルポリマー、メチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ポリビニルアルコール、及び、これ
らの架橋体等が挙げられる。これらは、1種単独で使用
してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0023】前記酸化防止剤としては、例えば、トコフ
ェロール、アスコルビン酸、エリソルビン酸、没食子酸
プロピル、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)、B
HA(ブチルヒドロキシアニソール)、及び、NDGA
(ノルジヒドログアヤレチン酸)等が挙げられる。これ
らは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用して
もよい。
【0024】前記界面活性剤としては、例えば、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油等のエーテル系化合物、ソルビタン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エ
ステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エ
ステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ
糖脂肪酸エステル等エステル化物、及び、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレン重合体等の重合物等が挙げ
られる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種類
以上を併用してもよい。
【0025】前記有機粉体としては、例えば、ナイロ
ン、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル等球状粉
体、ポリエチレンビーズ、セルロース粉末、及び、スタ
ーチ等が挙げられる。これらは、1種単独で使用しても
よく、2種以上を併用してもよい。前記無機粉体として
は、例えば、シリカ、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、酸化チタン、及
び、酸化亜鉛等が挙げられる。これらは、1種単独で使
用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0026】前記その他の成分の、前記乳化組成物にお
ける含有量としては、その化学的性質や用途等により異
なるため一概にはいえないが、一般的に、乳化組成物全
体の0.01〜50%が好ましく、0.1〜30%がよ
り好ましい。
【0027】<乳化組成物の製造方法>本発明の乳化組
成物の製造方法としては、特に制限はなく、通常採用さ
れる公知の方法が総て好適に挙げられる。例えば、油性
成分に油溶性成分等を充分に撹拌混合して溶解させ溶液
を得る。別に、適量の精製水に膨潤性粘土鉱物を添加し
た後、グリチルリチン酸類、水性成分、及び、水溶性成
分等を添加して撹拌混合し、更に尿素を添加して攪拌混
合し溶液を得る。次に、これらの溶液を混合し乳化させ
ることにより、効率的に本発明の乳化組成物を製造する
ことができる。
【0028】以上説明した本発明の乳化組成物は、高温
環境、低温環境、及び、温度変動を伴う環境等の何れに
おいても、相分離等を生ずることがなく長期に亘って安
定性が高い。また皮膚に塗布する際ののびが良く、塗布
後のべたつき、ぬるつき等の不快感がなく、塗布時の刺
激等が少なく極めて使用感が良好であるため、特に外用
液剤として好適である。
【0029】
【実施例】以下、本発明を、実施例を用いて更に詳細に
説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるもの
ではない。
【0030】(実施例1〜7及び比較例1)表1に各々
記載した組成(計100%)を、公知の方法により調製
し、実施例1〜7及び比較例1の乳化組成物を調製し
た。
【0031】<評価> <<使用感の評価>>得られた乳化組成物を、5人の被
験者に皮膚に塗布してもらい、塗布時のべたつき、ぬる
つき、及び、刺激感のなさについて、下記評価基準によ
り官能評価を行った。5人の結果の平均を表1に示す。
尚、「◎」及び「○」が実用上良好なレベルである。 −評価基準− ・◎:べたつき、ぬるつき、及び刺激感が全く無く、使
用感が極めて良い。 ・○:べたつき、ぬるつき、及び刺激感が殆ど無く、使
用感が良い。 ・△:べたつき、ぬるつき、及び刺激感が若干感じら
れ、使用感があまり良くない。 ・×:べたつき、ぬるつき、及び刺激感が感じられ、使
用感が悪い。
【0032】<<保存安定性の評価>>調製した乳化組
成物を、スクリューキャップ付きサンプル管に入れ、表
1に記載した所定条件(製造初期、50℃で1ヶ月間放
置、及び、20〜40℃の間で温度を連続的に変動させ
つつ1ヶ月間放置)で保存後、状態を目視観察すること
により、下記評価基準に従って保存安定性を評価した。
結果を表1に示す。尚、「◎」及び「○」が実用上、保
存安定性において良好なレベルである。 −評価基準− ・◎:外観上全く変化が無い。 ・○:外観上、やや粘度が低下していると観察される。 ・△:外観上、粘度が低下していると観察される。 ・×:外観上、相分離を起こしている。
【0033】
【表1】
【0034】(実施例8〜14及び比較例2)表2に各
々記載した組成(計100%)を、公知の方法により調
製し、実施例8〜14及び比較例2の乳化組成物を調製
した。得られた乳化組成物について、実施例1〜7及び
比較例1と同様にして各評価を行った。結果を表2に示
す。
【0035】
【表2】
【0036】(実施例15:保湿クリームの調製・評
価)下記に示す組成の、水相成分及び油相成分を混合
し、公知の方法で調製して乳化組成物(保湿クリーム)
を得、実施例1〜7及び比較例1と同様にして各評価を
行ったところ、塗布時ののびが良く、べたつき、ぬるつ
き、粉残りが少なく、刺激感の無い良好な使用感を有し
ていた。また何れの環境で保存した場合であっても、長
期間に亘って相分離が発生することなく、非常に安定で
あった。
【0037】−組成− ・尿素:21.0% ・グリチルリチン酸ジカリウム:0.5% ・スメクタイト:1.0% ・ヘパリン類似物質:0.3% ・乳酸:2.5% ・トリエタノールアミン:0.5% ・水酸化カリウム:1.0% ・グリセリン:3.0% ・ポリエチレングリコール:3.0% ・エデト酸ナトリウム:0.1% ・スクワラン:4.5% ・ジメチルポリシロキサン(20cs):1.0% ・セトステアリルアルコール:3.0% ・トリイソオクタン酸グリセリン:2.5% ・ソルビタン脂肪酸エステル:2.0% ・ポリエチレングリコールモノ脂肪酸エステル:2.0
% ・パラベン:0.3% ・水:残部 計:100%
【0038】(実施例16:保湿ローションの調製・評
価)下記に示す組成の、水相成分及び油相成分を混合
し、公知の方法で調製して乳化組成物(保湿ローショ
ン)を得、実施例1〜7及び比較例1と同様にして各評
価を行ったところ、塗布時ののびが良く、べたつき、ぬ
るつき、粉残りが少なく、刺激感の無い良好な使用感を
有していた。また何れの環境で保存した場合であって
も、長期間に亘って相分離が発生することなく、非常に
安定であった。
【0039】−組成− ・尿素:8.0% ・グリチルリチン酸モノアンモニウム:0.5% ・スメクタイト:1.0% ・コンドロイチン硫酸:0.5% ・乳酸:2.5% ・トリエタノールアミン:0.5% ・水酸化カリウム:1.0% ・グリセリン:3.0% ・ソルビトール:2.0% ・ポリエチレングリコール:3.0% ・エデト酸ナトリウム:0.1% ・スクワラン:3.0% ・ジメチルポリシロキサン(10cs):0.5% ・セタノール:2.0% ・中鎖脂肪酸トリグリセリド:1.5% ・ショ糖脂肪酸エステル:2.0% ・ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油:2.0% ・パラベン:0.3% ・水:残部 計100%
【0040】(実施例17:かゆみ止めクリームの調製
・評価)下記に示す組成の、水相成分及び油相成分を混
合し、公知の方法で調製して乳化組成物(かゆみ止めク
リーム)を得、実施例1〜7及び比較例1と同様にして
各評価を行ったところ、塗布時ののびが良く、べたつ
き、ぬるつき、粉残りが少なく、刺激感の無い良好な使
用感を有していた。また何れの環境で保存した場合であ
っても、長期間に亘って相分離が発生することなく、非
常に安定であった。
【0041】−組成− ・尿素:18.0% ・グリチルリチン酸モノアンモニウム:0.5% ・ベントナイト:1.0% ・キサンタンガム:0.2% ・乳酸:2.5% ・トリエタノールアミン:1.0% ・水酸化カリウム:1.0% ・グリセリン:3.0% ・エデト酸ナトリウム:0.1% ・ジフェンヒドラミン:1.0% ・リドカイン:2.0% ・酢酸トコフェロール:0.5% ・スクワラン:4.0% ・ジメチルポリシロキサン(50cs):1.0% ・セトステアリルアルコール:3.0% ・ソルビタン脂肪酸エステル:2.0% ・ポリグリセリン脂肪酸エステル:2.0% ・パラベン:0.3% ・水:残部 計:100%
【0042】(実施例18:かゆみ止めローションの調
製・評価)下記に示す組成の、水相成分及び油相成分を
混合し、公知の方法で調製して乳化組成物(かゆみ止め
ローション)を得、実施例1〜7及び比較例1と同様に
して各評価を行ったところ、塗布時ののびが良く、べた
つき、ぬるつき、粉残りが少なく、刺激感の無い良好な
使用感を有していた。また何れの環境で保存した場合で
あっても、長期間に亘って相分離が発生することなく、
非常に安定であった。
【0043】−組成− ・尿素:10.0% ・グリチルリチン酸ジカリウム:0.5% ・合成ケイ酸アルミニウムマグネシウム:1.0% ・キサンタンガム:0.2% ・乳酸:3.0% ・トリエタノールアミン:1.0% ・水酸化カリウム:1.2% ・グリセリン:3.0% ・エデト酸ナトリウム:0.1% ・クロタミトン:5.0% ・ジフェンヒドラミン:1.0% ・ビタミンE:0.5% ・スクワラン:2.0% ・ジメチルポリシロキサン(10cs):0.5% ・セトステアリルアルコール:2.0% ・コレステロール:0.5% ・グリセリンモノ脂肪酸エステル:2.0% ・ポリエチレングリコールモノ脂肪酸エステル:2.0
% ・パラベン:0.3% ・水:残部 計100%
【0044】尚、実施例1〜18で得られた乳化組成物
は、ザラつきや粉残り等が少なく、低温(−5℃)での
安定性も良好であった。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、塗布し易く、良好な使
用感を有し、かつ温度変化等によって相分離等を生ずる
ことがなく長期に亘って安定性の高い乳化組成物を提供
することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 33/00 A61K 33/00 (72)発明者 安達 喜世 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AB032 AB222 AB441 AB442 AC022 AC072 AC122 AC132 AC302 AC422 AC432 AC482 AC532 AC542 AC552 AC681 AD152 AD312 AD342 AD352 AD531 AD532 AD662 BB51 CC05 DD31 EE11 EE12 EE13 4C086 AA01 EA11 HA08 HA27 MA03 MA04 MA22 MA63 NA03 ZA89

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリチルリチン酸、その塩、及び、その
    誘導体から選ばれる少なくとも1種のグリチルリチン酸
    類と、尿素と、膨潤性粘土鉱物と、を含有することを特
    徴とする乳化組成物。
  2. 【請求項2】 グリチルリチン酸類が、水溶性グリチル
    リチン酸塩である請求項1に記載の乳化組成物。
  3. 【請求項3】 乳化組成物における、グリチルリチン酸
    類の含有量が0.1〜2質量%、尿素の含有量が5〜2
    5質量%、膨潤性粘土鉱物の含有量が0.1〜5質量%
    である請求項1又は2に記載の乳化組成物。
JP2001380970A 2001-12-14 2001-12-14 乳化組成物 Pending JP2003183165A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001380970A JP2003183165A (ja) 2001-12-14 2001-12-14 乳化組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001380970A JP2003183165A (ja) 2001-12-14 2001-12-14 乳化組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003183165A true JP2003183165A (ja) 2003-07-03

Family

ID=27591795

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001380970A Pending JP2003183165A (ja) 2001-12-14 2001-12-14 乳化組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003183165A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004307491A (ja) * 2004-03-24 2004-11-04 Taisho Pharm Ind Ltd ヘパリン類似物質を含有する皮膚外用剤
JP5508587B1 (ja) * 2012-10-31 2014-06-04 ロート製薬株式会社 皮膚外用組成物
JP2014125426A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Mandom Corp 皮膚用乳化組成物
JP2017066035A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 小林製薬株式会社 乳化組成物
JP2019006697A (ja) * 2017-06-22 2019-01-17 小林製薬株式会社 活性酸素消去剤
JP7465066B2 (ja) 2019-06-17 2024-04-10 小林製薬株式会社 乳化安定化剤

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004307491A (ja) * 2004-03-24 2004-11-04 Taisho Pharm Ind Ltd ヘパリン類似物質を含有する皮膚外用剤
JP5508587B1 (ja) * 2012-10-31 2014-06-04 ロート製薬株式会社 皮膚外用組成物
JP2014133733A (ja) * 2012-10-31 2014-07-24 Rohto Pharmaceut Co Ltd 皮膚外用組成物
JP2014125426A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Mandom Corp 皮膚用乳化組成物
JP2017066035A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 小林製薬株式会社 乳化組成物
WO2017057417A1 (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 小林製薬株式会社 乳化組成物
JP2019006697A (ja) * 2017-06-22 2019-01-17 小林製薬株式会社 活性酸素消去剤
JP7465066B2 (ja) 2019-06-17 2024-04-10 小林製薬株式会社 乳化安定化剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5052558B2 (ja) ゲル軟膏
JP4549006B2 (ja) ゲル軟膏
KR20110017451A (ko) 소염 진통 외용제
WO2000016775A1 (en) Topical formulation of alkyl-, phenyl-pyridone
JP6921493B2 (ja) 水中油型乳化組成物
JP2015530380A (ja) 乾癬を治療するための組成物
JP2007308430A (ja) ニキビ治療剤
JP2003183165A (ja) 乳化組成物
JP6967369B2 (ja) 乳化組成物
JP4450545B2 (ja) エアゾール製剤
JP2007262030A (ja) 皮膚外用剤
JP2005343891A (ja) 皮膚外用剤
JP2000038352A (ja) 外用組成物
JP2010070523A (ja) 水中油型乳化組成物
JP3031990B2 (ja) 消炎鎮痛クリーム剤組成物
JP2001151635A (ja) 水中油型乳化皮膚外用剤
JP5513705B2 (ja) 知覚過敏型肌掻痒感改善剤
JP7312527B2 (ja) 乳化組成物
JP2005047908A (ja) 外用消炎鎮痛剤組成物
JP4974526B2 (ja) カンジダ症の予防又は治療用組成物
JP2001151662A (ja) 乾燥性皮膚疾患治療薬
JP2005060230A (ja) 乳化組成物
JPH0925244A (ja) 消炎鎮痛用組成物
JP7271163B2 (ja) 外用組成物
JP4731472B2 (ja) 徐放性クリーム剤