JP2022013147A - キャップユニット及びキャップ付き容器 - Google Patents

Abstract

【課題】容器本体内の飲料が外部に漏れ出すことを防ぐと共に、通気孔の開閉を適切に行うことを可能としたストロー付きのキャップユニットを提供する。【解決手段】容器本体２の上部開口部２ｄを閉塞した状態で取り付けられるキャップ本体６と、キャップ本体６の上部を貫通した状態で取り付けられた可撓性を有するストロー７と、容器本体２とキャップ本体６との間を密閉するシール部材１１とを備え、キャップ本体６は、上部を貫通する第１の貫通孔２１及び第２の貫通孔２２を有し、シール部材１１は、第１の通気孔１７が設けられた第１の筒状突起部１８と、第２の通気孔１９が設けられた第２の筒状突起部２０とを有し、第１の貫通孔２１から第１の筒状突起部１８を上方に突出させると共に、第２の貫通孔２２から第２の筒状突起部２０を上方に突出させた状態で、キャップ本体６の内側にシール部材１１が嵌め付けられている。【選択図】図２

Description

本発明は、キャップユニット及びキャップ付き容器に関する。

従来より、上部が開口した容器本体に対して着脱自在に取り付けられるキャップユニット（栓体）を備えたキャップ付き容器がある。その中でも、容器本体の上部開口部を閉塞すると共に、可撓性を有するストローが上部から突出して設けられたキャップ本体と、キャップ本体にヒンジ部を介して回動自在に取り付けられた蓋体と、蓋体をキャップ本体に対して固定する蓋ロック機構と、容器本体とキャップ本体との間を密閉する止水パッキン（シール部材）とを備えたストロー付きのキャップユニットが提案されている（例えば、下記特許文献１を参照。）。

このようなキャップユニットを備えた飲料用容器では、蓋ロック機構により蓋体がキャップ本体に対して固定されたときに、蓋体の内側にストローが折り曲げられた状態で収容される。また、蓋体の内側に設けられた突起部がストローに当接し、このストローを押し潰すことによって、ストローの通液路を閉塞する。一方、蓋ロック機構による蓋体の固定を解除することによって、蓋体を開方向に回動させながら、ストローが折り曲げられた状態から元の状態へと弾性復帰する。これにより、ストローを通して容器本体内の飲料を飲むことができる。

特開２０１８－００８７１４号公報

ところで、上述したストロー付きのキャップユニットでは、ストローを通して容器本体内の飲料を飲む際に、容器本体内の飲料が減少するのに伴って、容器本体内の圧力が負圧となる。このとき、キャップ本体の上部に設けられた第１の通気孔を通して外部の空気が容器本体の内部へと導入される。これにより、容器本体内の圧力が大気圧に戻るため、ストローを通して容器本体内の飲料を飲み続けることが可能である。

一方、上述した蓋ロック機構により蓋体がキャップ本体に固定された状態において、容器本体内の飲料が第１の通気孔から外部に漏れ出すことを防ぐため、突起部により押し潰されたストローが第１の通気孔の周囲と密着することによって、この第１の通気孔を閉塞することが行われている。しかしながら、ストローが第１の通気孔からずれた位置で折れ曲がってしまうと、この第１の通気孔を適切に閉塞することができずに第１の通気孔から飲料が漏れ出すことがある。

また、蓋ロック機構による蓋体の固定が解除された際に、ストロー内の残液が外部に飛散することを防止するため、キャップ本体の上部に設けられた第２の通気孔から容器本体内の空気を外部へと放出する（容器内の圧力を外部に開放する）ことが行われている。

この場合、ストローが折り曲げられた状態から元の状態へと弾性復帰するよりも先に、第２の通気孔を確実に開放することが求められる。逆に、蓋ロック機構により蓋体がキャップ本体に固定されたときには、第２の通気孔を確実に閉塞しておく必要がある。

また、第２の通気孔は、止水パッキンに設けられた筒状突起部の中心孔からなる。止水パッキンは、リング状の弾性部材からなり、キャップ本体の上部に設けられた貫通孔から筒状突起部を上方に突出させた状態で、キャップ本体の内側に嵌め付けられている。

この場合、貫通孔に対して筒状突起部を圧入し、キャップ本体の内側の適切な位置に止水パッキンを固定しておく必要がある。また、貫通孔に対する筒状突起部の圧入が不十分であると、上述した第２の通気孔の開閉を適切に行うことが困難となる。また、容器本体内の飲料が外部に漏れ出す原因ともなる。

さらに、貫通孔に対する筒状突起部の圧入が不十分であると、容器本体の口頸部にキャップ本体が螺合により取り付けられた際に、止水パッキンが適切な位置からずれてしまう可能性がある。

本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、容器本体内の飲料が外部に漏れ出すことを防ぐと共に、通気孔の開閉を適切に行うことを可能としたストロー付きのキャップユニット、並びにそのようなキャップユニットを備えることによって、使い勝手の更なる向上を可能としたキャップ付き容器を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔１〕 上部が開口した容器本体に対して着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、
前記容器本体の上部開口部を閉塞した状態で取り付けられるキャップ本体と、
前記容器本体の上部を貫通した状態で取り付けられた可撓性を有するストローと、
前記キャップ本体の内側に着脱自在に取り付けられると共に、前記容器本体と前記キャップ本体との間を密閉するシール部材とを備え、
前記キャップ本体は、上部を貫通する第１の貫通孔及び第２の貫通孔を有し、
前記シール部材は、第１の通気孔が設けられた第１の筒状突起部と、第２の通気孔が設けられた第２の筒状突起部とを有し、
前記第１の貫通孔から前記第１の筒状突起部を上方に突出させると共に、前記第２の貫通孔から前記第２の筒状突起部を上方に突出させた状態で、前記キャップ本体の内側に前記シール部材が嵌め付けられていることを特徴とするキャップユニット。
〔２〕 前記シール部材は、互いに対称となる位置に前記第１の筒状突起部と前記第２の筒状突起部とを構成する一対の筒状突起部を有し、
前記一対の筒状突起部のうち、何れか一方の筒状突起部を前記第１の貫通孔から上方に突出させると共に、何れか他方の筒状突起部を前記第２の貫通孔から上方に突出させた状態で、前記キャップ本体の内側に前記シール部材が嵌め付けられていることを特徴とする前記〔１〕に記載のキャップユニット。
〔３〕 前記第１の貫通孔は、前記ストローを挟んだ後側に設けられ、
前記第２の貫通孔は、前記ストローを挟んだ前側に設けられていることを特徴とする前記〔１〕又は〔２〕に記載のキャップユニット。
〔４〕 前記キャップ本体は、周壁部と、前記周壁部の上面を覆う上壁部と、前記上壁部の下面から突出された嵌合周壁とを有し、
前記シール部材は、前記周壁部と前記嵌合周壁との間に嵌め付けられていることを特徴とする前記〔１〕～〔３〕の何れか一項に記載のキャップユニット。
〔５〕 前記シール部材は、位置決め凸部と位置決め凹部との何れか一方を有し、
前記キャップ本体は、前記位置決め凸部と前記位置決め凹部との何れか他方とを有し、
前記位置決め凹部に前記位置決め凸部が嵌合された状態で、前記周壁部と前記嵌合周壁との間に前記シール部材が嵌め付けられていることを特徴とする前記〔４〕に記載のキャップユニット。
〔６〕 前記ストローは、チューブ状に形成されたストロー部と、前記ストロー部の長さ方向の中途部に設けられたフランジ部とを有し、
前記ストローは、前記キャップ本体の上部を貫通する取付孔に前記ストロー部を貫通させた状態で、前記嵌合周壁の内側に前記フランジ部を嵌合させることによって、前記キャップ本体に対して着脱自在に取り付けられていることを特徴とする前記〔４〕又は〔５〕に記載のキャップユニット。
〔７〕 前記取付孔は、平面視で方向性を有する形状に形成されていることを特徴とする前記〔６〕に記載のキャップユニット。
〔８〕 前記キャップ本体に第１のヒンジ部を介して回動自在に取り付けられると共に、前記ストローを折り曲げた状態で内側に収容する蓋体と、
前記キャップ本体の前記第１のヒンジ部とは反対側に位置して、前記蓋体が前記キャップ本体の上部を閉塞した状態において、前記蓋体を前記キャップ本体に対して固定する蓋ロック機構とを備えることを特徴とする前記〔１〕～〔７〕の何れか一項に記載のキャップユニット。
〔９〕 前記蓋体は、内側の下面から突出された第１の栓体を有し、
前記蓋体が前記キャップ本体の上部を閉塞した状態において、前記第１の栓体が前記第１の通気孔の周囲と密着することによって、前記第１の通気孔が閉塞された状態となることを特徴とする前記〔８〕に記載のキャップユニット。
〔１０〕 前記蓋体は、内側の下面から突出された突起部を有し、
前記蓋ロック機構により前記蓋体が前記キャップ本体に対して固定された状態において、前記ストローに当接された前記突起部が前記ストローを押し潰しながら、前記ストローの通液路を閉塞することを特徴とする前記〔８〕又は〔９〕に記載のキャップユニット。
〔１１〕 前記蓋ロック機構は、前記キャップ本体の前側に第２のヒンジ部を介して回動自在に取り付けられたロック部材と、前記ロック部材を回動方向の一方側に向けて付勢する付勢部材と、前記ロック部材に設けられた第２の栓体とを有し、
前記ロック部材側に設けられた第１の係止部が前記蓋体側に設けられた第１の被係止部に係止されるロック位置と、前記第１の係止部と前記第１の被係止部との係止状態が解除されるロック解除位置との間で、前記ロック部材が回動自在とされると共に、
前記付勢部材により付勢された前記ロック部材が前記ロック位置にあるとき、前記第２の栓体が前記第２の通気孔の周囲と密着することによって、前記第２の通気孔が閉塞された状態となり、
前記付勢部材の付勢に抗して前記ロック部材が前記ロック解除位置にあるとき、前記第２の栓体が前記第２の通気孔の周囲から離間することによって、前記第２の通気孔が開放された状態となることを特徴とする前記〔８〕～〔１０〕の何れか一項に記載のキャップユニット。
〔１２〕 前記ロック部材は、前記第２のヒンジ部から上側に延長された上側アーム部と、前記第２のヒンジ部から下側に延長された下側アーム部と、前記上側アーム部から後側に延長された後側アーム部とを有し、
前記第１の係止部は、前記上側アーム部の先端側に設けられ、
前記第２の栓体は、前記後側アーム部の先端側に設けられていることを特徴とする前記〔１１〕に記載のキャップユニット。
〔１３〕 前記蓋ロック機構は、前記ロック部材側に設けられた第２の係止部と、前記蓋体側に設けられた第２の被係止部とを有し、
前記蓋体が前記キャップ本体に対して固定された状態から、前記ロック部材を前記ロック位置から前記ロック解除位置へと回動させることによって、前記第２の通気孔が開放された位置において、前記第２の係止部が前記第２の被係止部に係止されると共に、前記蓋体の前記一方側への回動が規制された状態となり、
この状態から、前記ロック部材を前記ロック解除位置から前記ロック位置へと回動させることによって、前記第２の係止部と前記第２の被係止部との係止状態が解除されると共に、前記蓋体が前記一方側に向けて回動されることを特徴とする前記〔１１〕又は〔１２〕に記載のキャップユニット。
〔１４〕 前記〔１〕～〔１３〕の何れか一項に記載のキャップユニットと、
前記キャップユニットが取り付けられた容器本体とを備えるキャップ付き容器。
〔１５〕 前記容器本体は、真空断熱構造を有することを特徴とする前記〔１４〕に記載のキャップ付き容器。

以上のように、本発明によれば、容器本体内の飲料が外部に漏れ出すことを防ぐと共に、通気孔の開閉を適切に行うことを可能としたストロー付きのキャップユニット、並びにそのようなキャップユニットを備えることによって、使い勝手の更なる向上を可能としたキャップ付き容器を提供することが可能である。

本発明の一実施形態に係るキャップユニットを備えたキャップ付き容器の外観を示す斜視図である。 キャップ付き容器が備えるキャップユニットの閉塞状態を示す断面図である。 キャップ付き容器が備えるキャップユニットのロック解除状態を示す断面図である。 キャップ付き容器が備えるキャップユニットの開放状態を示す断面図である。 キャップユニットの構成を上方側から見た分解斜視図である。 キャップユニットの構成を下方側から見た分解斜視図である。 キャップユニットの別の構成を上方側から見た分解斜視図である。 キャップユニットの別の構成を下方側から見た分解斜視図である。

以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の一実施形態として、例えば図１～図８に示すキャップユニット１を備えたキャップ付き容器１００について説明する。

なお、図１は、キャップユニット１を備えたキャップ付き容器１００の外観を示す斜視図である。図２は、キャップ付き容器１００が備えるキャップユニット１の閉塞状態を示す断面図である。図３は、キャップ付き容器１００が備えるキャップユニット１のロック解除状態を示す断面図である。図４は、キャップ付き容器１００が備えるキャップユニット１の開放状態を示す断面図である。図５は、キャップユニット１の構成を上方側から見た分解斜視図である。図６は、キャップユニット１の構成を下方側から見た分解斜視図である。図７は、キャップユニット１の別の構成を上方側から見た分解斜視図である。図８は、キャップユニット１の別の構成を下方側から見た分解斜視図である。

本実施形態のキャップ付き容器１００は、図１～図４に示すように、ストロー付きのキャップユニット１と、このキャップユニット１が着脱自在に取り付けられる容器本体２とを備え、後述する可撓性を有するストロー７を通して容器本体２内の飲料（液体）を飲むことができる飲料用容器である。

また、本実施形態のキャップ付き容器１００では、真空断熱構造を有する容器本体２によって、容器本体２に収容された飲料（内容物）を保冷（又は保温）することが可能となっている。

具体的に、この容器本体２は、例えばステンレス等からなる有底筒状の外容器３及び内容器４を有し、外容器３の内側に内容器４を収容した状態で互いの口元部を接合した二重構造の容器により構成されている。また、外容器３と内容器４との間には、真空断熱層５が設けられている。真空断熱層５は、例えば、高真空に減圧（真空引き）されたチャンバー内で、外容器３の底面中央部に設けられた脱気孔を塞ぐことによって形成することができる。

容器本体２は、略円形状の底面部２ａと、底面部２ａの外周から略円筒状に起立した胴部２ｂと、胴部２ｂの上部側において縮径された略円筒状の口頸部２ｃとを有している。また、口頸部２ｃの上端部は、容器本体２の上部開口部２ｄとして、円形状に開口している。

なお、本実施形態のキャップ付き容器１００では、容器本体２が全体として略円筒状の外観形状を有しているが、容器本体２の外観形状については、特に限定されるものではなく、サイズやデザイン等に合わせて、適宜変更を加えることが可能である。また、容器本体２の外周面には、塗装や印刷等が施されていてもよい。

本実施形態のキャップユニット１は、図２～図６に示すように、容器本体２の上部開口部２ｄを閉塞した状態で取り付けられたキャップ本体６と、キャップ本体６の上部を貫通した状態で取り付けられたストロー７と、キャップ本体６に第１のヒンジ部８を介して回動自在に取り付けられた蓋体９と、蓋体９をキャップ本体６に対して固定する蓋ロック機構１０と、容器本体２とキャップ本体６との間を密閉する止水パッキン１１とを備えている。

なお、本実施形態のキャップ付き容器１００では、キャップユニット１の第１のヒンジ部８が設けられた側を「後側」とし、第１のヒンジ部８が設けられた側とは反対側を「前側」として扱うものとする。

キャップ本体６は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂からなる。キャップ本体６は、略円筒状に形成された周壁部６ａと、周壁部６ａの上面を覆う上壁部６ｂとを有している。

キャップ本体６は、容器本体２の口頸部２ｃに螺合により着脱自在に取り付けられている。このため、周壁部６ａの内周面には、雌ネジ部１２が設けられている。一方、容器本体２の口頸部２ｃの外周面には、雌ネジ部１２と螺合される雄ネジ部１３が設けられている。

キャップ本体６は、上壁部６ｂの略中央部を貫通する取付孔１４と、取付孔１４の周囲を囲むように上壁部６ｂの下面からリング状に突出された嵌合周壁１５とを有している。

ストロー７は、例えばシリコーンゴム等のゴムやエラストマーなどの弾性部材からなり、チューブ状に形成されたストロー部７ａと、ストロー部７ａの長さ方向の中途部に設けられたフランジ部７ｂと、ストロー部７ａの下端部に設けられたパイプ接続部７ｃとを有している。

ストロー７は、取付孔１４にストロー部７ａを貫通させた状態で、嵌合周壁１５の内側にフランジ部７ｂを嵌合させることによって、キャップ本体６に対して着脱自在に取り付けられている。ストロー部７ａは、キャップ本体６の上部から突出された状態で、前方に向かって屈曲している。

取付孔１４は、平面視で方向性を有する形状（本実施形態では楕円状）に形成されている。この取付孔１４の形状に合わせて、ストロー部７ａの基端部は、断面視で楕円状に形成されている。すなわち、取付孔１４にストロー部７ａを取り付ける際に、この取付孔１４に取り付けられるストロー部７ａの向きに方向性を持たせることで、キャップ本体６に対してストロー７を位置決めすることが可能である。なお、取付孔１４は、上述した楕円状に限らず、真円状を除く、ストロー部７ａを取り付ける向きに方向性を持たせた形状であればよい。

一方、ストロー部７ａの通液路は、断面視で真円状に形成されている。これにより、蓋体９の内側に折り曲げられた状態で収容されるストロー部７ａの弾性変形に対する耐久性を高めることができる。さらに、ストロー部７ａが折り曲げられた状態から元の状態へと弾性復帰する際の復元力と、蓋体９を押し上げる弾性力とを高めることが可能である。

パイプ接続部７ｃには、容器本体２に収容された飲料を吸い込む吸込パイプ１６が接続されている。吸込パイプ１６は、パイプ接続部７ｃから容器本体２の底部付近まで円筒状に延びている。これにより、容器本体２内の飲料が少なくなった場合でも、最後まで飲むことが可能である。

また、吸込パイプ１６の下端部は、その一部が斜めに切り欠かれた形状や、波型状に切り欠かれた形状など適宜変更することが可能である。これにより、吸込パイプ１６の下端部が容器本体２の内側底面部に当接した場合でも、容器本体２内の飲料が飲みにくくなったりすることを防ぐことが可能である。

キャップ本体６の内側には、止水パッキン１１が着脱自在に取り付けられている。止水パッキン１１は、例えばシリコーンゴム等のゴムやエラストマーなどのリング状の弾性部材（シール部材）からなり、周壁部６ａと嵌合周壁１５との間に嵌め付けられている。また、止水パッキン１１には、着脱時に掴むための把持部１１ａが下面側の内周部から突出して設けられている。

止水パッキン１１は、容器本体２の口頸部２ｃにキャップ本体６が取り付けられた際に、上部開口部２ｄ（口頸部２ｃの上端部）と全周に亘って密着した状態となることで、容器本体２とキャップ本体６との間を密閉する。

一方、止水パッキン１１は、把持部１１ａを摘まんだ状態で、キャップ本体６の内側から取り外すことが可能である。これにより、止水パッキン１１とキャップ本体６とをそれぞれ別々に洗浄することができ、止水パッキン１１とキャップ本体６との間を衛生的に保つことが可能である。

止水パッキン１１は、外部の空気を容器本体２の内部へと導入するための第１の通気孔１７が設けられた第１の筒状突起部１８と、容器本体２内の空気を外部へと放出する（容器本体２内の圧力を外部に開放する）ための第２の通気孔１９が設けられた第２の筒状突起部２０とを有している。

第１の筒状突起部１８と第２の筒状突起部２０とは、略円筒状に形成された一対の筒状突起部により構成されている。これら一対の筒状突起部（第１の筒状突起部１８及び第２の筒状突起部２０）は、互いに同一形状を有して、止水パッキン１１の上面における互いに対称となる位置から上方に突出して設けられている。

一方、キャップ本体６は、上壁部６ｂを貫通する第１の貫通孔２１及び第２の貫通孔２２を有している。第１の貫通孔２１は、上壁部６ｂの取付孔１４を挟んだ後側を断面視で円形状に貫通して設けられている。第２の貫通孔２２は、上壁部６ｂの取付孔１４を挟んだ前側を断面視で円形状に貫通して設けられている。第１の貫通孔２１と取付孔１４と第２の貫通孔２２とは、第１のヒンジ部８と後述するロック部材２８とを結ぶ前後方向に並んで設けられている。

止水パッキン１１は、一対の筒状突起部のうち、第１の筒状突起部１８となる一方の筒状突起部を第１の貫通孔２１から挿入して上方に突出させると共に、第２の筒状突起部２０となる他方の筒状突起部を第２の貫通孔２２から挿入して上方に突出させた状態で、キャップ本体６の内側（周壁部６ａと嵌合周壁１５との間）に嵌め付けられている。

すなわち、この止水パッキン１１は、第１の筒状突起部１８及び第２の筒状突起部２０となる一対の筒状突起部を第１の貫通孔２１及び第２の貫通孔２２に対して入れ替え自在に挿入することが可能である。これにより、キャップ本体６に止水パッキン１１を取り付ける際に、止水パッキン１１の取り付ける方向を気にする必要がなく、取り付ける方向を間違えることもない。

また、第１の筒状突起部１８及び第２の筒状突起部２０は、それぞれ先端に向かって略尖形となる形状を有している。これにより、第１の貫通孔２１及び第２の貫通孔２２に対して第１の筒状突起部１８及び第２の筒状突起部２０を挿入し易くすることが可能である。

また、第１の筒状突起部１８及び第２の筒状突起部２０は、キャップ本体６の上部開口部２ｄ（口頸部２ｃの上端部）と平面視で重なる位置に設けられている。これにより、仮に第１の貫通孔２１及び第２の貫通孔２２に対する第１の筒状突起部１８及び第２の筒状突起部２０の挿入が不十分であったとしても、上部開口部２ｄ（口頸部２ｃの上端部）と摺接される止水パッキン１１が上方側に押し上げられることで、第１の貫通孔２１及び第２の貫通孔２２に対して第１の筒状突起部１８及び第２の筒状突起部２０を確実に挿入させることが可能である。その結果、止水パッキン１１の取り付け不備により容器本体２内から飲料が漏れ出すことを防ぐことが可能となる。

また、止水パッキン１１は、複数（本実施形態では２つ）の位置決め凸部２３を有している。複数の位置決め凸部２３は、互いに同一形状を有して、止水パッキン１１の内周部における互いに対称となる位置から内側に向かって突出して設けられている。また、複数の位置決め凸部２３は、一対の筒状突起部が並ぶ前後方向とは交差（本実施形態では直交）する左右方向に並んで設けられている。

一方、キャップ本体６は、複数の位置決め凸部２３に各々対応した複数（本実施形態では２つ）の位置決め凹部２４を有している。複数の位置決め凹部２４は、複数の位置決め凸部２３の形状及び位置に合わせて、嵌合周壁１５の左右両側を内側に向かって凹ませた形状を有している。

止水パッキン１１は、各位置決め凹部２４に各位置決め凸部２３が嵌合された状態で、キャップ本体６の内側（周壁部６ａと嵌合周壁１５との間）に嵌め付けられている。これにより、キャップ本体６が容器本体２の口頸部２ｃに螺合により取り付けられる際に、上部開口部２ｄ（口頸部２ｃの上端部）と摺接される止水パッキン１１の捻れや位置ずれを防ぐことが可能である。

また、止水パッキン１１では、上述した第１の筒状突起部１８及び第２の筒状突起部２０となる一対の筒状突起部が第１の貫通孔２１及び第２の貫通孔２２に対して入れ替え自在に挿入されるのに合わせて、各位置決め凹部２４に対して各位置決め凸部２３を入れ替え自在に嵌合させることが可能である。

なお、本実施形態では、止水パッキン１１側に位置決め凸部２３が設けられ、キャップ本体６側に位置決め凹部２４が設けられた構成となっているが、それとは逆の構成、すなわち、止水パッキン１１側に位置決め凹部が設けられ、キャップ本体６側に位置決め凸部が設けられた構成であってもよい。

蓋体９は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂からなる。蓋体９は、略楕円筒状に形成された周壁部９ａと、周壁部９ａの天面を覆う天壁部９ｂとを有している。蓋体９は、キャップ本体６の後端側の上部に設けられた第１のヒンジ部８を介してキャップ本体６に対して回動自在に取り付けられている。

また、蓋体９の内側の下面には、突起部２５と、第１の栓体２６とが設けられている。突起部２５は、ストロー部７ａと当接されるように天壁部９ｂの下面から下方に突出して設けられている。第１の栓体２６は、第１の筒状突起部１８の上部と当接されるように天壁部９ｂの下面から下方に突出して設けられている。

蓋ロック機構１０は、キャップ本体６の前側に第２のヒンジ部２７を介して回動自在に取り付けられたロック部材２８と、ロック部材２８を回動方向の一方側に向けて付勢する付勢部材２９と、ロック部材２８に設けられた第２の栓体３０とを有している。

ロック部材２８は、第２のヒンジ部２７から上側に延長された上側アーム部２８ａと、第２のヒンジ部２７から下側に延長された下側アーム部２８ｂと、上側アーム部２８ａから後側に延長された後側アーム部２８ｃとを有している。

付勢部材２９は、例えばコイルバネなどの弾性部材からなる。付勢部材２９は、下側アーム部２８ｂと周壁部６ａとの間に圧縮された状態で配置されている。なお、付勢部材２９については、例えばシリコーンゴム等のゴムやエラストマーなどの弾性部材を用いることも可能である。

第２の栓体３０は、第２の筒状突起部２０の上部と当接されるように後側アーム部２２ｃの先端側から下方に向かって突出して設けられている。

蓋ロック機構１０は、ロック部材２８側に設けられた第１の係止部３１と、蓋体９側に設けられた第１の被係止部３２とを有している。第１の係止部３１は、上側アーム部２８ａの先端部から後側に突出されたフック部からなる。第１の被係止部３２は、蓋体９の前側の下端部から前側に突出されたフック部からなる。

蓋ロック機構１０では、図２に示すように、蓋体９がキャップ本体６の上部を閉塞したときに、付勢部材２９により付勢されたロック部材２８側の第１の係止部３１が蓋体９側の第１の被係止部３２に係止されることによって、蓋体９がキャップ本体６に対して固定される。

ロック部材２８は、第１の係止部３１が第１の被係止部３２に係止されるロック位置と、第１の係止部３１と第１の被係止部３２との係止状態が解除されるロック解除位置との間で回動自在とされている。

したがって、蓋ロック機構１０では、図３に示すように、付勢部材２９の付勢に抗してロック部材２８の下側アーム部２８ｂ側を押圧操作することによって、ロック部材２８をロック位置からロック解除位置へと回動させながら、第１の係止部３１と第１の被係止部３２との係止状態を解除することが可能である。

また、蓋ロック機構１０は、ロック部材２８側に設けられた第２の係止部３３と、蓋体９側に設けられた第２の被係止部３４とを有している。第２の係止部３３は、後側アーム部２８ｃの先端部から上側に突出されたフック部からなる。第２の被係止部３４は、蓋体９の前側の下端部から後側に突出されたフック部からなる。

蓋ロック機構１０では、図２に示すように、蓋体９がキャップ本体６に対して固定された状態から、図３に示すように、ロック部材２８の下側アーム部２８ｂ側を押圧操作し、ロック部材２８がロック位置からロック解除位置へと回動されることによって、第１の係止部３１と第１の被係止部３２との係止状態が解除された後に、ロック部材２８側の第２の係止部３３が蓋体９側の第２の被係止部３４に係止される。これにより、蓋体９の一方側（開方向）への回動が規制される。

一方、蓋ロック機構１０では、この図３に示すロック解除状態から、図４に示すように、上述したロック部材２８に対する押圧操作を解除し、付勢部材２９により付勢されたロック部材２８がロック解除位置からロック位置へと回動されることによって、第２の係止部３３と第２の被係止部３４との係止状態が解除される。これにより、蓋体９が回動（開閉）自在となる。

一方、蓋ロック機構１０では、図４に示す状態から、蓋体９をキャップ本体６の上部を閉塞する方向（閉方向）に回動させることで、第１の係止部３１と第１の被係止部３２とが摺接しながら、付勢部材２９の付勢に抗してロック部材２８がロック位置からロック解除位置へと回動される。さらに、第１の係止部３１が第１の被係止部３２を乗り越えることによって、付勢部材２９の付勢によりロック部材２８がロック解除位置からロック位置へと回動される。このとき、第１の係止部３１が第１の被係止部３２に係止された状態となる。これにより、図２に示すように、蓋体９がキャップ本体６の上部を閉塞した状態となり、蓋体９をキャップ本体６に対して固定することが可能である。

以上のような構成を有する本実施形態のキャップユニット１では、図２に示すように、蓋体９がキャップ本体６の上部を閉塞したときに、突起部２５によりストロー部７ａ（ストロー７）が折り曲げられた状態で蓋体９の内側に収容される。また、ストロー部７ａに当接された突起部２５がストロー部７ａを押し潰しながら、ストロー部７ａの通液路を閉塞する。

また、蓋体９がキャップ本体６の上部を閉塞した状態において、第１の栓体２６が第１の通気孔１７の周囲と密着することによって、第１の通気孔１７が閉塞された状態となる。また、第２の栓体３０が第２の通気孔１９の周囲と密着することによって、第２の通気孔１９が閉塞された状態となる。これにより、蓋体９がキャップ本体６の上部を閉塞した状態において、容器本体２内の飲料が外部に漏れ出すことを防ぐことが可能である。

本実施形態のキャップユニット１では、この図２に示す閉塞状態から、図３に示すように、ロック部材２８の下側アーム部２８ｂ側を押圧操作することによって、ロック部材２８をロック位置からロック解除位置へと回動させながら、第１の係止部３１と第１の被係止部３２との係止状態を解除する。

このとき、第２の係止部３３が第２の被係止部３４に係止される。また、第２の栓体３０が第２の通気孔１９の周囲から離間することによって、第２の通気孔１９が開放された状態となる。

また、第２の通気孔１９は、ロック部材２８がロック位置からロック解除位置へと回動されることによって、蓋体９が開方向に回動されるよりも先に開放された状態となる。さらに、第２の通気孔１９は、第１の係止部３１と第１の被係止部３２との係止状態が解除されるよりも先に開放された状態となる。

これにより、第２の通気孔１９から容器本体２内の空気を外部へと放出する（容器本体２内の圧力を外部に開放する）ことができ、その後にストロー部７ａが弾性復帰するため、このストロー部７ａ（ストロー７）内の残液が外部に飛散することを防止することが可能である。

本実施形態のキャップユニット１では、この図３に示すロック解除状態から、図４に示すように、ロック部材２８に対する押圧操作を解除することによって、付勢部材２９により付勢されたロック部材２８がロック解除位置からロック位置へと回動し、第２の係止部３３と第２の被係止部３４との係止状態が解除される。

このとき、ストロー部７ａが蓋体９を押し上げながら、折り曲げられた状態から元の状態へと弾性復帰する。また、ストロー部７ａが弾性復帰するのに伴って、蓋体９が開方向に回動される。さらに、第１の栓体２６が第１の通気孔１７の周囲から離間することによって、第１の通気孔１７が開放された状態となる。

一方、第２の栓体３０が第２の通気孔１９の周囲と密着することによって、第２の通気孔１９が再び閉塞された状態となる。これにより、容器本体２内の飲料が外部に漏れ出すことを防ぎつつ、ストロー部７ａ（ストロー７）を通して容器本体２内の飲料を吸引しながら飲むことが可能である。

また、容器本体２内の飲料が減少するのに伴って、容器本体２内の圧力が負圧となる。このとき、第１の通気孔１７を通して外部の空気が容器本体２の内部へと導入される。これにより、容器本体２内の圧力が大気圧に戻るため、ストロー部７ａを通して容器本体２内の飲料を飲み続けることが可能である。

本実施形態のキャップユニット１では、上述した止水パッキン１１に、第１の通気孔１７が形成された第１の筒状突起部１８と、第２の通気孔１９が形成された第２の筒状突起部２０とが設けられ、キャップ本体６の第１の貫通孔２１から第１の筒状突起部１８を上方に突出させると共に、第２の貫通孔２２から第２の筒状突起部２０を上方に突出させた状態で、キャップ本体６の内側に止水パッキン１１が嵌め付けられている。また、第１の筒状突起部１８及び第２の筒状突起部２０となる一対の筒状突起部は、第１の貫通孔２１及び第２の貫通孔２２に対して入れ替え自在に挿入可能となっている。

これにより、本実施形態のキャップユニット１では、一対の筒状突起部のうち、第１の筒状突起部１８となる一方の筒状突起部を第１の貫通孔２１から挿入して上方に突出させると共に、第２の筒状突起部２０となる他方の筒状突起部を第２の貫通孔２２から挿入して上方に突出させた状態で、キャップ本体６の内側（周壁部６ａと嵌合周壁１５との間）に止水パッキン１１を嵌め付けることが可能である。

したがって、キャップ本体６に対して止水パッキン１１を付け間違えることがない。また、キャップ本体６の内側の適切な位置に止水パッキン１１を容易に固定することが可能である。

また、本実施形態のキャップユニット１では、キャップ本体６の前後２箇所に設けられた第１の貫通孔２１及び第２の貫通孔２２から止水パッキン１１の前後２箇所に設けられた一対の筒状突起部（第１の筒状突起部１８及び第２の筒状突起部２０）を上方に突出させることで、キャップ本体６が容器本体２の口頸部２ｃに螺合により取り付けられる際に、上部開口部２ｄ（口頸部２ｃの上端部）と摺接される止水パッキン１１の捻れや位置ずれを防ぐことが可能である。

さらに、本実施形態のキャップユニット１では、止水パッキン１１の左右方向に並ぶ複数の位置決め凸部２３をキャップ本体６の複数の位置決め凹部２４に嵌合させることによって、止水パッキン１１の捻れや位置ずれを更に防ぐことが可能である。

また、本実施形態のキャップユニット１では、蓋体９に設けられた第１の栓体２６と、ロック部材２８に設けられた第２の栓体３０とによって、第１の筒状突起部１８に設けられた第１の通気孔１７と、第２の筒状突起部２０に設けられた第２の通気孔１９との開閉を適切に行うことが可能である。

以上のようにして、本実施形態のキャップユニット１では、容器本体２内の飲料が外部に漏れ出すことを防ぐと共に、第１の通気孔１７及び第２の通気孔１９との開閉を適切に行うことが可能である。したがって、本実施形態のキャップ付き容器１００では、このようなキャップユニット１を備えることによって、使い勝手の更なる向上を図ることが可能である。

なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記止水パッキン１１が備える複数の位置決め凸部２３の代わりに、図７に示すような複数（本例では４つ）の位置決め凸部２３Ａが設けられた構成としてもよい。

複数の位置決め凸部２３Ａは、互いに同一形状を有して、止水パッキン１１の上面における互いに対称となる位置から上方に突出して設けられている。

一方、キャップ本体６には、上記位置決め凹部２４の代わりに、図８に示すような複数（本例では４つ）の位置決め凹部２４Ａが設けられている。複数の位置決め凹部２４Ａは、複数の位置決め凸部２３Ａの形状及び位置に合わせて、上壁部６ｂの周壁部６ａと嵌合周壁１５との間の下面を凹ませた形状を有している。

止水パッキン１１は、各位置決め凹部２４Ａに各位置決め凸部２３Ａが嵌合された状態で、キャップ本体６の内側（周壁部６ａと嵌合周壁１５との間）に嵌め付けられている。これにより、キャップ本体６が容器本体２の口頸部２ｃに螺合により取り付けられる際に、上部開口部２ｄ（口頸部２ｃの上端部）と摺接される止水パッキン１１の捻れや位置ずれを防ぐことが可能である。

なお、本実施形態では、止水パッキン１１側に位置決め凸部２３Ａが設けられ、キャップ本体６側に位置決め凹部２４Ａが設けられた構成となっているが、それとは逆の構成、すなわち、止水パッキン１１側に位置決め凹部が設けられ、キャップ本体６側に位置決め凸部が設けられた構成であってもよい。

また、上記実施形態では、真空断熱構造を有する容器本体２によって保冷（又は保温）機能を持たせたキャップ付き容器１００に本発明を適用した場合を例示しているが、このような真空断熱構造を有する容器本体２を備えたものに必ずしも限定されるものではない。すなわち、本発明は、ストロー付きのキャップユニットが容器本体に対して着脱自在に取り付けられるキャップ付き容器に対して幅広く適用することが可能である。

１００…キャップ付き容器 １…キャップユニット ２…容器本体 ６…キャップ本体 ７…ストロー ８…第１のヒンジ部 ９…蓋体 １０…蓋ロック機構 １１…止水パッキン（シール部材） １７…第１の通気孔 １８…第１の筒状突起部 １９…第２の通気孔 ２０…第２の筒状突起部 ２１…第１の貫通孔 ２２…第２の貫通孔 ２３，２３Ａ…位置決め凸部 ２４，２４Ａ…位置決め凹部 ２５…突起部 ２６…第１の栓体 ２７…第２のヒンジ部 ２８…ロック部材 ２８ａ…上側アーム部 ２８ｂ…下側アーム部 ２８ｃ…後側アーム部 ２９…付勢部材 ３０…第２の栓体 ３１…第１の係止部 ３２…第１の被係止部 ３３…第２の係止部 ３４…第２の被係止部

Claims (15)

1. 上部が開口した容器本体に対して着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、
   前記容器本体の上部開口部を閉塞した状態で取り付けられるキャップ本体と、
   前記容器本体の上部を貫通した状態で取り付けられた可撓性を有するストローと、
   前記キャップ本体の内側に着脱自在に取り付けられると共に、前記容器本体と前記キャップ本体との間を密閉するシール部材とを備え、
   前記キャップ本体は、上部を貫通する第１の貫通孔及び第２の貫通孔を有し、
   前記シール部材は、第１の通気孔が設けられた第１の筒状突起部と、第２の通気孔が設けられた第２の筒状突起部とを有し、
   前記第１の貫通孔から前記第１の筒状突起部を上方に突出させると共に、前記第２の貫通孔から前記第２の筒状突起部を上方に突出させた状態で、前記キャップ本体の内側に前記シール部材が嵌め付けられていることを特徴とするキャップユニット。
2. 前記シール部材は、互いに対称となる位置に前記第１の筒状突起部と前記第２の筒状突起部とを構成する一対の筒状突起部を有し、
   前記一対の筒状突起部のうち、何れか一方の筒状突起部を前記第１の貫通孔から上方に突出させると共に、何れか他方の筒状突起部を前記第２の貫通孔から上方に突出させた状態で、前記キャップ本体の内側に前記シール部材が嵌め付けられていることを特徴とする請求項１に記載のキャップユニット。
3. 前記第１の貫通孔は、前記ストローを挟んだ後側に設けられ、
   前記第２の貫通孔は、前記ストローを挟んだ前側に設けられていることを特徴とする請求項１又は２に記載のキャップユニット。
4. 前記キャップ本体は、周壁部と、前記周壁部の上面を覆う上壁部と、前記上壁部の下面から突出された嵌合周壁とを有し、
   前記シール部材は、前記周壁部と前記嵌合周壁との間に嵌め付けられていることを特徴とする請求項１～３の何れか一項に記載のキャップユニット。
5. 前記シール部材は、位置決め凸部と位置決め凹部との何れか一方を有し、
   前記キャップ本体は、前記位置決め凸部と前記位置決め凹部との何れか他方とを有し、
   前記位置決め凹部に前記位置決め凸部が嵌合された状態で、前記周壁部と前記嵌合周壁との間に前記シール部材が嵌め付けられていることを特徴とする請求項４に記載のキャップユニット。
6. 前記ストローは、チューブ状に形成されたストロー部と、前記ストロー部の長さ方向の中途部に設けられたフランジ部とを有し、
   前記ストローは、前記キャップ本体の上部を貫通する取付孔に前記ストロー部を貫通させた状態で、前記嵌合周壁の内側に前記フランジ部を嵌合させることによって、前記キャップ本体に対して着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項４又は５に記載のキャップユニット。
7. 前記取付孔は、平面視で方向性を有する形状に形成されていることを特徴とする請求項６に記載のキャップユニット。
8. 前記キャップ本体に第１のヒンジ部を介して回動自在に取り付けられると共に、前記ストローを折り曲げた状態で内側に収容する蓋体と、
   前記キャップ本体の前記第１のヒンジ部とは反対側に位置して、前記蓋体が前記キャップ本体の上部を閉塞した状態において、前記蓋体を前記キャップ本体に対して固定する蓋ロック機構とを備えることを特徴とする請求項１～７の何れか一項に記載のキャップユニット。
9. 前記蓋体は、内側の下面から突出された第１の栓体を有し、
   前記蓋体が前記キャップ本体の上部を閉塞した状態において、前記第１の栓体が前記第１の通気孔の周囲と密着することによって、前記第１の通気孔が閉塞された状態となることを特徴とする請求項８に記載のキャップユニット。
10. 前記蓋体は、内側の下面から突出された突起部を有し、
    前記蓋ロック機構により前記蓋体が前記キャップ本体に対して固定された状態において、前記ストローに当接された前記突起部が前記ストローを押し潰しながら、前記ストローの通液路を閉塞することを特徴とする請求項８又は９に記載のキャップユニット。
11. 前記蓋ロック機構は、前記キャップ本体の前側に第２のヒンジ部を介して回動自在に取り付けられたロック部材と、前記ロック部材を回動方向の一方側に向けて付勢する付勢部材と、前記ロック部材に設けられた第２の栓体とを有し、
    前記ロック部材側に設けられた第１の係止部が前記蓋体側に設けられた第１の被係止部に係止されるロック位置と、前記第１の係止部と前記第１の被係止部との係止状態が解除されるロック解除位置との間で、前記ロック部材が回動自在とされると共に、
    前記付勢部材により付勢された前記ロック部材が前記ロック位置にあるとき、前記第２の栓体が前記第２の通気孔の周囲と密着することによって、前記第２の通気孔が閉塞された状態となり、
    前記付勢部材の付勢に抗して前記ロック部材が前記ロック解除位置にあるとき、前記第２の栓体が前記第２の通気孔の周囲から離間することによって、前記第２の通気孔が開放された状態となることを特徴とする請求項８～１０の何れか一項に記載のキャップユニット。
12. 前記ロック部材は、前記第２のヒンジ部から上側に延長された上側アーム部と、前記第２のヒンジ部から下側に延長された下側アーム部と、前記上側アーム部から後側に延長された後側アーム部とを有し、
    前記第１の係止部は、前記上側アーム部の先端側に設けられ、
    前記第２の栓体は、前記後側アーム部の先端側に設けられていることを特徴とする請求項１１に記載のキャップユニット。
13. 前記蓋ロック機構は、前記ロック部材側に設けられた第２の係止部と、前記蓋体側に設けられた第２の被係止部とを有し、
    前記蓋体が前記キャップ本体に対して固定された状態から、前記ロック部材を前記ロック位置から前記ロック解除位置へと回動させることによって、前記第２の通気孔が開放された位置において、前記第２の係止部が前記第２の被係止部に係止されると共に、前記蓋体の前記一方側への回動が規制された状態となり、
    この状態から、前記ロック部材を前記ロック解除位置から前記ロック位置へと回動させることによって、前記第２の係止部と前記第２の被係止部との係止状態が解除されると共に、前記蓋体が前記一方側に向けて回動されることを特徴とする請求項１１又は１２に記載のキャップユニット。
14. 請求項１～１３の何れか一項に記載のキャップユニットと、
    前記キャップユニットが取り付けられた容器本体とを備えるキャップ付き容器。
15. 前記容器本体は、真空断熱構造を有することを特徴とする請求項１４に記載のキャップ付き容器。

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