JP2021191685A - キャップユニット及びキャップ付き容器 - Google Patents

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Kei Ito
雄志 村田
Takeshi Murata
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Abstract

【課題】容器本体内の飲料が外部に漏れ出すことを防ぐと共に、通気孔の開閉を適切に行うことを可能としたストロー付きのキャップユニットを提供する。【解決手段】容器本体2の上部開口部2dを閉塞すると共に、可撓性を有するストロー6が上部から突出して設けられたキャップ本体5と、キャップ本体5に第1のヒンジ部7を介して回動自在に取り付けられた蓋体8と、蓋体8をキャップ本体5に対して固定する蓋ロック機構9と、容器本体2とキャップ本体5との間を密閉するシール部材10とを備え、キャップ本体5は、外部の空気を容器本体2の内部へと導入する第1の通気孔16と、容器本体2内の空気を外部へと放出する第2の通気孔17とを有し、シール部材10は、第1の通気孔16を開閉する弁体18と、第2の通気孔17と連通される第3の通気孔19とを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、キャップユニット及びキャップ付き容器に関する。
従来より、上部が開口した容器本体に対して着脱自在に取り付けられるキャップユニット(栓体)を備えたキャップ付き容器がある。その中でも、容器本体の上部開口部を閉塞すると共に、可撓性を有するストローが上部から突出して設けられたキャップ本体と、キャップ本体にヒンジ部を介して回動自在に取り付けられた蓋体と、蓋体をキャップ本体に対して固定する蓋ロック機構と、容器本体とキャップ本体との間を密閉する止水パッキン(シール部材)とを備えたストロー付きのキャップユニットが提案されている(例えば、下記特許文献1を参照。)。
このようなキャップユニットを備えた飲料用容器では、蓋ロック機構により蓋体がキャップ本体に対して固定されたときに、蓋体の内側にストローが折り曲げられた状態で収容される。また、蓋体の内側に設けられた突起部がストローに当接し、このストローを押し潰すことによって、ストローの通液路を閉塞する。一方、蓋ロック機構による蓋体の固定を解除することによって、蓋体を開方向に回動させながら、ストローが折り曲げられた状態から元の状態へと弾性復帰する。これにより、ストローを通して容器本体内の飲料を飲むことができる。
特許第5662536号公報
ところで、上述したストロー付きのキャップユニットでは、蓋ロック機構による蓋体の固定が解除された際に、ストロー内の残液が外部に飛散することを防止するため、キャップ本体の上部に設けられた通気孔から容器本体内の空気を外部へと放出する(容器内の圧力を外部に開放する)ことが行われている。
この場合、ストローが折り曲げられた状態から元の状態へと弾性復帰するよりも先に、通気孔を確実に開放することが求められる。逆に、蓋ロック機構により蓋体がキャップ本体に固定されたときには、通気孔を確実に閉塞しておく必要がある。
また、通気孔は、止水パッキンに設けられた筒状突起部の中心孔からなる。止水パッキンは、リング状の弾性部材からなり、キャップ本体の上部に設けられた貫通孔から筒状突起部を上方に突出させた状態で、キャップ本体の内側に嵌め付けられている。
この場合、貫通孔に対して筒状突起部を圧入し、キャップ本体の内側の適切な位置に止水パッキンを固定しておく必要がある。また、貫通孔に対する筒状突起部の圧入が不十分であると、上述した通気孔の開閉を適切に行うことが困難となる。また、容器本体内の飲料が外部に漏れ出す原因ともなる。
一方、筒状突起部を貫通孔に圧入しながら、キャップ本体の内側に止水パッキンを嵌め付ける作業は面倒である。このため、貫通孔に対する筒状突起部の圧入が不十分であると、容器本体の口頸部にキャップ本体が螺合により取り付けられた際に、止水パッキンが適切な位置からずれてしまう可能性がある。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、容器本体内の飲料が外部に漏れ出すことを防ぐと共に、通気孔の開閉を適切に行うことを可能としたストロー付きのキャップユニット、並びにそのようなキャップユニットを備えることによって、使い勝手の更なる向上を可能としたキャップ付き容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 上部が開口した容器本体に対して着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、
前記容器本体の上部開口部を閉塞すると共に、可撓性を有するストローが上部から突出して設けられたキャップ本体と、
前記キャップ本体に第1のヒンジ部を介して回動自在に取り付けられると共に、前記ストローを折り曲げた状態で内側に収容する蓋体と、
前記キャップ本体の前記第1のヒンジ部とは反対側に位置して、前記蓋体を前記キャップ本体に対して固定する蓋ロック機構と、
前記キャップ本体の内側に着脱自在に取り付けられると共に、前記容器本体と前記キャップ本体との間を密閉するシール部材とを備え、
前記キャップ本体は、外部の空気を前記容器本体の内部へと導入する第1の通気孔と、前記容器本体内の空気を外部へと放出する第2の通気孔とを有し、
前記シール部材は、前記第1の通気孔を開閉する弁体と、前記第2の通気孔と連通される第3の通気孔とを有することを特徴とするキャップユニット。
〔2〕 前記蓋ロック機構は、前記キャップ本体の前側に第2のヒンジ部を介して回動自在に取り付けられたロック部材と、前記ロック部材を回動方向の一方側に向けて付勢する付勢部材と、前記ロック部材に取り付けられた栓体とを有し、
前記ロック部材側に設けられた第1の係止部が前記蓋体側に設けられた第1の被係止部に係止されるロック位置と、前記第1の係止部と前記第1の被係止部との係止状態が解除されるロック解除位置との間で、前記ロック部材が回動自在とされると共に、
前記付勢部材により付勢された前記ロック部材が前記ロック位置にあるとき、前記栓体が前記第2の通気孔の周囲と密着することによって、前記第2の通気孔及び前記第3の通気孔が閉塞された状態となり、
前記付勢部材の付勢に抗して前記ロック部材が前記ロック解除位置にあるとき、前記栓体が前記第2の通気孔の周囲から離間することによって、前記第2の通気孔及び前記第3の通気孔が開放された状態となることを特徴とする前記〔1〕に記載のキャップユニット。
〔3〕 前記ロック部材は、前記第2のヒンジ部から上側に延長された上側アーム部と、前記第2のヒンジ部から下側に延長された下側アーム部と、前記上側アーム部から後側に延長された後側アーム部とを有し、
前記第1の係止部は、前記上側アーム部の先端側に設けられ、
前記栓体は、前記後側アーム部の先端側に取り付けられていることを特徴とする前記〔2〕に記載のキャップユニット。
〔4〕 前記付勢部材及び前記栓体は、互いに一体に形成された弾性部材からなることを特徴とする前記〔2〕又は〔3〕に記載のキャップユニット。
〔5〕 前記ロック部材及び前記栓体は、互いに一体に形成されていることを特徴とする前記〔2〕又は〔3〕に記載のキャップユニット。
〔6〕 前記蓋ロック機構は、前記ロック部材側に設けられた第2の係止部と、前記蓋体側に設けられた第2の被係止部とを有し、
前記蓋体が前記キャップ本体に対して固定された状態から、前記ロック部材を前記ロック位置から前記ロック解除位置へと回動させることによって、前記第2の通気孔及び前記第3の通気孔が開放された位置において、前記第2の係止部が前記第2の係止部に係止されると共に、前記蓋体の前記一方側への回動が規制された状態となり、
この状態から、前記ロック部材を前記ロック解除位置から前記ロック位置へと回動させることによって、前記第2の係止部と前記第2の被係止部との係止状態が解除されることを特徴とする前記〔2〕〜〔5〕の何れか一項に記載のキャップユニット。
〔7〕 前記蓋体は、内側の下面から突出された突起部を有し、
前記蓋ロック機構により前記蓋体が前記キャップ本体に対して固定された状態において、前記ストローに当接された前記突起部が前記ストローを押し潰しながら、前記ストローの通液路を閉塞すると共に、前記突起部により押し潰された前記ストローが前記第1の通気孔の周囲と密着することによって、前記第1の通気孔が閉塞された状態となることを特徴とする前記〔1〕〜〔6〕の何れか一項に記載のキャップユニット。
〔8〕 前記〔1〕〜〔7〕の何れか一項に記載のキャップユニットと、
前記キャップユニットが取り付けられた容器本体とを備えるキャップ付き容器。
以上のように、本発明によれば、容器本体内の飲料が外部に漏れ出すことを防ぐと共に、通気孔の開閉を適切に行うことを可能としたストロー付きのキャップユニット、並びにそのようなキャップユニットを備えることによって、使い勝手の更なる向上を可能としたキャップ付き容器を提供することが可能である。
本発明の一実施形態に係るキャップユニットを備えたキャップ付き容器の外観を示す斜視図である。 キャップ付き容器が備えるキャップユニットの閉塞状態を示す断面図である。 キャップ付き容器が備えるキャップユニットのロック解除状態を示す断面図である。 キャップ付き容器が備えるキャップユニットの開放状態を示す断面図である。 キャップユニットの構成を上方側から見た分解斜視図である。 キャップユニットの構成を下方側から見た分解斜視図である。 キャップ付き容器が備えるキャップユニットの付勢部材と栓体とが一体に形成された構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の一実施形態として、例えば図1〜図7に示すキャップユニット1を備えたキャップ付き容器100について説明する。
なお、図1は、キャップユニット1を備えたキャップ付き容器100の外観を示す斜視図である。図2は、キャップ付き容器100が備えるキャップユニット1の閉塞状態を示す断面図である。図3は、キャップ付き容器100が備えるキャップユニット1のロック解除状態を示す断面図である。図4は、キャップ付き容器100が備えるキャップユニット1の開放状態を示す断面図である。図5は、キャップユニット1の構成を上方側から見た分解斜視図である。図6は、キャップユニット1の構成を下方側から見た分解斜視図である。図7は、キャップ付き容器100が備えるキャップユニット1の付勢部材23と栓体24とが一体に形成された構成を示す断面図である。
本実施形態のキャップ付き容器100は、図1〜図4に示すように、ストロー付きのキャップユニット1と、このキャップユニット1が着脱自在に取り付けられる容器本体2とを備え、後述する可撓性を有するストロー6を通して容器本体2内の飲料(液体)を飲むことができる飲料用容器である。
容器本体2は、例えばポリプロピレン(PP)等の耐熱性の樹脂からなり、上部が開口した略有底円筒状を有している。容器本体2は、略円形状の底面部2aと、底面部2aの外周から略中央部が膨らんだ状態で略円筒状に起立した胴部2bと、胴部2bの上部側において縮径された略円筒状の口頸部2cとを有している。また、口頸部2cの上端部は、容器本体2の上部開口部2dとして、円形状に開口している。
また、容器本体2の口頸部2cの下側には、容器本体2の外周面の全周に亘って取付リング3が取り付けられている。取付リング3は、例えばポリプロピレン(PP)等の耐熱性の樹脂からなる。
また、取付リング3の左右の両側面からは、一対の取手部4が突出して設けられている。一対の取手部4は、キャップ付き容器100を持ち易くするためのものであり、下方に向かって湾曲した形状を有している。
本実施形態のキャップユニット1は、図2〜図6に示すように、容器本体2の上部開口部2dを閉塞するキャップ本体5と、キャップ本体5の上部から突出して設けられたストロー6と、キャップ本体5に第1のヒンジ部7を介して回動自在に取り付けられた蓋体8と、蓋体8をキャップ本体5に対して固定する蓋ロック機構9と、容器本体2とキャップ本体5との間を密閉する止水パッキン10とを備えている。
なお、本実施形態のキャップ付き容器100では、キャップユニット1の第1のヒンジ部7が設けられた側を「後側」とし、第1のヒンジ部7が設けられた側とは反対側を「前側」として扱うものとする。
キャップ本体5は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂からなる。キャップ本体5は、略円筒状に形成された周壁部5aと、周壁部5aの上面を覆う上壁部5bとを有している。
キャップ本体5は、容器本体2の口頸部2cに螺合により着脱自在に取り付けられている。このため、周壁部5aの内周面には、雌ネジ部11が設けられている。一方、容器本体2の口頸部2cの外周面には、雌ネジ部11と螺合される雄ネジ部12が設けられている。
キャップ本体5は、上壁部5bの略中央部を貫通する取付孔13と、取付孔13の周囲を囲むように上壁部5bの下面からリング状に突出された嵌合周壁14とを有している。
ストロー6は、例えばシリコーンゴム等のゴムやエラストマーなどの弾性部材からなり、チューブ状に形成されたストロー部6aと、ストロー部6aの長さ方向の中途部に設けられたフランジ部6bと、ストロー部6aの下端部に設けられたパイプ接続部6cとを有している。
ストロー6は、取付孔13にストロー部6aを貫通させた状態で、嵌合周壁14の内側にフランジ部6bを嵌合させることによって、キャップ本体5に対して着脱自在に取り付けられている。ストロー部6aは、キャップ本体5の上部から突出された状態で、前方に向かって屈曲している。
パイプ接続部6cには、容器本体2に収容された飲料を吸い込む吸込パイプ15が接続されている。吸込パイプ15は、パイプ接続部6cから容器本体2の底部付近まで円筒状に延びると共に、全体に湾曲した形状を有している。また、吸込パイプ15の下端部は、容器本体2の内側底面部の外周側に位置している。これにより、容器本体2内の飲料が少なくなった場合でも、最後まで飲むことが可能である。
また、吸込パイプ15の下端部は、その一部が斜めに切り欠かれた形状や、波型状に切り欠かれた形状など適宜変更することが可能である。これにより、吸込パイプ15の下端部が容器本体2の内側底面部や内側側面部に当接した場合でも、吸込パイプ15が張り付いたり、容器本体2内の飲料が飲みにくくなったりすることを防ぐことが可能である。
キャップ本体5は、外部の空気を容器本体2の内部へと導入する第1の通気孔16と、容器本体2内の空気を外部へと放出する(容器本体2内の圧力を外部に開放する)第2の通気孔17とを有している。
第1の通気孔16は、上壁部5bの取付孔13よりも前側を貫通して設けられている。第2の通気孔17は、上壁部5bの第1の通気孔16よりも前側を貫通して設けられている。第1の通気孔16と第2の通気孔17と取付孔13とは、第1のヒンジ部7と後述するロック部材22とを結ぶ前後方向に並んで設けられている。
キャップ本体5の内側には、止水パッキン10が着脱自在に取り付けられている。止水パッキン10は、例えばシリコーンゴム等のゴムやエラストマーなどのリング状の弾性部材(シール部材)からなり、周壁部5aと嵌合周壁14との間に嵌め付けられている。また、止水パッキン10には、着脱時に掴むための把持部10aが下面側の内周部から突出して設けられている。
止水パッキン10は、容器本体2の口頸部2cにキャップ本体5が取り付けられた際に、上部開口部2d(口頸部2cの上端部)と全周に亘って密着した状態となることで、容器本体2とキャップ本体5との間を密閉する。
一方、止水パッキン10は、把持部10aを摘まんだ状態で、キャップ本体5の内側から取り外すことが可能である。これにより、止水パッキン10とキャップ本体5とをそれぞれ別々に洗浄することができ、止水パッキン10とキャップ本体5との間を衛生的に保つことが可能である。
止水パッキン10は、第1の通気孔16を開閉する弁体18と、第2の通気孔17と連通される第3の通気孔19とを有している。また、止水パッキン10には、内周部の前後両側から内側に向かって突出された一対の突出片10bが設けられている。弁体18は、前側の突出片10bの略中央部に設けられている。
一方、嵌合周壁14は、これら一対の突出片10bに対応した形状の一対の凹部14aを有している。止水パッキン10は、これら一対の凹部14aに一対の突出片10bが嵌合された状態で、キャップ本体5の内側に嵌め付けられている。これにより、キャップ本体5が容器本体2の口頸部2cに螺合により取り付けられる際に、上部開口部2d(口頸部2cの上端部)と摺接される止水パッキン10の捻れや位置ずれを防ぐことが可能である。
上壁部5bの下面には、第1の通気孔16の周囲を下方に向かって球面状に突出させた球面凸部5cが設けられている。弁体18は、この球面凸部5cの表面を覆う部分に線状のスリット18aが形成された逆止弁により構成されている。
第3の通気孔19は、止水パッキン10の第2の通気孔17と重なる位置を厚み方向に貫通して設けられている。
蓋体8は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂からなり、キャップ本体5の上部を覆うように全体として略ドーム状に形成されている。蓋体8は、キャップ本体5の後端側の上部に設けられた第1のヒンジ部7を介して回動自在に取り付けられている。
また、蓋体8の内側の下面には、突起部20が下方に突出して設けられている。ストロー部6a(ストロー6)は、この突起部20により折り曲げた状態で蓋体8の内側に収容される。
蓋ロック機構9は、キャップ本体5の前側に第2のヒンジ部21を介して回動自在に取り付けられたロック部材22と、ロック部材22を回動方向の一方側に向けて付勢する付勢部材23と、ロック部材22に取り付けられた栓体24とを有している。
ロック部材22は、第2のヒンジ部21から上側に延長された上側アーム部22aと、第2のヒンジ部21から下側に延長された下側アーム部22bと、上側アーム部22aから後側に延長された後側アーム部22cとを有している。
付勢部材23は、例えばシリコーンゴム等のゴムやエラストマーなどのキャップ状の弾性部材からなる。付勢部材23は、下側アーム部22bから後側に突出された凸部22dを内側に嵌合させながら、下側アーム部22bと周壁部5aとの間に圧縮された状態で配置されている。なお、付勢部材23については、コイルバネなどを用いることも可能である。
栓体24は、例えばシリコーンゴム等のゴムやエラストマーなどの円柱状の弾性部材からなる。栓体24は、後側アーム部22cの先端側に設けられた孔部22eを貫通した状態で取り付けられている。
蓋ロック機構9は、ロック部材22側に設けられた第1の係止部25と、蓋体8側に設けられた第1の被係止部26とを有している。第1の係止部25は、上側アーム部22aの先端部から後側に突出されたフック部からなる。第1の被係止部26は、蓋体8の前側の下端部から前側に突出されたフック部からなる。
蓋ロック機構9では、図2に示すように、蓋体8がキャップ本体5の上部を閉塞したときに、付勢部材23により付勢されたロック部材22側の第1の係止部25が蓋体8側の第1の被係止部26に係止されることによって、蓋体8がキャップ本体5に対して固定される。
ロック部材22は、第1の係止部25が第1の被係止部26に係止されるロック位置と、第1の係止部25と第1の被係止部26との係止状態が解除されるロック解除位置との間で回動自在とされている。
したがって、蓋ロック機構9では、図3に示すように、付勢部材23の付勢に抗してロック部材22の下側アーム部22b側を押圧操作することによって、ロック部材22をロック位置からロック解除位置へと回動させながら、第1の係止部25と第1の被係止部26との係止状態を解除することが可能である。
また、蓋ロック機構9は、ロック部材22側に設けられた第2の係止部27と、蓋体8側に設けられた第2の被係止部28とを有している。第2の係止部27は、後側アーム部22cの先端部から上側に突出されたフック部からなる。第2の被係止部28は、蓋体8の前側の下端部から後側に突出されたフック部からなる。
蓋ロック機構9では、図2に示すように、蓋体8がキャップ本体5に対して固定された状態から、図3に示すように、ロック部材22の下側アーム部22b側を押圧操作し、ロック部材22がロック位置からロック解除位置へと回動されることによって、第1の係止部25と第1の被係止部26との係止状態が解除された後に、ロック部材22側の第2の係止部27が蓋体8側の第2の被係止部28に係止される。これにより、蓋体8の一方側(開方向)への回動が規制される。
一方、蓋ロック機構9では、この図3に示すロック解除状態から、図4に示すように、上述したロック部材22に対する押圧操作を解除し、付勢部材23により付勢されたロック部材22がロック解除位置からロック位置へと回動されることによって、第2の係止部27と第2の被係止部28との係止状態が解除される。これにより、蓋体8が回動(開閉)自在となる。
また、蓋ロック機構9では、図4に示す状態から、蓋体8をキャップ本体5の上部を閉塞する方向(閉方向)に回動させることで、第1の係止部25と第1の被係止部26とが摺接しながら、付勢部材23の付勢に抗してロック部材22がロック位置からロック解除位置へと回動される。さらに、第1の係止部25が第1の被係止部26を乗り越えることによって、付勢部材23の付勢によりロック部材22がロック解除位置からロック位置へと回動される。このとき、第1の係止部25が第1の被係止部26に係止された状態となる。これにより、図2に示すように、蓋体8がキャップ本体5の上部を閉塞した状態において、蓋体8をキャップ本体5に対して固定することが可能である。
以上のような構成を有する本実施形態のキャップユニット1では、図2に示すように、蓋体8がキャップ本体5の上部を閉塞したときに、ストロー部6a(ストロー6)が2箇所で折り曲げられた状態で蓋体8の内側に収容される。また、ストロー部6aに当接された突起部20がストロー部6aを押し潰しながら、ストロー部6aの通液路を閉塞する。
このとき、突起部20により押し潰されたストロー部6aが第1の通気孔16の周囲と密着することによって、第1の通気孔16が閉塞された状態となっている。また、栓体24が第2の通気孔17の周囲と密着することによって、第2の通気孔17及び第3の通気孔19が閉塞された状態となっている。
これにより、蓋体8がキャップ本体5の上部を閉塞した状態において、容器本体2内の飲料が外部に漏れ出すことを防ぐことが可能である。
本実施形態のキャップユニット1では、この図2に示す閉塞状態から、図3に示すように、ロック部材22の下側アーム部22b側を押圧操作することによって、ロック部材22をロック位置からロック解除位置へと回動させながら、第1の係止部25と第1の被係止部26との係止状態を解除する。
このとき、第2の係止部27が第2の被係止部28に係止される。また、栓体24が第2の通気孔17の周囲から離間することによって、第2の通気孔17及び第3の通気孔19が開放された状態となる。
また、第2の通気孔17及び第3の通気孔19は、ロック部材22がロック位置からロック解除位置へと回動されることによって、蓋体8が開方向に回動されるよりも先に開放された状態となる。このとき、第2の通気孔17及び第3の通気孔19は、第1の係止部25と第1の被係止部26との係止状態が解除されるよりも先に開放された状態となる。
これにより、第2の通気孔17及び第3の通気孔19から容器本体2内の空気を外部へと放出する(容器本体2内の圧力を外部に開放する)ことができ、その後にストロー部6aが弾性復帰するため、このストロー部6a(ストロー6)内の残液が外部に飛散することを防止することが可能である。
本実施形態のキャップユニット1では、この図3に示すロック解除状態から、図4に示すように、ロック部材22に対する押圧操作を解除することによって、付勢部材23により付勢されたロック部材22がロック解除位置からロック位置へと回動しながら、第2の係止部27と第2の被係止部28との係止状態が解除される。
このとき、ストロー部6aが蓋体8を押し上げながら、折り曲げられた状態から元の状態へと弾性復帰する。また、ストロー部6aが弾性復帰するのに伴って、蓋体8が開方向に回動される。さらに、ストロー部6aが第1の通気孔16の周囲から離間することによって、第1の通気孔16が開放された状態となる。
一方、栓体24が第2の通気孔17の周囲と密着することによって、第2の通気孔17及び第3の通気孔19が再び閉塞された状態となる。これにより、容器本体2内の飲料が外部に漏れ出すことを防ぎつつ、ストロー部6a(ストロー6)を通して容器本体2内の飲料を吸引しながら飲むことが可能である。
また、容器本体2内の飲料が減少するのに伴って、容器本体2内の圧力が負圧となる。このとき、弁体18の弾性変形によりスリット18aを開放し、第1の通気孔16が開放されることで、第1の通気孔16を通して外部の空気が容器本体2の内部へと導入される。これにより、容器本体2内の圧力が大気圧に戻るため、ストロー部6aを通して容器本体2内の飲料を飲み続けることが可能である。
本実施形態のキャップユニット1では、上述した止水パッキン10にキャップ本体5の第2の通気孔17と連通される第3の通気孔19が設けられている。これにより、従来の止水パッキンのように、キャップ本体5に設けられた貫通孔に対して通気孔が設けられた筒状突起部を圧入する必要がなく、キャップ本体5の内側の適切な位置に止水パッキン10を容易に固定することが可能である。
また、本実施形態のキャップユニット1では、上述したキャップ本体5に設けられた第2の通気孔17をロック部材22に取り付けられた栓体24によって開閉するため、この第2の通気孔17の位置ずれがなく、第2の通気孔17の開閉を適切に行うことが可能である。また、キャップ本体5に設けられた第2の通気孔17と、止水パッキン10に設けられた第3の通気孔19との位置合わせも容易である。
以上のようにして、本実施形態のキャップユニット1では、容器本体2内の飲料が外部に漏れ出すことを防ぐと共に、容器本体2内の空気を外部へと放出する第2の通気孔17及び第3の通気孔19の開閉を適切に行うことが可能である。したがって、本実施形態のキャップ付き容器100では、このようなキャップユニット1を備えることによって、使い勝手の更なる向上を図ることが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、上述した付勢部材23と栓体24とが互いに別体に形成された弾性部材からなる構成となっているが、図7に示すように、これら付勢部材23と栓体24とが互いに一体に形成された弾性部材からなる構成とすることも可能である。一方、ロック部材22と栓体24とが一体に形成された構成とすることも可能である。
なお、容器本体2は、全体として略中央部が膨らんだ略円筒状の外観形状を有しているが、容器本体2の外観形状については、特に限定されるものではなく、サイズやデザイン等に合わせて、適宜変更を加えることが可能である。また、容器本体2の外周面には、塗装や印刷等が施されていてもよい。
また、容器本体2は、上述した取付リング3が取り付けられた構成に限らず、この取付リング3を省略することも可能である。また、取手部4については、上述した取付リング3(容器本体2)側に設けられた構成に限らず、キャップユニット1側に設けられた構成としてもよい。
また、容器本体2については、上述した樹脂製のものに限らず、例えばステンレス等の金属製のものであってもよい。さらに、容器本体2は、外容器及び内容器を有して、外容器の内側に内容器を収容した状態で、外容器と内容器との間に空気断熱層又は真空断熱層が設けられた断熱二重容器であってもよい。これにより、容器本体2に収容された飲料(液体)を保冷(又は保温)することが可能である。
100…キャップ付き容器 1…キャップユニット 2…容器本体 5…キャップ本体 6…ストロー 7…第1のヒンジ部 8…蓋体 9…蓋ロック機構 10…止水パッキン(シール部材) 16…第1の通気孔 17…第2の通気孔 18…弁体 19…第3の通気孔 20…突起部 21…第2のヒンジ部 22…ロック部材 22a…上側アーム部 22b…下側アーム部 22c…後側アーム部 23…付勢部材 24…栓体 25…第1の係止部 26…第1の被係止部 27…第2の係止部 28…第2の被係止部

Claims (8)

  1. 上部が開口した容器本体に対して着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、
    前記容器本体の上部開口部を閉塞すると共に、可撓性を有するストローが上部から突出して設けられたキャップ本体と、
    前記キャップ本体に第1のヒンジ部を介して回動自在に取り付けられると共に、前記ストローを折り曲げた状態で内側に収容する蓋体と、
    前記キャップ本体の前記第1のヒンジ部とは反対側に位置して、前記蓋体を前記キャップ本体に対して固定する蓋ロック機構と、
    前記キャップ本体の内側に着脱自在に取り付けられると共に、前記容器本体と前記キャップ本体との間を密閉するシール部材とを備え、
    前記キャップ本体は、外部の空気を前記容器本体の内部へと導入する第1の通気孔と、前記容器本体内の空気を外部へと放出する第2の通気孔とを有し、
    前記シール部材は、前記第1の通気孔を開閉する弁体と、前記第2の通気孔と連通される第3の通気孔とを有することを特徴とするキャップユニット。
  2. 前記蓋ロック機構は、前記キャップ本体の前側に第2のヒンジ部を介して回動自在に取り付けられたロック部材と、前記ロック部材を回動方向の一方側に向けて付勢する付勢部材と、前記ロック部材に取り付けられた栓体とを有し、
    前記ロック部材側に設けられた第1の係止部が前記蓋体側に設けられた第1の被係止部に係止されるロック位置と、前記第1の係止部と前記第1の被係止部との係止状態が解除されるロック解除位置との間で、前記ロック部材が回動自在とされると共に、
    前記付勢部材により付勢された前記ロック部材が前記ロック位置にあるとき、前記栓体が前記第2の通気孔の周囲と密着することによって、前記第2の通気孔及び前記第3の通気孔が閉塞された状態となり、
    前記付勢部材の付勢に抗して前記ロック部材が前記ロック解除位置にあるとき、前記栓体が前記第2の通気孔の周囲から離間することによって、前記第2の通気孔及び前記第3の通気孔が開放された状態となることを特徴とする請求項1に記載のキャップユニット。
  3. 前記ロック部材は、前記第2のヒンジ部から上側に延長された上側アーム部と、前記第2のヒンジ部から下側に延長された下側アーム部と、前記上側アーム部から後側に延長された後側アーム部とを有し、
    前記第1の係止部は、前記上側アーム部の先端側に設けられ、
    前記栓体は、前記後側アーム部の先端側に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のキャップユニット。
  4. 前記付勢部材及び前記栓体は、互いに一体に形成された弾性部材からなることを特徴とする請求項2又は3に記載のキャップユニット。
  5. 前記ロック部材及び前記栓体は、互いに一体に形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のキャップユニット。
  6. 前記蓋ロック機構は、前記ロック部材側に設けられた第2の係止部と、前記蓋体側に設けられた第2の被係止部とを有し、
    前記蓋体が前記キャップ本体に対して固定された状態から、前記ロック部材を前記ロック位置から前記ロック解除位置へと回動させることによって、前記第2の通気孔及び前記第3の通気孔が開放された位置において、前記第2の係止部が前記第2の係止部に係止されると共に、前記蓋体の前記一方側への回動が規制された状態となり、
    この状態から、前記ロック部材を前記ロック解除位置から前記ロック位置へと回動させることによって、前記第2の係止部と前記第2の被係止部との係止状態が解除されると共に、前記蓋体が前記一方側に向けて回動されることを特徴とする請求項2〜5の何れか一項に記載のキャップユニット。
  7. 前記蓋体は、内側の下面から突出された突起部を有し、
    前記蓋ロック機構により前記蓋体が前記キャップ本体に対して固定された状態において、前記ストローに当接された前記突起部が前記ストローを押し潰しながら、前記ストローの通液路を閉塞すると共に、前記突起部により押し潰された前記ストローが前記第1の通気孔の周囲と密着することによって、前記第1の通気孔が閉塞された状態となることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のキャップユニット。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載のキャップユニットと、
    前記キャップユニットが取り付けられた容器本体とを備えるキャップ付き容器。
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