JP2022010624A - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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文生 王
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【課題】半導体装置を小型化すること。【解決手段】絶縁膜と、前記絶縁膜内に設けられた導電プラグと、前記導電プラグ上に設けられ、下部電極と強誘電体膜と上部電極とを含み、前記導電プラグに電気的に接続された強誘電体キャパシタと、前記導電プラグへの酸素の拡散を抑制する酸素バリア絶縁膜と、を備え、前記下部電極は、電極膜と、前記導電プラグと前記電極膜との間に設けられ前記導電プラグへの酸素の拡散を抑制し且つ前記電極膜よりも幅が狭い酸素バリア導電膜と、を含み、前記酸素バリア絶縁膜は、前記絶縁膜と前記下部電極の前記電極膜との間で前記酸素バリア導電膜の周囲に設けられている、半導体装置。【選択図】図3

Description

本発明は、半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
強誘電体の分極反転を利用して、データを強誘電体キャパシタに保持する強誘電体メモリ(FeRAM)の開発が進められている。強誘電体メモリは、電源を切っても保持されたデータが消失しない不揮発性メモリであり、高集積度、高速駆動、高耐久性、及び低消費電力を実現できる。
強誘電体キャパシタを構成する強誘電体膜の材料として、PZT(Pb(Zr、Ti)O)又はSBT(SrBiTa)等のペロブスカイト結晶構造を有する強誘電体酸化物が主に用いられている。これらの材料は、アモルファス状態では強誘電性の特徴を発現しないため、酸素雰囲気下での結晶化熱処理が行われる。また、強誘電体キャパシタを形成する際のエッチング等によって生じたダメージを回復させるために、強誘電体キャパシタ形成後に酸素雰囲気下での回復アニール処理(熱処理)が行われる。
酸素雰囲気下での熱処理で、強誘電体キャパシタ直下の導電プラグが酸化されてコンタクト抵抗が高くなってしまうことがある。そこで、導電プラグの酸化を抑制するための様々な方法が提案されている。例えば導電プラグの上面を覆って炭化シリコン(SiC)膜を設けることが提案されている(例えば特許文献1)。例えばプラグ導電層の上面を覆ってシリコン(Si)膜を設け、その上に窒化チタン(TiN)膜又は窒化タンタル(TaN)膜を設けた導電プラグが提案されている(例えば特許文献2)。例えばプラグ導電層の上面に窒化チタン(TiN)膜又は窒化チタンアルミニウム(TiAlN)膜を設けた導電プラグが提案されている(例えば特許文献3)。
特開2002-289810号公報 特開2007-243115号公報 特開2007-324166号公報
導電プラグの酸化を抑制するため、導電プラグ上に形成される強誘電体キャパシタの下部電極を、酸素バリア導電膜を含んで構成することが知られている。しかしながら、強誘電体キャパシタに対する回復アニール処理によって酸素バリア導電膜の側壁が酸化されて酸化物が形成されることがある。酸素バリア導電膜の側壁に酸化物が形成されて盛り上がりが生じると、隣接する強誘電体キャパシタが接触することがあるため、強誘電体キャパシタの間隔を広げる必要がある。このため、半導体装置が大型化してしまう。
1つの側面では、半導体装置を小型化することを目的とする。
1つの態様では、絶縁膜と、前記絶縁膜内に設けられた導電プラグと、前記導電プラグ上に設けられ、下部電極と強誘電体膜と上部電極とを含み、前記導電プラグに電気的に接続された強誘電体キャパシタと、前記導電プラグへの酸素の拡散を抑制する酸素バリア絶縁膜と、を備え、前記下部電極は、電極膜と、前記導電プラグと前記電極膜との間に設けられ前記導電プラグへの酸素の拡散を抑制し且つ前記電極膜よりも幅が狭い酸素バリア導電膜と、を含み、前記酸素バリア絶縁膜は、前記絶縁膜と前記下部電極の前記電極膜との間で前記酸素バリア導電膜の周囲に設けられている、半導体装置である。
1つの態様では、絶縁膜内に導電プラグを形成する工程と、前記導電プラグ上に、下部電極と強誘電体膜と上部電極とを含み、前記導電プラグに電気的に接続された強誘電体キャパシタを形成する工程と、前記導電プラグへの酸素の拡散を抑制する酸素バリア絶縁膜を形成する工程と、を備え、前記強誘電体キャパシタを形成する工程は、電極膜と、前記導電プラグと前記電極膜との間に設けられ前記導電プラグへの酸素の拡散を抑制し且つ前記電極膜よりも幅が狭い酸素バリア導電膜と、を含む前記下部電極を形成する工程を含み、前記酸素バリア絶縁膜を形成する工程は、前記絶縁膜と前記下部電極の前記電極膜との間で前記酸素バリア導電膜の周囲に前記酸素バリア絶縁膜を形成する、半導体装置の製造方法である。
1つの側面として、半導体装置を小型化することができる。
図1は、実施例1に係る半導体装置の平面図である。 図2は、メモリセルアレイを構成する複数のメモリセルのうち隣接する2つのメモリセルを示す等価回路図である。 図3は、実施例1に係る半導体装置の断面図である。 図4(a)から図4(c)は、実施例1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その1)である。 図5(a)及び図5(b)は、実施例1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その2)である。 図6(a)及び図6(b)は、実施例1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その3)である。 図7は、比較例に係る半導体装置の断面図である。 図8(a)及び図8(b)は、比較例に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その1)である。 図9(a)及び図9(b)は、比較例に係る半導体装置の製造方法を示す断面図(その2)である。 図10(a)及び図10(b)は、比較例に係る半導体装置で生じる課題を説明するための断面図である。 図11は、実施例2に係る半導体装置の断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1は、実施例1に係る半導体装置の平面図である。図1のように、実施例1の半導体装置100は、半導体基板10上に形成された複数のメモリセルアレイ110と、複数のメモリセルアレイ110をまとめて囲む環状の防湿リング120と、を含んでいる。メモリセルアレイ110は、強誘電体キャパシタを含んで構成される複数のメモリセルの集合体である。防湿リング120は、メモリセルアレイ110内への水素及び水分の侵入を抑制することで、各メモリセルを構成するPZT(Pb(Zr、Ti)O)等の酸化物からなる強誘電体膜の還元を抑制する防護壁として機能する。
図2は、メモリセルアレイを構成する複数のメモリセルのうち隣接する2つのメモリセルを示す等価回路図である。図2のように、メモリセルアレイ110を構成する複数のメモリセル各々は、2つのトランジスタと2つの強誘電体キャパシタとで1ビットのデータを相補的に記憶する2T/2C型の形態を有する。すなわち、メモリセルMC1は、トランジスタTa1、Tb1及び強誘電体キャパシタCa1、Cb1を含んで構成されている。メモリセルMC2は、トランジスタTa2、Tb2及び強誘電体キャパシタCa2、Cb2を含んで構成されている。
メモリセルMC1のトランジスタTa1は、ドレインがビット線BL1に電気的に接続され、ゲートがワード線WL1に電気的に接続され、ソースが強誘電体キャパシタCa1の一端に電気的に接続されている。メモリセルMC1のトランジスタTb1は、ドレインがビット線BL2に電気的に接続され、ゲートがワード線WL1に電気的に接続され、ソースが強誘電体キャパシタCb1の一端に電気的に接続されている。メモリセルMC1の強誘電体キャパシタCa1及びCb1の他端は、プレート線PL1に電気的に接続されている。
メモリセルMC2のトランジスタTa2は、ドレインがビット線BL1に電気的に接続され、ゲートがワード線WL2に電気的に接続され、ソースが強誘電体キャパシタCa2の一端に電気的に接続されている。メモリセルMC2のトランジスタTb2は、ドレインがビット線BL2に電気的に接続され、ゲートがワード線WL2に電気的に接続され、ソースが強誘電体キャパシタCb2の一端に電気的に接続されている。メモリセルMC2の強誘電体キャパシタCa2及びCb2の他端は、プレート線PL2に電気的に接続されている。
図3は、実施例1に係る半導体装置の断面図である。図3には、図2におけるメモリセルMC1を構成するトランジスタTa1及び強誘電体キャパシタCa1とメモリセルMC2を構成するトランジスタTa2及び強誘電体キャパシタCa2とが示されている。図3のように、実施例1の半導体装置100は、P型シリコン基板等の半導体基板10を有する。半導体基板10の表層部には、トランジスタTa1及びTa2の形成領域を画定する酸化シリコン(SiO)等の絶縁体からなる素子分離領域11が形成されている。
また、半導体基板10の表層部には、トランジスタTa1及びTa2のソース領域S1、S2及びドレイン領域Dが形成されている。ソース領域S1、S2及びドレイン領域Dは、N型半導体で構成されている。トランジスタTa1及びTa2はドレイン領域Dを共有している。なお、半導体基板10の表層部にPウェルを設け、Pウェル内にソース領域S1、S2、及びドレイン領域Dを形成してもよい。
半導体基板10上には、ゲート絶縁膜12を介してゲート電極G1、G2が設けられている。ゲート絶縁膜12は例えばSiOで形成され、ゲート電極G1及びG2は例えばポリシリコンで形成されている。ゲート電極G1及びG2は、それぞれ、ワード線WL1及びWL2として機能する。ゲート電極G1及びG2の側面には、SiO等の絶縁体からなるサイドウォール13が設けられている。ソース領域S1、S2、ドレイン領域D、及びゲート電極G1、G2の表面には、コンタクト抵抗を低下させるためのシリサイド層14が設けられている。トランジスタTa1及びTa2は電界効果トランジスタである。
トランジスタTa1及びTa2上には、カバー膜21、層間絶縁膜22、エッチストッパ膜23、層間絶縁膜24、酸化抑制膜25、及び緩衝膜26がこの順に積層されている。カバー膜21は、厚さが50nm~100nm程度であり、窒化シリコン(SiN)等の絶縁体で形成されている。層間絶縁膜22は、厚さが300nm~400nm程度であり、SiO等の絶縁体で形成されている。エッチストッパ膜23は、厚さが20nm~50nm程度であり、SiN等の絶縁体で形成されている。層間絶縁膜24は、厚さが200nm~300nm程度であり、SiO等の絶縁体で形成されている。酸化抑制膜25は、厚さが50nm~150nm程度であり、SiN等の絶縁体で形成されている。緩衝膜26は、厚さが200nm~300nm程度であり、SiO等の絶縁体で形成されている。
導電プラグ31、32、及び33が、層間絶縁膜22及びカバー膜21を貫通して、それぞれ、ソース領域S1、S2、及びドレイン領域Dに電気的に接続されている。導電プラグ31、32、及び33は、タングステン(W)等の導電体で形成されている。層間絶縁膜24及びエッチストッパ膜23を貫通してビット線BL1として機能する配線34が設けられている。配線34は、導電プラグ33を介してトランジスタTa1及びTa2のドレイン領域Dに電気的に接続されている。配線34は、タングステン(W)等の導電体で形成されている。導電プラグ35及び36は、緩衝膜26、酸化抑制膜25、層間絶縁膜24、及びエッチストッパ膜23を貫通して、導電プラグ31及び32に電気的に接続されている。導電プラグ35及び36は、タングステン(W)等の導電体で形成されている。
緩衝膜26上には、強誘電体キャパシタCa1及びCa2が設けられている。強誘電体キャパシタCa1及びCa2は、それぞれ、下部電極41、強誘電体膜42、及び上部電極43が積層された積層構造を有する。下部電極41は、密着膜44、酸素バリア導電膜45、及び電極膜46がこの順に積層されている。密着膜44は導電プラグ35及び36に接触している。密着膜44は、厚さが1nm~10nm程度であり、窒化チタン(TiN)等の導電体で形成されている。密着膜44は、導電プラグ35及び36と酸素バリア導電膜45との間の密着性を向上させる機能を有する。酸素バリア導電膜45は密着膜44に接触している。酸素バリア導電膜45は平面視において密着膜44とほぼ同じ大きさとなっている。
酸素バリア導電膜45は、厚さが50nm~100nm程度で、酸素透過性の低い膜であり、導電プラグ35及び36への酸素の拡散を抑制する機能を有する。例えば、酸素バリア導電膜45は密着膜44及び電極膜46よりも酸素透過性が低い。酸素バリア導電膜45は、窒化チタンアルミニウム(TiAlN)、酸窒化チタンアルミニウム(TiAlON)、窒化チタンシリコン(TiSiN)、窒化タンタルアルミニウム(TaAlN)、酸窒化タンタルアルミニウム(TaAlON)、及び窒化タンタルシリコン(TaSiN)の少なくとも一種を含む導電体で形成されている。電極膜46は、厚さが10nm~100nm程度であり、イリジウム(Ir)等の導電体で形成されている。
密着膜44及び酸素バリア導電膜45は、電極膜46に比べて幅が狭くなっていて、平面視において全体が電極膜46に重なっている。密着膜44及び酸素バリア導電膜45は、電極膜46の側面よりも内側に入って設けられている。例えば、密着膜44及び酸素バリア導電膜45の幅は、電極膜46の幅の2/3以下であってもよいし、1/2以下であってもよいし、1/4以下であってもよい。また、密着膜44及び酸素バリア導電膜45は、導電プラグ35及び36よりも広い幅で導電プラグ35及び36全体を覆っている。例えば、密着膜44及び酸素バリア導電膜45の幅は、導電プラグ35及び36の幅の1.5倍以上であってもよいし、2倍以上であってもよいし、2.5倍以上であってもよい。
密着膜44及び酸素バリア導電膜45の幅が電極膜46の幅よりも狭いことで生じた緩衝膜26と電極膜46との間の隙間には酸素バリア絶縁膜27が設けられている。すなわち、密着膜44及び酸素バリア導電膜45の周囲には酸素バリア絶縁膜27が設けられている。言い換えると、密着膜44及び酸素バリア導電膜45は酸素バリア絶縁膜27に埋め込まれている。酸素バリア絶縁膜27は密着膜44及び酸素バリア導電膜45の側面に接して設けられている。酸素バリア絶縁膜27は、厚さが50nm~100nm程度で、酸素透過性の低い膜であり、導電プラグ35及び36への酸素の拡散を抑制する機能を有する。例えば、酸素バリア絶縁膜27は緩衝膜26よりも酸素透過性が低い。酸素バリア絶縁膜27は、窒化シリコン(SiN)、炭化シリコン(SiC)、及び炭窒化シリコン(SiCN)の少なくとも一種を含む絶縁体で形成されている。
酸素バリア絶縁膜27は、隣接する強誘電体キャパシタCa1及びCa2の両方にわたって延在して設けられている。すなわち、強誘電体キャパシタCa1と強誘電体キャパシタCa2の間にも緩衝膜26上に酸素バリア絶縁膜27が設けられている。緩衝膜26の密着膜44及び酸素バリア導電膜45が設けられている領域以外の領域は全て酸素バリア絶縁膜27で覆われていてもよい。酸素バリア絶縁膜27の上面と酸素バリア導電膜45の上面とはほぼ同一面となっている。
強誘電体膜42は、PZT(Pb(Zr、Ti)O)又はSBT(SrBiTa)等のペロブスカイト結晶構造を有する強誘電体酸化物を含んで形成されている。強誘電体膜42の厚さは50nm~150nm程度である。上部電極43は、電極膜47と電極膜48がこの順に積層されている。電極膜47は、厚さが100nm~200nm程度であり、酸化イリジウム(IrO)等で形成されている。電極膜48は、コンタクト抵抗の低減のために設けられていて、厚さが50nm~150nmであり、イリジウム(Ir)等の導電体で形成されている。
強誘電体キャパシタCa1の下部電極41は、導電プラグ35及び31を介してトランジスタTa1のソース領域S1に電気的に接続されている。強誘電体キャパシタCa2の下部電極41は、導電プラグ36及び32を介してトランジスタTa2のソース領域S2に電気的に接続されている。
強誘電体キャパシタCa1及びCa2の表面は、厚さが20nm~70nm程度であり、酸化アルミニウム(Al)及び酸化チタン(TiO)の少なくとも一方を含む絶縁体からなる水素バリア膜51で覆われている。水素バリア膜51は、強誘電体キャパシタCa1及びCa2への水素及び水分の侵入を抑制する保護膜として機能する。水素バリア膜51上には、SiO等の絶縁体からなる層間絶縁膜52及び53が積層されている。層間絶縁膜52の厚さは800nm~1500nm程度であり、層間絶縁膜53の厚さは200nm~300nm程度である。層間絶縁膜52、53及び水素バリア膜51を貫通して、タングステン(W)等の導電体からなる導電プラグ61及び62が設けられている。導電プラグ61は強誘電体キャパシタCa1の上部電極43に電気的に接続され、導電プラグ62は強誘電体キャパシタCa2の上部電極43に電気的に接続されている。
層間絶縁膜53上に、プレート線PL1及びPL2としてそれぞれ機能する配線63及び64が設けられている。配線63及び64は、バリア膜65、配線膜66、及びバリア膜67が積層した積層構造を有する。バリア膜65及び67は、例えばチタン(Ti)又は窒化チタン(TiN)を含んで形成されている。配線膜66は、例えばアルミニウム銅合金等の導電体を含んで形成されている。配線63は導電プラグ61を介して強誘電体キャパシタCa1に電気的に接続され、配線64は導電プラグ62を介して強誘電体キャパシタCa2に電気的に接続されている。
図4(a)から図6(b)は、実施例1に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。図4(a)のように、P型シリコン基板である半導体基板10の表層部に、STI(shallow trench isolation)技術を用いて素子分離領域11を形成する。その後、ウェル及びチャネルストップ拡散層(いずれも不図示)等を形成するためのイオン注入を行う。次いで、熱酸化法を用いて半導体基板10の表面にゲート絶縁膜12を形成するためのSiO膜を形成した後、CVD(chemical vapor deposition)法を用いてゲート電極G1及びG2を形成するためのポリシリコン膜を成膜する。その後、フォトリソグラフィ法及びエッチング法を用いてSiO膜及びポリシリコン膜をパターニングして、ゲート絶縁膜12及びゲート電極G1、G2を形成する。
次に、LDD(lightly doped drain)構造を形成するためのイオン注入を行うことにより、N型の拡散層(不図示)を形成する。次いで、CVD法を用いてゲート電極G1及びG2を覆うSiO等の絶縁膜を成膜した後、この絶縁膜をエッチバックすることで、ゲート電極G1及びG2の側面を覆うサイドウォール13を形成する。次いで、ゲート電極G1、G2及びサイドウォール13をマスクとして用い、ソース領域S1、S2及びドレイン領域Dを形成するためのイオン注入を行う。その後、熱処理を行うことでソース領域S1、S2及びドレイン領域Dを構成するN型の不純物拡散領域を活性化させる。次いで、サリサイドプロセスを用いて、ソース領域S1、S2、ドレイン領域D、及びゲート電極G1、G2の表面にコンタクト抵抗を低下させるためのシリサイド層14を形成する。以上により、半導体基板10にトランジスタTa1及びTa2が形成される。
図4(b)のように、CVD法を用いてSiN等の絶縁膜をトランジスタTa1及びTa2の表面に堆積して厚さが70nm程度のカバー膜21を形成する。次いで、CVD法を用いてカバー膜21上にSiO等の絶縁膜からなる層間絶縁膜22を形成した後、CMP(chemical mechanical polish)法を用いて層間絶縁膜22の表面を平坦化する。次いで、フォトリソグラフィ法及びエッチング法を用いてソース領域S1、S2及びドレイン領域Dに達するコンタクトホールを層間絶縁膜22及びカバー膜21に形成する。次いで、コンタクトホールの側面及び底面にCVD法を用いて密着膜(例えばTi膜とTiN膜の積層膜)を形成した後、CVD法を用いてコンタクトホールをタングステン(W)等の導電膜で充填する。次いで、CMP法を用いて層間絶縁膜22上に堆積した余剰の密着膜及び導電膜を除去することで、導電プラグ31、32、33を形成する。
図4(c)のように、CVD法を用いてSiN等の絶縁膜を層間絶縁膜22上に堆積して厚さが40nm程度のエッチストッパ膜23を形成する。次いで、CVD法を用いてエッチストッパ膜23上にSiO等の絶縁膜からなる厚さ250nm程度の層間絶縁膜24を形成する。次いで、フォトリソグラフィ法及びエッチング法を用いて、層間絶縁膜24及びエッチストッパ膜23における配線34の形成領域にライン状の溝を形成する。次いで、ライン状の溝の側面及び底面にCVD法を用いて密着膜(例えばTi膜とTiN膜の積層膜)を形成した後、CVD法を用いてライン状の溝にタングステン(W)等の導電膜を充填する。次いで、CMP法を用いて層間絶縁膜24上に堆積した余剰の密着膜及び導電膜を除去することで配線34を形成する。
CVD法を用いてSiN等の絶縁膜を層間絶縁膜24上に堆積して厚さが100nm程度の酸化抑制膜25を形成する。次いで、CVD法を用いてSiO等の絶縁膜を酸化抑制膜25上に堆積して厚さが230nm程度の緩衝膜26を形成する。次いで、フォトリソグラフィ法及びエッチング法を用いて緩衝膜26、酸化抑制膜25、層間絶縁膜24、及びエッチストッパ膜23を貫通して導電プラグ31及び32に達するコンタクトホールを形成する。次いで、コンタクトホールの側面及び底面にCVD法を用いて密着膜(例えばTi膜とTiN膜の積層膜)を形成した後、CVD法を用いてコンタクトホールにタングステン(W)等の導電膜を充填する。次いで、CMP法を用いて緩衝膜26上に堆積した余剰の密着膜及び導電膜を除去することで、導電プラグ35及び36を形成する。導電プラグ35及び36は、それぞれ、導電プラグ31及び32に電気的に接続される。
図5(a)のように、緩衝膜26上にCVD法を用いて例えば窒化チタン(TiN)からなる厚さ5nm程度の密着膜44を成膜する。次いで、密着膜44上にPVD法を用いて例えば窒化チタンアルミニウム(TiAlN)からなる厚さ70nm程度の酸素バリア導電膜45を成膜する。その後、フォトリソグラフィ法及びエッチング法を用いて酸素バリア導電膜45及び密着膜44を所望の大きさにパターニングする。密着膜44及び酸素バリア導電膜45は、導電プラグ35及び36上に、導電プラグ35及び36よりも大きな幅を有して導電プラグ35及び36全体を覆って形成される。密着膜44及び酸素バリア導電膜45が導電プラグ35及び36よりも大きな幅を有することで、位置ずれが生じた場合でも、接触抵抗の低減を抑制することができる。
図5(b)のように、緩衝膜26上にCVD法を用いて例えばSiNからなる厚さ70nm程度の酸素バリア絶縁膜27を成膜する。次いで、CMP法を用いて酸素バリア導電膜45上に堆積した酸素バリア絶縁膜27を除去して、酸素バリア導電膜45の表面を露出させる。
図6(a)のように、酸素バリア導電膜45上及び酸素バリア絶縁膜27上にPVD法を用いてイリジウム(Ir)等の導電体からなる電極膜46を成膜する。電極膜46上にPVD法又はCVD法を用いて例えばPZTからなる強誘電体膜42を成膜する。その後、強誘電体膜42に対して酸素雰囲気下での熱処理である急速加熱処理を行う。これにより、強誘電体膜42において、余剰元素の脱離及び酸化が生じ、強誘電体膜42の結晶化が完了する。導電プラグ35及び36上に酸素バリア導電膜45が形成され且つ酸素バリア導電膜45の周囲に酸素バリア絶縁膜27が形成されている。このため、強誘電体膜42に対して結晶化熱処理を行っても導電プラグ35及び36が酸化することが抑制される。次いで、強誘電体膜42上にPVD法を用いて例えば酸化イリジウム(IrO)からなる電極膜47と例えばイリジウム(Ir)からなる電極膜48とを成膜する。次いで、フォトリソグラフィ法及びエッチング法を用いて、電極膜48、電極膜47、強誘電体膜42、及び電極膜46をパターニングする。これにより、密着膜44と酸素バリア導電膜45と電極膜46を含む下部電極41と、強誘電体膜42と、電極膜47と電極膜48を含む上部電極43と、を含む強誘電体キャパシタCa1及びCa2が形成される。強誘電体キャパシタCa1及びCa2を形成した後、エッチング等のプロセスダメージを取り除くために、酸素雰囲気下での熱処理である回復アニール処理を行う。導電プラグ35及び36上に酸素バリア導電膜45が形成され且つ酸素バリア導電膜45の周囲に酸素バリア絶縁膜27が形成されているため、回復アニール処理を行っても導電プラグ35及び36が酸化することが抑制される。
図6(b)のように、CVD法又はPVD法を用いて強誘電体キャパシタCa1及びCa2を覆うようにAl等の絶縁膜からなる厚さ50nm程度の水素バリア膜51を形成する。次いで、水素バリア膜51上にCVD法を用いてSiOを主として含む厚さ1400nm程度の層間絶縁膜52を形成する。その後、層間絶縁膜52の表面をCMP法を用いて平坦化する。層間絶縁膜52の平坦化後、NOガス又はNガス等を用いて発生させたプラズマ雰囲気中で層間絶縁膜52に対して熱処理を行う。この熱処理により、層間絶縁膜52の内部に含まれる水分が除去されるとともに層間絶縁膜52の膜質が変化し、層間絶縁膜52の内部に水素及び水分が侵入し難くなる。
その後、図3のように、層間絶縁膜52上にCVD法を用いてSiOを主として含む厚さ250nm程度の層間絶縁膜53を形成する。層間絶縁膜53を形成することで、CMPの影響によって強誘電体キャパシタCa1及びCa2の間で層間絶縁膜52に凹部が生じたとしても、この凹部が層間絶縁膜53によって埋め込まれて平坦化される。次いで、フォトリソグラフィ法及びエッチング法を用いて、層間絶縁膜52、53及び水素バリア膜51を貫通して強誘電体キャパシタCa1及びCa2の上部電極43に達するコンタクトホールを形成する。次いで、コンタクトホールの側面及び底面にCVD法を用いて密着膜(例えばTi膜及びTiN膜の積層膜)を形成した後、CVD法を用いてコンタクトホールにタングステン(W)等の導電膜を充填する。次いで、CMP法を用いて層間絶縁膜53上に堆積した余剰の密着膜及び導電膜を除去することで、導電プラグ61及び62を形成する。次いで、層間絶縁膜53の表面にバリア膜65、配線膜66、及びバリア膜67を積層する。次いで、フォトリソグラフィ法及びエッチング法を用いてこの積層膜をパターニングすることで配線63及び64を形成する。配線63及び64は、導電プラグ61及び62を介して強誘電体キャパシタCa1及びCa2の上部電極43に接続される。以上の工程を経ることにより、実施例1の半導体装置100が形成される。
図7は、比較例に係る半導体装置の断面図である。図7のように、比較例の半導体装置500では、下部電極541を構成する密着膜544及び酸素バリア導電膜545の幅は、下部電極541を構成する電極膜46の幅と同じ大きさか又は電極膜46の幅よりも大きい。すなわち、密着膜544及び酸素バリア導電膜545は、平面視において電極膜46と同じ大きさか又は電極膜46よりも大きい。このため、緩衝膜26と下部電極541を構成する電極膜46との間には酸素バリア絶縁膜が設けられていない。その他の構成は、実施例1の半導体装置100と同じであるため説明を省略する。
図8(a)から図9(b)は、比較例に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。まず、実施例1の図4(a)から図4(c)で説明した製造工程と同じ製造工程を実施する。その後、図8(a)のように、緩衝膜26上に密着膜544を成膜した後、密着膜544上に酸素バリア導電膜545を成膜する。
図8(b)のように、酸素バリア導電膜545上に電極膜46を成膜する。電極膜46上に強誘電体膜42を成膜した後、強誘電体膜42に対して酸素雰囲気下での熱処理である急速加熱処理を行う。これにより、強誘電体膜42において、余剰元素の脱離及び酸化が生じ、強誘電体膜42の結晶化が完了する。導電プラグ35及び36上に酸素バリア導電膜545が形成されているため、強誘電体膜42の結晶化熱処理を行っても導電プラグ35及び36が酸化することが抑制される。次いで、強誘電体膜42上に電極膜47と電極膜48とを成膜する。
図9(a)のように、フォトリソグラフィ法及びエッチング法を用いて、電極膜48、電極膜47、強誘電体膜42、電極膜46、酸素バリア導電膜545、及び密着膜544をパターニングする。これにより、密着膜544と酸素バリア導電膜545と電極膜46を含む下部電極541と、強誘電体膜42と、電極膜47と電極膜48を含む上部電極43と、を含む強誘電体キャパシタCa1及びCa2が形成される。強誘電体キャパシタCa1及びCa2を形成した後に酸素雰囲気下での熱処理である回復アニール処理を行う。導電プラグ35及び36上に酸素バリア導電膜545が形成されているため、回復アニール処理を行っても導電プラグ35及び36が酸化することが抑制される。
図9(b)のように、強誘電体キャパシタCa1及びCa2を覆うように水素バリア膜51を形成する。その後の層間絶縁膜52以降の製造工程は、実施例1で説明した製造工程と同じである。以上の工程を経ることにより、比較例の半導体装置500が形成される。
図10(a)及び図10(b)は、比較例に係る半導体装置で生じる課題を説明するための断面図である。図10(a)のように、強誘電体キャパシタCa1及びCa2を形成した後の回復アニール処理によって、酸素バリア導電膜545の側壁が酸化されて酸化物550が形成されることがある。酸素バリア導電膜545の側壁に酸化物550が形成されると盛り上がりが生じるため、隣接する強誘電体キャパシタCa1とCa2が接触しないよう、強誘電体キャパシタCa1とCa2の間隔を広げる設計が行われる。このため、半導体装置500が大型化してしまう。
図10(b)のように、酸素バリア導電膜545の側壁に酸化物550が形成されて盛り上がりが生じていると、水素バリア膜51が強誘電体キャパシタCa1及びCa2を良好に付着して形成され難くなる。この場合、強誘電体キャパシタCa1及びCa2に水素及び水分が侵入してしまうことが起こり得る。
そこで、実施例1では、図3のように、下部電極41において酸素バリア導電膜45の幅を電極膜46の幅よりも狭くし、緩衝膜26(絶縁膜)と電極膜46との間で酸素バリア導電膜45の周囲に酸素バリア絶縁膜27を設けている。酸素バリア導電膜45の周囲に酸素バリア絶縁膜27が設けられていることで、強誘電体キャパシタCa1、Ca2を形成した後に回復アニール処理を行っても、酸素バリア導電膜45の側壁に酸化物が形成されることを抑制でき、また、万が一酸化された場合でも、酸素バリア導電膜45の幅は電極膜46の幅よりも狭いので、図10(a)及び図10(b)に示したような、強誘電体キャパシタ同士の接触や水素バリア膜の形成不良が抑制できる。よって、強誘電体キャパシタCa1とCa2の間隔を狭めることができ、半導体装置100を小型化することができる。また、導電プラグ35及び36上に酸素バリア導電膜45が設けられ、その周囲に酸素バリア絶縁膜27が設けられている。このため、強誘電体膜42の結晶化熱処理及び強誘電体キャパシタCa1、Ca2の回復アニール処理を行っても、導電プラグ35及び36が酸化することを抑制できる。
強誘電体キャパシタCa1及びCa2への水素及び水分の侵入を抑制するために、強誘電体キャパシタCa1及びCa2を覆って水素バリア膜51が設けられている場合が好ましい。実施例1では、酸素バリア導電膜45の側壁に酸化物が形成されることが抑制されるため、強誘電体キャパシタCa1及びCa2に良好に付着する水素バリア膜51を形成でき、水素及び水分の侵入を良好に抑制できる。
酸素バリア絶縁膜27は、下部電極41を構成する電極膜46よりも外側まで延在している場合が好ましい。これにより、強誘電体膜42の結晶化熱処理及び強誘電体キャパシタCa1、Ca2の回復アニール処理を行っても、導電プラグ35及び36が酸化することを良好に抑制できる。
酸素バリア導電膜45の幅は導電プラグ35及び36の幅よりも広くて、酸素バリア導電膜45と導電プラグ35及び36との間に階段状の段差が形成される場合が好ましい。強誘電体膜42の結晶化熱処理及び強誘電体キャパシタCa1、Ca2の回復アニール処理において、酸素が酸素バリア導電膜45と酸素バリア絶縁膜27との界面を通って導電プラグ35及び36に侵入することが考えられる。このときに、酸素バリア導電膜45と導電プラグ35及び36との間に階段状の段差が形成されることで、酸素バリア導電膜45と酸素バリア絶縁膜27との界面を通って侵入する酸素が導電プラグ35及び36に到達し難くなる。よって、導電プラグ35及び36が酸化することを更に抑制できる。導電プラグ35及び36の酸化を抑制するために、酸素バリア導電膜45の幅は導電プラグ35及び36の幅の1.5倍以上が好ましく、2倍以上がより好ましく、2.5倍以上が更に好ましい。
酸素バリア絶縁膜27は、隣接する強誘電体キャパシタCa1と強誘電体キャパシタCa2との両方にわたって延在して設けられていることが好ましい。これにより、強誘電体キャパシタCa1とCa2の間にも酸素バリア絶縁膜27が設けられるため、図6(a)で説明した強誘電体キャパシタCa1とCa2を形成する際のパターニングは電極膜46までのエッチングで済む。よって、エッチング量が少なくて済むようになることから、強誘電体キャパシタCa1とCa2の間隔を更に狭くすることができ、半導体装置100を更に小型化することができる。
図11は、実施例2に係る半導体装置の断面図である。図11のように、実施例2の半導体装置200では、下部電極41aは電極膜46と酸素バリア導電膜45との間に密着膜49を有する。密着膜49の幅は、電極膜46の幅と同じ大きさでもよいし、電極膜46の幅よりも大きくてもよい。したがって、密着膜49は、平面視において電極膜46と同じ大きさでもよいし、電極膜46よりも大きくてもよい。電極膜46は密着膜49の表面に接して設けられていてもよい。密着膜49は、厚さが1nm~10nmであり、窒化チタン(TiN)又は窒化タンタル(TaN)で形成されている。その他の構成は実施例1の半導体装置100と同じであるため説明を省略する。実施例2の半導体装置200は、酸素バリア絶縁膜27をCMP法で除去して酸素バリア導電膜45の表面を露出させた後で電極膜46を成膜する前に、PVD法によってTiN膜又はTaN膜を堆積することで形成できる。TiN膜又はTaN膜を堆積する以外に、Ti又はTaを堆積して熱処理を行うことでTiN膜又はTaN膜を形成してもよい。
実施例2のように、下部電極41aは、電極膜46と酸素バリア導電膜45との間にTiN又はTaNからなる密着膜49を備えていてもよい。これにより、電極膜46はTiN又はTaNからなる密着膜49上に形成されるため、電極膜46の結晶性を向上させることができる。電極膜46の結晶性が向上されることで、強誘電体膜42の結晶性を向上させることができる。また、電極膜46と酸素バリア導電膜45及び酸素バリア絶縁膜27との間の膜剥がれを抑制することができる。
実施例1及び実施例2では、2T/2C型の強誘電体メモリの場合を例に示したが、この場合に限られず、例えば1つのトランジスタと1つの強誘電体キャパシタとで1ビットのデータを記憶する1T/1C型の強誘電体メモリの場合でもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1)絶縁膜と、前記絶縁膜内に設けられた導電プラグと、前記導電プラグ上に設けられ、下部電極と強誘電体膜と上部電極とを含み、前記導電プラグに電気的に接続された強誘電体キャパシタと、前記導電プラグへの酸素の拡散を抑制する酸素バリア絶縁膜と、を備え、前記下部電極は、電極膜と、前記導電プラグと前記電極膜との間に設けられ前記導電プラグへの酸素の拡散を抑制し且つ前記電極膜よりも幅が狭い酸素バリア導電膜と、を含み、前記酸素バリア絶縁膜は、前記絶縁膜と前記下部電極の前記電極膜との間で前記酸素バリア導電膜の周囲に設けられている、半導体装置。
(付記2)前記酸素バリア絶縁膜は、前記下部電極の前記電極膜よりも外側まで延在している、付記1に記載の半導体装置。
(付記3)前記酸素バリア導電膜の幅は前記導電プラグの幅よりも広い、付記1または2に記載の半導体装置。
(付記4)複数の前記強誘電体キャパシタを備え、前記酸素バリア絶縁膜は前記複数の強誘電体キャパシタのうち隣接する強誘電体キャパシタの両方にわたって延在して設けられている、付記1から3のいずれか一項に記載の半導体装置。
(付記5)前記強誘電体キャパシタを覆う水素バリア膜を備える、付記1から4のいずれか一項に記載の半導体装置。
(付記6)前記水素バリア膜は、酸化アルミニウム及び酸化チタンの少なくとも一方を含んで形成されている、付記5に記載の半導体装置。
(付記7)前記酸素バリア絶縁膜は、窒化シリコン、炭化シリコン、及び炭窒化シリコンの少なくとも一種を含んで形成されている、付記1から6のいずれか一項に記載の半導体装置。
(付記8)前記酸素バリア導電膜は、窒化チタンアルミニウム、酸窒化チタンアルミニウム、窒化チタンシリコン、窒化タンタルアルミニウム、酸窒化タンタルアルミニウム、及び窒化タンタルシリコンの少なくとも一種を含んで形成されている、付記1から7のいずれか一項に記載の半導体装置。
(付記9)前記下部電極は、前記電極膜と前記酸素バリア導電膜との間に窒化チタン又は窒化タンタルからなる密着膜を備える、付記1から8のいずれか一項に記載の半導体装置。
(付記10)前記密着膜の幅は前記電極膜の幅以上の大きさである、付記9に記載の半導体装置。
(付記11)絶縁膜内に導電プラグを形成する工程と、前記導電プラグ上に、下部電極と強誘電体膜と上部電極とを含み、前記導電プラグに電気的に接続された強誘電体キャパシタを形成する工程と、前記導電プラグへの酸素の拡散を抑制する酸素バリア絶縁膜を形成する工程と、を備え、前記強誘電体キャパシタを形成する工程は、電極膜と、前記導電プラグと前記電極膜との間に設けられ前記導電プラグへの酸素の拡散を抑制し且つ前記電極膜よりも幅が狭い酸素バリア導電膜と、を含む前記下部電極を形成する工程を含み、前記酸素バリア絶縁膜を形成する工程は、前記絶縁膜と前記下部電極の前記電極膜との間で前記酸素バリア導電膜の周囲に前記酸素バリア絶縁膜を形成する、半導体装置の製造方法。
(付記12)前記強誘電体キャパシタを形成する工程及び前記酸素バリア絶縁膜を形成する工程の後、前記強誘電体キャパシタに対してアニール処理を行う工程を備える、付記11に記載の半導体装置の製造方法。
(付記13)前記強誘電体キャパシタを覆う水素バリア膜を形成する工程を備える、付記11または12に記載の半導体装置の製造方法。
(付記14)前記酸素バリア絶縁膜を形成する工程は、前記下部電極の前記酸素バリア導電膜を形成した後で且つ前記電極膜を形成する前に、前記酸素バリア導電膜の周囲に前記酸素バリア絶縁膜を形成する、付記11から13のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
10 半導体基板
11 素子分離領域
12 ゲート絶縁膜
13 サイドウォール
14 シリサイド層
21 カバー膜
22 層間絶縁膜
23 エッチストッパ膜
24 層間絶縁膜
25 酸化抑制膜
26 緩衝膜
27 酸素バリア絶縁膜
31、32、33 導電プラグ
34 配線
35、36 導電プラグ
41、41a 下部電極
42 強誘電体膜
43 上部電極
44 密着膜
45 酸素バリア導電膜
46、47、48 電極膜
49 密着膜
51 水素バリア膜
52、53 層間絶縁膜
61、62 導電プラグ
63、64 配線
65 バリア膜
66 配線膜
67 バリア膜
100、200 半導体装置
110 メモリセルアレイ
120 防湿リング
500 半導体装置
541 下部電極
544 密着膜
545 酸素バリア導電膜
550 酸化物
Ta1、Tb1、Ta2、Tb2 トランジスタ
Ca1、Cb1、Ca2、Cb2 強誘電体キャパシタ
MC1、MC2 メモリセル
G1、G2 ゲート電極
S1、S2 ソース領域
D ドレイン領域

Claims (10)

  1. 絶縁膜と、
    前記絶縁膜内に設けられた導電プラグと、
    前記導電プラグ上に設けられ、下部電極と強誘電体膜と上部電極とを含み、前記導電プラグに電気的に接続された強誘電体キャパシタと、
    前記導電プラグへの酸素の拡散を抑制する酸素バリア絶縁膜と、を備え、
    前記下部電極は、電極膜と、前記導電プラグと前記電極膜との間に設けられ前記導電プラグへの酸素の拡散を抑制し且つ前記電極膜よりも幅が狭い酸素バリア導電膜と、を含み、
    前記酸素バリア絶縁膜は、前記絶縁膜と前記下部電極の前記電極膜との間で前記酸素バリア導電膜の周囲に設けられている、半導体装置。
  2. 前記酸素バリア絶縁膜は、前記下部電極の前記電極膜よりも外側まで延在している、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記酸素バリア導電膜の幅は前記導電プラグの幅よりも広い、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 複数の前記強誘電体キャパシタを備え、
    前記酸素バリア絶縁膜は前記複数の強誘電体キャパシタのうち隣接する強誘電体キャパシタの両方にわたって延在して設けられている、請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記強誘電体キャパシタを覆う水素バリア膜を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記酸素バリア絶縁膜は、窒化シリコン、炭化シリコン、及び炭窒化シリコンの少なくとも一種を含んで形成されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 前記酸素バリア導電膜は、窒化チタンアルミニウム、酸窒化チタンアルミニウム、窒化チタンシリコン、窒化タンタルアルミニウム、酸窒化タンタルアルミニウム、及び窒化タンタルシリコンの少なくとも一種を含んで形成されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 前記下部電極は、前記電極膜と前記酸素バリア導電膜との間に窒化チタン又は窒化タンタルからなる密着膜を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 絶縁膜内に導電プラグを形成する工程と、
    前記導電プラグ上に、下部電極と強誘電体膜と上部電極とを含み、前記導電プラグに電気的に接続された強誘電体キャパシタを形成する工程と、
    前記導電プラグへの酸素の拡散を抑制する酸素バリア絶縁膜を形成する工程と、を備え、
    前記強誘電体キャパシタを形成する工程は、電極膜と、前記導電プラグと前記電極膜との間に設けられ前記導電プラグへの酸素の拡散を抑制し且つ前記電極膜よりも幅が狭い酸素バリア導電膜と、を含む前記下部電極を形成する工程を含み、
    前記酸素バリア絶縁膜を形成する工程は、前記絶縁膜と前記下部電極の前記電極膜との間で前記酸素バリア導電膜の周囲に前記酸素バリア絶縁膜を形成する、半導体装置の製造方法。
  10. 前記強誘電体キャパシタを形成する工程及び前記酸素バリア絶縁膜を形成する工程の後、前記強誘電体キャパシタに対してアニール処理を行う工程を備える、請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
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