JP2022003357A - シース型測温抵抗体の製造方法 - Google Patents

シース型測温抵抗体の製造方法 Download PDF

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Hiroyuki Yajima
友幸 岩崎
Tomoyuki Iwasaki
亘 大須賀
Wataru Osuga
武典 石原
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Abstract

【課題】極低温下で使用される感温素子の特性を変えずに作製可能なシース型測温抵抗体を提供すること。【解決手段】金属シース3の先端部3bから所定長さ剥き出された芯線3aと、感温素子2から引き出されたリード線2aとを結線し、一端が閉塞され他端が開口するキャップ形状の保護管4内に、耐低温性を有し、且つ熱膨張係数の小さい絶縁性樹脂材料6を充填した状態で、該保護管4を金属シース3の先端部3bに嵌合してシース型測温抵抗体1が作製される。【選択図】図1

Description

本発明は、金属製のシースケーブルから剥き出した芯線と感温素子のリード線とを結線して構成されるシース型測温抵抗体の製造方法に関するものである。
下記特許文献1には、予め温度と抵抗の関係が把握されている金属などを温度センサにして、その抵抗を測定することで温度を求める測温抵抗体として、シースケーブル先端から所定長さに剥き出された芯線の端部に、基端方向に突出している測温抵抗素子のリード線の端部を結線し、当該測温抵抗素子、リード線及び結線部に対して絶縁材よりなるホルダーブロックを外装し、さらにホルダーブロックを覆う金属製の筒体を外装したシース型測温抵抗体が開示されている。
特開2015−219102号公報
シース型測温抵抗体は、例えばLNG(液化天然ガス)、液化ヘリウム、液体水素のような可燃性液化ガスを貯蔵液として貯蔵する低温タンク内の温度監視用の低温用温度計として使用されることがある。そのため、測温抵抗体の測定範囲として、各種可燃性液化ガスの温度監視が可能なように、極低温である4K(約−268℃)付近の測定が可能な測温抵抗素子(感温素子)が搭載されるが、この種の測温抵抗素子は、周囲環境の急激な温度変化によって温度特性が変化しやすく、製造工程上の温度管理が重要となる。
ところが、特許文献1の発明では、測温抵抗素子やリード線などが挿着されるホルダーブロックと蓋材の外側に筒体が装着され、筒体の基端部をシースケーブルの先端部に突き合わせた状態で溶接接合されている。そのため、溶接接合時における接合部付近の温度は、1000℃〜1500℃と高温となり、測温抵抗素子が温度影響を受けて温度特性が変化してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、極低温を測定する際に使用される感温素子の温度特性を変えずに簡易的に製造することのできるシース型測温抵抗体の製造方法を提供することを目的としている。
上記した目的を達成するため、本発明に係る第1の態様は、測温抵抗体の仕様に合わせて金属シースをカットする工程と、
前記金属シースにおける感温素子との結線側となる先端部を先端から数センチ程度芯線が露出するように、前記金属シースの金属管と充填された耐熱性粒子状絶縁物を取り除く工程と、
前記芯線が露出した前記金属シースを乾燥炉で乾燥させる工程と、
露出した前記芯線の基端部分全体が覆われるように第1の絶縁性樹脂材料を塗布し、前記第1の絶縁性樹脂材料を乾燥させる工程と、
前記感温素子のリード線と前記金属シースの芯線とを結線し、結線部分が絶縁されるように第2の絶縁性樹脂材料を前記結線部分周辺に塗布する工程と、
キャップ状部材の保護管内に第3の絶縁性樹脂材料を充填させる工程と、
前記芯線と結線された前記感温素子を収容するように、保護管を前記金属シースの先端部を覆うように嵌合させ、前記保護管の嵌合によって管周囲に溢れた余分な前記第3の絶縁性樹脂材料を除去する工程と、
管内部の前記第2および第3の絶縁性樹脂材料を乾燥し、硬化させる工程と、を備えたことを特徴とする、シース型測温抵抗体の製造方法である。
本発明に係る第2の態様は、測温抵抗体の仕様に合わせて金属シースをカットする工程と、
前記金属シースにおける感温素子との結線側となる先端部を先端から数センチ程度芯線が露出するように、前記金属シースの金属管と充填された耐熱性粒子状絶縁物を取り除く工程と、
前記芯線が露出した前記金属シースを乾燥炉で乾燥させる工程と、
露出した前記芯線の基端部分全体が覆われるように第1の絶縁性樹脂材料を塗布し、前記第1の絶縁性樹脂材料を乾燥させる工程と、
前記感温素子のリード線と前記金属シースの芯線とを結線し、結線部分が絶縁されるように第2の絶縁性樹脂材料を前記結線部分周辺に塗布する工程と、
両端が開口した保護管における一方の開口部分を閉塞部材で簡易的に塞いだ状態で第3の絶縁性樹脂材料を充填させる工程と、
前記芯線と結線された前記感温素子を収容するように、保護管を前記金属シースの先端部を覆うように嵌合させ、前記保護管の嵌合によって管周囲に溢れた余分な前記第3の絶縁性樹脂材料を除去する工程と、
管内部の前記第2および第3の絶縁性樹脂材料を乾燥し、硬化させる工程と、を備えたことを特徴とする、シース型測温抵抗体の製造方法である。
本発明に係る第3の態様は、前記保護管に前記第3の絶縁性樹脂材料を充填する工程において、遠心充填機器を用いることを特徴とする、シース型測温抵抗体の製造方法である。
本発明に係る第4の態様は、前記第1の絶縁性樹脂材料を100℃前後の乾燥炉で1時間程度乾燥させることを特徴とする、シース型測温抵抗体の製造方法である。
本発明に係る第5の態様は、前記第2および第3の絶縁性樹脂材料を70℃前後の乾燥炉で1時間程度又は室温で12時間程度乾燥し、硬化させることを特徴とする、シース型測温抵抗体の製造方法である。
本発明に係る第6の態様は、前記第1の絶縁性樹脂材料と前記第2の絶縁性樹脂材料と前記第3の絶縁性樹脂材料は耐低温性を有し、且つ熱膨張係数の小さい絶縁性樹脂であることを特徴とする、シース型測温抵抗体の製造方法である。
本発明に係る第7の態様は、前記第1の絶縁性樹脂材料と前記第2の絶縁性樹脂材料と前記第3の絶縁性樹脂材料が同じ絶縁性樹脂であることを特徴とする、シース型測温抵抗体の製造方法である。
本発明によれば、金属シースに対し、絶縁性樹脂材料が充填された保護管が嵌合された構成であるため、極低温で使用される感温素子は、従来のように金属シースと保護管との溶接処理時の温度影響を受けず素子特性が変化することもなくなる。
また、絶縁性樹脂材料が充填された保護管を金属シースの先端部分に嵌合させるだけでよいため、製造工程の簡便化を図りつつ、JIS規格に則ったシース型測温抵抗体を提供することができる。
本発明に係るシース型測温抵抗体の感温部の構成を示す概略断面図である。 (a)〜(c)は本発明に係るシース型測温抵抗体おける第1の製造工程の要部を示す概念図である。 (a)〜(c)は本発明に係るシース型測温抵抗体における第2の製造工程の要部を示す概念図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではなく、この形態に基づいて当業者などによりなされる実施可能な他の形態、実施例及び運用技術などは全て本発明の範疇に含まれる。
本発明のシース型測温抵抗体1(以下、単に「測温抵抗体1」ともいう)は、例えば極低温である4K(約−268℃)から水の沸点である375K(約100℃)の範囲で温度測定が可能な温度計であり、用途として例えばLNG(液化天然ガス)、液化ヘリウム、液体水素のような可燃性液化ガスを貯蔵液として貯蔵する低温タンク内の温度監視を行う際に使用される。
なお、本発明に係るシース型測温抵抗体1の感温部5以外の構成については、従来から公知のシース型測温抵抗体と同様であるため、その説明を省略し、本明細書では、測温抵抗体1の感温部5に関する説明及び感温部5の製造方法のみを記載する。
[1. 機器構成について]
図1に示すように、本形態の測温抵抗体1は、感温素子2と、金属シース3と、保護管4とで構成される感温部5を備えている。
なお、図示しないが、金属シース3における感温素子2との結線側端部と反対側の端部は、被覆導線と結線されており、その接続部分に導線接続部(スリーブ)が設けられた構成となる。
感温素子2は、例えば測温抵抗素子(構造として、セラミック封入式、スパイラル式、薄膜式の何れか)やサーミスタなどの温度変化に対して電気抵抗の変化の大きい抵抗体で構成される。また、感温素子2は、金属シース3から剥き出された芯線3aと結線するためのリード線2aが2本引き出されている。
本形態では、リード線2aの導線抵抗を受けない測定が可能な4線式で説明するが、2導線式や3導線式の他の方式を採用することができる。また、感温素子2のリード線2aも4本以外にダブル素子式として4本のものでもよく、2つ以上の素子を重ねて装着することもできる。
金属シース3は、従来からシース型測温抵抗体用として使用されているシースケーブルであり、ステンレス製の金属管内部に複数本の芯線(Ni線)3aを平行に収納し、管内の間隙を埋めるように酸化マグネシウム(MgO)などの耐熱性粒子状絶縁物が充填されている。本例では4線式であるため、芯線3aが4本収納された構成となる。測温抵抗体1を作製する際には、保護管4が嵌合される先端部3bから所定長さだけ芯線3aが剥き出されるように金属管及び耐熱性粒子状絶縁物が除去される。
保護管4は、測定温度範囲(例えば、4K〜375K)で感温素子2の温度特性に影響を与えない熱伝導率が高い金属(銅など)からなり、その表面には、例えば金(Au)のような耐薬品性を有する保護金属で表面がメッキ加工されている。保護管4の形状として、一端が閉塞し、他端に開口を有するキャップ状部材、若しくは両端が開口された筒状部材である。なお、保護管4の材質としては、上記保護金属そのもので作製してもよい。
保護管4の内径は、金属シース3の外径よりも一回り大きく設計されており、金属シース3の先端部3b(つまり、芯線3aが剥き出された基端部分)から後端側に向かって所定長さ覆うように嵌合される。
また、保護管4の内部には、シース型測温抵抗体の規格(JIS C 1640)を満たすため、絶縁性樹脂材料6が充填されている。
絶縁性樹脂材料6は、例えば遠心充填機などの充填装置を用いて管内に収容される感温素子2と保護管4内壁との間、リード線2aや芯線3aとの接続部分、金属シース3の先端部3b、金属シース3の外壁と保護管4の内壁との間などに間隙ができないように所定量充填される。絶縁性樹脂材料6は、測定温度が極低温(例えば4K)でも樹脂特性が維持されるような耐低温性を有し、且つ熱膨張係数が小さく、さらに金属シース3と保護管4とを嵌合した際に両者を接着させる効果を有するものが適当である。
なお、本発明の測温抵抗体1に適した絶縁性樹脂材料6としては、封止部品からの放熱が促進されるように熱伝導率が高く、封止部品へのストレスを低減させるとともに低温時における熱収縮による部品間の剥離を防ぐため熱膨張係数が小さいという特性を有するエポキシ樹脂系接着剤やエポキシ系樹脂材料を用いることができる。
以上のように、本発明の測温抵抗体1は、保護管4の内部に絶縁性樹脂材料6が充填されることで、金属シース3の先端部3bと保護管4の開口側端部4aとが嵌合された状態で接着固定されるため、従来のような溶接処理を行わずシース型測温抵抗体のJIS規格に見合った性能を得ることができる。これにより、保護管4によって金属シース3の先端部3bが覆われた状態で固定されるため、従来の測温抵抗体のように金属シース3の先端部3bと保護管4の開口側端部4aとを溶接する必要がなく、保護管4内に収容される感温素子2の温度特性が変化することがない。
なお、本実施形態では、図1に示すように、説明の便宜上、絶縁性樹脂材料6のハッチが異なる種類を用いているが、絶縁性樹脂材料6は、同一若しくは測温抵抗体1の性能に影響が出ないような材料を複数使用してもよい。
[2.製造方法について]
次に、本発明のシース型測温抵抗体1の製造方法について説明する。
ここでは、保護管4の形状としてキャップ状部材を用いたときの製造工程(下記2−1.製造工程1)と、管状部材をもちいたときの製造工程(下記2−2.製造工程2)の2つの形態について説明する。
<2−1.製造工程1>
製造工程1として、保護管4がキャップ状部材の場合、図2に示すように、測温抵抗体1の製造工程が下記の工程順で実施される。
(工程1)
まず、作製する測温抵抗体1の仕様に合わせて金属シース3をカットする。
(工程2)
次に、金属シース3における感温素子2との結線側となる先端部3bを先端から数センチ程度芯線3aが露出するように、金属シース3の金属管と充填された耐熱性粒子状絶縁物を取り除く。
(工程3)
次に、芯線3aが露出した金属シース3を乾燥炉(100℃前後)で1時間程度乾燥させる。この乾燥時間は、作製される測温抵抗体1の全長に応じて適宜設定され、長尺になるに連れて乾燥時間を増やす必要がある。
(工程4)
次に、図2(a)に示すように、剥き出した芯線3aの基端部分(金属シース3の先端部3b)全体が覆われるように絶縁性樹脂材料6を塗布し、乾燥炉(70℃前後)で1時間程度又は室温で12時間程度乾燥させて絶縁性樹脂材料6を硬化させる。
(工程5)
次に、図2(a)に示すように、感温素子2のリード線2aと金属シース3の芯線3aとを例えばはんだ付けして結線し、その後、図2(b)に示すように、結線部分が絶縁されるように絶縁性樹脂材料6を前記結線部分周辺に塗布する。
なお、図2(a)、(b)では、説明の便宜上、絶縁性樹脂材料6のハッチが異なる種類を用いているが、絶縁性樹脂材料6は、同一若しくは測温抵抗体1の性能に影響が出ないような材料を複数使用してもよい。
(工程6)
次に、保護管4内に所定量の絶縁性樹脂材料6を充填させ、図2(c)に示すように、工程5で結線された感温素子2を収容するように、保護管4を金属シース3に嵌合させ、保護管4の嵌合によって管周囲に溢れた余分な絶縁性樹脂材料6を除去した後、所定時間乾燥させて管内部の絶縁性樹脂材料6を硬化させて製造工程が終了する。
なお、上記製造工程1において、使用する絶縁性樹脂材料6は1種類に限定されず、該樹脂材料6同士が混在又は当接したとしても両者の特性に影響がない組み合わせであれば複数種類の材料を適宜使用することもできる。例えば、工程5で使用する絶縁性樹脂材料6と、工程6で使用する絶縁性樹脂材料6が異なる材質のものを使用してもよい。
<2- 2. 製造工程2>
製造工程2として、保護管4が筒状部材の場合、測温抵抗体1の製造工程が下記の工程順で実施される。
(工程11)
まず、作製する測温抵抗体1の仕様に合わせて金属シース3をカットする。
(工程12)
次に、金属シース3における感温素子2との結線側となる先端部3bを先端から数センチ程度芯線3aが露出するように、金属シース3の金属管と充填された耐熱性粒子状絶縁物を取り除く。
(工程13)
次に、芯線3aが露出した金属シース3を乾燥炉(100℃前後)で1時間程度乾燥させる。この乾燥時間は、作製される測温抵抗体1の全長に応じて適宜設定され、長尺になるに連れて乾燥時間を増やす必要がある。
(工程14)
次に、図3(a)に示すように、剥き出した芯線3aの基端部分(金属シース3の先端部3b)全体が覆われるように絶縁性樹脂材料6を塗布し、乾燥炉(70℃前後)で1時間程度又は室温(20〜25℃前後)で12時間程度乾燥させて絶縁性樹脂材料6を硬化させる。
(工程15)
次に、図3(a)に示すように、感温素子2のリード線2aと金属シース3の芯線3aとを例えばはんだ付けして結線し、その後、図3(b)に示すように、結線部分が絶縁されるように絶縁性樹脂材料6を前記結線部分周辺に塗布する。
なお、図3(a)、(b)では、説明の便宜上、絶縁性樹脂材料6のハッチが異なる種類を用いているが、絶縁性樹脂材料6は、同一若しくは測温抵抗体1の性能に影響が出ないような材料を複数使用してもよい。
(工程16)
次に、保護管4が筒状で両端が開口してるため、保護管4における一方の開口部分を粘着テープや蓋部材など閉塞部材7で簡易的に塞いだ状態で所定量の絶縁性樹脂材料6を充填させる。そして、図3(c)に示すように、工程15で結線された感温素子2を収容するように、保護管4を金属シース3に嵌合させ、保護管4の嵌合によって管周囲に溢れた余分な絶縁性樹脂材料6を除去した後、所定時間乾燥させて管内部の絶縁性樹脂材料6を硬化させる。
(工程17)
その後、閉塞部材を除去し、保護管4の先端部分に凹凸部分が生じている場合は、必要に応じて先端露出面が保護管4の端面と面一となるように平坦処理を施して製造工程が終了する。
なお、上記製造工程2において、製造工程1と同様、使用する絶縁性樹脂材料6は1種類に限定されず、該樹脂材料6同士が混在又は当接したとしても両者の特性に影響がない組み合わせであれば複数種類の材料を適宜使用することもできる。例えば、工程15で使用する絶縁性樹脂材料6と、工程16で使用する絶縁性樹脂材料6が異なる材質のものを使用してもよい。
以上説明したように、上述した測温抵抗体1は、金属シース3の先端部3bから所定長さ剥き出した芯線3aと、感温素子2から引き出されたリード線2aとを接続し、金属シース3の先端部3bから感温素子2を覆うように金属シース3に対して保護管4を嵌合する。また、保護管4内には、極低温に耐え得る耐低温性を有し、さらに測定時の温度変化による熱膨張が起きないように熱膨張係数の小さい絶縁性樹脂材料6を充填する。
これにより、従来機器のように、金属シース3の先端部3bと保護管4の開口端部との端面同士を溶接する必要がないため、溶接時に発生する溶接温度で素子特性が変化してしまうような極低温で使用される感温素子2の特性を変化させることなく製造することができる。
また、保護管4として、一端が閉塞され他端が開口されたキャップ形状の管又は両端が開口した筒状の管を使用することで、感温素子2を金属シース3に結線した後、保護管4内に絶縁性樹脂材料6を所定量を収容した状態で嵌合するだけで済み、感温素子2の特性が保持されるだけでなく、製造工程の簡便化を図ることができる。
1…シース型測温抵抗体
2…感温素子(2a…リード線)
3…金属シース(3a…芯線、3b…先端部)
4…保護管(4a…嵌合端部)
5…感温部
6…絶縁性樹脂材料
7…閉塞部材

Claims (7)

  1. 測温抵抗体の仕様に合わせて金属シースをカットする工程と、
    前記金属シースにおける感温素子との結線側となる先端部を先端から数センチ程度芯線が露出するように、前記金属シースの金属管と充填された耐熱性粒子状絶縁物を取り除く工程と、
    前記芯線が露出した前記金属シースを乾燥炉で乾燥させる工程と、
    露出した前記芯線の基端部分全体が覆われるように第1の絶縁性樹脂材料を塗布し、前記第1の絶縁性樹脂材料を乾燥させる工程と、
    前記感温素子のリード線と前記金属シースの芯線とを結線し、結線部分が絶縁されるように第2の絶縁性樹脂材料を前記結線部分周辺に塗布する工程と、
    キャップ状部材の保護管内に第3の絶縁性樹脂材料を充填させる工程と、
    前記芯線と結線された前記感温素子を収容するように、保護管を前記金属シースの先端部を覆うように嵌合させ、前記保護管の嵌合によって管周囲に溢れた余分な前記第3の絶縁性樹脂材料を除去する工程と、
    管内部の前記第2および第3の絶縁性樹脂材料を乾燥し、硬化させる工程と、を備えたことを特徴とするシース型測温抵抗体の製造方法。
  2. 測温抵抗体の仕様に合わせて金属シースをカットする工程と、
    前記金属シースにおける感温素子との結線側となる先端部を先端から数センチ程度芯線が露出するように、前記金属シースの金属管と充填された耐熱性粒子状絶縁物を取り除く工程と、
    前記芯線が露出した前記金属シースを乾燥炉で乾燥させる工程と、
    露出した前記芯線の基端部分全体が覆われるように第1の絶縁性樹脂材料を塗布し、前記第1の絶縁性樹脂材料を乾燥させる工程と、
    前記感温素子のリード線と前記金属シースの芯線とを結線し、結線部分が絶縁されるように第2の絶縁性樹脂材料を前記結線部分周辺に塗布する工程と、
    両端が開口した保護管における一方の開口部分を閉塞部材で簡易的に塞いだ状態で第3の絶縁性樹脂材料を充填させる工程と、
    前記芯線と結線された前記感温素子を収容するように、保護管を前記金属シースの先端部を覆うように嵌合させ、前記保護管の嵌合によって管周囲に溢れた余分な前記第3の絶縁性樹脂材料を除去する工程と、
    管内部の前記第2および第3の絶縁性樹脂材料を乾燥し、硬化させる工程と、を備えたことを特徴とするシース型測温抵抗体の製造方法。
  3. 前記保護管に前記第3の絶縁性樹脂材料を充填する工程において、遠心充填機器を用いることを特徴とした請求項1または2に記載したシース型測温抵抗体の製造方法。
  4. 前記第1の絶縁性樹脂材料を100℃前後の乾燥炉で1時間程度乾燥させることを特徴とした請求項1または2に記載したシース型測温抵抗体の製造方法。
  5. 前記第2および第3の絶縁性樹脂材料を70℃前後の乾燥炉で1時間程度又は室温で12時間程度乾燥し、硬化させることを特徴とした請求項1または2に記載したシース型測温抵抗体の製造方法。
  6. 前記第1の絶縁性樹脂材料と前記第2の絶縁性樹脂材料と前記第3の絶縁性樹脂材料は耐低温性を有し、且つ熱膨張係数の小さい絶縁性樹脂であることを特徴とした請求項1または2に記載したシース型測温抵抗体の製造方法。
  7. 前記第1の絶縁性樹脂材料と前記第2の絶縁性樹脂材料と前記第3の絶縁性樹脂材料が同じ絶縁性樹脂であることを特徴とした請求項6に記載したシース型測温抵抗体の製造方法。
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