JP2022003253A - リモート始動システム、情報処理装置、リモート始動方法 - Google Patents

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雅人 遠藤
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Abstract

【課題】車両の回転阻止装置の作動状態等を考慮して、車両に搭載される駆動装置を始動させることが可能なセンタ型のリモート始動システム等を提供する。【解決手段】本発明の一実施形態に係るリモート始動システム1は、端末200と、センタサーバ100と、車両2とを含み、端末200に設けられ、空調装置10を始動させるための始動要求をセンタサーバ100に送信する通信処理部2201と、端末200からセンタサーバ100に始動要求が送信され、且つ、車両2のパーキングブレーキが駆動輪の回転を阻止する状態である場合に、停止状態のエンジン30及び空調装置10を始動させる遠隔操作制御部1204と、端末200に設けられ、始動要求に基づくエンジン30及び空調装置10の始動ができない旨をユーザに通知する表示制御部2202と、を備える。【選択図】図5A

Description

本開示は、エンジンのリモート始動システム等に関する。
ユーザが所持する端末からセンタサーバを経由して遠隔に位置する車両に送信される始動要求に応じて、車両に搭載されるエンジン等の駆動装置を始動させるセンタ型のリモート始動システムが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
特開2013−238184号公報
しかしながら、センタ型のリモート始動システムでは、ユーザは、車両を視認できない位置から車両のエンジン等の駆動装置を始動させることができる。そのため、車両のパーキングブレーキ等の駆動輪の回転を阻止する回転阻止装置が作動しているか否か等を考慮して、駆動装置を始動させることが望ましい。
そこで、上記課題に鑑み、回転阻止装置の作動状態等を考慮して、車両に搭載される駆動装置を始動させることが可能なセンタ型のリモート始動システム等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の一実施形態では、
ユーザの端末と、前記端末と通信可能な情報処理装置と、駆動輪を駆動するための駆動装置、駆動装置の動作を利用して稼働する空調装置、及び前記駆動輪の回転を阻止する回転阻止装置を有し、前記情報処理装置と通信可能な車両とを含むリモート始動システムであって、
前記端末に設けられ、前記空調装置を始動させるための始動要求を前記情報処理装置に送信する送信部と、
前記情報処理装置又は前記車両に設けられ、前記端末から前記情報処理装置に前記始動要求が送信され、且つ、前記回転阻止装置が前記駆動輪の回転を阻止する状態である場合に、停止状態の前記駆動装置及び前記空調装置を始動させる制御部と、
前記端末に設けられ、前記始動要求に基づく前記駆動装置及び前記空調装置の始動ができない旨を前記ユーザに通知する通知部と、を備える、
リモート始動システムが提供される。
また、本開示の他の実施形態では、
ユーザの端末、並びに、駆動輪を駆動するための駆動装置、駆動装置の動作を利用して稼働する空調装置、及び前記駆動輪の回転を阻止する回転阻止装置を有する車両と通信可能に接続される情報処理装置であって、
前記端末から送信される、前記空調装置を始動させるための始動要求が受信され、且つ、前記回転阻止装置が前記駆動輪の回転を阻止する状態である場合に、停止状態の前記駆動装置及び前記空調装置を始動させる制御部と、
前記始動要求に基づく前記駆動装置及び前記空調装置の始動ができない旨の通知を前記端末に送信する通知部と、を備える、
情報処理装置が提供される。
また、本発明の更に他の実施形態では、
ユーザの端末と、前記端末と通信可能な情報処理装置と、駆動輪を駆動するための駆動装置、駆動装置の動作を利用して稼働する空調装置、及び前記駆動輪の回転を阻止する回転阻止装置を有し、前記情報処理装置と通信可能な車両とが実行するリモート始動方法であって、
前記端末が、前記空調装置を始動させるための始動要求を前記情報処理装置に送信する送信ステップと、
前記情報処理装置又は前記車両が、前記端末から前記情報処理装置に前記始動要求が送信され、且つ、前記回転阻止装置が前記駆動輪の回転を阻止する状態である場合に、停止状態の前記駆動装置及び前記空調装置を始動させる制御ステップと、
前記端末が、前記始動要求に基づく前記駆動装置及び前記空調装置の始動ができない旨を前記ユーザに通知する通知ステップと、を含む、
リモート始動方法が提供される。
上述の実施形態によれば、回転阻止装置の作動状態等を考慮して、車両に搭載される駆動装置を始動させることが可能なセンタ型のリモート始動システム等を提供することができる。
リモート始動システムの構成の一例を示す構成図である。 第1実施形態に係る車両(エアコンECU及びエンジンECU)の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 第1実施形態に係るセンタサーバ(処理装置)の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 第1実施形態に係る端末(処理装置)の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 第1実施形態に係るリモート始動システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 第1実施形態に係るリモート始動システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 アプリ起動画面の一例を示す図である。 遠隔始動操作画面の一例を示す図である。 遠隔始動操作不可通知画面の一例を示す図である。 第1実施形態に係るリモート始動システムの動作の他の例を示すシーケンス図である。 第1実施形態に係るリモート始動システムの動作の他の例を示すシーケンス図である。 遠隔始動操作画面の他の例を示す図である。 第2実施形態に係る車両(エアコンECU及びエンジンECU)の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 第2実施形態に係るセンタサーバ(処理装置)の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 第2実施形態に係るリモート始動システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 遠隔始動キャンセル通知画面の一例を示す図である。 第2実施形態に係るリモート始動システムの動作の他の例を示すシーケンス図である。 遠隔始動キャンセル通知画面の他の例を示す図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。
<第1実施形態>
[リモート始動システムの構成]
まず、図1〜図4を参照して、本実施形態に係るリモート始動システム1の構成について説明する。
図1は、本実施形態に係るリモート始動システム1の構成の一例を示す構成図である。図2は、本実施形態に係る車両2(エアコンECU20及びエンジンECU40)の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。図3は、本実施形態に係るセンタサーバ100(処理装置120)の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。図4は、本実施形態に係る端末200(処理装置220)の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。
リモート始動システム1は、車両2、センタサーバ100、ユーザが所持する端末200を含み、端末200からセンタサーバ100に送信される始動要求に基づき、車両2の後述するエンジン30及び空調装置10を始動させる。
尚、センタサーバ100は、複数の車両を対象として、ユーザ端末から送信される始動要求に応じて、エンジンを始動させるサービス(以下、「リモート始動サービス」と称する)を提供しており、車両2は、センタサーバ100が対象とする複数の車両の一の車両を代表的に示している。
車両2は、空調装置10と、エアコンECU(Electronic Control Unit)20と、室温センサ21と、外気温センサ22と、エンジン30と、エンジンECU40と、シフトセンサ50と、パーキングブレーキスイッチ(PKBスイッチ)60と、車速センサ70と、ボディECU80と、DCM(Data Communication Module)90を含む。
空調装置10は、車両2の室内の温度等を調整する。空調装置10は、例えば、エバポレータ(不図示)、エンジン30で駆動されるコンプレッサ(不図示)等を含む冷凍サイクルと、エンジン30の冷却水を熱源とするヒータ(不図示)とを含む。空調装置10は、エアコンECU20(後述する空調制御部201)の制御の下、エバポレータを通過し冷やされた空気(冷気)と、エンジン30の冷却水を熱源として温められた空気(温気)との比率を変更可能に適宜混合することより、吹出口から送出される空気の温度を調整する。また、空調装置10は、デフロスタモードを有し、デフロスタモードに対応する吹出口から車両2のフロントウィンドウに沿って、比較的湿度が低く、温度が高い空気を送出することにより、車両2のフロントウィンドウの室外側に発生する霜や室内側に発生する曇りを除去する。
室温センサ21は、車両2の室内、例えば、インストルメントパネル(不図示)の内部に設けられ、室内の温度(室内温度)を検出する。室温センサ21は、一対一の通信線等を介して、エアコンECU20と通信可能に接続され、検出される室内温度に対応する検出信号は、エアコンECU20に入力される。
外気温センサ22は、車両2の室外、例えば、車両2の前部に設けられるエンジンルームの前端部(外気が導入される部分)、即ち、車両2のフロントグリルの裏側に設けられ、車両2の室外の温度(外気温度)を検出する。外気温センサ22は、一対一の通信線等を介して、エアコンECU20と通信可能に接続され、検出される室外温度に対応する検出信号は、エアコンECU20に入力される。
エアコンECU20は、空調装置10に関する各種制御を行う電子制御ユニットである。エアコンECU20は、その機能が任意のハードウェア、ソフトウェア、或いはその組み合わせにより実現されてよく、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、補助記憶装置、I/O(Input-Output interface)等を含むマイクロコンピュータを中心として構成されてよい。以下、エンジンECU40及びボディECU80についても同様である。エアコンECU20は、例えば、ROMや補助記憶装置等に格納される一以上のプログラムをCPU上で実行することにより実現される機能部として、空調制御部201を含む。
空調制御部201は、設定温度、モード(吹出口の組み合わせによる複数の吹出口モードやデフロスタモード)等の設定状態に応じて、空調装置10を作動制御する。具体的には、空調制御部201は、室温センサ21、外気温センサ22等の検出値に基づき、例えば、室内温度が設定温度になるように、空調装置10を作動制御する。また、空調制御部201は、後述する遠隔操作支援制御部402からの空調始動要求に応じて、空調装置10を始動させると共に、空調始動要求に含まれる設定内容に応じて、空調装置10の作動制御を行う。
尚、エアコンECU20、エンジンECU40、及びボディECU80を含む各種ECU、並びに、DCM90は、相互に、例えば、CAN(Controller Area Network)等の通信プロトコルに基づく車載ネットワークを通じて、通信可能に接続される。
エンジン30(駆動装置の一例)は、車両2の駆動力源であると共に、空調装置10、具体的には、空調装置10の冷凍サイクルにおけるコンプレッサの駆動力源である。エンジン30は、エンジンECU40の制御の下、燃料タンク(不図示)から燃料ポンプ(不図示)を介して供給されるガソリンや軽油等を気筒内で燃焼させることにより作動する。エンジン30、具体的には、エンジン30に組み込まれる各種アクチュエータ(燃料を噴射する燃料噴射装置、気筒内に噴射されたガソリンを着火させる点火装置、吸気や排気のバルブの開閉タイミング変更するための電動モータ等)は、一対一の通信線等を介して、エンジンECU40と通信可能に接続され、エンジンECU40から送信される制御指令に応じて作動する。
エンジンECU40は、スタータ(不図示)を含むエンジン30の各種制御処理を行う電子制御ユニットである。エンジンECU40は、例えば、ROMや補助記憶装置等に格納される一以上のプログラムを実行することにより実現される機能部として、エンジン制御部401と、遠隔操作支援制御部402と、車両情報送信部403を含む。
エンジン制御部401は、車両2の運転者による操作状態(例えば、アクセル開度、図示しない変速機の選択された変速段等)、車両2の周辺の環境状態(例えば、外気温)等に応じて、エンジン30の作動制御を行う。例えば、エンジン制御部401は、イグニッションスイッチ(IGスイッチ)がオンされたり(IG−ON)、外部からエンジン始動要求が入力されたりした場合、エンジン30を始動させる。具体的には、エンジン制御部401は、スタータを通電させるリレー(不図示)を接続状態に切り替えて、スタータを駆動させると共に、スタータによるクランキングに合わせて、燃料噴射装置、点火装置に適宜制御することにより、エンジン30を始動させる。
遠隔操作支援制御部402は、端末200からセンタサーバ100を経由して受信される始動要求に応じて、エンジン制御部401及び空調制御部201に、それぞれ、エンジン始動要求及び空調始動要求を送信することにより、エンジン30及び空調装置10を始動させる。また、遠隔操作支援制御部402は、エンジン30及び空調装置10の始動後、所定の終了条件が成立すると、エンジン制御部401及び空調制御部201に、それぞれ、エンジン停止要求及び空調停止要求を送信することにより、空調装置10及びエンジン30を停止させる。例えば、遠隔操作支援制御部402は、終了条件として、エンジン30及び空調装置10の始動自体を起点として、始動要求に含まれる或いは予め規定される設定作動時間が経過した場合に、空調装置10及びエンジン30を停止させてよい。また、例えば、遠隔操作支援制御部402は、終了条件として、エンジン30及び空調装置10の始動以降で、室内温度が始動要求に含まれる或いは予め規定される設定温度に到達したと判断された場合に、空調装置10及びエンジン30を停止させてもよい。また、例えば、遠隔操作支援制御部402は、終了条件として、センタサーバ100を介して、端末200からエンジン30及び空調装置10を停止させる操作が実行された旨の信号がDCM90により受信された場合に、空調装置10及びエンジン30を停止させてもよい。
尚、遠隔操作支援制御部402の機能は、エアコンECU20に設けられてもよいし、エアコンECU20及びエンジンECU40とCAN等の通信プロトコルに基づく車載ネットワークを通じて通信可能な他のECUに設けられてもよい。
車両情報送信部403は、各種センサ等から入力される車両情報をRAMのバッファ等から取得し、DCM90を介して、センタサーバ100に送信する。本実施形態では、車両情報送信部403は、DCM90によりセンタサーバ100から受信される車両情報取得要求に応じて、シフトセンサ50及びPKBスイッチ60から入力される出力信号に対応する情報、即ち、車両2の変速機(不図示)のシフトポジション情報、車両2のパーキングブレーキ(不図示)の作動の有無に関する情報(PKB作動情報)等を、DCM90を介して、センタサーバ100に送信する。
シフトセンサ50は、車両2に搭載される変速機で選択されているシフトポジションを検出する。変速機のシフトポジションは、自動変速機の場合、例えば、Pレンジ、Dレンジ、Nレンジ、Rレンジ等が含まれる。変速機は、シフトポジションによって、エンジン30の動力が駆動輪に伝達されるか、伝達されないかが決まるため、シフトポジション情報は、変速機によるエンジン30から駆動輪への動力伝達可否状態(伝達可或いは伝達不可の何れかの状態)を表す。シフトセンサ50は、例えば、一対一の通信線やCAN等の通信プロトコルに基づく車載ネットワークを通じてエンジンECU40と通信可能に接続され、検出されるシフトポジションに対応する出力信号は、エンジンECU40に入力される。
PKBスイッチ60は、車両2に搭載される機械式或いは電動式のパーキングブレーキ(回転阻止装置の一例)の作動状態(作動或いは解除の何れかの状態)に対応するON信号或いはOFF信号を出力する。PKBスイッチ60は、一対一の通信線やCAN等の通信プロトコルに基づく車載ネットワークを通じて、エンジンECU40と通信可能に接続され、出力されるパーキングブレーキの作動状態に対応する出力信号(ON信号或いはOFF信号)は、エンジンECU40に入力される。
車速センサ70は、車両2の車速を検出する。車速センサ70は、例えば、一対一の通信線やCAN等の通信プロトコルに基づく車載ネットワークを通じてエンジンECU40と通信可能に接続され、検出される車速に対応する出力信号は、エンジンECU40に入力される。
ボディECU80は、車両2のドアを施錠・解錠する図示しないアクチュエータ(例えば、ドアロックモータ)を駆動し、車両2のドアの施解錠状態を制御する電子制御ユニットである。車両2のドアには、乗員が車両2の室内に乗降するためのサイドドア、荷室にアクセスするバックドア、トランクリッド等が含まれる。以下、車両2が施錠されている状態は、車両2の複数のドアの全てが施錠されている状態を意味し、車両2のドアが解錠されている状態は、複数のドアの少なくとも一つが解錠されている状態を意味する。
例えば、ボディECU80は、電子キーから車両2に向けて無線送信されるRF(Radio Frequency)帯の解錠信号が、車両2に搭載されるチューナ(不図示)により受信された場合、解錠信号の認証処理を行う照合ECU(不図示)からの指令に応じて、車両2のドアを解錠する。
また、例えば、ボディECU80は、電子キーを携帯するユーザが車両2のドア等に設けられるトリガスイッチを操作した場合、電子キーとの間での無線信号のやり取りにより認証処理を行う照合ECUからの指令に応じて、車両2のドアを解錠する。
また、例えば、ボディECU80は、車両2のドアの施解錠状態、即ち、施錠されているか解錠されているかに関する状態情報を、定期的に、CAN等の車載ネットワークを通じて、エンジンECU40等に出力する。
DCM90は、例えば、多数の基地局を末端とする携帯電話網やインターネット網等を含む所定の通信ネットワークNW1(以下、通信ネットワークNW2についても同様)を通じて、センタサーバ100と双方向で通信を行う通信デバイスである。DCM90は、上述の如く、CAN等の車載ネットワークを通じて、エアコンECU20、エンジンECU40、ボディECU80等の各種ECUと相互に通信可能に接続される。
センタサーバ100(情報処理装置の一例)は、車両2とユーザの端末200との間に介在し、ユーザによる端末200を利用した車両2のリモート操作に関する制御、具体的には、端末200からのリモート操作に基づく車両2のエンジン30の始動に関する制御を行う。センタサーバ100は、通信機器110と、処理装置120を含む。
通信機器110は、処理装置120(具体的には、通信処理部1201)による制御の下、通信ネットワークNW1,NW2を介して、車両2(具体的には、DCM90)、端末200のそれぞれと双方向で通信を行うデバイスである。
処理装置120は、センタサーバ100における各種制御処理を実行する。処理装置120は、その機能が任意のハードウェア、ソフトウェア、或いはその組み合わせにより実現されてよく、例えば、CPU、RAM、ROM、補助記憶装置、I/O等を含む一又は複数のサーバコンピュータを中心に構成されてよい。処理装置120は、例えば、ROMや補助記憶装置に格納される一以上のプログラムをCPU上で実行することにより実現される機能部として、通信処理部1201と、車両情報取得部1202と、始動許否判定部1203と、遠隔操作制御部1204を含む。
通信処理部1201は、通信機器110を制御し、車両2との間及び端末200との間での各種信号(制御信号、情報信号等)の送受信を行う。
車両情報取得部1202は、通信処理部1201を介して、車両情報の取得を要求する車両情報取得要求を車両2に送信することにより、通信処理部1201を介して、車両2から受信される車両情報を取得する。具体的には、車両情報取得部1202は、通信処理部1201を介して、車両2のエンジン30から駆動輪に動力を伝達する変速機の動力伝達可否状態を示すシフトポジション情報、及び、車両2の駆動輪の回転を阻止するパーキングブレーキの作動状態に関する情報(PKB作動情報)を取得する。
始動許否判定部1203は、車両情報取得部1202により取得されるシフトポジション情報及びPKB作動情報に基づき、通信処理部1201により端末200から受信される始動要求に基づくエンジン30の始動を許可するか否かを判定する。例えば、始動許否判定部1203は、車両2の変速機がエンジン30の動力を駆動輪に伝達不可な状態であり、且つ、パーキングブレーキが作動している場合、始動要求に基づくエンジン30の始動を許可する。車両2の変速機は、シフトポジション情報が、例えば、自動変速機のPレンジ、Nレンジ、或いは、手動変速機のニュートラルポジションであることを示す場合、エンジン30の動力を駆動輪に伝達不可能な状態に該当する。一方、始動許否判定部1203は、車両2の変速機がエンジン30の動力を駆動輪に伝達可能な状態である場合、或いは、パーキングブレーキが作動していない、即ち、解除されている場合、始動要求に基づくエンジン30の始動を許可しない。車両2の変速機は、シフトポジション情報が、例えば、自動変速機のDレンジ、Rレンジ、或いは、手動変速機の各変速段に対応するポジションであることを示す場合、エンジン30の動力を駆動輪に伝達可能な状態に該当する。これにより、車両2の変速機がエンジン30の動力を駆動輪に伝達可能な場合や、パーキングブレーキが作動していない場合等、車両2が動き出してしまうような状況において、エンジン30の始動が許可されず、エンジン30が始動しないようにすることができる。
遠隔操作制御部1204(制御部の一例)は、通信処理部1201により端末200から受信される始動要求に基づくエンジン30の始動に関する制御を行う。例えば、遠隔操作制御部1204は、通信処理部1201により始動要求が端末200から受信された場合であって、始動許否判定部1203により始動要求に基づくエンジン30の始動が許可された場合に、通信処理部1201を介して、車両2に始動要求を送信し、エンジン30及び空調装置10を始動させる。一方、遠隔操作制御部1204は、通信処理部1201により始動要求が端末200から受信された場合であっても、始動許否判定部1203により始動要求に基づくエンジン30の始動が許可されなかった場合、エンジン30を始動させない。そして、遠隔操作制御部1204は、エンジン30の始動が不可である旨の通知を、通信処理部1201を通じて、端末200に送信する。
端末200は、ユーザから入力される所定操作に応じて、エンジン30の始動要求を送信する等し、車両2の始動に関する遠隔操作を行う。端末200は、例えば、車両2のユーザが所持するスマートフォン、タブレット端末等の携帯端末である。また、端末200は、例えば、デスクトップ型のコンピュータ端末等、車両2のユーザが所持する定置型の端末であってもよい。端末200は、通信機器210と、処理装置220と、タッチパネルディスプレイ(以下、単に「ディスプレイ」と称する)240を含む。
通信機器210は、処理装置220(具体的には、後述する通信処理部2201)による制御の下、通信ネットワークNW2を通じて、センタサーバ100と双方向で通信を行うデバイスであり、例えば、LTE(Long Term Evolution)モジュールである。
処理装置220は、端末200における各種制御処理を行う。処理装置220は、例えば、CPU、RAM、ROM、補助記憶装置、I/O等を含むコンピュータを中心に構成される。処理装置220は、例えば、ROMや補助記憶装置等に格納される一以上のプログラムをCPU上で実行することにより実現される機能部として、通信処理部2201と、表示制御部2202と、遠隔操作部2203を含む。
通信処理部2201は、通信機器210を制御し、センタサーバ100との間での各種信号の送受信を行う。
表示制御部2202(通知部の一例)は、ディスプレイ240に各種画像を表示させる。例えば、表示制御部2202は、ディスプレイ240に操作画面としての各種GUI(Graphical User Interface)を表示させる。
遠隔操作部2203は、表示制御部2202によりディスプレイ240に表示される所定のGUIに対するユーザの所定操作に応じて、エンジン30及び空調装置10の遠隔操作に関する各種処理を実行する。遠隔操作部2203は、例えば、ユーザによる所定操作に応じて、端末200(処理装置220)にインストールされた所定のアプリケーションプログラム(以下、「遠隔操作アプリ」と称する)が起動されることにより、その機能が利用可能な状態になる。
例えば、遠隔操作部2203は、遠隔操作アプリの起動によりディスプレイ240に表示される各種GUIに対するユーザの所定操作に応じて、エンジン30及び空調装置10の始動を要求する始動要求を含む車両2の遠隔操作に係る各種信号を、通信処理部2201(送信部の一例)を介してセンタサーバ100に送信する。これにより、センタサーバ100に送信された始動要求が、センタサーバ100に受信され、センタサーバ100(具体的には、遠隔操作制御部1204)による制御の下、車両2に始動要求が送信され、エンジン30及び空調装置10が始動される。また、例えば、ユーザは、所定のGUI上で、空調装置10を作動させる際の各種設定を行うことができ、遠隔操作部2203は、当該各種設定を含む始動要求等の各種信号をセンタサーバ100に送信する。これにより、車両2において、設定内容(ユーザによる室内温度の要求値としての設定温度やユーザによる空調装置10の作動時間の要求値としての設定作動時間等)に基づく空調装置10の制御が行われる。
[リモート始動システムの動作の詳細]
次に、図5〜図10を参照して、リモート始動システム1の具体的な動作について説明をする。
図5は、本実施形態に係るリモート始動システム1の動作の一例を概略的に示すシーケンス図である。具体的には、図5Aは、始動許否判定部1203により始動要求に基づくエンジン30の始動が許可された場合におけるリモート始動システム1の動作の具体例を示すシーケンス図である。また、図5Bは、始動許否判定部1203により始動要求に基づくエンジン30の始動が許可されなかった場合におけるリモート始動システム1の動作の具体例を示すシーケンス図である。
尚、図5A,5Bにおいて、ステップS502〜S512は、同じ処理であるため、重複した説明を省略する。
図5Aを参照するに、ステップS502にて、端末200の表示制御部2202は、端末200に対するユーザの所定操作に応じて、遠隔操作アプリが起動されると、起遠隔操作アプリの起動画面(アプリ起動画面)を表示させ、端末200は、始動要求に基づくエンジン30の始動が可能であるか否かを確認するモード(遠隔始動可否確認モード)に移行する。
例えば、図6は、アプリ起動画面の一例(アプリ起動画面600)を示す図である。
図6に示すように、ディスプレイ240のアプリ起動画面600における上下中央部には、ポップアップ610が表示される。ポップアップ610には、端末200からの始動要求に基づくエンジン30の始動が可能であるかを確認中である旨の通知が表示される。
図5Aに戻り、ステップS504にて、端末200の通信処理部1201は、遠隔始動アプリの起動に伴う遠隔操作部2203からの要求に応じて、遠隔操作アプリが起動した旨の通知(アプリ起動通知)をセンタサーバ100に送信する。
ステップS506にて、センタサーバ100の車両情報取得部1202は、通信処理部1201により端末200からアプリ起動通知を受信すると、通信処理部1201を介して、車両2に車両情報取得要求を送信する。
ステップS508にて、車両2の車両情報送信部403は、DCM90によりセンタサーバ100から車両情報取得要求が受信されると、車両情報、即ち、シフトポジション情報及びPKB作動情報を取得する。
ステップS510にて、車両2の車両情報送信部403は、DCM90を介して、センタサーバ100に取得したシフトポジション情報及びPKB作動情報を送信する。
ステップS512にて、センタサーバ100の車両情報取得部1202は、通信処理部1201により車両2から受信されたシフトポジション情報及びPKB作動情報を取得する。そして、始動許否判定部1203は、車両情報取得部1202により取得されたこれらの情報に基づき、端末200からセンタサーバ100に送信される始動要求に基づくエンジン30の始動を許可するか否かを判定する。本例では、始動許否判定部1203は、車両2の変速機がエンジン30の動力を駆動輪に伝達不可な状態であり、且つ、パーキングブレーキが作動していると判断し、始動要求に基づくエンジン30の始動を許可する。
ステップS514にて、センタサーバ100の遠隔操作制御部1204は、始動許否判定部1203により始動要求に基づくエンジン30等の始動が許可されると、通信処理部1201を通じて、始動要求に基づくエンジン30の始動が可能である旨の通知(遠隔始動可能通知)を端末200に送信する。
ステップS516にて、端末200の表示制御部2202は、通信処理部2201によりセンタサーバ100から遠隔始動可能通知が受信されると、ディスプレイ240の表示を、上述したアプリ起動画面から、始動要求のセンタサーバ100への送信を含む車両2の遠隔操作に係る各種操作を行うための遠隔始動操作画面を変更し、端末200は、遠隔操作を受け付けるためのモード(遠隔始動操作受付モード)に移行する。これにより、始動要求に基づくエンジン30の始動が可能な場合にだけ、遠隔始動操作画面が表示されるため、ユーザにより、当該操作画面のGUIに対する始動要求を送信するための操作が行われた場合、通信途絶や車両2の不良等が無い限り、車両2のエンジン30は必ず始動される。よって、確実に、エンジン30を始動させたいユーザの操作意図を反映させることができる。
例えば、図7は、遠隔始動操作画面の一例(遠隔始動操作画面700)を示す図である。
図7に示すように、ディスプレイ240の遠隔始動操作画面700における上部には、ポップアップ710が表示される。ポップアップ710には、始動要求に基づくエンジン30等の始動が可能である旨が表示される。
また、遠隔始動操作画面700の上下中央部から下部に亘る領域には、ユーザによる操作を受け付ける仮想的なボタン720〜740が表示されている。
ボタン720は、始動要求をセンタサーバ100に送信するための操作手段であり、具体的には、"遠隔始動ON"の文字情報が描画されている。これにより、ユーザは、ボタン720に対する操作を行うことにより、始動要求をセンタサーバ100に送信し、エンジン30の始動を実施させることができる。
また、ボタン730は、始動要求に含まれる各種設定内容(設定温度、設定作動時間等)を設定する設定画面に移行するための操作手段であり、具体的には、"詳細設定"の文字情報が描画されている。これにより、ユーザは、ボタン730に対する操作を行うことにより、始動要求に関する各種設定内容を設定することができる。
また、ボタン740は、当該画面から遠隔操作アプリのホーム画面に戻るための仮想的な操作手段であり、具体的には、"戻る"という文字情報が描画されている。
図5Aに戻り、ステップS518にて、端末200の遠隔操作部2203は、ユーザによるディスプレイ240に表示されるGUIに対する所定操作に応じて、始動要求を送信する操作(遠隔始動操作)を受け付ける。
ステップS520にて、端末200の遠隔操作部2203は、遠隔始動操作を受け付けると、通信処理部2201を介して、各種設定内容を含む始動要求をセンタサーバ100に送信する。
ステップS522にて、センタサーバ100の遠隔操作制御部1204は、通信処理部1201により端末200から始動要求が受信されると、通信処理部1201を介して、受信された始動要求を車両2に転送する。
ステップS524にて、車両2の遠隔操作支援制御部402は、DCM90によりセンタサーバ100から始動要求が受信されると、エンジン制御部401及びエアコンECU20のそれぞれにエンジン始動要求及び空調始動要求を送り、エンジン30及び空調装置10を始動させる。
ステップS526にて、車両2の遠隔操作支援制御部402は、DCM90を介して、エンジン30及び空調装置10が始動された旨の始動通知をセンタサーバ100に送信する。
ステップS528にて、センタサーバ100の遠隔操作制御部1204は、通信処理部1201により車両2から始動通知が受信されると、通信処理部1201(通知部の一例)を介して、該始動通知を端末200に転送する。
ステップS530にて、車両2の遠隔操作支援制御部402は、エンジン30の始動後、終了条件が成立すると、エンジン制御部401及びエアコンECU20のそれぞれにエンジン停止要求及び空調停止要求を送信することにより、エンジン30及び空調装置10を停止させる。
ステップS532にて、車両2の遠隔操作支援制御部402は、DCM90を介して、エンジン30及び空調装置10が停止された旨の停止通知をセンタサーバ100に送信する。
ステップS534にて、センタサーバ100の遠隔操作制御部1204は、通信処理部1201を介して、車両2から停止通知が受信されると、通信処理部1201を介して、該停止通知を端末200に転送する。
一方、図5Bに示すように、ステップS512にて、本例では、センタサーバ100の始動許否判定部1203は、車両2の変速機がエンジン30の動力を駆動輪に伝達可能な状態である、或いは、パーキングブレーキが作動していないと判断し、始動要求に基づくエンジン30の始動を許可しない。
そして、ステップS536にて、センタサーバ100の遠隔操作制御部1204は、始動許否判定部1203により始動要求に基づくエンジン30の始動を不許可にされると、通信処理部1201を通じて、始動要求に基づくエンジン30の始動が不可である旨の通知(遠隔始動不可通知)を端末200に送信する。
ステップS538にて、端末200の表示制御部2202は、通信処理部2201によりセンタサーバ100から遠隔始動不可通知が受信されると、ディスプレイ240に始動要求に基づくエンジン30等の始動が不可である旨の通知(遠隔始動不可通知画面)を表示させて、端末200は、始動要求に基づくエンジン30等の始動を不可であるモード(遠隔始動不可モード)に移行する。
例えば、図8は、遠隔始動不可通知画面の一例(遠隔始動不可通知画面800)を示す図である。
図8に示すように、ディスプレイ240の遠隔始動不可通知画面800における上部領域には、ポップアップ810が表示される。ポップアップ810には、電動式のパーキングブレーキが作動していない(OFFである)ため、始動要求に基づくエンジン30等の始動ができない旨の表示がされている。
また、遠隔始動不可通知画面800の上下中央部から下部に亘る領域には、ボタン820,830が表示される。
ボタン820は、電動式のパーキングブレーキを遠隔操作により作動させて、再度、始動要求に基づくエンジン30等の始動が可能であるか否かを確認するモード(遠隔始動可否確認モード)に移行させるための操作手段である。具体的には、ボタン820には、"電動PKBをONしてリトライ"の文字情報が描画されている。この場合、ボタン820がユーザにより操作されると、遠隔操作部2203は、電動式のパーキングブレーキを作動させるPKB作動要求をセンタサーバ100に送信することにより、センタサーバ100を介して、PKB作動要求が車両2に送信され、電動式のパーキングブレーキを作動させることができる。これにより、ユーザは、ボタン730に対する操作を行うことにより、電動式のパーキングブレーキを作動させ、再度、始動要求に基づくエンジン30等の始動が可能であるかを確認することができる。
ボタン830は、当該画面から遠隔操作アプリのホーム画面に戻るための仮想的な操作手段であり、具体的には、"戻る"の文字情報が描画されている。
続いて、図9は、本実施形態に係るリモート始動システム1の動作の他の例を概略的に示すシーケンス図である。具体的には、図9Aは、始動許否判定部1203により始動要求に基づくエンジン30の始動が許可された場合におけるリモート始動システム1の動作の具体例を示すシーケンス図である。また、図9Bは、始動許否判定部1203により始動要求に基づくエンジン30の始動が許可されなかった場合におけるリモート始動システム1の動作の具体例を示すシーケンス図である。本例では、図5A,5Bに示す一例と異なり、センタサーバ100は、端末200から送信される始動要求に応じて、車両情報取得部1202が車両情報を取得し、始動許否判定部1203が当該始動要求に基づくエンジン30等の始動の許否判定を行う。
尚、図9A,9Bにおいて、ステップS902〜S914は、同じ処理であるため、重複した説明を省略する。
図9Aを参照するに、ステップS902にて、端末200の表示制御部2202は、端末200に対するユーザの所定操作に応じて、遠隔操作アプリが起動されると、遠隔始動操作画面をディスプレイ240に表示させ、端末200は、遠隔始動操作受付モードに移行する。
例えば、図10は、遠隔始動操作画面の他の例(遠隔始動操作画面1000)を示す図である。
図10に示すように、ディスプレイ240の遠隔始動操作画面1000における上部には、上述した一例(図7)と同様、ポップアップ1010が表示される。ポップアップ1010には、始動要求に基づくエンジン30等の始動を行うか否かの質問、具体的には、「遠隔始動を設定しますか」の文字情報が描画される。
また、遠隔始動操作画面1000の上下中央部から下部に亘る領域には、ポップアップ1010の問いかけに対応するユーザによる操作を受け付ける仮想的なボタン1020〜1040が表示されている。
尚、仮想的なボタン1020〜1040は、上述した一例のボタン720〜740と同じであるため、詳細な説明を省略する。
図9Aに戻り、ステップS904にて、端末200の遠隔操作部2203は、ユーザによるディスプレイ240に表示されるGUIに対する所定操作に応じて、始動要求を送信する操作(遠隔始動操作)を受け付ける。
ステップS906にて、端末200の遠隔操作部2203は、遠隔始動操作を受け付けると、通信処理部2201を介して、各種設定内容を含む始動要求をセンタサーバ100に送信する。
ステップS908にて、センタサーバ100の車両情報取得部1202は、通信処理部1201により端末200から始動要求が受信されると、通信処理部1201を介して、車両情報取得要求を車両2に送信する。これにより、車両情報取得部1202によるシフトポジション情報やPKB作動情報等の車両情報の取得するための処理が、ユーザによるエンジン30の始動意思がある場合、即ち、始動要求がセンタサーバ100に送信された場合に限定される。そのため、センタサーバ100から車両2に対する不要な問い合わせを抑制することができ、結果として、通信コストを抑制できる。
ステップS910〜S914は、図5Aに示す一例のステップS508〜S512と同じであるため、説明を省略する。
ステップS916にて、センタサーバ100の遠隔操作制御部1204は、始動許否判定部1203により始動要求に基づくエンジン30等の始動が許可されると、通信処理部1201を介して、端末200からの始動要求を車両2に転送する。
ステップS918〜S928は、図5Aに示す一例のステップS524〜S534と同じであるため、説明を省略する。
一方、図9Bに示すように、ステップS914にて、センタサーバ100の始動許否判定部1203は、図5Bに示す一例のステップS512と同様、始動要求に基づくエンジン30の始動を不許可にする。
そして、ステップS930にて、図5Bに示す一例のステップS536と同様、センタサーバ100の遠隔操作制御部1204は、通信処理部1201を通じて、始動要求に基づくエンジン30の始動が不可である旨の通知(遠隔始動不可通知)を端末200に送信する。
ステップS932は、図5Bに示す一例のステップS538と同じであるため、説明を省略する。
[作用]
このように、本実施形態では、車両情報取得部1202は、端末200に含まれる始動要求を送信する機能、即ち、遠隔操作アプリが起動された場合、又は、端末200から始動要求がセンタサーバ100に送信された場合に、車両2におけるエンジン30の動力を駆動輪に伝達する動力伝達装置(例えば、変速機)の動力伝達可否状態、及び、駆動輪の回転を阻止する回転阻止装置(例えば、パーキングブレーキ)の作動状態に関する情報を取得する。そして、始動許否判定部1203は、車両情報取得部1202により取得される情報に基づき、始動要求に基づくエンジン30の始動を許可するか否かを判定する。
これにより、動力伝達装置や回転阻止装置の作動状態に関する情報が取得され、取得された情報に基づき、端末200からセンタサーバ100に送信される始動要求に基づくエンジン30の始動の許否が判定される。そのため、動力伝達装置がエンジン30の動力を駆動輪に伝達可能な状態になっている場合や、回転阻止装置が解除されている場合に、例えば、端末200からセンタサーバ100に送信される始動要求に基づくエンジン30の始動の実施を許可しない構成を採用できる。従って、車両2の動力伝達装置の伝達可否状態や回転阻止装置等の作動状態を考慮して、エンジン30を始動させることができる。換言すれば、端末200からのリモート操作によるエンジン30の始動がセンタサーバ100を介して制御されることにより、端末200からエンジン30を始動させることができるというユーザの利便性と、車両2の動力伝達装置や回転阻止装置の状態を考慮した安全性とを両立させることができる。
尚、車両情報取得部1202は、動力伝達装置の動力伝達可否状態に関する情報、及び回転阻止装置の作動状態に関する情報のうちの何れか一方だけを取得してもよい。この場合、始動許否判定部1203は、車両情報取得部1202により取得される動力伝達装置の動力伝達可否状態に関する情報に基づき、動力伝達装置がエンジン30の動力を駆動輪に伝達不可な状態であると判定する場合、始動要求に基づくエンジン30の始動を許可し、伝達可能な状態であると判定する場合、不許可にする。また、始動許否判定部1203は、車両情報取得部1202により取得される回転阻止装置の作動状態に関する情報に基づき、回転阻止装置が作動していると判定する場合、始動要求に基づくエンジン30の始動を許可し、作動していないと判定する場合、不許可にする。また、車両情報取得部1202による情報取得対象である動力伝達装置は、変速機の他、例えば、動力伝達経路に設けられる単独のクラッチ等が含まれうる。
また、本実施形態では、遠隔操作制御部1204は、始動要求が端末200からセンタサーバ100に送信された場合であって、始動許否判定部1203により始動要求に基づくエンジン30の始動が許可された場合に、エンジン30を始動させる。一方、遠隔操作制御部1204は、始動要求が端末200からセンタサーバ100に送信された場合であっても、始動許否判定部1203により始動要求に基づくエンジン30の始動が許可されなかった場合に、エンジン30を始動させない。
これにより、具体的に、動力伝達装置や回転阻止装置の作動状態を考慮して、エンジン30の始動が許可された場合に限定して、端末200からセンタサーバ100に送信される始動要求に基づくエンジン30の始動を行わせることができる。
また、本実施形態では、遠隔操作制御部1204は、通信処理部1201を介して、始動許否判定部1203により始動要求に基づくエンジン30の始動を許可する旨の判定がされた場合、当該始動が可能である旨の遠隔始動可能通知を端末に向けて送信する。一方、遠隔操作制御部1204は、通信処理部1201を介して、始動許否判定部1203により始動要求に基づくエンジン30の始動を許可しない旨の判定がされた場合、当該始動が不可である旨の遠隔始動不可通知を端末200に向けて送信する。
これにより、センタサーバ100で、動力伝達装置や回転阻止装置の作動状態を考慮したエンジン30の始動の許否判定が行われる場合に、当該判定結果に係る通知が端末200に送信されるため、ディスプレイ240への表示等によって、その旨を端末200のユーザに通知することができる。
尚、車両情報取得部1202、始動許否判定部1203、及び遠隔操作制御部1204等の機能(車両情報取得部1202、始動許否判定部1203、及び遠隔操作制御部1204等の要求に基づく通信処理部1201の機能を含む)は、車両2に設けられてもよい。この場合、車両2は、センタサーバ100を介して、アプリ起動通知や始動要求等を受信する。また、車両情報取得部1202、始動許否判定部1203、及び遠隔操作制御部1204等の機能は、端末200に設けられてもよい。この場合、端末200は、センタサーバ100を介して、車両2から車両情報(シフトポジション情報及びPKB情報等)を取得すると共に、始動要求に基づくエンジン30の始動の許否判定を行うとよい。つまり、センタサーバ100は、端末200から送信される始動要求及びアプリ始動通知等や、車両情報取得要求等を車両2に向けて中継すると共に、車両2から送信される、始動要求に基づくエンジン30の始動の許否判定の判定結果、並びに遠隔始動可能通知及び遠隔始動不可通知等の各種通知や、車両情報(シフトポジション情報及びPKB作動情報等)を端末200に向けて中継する機能を中心としてもよい。
また、本実施形態では、端末200のディスプレイ240には、遠隔始動可能通知が通信処理部2201により受信された場合、表示制御部2202による制御の下、始動要求に基づくエンジン30の始動を実施させるための操作画面(遠隔始動操作画面)が表示される。
これにより、始動要求に基づくエンジン30の始動が許可されると、自動的に、始動要求に基づくエンジン30の始動を実施させるための操作画面が、端末200のディスプレイ240に表示される。当該操作画面には、例えば、始動要求を送信するための操作アイコン(例えば、図7のボタン720や図10のボタン1020)等が含まれうる。従って、ユーザは、手動でエンジン30の始動可否を問い合わせることなく、始動要求に基づくエンジン30の始動が許可されたことを把握することができる。また、始動要求に基づくエンジン30の始動が許可された場合に、ユーザは、遠隔始動操作画面をディスプレイ240に表示させる手動操作を行う等の手間が省けるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、本実施形態では、端末200のディスプレイ240には、遠隔始動不可通知が通信処理部2201により受信された場合、表示制御部2202による制御の下、始動要求に基づくエンジン30の始動が不可である旨が表示される。
これにより、始動要求に基づくエンジン30の始動が許可されなかった場合、自動的に、端末200のディスプレイ240に始動要求に基づくエンジン30の始動が不可である旨が表示される。従って、ユーザは、手動で問い合わせることなく、始動要求に基づくエンジン30の始動が許可されなかったことを確認することができる。
また、本実施形態では、遠隔操作部2203は、通信処理部2201により遠隔始動可能通知が受信された場合に、ユーザによる所定操作(例えば、ボタン720に対する操作)に応じて、通信処理部2201を介して、始動要求をセンタサーバ100に送信する。
これにより、始動要求に基づくエンジン30の始動が許可された場合に、センタサーバ100が介在し、端末200からセンタサーバ100への始動要求の送信、即ち、ユーザのエンジン30の始動の意思を確認した上で、車両2のエンジン30を始動させることができる。そのため、例えば、許否判定の過程でユーザの意思が変わったような場合等において、無駄なエンジン30の始動を防止することができる。
<第2実施形態>
次いで、第2実施形態について説明する。
本実施形態に係るリモート始動システム1は、始動要求に基づきエンジンが始動した後に、停止することなく、そのまま車両2が走行した場合、或いは、走行する可能性がある場合に、特徴的な動作を行う点で第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と同一或いは対応する構成には同一の符号を付し、第1実施形態と異なる部分を中心に説明を行う。
[リモート始動システムの構成]
まず、図11、図12を参照して、本実施形態に係るリモート始動システムの構成について説明する。
図11は、本実施形態に係る車両2(エアコンECU20及びエンジンECU40)の機能的な構成の一例を示す図である。図12は、本実施形態に係るセンタサーバ100(処理装置120)の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。
尚、リモート始動システム1の全体構成、及び端末200(処理装置220)の機能的な構成は、第1実施形態と同様、図1及び図4で表される。
車両2は、第1実施形態と同様、空調装置10と、エアコンECU20と、室温センサ21と、外気温センサ22と、エンジン30と、エンジンECU40と、シフトセンサ50と、PKBスイッチ60と、車速センサ70と、ボディECU80と、DCM90を含む。
エンジンECU40は、例えば、ROMや補助記憶装置に格納される一つ以上のプログラムをCPU上で実行することにより実現される機能部として、エンジン制御部401と、遠隔操作支援制御部402と、車両情報送信部403、特定車両状態検出部404を含む。
特定車両状態検出部404は、車速センサ70から入力される車速情報、及びボディECU80から入力される車両2のドアの施解錠状態に関する情報(施解錠情報)に基づき、車両2における特定の車両状態を検出する。具体的には、特定車両状態検出部404は、始動要求に基づきエンジン30が始動し、停止することなく、車両2が走行した、或いは車両2が走行する可能性がある車両状態を検出する。
より具体的には、例えば、特定車両状態検出部404は、端末200からセンタサーバ100に送信される始動要求に基づきエンジン30が始動し稼働中である場合に、車速センサ70から入力される車速情報に基づき、車両2の走行の有無を逐次判断する。そして、特定車両状態検出部404は、車両2が走行したと判断した場合、即ち、車両2の走行を検出した場合、DCM90を介して、車両2が走行した旨の通知(車両走行通知)をセンタサーバ100に送信する。
また、例えば、特定車両状態検出部404は、端末200からセンタサーバ100に送信される始動要求に基づきエンジン30が始動し稼働中である場合に、ボディECU80から入力される施解錠情報に基づき、車両2のドアが解錠されたか否かを逐次判断する。そして、特定車両状態検出部404は、車両2のドアが解錠されたと判断した場合、即ち、車両2のドアの解錠操作を検出した場合、車両2で走行の前段階のユーザによる動作(解錠操作)が行われたと判断し、ユーザが乗車し車両2が走行する可能性がある旨の通知(車両走行可能性あり通知)を、DCM90を介して、センタサーバ100に送信する。
端末200は、第1実施形態と同様、通信機器210と、処理装置220を含む。
処理装置220は、例えば、ROMや補助記憶装置に格納される一つ以上のプログラムをCPU上で実行することにより実現される機能部として、通信処理部1201と、車両情報取得部1202と、始動許否判定部1203と、遠隔操作制御部1204と、始動要求キャンセル部1205を含む。
始動要求キャンセル部1205は、始動要求に基づきエンジン30が始動し稼働中である場合、車両2が走行したとき、或いは、車両2が走行する可能性があるときに、当該始動要求(稼働中であるエンジン30の始動のトリガとなった始動要求)をキャンセル(無効化)する。始動要求に基づき始動したエンジン30が停止されることなく、そのまま、車両2が走行するような場合、始動要求が有効な状態で保持される場合が有り得る。例えば、始動要求に有効時間が規定されているような場合である。この場合、有効時間が規定された始動要求の有効時間より短い時間しか走行せずに駐車された車両2について、ユーザの意図に反して、有効な状態で保持された始動要求に基づくエンジン30の始動が行われうる。これに対して、始動要求キャンセル部1205は、このような場合に、当該始動要求をキャンセルし、当該始動要求に基づくエンジン30の始動を阻止する。これにより、上述のような不都合を回避することができる。
[リモート始動システムの動作の詳細]
次に、図13〜図16を参照して、本実施形態に係るリモート始動システム1の動作の詳細について説明する。
まず、図13は、本実施形態に係るリモート始動システム1の動作の一例を概略的に示すシーケンス図である。具体的には、図13は、始動許否判定部1203により始動要求に基づくエンジン30の始動が許可された場合におけるリモート始動システム1の動作の具体例を示す図である。
ステップS1302〜S1328は、第1実施形態の図5AのステップS502〜S528と同じであるため、説明を省略する。
ステップS1330にて、車両2の特定車両状態検出部404は、始動要求に基づきエンジン30が始動し稼働中の状況で、ボディECU80から入力される施解錠情報に基づき、車両2のドアの解錠を検出している。
ステップS1332にて、車両2の特定車両状態検出部404は、車両2のドアが解錠され、車両2が走行する可能性がある旨の通知(車両走行可能性あり通知)を、DCM90を介して、センタサーバ100に送信する。
ステップS1334にて、センタサーバ100の始動要求キャンセル部1205は、通信処理部1201により車両2から車両走行可能性あり通知が受信されると、稼働中であるエンジン30の始動のトリガとなった始動要求をキャンセルする。
ステップS1336にて、センタサーバ100の始動要求キャンセル部1205は、通信処理部1201を介して、当該始動要求がキャンセルされた旨の通知(遠隔始動キャンセル通知)を端末200に送信する。
ステップS1338にて、端末200の表示制御部2202は、通信処理部2201により遠隔始動キャンセル通知が受信されると、当該始動要求によるエンジン30の始動がキャンセルされた旨の通知画面(遠隔始動キャンセル通知画面)をディスプレイ240に表示させる。
例えば、図14は、遠隔始動キャンセル通知画面の一例(遠隔始動キャンセル通知画面1400)を示す図である。
図14に示すように、ディスプレイ240の遠隔始動キャンセル通知画面1400における上部領域には、ポップアップ1410が表示される。ポップアップ1410には、始動要求に基づくエンジン30の稼働中に、車両2のドアが解錠されたことにより、直近で送信された始動要求がキャンセルされた旨の通知に係る文字情報が描画される。
また、ディスプレイ240の下部領域には、ボタン1420が表示される。ボタン1420は、当該画面から遠隔操作アプリのホーム画面に戻るための仮想的な操作手段であり、具体的には、"戻る"の文字情報が描画されている。
次に、図15は、本実施形態に係るリモート始動システム1の動作の他の例を概略的に示すシーケンス図である。具体的には、図15は、始動許否判定部1203により始動要求に基づくエンジン30の始動が許可された場合におけるリモート始動システム1の動作の具体例を示す図である。
ステップS1502〜S1528は、第1実施形態の図5AのステップS502〜S528等と同じであるため、説明を省略する。
ステップS1530にて、車両2の特定車両状態検出部404は、始動要求に基づきエンジン30が始動し稼働中の状況で、車速センサ70から入力される車速情報に基づき、車両2の走行を検出している。
ステップS1532にて、車両2の特定車両状態検出部404は、車両2が走行した旨の通知(車両走行通知)を、DCM90を介して、センタサーバ100に送信する。
ステップS1534にて、センタサーバ100の始動要求キャンセル部1205は、通信処理部1201により車両2から車両走行通知が受信されると、稼働中であるエンジン30の始動のトリガとなった始動要求をキャンセルする。
ステップS1536にて、センタサーバ100の始動要求キャンセル部1205は、通信処理部1201を介して、当該始動要求がキャンセルされた旨の通知(遠隔始動キャンセル通知)を端末200に送信する。
ステップS1538にて、端末200の表示制御部2202は、通信処理部2201により遠隔始動キャンセル通知が受信されると、当該始動要求によるエンジン30の始動がキャンセルされた旨の通知画面(遠隔始動キャンセル通知画面)をディスプレイ240に表示させる。
例えば、図16は、遠隔始動キャンセル通知画面の他の例(遠隔始動キャンセル通知画面1600)を示す図である。
図16に示すように、ディスプレイ240の遠隔始動キャンセル通知画面1600における上部領域には、ポップアップ1610が表示される。ポップアップ1610には、始動要求に基づくエンジン30の稼働中に、車両2の走行を検出したことにより、直近で送信された始動要求がキャンセルされた旨の通知に係る文字情報が描画される。
また、ディスプレイ240の下部領域には、図14に示す一例と同様の機能を有するボタン1620が表示される。
[作用]
このように、本実施形態では、始動要求キャンセル部1205は、端末200からセンタサーバ100に始動要求が送信され、エンジン30が始動し稼働中である場合に、車両2が走行した場合、又は、車両2の走行の前段階に該当するユーザの動作が車両2で行われた場合に、当該始動要求に基づくエンジン30の始動をキャンセルする。
これにより、始動要求に基づきエンジン30が始動し稼働中である状態で、車両2が走行したり、例えば、車両2のドアが解錠される等の車両2の走行の前段階に対応するユーザの動作がされたりしても、当該始動要求は無効化される。従って、例えば、始動要求に基づきエンジン30が始動した後停止されることなく、当該始動要求が有効なまま車両2が走行すると、始動要求に有効時間が規定されているような場合、車両2が有効時間の範囲内の非常に短時間だけ走行し、再度、駐車されると、ユーザの意図に反して、当該始動要求に基づくエンジン30の始動が再度行われてしまう可能性があるところ、そのような事態を回避することができる。
尚、特定車両状態検出部404は、車両2の走行の前段階のユーザによる動作として、車両2の解錠の他、車両2のドアの開扉、車両2の運転席への着座、パーキングブレーキの解除操作等を含む、任意の動作を検出してよい。また、特定車両状態検出部404は、車速センサ70の車速情報の他、例えば、IG−ON操作(パワースイッチの押下操作等)の検出、パーキングブレーキの解除操作の検出、車両2の変速機のシフトポジションを走行可能なレンジに移行させる操作の検出、車両2に搭載されるGPSモジュール(不図示)による位置情報の変化等により、車両2の走行を検出してよい。
また、本実施形態では、遠隔操作制御部1204は、始動要求キャンセル部1205により始動要求がキャンセルされた場合、通信処理部1201を介して、始動要求がキャンセルされた旨の始動要求キャンセル通知を端末200に向けて送信する。
これにより、センタサーバ100で、有効な始動要求のキャンセル処理が行われる場合に、有効な始動要求がキャンセルされると、キャンセル通知が端末200に送信されるため、端末200のディスプレイ240への表示等によって、端末200のユーザにその旨を通知することができる。
尚、始動要求キャンセル部1205の機能(始動要求キャンセル部1205からの要求に基づく通信処理部1201の機能を含む)は、車両2に設けられてもよい。また、始動要求キャンセル部1205の機能は、遠隔操作制御部1204の機能(即ち、始動要求に基づくエンジン30の始動に関する全体制御を司る機能)が端末200に設けられる場合、同様に、端末200に設けられてもよい。また、特定車両状態検出部404の機能は、センタサーバ100に設けられてもよいし、始動要求キャンセル部1205の機能が端末200に設けられる場合、同様に、端末200に設けられてもよい。
以上、本発明を実施するための形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、リモート始動システム1は、始動対象としての車両2に搭載されるエンジン30を始動させるが、車両2が電動車両であれば、電動モータ(駆動装置の更に他の例)を始動させてもよい。
1 リモート始動システム
2 車両
10 空調装置
20 エアコンECU
21 室温センサ
22 外気温センサ
30 エンジン(駆動装置)
40 エンジンECU
50 シフトセンサ
60 パーキングブレーキスイッチ
70 車速センサ
80 ボディECU
90 DCM
100 センタサーバ(情報処理装置)
110 通信機器
120 処理装置
200 端末
210 通信機器
220 処理装置
240 タッチパネルディスプレイ
201 空調制御部
401 エンジン制御部
402 遠隔操作支援制御部
403 車両情報送信部
404 特定車両状態検出部
1201 通信処理部(通知部)
1202 車両情報取得部
1203 始動許否判定部
1204 遠隔操作制御部(制御部)
1205 始動要求キャンセル部
2201 通信処理部(送信部)
2202 表示制御部(通知部)
2203 遠隔操作部

Claims (5)

  1. ユーザの端末と、前記端末と通信可能な情報処理装置と、駆動輪を駆動するための駆動装置、駆動装置の動作を利用して稼働する空調装置、及び前記駆動輪の回転を阻止する回転阻止装置を有し、前記情報処理装置と通信可能な車両とを含むリモート始動システムであって、
    前記端末に設けられ、前記空調装置を始動させるための始動要求を前記情報処理装置に送信する送信部と、
    前記情報処理装置又は前記車両に設けられ、前記端末から前記情報処理装置に前記始動要求が送信され、且つ、前記回転阻止装置が前記駆動輪の回転を阻止する状態である場合に、停止状態の前記駆動装置及び前記空調装置を始動させる制御部と、
    前記端末に設けられ、前記始動要求に基づく前記駆動装置及び前記空調装置の始動ができない旨を前記ユーザに通知する通知部と、を備える、
    リモート始動システム。
  2. 前記制御部は、前記端末から前記始動要求が送信された場合であっても、前記回転阻止装置が前記駆動輪の回転を阻止する状態でない場合、停止状態の前記駆動装置及び前記空調装置を始動させず、
    前記通知部は、前記回転阻止装置が前記駆動輪の回転を阻止する状態でないことによって、前記端末から前記始動要求が送信されたにもかかわらず前記制御部により前記駆動装置及び前記空調装置が始動されない場合、前記始動要求に基づく前記駆動装置及び前記空調装置の始動ができない旨を前記ユーザに通知する、
    請求項1に記載のリモート始動システム。
  3. 前記送信部は、前記端末で前記ユーザからの前記始動要求の前記情報処理装置への送信に関する意思が少なくとも2回受け付けられることを確認した上で、前記始動要求を前記情報処理装置に送信する、
    請求項1又は2に記載のリモート始動システム。
  4. ユーザの端末、並びに、駆動輪を駆動するための駆動装置、駆動装置の動作を利用して稼働する空調装置、及び前記駆動輪の回転を阻止する回転阻止装置を有する車両と通信可能に接続される情報処理装置であって、
    前記端末から送信される、前記空調装置を始動させるための始動要求が受信され、且つ、前記回転阻止装置が前記駆動輪の回転を阻止する状態である場合に、停止状態の前記駆動装置及び前記空調装置を始動させる制御部と、
    前記始動要求に基づく前記駆動装置及び前記空調装置の始動ができない旨を前記端末に送信する通知部と、を備える、
    情報処理装置。
  5. ユーザの端末と、前記端末と通信可能な情報処理装置と、駆動輪を駆動するための駆動装置、駆動装置の動作を利用して稼働する空調装置、及び前記駆動輪の回転を阻止する回転阻止装置を有し、前記情報処理装置と通信可能な車両とが実行するリモート始動方法であって、
    前記端末が、前記空調装置を始動させるための始動要求を前記情報処理装置に送信する送信ステップと、
    前記情報処理装置又は前記車両が、前記端末から前記情報処理装置に前記始動要求が送信され、且つ、前記回転阻止装置が前記駆動輪の回転を阻止する状態である場合に、停止状態の前記駆動装置及び前記空調装置を始動させる制御ステップと、
    前記端末が、前記始動要求に基づく前記駆動装置及び前記空調装置の始動ができない旨を前記ユーザに通知する通知ステップと、を含む、
    リモート始動方法。
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