JP2022001717A - 壁パネルの施工治具及び壁パネルの施工方法 - Google Patents

壁パネルの施工治具及び壁パネルの施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】壁パネルを躯体と接触させないように下方に移動させ、所定位置に配置できる壁パネルの施工治具及び壁パネルの施工方法を提供する。【解決手段】壁パネルの施工治具100は、躯体101に固定された壁パネルを支持する支持金具110に取り付けられる取付手段1と、壁パネルPが接触可能とされるととともに、壁パネルPを下方に滑走させる滑走手段4と、を備え、支持金具110には、水平面に沿う水平板材113が設けられ、取付手段1は、水平板材113を挿入可能な挿入部s1を有する。【選択図】図2

Description

本開示は、壁パネルの施工治具及び壁パネルの施工方法に関するものである。
従来から、コンクリートの型枠等のパネル部材を建物の外面に沿って移動させる際には、パネル部材が梁等の躯体に接触しないようにしていた。例えば、下記の特許文献1には、ウインチの巻上げワイヤーをプーリーに巻回して、巻上げワイヤーを躯体と型枠との間に吊り下ろして、巻上げワイヤーの先端に設けられた引掛け金具を型枠の下端部に係止して、型枠を躯体に沿って吊り上げるようにしたものが提案されている。
一方、外壁パネルを躯体に取り付けるには、クレーン等の機械装置で外壁パネルを吊り上げて、上方から躯体に沿って外壁パネルを吊り下ろして取付位置に配置していた。外壁パネルを吊り下ろす際に、外壁パネルが躯体と接触して外壁パネルに損傷が生じたり、外壁パネルが破損したりしないように、梁に養生材を取り付けたり、建物内の作業者が外壁パネルを幅方向の両端部を指でつかんで下方に移動させていた。
特開平1−94160号公報
しかしながら、上記のように、梁に養生材を取り付ける方法では、壁パネルが養生材に接触して下方に移動する際に、養生材が梁から外れてしまったり、養生材が壁パネルと梁との間に挟まってしまったりして養生材を取り除くことができないという問題点がある。また、作業者が壁パネルの幅方向の両端部を指でつかんで下方に移動させる方法では、躯体と足場等の隙間が狭い際には、壁パネルが建物の外側に移動すると足場に接触してしまうため、壁パネルを指で強く握って慎重に下方に移動させる必要があり、作業者の負担になるという問題点がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、壁パネルを躯体と接触させないように下方に移動させ、所定位置に配置できる壁パネルの施工治具及び壁パネルの施工方法を提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る壁パネルの施工治具は、躯体に固定された壁パネルを支持する支持金具に取り付けられる取付手段と、前記壁パネルが接触可能とされるととともに、該壁パネルを下方に滑走させる滑走手段と、を備える。
このように構成された壁パネルの施工治具は、躯体に固定された壁パネルを支持する支持金具に取り付けられている。壁パネルの施工治具を用いることで、壁パネルを滑走手段に接触させて下方に移動させれば、壁パネルを躯体に接触させることがなく、所定の位置に配置することができる。
また、本発明に係る壁パネルの施工治具は、前記支持金具には、水平面に沿う水平板材が設けられ、前記取付手段は、前記水平板材を挿入可能な挿入部を有していてもよい。
このように構成された壁パネルの施工治具では、取付手段の挿入部に、支持金具の水平板材を挿入すれば、壁パネルの施工治具は支持金具に取り付けられる。よって、壁パネルの施工治具の取り付け及び取り外しが容易であり、作業性が良い。
また、本発明に係る壁パネルの施工治具は、前記支持金具には、前記水平板材から鉛直面に沿うように延びる鉛直板材が設けられ、前記取付手段は、前記鉛直板材を挟んで前記挿入部と反対側に配置され、前記鉛直板材に当接可能な当接部を有していてもよい。
このように構成された壁パネルの施工治具では、躯体に固定された支持金具の鉛直板材を挟んで、取付手段の挿入部と取付手段の当接部とが両側に配置されている。よって、水平板材が挿入部から抜けそうになっても当接部が鉛直板材を押さ付けているため、水平板材が挿入部から抜けることがなく、壁パネルの施工治具が支持金具に安定して取り付けられる。
また、本発明に係る壁パネルの施工治具では、前記挿入部は、厚みが第一寸法である前記水平板材が挿入可能な第一挿入部を有していてもよい。
このように構成された壁パネルの施工治具では、厚みが第一寸法である第一挿入部に、支持金具の水平板材を挿入すれば、壁パネルの施工治具は支持金具に取り付けられる。
また、本発明に係る壁パネルの施工治具は、前記挿入部は、厚みが第二寸法である前記水平板材が挿入可能な第二挿入部をさらに有していてもよい。
このように構成された壁パネルの施工治具では、厚みの異なる支持金具に対して、壁パネルの施工治具を兼用して使用することができ、壁パネルの施工治具の部品点数を抑制することができる。
また、本発明に係る壁パネルの施工方法は、上記のいずれか一に記載の壁パネルの施工治具を躯体に固定された壁パネルを支持する支持金具に取り付けて、前記壁パネルを所定の位置に配置する壁パネルの施工方法であって、前記取付手段を前記支持金具に取り付ける取付工程と、前記壁パネルを前記滑走手段に接触させつつ下方に滑走させる壁パネル滑走工程と、を備える。
このように構成された壁パネルの施工方法では、躯体に固定された壁パネルを支持する支持金具に取り付けられている。壁パネルの施工治具を用いることで、壁パネルを滑走手段に接触させて下方に移動させれば、壁パネルを躯体に接触させることがなく、所定の位置に配置することができる。
本発明に係る壁パネルの施工治具及び壁パネルの施工方法によれば、壁パネルを躯体と接触させないように下方に移動させ、所定位置に配置できる。
本発明の一実施形態に係る壁パネルの施工治具の使用状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る壁パネルの施工治具の使用状態における鉛直断面図である。 本発明の一実施形態に係る壁パネルの施工治具の使用状態における斜視図である。 本発明の一実施形態に係る壁パネルの施工治具の使用状態における拡大した鉛直断面図であり、壁パネルの施工治具を取り付ける軌跡を示している。 本発明の一実施形態に係る壁パネルの施工治具の他の使用状態における鉛直断面図である。 本発明の一実施形態に係る壁パネルの施工治具の他の使用状態における斜視図である。 本発明の一実施形態に係る壁パネルの施工治具の他の使用状態における拡大した鉛直断面図であり、壁パネルの施工治具を取り付ける軌跡を示している。
以下、本発明の一実施形態に係る壁パネルの施工治具及び壁パネルの施工方法について、図面を参照して説明する。
まず、壁パネルの施工治具について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る壁パネルの施工治具の使用状態を示す斜視図である。
図1に示すように、壁パネルの施工治具の一例である壁施工ローラー具100は、建物の躯体に固定された第一壁受け金具(支持金具)110に取り付けられ、クレーン等の機械装置(不図示)で吊り下げられた外壁パネル(壁パネル)Pを、壁施工ローラー具100に沿って、外壁パネルPの固定位置まで下方に移動させるものである。
壁施工ローラー具100は、図1,2に示す第一壁受け金具110及び図5に示す第二壁受け金具(支持金具)120の両方に取付可能とされている。第一壁受け金具110に取り付けられた第一形態の壁施工ローラー具100を壁施工ローラー具100Aと称することがある。また、第二壁受け金具120に取り付けられた第二形態の壁施工ローラー具100を壁施工ローラー具100Bと称することがある。
まず、第一壁受け金具110に取り付けられた第一形態の壁施工ローラー具100Aについて説明する。
図2は、壁施工ローラー具100Aの使用状態における鉛直断面図である。
図2に示すように、建物では、H鋼からなる床梁(躯体)101が、平板状をなす床パネル102を支持している。
以下の説明において、床梁101の延在方向を、X方向とすることがある。建物の屋外側(図2の紙面左側)と屋内側(図2の紙面右側)を結ぶ方向(屋内外方向)を、Y方向とすることがある。鉛直方向を、Z方向とすることがある。
床梁101の上側のフランジ101aには、第一壁受け金具110が固定されている。第一壁受け金具110は、X方向に延在している。第一壁受け金具110は、固定された外壁パネルPを支持したり、外壁パネルPが当該第一壁受け金具110に固定されたりするものである。
第一壁受け金具110は、下部プレート111と、上下プレート(鉛直板材)112と、上部プレート(水平板材)113と、を有している。
下部プレート111は、板状に形成されている。下部プレート111の板面は、水平方向に沿って配置されている。下部プレート111は、床梁101の上側のフランジ101aに固定されている。
上下プレート112は、下部プレート111の屋外側の端部から上方に延びている。上下プレート112は、板状に形成されている。上下プレート112の板面は鉛直方向に沿って配置されている。上下プレート112の板厚方向は、屋内外方向を向いている。
上部プレート113は、上下プレート112の上端部から屋外側に延びている。上部プレート113は、板状に形成されている。上部プレート113の板面は、水平方向に沿って配置されている。
壁施工ローラー具100は、取付手段1と、滑走手段4と、を備えている。以下の壁施工ローラー具100の説明では、第一壁受け金具110に取り付けられた状態(壁施工ローラー具100A)の方向に基づいて、各部材を説明するものとする。
図3は、壁施工ローラー具100Aの使用状態における斜視図である。
図3に示すように、取付手段1は、床梁101に固定された第一壁受け金具110に取付可能とされている。取付手段1は、第一部材10と、第二部材20と、を有している。
第一部材10は、背板プレート11と、一対の側プレート16と、を有している。
背板プレート11は、板状に形成されている。背板プレート11の板厚方向は、屋内外方向を向いている。背板プレート11の幅方向(X方向)の上端部には、下方に凹む凹部12が形成されている。
側プレート16は、背板プレート11の幅方向(X方向)の両端部から、屋外側に延びるように設けられている。側プレート16は、板状に形成されている。側プレート16の板厚方向は、X方向を向いている。
側プレート16の上端部且つ屋外側の端部には、斜めに切り欠かれて傾斜部17が形成されている。側プレート16の下端部且つ屋外側の端部には、係止片18が設けられている。
図4は、壁施工ローラー具100Aの使用状態における拡大した鉛直断面図であり、壁施工ローラー具100Aを第一壁受け金具110に取り付ける軌跡を示している。
図4に示すように、係止片18は、垂下片部18aと、挿入片部18bと、を有している。垂下片部18aは、側プレート16の下端部且つ屋外側の端部から下方に延びている。挿入片部18bは、垂下片部18aの下端部から屋内側に延びている。
挿入片部18bは、側プレート16の下端部16bと離間して配置されている。挿入片部18bの上面は、段状をなしている。挿入片部18bの上面のうち屋外側(垂下片部18a側)の上面18cは、挿入片部18bの上面のうち屋内側(垂下片部18aと反対側側)の上面18dよりも上方に配置されている。これによって、挿入片部18bの上面18cと側プレート16の下端部16bとの間に形成される隙間(挿入部、第一挿入部)s1の高さは、挿入片部18bの上面18dと側プレート16の下端部16bとの間に形成される隙間(挿入部、第二挿入部)s2の高さよりも低い。
隙間s1に、第一壁受け金具110の上部プレート113の先端部が挿入されている。上部プレート113の厚さ(t1とする)(第一寸法)は、隙間s1の高さと略同一か隙間s1の高さよりも僅かに薄い。上部プレート113は、隙間s1の奥側まで挿入され、側プレート16の下端部16bと係止片18の挿入片部18bの上面18cとの間に挟み込まれている。
側プレート16の屋内側の部分には、板厚方向に貫通するスライド孔16hが形成されている。スライド孔16hは、鉛直方向に長い。
図3に示すように、第二部材20は、一対の取付プレート21(図3では一方の取付プレート21のみ示している)と、連結プレート31と、を有している。
各取付プレート21は、第一部材10の各側プレート16の外面(もう一方の側プレート16と反対側を向く面)に沿って配置されている。取付プレート21は、板状に形成されている。取付プレート21の板厚方向は、X方向を向いている。
一対の取付プレート21どうしは、側プレート16のスライド孔16hに挿入された連結軸22で連結されている。連結軸22は、X方向に延びている。連結軸22は、側プレート16のスライド孔16hの内部を鉛直方向にスライド可能とされている。連結軸22は、スライド孔16hの下端部に配置されている。第二部材20は、連結軸22回りに回動可能とされている。
連結プレート31は、一対の取付プレート21の屋内側の端部どうしを連結している。連結プレート31は、板状に形成されている。連結プレート31の板厚方向は、屋内外方向を向いている。
図4に示すように、連結プレート31の下端部には、屋外側に向かって延びる第一延出プレート32が設けられている。第一延出プレート32は、板状に形成されている。第一延出プレート32の板厚方向は、鉛直方向を向いている。
第一延出プレート32の屋外側の端部には、下方に延びる第二延出プレート(当接部)33が設けられている。第二延出プレート33は、板状に形成されている。第二延出プレート33の板厚方向は、屋内外方向を向いている。第二延出プレート33は、第一壁受け金具110の上下プレート112における屋内側を向く面に当接している。
連結プレート31の鉛直方向の中間には、屋外側に向かって延びる中間プレート34が設けられている。中間プレート34は、板状に形成されている。中間プレート34の板厚方向は、鉛直方向を向いている。中間プレート34は、第一壁受け金具110の上部プレート113の上面に当接している。
図1及び図4に示すように、連結プレート31の上端部において、幅方向(X方向)の略中央には、L字プレート35が設けられている。L字プレート35は、延出片部35aと、当接片部35bと、を有している。
延出片部35aは、連結プレート31の上端部の幅方向の略中央から屋外側に延びている。延出片部35aは、板状に形成されている。中間プレート34の板厚方向は、鉛直方向を向いている。
当接片部35bは、延出片部35aの屋外側の端部から上方に延びている。当接片部35bは、板状に形成されている。当接片部35bの板厚方向は、屋内外方向を向いている。当接片部35bは、背板プレート11の屋内側を向く面に当接している。
図3に示すように、滑走手段4は、ローラー軸41と、2個のローラー42と、を有している。
ローラー軸41は、X方向に延びている。ローラー軸41は、一対の側プレート16の間に配置されている。ローラー軸41の端部は、側プレート16に支持されている。
各ローラー42は、ローラー軸41に、ローラー軸41回りに回動可能に設けられている。尚、ローラー42の数は適宜設定可能である。図2に示すように、ローラー42は、外壁パネルPにおける屋内側を向く面P1に接触して、回動可能とされている。ローラー42は、側プレート16よりも屋外側に膨出している。
次に、第二壁受け金具120に取り付けられた第二形態の壁施工ローラー具100Bについて説明する。なお、第二形態の壁施工ローラー具100Bは、第一形態の壁施工ローラー具100Aとは、構成部材の一部の向きが異なるだけで、同じ壁施工ローラー具100を使用している。
図5は、壁施工ローラー具100Bの使用状態における鉛直断面図である。図6は、壁施工ローラー具100Bの使用状態における斜視図である。図7は、壁施工ローラー具100Bの使用状態における拡大した鉛直断面図であり、壁施工ローラー具100Bを第二壁受け金具120に取り付ける軌跡を示している。
図5に示すように、第二壁受け金具120は、床梁101の上側のフランジ101aに固定されている。第二壁受け金具120は、X方向に延在している。第二壁受け金具120は、第一壁受け金具110と同様に、固定された外壁パネルPを支持したり、外壁パネルPが当該第二壁受け金具120に固定されたりするものである。
第二壁受け金具120は、下部プレート(水平板材)121と、上下プレート(鉛直板材)122と、を有している。
下部プレート121は、板状に形成されている。下部プレート121の板面は、水平方向に沿って配置されている。下部プレート121は、床梁101の上側のフランジ101aに固定されている。
上下プレート122は、下部プレート121の屋内外方向の略中央から上方に延びている。上下プレート122は、板状に形成されている。上下プレート122の板面は鉛直方向に沿って配置されている。上下プレート122の板厚方向は、屋内外方向を向いている。
壁施工ローラー具100Bの説明において、壁施工ローラー具100Aと同じ向きに配置されるものは、図面に同一の符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、第二壁受け金具120の下部プレート121の厚さを、t2(第二寸法)とする。第二壁受け金具120の下部プレート121の厚さt2は、第一壁受け金具110の上部プレート113の厚さt1よりも厚い。
側プレート16の隙間s2に、第二壁受け金具120の下部プレート121の先端部が挿入されている。下部プレート121の厚さt2は、隙間s2の高さと略同一か隙間s2の高さよりも僅かに薄い。下部プレート121は、隙間s2の奥側まで挿入され、側プレート16の下端部16bと係止片18の挿入片部18bの上面18dとの間に挟み込まれている。
壁施工ローラー具100Bでは、連結プレート31が側プレート16の上方に配置されるように、第二部材20が壁施工ローラー具100Aの状態よりも連結軸22回りに90度回動されている。連結軸22は、スライド孔16hの下端部よりも上方に配置されている。
図6に示すように、取付プレート21は、鉛直方向に延びている。連結プレート31の板厚方向は、鉛直方向を向いている。図7に示すように、連結プレート31は、第二壁受け金具120の上下プレート122の上端部に当接している。
第一延出プレート(当接部)32は、連結プレート31の屋内側の端部から下方に延びている。第一延出プレート32の板厚方向は、屋内外方向を向いている。第一延出プレート32は、第二壁受け金具120の上下プレート122における屋内側を向く面に当接している。
第二延出プレート33は、第一延出プレート32の下端部から屋内側に延びている。第二延出プレート33の板厚方向は、鉛直方向を向いている。
中間プレート34は、連結プレート31の屋内外方向の中間から下方に延びている。中間プレート34の板厚方向は、屋内外方向を向いている。中間プレート34は、第二壁受け金具120の上下プレート122における屋外側を向く面に当接している。上下プレート122は、第一延出プレート32と中間プレート34との間に挟み込まれている。L字プレート35の延出片部35aは、連結プレート31の屋外側の端部から下方に延びている。
次に、壁パネルの施工方法について説明する。
まず、壁施工ローラー具100を第一壁受け金具110に取り付ける取付工程を行う。
上記の壁施工ローラー具100Aの場合には、図4に、二点鎖線で示す第二部材20Xのように、連結軸22を側プレート16のスライド孔16hの上方に移動させつつ、L字プレート35が背板プレート11よりもローラー42と同じ側に配置されるようにしておく。
第一壁受け金具110の上部プレート113を、側プレート16の隙間s1に挿入する。二点鎖線で示す第二部材20Yのように、第二部材20を連結軸22回りに回動させつつ、連結軸22を側プレート16のスライド孔16h内で下方に移動させる。第一延出プレート32が第一壁受け金具110の上部プレート113に当接したら、壁施工ローラー具100Aの位置決めがされ、壁施工ローラー具100Aの第一壁受け金具110への設置が完了する。なお、壁施工ローラー具100Aは、第一壁受け金具110の延在方向(X方向)へ移動させて位置調整することは可能である。
一方、壁施工ローラー具100Bの場合には、図7に、二点鎖線で示す第二部材20Zのように、連結軸22を側プレート16のスライド孔16hの上方に移動させておく。
第二壁受け金具120の下部プレート121の屋外側の端部を、側プレート16の隙間s2に挿入する。連結軸22を側プレート16のスライド孔16h内で下方に移動させる。連結プレート31が第二壁受け金具120の上下プレート122の上端部に当接したら、壁施工ローラー具100Bの位置決めがされ、壁施工ローラー具100Bの第二壁受け金具120への設置が完了する。なお、壁施工ローラー具100Bは、第二壁受け金具120の延在方向(X方向)へ移動させて位置調整することは可能である。
図1では、1枚の外壁パネルPに対して2個の壁施工ローラー具100を設置しているが、壁施工ローラー具100の設置個数は適宜設定可能である。
次に、壁パネル滑走工程を行う。
クレーン等の機械装置で吊り下げた外壁パネルPの面P1を、ローラー42に接触させる。床パネル102に立った作業者は、外壁パネルPを把持して、外壁パネルPをローラー42に押し付けるようにすれば、ローラー42がローラー軸41回りに回動して、外壁パネルPはローラー42の外周面を滑走して下方に移動する。外壁パネルPが所定に位置に配置されると、外壁パネルPを躯体に固定する。
このように構成された壁施工ローラー具100及び壁パネルの施工方法では、壁施工ローラー具100は床梁101に固定された第一壁受け金具110及び第二壁受け金具120に取り付けられている。壁施工ローラー具100を用いることで、外壁パネルPを滑走手段4に接触させて下方に移動させれば、外壁パネルPを床梁101等の躯体に接触させることがなく、所定の位置に配置することができる。
また、壁施工ローラー具100Aでは、取付手段1の隙間s1に第一壁受け金具110の上部プレート113を挿入する。壁施工ローラー具100Bでは、取付手段1の隙間s2に第二壁受け金具120の下部プレート121を挿入する。これによって、壁施工ローラー具100は第一壁受け金具110及び第二壁受け金具120に取り付けられる。よって、壁施工ローラー具100の取り付け及び取り外しが容易であり、作業性が良い。
また、壁施工ローラー具100Aでは、第一壁受け金具110の上下プレート112を挟んで、取付手段1の隙間s1と取付手段1の第二延出プレート33とが両側に配置されている。よって、上部プレート113が隙間s1から抜けそうになっても、第二延出プレート33が上下プレート112を押さえ付けているため、上部プレート113が隙間s1から抜けることがなく、壁施工ローラー具100Aが第一壁受け金具110に安定して取り付けられる。
また、壁施工ローラー具100Bでは、第二壁受け金具120の上下プレート122を挟んで、取付手段1の隙間s2と取付手段1の第一延出プレート32とが両側に配置されている。よって、下部プレート121が隙間s2から抜けそうになっても、第一延出プレート32が上下プレート122を押さえ付けているため、下部プレート121が隙間s2から抜けることがなく、壁施工ローラー具100Bが第二壁受け金具120に安定して取り付けられる。
また、厚みの異なる第一壁受け金具110、第二壁受け金具120に対して、壁施工ローラー具100を兼用して使用することができ、壁施工ローラー具100の部品点数を抑制することができる。
また、壁施工ローラー具100Aにおいて、L字プレート35の当接片部35bは、背板プレート11の屋内側を向く面に当接している。よって、壁施工ローラー具100Aが第一壁受け金具110に取り付けられた状態で、第二部材20が連結軸22回り回動しようとしても、L字プレート35の当接片部35bが背板プレート11に当接しているため、回動が規制される。
また、壁施工ローラー具100Aを第一壁受け金具110に取り付ける際に、第二部材20を回動させるが、背板プレート11には凹部12が形成されているため、二点鎖線の第二部材20Yに示すように、L字プレート35の当接片部35bが背板プレート11に干渉することがない。
また、側プレート16の上端部且つ屋外側の端部には、斜めに切り欠かれて傾斜部17が形成されているため、ローラー42が16よりも屋外側に確実に露出する。
なお、上述した実施の形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記に示す実施形態では、壁施工ローラー具100の隙間s1,s2に第一壁受け金具110及び第二壁受け金具120の一部を挿入して、壁施工ローラー具100を第一壁受け金具110及び第二壁受け金具120に取り付けるようにしたが、本発明はこれに限られない。壁パネルの施工治具を、第一壁受け金具110及び第二壁受け金具120等にボルトで取り付ける等他の取付手段で取り付けるようにしてもよい。
また、上記に示す実施形態では、壁施工ローラー具100は第一壁受け金具110及び第二壁受け金具120の両方に兼用できるように構成されているが、本発明はこれに限られない。厚みの異なる上部プレート113と下部プレート121に対応して、別々の壁パネルの施工治具を用意するようにしてもよい。
また、上記に示す実施形態では、取付手段1として、ローラー軸41回りに回動可能なローラー42を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限られない。屋内側に張り出すような曲面(不図示)を有する部材に、曲面部分に摩擦係数(摩擦抵抗)が小さい滑り材(不図示)が設けられた構成であってもよい。壁パネルは、滑り材に沿って円滑に下方に移動可能である。
1 取付手段
4 滑走手段
32 第一延出プレート(当接部)
33 第二延出プレート(当接部)
100,100A,100B 壁施工ローラー具(壁パネルの施工治具)
101 床梁(躯体)
110 第一壁受け金具(支持金具)
112 上下プレート(鉛直板材)
113 上部プレート(水平板材)
120 第二壁受け金具(支持金具)
121 下部プレート(水平板材)
122 上下プレート(鉛直板材)
P 外壁パネル(壁パネル)
s1 隙間(挿入部、第一挿入部)
s2 隙間(挿入部、第二挿入部)
t1 第一寸法
t2 第二寸法

Claims (6)

  1. 躯体に固定された壁パネルを支持する支持金具に取り付けられる取付手段と、
    前記壁パネルが接触可能とされるととともに、該壁パネルを下方に滑走させる滑走手段と、を備える壁パネルの施工治具。
  2. 前記支持金具には、水平面に沿う水平板材が設けられ、
    前記取付手段は、前記水平板材を挿入可能な挿入部を有する請求項1に記載の壁パネルの施工治具。
  3. 前記支持金具には、前記水平板材から鉛直面に沿うように延びる鉛直板材が設けられ、
    前記取付手段は、前記鉛直板材を挟んで前記挿入部と反対側に配置され、前記鉛直板材に当接可能な当接部を有する請求項1または2に記載の壁パネルの施工治具。
  4. 前記挿入部は、
    厚みが第一寸法である前記水平板材が挿入可能な第一挿入部を有する請求項2または3に記載の壁パネルの施工治具。
  5. 前記挿入部は、
    厚みが第二寸法である前記水平板材が挿入可能な第二挿入部をさらに有する請求項4に記載の壁パネルの施工治具。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の壁パネルの施工治具を躯体に固定された壁パネルを支持する支持金具に取り付けて、前記壁パネルを所定の位置に配置する壁パネルの施工方法であって、
    前記取付手段を前記支持金具に取り付ける取付工程と、
    前記壁パネルを前記滑走手段に接触させつつ下方に滑走させる壁パネル滑走工程と、を備える壁パネルの施工方法。
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