JP2022000312A - 方案除去システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイカスト鋳造品の形状に左右されることなく、振動や衝撃が加わった場合にも鋳造品をしっかりと保持して、方案を確実に除去する方案除去システムを提供する。【解決手段】ダイカスト鋳造品の製品部から方案を除去する方案除去システムである。トランスアクスルケース50を搬送するロボット10と、ロボット10のアーム11先端に取り付けられ、製品部51を挟持するクランプハンド20と、クランプハンド20によって挟持されたトランスアクスルケース50における方案に対して衝撃を付与する無反動工具と、を備えている。クランプハンド20は、開閉することで製品部51を挟むことが可能な一対の保持爪23,23と、一対の保持爪23,23における開閉方向に対向する部位に設けられ、内部に砂が収容された袋状の保持部25と、保持部25に対して空気を出し入れ可能な空気ポンプと、を有している。【選択図】図3

Description

本発明は、ダイカスト鋳造品の製品部から方案を除去する方案除去システムに関するものである。
ダイカスト鋳造品では、ランナー等に残留した溶湯が鋳造後に固化した方案が、製品となる部分(以下、「製品部」ともいう。)に一体的に連なることが知られている。このような方案を製品部から除去する際には、ハンマー等を使用して人力で方案を叩き落としたり、専用の折断装置を用いて方案を叩き折ったりするのが一般的である。
例えば特許文献1には、ハンマー部を方案に打ち下ろすエアシリンダを、当該エアシリンダに加わる振動を吸収可能な弾性支持フレームで保持するようにした自動折断装置が開示されている。
特開2006−334631号公報
ところで、方案を製品部から除去する際には、方案が折断されるまで、ハンマー等を複数回方案に打ち下ろすのが一般的である。この点、上記特許文献1のものでは、固定用シリンダロッドの先端とクランプ受け台との間に方案を挟持するようにしているが、例えば方案の形状が複雑な場合には、方案をしっかりと固定し難いため、ハンマー部を打ち下ろした際の衝撃によりダイカスト鋳造品がずれてしまい、それ以後はハンマー部を狙った箇所に打ち下ろせないため、方案を除去することが困難となる場合がある。
ここで、挟持し易い部位でダイカスト鋳造品を固定することが考えられるが、固定用シリンダロッド等とハンマー部との位置関係は予め決まっているため、このような手法では、方案の配置(ランナー等の配置)が制限を受けることになり、鋳造時のガス抜き性が低下するおそれがある。
また、製品ごとに専用の固定治具を用いることも考えられるが、これでは、製造コストが増大するという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ダイカスト鋳造品の形状に左右されることなく、振動や衝撃が加わった場合にもダイカスト鋳造品をしっかりと保持して、方案を確実に除去することが可能な方案除去システムを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る方案除去システムでは、ロボットのアーム先端に取り付けられて、ダイカスト鋳造品を挟持するクランプハンドにおける、ダイカスト鋳造品に接触する部位の形状を、ダイカスト鋳造品の形状に合わせて、変化させるようにしている。
具体的には、本発明は、ダイカスト鋳造品の製品部から方案を除去する方案除去システムを対象としている。
そして、この方案除去システムは、上記ダイカスト鋳造品を搬送するロボットと、上記ロボットのアーム先端に取り付けられ、上記製品部を挟持するクランプハンドと、上記クランプハンドによって挟持された上記ダイカスト鋳造品における上記方案に対して振動または衝撃を付与する折断手段と、を備え、上記クランプハンドは、開閉することで上記製品部を挟むことが可能な一対の保持爪と、当該一対の保持爪における開閉方向に対向する部位に設けられ、内部に粉体が収容された袋状の保持部と、当該保持部に対して空気を出し入れ可能なポンプ手段と、を有していることを特徴とするものである。
この構成では、ダイカスト鋳造品を搬送する際に、クランプハンドの一対の保持爪にて、ダイカスト鋳造品の製品部を挟むと、一対の保持爪における開閉方向に対向する部位に設けられた保持部が製品部に接触することになる。
ここで、保持部は、内部に粉体が収容された袋状であることから、製品部の形状に合わせて保持部の形状(保持部の内部に収用された粉体の形状)が変化するので、製品部と保持部との接触面積を相対的に広くすることができる。このような状態で、ポンプ手段により保持部の内部から空気を抜くと、袋状の保持部の容積が相対的に小さくなることによって、内部の粉体が締め固められるので、保持部を製品部の形状に適合した形状のまま硬化させることができる。
このように、製品部との接触面積を相対的に広くした状態を維持したまま保持部を硬化させることで、方案に振動や衝撃が加わった場合にも、ダイカスト鋳造品を製品部でしっかりと保持することが、換言すると、ダイカスト鋳造品がずれるのを抑えることが可能となる。これにより、折断装置によって方案を確実に除去することができるとともに、方案の除去中にダイカスト鋳造品が落下するリスクをも低減することができる。
しかも、ダイカスト鋳造品の形状に左右されることなく製品部をしっかりと保持することが可能であることから、ダイカスト鋳造品の形状の自由度を向上させることができるとともに、方案の配置も制限を受けないので、鋳造時のガス抜き性を高めることができ、これらにより、ダイカスト鋳造品の品質を向上させることができる。
一方、ポンプ手段により保持部の内部に空気を入れると、袋状の保持部の容積が相対的に大きくなることによって、粉体が柔軟性を取り戻すので、ダイカスト鋳造品を容易に解放することができるとともに、次のダイカスト鋳造品を挟んだ際に、当該ダイカスト鋳造品の製品部の形状に合わせて保持部の形状を再び変化させることができる。
しかも、ダイカスト鋳造品を専用の折断装置等にセットすることなく、ロボットにより搬送中のダイカスト鋳造品を折断装置に近付けることで、方案を除去することが可能となることから、生産性を向上させることができる。
以上説明したように、本発明に係る方案除去システムによれば、ダイカスト鋳造品の形状に左右されることなく、振動や衝撃が加わった場合にもダイカスト鋳造品をしっかりと保持して、方案を確実に除去することができる。
本発明の実施形態に係る方案除去システムの一部を構成するロボットおよびクランプハンドを模式的に示す斜視図である。 方案除去の対象となるトランスアクスルケースを模式的に示す斜視図である。 クランプハンドを模式的に示す平面図である。 クランプハンドの要部を模式的に示す拡大図である。 無反動工具を用いて方案を除去する様子を模式的に説明する図である。 無反動工具のメカニズムを模式的に説明する図である。 振動工具を用いて方案を除去する様子を模式的に説明する図である。 その他の実施形態に係るクランプハンドを模式的に示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
−システム全体構成−
図1は、本実施形態に係る方案除去システム1(図5参照)の一部を構成するロボット10およびクランプハンド20を模式的に示す斜視図であり、図2は、方案除去の対象となるトランスアクスルケース50を模式的に示す斜視図である。ダイカスト鋳造品であるトランスアクスルケース50には、図2に示すように、鋳型(図示せず)のキャビティに溶湯を供給するメインランナに残留した溶湯が鋳造後に固化した方案53や、ガス抜き路を構成する減圧ランナーに残留した溶湯が鋳造後に固化した方案55が、製品となる部分(以下、「製品部」ともいう。)51に一体的に連なることが多い。
本実施形態の方案除去システム1は、トランスアクスルケース(ダイカスト鋳造品)50の製品部51から、このような方案53,55を除去するものであり、図1に示すように、トランスアクスルケース50を搬送するロボット10と、ロボット10のアーム11先端に取り付けられ、製品部51を挟持するクランプハンド20と、クランプハンド20によって挟持されているトランスアクスルケース50の方案53,55に対して衝撃を付与する無反動工具30(図5参照)と、を備えている。
−ロボット−
ロボット10は、所謂6軸多関節ロボットであり、コントローラ(図示せず)からの指令に基づき、サーボモーターの力で6つの関節を可動させてリンクを駆動させることで、アーム11先端に取り付けられたハンドエフェクタを目的の位置に移動させるように構成されている。本実施形態の方案除去システム1において、ロボット10は、主として、ハンドエフェクタの一種であるクランプハンド20によって挟持されたトランスアクスルケース50を工程間で搬送する役割を担っている。なお、図1の符号13は、点灯することでロボット10が可動中であることを警告する警告ランプ装置を示している。
−クランプハンド−
図3は、クランプハンド20を模式的に示す平面図である。なお、図3では、図を見易くするために、方案53,55を図示省略している。このクランプハンド20は、図3に示すように、本体部21と、本体部21に設けられた一対の保持爪23,23と、衝撃吸収ダンパ29と、を有している。
このクランプハンド20は、平行開閉式のものであり、一対の保持爪23,23が本体部21の先端面21aと平行に移動して互いに近付く(閉じる)ことで、これら一対の保持爪23,23の間にトランスアクスルケース50の製品部51を挟む一方、一対の保持爪23,23が本体部21の先端面21aと平行に移動して互いに離れる(開く)ことで、挟んだトランスアクスルケース50を解放するように構成されている。
衝撃吸収ダンパ29は、例えば、ゴム製であり、ゴム内部に空気が溜めることが可能に構成されているとともに、ゴム内部の空気を、空気孔(図示せず)を通じて、出し入れすることが可能に構成されている。本体部21は、衝撃吸収ダンパ29を介して、ロボット10のアーム11先端に取り付けられている。このように、衝撃吸収ダンパ29を介して、本体部21をロボット10のアーム11先端に取り付けることで、クランプハンド20で挟持されたトランスアクスルケース50の方案53,55に対して突き折り等を行った場合にも、ゴム製の衝撃吸収ダンパ29が防振ゴムとして働くとともに、空気孔を通って出入する空気が、空気減衰力として働くことから、突き折り等による衝撃力がロボット10に直接的に伝わるのを抑えることができる。
ところで、方案53,55を製品部51から除去する際には、方案53,55が折断されるまで複数回衝撃を加えるが、図2に示すように、トランスアクスルケース50の製品部51は、複雑な形状をしており、しっかりと固定し難い(挟持し難い)ため、方案53,55に加えた衝撃によりトランスアクスルケース50がずれてしまい、それ以後は狙った箇所に衝撃が加えられず、製品部51から方案53,55を除去することが困難となるケースが想定される。
ここで、トランスアクスルケース50やシリンダヘッド(図示せず)といったダイカスト鋳造品ごとに専用の固定治具を用いることも考えられるが、これでは、製造コストが増大するという問題がある。
そこで、本実施形態では、ロボット10のアーム11先端に取り付けられたクランプハンド20における、トランスアクスルケース50の製品部51に接触する部位(保持部25)の形状を、トランスアクスルケース50の製品部51の形状に合わせて、変化させるようにしている。
具体的には、本実施形態の方案除去システム1では、図3に示すように、クランプハンド20の一対の保持爪23,23における開閉方向に対向する部位に、内部に粉体が収容された袋状の保持部25を設けるとともに、保持部25に対して空気を出し入れ可能なポンプ手段を、クランプハンド20に設けるようにしている。
図4は、クランプハンド20の要部を模式的に示す拡大図である。保持部25は、図3に示すように、一対の保持爪23,23における開閉方向に対向する部位に、片方2つずつの計4つ設けられている。なお、図4では、図を見易くするために、片方の保持爪23に設けられた2つの保持部25のうち1つの保持部25だけを図示している。
各保持部25は、図4に示すように、例えば、ガスバリア性を有するゴム製の袋25aの内部に、粉体として砂26を詰めるとともに、ゴム製の袋25aが製品部51に直接触れることで破れるのを防止するために、ゴム製の袋25aに対して布製の袋25b,25cを2重に被せることで形成されている。各保持部25の内部は、砂26が流出しないようにフィルター24を介して空気ポンプ(ポンプ手段)27と繋がっており、これにより、袋25aからの砂26の流出を伴うことなく、保持部25に対して空気を出し入れすることが可能になっている。
このような構成により、クランプハンド20の一対の保持爪23,23にて、トランスアクスルケース50の製品部51を挟むと、図3に示すように、一対の保持爪23,23における開閉方向に対向する部位に設けられた保持部25が製品部51に接触することになる。そうして、各保持部25は、内部に砂26が収容された袋状であることから、図4に示すように、製品部51の形状に合わせて保持部25の形状(保持部25の内部に収用された砂26の形状)が変化するので、製品部51と保持部25との接触面積を相対的に広くすることができる。
このような状態で、空気ポンプ27により保持部25の内部から空気を抜くと、ゴム製の袋25aの容積が相対的に小さくなることによって、内部の砂26が締め固められるので、保持部25を製品部51の形状に適合した形状のまま硬化させることができる。このように、製品部51との接触面積を相対的に広くした状態を維持したまま保持部25を硬化させることで、無反動工具30によって方案53,55に衝撃が加えられた場合にも、トランスアクスルケース50を製品部51でしっかりと保持することが可能となる。
−無反動工具−
図5は、無反動工具30を用いて方案55を除去する様子を模式的に説明する図であり、図6は、無反動工具30のメカニズムを模式的に説明する図である。無反動工具(折断手段)30は、図6に示すように、本体部31と、突き折り棒33と、ボール状の重り35と、エアノズル37と、を備えている。
無反動工具30の本体部31には、図6に示すように、突き折り方向に延びる通路31aが設けられており、かかる通路31a内に、突き折り棒33およびボール状の重り35が摺動可能に配置されている。通路31aの中央部(図6の破線で示す、突き折り棒33の初期位置と重り35の初期位置との間)には、高圧エアを供給するエアノズル37が接続されている。
この無反動工具30では、図6の黒塗り矢印で示すように、エアノズル37から高圧エアが通路31aに供給されると、図6の白抜き矢印で示すように、エア圧で通路31a内を摺動した突き折り棒33が、本体部31から突出して対象物に当接することにより、対象物に対して衝撃を付与するようになっている。また、これと同時に、エア圧によりボール状の重り35を、図6のハッチング矢印で示すように、突き折り棒33が摺動する向きと反対向きに発射することで、作用反作用の法則によって本体部31の振れ(反動)を相殺(抑制)することが可能となっている。
−方案除去−
以上のように構成された方案除去システム1を用いて、トランスアクスルケース50の製品部51から方案53,55を除去する場合には、先ず、図3に示すように、クランプハンド20の一対の保持爪23,23によってトランスアクスルケース50の製品部51を挟むとともに、製品部51と接触している保持部25の内部から空気ポンプ27によって空気を抜く。上述の如く、保持部25は、内部に砂26が収容された袋状であることから、製品部51が複雑な形状をしていても、製品部51の形状に合わせて保持部25の形状が変化するとともに、空気ポンプ27により保持部25の内部から空気を抜くことで砂26が締め固められるので、製品部51と保持部25との接触面積を相対的に広くしたまま保持部25を硬化させることができる。
そうして、ロボット10にて、例えばトランスアクスルケース50を或る工程から次工程へ移す合間等に、図5に示すように、トランスアクスルケース50を無反動工具30に近付ける。コントローラからの指令に基づくロボット10の駆動により、トランスアクスルケース50が所定の位置に来ると、無反動工具30を作動させ、エア圧により本体部31から突き折り棒33を突出させて方案53,55に当接させる作業を、方案53,55が折断されるまで複数回連続して行う。
この際、無反動工具30は、作用反作用の法則によって本体部31の振れが抑制されるので、突き折り棒33にて方案53,55を正確に打ち抜くことができるとともに、無反動工具30の故障リスクを低減することができる。
また、製品部51と保持部25との接触面積を相対的に広くした状態を維持することで、トランスアクスルケース50を製品部51でしっかりと保持することができることから、方案53,55に衝撃が加わった場合にも、トランスアクスルケース50がずれるのを抑えることが可能となるので、方案53,55を確実に除去することができるとともに、方案53,55の除去中に、トランスアクスルケース50が落下するリスクをも低減することができる。
加えて、衝撃吸収ダンパ29を介して、クランプハンド20をロボット10のアーム11先端に取り付けていることから、突き折り棒33による衝撃力がロボット10に直接的に伝わるのを抑えることができ、これにより、ロボット10の故障リスクを低減することができる。
そうして、方案53,55が除去された製品部51を次工程へ移した後、空気ポンプ27により保持部25の内部に空気を入れると、袋状の保持部25の容積が相対的に大きくなることによって、砂26が柔軟性を取り戻すので、トランスアクスルケース50を容易に解放することができるとともに、次のトランスアクスルケース50を挟んだ際に、当該トランスアクスルケース50の製品部51の形状に合わせて保持部25の形状を再び変化させることができる。
このように、本実施形態の方案除去システム1では、トランスアクスルケース50を専用の折断装置等にセットすることなく、ロボット10により搬送中のトランスアクスルケース50を無反動工具30に近付けることで、方案53,55を除去することが可能となることから、生産性を向上させることができる。
加えて、複雑な形状のトランスアクスルケース50であっても、製品部51でしっかりと保持することができることから、トランスアクスルケース50の形状の自由度を向上させることができ、これにより、トランスアクスルケース50の軽量化や、軽量化に伴う粗材費削減や、駄肉除去による品質向上を図ることができる。
さらに、トランスアクスルケース50の形状に左右されることなく製品部51をしっかりと保持することが可能であることから、方案53,55の配置も制限を受けないので、鋳造時のガス抜き性を高めることができ、これにより、トランスアクスルケース50の品質をより一層向上させることができる。
(実施形態2)
本実施形態は、無反動工具30に代えて振動工具を用いる点が、上記実施形態1と異なるものである。以下、実施形態1と異なる点を中心に説明を行う。
図7は、振動工具40を用いて方案を除去する様子を模式的に説明する図である。なお、図7では、トランスアクスルケース50を挟持しているクランプハンド20を図示省略している。この振動工具40は、図7に示すように、対象物に振動を付与する加振部41と、シリンダによって対象物をチャックするチャック部43と、制御部(図示せず)と、を備えている。
この振動工具40では、ロボット10にてトランスアクスルケース50を或る工程から次工程へ移す合間等に、トランスアクスルケース50を振動工具40に近付けて、トランスアクスルケース50が所定の位置に来ると、図7に示すように、制御部の制御によってチャック部43が方案53,55をチャックするようになっている。
チャック部43による方案53,55のチャックが完了すると、制御部の制御によって加振部41が作動し、製品部51に対して振動が付与される。この際、制御部は、ロボット10やクランプハンド20には影響せず、トランスアクスルケース50にのみ影響する固有振動数を選択して、加振部41を作動させる。このように、トランスアクスルケース50に固有振動を付与することで、製品部51から方案53,55を折断して確実に除去することができる。
本実施形態においても、製品部51と保持部25との接触面積を相対的に広くした状態を維持することで、トランスアクスルケース50を製品部51でしっかりと保持することができるので、製品部51に振動が付与された場合にも、トランスアクスルケース50がずれるのを抑えることが可能となるとともに、方案53,55の除去中に、トランスアクスルケース50が落下するリスクをも低減することができる。
また、衝撃吸収ダンパ29を介して、クランプハンド20をロボット10のアーム11先端に取り付けていることと、加振部41が、ロボット10やクランプハンド20には影響しない固有振動を付与することとが相俟って、ロボット10の故障リスクをより一層低減することができる。
しかも、固有振動を付与し続ける本実施形態では、突き折り棒33を方案53,55に当接させる作業を複数回行う実施形態1に比べて、方案53,55が折断されるまでの時間を短縮することができることから、ロボット10による搬送中に方案53,55を除去することと相俟って、生産性をより一層向上させることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
上記各実施形態では、トランスアクスルケース50に本発明を適用したが、これに限らず、トランスアクスルケース50以外のダイカスト鋳造品に本発明を適用してもよい。
また、上記各実施形態では、一対の保持爪23,23における開閉方向に対向する部位に、片方2つずつの計4つの保持部25を設けたが、これに限らず、例えば図8に示すように、相対的に大きな保持部25’を、片方1つずつの計2つ設けてもよい。
さらに、上記各実施形態では、平行開閉式のクランプハンド20を用いたが、これに限らず、支点開閉式のクランプハンドを用いてもよい。
また、上記各実施形態では、ゴム製の袋25aの内部に砂26を詰めて保持部25を形成したが、これに限らず、例えば、ガスバリア性を有し且つゴムと同等の可撓性を有する合成樹脂等の内部に砂26を詰めて保持部25を形成してもよい。
さらに、上記各実施形態では、ゴム製の袋25aに対して布製の袋25b,25cを2重に被せることで保持部25を形成したが、これに限らず、例えば、ゴム製の袋25aに対して布製の袋を1重または3重以上被せることで保持部25を形成してもよい。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明によると、ダイカスト鋳造品の形状に左右されることなく、振動や衝撃が加わった場合にもダイカスト鋳造品をしっかりと保持して、方案を確実に除去することができるので、ダイカスト鋳造品の製品部から方案を除去する方案除去システムに適用して極めて有益である。
1 方案除去システム
10 ロボット
11 アーム
20 クランプハンド
23 保持爪
25 保持部
26 砂(粉体)
27 空気ポンプ(吸気手段)
30 無反動工具(折断手段)
40 振動工具(折断手段)
50 トランスアクスルケース(ダイカスト鋳造品)
51 製品部
53 方案
55 方案

Claims (1)

  1. ダイカスト鋳造品の製品部から方案を除去する方案除去システムであって、
    上記ダイカスト鋳造品を搬送するロボットと、
    上記ロボットのアーム先端に取り付けられ、上記製品部を挟持するクランプハンドと、
    上記クランプハンドによって挟持された上記ダイカスト鋳造品における上記方案に対して振動または衝撃を付与する折断手段と、を備え、
    上記クランプハンドは、開閉することで上記製品部を挟むことが可能な一対の保持爪と、当該一対の保持爪における開閉方向に対向する部位に設けられ、内部に粉体が収容された袋状の保持部と、当該保持部に対して空気を出し入れ可能なポンプ手段と、を有していることを特徴とする方案除去システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022196190A1 (ja) 2021-03-17 2022-09-22 東ソー株式会社 金属部材-ポリアリーレンスルフィド樹脂部材複合体及びその製造方法

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