JP4095978B2 - 吸着保持装置 - Google Patents

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本発明は、真空引きによる負圧吸引力を利用した吸着パッドを備える吸着保持装置に関し、特に板状ワーク等の搬送および保持に際して吸着すべきワークの形状に応じて吸着パッドの角度が変化する吸着保持装置に関するものである。
従来から負圧吸引力を利用した吸着パッドを備えた吸着保持装置は提案されている(特許文献1参照)。
これは、ホルダ内に、真空感知室と大気圧室およびパッド吸着室とに隔離形成するスプールを配置し、ワークが存在しないにもかかわらず吸着パッドを吸引動作させたとき、真空感知室の負圧によってスプールを上昇させ、真空感知室とパッド吸着室とを連通している連通孔を遮断してパッド吸着室には真空吸引力が作用しないようにしている。この構成により、吸着パッドそのものにワークの有無を検知する機能をもたせ、ワークが存在しない場合には吸着パッド自体が自律的に吸引動作を停止するようにしたものである。
特開2000−79589号公報
しかしながら、上記従来例では、吸着パッドそのものが支持ロッド先端のホルダに一体的に固定されているため、吸着パッドに正対する平面を備えるワークは確実に吸着するものの吸着パッドに対して傾斜した面を備えるワークを吸着することができず、また、無理に吸着させた場合にはワークの姿勢を変化させ、ワーク投入位置の受けゲージ等に精度よく投入できない不具合があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、吸着パッドに対して傾斜した面を備えるワークを姿勢変化させることなく確実に吸着保持可能な吸着保持装置を提供することを目的とする。
本発明は、円筒体内に摺動自在に内蔵したピストンの一方にシリンダ室を形成すると共
に他方に前記ピストンをシリンダ室側に付勢する弾性体を備えたシリンダ装置と、前記円筒体と同軸上に配置した球状のコマと、前記円筒体の軸心に直交し、前記コマの中心を含む面に近接したコマの球面の環状部分に球面接触する球面座を備えて、円筒体に固定した固定の球面ガイドと、前記固定の球面ガイドに対して前記直交面を挟んで対抗するコマの球面の環状部分に球面接触する球面座を備えて、前記シリンダ装置のピストンにより固定の球面ガイドに対して接近離脱方向に移動可能に円筒体に保持された可動の球面ガイドと、からなる揺動拘束手段を備え、負圧を導入することによりワークを吸着する吸着パッドを前記固定の球面ガイドの環状の球面座より外方に露出する前記コマ部分に固定して保持させると共に、前記円筒体を支持部材に保持させて構成され、前記吸着パッドへの空圧源からの負圧導入時には、前記弾性体によりピストンを介して可動の球面ガイドを固定の球面ガイドに接近する方向に付勢して両球面ガイドの球面座により球状のコマの揺動を拘束する拘束状態とし、前記シリンダ装置のシリンダ室への前記空圧源からの圧縮空気導入時には、ピストンにより可動の球面ガイドを固定の球面ガイドから離反する方向に前記弾性体に抗して移動させて球状のコマの揺動を許容する拘束解除状態とすることを特徴とする。
したがって、本発明では、支持部材に対して揺動可能に保持され、ワークへの接触時にワーク形状に追従して揺動する吸着パッドと、ワークに接触した吸着パッドを吸着作動させる吸着作動手段と、吸着作動手段の作動時に前記吸着パッドの揺動を拘束する拘束手段とを備えるため、吸着パッドをワーク形状に倣って揺動した揺動位置に拘束・保持でき、ワーク姿勢を治具台等にセットされた姿勢そのままに搬送でき、移載できる。したがって、ワークの形状を問わずに搬送、移載が可能である。
以下、本発明の吸着保持装置を一実施形態に基づいて説明する。図1〜図5は、本発明を適用した吸着保持装置の第1実施形態を示し、図1は出限状態の吸着保持装置を示す正面図、図2は戻り限状態の吸着保持装置を示す正面図、図3は吸着保持装置の拘束手段の断面図、図4はロック手段および空圧回路を示す図、図5はロック手段および空圧回路の作動状態を示す図である。
図1において、吸着保持装置1は、スライド軸5を伸縮自在にガイドし且つスライド軸5をロック可能なロック機構10を内蔵するスライドガイド6と、スライドガイド6を貫通するスライド軸5の先端に取付けた揺動拘束機構40と、揺動拘束機構40に保持された吸着パッド3とを備える。吸着パッド3にはホース18を介して後述する空圧回路8から負圧若しくは圧縮空気が供給可能であり、前記ロック機構10および揺動拘束機構40にはホース19を介して後述する空圧回路8から負圧若しくは圧縮空気が供給可能である。スライドガイド6のガイドチューブ11の揺動拘束機構40側の端部は段付11Aを介して小径化され、ブラケット2のプレート2Aに設けた穴2Bに小径化部分が挿入され、挿入端にナット11Bをねじ込んでブラケット2に固定されている。
スライド軸5にはコイル状のスプリング7を周囲に配置し、コイルスプリング7は揺動拘束機構40および吸着パッド3を進出方向に付勢している。図1はスプリング7により進出方向に付勢されてスライド軸5の上端のストッパ5Aがスライドガイド6の上端に当接した吸着パッド3の出限状態を示し、図2はスライド軸5がスプリング7に抗して後退位置に移動された吸着パッド3の戻り限状態を示している。
前記揺動拘束機構40は、図3に示すように、吸着パッド3に固定した球状のコマ41と、コマ41を吸着パッド3側から支持する固定の球面ガイド42と、球面ガイド42とは逆側からコマ41を支持する可動の球面ガイド43とを備える。可動の球面ガイド43はスプリング44によりコマ41側に付勢され、スプリング44に対抗してコマ41からの離反方向に作動するシリンダ45を備える。
前記コマ41は、吸着パッド3の背面にボルト3Aを介して固定され、吸着パッド3内に負圧を導入する通路41Aを中央部に貫通させて備える。コマ41の外周は球面に形成され、前記固定と可動の球面ガイド42、43に支持されている。可動の球面ガイド43がスプリング44により付勢されている状態では、両球面ガイド42、43にロックされて吸着パッド3の揺動移動を拘束する。また、可動の球面ガイド42、43がシリンダ45により離反方向に付勢されている状態では、両球面ガイド42、43間での移動が許容されて吸着パッド3の揺動を許容する。
前記シリンダ45は吸着パッド3側で、前記固定の球面ガイド42を外周ネジ42Aにより固定保持し、可動の球面ガイド43を内周穴45Aに軸方向移動可能に支持する。またスライド軸5側は、円筒体45Bに形成され、その開口端はスライド軸5に連結された端蓋46により閉塞している。円筒体45Bの内周には、リング状のピストン47が摺動可能に挿入され、ピストン47の内周には端蓋46に摺動状態で嵌合するボス47Aを形成している。ピストン47の内周側と前記可動の球面ガイド43とは、球面ガイド43から軸方向に伸びる円筒部材43Aを介して連結され、ピストン47と球面ガイド43とは一体に移動する。
前記円筒部材43Aは、円筒体45Bから内方に延びるフランジ45Cの先端に摺動自在に嵌合し、円筒体45Bおよびフランジ45Cと、円筒部材43Aおよびピストン47とでシリンダ室45Dを形成する。ピストン47と端蓋46との間には前記スプリング44が介挿され、スプリング44はピストン47を吸着パッド3側に付勢している。端蓋46に軸方向に設けた穴46Aは、ピストン47および円筒部材43Aの内周、前記コマ41の通路41Aを介して、スライド軸5の貫通孔5Bと吸着パッド3内とを連通させている。また、前記穴46Aは、スライド軸5内に形成された貫通孔5Bおよび貫通孔5Bに連結されるホース18を介して空圧回路8へ接続している。
揺動拘束機構40は、シリンダ室45Dに孔45Eを介して、前記ロック機構10と同期して後述する空圧回路19等から作動流体が導入される。シリンダ室45Dに作動流体が導入されていないときには、スプリング44の付勢力がピストン47、円筒部材43Aを介して可動の球面ガイド43に作用する。この場合には、固定の球面ガイド42との間でコマ41をロック保持し、吸着パッド3は揺動移動を拘束され、その揺動位置が保持された拘束状態となる。また、シリンダ室45Dに作動流体を導入したときには、作動流体によりスプリング44に対抗してピストン47を吸着パッド3と反対側に付勢し、円筒部材43Aを介して可動の球面ガイド43を固定の球面ガイド42から遠ざける。この場合には、コマ41の回動が許容され、吸着パッド3は、例えば、図示の断面位置、2点線位置等に首振り方向に揺動が可能な保持解除状態となる。
前記吸着パッド3は、また、コマ41に固定される基部3B側に比較してリング状となった先端3C側が軟らかい素材が使用され、吸着時に相手であるパネル等のワークをキズ付けないようにしている。この吸着パッド3は、その素材に一般的にオイルシールやオーリング等に用いられる耐油性のポリマーゴムであるニトリルゴム(NBR)を用いる。得られる硬度が基部3B側と先端3C側とで相違するように、ポリマーベースに含有カーボンの質・量をパッドの先端3C側と基端3B側とで相違させて、両者を一体として加硫成形する。加硫成形工程においては先端3C側と基端3B側とが同一系統のポリマーであるため、容易に化学的に結合し一体となる。このようにして、吸着パッド3は先端3C側で柔軟性が高く、基端3B側で剛性の高い性質を持つものとなる。
なお、吸着パッド3の材質としては、上記ものに限定されるものではなく、他のゴム材料で形成してもよく、必要とする硬さが先端3C側と基端3B側とで異ならせることができればよい。その吸着パッド3の硬度としては、プラスチックやゴム材料に用いられるスプリング式硬さ試験機「デュロメータ」に基づくデュロメータ硬度HDAによれば、先端側で「40〜50」、それ以外の基端側を含む各部分で「60〜70」の硬度のものが望ましい。
次に、図4により吸着パッド3のスライドガイド6および空圧回路8の詳細を説明する。図4に示すスライドガイド6は、取付けブラケット2の先端のプレート2Aに対して、取付けフランジ6Aにより固定される点で、図1および図2に示す取付け方法とは若干相違しているが機能的には図1および図2に示すものと同等である。前記スライドガイド6には、スライド軸5を摺動可能に保持するガイドチューブ11と、ガイドチューブ11周囲に嵌合してガイドチューブ11回りに筒状の空間を形成するシリンダ12とが設けられる。ガイドチューブ11とシリンダ12との間の筒状空間内には、ガイドチューブ11外周面およびシリンダ12内周面に摺動自在に嵌合して一方を空圧回路8からのホース19が連結されるシリンダ室13に形成するロックスリーブ14が挿入される。また、ロックスリーブ14とシリンダ12とに着座してロックスリーブ14をシリンダ室13側に後退させるスプリング15が挿入される。
前記ロックスリーブ14の内周面には、スプリング15側から軸方向に離れるにつれて径が増加するテーパ状のロック面14Aを形成している。ロックスリーブ14がスプリング15の付勢力によりシリンダ室13側の後退位置にあるとき、ロックスリーブ14のロック面14Aの小径部分に対面して、ガイドチューブ11の内外面を貫通する貫通穴を配置している。貫通穴には前記ロック面14Aに接触する球体16が挿入されている。球体16の内周側はブレーキシュー17を介してスライド軸5と接触するようになっている。これらシリンダ12、ロックスリーブ14、スプリング15、球体16、および、ブレーキシュー17は、ロック機構(ロック手段)10を構成する。なお、スプリング15を収容する空間は小穴を介して大気へ開放されている。
ロック機構10は、ロック解除手段として機能するシリンダ室13に圧縮空気が供給されない場合には、ロックスリーブ14がスプリング15の付勢力によりシリンダ室13側の後退位置に位置する。この後退位置では、テーパ状のロック面14Aにより球体16を半径方向内方に押圧してブレーキシュー17をスライド軸5に押圧してスライド軸5の摺動移動を拘束する。
前記シリンダ室13に流体が供給された場合には、ロックスリーブ14はスプリング15の付勢力に抗してシリンダ室13側とは反対の前進位置に移動する。この前進位置では、テーパ状のロック面14Aを球体16から後退させて球体16の半径方向外方への移動を許容し、ブレーキシュー17のスライド軸5への押圧を解除してスライド軸5の摺動移動を可能とする。
前記空圧回路8は、フィルタ21、圧力調整弁22、第1の電磁弁23、第2の電磁弁24、エジェクタ25、および、ベンチュリ26等を備える。第1の電磁弁23は第1の切換え位置で、空圧源20よりの圧縮空気を共通の空圧回路19Aから並列に接続された各シリンダ室13および揺動拘束機構40のシリンダ室45Dに供給すると共に第2の電磁弁24へ通じる通路を大気開放する。第1の電磁弁23は、また、ソレノイドが作動した第2の切換え位置では、空圧源20よりの圧縮空気を第2の電磁弁24に供給すると共に各シリンダ13を共通の空圧回路19Aを経由して大気開放する。
第2の電磁弁24は、第1の切換え位置で、第1の電磁弁23を経由した圧縮空気をエジェクタ25経由で共通の空圧回路18Aから並列に接続された吸着パッド3へ供給する。また、ソレノイドが作動した第2の切換え位置では、ベンチュリ26に圧縮空気を供給してベンチュリ作用によって負圧を発生させ、この負圧を共通の空圧回路18Aから並列接続の吸着パッド3へ供給する。前記エジェクタ25は、所定量の空気が吸着パッド3へ供給された場合に、その供給を停止するよう機能する。
第1、2の電磁弁23、24は、第1の電磁弁23が第1の切換え位置にある場合には、ロック機構10(および、揺動拘束機構40)の作動を解除して吸着パッド3はスライド軸5と共に進退可能(および、吸着パッド3を揺動可能)とする。第1の電磁弁が23第2の切換え位置に切換えられると、ロック機構10が作動して吸着パッド3の進退移動および揺動移動を拘束する一方、第2の電磁弁24の切換え位置に応じて吸着パッド3に正圧もしくは負圧を供給するように作動する。前記第2の電磁弁24とベンチュリ26とは吸着作動手段として機能する。
図5は、吸着パッド3がワークに接触した状態において、第1、2の電磁弁23、24が共に第2の切換え位置に切換わった際の作動状態を示す。ロック機構10のロックスリーブ14はシリンダ室13内が大気開放されるため、スライド軸5の移動を拘束するロック状態となる(および、揺動拘束機構40は、吸着パッド3の揺動を拘束するロック状態となる)。空圧源20よりの圧縮空気は第1、第2電磁弁23、24を介してベンチュリ26に供給され、発生した負圧を各吸着パッド3に供給するようにしている。
以上の構成の吸着保持装置1の作動を、車両組立工程においてワークとしてのルーフ組立体Rをボデーメイン組立ラインに搬送するために上記した吸着保持装置1を複数用いて構成した図6〜図9に示すロボットハンドHの作動とともに、以下に説明する。
図6〜図8では、ロボットアームMに連結される梯子状のベースHBが示され、ベースHBの周囲の6ヶ所にブラケット2が固定され、各ブラケット2には本実施の態様に構成した吸着保持装置1をスライド軸5を上下方向に配置して取付けている。
前記各吸着保持装置1においては、ワークを吸着保持するに先立ち、ロック機構10および揺動拘束機構40に作動流体としての圧縮空気を供給する。ロック機構10は解除され、スライド軸5がスプリング7により先端位置に保持される。揺動拘束機構40はシリンダ室45Dに圧縮空気が供給されることによりピストン47がスプリング44に抗して移動し、可動の球面ガイド43はコマ41の球面に緩く接触するかコマ41の球面から若干離反する。コマ41は両球面ガイド42、43の間で回転摺動可能な拘束解除状態となる。
この状態において、ロボットハンドHによりブラケット2を移動して吸着パッド3をワークに対面させ、次いで、吸着パッド3の先端側をワークに接触させる。この先端3C側は、柔軟性が高く軟らかい硬さに形成されているため、ワークへの接触時にワークに凹みや傷を付けることが防止される。
ワークに接触した吸着パッド3は拘束解除状態となっているため、ワークの接触面の傾斜に追従して揺動し、リング状となった先端3C側の全周がワークに接触する。続いて、他の吸着パッド3の先端3C側のリング状部分全周がワークに接触するまで、ブラケット2がワーク側に移動され、この移動はスプリング7を撓ませてスライド軸5がスライドガイド6との接触位置を移動させることで吸収される。
全ての吸着パッド3がワークに接触した段階で、ロック機構10および揺動拘束機構40への作動流体の供給を停止して大気圧とする。スライドガイド6はロック機構10を作動させてスライド軸5の移動をロックし、揺動拘束機構40はピストン47がスプリング44に付勢され、可動の球面ガイド43が固定の球面ガイド42の方向にスプリング44により付勢される。コマ41の回動は拘束され、吸着パッド3はワーク表面に先端側リング状の先端3C部を接触させた拘束状態に維持される。
次いで、吸着パッド3に、スライド軸5の貫通孔5B、端蓋46の穴46A、ピストン47および円筒部材43Aの内周、コマ41の通路41Aを介して負圧を導入すると、ワークは吸着パッド3に吸着されて搬送可能となる。
吸着パッド3の先端3C側のリング状部分がワーク形状に倣って揺動した揺動位置に保持され、吸着パッド3のスライド位置もワーク形状に倣ってスライド軸5がスライドした位置にロック機構10によりロックされている。ワーク姿勢は、治具台等にセットされた姿勢そのままに搬送され、移載される。吸着パッド3の先端3C側のリング状部分は、軟らかく柔軟に形成されているため、ワークへの当接時にも、ワークに凹みや傷を付けることを防止できる。
図6〜図8は、ルーフ組立体Rを保持した状態を示している。このルーフ組立体Rは、ワゴンタイプの車両に適用されるものであり、前後方向寸法が大きく、しかも、上面の曲率が比較的小さいものが示されている。このルーフ組立体Rを保持する吸着保持装置1は、各吸着パッド3がルーフ組立体Rの表面に倣って揺動して吸着パッド3の先端3C側の全面が無理なく接触した状態で保持状態に維持され、また、スライド軸5はルーフ組立体Rの表面形状に倣って移動された伸縮位置においてロック機構10にロックされている。
図9は、ボデーメイン組立ラインにおいて、上記した図6〜図8で示すルーフ組立体Rが搬送され、ボデーサイド組立体BSにセットされた状態を示し、ボデーサイド組立体BSのフランジBSF上にルーフ組立体RのフランジRFを重ね合わせて両フランジBSF、RF同士をスポット等により溶接して固定する。この溶接に先立ち、ルーフ組立体Rはボデーサイド組立体BSに対して位置決めする必要がある。この位置決め方法としては、両組立体R、BSのフランジBSF、RF同士を下部から位置決めゲージで行うことも考えられるが、フランジBSF、RF同士はスポット溶接ガンにより溶接される部分であり、溶接ガンと干渉する位置決めゲージは利用できない。しかしながら、本実施態様の吸着保持装置1を備えるロボットハンドHでは、ルーフ組立体Rの吸着保持状態のまま、ロボットアームMによる位置決め機能によってロボットハンドHを位置決めすることができる。
図10〜図12では、同じロボットハンドHに、図6〜図9とは異なるルーフ組立体Rを、同じく6ヶ所に配置した本実施の態様に構成した吸着保持装置1により保持した状態を示している。このルーフ組立体Rは、セダンタイプの車両に適用されるものであり、前後方向寸法が小さく、しかも、上面の曲率が比較的大きいものが示されている。このルーフ組立体Rを保持する吸着保持装置1は、前方の4ヶ所の各吸着パッド3がルーフ組立体Rの表面に倣って揺動して吸着パッド3の先端3C側の全面が無理なく接触した状態で保持状態に維持され、また、スライド軸5はルーフ組立体Rの表面形状に倣って移動された伸縮位置においてロック機構10にロックされている。
このように、ワークの大きさや曲率が相違しても、ワークの表面に沿って吸着パッド3が揺動し、ワークの表面形状に倣ってスライド軸5がスライド移動し、各状態で吸着パッド3は揺動位置に保持され、スライド軸5はロック機構10によりスライド位置でロックされるため、ワークの形状を問わずに搬送、移載が可能である。また、吸着パッド3の先端3C側のリング状部分が軟らかい柔軟性のあるものに形成しているため、ワークに凹みや傷を付けることもない。
図13では、特願平9−232978号(特開平10−236352号)で提案した車体のボデーサイド組立・搬送に適用する吸着保持装置に係わるものである。
この組立方法は、搬送装置Tにより移動する移動体TS上に設けた位置決め手段G1〜G3によりサイドシルの下端を位置決め支持し、ルーフレール側は位置決め手段G4、G5により保持し、ボデーサイドBSを起立させた状態で搬送する。搬送の各工程において、フロントインナ、ホイールハウス、リヤピラーインナ等が装着され、溶接ロボットによる溶接等により固定される。
移動体TS上に位置決めされたボデーサイドBSは、サイドシルおよびフロントドアオープニングの各フランジは各位置決め手段G1〜G5の図示しない鋸歯状の位置決め部材により、種類の相違するボデーサイドBSにも対応するよう汎用化されている。また、位置決め手段G3に、フェンダパネルFPに吸着パッド3が当接しフェンダパネルFPを吸着して位置決めする吸着保持装置1がフェンダパネルFPと交差して配置され、ブラケットBRを介して固定されている。
吸着保持装置1は、吸着パッド3をスライド軸5と共にスプリング7により伸長させ、揺動拘束機構40によって吸着パッド3の先端3C全周をフェンダパネルFP表面に接触させ、接触した段階でロック機構10および揺動拘束機構40への作動流体の供給を停止して大気圧とする。スライドガイド6はロック機構10を作動させてスライド軸5の移動をロックし、揺動拘束機構40は吸着パッド3の揺動を規制する保持状態に維持される。
この状態のボデーサイドBSは、各位置決め手段G1〜G5により起立された状態で位置決めされ、吸着保持装置1によりフェンダパネルFPが振れ止めされた状態で位置決めされる。フェンダパネルFPは、車種が相違すれば形状も表面の曲率も相違する。吸着保持装置1は車種が相違する場合においても、その相違する形状および表面の曲率に沿って吸着パッド3を進退および揺動させて、フェンダ表面を吸着パッド3により吸着保持し、その振れを止めることができる。
以上説明したボデーサイドBSの組立方法において、フェンダの振れ止め、位置決めに吸着保持装置1を適用する場合について説明しているが、図示しないが、他の部位、例えば、ルーフレール側の位置決め部分G4、G5に対して吸着保持装置1を適用することもできる。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)支持部材としての取付けブラケット2等に対して揺動可能に保持され、ワークへの接触時にワーク形状に追従して揺動する吸着パッド3と、ワークに接触した吸着パッド3を吸着作動させる吸着作動手段としての空圧回路8と、吸着作動手段としての空圧回路8の作動時に前記吸着パッド3の揺動を拘束する拘束手段40とを備えるため、吸着パッド3をワーク形状に倣って揺動した揺動位置に拘束・保持でき、ワーク姿勢を治具台等にセットされた姿勢そのままに搬送でき、移載できる。したがって、ワークの形状を問わずに搬送、移載が可能である。
(イ)拘束手段40として、球体状のコマ41とコマ41を収容保持する球面ガイド42、43とを備え、いずれか一方の部材41〜43を吸着パッド3に固定するとともに他方の部材41〜43を支持部材2に固定し、コマ41と球面ガイド42、43との接触状態を変化させることにより両者間の相対的な揺動移動を許容または拘束するよう構成している。具体的には、球面ガイド42、43を、固定の球面ガイド42と可動の球面ガイド43として両者により前記コマ41を収容保持し、可動の球面ガイド43を固定の球面ガイド42から離間移動させて両者間の相対的な揺動移動を許容し、可動の球面ガイド43を固定の球面ガイド42に接近移動させて両者間の相対的な揺動移動を拘束するよう構成した。このため、拘束方向の付勢力としてスプリング44等を利用することができ、また、許容方向への移動手段として外部から制御可能なアクチュエータ45、47等を利用することができる。
(ウ)支持部材として、吸着パッド3とともに拘束手段40を所定の範囲だけ進退移動可能に保持するスライド軸5と、前記所定の範囲内で前進位置方向へ付勢する付勢手段7と、前記吸着作動手段8の作動時に前記吸着パット3の進退移動を拘束するロック手段10とから構成したため、一度ワークを吸着した後は、ワークの位置が持ち上げ時の反動や搬送時の振動によっても移動せず吸着姿勢が保持され、ワークの損傷を防止できる。しかも、吸着したワークの吸着位置が移動しないため、ワークの移載、治具内セット時にワークの位置決め精度の向上が図れる。
(エ)ロック手段10として、第1位置でスライド軸5を外周から拘束し、第2位置でこの拘束を解除するロックスリーブ14と、ロックスリーブ14を第1位置に付勢するスプリング15と、ロックスリーブ14をスプリング15に対抗して第2位置に移動させるロック解除手段13とから構成したため、吸着パッド3を保持するスライド軸5は圧縮空気などの外部動力が供給されない場合にロック機構10により移動を阻止するものであるため、吸着パッド3の吸着のための作動タイミングと、ロック解除手段13の作動タイミングとがずれており、空圧源8からの動力を有効に利用できる。
(オ)吸着保持装置1の複数個を並列に配置することにより、夫々の吸着パッド3によりワークを吸着するとき各々の吸着パッド3は各々が対向するワークの形状に応じた進退位置に位置されており、この状態で夫々ロック手段10により進退しないよう拘束されるため、ワークの搬送時、受け治具への移載時、治具からの抜き出し時のいずれの場合にもワーク姿勢が変化しないため、治具類との干渉による破損が防止でき、しかも、その位置決め精度も向上できる。
さらに、各々の吸着パッド3がワークの形状に応じた進退位置に拘束されるため、供給されるワーク形状を限定せずに吸着保持できて様々なワーク形状に対応可能であり、近年のFMS化設備などの汎用化設備に応用でき、従来の様に各車種に応じた専用の保持装置を車種数の分だけ準備して高価なハンドチェンジ用部品を取付けて車種対応する様な設備投資が不要になる。
(カ)吸着保持装置1を、起立して搬送装置Tに保持されるワークに対して交差方向からワークを吸着保持するよう配置することにより、ワークの形状や表面の曲率が変化しても、対応して吸着パッド3のスライド位置および揺動位置が変更されて位置決め保持し、ワークの振れを確実に抑制できる。
本発明の第1の実施の態様を示す吸着保持装置を示す正面図。 図1における戻り限状態の吸着保持装置を示す正面図。 吸着パッドの揺動拘束機構の断面図。 図1に示すロック手段および空圧回路を示す図。 図4の作動状態を示す図。 吸着保持装置の適用例を示す正面図。 同じく図6に示す適用例の平面図。 同じく図7のA−A線に沿う断面図。 図6ないし図8に示す吸着保持装置の適用例によるルーフ組立体の位置決め状態を示す断面図。 吸着保持装置の別の適用例を示す正面図。 同じく図10に示す適用例の平面図。 同じく図11のB−B線に沿う断面図。 吸着保持装置のさらに別の適用例を示す正面図。
符号の説明
M ロボットアーム(マニピュレータ)
1 吸着保持装置
2 取付けブラケット(支持部材)
3 吸着パッド
5 スライド軸
6 スライドガイド
7 スプリング(付勢手段)
8 空圧回路
10 ロック機構(ロック手段)
13 シリンダ室(ロック解除手段)
14 ロックスリーブ
15 スプリング
16 球体
17 ブレーキシュー
23 第1の電磁弁
24 第2の電磁弁(吸着作動手段)
26 ベンチュリ(吸着作動手段)
40 揺動拘束機構(拘束手段)
41 コマ
42 固定の球面ガイド
43 可動の球面ガイド
44 スプリング
45 シリンダ
47 ピストン

Claims (5)

  1. 円筒体内に摺動自在に内蔵したピストンの一方にシリンダ室を形成すると共に他方に前記ピストンをシリンダ室側に付勢する弾性体を備えたシリンダ装置と、
    前記円筒体と同軸上に配置した球状のコマと、前記円筒体の軸心に直交し、前記コマの中心を含む面に近接したコマの球面の環状部分に球面接触する球面座を備えて、円筒体に固定した固定の球面ガイドと、前記固定の球面ガイドに対して前記直交面を挟んで対抗するコマの球面の環状部分に球面接触する球面座を備えて、前記シリンダ装置のピストンにより固定の球面ガイドに対して接近離脱方向に移動可能に円筒体に保持された可動の球面ガイドと、からなる揺動拘束手段を備え、
    負圧を導入することによりワークを吸着する吸着パッドを前記固定の球面ガイドの環状の球面座より外方に露出する前記コマ部分に固定して保持させると共に、前記円筒体を支持部材に保持させて構成され、
    前記吸着パッドへの空圧源からの負圧導入時には、前記弾性体によりピストンを介して可動の球面ガイドを固定の球面ガイドに接近する方向に付勢して両球面ガイドの球面座により球状のコマの揺動を拘束する拘束状態とし、
    前記シリンダ装置のシリンダ室への前記空圧源からの圧縮空気導入時には、ピストンにより可動の球面ガイドを固定の球面ガイドから離反する方向に前記弾性体に抗して移動させて球状のコマの揺動を許容する拘束解除状態とすることを特徴とする吸着保持装置。
  2. 前記支持部材は、前記吸着パッドとともに拘束手段を所定の範囲だけ進退移動可能に保持するスライド軸と、前記所定の範囲内で前進位置方向へ付勢する付勢手段と、前記吸着作動手段の作動時に前記吸着パットの進退移動を拘束するロック手段とから構成したことを特徴とする請求項1に記載の吸着保持装置。
  3. 前記ロック手段は、第1位置でスライド軸を外周から拘束し、第2位置でこの拘束を解除するロックスリーブと、ロックスリーブを第1位置に付勢するスプリングと、ロックスリーブをスプリングに対抗して第2位置に移動させるロック解除手段とから構成したことを特徴とする請求項2に記載の吸着保持装置。
  4. 前記吸着保持装置は、複数個が並列に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の吸着保持装置。
  5. 前記吸着保持装置のスライド軸は、搬送装置に起立させた状態で保持されるワークの側面に対して交差する方向となるよう搬送装置に配置されて、前記スライド軸の先端の揺動拘束手段および吸着パッドをワーク側面に対して接近離反する方向に進退移動可能としており、前記スライド軸により先端の吸着パッドを進退させてワーク側面を吸着保持可能としていることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか一つに記載の吸着保持装置。
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