例えば輪転印刷機におけるウェブの給送動作の間において、ウェブはそのウェブが給送されている方向に対して垂直な方向(第2の方向)に沿ってシフトしうる。すなわちウェブは、ウェブが第1の給送要素および第2の給送要素を横断して給送された後に、意図した(所期の)位置からある距離だけ離れて第2の方向に沿ってシフトしてよく、ウェブはそこにおいて第1の給送要素から第2の給送要素へと給送される。本願に開示されているのは、ウェブにおけるシフトを補償するために、ウェブ上の張力(テンション)安定性を維持しながら、第1の給送要素および第2の給送要素を直線(または等価的に、横)方向に移動させてよい装置である。つまり本願に開示される装置は、ウェブの合計長さにおける変動を低減および/または最小化しながらウェブにおけるシフトを補正してよく、これは本願に開示の装置の前にあるウェブ取扱い装置および後続のウェブ取扱い装置との間においてウェブの距離を保持してよい。こうしたウェブの長さの保持は、通常はシフト補償を通じて生じうるウェブの張力安定性に利点をもたらす。ウェブの張力を低減および/または最小化することにより、ウェブが給送されてよい速度は安定であってよく、かくしてウェブは精度良く印刷されてよい。
例によれば、この装置、より特定的には装置のコントローラは、第1の給送要素が移動する横方向の距離とは異なる横方向の距離だけ、第2の給送要素を移動させてよい。例えば具体的には、コントローラは、本願において給送アセンブリとしても称されてよいウェブ反転および整列アセンブリを通じて、ウェブの長さの変化を防止または低減させる仕方において、第2の給送要素および第1の給送要素が相互に対して同時に移動するようにさせてよい。ウェブの長さの変化の低減はまた、ウェブが第1の給送要素および第2の給送要素をを横断して給送されるに際して、ウェブの張力の変化を防止または低減させてよい。例を挙げれば、ウェブにおけるシフトを補償するために、第1の給送要素は第2の給送要素が移動する距離の半分だけ移動されてよい。加えて、第1の給送要素は第2の給送要素が移動される割合とは異なる割合(例えば、速度)で移動されてよい。例えば、第1の給送要素は第2の給送要素が移動する割合の半分で移動されてよい。
次に進む前に、本願で使用するところにおいて、用語「含む」および「含んでいる」は、「含むこと」または「含んでいること」および「少なくとも含むこと」または「少なくとも含んでいること」を意味するが、これらに限定されないことが留意される。用語「基づく」は「基づくこと」および「少なくとも部分的に基づくこと」を意味する。
図1を参照すると、そこには第1の給送要素104および第2の給送要素106を横断して給送されているウェブ102の位置におけるシフトを補償してよい、例示的な装置100のブロック図が示されている。図1に描かれている装置100は付加的な部品を含んでいてよく、また本願に記載された部品の幾つかは、本願に開示された装置100の範囲から逸脱することなしに、省略され、および/または変更されてよいことが理解されねばならない。
全般的に言って、装置100の第1の給送要素104および第2の給送要素106は、例えば輪転印刷機においてウェブ102を第1の位置108から第2の位置110へと案内してよい。第1の給送要素104および第2の給送要素106はウェブ102を案内して、そのウェブを1つの印刷エンジン(図示せず)から別の印刷エンジン(図示せず)へと、またはある印刷エンジンから元の印刷エンジンに戻るように差し向けてよい。加えて、幾つかの例においては、第1の給送要素104および第2の給送要素106はウェブ102を案内して、ウェブ102が第1の給送要素104および第2の給送要素106を横断して給送されるにつれて、ウェブ102が片側から反対側へと反転されるようにしてよい。いずれにしても、第2の給送要素106は第1の給送要素104に対して傾斜して(角度をなして)いてよく、ウェブ102が第1の給送要素104を横断して進む角度に関してウェブ102が向きを変えるようにする。例えば第2の給送要素106は、第1の給送要素104に対して約45°の角度をなしていてよい。他の例においては、第2の給送要素106は第1の給送要素104に対して異なる角度をなしていてよく、またウェブ102が第2の給送要素106から給送される方向に基づいていてよい。これらの例のいずれにおいても、第1の給送要素104および/または第2の給送要素106は回転式給送要素または空気式給送要素(例えば、圧縮空気が放出されてよい孔を有する給送要素であり、かくして第1の給送要素104および/または第2の給送要素106がエアーベアリングとして機能するようにしてよい)であってよい。例を挙げれば、第1の給送要素104はローラー、ロールバー、アイドラー、またはその他であってよく、そして第2の給送要素106はエアー(空気式)バーであってよい。
ウェブ102が第1の給送要素104および第2の給送要素106を横断して給送され、また第2の給送要素106から給送されるにつれて、ウェブ102は、ウェブ102が給送される方向に垂直な方向へとシフトされてよい。ウェブ102のこの位置のシフトは、ウェブ上への印刷品質に影響を及ぼしうる。すなわちウェブ102は、ウェブ102上へと印刷流体、例えばインクが精確に印刷されてよい所期の位置112を有してよいが、しかしウェブ102は所期の位置112から実際の位置114にシフトしうる。ウェブ102の位置がシフトする場合には、印刷流体はウェブ102上の意図した位置上には適用されず、かくして、印刷流体がウェブ102上へと適用される位置には誤差が生じうる。
例によれば、装置100はコントローラ120を含んでいてよく、これは第1の給送要素104および第2の給送要素106を横断して給送されているウェブ102の位置におけるシフトを補償してよい。コントローラ120は、特定用途向け集積回路(ASIC)のような集積回路であってよい。こうした例においては、命令122および124は集積回路内へとプログラムされてよい。他の例においては、コントローラ120はメモリに記憶されたファームウェア(すなわち、機械可読式の命令)で作動してよい。こうした例においては、コントローラ102はマイクロプロセッサ、CPU、またはその他であってよい。こうした例においては、命令122および124はファームウェアおよび/またはソフトウェアであってよく、コントローラ120はそれを本願で詳述するようにして実行してよい。
コントローラ120は、所期の位置112と実際の位置114の間の距離を減少させる方向へと第1の給送要素104および第2の給送要素106を移動させることによって、シフトを補償してよい。詳しくは、例えばコントローラ120は、第2の給送要素106から出てくるウェブ102が所期の位置112からシフトしているか否かを決定(判定)してよい(命令122)。加えて、ウェブ102が所期の位置からシフトしているという決定に基づいて、コントローラ120は、第2の給送要素106から出てくるウェブ102のシフトを補償するために、第1の給送要素104が第1の距離130だけ横方向に移動するようにしてよく、また第2の給送要素106が第2の距離132だけ横方向に移動するようにしてよい(命令124)。例を挙げれば、コントローラ120は、第1の給送要素104および第2の給送要素106が相互に同時に、また互いに対して異なる割合で移動するようにしてよい。
第1の給送要素104は第1の距離130だけ移動されてよく、そして同時に第2の給送要素106は、第2の距離132だけ移動されてよい。第1の給送要素104はシフトを補償するために移動されてよく、また同時にウェブのシフト補償の間、ウェブ102の長さを保持する。すなわちウェブ102は、ウェブ102が第1の給送要素104および第2の給送要素106を横断して給送されるに際して張力が加わった状態に維持されてよく、同時にウェブ102の長さが維持される。第1の給送要素104および第2の給送要素106の一方または双方が横方向に移動された場合、ウェブ102の長さは影響を受けてよい。しかしながら、本願で説明するようにして第1の給送要素104を第1の距離130だけ移動させ、そして第2の給送要素106を第2の距離132だけ移動させることにより、ウェブ102の長さは移動中および移動後に保持されてよい。加えて、ウェブ102の張力は、第1の給送要素104を第2の給送要素106が移動される割合の半分の割合で移動させることによって保持(保全)または維持されてよい。
例によれば、第2の距離132は、第2の給送要素106を出ていくウェブ102の、所期の位置112と実際の位置114との間のシフト距離に等しくてよい。こうした例において、コントローラ120は、第2の給送要素106を出ていくウェブ102の縁部(エッジ)の検出位置と所期の位置112との間の差分に基づいてシフト距離を決定してよく、そして決定されたシフト距離と例えば等しくなることに基づいて、第2の給送要素106の横方向の移動を制御してよい。
例によれば、第1の距離130は第2の距離132に関連していてよい。すなわち例えば、第1の距離130はある割合またはその他により第2の距離132に基づいていてよい。例を挙げれば、第1の距離130は第2の距離132の長さの半分であってよい。第1の給送要素104および第2の給送要素106をこのようにして移動させることにより、ウェブのシフト補償動作の間、ウェブの張力安定性は保持されてよい。他の例においては、第1の距離130および第2の距離132の間の依存関係は異なっていてよく、種々の距離130、132がウェブ102の張力に対して有する影響をテストすることを通じて決定されてよい。例えば、第1の距離130と第2の距離132の間の依存関係は、第1の給送要素104および第2の給送要素106が延伸する角度の差異に基づいて変化してよい。
今度は図2を参照すると、第1の給送要素104および第2の給送要素106を横断して給送されているウェブ102の位置におけるシフトを補償してよい、例示的な装置200の線図が示されている。本願に開示された装置200の範囲から逸脱することなしに、図2に描かれた装置200は付加的な部品を含んでいてよく、また本願に記載の部品の幾つかは省略および/または変更されてよいことが理解されねばならない。
図2に示されているように、装置200は給送アセンブリ202を含んでいてよく、また給送アセンブリは第1の給送要素104、第2の給送要素106、およびコントローラ120を含んでいてよい。図2に示された装置200はかくして、図1に示された装置100の部品と同じ部品を多く含んでいてよい。そのため、共通する部品を装置200に関して再度説明することはしないが、それは共通する部品の説明は図2に描かれた部品に対しても適用可能だからである。
給送アセンブリ202は、第1の給送要素104の上流に位置してよい(ウェブの給送方向に関して)、入力給送要素204をも含んでいてよい。この入力給送要素204は空気式給送要素(例えば、圧縮空気が放出されてよい孔を有する給送要素であり、かくして入力給送要素204がエアーベアリングとして機能するようにしてよい)であってよい。加えて、入力給送要素204は第1の給送要素104に対して傾斜して(角度をなして)いてよく、かくしてウェブ102が給送アセンブリ202に入ってくる方向は、ウェブ102が給送アセンブリ202を出ていく方向とは異なっていてよい。例を挙げれば、入力給送要素202は、第2の給送要素106が延在する平面に対して垂直な平面に沿って延在していてよい。図2に示されているように、第1の給送要素104、第2の給送要素106、および入力給送要素202は、ウェブ102が給送アセンブリ202へと入力されてくる方向とは反対の方向にウェブ102が出力されうるように、位置決めされ、角度を付けられていてよい。加えて給送アセンブリ202は、ウェブ102が給送アセンブリ202を通って給送されるにつれて、やはり図2に示されているように、ウェブ102が反転されるようにしてよい。
装置200はまた、ウェブ102が第2の給送要素106から給送アセンブリ202を出ていくに際して、ウェブ102の縁部(エッジ)の位置を検出するための検出器210を含んでいてよい。検出器210は、光学的検出器、機械的検出器その他といった、任意の適切な種類のウェブ位置検出器であってよい。加えて、検出器210は検出したウェブ102の位置(例えば実際の位置114)をコントローラ120に連絡してよい。コントローラ120は検出したウェブ102の位置を所期の位置112と比較して、ウェブ102が所期の位置112からシフトし、またはその他によって外れているか否かを決定(判定)122してよい。
コントローラ120はまた、ウェブ102が所期の位置112からシフトしているという判定に基づいて、第1の給送要素104が第1の距離130だけ横方向に移動され、そして第2の給送要素106が第2の距離132だけ横方向に移動されるようにして、124におけるように給送アセンブリ202を出ていくウェブ102のシフトを補償するようにする。図示されているように、コントローラ120は第1のアクチュエータ220を制御して第1の給送要素104を第1の距離130だけ横方向に移動させてよく、また第2のアクチュエータ222を制御して第2の給送要素106を第2の距離132だけ横方向に移動させてよい。本願で説明するように、第1の距離130は第2の距離132と関連していてよく、例えば第2の距離132の長さの半分であってよい。コントローラ120はまた第1のアクチュエータ220および第2のアクチュエータ222を制御して、第2の給送要素106が移動される割合とは異なる割合において、第1の給送要素104を横方向に移動させてよい。
例によれば、第1の給送要素104および第2の給送要素106の端部はそれぞれのトラック、レール、または他の支持構造に対して摺動可能に取着されていてよく、そして第1のアクチュエータ220および第2のアクチュエータ222はそれぞれ、第1の給送要素104および第2の給送要素106が支持構造に沿って横方向に移動されるようにしてよい。すなわちコントローラ120は、第1のアクチュエータ220および第2のアクチュエータ222を制御して、第1のアクチュエータ220および第2のアクチュエータ222が2つの方向のいずれかにおいて付勢されて、第1の給送要素104および第2の給送要素106を本願で説明するように移動させてよい。
今度は図3に転ずると、そこには第1の給送要素104および第2の給送要素106の動きをアクチュエータ302を介して制御してよい、例示的な制御アセンブリ300の線図が示されている。図示されているように、コントローラ120に加えて、制御アセンブリ300はレバー304を含んでいてよく、これに対して第1の給送要素104および第2の給送要素106はレバー304の別々の部分に接続されていてよい。例えば、第1の給送要素104および第2の給送要素106はレバー304の異なる高さ部分において、レバー304に接続されていてよい。レバー304はまた支点306に対して取着されていてよく、その周囲でレバー304は回動してよい。例によれば、第1の給送要素104および第2の給送要素106は支点306に関してレバー304に沿ったそれぞれの高さ部分に位置決めされていてよく、かくして所定の距離308だけのレバー304の移動は、第2の給送要素106を第2の距離132だけ移動させ、そして第1の給送要素104を第1の距離130だけ移動させてよい。
図示のように、コントローラ120はアクチュエータ302を制御して、レバー304を所定の距離308だけ動かしてよい。この所定の距離308は、本願で説明するように所期の位置112に対するウェブ102の位置について決定されたシフトを補償するために、第2の給送要素106および第1の給送要素104が移動される距離に対応していてよい。第1の給送要素104および第2の給送要素106のレバー304に対する接続は、第1の給送要素104および第2の給送要素105を互いに対して同時に、そして異なる割合で移動させるようにする、レバー304の移動を可能にしてよい。
さて次に図4を参照すると、入力給送要素204、第1の給送要素104、および第2の給送要素106を横断して給送されているウェブ102の位置におけるシフトを補償してよい、例示的な装置400の線図が示されている。本願に開示された装置400の範囲から逸脱することなしに、図4に描かれた装置400は付加的な部品を含んでいてよく、また本願に記載の部品の幾つかは省略および/または変更されてよいことが理解されねばならない。
図4に示されているように、装置400は給送アセンブリ202を含んでいてよく、このアセンブリは入力給送要素204、第1の給送要素104、第2の給送要素106、およびコントローラ402を含んでいてよい。図4に示された装置400はかくして、図1および図2に描かれた装置100および装置200の部品と同じ部品を多く含んでいてよい。そのため、共通する部品を装置400に関して再度説明することはしないが、それは共通する部品の説明は図4に描かれた部品に対しても適用可能だからである。
装置400はコントローラ402を含んでいてよく、このコントローラは、給送アセンブリ202から出力されているウェブ102の位置におけるシフトを補償してよい。コントローラ402はしかしながら、コントローラ120に関して上記に説明した仕方とは異なる、代替的な仕方においてシフトを補償してよい。コントローラ400は、特定用途向け集積回路(ASIC)のような集積回路であってよい。こうした例においては、命令404から410は集積回路中にプログラムされていてよい。換言すれば、コントローラ402はメモリに記憶されたファームウェア(すなわち、機械可読式の命令)で作動されてよい。こうした例においては、コントローラ402は、マイクロプロセッサ、CPU、またはその他であってよい。こうした例においては、命令404から410はファームウェアおよび/またはソフトウェアであってよく、それをコントローラ402が本願で詳述するようにして実行してよい。
コントローラ402は、第2の給送要素106(および/または給送アセンブリ202)を出てくるウェブ102が所期の給送経路(所期の位置112に等しくあってよい)からシフトした、シフト距離を決定してよい(命令404)。コントローラ402はこのシフト距離を、ウェブ102の検出された位置114とウェブ102の所期給送経路(例えば、所期の位置112)との間の差分に基づいて決定してよい。
コントローラ402はまた、決定されたシフト距離に基づいて、第2の給送要素106についての第2の直線移動距離132を決定してよい(命令406)。コントローラ402はこの第2の直線移動距離132を、決定されたシフト距離を補償しうる距離であるとしてよい。換言すれば、コントローラ402は第2の直線移動距離132を、ウェブ102を所期の給送経路、例えば所期の位置112へと持ってくる距離であると決定してよい。
コントローラ402は、第2の給送要素106を決定された第2の直線移動距離132だけ移動させてよい(命令408)。すなわちコントローラ402はアクチュエータ222、302に、第2の給送要素106を決定された第2の直線移動距離132だけ移動させてよい。加えて、コントローラ404は第1の給送要素104を第1の直線移動距離130だけ移動させてよく(命令410)、そこにおいて第1の直線移動距離130は第2の直線移動距離132と異なっていてよい。上記で説明したように、第1の直線移動距離130は第1の直線移動距離132に基づいて、例えば関連していてよい。例を挙げれば、第2の直線移動距離132は第1の直線移動距離130の長さの2倍であってよい。
例によれば、コントローラ402は、第2の給送要素106の第2の直線移動距離132と同時に、第1の給送要素104が第1の直線移動距離130だけ移動するようにしてよい。すなわち例えば、コントローラ402は第1の給送要素104が、第2の給送要素106が移動する速度の半分の速度で移動するようにしてよく、かくして第1の給送要素104は第2の給送要素106が第2の直線移動距離132に到達するのと同時に、第1の直線移動距離130に到達してよい。例を挙げれば、第1の給送要素104および第2の給送要素106は図3に示されているように、レバー304に対して接続されていてよい。
装置100から装置400が実施されてよい種々の仕方について、図5に描かれた方法500に関してより詳細に説明する。特に図5は、第1の給送要素104および第2の給送要素106を横断して給送されているウェブ102の位置におけるシフトを補償するための、例示的な方法500を描いている。この技術の当業者には明らかであるが、方法500は一般化された説明を表すものであってよく、方法500の範囲から逸脱することなしに、他の動作を追加してよく、または既存の動作を省略し、変更し、または再配置してよい。
説明の便宜上、この方法500の説明は、図1から図4に示された装置100から装置400を参照して行われる。方法500の範囲から逸脱することなしに、方法500を行うために、他の構成を有する装置を実施してよいことが理解されねばならない。
ブロック502において、ウェブ102は第1の給送要素104から第2の給送要素106へと給送されてよい。ウェブ102はまた第2の給送要素106から、そして第1の給送要素104および第2の給送要素106を含んでいる給送アセンブリ202から外へと給送されてよい。例えば、第2の給送要素106は第1の給送要素104に対して傾斜して(角度をなして)いてよく、そしてウェブ102は第1の給送要素104および第2の給送要素106を横断して給送されてよく、ウェブ102が第2の給送要素106を出る方向を、ウェブ102が第1の給送要素104へと給送される方向に対して変化させてよい。
ブロック504において、コントローラ120、402は、例えば給送アセンブリ202から外へと第2の給送要素106を出るウェブ102の位置が、所期の位置112からシフトしたことを決定してよい。例えば検出器210が、給送アセンブリ202を出るウェブ102の実際の位置114を検出してよく、そしてコントローラ120、402が、ウェブ102が検出された実際の位置114からシフトしたことを決定してよい。
ブロック506において、ウェブの位置がシフトしたという決定に基づいて、第1の給送要素104は第1の横方向距離130だけ移動されてよく、そして第2の給送要素106は第2の横方向距離132だけ移動されてよい。例によれば、所期の位置112からのウェブ102のシフトに対応するシフト距離が決定されてよく、そして第2の横方向距離132は決定されたシフト距離と等しくてよい。加えて、第1の横方向距離130は第2の横方向距離132の半分であってよい。本願で説明するように、第1の給送要素104は第2の給送要素106とは異なる割合、例えば半分の速度で移動されてよい。第1の給送要素104および第2の給送要素106のこれらの相対速度での移動は、レバーの動きを通じて達成されてよく、このレバーに対しては第1の給送要素104および第2の給送要素106が、図3に関して説明したように、種々の高さ位置において取着されていてよい。
この方法500に記述された動作の一部または全部は、コンピュータアクセス可能な任意の所望の媒体中に、ユーティリティ、プログラム、またはサブプログラムとして収容されていてよい。加えて、この方法500に記述された動作の一部または全部は、アクティブおよび非アクティブの両方の種々の形態において存在してよい、コンピュータプログラムによって実施されてよい。例えばそれらは、ソースコード、オブジェクトコード、実行可能なコードまたは他のフォーマットを含む、機械可読式の命令として存在してよい。上記のうちいずれのものも、非一時的なコンピュータ可読式記憶媒体上に実施されてよい。非一時的なコンピュータ可読式記憶媒体の例には、コンピュータシステムのRAM、ROM、EPROM、EEPROM、および磁気的または光学的なディスクまたはテープが含まれる。したがって、上記に説明した機能を実行可能な任意の電子デバイスが、上記に列挙した機能を行ってよいことが理解されよう。
本件開示の全体にわたって具体的な記載を行ってきたが、本開示の代表的な例は広範な用途に対して有用性を有しており、上記の説明は限定的であることを意図したものではなく、またそのように解釈されるものでもなく、開示の実施形態の例示的な説明として提示されたものである。例えば、第1の造形材料粉体および第2の造形材料粉体の混合物に対して具体的な参照を行っているが、本開示の特徴は、2つより多い造形材料粉体の混合物にも向けられていてよいことが理解されねばならない。
本願で記載し、説明してきたものは、開示の例並びにその幾つかの変形例である。本願で使用されている用語、説明および図面は、例示のみの目的で提示されており、限定的であることを意図していない。開示の思想および範囲内において多くの変形が可能であり、それらは以下の請求項およびそれらの均等物によって画定されることが意図されており、そこにおいてすべての用語は、特に別様に示さない限り、それらの最も広い合理的な意味であることが意図されている。