JP2021531084A - 自己反転カッター駆動を備える、生検装置 - Google Patents
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Abstract
生検装置は、本体、針、カッター、及びカッター駆動機構を含む。針は、本体から遠位に延在する。カッターは、組織試料を切断するために針に対して移動可能である。カッター駆動機構は、回転駆動ケーブルによって駆動され、カッターを回転及び移動させるように構成される。回転駆動ケーブルによって提供される駆動が連続的な回転方向である一方で、カッター駆動機構は、カッターの移動方向を反転させるように更に構成される。【選択図】図7A
Description
優先権
本出願は、2018年7月13日出願の「Biopsy Device with Self−Reversing Cutter Drive」と題する、米国仮特許出願第62/697,430号に対する優先権を主張し、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
本出願は、2018年7月13日出願の「Biopsy Device with Self−Reversing Cutter Drive」と題する、米国仮特許出願第62/697,430号に対する優先権を主張し、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
生検試料は、様々な装置を使用する種々の医療処置にて、多様な方法で得られてきた。生検装置は、定位誘導、超音波誘導、MRI誘導、PEM誘導、BSGI誘導または他の方法の下で使用され得る。例えば、いくつかの生検装置は、患者から1つ以上の生検試料を取得するために、片手を使って及び1回の挿入で、ユーザによって完全に操作可能であり得る。更に、いくつかの生検装置は、流体(例えば、加圧空気、生理食塩水、大気、真空など)の伝達、動力の伝達及び/または命令の伝達などのための真空モジュール及び/または制御モジュールに接続され得る。他の生検装置は、別の装置と繋がれることなくもしくは接続されることなく、完全にまたは少なくとも部分的に操作可能であり得る。
単に例示的な生検装置及び生検システムの構成要素は、1996年6月18日発行の「Method and Apparatus for Automated Biopsy and Collection of Soft Tissue」と題する米国特許第5,526,822号、2000年1月25日発行の「Vacuum Control System and Method for Automated Biopsy Device」と題する米国特許第6,017,316号、2000年7月11日発行の「Control Apparatus for an Automated Surgical Biopsy Device」と題する米国特許第6,086,544号、2002年8月13日発行の「Method for Using a Surgical Biopsy System with Remote Control for Selecting an Operational Mode」と題する米国特許第6,432,065号、2008年10月8日発行の「Remote Thumbwheel for a Surgical Biopsy Device」と題する米国特許第7,442,171号、2011年5月10日発行の「Vacuum Timing Algorithm for Biopsy Device」と題する米国特許第7,938,786号、2011年12月21日発行の「Tissue Biopsy Device with Rotatably Linked Thumbwheel and Tissue Sample Holder」と題する米国特許第8,083,687号、2012年6月26日発行の「Tetherless Biopsy Device with Reusable Portion」と題する米国特許第8,206,316号、2012年8月14日発行の「Biopsy Device with Rotatable Tissue Sample Holder」と題する米国特許第8,241,226号、2014年4月22日発行の「Biopsy Device with Discrete Tissue Chambers」と題する米国特許第8,702,623号、2014年7月1日発行の「Handheld Biopsy Device with Needle Firing」と題する米国特許第8,764,680号、2015年1月20日発行の「Access Chamber and Markers for Biopsy Device」と題する米国特許第8,938,285号、2014年10月14日発行の「Biopsy Device with Motorized Needle Firing」と題する米国特許第8,858,465号、2016年5月3日発行の「Biopsy Device Tissue Sample Holder with Bulk Chamber and Pathology Chamber」と題する米国特許第9,326,755号に開示されている。前述で引用した米国特許のそれぞれの開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
更なる例示的な生検装置及び生検システム構成要素は、2006年4月6日公開の「Biopsy Apparatus and Method」と題する米国特許公開第2006/0074345号(現在は放棄されている)、2009年5月21日公開の「Graphical User Interface For Biopsy System Control Module」と題する米国特許公開第2009/0131821号(現在は放棄されている)、2010年6月17日公開の「Hand Actuated Tetherless Biopsy Device with Pistol Grip」と題する米国特許公開第2010/0152610号(現在は放棄されている)、2010年6月24日公開の「Biopsy Device with Central Thumbwheel」と題する米国特許公開第2010/0160819号(現在は放棄されている)、及び2013年12月5日公開の「Control for Biopsy Device」と題する米国特許公開第2013/0324882号(現在は放棄されている)に開示されている。前述で引用した米国特許出願公開、米国非仮特許出願、及び米国仮特許出願のそれぞれの開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
2010年11月9日発行の「MRI Biopsy Device Localization Fixture」と題する米国特許第7,831,290号(その開示は、参照により本明細書に組み込まれる)では、乳房圧迫のための乳房コイルと併せて、ならびに磁気共鳴映像(MRI)機械の開放した及び閉鎖された両方の状態でのうつ伏せの生検処置中にコア生検器具を誘導するために使用される、定位機構または定位具を説明する。定位具は、MRI適合生検器具、具体的にはカニューレ/スリーブを、疑わしい組織または病変の生検部位に支持して配向させるための3次元デカルト配置可能ガイドを含む。コア生検装置を誘導するために使用される、別の単に例示的な定位機構は、2009年3月24日発行の「Biopsy Cannula Adjustable Depth Stop」と題する米国特許第7,507,210号に開示されており、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。定位機構は、MRI対応の生検装置を支持して配向させることができる、ガイドキューブを取り外し可能に収容するように構成された、グリッドプレートを含む。例えば、オブチュレータ及び標的化カニューレ/スリーブの組み合わせは、MRIイメージングを使用して確認する適切な配置により、ガイドキューブを介して乳房を通って生検部位に導入され得る。それからオブチュレータを取り出してもよく、生検装置の針は、標的病変に到達するように標的化カニューレ/スリーブを介して挿入してもよい。
一部のMRI誘導生検処置で、生検装置は、細長い回転駆動ケーブルによって動力を供給され得る。この構成により、モータ及び電子機器などの電気部品は、MRI機器からの距離が干渉を最小限に抑えることが可能になる。しかし、状況によっては、回転駆動ケーブルが「ケーブルホイップ」と呼ばれる現象を示すため、この構成が課題を引き起こす可能性がある。この現象は、回転駆動ケーブルにトルクの不均衡が生じ、ケーブルが物理的に移動する場合に発生する。この現象は、処置の遅延を引き起こし得る。したがって、「ケーブルホイップ」の発生を減少させるために、生検装置内に特定の機能を含めるのが望ましい場合がある。
生検試料を得るためにいくつかのシステム及び方法が作成され使用されてきたが、本発明者に先行して添付の「特許請求の範囲」に説明した発明を作成または使用した者はいなかったと考えられる。
本明細書は、本発明を具体的に指摘し明確に主張する「特許請求の範囲」で完結するが、本発明は、添付の図面と併せて考慮される以下の特定の実施例の説明からより良好に理解されると考えられ、図面で類似の参照符号は同じ要素を指す。図面で、いくつかの構成要素または構成要素の一部は、破線で表すように透視図で示されている。
図面は、いかなる場合であっても限定することを意図するものではなく、本発明の様々な実施形態が、必ずしも図面に示されていないものを含め、様々な他の方法で実行され得ることを想到している。本明細書に組み込まれ、その一部を形成する添付の図面は、本発明のいくつかの態様を例示し、その説明と共に本発明の原理を説明するのに役立つ。しかし本発明が、示される正確な配置に限定されないことは理解されるであろう。
本発明の特定の実施例に関する以下の説明は、本発明の範囲を限定するために使用されるべきではない。本発明の他の実施例、特徴、態様、実施形態及び利点は、以下の説明から当業者には明らかであり、それは例示であり、本発明を実施するために企図される最良の形態のうちの1つである。理解されるように、本発明は、すべて本発明から逸脱することなく、他の様々かつ明白な態様が可能である。したがって図面及び説明は本質的に例示であり、限定するものではないとみなされるべきである。
I.例示的な生検装置
図1は、MRI誘導乳房生検処置での使用に対して一般的に構成されている、例示的な生検装置(10)を示す。生検装置(10)は、そこから遠位に延在する本体(12)及び針(20)を含む。本体(12)は、一般に、オペレータの片手で把持するように構成される。しかし、いくつかの実施例で、本体(12)は、生検器具またはマニピュレータ装置で使用するように構成されることもできる。図示はしていないが、いくつかの実施例で、1つ以上の構成要素によって、本体(12)が形成され得ることを理解すべきである。例えば、いくつかの実施例で、本体(12)は、プローブとホルスターの組み合わせによって形成される。このような実施例で、ホルスターは再利用可能であり、プローブは使い捨て可能である。したがって、適切なホルスターには、モータ、ポンプ及び/または動力伝達装置などの再利用可能な特定の構成要素を含めることができる。一方、適切なプローブには、バルブ、シール、駆動歯車及び/または変速機などの特定の使い捨て構成要素を含めることができる。また、適切なプローブは、プローブと針(20)の両方の使い捨てを可能にするために、針(20)に連結するように構成されることができる。当然、上述した実施形態は単なる実施例であり、本体(12)の様々な構成は、本明細書の教示を踏まえて当業者であれば理解するように使用してもよい。
図1は、MRI誘導乳房生検処置での使用に対して一般的に構成されている、例示的な生検装置(10)を示す。生検装置(10)は、そこから遠位に延在する本体(12)及び針(20)を含む。本体(12)は、一般に、オペレータの片手で把持するように構成される。しかし、いくつかの実施例で、本体(12)は、生検器具またはマニピュレータ装置で使用するように構成されることもできる。図示はしていないが、いくつかの実施例で、1つ以上の構成要素によって、本体(12)が形成され得ることを理解すべきである。例えば、いくつかの実施例で、本体(12)は、プローブとホルスターの組み合わせによって形成される。このような実施例で、ホルスターは再利用可能であり、プローブは使い捨て可能である。したがって、適切なホルスターには、モータ、ポンプ及び/または動力伝達装置などの再利用可能な特定の構成要素を含めることができる。一方、適切なプローブには、バルブ、シール、駆動歯車及び/または変速機などの特定の使い捨て構成要素を含めることができる。また、適切なプローブは、プローブと針(20)の両方の使い捨てを可能にするために、針(20)に連結するように構成されることができる。当然、上述した実施形態は単なる実施例であり、本体(12)の様々な構成は、本明細書の教示を踏まえて当業者であれば理解するように使用してもよい。
複数のケーブル(14、16)は、本体(12)から近位に延在する。本実施例では、ケーブル(14、16)を使用して、本体(12)を1つ以上の制御モジュール(図示せず)に連結して、本体(12)への流体及び/または制御信号の伝達を提供することができる。例えば、本実施例でケーブル(14)は、回転駆動ケーブルとして構成されている。この構成では、ケーブル(14)を制御モジュール内に配置されたモータに連結して、本体(12)に回転動力を供給することができる。以下に詳細に説明されるように、本体(12)は、ケーブル(14)によって動力を与えることができる、特定の駆動機能を封入する。これにより、ケーブル(14)は、制御モジュールを介して生検装置(10)に遠隔で動力を供給するように構成されている。あるいは、いくつかの実施例で、ケーブル(14)は、電気または空気圧ケーブルとして構成することができる。このような実施例では、電気または空気圧モータを本体(10)内に封入して、それによって、制御モジュールを介して生検装置(10)に動力を供給することができる。
状況によっては、ケーブル(14)を回転駆動ケーブルとして構成することは、特に有利であり得る。例えば、MRI誘導生検処置で、MRI室内の機器は感度が高いので、生検装置(10)の中に相当量の金属を含有するのは望ましくないことがある。したがって、生検装置(10)内の金属の存在を減らすために、モータ及び他の関連する金属駆動部品は、MRI室の外に配置し得る、制御モジュール内に配置することができる。そうして、ケーブル(14)は、生検装置(10)内のモータによって提供される回転動力を、制御モジュールから生検装置(10)に伝達することができる。以下に説明する実施例は、この状況に関連して議論されるが、本明細書に記載される様々な構成要素は、生検装置(10)の本体(12)の中に1つ以上のモータを含むことができる、他の状況(例えば、定位生検、超音波生検など)で容易に使用され得ることを理解すべきである。
ケーブル(16)は、生検装置(10)に様々な機能の制御を提供するために、制御モジュールに連結することもできる。例えば、本実施例のケーブル(16)には、生検装置(10)への真空、生理食塩水、及び/または大気などの流体に対する、1つ以上の管または管腔を含む。理解されるように、生検装置(10)との間の流体連通は、生検処置中に組織試料を収集及び輸送するのを助けるために有用であり得る。流体連通に加えて、ケーブル(16)は、生検装置(10)と制御モジュールとの間で電気信号を伝達する、1つ以上の電線を含むことができる。例えば、いくつかの実施例で、生検装置(10)は、生検装置(10)の様々な操作パラメータを監視及び/または操作するために、様々なセンサ及び/または入力機能を含むことができる。このように、ケーブル(16)中の電線は、そのようなセンサからの信号を伝達する、及び/または生検装置(10)から制御モジュールへの入力機能を伝達するために使用できる。当然、前述のケーブル(16)の説明は、単なる一実施例にすぎない。したがって、本明細書の教示を踏まえれば当業者には明らかであるように、ケーブル(16)は、他の実施例では種々の他の構成をとることができる。
上述したように、様々な制御モジュールは、ケーブル(14、16)を介して生検装置(10)に関連して使用できる。事前にプログラムされた様々な機能は、組織試料を採るのを助けるために、そのような制御モジュールに組み込まれてもよい。適切な制御モジュールは、一般に、生検処置中に生検装置(10)を制御及びそれへ動力を供給するように構成される。所定の制御モジュールに適したプログラミングの実施例は、2004年6月22日発行の「Surgical Biopsy System with Remote Control for Selecting an Operational Mode」と題する米国特許第6,752,768号に開示されており、その開示は、本明細書に参照により組み込まれる。
理解されるように、針(20)は一般に、1度の挿入によって患者から複数の組織試料を切断及び収集するように構成される。本実施例の針(20)は、中空の細長いカニューレ(22)及びカニューレ(22)の遠位端に配置された遠位先端部(26)を含む。本実施例の遠位先端部(26)は、概ね尖っていない構成を有すると示されるが、他の実施例で、遠位先端部(26)は、1つ以上の刃または鋭利な面を含む、鋭利な先端として構成され得ることを理解すべきである。以下で更に詳細に記載するように、針(20)が一般に、針(20)の挿入前に患者の組織を貫通するために使用される標的化セットで使用するように構成されているため、このような鋭い先端は一般に、本実施例では不必要である。しかし、他の実施例で、針(20)は、患者に直接貫通するように構成され得ることを理解すべきである。しがたって、針(20)の特定の所望の使用に応じて、針(20)は、鋭い先端または尖っていない先端のいずれかを備えることができる。
遠位先端部(26)の近位に、カニューレ(22)は側面開口部(24)を画定する。側面開口部(24)は一般に、カニューレ(22)の中空内部と連通しており、その結果、側面開口部(24)が、脱出した組織をそれを通って受ける構成になっている。以下で更に詳細に記載するように、カッター(30)は、組織が側面開口部(24)を通って脱出した後に組織試料を切断するために、側面開口部(24)に関連して使用できる。
カッター(30)は、カニューレ(22)の中空内部の中に摺動可能に配置される。カッター(30)は、カッターの遠位端から近位端まで延在する、カッター管腔を画定する。以下で更に詳細に記載するように、カッター(30)は、本体(12)の中の様々な駆動部品によって、側面開口部(24)に対して回転及び移動するように構成される。このカッター(30)の回転及び移動は一般に、組織が側面開口部(24)を通って脱出したときに、組織試料を切断するように構成される。カッター(30)を介する組織試料の切断を促進するために、カッター(30)の遠位端の少なくとも一部を鋭利にすることができる。
カッター(30)に適応するため、カニューレ(22)は、カニューレ(22)を通って長手方向に延在するカッター管腔を含むことができる。図示しないが、いくつかの実施例で、カニューレ(22)は、カッター管腔に対して横方向に配向した、追加の管腔も含み得ることを理解すべきである。このような実施例で、この横管腔は、流体を側面開口部(24)に直接伝達するように構成されている。例えば、いくつかの実施例で、真空は、横管腔を介して側面開口部(24)に伝達され、側面開口部(24)を通って組織を脱出させる、追加の吸引を提供できる。更にまたはあるいは、いくつかの実施例で、大気は、横管腔を介して供給され得る。このような実施例で、大気は、カッター(30)を通って輸送される、組織試料の近位端と遠位端との間の圧力差を提供するのに有益であり得る。いくつかの実施例で、適切な横管腔は、カッター管腔に隣接する、分かれた別個の内腔の形態であり得る。他の実施例で、適切な横管腔は、カニューレ(22)とカッター(30)の間の空間によって単純に画定することができる。更に他の適切な横管腔の構成は、本明細書の教示を踏まえれば、当業者には明らかであろう。
図示されていないが、状況によっては、患者内の針(20)の位置決めを助けるために、標的化アセンブリ及び/または他の装置(複数可)に関連して、針(20)を使用し得ることを理解すべきである。例えば、MRI誘導生検処置の間、標的化カニューレ内に配置されたオブチュレータを含む、標的化セットを使用して、患者内の疑いのある病変の位置を最初に特定することができる。適切な標的化セットは一般に、MRI適合材料から構成されており、その結果、MRIコイルによって発生する高電磁場の存在下で使用できる。したがって、オブチュレータと標的カニューレの組み合わせは、MRI誘導の下で、まず患者内に配置できることを理解すべきである。所望のとおり配置されると、オブチュレータは、標的化カニューレから取り除かれ、標的化カニューレは患者内の所定の位置に留まる。針(20)は、組織試料の採取のために、標的化カニューレを介して患者内に導入されることができる。適切な標的化セット及び関連する定位装置の1つ以上の例は、2015年1月13日発行の「MRI Biopsy Device」と題する米国特許第8,932,233号に記載されており、その開示は本明細書に参照により組み込まれる。
図示しないが、いくつかの実施例で、生検装置(10)は、組織試料ホルダーまたは他の試料管理装置を備え得ることを理解すべきである。前述したように、組織試料はカッター(30)を介して切断され、次いでカッター(30)を通って生検装置(10)の近位部に輸送されることができる。いくつかの実施例で、カッター(30)の近位端は、切断された組織試料を収集するために組織試料ホルダーと連通している。適切な組織試料ホルダーは、様々な形態をとることができる。例えば、いくつかの実施例で、適切な組織試料ホルダーは、組織試料を堆積させ、後でオペレータによって収集することができる、単なる表面であり得る。他の実施例で、適切な組織試料ホルダーは、組織試料の収集のための1つ以上のトレイを含むことができる。このような組織試料ホルダーで、適切なトレイは、組織試料をバルクで保持する、1つのバスケットとして構成することができる。あるいは、このような組織試料ホルダーは、1つ以上の組織試料を保持するように構成された、複数のトレイを含むことができる。複数のトレイを使用する場合、組織試料ホルダーは、カッターに対してトレイを移動させて、どのトレイの中に組織試料が堆積するかを選択的に制御するように構成することができる。適切な組織試料ホルダーの実施例は、2015年1月13日発行の「MRI Biopsy Device」と題する米国特許第8,932,233号、2012年3月15日公開の「Biopsy Device Tissue Sample Holder with Removable Tray」と題する米国特許公開第2012/0065542号、2015年3月3日発行の「Biopsy Device with Motorized Needle Cocking」と題する米国特許第8,968,212号に記載されており、それらの開示は本明細書に参照により組み込まれる。
II.例示的なカッター駆動機構
前述したように、生検装置(10)の様々な内部構成要素は、ケーブル(14)などの回転駆動ケーブルで動力を供給することができる。また、前述したように、この構成は、MRI誘導処置に関連して特に望ましい場合がある。それは、回転駆動ケーブルを使用することで、感度の高いMRI機器(例えば、モータ)と干渉し得る生検システムの構成要素を、最も感度の高いMRI機器から分離するのを可能にするからである。ただし、回転駆動ケーブルを使用する場合は、そのような回転駆動ケーブル内のトルクの変化を減らすか、またはそれを除去することが望ましい場合がある。例えば、回転駆動ケーブルが回転方向を反転させると、対応するトルクの変化により、回転駆動ケーブルが、キンクの発生を変形させる場合がある。更に、特定の状況下で変形が突然起こる可能性があり、回転駆動ケーブルが「鞭を打つように急に動く」か、または所定空間内の周辺で急速かつ予測不可能に動き出したりすることを引き起こす。したがって、一般に、生検処置の間、回転駆動ケーブルの回転方向を変更する必要性を減らすことが望ましい。
前述したように、生検装置(10)の様々な内部構成要素は、ケーブル(14)などの回転駆動ケーブルで動力を供給することができる。また、前述したように、この構成は、MRI誘導処置に関連して特に望ましい場合がある。それは、回転駆動ケーブルを使用することで、感度の高いMRI機器(例えば、モータ)と干渉し得る生検システムの構成要素を、最も感度の高いMRI機器から分離するのを可能にするからである。ただし、回転駆動ケーブルを使用する場合は、そのような回転駆動ケーブル内のトルクの変化を減らすか、またはそれを除去することが望ましい場合がある。例えば、回転駆動ケーブルが回転方向を反転させると、対応するトルクの変化により、回転駆動ケーブルが、キンクの発生を変形させる場合がある。更に、特定の状況下で変形が突然起こる可能性があり、回転駆動ケーブルが「鞭を打つように急に動く」か、または所定空間内の周辺で急速かつ予測不可能に動き出したりすることを引き起こす。したがって、一般に、生検処置の間、回転駆動ケーブルの回転方向を変更する必要性を減らすことが望ましい。
回転駆動ケーブルの回転方向を変更する必要性を低減するために、生検装置(10)の中に容易に組み込むことができる、機構の種々の実施例を以下に説明する。本明細書には多数の異なる機構が記載されているが、本明細書の教示を踏まえれば、様々な代替の機構が当業者には明らかであろうことを理解されたい。
図2〜図6は、生検装置(10)の本体(12)の中に容易に組み込めて、カッター(30)の回転及び移動を駆動できる、例示的なカッター駆動機構(100)を示す。カッター駆動機構(100)は一般に、1つの回転方向のケーブル(14)からの回転入力による、所定の移動パターンを通して、カッター(30)を同時に回転かつ移動させるように構成される。以下で更に詳細に記載するように、カッター(30)の所定の移動パターンは一般に、カッター(30)が1つの方向に連続的に回転し、一方でカッター(30)が最初に遠位に移動し、次に近位に移動することも含む。したがって、この構成の結果として、遠位移動から近位移動するカッター(30)の移動に対して、ケーブル(14)の回転入力を反対の方向にする必要はないことを理解すべきである。
カッター駆動機構(100)は、入力アセンブリ(110)、回転アセンブリ(120)、及び移動アセンブリ(150)を備える。図2で最もよくわかるように、入力アセンブリ(110)は一般に、回転アセンブリ(120)と移動アセンブリ(150)の両方に機械動力を提供するために、ケーブル(14)に連結するように構成される。入力アセンブリ(110)は、ケーブル(14)が入力アセンブリ(110)に選択的に連結するのを可能にするように構成された、回転連結器(112)を含む。図示しないが、回転連結器(112)は、ケーブル(14)の選択的連結を支持する、様々な特徴を含み得ることを理解すべきである。例として、適切な特徴には、歯車、軸受、締結具などを含み得る。
本実施例で、ケーブル(14)は、入力アセンブリ(110)に永久的には取り付けられていないことを理解すべきである。代わりに、ケーブル(14)は、生検装置(10)を使用していないとき、入力アセンブリ(110)から選択的に分離されることができる。いくつかの状況で、この特徴は、可撓性、使いやすさ、及び生検装置(10)の保管の容易さを促進するために望ましい。したがって、この特徴は単に任意であり、いくつかの実施例では、ケーブル(14)が、指示アセンブリ(110)に永久的に連結されていることを理解する必要がある。
入力アセンブリ(110)は、更に回転連結器(112)から遠位に延在する、軸(114)を含む。軸(114)は一般に、以下で更に詳細に記載するように、入力アセンブリ(110)の種々の構成要素にケーブル(14)の回転運動を伝達するように構成される。軸(114)は、移動アクチュエータ(116)と回転アクチュエータ(118)を含む。本実施例で、アクチュエータ(116、118)は、軸(114)と一体化した構造である。しかし、他の実施例で、アクチュエータ(116、118)は軸(114)から分離し、接着結合、機械的締結などの様々な固定技術によって、それに取り付け得ることを理解すべきである。
移動アクチュエータ(116)は一般に、回転アクチュエータ(118)に対して近位に配置され、移動アセンブリ(150)の様々な構成要素と係合するように構成されている。本実施例で、移動アクチュエータ(116)はウォーム歯車として示されている。しかし、以下で詳述するとおり、当業者であれば明らかなように、様々な代替アクチュエータを使用できることが理解されるべきである。
回転アクチュエータ(118)は、軸(114)の遠位端で、移動アクチュエータ(116)に対して遠位に配置される。回転アクチュエータ(118)は一般に、以下で詳述するように、回転アセンブリ(120)の種々の構成要素を係合するように構成される。本実施例で、回転アクチュエータ(118)は、平歯車として示されている。しかし、以下で詳述するとおり、当業者であれば明らかなように、様々な代替アクチュエータを使用できることが理解されるべきである。
回転アセンブリ(120)は、図3で最もよくわかる。示すように、回転アセンブリ(120)は、中間アクチュエータ(122)、嵌合型アクチュエータ(124)、及びカッター駆動器(130)を備える。中間アクチュエータ(122)は一般に、入力アセンブリ(110)の嵌合型アクチュエータ(124)と回転アクチュエータ(118)の両方と係合するように構成されている。本実施例で、中間アクチュエータ(122)は、平歯車として示されている。このように、中間アクチュエータ(122)の平歯車は、軸(114)の回転を嵌合型アクチュエータ(124)に伝達するために、回転アクチュエータ(118)の平歯車と噛み合うように構成される。中間アクチュエータ(122)は、本実施例で平歯車として示されているが、他の実施例で、中間アクチュエータ(122)が、ベルト駆動、チェーン駆動などの様々な形態をとり得ることを理解すべきである。更に、本実施例は、1つの中間アクチュエータ(122)のみを含むように示されるが、他の実施例で、複数の中間アクチュエータ(122)を使用できることを理解すべきである。あるいは、更に他の実施例で、中間アクチュエータ(122)を完全に排除することができ、嵌合型アクチュエータ(124)は、回転アクチュエータ(118)と直接係合できる。
嵌合型アクチュエータ(124)は一般に、軸(114)からカッター駆動器(130)へ回転を提供し、最終的にカッター(30)を回転させるように構成される。本実施例で、嵌合型アクチュエータ(124)は、平歯車として示されている。これにより、嵌合型アクチュエータ(124)の平歯車は、中間アクチュエータ(122)の平歯車と噛み合うように構成される。前述したように、中間アクチュエータ(122)の平歯車は同様に、軸(114)の回転を嵌合型アクチュエータ(124)に伝達するために、回転アクチュエータ(118)の平歯車と噛み合うように構成され、それは、最終的にカッター駆動器(130)によるカッター(30)の回転をもたらす。
嵌合型アクチュエータ(124)は更に、それを通って延在する孔(126)を画定する。孔(126)は一般に、カッター駆動器(130)とカッター(30)の組み合わせを収容するようにサイズ設定され、その結果、嵌合型アクチュエータ(124)が一般にカッター(30)と同軸になる。孔(126)は更に、嵌合型アクチュエータ(124)の回転をカッター駆動器(30)に伝達する一方で、嵌合型アクチュエータ(124)に対してカッター駆動器(30)の少なくともいくらかの移動を可能にする。嵌合型アクチュエータ(124)の回転をカッター駆動器(130)に伝達する一方で、嵌合型アクチュエータ(124)に対するカッター駆動器(130)の移動を可能にする場合、嵌合型アクチュエータ(124)は一般に、カッター駆動器(130)を回転可能に係合する「嵌合型」である。
「嵌合型」という用語は、特定の構造を意味するものとして場合によっては理解され得るが、そのような制限は意図されていないことを理解すべきである。例えば、本実施例で、孔(126)は、概ね六角形の断面形状を画定して、嵌合型アクチュエータ(124)と「嵌合」する。しかし、他の実施例で、様々な代替の形状及び構成を使用できることを理解すべきである。例えば、いくつかの実施例で、孔(126)は、正方形、三角形、楕円形、八角形、または他の適切な断面形状を画定できる。あるいは、他の実施例で、孔(126)は、カッター駆動器(130)の中に含まれる、嵌合チャネルに対応するために、嵌合型アクチュエータ(124)内に含まれる、追加の正方形または長方形の形状を有する円筒形状であり得る。当然、本明細書の教示を踏まえて、当業者には明らかであるように、様々な他の「嵌合」構成を使用できる。
カッター駆動器(130)は、図3及び図4の両方に示されている。以下に詳述するように、カッター駆動器(130)は、生検処置中にカッター(30)を操作するために回転アセンブリ(120)と移動アセンブリ(150)の両方と係合する。カッター駆動器(130)は一般に、カッター(30)にオーバーモールドされている、またはしっかり固定されている。回転アセンブリ(120)を係合するために、カッター駆動器(130)は回転部(132)を含む。回転部(132)は、嵌合型アクチュエータ(124)の孔(126)の六角形状に対応する、概ね六角形の断面形状を画定する。回転部(132)は一般に、カッター(30)の移動範囲に対応する長さまで延在する。いくつかの実施例で、この可動域は一般に、側面開口部(24)の長さに対応するが、他の適切な可動域を使用できる。
以下に詳述するように、カッター駆動器(130)は更に、移動アセンブリ(150)の少なくとも一部を係合するように構成されている。この係合を可能にするために、カッター駆動器(130)は、回転部(132)の遠位に配置された移動部(134)を含む。移動部(134)は、2つの停止部(138)の間に配置された円筒収容器(136)を含む。円筒収容器(136)は、以下に詳述するように、移動アセンブリ(150)の一部を受けるように構成される、概ね円筒状の形状を画定する。本実施例の各停止部(138)は、円筒収容器(136)の両側で、円筒収容器(136)から外向きに延在するフランジとして構成される。以下に詳述するように、両方の停止部(138)の組み合わせは一般に、移動アセンブリ(150)の少なくとも一部がカッター駆動器(130)を介してカッター(30)を移動させるのを可能にするように構成される。
図4は、移動アセンブリ(150)をより詳細に示す。示すように、移動アセンブリ(150)は、移動器(152)、連結器(160)、及びコネクタ(170)を含む。本実施例の移動器(152)は、一般に、側面開口部(24)の長さまたはカッター(30)の移動距離全体に対応する直径を有する、ウォームホイールとして構成される。以下に詳述するように、移動器(152)は一般に、移動アセンブリ(150)の種々の構成要素を介する移動アクチュエータ(116)の回転に応じて、カッター(30)を移動させるように構成される。ウォームホイールとしての本構成で、移動器(152)は、入力アセンブリ(110)の移動アクチュエータ(116)のウォーム歯車と嵌合する。これにより、移動器(152)は、移動アクチュエータ(116)の回転軸に垂直に配向した軸を中心に回転する。以下に詳述するように、これにより、移動器(152)がカッター(30)の移動軸に沿って回転するのが可能になり、それによって移動器(152)がカッター(30)を移動させるのが可能になる。
移動器(152)は、複数の歯を画定する本体(154)、回転孔(156)、及び本体(154)の片面から延在する移動柱(158)を含む。図示しないが、本体(154)が、生検装置(10)の本体(12)の一部内に受けられることを理解すべきである。例えば、いくつかの実施例で、生検装置(10)の本体(12)は、移動器(152)を収容するように構成された円筒形の孔を含む。この構成により、移動器(152)は、移動器の回転軸(152)に対して固定された位置に留まったまま、回転するのが可能になる。移動器(152)の回転を支持するために、回転孔(156)は、ブッシング(180)によって画定される回転柱(192)を受けるように構成される。ハブ(190)は、同様に生検装置(10)の本体(12)内で受けられ得るが、圧縮継手または接着結合により、移動器(152)に固定した回転点を提供する。組み立ての容易性を実現するために、ハブ(190)の回転柱(192)をスナップ嵌めアセンブリとして構成する。本実施例で、回転柱(192)は、各アームに外向き配向された歯を備える、2つの弾性アームを含む。ただし、他の実施例で、代替のスナップ嵌めアセンブリ及び/または機械的締結具を含む、多数の代替の連結を使用できることを理解されたい。
移動器(152)の移動柱(158)は、移動器(152)の本体(154)から横方向に延在する。移動柱(158)は、本体(154)の外径に隣接して配置される。したがって、歯を介した本体(154)の回転ごとに、移動柱(158)は、一般に本体(154)の直径に対応する円形運動パターンによって移動するように構成される。以下に詳述するように、この移動柱(158)の配置は一般に、移動アセンブリ(150)の他の部分に対する移動器(152)の回転を移動運動に転換するように構成されている。
組み立ての容易さを促進するために、本実施例の移動柱(158)は一般に、スナップ嵌め連結として構成される。ほんの一例として、適切なスナップ嵌め連結は、2つの弾性アームを含むことができ、各アームは外向きに配向した歯を有する。他の実施例で、移動柱(158)は、種々の代替の連結特徴を含むことができる。適切な連結特徴は、スナップ嵌めの構成であり得る、または機械的締結具として構成できる。
連結器(160)は、図6で最もよくわかる。示すように、連結器(160)は、半円筒体(162)、及び半円筒体(162)から外向きに延在する移動柱(168)を含む。理解されるように、連結器(160)がコネクタ(170)を介して移動器(152)によって作用されたときに、連結器(160)は一般に、カッター駆動器(130)を介してカッター(30)を移動させるために、カッター駆動器(130)の一部に固定されるように構成される。連結器(160)をカッター駆動器(130)に固定するのを可能にするために、半円筒体(162)は一般に、カッター駆動器(130)の円筒状収容器(136)の外径に対応する半円筒状の孔(164)を画定する。半円筒体(162)は更に、半円筒状の孔(164)に隣接しかつそれと連通する、開口部(166)を画定する。示すように、半円筒状の孔(164)と開口部(166)の組み合わせは、半円筒体(162)を形状で半円筒形より大きくする。この更なる半円筒体(162)の円筒状の拡張により、開口部(166)に隣接する半円筒体(162)の一部がカッター駆動器(130)を保持するのが可能になり、それによって、スナップ嵌め構成を提供する。
連結器(160)の移動柱(168)は、半円筒体(162)から横方向に延在する。本実施例で、半円筒体(162)と移動柱(168)の間にスペーサ(167)が含まれる。スペーサ(167)は一般に、位置合わせのために、移動柱(168)と半円筒体(162)との間に少なくともいくつかの追加の補正距離を提供するように構成される。したがって、いくつかの実施例で、スペーサ(167)は、本明細書の教示を鑑みれば理解されるように、様々な構成要素の配置に応じて様々な長さを有し得ることを理解すべきである。
組み立ての容易さを促進するために、本実施例の移動柱(168)は一般に、スナップ嵌め連結として構成される。ほんの一例として、適切なスナップ嵌め連結は、2つの弾性アームを含むことができ、各アームは外向きに配向した歯を有する。他の実施例で、移動柱(168)は、種々の代替の連結特徴を含むことができる。適切な連結特徴は、スナップ嵌めの構成であり得る、または機械的締結具として構成できる。
コネクタ(170)は一般に、移動器(152)を連結器(160)に機械的に連結するように構成され、それによって、移動器(152)が連結器(160)を操作するのを可能にする。図4で示すように、コネクタ(170)は、2つの収容部(172)の間に延在する連結部(176)を含む。連結部(176)は本実施例でI字型の棒として示されるが、他の実施例で、連結部(176)は種々の形態をとり得ることが理解されるべきである。例えば、いくつかの実施例で、連結部(176)は、円筒形の棒、正方形の棒、長方形の棒、L字型の棒、C字型の棒などとして構成され得る。
収容部(172)は、連結部(176)の両端に配置される。各収容部(172)は、それぞれ移動器(152)または連結器(160)の移動柱(158、168)を受けるためにサイズが設定された孔(174)を含む。特定の移動柱(158、168)が収容部(172)の特定の孔(174)の中に受けられると、各移動柱(158、168)は一般に、回転軸に対して固定されたまま、所定の収容部(172)の中で自由に回転する。以下に詳述するように、この構成により一般に、コネクタ(170)が、移動器(152)と連結器(160)の間で運動を伝達しながら、旋回するのが可能になる。
図7A〜図7Dは、カッター(30)を回転かつ移動させる、カッター駆動機構(100)の例示的な使用を示す。図7Aからわかるように、カッター駆動機構(100)は初期の位置で開始する。初期の位置で、カッター(30)は、側面開口部(24)の近位端に対して収納されている。この位置を達成するために、アクチュエータ(116)は回転し、その結果、移動アセンブリ(150)の移動器(152)が、最も近位に位置する移動柱(158)により配置される。同様に、これは、連結器(160)及びコネクタ(170)を介してカッター駆動器(130)を近位に引っ張り、その結果、カッター(30)は図7Aに示す近位位置に近位に引っ張られる。
図7Bに示すように、カッター(30)を遠位に前進させるために、入力アセンブリ(110)は回転して、その結果、アクチュエータ(118)は反時計回りに回転する(図7Bの可視面に対して)。アクチュエータ(118)が反時計回りに回転すると、中間アクチュエータ(122)が時計回りに回転し、嵌合型アクチュエータ(124)を反時計回りに回転させる。嵌合型アクチュエータ(124)と、カッター駆動器(130)及び嵌合型アクチュエータ(124)の回転部(132)の間の嵌合関係により、カッター(30)は反時計回りに回転する。
同時に、アクチュエータ(118)、中間アクチュエータ(122)及び嵌合型アクチュエータ(124)を介するカッター(30)の回転に対して、カッター(30)は更に、移動アセンブリ(150)の移動器(152)を介して前進する。具体的にはアクチュエータ(116)も同様に、反時計回りに回転する。アクチュエータ(116)の反時計回りの回転により、移動器(152)の時計回りの回転をもたらす(図7Bの可視面に対して)。移動器(152)の回転は、移動柱(158)を横方向及び長手方向に移す。移動柱(158)の長手方向の移動は、コネクタ(170)を介して連結器(160)を遠位に押し出す。コネクタ(170)はそれによって、カッター(30)を遠位に移動させるためにカッター駆動器(130)に作用する。そうして、この動きは、図7Bに示す位置を通って進み、カッター(30)の遠位端が、図7Cに示すように側面開口部(24)の遠位に配置されるまで進む。
前述したように、移動器(152)の移動柱(158)は、コネクタ(170)及び連結器(160)を介してカッター(30)を移動させながら、横方向及び長手方向に移行する。このため、カッター(30)の移動は一般に、軸方向の移動速度が非線形であることを理解する必要がある。例えば、移動器(152)は円形であるので、移動柱(158)は、移動柱(158)が移動器(152)の上部と底部の近くに配置される場合、長手方向または軸方向に比較的速く移動する。反対に、移動柱(158)は、移動柱(158)が移動器(152)の先端部と底部の近くに配置される場合、長手方向または軸方向に比較的ゆっくり移動する。このように、移動柱(158)が移動器(152)によって画定された円形経路を中心に回転する際、移動柱(158)は、移動器(152)の形状に基づいて、最大と最小の軸方向移動速度の間でカッター(30)を駆動する。したがって、カッター(30)の軸方向の移動速度は一般に、x軸上の軸方向の変移とy軸上の軸方向の速度による正弦波形を使用して、図で表すことができる。状況によっては、この可変軸方向の移動速度は、生検装置(10)の摩耗を低減し、オペレータが経験する振動を減らすために望ましい場合がある。使用中、カッター(30)の遅い軸方向の移動は、側面開口部(24)に対して近位に及び遠位に配置されるカッター(30)に対応する。一方、カッター(30)の最速の軸方向の移動は、側面開口部(24)の遠位端と近位端の間の中間位置に配置されるカッター(30)に対応する。
図7Cに示すカッター(30)の遠位位置は、カッター(30)が組織試料を切断した位置に対応していることを理解すべきである。切断された組織試料のカッター(30)を介する輸送を促進するために、いくつかの実施例で、カッター駆動機構(100)は所定の期間停止して、カッター(30)を介する組織試料の輸送を最適化し得る。他の実施例で、カッター(30)は、近位に引っ込めるのをすぐに開始できる。カッター駆動機構(100)が一時停止するか否かにかかわらず、ある所定の点で、カッター(30)を近位に引っ込めて、別の組織試料を切断するのが望ましい場合がある。カッター(30)を近位に引っ込めるために、カッター駆動機構(100)の回転は前述のように継続する。これにより、移動器(152)は図7Dに示すように回転し続ける。再び、移動器(152)の回転は、移動柱(158)を横方向及び長手方向に移行する。移動柱(158)の長手方向の移動は、コネクタ(170)を介して、今度は連結器(160)を近位に引っ張る。コネクタ(170)はそれによって、カッター(30)を近位に移動させるためにカッター駆動器(130)に作用する。この回転は、移動器(152)が図7Aに示す位置に戻るまで続く。
カッター(30)は、アクチュエータ(116、118)の回転方向を反転させることで引っ込めることができるが、いくつかの実施例で、アクチュエータ(116、118)は単一の回転方向に回転させることが望ましい。例えば、前述のように、アクチュエータ(116、118)は、回転駆動ケーブルとして構成することができるケーブル(14)によって駆動される。したがって、ケーブル(14)内の急激なトルク変化に伴うケーブルホイップまたは他の現象の発生を低減するために、ケーブル(14)により単一方向に回転を提供することが望ましい場合がある。更に、本明細書に記載の使用はアクチュエータ(116、118)の反時計回りの回転を伴うが、他の使用では、アクチュエータ(116、118)が時計回り方向に容易に回転し、カッター(30)の同じ移動パターンを達成し得ることを理解すべきである。
III.スプール駆動を備えた、例示的な代替のカッター駆動機構
図8〜図12は、生検装置(10)の本体(12)の中に容易に組み込めて、カッター(30)の回転及び移動を駆動できる、例示的な代替のカッター駆動機構(200)を示す。カッター駆動機構(200)は一般に、1つの回転方向のケーブル(14)からの回転入力による、所定の移動パターンを通して、カッター(30)を同時に回転かつ移動させるように構成される。以下で更に詳細に記載するように、カッター(30)の所定の移動パターンは一般に、カッター(30)が1つの方向に連続的に回転し、一方でカッター(30)が最初に遠位に移動し、次に近位に移動することも含む。したがって、この構成の結果として、遠位移動から近位移動するカッター(30)の移動に対して、ケーブル(14)の回転入力を反対の方向にする必要はないことを理解すべきである。
図8〜図12は、生検装置(10)の本体(12)の中に容易に組み込めて、カッター(30)の回転及び移動を駆動できる、例示的な代替のカッター駆動機構(200)を示す。カッター駆動機構(200)は一般に、1つの回転方向のケーブル(14)からの回転入力による、所定の移動パターンを通して、カッター(30)を同時に回転かつ移動させるように構成される。以下で更に詳細に記載するように、カッター(30)の所定の移動パターンは一般に、カッター(30)が1つの方向に連続的に回転し、一方でカッター(30)が最初に遠位に移動し、次に近位に移動することも含む。したがって、この構成の結果として、遠位移動から近位移動するカッター(30)の移動に対して、ケーブル(14)の回転入力を反対の方向にする必要はないことを理解すべきである。
カッター駆動機構(200)は、入力アセンブリ(210)、回転アセンブリ(220)、及び移動アセンブリ(250)を備える。図9で最もよくわかるように、入力アセンブリ(210)は一般に、回転アセンブリ(220)と移動アセンブリ(250)の両方に機械動力を提供するために、ケーブル(14)に連結するように構成される。図示しないが、いくつかの実施例で、入力アセンブリ(210)は、ケーブル(14)が選択的に入力アセンブリ(210)と連結するのを可能にするように構成される、前述の回転連結器(112)に類似した回転連結器を含み得ることを理解すべきである。回転連結器(112)と同様に、適切な回転連結器は、ケーブル(14)の選択的連結を支持する、様々な特徴を含み得ることを理解すべきである。例として、適切な特徴には、歯車、軸受、締結具などを含み得る。
本実施例で、ケーブル(14)は、入力アセンブリ(210)に永久的には取り付けられていないことを理解すべきである。代わりに、ケーブル(14)は、生検装置(10)を使用していないとき、入力アセンブリ(210)から選択的に分離されることができる。いくつかの状況で、この特徴は、可撓性、使いやすさ、及び生検装置(10)の保管の容易さを促進するために望ましい。したがって、この特徴は単に任意であり、いくつかの実施例では、ケーブル(14)が、指示アセンブリ(210)に永久的に連結されていることを理解する必要がある。
入力アセンブリ(210)は更に、ケーブル(14)から遠位に延在する駆動器(214)を含む。駆動器(214)は一般に、下記に詳細に記載するように、入力アセンブリ(210)の種々の構成要素にケーブル(14)の回転運動を移行するように構成される。駆動器(214)は、移動アクチュエータ(216)及び回転アクチュエータ(218)を含む。本実施例で、アクチュエータ(216、218)は駆動器(214)と一体化した構造である。しかし、他の実施例で、アクチュエータ(216、218)は、駆動器(214)から分離し、接着結合、機械的締結などの様々な固定技術によって、それに取り付け得ることを理解すべきである。
移動アクチュエータ(216)は一般に、回転アクチュエータ(218)に対して近位に配置され、移動アセンブリ(250)の様々な構成要素と係合するように構成されている。本実施例で、移動アクチュエータ(216)が平歯車として示されている。しかし、以下で詳述するとおり、当業者であれば明らかなように、様々な代替アクチュエータを使用できることが理解されるべきである。
回転アクチュエータ(218)は、駆動器(214)の近位端で、移動アクチュエータ(216)に対して遠位に配置される。回転アクチュエータ(218)は一般に、以下で詳述するように、回転アセンブリ(220)の種々の構成要素を係合するように構成される。本実施例で、回転アクチュエータ(218)は、平歯車として示され、移動アクチュエータ(216)のピッチ直径に対して大きなピッチ直径を画定する。移動アクチュエータ(216)と移動アクチュエータ(216)の異なるピッチ直径は、回転アセンブリ(220)及び/または移動アセンブリ(250)に異なる動力を提供できる。例えば、本実施例で、回転アクチュエータ(218)の比較的大きなピッチ直径は、少ない動力を提供するが、速度は速い。同様に、移動アクチュエータ(216)の比較的小さなピッチ直径は、速度は遅いが、大きな動力を提供する。しかし、以下で詳述するとおり、当業者であれば明らかなように、様々な代替アクチュエータを使用できることが理解されるべきである。
回転アセンブリ(220)は、図9で最もよくわかる。示すように、回転アセンブリ(220)は、嵌合型アクチュエータ(224)及びカッター駆動器(230)を備える。嵌合型アクチュエータ(224)は一般に、駆動器(214)からカッター駆動器(230)へ回転を提供し、最終的にカッター(30)を回転させるように構成される。本実施例で、嵌合型アクチュエータ(224)は、回転アクチュエータ(218)と直接嵌合する、平歯車として示される。嵌合型アクチュエータ(224)は、本実施例で、回転アクチュエータ(218)と直接嵌合するが、他の実施例で、回転アセンブリ(220)は、前述した中間アクチュエータ(122)に類似した1つ以上の中間アクチュエータ、または歯車を含み得ることを理解すべきである。
嵌合型アクチュエータ(224)は更に、それを通って延在する孔(226)を画定する。孔(226)は一般に、カッター駆動器(230)とカッター(30)の組み合わせを収容するようにサイズ設定され、その結果、嵌合型アクチュエータ(224)は一般にカッター(30)と同軸になる。孔(226)は更に、嵌合型アクチュエータ(224)の回転をカッター駆動器(30)に伝達する一方で、嵌合型アクチュエータ(224)に対してカッター駆動器(30)の少なくともいくらかの移動を可能にする。嵌合型アクチュエータ(224)の回転をカッター駆動器(230)に伝達する一方で、嵌合型アクチュエータ(224)に対するカッター駆動器(230)の移動を可能にする場合、嵌合型アクチュエータ(224)は一般に、カッター駆動器(230)を回転可能に係合する「嵌合型」である。
「嵌合型」という用語は、特定の構造を意味するものとして場合によっては理解され得るが、そのような制限は意図されていないことを理解すべきである。例えば、本実施例で、孔(226)は、概ね六角形の断面形状を画定して、嵌合型アクチュエータ(224)と「嵌合」する。しかし、他の実施例で、様々な代替の形状及び構成を使用できることを理解すべきである。例えば、いくつかの実施例で、孔(226)は、正方形、三角形、楕円形、八角形、または他の適切な断面形状を画定できる。あるいは、他の実施例で、孔(226)は、カッター駆動器(230)の中に含まれる、嵌合チャネルに対応するために、嵌合型アクチュエータ(224)内に含まれる、追加の正方形または長方形の形状を有する円筒形状であり得る。当然、本明細書の教示を踏まえて、当業者には明らかであるように、様々な他の「嵌合」構成を使用できる。
カッター駆動器(230)は図9で最もよくわかる。以下に詳述するように、カッター駆動器(230)は、生検処置中にカッター(30)を操作するために回転アセンブリ(220)と移動アセンブリ(250)の両方と係合する。カッター駆動器(230)は一般に、カッター(30)にオーバーモールドされている、またはしっかり固定されている。回転アセンブリ(220)を係合するために、カッター駆動器(230)は回転部(232)を含む。回転部(232)は、嵌合型アクチュエータ(224)の孔(226)の六角形状に対応する、概ね六角形の断面形状を画定する。回転部(232)は一般に、カッター(30)の移動範囲に対応する長さまで延在する。いくつかの実施例で、この可動域は一般に、側面開口部(24)の長さに対応するが、他の適切な可動域を使用できる。
以下に詳述するように、カッター駆動器(230)は更に、移動アセンブリ(250)の少なくとも一部を係合するように構成されている。この係合を可能にするために、カッター駆動器(230)は、回転部(232)の遠位に配置された移動部(234)を含む。移動部(234)は、2つの停止部(238)の間に配置された円筒収容器(236)を含む。円筒収容器(236)は、以下に詳述するように、移動アセンブリ(250)の一部を受けるように構成される、概ね円筒状の形状を画定する。本実施例の各停止部(238)は、円筒収容器(236)の両側で、円筒収容器(236)から外向きに延在するフランジとして構成される。以下に詳述するように、両方の停止部(238)の組み合わせは一般に、移動アセンブリ(250)の少なくとも一部がカッター駆動器(230)を介してカッター(30)を移動させるのを可能にするように構成される。
図9〜図12は、移動アセンブリ(250)をより詳細に示す。示すように、移動アセンブリ(250)は一般に、移動器(252)、連結器(260)、及び走行器(270)を含む、横方向スプールシステムとして構成される。本実施例の移動器(252)は、自己反転ねじとして構成される。以下に詳述するように、移動器(252)は一般に、移動アセンブリ(250)の種々の構成要素を介する移動アクチュエータ(216)の回転に応じて、カッター(30)を移動させるように構成される。自己反転ねじとしての本構成で、移動器(252)はねじ切りされて、その結果、走行器(270)が、ねじ筋に係合して遠位に移動し、そうして移動器(252)が、連続的に単一方向に回転する一方で、近位の移動に切り替えることができる。以下に詳述するように、この走行器(270)の運動は、容易にカッター(30)に移行され、それによりカッター(30)の移動をもたらす。
図10で最もよくわかるように、移動器(252)は、その中に複数のねじ筋(254)を画定する。ねじ筋(254)は、移動器(252)の表面に沿って2つの互いに噛み合う駆動経路を提供するために、対称的な交差パターンで配置される。以下に詳述するように、ねじ筋(254)は、走行器(270)の一部を受けて、移動器(252)の回転を介して、走行器(270)を近位及び遠位に移動させるように構成される。以下で更に詳細に説明するように、ねじ筋(254)は一般に、走行器(270)が移動器(252)の近位端及び遠位端に達したとき、走行器(270)の移動する方向を自動的に切り替え、移動器(252)は単一方向に連続的に回転するように構成される。
図9に戻ると、移動器(252)は、回転部材(280)と中間アクチュエータ(288)によって、入力アセンブリ(210)に連結される。回転部材(280)は、軸(282)、及び軸(282)にしっかり固定した歯車(284)を備える。軸(282)は一般に中実であり、移動器(252)の孔の中に受けられるように構成される。本実施例で、軸(282)は移動器(252)にしっかり固定され、その結果、軸(282)の回転が対応する移動器(252)の回転をもたらす。移動器(252)への軸(282)の固定は、圧縮嵌合、接着結合などの様々な適切な方法によって達成できることを理解する必要がある。更にまたはあるいは、軸(282)は、軸(282)と移動器(252)の間の回転滑りを避けるために嵌合加工され得る。
回転部材(280)の歯車(284)は、軸(282)の近位端にしっかり固定される。したがって、歯車(284)の回転が、軸(282)の対応する回転をもたらすことを理解すべきである。本実施例の歯車(284)は、平歯車として構成されているが、様々な代替の構成を使用できる。以下に詳細に説明するように、歯車(284)は、中間アクチュエータ(286)と嵌合して、入力アセンブリ(210)から移動器(252)に回転を移行するように構成される。
中間アクチュエータ(286)は、近位歯車(288)及び遠位歯車(290)を含む。両方の歯車(288、290)は、本実施例では平歯車として構成されるが、様々な代替の構成を使用してもよい。近位歯車(288)は一般に、入力アセンブリ(210)の移動アクチュエータ(216)と噛み合うように構成され、遠位歯車(290)は一般に、回転部材(280)の歯車(284)と噛み合うように構成される。移動器(252)の回転に対して所望の歯車比を得るために、近位歯車(288)は一般に、遠位歯車(290)のピッチ直径に対してより大きなピッチ直径を有する。理解されるように、この構成は一般に、比較的遅い速度で回転する(嵌合型アクチュエータ(224)に対して)が、比較的高い動力を備える、移動器(252)をもたらす。
連結器(260)は、図11及び図12で最もよくわかる。示すように、連結器(260)は半円筒体(262)、及び半円筒体(262)から下方に延在する収容孔(268)を含む。理解されるように、連結器(260)が走行器(270)を介して移動器(252)によって作用されたときに、連結器(260)は一般に、カッター駆動器(230)を介してカッター(30)を移動させるために、カッター駆動器(230)の一部に固定されるように構成される。連結器(260)をカッター駆動器(230)に固定するのを可能にするために、半円筒体(262)は一般に、カッター駆動器(230)の円筒状収容器(236)の外径に対応する半円筒状の孔(264)を画定する。半円筒体(262)は更に、半円筒状の孔(264)に隣接しかつそれと連通する、開口部(266)を画定する。示すように、半円筒状の孔(264)と開口部(266)の組み合わせは、半円筒体(262)の形状を半円筒形より大きくする。この更なる半円筒体(262)の円筒状の拡張により、開口部(266)に隣接する半円筒体(262)の一部がカッター駆動器(230)を保持するのが可能になり、それによって、スナップ嵌め構成を提供する。
連結器(260)の収容孔(268)は、半円筒体(262)を通って下方及び横方向に延在する。収容孔(268)は一般に、連結器(260)を介して走行器(270)のカッター駆動器(230)への連結を可能にするために、走行器(270)の少なくとも一部を受けるように構成される。本実施例に、半円筒体(262)から離れて延在する円筒状スペーサ(267)が含まれており、その結果、スペーサ(267)は収容孔(268)の少なくとも一部を画定する。スペーサ(267)は一般に、位置合わせのために、収容孔(268)の端と半円筒体(262)の間に少なくともいくらかの追加の補正距離を提供するように構成される。したがって、いくつかの実施例で、スペーサ(267)は、本明細書の教示を鑑みれば理解されるように、様々な構成要素の配置に応じて様々な長さを有し得ることを理解すべきである。
走行器(270)は一般に、移動器(252)を連結器(260)に機械的に連結するように構成され、それによって、移動器(252)が連結器(260)を操作するのを可能にする。図9及び図12でわかるように、走行器(270)は、一方向に延在する円筒状凸部(274)、及び反対方向に延在する係合歯(276)を備える、円筒状基部(272)を含む。円筒凸部(274)は一般に、連結器(260)の収容孔(268)の中に受けるように構成される。以下で更に詳細に記載するように、収容孔(268)は一般に、円筒状凸部(274)が収容孔(268)の中に収容されたとき、収容孔(268)によって画定される軸に対する円筒状凸部(274)の横方向の移動を制限するように構成される。しかし、いくつかの実施例で、収容孔(268)は、移動器(252)と走行器(270)の位置合わせを向上させるために、円筒状凸部(274)の少なくともいくらかの回転運動を可能にし得ることを理解すべきである。
図12で最もよくわかるように、係合歯(276)は、概ねひし形状の断面を画定する円筒状基部(272)から延在する。このひし形状は一般に、係合歯(276)が、移動器(252)のねじ筋(254)内に乗るのを可能にするように構成されている。以下で更に詳細に記載するように、係合歯(276)の特定の部分は、移動器(252)に対する走行器(270)の移動を容易にするために、ねじ筋(254)に係合するように構成される。係合歯(276)は、更に湾曲端部(278)を画定する。湾曲端部(278)の形状は一般に、移動器(252)の小さい直径(例えば、ねじ筋(254)の低い箇所の直径)とほぼ同等の直径を有する、半円筒形であるこの形状は一般に、係合歯(276)が移動器(252)のねじ筋(254)内に乗る際に、移動器(252)の回転を促進するように構成される。
図13A〜図14Fは、カッター(30)を回転及び移動させる、カッター駆動機構(200)の例示的な使用を示す。図13Aからわかるように、カッター駆動機構(200)は初期の位置で開始する。初期の位置で、カッター(30)は、側面開口部(24)の近位端に対して収納されている。この位置を達成するために、移動アクチュエータ(216)を回転させて、その結果、移動アセンブリ(250)の移動器(252)も回転する。一方、走行器(270)の係合歯(276)は、移動器(252)のねじ筋(254)内に乗る。これは、図13Aに示す位置に対して、係合歯(276)を近位に駆動する。同様に、これは、連結器(260)及び走行器(270)を介してカッター駆動器(230)を近位に引っ張り、その結果、カッター(30)は図13Aに示す近位位置に近位に引っ張られる。移動器(252)は一般に、本明細書に記載のカッター(30)作動シーケンスを通して係合歯(276)を駆動するために、任意の方向(例えば、反時計回り、時計回り)に回転させ得ることを理解すべきである。しかし、図13Aに示す近位位置に係合歯(276)を最初に配置するためには、特定の方向に移動器(252)を回転させる必要があり得る(例えば、係合歯(276)が、移動器(252)の長さに沿って中間位置に最初に配置される場合)。これは、移動器(252)のねじ筋(254)が、2つの異なる駆動経路を提供しており、係合歯(276)がねじ筋(254)の特定の駆動経路に配向されると、特定の方向に係合歯(276)の移動を作成するために、特定の方向の移動器(252)の回転が必要になる場合があるためである。
カッター(30)を遠位に前進させるために、図13Bに示すように、入力アセンブリ(210)は回転して、移動アクチュエータ(216)と回転アクチュエータ(218)の両方を回転させる。移動アクチュエータ(216)の回転は、回転部材(280)及び中間アクチュエータ(286)を介して移動器(252)を回転させる。移動器(252)の回転は、ねじ筋(254)と係合歯(276)の間の係合を介して走行器(270)を遠位に移動させる。走行器(270)の遠位への移動は同様に、連結器(260)を移動させて、カッター駆動器(230)とカッター(30)を移動させる。移動器(252)は、反時計回りの方向に(図13Bに示す、移動器(252)の遠位面に対して)回転しているものとして本使用で示されているが、他の使用で、移動器(252)が逆の時計回り方向に回転し得ることを理解すべきである。前述のように、ねじ筋(254)は2つの対称的な駆動経路で構成されており、それは、移動器(252)が、単一方向に連続的に回転しながら、走行器(270)を近位及び遠位に駆動するのを可能にする。この構成の結果として、移動器(252)はどちらの回転方向でも動作できる。しかし、走行器(270)の係合歯(276)がねじ筋(254)の特定の駆動経路と係合すると、移動器(252)の回転の逆転は、走行器(270)の移動方向の逆転をもたらすことを理解すべきである。
移動アクチュエータ(216)が回転すると、回転アクチュエータ(218)も回転する。回転アクチュエータ(218)は嵌合型アクチュエータ(224)と直接嵌合するので、これにより、嵌合型アクチュエータ(224)の直接の回転が生じる。したがって、嵌合型アクチュエータ(224)は、回転アクチュエータ(218)が回転する際に回転する。嵌合型アクチュエータ(224)とカッター駆動器(230)の間の嵌合関係は、カッター駆動器(230)が移動アセンブリ(250)によって移動する場合でも、カッター駆動器(230)の回転をもたらす。そうしてカッター(30)は、嵌合型アクチュエータ(224)によって、回転カッター駆動器(230)を介して回転する。
回転アセンブリ(220)及び移動アセンブリ(250)は、カッター(30)が図13Cに示す位置に達するまで、カッター(30)の同時の回転及び移動を駆動し続ける。本使用で、カッター(30)のこの遠位の移動は、側面開口部(24)に受けた組織がカッター(30)を使用して切断される、切断工程に対応する。
切断工程の完了時に、入力アセンブリ(210)は、カッター(30)の回転と移動を停止するために、停止し得る。このような停止は、単に一時的なものであり得る。あるいは、入力アセンブリ(210)は、図13Cに示す遠位位置に達すると、回転を続け得る。いずれにせよ、カッター(30)が図13Cに示す遠位に達した後、図13Aに示す近位位置にカッター(30)を引っ込めて、側面開口部(24)内の別の組織試料の受け取りに備えるのが望ましい場合がある。
カッター(30)を引っ込めるには、走行器(270)の移動方向を逆にする必要がある。走行器の移動方向(270)を反転させる流れを、図14A〜図14Fに示す。特に、図14A及び図14Bは、係合歯(276)が逆転箇所に近づく際の、係合歯(276)の進行を示す。示すように、係合歯(276)は一般に、ねじ筋(254)の遠位面に沿って滑ることによって移動する。ねじ筋(254)に対する係合歯(276)の作用角度により、移動器(252)が、ねじ筋(254)によって画定された二重駆動経路に適応するように存在する、ねじ筋(254)の間隙の間に係合歯(276)を渡すのが可能になる。
係合歯(276)が図14C及び図14Dに示す移動箇所に達するまで、係合歯(276)は、ねじ筋(254)の遠位面に沿って滑り続ける。示すように、移行箇所で、係合歯(276)は、ねじ筋(254)の遠位面での滑りから、ねじ筋(254)の近位面での滑りに移行する。ねじ筋(254)の近位面に入ると、係合歯(276)は、遠位ではなく近位で移動を開始する。図示しないが、いくつかの実施例で、係合歯(276)は更に、連結器(260)の半円筒状の孔(264)の軸に対してもわずかに回転することができ、その結果、係合歯(276)の作用角度が、ねじ筋(254)の近位面の角度と一致することを理解すべきである。係合歯(276)が移行箇所を過ぎると、図14E及び14Fに示すように、ねじ筋(254)の近位面は係合歯(276)を近位に押し、そこで、係合歯(276)はねじ筋(254)の各間隙の間を通過する。係合歯(276)(及び、連結器(260)及び走行器(270)を介したカッター(30))の近位の移動は、カッター(30)が図13Aに示す近位位置に戻されるまで、継続できる。
係合歯(276)の移行箇所は、カッター(30)の遠位位置に関連して本明細書に記載されているが、カッター(30)の近位位置に関連して実質的に同じ移行が起こり得ることは理解されるべきである。したがって、カッター(30)が近接位置に到達すると、カッター(30)の移動方向が自動的に移り、切断サイクルを再開する。前述の切断サイクルは、入力アセンブリ(210)の回転方向を反転させることなく、無期限に繰り返すことができる。前述したように、入力アセンブリ(210)を反転させない、カッター(30)の移動は、ケーブル(14)に不要なトルクを加えることを避けるために特定の状況で望ましい。
IV.トグル歯車を備えた例示的な代替のカッター駆動機構
図15〜図17は、生検装置(10)の本体(12)の中に容易に組み込めて、カッター(30)の回転及び移動を駆動できる、例示的な代替のカッター駆動機構(300)を示す。カッター駆動機構(300)は一般に、1つの回転方向のケーブル(14)からの回転入力による、所定の移動パターンを通して、カッター(30)を同時に回転かつ移動させるように構成される。以下で更に詳細に記載するように、カッター(30)の所定の移動パターンは一般に、カッター(30)が1つの方向に連続的に回転し、一方でカッター(30)が最初に遠位に移動し、次に近位に移動することも含む。したがって、この構成の結果として、遠位移動から近位移動するカッター(30)の移動に対して、ケーブル(14)の回転入力を反対の方向にする必要はないことを理解されたい。
図15〜図17は、生検装置(10)の本体(12)の中に容易に組み込めて、カッター(30)の回転及び移動を駆動できる、例示的な代替のカッター駆動機構(300)を示す。カッター駆動機構(300)は一般に、1つの回転方向のケーブル(14)からの回転入力による、所定の移動パターンを通して、カッター(30)を同時に回転かつ移動させるように構成される。以下で更に詳細に記載するように、カッター(30)の所定の移動パターンは一般に、カッター(30)が1つの方向に連続的に回転し、一方でカッター(30)が最初に遠位に移動し、次に近位に移動することも含む。したがって、この構成の結果として、遠位移動から近位移動するカッター(30)の移動に対して、ケーブル(14)の回転入力を反対の方向にする必要はないことを理解されたい。
カッター駆動機構(300)は、入力アセンブリ(310)、回転アセンブリ(320)、及び移動アセンブリ(350)を備える。図15で最もよくわかるように、入力アセンブリ(310)は一般に、回転アセンブリ(320)と移動アセンブリ(350)の両方に機械動力を提供するために、ケーブル(14)に連結するように構成される。図示しないが、いくつかの実施例で、入力アセンブリ(310)は、ケーブル(14)が選択的に入力アセンブリ(310)と連結するのを可能にするように構成される、前述の回転連結器(112)に類似した回転連結器を含み得ることを理解すべきである。回転連結器(112)と同様に、適切な回転連結器は、ケーブル(14)の選択的連結を支持する、様々な特徴を含み得ることを理解すべきである。例として、適切な特徴には、ギア、軸受、締結具などを含み得る。
本実施例で、ケーブル(14)は、入力アセンブリ(310)に永久的には取り付けられていないことを理解すべきである。代わりに、ケーブル(14)は、生検装置(10)を使用していないとき、入力アセンブリ(310)から選択的に分離されることができる。いくつかの状況で、この特徴は、可撓性、使いやすさ、及び生検装置(10)の保管の容易さを促進するために望ましい。したがって、この特徴は単に任意であり、いくつかの実施例では、ケーブル(14)が、指示アセンブリ(310)に永久的に連結されていることを理解する必要がある。
入力アセンブリ(310)は更に、ケーブル(14)から遠位に延在する駆動器(314)を含む。駆動器(314)は一般に、下記に詳細に記載するように、入力アセンブリ(310)の種々の構成要素にケーブル(14)の回転運動を移行するように構成される。駆動器(314)は、回転アクチュエータ(318)に固定されており、それは、駆動器(314)によって回転する。本実施例で、回転アクチュエータ(318)が駆動器(314)により回転するように、回転アクチュエータ(318)は駆動器(314)にしっかり固定されている。しかし、他の実施例で、回転アクチュエータ(318)は、駆動器(314)から分離し、接着結合、機械的締結などの様々な固定技術によって、それに取り付け得ることを理解すべきである。
回転アクチュエータ(318)は、駆動器(314)の遠位端で、ケーブル(14)に対して遠位に配置される。回転アクチュエータ(318)は一般に、以下で詳述するように、回転アセンブリ(320)の種々の構成要素と係合するように構成される。本実施例で、回転アクチュエータ(318)は、平歯車として示されている。しかし、以下で詳述するとおり、当業者であれば明らかなように、様々な代替アクチュエータを使用できることが理解されるべきである。
回転アセンブリ(320)は、図16で最もよくわかる。示すように、回転アセンブリ(320)は、嵌合型アクチュエータ(324)、ギアボックスアセンブリ(360)、及びカッター駆動器(330)を備える。嵌合型アクチュエータ(324)は一般に、駆動器(314)からカッター駆動器(330)へ回転を提供し、最終的にカッター(30)を回転させるように構成される。本実施例で、嵌合型アクチュエータ(324)は、回転アクチュエータ(318)と間接的に嵌合する、平歯車として示される。嵌合型アクチュエータ(324)は、本実施例で、ギアボックスアセンブリ(360)と直接嵌合するが、他の実施例で、回転アセンブリ(320)は、嵌合型アクチュエータ(324)とギアボックスアセンブリ(360)の間に配置された、前述した中間アクチュエータ(122)に類似した1つ以上の中間アクチュエータ、または歯車を含み得ることを理解すべきである。
嵌合型アクチュエータ(324)は更に、それを通って延在する孔(326)を画定する。孔(326)は一般に、カッター駆動器(330)とカッター(30)の組み合わせを収容するようにサイズ設定され、その結果、嵌合型アクチュエータ(324)は一般にカッター(30)と同軸になる。孔(326)は更に、嵌合型アクチュエータ(324)の回転をカッター駆動器(30)に伝達する一方で、嵌合型アクチュエータ(324)に対してカッター駆動器(30)の少なくともいくらかの移動を可能にする。嵌合型アクチュエータ(324)の回転をカッター駆動器(330)に伝達する一方で、嵌合型アクチュエータ(324)に対するカッター駆動器(330)の移動を可能にする場合、嵌合型アクチュエータ(324)は一般に、カッター駆動器(330)を回転可能に係合する「嵌合型」である。
「嵌合型」という用語は、特定の構造を意味するとして場合によっては理解され得るが、そのような制限は意図されていないことを理解すべきである。例えば、本実施例で、孔(326)は、概ね六角形の断面形状を画定して、嵌合型アクチュエータ(324)と「嵌合」する。しかし、他の実施例で、様々な代替の形状及び構成を使用できることを理解すべきである。例えば、いくつかの実施例で、孔(326)は、正方形、三角形、楕円形、八角形、または他の適切な断面形状を画定できる。あるいは、他の実施例で、孔(326)は、カッター駆動器(330)の中に含まれる、嵌合チャネルに対応するために、嵌合型アクチュエータ(324)内に含まれる、追加の正方形または長方形の形状を有する円筒形状であり得る。当然、本明細書の教示を踏まえて、当業者には明らかであるように、様々な他の「嵌合」構成を使用することができる。
カッター駆動器(330)は、図16で最もよくわかる。以下に詳述するように、カッター駆動器(330)は、生検処置中にカッター(30)を操作するために回転アセンブリ(320)と移動アセンブリ(350)の両方と係合する。カッター駆動器(330)は一般に、カッター(30)にオーバーモールドされている、またはしっかり固定されている。回転アセンブリ(320)を係合するために、カッター駆動器(330)は回転部(332)を含む。回転部(332)は、嵌合型アクチュエータ(324)の孔(326)の六角形状に対応する、概ね六角形の断面形状を画定する。回転部(332)は一般に、カッター(30)の移動範囲に対応する長さまで延在する。いくつかの実施例で、この可動域は一般に、側面開口部(24)の長さに対応するが、他の適切な可動域を使用できる。
以下に詳述するように、カッター駆動器(330)は更に、移動アセンブリ(350)の少なくとも一部を係合するように構成されている。この係合を可能にするために、カッター駆動器(330)は、回転部(332)の遠位に配置された移動部(334)を含む。移動部(334)は、ゼロピッチ領域(338)の近位に配置された、ねじ筋(336)を含む。ねじ筋(336)は一般に、以下で更に詳細に記載するように、移動アセンブリ(350)の対応する構成要素と嵌合するように構成される。いくつかの実施例で、ゼロピッチ領域(338)は、カッター(30)の対応する移動がなくても、カッター(30)の少なくともいくらかの回転を提供するために使用できる。
図16は、移動アセンブリ(350)をより詳細に示す。示すように、移動アセンブリ(350)は一般に、トグル歯車システムとして構成され、カッター駆動器(330)のねじ筋(336)と係合するように構成された移動器(352)を含む。本実施例の移動器(352)は一般に、ナットとして構成される。例えば、移動器(352)は、正方形状の保持部(354)、及び内部のねじ筋(358)を備える細長い円筒収容器(356)を含む。保持部(354)は、本体(12)の一部での収容のために構成される。保持部(354)の正方形状により、本体(12)が、カッター(30)及びカッター駆動器(330)に対して固定された位置に移動器(352)を保持するのが可能になる。収容器(356)は、その中に同軸にカッター駆動器(330)を受けるように構成される。以下で更に詳細に記載するように、収容器(356)の中にカッター駆動器(330)を収容することにより、収容器(356)の内部のねじ筋(358)が、カッター駆動器(330)のねじ筋(336)と係合し、それによって、カッター駆動器(330)の回転に応じてカッター駆動器(330)を移動させるのが可能になる。
ギアボックスアセンブリ(360)は、図16及び図17で示されることができる。示すように、ギアボックスアセンブリ(360)は、外部ハウジング(362)、及び外部ハウジング(362)の中空内部(364)の中に収容した複数の歯車(368、370、372)を含む。外部ハウジング(362)は、概ね三角形の形状を画定する。外部ハウジング(362)の三角形の頂点で、収容孔(366)は、外部ハウジング(362)を通って延在する。収容孔(366)は一般に、嵌合型アクチュエータ(324)の少なくとも一部を受けて、外部ハウジング(352)の中に嵌合型アクチュエータ(324)を保持するようにサイズ設定される。収容孔(366)は、カッター駆動器(330)とカッター(30)の組み合わせが外部ハウジング(362)を通過できるように、更にサイズ設定される。
3つの歯車(368、370、372)は、外部ハウジング(352)内に配置される。特に、歯車(368、370、372)は、第1段階回転歯車(368)、第2段階回転歯車(370)、及び反転歯車(372)を含む。以下で更に詳細に記載するように、各回転歯車(368、370)は一般に、生検処置中の異なる段階で嵌合型アクチュエータ(324)と噛み合うように構成され、嵌合型アクチュエータ(324)の回転方向を選択的に制御する。理解されるように、嵌合型アクチュエータ(324)の回転方向に対するこのような選択的制御は、カッター(30)の移動方向を切り替えるために望ましい場合がある。
第1段階回転歯車(368)は、第2段回転歯車(370)とは独立して、回転アクチュエータ(318)及び嵌合型アクチュエータ(324)の両方と噛み合うように構成される、平歯車として構成される。第2段階回転歯車(368)は同様に、嵌合型アクチュエータ(324)と噛み合うように構成される、平歯車として構成される。しかし、第1段階回転歯車(368)とは異なり、第2段階回転歯車(370)は、反転歯車(372)と噛み合うように構成される。そうして反転歯車(372)は、回転アクチュエータ(318)と噛み合う。この構成により、回転アクチュエータ(318)が単一方向に回転する間、第1段回転歯車(368)と第2段階回転歯車(370)の両方が回転アクチュエータ(318)によって動力を供給される場合でも、第2段階回転歯車(370)が、第1段回転歯車(368)に対して異なる回転方向に回転するのが可能になることを理解されたい。
図18A及び図18Bは、ケーブル(14)が単一方向に回転入力を提供する場合でも、2つの方向にカッター(30)を移動させるための、カッター駆動機構(300)の例示的な使用を示す。図14に示すように、回転アクチュエータ(318)の回転は、反時計回り方向(そのページの中の遠位方向)である。この回転方向は例示としてのみ示されており、回転アクチュエータ(318)が逆の時計回りに回転する場合にも、カッター駆動機構(300)が同様の方法で動作することを理解されたい。回転アクチュエータ(318)における特定の回転方向にかかわらず、ギアボックスアセンブリ(360)は最初は第2段階にあり、回転アクチュエータ(318)は最初は反転歯車(372)と噛み合っている。これにより、回転アクチュエータ(318)に対して逆方向(例えば、時計回り)の反転歯車(372)の回転が生じる。反転歯車(372)は、第2段階回転歯車(370)とも噛み合っている。反転歯車(372)と第2段階回転歯車(370)の間の噛み合いにより、第2段階回転歯車(370)は、反転歯車(372)の回転方向に対して反対方向(例えば、反時計回り)に回転する。第2段階回転歯車(370)は、嵌合型アクチュエータ(324)とも噛み合っている。第2段階回転歯車(370)と嵌合型アクチュエータ(324)の間の噛み合いにより、嵌合型アクチュエータ(324)は、第2段階回転歯車(370)の回転方向に対して反対方向(例えば、時計回り)に回転する。
嵌合型アクチュエータ(324)の回転により、カッター駆動器(330)及びカッター(30)が回転する。同時に、移動器(352)の内部のねじ筋(358)とカッター駆動器(330)のねじ筋(336)の間の係合のため、カッター(30)は更に、ねじ筋(336、358)の特定の配向に応じて近位または遠位方向に移動する。いくつかの使用で、図18Aに示すギアボックスアセンブリ(360)の第2段階位置は、側面開口部(24)に対して遠位に移動するカッター(30)に対応し得る。当然、他の使用で、第2段階位置は、例えば、回転アクチュエータ(318)が反対の方向に回転する場合に、近位に移動するカッターにも対応できることを理解すべきである。
生検処置中の様々な段階で、カッター(30)の移動方向を逆にすることが望ましい場合がある。例えば、カッター(30)が側面開口部(24)に対して遠位位置に移動した後、カッター(30)が、側面開口部(24)に対して近位位置に戻るようにカッター(30)の移動を逆にするのが望ましい場合がある。この連続する順序により、例えば、カッター(30)が別の組織試料の採取のために側面開口部(24)を開くのを可能にすることができる。カッター(30)の移動を逆にする特定の理由にかかわらず、移動方向は、ギアボックスアセンブリ(360)の外部ハウジング(362)を図18Bに示すように第1段階位置に対して旋回させることによって反転させることができる。この位置で、第2段階回転歯車(370)及び反転歯車(372)は、回転アクチュエータ(318)から離れて、その結果、反転歯車(372)は回転アクチュエータ(318)と噛み合わなくなる。代わりに、ここで第1段階回転歯車(368)が、回転アクチュエータ(318)と噛み合うようになる。これにより、回転アクチュエータ(318)の回転方向に対して逆方向(例えば、時計回り)の第1段階回転歯車(368)の回転が生じる。
第1段階回転歯車(368)は、嵌合型アクチュエータ(324)とも噛み合う。これにより、第1段階回転歯車(368)が、第1段階回転歯車(368)の回転方向に対して反対方向(例えば、反時計回り)に嵌合型アクチュエータ(324)を回転させる。したがって、回転アクチュエータ(318)が、図18A及び第2段階位置に対して前述と同じ方向に回転しても、嵌合型アクチュエータ(324)はここで反対方向に回転する。この嵌合型アクチュエータ(324)を逆方向に回転させると同様に、移動器(352)の内部ねじ筋(358)とカッター駆動器(330)のねじ筋(336)との間の係合により、カッター(30)が逆方向に移動する。
V.かさ歯車を備えた例示的な代替のカッター駆動機構
図19〜図20は、生検装置(10)の本体(12)の中に容易に組み込めて、カッター(30)の回転及び移動を駆動できる、例示的な代替のカッター駆動機構(400)を示す。カッター駆動機構(400)は一般に、1つの回転方向のケーブル(14)からの回転入力による、所定の移動パターンを通して、カッター(30)を同時に回転かつ移動させるように構成される。以下で更に詳細に記載するように、カッター(30)の所定の移動パターンは一般に、カッター(30)が1つの方向に連続的に回転し、一方でカッター(30)が最初に遠位に移動し、次に近位に移動することも含む。したがって、この構成の結果として、遠位移動から近位移動するカッター(30)の移動に対して、ケーブル(14)の回転入力を反対の方向にする必要はないことを理解されたい。
図19〜図20は、生検装置(10)の本体(12)の中に容易に組み込めて、カッター(30)の回転及び移動を駆動できる、例示的な代替のカッター駆動機構(400)を示す。カッター駆動機構(400)は一般に、1つの回転方向のケーブル(14)からの回転入力による、所定の移動パターンを通して、カッター(30)を同時に回転かつ移動させるように構成される。以下で更に詳細に記載するように、カッター(30)の所定の移動パターンは一般に、カッター(30)が1つの方向に連続的に回転し、一方でカッター(30)が最初に遠位に移動し、次に近位に移動することも含む。したがって、この構成の結果として、遠位移動から近位移動するカッター(30)の移動に対して、ケーブル(14)の回転入力を反対の方向にする必要はないことを理解されたい。
カッター駆動機構(400)は、入力アセンブリ(410)、回転アセンブリ(420)、及び移動アセンブリ(450)を備える。図20で最もよくわかるように、入力アセンブリ(410)は一般に、回転アセンブリ(420)と移動アセンブリ(450)の両方に機械動力を提供するために、ケーブル(14)に連結するように構成される。図示しないが、いくつかの実施例で、入力アセンブリ(410)は、ケーブル(14)が選択的に入力アセンブリ(410)と連結するのを可能にするように構成される、前述の回転連結器(112)に類似した回転連結器を含み得ることを理解すべきである。回転連結器(112)と同様に、適切な回転連結器は、ケーブル(14)の選択的連結を支持する、様々な特徴を含み得ることを理解すべきである。例として、適切な特徴には、歯車、軸受、締結具などを含み得る。
本実施例で、ケーブル(14)は、入力アセンブリ(410)に永久的には取り付けられていないことを理解すべきである。代わりに、ケーブル(14)は、生検装置(10)を使用していないとき、入力アセンブリ(410)から選択的に分離されることができる。いくつかの状況で、この特徴は、可撓性、使いやすさ、及び生検装置(10)の保管の容易さを促進するために望ましい。したがって、この特徴は単に任意であり、いくつかの実施例では、ケーブル(14)が、指示アセンブリ(410)に永久的に連結されていることを理解する必要がある。
入力アセンブリ(410)は更に、ケーブル(14)から遠位に延在する駆動器(414)を含む。駆動器(414)は一般に、以下に詳述するように、回転アセンブリ(420)の種々の構成要素にケーブル(14)の回転運動を移行するように構成される。本実施例の駆動器(414)は、回転アセンブリ(420)の種々の回転構成要素を受けるように構成された、細長い軸を備える。以下で更に詳細に記載するように、回転運動を回転アセンブリ(420)に移行しながら、回転アセンブリ(420)の少なくともいくつかの構成要素が、駆動器(414)に対して滑る、または移動するのを可能にするように、駆動器(414)を構成することもできる。したがって、図示はしないが、いくつかの実施例で、駆動器(414)は、不規則な形状、キー溝、キーなどの嵌合特徴を含み得ることを理解すべきである。
回転アセンブリ(420)は、図20で最もよくわかる。示すように、回転アセンブリ(420)は、嵌合型アクチュエータ(424)、反転アセンブリ(460)、及びカッター駆動器(430)を備える。嵌合型アクチュエータ(424)は一般に、駆動器(414)からカッター駆動器(430)へ回転を提供し、最終的にカッター(30)を回転させるように構成される。本実施例では、嵌合型アクチュエータ(424)は、反転アセンブリ(460)の一部と嵌合する、かさ歯車として示される。
嵌合型アクチュエータ(424)は更に、それを通って延在する孔(426)を画定する。孔(426)は一般に、カッター駆動器(430)とカッター(30)の組み合わせを収容するようにサイズ設定され、その結果、嵌合型アクチュエータ(424)は一般にカッター(30)と同軸になる。孔(426)は更に、嵌合型アクチュエータ(424)の回転をカッター駆動器(30)に伝達する一方で、嵌合型アクチュエータ(424)に対してカッター駆動器(30)の少なくともいくらかの移動を可能にする。嵌合型アクチュエータ(424)の回転をカッター駆動器(430)に伝達する一方で、嵌合型アクチュエータ(424)に対するカッター駆動器(430)の移動を可能にする場合、嵌合型アクチュエータ(424)は一般に、カッター駆動器(430)を回転可能に係合する「嵌合型」である。
「嵌合型」という用語は、特定の構造を意味するものとして場合によっては理解され得るが、そのような制限は意図されていないことを理解すべきである。例えば、本実施例で、孔(426)は、概ね六角形の断面形状を画定して、嵌合型アクチュエータ(424)と「嵌合」する。しかし、他の実施例で、様々な代替の形状及び構成を使用できることを理解すべきである。例えば、いくつかの実施例で、孔(426)は、正方形、三角形、楕円形、八角形、または他の適切な断面形状を画定できる。あるいは、他の実施例で、孔(426)は、カッター駆動器(430)の中に含まれる、嵌合チャネルに対応するために、嵌合型アクチュエータ(424)内に含まれる、追加の正方形または長方形の形状を有する円筒形状であり得る。当然、本明細書の教示を踏まえて、当業者には明らかであるように、様々な他の「嵌合」構成を使用することができる。
カッター駆動器(430)は、図20で最もよくわかる。以下に詳述するように、カッター駆動器(430)は、生検処置中にカッター(30)を操作するために回転アセンブリ(420)と移動アセンブリ(450)の両方と係合する。カッター駆動器(430)は一般に、カッター(30)にオーバーモールドされている、またはしっかり固定されている。回転アセンブリ(420)を係合するために、カッター駆動器(430)は回転部(432)を含む。回転部(432)は、嵌合型アクチュエータ(424)の孔(426)の六角形状に対応する、概ね六角形の断面形状を画定する。回転部(432)は一般に、カッター(30)の移動範囲に対応する長さまで延在する。いくつかの実施例で、この可動域は一般に、側面開口部(24)の長さに対応するが、他の適切な可動域を使用できる。
以下に詳述するように、カッター駆動器(430)は更に、移動アセンブリ(450)の少なくとも一部も係合するように構成される。この係合を可能にするために、カッター駆動器(430)は、回転部(432)の遠位に配置された移動部(434)を含む。移動部(434)は、ゼロピッチ領域(438)の近位に配置された、ねじ筋(436)を含む。ねじ筋(436)は一般に、以下で更に詳細に記載するように、移動アセンブリ(450)の対応する構成要素と嵌合するように構成される。いくつかの実施例で、ゼロピッチ領域(438)は、カッター(30)の対応する移動がなくても、カッター(30)の少なくともいくらかの回転を提供するために使用できる。
図20は、移動アセンブリ(450)をより詳細に示す。示すように、移動アセンブリ(450)は一般に、かさ歯車システムとして構成され、カッター駆動器(430)のねじ筋(436)と係合するように構成された移動器(452)を含む。本実施例の移動器(452)は一般に、ナットとして構成される。例えば、移動器(452)は、正方形状の保持部(454)、及び内部のねじ筋(458)を備える細長い円筒収容器(456)を含む。保持部(454)は、本体(12)の一部での収容のために構成される。保持部(454)の正方形状により、本体(12)が、カッター(30)及びカッター駆動器(430)に対して固定された位置に移動器(452)を保持するのが可能になる。収容器(456)は、その中に同軸にカッター駆動器(430)を受けるように構成される。以下で更に詳細に記載するように、収容器(456)の中にカッター駆動器(430)を収容することにより、収容器(456)の内部のねじ筋(458)が、カッター駆動器(430)のねじ筋(436)と係合し、それによって、カッター駆動器(430)の回転に応じてカッター駆動器(430)を移動させるのが可能になる。
反転アセンブリ(460)は、図20に示され得る。示すように、反転アセンブリ(460)は、二重かさ歯車(462)、遠位かさ歯車(468)、近位かさ歯車(470)、及び移動軸(472)を含む。二重かさ歯車(462)は、嵌合型アクチュエータ(424)、及び遠位かさ歯車(468)または近位かさ歯車(470)のいずれかと嵌合して、入力アセンブリ(410)の駆動器(414)から嵌合型アクチュエータ(424)に回転を移行するように構成される。特に、二重かさ歯車(462)は、嵌合型アクチュエータ(424)と噛み合うように構成された上歯(464)を含む。二重かさ歯車(462)は更に、遠位かさ歯車(468)または近位かさ歯車(470)のいずれかと嵌合するための下歯(466)を含む。
遠位かさ歯車(468)と近位かさ歯車(470)は、いずれも移動軸(472)上に配置されている。特に、移動軸(472)は、遠位フランジ(474)に隣接する遠位端上に、遠位かさ歯車(468)を受けるように構成される。同様に、移動軸(472)は、近位フランジ(476)に隣接する近位端上に、近位かさ歯車(470)を受けるように構成される。以下で更に詳細に記載するように、遠位フランジ(474)及び近位フランジ(476)は、それぞれ、二重かさ歯車(462)と係合する及びそれから外れる、遠位かさ歯車(468)及び近位かさ歯車(470)を操作するように構成される。
移動軸(472)は、入力アセンブリ(410)の駆動器(414)上への収容のために構成される。移動軸(472)が駆動器(414)に受けられると、移動軸(472)は、駆動器(414)の回転運動を遠位かさ歯車(468)及び近位かさ歯車(470)に移行するように構成される。移動軸(472)は、また、回転運動を伝達する一方で、駆動器(414)に対して移動するように構成される。以下で更に詳細に記載するように、この移動軸(472)の移動は一般に、遠位かさ歯車(468)及び近位かさ歯車(470)が二重かさ歯車(462)と係合する及びそれから外れて移行するように構成される。
図21A及び図21Bは、ケーブル(14)が単一方向に回転入力を提供する場合でも、2つの方向にカッター(30)を移動させるための、カッター駆動機構(400)の例示的な使用を示す。図21Aに示すように、1つの単なる例示的な使用は、近位かさ歯車(470)が二重かさ歯車(462)と係合するように配置された、反転アセンブリ(460)から始めることができる。この位置で、時計回り(例えば、近位かさ歯車(470)を、近位かさ歯車(470)の遠位面から、遠位から近位に見た場合)の回転運動は、入力アセンブリ(410)の駆動器(414)によって供給される。近位かさ歯車(470)と二重かさ歯車(462)の下歯(466)の歯の間の係合により、二重かさ歯車(462)が時計回りに回転する(例えば、二重かさ歯車(462)を上方から見たとき)。二重かさ歯車(462)の上歯(464)と嵌合型アクチュエータ(424)の歯の間の係合により、嵌合型アクチュエータ(424)が反時計回りに回転する(例えば、嵌合型アクチュエータ(424)の遠位面から近位に、嵌合型アクチュエータ(424)を見たとき)。
嵌合型アクチュエータ(424)の回転は、カッター駆動器(430)及びカッター(30)の回転をもたらす。移動器(452)の内部ねじ筋(458)と嵌合型アクチュエータ(424)のねじ筋(436)の間の係合により、カッター駆動器(430)は更に、嵌合型アクチュエータ(424)を介したカッター駆動器(430)の回転に応答してカッター(30)を移動させる。移動の特定の方向は一般に、ねじ筋(436、458)のピッチ方向に応じる。したがって、カッター駆動アセンブリ(400)は、嵌合型アクチュエータ(424)の反時計回り回転に応じて、遠位方向または近位方向にカッター(30)を移動させるように構成され得る。しかし、本実施例で、カッター(30)は、ねじ筋(436、458)のピッチ方向に起因して近位に移動する。生検処置で、この移動方向は、その中に組織を受けるために側面開口部(24)を開くように、引き込まれるカッター(30)に対応し得る。
いくつかの状況で、カッター(30)の移動方向を逆にするのが望ましい場合がある。例えば、本実施例で、カッター(30)が完全にまたは部分的に開いた側面開口部に引き込まれると、カッター(30)を遠位に前進させて組織試料を切断するのが望ましい場合がある。この移動方向は、図21Aに示す位置から図21Bに示す位置に反転アセンブリ(460)を移行させることにより、反転アセンブリ(460)を使用して反転させることができる。示すように、移動軸(472)は、フランジ(474、476)を使用して遠位かさ歯車(468)及び近位かさ歯車(470)を近位に移動させるために、手動でまたはアクチュエータによって操作される。この移動は、近位かさ歯車(470)を二重かさ歯車(462)との係合から外す。一方、遠位かさ歯車(468)は、移動して、二重かさ歯車(462)と係合する。
遠位かさ歯車(468)が二重かさ歯車(462)と係合すると、遠位かさ歯車(468)が、近位かさ歯車(470)と同じ時計方向に移動する場合でも、遠位かさ歯車(468)の歯は二重かさ歯車(462)の下歯(466)と係合して、二重かさ歯車(462)を逆の反時計回り方向に駆動する。そうして、二重かさ歯車(462)の上歯(464)は、嵌合型アクチュエータ(424)の歯と係合し、嵌合型アクチュエータ(424)を逆の反時計回り方向に駆動する。この嵌合型アクチュエータ(424)の逆の回転により、カッター駆動器(430)及びカッター(30)が反対方向に回転する。移動器(452)の内部ねじ筋(458)と嵌合型アクチュエータ(424)のねじ筋(436)の間の係合に起因して、カッター駆動器(430)は更に、嵌合型アクチュエータ(424)を介したカッター駆動器(430)の逆の回転により、カッター(30)を逆の方向に移動させる。
カッター(30)の移動を再度反転させるのが望ましい場合まで、カッター(30)の移動は、図21Bに示す駆動位置を介して継続できる。例えば、本実施例で、図21Bに示す構成は、ねじ筋(436、458)のピッチ角により、カッター(30)の遠位移動をもたらす。この遠位移動は、例えば、カッター(30)が側面開口部(24)の遠位に移動して、組織試料を完全に切断し、側面開口部(24)を閉じるまで続けることができる。カッター作動アセンブリ(400)はそうして、入力アセンブリ(410)の駆動器(414)によって提供される回転入力の方向を反転させることなく、再度カッター(30)を近位に移動させるために、図21Aに示す位置に戻すことができる。
VI.例示的な組み合わせ
以下の実施例は、本明細書の教示が組み合わされ得るまたは適用され得る、種々の非包括的な方法に関する。以下の実施例は、本出願または本出願の後続の出願の任意の時点で提示され得る、任意の特許請求の範囲の適用範囲を制限するためのものではないことを理解すべきである。権利放棄は意図していない。以下の実施例は、単に例示的な目的で示しているにすぎない。本明細書の種々の教示を他の多くの方法で配置及び適用し得ることは、想到されている。いくつかの変形例が、以下の実施例で言及される特定の構成要素を省略してもよいことも想到されている。したがって、後で発明者によって、または対象となる発明者の後継者によって、特に明白に示されていない限り、下記に言及される態様または特徴のいずれも重大なものとみなすべきではない。本出願または本出願に関連する後続の出願にて、以下で言及する以外の更なる特徴を含む、何らかの特許請求の範囲が示された場合、これらの更なる特徴は、特許性に関係する何らかの理由で追加されたものと推定するものではない。
以下の実施例は、本明細書の教示が組み合わされ得るまたは適用され得る、種々の非包括的な方法に関する。以下の実施例は、本出願または本出願の後続の出願の任意の時点で提示され得る、任意の特許請求の範囲の適用範囲を制限するためのものではないことを理解すべきである。権利放棄は意図していない。以下の実施例は、単に例示的な目的で示しているにすぎない。本明細書の種々の教示を他の多くの方法で配置及び適用し得ることは、想到されている。いくつかの変形例が、以下の実施例で言及される特定の構成要素を省略してもよいことも想到されている。したがって、後で発明者によって、または対象となる発明者の後継者によって、特に明白に示されていない限り、下記に言及される態様または特徴のいずれも重大なものとみなすべきではない。本出願または本出願に関連する後続の出願にて、以下で言及する以外の更なる特徴を含む、何らかの特許請求の範囲が示された場合、これらの更なる特徴は、特許性に関係する何らかの理由で追加されたものと推定するものではない。
実施例1
生検装置であって、前記生検装置が、(a)本体、(b)前記本体から遠位に延在する針、(c)組織試料を切断するために前記針に対して移動可能なカッター、(d)回転駆動ケーブルによって駆動され、及び前記カッターの回転及び移動の両方のために構成される、カッター駆動機構を備え、前記回転駆動ケーブルによって提供される駆動が連続的な回転方向である一方で、前記カッター駆動機構が前記カッターの移動方向を反転させるように構成される、前記カッター駆動機構を備える、前記生検装置。
生検装置であって、前記生検装置が、(a)本体、(b)前記本体から遠位に延在する針、(c)組織試料を切断するために前記針に対して移動可能なカッター、(d)回転駆動ケーブルによって駆動され、及び前記カッターの回転及び移動の両方のために構成される、カッター駆動機構を備え、前記回転駆動ケーブルによって提供される駆動が連続的な回転方向である一方で、前記カッター駆動機構が前記カッターの移動方向を反転させるように構成される、前記カッター駆動機構を備える、前記生検装置。
実施例2
前記カッター駆動機構が、非線形速度で前記カッターの移動を駆動するように構成される、実施例1に記載の生検装置。
前記カッター駆動機構が、非線形速度で前記カッターの移動を駆動するように構成される、実施例1に記載の生検装置。
実施例3
前記非線形速度が、軸方向の変位に応じて正弦波パターンを画定する、実施例2に記載の生検装置。
前記非線形速度が、軸方向の変位に応じて正弦波パターンを画定する、実施例2に記載の生検装置。
実施例4
前記カッター駆動機構が、一定の角速度で前記カッターを回転させるように構成される、実施例1〜3のいずれか1つ以上に記載の生検装置。
前記カッター駆動機構が、一定の角速度で前記カッターを回転させるように構成される、実施例1〜3のいずれか1つ以上に記載の生検装置。
実施例5
前記カッター駆動機構が、細長いコネクタによって前記カッターに機械的に連結した移動器ホイールを有する、移動アセンブリを含み、前記細長いコネクタが、前記移動器ホイールの回転に応じて、前記カッターの移動を駆動するように構成される、実施例1〜4のいずれか1つ以上に記載の生検装置。
前記カッター駆動機構が、細長いコネクタによって前記カッターに機械的に連結した移動器ホイールを有する、移動アセンブリを含み、前記細長いコネクタが、前記移動器ホイールの回転に応じて、前記カッターの移動を駆動するように構成される、実施例1〜4のいずれか1つ以上に記載の生検装置。
実施例6
前記カッター駆動機構が、移動部と回転部を有するカッター駆動器を更に含み、前記移動部が、前記移動部に固定されている連結部によって前記コネクタに連結するように構成される、実施例5に記載の生検装置。
前記カッター駆動機構が、移動部と回転部を有するカッター駆動器を更に含み、前記移動部が、前記移動部に固定されている連結部によって前記コネクタに連結するように構成される、実施例5に記載の生検装置。
実施例7
前記コネクタが、移動柱上の前記移動器ホイールに対して旋回するように構成される、実施例5〜6のいずれか1つ以上に記載の生検装置。
前記コネクタが、移動柱上の前記移動器ホイールに対して旋回するように構成される、実施例5〜6のいずれか1つ以上に記載の生検装置。
実施例8
前記カッター駆動機構が、前記移動器ホイールと機械的に接続しているウォーム歯車を更に含み、前記ウォーム歯車が、前記回転駆動ケーブルの回転に応じて前記移動器ホイールを回転させるように構成される、実施例5〜7のいずれか1つ以上に記載の生検装置。
前記カッター駆動機構が、前記移動器ホイールと機械的に接続しているウォーム歯車を更に含み、前記ウォーム歯車が、前記回転駆動ケーブルの回転に応じて前記移動器ホイールを回転させるように構成される、実施例5〜7のいずれか1つ以上に記載の生検装置。
実施例9
前記カッター駆動機構が、嵌合型アクチュエータを有する回転アセンブリを更に含み、前記嵌合型アクチュエータが前記カッターと同軸であり、前記嵌合型アクチュエータに対して前記カッターの移動を可能にしながら、前記カッターを回転させるように構成される、実施例5〜8のいずれか1つ以上に記載の生検装置。
前記カッター駆動機構が、嵌合型アクチュエータを有する回転アセンブリを更に含み、前記嵌合型アクチュエータが前記カッターと同軸であり、前記嵌合型アクチュエータに対して前記カッターの移動を可能にしながら、前記カッターを回転させるように構成される、実施例5〜8のいずれか1つ以上に記載の生検装置。
実施例10
前記嵌合型アクチュエータが、六角形の形状を有する孔を画定する、実施例9に記載の生検装置。
前記嵌合型アクチュエータが、六角形の形状を有する孔を画定する、実施例9に記載の生検装置。
実施例11
生検装置であって、前記生検装置が、(a)本体と、(b)前記本体から遠位に延在する針と、(c)組織試料を切断するために前記針に対して移動可能なカッターと、(d)回転運動を前記本体に伝達するように構成された回転駆動ケーブルと、(e)前記回転駆動ケーブルの前記回転運動を、前記カッターの回転及び移動に移行するように構成されたカッター駆動機構と、を備え、前記カッター駆動機構が、単一の角度方向にある前記回転駆動ケーブルによって提供される前記回転運動に応じて、前記カッターを遠位及び近位に移動するように構成される、前記生検装置。
生検装置であって、前記生検装置が、(a)本体と、(b)前記本体から遠位に延在する針と、(c)組織試料を切断するために前記針に対して移動可能なカッターと、(d)回転運動を前記本体に伝達するように構成された回転駆動ケーブルと、(e)前記回転駆動ケーブルの前記回転運動を、前記カッターの回転及び移動に移行するように構成されたカッター駆動機構と、を備え、前記カッター駆動機構が、単一の角度方向にある前記回転駆動ケーブルによって提供される前記回転運動に応じて、前記カッターを遠位及び近位に移動するように構成される、前記生検装置。
実施例12
前記カッター駆動機構が、カッター回転アセンブリ及びカッター移動アセンブリを含み、前記カッター回転アセンブリが、前記回転駆動ケーブルによって提供される前記回転運動に応じて前記カッターを連続的に回転させるように構成され、前記カッター移動アセンブリが、前記カッターの遠位移動と前記カッターの近位移動の間を自動的に移動するように構成される、実施例11に記載の生検装置。
前記カッター駆動機構が、カッター回転アセンブリ及びカッター移動アセンブリを含み、前記カッター回転アセンブリが、前記回転駆動ケーブルによって提供される前記回転運動に応じて前記カッターを連続的に回転させるように構成され、前記カッター移動アセンブリが、前記カッターの遠位移動と前記カッターの近位移動の間を自動的に移動するように構成される、実施例11に記載の生検装置。
実施例13
前記カッター駆動機構が、カッター回転アセンブリ及びカッター移動アセンブリを含み、前記カッター回転アセンブリが、前記回転駆動ケーブルによって提供される前記回転運動に応じて前記カッターを連続的に回転させるように構成され、前記回転駆動ケーブルによって提供される前記回転運動が、単一の連続する角度方向にある一方で、前記カッター移動アセンブリが、前記カッターの遠位移動と前記カッターの近位移動の間を選択的に移動するように構成され、実施例11に記載の生検装置。
前記カッター駆動機構が、カッター回転アセンブリ及びカッター移動アセンブリを含み、前記カッター回転アセンブリが、前記回転駆動ケーブルによって提供される前記回転運動に応じて前記カッターを連続的に回転させるように構成され、前記回転駆動ケーブルによって提供される前記回転運動が、単一の連続する角度方向にある一方で、前記カッター移動アセンブリが、前記カッターの遠位移動と前記カッターの近位移動の間を選択的に移動するように構成され、実施例11に記載の生検装置。
実施例14
前記カッター駆動機構が、ねじ筋を有する回転可能な移動器を含み、前記ねじ筋が二重駆動経路を画定する、実施例11に記載の生検装置。
前記カッター駆動機構が、ねじ筋を有する回転可能な移動器を含み、前記ねじ筋が二重駆動経路を画定する、実施例11に記載の生検装置。
実施例15
前記カッター駆動機構が、ねじ筋を有する回転可能な移動器と、前記ねじ筋を係合するように構成される走行器と、を含み、前記ねじ筋が、二重駆動経路を画定し、前記走行器が、前記移動器の回転に応じて前記カッターを移動させるように構成される、実施例11に記載の生検装置。
前記カッター駆動機構が、ねじ筋を有する回転可能な移動器と、前記ねじ筋を係合するように構成される走行器と、を含み、前記ねじ筋が、二重駆動経路を画定し、前記走行器が、前記移動器の回転に応じて前記カッターを移動させるように構成される、実施例11に記載の生検装置。
実施例16
前記カッター駆動機構が、ねじ筋を有する回転可能な移動器と、前記ねじ筋を係合するように構成される走行器と、を含み、前記ねじ筋が二重駆動経路を画定し、前記走行器が、前記移動器の回転に応じて前記カッターを移動させるように構成され、前記移動器の少なくとも一部が、前記カッターに対して回転可能で、前記移動器が、前記移動器のねじ筋によって画定される第1の駆動経路から第2の駆動経路に移行するのを可能にする、実施例11に記載の生検装置。
前記カッター駆動機構が、ねじ筋を有する回転可能な移動器と、前記ねじ筋を係合するように構成される走行器と、を含み、前記ねじ筋が二重駆動経路を画定し、前記走行器が、前記移動器の回転に応じて前記カッターを移動させるように構成され、前記移動器の少なくとも一部が、前記カッターに対して回転可能で、前記移動器が、前記移動器のねじ筋によって画定される第1の駆動経路から第2の駆動経路に移行するのを可能にする、実施例11に記載の生検装置。
実施例17
前記カッター駆動機構が、ねじ筋を有する回転可能な移動器と、前記ねじ筋を係合するように構成される走行器と、を含み、前記ねじ筋が二重駆動経路を画定し、前記走行器が、前記移動器の回転に応じて前記カッターを移動させるように構成され、前記移動器の少なくとも一部が、前記カッターに対して回転可能で、前記移動器が、前記移動器のねじ筋によって画定される第1の駆動経路から第2の駆動経路に移行するのを可能にし、前記第1の駆動経路及び前記第2の駆動経路が反転部によって接続される、実施例11に記載の生検装置。
前記カッター駆動機構が、ねじ筋を有する回転可能な移動器と、前記ねじ筋を係合するように構成される走行器と、を含み、前記ねじ筋が二重駆動経路を画定し、前記走行器が、前記移動器の回転に応じて前記カッターを移動させるように構成され、前記移動器の少なくとも一部が、前記カッターに対して回転可能で、前記移動器が、前記移動器のねじ筋によって画定される第1の駆動経路から第2の駆動経路に移行するのを可能にし、前記第1の駆動経路及び前記第2の駆動経路が反転部によって接続される、実施例11に記載の生検装置。
実施例18
入力アセンブリを更に備え、前記入力アセンブリが、前記回転駆動ケーブルから前記カッター駆動機構に前記回転運動を伝達するように構成される、実施例11〜17のいずれか1つ以上に記載の生検装置。
入力アセンブリを更に備え、前記入力アセンブリが、前記回転駆動ケーブルから前記カッター駆動機構に前記回転運動を伝達するように構成される、実施例11〜17のいずれか1つ以上に記載の生検装置。
実施例19
前記回転駆動ケーブルが前記本体から取り外し可能である、実施例11〜18のいずれか1つ以上に記載の生検装置。
前記回転駆動ケーブルが前記本体から取り外し可能である、実施例11〜18のいずれか1つ以上に記載の生検装置。
実施例20
前記カッター駆動機構が、ねじ筋を有する回転可能な移動器と、前記ねじ筋を係合するように構成される走行器と、を含み、前記ねじ筋が、二重駆動経路を画定し、前記走行器が、前記移動器の回転に応じて前記カッターを移動させるように構成され、前記移動器が、前記針によって画定される側面開口部の長さより長い、実施例11に記載の生検装置。
前記カッター駆動機構が、ねじ筋を有する回転可能な移動器と、前記ねじ筋を係合するように構成される走行器と、を含み、前記ねじ筋が、二重駆動経路を画定し、前記走行器が、前記移動器の回転に応じて前記カッターを移動させるように構成され、前記移動器が、前記針によって画定される側面開口部の長さより長い、実施例11に記載の生検装置。
実施例21
回転駆動ケーブルによって動力を供給される生検装置で使用するカッター駆動機構であって、前記カッター駆動機構が、移動機構及び回転機構を備え、前記移動機構及び前記回転機構の両方が、前記回転駆動ケーブルと接続して、前記生検装置のカッターを移動及び回転させ、前記移動機構が、前記回転駆動ケーブルの一部の単一の角度方向の回転に応じて、前記カッターを遠位及び近位に移動させるように構成される、前記カッター駆動機構。
回転駆動ケーブルによって動力を供給される生検装置で使用するカッター駆動機構であって、前記カッター駆動機構が、移動機構及び回転機構を備え、前記移動機構及び前記回転機構の両方が、前記回転駆動ケーブルと接続して、前記生検装置のカッターを移動及び回転させ、前記移動機構が、前記回転駆動ケーブルの一部の単一の角度方向の回転に応じて、前記カッターを遠位及び近位に移動させるように構成される、前記カッター駆動機構。
実施例22
前記カッター駆動機構が、細長いコネクタによって前記カッターに機械的に連結させた移動器ホイールを有する、移動アセンブリを更に含み、前記細長いコネクタが、前記移動器ホイールの回転に応じて前記カッターの移動を駆動するように構成される、実施例21に記載の生検装置。
前記カッター駆動機構が、細長いコネクタによって前記カッターに機械的に連結させた移動器ホイールを有する、移動アセンブリを更に含み、前記細長いコネクタが、前記移動器ホイールの回転に応じて前記カッターの移動を駆動するように構成される、実施例21に記載の生検装置。
実施例23
前記カッター駆動機構が、移動部と回転部を有するカッター駆動器を更に含み、前記移動部が、前記移動部に固定されている連結部によって前記コネクタに連結するように構成される、実施例22に記載の生検装置。
前記カッター駆動機構が、移動部と回転部を有するカッター駆動器を更に含み、前記移動部が、前記移動部に固定されている連結部によって前記コネクタに連結するように構成される、実施例22に記載の生検装置。
実施例24
前記コネクタが、移動柱上の前記移動器ホイールに対して旋回するように構成される、実施例22〜23のいずれか1つ以上に記載の生検装置。
前記コネクタが、移動柱上の前記移動器ホイールに対して旋回するように構成される、実施例22〜23のいずれか1つ以上に記載の生検装置。
実施例25
前記カッター駆動機構が、前記移動器ホイールと機械的に接続しているウォーム歯車を更に含み、前記ウォーム歯車が、前記回転駆動ケーブルの回転に応じて前記移動器ホイールを回転させるように構成される、実施例22〜24のいずれか1つ以上に記載の生検装置。
前記カッター駆動機構が、前記移動器ホイールと機械的に接続しているウォーム歯車を更に含み、前記ウォーム歯車が、前記回転駆動ケーブルの回転に応じて前記移動器ホイールを回転させるように構成される、実施例22〜24のいずれか1つ以上に記載の生検装置。
実施例26
生検装置を使用する方法であって、前記方法が、第1の角度方向に回転駆動ケーブルを回転させることによって、前記生検装置の本体内に配置されたカッター駆動機構の入力アセンブリを回転させることと、前記第1の角度方向に前記回転駆動ケーブルを回転させ続けながら、前記カッター駆動機構を使用して、前記カッターに関連付けられた針の側面開口部を開くために、前記生検装置のカッターを近位に引っ込めることと、前記第1の角度方向に前記回転駆動ケーブルを回転させ続けながら、前記カッターの駆動機構を使用して組織試料を切断するために前記側面開口部に対して前記カッターを遠位に前進させることと、を含む、前記方法。
生検装置を使用する方法であって、前記方法が、第1の角度方向に回転駆動ケーブルを回転させることによって、前記生検装置の本体内に配置されたカッター駆動機構の入力アセンブリを回転させることと、前記第1の角度方向に前記回転駆動ケーブルを回転させ続けながら、前記カッター駆動機構を使用して、前記カッターに関連付けられた針の側面開口部を開くために、前記生検装置のカッターを近位に引っ込めることと、前記第1の角度方向に前記回転駆動ケーブルを回転させ続けながら、前記カッターの駆動機構を使用して組織試料を切断するために前記側面開口部に対して前記カッターを遠位に前進させることと、を含む、前記方法。
実施例27
前記第1の角度方向に前記回転駆動ケーブルを回転させることによって、前記カッター駆動機構を使用して前記カッターを連続的に回転させることを更に含む、実施例26に記載の方法。
前記第1の角度方向に前記回転駆動ケーブルを回転させることによって、前記カッター駆動機構を使用して前記カッターを連続的に回転させることを更に含む、実施例26に記載の方法。
実施例28
前記カッターを回転させる工程が、前記カッターを引っ込ませる前記工程、及び前記カッターを前進させる前記工程と同時に実施される、実施例27に記載の生検装置。
前記カッターを回転させる工程が、前記カッターを引っ込ませる前記工程、及び前記カッターを前進させる前記工程と同時に実施される、実施例27に記載の生検装置。
実施例29
前記カッターを引っ込ませる前記工程から前記カッターを前進させる前記工程に移行する、前記カッター駆動機構の一部を作動させることを更に含む、実施例26〜28のいずれか1つ以上に記載の生検装置。
前記カッターを引っ込ませる前記工程から前記カッターを前進させる前記工程に移行する、前記カッター駆動機構の一部を作動させることを更に含む、実施例26〜28のいずれか1つ以上に記載の生検装置。
実施例30
前記カッターを引っ込ませる前記工程が、前記カッターを前進させる前記工程の後に繰り返される、実施例26〜29のいずれか1つ以上に記載の生検装置。
前記カッターを引っ込ませる前記工程が、前記カッターを前進させる前記工程の後に繰り返される、実施例26〜29のいずれか1つ以上に記載の生検装置。
実施例31
生検装置であって、前記生検装置が、(a)本体と、(b)前記本体から遠位に延在する針と、(c)組織試料を切断するために前記針に対して移動可能なカッターと、(d)前記本体に回転運動を伝達するように構成された回転駆動ケーブルと、(e)移動アセンブリ、回転アセンブリ及び反転アセンブリを含むカッター駆動機構と、を備える、前記生検装置であって、前記回転アセンブリが、前記カッターを回転させるように構成された嵌合型アクチュエータを含み、前記移動アセンブリが、前記カッターの回転に応じて前記カッターを移動させるように構成された移動器を含み、前記反転アセンブリが、前記回転駆動ケーブルと接続して、前記嵌合型アクチュエータに対して移動するように構成された1つ以上の歯車を含み、前記回転駆動ケーブルの回転方向を反転させることなく、前記嵌合型アクチュエータの回転方向を反転させる、前記生検装置。
生検装置であって、前記生検装置が、(a)本体と、(b)前記本体から遠位に延在する針と、(c)組織試料を切断するために前記針に対して移動可能なカッターと、(d)前記本体に回転運動を伝達するように構成された回転駆動ケーブルと、(e)移動アセンブリ、回転アセンブリ及び反転アセンブリを含むカッター駆動機構と、を備える、前記生検装置であって、前記回転アセンブリが、前記カッターを回転させるように構成された嵌合型アクチュエータを含み、前記移動アセンブリが、前記カッターの回転に応じて前記カッターを移動させるように構成された移動器を含み、前記反転アセンブリが、前記回転駆動ケーブルと接続して、前記嵌合型アクチュエータに対して移動するように構成された1つ以上の歯車を含み、前記回転駆動ケーブルの回転方向を反転させることなく、前記嵌合型アクチュエータの回転方向を反転させる、前記生検装置。
実施例32
前記反転アセンブリが、前記反転アセンブリの1つ以上の前記歯車を封入するように構成されるハウジングを含み、前記ハウジングが、嵌合型アクチュエータに対して移動可能で、前記嵌合型アクチュエータの回転方向を反転させる、実施例31に記載の生検装置。
前記反転アセンブリが、前記反転アセンブリの1つ以上の前記歯車を封入するように構成されるハウジングを含み、前記ハウジングが、嵌合型アクチュエータに対して移動可能で、前記嵌合型アクチュエータの回転方向を反転させる、実施例31に記載の生検装置。
実施例33
前記反転アセンブリの1つ以上の前記歯車が、第1段階回転歯車、第2段階回転歯車、及び前記ハウジング内に配置された反転歯車を含み、前記第1段階回転歯車が、前記嵌合型アクチュエータを第1方向に駆動するように構成され、前記第2段階回転歯車及び前記反転歯車が、前記嵌合型アクチュエータを第2方向に駆動するように構成される、実施例32に記載の生検装置。
前記反転アセンブリの1つ以上の前記歯車が、第1段階回転歯車、第2段階回転歯車、及び前記ハウジング内に配置された反転歯車を含み、前記第1段階回転歯車が、前記嵌合型アクチュエータを第1方向に駆動するように構成され、前記第2段階回転歯車及び前記反転歯車が、前記嵌合型アクチュエータを第2方向に駆動するように構成される、実施例32に記載の生検装置。
実施例34
前記反転アセンブリの1つ以上の前記歯車が、第1のかさ歯車、第2のかさ歯車、及び二重かさ歯車を含み、前記二重かさ歯車が、前記第1のかさ歯車または前記第2のかさ歯車から前記嵌合型アクチュエータへ回転運動を伝達するように構成されており、前記第1のかさ歯車及び前記第2のかさ歯車が両方とも、前記回転駆動ケーブルの回転に応じて回転するように構成されており、前記第1のかさ歯車及び前記第2のかさ歯車が両方とも、前記二重かさ歯車に対して選択的に移動して、前記二重かさ歯車に対して独立して回転運動を伝達するように構成されている、実施例31に記載の生検装置。
前記反転アセンブリの1つ以上の前記歯車が、第1のかさ歯車、第2のかさ歯車、及び二重かさ歯車を含み、前記二重かさ歯車が、前記第1のかさ歯車または前記第2のかさ歯車から前記嵌合型アクチュエータへ回転運動を伝達するように構成されており、前記第1のかさ歯車及び前記第2のかさ歯車が両方とも、前記回転駆動ケーブルの回転に応じて回転するように構成されており、前記第1のかさ歯車及び前記第2のかさ歯車が両方とも、前記二重かさ歯車に対して選択的に移動して、前記二重かさ歯車に対して独立して回転運動を伝達するように構成されている、実施例31に記載の生検装置。
実施例35
前記移動器がナットを含み、前記ナットが、前記カッターの回転に応じて前記カッターを移動させるために、前記カッターに関連付けられた外部ねじ筋と係合するように構成された、内部ねじ筋を含む、実施例31〜34のいずれか1つ以上に記載の生検装置。
前記移動器がナットを含み、前記ナットが、前記カッターの回転に応じて前記カッターを移動させるために、前記カッターに関連付けられた外部ねじ筋と係合するように構成された、内部ねじ筋を含む、実施例31〜34のいずれか1つ以上に記載の生検装置。
V.結論
全部または一部が、参照により本明細書に組み込まれるとされる任意の特許、刊行物または他の開示資料は、組み込まれる資料が本開示に記載の既存の定義、記述または他の開示資料と矛盾しない範囲でのみ、本明細書に組み込まれることを理解すべきである。したがって、また必要な範囲で、本明細書に明確に記載された開示は、参照により本明細書に組み込まれた任意の相反する資料に優先する。参照により本明細書に組み込まれると言われているが、本明細書に記載されている既存の定義、記述もしくは他の開示内容と矛盾する、任意の資料またはその一部は、その組み込まれた資料と既存の開示の資料との間に矛盾が生じない範囲でのみ組み込まれる。
全部または一部が、参照により本明細書に組み込まれるとされる任意の特許、刊行物または他の開示資料は、組み込まれる資料が本開示に記載の既存の定義、記述または他の開示資料と矛盾しない範囲でのみ、本明細書に組み込まれることを理解すべきである。したがって、また必要な範囲で、本明細書に明確に記載された開示は、参照により本明細書に組み込まれた任意の相反する資料に優先する。参照により本明細書に組み込まれると言われているが、本明細書に記載されている既存の定義、記述もしくは他の開示内容と矛盾する、任意の資料またはその一部は、その組み込まれた資料と既存の開示の資料との間に矛盾が生じない範囲でのみ組み込まれる。
本発明の様々な実施形態について図示し説明したが、本明細書で説明した方法及びシステムの更なる改変が、当業者による適切な変更により、本発明の範囲を逸脱することなく達成され得る。そのような可能な修正形態のうちのいくつかに言及したが、他のものは当業者には明らかであろう。例えば、前に議論した実施例、実施形態、幾何学的形状、材料、寸法、比率、工程などは、例示的なものであり、必須ではない。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲から考慮されるべきであり、本明細書及び図面に示し説明した構造及び操作の細部に限定されると解釈されるものではない。
〔実施の態様〕
(1) 生検装置であって、
(a)本体と、
(b)前記本体から遠位に延在する針と、
(c)組織試料を切断するために前記針に対して移動可能であるカッターと、
(d)回転駆動ケーブルによって駆動され、前記カッターの回転及び移動の両方のために構成されたカッター駆動機構であって、前記回転駆動ケーブルによって提供される駆動が連続的な回転方向である一方で、前記カッター駆動機構が、前記カッターの前記移動方向を反転するように構成される、前記カッター駆動機構と、
を備える、前記生検装置。
(2) 前記カッター駆動機構が、非線形速度で前記カッターの移動を駆動するように構成される、実施態様1に記載の生検装置。
(3) 前記非線形速度が、軸方向の変位に応じて正弦波パターンを画定する、実施態様2に記載の生検装置。
(4) 前記カッター駆動機構が、一定の角速度で前記カッターを回転させるように構成される、実施態様1に記載の生検装置。
(5) 前記カッター駆動機構が、細長いコネクタによって前記カッターに機械的に連結された移動器ホイールを有する、移動アセンブリを含み、
前記細長いコネクタが、前記移動器ホイールの回転に応じて前記カッターの移動を駆動するように構成される、実施態様1に記載の生検装置。
(1) 生検装置であって、
(a)本体と、
(b)前記本体から遠位に延在する針と、
(c)組織試料を切断するために前記針に対して移動可能であるカッターと、
(d)回転駆動ケーブルによって駆動され、前記カッターの回転及び移動の両方のために構成されたカッター駆動機構であって、前記回転駆動ケーブルによって提供される駆動が連続的な回転方向である一方で、前記カッター駆動機構が、前記カッターの前記移動方向を反転するように構成される、前記カッター駆動機構と、
を備える、前記生検装置。
(2) 前記カッター駆動機構が、非線形速度で前記カッターの移動を駆動するように構成される、実施態様1に記載の生検装置。
(3) 前記非線形速度が、軸方向の変位に応じて正弦波パターンを画定する、実施態様2に記載の生検装置。
(4) 前記カッター駆動機構が、一定の角速度で前記カッターを回転させるように構成される、実施態様1に記載の生検装置。
(5) 前記カッター駆動機構が、細長いコネクタによって前記カッターに機械的に連結された移動器ホイールを有する、移動アセンブリを含み、
前記細長いコネクタが、前記移動器ホイールの回転に応じて前記カッターの移動を駆動するように構成される、実施態様1に記載の生検装置。
(6) 前記カッター駆動機構が、移動部と回転部とを有するカッター駆動器を更に含み、
前記移動部が、前記移動部に固定された連結部によって前記コネクタに連結するように構成される、実施態様5に記載の生検装置。
(7) 前記コネクタが、移動柱の前記移動器ホイールに対して旋回するように構成される、実施態様5に記載の生検装置。
(8) 前記カッター駆動機構が、移動部と回転部とを有するカッター駆動器を更に含み、
前記移動部が、前記移動部に固定された連結部によって前記コネクタに連結するように構成され、
前記コネクタが、移動柱の前記移動器ホイールに対して旋回するように構成される、実施態様5に記載の生検装置。
(9) 前記カッター駆動機構が、前記移動器ホイールと機械的につながっているウォーム歯車を更に含み、
前記ウォーム歯車が、前記回転駆動ケーブルの回転に応じて前記移動器ホイールを回転させるように構成される、実施態様5に記載の生検装置。
(10) 前記カッター駆動機構が、嵌合型アクチュエータを有する回転アセンブリを更に含み、
前記嵌合型アクチュエータが前記カッターと同軸であり、前記嵌合型アクチュエータに対して前記カッターの移動を可能にしながら、前記カッターを回転させるように構成される、実施態様5に記載の生検装置。
前記移動部が、前記移動部に固定された連結部によって前記コネクタに連結するように構成される、実施態様5に記載の生検装置。
(7) 前記コネクタが、移動柱の前記移動器ホイールに対して旋回するように構成される、実施態様5に記載の生検装置。
(8) 前記カッター駆動機構が、移動部と回転部とを有するカッター駆動器を更に含み、
前記移動部が、前記移動部に固定された連結部によって前記コネクタに連結するように構成され、
前記コネクタが、移動柱の前記移動器ホイールに対して旋回するように構成される、実施態様5に記載の生検装置。
(9) 前記カッター駆動機構が、前記移動器ホイールと機械的につながっているウォーム歯車を更に含み、
前記ウォーム歯車が、前記回転駆動ケーブルの回転に応じて前記移動器ホイールを回転させるように構成される、実施態様5に記載の生検装置。
(10) 前記カッター駆動機構が、嵌合型アクチュエータを有する回転アセンブリを更に含み、
前記嵌合型アクチュエータが前記カッターと同軸であり、前記嵌合型アクチュエータに対して前記カッターの移動を可能にしながら、前記カッターを回転させるように構成される、実施態様5に記載の生検装置。
(11) 前記嵌合型アクチュエータが、六角形の形状を有する孔を画定する、実施態様10に記載の生検装置。
(12) 前記カッター駆動機構が、ねじ筋を有する回転可能な移動器を含み、
前記ねじ筋が二重駆動経路を画定する、実施態様1に記載の生検装置。
(13) 前記カッター駆動機構が、ねじ筋を有する回転可能な移動器と、前記ねじ筋を係合するように構成される走行器と、を含み、
前記ねじ筋が二重駆動経路を画定し、
前記走行器が、前記移動器の回転に応じて前記カッターを移動させるように構成され、
前記移動器の少なくとも一部が、前記カッターに対して回転可能であり、前記移動器が、前記移動器の前記ねじ筋によって画定される第1の駆動経路から第2の駆動経路に移行するのを可能にする、実施態様1に記載の生検装置。
(14) 前記カッター駆動機構が、ねじ筋を有する回転可能な移動器と、前記ねじ筋を係合するように構成される走行器と、を含み、
前記ねじ筋が二重駆動経路を画定し、
前記走行器が、前記移動器の回転に応じて前記カッターを移動させるように構成され、
前記移動器の少なくとも一部が、前記カッターに対して回転可能であり、前記移動器が、前記移動器のねじ筋によって画定される第1の駆動経路から第2の駆動経路に移行するのを可能にし、
前記第1の駆動経路及び前記第2の駆動経路が反転部によって接続される、実施態様1に記載の生検装置。
(15) 前記本体が、前記回転駆動ケーブルに取り外し可能に連結するように構成される、実施態様1に記載の生検装置。
(12) 前記カッター駆動機構が、ねじ筋を有する回転可能な移動器を含み、
前記ねじ筋が二重駆動経路を画定する、実施態様1に記載の生検装置。
(13) 前記カッター駆動機構が、ねじ筋を有する回転可能な移動器と、前記ねじ筋を係合するように構成される走行器と、を含み、
前記ねじ筋が二重駆動経路を画定し、
前記走行器が、前記移動器の回転に応じて前記カッターを移動させるように構成され、
前記移動器の少なくとも一部が、前記カッターに対して回転可能であり、前記移動器が、前記移動器の前記ねじ筋によって画定される第1の駆動経路から第2の駆動経路に移行するのを可能にする、実施態様1に記載の生検装置。
(14) 前記カッター駆動機構が、ねじ筋を有する回転可能な移動器と、前記ねじ筋を係合するように構成される走行器と、を含み、
前記ねじ筋が二重駆動経路を画定し、
前記走行器が、前記移動器の回転に応じて前記カッターを移動させるように構成され、
前記移動器の少なくとも一部が、前記カッターに対して回転可能であり、前記移動器が、前記移動器のねじ筋によって画定される第1の駆動経路から第2の駆動経路に移行するのを可能にし、
前記第1の駆動経路及び前記第2の駆動経路が反転部によって接続される、実施態様1に記載の生検装置。
(15) 前記本体が、前記回転駆動ケーブルに取り外し可能に連結するように構成される、実施態様1に記載の生検装置。
(16) 生検装置であって、
(a)本体と、
(b)前記本体から遠位に延在する針と、
(c)組織試料を切断するために前記針に対して移動可能であるカッターと、
(d)前記本体に回転運動を伝達するように構成された回転駆動ケーブルと、
(e)前記回転駆動ケーブルの前記回転運動を前記カッターの回転及び移動に転換するように構成されたカッター駆動機構であって、前記カッター駆動機構が、単一の角度方向にある前記回転駆動ケーブルによって提供される前記回転運動に応じて、前記カッターを遠位及び近位に移動させるように構成される、前記カッター駆動機構と、
を備える、前記生検装置。
(17) 前記カッター駆動機構が、カッター回転アセンブリ及びカッター移動アセンブリを含み、
前記カッター回転アセンブリが、前記回転駆動ケーブルによって提供される前記回転運動に応じて前記カッターを連続的に回転させるように構成され、
前記カッター移動アセンブリが、前記カッターの遠位移動と前記カッターの近位移動との間を自動的に移動するように構成される、実施態様16に記載の生検装置。
(18) 前記カッター駆動機構が、カッター回転アセンブリ及びカッター移動アセンブリを含み、
前記カッター回転アセンブリが、前記回転駆動ケーブルによって提供される前記回転運動に応じて前記カッターを連続的に回転させるように構成され、
前記回転駆動ケーブルによって提供される前記回転運動が、単一の連続する角度方向にある一方で、前記カッター移動アセンブリが、前記カッターの遠位移動と前記カッターの近位移動との間を選択的に移動するように構成される、実施態様16に記載の生検装置。
(19) 前記カッター駆動機構が、ねじ筋を有する回転可能な移動器と、前記ねじ筋を係合するように構成される走行器と、を含み、
前記ねじ筋が、二重駆動経路を画定し、
前記走行器が、前記移動器の回転に応じて前記カッターを移動させるように構成される、実施態様16に記載の生検装置。
(20) 生検装置を使用する方法であって、
第1の角度方向に回転駆動ケーブルを回転させることによって、前記生検装置の本体内に配置されたカッター駆動機構の入力アセンブリを回転させることと、
前記第1の角度方向に前記回転駆動ケーブルを回転させ続けながら、前記カッター駆動機構を使用して、前記カッターに関連付けられた針の側面開口部を開くために、前記生検装置のカッターを近位に引っ込めることと、
前記第1の角度方向に前記回転駆動ケーブルを回転させ続けながら、前記カッター駆動機構を使用して組織試料を切断するために前記側面開口部に対して前記カッターを遠位に前進させることと、
を含む、前記方法。
(a)本体と、
(b)前記本体から遠位に延在する針と、
(c)組織試料を切断するために前記針に対して移動可能であるカッターと、
(d)前記本体に回転運動を伝達するように構成された回転駆動ケーブルと、
(e)前記回転駆動ケーブルの前記回転運動を前記カッターの回転及び移動に転換するように構成されたカッター駆動機構であって、前記カッター駆動機構が、単一の角度方向にある前記回転駆動ケーブルによって提供される前記回転運動に応じて、前記カッターを遠位及び近位に移動させるように構成される、前記カッター駆動機構と、
を備える、前記生検装置。
(17) 前記カッター駆動機構が、カッター回転アセンブリ及びカッター移動アセンブリを含み、
前記カッター回転アセンブリが、前記回転駆動ケーブルによって提供される前記回転運動に応じて前記カッターを連続的に回転させるように構成され、
前記カッター移動アセンブリが、前記カッターの遠位移動と前記カッターの近位移動との間を自動的に移動するように構成される、実施態様16に記載の生検装置。
(18) 前記カッター駆動機構が、カッター回転アセンブリ及びカッター移動アセンブリを含み、
前記カッター回転アセンブリが、前記回転駆動ケーブルによって提供される前記回転運動に応じて前記カッターを連続的に回転させるように構成され、
前記回転駆動ケーブルによって提供される前記回転運動が、単一の連続する角度方向にある一方で、前記カッター移動アセンブリが、前記カッターの遠位移動と前記カッターの近位移動との間を選択的に移動するように構成される、実施態様16に記載の生検装置。
(19) 前記カッター駆動機構が、ねじ筋を有する回転可能な移動器と、前記ねじ筋を係合するように構成される走行器と、を含み、
前記ねじ筋が、二重駆動経路を画定し、
前記走行器が、前記移動器の回転に応じて前記カッターを移動させるように構成される、実施態様16に記載の生検装置。
(20) 生検装置を使用する方法であって、
第1の角度方向に回転駆動ケーブルを回転させることによって、前記生検装置の本体内に配置されたカッター駆動機構の入力アセンブリを回転させることと、
前記第1の角度方向に前記回転駆動ケーブルを回転させ続けながら、前記カッター駆動機構を使用して、前記カッターに関連付けられた針の側面開口部を開くために、前記生検装置のカッターを近位に引っ込めることと、
前記第1の角度方向に前記回転駆動ケーブルを回転させ続けながら、前記カッター駆動機構を使用して組織試料を切断するために前記側面開口部に対して前記カッターを遠位に前進させることと、
を含む、前記方法。
Claims (19)
- 生検装置であって、
(a)本体と、
(b)前記本体から遠位に延在する針と、
(c)組織試料を切断するために前記針に対して移動可能であるカッターと、
(d)回転駆動ケーブルによって駆動され、前記カッターの回転及び移動の両方のために構成されたカッター駆動機構であって、前記回転駆動ケーブルによって提供される駆動が連続的な回転方向である一方で、前記カッター駆動機構が、前記カッターの前記移動方向を反転するように構成される、前記カッター駆動機構と、
を備える、前記生検装置。 - 前記カッター駆動機構が、非線形速度で前記カッターの移動を駆動するように構成される、請求項1に記載の生検装置。
- 前記非線形速度が、軸方向の変位に応じて正弦波パターンを画定する、請求項2に記載の生検装置。
- 前記カッター駆動機構が、一定の角速度で前記カッターを回転させるように構成される、請求項1に記載の生検装置。
- 前記カッター駆動機構が、細長いコネクタによって前記カッターに機械的に連結された移動器ホイールを有する、移動アセンブリを含み、
前記細長いコネクタが、前記移動器ホイールの回転に応じて前記カッターの移動を駆動するように構成される、請求項1に記載の生検装置。 - 前記カッター駆動機構が、移動部と回転部とを有するカッター駆動器を更に含み、
前記移動部が、前記移動部に固定された連結部によって前記コネクタに連結するように構成される、請求項5に記載の生検装置。 - 前記コネクタが、移動柱の前記移動器ホイールに対して旋回するように構成される、請求項5に記載の生検装置。
- 前記カッター駆動機構が、移動部と回転部とを有するカッター駆動器を更に含み、
前記移動部が、前記移動部に固定された連結部によって前記コネクタに連結するように構成され、
前記コネクタが、移動柱の前記移動器ホイールに対して旋回するように構成される、請求項5に記載の生検装置。 - 前記カッター駆動機構が、前記移動器ホイールと機械的につながっているウォーム歯車を更に含み、
前記ウォーム歯車が、前記回転駆動ケーブルの回転に応じて前記移動器ホイールを回転させるように構成される、請求項5に記載の生検装置。 - 前記カッター駆動機構が、嵌合型アクチュエータを有する回転アセンブリを更に含み、
前記嵌合型アクチュエータが前記カッターと同軸であり、前記嵌合型アクチュエータに対して前記カッターの移動を可能にしながら、前記カッターを回転させるように構成される、請求項5に記載の生検装置。 - 前記嵌合型アクチュエータが、六角形の形状を有する孔を画定する、請求項10に記載の生検装置。
- 前記カッター駆動機構が、ねじ筋を有する回転可能な移動器を含み、
前記ねじ筋が二重駆動経路を画定する、請求項1に記載の生検装置。 - 前記カッター駆動機構が、ねじ筋を有する回転可能な移動器と、前記ねじ筋を係合するように構成される走行器と、を含み、
前記ねじ筋が二重駆動経路を画定し、
前記走行器が、前記移動器の回転に応じて前記カッターを移動させるように構成され、
前記移動器の少なくとも一部が、前記カッターに対して回転可能であり、前記移動器が、前記移動器の前記ねじ筋によって画定される第1の駆動経路から第2の駆動経路に移行するのを可能にする、請求項1に記載の生検装置。 - 前記カッター駆動機構が、ねじ筋を有する回転可能な移動器と、前記ねじ筋を係合するように構成される走行器と、を含み、
前記ねじ筋が二重駆動経路を画定し、
前記走行器が、前記移動器の回転に応じて前記カッターを移動させるように構成され、
前記移動器の少なくとも一部が、前記カッターに対して回転可能であり、前記移動器が、前記移動器のねじ筋によって画定される第1の駆動経路から第2の駆動経路に移行するのを可能にし、
前記第1の駆動経路及び前記第2の駆動経路が反転部によって接続される、請求項1に記載の生検装置。 - 前記本体が、前記回転駆動ケーブルに取り外し可能に連結するように構成される、請求項1に記載の生検装置。
- 生検装置であって、
(a)本体と、
(b)前記本体から遠位に延在する針と、
(c)組織試料を切断するために前記針に対して移動可能であるカッターと、
(d)前記本体に回転運動を伝達するように構成された回転駆動ケーブルと、
(e)前記回転駆動ケーブルの前記回転運動を前記カッターの回転及び移動に転換するように構成されたカッター駆動機構であって、前記カッター駆動機構が、単一の角度方向にある前記回転駆動ケーブルによって提供される前記回転運動に応じて、前記カッターを遠位及び近位に移動させるように構成される、前記カッター駆動機構と、
を備える、前記生検装置。 - 前記カッター駆動機構が、カッター回転アセンブリ及びカッター移動アセンブリを含み、
前記カッター回転アセンブリが、前記回転駆動ケーブルによって提供される前記回転運動に応じて前記カッターを連続的に回転させるように構成され、
前記カッター移動アセンブリが、前記カッターの遠位移動と前記カッターの近位移動との間を自動的に移動するように構成される、請求項16に記載の生検装置。 - 前記カッター駆動機構が、カッター回転アセンブリ及びカッター移動アセンブリを含み、
前記カッター回転アセンブリが、前記回転駆動ケーブルによって提供される前記回転運動に応じて前記カッターを連続的に回転させるように構成され、
前記回転駆動ケーブルによって提供される前記回転運動が、単一の連続する角度方向にある一方で、前記カッター移動アセンブリが、前記カッターの遠位移動と前記カッターの近位移動との間を選択的に移動するように構成される、請求項16に記載の生検装置。 - 前記カッター駆動機構が、ねじ筋を有する回転可能な移動器と、前記ねじ筋を係合するように構成される走行器と、を含み、
前記ねじ筋が、二重駆動経路を画定し、
前記走行器が、前記移動器の回転に応じて前記カッターを移動させるように構成される、請求項16に記載の生検装置。
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