JP2021530520A - 無脊椎有害生物を防除するためのイソオキサゾリン化合物 - Google Patents

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Abstract

式1または式1’の化合物(式中、Qは(Q−1)または(Q−2)であり、R1、R2、R3、JおよびXは開示中に定義される通りである)が開示される。また、式1または式1’の化合物を含む組成物、および無脊椎有害生物を防除する方法であって、無脊椎有害生物またはその環境を、生物学的有効量の本発明の化合物または組成物と接触させる工程を含む方法が開示される。【化1】

Description

本発明は、農学的および非農学的使用に適切な特定のイソオキサゾリン化合物および組成物、ならびに農学的および非農学的環境両方での、節足動物などの無脊椎有害生物を防除するためにそれらを使用する方法に関する。
無脊椎有害生物の防除は、高い収穫効率の達成において極めて重要である。成長中のおよび保管された農学的作物に対する無脊椎有害生物による損害は、生産性の著しい低下を引き起こし、そのために消費者にとって価格の増加をもたらすことがある。林業、温室作物、観賞植物、苗床作物、保管された食品および繊維製品、家庭、芝地、木製品ならびに公衆衛生状態における無脊椎有害生物の防除もまた、重要である。多くの生産品がこれらの目的のために市販されているが、しかし、より有効であり、より低価格であり、毒性がより低く、環境上より安全であるか、または様々な活用の場がある新しい化合物が求められ続けている。
式1の化合物が本明細書において、提供される。
Figure 2021530520
[式中、
Qは
Figure 2021530520
であり、
Jは
Figure 2021530520
であり、
はH、ClまたはCFであり;
はH、FまたはClであり;
はClまたはCFであり;
XはOまたはSであり;
はH、メチルまたはCHCNであり;
はC〜Cアルキルであり;
はOR14またはS(O)15であり;
はHまたはC〜Cアルキルであり;
はHまたはC〜Cアルキルであり;
はH;または無置換の、もしくはハロゲン、シアノ、OR16、S(O)17およびCO18から独立して選択される置換基で置換されたC〜Cアルキルであり;
10はC〜Cアルキルであり;
11はHまたはC〜Cアルキルであり;
12はH;または無置換の、もしくはハロゲン、シアノ、OR16、S(O)17およびCO18から独立して選択される置換基で置換されたC〜Cアルキルであり;
13はH、C〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
14はH、C〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
15はH、C〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
各R16は独立してC〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
各R17は独立してC〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
各R18は独立してC〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
Zはそれぞれ、無置換の、またはR19で置換されたピリジニル、ピリミジニル、ピラジニルもしくはピリダジニルであり;
各R19は独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜CアルキルアミノカルボニルおよびC〜Cジアルキルアミノカルボニルであり;
各nは独立して0、1または2であり;
ただし、(i)JがJ−3であり、Zが2−ピリジニルである場合、RはC〜Cアルキルであり;(ii)JがJ−5であり、R10がメチルであり、R11がHである場合、R12はCHCF以外である。]。
また、式1’の化合物、それらを含む組成物、および無脊椎有害生物を防除するためのそれらの使用が本明細書において提供される。
Figure 2021530520
[式中、
Qは
Figure 2021530520
であり、
Jは
Figure 2021530520
であり、
はH、ClまたはCFであり;
はH、FまたはClであり;
はClまたはCFであり;
XはOまたはSであり;
はH;または1個のシアノで置換されたC〜Cアルキル、1個のシアノで置換されたCH(シクロプロピル)、無置換の、もしくは1個のシアノで置換されたシクロプロピル、またはC(O)NHR17であり;またはCH=NOR14であり;
はC〜Cアルキルであり;
はOR14またはS(O)15であり;
はHまたはC〜Cアルキルであり;
はHまたはC〜Cアルキルであり;
はH;または無置換の、もしくはハロゲン、シアノ、OR16、S(O)17およびCO18から独立して選択される置換基で置換されたC〜Cアルキルであり;
10はC〜Cアルキルであり;
11はHまたはC〜Cアルキルであり;
12はH;それぞれ無置換の、またはハロゲン、シアノ、OR16、S(O)17およびCO18から独立して選択される置換基で置換されたC〜CシクロアルキルまたはC〜Cアルキルであり;またはOR16であり;
13はH、C〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
TはOまたはCOであり;
14はH、C〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
15はH、C〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
各R16は独立してC〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
各R17はC〜Cアルキルであり;
各R18は独立してC〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
Zはそれぞれ、無置換の、またはR19で置換されたピリジニル、ピリミジニル、ピラジニルもしくはピリダジニルであり;
各R19は独立してハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜CアルキルアミノカルボニルおよびC〜Cジアルキルアミノカルボニルであり;
20はH、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cシクロアルキルアルキル、またはC〜Cハロアルキルであり;
GはOまたはS(O)であり;
はC〜Cアルキレニルであり;
はC〜Cアルキレニルであり;
21はC〜Cアルキル、またはS(O)22であり;
22はフルオロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、アミノまたはC〜Cアルキルアミノであり;
各nは独立して0、1または2であり;
ただし、(i)JがJ−3であり、Zが2−ピリジニルである場合、RはC〜Cアルキルであり;(ii)JがJ−5であり、R10がメチルであり、R11がHである場合、R12はCHCF以外である。]。
本発明はまた、式1の化合物または式1’の化合物、ならびに界面活性剤、固体希釈剤および液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の追加の成分を含む組成物を提供する。一実施形態において、本発明は、また無脊椎有害生物を防除するための組成物であって、式1の化合物または式1’の化合物、ならびに界面活性剤、固体希釈剤および液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の追加の成分を含み、場合により少なくとも1種の追加の生物学的活性化合物または薬剤をさらに含む前記組成物を提供する。
本発明は、無脊椎有害生物を防除する方法であって、無脊椎有害生物またはその環境を、生物学的有効量の式1の化合物または式1’の化合物(例えば本明細書に記載される組成物として)と接触させる工程を含む方法を提供する。本発明はまた、無脊椎有害生物またはその環境を、生物学的有効量の式1の化合物または式1’の化合物を含む組成物であって、界面活性剤、固体希釈剤および液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の追加の成分を含み、場合により生物学的有効量の少なくとも1種の追加の生物学的活性化合物または薬剤をさらに含む前記組成物と接触させる、そのような方法に関する。
本発明はまた、種子を、生物学的有効量の式1の化合物または式1’の化合物(例えば本明細書に記載される組成物として)と接触させる工程を含む無脊椎有害生物から種子を保護する方法を提供する。本発明はまた、処置された種子に関する。
本発明はまた、作物植物の成長力を高める方法であって、作物植物、作物植物が発育する種子または作物植物の場所(例えば栽培培地)を、生物学的有効量の式1の化合物または式1’の化合物(例えば本明細書に記載の組成物として)と接触させる工程を含む方法を提供する。
本明細書において使用される場合、用語「含む(comprises)」、「含むこと(comprising)」、「含む(includes)」、「含むこと(including)」、「有する(has)」、「有すること(having)」、「含有する」、「含有すること」、「により特徴付けられる」、またはこれらのいずれかの他の変形は、明示的に示される任意の限定を条件として、非排他的な包含を網羅するように意図されている。例えば、要素の一覧を含む組成物、混合物、プロセスまたは方法は、必ずしもこれらの要素に限定されることはなく、明示的に列挙されていないか、またはこのような組成物、混合物、プロセスもしくは方法に固有である他の要素を包含していてもよい。
「からなる」という移行句は、特定されていない任意の要素、ステップまたは成分を除外する。特許請求の範囲中にある場合、このような語句は、特許請求の範囲を、通常これに関連する不純物を除き、言及されたもの以外の材料の包含を限定することになる。「からなる」という語句が、プリアンブルの直後ではなく特許請求の範囲の本文の一文節中にある場合、これは、その文節中に述べられている要素のみを限定し;他の要素は、特許請求の範囲からは、全体としては除外されない。
「から本質的になる」という移行句は、文言上開示されているものに追加して、材料、ステップ、機構、成分または要素を包含する組成物または方法を定義するために用いられるが、これらの追加の材料、ステップ、機構、成分または要素は、特許請求される発明の基本的なおよび新規な特徴に著しい影響を与えない。「から本質的になる」という用語は、「含む」と「からなる」との間の中間的な意味を有する。
出願人らが、「含む(comprising)」などのオープンエンド形式の用語で発明またはその一部分が定義される場合、その記載は(他に明記されない限り)、「から本質的になる」または「からなる」という用語を用いてこのような発明を記載しているとも当然ながら解釈されると容易に理解されるものとする。
さらに、相反する記載が明言されていない限り、「または」は包含的論理和を指し、排他的論理和を指さない。例えば、条件AまたはBは、以下のいずれか1つ:Aが真であり(または存在し)、かつBが偽である(または存在しない)こと;Aが偽であり(または存在せず)、かつBが真である(または存在する)こと;ならびにAおよびBの両方が真である(または存在する)ことによって満たされる。
また、本発明の要素または成分に先行する不定冠詞「a」および「an」は、要素または成分の事例(すなわち、存在)の数に関して比制限的であることが意図される。したがって、「a」または「an」は、1つまたは少なくとも1つを含むと読解されるべきであり、要素または成分の単数形の語形は、その数が明らかに単数を意味しない限りにおいては複数をも包含する。
この開示において言及される場合、「無脊椎有害生物」という用語は、有害生物として経済的に重要な節足動物、腹足類、線虫および蠕虫を含む。「節足動物」という用語は、昆虫、ダニ、クモ、サソリ、ムカデ、ヤスデ、ワラジムシおよびコムカデを含む。「腹足類」という用語は、カタツムリ、ナメクジおよび他の柄眼目を含む。「線虫」という用語は、線形動物門の成員を含む。
本開示の文脈において、「無脊椎有害生物防除」とは、無脊椎有害生物の発生の阻害(死亡率、摂食低減、および/または交尾撹乱を含む)を意味し、関連する表記も同様に定義される。
「農学的」という用語は、食品および繊維用などの農作物の生産を指し、トウモロコシまたはコーン、ダイズおよび他のマメ科植物、イネ、穀類(例えば、コムギ、カラスムギ、オオムギ、ライ麦およびイネ)、葉野菜(例えば、レタス、キャベツおよび他のキャベツ作物)、結果野菜(例えば、トマト、トウガラシ属植物、ナス、十字花科植物およびウリ科植物)、ジャガイモ、サツマイモ、ブドウ、綿、樹果(例えば、仁果、石果および柑橘類)、小果実(例えば、液果類およびサクランボ)、ならびに他の特別な作物(例えば、アブラナ、ヒマワリおよびオリーヴ)の栽培を含む。
「非農学的」という用語は、園芸用作物(例えば、畑で栽培されていない、温室、苗種または観賞用植物)、住居用、農業用、商業用および工業用構造、芝生(例えば、芝農地、牧草地、ゴルフ場、芝地、運動場等)、木製品、貯蔵製品、農林および植生の管理、ならびに公衆衛生用途などの農作物以外を指す。
「作物成長力」という用語は、作物植物の生育またはバイオマスの蓄積割合を指す。「成長力を高める」とは、未処理の対照作物植物に対する、作物植物における生育またはバイオマスの蓄積における高まりを指す。「作物収量」という用語は、作物植物の収穫後に得られる、量および質の両方の観点における作物材料の回収を指す。「作物収量を高める」とは、未処理の対照作物植物に対する作物収量の増加を指す。
「生物学的有効量」という用語は、無脊椎有害生物による被害から植物を保護するため、もしくは、他の所望される効果(例えば、植物の成長力を高める)のため、防除されるべき無脊椎有害生物もしくはその環境に、または植物、植物が発育する種子もしくは植物が生育している場所(例えば、栽培培地)に適用(すなわち、接触)された場合に、所望の生物学的効果をもたらすのに十分な生物学的に活性な化合物(例えば、式1の化合物または式1’の化合物)の量を指す。
上の記載において、単独で、または「アルキルチオ」もしくは「ハロアルキル」などの複合語のいずれかで使用される用語「アルキル」には、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピルまたは種々のブチル、ペンチルもしくはヘキシル異性体などの直鎖または分岐アルキルが含まれる。
「アルコキシ」には、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ならびに種々のブトキシ、ペントキシおよびヘキシロキシの異性体が含まれる。「アルキルチオ」は、メチルチオ、エチルチオ、ならびに種々のプロピルチオ、ブチルチオ、ペンチルチオおよびヘキシルチオの異性体などの分岐または直鎖アルキルチオ部分を含む。
単独で、もしくは「ハロアルキル」などの複合語のいずれかの、または「ハロゲンで置換されたアルキル」などの記載において使用される場合の用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を含む。さらに、「ハロアルキル」などの複合語において使用される場合、または記載「ハロゲンで置換されたアルキル」に使用される場合、前記アルキルは、同じでも相異なっていてもよいハロゲン原子で部分的にまたは完全に置換されている。「ハロアルキル」または「ハロゲンで置換されたアルキル」の例には、FC−、ClCH−、CFCH−およびCFCCl−が含まれる。
本明細書において使用される化学の短縮形S(O)およびS(=O)は、スルフィニル部分を表す。本明細書において使用される化学の短縮形SO、S(O)およびS(=O)は、スルホニル部分を表す。本明細書において使用される化学の短縮形C(O)およびC(=O)は、カルボニル部分を表す。本明細書において使用される化学の短縮形CO、C(O)OおよびC(=O)Oは、オキシカルボニル部分を表す。
構造フラグメント中の点線は、分子の残部とのフラグメントの結合点を表す。例えば、式1または式1’中のQがQ−1と定義され、式1または式1’中の可変項JがJ−1と定義される場合、J−1の構造中の点線は、下記に示すように、J−1が式1または式1’の構造の残部とその位置で結合していることを意味する。
Figure 2021530520
J−6中の可変項Tは−O−または−C(O)−と定義され、これは、J−6が下記に示すようなものであることを意味する。
Figure 2021530520
J−1中のRが1個のシアノで置換された−CH(シクロプロピル)と定義される場合、これは、J−1が下記に示すようなものであることを意味する(すなわち、シアノ基はメチレン基またはシクロプロピル環の任意の炭素原子のいずれかに結合することができる。)。
Figure 2021530520
置換基中の炭素原子数の合計は、接頭辞「C〜C」によって示される。例えば、C〜Cアルキルは、メチル、エチル、ならびに様々なプロピルおよびブチルの異性体を示す。
化合物が、前記置換基の数が1を超え得ることを示す添字を有する置換基で置換されている場合、前記置換基(それらが1を超える場合)は、定義された置換基の群から独立して選択される。さらに、添字がある範囲(例えば(R)i−j)を示す場合、置換基の数はiからjの間の整数(両端を含む)から選択される。基が水素であってもよい置換基を含有する場合、それはこの置換基が水素となる場合であるが、これは、前記基が無置換であることと等価であることが認識される。基の1つまたはそれ以上の位置が、「置換されていない」かまたは「無置換である」といわれる場合、水素原子が、自由原子価を埋めるために結合する。
特に断らなければ、複素環式環および環系は、前記炭素または窒素上の水素の置き換えによって任意の利用可能な炭素または窒素を介して結合することができる。
置換基が五または六員の窒素含有複素環式環である場合、これは、別段の記載がある場合を除き、いずれかの利用可能な炭素または窒素環原子を介して式1または式1’の残部に結合していてもよい。
芳香族および非芳香族複素環式環ならびに環系の製造を可能とするために広く多様な合成方法が当業界で公知である;広範な概説については、全8巻のComprehensive Heterocyclic Chemistry、A.R.KatritzkyおよびC.W.Rees編集主幹、Pergamon Press、Oxford、1984、および全12巻のComprehensive Heterocyclic Chemistry II、A.R.Katritzky、C.W.ReesおよびE.F.V.Scriven編集主幹、Pergamon Press,Oxford、1996を参照のこと。
本発明の化合物は、1つまたはそれ以上の立体異性体として存在することができる。立体異性体は、同等の構成ではあるが、空間における原子の配置が異なる異性体であり、エナンチオマー、ジアステレオマー、シス−トランス異性体(幾何異性体としても公知である)およびアトロプ異性体を含む。アトロプ異性体は、単結合の周りの回転が制限され、この回転障壁が異性体種の単離が可能となるほどに高い場合にもたらされる。当業者は、一方の立体異性体が、他方の立体異性体と比べて多い場合、または他の立体異性体から分離された場合に、より活性になり得、および/または有益な効果を発揮し得ることを認める。さらに、前記立体異性体をどのように分離し、富化し、および/または選択的に製造するかは当業者に公知である。立体異性のすべての態様の包括的な考察については、Ernest L.ElielおよびSamuel H.Wilen、Stereochemistry of Organic Compounds、John Wiley & Sons、1994を参照のこと。
「立体異性体」または「立体異性体形態」は、その化合物の他の立体異性体を実質上含まない化合物の1つの立体異性体を指す。例えば、1つの不斉中心を有する立体異性体として純粋な化合物は、実質上、化合物の反対の鏡像体を含まない。2つの不斉中心を有する立体異性体として純粋な化合物は、化合物の他のジアステレオマーを実質上含まない。典型的な立体異性体として純粋な化合物は、化合物の約60重量%を超える一方の立体異性体および化合物の約40重量%未満の他方の立体異性体、化合物の約80重量%を超える一方の立体異性体および化合物の約20重量%未満の他方の立体異性体、化合物の約90重量%を超える一方の立体異性体および化合物の約10重量%未満の他方の立体異性体、化合物の約95重量%を超える一方の立体異性体および化合物の約5重量%未満の他方の立体異性体、または化合物の約97重量%を超える一方の立体異性体および化合物の約3重量%未満の他方の立体異性体を含む。化合物は不斉中心を有することができ、ラセミ体、個々の鏡像体またはジアステレオマー、およびその混合物として存在することができる。すべてのそのような異性形は、本明細書に開示される実施形態内に含まれ、その混合物を含む。そのような化合物の立体異性体として純粋な形態の使用、ならびにそれらの形態の混合物の使用は、本明細書に開示される実施形態によって包含される。例えば、等量のまたは等量でない特定の化合物の鏡像体を含む混合物は、本明細書に開示される方法および組成物において、使用されてもよい。これらの異性体は、不斉合成されるか、またはキラルカラムまたはキラル分割剤などの標準技法を使用して分割されてもよい。例えば、以下を参照すること:Jacques,J.ら、Enantiomers,Racemates and Resolutions (Wiley Interscience, New York,1981);Wilen,S.H.ら、Tetrahedron 33:2725 (1977);Eliel,E.L.,Stereochemistry of Carbon Compounds(McGraw Hill,NY,1962);およびWilen,S.H.,Tables of Resolving Agents and Optical Resolutions 268頁(E.L.Eliel,Ed.,Univ.of Notre Dame Press,Notre Dame,IN,1972)。
式1または式1’から選択される化合物は、典型的には、2つ以上の形態で存在し、式1または式1’は、それ故、式1または式1’が表す化合物のすべての結晶形態および非結晶形態を含む。非結晶形態は、ワックスおよびガムなどの固体である実施形態、ならびに溶液および溶融物などの液体である実施形態を含む。結晶形態は、基本的に単結晶タイプを表す実施形態、および多形体の混合物を表す実施形態(すなわち、異なる結晶タイプ)を含む。「多形体」という用語は、異なる結晶形態で結晶化可能である化学化合物の特定の結晶形態を指し、これらの形態は、結晶格子中に分子の異なる配置および/または配座を有する。多形体は同一の化学組成を有し得るが、これらはまた、格子中に弱くまたは強く結合し得る共結晶化水または他の分子の存在または不在により組成が異なる場合がある。多形体は、結晶形状、密度、硬度、色、化学的安定性、融点、吸湿性、懸濁性、溶解速度および生物学的利用可能性のような化学的、物理的および生物学的特性が異なっている場合がある。当業者は、式1または式1’によって表される化合物の多形体は、式1または式1’によって表される同一の化合物の他の多形体または多形体の混合物と比して、有益な効果(例えば、有用な配合物の製造に対する適合性、向上した生物学的性能)を示す可能性があることを認識していると予想される。式1または式1’によって表される化合物の特定の多形体の製造および単離は、例えば、選択される溶媒および温度を用いる結晶化を含む当業者に公知の方法により達成することができる。本発明の化合物は、1つまたはそれ以上の結晶質多形体として存在してもよい。本発明は、個々の多形体と多形体混合物の両方を含み、その混合物には、一方の多形体が他方の多形体より多く含まれる。多形性の包括的な考察に関しては、R.Hilfiker編、Polymorphism in the Pharmaceutical Industry、Wiley−VCH、Weinheim、2006を参照のこと。
発明の概要に記載される本発明の実施形態は、以下の番号を付けたパラグラフに述べるものを含む。以下の実施形態において、「式1の化合物」または「式1’の化合物」への言及は、実施形態にさらに定義されなければ、発明の概要において、明示された置換基の定義を含む。
1.一実施形態において、RはH、ClまたはCFであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
2.一実施形態において、RはClまたはCFであり、RはFであり、RはClである式1の化合物または式1’の化合物。
3.一実施形態において、RはClであり、RはHであり、RはClである式1の化合物または式1’の化合物。
4.一実施形態において、RはClであり、RはFであり、RはClである式1の化合物または式1’の化合物。
5.一実施形態において、RはHであり、RはFであり、RはClである式1の化合物または式1’の化合物。
6.一実施形態において、RはHであり、RはFであり、RはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
7.一実施形態において、RはHであり、RはHであり、RはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
8.一実施形態において、RはHであり。RはHであり、RはClである式1の化合物または式1’の化合物。
9.一実施形態において、QはQ−1である式1の化合物または式1’の化合物。
10.一実施形態において、QはQ−2である式1の化合物または式1’の化合物。
11.一実施形態において、XはOである式1の化合物または式1’の化合物。
12.一実施形態において、XはSである式1の化合物または式1’の化合物。
13.一実施形態において、JはJ−1である式1の化合物または式1’の化合物。
14.一実施形態において、Rは、H、CHCN、CH(CH)CN、C(CH3)CNまたはシクロプロピルである式1の化合物または式1’の化合物。
15.一実施形態において、Rは、CH(CH)CNまたはシクロプロピルである式1の化合物または式1’の化合物。
16.一実施形態において、Rはシクロプロピルである式1の化合物または式1’の化合物。
17.一実施形態において、QはQ−1であり、XはOであり、JはJ−1であり、RはHまたはCFであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
18.一実施形態において、QはQ−1であり、XはOであり、JはJ−1であり、RはH、シクロプロピル、CHCNまたはCH(Me)CNであり、RはHまたはCFであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
19.一実施形態において、QはQ−1であり、XはSであり、JはJ−1であり、RはHまたはCFであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
20.一実施形態において、QはQ−1であり、XはSであり、JはJ−1であり、RはH、シクロプロピル、CHCNまたはCH(Me)CNであり、RはHまたはCFであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
21.一実施形態において、QはQ−2であり、XはOであり、JはJ−1であり、RはHまたはCFであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
22.一実施形態において、QはQ−2であり、XはOであり、JはJ−1であり、RはH、シクロプロピル、CHCNまたはCH(Me)CNであり、RはHまたはCFであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
23.一実施形態において、QはQ−2であり、XはSであり、JはJ−1であり、RはHまたはCFであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
24.一実施形態において、QはQ−2であり、XはSであり、JはJ−1であり、RはH、シクロプロピル、CHCNまたはCH(Me)CNであり、RはHまたはCFであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
25.一実施形態において、JはJ−2である式1の化合物または式1’の化合物。
26.一実施形態において、RはMe、i−PrまたはEtである式1の化合物または式1’の化合物。
27.一実施形態において、RはMeである式1の化合物または式1’の化合物。
28.一実施形態において、RはOMe、SMe、S(O)MeまたはSOMeである式1の化合物または式1’の化合物。
29.一実施形態において、RはMeであり、RはOMe、SMe、S(O)MeまたはSOMeである式1の化合物または式1’の化合物。
30.一実施形態において、QはQ−1であり、XはOであり、JはJ−2であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
31.一実施形態において、QはQ−1であり、XはOであり、JはJ−2であり、RはMeであり、RはS(O)Meであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
32.一実施形態において、QはQ−1であり、XはSであり、JはJ−2であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
33.一実施形態において、RはMeであり、RはS(O)Meである式1の化合物または式1’の化合物。
34.一実施形態において、QはQ−2であり、XはOであり、JはJ−2であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
35.一実施形態において、RはMeであり、RはS(O)Meである式1の化合物または式1’の化合物。
36.一実施形態において、QはQ−2であり、XはSであり、JはJ−2であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
37.一実施形態において、RはMeであり、RはS(O)Meである式1の化合物または式1’の化合物。
38.一実施形態において、J−2は
Figure 2021530520
である式1または式1’による化合物。
39.一実施形態において、JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物からなる組成物であって、
Figure 2021530520
JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物の比は60:40を超える組成物。
40.一実施形態において、JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物の比は80:20を超える組成物。
41.一実施形態において、JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物の比は90:10を超える組成物。
42.一実施形態において、JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物の比は95:5を超える組成物。
43.一実施形態において、JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物の比は99:1を超える組成物。
44.一実施形態において、JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物からなる組成物であって、
Figure 2021530520
がメチルであり;JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物の比は60:40を超える組成物。
45.一実施形態において、JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Rがメチルである組成物であって;JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物の比は80:20を超える組成物。
46.一実施形態において、JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Rがメチルである組成物であって;JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物の比は90:10を超える組成物。
47.一実施形態において、JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Rがメチルである組成物であって;JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物の比は95:5を超える組成物。
48.一実施形態において、JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Rがメチルである組成物であって;JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物の比は99:1を超える組成物。
49.一実施形態において、JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物からなる組成物であって、
Figure 2021530520
はS(O)nMeであり、nは0、1または2であり、JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物の比は60:40を超える組成物。
50.一実施形態において、JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物、および JがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、RがS(O)nMeであり、nが0、1または2である組成物であって、JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物の比は80:20を超える組成物。
51.一実施形態において、JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物、および JがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、RはS(O)nMeであり、nは0、1または2である組成物であって、JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物の比は90:10を超える組成物。
52.一実施形態において、JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物、および JがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、RはS(O)nMeであり、nは0、1または2である組成物であって、JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物の比は95:5を超える組成物。
53.一実施形態において、JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物、および JがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、RはS(O)nMeであり、nは0、1または2である組成物であって、JがJ−2aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−2bである式1の化合物または式1’の化合物の比は99:1を超える組成物。
54.一実施形態において、JはJ−3である式1の化合物または式1’の化合物。
55.一実施形態において、RはHまたはMeである式1の化合物または式1’の化合物。
56.一実施形態において、Zは2−ピリジニルまたは2−ピリミジニルである式1の化合物または式1’の化合物。
57.一実施形態において、RはHまたはMeであり、Zは2−ピリジニルまたは2−ピリミジニルである式1の化合物または式1’の化合物。
58.一実施形態において、QはQ−1であり、XはOであり、JはJ−3であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFであり、式1の化合物または式1’の化合物。
59.一実施形態において、RはHまたはMeであり、Zは2−ピリミジニルである式1の化合物または式1’の化合物。
60.一実施形態において、QはQ−1であり、XはSであり、JはJ−3であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
61.一実施形態において、RはHまたはMeであり、Zは2−ピリミジニルである式1の化合物または式1’の化合物。
62.一実施形態において、QはQ−2であり、XはOであり、JはJ−3であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
63.一実施形態において、RはHまたはMeであり、Zは2−ピリミジニルである式1の化合物または式1’の化合物。
64.一実施形態において、QはQ−2であり、XはSであり、JはJ−3であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFであり、式1の化合物または式1’の化合物。
65.一実施形態において、RはHまたはMeであり、Zは2−ピリミジニルである式1の化合物または式1’の化合物。
66.一実施形態において、J−3はJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物。
Figure 2021530520
67.一実施形態において、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物からなる組成物であって、
Figure 2021530520
JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物の比は60:40を超える組成物。
68.一実施形態において、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物の比は80:20を超える組成物。
69.一実施形態において、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物の比は90:10を超える組成物。
70.一実施形態において、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物の比は95:5を超える組成物。
71.一実施形態において、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物の比は99:1を超える組成物。
72.一実施形態において、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物からなる組成物であって、
Figure 2021530520
はメチルであり;JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物の比は60:40を超える組成物。
73.一実施形態において、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Rはメチルである組成物であって、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物の比は80:20を超える組成物。
74.一実施形態において、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Rはメチルである組成物であって、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物の比は90:10を超える組成物。
75.一実施形態において、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Rはメチルである組成物であって、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物の比は95:5を超える組成物。
76.一実施形態において、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Rはメチルである組成物であって、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物の比は99:1を超える組成物。
77.一実施形態において、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物からなる組成物であって、
Figure 2021530520
Zはピリジニルであり、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物の比は60:40を超える組成物。
78.一実施形態において、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Zはピリジニルである組成物であって、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物の比は80:20を超える組成物。
79.一実施形態において、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Zはピリジニルである組成物であって、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物の比は90:10を超える組成物。
80.一実施形態において、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Zはピリジニルである組成物であって、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物の比は95:5を超える組成物。
81.一実施形態において、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Zはピリジニルである組成物であって、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物の比は99:1を超える組成物。
82.一実施形態において、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Zはピリジニルであり、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物からなる組成物であって、
Figure 2021530520
Zはピリミジニルであり、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物の比は60:40を超える組成物。
83.一実施形態において、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Zはピリミジニルである組成物であって、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物の比は80:20を超える組成物。
84.一実施形態において、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Zはピリミジニルである組成物であって、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物の比は90:10を超える組成物。
85.一実施形態において、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Zはピリミジニルである組成物であって、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物の比は95:5を超える組成物。
86.一実施形態において、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Zはピリミジニルである組成物であって、JがJ−3aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−3bである式1の化合物または式1’の化合物の比は99:1を超える組成物。
87.一実施形態において、JはJ−4である式1の化合物または式1’の化合物。
88.一実施形態において、RはHまたはMeである式1の化合物または式1’の化合物。
89.一実施形態において、RはHまたはC〜Cアルキルである、式1の化合物または式1’の化合物。
90.一実施形態において、RはHまたはMeであり、また、RはHまたはC〜Cアルキルである、式1の化合物または式1’の化合物。
91.一実施形態において、QはQ−1であり、XはOであり、JはJ−4であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
92.一実施形態において、QはQ−1であり、XはOであり、JはJ−4であり、RはHまたはMeであり、RはHまたはC〜Cアルキルであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
93.一実施形態において、QはQ−2であり、XはOであり、JはJ−4であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
94.一実施形態において、QはQ−2であり、XはOであり、JはJ−4であり、RはHまたはMeであり、RはMeまたはEtであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
95.一実施形態において、J−4はJ−4aである化合物。
Figure 2021530520
96.一実施形態において、JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物からなる組成物であって、
Figure 2021530520
JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物の比は60:40を超える組成物。
97.一実施形態において、JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物からなる組成物であって、JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物の比は80:20を超える組成物。
98.一実施形態において、JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物からなる組成物であって、JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物の比は90:10を超える組成物。
99.一実施形態において、JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物からなる組成物であって、JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物の比は95:5を超える組成物。
100.一実施形態において、JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物からなる組成物であって、JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物の比は99:1を超える組成物。
101.一実施形態において、JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物からなる組成物であって、
Figure 2021530520
はメチルであり;JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物の比は60:40を超える組成物。
102.一実施形態において、JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Rはメチルである組成物であって;JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物の比は80:20を超える組成物。
103.一実施形態において、JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Rはメチルである組成物であって;JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物の比は90:10を超える組成物。
104.一実施形態において、JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Rはメチルである組成物であって;JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物の比は95:5を超える組成物。
105.一実施形態において、JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Rはメチルである組成物であって;JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物の比は99:1を超える組成物。
106.一実施形態において、JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物からなる組成物であって、
Figure 2021530520
はメチルである組成物であり;JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物の比は60:40を超える組成物。
107.一実施形態において、JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Rはメチルである組成物であって;JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物の比は80:20を超える組成物。
108.一実施形態において、JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Rはメチルである組成物であって;JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物の比は90:10を超える組成物。
109.一実施形態において、JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Rはメチルである組成物であって;JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物の比は95:5を超える組成物。
110.一実施形態において、JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、Rはメチルである組成物であって;JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物の比は99:1を超える組成物。
111.一実施形態において、JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物からなる組成物であって、
Figure 2021530520
はHであり;JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物の比は60:40を超える組成物。
112.一実施形態において、JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、RはHである組成物であって;JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物の比は80:20を超える組成物。
113.一実施形態において、JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、RはHである組成物であって;JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物の比は90:10を超える組成物。
114.一実施形態において、JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、RはHである組成物であって;JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物の比は95:5を超える組成物。
115.一実施形態において、JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、RはHである組成物であって;JがJ−4aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−4bである式1の化合物または式1’の化合物の比は99:1を超える組成物。
116.一実施形態において、JはJ−5である式1の化合物または式1’の化合物。
117.一実施形態において、R10はMeである式1の化合物または式1’の化合物。
118.一実施形態において、R11はHである式1の化合物または式1’の化合物。
119.一実施形態において、R12はH、C〜Cアルキル、CHCFまたはCHCNである式1の化合物または式1’の化合物。
120.一実施形態において、R10はMeであり、R12はH、C〜Cアルキル、CHCFまたはCHCNである式1の化合物または式1’の化合物。
121.一実施形態において、QはQ−1であり、XはOであり、JはJ−5であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
122.一実施形態において、QはQ−1であり、XはOであり、JはJ−5であり、R10はMeであり、R11はHであり、R12はH、MeまたはEtであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
123.一実施形態において、QはQ−1であり、XはSであり、JはJ−5であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
124.一実施形態において、QはQ−1であり、XはSであり、JはJ−5であり、R10はMeであり、R11はHであり、R12はH、MeまたはEtであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
125.一実施形態において、QはQ−2であり、XはOであり、JはJ−5であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
126.一実施形態において、QはQ−2であり、XはOであり、JはJ−5であり、R10はMeであり、R11はHであり、R12はH、MeまたはEtであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
127.一実施形態において、QはQ−2であり、XはSであり、JはJ−5であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
128.一実施形態において、QはQ−2であり、XはSであり、JはJ−5であり、R10はMeであり、R11はHであり、R12はH、MeまたはEtであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
129.一実施形態において、J−5はJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物。
Figure 2021530520
130.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物からなる組成物であって、
Figure 2021530520
JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は60:40を超える組成物。
131.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は80:20を超える組成物。
132.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は90:10を超える組成物。
133.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は95:5を超える組成物。
134.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は99:1を超える組成物。
135.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物からなる組成物であって、
Figure 2021530520
10はメチルであり;JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は60:40を超える組成物。
136.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、R10はメチルである組成物であって;JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は80:20を超える組成物。
137.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、R10はメチルである組成物であって;JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は90:10を超える組成物。
138.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、R10はメチルである組成物であって;JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は95:5を超える組成物。
139.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、R10はメチルである組成物であって;JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は99:1を超える組成物。
140.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物からなる組成物であって、
Figure 2021530520
11はHであり;JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は60:40を超える組成物。
141.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、R11はHである組成物であって;JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は80:20を超える組成物。
142.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、R11はHである組成物であって;;JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は90:10を超える組成物。
143.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、R11はHである組成物であって;JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は95:5を超える組成物。
144.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、R11はHである組成物であって;JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は99:1を超える組成物。
145.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物からなる組成物であって、
Figure 2021530520
12はH、MeまたはEtであり;JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は60:40を超える組成物。
146.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、R12はH、MeまたはEtである組成物であって;JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は80:20を超える組成物。
147.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、R12はH、MeまたはEtである組成物であって;JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は90:10を超える組成物。
148.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、R12はH、MeまたはEtである組成物であって;JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は95:5を超える組成物。
149.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、R12はH、MeまたはEtである組成物であって;JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は99:1を超える組成物。
150.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物からなる組成物であって、
Figure 2021530520
12はHであり;JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は60:40を超える組成物。
151.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物からなる組成物であって、R12はHであり;JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は80:20を超える組成物。
152.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、R12はHである組成物であって;JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は90:10を超える組成物。
153.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、R12はHである組成物であって;JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は95:5を超える組成物。
154.一実施形態において、JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物、およびJがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物からなり、R12はHである組成物であって;JがJ−5aである式1の化合物または式1’の化合物と、JがJ−5bである式1の化合物または式1’の化合物の比は99:1を超える組成物。
155.一実施形態において、JはJ−6である式1の化合物または式1’の化合物。
156.一実施形態において、R13はH、C〜Cアルキル、またはCHCFである式1の化合物または式1’の化合物。
157.一実施形態において、TはOまたはCOである式1の化合物または式1’の化合物。
158.一実施形態において、QはQ−1であり、XはOであり、JはJ−6であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
159.一実施形態において、QはQ−1であり、XはOであり、JはJ−6であり、TはOであり、R13はMe、EtまたはCHCFであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
160.一実施形態において、QはQ−1であり、XはOであり、JはJ−6であり、TはCOであり、R13はMe、EtまたはCHCFであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
161.一実施形態において、QはQ−1であり、XはSであり、JはJ−6であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
162.一実施形態において、QはQ−1であり、XはSであり、JはJ−6であり、TはOであり、R13はMe、EtまたはCHCFであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
163.一実施形態において、QはQ−1であり、XはSであり、JはJ−6であり、TはCOであり、R13はMe、EtまたはCHCFであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
164.一実施形態において、QはQ−2であり、XはSであり、JはJ−6であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
165.一実施形態において、QはQ−2であり、XはSであり、JはJ−6であり、TはOであり、R13はMe、EtまたはCHCFであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
166.一実施形態において、QはQ−2であり、XはSであり、JはJ−6であり、TはCOであり、R13はMe、EtまたはCHCFであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
167.一実施形態において、JはJ−7である式1’の化合物。
168.一実施形態において、R11はHである式1’の化合物。
169.一実施形態において、R20はH、Me、Et、イソプロピル、シクロプロピルまたはCFである式1’の化合物。
170.一実施形態において、R20はMeまたはEtである式1’の化合物。
171.一実施形態において、QはQ−1であり、XはOであり、JはJ−7であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
172.一実施形態において、QはQ−1であり、XはOであり、JはJ−7であり、RはHであり、RはHであり、RはCFであり、R11はHであり、R20はMeまたはEtである式1’の化合物。
173.一実施形態において、QはQ−1であり、XはOであり、JはJ−7であり、RはHであり、RはFであり、RはCFであり、R11はHであり、R20はMeまたはEtである式1’の化合物。
174.一実施形態において、QはQ−1であり、XはOであり、JはJ−7であり、R11はHであり、R20はMe、Et、i−Prまたはc−Prであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1の化合物または式1’の化合物。
175.一実施形態において、QはQ−1であり、XはOであり、JはJ−7であり、R11はHであり、R20はMeまたはEtであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
176.一実施形態において、QはQ−1であり、XはOであり、RはClであり、RはHまたはFであり、RはClであり、R11はHであり、R20はMeまたはEtである式1’の化合物。
177.一実施形態において、QはQ−1であり、XはSであり、JはJ−7であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
178.一実施形態において、QはQ−1であり、XはSであり、JはJ−7であり、RはHであり、RはHであり、R3はCFであり、R11はHであり、R20はMeまたはEtである式1’の化合物。
179.一実施形態において、QはQ−1であり、XはSであり、JはJ−7であり、RはHであり、RはFであり、RはCFであり、R11はHであり、R20はMeまたはEtである式1’の化合物。
180.一実施形態において、QはQ−1であり、XはSであり、JはJ−7であり、R11はHであり、R20はMe、Et、i−Prまたはc−Prであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
181.一実施形態において、QはQ−1であり、XはSであり、JはJ−7であり、R11はHであり、R20はMeまたはEtであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
182.一実施形態において、QはQ−1であり、XはOであり、RはClであり、RはHまたはFであり、RはClであり、R11はHであり、R20はMeまたはEtである式1’の化合物。
183.一実施形態において、QはQ−2であり、XはOであり、JはJ−7であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
184.一実施形態において、QはQ−2であり、XはOであり、JはJ−7であり、RはHであり、RはHであり、RはCFであり、R11はHであり、R20はMeまたはEtである式1’の化合物。
185.一実施形態において、QはQ−2であり、XはOであり、JはJ−7であり、RはHであり、RはFであり、RはCFであり、R11はHであり、R20はMeまたはEtである式1’の化合物。
186.一実施形態において、QはQ−2であり、XはOであり、JはJ−7であり、R11はHであり、R20はMe、Et、i−Prまたはc−Prであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
187.一実施形態において、QはQ−2であり、XはOであり、JはJ−7であり、R11はHであり、R20はMeまたはEtであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
188.一実施形態において、QはQ−2であり、XはOであり、JはJ−7であり、RはClであり、RはHまたはFであり、RはClであり、R11はHであり、R20はMeまたはEtである式1’の化合物。
189.一実施形態において、QはQ−2であり、XはSであり、JはJ−7であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
190.一実施形態において、QはQ−2であり、XはSであり、JはJ−7であり、RはHであり、RはHであり、RはCFであり、R11はHであり、R20はMeまたはEtである式1’の化合物。
191.一実施形態において、QはQ−2であり、XはSであり、JはJ−7であり、RはHであり、RはFであり、RはCFであり、R11はHであり、R20はMeまたはEtである式1’の化合物。
192.一実施形態において、QはQ−2であり、XはSであり、JはJ−7であり、R11はHであり、R20はMe、Et、i−Prまたはc−Prであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
193.一実施形態において、QはQ−2であり、XはSであり、JはJ−7であり、R11はHであり、R20はMeまたはEtであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
194.一実施形態において、QはQ−2であり、XはOであり、JはJ−7であり、RはClであり、RはHまたはFであり、RはClであり、R11はHであり、R20はMeまたはEtである式1’の化合物。
195.一実施形態において、JはJ−8である式1’の化合物。
196.一実施形態において、WはCHである式1’の化合物。
197.一実施形態において、WはCHである式1’の化合物。
198.一実施形態において、GはS、SOまたはSOである式1’の化合物。
199.一実施形態において、QはQ−1であり、XはOであり、JはJ−8であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
200.一実施形態において、QはQ−1であり、XはOであり、JはJ−8であり、WはC〜Cアルキレニルであり、WはC〜Cアルキレニルであり、GはOであり、RはHであり、または、Cl、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
201.一実施形態において、QはQ−1であり、XはOであり、JはJ−8であり、WはC〜Cアルキレニルであり、WはC〜Cアルキレニルであり、GはS(O)であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
202.一実施形態において、QはQ−1であり、XはSであり、JはJ−8であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
203.一実施形態において、QはQ−1であり、XはSであり、JはJ−8であり、WはC〜Cアルキレニルであり、WはC〜Cアルキレニルであり、GはOであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
204.一実施形態において、QはQ−1であり、XはSであり、JはJ−8であり、WはC〜Cアルキレニルであり、WはC〜Cアルキレニルであり、GはS(O)であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
205.一実施形態において、QはQ−2であり、XはOであり、JはJ−8であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
206.一実施形態において、QはQ−2であり、XはOであり、JはJ−8であり、WはC〜Cアルキレニルであり、WはC〜Cアルキレニルであり、GはOであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
207.一実施形態において、QはQ−2であり、XはOであり、JはJ−8であり、WはC〜Cアルキレニルであり、WはC〜Cアルキレニルであり、GはS(O)であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
208.一実施形態において、QはQ−2であり、XはOであり、JはJ−8であり、WはC〜Cアルキレニルであり、WはC〜Cアルキレニルであり、GはSであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
209.一実施形態において、QはQ−2であり、XはOであり、JはJ−8であり、WはC〜Cアルキレニルであり、WはC〜Cアルキレニルであり、GはS(O)であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
210.一実施形態において、QはQ−2であり、XはSであり、JはJ−8であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
211.一実施形態において、QはQ−2であり、XはSであり、JはJ−8であり、WはC〜Cアルキレニルであり、WはC〜Cアルキレニルであり、GはOであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
212.一実施形態において、QはQ−2であり、XはSであり、JはJ−8であり、WはC〜Cアルキレニルであり、WはC〜Cアルキレニルであり、GはS(O)であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
213.一実施形態において、JはJ−9である式1’の化合物。
214.一実施形態において、R21はMe、EtまたはS(O)Meであり、nは0、1または2である式1’の化合物。
215.一実施形態において、QはQ−1であり、XはOであり、JはJ−9であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
216.一実施形態において、QはQ−1であり、XはOであり、JはJ−9であり、R21はC〜Cアルキル、CHCF、SOMeであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
217.一実施形態において、QはQ−1であり、XはSであり、JはJ−9であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
218.一実施形態において、QはQ−1であり、XはSであり、JはJ−9であり、R21はC〜Cアルキル、CHCFまたはSOMeであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
219.一実施形態において、QはQ−2であり、XはOであり、JはJ−9であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
220.一実施形態において、QはQ−2であり、XはOであり、JはJ−9であり、R21はC〜Cアルキル、CHCFまたはSOMeであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
221.一実施形態において、QはQ−2であり、XはSであり、JはJ−9であり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
222.一実施形態において、QはQ−2であり、XはSであり、JはJ−9であり、R21はC〜Cアルキル、CHCFまたはSOMeであり、RはHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClまたはCFである式1’の化合物。
223.一実施形態において、nは0、1または2である式1の化合物または式1’の化合物。
224.一実施形態において、nは0である式1の化合物または式1’の化合物。
225.一実施形態において、nは1である式1の化合物または式1’の化合物。
226.一実施形態において、nは2である式1の化合物または式1’の化合物。
227.一実施形態において、式1−1Sおよび式1−1Rの化合物または式1’−1Sおよび式1’−1Rの化合物からなる組成物であって、
Figure 2021530520
式1−1Sの化合物と式1−1Rの化合物の比、または式1’−1Sおよび式1’−1Rの化合物の比は60:40を超える組成物。
228.一実施形態において、式1−1Sおよび式1−1Rの化合物または式1’−1Sおよび式1’−1Rの化合物からなる組成物であって、式1−1Sの化合物と式1−1Rの化合物の比、または式1’−1Sおよび式1’−1Rの化合物の比は、それぞれ80:20を超える組成物。
229.一実施形態において、式1−1Sおよび式1−1Rの化合物または式1’−1Sおよび式1’−1Rの化合物からなる組成物であって、式1−1Sの化合物と式1−1Rの化合物の比、または式1’−1Sおよび式1’−1Rの化合物の比は、それぞれ90:10を超える組成物。
230.一実施形態において、式1−1Sおよび式1−1Rの化合物または式1’−1Sおよび式1’−1Rの化合物からなる組成物であって、式1−1Sの化合物と式1−1Rの化合物の比、または式1’−1Sおよび式1’−1Rの化合物の比は、それぞれ95:5を超える組成物。
231.一実施形態において、式1−1Sおよび式1−1Rの化合物または式1’−1Sおよび式1’−1Rの化合物からなる組成物であって、式1−1Sの化合物と式1−1Rの化合物の比、または式1’−1Sおよび式1’−1Rの化合物の比は、それぞれ99:1を超える組成物。
232.一実施形態において、式1−1Sおよび式1−1Rの化合物または式1’−1Sおよび式1’−1Rの化合物からなる組成物であって、式1−1Sの化合物と式1−1Rの化合物の比、または式1’−1Sおよび式1’−1Rの化合物の比は、それぞれ60:40を超える組成物。
233.一実施形態において、QはQ−1である、実施形態232による組成物。
234.一実施形態において、QはQ−2である、実施形態232による組成物。
235.一実施形態において、JはJ−1である、実施形態233による組成物。
236.一実施形態において、JはJ−2である、実施形態233による組成物。
237.一実施形態において、JはJ−2aである、実施形態233による組成物。
238.一実施形態において、JはJ−3である、実施形態233による組成物。
239.一実施形態において、JはJ−3aである、実施形態233による組成物。
240.一実施形態において、JはJ−4である、実施形態233による組成物。
241.一実施形態において、JはJ−4aである、実施形態233による組成物。
242.一実施形態において、JはJ−5である、実施形態233による組成物。
243.一実施形態において、JはJ−5aである、実施形態233による組成物。
244.一実施形態において、JはJ−6である、実施形態233による組成物。
245.一実施形態において、JはJ−7である、実施形態233による組成物。
246.一実施形態において、JはJ−8である、実施形態233による組成物。
247.一実施形態において、JはJ−9である、実施形態233による組成物。
248.一実施形態において、JはJ−1である、実施形態234による組成物。
249.一実施形態において、JはJ−2である、実施形態234による組成物。
250.一実施形態において、JはJ−2aである、実施形態234による組成物。
251.一実施形態において、JはJ−3である、実施形態234による組成物。
252.一実施形態において、JはJ−3aである、実施形態234による組成物。
253.一実施形態において、JはJ−4である、実施形態234による組成物。
254.一実施形態において、JはJ−4aである、実施形態234による組成物。
255.一実施形態において、JはJ−5である、実施形態234による組成物。
256.一実施形態において、JはJ−5aである、実施形態234による組成物。
257.一実施形態において、JはJ−6である、実施形態234による組成物。
258.一実施形態において、JはJ−7である、実施形態234による組成物。
259.一実施形態において、JはJ−8である、実施形態234による組成物。
260.一実施形態において、JはJ−9である、実施形態234による組成物。
261〜288.実施形態261〜288は、式1−1Sの化合物と式1−1Rの化合物の比、または式1’−1Sの化合物と式1’−1Rの化合物の比が80:20を超えること以外、実施形態233〜260と同一である。
289〜316.実施形態289〜316は、式1−1Sの化合物と式1−1Rの化合物の比、または式1’−1Sの化合物と式1’−1Rの化合物の比が90:10を超えること以外、実施形態233〜260と同一である。
317〜344.実施形態317〜344は、式1−1Sの化合物と式1−1Rの化合物の比、または式1’−1Sの化合物と式1’−1Rの化合物の比が95:5を超えること以外、実施形態233〜260と同一である。
345〜372.実施形態345〜372は、式1−1Sの化合物と式1−1Rの化合物の比、または式1’−1Sの化合物と式1’−1Rの化合物の比が99:1を超えること以外、実施形態233〜260と同一である。
本発明の実施形態は、上の実施形態1〜372ならびに本明細書に記載される他の実施形態を含み、任意の方法で組み合わせることができ、実施形態中の可変項の記載は、式1または式1’の化合物に対してのみならず、また、式1または式1’の化合物を製造するのに役立つ出発化合物および中間化合物に関係する。さらに上の実施形態1〜372を含むこの発明の実施形態、ならびに、本明細書に記載の他の実施形態、およびその任意の組合せは、本発明の組成物および方法に関係する。
実施形態1〜372の組合せは、例えば以下によって説明される:
373.一実施形態において、Jは、J−1、J−3、J−5、J−7またはJ−8である式1の化合物または式1’の化合物。
374.一実施形態において、JはJ−1である、実施形態373の化合物。
375.一実施形態において、Rがそれぞれ無置換のもしくはシアノで置換されたC〜Cアルキルまたはシクロプロピルである、実施形態374の化合物。
376.一実施形態において、Rはシクロプロピルまたはシアノシクロプロピルである、実施形態374または375の化合物。
377.一実施形態において、JはJ−3である実施形態373の化合物。
378.一実施形態において、RはHである、実施形態377の化合物。
379.一実施形態において、Zはピリジニル、ピリミジニル、ピラジニルまたはピリダジニルである、実施形態377または378の化合物。
380.一実施形態において、Zはピリジニルまたはピリミジニルである、実施形態379の化合物。
381.一実施形態において、JはJ−5である、実施形態373の化合物。
382.一実施形態において、R10はC〜Cアルキルである、実施形態381の化合物。
383.一実施形態において、R10はMeまたはEtである、実施形態382の化合物。
384.一実施形態において、R11はHである、実施形態381〜383のいずれか1つの化合物。
385.一実施形態において、R12はHである、実施形態381〜384のいずれか1つの化合物。
386.一実施形態において、JはJ−7である、実施形態373の化合物。
387.一実施形態において、R11はHまたはC〜Cアルキルである、実施形態386の化合物。
388.一実施形態において、R11はHである、実施形態387の化合物。
389.一実施形態において、R20はH、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cシクロアルキルアルキル;またはC〜Cハロアルキルである、実施形態386〜388のいずれか1つの化合物。
390.一実施形態において、R20はMeである、実施形態389の化合物。
391.一実施形態において、JはJ−8である、実施形態373の化合物。
392.一実施形態において、GはS(O)である、実施形態391の化合物。
393.一実施形態において、nは0、1または2である実施形態392の化合物。
394.一実施形態において、WはCHである、実施形態391〜393いずれか1つの化合物。
395.一実施形態において、WはCHである、実施形態391〜394のいずれか1つの化合物。
特定の実施形態は、化合物3、8、11、16、20、21、22、29、32、56、83、85、101、102、105、112、114、120および126から選択される式1の化合物を含む。化合物番号は索引表を参照すること。
幾つかの実施形態において、式1の化合物または式1’の化合物は、以下から選択される少なくとも1つである:4−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]−n−(1,1−ジオキシド−3−チエタニル)−7−ベンゾフランカルボキサミド;N−[[4−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]−7−ベンゾフラニル]メチル]アセトアミド;N−[[4−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チエン−7−イル]メチル]アセトアミド;N−[(1S)−2−アミノ−1−メチル−2−オキソエチル]−7−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド;7−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]−N−(2−ピリミジニルメチル)ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド;N−[(1R)−2−アミノ−1−メチル−2−オキソエチル]−7−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド;N−シクロプロピル−7−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド;7−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]−N−(1,1−ジオキシド−3−チエタニル)ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド;N−シクロプロピル−7−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド;またはN−(1−シアノエチル)−7−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド。
幾つかの実施形態において、式1の化合物または式1’の化合物は、以下から選択される少なくとも1つである:N−[(1S)−2−アミノ−1−メチル−2−オキソエチル]−7−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド;N−シクロプロピル−7−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド;N−[(1R)−2−アミノ−1−メチル−2−オキソエチル]−7−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド;7−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]−N−(1,1−ジオキシド−3−チエタニル)ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド;N−シクロプロピル−7−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド;またはN−(1−シアノエチル)−7−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド。
幾つかの実施形態において、式1の化合物または式1’の化合物は、以下から選択される少なくとも1つである:N−[[4−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]−7−ベンゾフラニル]メチル]アセトアミド;N−[[4−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チエン−7−イル]メチル]アセトアミド;N−[(1S)−2−アミノ−1−メチル−2−オキソエチル]−7−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド;7−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]−N−(2−ピリミジニルメチル)ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド;N−[(1R)−2−アミノ−1−メチル−2−オキソエチル]−7−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド。
幾つかの実施形態において、式1の化合物または式1’の化合物は、以下から選択される少なくとも1つである:4−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]−n−(1,1−ジオキシド−3−チエタニル)−7−ベンゾフランカルボキサミド;N−シクロプロピル−7−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド;7−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3イソオキサゾリル]−N−(1,1−ジオキシド−3−チエタニル)ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド;N−シクロプロピル−7−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド;またはN−(1−シアノエチル)−7−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド。
一実施形態において、式1または式1’による化合物、ならびに界面活性剤、固体希釈剤および液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の追加の成分を含む組成物であって、場合により、少なくとも1種の追加の生物学的活性化合物または薬剤をさらに含む組成物。
幾つかの実施形態において、少なくとも1種の追加の生物学的活性化合物は、殺虫剤、抗真菌剤、殺菌剤、殺線虫剤または除草剤から選択される。
幾つかの実施形態において、少なくとも1種の追加の生物学的活性化合物または薬剤は、アバメクチン、アセフェート、アセキノシル、アセタミプリド、アクリナトリン、アシノナピル、アフィドピロペン([(3S,4R,4aR,6S,6aS,12R,12aS,12bS)−3−[(シクロプロピルカルボニル)オキシ]−1,3,4,4a,5,6,6a,12,12a,12b−デカヒドロ−6,12−ジヒドロキシ−4,6a,12b−トリメチル−11−オキソ−9−(3−ピリジニル)−2H,11H−ナフト[2,1−b]ピラノ[3,4−e]ピラン−4−イル]メチルシクロプロパンカルボキシラート)、アミドフルメト、アミトラズ、アベルメクチン、アザジラクチン、アジンホス−メチル、ベンフラカルブ、ベンスルタップ、ベンズピリモキサン、ビフェントリン、カッパ−ビフェントリン、ビフェナゼート、ビストリフルロン、ホウ酸塩、ブロフラニリド、ブプロフェジン、カズサホス、カルバリル、カルボフラン、カルタップ、カルゾール、クロラントラニリプロール、クロルフェナピル、クロルフルアズロン、クロロプラレトリン、クロルピリホス、クロルピリホス−e、クロルピリホス−メチル、クロマフェノジド、クロフェンテジン、クロロプラレトリン、クロチアニジン、シアントラニリプロール(Cyazypyr(商標))(3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)、シクラニリプロール(3−ブロモ−N−[2−ブロモ−4−クロロ−6−[[(1−シクロプロピルエチル)アミノ]カルボニル]フェニル]−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)、シクロプロトリン、シクロキサプリド((5S,8R)−1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−9−ニトロ−5,8−エポキシ−1H−イミダゾ[1,2−a]アゼピン)、シエノピラフェン、シフルメトフェン、シフルトリン、ベータ−フルトリン、シハロジアミド、シハロトリン、ガンマ−シハロトリン、ラムダ−シハロトリン、シペルメトリン、アルファ−シペルメトリン、ゼータ−シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ジアフェンチウロン、ダイアジノン、ジクロロメゾチアズ、ディルドリン、ジフルベンズロン、ジメフルトリン、ジメヒポ、ジメトエート、ジンプロピリダズ(dimpropyridaz)、ジノテフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、エマメクチンベンゾアート、エンドスルファン、エスフェンバレラート、エチプロール、エトフェンプロックス、イプシロン−メトフルトリン、エトキサゾール、酸化フェンブタスズ、フェニトロチオン、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンプロパトリン、フェンバレラート、フィプロニル、フロメトキン(2−エチル−3,7−ジメチル−6−[4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]−4−キノリニルメチルカルボナート)、フロニカミド、フルアザインドリジン、フルベンジアミド、フルシトリネート、フルフェネリム、フルフェノクスロン、フルフェノキシストロビン(メチル(αE)−2−[[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]メチル]−α−(メトキシメチレン)ベンゼンアセタート)、フルエンスルホン(5−クロロ−2−[(3,4,4−トリフルオロ−3−ブテン−1−イル)スルホニル]チアゾール)、フルヘキサホン、フルオピラム、フルピプロール(1−[2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−[(2−メチル−2−プロペン−1−イル)アミノ]−4−[(トリフルオロメチル)スルフィニル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル)、フルピラジフロン(4−[[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ]−2(5H)−フラノン)、フルミリミン、フルバリネート、タウフルバリネート、フルキサメタミド、ホノホス、ホルメタネート、ホスチアゼート、ガンマ−シハロトリン、ハロフェノジド、ヘプタフルトリン([2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル]メチル2,2−ジメチル−3−[(1Z)−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペン−1−イル]シクロプロパンカルボキシラート)、ヘキサフルムロン、ヘキシチアゾクス、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、殺虫性石鹸、イソフェンホス、イソシクロセラム、カッパ−テフルトリン、ラムダシハロトリン、ルフェヌロン、マラチオン、メペルフルトリン([2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル]メチル(1R,3S)−3−(2,2−ジクロロエテニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート)、メタフルミゾン、メタアルデヒド、メタミドホス、メチダチオン、メチオカルブ、メソミル、メトプレン、メトキシクロール、メトフルトリン、メトキシフェノジド、イプシロン−メトフルトリン、イプシロン−モンフルオロトリン、モノクロトホス、モンフルオロトリン([2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル]メチル3−(2−シアノ−1−プロペン−1−イル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート)、ニコチン、ニテンピラム、ニチアジン、ノバルロン、ノビフルムロン、オキサミル、オキサゾスルフィル、パラチオン、パラチオン−メチル、ペルメトリン、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ピリミカルブ、プロフェノホス、プロフルトリン、プロパルギット、プロトリフェンブト、ピフルブミド(1,3,5−トリメチル−N−(2−メチル−1−オキソプロピル)−N−[3−(2−メチルプロピル)−4−[2,2,2−トリフルオロ−1−メトキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル]フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド)、ピメトロジン、ピラフルプロール、ピレトリン、ピリダベン、ピリダリル、ピリフルキナゾン、ピリミノストロビン(メチル(αE)−2−[[[2−[(2,4−ジクロロフェニル)アミノ]−6−(トリフルオロメチル)−4−ピリミジニル]オキシ]メチル]−α−(メトキシメチレン)ベンゼンアセタート)、ピリプロール、ピリプロキシフェン、ロテノン、リアノジン、シラフルオフェン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロピジオン、スピロテトラマト、スルプロホス、スルホキサフロル(N−[メチルオキシド[1−[6−(トリフルオロメチル)−3−ピリジニル]エチル]−λ−スルファニリデン]シアナミド)、テブフェノジド、テブフェンピラド、テフルベンズロン、テフルトリン、カッパ−テフルトリン、テルブホス、テトラクロラントラニリプロール、テトラクロルビンホス、テトラメトリン、テトラメチルフルトリン([2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル]メチル2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシラート)、テトラニリプロール、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオスルタップ−ナトリウム、チオキサザフェン(3−フェニル−5−(2−チエニル)−1,2,4−オキサジアゾール)、トルフェンピラド、トラロメトリン、トリアザメート、トリクロルホン、トリフルメゾピリム(2,4−ジオキソ−1−(5−ピリミジニルメチル)−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩)、トリフルムロン、チクロピラゾフロル、ゼータ−シペルメトリン、バチルス・チューリンゲンシスのデルタ−エンドトキシン、昆虫病原性菌、昆虫病原性ウイルスまたは昆虫病原性真菌からなる群から選択される。
幾つかの実施形態において、少なくとも1種の追加の生物学的活性化合物または薬剤は、ベンズピリモキサン、ビフェントリン、カッパ−ビフェントリン、ビフェナゼート、ビストリフルロン、ホウ酸塩、ブロフラニリド、ブプロフェジン、カズサホス、カルバリル、カルボフラン、カルタップ、カルゾール、クロラントラニリプロール、クロルフェナピル、クロルフルアズロン、クロルピリホス、クロルピリホス−e、クロルピリホス−メチル、クロマフェノジド、クロフェンテジン、クロロプラレトリン、クロチアニジン、シアントラニリプロール (Cyazypyr(商標))(3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)、シクラニリプロール(3−ブロモ−N−[2−ブロモ−4−クロロ−6−[[(1−シクロプロピルエチル)アミノ]カルボニル]フェニル]−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)、シクロプロトリン、シクロキサプリド((5S,8R)−1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−9−ニトロ−5,8−エポキシ−1H−イミダゾ[1,2−a]アゼピン)、シエノピラフェン、シフルメトフェン、シフルトリン、ベータ−フルトリン、シハロジアミド、シハロトリン、ガンマ−シハロトリン、ラムダ−シハロトリン、シペルメトリン、アルファ−シペルメトリン、ゼータ−シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ジアフェンチウロン、ダイアジノン、ジクロロメゾチアズ、ディルドリン、ジフルベンズロン、ジメフルトリン、ジメヒポ、ジメトエート、ジンプロピリダズ、ジノテフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、エマメクチンベンゾアート、エンドスルファン、エスフェンバレラート、エチプロール、エトフェンプロックス、エトキサゾール、酸化フェンブタスズ、フェニトロチオン、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンプロパトリン、フェンバレラート、フィプロニル、フロメトキン(2−エチル−3,7−ジメチル−6−[4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]−4−キノリニルメチルカルボナート)、フロニカミド、フルアザインドリジン、フルベンジアミド、フルシトリネート、フルフェネリム、フルフェノクスロン、テブフェノジド、テブフェンピラド、テフルベンズロン、テフルトリン、カッパ−テフルトリン、テルブホス、テトラクロラントラニリプロール、テトラクロルビンホス、テトラメトリン、テトラメチルフルトリン([2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル]メチル2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシラート)、テトラニリプロール、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオスルタップ−ナトリウム、チオキサザフェン(3−フェニル−5−(2−チエニル)−1,2,4−オキサジアゾール)、トルフェンピラド、トラロメトリン、トリアザメート、トリクロルホン、トリフルメゾピリム(2,4−ジオキソ−1−(5−ピリミジニルメチル)−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩)、トリフルムロン、バチルス・チューリンゲンシスのデルタ−エンドトキシン、昆虫病原性菌、昆虫病原性ウイルスまたは昆虫病原性真菌から選択される。
注目すべきは、本発明の化合物は、好ましい代謝および/または土壌残存パターンを特徴とし、ある範囲の農学的および非農学的無脊椎有害生物を防除する活性を示すことである。
特に注目すべきは、無脊椎有害生物の防除範囲および経済的な重要性のために、無脊椎有害生物を防除することによって、無脊椎有害生物により引き起こされる損害または被害から農作物を保護することが、本発明の実施形態である。本発明の化合物はまた、植物における好適な転流特性または体系性のために、式1の化合物もしくは式1’の化合物または式1の化合物もしくは式1’の化合物を含有する組成物に直接接触していない葉または他の植物部位をも保護する。
非標的組織中の農薬の生物濃縮は、安全に対して考慮すべき重要な点であり、多くの場合、全体への曝露、および/または農薬の蓄積、および/または非標的組織中のその代謝物を制限することが望ましい。例えば、化合物が殺虫剤として作物植物に施用される場合、脊椎動物の血漿または脂肪の中に化合物が蓄積しないことが望ましい。
式1の化合物は、脊椎動物において好ましい薬物動態的性質を示すことができる。特に、式1または式1’の化合物は、脊椎動物の血漿/血液から迅速に消失し、脊椎動物の脂肪中への分布が低く、したがって望ましくない生物濃縮の可能性が低いことが見いだされた。注目すべきは、イソオキサゾリン環の5位に結合したフェニル環の4位のフッ素原子である。
式1または式1’の化合物の薬物動態的性質は、薬物学の科学において知られている種々様々のアッセイプロトコールを使用して測定することができる。単回経口量を含む1つの例示の方法において、3匹の雄性および3匹の雌性ラットにそれぞれ、経口胃管栄養によって1回量の試験物質を施す。0.25、0.5、1、2、4、8、12および24時間、次いでその後屠殺まで24時間ごとに尾静脈を介して血液を採取する。この試料を血漿に処理するために、血液をエチレンジアミン四酢酸(EDTA)を含むチューブに採取し、およそ3000rpmで遠心分離して赤血球から血漿を分離する。あるいは、血液を、微小毛細管を使用して採取し、HPLC水(1:1v/v)を含有するチューブへ分注する。屠殺時に脂肪も採取し、均質化、抽出して式1の化合物または式1’の化合物の濃度を決定する。血漿または血液および脂肪は、例えば、タンデム型質量分析検出器(LC/MS/MS)を備える高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)によって式1の化合物もしくは式1’の化合物および/または代謝物について分析して、試験物質の濃度を決定する。血漿または血液の薬物動態学データは、非線形モデル化ソフトウェア(例えば、Phoenix(登録商標)WinNonlin(登録商標),Pharsight−A Certara(商標)Company,St.Louis,MO,U.S.A.)を使用して分析して式1または式1’の化合物の血漿/血液半減期、最大血漿/血中濃度に到達したときの投与後の時間(Tmax)、最大血漿/血中濃度(Cmax)、および血漿/血中濃度曲線(AUC)下面積を決定する。脂肪の分析にはラットの屠殺を必要とするので、脂肪データはただ1回の時点(すなわちラットの屠殺時)に得られる。そのときに、式1の化合物または式1’の化合物の脂肪:血漿または脂肪:血液の比を決定する。
また、本発明の実施形態として特に注目すべきは、前述の実施形態、ならびに本明細書に記載の他の実施形態の化合物、およびこれらの任意の組合せと、界面活性剤、固体希釈剤および液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の追加の成分とを含む組成物であり、前記組成物は、場合により、少なくとも1種の追加の生物学的活性化合物または薬剤をさらに含む。
さらに、本発明の実施形態として特に注目すべきは、前述の実施形態、ならびに本明細書に記載の他の実施形態の化合物、およびこれらの任意の組合せと、界面活性剤、固体希釈剤および液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の追加の成分とを含む無脊椎有害生物を防除するための組成物であり、前記組成物は、場合により、少なくとも1種の追加の生物学的活性化合物または薬剤をさらに含む。本発明の実施形態は、無脊椎有害生物を防除する方法であって、無脊椎有害生物またはその環境を、前述の実施形態のいずれかの生物学的有効量の化合物(例えば本明細書に記載の組成物として)と接触させる工程をさらに含む方法を含む。
本発明の実施形態はまた、前述の実施形態のいずれかの化合物を土壌潅注液体配合物の形態で含む組成物を含む。本発明の実施形態は、無脊椎有害生物を防除する方法であって、土壌を、生物学的有効量の前述の実施形態のいずれかの化合物を含む土壌潅注として液体組成物と接触させる工程を含む方法をさらに含む。
本発明の実施形態はまた、前述の実施形態のいずれかの化合物の生物学的有効量および噴射剤を含む無脊椎有害生物を防除するための噴霧組成物を含む。本発明の実施形態は、前述の実施形態のいずれかの化合物の生物学的有効量、1つまたはそれ以上の食材、場合により誘引剤、および場合により湿潤剤を含む無脊椎有害生物を防除するための誘引組成物をさらに含む。本発明の実施形態はまた、前記誘引組成物と、前記誘引組成物を収容するよう適応させた筐体とを備える無脊椎有害生物を防除するためのデバイスを含み、ここで、筐体は、無脊椎有害生物が筐体の外の位置から前記誘引組成物に接近することができるよう、無脊椎有害生物が通過することが可能である大きさの開口を少なくとも1つ有し、この筐体は、無脊椎有害生物が活動する可能性がある場所もしくは既知の活動場所に、またはその付近に配置されるようさらに適応させてある。
本発明の実施形態は、また種子を前述の実施形態のいずれかの化合物の生物学的有効量と接触させる工程を含む、無脊椎有害生物から種子を保護する方法を含む。
本発明の実施形態はまた、無脊椎有害生物を防除する方法であって、無脊椎有害生物またはその環境を、生物学的有効量の、式1の化合物または式1’の化合物と(例えば、本明細書に記載の組成物として)接触させる工程を含む方法を含むが、この方法は、治療によるヒトの身体の医学的処置方法ではない。
本発明はまた、無脊椎有害生物またはその環境を、生物学的有効量の、式1または式1’の化合物、ならびに界面活性剤、固体希釈剤および液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の追加の成分を含む組成物に接触させる方法に関し、前記組成物は、場合により、生物学的有効量の少なくとも1種の追加の生物学的活性化合物または薬剤をさらに含むが、この方法は、治療によるヒトの身体の医学的処置方法ではない。
式1または式1’の化合物はスキーム1〜15に記載されている1つまたは複数の以下の方法および変形によって製造することができる。以下の式1〜19の化合物中の置換基の定義は、特に明記しない限り、上記発明の概要に定義された通りである。式1aおよび1bの化合物は式1または式1’の化合物の部分集合であり、式1aおよび1bについての置換基はすべて式1または式1’に対して上に定義された通りである。以下の短縮形が使用される:DMFはN,N−ジメチルホルムアミドであり、DBUは1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンである。
式1a(式1または式1’、式中、QはQ−1である。)の化合物は、スキーム1に示される一般法によって式2または式3の化合物から製造することができる。この方法の1つの変形において、式1aの化合物は、式2のカルボン酸クロリドを4の式の好適なアミン化合物とカップリングすることによって製造される。式2の酸クロリドは、式3のカルボン酸から公知の方法によって製造することができる。
Figure 2021530520
代替として、式1aの化合物は、式3のカルボン酸から式4の好適なアミンとカップリングすることにより直接に製造することができる。この方法、において、カップリングは、一般に脱水カップリング試薬の存在下で行われる。この方法において役立つ試薬のカップリングは、ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドおよびカルボニルジイミダゾールを含む。この方法において役立つさらなるカップリングする試薬は1−プロパン−ホスホン酸環状無水物、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスファートおよびN−[(ジメチルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾロ−[4,5−b]ピリジン−1−イルメチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスファートN−オキシド;これらのカップリング試薬は、一般にトリエチルアミン、ピリジン、4−(ジメチルアミノ)ピリジンまたはN,N−ジイソプロピルエチルアミンなどの塩基の存在下で使用される。典型的な反応条件は、ジクロロメタン、テトラヒドロフランまたはDMFなどの無水の非プロトン性溶媒および室温から70℃の間の反応温度を含む。この方法は合成例1のステップGで説明される。
式1a(式1または式1’、式中、Qは、Q−1である。)の化合物はまた、スキーム2で示される方法によって製造することができる。この方法において、式5の臭化アリールまたはヨウ化アリールは、カルボニル化され、4の式の好適なアミン化合物とカップリングされる。
Figure 2021530520
このアミノカルボニル化法は、典型的にはパラジウム触媒の存在下、CO(一酸化炭素)雰囲気の下で式5(式中、XはBrまたはIである。)の臭化アリールの、式4の好適なアミンを用いる処理を含む。この方法に有用なパラジウム触媒は、典型的に0(すなわちPd(0))または2(すなわちPd(II))の形式的酸化状態のパラジウムを含む。この方法において触媒として有用なパラジウムを含有する化合物および錯体の例は、PdCl(PPh(ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、Pd(PPh(テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0))、Pd(C(パラジウム(II)アセチルアセトナート)、Pd(dba)(トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0))、および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]ジクロロパラジウム(II)を含む。スキーム2の方法は、一般に、液相中の良好な溶解性を有するパラジウム触媒を用いて、液相中で行われる。有用な液相溶媒は、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル、N、N−ジメチルアセトアミドなどのアミドおよびトルエンなどの非ハロゲン化芳香族炭化水素を含む。
スキーム2の方法は、約25〜約150℃に及ぶ広範囲の温度で行うことができる。注目すべきは約60から約110℃の温度であり、典型的にはより速い反応速度およびより高い生成物収率を提供する。アミノカルボニル化法の文献の例は、H.Horinoら、Synthesis 1989年,715頁;およびJ.J.Li,G. W.Gribble,editors,Palladium in Heterocyclic Chemistry:A Guide for the Synthetic Chemist,2000年を含む。
式3のカルボン酸は、スキーム3の方法において、示される式6のエステル(式中、Rはメチルまたはエチルである。)の加水分解によって製造することができる。この方法において、テトラヒドロフラン中で水酸化リチウムなどの水酸化物塩基で式6のエステルを処理し、続いて酸性化することによって、式3の対応するカルボン酸を与える。この方法は当業界で知られており、合成例1のステップFで説明される。
Figure 2021530520
式6のエステルは、スキーム4の方法によって製造することができる。この方法において、式5の臭化アリールまたはヨウ化アリール(式中、RはBrまたはIである。)は、カルボニル化され、好適なアルコール(すなわちRがメチルであるときメタノールであり、Rがエチルであるときはエタノールである。)とカップリングされる。
Figure 2021530520
スキーム4の方法の反応条件は、スキーム2において、式4のアミンがメタノールまたはエタノールのいずれかと置き換えられる以外は、スキーム2の方法について記載の条件と同様である。スキーム3の方法は合成例1のステップFで説明される。
式6の化合物は、スキーム5の方法で示されるように、式8のオキシムに由来したニトリルオキシドと式7のスチレンの1,3−双極子付加環化によって製造することができる。
Figure 2021530520
この方法は、典型的には式8のオキシムの塩素化および続いて脱塩化水素を含み、インサイチューでニトリルオキシドを生成し、次いで、式7のスチレンと1,3−双極子付加環化を受けて式6の化合物を得る。典型的な手順において、次亜塩素酸ナトリウム、N−クロロスクシンイミドまたはクロラミン−Tなどの塩素化試薬は、式7のスチレンの存在下で式8のオキシムと結合する。反応条件に応じて、ピリジンまたはトリエチルアミンなどのアミン塩基は、脱塩化水素反応を容易にするのに必要であり得る。この方法において役立つ溶媒は、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、塩化メチレン、ジオキサンおよびトルエンを含む。反応温度は、室温から溶媒の還流温度までの範囲に及ぶ。ニトリルオキシドおよびオレフィンの付加環化のための一般手順については、Lee,Synthesis,1982年,6,508〜509頁;Kanemasaら,Tetrahedron,2000年,56,1057〜1064頁;欧州特許出願公開第1,538,138号、ならびにその中に引用された参考文献を参照のこと。スキーム5の方法は合成例1のステップEで説明される。
式8の化合物は、スキーム6に示される方法によって式9の化合物から製造することができる。この方法において、式9のアルデヒドは、当業界で公知の手順に従ってヒドロキシルアミンで処理される。例えば、H.K.Jungら.Bioorg.Med.Chem.2004年,12,3965頁を参照すること。スキーム6の方法は合成例1のステップEで説明される。
Figure 2021530520
式9の化合物は、スキーム7に示される方法によって式10の化合物から製造することができる。
Figure 2021530520
式10の化合物のメチル基を式9の化合物のアルデヒド基に変換するための、当業界で公知の多くの手順がある。この方法の技術例について、R.E.Mewshawら.Bioorg.Med.Chem.Lett.2007年,17,902頁および欧州特許出願公開第2049481号、ならびにその中に引用された参考文献を参照のこと。式10の臭化物およびヨウ化物は市販されている。スキーム7の方法は合成例1のステップCおよびDで説明される。式10の既知化合物(式中、XはSであり、RはBrである。)の製造は、合成例1のステップAおよびBで説明される。
式1b(式1または式1’、式中、QはQ−2である)の化合物は、スキーム8に示される一般法によって式11または12の化合物から製造することができる。この方法の1つの変形において、式1bの化合物は、式11のカルボン酸クロリドを4の式の好適なアミン化合物とカップリングすることによって製造される。式11の酸クロリドは、式12のカルボン酸から公知の方法によって製造することができる。
Figure 2021530520
代替として、式1bの化合物は、スキーム8における一般法によっても示される式4の好適なアミンとカップリングすることにより、式12のカルボン酸から直接に製造することができる。この方法において、カップリングは、一般に、脱水カップリング試薬の存在下で行われる。この方法において、役立つカップリング試薬は、ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドおよびカルボニルジイミダゾールを含む。この方法において役立つさらなるカップリング試薬は1−プロパン−ホスホン酸環状無水物、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスファートおよびN−[(ジメチルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾロ−[4,5−b]ピリジン−1−イルメチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスファートN−オキシドを含み、これらのカップリング試薬は、一般にトリエチルアミン、ピリジン、4−(ジメチルアミノ)ピリジンまたはN,N−ジイソプロピルエチルアミンなどの塩基の存在下で使用される。典型的な反応条件は、ジクロロメタン、テトラヒドロフランまたはDMF、などの無水非プロトン性溶媒および室温から70℃の間の反応温度を含む。この方法は合成例2のステップGで説明される。
式1b(式1または式1’、式中、QはQ−2である)の化合物は、また、スキーム9に示される方法によって製造することができる。この方法において、式13の臭化アリールまたはヨウ化アリールはカルボニル化され、4の式の好適なアミン化合物とカップリングされる。
Figure 2021530520
このアミノカルボニル化法は、典型的にはパラジウム触媒の存在下、CO(一酸化炭素)雰囲気の下で式13(式中、XはBrまたはIである)の臭化アリールの、式4の好適なアミンを用いる処理を含む。この方法に有用なパラジウム触媒は、典型的には0(すなわちPd(0))または2(すなわちPd(II))の形式的酸化状態のパラジウムを含む。この方法において、触媒として有用なパラジウムを含有する化合物および錯体の例は、PdCl(PPh(ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、Pd(PPh(テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0))、Pd(C(パラジウム(II)アセチルアセトナート)、Pd(dba)(トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0))、および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]ジクロロパラジウム(II)を含む。スキーム9の方法は、一般に、液相中の良好な溶解性を有するパラジウム触媒を用いて、液相中で行われる。有用な液相溶媒は、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル、N、N−ジメチルアセトアミドなどのアミドおよびトルエンなどの非ハロゲン化芳香族炭化水素を含む。
スキーム9の方法は、約25〜約150℃に及ぶ広範囲の温度で行うことができる。注目すべきは約60から約110℃の温度であり、典型的にはより速い反応速度およびより高い生成物収率を提供する。アミノカルボニル化法の文献の例は、H.Horinoら、Synthesis 1989年,715頁;およびJ.J.Li,G.W.Gribble,editors,Palladium in Heterocyclic Chemistry:A Guide for the Synthetic Chemist,2000年を含む。
式12のカルボン酸は、スキーム10の方法に示される式14(式中、Rはメチルまたはエチルである)のエステルの加水分解によって製造することができる。この方法において、テトラヒドロフラン中で水酸化リチウムなどの水酸化物塩基を用いて式14のエステルを処理し、続いて酸性化することによって、式12の対応するカルボン酸を与える。この方法は当業界で知られており、合成例2のステップFで説明される。
Figure 2021530520
式14のエステルは、スキーム11の方法によって製造することができる。この方法において、式13(式中、RはBrまたはIである)の臭化アリールまたはヨウ化アリールはカルボニル化され、好適なアルコールとカップリングされる。(すなわちRがメチルであればメタノール、Rがエチルであればエタノールである。)。
Figure 2021530520
スキーム11の方法の反応条件は、スキーム9において、式4のアミンがメタノールまたはエタノールのいずれかと置き換えられる以外、スキーム9の方法について記載の条件と同様である。スキーム11の方法は合成例2のステップFで説明される。
式13の化合物は、スキーム12に示される式15のオキシムに由来するニトリルオキシドとの、式7のスチレンの1,3−双極子付加環化によって製造することができる。
Figure 2021530520
この方法は、典型的には式15のオキシムの塩素化および続いて脱塩化水素を含み、インサイチューでニトリルオキシドを生成し、次いで、式7のスチレンと1,3−双極子付加環化を受けて式13の化合物を得る。典型的な手順において、次亜塩素酸ナトリウム、N−クロロスクシンイミドまたはクロラミン−Tなどの塩素化試薬は、式7のスチレンの存在下で式15のオキシムと結合する。反応条件に応じて、ピリジンまたはトリエチルアミンなどのアミン塩基は、脱塩化水素反応を容易にするのに必要であり得る。この方法に有用な溶媒は、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、塩化メチレン、ジオキサンおよびトルエンを含む。反応温度は室温から溶媒の還流温度まで及ぶ。ニトリルオキシドおよびオレフィンの付加環化のための基本手順について、Lee、Synthesis,1982年,6,508〜509頁;Kanemasaら、Tetrahedron,2000年,56,1057〜1064頁;欧州特許出願公開第1,538,138号、ならびにその中に引用された参考文献を参照のこと。スキーム12の方法は合成例2のステップEで説明される。
式15の化合物は、スキーム13に示される方法によって式16の化合物から製造することができる。この方法において、式16のアルデヒドは、当業界で公知の手順に従ってヒドロキシルアミンで処理される。例えば、H.K.Jungら.Bioorg.Med.Chem.2004年,12,3965頁を参照すること。スキーム13の方法は合成例2のステップEで説明される。
Figure 2021530520
式16の化合物は、スキーム7に示される方法によって式17の化合物から製造することができる。メチル基をアルデヒドに変換するための、当業界で公知の手順は多くある。化合物17[式中、XはOであり、RはBrである。]の製造については、Bioorg.Med.Chem.Lett.2016年,26,4077頁を参照すること。XがOまたはSである、式17の臭化物およびヨウ化物は、それぞれ、類似した手順によって製造することができる。スキーム14の方法は合成例2のステップCおよびDで説明される。式17[式中、XはSでありRはBrである]の既知化合物の製造は、合成例2のステップAおよびBで説明される。
Figure 2021530520
JがJ−7である式1’の化合物は、式5の化合物からスキーム15に示されるように臭化物をメチル基(式18)へ変換し、メチル基をアミノ化(式19)し、塩化アシルを用いてアミド形成して化合物式1’[式中、QはQ−1であり、JはJ−7である。]を与えることによって製造することができる。式1’の化合物[式中、JはJ−7であり、QはQ−2である。]は、類似した様式で製造することができる。スキーム15の方法は、合成例6のステップE、F、GおよびHで説明される。
Figure 2021530520
式1’[式中、JはJ−7であり、QはQ−1またはQ−2であり、R40はC〜Cアルキルである。]の化合物は、同様の様式で化合物5または17の対応するアルキルケトンへの変換、アルキルアミンへの還元アミノ化続いて化合物[式中、JはJ−7であり、QはQ−1またはQ−2であり、R40はC〜Cアルキルである。]へのアシル化によって製造することができる。
式1または式1’の化合物を製造するための上記の幾つかの試薬および反応条件は、中間体中に存在する特定の官能基と両立しない場合があることは認識される。これらの事例において、合成への保護/脱保護手順または官能基相互変換の組み込みは、所望の生成物を得る助けになる。保護基の使用および選択は化学合成において当業者にとって明らかであると予想される(参照:例えば、Greene,T.W.;Wuts,P.G.M.Protective Groups in Organic Synthesis、第2版;Wiley:New York、1991)。当業者は、幾つかの場合において、個々のスキームに示す試薬の導入後、詳細には記載されていない追加の慣例的な合成ステップが式1または式1’の化合物の合成を完了するために必要であり得ることを認識していると予想される。当業者はまた、式1または式1’の化合物の製造のために示す特定の手順によって示唆されるもの以外の順番で、上記スキームに例示するステップの組合せを実施することが必要であり得ることを認識していると予想される。
当業者はまた、本明細書に記載の式1または式1’の化合物および中間体を、置換基を追加するため、または既存の置換基を修飾するために、種々の求電子性、求核性、ラジカル、有機金属、酸化および還元反応にかけることができることを認識していると予想される。
さらなる詳細を伴わずに、前述の説明を用いる当業者は、本発明を最大限に利用することができると考えられる。したがって、以下の合成例は、単なる例示として解釈されるべきであり、開示を如何様にも限定すると解釈されるべきではない。以下の合成例中のステップは、全体の合成転換の各ステップについて手順を説明し、各ステップについての出発材料は、手法が他の実施例またはステップに記載されている特定の製造用操作によって製造される必要性がなくてもよい。百分率は、クロマトグラフィーの溶媒混合物を別にすれば、または別段の記載のある場合を除き、重量基準である。クロマトグラフ溶媒混合物に対する部および百分率は、特に断らなければ、体積基準である。H NMRスペクトルは、テトラメチルシランの低磁場側にppmで報告され;「s」は一重項を意味し、「d」は二重項を意味し、「t」は三重項を意味し、「q」は四重項を意味し、「m」は多重項を意味し、「dd」は二重項の二重項を意味し、「ddd」は二重項の二重項の二重項を意味し、「br s」は幅広一重項を意味する。DMFはN,N−ジメチルホルムアミドを意味する。化合物の番号は、索引表A〜Bを指す。
合成例1
4−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]−N−(2−ピリミジニルメチル)ベンゾ[b]チオフェン−7−カルボキサミド(化合物20)の製造
ステップA:2−ブロモ−5−メチルベンゼンチオールの製造
水8mL中の2−ブロモ−5−メチルアニリン(9.76g、52.5mmol)の懸濁液に濃HCl8.8mLを添加した。氷/NaCl浴(およそ−5〜−10℃)に反応混合物を冷却した。反応混合物に氷およそ8gを添加した。水16.2mL中のNaNO(3.60g、52.3mmol)の溶液をゆっくり40分にわたって添加した。次いで、冷却しながらさらに30分間溶液を撹拌した。別々に、水54mL中のエチルキサントゲン酸カリウム(10.1g、63.0mmol)の溶液を製造し、60℃に加熱した。次いで、エチルキサントゲン酸カリウムの溶液に20分にわたってジアゾニウム塩の冷たい溶液をゆっくり添加した。60℃でさらに30分間反応混合物を撹拌し、次いで常温に冷却した。次いで、NaHCO飽和水溶液へそれを注ぎ、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩水で洗浄し、無水MgSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。この残留物に、1.8MのKOH/EtOHの溶液を添加し、還流するまで反応混合物を18時間加熱した。次いで、常温に反応混合物を冷却し、真空下で濃縮した。水に残留物を溶かし、ジエチルエーテルで抽出した。次いで、水相を濃HClで酸性化し、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機抽出物を無水MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーによって溶離液として0〜5%の酢酸エチル/ヘキサンを使用して精製して淡黄色油として8.26gの表題化合物(78%)が得られた。H NMR(500 MHz,CDCl)δ ppm:2.25−2.28(m,3H)3.96(s,1H)6.81(d,J=8.03 Hz,1H)7.18(d,J=1.89 Hz,1H)7.40(d,J=8.20 Hz,1H).
ステップB:7−ブロモ−4−メチルベンゾ[b]チオフェンの製造
乾燥した丸底フラスコに2−ブロモ−5−メチルベンゼンチオール(8.25g、40.6mmol)およびKCO(16.8g、122mmol)を装填し、窒素ガスでパージした。無水DMF(200mL)、続いてブロモアセトアルデヒドジエチルアセタール(7.33mL、48.7mmol)を添加し、混合物を60℃に4時間加熱した。次いで、常温に反応混合物を冷却し、飽和NHCl溶液でクエンチした。酢酸エチルでそれを3回抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩水で洗浄し、無水MgSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。この残留物を丸底フラスコに添加し、窒素ガスでパージした。トルエン(90mL)、続いてPPA(20.2g、14mmol)を添加した。100℃に反応混合物を1時間加熱し、次いで常温に冷却した。次いで、水に反応混合物を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機抽出物を無水MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーによって溶離液として0〜4%の酢酸エチル/ヘキサンを使用して精製して淡黄色油として1.73gの表題化合物(19%)が得られた。H NMR(500 MHz,CDCl)δ ppm:2.58(d,J=0.63 Hz,3H)7.03−7.07(m,1H)7.38(s,1H)7.48−7.53(m,2H).
ステップC:7−ブロモ−4−(ジブロモメチル)ベンゾ[b]チオフェンの製造
乾燥したバイアルに、7−ブロモ−4−メチルベンゾ[b]チオフェン(1.70g、7.49mmol)、過酸化ベンゾイル(91mg、0.37mmol)、およびNBS(5.33g、30.0mmol)を装填した。窒素ガスでバイアルをパージし、CCl15mLを添加した。反応混合物を加熱し18時間還流し、次いで常温に冷却した。ジクロロメタンで反応混合物を希釈し、セライト(登録商標)に通して濾過し、真空下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによって溶離液として0〜3%の酢酸エチル/ヘキサンを使用して残留物を精製して無色固形物として1.78g(62%)の表題化合物を与えた。H NMR(500 MHz,CDCl)δ ppm:6.98−7.03(m,1H)7.44−7.51(m,2H)7.71(d,J=5.67 Hz,1H)7.94(d,J=5.52 Hz,1H).
ステップD:7−ブロモベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサルデヒドの製造
バイアルに7−ブロモ−4−(ジブロモメチル)ベンゾ[b]チオフェン(1.75g、4.55mmol)、続いてエタノール2.5mLを添加した。反応混合物を加熱して還流し、次いで、水5mL中のAgNO(7.3g、43mmol)の溶液を添加した。反応混合物を加熱しさらに1時間還流し、次いで、室温に冷却した。ジエチルエーテルで混合物を希釈し濾過した。水を添加し、ジエチルエーテルで混合物を3回抽出した。合わせた有機抽出物を水で洗浄し、無水MgSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによって溶離液として0〜5%の酢酸エチル/ヘキサンを使用して残留物を精製して無色固形物として0.87gの表題化合物(79%)が得られた。H NMR(500 MHz,CDCl)δ ppm:7.68−7.72(m,1H)7.73−7.75(m,1H)7.78−7.80(m,1H)8.44−8.52(m,1H)10.22(s,1H).
ステップE:3−(7−ブロモベンゾ[b]チエン−4−イル)−5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)イソオキサゾールの製造
乾燥したバイアルに7−ブロモベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサルデヒド(850mg、3.53mmol)を添加し、続いて、エタノール3.5mL、およびヒドロキシルアミン(水中50重量%)0.38mLを添加した。18時間室温で反応混合物を撹拌し、次いで、真空下で濃縮した。残留物にNCS(541mg、4.05mmol)を添加し、窒素ガスでバイアルをパージした。次いで無水酢酸エチル(17mL)は添加し、2.5時間室温で反応混合物を撹拌した。酢酸エチル5.5mL中の1,3−ジクロロ−2−フルオロ−5−(3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン−2−イル)ベンゼン(1.28g、4.94mmol)およびトリエチルアミン(1.96mL、14.1mmol)の溶液を滴下した。室温で3日間反応混合物を撹拌した。次いで反応混合物は濾過し、水で洗浄し、無水MgSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによって溶離液として0〜4%の酢酸エチル/ヘキサンを使用して残留物を精製して無色固形物として274mg(15%)の表題化合物が得られた。H NMR(500 MHz,CDCl)δ ppm:3.81−3.89(m,1H)4.24(d,J=16.87 Hz,1H)7.20−7.25(m,1H)7.52−7.56(m,1H)7.61−7.65(m,2H)7.69−7.72(m,1H)8.34(d,J=5.67 Hz,1H).19F NMR(471 MHz,CDCl)δ ppm:−113.50(s,3F)−79.53 to −79.33(m,1F).
ステップF:4−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チオフェン−7−カルボン酸の製造
乾燥したバイアルに、3−(7−ブロモベンゾ[b]チエン−4−イル)−5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)イソオキサゾール(272mg、0.529mmol)、Pd(OAc)(2.4mg、0.011mmol)およびXantPhos(12.2mg、0.0212mmol)を添加し、一酸化炭素ガスでバイアルをパージした。メタノール0.21mL、続いてトリエチルアミン1.1mLを添加し、バイアルを加熱して、一酸化炭素ガスの風船圧下で18時間還流した。次いで、室温に反応混合物を冷却した。THF1.25mLおよび1N NaOH1.25mLを添加し、50℃に混合物を6時間加熱した。さらに0.5mLの1N NaOHを添加し、さらに1時間、65℃に混合物を加熱し、次いで常温に冷却した。1N HClで反応混合物を酸性化し、酢酸エチルで3回抽出し、無水MgSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して表題化合物が主成分である混合物300mgが得られた。この混合物をさらなる精製することなく次のステップで使用した。H NMR(500 MHz,DMSO−d)δ ppm:4.50−4.61(m,2H)7.77−7.84(m,1H)7.85−7.91(m,2H)8.05−8.10(m,1H)8.14(d,J=5.68 Hz,2H).19F NMR(471 MHz,DMSO−d)δ ppm:−115.21(s,3F)−78.96 to −78.69(m,1F).
ステップG:4−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]−N−(2−ピリミジニルメチル)ベンゾ[b]チオフェン−7−カルボキサミドの製造
4−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チオフェン−7−カルボン酸(75mg、0.16mmol)、HATU(34mg、0.24mmol)、およびHOBT(5mg、0.031mmol)を乾燥したバイアルに装填し、窒素ガスでバイアルをパージした。DMF(0.2mL)、続いてDIPEA(0.10mL、0.55mmol)を添加し、室温で5分間反応混合物を撹拌した。次いで2−(アミノメチル)ピリミジン塩酸塩を添加し、室温で2時間反応を撹拌した。次いで、酢酸エチルで反応混合物を希釈し、洗浄(飽和水性NaHCO、水、塩水)し、真空下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによって溶離液として酢酸エチルを使用し残留物を精製して黄色のフィルムとして表題化合物47mg(52%)の、本発明の化合物が得られた。LC/MS[M+1]:568.9.H NMR(500 MHz,CDCl)δ ppm:3.83−3.93(m,1H)4.23−4.33(m,1H)4.96−5.05(m,2H)7.27−7.32(m,1H)7.44−7.50(m,1H)7.62−7.67(m,2H)7.78−7.86(m,2H)7.87−7.93(m,1H)8.28(d,J=5.83 Hz,1H)8.78(d,J=4.89 Hz,2H).19F NMR(471 MHz,CDCl)δ ppm:−113.67 to −113.32(m,3F)−79.40(s,1F).
合成例2
N−[(1S)−2−アミノ−1−メチル−2−オキソ−エチル]−7−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4H−イソオキサゾール−3−イル]ベンゾチオフェン−4−カルボキサミド(化合物101)の製造
ステップA:5−ブロモ−2−メチルチオフェノールの製造
水15.5mL中の5−ブロモ−2−メチルアニリン(14.85g、79.8mmol)の懸濁液に濃HCl13.3mLを添加した。氷/NaCl浴(およそ−5〜−10℃)中で反応混合物を冷却した。反応混合物に氷およそ15gを添加した。水16.2mL中のNaNO(5.51g、79.82mmol)の溶液を10分にわたってゆっくり添加した。冷却しながらさらに30分間溶液を撹拌した。別々に、水25mL中のエチルキサントゲン酸カリウム(15.4g、95.8mmol)の溶液を製造し、65℃に加熱した。次いで、エチルキサントゲン酸カリウムの暖めた溶液にジアゾニウム塩の冷たい溶液を20分にわたってゆっくり添加した。反応混合物を65℃でさらに30分間撹拌し、次いで常温に冷却した。次いで、飽和NaHCOへそれを注ぎ、ジエチルエーテルで3回抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩水で洗浄し、無水MgSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。残留物に1.8MのKOH/EtOHの溶液を添加し、混合物を加熱し18時間還流した。次いで、常温にそれを冷却し、真空下で濃縮した。水に残留物を溶かし、ジエチルエーテルで抽出した。次いで、水性のものを濃HClで酸性化し、ジエチルエーテルで3回抽出した。合わせた有機抽出物を無水MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して暗色の油として表題化合物11.8g(73%)を得た。H NMR(500 MHz,CHLOROFORM−d)δ ppm 2.26(s,3H)3.34(s,1H)6.98−7.03(m,1H)7.15−7.20(m,1H)7.38−7.43(m,1H).
ステップB:4−ブロモ−7−メチルベンゾ[b]チオフェンの製造
5−ブロモ−2−メチルチオフェノール(20.2g、99.6mmol)およびKCO(41.3g、299mmol)を乾燥した丸底フラスコに装填し、窒素ガスでパージした。無水DMF(330mL)、続いてブロモアセトアルデヒドジエチルアセタール(18mL、120mmol)を添加し、140℃に混合物を16時間加熱した。次いで、常温にそれを冷却し、飽和NHClでクエンチした。ジエチルエーテルで3回それを抽出した。合わせた有機抽出物を水で3回、飽和塩水で1回洗浄し、無水MgSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。丸底フラスコに残留物を装填し、窒素ガスでパージした。クロロベンゼン(275mL)、続いてポリリン酸(34g)を添加した。130℃に混合物を2時間加熱し、次いで常温に冷却した。次いで、それを残留物から傾瀉し、真空下で濃縮した。ジクロロメタンを用いて溶離するシリカの短い詰め物に通して残留物を濾過し、濃縮して暗色の油として表題化合物13.7g(88%)を得た。H NMR(500 MHz,CHLOROFORM−d)δ ppm 2.53(s,3H)6.98−7.03(m,1H)7.43−7.47(m,1H)7.50(s,2H).
ステップC:4−ブロモ−7−(ジブロモメチル)ベンゾ[b]チオフェンの製造
4−ブロモ−7−メチルベンゾ[b]チオフェン(20.1g、88.63mmol)およびNBS(26.0g、222mmol)を乾燥したフラスコに装填した。窒素ガスでバイアルをパージし、無水CCl180mLを添加した。混合物を加熱して還流し、過酸化ベンゾイル(1.1g)を添加した。6時間混合物を還流し、3時間後に第2の装填の過酸化ベンゾイルを添加し、次いで、常温に冷却し、濾過し、濃縮した。ジエチルエーテルにそれを溶かし、飽和NaHCO、水および塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮した。シリカに通してそれを濾過し10%の酢酸エチル/ヘキサンを用いて溶離して、モノブロモ化合物を約17重量%含むオレンジ色の油として表題化合物33.8gを得た。H NMR(500 MHz,HLOROFORM−d)δ ppm 6.91(s,1H)7.47(d,J=7.88 Hz,1H)7.55−7.59(m,2H)7.62(d,J=5.52 Hz,1H).
ステップD:4−ブロモ−7−ホルミルベンゾ[b]チオフェンの製造
丸底フラスコへ4−ブロモ−7−(ジブロモメチル)ベンゾ[b]チオフェン(29.55g、76.77mmol)を装填し、1:1ジオキサン:水を500mL添加した。混合物を加熱し5時間還流し、常温に冷却した。酢酸エチルで混合物を抽出した。連続的に水、飽和NaHCOで有機相を2回洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。溶離液として0〜15%の酢酸エチル/ヘキサンを使用して、残留物をシリカクロマトグラフィーにかけて無色固形物として表題化合物8.05g(43%)を得た。H NMR(500 MHz,CHLOROFORM−d)δ ppm 7.57−7.62(m,1H)7.71−7.76(m,2H)7.76−7.81(m,1H)10.21(s,1H).
ステップE:3−(4−ブロモベンゾチオフェン−7−イル)−5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4H−イソオキサゾールの製造
乾燥したフラスコに4−ブロモ−7−ホルミルベンゾ[b]チオフェン(2.53g、10.5mmol)を装填した。エタノール42mL、続いてヒドロキシルアミン(水中の50重量%)1.12mLを添加した。室温で18時間混合物を撹拌し、次いで、真空下で濃縮した。DMF72mLに残留物を溶かし、NCS(1.73g、13.0mmol)を添加し、40℃に混合物を終夜加熱した。別のNCS0.5gを添加し、さらに3時間混合物を撹拌した。さらにNCS0.5gを添加し、さらに4時間混合物を撹拌し、常温に冷却した。酢酸エチルで混合物を希釈し、水および塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し濃縮した。160mLの酢酸エチルに残留物を溶かし、KHCO0.96g(9.62mmol)を添加した。20mLの酢酸エチルに溶かした3,5−ジクロロ−α−トリフルオロメチルスチレン(3.87g、16.0mmol)の溶液を1.5時間にわたってゆっくり添加し、常温で混合物を72時間撹拌した。それを次いで濾過し、濃縮し、0〜5%の酢酸エチル/ヘキサンを使用して、シリカクロマトグラフィーにかけてオレンジ色の固形物として表題化合物2.74g(69%)を得た。H NMR(500 MHz,CHLOROFORM−d)δ ppm 3.83−3.92(m,1H)4.23−4.29(m,1H)7.20−7.24(m,1H)7.41−7.46(m,1H)7.52−7.59(m,3H)7.63(d,J=7.88 Hz,1H)7.66−7.71(m,1H).19F NMR(471 MHz,CHLOROFORM−d)δ ppm−79.43(s,3F).
ステップF:7−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4H−イソオキサゾール−3−イル]ベンゾチオフェン−4−カルボン酸の製造
乾燥したバイアルに、3−(4−ブロモベンゾチオフェン−7−イル)−5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4H−イソオキサゾール(2.74g、5.56mmol)、Pd(XantPhos)Cl(84mg、0.11mmol)を装填し、一酸化炭素ガスでバイアルをパージした。メタノール2.25mL、続いてトリエチルアミン11mLを添加し、バイアルを加熱し風船圧のCO下で18時間還流した。次いで、室温に反応混合物を冷却した。混合物を濃縮し、0〜10%の酢酸エチル/ヘキサンを用いて溶離するシリカクロマトグラフィーにかけた。溶媒は蒸発させ、バイアルへ残留物を装填した。THF4mLおよび1N NaOH2mLを添加し、65℃に混合物を2時間加熱した。1N HClでそれを酸性化し、酢酸エチルで3回抽出し、無水MgSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮してオフホワイト色の固形物として表題化合物1.54gを得た。H NMR(500 MHz,DMSO−d)δ ppm 4.52−4.59(m,1H)4.59−4.67(m,1H)7.71(d,J=1.73 Hz,2H)7.77−7.83(m,1H)7.85(s,1H)8.09(s,1H)8.18(d,J=7.72 Hz,1H)8.27(d,J=5.67 Hz,1H)13.50(br s,1H).19F NMR(471 MHz,DMSO−d)−78.86(s,3F).
ステップG:N−[(1R)−2−アミノ−1−メチル−2−オキソ−エチル]−7−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4H−イソオキサゾール−3−イル]ベンゾチオフェン−4−カルボキサミドの製造
7−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4H−イソオキサゾール−3−イル]ベンゾチオフェン−4−カルボン酸(1.57g、3.41mmol)、HATU(1.42g、3.73mmol)を乾燥した丸底フラスコに装填し、窒素ガスでフラスコをパージした。DMF(7mL)、続いてDIPEA(2.97mL、17.0mmol)およびH−D−Ala−NH2塩酸塩847mg(6.80mmol)を添加した。常温で反応を終夜撹拌した。次いで、酢酸エチルで混合物を希釈し、1MのHClで洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮し、溶離液として連続的に60〜100%酢酸エチル/ヘキサンおよび0〜100%(1:1 MeOH/MeCN)/水を用いてシリカクロマトグラフィーにかけてジアステレオマーの混合物として表題化合物1.36g(75%)を白色固形物として得た。1H NMR(500 MHz,CHLOROFORM−d)δ ppm 1.59(d,J=6.94 Hz,3H)2.05(s,1H)3.87−3.95(m,1H)4.06−4.17(m,1H)4.23−4.37(m,1H)4.77−4.85(m,1H)5.39−5.52(m,1H)5.97−6.13(m,1H)6.77−6.88(m,1H)7.38−7.42(m,1H)7.44(s,1H)7.57(d,J=1.58 Hz,2H)7.66−7.71(m,1H)7.72−7.76(m,1H)7.93−7.97(m,1H).19F NMR(471 MHz,CHLOROFORM−d)δ ppm−79.5(s,3F).
合成例3
4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−N−(チエタン−3−イル)ベンゾフラン−7−カルボキサミド***(化合物55)の製造
ステップA:3−(7−ブロモベンゾ[b]フラン−4−イル)−5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)イソオキサゾールの製造
EtOH(50mL)中の7−ブロモベンゾ[b]フラン−4−カルボキサルデヒド(5.0g、22.2mmol)の撹拌した溶液に、ヒドロキシルアミン(2.62mL、44.4mmol、水中50重量%)を添加した。反応混合物を18時間室温で撹拌し、次いで、真空下で濃縮した。EtOAc(45ml)に残留物を溶かし、続いてN−クロロスクシンイミド(cas no.128−09−6)(2.96g、22.2mmol)を添加した。反応混合物を2時間室温で撹拌した。次いで1,3−ジクロロ−2−フルオロ−5−(3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン−2−イル)ベンゼン(EtOAc5mL中、6.70g、26.6mmol)およびNaHCO3(水5mL中、3.73g、44.4mmol)の溶液を添加した。12時間室温で反応混合物を撹拌した。次いで反応混合物を濾過し、EtOAcで抽出し、水で洗浄し、無水MgSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィーによって溶離液として酢酸エチル/ヘキサンを使用して、残留物を精製して白色固形物(6.5g、13.1mmol、59%)として表題化合物が得られた。H NMR(500 MHz,CDCl)δ ppm:7.81(d,1H),7.61(d,2H),7.51(d,1H),7.47(d,1H),7.10(d,1H),4.19(d,1H),3.80(d,1H).
ステップB:メチル4−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]フラン−7−カルボキシラートの製造
トルエン(20mL)中の、3−(7−ブロモベンゾ[b]フラン−4−イル)−5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)イソオキサゾール(2.0g、4.0mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン]ジクロロパラジウム(II(PdCl(dppf)](292mg、0.40mmol)、MeOH(10mL)およびトリエチルアミン(2.8mL、20 mmol)の混合物を15分間一酸化炭素でパージした。一酸化炭素雰囲気の下、70で反応混合物を終夜撹拌した。室温に混合物を冷却し、セライト(登録商標)珪藻土の濾過助剤の短い詰め物に通して濾過し、少量の酢酸エチルですすいだ。濾液は濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶離液としてヘキサン/酢酸エチルを使用して、残留物を精製して白色固形物(1.5g、78%の収率)として表題生成物が得られた。H NMR(500 MHz,CDCl)δ ppm:7.99(d,1H),7.88(d,1H),7.62(d,2H),7.48(d,1H),7.29(d,1H),4.23(d,1H),4.04(s,3H),3.84(d,1H).
ステップC:4−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]フラン−7−カルボン酸の製造
テトラヒドロフラン(10mL)中のメチル4−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]フラン−7−カルボキシラート(すなわちステップBからの生成物)(1.50g、3.15mmol)の撹拌した溶液に、水(10mL)中の水酸化リチウム一水和物(0.27g、6.30mmol)の溶液を添加した。得られた混合物を室温で終夜撹拌した。水およびジエチルエーテルの間で反応混合物を分配した。次いで、6N塩酸水溶液で水層をpH2に酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥し、濃縮して白色固形物(1.16g、80%の収率)として表題化合物が得られた。H NMR(500 MHz,CDCl)δ ppm:8.08(d,1H),7.91(d,1H),7.62(d,2H),7.52(d,1H),7.33(d,1H),4.24(d,1H),3.85(d,1H).
ステップD:4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−N−(チエタン−3−イル)ベンゾフラン−7−カルボキサミド***(化合物55)の製造
DMF(5mL)中の4−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]フラン−7−カルボン酸(500mg、1.08mmol)、チエタン−3−アミン塩酸塩(163mg、1.29mmol)、トリエチルアミン(0.45mL、3.24mmol)および1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスファート(HATU、490mg、1.29mmol)の混合物を、室温で終夜撹拌した。次いで、酢酸エチルと水の間で反応混合物を分配した。相を分離し、酢酸エチルで水相を抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥し、濃縮した。結果として得られた残留物をカラムクロマトグラフィーによってシリカゲルで溶離液としてヘキサン/酢酸エチルを使用して精製して、白色固形物(480mg、90mmol、83%の収率)として表題生成物である、本発明の化合物が得られた。1H NMR (CDCl3): 8.14 (d, 1H), 7.92 (d, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.62 (d, 2H), 7.57 (s, 1H), 7.34 (d, 1H), 5.56 (m, 1H), 4.23 (d, 1H), 3.84 (d, 1H), 3.53 (m, 4H).
合成例4
4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル)−N−(1−オキシドチエタン−3−イル)ベンゾフラン−7−カルボキサミド(化合物57)***およびそのトランス位置異性体(transregiomer)(化合物58)の製造
ジクロロメタン(18mL)中のチエタンアミド(合成例3からの生成物、480mg、0.90mmol)の撹拌した溶液に、mCPBA(331mg、1.44mmol、77%未満の純度を有する)を−40℃でゆっくり添加した。反応混合物を撹拌し、室温に2時間にわたってゆっくり暖め、次いで、NaHSOの水溶液でクエンチした。水とジクロロメタンの間で反応混合物を分配し、飽和NaCO水溶液および塩水で洗浄し、乾燥し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって溶離液としてメタノール/酢酸エチルを使用して精製して、本発明の化合物、スルホキシド生成物(1対の異性体)を白色固形物:異性体1(250mg、化合物57)H NMR(CDCl):8.13(d,1H),7.89(d,1H),7.86(d,1H),7.62(d,2H),7.58(d,1H),7.35(d,1H),4.78(m,1H),4.27(m,2H),4.23(d,1H),3.84(d,1H),3.36(m,2H);異性体2(120mg、化合物58)H NMR(CDCl):8.14(d,1H),7.86(d,1H),7.84(d,1H),7.62(d,2H),7.58(s,1H),7.36(d,1H),5.37(m,1H),4.23(d,1H),3.86(m,3H),3.63(m,2H)として得た。
合成例5
4−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]−N−(1,1−ジオキシド−3−チエタニル)−7−ベンゾフランカルボキサミド(化合物56)の製造
mCPBA3当量を使用する以外は実施例4の合成と同じ手順を適用して白色固形物として本発明の化合物、スルホン化合物(化合物56)を製造した。H NMR(CDCl):8.11(m,2H),7.89(s,1H),7.61(d,2H),7.57(s,1H),7.35(d,1H),5.01(m,1H),4.67(m,2H),4.23(d,1H),4.20(m,2H),3.84(d,1H).
合成例6(化合物79)
N−[[4−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4H−1,2−オキサゾール−3−イル]−1−ベンゾフラン−7−イル]メチル]アセトアミド***(化合物79)の製造
ステップA:7−ブロモ−4−ブロモメチルベンゾフランの製造
ジクロロエタン(150ml)中の7−ブロモ−4−メチルベンゾフラン(17g、0.080mol)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(14.3g、0.0803mol)および過酸化ベンゾイル(1.95g、0.0083mol)を添加した。90℃で6時間反応混合物を撹拌した。10%の酢酸エチル/石油エーテルでのTLC分析は、反応の完了を示した。室温に混合物を冷却し、水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒は蒸発させて粗製生成物を得、シリカゲルカラムに装填した。石油エーテルを用いてカラムから溶離して、白色固形物としてステップA(15g、63%の収率)の化合物を得た。1H NMR(400 MHz,CDCl):δ=7.78(d,1H),7.43(d,1H),7.14(d,1H),7.01(d,1H),4.69(s,2H).
ステップB:7−ブロモ−4−ベンゾフランカルボキサルデヒドの製造
アセトニトリル(700ml)中のステップAからの化合物(15g、0.0517mol)の溶液に、フェニル亜セレン酸カリウム(13g、0.0570mol)およびリン酸二カリウム(9.9g、0.0568mol)を添加した。90℃で5時間反応混合物を撹拌した。10%の酢酸エチル/石油エーテルでのTLC分析は、反応の完了を示した。水へ混合物を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒は蒸発させて粗製生成物を得、シリカゲルカラムに装填した。3%の酢酸エチル/石油エーテルを用いてカラムから溶離してステップBの生成物(9g、77%の収率)をオフホワイト色の固形物として得た。1H NMR(400 MHz,CDCl):δ=10.18(s,1H),7.88(d,1H),7.66−7.60(m,3H).
ステップC:7−ブロモ−4−ベンゾフランカルボキサルデヒド、オキシムの製造
エタノール(90ml)中のステップBからの化合物(9g、0.0401mol)の溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(3.4g、0.0489mol)を添加し、50℃で3時間反応を撹拌した。10%の酢酸エチル/石油エーテルでのTLC分析は、反応の完了を示した。水で反応混合物を希釈し、その間に固形物が沈降した。固形物は濾過し、水(100ml)で洗浄し、真空下で乾燥してオフホワイト色の固形物としてステップCの生成物(8.8g、91%の収率)を得た。1H NMR(400 MHz,DMSO−d):δ=11.51(s,1H),8.41(s,1H),8.19(d,1H),7.60(d,1H),7.39(d,2H).
ステップD:3−(7−ブロモ−1−ベンゾフラン−4−イル)−5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4H−1,2−オキサゾールの製造
ジメチルホルムアミド(20ml)中のステップCからの化合物(4.8g、20.08mmol)の撹拌した溶液に、N−クロロスクシンイミド(2.94g、22.09mmol)を添加し、室温で2時間反応混合物を撹拌した。10%の酢酸エチル/石油エーテルでのTLC分析は、反応の完了を示した。反応混合物に、ジメチルホルムアミド(10ml)中の、1,3−ジクロロ−5−(3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン−2−イル)ベンゼン(5.78g、24.09mmol)およびトリエチルアミン(4.2ml、30.12mmol)の溶液を添加した。室温でさらに4時間反応混合物を撹拌した。10%の酢酸エチル/石油エーテルでのTLC分析は、反応の完了を示した。水へ反応混合物を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水、塩水で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒は蒸発させて粗製生成物を得、これをシリカゲルカラムに装填した。5%の酢酸エチル/石油エーテルを用いてカラムから溶離して無色の液体としてステップDの化合物(4g、41%の収率)を得た。1H NMR(400 MHz,CDCl):δ=7.81(d,1H),7.54−7.48(m,4H),7.44−7.43(m,1H),7.11(d,1H),4.21(d,1H),3.83(d,1H).
ステップE:5−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(7−メチル−1−ベンゾフラン−4−イル)−5−(トリフルオロメチル)−4H−1,2−オキサゾールの製造
1,4−ジオキサン(70ml)および水(20ml)中のステップDからの化合物(7g、14.67mmol)の脱気した溶液に、炭酸セシウム(9.5g、29.35mmol)、ホウ酸トリメチル(2g、16.14mmol)およびPdCl(dppf)(2.2g、2.935mmol)を添加した。次いで、110℃で4時間反応混合物を撹拌した。10%の酢酸エチル/石油エーテルでのTLC分析は、反応の完了を示した。氷水へ反応混合物を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を蒸発させて粗製生成物を得、これはシリカゲルカラムに装填した。5%の酢酸エチル/石油エーテルを用いてカラムから溶離して、黄色の固形物としてステップEの化合物(4g、66%の収率)を得た。1H NMR(400 MHz,CDCl):δ=7.74(d,1H),7.55(s,2H),7.42−7.38(m,2H),7.13(s,2H),4.22(d,1H),3.83(d,1H),2.57(s,3H)
ステップF:5−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(7−ブロモメチル−1−ベンゾフラン−4−イル)−5−(トリフルオロメチル)−4H−1,2−オキサゾールの製造
ジクロロエタン(40ml)中のステップEからの化合物(4g、9.685mmol)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(1.72g、9.685mmol)および過酸化ベンゾイル(0.234g、0.9685mmol)を添加し、70℃で7時間反応混合物を撹拌した。10%の酢酸エチル/石油エーテルでのTLC分析は、反応の完了を示した。室温に反応混合物を冷却し、水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。次いで、溶媒は蒸発させて粗製生成物を得、これをシリカゲルカラムに装填した。10%の酢酸エチル/石油エーテルを用いてカラムから溶離して、黄色の液体としてステップFの化合物(2.9g、61%の収率)を得た。1H NMR(400 MHz,CDCl):δ=7.80(d,1H),7.54−7.51(m,2H),7.46−7.43(m,2H),7.37(d,1H),7.22−7.18(m,1H),4.80(s,2H),4.22(d,1H),3.83(d,1H).
ステップG:[4−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4H−1,2−オキサゾール−3−イル]−1−ベンゾフラン−7−イル]メタンアミンの製造
アセトニトリル(30ml)中のステップFからの化合物(2.9g、5.906mmol)の撹拌した溶液に、カリウムフタルイミド(0.32g、1.769mmol)および18−クラウン−6(0.16g、0.605mmol)を添加した。室温で16時間反応混合物を撹拌した。10%の酢酸エチル/石油エーテルでのTLC分析は、反応の完了を示した。セライトに通して固形物を濾過し、濾液は蒸発させて中間のフタルイミドを得、さらなる精製をせずに使用した。
エタノール(15ml)中にフタルイミドを投じ、次いでヒドラジン水化物(0.3ml、8.268mmol)を添加し、室温で4時間反応混合物を撹拌した。10%のメタノール/メチレン塩化物でのTLC分析は、反応の完了を示した。水で反応混合物を希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒は蒸発させてステップGの生成物(900mg)を得、これをさらなる精製をせずに使用した。
ステップH:N−[[4−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4H−1,2−オキサゾール−3−イル]−1−ベンゾフラン−7−イル]メチル]アセトアミド
ジクロロメタン(10ml)中のステップGからの化合物(600mg、1.401mmol)の撹拌した溶液に、トリエチルアミン(0.4ml、2.802mmol)および塩化アセチル(0.1ml、1.542mmol)を添加した。3時間室温で反応混合物を撹拌した。酢酸エチルでのTLC分析は、反応の完了を示した。水で反応混合物を希釈し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒は蒸発させ、分取HPLCで残留物を精製して、オフホワイト色の固形物として表題化合物(100mg、15%の収率)を得た。LC/MS [M+1]:529.9.H−NMR(DMSO,400 MHz):δ 8.46−8.43(m,1H),8.18(d,1H),7.8(t,1H),7.67(d,2H),7.5−7.48(m,1H),7.31−7.29(m,2H),4.59(d,2H),4.48−4.35(m,2H),1.89(S,3H).H−NMR(DMSO,400 MHz):δ 8.46−8.43(m,1H),8.18(d,1H),7.8(t,1H),7.67(d,2H),7.5−7.48(m,1H),7.31−7.29(m,2H),4.59(d,2H),4.48−4.35(m,2H),1.89(S,3H).
合成例7(化合物83)
N−[[4−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]−7−ベンゾフラニル]メチル]アセトアミドの製造
ステップA:4−ブロモ−7−ブロモメチルベンゾフランの製造
ジクロロエタン(150ml)中の4−ブロモ−7−メチルベンゾフラン(25g、0.118mol)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(21g、0.118mol)および過酸化ベンゾイル(2.85g、0.011mol)を添加し、90℃で6時間反応混合物を撹拌した。10%の酢酸エチル/石油エーテルでのTLC分析は、反応の完了を示した。水で混合物を希釈し、ジクロロメタンで数回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒は蒸発させて粗製生成物を得、これをシリカゲルカラムに装填した。石油エーテルを用いてカラムから溶離して、白色固形物としてステップAの化合物(17g、50%の収率)を得た。
1H NMR(400 MHz,CDCl):δ=7.73(d,1H),7.39(d,1H),7.21(d,1H),6.84(d,1H),4.74(s,2H).
ステップB:4−ブロモ−7−ベンゾフランカルボキサルデヒドの製造
アセトニトリル(700ml)中のステップAからの化合物(17g、0.058mol)の溶液に、フェニル亜セレン酸カリウム(14.3g、0.063mol)およびリン酸二カリウム(11.1g、0.063mol)を添加した。90℃で5時間反応混合物を撹拌した。10%の酢酸エチル/石油エーテルでのTLC分析は反応の完了を示した。水へ混合物を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒は蒸発させて粗製生成物を得、これをシリカゲルカラムに装填した。3%の酢酸エチル/石油エーテルを用いてカラムから溶離し、オフホワイト色の固形物としてステップBの生成物(6.3g、48%の収率)を得た。
1H NMR(400 MHz,CDCl):δ=10.41(s,1H),7.83(d,1H),7.69(d,1H),7.58(d,1H),6.92(d,1H).
ステップC:4−ブロモ−7−ベンゾフランカルボキサルデヒド、オキシムの製造
エタノール(90ml)中のステップBからの化合物(6g、0.026mol)の溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(21.g、0.031mol)を添加し、50℃で3時間混合物を撹拌した。10%の酢酸エチル/石油エーテルでのTLC分析は、反応の完了を示した。水で反応混合物を希釈し、その間に、固形物が混合物から析出した。固形物を濾過し、水(100ml)で洗浄し、真空下で乾燥してオフホワイト色の固形物としてステップCの生成物(4.7g、74%の収率)を得た。
1H NMR(400 MHz,CDCl):δ=8.43(s,1H),8.12(s,1H),7.76(d,1H),7.45(d,1H),7.39(d,1H),6.87(d,1H).
ステップD:4−ブロモ−7−ベンゾフランメタンアミンの製造
エタノール(50ml)および濃塩酸(8ml)中で亜鉛末(7.3g、0.113mol)を用いてステップCの化合物(4.5g、0.018mol)を還元して公知の手順によってステップDの生成物(4.2g)を得た。
1H NMR(400 MHz,DMSO−d6):δ=8.29(bs,2H),8.26(d,1H),7.60(d,1H),7.40(d,1H),7.03(d,1H),4.31(s,2H).
ステップE:4−ブロモ−N−(7−ベンゾフラニルメチル)アセトアミドの製造
ジクロロメタン(20ml)中のステップDからの化合物(2g、0.0088mol)の溶液に、トリエチルアミン(2.5ml、0.0177mmol)を添加し、次いで、塩化アセチル(0.7ml、0.00977mmol)を滴下した。室温で6時間反応混合物を撹拌した。10%の酢酸エチル/石油エーテルでのTLC分析は、反応の完了を示した。水へ混合物を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせ、水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒は蒸発させて粗製生成物を得、これをシリカゲルカラムに装填した。酢酸エチル/石油エーテルを用いてカラムから溶離して、ステップEの化合物(1.3g、54%の収率)を得た。
1H NMR(400 MHz,CDCl):δ=7.68(d,1H),7.37(d,1H),7.14(d,1H),6.84(d,1H),5.97(bs,1H),4.70(d,2H),2.02(s,3H).
ステップF:1−(7−(アセチル − λ−アザニル)メチル)ベンゾフラン−4−イル)エタン−1−オン***))の製造
トルエン(15ml)中のステップEからの化合物(1.2g、0.005mol)の溶液に、トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(2.5g、0.006mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(II)ジクロリド(160mg、0.05eq)を添加した。100℃で16時間反応混合物を撹拌した。10%の酢酸エチル/石油エーテルでのTLC分析は、反応の完了を示した。1N塩酸(10ml)/テトラヒドロフラン(10ml)で混合物をクエンチし、次いで、さらに8時間撹拌した。次いで、水へ混合物を注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒は蒸発させて粗製生成物を得、これをシリカゲルカラムに装填した。酢酸エチル/石油エーテルを用いて溶離して、ステップFの生成物(0.6g、58%の収率)を得た。
1H NMR(400 MHz,CDCl):δ=7.79(d,1H),7.77(d,1H),7.57(d,1H),7.33(d,1H),6.02(bs,1H),4.80(d,2H),2.67(s,3H),2.05(s,3H).
ステップG:(E)−1−(7−((アセチル−λ−アザニル)メチル)ベンゾフラン−4−イル)−3−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,4,4−トリフルオロブタ−2−エン−1−オン***の製造
2−メチルテトラヒドロフラン(10ml)中のステップFからの化合物(0.6g、0.002mol)の溶液に、1−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロエタノン(1.87g、0.007mol)、炭酸カリウム(1.79g、0.013mol)およびモレキュラーシーブ(300mg)を添加した。90℃で16時間混合物を撹拌した。20%の酢酸エチル/石油エーテルでのTLC分析は、反応の完了を示した。室温に反応を冷却し、セライト床に通して濾過した。濾液を蒸発させて粗製生成物を得、これはシリカゲルカラムに装填した。8%の酢酸エチル/石油エーテルを用いてカラムから溶離し、ステップGの生成物(0.7g、57%の収率)を得た。1H NMR(400 MHz,DMSO−d6):δ=8.55−8.53(m,1H),8.23(s,1H),7.96(d,1H),7.95(d,1H),7.58(d,2H),7.34−7.31(m,2H),4.61(d,2H),1.90(s,3H).
ステップH:N−[[4−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]−7−ベンゾフラニル]メチル]アセトアミドの製造
テトラヒドロフラン(10ml)/HO(1ml)中のステップGからの化合物(0.6g、0.0015mol)の溶液に、硫酸ヒドロキシルアミン(77mg、0.0006mmol)および水酸化ナトリウム(111mg、0.002mol)を添加した。0℃で3時間反応を撹拌した。20%の酢酸エチル/石油エーテルでのTLC分析は、反応の完了を示した。水(50ml)へ反応を注ぎ、酢酸エチル(50ml)で3回抽出した。合わせた有機層を水および塩水で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒は蒸発させて粗製生成物を得、分取HPLCによって精製してステップHの表題化合物(0.26g、42%の収率)を得た。
1H NMR(400 MHz,CDCl):δ=7.76(d,1H),7.62(d,2H),7.42(d,1H),7.31(d,1H),7.19(d,1H),5.99(bs,1H),4.78(d,2H),4.21(d,1H),3.82(d,1H),2.04(s,3H).
***は、これが示される場合、化学名は、自動的にChemDraw Professional,Version 17.0を用いて生成した。
当業者の公知の方法と一緒に本明細書に記載される手順によって、表1および表2の下記化合物を製造することができる。次の短縮形を以下に続く表に使用する:Meはメチルを意味し、Etはエチルを意味し、n−Prはn−プロピルを意味し、c−Prはシクロプロピルを意味し、i−Prはイソプロピルを意味する。
Figure 2021530520
JはJ−1、R はMeである
Figure 2021530520
JはJ−1、R はシクロプロピルである
Figure 2021530520
JはJ−1、R はCH CNである
Figure 2021530520
JはJ−1、R はCHMeCNである
Figure 2021530520
JはJ−1、R はCH=NOMeである
Figure 2021530520
JはJ−1、R はCH=NOEtである
Figure 2021530520
JはJ−2、R はH、R はOMeである
Figure 2021530520
JはJ−2、R はH、R はSMeである
Figure 2021530520
JはJ−2、R はH、R はS(O)Meである
Figure 2021530520
JはJ−2、R はH、R はSO Meである
Figure 2021530520
JはJ−2、R はMe、R はOMeである
Figure 2021530520
JはJ−2、R はMe、R はSMeである
Figure 2021530520
JはJ−2、R はMe、R はS(O)Meである
Figure 2021530520
JはJ−2、R はMe、R はSO Meである
Figure 2021530520
JはJ−3、R はH、Zは2−ピリジニルである
Figure 2021530520
JはJ−3、R はH、Zは2−ピリミジニルである
Figure 2021530520
JはJ−3、R はMe、Zは2−ピリジニルである
Figure 2021530520
JはJ−3、R はMe、Zは2−ピリミジニルである
Figure 2021530520
JはJ−4、R はH、R はHである
Figure 2021530520
JはJ−4、R はH、R はMeである
Figure 2021530520
JはJ−4、R はH、R はEtである
Figure 2021530520
JはJ−4、R はH、R はn−Prである
Figure 2021530520
JはJ−4、R はH、R はi−Prである
Figure 2021530520
JはJ−4、R はMe、R はHである
Figure 2021530520
JはJ−4、R はMe、R はMeである
Figure 2021530520
JはJ−4、R はMe、R はEtである
Figure 2021530520
JはJ−4、R はMe、R はn−Prである
Figure 2021530520
JはJ−5、R 10 はH、R 11 はH、R 12 はHである
Figure 2021530520
JはJ−5、R 10 はH、R 11 はH、R 12 はMeである
Figure 2021530520
JはJ−5、R 10 はH、R 11 はH、R 12 はEtである
Figure 2021530520
JはJ−5、R 10 はH、R 11 はH、R 12 はCH CF である
Figure 2021530520
JはJ−5、R 10 はH、R 11 はH、R 12 はCH CNである
Figure 2021530520
JはJ−5、R 10 はMe、R 11 はH、R 12 はHである
Figure 2021530520
JはJ−5、R 10 はMe、R 11 はH、R 12 はMeである
Figure 2021530520
JはJ−5、R 10 はMe、R 11 はH、R 12 はEtである
Figure 2021530520
JはJ−5、R 10 はMe、R 11 はH、R 12 はCH CF である
Figure 2021530520
JはJ−5、R 10 はMe、R 11 はH、R 12 はCH CNである
Figure 2021530520
JはJ−5、R 10 はMe、R 11 はMe、R 12 はOMeである
Figure 2021530520
JはJ−6、TはO、R 13 はHである
Figure 2021530520
JはJ−6、TはO、R 13 はMeである
Figure 2021530520
JはJ−6、TはO、R 13 はEtである
Figure 2021530520
JはJ−6、TはO、R 13 はCH CF である
Figure 2021530520
JはJ−6、TはC=O、R 13 はHである
Figure 2021530520
JはJ−6、TはC=O、R 13 はMeである
Figure 2021530520
JはJ−6、TはC=O、R 13 はEtである
Figure 2021530520
JはJ−6、TはC=O、R 13 はCH CF である
Figure 2021530520
JはJ−7、R 11 はH、R 20 はMeである
Figure 2021530520
JはJ−7、R 11 はH、R 20 はEtである
Figure 2021530520
JはJ−7、R 11 はH、R 20 はn−Prである
Figure 2021530520
JはJ−7、R 11 はH、R 20 はi−Prである
Figure 2021530520
JはJ−7、R 11 はH、R 20 はc−Prである
Figure 2021530520
JはJ−7、R 11 はMe、R 20 はMeである
Figure 2021530520
JはJ−7、R 11 はMe、R 20 はEtである
Figure 2021530520
JはJ−7、R 11 はMe、R 20 はn−Prである
Figure 2021530520
JはJ−7、R 11 はMe、R 20 はi−Prである
Figure 2021530520
JはJ−7、R 11 はMe、R 20 はc−Prである
Figure 2021530520
JはJ−8、W はCH 、W はCH 、GはOである
Figure 2021530520
JはJ−8、W はCH 、W はCH 、GはSである
Figure 2021530520
JはJ−8、W はCH 、W はCH 、GはS=Oである
Figure 2021530520
JはJ−8、W はCH 、W はCH 、GはS(O) である
Figure 2021530520
JはJ−8、W はCH 、W はCH CH 、GはOである
Figure 2021530520
JはJ−8、W はCH 、W はCH CH 、GはSである
Figure 2021530520
JはJ−8、W はCH 、W はCH CH 、GはS=Oである
Figure 2021530520
JはJ−8、W はCH 、W はCH CH 、GはS(O) である
Figure 2021530520
JはJ−8、W はCH CH 、W はCH CH 、GはOである
Figure 2021530520
JはJ−8、W はCH CH 、W はCH CH 、GはSである
Figure 2021530520
JはJ−8、W はCH CH 、W はCH CH 、GはS=Oである
Figure 2021530520
JはJ−8、W はCH CH 、W はCH CH 、GはS(O) である
Figure 2021530520
JはJ−9、R 21 はMeである
Figure 2021530520
JはJ−9、R 21 はSO Meである
Figure 2021530520
JはJ−9、R 21 はSO Etである
Figure 2021530520
Figure 2021530520
JはJ−1、R はシクロプロピルである
Figure 2021530520
JはJ−1、R はCH CNである
Figure 2021530520
JはJ−1、R はCHMeCNである
Figure 2021530520
JはJ−1、R はCH=NOMeである
Figure 2021530520
JはJ−1、R はCH=NOEtである
Figure 2021530520
JはJ−2、R はH、R はOMeである
Figure 2021530520
JはJ−2、R はH、R はSMeである
Figure 2021530520
JはJ−2、R はH、R はS(O)Meである
Figure 2021530520
JはJ−2、R はH、R はSO Meである
Figure 2021530520
JはJ−2、R はMe、R はOMeである
Figure 2021530520
JはJ−2、R はMe、R はSMeである
Figure 2021530520
JはJ−2、R はMe、R はS(O)Meである
Figure 2021530520
JはJ−2、R はMe、R はSO Meである
Figure 2021530520
JはJ−3、R はH、Zは2−ピリジニルである
Figure 2021530520
JはJ−3、R はH、Zは2−ピリミジニルである
Figure 2021530520
JはJ−3、R はMe、Zは2−ピリジニルである
Figure 2021530520
JはJ−3、R はMe、Zは2−ピリミジニルである
Figure 2021530520
JはJ−4、R はH、R はHである
Figure 2021530520
JはJ−4、R はH、R はMeである
Figure 2021530520
JはJ−4、R はH、R はEtである
Figure 2021530520
JはJ−4、R はH、R はn−Prである
Figure 2021530520
JはJ−4、R はH、R はi−Prである
Figure 2021530520
JはJ−4、R はMe、R はHである
Figure 2021530520
JはJ−4、R はMe、R はMeである
Figure 2021530520
JはJ−4、R はMe、R はEtである
Figure 2021530520
JはJ−4、R はMe、R はn−Prである
Figure 2021530520
JはJ−5、R 10 はH、R 11 はH、R 12 はHである
Figure 2021530520
JはJ−5、R 10 はH、R 11 はH、R 12 はMeである
Figure 2021530520
JはJ−5、R 10 はH、R 11 はH、R 12 はEtである
Figure 2021530520
JはJ−5、R 10 はH、R 11 はH、R 12 はCH CF である
Figure 2021530520
JはJ−5、R 10 はH、R 11 はH、R 12 はCH CNである
Figure 2021530520
JはJ−5、R 10 はMe、R 11 はH、R 12 はHである
Figure 2021530520
JはJ−5、R 10 はMe、R 11 はH、R 12 はMeである
Figure 2021530520
JはJ−5、R 10 はMe、R 11 はH、R 12 はEtである
Figure 2021530520
JはJ−5、R 10 はMe、R 11 はH、R 12 はCH CF である
Figure 2021530520
JはJ−5、R 10 はMe、R 11 はH、R 12 はCH CNである
Figure 2021530520
JはJ−5、R 10 はMe、R 11 はMe、R 12 はOMeである
Figure 2021530520
JはJ−6、TはO、R 13 はHである
Figure 2021530520
JはJ−6、TはO、R 13 はMeである
Figure 2021530520
JはJ−6、TはO、R 13 はEtである
Figure 2021530520
JはJ−6、TはO、R 13 はCH CF である
Figure 2021530520
JはJ−6、TはC=O、R 13 はHである
Figure 2021530520
JはJ−6、TはC=O、R 13 はMeである
Figure 2021530520
JはJ−6、TはC=O、R 13 はEtである
Figure 2021530520
JはJ−6、TはC=O、R 13 はCH CF である
Figure 2021530520
JはJ−7、R 11 はH、R 20 はMeである
Figure 2021530520
JはJ−7、R 11 はH、R 20 はEtである
Figure 2021530520
JはJ−7、R 11 はH、R 20 はn−Prである
Figure 2021530520
JはJ−7、R 11 はH、R 20 はi−Prである
Figure 2021530520
JはJ−7、R 11 はH、R 20 はc−Prである
Figure 2021530520
JはJ−7、R 11 はMe、R 20 はMeである
Figure 2021530520
JはJ−7、R 11 はMe、R 20 はEtである
Figure 2021530520
JはJ−7、R 11 はMe、R 20 はn−Prである
Figure 2021530520
JはJ−7、R 11 はMe、R 20 はi−Prである
Figure 2021530520
JはJ−7、R 11 はMe、R 20 はc−Prである
Figure 2021530520
JはJ−8、W はCH 、W はCH 、GはOである
Figure 2021530520
JはJ−8、W はCH 、W はCH 、GはSである
Figure 2021530520
JはJ−8、W はCH 、W はCH 、GはS=Oである
Figure 2021530520
JはJ−8、W はCH 、W はCH 、GはS(O)2である
Figure 2021530520
JはJ−8、W はCH 、W はCH CH 、GはOである
Figure 2021530520
JはJ−8、W はCH 、W はCH CH 、GはSである
Figure 2021530520
JはJ−8、W はCH 、W はCH CH 、GはS=Oである
Figure 2021530520
JはJ−8、W はCH 、W はCH CH 、GはS(O) である
Figure 2021530520
JはJ−8、W はCH CH 、W はCH CH 、GはOである
Figure 2021530520
JはJ−8、W はCH CH2、W はCH CH 、GはSである
Figure 2021530520
JはJ−8、W はCH CH 、W はCH CH 、GはS=Oである
Figure 2021530520
JはJ−8、W はCH CH 、W はCH CH 、GはS(O) である
Figure 2021530520
JはJ−9、R 21 はMeである
Figure 2021530520
JはJ−9、R 21 はSO Meである
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JはJ−9、R 21 はSO2Etである
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先のスキーム1〜15および合成例1〜7に記載した方法および変形によって製造した式1または式1’の具体的な化合物を、以下の索引表に示す。以下の短縮形を使用することができる:Cmpdは化合物を意味し、tは第三級であり、cはシクロであり、Meはメチルであり、Etはエチルであり、Phはフェニルである。短縮形「Ex.」は「実施例」を表し、その後に、化合物が製造される合成例を示す数字が続く。質量スペクトルデータ(AP(M+1))について、報告される数値は、大気圧化学イオン化(AP)を使用する質量分析法により、M+1ピークが観察されるように分子に対してH(1の分子量)の付加によって形成された親分子イオン(M)の分子量である。複数のハロゲンを含む化合物で出現する交替性の分子イオンピーク(例えばM+2またはM+4)は報告されない。
Figure 2021530520
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本発明の化合物は、一般に、組成物中の、すなわち、界面活性剤、固体希釈剤および液体希釈剤からなる群から選択される、担体として役立つ少なくとも1種の追加の成分との配合物中の無脊椎有害生物防除活性成分として用いられると予想される。配合物または組成物の成分は、活性成分の物理特性、適用様式、ならびに土壌タイプ、水分および温度などの環境要因と調和するよう選択される。
有用な配合物は、液体および固体組成物の両方を含む。液体組成物としては、溶液(乳化性濃縮物を含む)、懸濁液、エマルジョン(マイクロエマルジョン、水中油型エマルジョン、流動性濃縮物および/またはサスポエマルジョンを含む)等が挙げられ、これらは、場合によりゲルに増粘することができる。水性液体組成物の一般的なタイプは、可溶性濃縮物、懸濁液濃縮物、カプセル懸濁液、濃縮エマルジョン、マイクロエマルジョン、水中油型エマルジョン、流動性濃縮物およびサスポエマルジョンである。非水性液体組成物の一般的なタイプは、乳化性濃縮物、ミクロ乳化性濃縮物、分散性濃縮物および油分散液である。
固体組成物の一般的なタイプは、粉剤、粉末、顆粒、ペレット、小球、香錠、錠剤、充填フィルム(種子粉衣を含む)等であり、これらは、水分散性(「水和性」)または水溶性とすることができる。フィルム形成性溶液または流動性懸濁液から形成されたフィルムおよびコーティングが、種子処理に特に有用である。活性成分は、(マイクロ)カプセル化し、懸濁液または固体配合物にさらに形成することができ;代替として、活性成分の全配合物を封入(または「オーバーコート」)することができる。カプセル化によって、活性成分の放出を制御または遅延することができる。乳化性顆粒は、乳化性濃縮配合物と乾燥顆粒状配合物の両方の利点を併せ持っている。高強度組成物は、主に、さらなる配合物のための中間体として用いられる。
可噴霧配合物は、典型的には、吹付けの前に好適な媒体中で希釈される。このような液体および固体配合物は、噴霧媒体中、通常は水であるが、しかし時に芳香族もしくはパラフィン炭化水素、または植物油のような別の適切な媒体に容易に希釈されるよう配合される。噴霧体積は、約1から数千リットル/ヘクタールの範囲であってもよいが、より典型的には、約10から数百リットル/ヘクタールの範囲である。可噴霧配合物は、空中散布もしくは地上散布による茎葉処理のために、または植物の栽培媒体への適用のために、タンク中で水または他の好適な媒体と混合することができる。液体および乾燥配合物は、点滴灌漑システムに直接的に計量するか、または植栽の最中に畝間に計量することができる。液体および固体配合物は、発生する根および他の地下植物部位および/または群葉を、浸透による摂取を介して保護するために、植栽の前に、作物および他の望ましい植生の種子に種子処理として適用することができる。
配合物は、典型的には、合計で最大100重量パーセントとなるおよその下記範囲内で、有効量の活性成分、希釈剤および界面活性剤を含有する。
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固体希釈剤としては、例えば、ベントナイト、モンモリロナイト、アタパルジャイトおよびカオリンなどのクレイ、石膏、セルロース、二酸化チタン、酸化亜鉛、デンプン、デキストリン、糖類(例えば、ラクトース、スクロース)、シリカ、タルク、雲母、珪藻土、尿素、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウムおよび重炭酸ナトリウム、ならびに硫酸ナトリウムが挙げられる。典型的な固体希釈剤が、Watkinsら、Handbook of Insecticide Dust Diluents and Carriers、第2版、Dorland Books、Caldwell、New Jerseyに記載されている。
液体希釈剤としては、例えば、水、N,N−ジメチルアルカンアミド(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド)、リモネン、ジメチルスルホキシド、N−アルキルピロリドン(例えば、N−メチルピロリジノン)、リン酸アルキル(例えばリン酸トリエチル)、エチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、炭酸プロピレン、炭酸ブチレン、パラフィン(例えば、白色鉱物油、ノルマルパラフィン、イソパラフィン)、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、グリセリン、三酢酸グリセリン、ソルビトール、芳香族炭化水素、脱芳香族化脂肪族化合物、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、イソホロンおよび4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノンなどのケトン、酢酸イソアミル、酢酸ヘキシル、酢酸ヘプチル、酢酸オクチル、酢酸ノニル、酢酸トリデシルおよび酢酸イソボルニルなどのアセタート、アルキル化乳酸エステル、二塩基性エステルおよびアリールベンゾアート、γ−ブチロラクトンなどの他のエステル、ならびにメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、イソブチルアルコール、n−ヘキサノール、2−エチルヘキサノール、n−オクタノール、デカノール、イソデシルアルコール、イソオクタデカノール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、オレイルアルコール、シクロヘキサノール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ジアセトンアルコール、クレゾールおよびベンジルアルコールなどの直鎖、分岐、飽和または不飽和であってもよいアルコールが挙げられる。液体希釈剤としてはまた、植物種子および果実油(例えば、オリーヴ、トウゴマ、亜麻仁、ゴマ、コーン(トウモロコシ)、ピーナッツ、ヒマワリ、ブドウ種子、ベニバナ、綿実、ダイズ、ナタネ、ココナツおよびパーム核の油)、動物性脂肪(例えば、牛脂、豚脂、ラード、タラ肝油、魚油)などの飽和および不飽和脂肪酸(典型的にはC〜C22)のグリセリンエステル、ならびにその混合物が挙げられる。液体希釈剤としてはまた、アルキル化(例えば、メチル化、エチル化、ブチル化)脂肪酸が挙げられ、ここで、脂肪酸は、植物性および動物性供給源のグリセリンエステルの加水分解により入手でき、蒸留により精製することができる。典型的な液体希釈剤が、Marsden、Solvents Guide、第2版、Interscience、New York、1950年に記載されている。
本発明の固体および液体組成物は、度々、1つまたはそれ以上の界面活性剤を含む。液体に添加される場合、界面活性剤(「表面活性剤としても公知である」)は、一般に、液体の表面張力を修飾、最も頻繁には低下させる。界面活性剤分子中の親水性基および親油性基の性質に応じて、界面活性剤は、湿潤剤、分散剤、乳化剤または消泡剤として有用となり得る。
界面活性剤は、非イオン性、陰イオン性または陽イオン性に区分することができる。本組成物に有用な非イオン性界面活性剤としては、天然および合成アルコール系(分岐または直鎖であってよい)であり、アルコールおよびエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドまたはその混合物から製造されるアルコールアルコキシラートなどのアルコールアルコキシラート;アミンエトキシラート、アルカノールアミドおよびエトキシル化アルカノールアミド;エトキシル化ダイズ、ヒマシ油およびナタネ油などのアルコキシル化トリグリセリド;オクチルフェノールエトキシラート、ノニルフェノールエトキシラート、ジノニルフェノールエトキシラートおよびドデシルフェノールエトキシラート(フェノールおよびエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドまたはその混合物から製造される)などのアルキルフェノールアルコキシラート;末端ブロックがプロピレンオキシドから製造された、エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドから製造されたブロックポリマーおよび逆ブロックポリマー;エトキシル化脂肪酸;エトキシル化脂肪エステルおよび油;エトキシル化メチルエステル;エトキシル化トリスチリルフェノール(エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドまたはその混合物から製造されたものを含む);脂肪酸エステル、グリセリンエステル、ラノリン系誘導体、ポリエトキシル化ソルビタン脂肪酸エステル、ポリエトキシル化ソルビトール脂肪酸エステルおよびポリエトキシル化グリセリン脂肪酸エステルなどのポリエトキシラートエステル;ソルビタンエステルなどの他のソルビタン誘導体;ランダムコポリマー、ブロックコポリマー、アルキドPEG(ポリエチレングリコール)樹脂、グラフトまたはくし形ポリマーおよび星形ポリマーなどの高分子界面活性剤;ポリエチレングリコール(PEG);ポリエチレングリコール脂肪酸エステル;シリコーン系界面活性剤;ならびにスクロースエステル、アルキルポリグリコシドおよびアルキル多糖類などの糖誘導体を含むがこれらに限定されない。
有用な陰イオン性界面活性剤としては、アルキルアリールスルホン酸およびその塩;カルボキシル化アルコールまたはアルキルフェノールエトキシラート;スルホン酸ジフェニル誘導体;リグニンおよびリグノスルホナートなどのリグニン誘導体;マレイン酸もしくはコハク酸、またはその無水物;オレフィンスルホナート;アルコールアルコキシラートのリン酸エステル、アルキルフェノールアルコキシラートのリン酸エステルおよびスチリルフェノールエトキシラートのリン酸エステルなどのリン酸エステル;タンパク質系界面活性剤;サルコシン誘導体;スチリルフェノールエーテルスルファート;油および脂肪酸のスルファートおよびスルホナート;エトキシル化アルキルフェノールのスルファートおよびスルホナート;硫酸アルコール;硫酸エトキシル化アルコール;N,N−アルキルタウラートなどのアミンおよびアミドのスルホナート;ベンゼン、クメン、トルエン、キシレン、ならびにドデシルおよびトリデシルベンゼンなどのスルホナート;縮合ナフタレンのスルホナート;ナフタレンおよびアルキルナフタレンのスルホナート;分留された石油のスルホナート;スルホスクシナマート;ならびにジアルキルスルホコハク酸塩などのスルホスクシナートおよびその誘導体を含むがこれらに限定されない。
有用な陽イオン性界面活性剤としては、アミドおよびエトキシル化アミド;N−アルキルプロパンジアミン、トリプロピレントリアミンおよびジプロピレンテトラアミン、ならびにエトキシル化アミン、エトキシル化ジアミンおよびプロポキシル化アミン(アミンおよびエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドまたはその混合物から製造された)などのアミン;アミン酢酸塩およびジアミン塩などのアミン塩;第四級塩、エトキシル化第四級塩およびジ第四級塩などの第四級アンモニウム塩;ならびにアルキルジメチルアミンオキシドおよびビス−(2−ヒドロキシエチル)−アルキルアミンオキシドなどのアミンオキシドを含むがこれらに限定されない。
また、非イオン性界面活性剤と陰イオン性界面活性剤との混合物、または非イオン性界面活性剤と陽イオン性界面活性剤との混合物が本組成物について有用である。非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤および陽イオン性界面活性剤、ならびにこれらの推奨される使用は、McCutcheon’s Division、The Manufacturing Confectioner Publishing Co.発行のMcCutcheon’s Emulsifiers and Detergents、annual American and International Editions;SiselyおよびWood、Encyclopedia of Surface Active Agents、Chemical Publ.Co.,Inc.、New York、1964年;ならびにA.S.DavidsonおよびB.Milwidsky、Synthetic Detergents、第7版、John Wiley and Sons、New York、1987年を含む多様な発行されている文献に開示されている。
本発明の組成物はまた、配合補助剤として当業者に公知である配合助剤および添加剤を含有してもよい(この幾つかは、固体希釈剤、液体希釈剤または界面活性剤としても機能すると考えられる)。このような配合助剤および添加剤は:pH(緩衝剤)、加工時の発泡(ポリオルガノシロキサンなどの消泡剤)、活性成分の沈降(懸濁剤)、粘度(チクソトロープ性増粘剤)、容器内での微生物の増殖(抗菌剤)、生成物の凍結(不凍液)、着色(染料/顔料分散液)、洗浄性(フィルム形成剤または展着剤)、蒸発(蒸発遅延剤)、および他の配合特性を制御し得る。フィルム形成剤としては、例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリ酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルピロリドン−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールコポリマーおよびワックスが挙げられる。配合物助剤および添加剤の例としては、McCutcheon’s 第2巻:Functional Materials、annual International and North American、McCutcheon’s Division、The Manufacturing Confectioner Publishing Co.発行;および国際出願PCT/WO03/024222に列挙されているものが挙げられる。
式1の化合物または式1’の化合物および任意の他の活性成分は、典型的には、活性成分を溶媒中に溶解させることにより、または液体希釈剤もしくは乾燥希釈剤中で粉砕することにより、本組成物中に組み込まれる。乳化性濃縮物を含む溶液は、成分を単に混合することにより製造することができる。乳化性濃縮物として使用が意図される液体組成物の溶媒が水と混和しない場合、乳化剤が、典型的には、水で希釈する際に、活性成分含有溶媒を乳化させるために添加される。最大2,000μmの粒径を有する活性成分スラリーは、媒体ミルを用いて湿式混練されて、3μm未満の平均直径を有する粒子を得ることが可能である。水性スラリーは、最終懸濁液濃縮物とする(例えば、米国特許第3,060,084号明細書を参照のこと)か、または噴霧乾燥によりさらに加工して水分散性顆粒を形成することができる。乾燥配合物では、通常は、2〜10μmの範囲内の平均粒径をもたらす乾式混練工程が必要とされる。粉剤および粉末は、ブレンド、および通常は粉砕すること(ハンマーミルまたは流体エネルギーミルなどで)により製造することができる。顆粒およびペレットは、予め形成しておいた顆粒状の担体に活性物質を吹付けることにより、または凝集技法により製造することができる。Browning、「Agglomeration」、Chemical Engineering、1967年12月4日、147〜48頁、Perry’s Chemical Engineer’s Handbook、第4版、McGraw−Hill、New York、1963年、8〜57頁およびそれ以降、ならびにWO91/13546を参照のこと。ペレットは、米国特許第4,172,714号明細書に記載の通り製造することができる。水分散性および水溶性顆粒は、米国特許第4,144,050号明細書、米国特許第3,920,442号明細書および独国特許3,246,493号明細書に教示されている通り製造することができる。錠剤は、米国特許第5,180,587号明細書、米国特許第5,232,701号明細書および米国特許第5,208,030号明細書に教示されている通り製造することができる。フィルムは、英国特許第2,095,558号明細書および米国特許第3,299,566号明細書に教示されている通り製造することができる。
配合物の技術分野に関するさらなる情報については、T.S.Woods,「The Formulator’s Toolbox−Product Forms for Modern Agriculture」、Pesticide Chemistry and Bioscience、The Food−Environment Challenge、T.BrooksおよびT.R.Roberts編、Proceedings of the 9th International Congress on Pesticide Chemistry、The Royal Society of Chemistry、Cambridge、1999年、120〜133頁を参照のこと。また、米国特許第3,235,361号明細書、第6欄、第16行〜第7欄、第19行および実施例10〜41;米国特許第3,309,192号明細書、第5欄、第43行〜第7欄、第62行および実施例8、12、15、39、41、52、53、58、132、138〜140、162〜164、166、167および169〜182;米国特許第2,891,855号明細書、第3欄、第66行〜第5欄、第17行および実施例1〜4;Klingman,Weed Control as a Science、John Wiley and Sons,Inc.、New York、1961年、81〜96頁;Hanceら、Weed Control Handbook、第8版、Blackwell Scientific Publications、Oxford、1989年;ならびにDevelopments in formulation technology、PJB Publications、Richmond,UK、2000年を参照のこと。
以下の実施例において、すべての配合物は従来の方法で製造する。化合物番号は索引表A〜Bの化合物を指す。当業者は、さらなる詳細がなくても前述の説明を用いて本発明を最大限利用することができると考えられる。したがって、以下の実施例は単なる例示であって、本開示を如何様にも限定するとは解釈されるべきではない。別段の指示がなければ、百分率は重量基準である。
実施例A
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実施例B
Figure 2021530520
実施例C
Figure 2021530520
実施例D
Figure 2021530520
実施例E
Figure 2021530520
実施例F
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実施例G
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実施例H
Figure 2021530520
実施例I
Figure 2021530520
実施例J
Figure 2021530520
実施例K
Figure 2021530520
実施例L
Figure 2021530520
実施例M
Figure 2021530520
実施例N
Figure 2021530520
実施例O
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実施例P
Figure 2021530520
実施例Q
Figure 2021530520
実施例R
Figure 2021530520
実施例S
Figure 2021530520
実施例T
Figure 2021530520
実施例U
Figure 2021530520
実施例V
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実施例X
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実施例Y
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本発明の化合物は、広い範囲の無脊椎有害生物に対する活性を示す。これらの有害生物は、例えば、植物群葉、根、土壌、収穫された作物または他の食物、または建築構造物などの多様な環境に生育する無脊椎生物を含む。これらの有害生物は、例えば、群葉(葉、茎、花および果実を含む)、種子、木材、または紡績繊維に摂食し、これにより、例えば、栽培されているもしくは貯蔵されている農作物、森林、温室作物、観賞用植物、苗床作物、貯蔵食物もしくは繊維製品、または家屋もしくは他の構造物もしくはその構成部に被害または損害を与える無脊椎生物を含む。当業者は、すべての化合物がすべての有害生物のすべての成長段階に対して同等に効果的であるわけではないことを理解していると予想される。
したがって、これらの本化合物および組成物は、農作物を植食性無脊椎有害生物から保護するために農学的に有用であり、また、他の園芸作物および植物を植食性無脊椎有害生物から保護するために非農学的にも有用である。この実用性は、遺伝子工学(すなわち、遺伝子導入)により導入された遺伝物質を含有するか、または変異生成により修飾されて有利な形質がもたらされる作物および他の植物(すなわち、農学的および非農学的の両方)の保護を含む。このような形質の例としては、除草剤に対する許容量耐性、植食性有害生物(例えば、昆虫、ダニ、アブラムシ、クモ、線虫、カタツムリ、植物−病原性真菌、細菌およびウイルス)に対する耐性、向上した植物の生育、高温または低温、低いまたは高い土壌水分、および高い塩分などの悪い生育条件に対する高い許容量耐性、高い開花または結果、より高い収穫率、より早い成熟、より高い品質および/または収穫産物の栄養値、または収穫産物の向上した保管または加工特性が挙げられる。遺伝子導入植物は複数の形質を発現させるために修飾することができる。遺伝子工学または変異生成によりもたらされた形質を含有する植物の例としては、YIELD GARD(登録商標)、KNOCKOUT(登録商標)、STARLINK(登録商標)、BOLLGARD(登録商標)、NuCOTN(登録商標)およびNEWLEAF(登録商標)、INVICTA RR2 PRO(商標)などの殺虫性バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)の毒素を発現するコーン、綿、ダイズおよびジャガイモの品種群、ならびにROUNDUP READY(登録商標)、LIBERTY LINK(登録商標)、IMI(登録商標)、STS(登録商標)、およびCLEARFIELD(登録商標)などのコーン、綿、ダイズおよびナタネの耐除草剤性品種群、ならびにN−アセチルトランスフェラーゼ(GAT)を発現してグリホサート除草剤に対する耐性をもたらす作物、またはHRA遺伝子を含有してアセト乳酸シンターゼ(ALS)を阻害する除草剤に対する耐性をもたらす作物が挙げられる。本化合物および組成物は、遺伝子工学により導入された、または変異生成により修飾された形質に優れた効果を示し得、それにより、形質発現または形質の効果が増強されるか、または本化合物および組成物の無脊椎有害生物防除効果が高められる。特に、本化合物および組成物は、無脊椎有害生物に有害なタンパク質または他の天然産生物の形質発現に優れた効果を示し、相加的を超えるこれらの有害生物の防除をもたらし得る。
本発明の組成物はまた、場合により、植物栄養分、例えば、窒素、リン、カリウム、硫黄、カルシウム、マグネシウム、鉄、銅、ホウ素、マンガン、亜鉛およびモリブデンから選択される少なくとも1種の植物栄養分を含む肥料組成物を含むことができる。注目すべきは、窒素、リン、カリウム、硫黄、カルシウムおよびマグネシウムから選択される少なくとも1種の植物栄養分を含む少なくとも1種の肥料組成物を含む組成物である。少なくとも1種の植物栄養分をさらに含む本発明の組成物は、液体または固形分の形態であってもよい。注目すべきは、顆粒、小さい棒または錠剤の形態の固体配合物である。肥料組成物を含む固体配合物は、本発明の化合物または組成物と肥料組成物とを配合成分と共に混合し、次いで、粉砕または押出し成形などの方法により配合物を製造することにより製造することができる。代替として、固体配合物は、本発明の化合物または組成物の揮発性溶媒中の溶液または懸濁液を、例えば、顆粒、小さい棒または錠剤といった寸法的に安定な混合物の形態で予め製造しておいた肥料組成物に吹付け、次いで、溶媒を蒸発させることにより製造することができる。
非農学的使用とは、作物植物の耕地以外の領域における無脊椎有害生物の防除を指す。本化合物および組成物の非農学的使用は、貯蔵されている穀物、マメ類および他の食材、ならびに被服および絨毯などの生地における無脊椎有害生物の防除を含む。本化合物および組成物の非農学的使用はまた、観賞用植物、森林、庭、路側沿いおよび鉄道敷設用地、ならびに芝地、ゴルフコースおよび牧草地などの芝生における無脊椎有害生物防除を含む。本化合物および組成物の非農学的使用はまた、ヒトおよび/または伴侶によって占有され得る家屋および他の建物、農場、牧場、動物園または他の動物における無脊椎有害生物の防除を含む。本化合物および組成物の非農学的使用はまた、建物に用いられている木材または他の構造材に被害を及ぼし得るシロアリなどの有害生物の防除を含む。
農学的または非農学的無脊椎有害生物の例としては、アーミーワーム、根切虫、ルーパー、およびヤガ科のタバコガ(例えば、ピンクステムボーラー(pink stem borer)(Sesamia inferens Walker)、コーンストークボーラー(corn stalk borer)(Sesamia nonagrioides Lefebvre)、サウザンアーミーワーム(southern armyworm)(Spodoptera eridania Cramer)、ハスモンヨトウ(Spodoptera fugiperda J.E.Smith)、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua Huebner)、コットンリーフワーム(cotton leafworm)(Spodoptera littoralis Boisduval)、イエローストライプドアーミーワーム(yellowstriped armyworm)(Spodoptera ornithogalli Guenee)、タマナヤガ(Agrotis ipsilon Hufnagel)、ベルベットビーンキャタピラー(velvetbean caterpillar)(Anticarsia gemmatalis Huebner)、グリーンフルーツワーム(green fruitworm)(Lithophane antennata Walker)、キャベッジアーミーワーム(cabbage armyworm)(Barathra brassicae Linnaeus)、ソイビーンルーパー(soybean looper)(Pseudoplusia includens Walker)、イラクサキンウワバ(Trichoplusia ni Huebner)、オオタバコガ(Heliothis virescens Fabricius)などの鱗翅目の卵、幼虫および成虫;メイガ科(例えば、アワノメイガ(Ostrinia nubilalis Huebner)、ネーブルオレンジワーム(Amyelois transitella Walker)、ウスギンツトガ(Crambus caliginosellus Clemens)、クロオビクロノメイガ(Herpetogramma licarsisalis Walker)などのソッドウェブワーム(メイガ科:ツトガ亜科)、シュガーケーンステムボーラー(sugarcane stem borer)(Chilo infuscatellus Snellen)、トマトスモールボーラー(tomato small borer)(Neoleucinodes elegantalis Guenee)、グリーンリーフローラー(green leafroller)(Cnaphalocerus medinalis)、グレープリーフフォルダー(grape leaffolder)(Desmia funeralis Huebner)、メロンワーム(melon worm)(Diaphania nitidalis Stoll)、キャベッジセンターグラブ(cabbage center grub)(Helluala hydralis Guenee)、イエローステムボーラー(yellow stem borer)(Scirpophaga incertulas Walker)、アーリーシュートボーラー(early shoot borer)(Scirpophaga infuscatellus Snellen)、ホワイトステムボーラー(white stem borer)(Scirpophaga innotata Walker)、トップシュートボーラー(top shoot borer)(Scirpophaga nivella Fabricius)、ダーク−ヘデッドライスボーラー(dark−headed rice borer)(Chilo polychrysus Meyrick)、キャベッジクラスターキャタピラー(cabbage cluster caterpillar)(Crocidolomia binotalis English))の穿孔性害虫、ツツミノガ科、ウェブワーム、マツマダラメイガ、アオムシおよび食葉性の幼虫;ハマキムシ、ハマキガ科における芽を食外する害虫、種子を食害する害虫、および果実を食害する害虫(例えば、コドリンガ(Cydia pomonella Linnaeus)、ホソバヒメハマキ(Endopiza viteana Clemens)、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta Busck)、シトラスフォルスカドリングモス(citrus false codling moth)(Cryptophlebia leucotreta Meyrick)、シトラスボーラー(citrus borer)(Ecdytolopha aurantiana Lima)、レッドバンデッドリーフローラー(redbanded leafroller)(Argyrotaenia velutinana Walker)、オブリキバンデッドリーフローラー(obliquebanded leafroller)(Choristoneura rosaceana Harris)、ライトブラウンアップルモス(light brown apple moth)(Epiphyas postvittana Walker)、ブドウホソハマキ(Eupoecilia ambiguella Huebner)、アップルバドモス(apple bud moth)(Pandemis pyrusana Kearfott)、オムニボラスリーフローラー(omnivorous leafroller)(Platynota stultana Walsingham)、バードフルート−ツリートルトリスク(barred fruit−tree tortrix)(Pandemis cerasana Huebner)、アップルブラウントルトリクス(apple brown tortrix)(Pandemis heparana Denis & Schiffermueller));ならびに多くの他の経済的に重要な鱗翅目(例えば、コナガ(Plutella xylostella Linnaeus)、ワタアカミムシガ(Pectinophora gossypiella Saunders)、マイマイガ(Lymantria dispar Linnaeus)、ピーチフルートボーラー(peach fruit borer)(Carposina niponensis Walsingham)、ピーチツイグボーラー(peach twig borer)(Anarsia lineatella Zeller)、ポテトチューバーワーム(potato tuberworm)(Phthorimaea operculella Zeller)、スポテッドテニフォームリーフマイナー(spotted teniform leafminer)(Lithocolletis blancardella Fabricius)、アジアチックアップルリーフマイナー(asiatic apple leafminer)(Lithocolletis ringoniella Matsumura)、ライスリーフフォルダー(rice leaffolder)(Lerodea eufala Edwards)、アップルリーフマイナー(apple leafminer)(Leucoptera scitella Zeller));チャバネゴキブリおよびゴキブリ科(例えば、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis Linnaeus)、アジアゴキブリ(Blatella asahinai Mizukubo)、チャバネゴキブリ(Blattella germanica Linnaeus)、チャオビゴキブリ(Supella longipalpa Fabricius)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana Linnaeus)、トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea Burmeister)、マデラゴキブリ(Leucophaea maderae Fabricius))、クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa Service)、コワモンゴキブリ(Periplaneta australasiae Fabr.)、ハイイロゴキブリ(Nauphoeta cinerea Olivier)およびスムースコックローチ(Symploce pallens Stephens))のゴキブリを含むゴキブリ目の卵、幼虫および成虫;ヒゲナガゾウムシ、マメゾウムシおよびゾウムシ科(例えば、ワタミゾウムシ(Anthonomus grandis Boheman)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus Kuschel)、オサゾウムシ(Sitophilus granarius Linnaeus)、ココクゾウムシ(Sitophilus oryzae Linnaeus))、アニュアルブルーグラスウィービル(Listronotus maculicollis Dietz)、ブルーグラスビルバグ(Sphenophorus paRulus Gyllenhal)、ハンティングビルバグ(Sphenophorus venatus vestitus)、デンバービルバグ(Sphenophorus cicatristriatus Fahraeus))のゾウムシを含む鞘翅目の卵、食葉性、食果実性、食根性、食種子性および食小胞状組織性幼虫および成虫;ハムシ科中のノミハムシ、ウリハムシ、ネクイムシ、ハムシ、イモハムシおよびハモグリムシ(例えば、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata Say)、ウェスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera LeConte);コガネムシ科(例えば、マメコガネ(Popillia japonica Newman)、オリエンタルビートル(Anomala orientalis Waterhouse,Exomala orientalis(Waterhouse)Baraud)、ノーザンマスクドチェーファー(Cyclocephala borealis Arrow)、サウザンマスクドチェーファー(Cyclocephala immaculata OlivierまたはC.lurida Bland)、ダングビートル(dung beetle)およびホワイトグラブ(white grub)(Aphodius spp.)、ブラックターフグラスアテニウス(Ataenius spretulus Haldeman)、グリーンジューンビートル(Cotinis nitida Linnaeus)、アジアンガーデンビートル(Maladera castanea Arrow)、メイ/ジューンビートル(Phyllophaga spp.)およびヨーロピアンコガネムシ(European chafer)(Rhizotrogus majalis Razoumowsky))のコガネムシおよび他の甲虫;カツオブシムシ科のカツオブシムシ;コメツキムシ科のハリガネムシ;キクイムシ科のキクイムシおよびゴミムシダマシ科のコクヌストモドキが挙げられる。
さらに、農学的および非農学的有害生物としては:クギヌキハサミムシ科のハサミムシ(例えば、ヨーロッパクギヌキハサミムシ(フォルフィクラ・アウリクラリア・リナエウス(Forficula auricularia Linnaeus))、ブラックイヤウィグ(black earwig)(Chelisoches morio Fabricius))を含む革翅目の卵、成虫および幼虫;カスミカメムシ科のカスミカメムシ、セミ科のセミ、ヨコバイ科のリーフホッパー(例えばEmpoasca spp.)、トコジラミ科のトコジラミ(例えば、Cimex lectularius Linnaeus)、ハゴロモ上科およびウンカ科のウンカ、ツノゼミ科のツノゼミ、キジラミ科のキジラミ、コナジラミ科のコナジラミ、アブラムシ科のアブラムシ、ネアブラムシ科のネアブラムシ、コナカイガラムシ科のイボタムシ、カタカイガラムシ科、マルカイガラムシ科およびワラジカイガラムシ科のカイガラムシ、グンバイムシ科のアワダチソウグンバイ、カメムシ科のカメムシ、ナガカメムシ科のコバネナガカメムシの1種(例えば、ヘアリーチンチバグ(Blissus leucopterus hirtus Montandon)およびサウザンチンチバグ(Blissus insularis Barber))および他のコバネナガカメムシ、コガシラアワフキ科のアワフキ、ヘリカメムシ科のヘリカメムシの1種、ならびにホシカメムシ科のアカホシカメムシおよびホシカメムシなどの半翅目および同翅目の卵、幼体、成虫および幼虫が挙げられる。
農学的および非農学的有害生物としてはまた:ハダニ科(例えば、リンゴハダニ(Panonychus ulmi Koch)、ナミハダニ(Tetranychus urticae Koch)、マクダニエルダニ(Tetranychus mcdanieli McGregor))のハダニおよびアカダニなどのコナダニ目(ダニ)の卵、幼虫、幼虫および成虫;ヒメハダニ科(例えば、カンキツヒメハダニ(Brevipalpus lewisi McGregor))のヒメハダニ;フシダニ科におけるサビダニおよびフシダニ、ならびに他の食葉性ダニ、チリダニ科におけるヒョウダニ、ニキビダニ科におけるニキビダニ、ニクダニ科におけるムギコナダニ;通例カタダニ類として知られるマダニ科におけるマダニ類(例えば、シカダニ(Ixodes scapularis Say)、オーストラリアマダニ(Ixodes holocyclus Neumann)、カクマダニ(Dermacentor variabilis Say)、ローンスターチック(lone star tick)(Amblyomma americanum Linnaeus))、および通例ヒメダニとして知られているヒメダニ科におけるマダニ類(例えば、回帰熱マダニ(Ornithodoros turicata)、一般的な家禽ダニ(Argas radiatus));キュウセンダニ科、シラミダニおよびヒゼンダニ科における疥癬や皮癬のダニ;バッタ、イナゴおよびコオロギ(例えば、クルマバッタ(例えば、Melanoplus sanguinipes Fabricius、M.differentialis Thomas)、アメリカイナゴ(例えば、Schistocerca americana Drury)、サバクバッタ(Schistocerca gregaria Forskal)、トノサマバッタ(Locusta migratoria Linnaeus)、ブッシュローカスト(bush locust)(Zonocerus spp.)、ヨーロッパイエコオロギ(Acheta domesticus Linnaeus)、ケラ(例えば、トーニーモールクリケット(Scapteriscus vicinus Scudder)およびサウザンモールクリケット(Scapteriscus borellii Giglio−Tos))を含む直翅目の卵、成虫および幼体;ハモグリムシ(例えば、サーペンタインベジタブルリーフマイナー(serpentine vegetable leafminer)(Liriomyza sativae Blanchard)などのハモグリムシ類の一種(Liriomyza spp.))、ユスリカ、ミバエ(Tephritidae)、キモグリバエ(例えば、Oscinella frit Linnaeus)、ウジバエ、イエバエ(例えば、Musca domestica Linnaeus)、ヒメイエバエ(例えば、Fannia canicularis Linnaeus、F.femoralis Stein)、サシバエ(例えば、Stomoxys calcitrans Linnaeus)、イエバエの1種(face fly)、ノサシバエ、クロバエ(例えば、Chrysomya spp.、Phormia spp.)、および他のイエバエ(muscoid fly)有害生物、アブ(例えば、Tabanus spp.)、(例えば、Gastrophilus spp.、Oestrus spp.)、ウシバエ(例えば、Hypoderma spp.)、メクラアブ(例えば、Chrysops spp.)、シラミバエ(例えば、Melophagus ovinus Linnaeus)および他の短角亜目、蚊(例えば、Aedes spp.、Anopheles spp.、Culex spp.)、ブユ(例えば、Prosimulium spp.、Simulium spp.)、クロヌカカ、スナバエ、クロバネキノコバエ、および他の長角類を含む双翅目の卵、成虫および幼体;ネギアザミウマ(Thrips tabaci Lindeman)、フラワースリップス(flower thrips)(Frankliniella spp.)、および他の食葉性アザミウマを含む総翅目の卵、成虫および幼体;フロリダカーペンターアント(Florida carpenter ant)(Camponotus floridanus Buckley)、アカオオアリ(Camponotus ferrugineus Fabricius)、クロオオアリ(Camponotus pennsylvanicus De Geer)、アシジロヒラフシアリ(Technomyrmex albipes fr.Smith)、オオズアリ(Pheidole sp.)、アワテコヌカアリ(Tapinoma melanocephalum Fabricius);イエヒメアリ(Monomorium pharaonis Linnaeus)、チビヒアリ(Wasmannia auropunctata Roger)、アカカミアリ(Solenopsis geminata Fabricius)、ヒアリ(Solenopsis invicta Buren)、アルゼンチンアリ(Iridomyrmex humilis Mayr)、アシナガキアリ(Paratrechina longicornis Latreille)、トビイロシワアリ(Tetramorium caespitum Linnaeus)、ヒメトビイロケアリ(Lasius alienus Foerster)およびコヌカアリ(Tapinoma sessile Say)を含むアリ科のアリを含む膜翅目の昆虫有害生物が挙げられる。他の膜翅目としては、ハチ(クマバチを含む)、スズメバチ(hornet)、スズメバチ(yellow jacket)、大型のハチ(wasp)、およびハバチ(Neodiprion spp.;Cephus spp.);シロアリ科(例えば、Macrotermes sp.、Odontotermes obesus Rambur)、レイビシロアリ科(例えば、Cryptotermes sp.)、およびミゾガシラシロアリ科(例えば、Reticulitermes sp.、Coptotermes sp.、Heterotermes tenuis Hagen)、ミゾガシラシロアリ(Reticulitermes flavipes Kollar)、セイヨウシロアリ(Reticulitermes hesperus Banks)、イエシロアリ(Coptotermes formosanus Shiraki)、ハワイシロアリ(Incisitermes immigrans Snyder)、パウダーポストターマイト(Cryptotermes brevis Walker)、ドライウッドターマイト(Incisitermes snyderi Light)、サウスイースタンサブタラニアンターマイト(Reticulitermes virginicus Banks)、ウェスタンドライウッドターマイト(Incisitermes minor Hagen)、Nasutitermes sp.などの樹木シロアリ、および経済的に重要な他のシロアリにおけるシロアリを含むシロアリ目の昆虫有害生物;セイヨウシミ(Lepisma saccharina Linnaeus)およびマダラシミ(Thermobia domestica Packard)などのシミ目の昆虫有害生物が挙げられる。カバーされる追加の節足動物有害生物としては:イトグモ(Loxosceles reclusa Gertsch & Mulaik)およびクロゴケグモ(Latrodectus mactans Fabricius)などのクモ目におけるクモ、ならびにイエムカデ(Scutigera coleoptrata Linnaeus)などの唇脚綱ゲジ目におけるムカデが挙げられる。
貯蔵穀物の無脊椎有害生物の例としては、オオコナナガシンクイ(Prostephanus truncatus)、コナナガシンクイムシ(Rhyzopertha dominica)、ココクゾウムシ(Stiophilus oryzae)、トウモロコシゾウムシ(Stiophilus zeamais)、ヨツモンマメゾウムシ(Callosobruchus maculatus)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)、オサゾウムシ(Stiophilus granarius)、ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)、スジコナマダラメイガ(Ephestia kuhniella)、およびカクムネヒラタムシまたはサビカクムネヒラタムシ(Cryptolestis ferrugineus)が挙げられる。
本発明の化合物は、鱗翅目における有害生物(例えば、Alabama argillacea Huebner(ヤガの幼虫)、Archips argyrospila Walker(果樹ハマキムシ)、A.rosana Linnaeus(セイヨウハマキ)および他のカクモンハマキ種、Chilo suppressalis Walker(ニカメイチュウ)、Cnaphalocrosis medinalis Guenee(コブノメイガ)、Crambus caliginosellus Clemens(ウスギンツトガ)、Crambus teterrellus Zincken(シバツトガ)、Cydia pomonella Linnaeus(コドリンガ)、Earias insulana Boisduval(ミスジアオリンガ)、Earias vittella Fabricius(クサオビリンガ)、Helicoverpa armigera Huebner(オオタバコガ(American bollworm))、Helicoverpa zea Boddie(オオタバコガ(corn earworm))、Heliothis virescens Fabricius(オオタバコガ(タバコ芽を食害する害中))、Herpetogramma licarsisalis Walker(ソッドウェブワーム)、Lobesia botrana Denis & Schiffermueller(ホソバヒメハマキ)、Pectinophora gossypiella Saunders(ワタアカミムシガ)、Phyllocnistis citrella Stainton(ミカンコハモグリ)、Pieris brassicae Linnaeus(大型のモンシロチョウ)、Pieris rapae Linnaeus(小型のモンシロチョウ)、Plutella xylostella Linnaeus(コナガ)、Spodoptera exigua Huebner(シロイチモジヨトウ)、Spodoptera litura Fabricius(ハスモンヨトウ(tobacco cutworm、cluster caterpillar))、Spodoptera frugiperda J.E.Smith(ツマジロクサヨトウ)、Trichoplusia ni Huebner(イラクサキンウワバ)、およびTuta absoluta Meyrick(キバガの1種))に対して高い活性を示し得る。
本発明の化合物はまた:Acyrthosiphon pisum Harris(エンドウヒゲナガアブラムシ)、Aphis craccivora Koch(マメアブラムシ)、Aphis fabae Scopoli(マメクロアブラムシ)、Aphis gossypii Glover(ワタアブラムシ)、Aphis pomi De Geer(リンゴアブラムシ)、Aphis spiraecola Patch(ユキヤナギアブラムシ)、Aulacorthum solani Kaltenbach(ジャガイモヒゲナガアブラムシ)、Chaetosiphon fragaefolii Cockerell(イチゴケナガアブラムシ)、Diuraphis noxia Kurdjumov/Mordvilko(ロシアコムギアブラムシ)、Dysaphis plantaginea Paaserini(バラリンゴアブラムシ)、Eriosoma lanigerum Hausmann(リンゴワタムシ)、Hyalopterus pruni Geoffroy(モモコフキアブラムシ)、Lipaphis erysimi Kaltenbach(ニセダイコンアブラムシ)、Metopolophium dirrhodum Walker(穀類につくアブラムシ)、Macrosiphum euphorbiae Thomas(チューリップヒゲナガアブラムシ)、Myzus persicae Sulzer(モモアカアブラムシ)、Nasonovia ribisnigri Mosley(レタスアブラムシ)、Pemphigus spp.(コブアブラムシ(root aphidsおよびgall aphids))、Rhopalosiphum maidis Fitch(トウモロコシアブラムシ)、Rhopalosiphum padi Linnaeus(ムギクビレアブラムシ)、Schizaphis graminum Rondani(ムギミドリアブラムシ)、Sitobion avenae Fabricius(ムギヒゲナガアブラムシ)、Therioaphis maculata Buckton(マダラアルファルファアブラムシ)、Toxoptera aurantii Boyer de Fonscolombe(コミカンアブラムシ)、およびToxoptera citricida Kirkaldy(ミカンクロアブラムシ);Adelges spp.(カサアブラムシ);Phylloxera devastatrix Pergande(ペカンネアブラムシ);Bemisia tabaci Gennadius(タバココナジラミ)、Bemisia argentifolii Bellows & Perring(シルバーリーフコナジラミ)、Dialeurodes citri Ashmead(ミカンコナジラミ)およびTrialeurodes vaporariorum Westwood(オンシツコナジラミ);Empoasca fabae Harris(ジャガイモヒゲヨコバイ)、Laodelphax striatellus Fallen(ヒメトビウンカ)、Macrolestes quadrilineatus Forbes(フタテンヨコバイ)、Nephotettix cinticeps Uhler(ツマグロヨコバイ)、Nephotettix nigropictus Stael(クロスジツマグロヨコバイ)、NilapaRata lugens Stael(トビイロウンカ)、Peregrinus maidis Ashmead(トウモロコシウンカ)、Sogatella furcifera HoRath(セジロウンカ)、Sogatodes orizicola Muir(イネウンカ)、Typhlocyba pomaria McAtee シロリンゴヨコバイ、Erythroneoura spp.(チマダラヒメヨコバイ);Magicidada septendecim Linnaeus(十七年ゼミ);Icerya purchasi Maskell(イセリアカイガラムシ)、Quadraspidiotus perniciosus Comstock(サンホゼカイガラムシ);Planococcus citri Risso(ミカンコナカイガラムシ);Pseudococcus spp.(他のコナカイガラムシ);Cacopsylla pyricola Foerster(ヨーロッパナシキジラミ)、Trioza diospyri Ashmead(カキキジラミ)を含む同翅目の成員に対して顕著な活性を有する。
本発明の化合物はまた:Acrosternum hilare Say(アオクサカメムシ)、Anasa tristis De Geer(ヘリカメムシの1種)、Blissus leucopterus Say(コバネナガカメムシの1種)、Cimex lectularius Linnaeus(トコジラミ)、Corythuca gossypii Fabricius(コットンレースバグ)、Cyrtopeltis modesta Distant(トマトバグ)、Dysdercus suturellus Herrich−Schaeffer(ホシカメムシ)、Euchistus seRus Say(茶色のカメムシの1種)、Euchistus variolarius Palisot de Beauvois(イッテンカメムシ)、Graptosthetus spp.(ヒメマダラカメムシ)、クサギカメムシ(brown marmorated stink bug)(Halymorpha halys Stal)、Leptoglossus corculus Say(マツノミヘリカメムシ)、Lygus lineolaris Palisot de Beauvois(ミドリヘリカメムシ)、Nezara viridula Linnaeus(ミナミアオカメムシ)、Oebalus pugnax Fabricius(イネカメムシ)、Oncopeltus fasciatus Dallas(ナガカメムシの1種)、Pseudatomoscelis seriatus Reuter(ワタノミハムシ)を含む半翅目の成員に対して活性を有する。本発明の化合物によって防除される他の昆虫目としては、総翅目(例えば、Frankliniella occidentalis Pergande(ミカンキイロアザミウマ)、Scirthothrips citri Moulton(ミカンアザミウマ)、Sericothrips variabilis Beach(ダイズアザミウマ)、およびThrips tabaci Lindeman(ネギアザミウマ);ならびに鞘翅目(例えば、Leptinotarsa decemlineata Say(コロラドハムシ)、Epilachna varivestis Mulsant(インゲンテントウ)、およびアグリオテス属(Agriotes)、アトウス属(Athous)またはリモニウム属のハリガネムシ)が挙げられる。
幾つかの現代の分類体系は半翅目内の亜目として同翅目を当てていることに注意すること。
注目すべきは、コナガ(プルテッラ・クシュロステッラ(Plutella xylostella)を防除するための本発明の化合物の使用である。注目すべきは、ツマジロクサヨトウ(スポドテプラ・フルギペルダ)(Spodoptera frugiperda)を防除するための本発明の化合物の使用である。注目すべきは、ミカンキイロアザミウマ(フランクリニエッラ・オクシデンタリス)(Frankliniella occidentalis)を防除するための本発明の化合物の使用である。注目すべきは、ジャガイモヒメヨコバイ(エムポアスカ・ファバエ)(Empoasca fabae)を防除するための本発明の化合物の使用である。注目すべきは、ワタアブラムシ(アピス・ゴッシュピイ)(Aphis gossypii)を防除するための本発明の化合物の使用である。注目すべきは、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)を防除するための本発明の化合物の使用である。注目すべきは、ワタコナジラミ(sweetpotato whitefly)(Bemisia tabaci)を防除するための本発明の化合物の使用である。
本発明の化合物はまた、作物植物の成長力を高めるために有用である。この方法は、作物植物(例えば、群葉、花、果実または根)または作物植物が発育する種子を、所望の植物の成長力に係る効果を達成するために十分な量(すなわち、生物学的有効量)の式1の化合物または式1’の化合物を接触させるステップを含む。典型的には、式1の化合物または式1’の化合物は、配合組成物で適用される。式1の化合物または式1’の化合物は、多くの場合、直接、作物植物またはその種子に適用されるが、作物植物が生育している場所、すなわち、作物植物の環境であって、特に作物植物への式1の化合物または式1’の化合物の移動が可能となるのに十分近接した環境の一部にも適用することができる。この方法に関連する場所は、最も一般的には、栽培培地(すなわち、植物に栄養分を提供する培地)、典型的には植物が栽培されている土壌を含む。作物植物の成長力を高めるための作物植物の処理は、それ故、作物植物、作物植物が発育する種子、または作物植物が生育している場所を、生物学的有効量の式1の化合物または式1’の化合物を接触させるステップを含む。
高められた作物成長力は、1つまたはそれ以上の、以下の観察される効果をもたらすことができる:(a)優れた種子発芽、作物の出芽、および作物の株立本数により実証される最適な作物の株立ち;(b)速く強い葉の成長(例えば、葉面積指数によって計測される)、草高、株分け数(例えば、イネ)、根の質量、および作物の繁殖質量の全乾燥重量によって実証される増強された作物の成長;(c)開花にかかる時間、開花期間、花の数、バイオマス蓄積の合計(すなわち収穫高)、および/または農産物の市場性に係る果実もしくは穀粒グレード(すなわち収穫品質)によって実証される向上した作物収量;(d)植物病害の感染、および節足動物、線虫または有害軟体動物による外寄生に耐える、もしくは、これらを予防する作物の能力の増強;ならびに(e)極度な熱、最適下限水分または植物毒性化学物質への露出などの環境ストレスに耐える作物の能力の向上。
本発明の化合物は、植物の環境中の植食性無脊椎有害生物を殺傷またはそうでなければ採食を妨げることにより、未処理の植物と比して処理された植物の成長力を高めることが可能である。植食性無脊椎有害生物のこのような防除が不在の場合、有害生物は、植物組織もしくは汁液を摂食することにより、またはウイルスなどの植物病原体を伝染させることにより植物の成長力を低減させてしまう。植食性無脊椎有害生物が不在の場合でも、本発明の化合物は、植物の代謝を改変することにより植物の成長力を高め得る。一般に、作物植物の成長力は、植物が、理想的ではない環境、すなわち、植物が理想的な環境において示すと予想される遺伝学的な可能性を十分達成するのに不都合な態様を1つ以上含む環境において栽培されている場合に、この植物を本発明の化合物で処理することにより最も顕著に高められることとなる。
注目すべきは、植食性無脊椎有害生物が存在している環境において作物植物が栽培される作物植物の成長力を高める方法である。また、注目すべきは、植食性無脊椎有害生物が存在していない環境において作物植物が栽培される作物植物の成長力を高める方法である。また、注目すべきは、作物植物の生育を支えるのに理想的な量よりも水分が少ない環境において作物植物が栽培される、作物植物の成長力を高める方法である。注目すべきは、作物がイネである作物植物の成長力を高める方法である。また、注目すべきは、作物がトウモロコシ(コーン)である作物植物の成長力を高める方法である。また、注目すべきは、作物がダイズである作物植物の成長力を高める方法である。
本発明の化合物はまた、殺虫剤、抗真菌剤、抗線虫薬、殺菌剤、殺ダニ剤、除草剤、除草剤毒性緩和剤、昆虫脱皮阻害剤および発根促進剤などの成長調整剤、不妊化剤、信号化学物質、忌避剤、誘引剤、フェロモン、摂食刺激物質、他の生体活性化合物または昆虫病原性細菌、ウイルスまたは真菌を含む他の生体活性化合物または薬剤の1種以上と混合されて多成分有害生物農薬を形成し、さらに広い範囲の農学的および非農学的実用性をもたらすことが可能である。幾つかの実施形態において、生物学的活性化合物は、殺虫剤、殺真菌剤、殺線虫剤、殺菌剤または除草剤から選択される。それ故、本発明はまた、生物学的有効量の式1または式1’の化合物と、界面活性剤、固体希釈剤および液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の追加の成分と、少なくとも1種の追加の生物学的に活性な化合物または薬剤とを含む組成物に関する。本発明の混合物について、他の生体活性化合物もしくは薬剤は、式1または式1’の化合物を含む本化合物と一緒に配合されて予混合物を形成することが可能であり、または他の生体活性化合物もしくは薬剤は、式1の化合物または式1’の化合物を含む本化合物とは個別に配合されて、これら2種の配合物を適用の前に一緒に組み合わせること(例えば、噴霧タンク中で)、あるいは、逐次的に適用することが可能である。
本発明の化合物と共に配合することができる生物学的活性化合物または薬剤の例は、殺虫剤、例えば、アバメクチン、アセフェート、アセキノシル、アセタミプリド、アクリナトリン、アシノナピル、アフィドピロペン([(3S,4R,4aR,6S,6aS,12R,12aS,12bS)−3−[(シクロプロピルカルボニル)オキシ]−1,3,4,4a,5,6,6a,12,12a,12b−デカヒドロ−6,12−ジヒドロキシ−4,6a,12b−トリメチル−11−オキソ−9−(3−ピリジニル)−2H,11H−ナフト[2,1−b]ピラノ[3,4−e]ピラン−4−イル]メチルシクロプロパンカルボキシラート)、アミドフルメト、アミトラズ、アベルメクチン、アザジラクチン、アジンホス−メチル、ベンフラカルブ、ベンスルタップ、ベンズピリモキサン、ビフェントリン、カッパ−ビフェントリン、ビフェナゼート、ビストリフルロン、ホウ酸塩、ブロフラニリド、ブプロフェジン、カズサホス、カルバリル、カルボフラン、カルタップ、カルゾール、クロラントラニリプロール、クロルフェナピル、クロルフルアズロン、クロロプラレトリン、クロルピリホス、クロルピリホス−e、クロルピリホス−メチル、クロマフェノジド、クロフェンテジン、クロロプラレトリン、クロチアニジン、シアントラニリプロール(Cyazypyr(商標))(3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)、シクラニリプロール(3−ブロモ−N−[2−ブロモ−4−クロロ−6−[[(1−シクロプロピルエチル)アミノ]カルボニル]フェニル]−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)、シクロプロトリン、シクロキサプリド((5S,8R)−1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−9−ニトロ−5,8−エポキシ−1H−イミダゾ[1,2−a]アゼピン)、シエノピラフェン、シフルメトフェン、シフルトリン、ベータ−シフルトリン、シハロジアミド、シハロトリン、ガンマ−シハロトリン、ラムダ−シハロトリン、シペルメトリン、アルファ−シペルメトリン、ゼータ−シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ジアフェンチウロン、ダイアジノン、ジクロロメゾチアズ、ディルドリン、ジフルベンズロン、ジメフルトリン、ジメヒポ、ジメトエート、ジンプロピリダズ、ジノテフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、エマメクチンベンゾアート、エンドスルファン、エスフェンバレラート、エチプロール、エトフェンプロックス、イプシロン−メトフルトリン、エトキサゾール、酸化フェンブタスズ、フェニトロチオン、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンプロパトリン、フェンバレラート、フィプロニル、フロメトキン(2−エチル−3,7−ジメチル−6−[4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]−4−キノリニルメチルカルボナート)、フロニカミド、フルアザインドリジン、フルベンジアミド、フルシトリネート、フルフェネリム、フルフェノクスロン、フルフェノキシストロビン(メチル(αE)−2−[[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]メチル]−α−(メトキシメチレン)ベンゼンアセタート)、フルエンスルホン(5−クロロ−2−[(3,4,4−トリフルオロ−3−ブテン−1−イル)スルホニル]チアゾール)、フルヘキサホン、フルオピラム、フルピプロール(1−[2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−[(2−メチル−2−プロペン−1−イル)アミノ]−4−[(トリフルオロメチル)スルフィニル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル)、フルピラジフロン(4−[[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ]−2(5H)−フラノン)、フルミリミン、フルバリネート、タウフルバリネート、フルキサメタミド、ホノホス、ホルメタネート、ホスチアゼート、ガンマシハロトリン、ハロフェノジド、ヘプタフルトリン([2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル]メチル2,2−ジメチル−3−[(1Z)−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペン−1−イル]シクロプロパンカルボキシラート)、ヘキサフルムロン、ヘキシチアゾクス、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、殺虫性石鹸、イソフェンホス、イソシクロセラム、カッパ−テフルトリン、ラムダ−シハロトリン、ルフェヌロン、マラチオン、メペルフルトリン([2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル]メチル(1R,3S)−3−(2,2−ジクロロエテニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート)、メタフルミゾン、メタアルデヒド、メタミドホス、メチダチオン、メチオカルブ、メソミル、メトプレン、メトキシクロール、メトフルトリン、メトキシフェノジド、イプシロン−メトフルトリン、イプシロン−モンフルオロトリン、モノクロトホス、モンフルオロトリン([2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル]メチル3−(2−シアノ−1−プロペン−1−イル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート)、ニコチン、ニテンピラム、ニチアジン、ノバルロン、ノビフルムロン、オキサミル、オキサゾスルフィル、パラチオン、パラチオン−メチル、ペルメトリン、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ピリミカルブ、プロフェノホス、プロフルトリン、プロパルギット、プロトリフェンブト、ピフルブミド(1,3,5−トリメチル−N−(2−メチル−1−オキソプロピル)−N−[3−(2−メチルプロピル)−4−[2,2,2−トリフルオロ−1−メトキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル]フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド)、ピメトロジン、ピラフルプロール、ピレトリン、ピリダベン、ピリダリル、ピリフルキナゾン、ピリミノストロビン(メチル(αE)−2−[[[2−[(2,4−ジクロロフェニル)アミノ]−6−(トリフルオロメチル)−4−ピリミジニル]オキシ]メチル]−α−(メトキシメチレン)ベンゼンアセタート)、ピリプロール、ピリプロキシフェン、ロテノン、リアノジン、シラフルオフェン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロピジオン、スピロテトラマト、スルプロホス、スルホキサフロル(N−[メチルオキシド[1−[6−(トリフルオロメチル)−3−ピリジニル]エチル]−λ−スルファニリデン]シアナミド)、テブフェノジド、テブフェンピラド、テフルベンズロン、テフルトリン、カッパテフルトリン、テルブホス、テトラクロラントラニリプロール、テトラクロルビンホス、テトラメトリン、テトラメチルフルトリン([2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル]メチル2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシラート)、テトラニリプロール、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオスルタップ−ナトリウム、チオキサザフェン(3−フェニル−5−(2−チエニル)−1,2,4−オキサジアゾール、トルフェンピラド、トラロメトリン、トリアザメート、トリクロルホン、トリフルメゾピリム(2,4−ジオキソ−1−(5−ピリミジニルメチル)−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩)、トリフルムロン、チクロピラゾフロル、ゼータ−シペルメトリン、バチルス・チューリンゲンシスのデルタ−エンドトキシン、昆虫病原性細菌、昆虫病原性ウイルスまたは昆虫病原性真菌である。
注目すべきは、アバメクチン、アセタミプリド、アクリナトリン、アフィドピロペン、アミトラズ、アベルメクチン、アザジラクチン、ベンフラカルブ、ベンスルタップ、ビフェントリン、ブプロフェジン、カズサホス、カルバリル、カルタップ、クロラントラニリプロール(Rynaxypyr(商標))、クロルフェナピル、クロルピリホス、クロチアニジン、シアントラニリプロール、シクラニリプロール、シクロプロトリン、シフルトリン、ベータ−シフルトリン、シハロトリン、ガンマ−シハロトリン、ラムダ−シハロトリン、シペルメトリン、アルファ−シペルメトリン、ゼータ−シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ディルドリン、ジノテフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、エンドスルファン、エスフェンバレレート、エチプロール、エトフェンプロックス、エトキサゾール、フェニトロチオン、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンバレレート、フィプロニル、フロメトキン、フロニカミド、フルベンジアミド、フルフェノクスロン、フルフェノキシストロビン、フルフェンスルホン、フルピプロール、フルピラジフロン、フルバリネート、ホルメタネート、ホスチアゼート、ヘプタフルトリン、ヘキサフルムロン、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、ルフェヌロン、メペルフルトリン、メタフルミゾン、メチオジカルブ、メソミル、メトプレン、メトキシフェノジド、メトフルトリン、モノフルオロトリン、ニテンピラム、ニチアジン、ノバルロン、オキサミル、ピフロブミド、ピメトロジン、ピレトリン、ピリダベン、ピリダリル、ピリミノストロビン、ピリプロキシフェン、リアノジン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト、スルホキサフロル、テブフェノジド、テトラメトリン、テトラメチルフルトリン、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオスルタップ−ナトリウム、トラロメトリン、トリアザメート、トリフルメゾピリム、トリフルムロン、バチルス・チューリンゲンシスのデルタエンドトキシンのすべての株および核多角体病ウイルスのすべての株などの殺虫剤である。
本発明の化合物と混合されるための生物学剤の一実施形態としては、CellCap(登録商標)プロセス(CellCap(登録商標)、MVP(登録商標)およびMVPII(登録商標)は、Mycogen Corporation,Indianapolis,Indiana,USA商標である)により製造されるMVP(登録商標)およびMVPII(登録商標)昆虫農薬などのバチルス・チューリンゲンシスおよびバチルス・チューリンゲンシスの被包性デルタエンドトキシンなどの昆虫病原性細菌;黒きょう病真菌類などの昆虫病原性菌;ならびにバキュロウイルス、アメリカタバコガ(Helicoverpa zea)核多角体病ウイルス(HzNPV)などの核多角体病ウイルス(NPV)、アナグラパ・ファルキフェラ(Anagrapha falcifera)核多角体病ウイルス(AfNPV)などの昆虫病原性ウイルス(天然と遺伝子組み換えのものの両方);ならびにコドリンガ(キュディア・ポモネッラ(Cydia pomonella))グラニュローシスウイルス(CpGV)などのグラニュローシスウイルス(GV)が挙げられる。
本発明の化合物と混合されるための生物学剤の別の実施形態としては、(i)属アクチノミセテス(Actinomycetes)、アグロバクテリウム(Agrobacterium)、アルトロバクター(Arthrobacter)、アルカリゲネス(Alcaligenes)、アウレオバクテリウム(Aureobacterium)、アゾバクター(Azobacter)、バチルス(Bacillus)、ベイジェリンキア(Beijerinckia)、ブラディリゾビウム(Bradyrhizobium)、ブレビバチルス(Brevibacillus)、ブルクホリデリア(Burkholderia)、クロモバクテリウム(Chromobacterium)、クロストリジウム(Clostridium)、クラビバクター(Clavibacter)、コマモナス(Comamonas)、コリネバクテリア(Corynebacterium)、クルトバクテリウム(Curtobacterium)、エンテロバクター(Enterobacter)、フラボバクテリウム(Flavobacterium)、グルコノバクター(Gluconobacter)、ヒドロゲノパガ(Hydrogenophaga)、クレブシェラ(Klebsiella)、メチロバクテリウム(Methylobacterium)、パエニバチルス(Paenibacillus)、パスツリア(Pasteuria)、フォトラブダス(Photorhabdus)、フィロバクテリウム(Phyllobacterium)、シュードモナス(Pseudomonas)、リゾビウム(Rhizobium)、セラティア(Serratia)、スフィンゴバクテリウム(Sphingobacterium)、ステノトロポモナス(Stenotrophomonas)、ストレプトマイセズ(Streptomyces)、バリオボラックス(Variovorax)またはゼノラブダス(Xenorhabdus)、例えばバチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バキッルス・ケレウス(Bacillus cereus)、バチルス・フィルムス(Bacillus firmus)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、バチルス・スファエリクス(Bacillus sphaericus)、バシルス・スブチリス(Bacillus subtilis)、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、ブラジリリゾビウム・ジャポニクム(Bradyrhizobium japonicum)、クロモバクテリウム・スブツガエ(Chromobacterium subtsugae)、パスツリア・ニシザワエ(Pasteuria nishizawae)、パスツリア・ペネトランス(Pasteuria penetrans)、パスツリア・ウサゲ(Pasteuria usage)、シュードモナス・フルオレセンス(Pseudomonas fluorescens)、およびストレプトマイセス・リュディクス(Streptomyces lydicus)のバクテリア;(ii) 黒きょう病真菌類などの菌;(iii) バキュロウイルス、ヘリコベルパ・ゼア(Helicoverpa zea)核多角体病ウイルス、アナグラパ・ファルキフェラ(Anagrapha falcifera)核多角体病ウイルスなどの核多角体病ウイルスを含むウイルス;キュディア・ポモネッラ(Cydia pomonella)顆粒症ウイルスなどの顆粒症ウイルスを含むウイルスの1つまたは組合せを含む。
特に注目すべきは、他の無脊椎有害生物防除活性成分が、異なる化学群に属しているか、または式1の化合物もしくは式1’の化合物とは異なる作用部位を有しているような組合せである。一定の事例において、同様の防除範囲を有するが、異なる作用部位を有する少なくとも1種の他の無脊椎有害生物防除活性成分との組合せが耐性管理に関して特に有利であろう。それ故、本発明の組成物は、同様の防除範囲を有しているが、異なる化学的分類に属しているか、または異なる作用部位を有する生物学的有効量の少なくとも1種の追加の無脊椎有害生物防除活性成分をさらに含んでいることが可能である。これらの追加の生物学的活性化合物または薬剤としては、カルバマートメソミル、オキサミル、チオジカルブ、トリアザマート、およびオルガノホスホナートクロルピリホスなどのアセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害薬;シクロジエンジエルドリンおよびエンドスルファン、ならびにフェニルピラゾールエチプロールおよびフィプロニルなどのGABA依存性塩素チャネルアンタゴニスト;ピレスロイドビフェントリン、シフルトリン、ベータシフルトリン、シハロトリン、ラムダシハロトリン、シペルメトリン、デルタメトリン、ジメフルトリン、エスファンバレレート、メトフルトリンおよびプロフルトリンなどのナトリウムチャネル調整薬;ネオニコチノイドアセタミプリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、ニテンピラム、ニチアジン、チアクロプリド、チアメトキサムおよびスルホキサフロルなどのニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アゴニスト;スピノシン、スピネトラムおよびスピノサドなどのニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)アロステリック活性化剤;アベルメクチン、アバメクチンおよびエマメクチンなどの塩素チャネル活性化剤;ジオフェノラン、メトプレン、フェノキシカルブおよびピリプロキシフェンなどの幼若ホルモン擬態;ピメトロジンおよびフロニカミドなどの選択的な同翅類給餌遮断薬;エトキサゾールなどのダニ成長抑制剤;プロパルギットなどのミトコンドリアATP合成酵素阻害薬;クロルフェナピルなどの陽子勾配の破壊による酸化的リン酸化の脱共役剤;ネレイストキシン類似体カルタップなどのニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)チャネル遮断薬;ベンゾイルウレア、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロンおよびトリフルムロン、ならびにブプロフェジンなどのキチン生合成阻害薬;シロマジンなどの双翅目脱皮撹乱物質;ジアシルヒドラジンメトキシフェノジドおよびテブフェノジドなどのエクジソン受容体アゴニスト;アミトラズなどのオクトパミン受容体アゴニスト(;ヒドラメチルノンなどのミトコンドリア複合体III電子輸送阻害薬;ピリダベンなどのミトコンドリア複合体I電子輸送阻害薬;インドキサカルブなどの電圧依存性ナトリウムチャネル遮断薬;テトロン酸とおよびレトラミン酸、スピロジクロフェン、スピロメシフェンおよびスピロテトラマトなどのアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害薬;β−ケトニトリル、シエノピラフェンおよびシフルメトフェンなどのミトコンドリア複合体II電子輸送阻害薬;アントラニル酸ジアミドクロラントラニリプロール、シアントラニリプロールおよびシアントラニリプロール、フルベンジアミドなどのジアミド、およびリアノジンなどのリアノジン受容体配位子などのリアノジン受容体調整薬;アザジラクチン、ビフェナゼート、ピリダリル、ピリフルキナゾンおよびトリフルメゾピリムなどの生物学的活性の原因である標的位置が不明または特定されていない化合物;バチルス・チューリンゲンシスおよびそれが産生するデルタエンドトキシン、バチルス・スフェリカス(Bacillus sphaericus)などの昆虫中腸膜の菌撹乱物質;ならびに核多角体病ウイルス(NPV)および他の天然に存在するまたは遺伝子組み換えの殺虫性ウイルスを含む生物学的因子を含むがこれらに限定されない。
本発明の化合物と配合可能である生物学的に活性な化合物もしくは薬剤のさらなる例は:アシベンゾラル−S−メチル、アルジモルフ、アメトクラジン、アミスルブロム、アニラジン、アザコナゾール、アゾキシストロビン、ベナラキシル(ベナラキシルMを含む)、ベノダニル、ベノミル、ベンチアバリカルブ、ベンチアバリカルブ−イソプロピル、ビノミアル、ビフェニル、ビテルタノール、ブラストサイジン−S、ボルドー混合物(三塩基性硫酸銅)、ボスカリド/ニコビフェン、ブロムコナゾール、ブピリメート、ブチオベート、カルボキシン、カルプロパミド、カプタホール、キャプタン、カルベンダジム、クロロネブ、クロロタロニル、クロゾリネート、水酸化銅、オキシ塩化銅、硫酸銅、クモキシストロビン、シアゾファミド、シフルフェナミド、シモキサニル、シプロコナゾール、シプロジニル、ジクロフルアニド、ジクロシメット、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジフェンコナゾール、ジフルメトリム、ジメチリモール、ジメトモルフ、ジモキシストロビン、ジンプロピリダズ、ジニコナゾール(ジニコナゾールMを含む)、ジノカップ、ジチアノン、ドデモルフ、ドジン、エコナゾール、エタコナゾール、エディフェンホス、エノキサストロビン(エネストロブリンとしても知られる)、エポキシコナゾール、エタボキサム、エチリモール、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェンアミドン、フェナミストロビン、フェナリモル、フェンブコナゾール、フェンフラム、フェンヘキサミド、フェノキサニル、フェンピクロニル、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フェンピラザミン、酢酸フェンチン、フェンチン水酸化物、フェルバム、フェリムゾン、フロメトキン、フルアジナム、フルジオキソニル、フルフェノキシストロビン、フルモルフ、フルオピコリド、フルオピラム、フルオキサストロビン、フルキンコナゾール、フルミリミン、フルシラゾール、フルスルファミド、フルチアニル、フルトラニル、フルトリアホール、フルキサメタミド、フルキサピロキサド、ホルペット、フサライド(フタリドとしても知られる)、フベリダゾール、フララキシル、フラメトピル、ヘキサコナゾール、ヒメキサゾール、グアザチン、イマザリル、イミベンコナゾール、イミノクタジンアルベシル酸塩、イミノクタジン三酢酸塩、イオジカルブ、イプコナゾール、イソフェタミド、イプロベンホス、イプロジオン、イプロバリカルブ、イソシクロセラム、イソプロチオラン、イソピラザム、イソチアニル、カスガマイシン、クレソキシム−メチル、マンコゼブ、マンジプロパミド、マンデストロビン、マンネブ、マパニピリン、メプロニル、メプチルジノカップ、メタラキシル(メタラキシルM/メフェノキサムを含む)、メトコナゾール、メタスルホカルブ、メチラム、メトミノストロビン、メトラフェノン、ミクロブタニル、ナフチチン、ネオアソジン(メタンアルソン酸第二鉄)、ヌアリモル、オクチリノン、オフラセ、オリザストロビン、オキサジキシル、オキサピプロリン、オキソリン酸、オキシポコナゾール、オキシカルボキシン、オキシテトラサイクリン、ペンコナゾール、ペンシクロン、ペンフルフェン、ペンチオピラド、ペルフラゾエート、亜リン酸(その塩、例えばホセチルアルミウムを含む)、ピカルブトラゾクス、ピコキシストロビン、ピペラリン、ポリオキシン、プロベナゾール、プロクロラズ、プロシミドン、プロパモカルブ、プロピコナゾール、プロピネブ、プロキナジド、プロチオコナゾール、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキシストロビン、ピラゾホス、ピリベンカルブ、ピリブタカルブ、ピリフェノックス、ピリオフェノン、ペリスオキサゾール、ピリメタニル、ピリフェノックス、ピロールニトリン、ピロキロン、キンコナゾール、キンメチオナート、キノキシフェン、キントゼン、シルチオファム、セダキサン、シメコナゾール、スピロピジオン、スピロキサミン、ストレプトマイシン、硫黄、テブコナゾール、テブフロキン、テクロフタラム(teclofthalam)、テクロフタラム(tecloftalam)、テクナゼン、テルビナフィン、テトラコナゾール、チアベンダゾール、チフルザミド、チオファネート、チオファネートメチル、チラム、チアジニル、トルクロホス−メチル、トルプロカルブ、トリフルアニド、トリアジメホン、トリアジメノール、トリアリモル、トリアゾキシド、三塩基性硫酸銅、トリクロピリカルブ、トリデモルフ、トリフロキシストロビン、トリフルミゾール、トリモプルハミド(trimoprhamide)、トリシクラゾール、トリフロキシストロビン、トリホリン、トリチコナゾール、ウニコナゾール、バリダマイシン、バリフェナレート(バリフェナールとしても知られる)、ビンクロゾリン、ジネブ、ジラム、ゾキサミドおよび1−[4−[4−[5−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−3−イソオキサゾリル]−2−チアゾリル]−1−ピペリジニル]−2−[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]エタノンなどの抗真菌剤;フルオピラム、スピロテトラマト、チオジカルブ、ホスチアゼート、アバメクチン、イプロジオン、フルエンスルホン、ジメチルジスルフィド、チオキサザフェン、1,3−ジクロロプロペン(1,3−D)、メタム(ナトリウムおよびカリウム)、ダゾメット、クロロピクリン、フェナミホス、エトプロホス、カズサホス、テルブホス、イミシアホス、オキサミル、カルボフラン、チオキサザフェン、バチルス・フィルムス(Bacillus firmus)およびパスツリア・ニシザワエ(Pasteuria nishizawae);などの抗線虫薬;ストレプトマイシンなどの殺菌剤;アミトラズ、キノメチオナト、クロロベンジラート、シヘキサチン、ジコホル、ジエノクロル、エトキサゾール、フェナザキン、フェンブタチンオキシド、フェンプロパトリン、フェンピロキシメート、ヘキシチアゾクス、プロパルギット、ピリダベンおよびテブフェンピラドなどの殺ダニ剤である。
特定の事例において、本発明の化合物と、他の生物学的活性(特に、無脊椎有害生物防除)化合物または薬剤(すなわち、活性成分)との組合せは、優れた効果をもたらすことができる。効果的な有害生物の防除を確保しつつ、環境中に放出される活性成分の量を低減することは常に望ましい。優れた無脊椎有害生物防除が農学的に満足できる水準の無脊椎有害生物防除をもたらす施用量で生じる場合、このような組合せは、作物の生産コストの削減、および環境負荷の低減を有利にすることができる。
本発明の化合物およびその組成物は、遺伝子形質転換された植物に適用して、無脊椎有害生物に有害なタンパク質(バチルス・チューリンゲンシスのデルタエンドトキシンなど)を発現させることができる。このような適用は、より広い範囲の植物保護をもたらし、耐性管理のために有利であり得る。発現された毒素タンパク質と組み合わせた外因的に適用された本発明の無脊椎有害生物防除化合物は優れた効果を提示し得る。
これらの農業の保護剤(すなわち、殺虫剤、抗真菌剤、抗線虫薬、殺ダニ剤、除草剤および生物学剤)のための一般的な文献としては、The Pesticide Manual、第13版、C.D.S.Tomlin編、British Crop Protection Council、Farnham、Surrey、U.K.、2003年、およびThe BioPesticide Manual、第2版、L.G.Copping編、British Crop Protection Council、Farnham,Surrey、U.K.、2001年が挙げられる。
無脊椎有害生物は、本発明の化合物の1つまたはそれ以上を、典型的には組成物の形態で、農学的および/または非農学的寄生場所を含む有害生物の環境に、保護されるべき領域に、または防除されるべき有害生物に直接に、生物学的有効量で適用することにより農学的用途および非農学的用途において防除される。
したがって、本発明は、農学的用途および/または非農学的用途における無脊椎有害生物を防除する方法であって、無脊椎有害生物もしくはその環境に、1つまたはそれ以上の本発明の化合物、または少なくとも1種のこのような化合物を含む組成物、または少なくとも1種のこのような化合物と生物学的有効量の少なくとも1種の追加の生物学的活性化合物または薬剤とを含む組成物を、生物学的有効量で接触させるステップを含む方法を含む。本発明の化合物と生物学的有効量の追加の生物学的に活性な化合物または薬剤の少なくとも1種とを含む好適な組成物の例としては、追加の活性化合物が、本発明の化合物と同一の顆粒上に存在しているか、または本発明の化合物のものとは別の顆粒上に存在している顆粒状組成物が挙げられる。
本発明の化合物または組成物との接触を達成して農作物を無脊椎有害生物から保護するために、本化合物または組成物は、典型的には、植栽前の作物の種子に、作物植物の群葉(例えば、葉、茎、花、果実)に、または作物が植栽される前または後に土壌もしくは他の栽培媒地に適用される。
接触方法の一実施形態は吹付けによるものである。代替として、本発明の化合物を含む顆粒状組成物を植物群葉または土壌に適用することができる。本発明の化合物はまた、植物を、液体配合物の土壌潅注、土壌への顆粒状配合物、苗床箱処理、または移植体の浸漬として適用された本発明の化合物を含む組成物と接触させることによる植物の摂取を介して効果的に送達させることができる。注目すべきは、土壌潅注液体配合物の形態の本発明の組成物である。また、注目すべきは、無脊椎有害生物を防除する方法であって、無脊椎有害生物またはその環境を、生物学的有効量の本発明の化合物、または生物学的有効量の本発明の化合物を含む組成物と接触させる工程を含む方法である。さらに注目すべきは、環境が土壌であり、組成物が土壌に土壌潅注配合物として適用されるこの方法である。さらに注目すべきは、本発明の化合物が侵襲位置への局所的な適用によって効果的でもあることである。他の接触方法は、直接および残存噴霧、空中噴霧、ゲル、種子粉衣、マイクロカプセル化、浸透摂取、餌、標、ボーラス、噴霧器、燻蒸器、エアロゾル、粉剤および他の多くによる本発明の化合物または組成物の適用を含む。接触方法の一実施形態は、本発明の化合物または組成物を含む寸法的に安定な肥料顆粒、棒または錠剤である。本発明の化合物はまた、無脊椎生物防除デバイス(例えば、昆虫ネット)の構成用材料に含浸されることが可能である。
本発明の化合物は、植物、植物の一部および種子をすべて処理するのに有用である。植物および種子の多様性ならびに栽培品種は、従来の繁殖および育種方法、または遺伝子工学の方法によって得ることができる。遺伝子組み換えの植物または種子(遺伝子導入された植物または種子)は、異種遺伝子(導入遺伝子)が植物または種子のゲノムに安定して組み込まれたものである。植物ゲノム中の特別の位置によって規定される導入遺伝子は、形質転換または遺伝子組み換えの事象と呼ばれる。
本発明に従って処理することができる遺伝子組み換えの植物および種子の栽培品種は、1つまたはそれ以上の生存ストレス(有害生物、例えば線虫、虫、ダニ、真菌類など)または環境ストレス(干ばつ、低温温度、土壌塩分など)に対して耐性であるもの、または他の望ましい特性を有するものを含む。植物および種子は、遺伝子組み換えして例えば、耐除草剤性、耐虫性、改質油プロフィールまたは耐干ばつ性の形質を示すことができる。
本発明の化合物を用いる、遺伝子組み換えの植物および種子の処理は、超相加的または優れた効果をもたらすことができる。例えば、施用量の削減、活性範囲の拡大、生存/環境ストレスに対する許容量耐性の増加、または貯蔵安定性の向上は、遺伝子組み換えの植物および種子に対する、本発明の化合物を適用する単純な相加的効果から予想されるより大きい可能性がある。
本発明の化合物はまた、種子を無脊椎有害生物から保護するための種子処理において有用である。本開示の文脈および特許請求の範囲において、種子を処理する工程とは、種子を、典型的には本発明の組成物として配合されている本発明の化合物と生物学的有効量で接触させる工程を意味する。この種子処理は、種子を無脊椎生物土壌有害生物から保護すると共に、一般に、発芽種子から生育する実生の土壌に接触している根および他の植物部位をも保護することが可能である。種子処理はまた、本発明の化合物または第2の活性成分の転流により、生育している植物における群葉の保護をも提供し得る。種子処理は、遺伝的に形質転化されて特別な形質を発現する植物が発芽することとなるものを含むすべてのタイプの種子に適用可能である。代表的な例としては、バチルス・チューリンゲンシスの毒素などの無脊椎有害生物に有害なタンパク質を発現するもの、またはグリホサートに対する耐性をもたらす、グリホサートアセチルトランスフェラーゼなどの除草抵抗性を発現するものが挙げられる。本発明の化合物での種子処理もまた種子から栽培される植物の成長力を高めることが可能である。
種子処理の1つの方法は、種子を播種する前の、本発明の化合物(すなわち配合組成物として)の種子への噴霧または散粉である。種子処理用に配合された組成物は、一般に、フィルム形成剤または接着剤を含む。したがって、典型的には、本発明の種皮粉衣組成物は、生物学的有効量の式1の化合物または式1’の化合物と、フィルム形成剤または接着剤とを含む。種子は、流動性の懸濁濃縮物を種子の転回床に直接的に噴霧し、次いで、種子を乾燥させることによりコーティングすることが可能である。あるいは、湿潤化された粉末、溶液、サスポエマルジョン、乳化性濃縮物および水中エマルジョンなどの他のタイプの配合物を種子に噴霧することが可能である。このプロセスは、フィルムコーティングを種子に適用するために特に有用である。種々のコーティング機およびプロセスが当業者に利用可能である。好適なプロセスとしては、P.Kostersら、Seed Treatment:Progress and Prospects、1994 BCPC Mongraph 第57号、および引用されている文献に列挙されているものが挙げられる。
式1または式1’の化合物およびその組成物は、単独、ならびに他の殺虫剤、殺線虫剤および抗真菌剤との組合せの両方で、トウモロコシまたはコーン、ダイズ、綿、穀類(例えば、コムギ、カラスムギ、オオムギ、ライ麦およびイネ)、ジャガイモ、野菜およびアブラナを含むがこれらに限定されない作物のための種子処理に特に有用である。
式1または式1’の化合物と配合されて種子処理に有用な混合物を提供することが可能である他の殺虫剤としては、アバメクチン、アセキノシル、アセタミプリド、アクリナトリン、アシノナピル、アフィドピロペン([(3S,4R,4aR,6S,6aS,12R,12aS,12bS)−3−[(シクロプロピルカルボニル)オキシ]−1,3,4,4a,5,6,6a,12,12a,12b−デカヒドロ−6,12−ジヒドロキシ−4,6a,12b−トリメチル−11−オキソ−9−(3−ピリジニル)−2H,11H−ナフト[2,1−b]ピラノ[3,4−e]ピラン−4−イル]メチルシクロプロパンカルボキシラート)、アミドフルメト、アミトラズ、アベルメクチン、アザジラクチン、アジンホス−メチル、ベンフラカルブ、ベンスルタップ、ベンズピリモキサン、ビフェントリン、カッパ−ビフェントリン、ビフェナゼート、ビストリフルロン、ホウ酸塩、ブロフラニリド、ブプロフェジン、カズサホス、カルバリル、カルボフラン、カルタップ、カルゾール、クロラントラニリプロール、クロルフェナピル、クロルフルアズロン、クロロプラレトリン、クロルピリホス、クロルピリホス−e、クロルピリホス−メチル、クロマフェノジド、クロフェンテジン、クロロプラレトリン、クロチアニジン、シアントラニリプロール(Cyazypyr(商標))(3−ブロモ−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−N−[4−シアノ−2−メチル−6−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)、シクラニリプロール(3−ブロモ−N−[2−ブロモ−4−クロロ−6−[[(1−シクロプロピルエチル)アミノ]カルボニル]フェニル]−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)、シクロプロトリン、シクロキサプリド((5S,8R)−1−[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル]−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−9−ニトロ−5,8−エポキシ−1H−イミダゾ[1,2−a]アゼピン)、シエノピラフェン、シフルメトフェン、シフルトリン、ベータ−シフルトリン、シハロジアミド、シハロトリン、ガンマ−シハロトリン、ラムダ−シハロトリン、シペルメトリン、アルファシペルメトリン、ゼータ−シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ジアフェンチウロン、ダイアジノン、ジクロロメゾチアズ、ディルドリン、ジフルベンズロン、ジメフルトリン、ジメヒポ、ジメトエート、ジンプロピリダズ、ジノテフラン、ジオフェノラン、エマメクチン、エマメクチンベンゾアート、エンドスルファン、エスフェンバレラート、エチプロール、エトフェンプロックス、イプシロンメトフルトリン、エトキサゾール、酸化フェンブタスズ、フェニトロチオン、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンプロパトリン、フェンバレラート、フィプロニル、フロメトキン(2−エチル−3,7−ジメチル−6−[4−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ]−4−キノリニルメチルカルボナート)、フロニカミド、フルアザインドリジン、フルベンジアミド、フルシトリネート、フルフェネリム、フルフェノクスロン、フルフェノキシストロビン(メチル(αE)−2−[[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]メチル]−α−(メトキシメチレン)ベンゼンアセタート)、フルエンスルホン(5−クロロ−2−[(3,4,4−トリフルオロ−3−ブテン−1−イル)スルホニル]チアゾール)、フルヘキサホン、フルオピラム、フルピプロール(1−[2,6−ジクロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−[(2−メチル−2−プロペン−1−イル)アミノ]−4−[(トリフルオロメチル)スルフィニル]−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル)、フルピラジフロン(4−[[(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ]−2(5H)−フラノン)、フルミリミン、フルバリネート、タウ−フルバリネート、フルキサメタミド、ホノホス、ホルメタネート、ホスチアゼート、ガンマ−シハロトリン、ハロフェノジド、ヘプタフルトリン([2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル]メチル2,2−ジメチル−3−[(1Z)−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペン−1−イル]シクロプロパンカルボキシラート)、ヘキサフルムロン、ヘキシチアゾクス、ヒドラメチルノン、イミダクロプリド、インドキサカルブ、殺虫性石鹸、イソフェンホス、イソシクロセラム、カッパ−テフルトリン、ラムダ−シハロトリン、ルフェヌロン、マラチオン、メペルフルトリン([2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル]メチル(1R,3S)−3−(2,2−ジクロロエテニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート)、メタフルミゾン、メタアルデヒド、メタミドホス、メチダチオン、メチオカルブ、メソミル、メトプレン、メトキシクロール、メトフルトリン、メトキシフェノジド、イプシロン−トフルトリン、イプシロン−モンフルオロトリン、モノクロトホス、モンフルオロトリン([2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル]メチル3−(2−シアノ−1−プロペン−1−イル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート)、ニコチン、ニテンピラム、ニチアジン、ノバルロン、ノビフルムロン、オキサミル、オキサゾスルフィル、パラチオン、パラチオン−メチル、ペルメトリン、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ピリミカルブ、プロフェノホス、プロフルトリン、プロパルギット、プロトリフェンブト、ピフルブミド(1,3,5−トリメチル−N−(2−メチル−1−オキソプロピル)−N−[3−(2−メチルプロピル)−4−[2,2,2−トリフルオロ−1−メトキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル]フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド)、ピメトロジン、ピラフルプロール、ピレトリン、ピリダベン、ピリダリル、ピリフルキナゾン、ピリミノストロビン(メチル(αE)−2−[[[2−[(2,4−ジクロロフェニル)アミノ]−6−(トリフルオロメチル)−4−ピリミジニル]オキシ]メチル]−α−(メトキシメチレン)ベンゼンアセタート)、ピリプロール、ピリプロキシフェン、ロテノン、リアノジン、シラフルオフェン、スピネトラム、スピノサド、スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロピジオン、スピロテトラマト、スルプロホス、スルホキサフロル(N−[メチルオキシド[1−[6−(トリフルオロメチル)−3−ピリジニル]エチル]−λ−スルファニリデン]シアナミド)、テブフェノジド、テブフェンピラド、テフルベンズロン、テフルトリン、カッパテフルトリン、テルブホス、テトラクロラントラニリプロール、テトラクロルビンホス、テトラメトリン、テトラメチルフルトリン([2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(メトキシメチル)フェニル]メチル2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシラート)、テトラニリプロール、チアクロプリド、チアメトキサム、チオジカルブ、チオスルタップ−ナトリウム、チオキサザフェン(3−フェニル−5−(2−チエニル)−1,2,4−オキサジアゾール)、トルフェンピラド、トラロメトリン、トリアザメート、トリクロルホン、トリフルメゾピリム(2,4−ジオキソ−1−(5−ピリミジニルメチル)−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2H−ピリド[1,2−a]ピリミジニウム分子内塩)、トリフルムロン、チクロピラゾフロル、ゼータ−シペルメトリン、バチルス・チューリンゲンシスのデルタ−エンドトキシン、昆虫病原性細菌、昆虫病原性ウイルスまたは昆虫病原性真菌が含まれる。
式1または式1’の化合物と配合されて種子処理に有用な混合物を提供することが可能である抗真菌剤としては、アミスルブロム、アゾキシストロビン、ボスカリド、カルベンダジム、カルボキシン、シモキサニル、シプロコナゾール、ジフェンコナゾール、ジメトモルフ、フルアジナム、フルジオキソニル、フルキンコナゾール、フルオピコリド、フルオキサストロビン、フルトリアホール、フルキサピロキサド、イプコナゾール、イプロジオン、メタラキシル、メフェノキサム、メトコナゾール、ミクロブタニル、パクロブトラゾール、ペンフルフェン、ピコキシストロビン、プロチオコナゾール、ピラクロストロビン、セダキサン、シルチオファム、テブコナゾール、チアベンダゾール、チオファネート−メチル、チラム、トリフロキシストロビンおよびトリチコナゾールが挙げられる。
種子処理のために有用な式1または式1’の化合物を含む組成物は、植物の病原菌またはバクテリアの悪影響および/または線虫などの土壌棲息動物から保護する能力を有するバクテリアおよび真菌類をさらに含むことができる。線虫駆除特性を示すバクテリアは、バチルス・フィルムス、バチルス・ケレウス(Bacillus cereus)、バチルス・スプティリス(Bacillius subtilis)およびパスツリア・ペネトランス(Pasteuria penetrans)を含むがこれらに限定することはできない。適切なバチルス・フィルムス株は、BioNem(商標)として市販されている株CNCM I−1582(GB−126)である。適切なバチルス・ケレウス株は株NCMM I−1592である。両バチルス株は米国特許第6,406,690号明細書に開示されている。線虫駆除活性を示す他の適切なバクテリアは、B.アミロリケファシエンス(B.amyloliquefaciens)IN937aおよびB.ケレウス株GB03である。殺カビ性を示すバクテリアは、B.プミルス(B.pumilus)株GB34を含むがこれらに限定することはできない。線虫駆除特性を示す菌種は、ミュロテキウム・ウェッルカリア(Myrothecium verrucaria)、パエキロミュケス・リラキヌス(Paecilomyces lilacinus)およびプルプレオシリウム・リラシヌム(Purpureocillium lilacinum)を含むがこれらに限定することはできない。
種子処理はまた、エルウィニア・アミロボーラ(Erwinia amylovora)などの特定のバクテリアの植物病原体から単離されるハーピンと呼ばれるエリシタータンパク質の天然起源の、1つまたはそれ以上の線虫駆除剤を含むことができる。例としては、N−Hibit(商標)Gold CSTとして利用可能なハーピン−N−Tek種子処理技術がある。
種子処理はまた、ミクロ共生の窒素固定細菌ブラディリゾビウム・ジャポニクム(Bradyrhizobium japonicum)などの、1つまたはそれ以上の豆科植物根粒バクテリアの種を含むことができる。これらの接種物は、場合により、1つまたはそれ以上のリポ−キトオリゴ糖(LCO)を含むことができ、豆科植物の根で結節形成の開始中にリゾビウムバクテリアによって発生させる結節(Nod)因子である。例えば、Optimize(登録商標)商標の種子処理技術は、接種物と組み合わせたLCO Promoter Technology(商標)を組み込んでいる。
種子処理はまた、菌根真菌類による根のコロニー形成のレベルを上げることができる、1つまたはそれ以上のイソフラボンを含むことができる。菌根真菌類は、水、硫酸塩、硝酸塩、リン酸および金属などの栄養素の根の取り込みを高めることにより植物成長を改善する。イソフラボンの例としては、ゲニステイン、ビオカニンA、ホルモノネチン、ダイゼイン、グリシテイン、ヘスペレチン、ナリンゲニンおよびプラテンセインを含むがこれらに限定されない。ホルモノネチンは、PHC Colonize(登録商標)AGなどの菌根接種製品中の活性成分として利用可能である。
種子処理はまた、病原体による接触に続いて、植物における浸透による獲得耐性を誘発する、1つまたはそれ以上の植物活性化剤を含むことができる。そのような保護機構を誘発する植物活性化剤の例はアシベンゾラル−S−メチルである。
被処理種子は、典型的には、本発明の化合物を、種子約0.1g〜1kg/100kg(すなわち、処理前の種子の約0.0001〜1重量%)の量で含む。種子処理用に配合された流動性懸濁液は、典型的には、約0.5〜約70%の活性成分、約0.5〜約30%のフィルム形成性接着剤、約0.5〜約20%の分散剤、0〜約5%の増粘剤、0〜約5%の顔料および/または染料、0〜約2%の消泡剤、0〜約1%の防腐剤、ならびに0〜約75%の揮発性液体希釈剤を含む。
本発明の化合物は、無脊椎有害生物により摂取されるか、またはトラップなどのデバイス、餌場等において用いられる誘引組成物に組み合わせることができる。このような誘引組成物は、(a)活性成分、すなわち、生物学的有効量の式1または式1’の化合物;(b)1つまたはそれ以上の食材;場合により(c)誘引剤、および場合により、(d)1つまたはそれ以上の湿潤剤を含む顆粒の形態とすることができる。注目すべきは、約0.001〜5%の活性成分、約40〜99%の食材および/または誘引剤;および場合により、約0.05〜10%の湿潤剤を含み、極めて低い施用量であって、特に直接的な接触による致死量ではなく、摂食により致死量となる活性成分の投与量で有害無脊椎土壌生物の防除に効果的である顆粒または誘引組成物である。幾つかの食材は、食物源および誘引剤の両方として機能することができる。食材としては、炭水化物、タンパク質および脂質が挙げられる。食材の例は、植物粉、糖類、デンプン、動物脂肪、植物油、イースト菌抽出物および乳固形分である。誘引剤の例は、果実もしくは植物抽出物、芳香剤、あるいは他の動物もしくは植物成分、フェロモン、または標的無脊椎有害生物を誘引することが公知である他の薬剤などの匂い物質および香料である。湿潤剤、すなわち保水剤の例は、グリコールおよび他のポリオール、グリセリンおよびソルビトールである。注目すべきは、アリ、シロアリおよびゴキブリからなる群から選択される少なくとも1種の無脊椎有害生物の防除に用いられる誘引組成物(およびそのような誘引組成物を利用する方法)である。無脊椎有害生物を防除するためのデバイスは、本誘引組成物と、誘引組成物を収容するよう適応させた筐体とを含むことができ、ここで、この筐体は、無脊椎有害生物が筐体の外の位置から誘引組成物に接近することができるように、無脊椎有害生物が通過できる大きさの開口を少なくとも1つ有し、ならびに筐体は、無脊椎有害生物が活動する可能性がある場所もしくは既知の活動場所、またはその付近に配置されるようさらに適応させる。
本発明の一実施形態は、有害無脊椎動物生物を防除する方法であって、本発明の駆除組成物(界面活性剤、固体希釈剤および液体希釈剤と配合された式1の化合物もしくは式1’の化合物、または式1の化合物もしくは式1’の化合物と少なくとも1種の他の農薬の配合混合物)を、水で希釈し、場合により補助剤を添加して希釈組成物を形成する工程と、無脊椎有害生物またはその環境を、有効量の前記希釈組成物と接触させる工程とを含む方法に関する。
本駆除組成物の十分な濃度を水で希釈することにより形成された噴霧組成物は、無脊椎有害生物を防除するための十分な効能を与えることができるが、別々に配合された補助剤生成物もタンク混合物を噴霧するために添加することができる。これらの追加の補助剤は、「噴霧補助剤」または「タンクミックス補助剤」として一般に知られ、農薬の成績を改善する、または噴霧混合物の物理的性質を変えるために噴霧タンク中に混合された任意の物質を含む。補助剤は、界面活性剤、乳化剤、石油系作物油、作物派生の種子油、酸性化剤、緩衝液、増粘剤または泡消し剤であってもよい。補助剤は、効能(例えば生物学的な利用可能性、接着、浸透、被覆率の均一性および保護の耐久力)を高め、または不適合性、発泡、ドリフト、蒸発、揮発および劣化と関連した噴霧施用問題を極小化するかなくすために用いられる。最適な成績を得るために、補助剤は、活性成分、配合物および標的(例えば作物、虫有害生物)の特性に関して選択される。
噴霧補助剤のうち、作物油を含む油、作物油濃縮物、植物油濃縮物、およびメチル化種子油濃縮物は、最も一般的には、ことによるとより均一で均質な溶射皮膜の促進によって、農薬の効能を改善するために使用される。油または水と混和しない他の液体によって潜在的に引き起こされる植物毒性が重要である状況において、本発明の組成物から製造された噴霧組成物は一般に油性噴霧補助剤を含まない。しかし、油性噴霧補助剤によって引き起こされる植物毒性が業務上些細である状況においては、本組成物の組成物から製造される噴霧組成物はまた、油性噴霧補助剤を含むことができ、潜在的に無脊椎有害生物の防除ならびに雨堅牢度をさらに上げることができる。
「作物油」として一般に特定される製品は95〜98%のパラフィンまたはナフサ系石油および乳化剤として機能する、1つまたはそれ以上の1〜2%の界面活性剤を含む。「作物油濃縮物」として特定される製品は、典型的には80〜85%の乳化性石油系油、および15〜20%の非イオン性界面活性剤からなる。「植物油濃縮物」として正確に特定された製品は、典型的には80〜85%の植物油(すなわち種子または果実油、最も一般的には綿、アマニ、ダイズまたはヒマワリから)および15〜20%の非イオン性界面活性剤からなる。補助剤の成績は、植物油を、典型的には植物油に由来する脂肪酸のメチルエステルと置き換えることにより改善することができる。メチル化種子油濃縮物の例は、MSO(登録商標)Concentrate(UAP−Loveland Products,Inc.)およびPremium MSO Methylated Spray Oil(Helena Chemical Company)を含む。
混合物を噴霧するために添加された補助剤の量は一般に約2.5体積%を超えず、より典型的にはその量は約0.1〜約1体積%である。混合物を噴霧するために添加される補助剤の施用量は、典型的には1ヘクタール当たり約1〜5Lの間にある。噴霧補助剤の代表的な例は以下を含む:Adigor(登録商標)(Syngenta)、液体炭化水素中47%のメチル化なたね油、Silwet(登録商標)(Helena Chemical Company)、ポリアルキレンオキシド改質ヘプタメチルトリシロキサンおよびAssist(登録商標)(BASF)83%パラフィン系鉱油中の17%界面活性剤ブレンド。
本発明の化合物は、他の補助剤を伴わずに適用することができるが、ほとんどの場合、適用は1つまたはそれ以上の活性成分を、適切な担体、希釈剤および界面活性剤と共に含む配合物でなされ、ことによると予期される最終用途に応じて食品と組み合わされる。1つの適用方法は、本発明の化合物の水分散液または精製油溶液の噴霧を含む。噴霧油、噴霧油濃縮物、拡展剤、展着剤、補助剤、他の溶剤、およびピペロニルブトキシドとの組合せが、度々、化合物の効能を高める。非農学的用途に関しては、このような噴霧は、缶、瓶または他の容器などの噴霧容器から、ポンプによって、または加圧容器、例えば、加圧エアロゾル噴霧缶からの放出のいずれかによって適用することができる。このような噴霧組成物は、例えば、噴霧、ミスト、フォーム、煙霧または霧という種々の形態をとることができる。したがって、このような噴霧組成物は、場合により、噴射剤、発泡剤等をさらに含むことができる。注目すべきは、生物学的有効量の本発明の化合物または組成物および担体を含む噴霧組成物である。このような噴霧組成物の一実施形態は、生物学的有効量の本発明の化合物または組成物および噴射剤を含む。代表的な噴射剤としては、メタン、エタン、プロパン、ブタン、イソブタン、ブテン、ペンタン、イソペンタン、ネオペンタン、ペンテン、ヒドロフルオロカーボン、クロロフルオロカーボン、ジメチルエーテル、および前述のものの混合物を含むがこれらに限定されない。注目すべきは、個別でまたは組み合わせて、蚊、ブユ、サシバエ、メクラアブ、アブ、ワスプ、スズメバチ(yellowjacket)、スズメバチ(hornet)、マダニ、クモ、アリ、ブユ(gnat)等からなる群から選択される少なくとも1種の無脊椎有害生物の防除に用いられる噴霧組成物(および噴霧容器から分配されるこのような噴霧組成物を利用する方法)である。
以下のテストは、本発明の化合物の具体的な有害生物に対する防除効能を実証する。「防除効能」は、摂食を著しく低減させる原因となる無脊椎有害生物の発育の阻害(死亡率を含む)を表す。しかし、化合物によって達成される有害生物防除の保護は、これらの種に限定されない。化合物の記載に関しては、索引表A〜Bを参照すること。
本発明の生物学的な実施例
試験A〜Gに対する、配合物および噴霧方法論
試験化合物を、10%のアセトン、90%の水、ならびに300ppm Activator90(登録商標)非イオン性界面活性剤(Loveland Products,Loveland,Colorado,USA)を含有する溶液を用いて配合した。配合した化合物を、1mLの液体中に、各試験ユニットの最上部から1.27cm(0.5インチ)上方に位置する噴霧器ノズルを通して適用した。試験化合物を示した率で噴霧し、各試験を3回繰り返した。
試験A
コナガ(プルテッラ・クシュロステッラ(Plutella xylostella)(L.))の防除を評価するために、試験ユニットを、12〜14日齢のダイコン植物を中に有する小型の開放型容器で構成した。これを、イノキュレータを用いてトウモロコシの穂軸グリットを介して試験ユニットに分配した約50匹の新生幼虫で予め外寄生させた。試験ユニットに分配した後、幼虫は、試験植物に移動した。
試験化合物を配合し、250、50、10および2ppmで噴霧した。配合した試験化合物の噴霧後、各試験ユニットを1時間乾燥し、次いで黒色の遮蔽キャップを上部に置いた。試験ユニットを25℃および相対湿度70%の栽培室に6日間保持した。次いで、植物を餌とする損害を、消費された葉に基づいて目視で評価し、幼虫は死亡率について評価した。
250ppmで試験した式1または式1’の化合物のうち、25および28が、非常に良好〜優れた水準の防除効能(40%以下の食物摂取による損害および/または100%の死亡率)を与えた。
50ppmで試験した式1または式1’の化合物のうち、25および28が、非常に良好〜優れた水準の防除効能(40%以下の食物摂取による損害および/または100%の死亡率)を与えた。
10ppmで試験した式1または式1’の化合物のうち、1、2、3、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、、43、44、45、46、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、72、73、74、75、76、77、78、79、80、83、89、92、93、94、96、97、98、99、100、101、102、103、104、105、106、107、108、109、110、111、112、113、114、117、120および126が、非常に良好〜優れた水準の防除効能(40%以下の食物摂取による損害および/または100%の死亡率)を与えた。
2ppmで試験した式1または式1’の化合物のうち、1、2、3、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、25、28、29、30、31、32、33、35、36、37、38、39、40、43、44、46、48、49、51、52、53、54、55、56、57、58、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、89、92、93、95、97、98、99、100、101、102、103、104、105、106、107、108、109、110、111、112、113、114、115、116、117、118、120、121、122、123、124、125、126、127および128が、非常に良好〜優れた水準の防除効能(40%以下の食物摂取による損害および/または100%の死亡率)を与えた。
試験B
ツマジロクサヨトウ(fall armyworm)(Spodoptera frugiperda)(J.E. Smith))の防除を評価するために、試験ユニットを、4〜5日齢のコーン(トウモロコシ)植物を中に有する小型の開放型容器で構成した。これを、10〜15匹の1日齢幼虫で1片の昆虫食餌の上に予め外寄生させた。
試験化合物を配合し250、50、10および2ppmで噴霧した。配合した試験化合物の噴霧の後、試験ユニットを25℃および相対湿度70%の栽培室に6日間保持した。次いで、植物を餌とする損害を、消費された葉に基づいて目視で評価し、幼虫は死亡率について評価した。
250ppmで試験した式1または式1’の化合物のうち、25および28が、非常に良好〜優れた水準の防除効能(40%以下の食物摂取による損害および/または100%の死亡率)を与えた。
50ppmで試験した式1または式1’の化合物のうち、25および28が、非常に良好〜優れた水準の防除効能(40%以下の食物摂取による損害および/または100%の死亡率)を与えた。
10ppmで試験した式1または式1’の化合物のうち、1、2、3、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、29、30、31、32、33、35、36、37、38、39、40、46、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、72、73、74、75、76、77、78、79、80、83、89、92、93、97、98、99、100、101、102、103、104、105、106、107、108、109、110、111、112、113、114、117、120、126および128が、非常に良好〜優れた水準の防除効能(40%以下の食物摂取による損害および/または100%の死亡率)を与えた。
2ppmで試験した式1または式1’の化合物のうち、1、2、3、5、6、7、8、10、11、12、13、15、16、17、18、19、20、21、22、29、31、32、33、35、36、37、38、39、40、46、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、85、92、93、99、101、102、103、104、105、106、107、109、110、111、112、113、114、115、116、117、118、120、122、123、124、125、126および128が、非常に良好〜優れた水準の防除効能(40%以下の食物摂取による損害および/または100%の死亡率)を与えた。
試験C
接触および/または浸透手段を介したジャガイモヒゲヨコバイ(エンポアスカ・ファベエ(Empoasca fabae)(Harris))の防除を評価するために、試験ユニットを5〜6日齢のソレイユビーン(Soleil bean)植物(第一葉が出ている)を中に有する小型の開放型容器で構成した。土壌の上に白砂を追加し、1枚の第一葉を適用の前に切除した。
テスト化合物を配合し、250、50および10ppmで噴霧した。噴霧の後、5匹のジャガイモヒゲヨコバイ(18〜21日齢の成虫)で後外寄生させる前に、試験ユニットを1時間乾燥した。黒色の遮蔽キャップを各試験ユニットの上部に置き、試験ユニットを20℃および70%の相対湿度で栽培室中で6日間保持した。次いで、各試験ユニットを昆虫死亡率について視覚的に評価した。
250ppmで試験した式1または式1’の化合物のうち、25および28が少なくとも80%の死亡率をもたらした。
50ppmで試験した式1または式1’の化合物のうち、1、2、3、5、6、7、8、9、10、11、12、13、15、16、18、19、20、21、22、23、24、29、30、31、32および33が少なくとも80%の死亡率をもたらした。
10ppmで試験した式1または式1’の化合物のうち、1、2、3、5、6、7、8、9、10、11、15、16、18、19、20、21、22、29、31、32、33、35、36、38、39、40、46、55、56、57、58、60、61、62、64、65、66、68、69、70、71、72、74、78、79、80、81、82、83、85、92、99、100、101、102、103、104、105、106、109、110、112、113、114、115、116、117、118、120、121、123、124、125、127および128が少なくとも80%の死亡率をもたらした。
試験D
接触および/または浸透手段を介したモモアカアブラムシ(ミュズス・ペルシカエ(Myzus persicae)(Sulzer))の防除を評価するために、試験ユニットを、12〜15日齢のダイコン植物を中に有する小型の開放型容器で構成した。培養植物から切除した一枚の葉の上の30〜40匹のアブラムシをテスト植物の葉の上に置くことによりこれを予め外寄生させた(カットリーフ法)。葉片が乾燥するにつれて、アブラムシは試験植物上に移動した。予め外寄生させた後、試験ユニットの土壌を砂層で覆った。
試験化合物を250および50ppmで配合し噴霧した。配合試験化合物の噴霧の後、各試験ユニットを1時間乾燥し、次いで、黒色の遮蔽キャップを上部に置いた。試験ユニットは、栽培室に19〜21℃および50〜70%の相対湿度で6日間保持した。次いで、各試験ユニットは、虫の死亡率について目視で評価した。
50ppmで試験した式1または式1’の化合物のうち、1、3、8、11、19、20、21、22、29および32が少なくとも80%の死亡率をもたらした。
10ppmで試験した式1または式1’の化合物のうち、55、57、80、83、85、100および102が少なくとも80%の死亡率をもたらした。
試験E
接触および/または浸透手段を介したワタアブラムシ(アピス・ゴッシュピイ(Aphis gossypii)(Glover))の防除を評価するために、試験ユニットを、5日齢のオクラ植物を中に有する小型の開放型容器で構成した。これを、カットリーフ法に従い、一片の葉の上に30〜40匹の昆虫で予め外寄生させ、試験ユニットの土壌を砂層で覆った。
試験化合物を配合し、250、50および10ppmで噴霧した。噴霧の後、試験ユニットを栽培室中で19℃および70%の相対湿度で6日間維持した。次いで、各試験ユニットを、虫の死亡率について目視で評価した。
250ppmで試験した式1または式1’の化合物のうち、25は、少なくとも80%の死亡率をもたらした。
50ppmで試験した式1または式1’の化合物のうち、1、2、3、6、8、11、12、16、18、19、20、21、22、29、32および33が、少なくとも80%の死亡率をもたらした。
10ppmで試験した式1または式1’の化合物のうち、3、11、21、29、35、36、55、57、60、62、79、80、81、83、85、100、102、103、104および106が少なくとも80%の死亡率をもたらした。
試験F
接触および/または浸透手段を介したワタコナジラミ(ベミシア・タバキ(Bemisia tabaci)(Gennadius))の防除を評価するために、試験ユニットを、12〜14日齢の綿植物を中に有する小型の開放型容器で構成した。噴霧を適用する前に、植物から子葉を両方とも除去し、アッセイのために1枚の本葉を残した。成虫コナジラミに卵を植物に置かせ、次いでコナジラミを試験ユニットから取り出した。少なくとも15個の卵が寄生した綿植物を、噴霧についての試験にかけた。
試験化合物を250、50および10ppmで配合し噴霧した。噴霧の後、試験ユニットを1時間乾燥した。次いで、シリンダを除去し、ユニットを栽培室に入れ、28℃および50〜70%の相対湿度で13日間保持した。次いで、各試験単位は、虫死亡に対する目視で評価された。
50ppmで試験した式1または式1’の化合物のうち、3、11、21および22が少なくとも50%の死亡率をもたらした。
10ppmで試験した式1または式1’の化合物のうち、35、102、103、104、106および109が少なくとも50%の死亡率をもたらした。
試験G
接触および/または浸透手段を介したミカンキイロアザミウマ(フランクリニエラ・オシデンタリス(Frankliniella occidentalis)(Pergande))の防除を評価するために、試験ユニットを5〜7日齢ソレイユビーン植物を中に有する小型の開放容器で構成した。
試験化合物を配合し250、50、10および2ppmで噴霧した。噴霧の後、試験ユニットを1時間乾燥し、次いで、各ユニットに約60匹のアザミウマ(成虫および若虫)を加えた。黒色の遮蔽キャップを上部に置き、試験ユニットを25℃および相対湿度45〜55%に6日間保持した。次いで、各試験ユニットを植物の損害および昆虫死亡率について視覚的に評価した。
250ppmで試験した式1または式1’の化合物のうち、25および28が、非常に良好〜優れた水準の防除効能(30%以下の植物の損害および/または100%の死亡率)を与えた。
10ppmで試験した式1または式1’の化合物のうち、1
1、2、3、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、18、19、20、21、25、28、30、31、32、33、35、36、39、40、46、49、54、55、56、57、74、75、76、77、78、79、80、83、92、99、100、101、102、103、104、105、106、107、108、109、110、112、113、114、117、120および126が、非常に良好〜優れた水準の防除効能(30%以下の植物の損害および/または100%の死亡率)を与えた。
2ppmで試験した式1または式1’の化合物のうち、11、13、20、21、36、55、56、57、58、60、71、72、74、79、80、81、83、99、100、102、103、104、105、106、107、109、110、112、114、115、118、120、121、122、13、124、125、126、127および128が、非常に良好〜優れた水準の防除効能(30%以下の植物の損害および/または100%の死亡率)を与えた。
試験H
イチモジヨトウ[Spodoptera exigua](Huebner)、オオタバコガ[Helicoverpa zea (Boddie)]およびイラクサキンウワバ[Trichoplusia ni(Huebner)]の防除の評価のために、試験ユニットを、3〜4週齢のダイズ(S.exigua)またはワタ(H.zeaおよびT.ni)を中に有する直径4インチの鉢で構成した。携帯型噴霧ノズルを使用し水がはけるまで噴霧して試験化合物で植物を処理した。試験化合物を配合し5とおりの率で噴霧した。処理した植物は1時間乾燥した。処理した植物の葉を断片(およそ4×3cm)に切断し、それぞれ寒天を含むプラスチックトレーの小室に断片を置いて湿度を維持した。各小室は1匹の2齢幼生に外寄生させ、別々にこれを繰り返した。各率につき16−24匹の幼生を当てた。蓋を用いて小室を密閉した。25℃および70%の相対湿度に16:8時間(明:暗)周期で栽培室に4日間トレーを保持した。
幼生の生存数および死亡数を数えることにより、および0〜100%の摂食から10%増分に対応する0−10等級尺度を使用して植物材料の摂食の百分率を視覚的に評価することによって処理を評価した。
イチモジヨトウに対して1ppmで試験した式1または式1’の化合物のうち、35、56、57、74、83、92、100、101、103、104、105、110、112および113が少なくとも80%の死亡率をもたらした。
イチモジヨトウに対して10ppmで試験した式1、式1’の化合物のうち、35、56、57、74、92、100、101、103、104、105および112が少なくとも80%の死亡率をもたらした。
オオタバコガに対して1ppmで試験した式1、式1’の化合物のうち、35、56、57、79、83、100、101、102、103、104、105、110、112および113が少なくとも80%の死亡率をもたらした。
オオタバコガに対して10ppmで試験した式1式1’の化合物のうち、35、56、57、74、92、100、101、102、103、104、105および112が少なくとも80%の死亡率をもたらした。
イラクサキンウワバに対して1ppmで試験した式1、式1’の化合物のうち、74、100、101および102が少なくとも80%の死亡率をもたらした。
イラクサキンウワバに対して10ppmで試験した式1式1’の化合物のうち、35、74、101および105が少なくとも80%の死亡率をもたらした。

Claims (20)

  1. 式1から選択される化合物
    Figure 2021530520
    [式中、
    Qは
    Figure 2021530520
    であり、
    Jは
    Figure 2021530520
    であり、
    はH、ClまたはCFであり;
    はH、FまたはClであり;
    はClまたはCFであり;
    XはOまたはSであり;
    はH、メチルまたはCHCNであり;
    はC〜Cアルキルであり;
    はOR14またはS(O)15であり;
    はHまたはC〜Cアルキルであり;
    はHまたはC〜Cアルキルであり;
    はH;または無置換の、もしくはハロゲン、シアノ、OR16、S(O)17およびCO18から独立して選択される置換基で置換されたC〜Cアルキルであり;
    10はC〜Cアルキルであり;
    11はHまたはC〜Cアルキルであり;
    12はH;または無置換の、もしくはハロゲン、シアノ、OR16、S(O)17およびCO18から独立して選択される置換基で置換されたC〜Cアルキルであり;
    13はH、C〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
    14はH、C〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
    15はH、C〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
    各R16は独立してC〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
    各R17は独立してC〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
    各R18は独立してC〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
    Zはそれぞれ、無置換の、またはR19で置換されたピリジニル、ピリミジニル、ピラジニルもしくはピリダジニルであり;
    各R19は独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜CアルキルアミノカルボニルおよびC〜Cジアルキルアミノカルボニルであり;
    各nは独立して0、1または2であり;
    ただし、(i)JがJ−3であり、Zが2−ピリジニルである場合、RはC〜Cアルキルであり;(ii)JがJ−5であり、R10がメチルであり、R11がHである場合、R12はCHCF以外である。]。
  2. 式1’から選択される化合物
    Figure 2021530520
    [式中、
    Qは
    Figure 2021530520
    であり、
    Jは
    Figure 2021530520
    であり、
    はH、ClまたはCFであり;
    はH、FまたはClであり;
    はClまたはCFであり;
    XはOまたはSであり;
    はH;または1個のシアノで置換されたC〜Cアルキル、1個のシアノで置換されたCH(シクロプロピル)、無置換のもしくは1個のシアノで置換されたシクロプロピル、またはC(O)NHR17であり;またはCH=NOR14であり、
    はC〜Cアルキルであり;
    はOR14またはS(O)15であり;
    はHまたはC〜Cアルキルであり;
    はHまたはC〜Cアルキルであり;
    はH;または無置換の、もしくはハロゲン、シアノ、OR16、S(O)17およびCO18から独立して選択される置換基で置換されたC〜Cアルキルであり;
    10はC〜Cアルキルであり;
    11はHまたはC〜Cアルキルであり;
    12はH;C〜Cシクロアルキルまたは無置換の、もしくはハロゲン、シアノ、OR16、S(O)17およびCO18から独立して選択される置換基で置換されたC〜Cアルキルであり;または、OR16であり;
    13はH、C〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
    TはOまたはCOであり;
    14はH、C〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
    15はH、C〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
    各R16は独立してC〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
    各R17はC〜Cアルキルであり;
    各R18は独立してC〜CアルキルまたはC〜Cハロアルキルであり;
    Zはそれぞれ、無置換の、またはR19で置換されたピリジニル、ピリミジニル、ピラジニルもしくはピリダジニルであり;
    各R19は独立してハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜Cハロアルキルチオ、C〜Cアルキルスルフィニル、C〜Cハロアルキルスルフィニル、C〜Cアルキルスルホニル、C〜Cハロアルキルスルホニル、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜CアルキルアミノカルボニルおよびC〜Cジアルキルアミノカルボニルであり;
    20はH、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cシクロアルキルアルキル;またはC〜Cハロアルキルであり;
    GはOまたはS(O)であり;
    はC〜Cアルキレニルであり;
    はC〜Cアルキレニルであり;
    21はC〜CアルキルまたはS(O)22であり、R22はフルオロ、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルコキシ、アミノまたはC〜Cアルキルアミノであり;
    各nは独立して0、1または2であり;
    ただし、(i)JがJ−3であり、Zが2−ピリジニルである場合、RはC〜Cアルキルであり;(ii)JがJ−5であり、R10がメチルであり、R11がHである場合、R12はCHCF以外である。]。
  3. はHまたはClであり、RはHまたはFであり、RはClである、請求項1または2に記載の化合物。
  4. XはOまたはSである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. QはQ−1またはQ−2である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
  6. Jは、J−1、J−3、J−5、J−7またはJ−8である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. JはJ−1である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
  8. は、1個のシアノで置換されたC〜Cアルキル、または無置換の、もしくはシアノで置換されたシクロプロピルである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
  9. JはJ−3である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
  10. はHであり、Zはピリジニル、ピリミジニル、ピラジニルまたはピリダジニルである、請求項1〜6および9のいずれか1項に記載の化合物
  11. JはJ−5である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
  12. 10はC〜Cアルキルである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
  13. JはJ−7である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
  14. 11はHである、請求項1〜6および13のいずれか1項に記載の化合物。
  15. JはJ−8である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
  16. GはS(O)であり、nは0、1または2である、請求項1〜6および15のいずれか1項に記載の化合物。
  17. 4−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]−n−(1,1−ジオキシド−3−チエタニル)−7−ベンゾフランカルボキサミド;N−[[4−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]−7−ベンゾフラニル]メチル]アセトアミド;N−[[4−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チエン−7−イル]メチル]アセトアミド;N−[(1S)−2−アミノ−1−メチル−2−オキソエチル]−7−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド;7−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]−N−(2−ピリミジニルメチル)ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド;N−[(1R)−2−アミノ−1−メチル−2−オキソエチル]−7−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド;N−シクロプロピル−7−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド;7−[5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]−N−(1,1−ジオキシド−3−チエタニル)ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド;N−シクロプロピル−7−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミド;またはN−(1−シアノエチル)−7−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−4,5−ジヒドロ−5−(トリフルオロメチル)−3−イソオキサゾリル]ベンゾ[b]チオフェン−4−カルボキサミドから選択される少なくとも1つである、請求項1または2に記載の化合物。
  18. 請求項1または請求項2に記載の化合物、ならびに界面活性剤、固体希釈剤および液体希釈剤からなる群から選択される少なくとも1種の追加の成分を含む組成物であって、場合により、殺虫剤、抗真菌剤、殺菌剤、殺線虫剤または除草剤から選択される少なくとも1種の追加の生物学的活性化合物または薬剤を含む前記組成物。
  19. 無脊椎有害生物を防除する方法であって、無脊椎有害生物またはその環境を、生物学的有効量の請求項1または請求項2に記載の化合物と接触させ、前記環境は植物、動物および種子から選択される工程を含む前記方法。
  20. 処理前の種子の約0.0001〜1重量%の量で請求項1または請求項2に記載の化合物を含む、処理された種子。
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