JP2021530247A - 癌の診断のためのBCl−2抗体とイムノアッセイ - Google Patents
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Abstract
本発明は、ヒトBCL−2をその天然形態で認識するモノクローナル抗体に関する。本発明はまた、モノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ細胞株、および癌を診断するためのBCL−2の量を定量化するためのELISAおよびラテラルフローアッセイ試験などのイムノアッセイに関する。
Description
癌マーカーとしてのBCL−2の利用は特許文献1乃至3に記載されている。これらの特許文献がBCL−2に対する抗体を開示していたものの、規定の製造条件を満たし、さらなる特異性を有する抗体が求められていた。
いくつかの抗BCL−2モノクローナル抗体が文献に示されてはいるものの、特有の遺伝的構造およびアミノ酸構造を有し、結合や機能に係る特有の特徴を有する新たな抗BCL−2抗体が求められている。
Anderson N, Bermudez Y, Badgwell D, Chen R, Nicosia S, Bast Jr. R, Kruk P. Urinary levels of Ccl−2 are elevated in ovarian cancer patients. Gynecologic Oncology 112 (2009) 60−67.
Chatziharalambous D, Lygirou V, Latosinska A, et al. Analytical Performance of ELISA Assays in Urine: One More Bottleneck towards Biomarker Validation and Clinical Implementation. PLoS ONE 11(2):e0149471. Koi:10.137/journal.pone 0149471. 2016.
Taylor T, Janech, M, Slate E, et. al. Overcoming the Effects of Matrix Interference in the Measurement of Urine Protein Analytes. Biomarker Insights 7 (2012) 1−8.
本発明は、ヒトBCL−2に結合する抗体およびその断片に関する。該抗体は、ビオチン標識、蛍光標識、酵素標識、補酵素標識、化学発光標識、コロイド粒子、および放射性同位体標識からなる群から選択された、一つまたは複数の標識で標識されてもよい。
本発明はまた、該抗体を産生するハイブリドーマ細胞株、および、癌を治療し、該抗体またはその抗原結合フラグメントを用いてエキソソームを精製する方法に関する。
本発明はまた、癌を診断する方法に関し、該方法は、抗BCL−2抗体を被験者から採取したサンプルに反応させ、該サンプル中のBCL−2タンパク質を検出し、該サンプル中のBCL−2タンパク質レベルが、通常のサンプルよりも高い場合に癌と診断し、該被験者から採取したサンプルは、尿サンプル、唾液サンプル、組織サンプル、血液サンプル、血清サンプル、血漿サンプル、涙、または粘液サンプルからなる群から選択される少なくとも1つの臨床サンプルである。
本発明における抗体は、好ましくはヒトBCL−2タンパク質に対し特異的結合性を有する単離モノクローナル抗体であり、より好ましくは天然形態のヒトBCL−2に特異的結合性を有する。
本発明はまた、抗BCL−2抗体をベースにした卵巣癌を検出するイムノアッセイに関する。
本発明はヒトBCL−2に結合する抗体およびその断片に関する。抗体は、ビオチン標識、蛍光標識、酵素標識、補酵素標識、化学発光標識、コロイド粒子、および放射性同位体標識からなる群から選択された、一つまたは複数の標識で標識されていてもよい。
本発明はまた、該抗体を産生するハイブリドーマ細胞株、および、癌を治療し、該抗体またはその抗原結合フラグメントを用いてエキソソームを精製する方法に関する。
本発明はまた、癌を診断する方法に関し、該方法は、抗BCL−2抗体を被験者から採取したサンプルに反応させ、該サンプル中のBCL−2タンパク質を検出し、該サンプル中のBCL−2タンパク質レベルが、通常のサンプルよりも高い場合に癌と診断し、被験者から採取したサンプルは、組織サンプル、尿サンプル、唾液サンプル、血液サンプル、血清サンプル、および血漿サンプルからなる群から選択された、少なくとも1つのサンプルである。
本発明における抗体は、好ましくはヒトBCL−2タンパク質に対し特異的結合性を有する単離モノクローナル抗体であり、より好ましくは天然形態のヒトBCL−2に特異的結合性を有する。
本発明の一形態は、一次抗体がBcl−2に結合し、基質に固定し、二次抗体は識別のために標識されているELISAを有する。標識は、通常はビオチン標識、蛍光標識、酵素標識、補酵素標識、化学発光標識、コロイド粒子、および放射性同位体標識から選択される。
「抗体」という用語は、ここでは免疫系(免疫グロブリンまたはIgG)によりその産生が誘導される、自然発生抗体または抗原結合タンパク質を示すときに用いる。「通常の」抗体は、ジスルフィド結合で結合された2本の重鎖と、2本の軽鎖とを有し、それぞれの重鎖には1本の軽鎖がジスルフィド結合で結合している。それぞれの重鎖は、一方の端に可変ドメイン(VH)を有し、それに続くいくつかの定常ドメイン(抗体のクラスにより、3個か4個の定常ドメインCH1、CH2、CH3、およびCH4)を有する。それぞれの軽鎖は、一方の端に可変ドメイン(VL)を、もう一方の端に定常ドメイン(CL)を有し、軽鎖の定常ドメインは、重鎖の1つ目の定常ドメインとそれぞれ整列し、軽鎖の可変ドメインは、重鎖の可変ドメインとそれぞれ整列する。このタイプの抗体は、2本の重鎖のみからなる軽鎖の欠けた「特殊な」自然発生抗体と共に、ラクダ、ヒトコブラクダ、およびラマに存在する。他の「特殊な」自然発生抗体は、コモリザメ(コモリザメ科)やオオセ(wobbegong shark)(オオセ科)の血清に存在する。この後者の抗体は、免疫グロブリン新規抗原受容体(IgNAR)と呼ばれる。これらは、ジスルフィド結合したホモ二量体であり、5個の定常ドメイン(CNAR)と、1個の可変ドメイン(VNAR)とを有する。軽鎖が無く、個々の可変ドメインは溶液中では独立して存在し、疎水性界面を超えた結合をしないとみられる(Greenberg et al. 1995, Nature 374, 168−173; Nuttall et al. 2001, Mol Immunol 38, 313−326; Diaz et al. 2002, Immunogenetics 54, 501−512; Nuttall et al. 2003, Eur J Biochem 270, 3543−3554)。ラクダ科とサメの抗体は、重鎖二量体構造という特徴から、「重鎖ミニ抗体」(mnHCAb)、または単に「ミニ抗体」(mnAb)と呼ばれることがある(Holliger & Hudson 2005, Nature Biotechnol 23, 1126−1136)。ラクダ抗体とサメ抗体の相補性決定領域3(CDR3)(約16−21アミノ酸および約16−27アミノ酸をそれぞれ有する)は通常、マウスのVH領域のCDR3(約9アミノ酸を有する)よりも長い(Muyldermans et al. 1994, Prot Eng 7, 1129−1135; Dooley & Flajnik 2005, Eur J Immunol 35, 936−945)。軽鎖が無くとも、これらの重鎖抗体は、Vab(ラクダ科抗体)またはV−NAR(サメ抗体)と呼ばれる重鎖免疫グロブリンの可変抗原結合ドメインである1つのドメインのみで、各抗原に結合する。これらの完全に独立で機能する最小の抗原結合フラグメントVabは、ナノ抗体またはナノボディと呼ばれる(Muyldermans 2001, J Biotechnol 74, 277−302)。潜在的に細胞内取り込み量や保持力が高いことから、多価の(2価、3価、4価、および5価など)VabやV−NARドメインは場合によっては好まれることがあり、組み換え技術や国際公開第2010/033913号に記載されるような化学的手法により作成されてもよい。軽鎖や重鎖の可変ドメインは、抗体の抗原への結合に直接的に関与する。自然発生の軽鎖および重鎖の可変ドメインは、3つの相補性決定領域(CDR)に連結された、一定の一般的な構造である4つのフレームワーク領域(FR)を有する(例えば、Kabat et al. 1991, Sequences of Proteins of Immunological Interest, 5.sup.th Ed. Public Health Service, National Institutes of Health, Bethesda, Md.を参照)。軽鎖または重鎖のCDRは、FRに近接して保持され、抗原結合部位の形成に寄与する。「抗体断片」という用語は、抗体(親抗体)の1つまたは複数の断片(通常は一つまたは複数のCDR)を有し、親抗体と同じ抗原に結合するような分子を指す。抗体断片は、Fv、Fab、Fab’、Fab’−SH、一本鎖抗体分子(scFv等)、F(ab’).sub.2、単一可変VHドメイン、および単一可変VLドメインを含む(Holliger & Hudson 2005, Nature Biotechnol 23, 1126−1136)。該用語は更に、マイクロ抗体、言い換えると、通常1つのCDRのみを有する親抗体の最小認識単位を含む(Heap et al. 2005, J Gen Virol 86, 1791−1800)。いずれの断片も、多価や多特異的な大きな分子、例えば、単一または二特異的なFab.sub.2、単一または三特異的なFab.sub.3、bis−scFv(単一または二特異的)、二特異性抗体(単一または二特異的)、三特異性抗体(例えば三価で単一特異的)、四特異性抗体(例えば4価で単一特異的)、およびミニ抗体等に組み込まれ得る(Holliger & Hudson 2005, Nature Biotechnol 23, 1126−1136)。いずれの断片も更に、例えばサメ抗体のV−NARドメインやラクダ科抗体(ナノ抗体)のVhHドメインに組み込まれ得る。これらは全て「抗体断片」という用語に含まれる。
「モノクローナル抗体」という用語は、実質的に均一な抗体の集団のことを指す。一般に異なる決定基(エピトープ)に対する異なる抗体を含むポリクローナル抗体製剤とは対照的に、各モノクローナル抗体は抗原の単一の決定基に対する。「モノクローナル」の語は、特定の方法で抗体を作成することを要するとは解されない。例えば、本発明おいて用いられるモノクローナル抗体はKohler & Milstein 1975, Nature 256, 495−497にて最初に記載されたハイブリドーマ法で作成されてもよく、組み換えDNA法(例えば、米国特許第4816567号)で作成されてもよい。モノクローナル抗体はまた、例えばClackson et al. 1991, Nature 352, 624−628 or Marks et al. 1991, J Mol Biol 222, 581−597に記載された技術を用いてファージ抗体ライブラリから単離されてもよく、その他の手法や技術を用いて作成されてもよい。
ハイブリドーマ法において、マウスや、他のハムスターやマカク属サル等の適切な宿主動物は、免疫付与に使用されたタンパク質に特異的に結合する抗体を産生する、もしくは産生可能な末梢血リンパ球に対し免疫付与される(Harlow & Lane; Antibodies: A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Laboratory Press: Cold Spring Harbor, N.Y. (1988)。
本発明はまた、本発明の抗体をコードする核酸分子を含む。いくつかの実施例においては、抗原特異的抗体における重鎖の可変領域と軽鎖の可変領域とを異なる核酸分子がコードしている。他の実施例においては、抗原特異的抗体における重鎖と軽鎖の可変領域を同じ核酸分子がコードしている。
本発明のモノクローナル抗体をコードしているDNAは、単離され、通常の手順を用いて、抗体を分泌するハイブリドーマ細胞から配列が決定されてもよい(例えば、モノクローナル抗体の重鎖および軽鎖をコードしている遺伝子に特異的に結合できるオリゴヌクレオチドプローブを用いる)。一般に、配列を決定するためは、目的とする遺伝子またはcDNAの少なくとも一部を単離する必要がある。通常、そのためには、モノクローナル抗体をコードしているDNA、または、好ましくはmRNA(つまりcDNA)のクローニングをする必要がある。クローニングは、標準的な技術を用いて行われる(例えば、Sambrook et al. (1989) Molecular Cloning: A Laboratory Guide, Vols 1−3, Cold Spring Harbor Pressを参照。本発明ではこれが参照され、組み込まれている)。例えば、ポリA+mRNAの逆転写によりcDNAライブラリを作成してもよく、好ましくは膜関連mRNAであり、ライブラリのスクリーニングにはヒト免疫グロブリンポリペプチドの遺伝子配列に特異的なプローブを用いる。ヌクレオチドとプローブの反応および他のヌクレオチドのハイブリダイゼーション反応は、特定の条件において互いにハイブリダイゼーションするポリヌクレオチドの同定が可能な条件において行われる。
条件の設定例は、以下の通りである:42oC、pH6.8の50%ホルムアミド、5×希釈塩化ナトリウムクエン酸塩「SSC」、20mMリン酸ナトリウム中でストリンジェントなハイブリダイゼーション、および、55oC、1×SSC中で30分洗浄。同等のハイブリダイゼーションの条件の計算や、所望のストリンジェンシーレベルを達成するための他の条件を選択するための計算式は周知である。当技術分野では、Ausubel, et al. (Eds.), Protocols in Molecular Biology, John Wiley & Sons (1994), pp. 6.0.3 to 6.4.10.に記載されているように、温度およびバッファー、または塩濃度を変化させることにより、同等のストリンジェンシーの条件を達成できることが知られている。ハイブリダイゼーション条件の変更では、プローブのグアノシン/シトシン(GC)塩基対の長さと割合に基づいて、経験的に決定または正確に計算することができる。ハイブリダイゼーション条件は、Sambrook, et al., (Eds.), Molecular Cloning: A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Laboratory Press: Cold Spring Harbor, N.Y. (1989), pp. 9.47 to 9.51に記載されているように計算することができる。
本発明のイムノアッセイは、任意の適切な臨床検体に対し使用することができる。好ましい検体には、尿、唾液、血液、血清、および血漿が含まれる。検体は、本発明のイムノアッセイを使用して試験される前に、従来の方法で採取および処理される。
(ヒトBCL−2抗原性決定)
サンドイッチELISAフォーマットで機能するヒトBCL−2タンパク質に対する、モノクローナル抗体のペアを作成することが課題であった。これを達成するために、BCL−2タンパク質に対して特異性を生み出す可能性が高いが、BCL−xと交差反応しない領域に対する抗原としてペプチドを設計した。
サンドイッチELISAフォーマットで機能するヒトBCL−2タンパク質に対する、モノクローナル抗体のペアを作成することが課題であった。これを達成するために、BCL−2タンパク質に対して特異性を生み出す可能性が高いが、BCL−xと交差反応しない領域に対する抗原としてペプチドを設計した。
ハイブリドーマプロジェクトの抗原として開発するペプチドを選択するための最適な選択肢を予測しようとするとともに、タンパク質を分析するために、バイオインフォマティクスツールを使用した。ただし、この分析はコンピュータによる予測であり、プロセスを決定する手がかりとして役に立つが、これらの予測は、個々のプロジェクトまたは全体の目標の成功を保証するものとは見なされ得ない。
(ヒトBCL−2の配列および二次構造予測)
図1は二次構造を図示する。予測アルファヘリックスはピンクの円柱で示され、ベータストランドは黄色の矢印で示され、ターンは青い矢印で示される。構造が不明、またはループの領域は、灰色の曲線で示す。
(BCL−2とBCL−xの相同性)
図2を参照すると、BCL−2のBCL−xに対する相同性は全体で41%である。しかし、2つのタンパク質間ではいくつかの構造ドメインが保存されており、構造的な相同性は、配列の相同性によって予測されるよりも高い可能性がある。注目すべきは、2つのタンパク質の配列が大きく異なる30〜100(BCL−2配列)と205〜241の2つの領域である。これら2つの領域間の領域は、配列レベルと構造レベルの両方でかなり保存されているため、これら2つの非相同配列は、BCL−2をターゲットとし、BCL−xと交差反応しない抗体を得るために最も適切な領域である可能性がある。
(ヒトとマウスにおけるBCL−2の相同性)
モノクローナル抗体はマウスで生成されるため、ヒトとマウスにおけるBCL−2タンパク質の類似性を考慮する必要がある。図3を参照すると、二種間の相同性は全体で90%であるが、35残基から81残基の間において分化のレベルが最も高いことを示す領域がある。AA99を除いて、残りのタンパク質は100%同一である。したがって、抗体を生成するのに最も適した領域はこの領域にある。
(リニアエピトープ予測)
抗原性を持つ可能性があり、そして抗体を作成するために適切なターゲットとなる可能性のある領域を予測するために、潜在的なエピトープの分析を、タンパク質の配列に基づいてリニアエピトープを予測する2つの方法を使用して行った。これは、免疫付与に使用するためのペプチドを特定するのに役立つ。結果を以下の表1に示し、非相同(マウスとヒト間における)な領域内にあるものを黄色でハイライトする。
(ヒトBCL−2の配列および二次構造予測)
図1は二次構造を図示する。予測アルファヘリックスはピンクの円柱で示され、ベータストランドは黄色の矢印で示され、ターンは青い矢印で示される。構造が不明、またはループの領域は、灰色の曲線で示す。
(BCL−2とBCL−xの相同性)
図2を参照すると、BCL−2のBCL−xに対する相同性は全体で41%である。しかし、2つのタンパク質間ではいくつかの構造ドメインが保存されており、構造的な相同性は、配列の相同性によって予測されるよりも高い可能性がある。注目すべきは、2つのタンパク質の配列が大きく異なる30〜100(BCL−2配列)と205〜241の2つの領域である。これら2つの領域間の領域は、配列レベルと構造レベルの両方でかなり保存されているため、これら2つの非相同配列は、BCL−2をターゲットとし、BCL−xと交差反応しない抗体を得るために最も適切な領域である可能性がある。
(ヒトとマウスにおけるBCL−2の相同性)
モノクローナル抗体はマウスで生成されるため、ヒトとマウスにおけるBCL−2タンパク質の類似性を考慮する必要がある。図3を参照すると、二種間の相同性は全体で90%であるが、35残基から81残基の間において分化のレベルが最も高いことを示す領域がある。AA99を除いて、残りのタンパク質は100%同一である。したがって、抗体を生成するのに最も適した領域はこの領域にある。
(リニアエピトープ予測)
抗原性を持つ可能性があり、そして抗体を作成するために適切なターゲットとなる可能性のある領域を予測するために、潜在的なエピトープの分析を、タンパク質の配列に基づいてリニアエピトープを予測する2つの方法を使用して行った。これは、免疫付与に使用するためのペプチドを特定するのに役立つ。結果を以下の表1に示し、非相同(マウスとヒト間における)な領域内にあるものを黄色でハイライトする。
(ハイブリドーマ作成)
(抗原の生成)
C末端10×His BCL−2断片 HuBcl−2 10×His pET303を大腸菌BL21(DE3)株で生成し、得られたタンパク質を固定化金属アフィニティークロマトグラフィー(IMAC(RL/P0003))で精製した。20mMリン酸ナトリウム、500mM塩化ナトリウム、pH7.4、40mMイミダゾール、20%グリセロール、および2mM DTTを結合に使用し、20mMリン酸ナトリウム、500mM塩化ナトリウム、pH7.4、500mMイミダゾール、20%グリセロール、および2mM DTTを溶出に用いた。5.2gmのタンパク質を回収し、20mM Tris、pH7.5、100mM NaCl、10%グリセロール、および5mM DTT、2mM EDTA中で、最終濃度0.7mg/mL、最終容量7.5mLで再構成した。図6を参照すると、Experion Pro260 Automated Electrophoresisで測定したところ、純度は95%を超えていると判定された。分子量は約26KDであった。このプロセスを2回繰り返したところ、99%の純度を得た。図7を参照。
(ハイブリドーマ1)
C57BLマウスを用いて抗体を生成し、ハイブリドーマを作成した。Bcl−2−41 Pep−KLH−BA−1.3−17D07−02D12細胞株のMBSアクセッション番号15−0264RB2をビオチンとコンジュゲートし、モル比を(4’−ヒドロキシアゾベンゼン−2−カルボン酸)(「HABN」)アビジンアッセイで定量したところ、このハイブリドーマからのコンジュゲート抗体あたり3.5分子のビオチンが測定された。抗体は、0.5M塩化ナトリウムを添加した0.1Mクエン酸/リン酸バッファーの、pH=9.0の結合バッファーと、0.15M塩化ナトリウムと0.1Mクエン酸/リン酸の、pH=3.0の溶出バッファーを用いたプロテインAアフィニティークロマトグラフィーにより精製された。抗体は、pH4.7〜3.3の範囲での溶出において、直線勾配に沿って溶出した。図8を参照のこと。28.3mgの抗体が得られた。
(抗原の生成)
C末端10×His BCL−2断片 HuBcl−2 10×His pET303を大腸菌BL21(DE3)株で生成し、得られたタンパク質を固定化金属アフィニティークロマトグラフィー(IMAC(RL/P0003))で精製した。20mMリン酸ナトリウム、500mM塩化ナトリウム、pH7.4、40mMイミダゾール、20%グリセロール、および2mM DTTを結合に使用し、20mMリン酸ナトリウム、500mM塩化ナトリウム、pH7.4、500mMイミダゾール、20%グリセロール、および2mM DTTを溶出に用いた。5.2gmのタンパク質を回収し、20mM Tris、pH7.5、100mM NaCl、10%グリセロール、および5mM DTT、2mM EDTA中で、最終濃度0.7mg/mL、最終容量7.5mLで再構成した。図6を参照すると、Experion Pro260 Automated Electrophoresisで測定したところ、純度は95%を超えていると判定された。分子量は約26KDであった。このプロセスを2回繰り返したところ、99%の純度を得た。図7を参照。
(ハイブリドーマ1)
C57BLマウスを用いて抗体を生成し、ハイブリドーマを作成した。Bcl−2−41 Pep−KLH−BA−1.3−17D07−02D12細胞株のMBSアクセッション番号15−0264RB2をビオチンとコンジュゲートし、モル比を(4’−ヒドロキシアゾベンゼン−2−カルボン酸)(「HABN」)アビジンアッセイで定量したところ、このハイブリドーマからのコンジュゲート抗体あたり3.5分子のビオチンが測定された。抗体は、0.5M塩化ナトリウムを添加した0.1Mクエン酸/リン酸バッファーの、pH=9.0の結合バッファーと、0.15M塩化ナトリウムと0.1Mクエン酸/リン酸の、pH=3.0の溶出バッファーを用いたプロテインAアフィニティークロマトグラフィーにより精製された。抗体は、pH4.7〜3.3の範囲での溶出において、直線勾配に沿って溶出した。図8を参照のこと。28.3mgの抗体が得られた。
図9に示すように、サイズ排除クロマトグラフィーを用いて、純度は100%であることが判定された。100vで1時間、250vで1時間、500vで30分の条件でウェルあたり20μlを使用したところ、図10に示すように、等電点は約7.8であることが判定された。
(ハイブリドーマ2)
C57BLマウスを用いて抗体を生成し、ハイブリドーマを作成した。Bcl−2−41 Pep−KLH−BA−1.3−10A12−02F02細胞株のMBSアクセッション番号15−0264RB1をビオチンとコンジュゲートし、HABNアビジンアッセイでモル比を定量したところ、このハイブリドーマからコンジュゲート抗体あたり6.2分子のビオチンが測定された。抗体は、0.5M塩化ナトリウムを添加した0.1Mクエン酸/リン酸バッファーの、pH=9.0の結合バッファーと、0.15M塩化ナトリウムと0.1Mクエン酸/リン酸の、pH=3.0の溶出バッファーを用いたプロテインAアフィニティークロマトグラフィーにより精製された。抗体は、pH6.2〜3.9の範囲での溶出において、直線勾配に沿って溶出した。図11を参照のこと。33.0mgの抗体が回収された。
(ハイブリドーマ2)
C57BLマウスを用いて抗体を生成し、ハイブリドーマを作成した。Bcl−2−41 Pep−KLH−BA−1.3−10A12−02F02細胞株のMBSアクセッション番号15−0264RB1をビオチンとコンジュゲートし、HABNアビジンアッセイでモル比を定量したところ、このハイブリドーマからコンジュゲート抗体あたり6.2分子のビオチンが測定された。抗体は、0.5M塩化ナトリウムを添加した0.1Mクエン酸/リン酸バッファーの、pH=9.0の結合バッファーと、0.15M塩化ナトリウムと0.1Mクエン酸/リン酸の、pH=3.0の溶出バッファーを用いたプロテインAアフィニティークロマトグラフィーにより精製された。抗体は、pH6.2〜3.9の範囲での溶出において、直線勾配に沿って溶出した。図11を参照のこと。33.0mgの抗体が回収された。
図12に示すように、サイズ排除クロマトグラフィーを用いて、純度は100%であることが判定された。100vで1時間、250vで1時間、500vで30分の条件でウェルあたり20μlを使用したところ、図13に示すように、等電点は約6.7であることが判定された。
(ハイブリドーマ3)
C57BLマウスを用いて抗体を生成し、ハイブリドーマを作成した。Bcl−2−61 Pep−KLH−BA−1.1−18E10−02G02細胞株のMBSアクセッション番号15−0271RB1をビオチンとコンジュゲートし、HABNアビジンアッセイでモル比を定量したところ、このハイブリドーマからコンジュゲート抗体あたり6.2分子のビオチンが測定された。抗体は、0.5M塩化ナトリウムを添加した0.1Mクエン酸/リン酸バッファーの、pH=9.0の結合バッファーと、0.15M塩化ナトリウムと0.1Mクエン酸/リン酸の、pH=3.0の溶出バッファーを用いたプロテインAアフィニティークロマトグラフィーにより精製された。抗体は、pH6.7〜4.6の範囲での溶出において、直線勾配に沿って溶出した。図14を参照のこと。33.0mgの抗体が回収された。
(ハイブリドーマ3)
C57BLマウスを用いて抗体を生成し、ハイブリドーマを作成した。Bcl−2−61 Pep−KLH−BA−1.1−18E10−02G02細胞株のMBSアクセッション番号15−0271RB1をビオチンとコンジュゲートし、HABNアビジンアッセイでモル比を定量したところ、このハイブリドーマからコンジュゲート抗体あたり6.2分子のビオチンが測定された。抗体は、0.5M塩化ナトリウムを添加した0.1Mクエン酸/リン酸バッファーの、pH=9.0の結合バッファーと、0.15M塩化ナトリウムと0.1Mクエン酸/リン酸の、pH=3.0の溶出バッファーを用いたプロテインAアフィニティークロマトグラフィーにより精製された。抗体は、pH6.7〜4.6の範囲での溶出において、直線勾配に沿って溶出した。図14を参照のこと。33.0mgの抗体が回収された。
図15に示すように、サイズ排除クロマトグラフィーを用いて、純度は100%であることが判定された。100vで1時間、250vで1時間、500vで30分の条件でウェルあたり20μlを使用したところ、図16に示すように、等電点は約6.7であることが判定された。
(ハイブリドーマ4)
C57BLマウスを用いて抗体を生成し、ハイブリドーマを作成した。Bcl−2−61 Pep−KLH−BA−1.1−02C10−02D02−02B07細胞株のMBSアクセッション番号15−0271RB2をビオチンとコンジュゲートし、HABNアビジンアッセイでモル比を定量したところ、このハイブリドーマからコンジュゲート抗体あたり10.5分子のビオチンが測定された。抗体は、0.5M塩化ナトリウムを添加した0.1Mクエン酸/リン酸バッファーの、pH=9.0の結合バッファーと、0.15M塩化ナトリウムと0.1Mクエン酸/リン酸の、pH=3.0の溶出バッファーを用いたプロテインAアフィニティークロマトグラフィーにより精製された。抗体は、pH6.4〜3.9の範囲での溶出において、直線勾配に沿って溶出した。図17を参照のこと。21.8mgの抗体が回収された。
(ハイブリドーマ4)
C57BLマウスを用いて抗体を生成し、ハイブリドーマを作成した。Bcl−2−61 Pep−KLH−BA−1.1−02C10−02D02−02B07細胞株のMBSアクセッション番号15−0271RB2をビオチンとコンジュゲートし、HABNアビジンアッセイでモル比を定量したところ、このハイブリドーマからコンジュゲート抗体あたり10.5分子のビオチンが測定された。抗体は、0.5M塩化ナトリウムを添加した0.1Mクエン酸/リン酸バッファーの、pH=9.0の結合バッファーと、0.15M塩化ナトリウムと0.1Mクエン酸/リン酸の、pH=3.0の溶出バッファーを用いたプロテインAアフィニティークロマトグラフィーにより精製された。抗体は、pH6.4〜3.9の範囲での溶出において、直線勾配に沿って溶出した。図17を参照のこと。21.8mgの抗体が回収された。
図18に示すように、サイズ排除クロマトグラフィーを用いて、純度は100%であることが判定された。100vで1時間、250vで1時間、500vで30分の条件でウェルあたり20μlを使用したところ、図19に示すように、等電点は約6.5であることが判定された。
(ハイブリドーマ5)
C57BLマウスを用いて抗体を生成し、ハイブリドーマを作成した。Bcl−2−61 Pep−KLH−BA−1.1−14A09−02C08−02F06細胞株のMBSアクセッション番号15−0271RB3をビオチンとコンジュゲートし、HABNアビジンアッセイでモル比を定量したところ、このハイブリドーマからコンジュゲート抗体あたり7.0分子のビオチンが測定された。抗体は、0.5M塩化ナトリウムを添加した0.1Mクエン酸/リン酸バッファーの、pH=9.0の結合バッファーと、0.15M塩化ナトリウムと0.1Mクエン酸/リン酸の、pH=3.0の溶出バッファーを用いたプロテインAアフィニティークロマトグラフィーにより精製された。抗体は、pH4.7〜3.3の範囲での溶出において、直線勾配に沿って溶出した。図20を参照のこと。23.5mgの抗体が回収された。
(ハイブリドーマ5)
C57BLマウスを用いて抗体を生成し、ハイブリドーマを作成した。Bcl−2−61 Pep−KLH−BA−1.1−14A09−02C08−02F06細胞株のMBSアクセッション番号15−0271RB3をビオチンとコンジュゲートし、HABNアビジンアッセイでモル比を定量したところ、このハイブリドーマからコンジュゲート抗体あたり7.0分子のビオチンが測定された。抗体は、0.5M塩化ナトリウムを添加した0.1Mクエン酸/リン酸バッファーの、pH=9.0の結合バッファーと、0.15M塩化ナトリウムと0.1Mクエン酸/リン酸の、pH=3.0の溶出バッファーを用いたプロテインAアフィニティークロマトグラフィーにより精製された。抗体は、pH4.7〜3.3の範囲での溶出において、直線勾配に沿って溶出した。図20を参照のこと。23.5mgの抗体が回収された。
図21に示すように、サイズ排除クロマトグラフィーを用いて、純度は100%であることが判定された。100vで1時間、250vで1時間、500vで30分の条件でウェルあたり20μlを使用したところ、図22に示すように、等電点は約6.7であることが判定された。
(ELISA)
臨床的に関連する1〜20ng/mLの感度範囲でサンドイッチELISAフォーマットを使用して、ヒト尿サンプルマトリックス中のBcl−2を特異的に検出可能なモノクローナル抗体ペアを同定するための研究を行った。
(市販試薬を用いたサンドイッチELISAの事前作業)
最初のアッセイに使用した市販のBcl−2試薬を表2に示す。
臨床的に関連する1〜20ng/mLの感度範囲でサンドイッチELISAフォーマットを使用して、ヒト尿サンプルマトリックス中のBcl−2を特異的に検出可能なモノクローナル抗体ペアを同定するための研究を行った。
(市販試薬を用いたサンドイッチELISAの事前作業)
最初のアッセイに使用した市販のBcl−2試薬を表2に示す。
R&D Systems社製と自社製タンパク質である上記rBcl−2タンパク質を用いて、Bender社のPlatinum Bcl−2キットの検量線性能を再現するサンドイッチELISAを行った。mAb Bcl−2/100およびmAb 4D7の遊離型およびビオチン標識型を、サンドイッチELISAにおいてR&D Systems社のタンパク質と交差させた。
最も感度の高い結果は、Bcl−2/100キャプチャ抗体と4D7ビオチンのコンジュゲートで得られた。ただし、感度は、この抗体ペアリングで観察された高いネガティブサンプルの光学密度(OD)によって制限されている。
R&D Systems社製タンパク質と自社製タンパク質とを並べて比較したころ、機能的に同等であることが示された。タンパク質の、関連する濃度のOD値は、Bender社のPlatinum ELISAの添付文書に記載されている平均ODと直接比較可能であった。
しかしながら、アッセイフォーマットの最適化過程において、タンパク質キャリブレータでの再現性が日を追うごとに失われていることがわかった。保管はマイナス80°Cでされており、凍結―解凍サイクルとともに活性が低下していると見られた。
これにより、複数のストレージバッファーとアッセイバッファーとを用いて究明を行った。シグナルを最大化しつつバックグラウンドを最小化するために、ブロッキング、サンプル希釈液、およびコンジュゲート希釈液のPBS−BSAシステムを選択した。解凍時にタンパク質ストックを時間をかけて再可溶化することは、整合性に関する問題の一部分であると理論付けた。また、問題はタンパク質の免疫の安定性にあることが考えられ、これは異なる抗体ペアにより軽減される可能性がある。
これらの試薬を使用した最終アッセイには、SKOV−3およびHEK293のライセートが含まれていた。それぞれサンプル希釈液で1:5に希釈して実行した。SKOV−3サンプルのODはブランクを差し引いて0.1であり、ネガティブHEK293ライセートによって0.09混濁していた。10ng/mLのタンパク質サンプルは0.67で実行され、これはPlatinum ELISAキットと一致している。Bcl−2を発現しているライセートはOD値0.24で実行したが、たった1回のアッセイで製品のバイアルを全て使用した。
正常な被験者では2ng/mL未満、癌患者では平均4ng/mL未満の濃度で尿中のBcl−2を測定することを目標としており(非特許文献1)、より感度の高いELISAが必要である。尿サンプルマトリックスはイムノアッセイに干渉することが知られているが(非特許文献2、3)、サンプルを希釈することによりしばしば改善される。アッセイの感度が高いほど、ターゲットの感度範囲を維持しつつ希釈係数を高くすることができる
この目標を念頭に置いて、生成された抗Bcl−2ハイブリドーマ産物は、市販の抗体とのペアリングと平行してrBcl−2のサンドイッチを検出するためにスクリーニングされる。
(ハイブリドーマ融合産物のマッチドペアアッセイによる特性評価)
(材料)
ハイブリドーマプロジェクトのBCL2−41Pep−KLH−1.3から、19の精製(MultiPure)融合産物が生成され、それぞれのサンプルはビオチンにコンジュゲートされた。19のうち4つは、0.2mg未満の抗体を産生し、他の試験から除外された。
この目標を念頭に置いて、生成された抗Bcl−2ハイブリドーマ産物は、市販の抗体とのペアリングと平行してrBcl−2のサンドイッチを検出するためにスクリーニングされる。
(ハイブリドーマ融合産物のマッチドペアアッセイによる特性評価)
(材料)
ハイブリドーマプロジェクトのBCL2−41Pep−KLH−1.3から、19の精製(MultiPure)融合産物が生成され、それぞれのサンプルはビオチンにコンジュゲートされた。19のうち4つは、0.2mg未満の抗体を産生し、他の試験から除外された。
ハイブリドーマプロジェクトのBCL2−61Pep−KLH−BA−1.1から、20の精製(MultiPure)融合産物が生成され、それぞれのサンプルはビオチンにコンジュゲートされた。20のうち3つは、0.2mg未満の抗体を産生し、他の試験から除外された。
市販のmAbBcl−2/100キャプチャ抗体と市販のmAb4D7−ビオチンのコンジュゲート
rBcl−2タンパク質−MBS ロット番号161071BP.1P
マッチしたペアのスクリーニングは、15Pep−41キャプチャ×17 Pep−61−ビオチンコンジュゲート、および17Pep−61キャプチャ×15Pep−41ビオチンコンジュゲートの2方向で実施された。すべてのコーティングは2ug/mLで、すべてのビオチンは1ug/mLとした。サンプル:ネガティブ(サンプル希釈液)およびサンプル希釈液中の25ng/mLのrBcl−2。比較のために、市販のmAbとのペアリングをプレート全体で繰り返した。
rBcl−2タンパク質−MBS ロット番号161071BP.1P
マッチしたペアのスクリーニングは、15Pep−41キャプチャ×17 Pep−61−ビオチンコンジュゲート、および17Pep−61キャプチャ×15Pep−41ビオチンコンジュゲートの2方向で実施された。すべてのコーティングは2ug/mLで、すべてのビオチンは1ug/mLとした。サンプル:ネガティブ(サンプル希釈液)およびサンプル希釈液中の25ng/mLのrBcl−2。比較のために、市販のmAbとのペアリングをプレート全体で繰り返した。
表3および表4を参照すると、最初のヒートマップは、トレーサー抗体として14A09および18E10を使用した時のキャプチャとしての10A12の明らかな優位性を示した。表5は簡約したヒートマップである
なお、関連するペアリングのネガティブサンプルのODはすべて0.08以下である。
図23のように、後続のELISAにおいて、16の候補キャプチャ抗体のそれぞれが4つの異なるビオチンコンジュゲートとペアで試験された。サンプルは0〜20ng/mLの範囲のrBcl−2であり、2ug/mLのrBcl−XLを含んでいた。2ug/mLのrBcl−XLサンプルに対して交差反応性を示したペアは無かった。キャプチャおよびコンジュゲートの抗体の濃度は、最初のスクリーニングから変更されていない。以下のデータは、結果としてのサンプルの検量線を示す。
表6は、融合がポジティブな全ての特性をまとめたものである。
網掛け部は、IEFプロファイルにより考え得る姉妹クローンを示す。
良好な感度を示したペアリングは、コーティング条件とコンジュゲート濃度に対して半最適化された。Bcl−2 Platinum ELISAキットと同様のアッセイフォーマットが用いられた。
これらの抗体ペアは、rBcl−2タンパク質をあらゆる希釈の正常なヒト尿(Lee Biosolutions社、ロット番号991−03−P)で強化することによるマトリックス効果について試験された。なお、この尿サンプルは、どのペアリングでも検出可能なレベルのBcl−2を示さなかった。
以下の表7は、これらのペアリングの相対感度(rBcl−2キャリブレーターの吸光度値)と、強化したrBcl−2(4または5ng/mL)の回復を示す。
ペプチド41抗体は太字、ペプチド61抗体は通常フォントで示す。
10A12/18E10と10A12/14A09の上位2つのペアは、感度が際立っていた。ペプチド41ハイブリドーマプロジェクトにおけるキャプチャを用いた尿中の強化サンプルの回復率が高い傾向がみられた。ただし、感度の低いペアリングでの回復率は、非常に低い吸光度値で実行される4〜5ng/mLのサンプルの影響を受けやすい。
(シーケンシング)
上記の例で作成された抗体の配列が決定された。クローン10A12および14A09のおよそ2×106細胞を含む2つのクライオチューブは、シーケンシングのためにLake Pharma社に送られた。Lake Pharma社は、各サンプルからRNAを単離し、RACE PCRとそれに続く適切なベクターへのライゲーションによって重鎖可変領域(VH)と軽鎖可変領域(VL)のクローンを作成した。各クローンの複数の分離株における、各VHおよびVLについて配列が決定された。
上記の例で作成された抗体の配列が決定された。クローン10A12および14A09のおよそ2×106細胞を含む2つのクライオチューブは、シーケンシングのためにLake Pharma社に送られた。Lake Pharma社は、各サンプルからRNAを単離し、RACE PCRとそれに続く適切なベクターへのライゲーションによって重鎖可変領域(VH)と軽鎖可変領域(VL)のクローンを作成した。各クローンの複数の分離株における、各VHおよびVLについて配列が決定された。
Lake Pharma社により各クローンについて得られたヌクレオチド配列をIgBlastに入力して、各クローンについてVh、Dh、およびJh重鎖(HC)の遺伝子利用とV1およびJ1軽鎖(LC)の遺伝子利用とを決定するとともに、相補性決定領域(「CDR」)およびフレームワーク領域(「FR」)領域を決定した。
(クローン10A12)
図24を参照すると、重鎖のタンパク質配列はQVQLQQSGPQLVRPGASVKISCKASGYSFTSYWMHWVKQRPGQGLEWIGMIDPSDSETRLNQKFKDKATLTVDKSSSTAYMQLSRPTFEDSAVYYCERGDYYYGSSYFAYWGQGTLVTVSA(配列番号14)である。
(クローン10A12)
図24を参照すると、重鎖のタンパク質配列はQVQLQQSGPQLVRPGASVKISCKASGYSFTSYWMHWVKQRPGQGLEWIGMIDPSDSETRLNQKFKDKATLTVDKSSSTAYMQLSRPTFEDSAVYYCERGDYYYGSSYFAYWGQGTLVTVSA(配列番号14)である。
CDR1はGYSFTSYW(配列番号15で、CDR2はIDPSDSET(配列番号16)で、CDR3はERGDYYYGSSYFAY(配列番号17)である。
アミノ酸配列は配列番号18のDNA配列にコードされている:CAGGTGCAACTGCAGCAGTCTGGGCCTCAGCTGGTTAGGCCTGGGGCTTCAGTGAAGATATCCTGCAAGGCTTCTGGTTATTCATTCACCAGCTACTGGATGCACTGGGTGAAGCAGAGGCCTGGACAAGGTCTTGAGTGGATTGGCATGATTGATCCTTCCGATAGTGAAACTAGGTTAAATCAGAAGTTCAAGGACAAGGCCACATTGACTGTAGACAAATCCTCCAGCACAGCCTACATGCAACTCAGCAGACCGACATTTGAGGACTCTGCGGTCTATTACTGTGAAAGAGGGGATTATTACTACGGTAGTAGCTACTTTGCTTATTGGGGCCAGGGGACTCTGGTCACTGTCTCTGCA(配列番号18)。
図25を参照すると、軽鎖のタンパク質配列はQAVVTQESALTTSPGETITLTCRSSTGAVTTSNYATWVQEKPDHLFTGLMGGTTYRAPGVPARFSGSLIGDKAALTITGAQTEDEAMYFCALWFSNHFWVFGGGTKLTVL(配列番号19)である。
CDR1はTGAVTTSNY(配列番号20)で、CDR2はGTT(配列番号21)で、CDR3はALWFSNHFWV(配列番号22)である。
アミノ酸配列は配列番号23のDNA配列にコードされている:CAGGCTGTTGTGACTCAGGAATCTGCACTCACCACATCACCTGGTGAAACAATCACACTCACTTGTCGCTCAAGTACTGGGGCTGTTACAACTAGTAACTATGCCACCTGGGTCCAAGAAAAACCAGATCATTTATTCACTGGTCTGATGGGTGGTACCACCTACCGAGCTCCAGGTGTTCCTGCCAGATTCTCAGGCTCCCTGATTGGAGACAAGGCTGCCCTCACCATCACAGGGGCACAGACTGAGGATGAGGCAATGTATTTCTGTGCTCTTTGGTTCAGCAACCATTTCTGGGTGTTCGGTGGAGGAACCAAACTGACTGTCCTAG(配列番号23)
上記重鎖アミノ酸配列と高い相同性を有する配列を、上記軽鎖アミノ酸配列と高い相同性を有する配列と組み合わせることにより、BCL−2に対し高い特異性を有する抗体を選択することができる。相同性は、一般に、80%以上の相同性、好ましくは90%以上の相同性、より好ましくは95%、96%、97%、または98%以上の相同性、最も好ましくは99%以上の相同性である。さらに、重鎖または軽鎖アミノ酸配列中の1個から数個のアミノ酸残基の置換、欠失、または付加を含むアミノ酸配列を組み合わせることにより、上記の抗体のそれぞれと同等の細胞毒性活性を有する抗体を選択することも可能である。置換、欠失、または付加されるアミノ酸残基の数は、一般に10個以下、好ましくは5〜6個以下、より好ましくは2〜3個以下、最も好ましくは1である。
(クローン14A09)
図26を参照すると、重鎖のタンパク質配列はEVQLQQSGPELVNPGASVKMSCKASGYTFTDYYLDWVKQSHGESFEWIGRANPYNGVTNSNQKFKGKATLTVDMSSSTAFMELNSLTFEDSAVYYCARSSFDVWGAGTTVTVSS(配列番号24)である。
上記重鎖アミノ酸配列と高い相同性を有する配列を、上記軽鎖アミノ酸配列と高い相同性を有する配列と組み合わせることにより、BCL−2に対し高い特異性を有する抗体を選択することができる。相同性は、一般に、80%以上の相同性、好ましくは90%以上の相同性、より好ましくは95%、96%、97%、または98%以上の相同性、最も好ましくは99%以上の相同性である。さらに、重鎖または軽鎖アミノ酸配列中の1個から数個のアミノ酸残基の置換、欠失、または付加を含むアミノ酸配列を組み合わせることにより、上記の抗体のそれぞれと同等の細胞毒性活性を有する抗体を選択することも可能である。置換、欠失、または付加されるアミノ酸残基の数は、一般に10個以下、好ましくは5〜6個以下、より好ましくは2〜3個以下、最も好ましくは1である。
(クローン14A09)
図26を参照すると、重鎖のタンパク質配列はEVQLQQSGPELVNPGASVKMSCKASGYTFTDYYLDWVKQSHGESFEWIGRANPYNGVTNSNQKFKGKATLTVDMSSSTAFMELNSLTFEDSAVYYCARSSFDVWGAGTTVTVSS(配列番号24)である。
CDR1はGYTFTDYY(配列番号25)で、CDR2はANPYNGVT(配列番号26)で、CDR3はARSSFDV(配列番号27)である。
アミノ酸配列は配列番号28のDNA配列にコードされている:GAGGTCCAGCTGCAACAGTCTGGACCTGAGCTGGTGAACCCTGGGGCTTCAGTGAAGATGTCCTGTAAGGCTTCTGGATACACATTCACTGACTACTACCTGGACTGGGTGAAGCAGAGCCATGGAGAAAGCTTTGAGTGGATTGGACGTGCCAATCCTTACAATGGTGTTACTAACTCCAACCAGAAGTTCAAGGGCAAGGCCACATTGACTGTTGACATGTCCTCCAGCACAGCCTTCATGGAGCTCAACAGCCTGACATTTGAGGACTCTGCGGTCTATTATTGTGCAAGATCAAGCTTCGATGTCTGGGGCGCAGGGACCACGGTCACCGTCTCCTCA(配列番号28)。
図27を参照すると、軽鎖のタンパク質配列はDIVITQDELSHPVTSGESVSISCRSSKSLLYKDGKTYLNWFLQRPGQSPQLLIYLVSTRASGVSDRFSGSGSGTDFTLEISRVKAEDVGVYYCQQPVEYPFTFGSGTKLEIK(配列番号29)である。
CDR1はKSLLYKDGKTY(配列番号30)で、CDR2はLVS(配列番号31)で、CDR3はQQPVEYPFT(配列番号32)である。
アミノ酸配列は配列番号33のDNAにコードされている:GATATTGTGATAACCCAGGATGAACTCTCCCATCCTGTCACTTCTGGAGAATCAGTTTCCATCTCCTGCAGGTCTAGTAAGAGTCTCCTATATAAGGATGGGAAGACATACTTGAATTGGTTTCTGCAGAGACCAGGACAATCTCCTCAGCTCCTGATCTATTTGGTGTCCACCCGTGCATCAGGAGTCTCAGACCGGTTTAGTGGCAGTGGGTCAGGAACAGATTTCACCCTGGAAATCAGTAGAGTGAAGGCTGAGGATGTGGGTGTGTATTACTGTCAACAACCTGTAGAGTATCCATTCACGTTCGGCTCGGGGACAAAGTTGGAAATAAAA(配列番号33)。
上記重鎖アミノ酸配列と高い相同性を有する配列を、上記軽鎖アミノ酸配列と高い相同性を有する配列と組み合わせることにより、BCL−2に対し高い特異性を有する抗体を選択することができる。相同性は、一般に、80%以上の相同性、好ましくは90%以上の相同性、より好ましくは95%、96%、97%、または98%以上の相同性、最も好ましくは99%以上の相同性である。さらに、重鎖または軽鎖アミノ酸配列中の1個から数個のアミノ酸残基の置換、欠失、または付加を含むアミノ酸配列を組み合わせることにより、上記の抗体のそれぞれと同等の細胞毒性活性を有する抗体を選択することも可能である。置換、欠失、または付加されるアミノ酸残基の数は、一般に10個以下、好ましくは5〜6個以下、より好ましくは2〜3個以下、最も好ましくは1である。
(ラテラルフローアッセイ)
実施例2に記載の抗体は、ラテラルフローアッセイでの使用について試験された。
実施例2に記載の抗体は、ラテラルフローアッセイでの使用について試験された。
キャプチャについては、適度なフローのニトロセルロース膜を用いた4mm幅のストリップ(5つクローンのそれぞれについてネガティブサンプルおよび100ng/mLのポジティブサンプルを分析できるようにクローンあたり10本のストリップ)に、基本的なストリッピングバッファー中の5つのクローンのそれぞれを0.5mg/mLでスポットし、またコントロールスポット(rPA)をした。サンプルパッドとニトロセルロースは未処理であった。
ディテクタについては、標準のコンジュゲーションプロトコルを用いて5つのクローンのそれぞれを40nmの金にコンジュゲートした。標準のコンジュゲーションプロトコルでは、pHは中程度、金への抗体のロードは中程度の強さ、金ブロッカーは標準的なものであり、金コンジュゲートと、糖、バッファー、タンパク質および界面活性剤を含む基本的なコンジュゲート希釈液(conjugate diluent)とを1:1となるよう混合した。金+CDの混合物を各試験ストリップにスポット、乾燥し、上記ストリップセット毎に、5つのコンジュゲートのそれぞれ+CDの混合物を一度に2本ずつとした(5つのコンジュゲート×それぞれ2本のストリップ=5つのクローンセットのそれぞれで10本のストリップ=50本のストリップ)。
簡単な「合成」ランニングバッファーを使用し、ポジティブサンプルについて100ng/mLのBCL−2でスパイクした。
A=10A12
B=14A09
C=18E10
D=02C10
E=17D07
ネガティブシグナルとポジティブシグナルの間で、偽陽性が最小である、最良のシグナルノイズ(s/n)を探した。偽陽性はゼロである必要はない。
A=10A12
B=14A09
C=18E10
D=02C10
E=17D07
ネガティブシグナルとポジティブシグナルの間で、偽陽性が最小である、最良のシグナルノイズ(s/n)を探した。偽陽性はゼロである必要はない。
図28は、セット「A」(A=キャプチャ)を示す。結果は20分で記録され、最良の結果を図28に四角で囲んで示す。セットAではBが最良のディテクタであった。CとDは問題無いように見えたが、C/D/Eのコンジュゲートが溶液からクラッシュしたため、Aキャプチャとの実行可能なペアとしてBコンジュゲートディテクタのみが残った)
図29のセットBを参照すると、セットBには最良のディテクタは無かった。図30のセットCを参照すると、セットCの最良のディテクタはA(囲み部)であった。図31および32を参照すると、セットDおよびEはディテクタについてAより悪かった。これは、C、D、Eの金コンジュゲートがすべて時間の経過とともに溶液からクラッシュしたためかもしれず、このアッセイの難しさが示された。また、Eはパッドからうまくリリースされなかった。セットDからの最良のディテクタはAであった。セットEからは最良のディテクタは得られなかった。Eディテクタではシグナル全体が最も強かったが、Eはターゲットとターゲットのないサンプルとで特異性を示さなかったため、Eは良いキャプチャではなかった。
図29のセットBを参照すると、セットBには最良のディテクタは無かった。図30のセットCを参照すると、セットCの最良のディテクタはA(囲み部)であった。図31および32を参照すると、セットDおよびEはディテクタについてAより悪かった。これは、C、D、Eの金コンジュゲートがすべて時間の経過とともに溶液からクラッシュしたためかもしれず、このアッセイの難しさが示された。また、Eはパッドからうまくリリースされなかった。セットDからの最良のディテクタはAであった。セットEからは最良のディテクタは得られなかった。Eディテクタではシグナル全体が最も強かったが、Eはターゲットとターゲットのないサンプルとで特異性を示さなかったため、Eは良いキャプチャではなかった。
図33〜35を参照して、上記の3つの「最良の」ペアリングのそれぞれについて、0.5mg/mLのA/C/Dの最良のキャプチャ抗体を、標準ストライピングバッファーとヤギ抗マウスコントロールラインとを用いて、3つのキャプチャ抗体のそれぞれについてストリッピングした。
最良のペア:
AキャプチャとBディテクタ(図33)
CキャプチャとAディテクタ(図34)
DキャプチャとAディテクタ(図35):最良
各画像について、3セットを実行した。各セット内で、0、+1、+10、+100ng/mLのBCL−2の4ストリップを実行した。3セットのそれぞれは、ローディングとpHの比較の異なるコンジュゲート条件であった。
最良のペア:
AキャプチャとBディテクタ(図33)
CキャプチャとAディテクタ(図34)
DキャプチャとAディテクタ(図35):最良
各画像について、3セットを実行した。各セット内で、0、+1、+10、+100ng/mLのBCL−2の4ストリップを実行した。3セットのそれぞれは、ローディングとpHの比較の異なるコンジュゲート条件であった。
コンジュゲートと、特にコンジュゲート希釈液をさらに4ラウンドの最適化した後、「ディップストリップ」(直立)ラテラルフローアッセイフォーマットで最適な条件を選択し(図36を参照、そしてそれをカセット形式(図37)にて試験したところ、カセット用に設計されたリーダーを使用してデジタル読み取り値も取得することができた。図37では、最良の条件を上位から選択し、CD/CGの比率を実行した。ディップストリップとカセットとの比較には、さらなる最適化が必要である。
最良のペアは(1)02C10キャプチャ(「D」)と10A12ディテクタ(「A」)であり、(2)18E10キャプチャ(「C」)と10A12ディテクタ(「A」)のセット#2よりわずかに優れており、(3)10A12キャプチャ(「A」)と14A09ディテクタ(「B」)のセット#3よりも明らかに優れている。
(EIAによるクローンの再試験)
BCL−2クローンについて、EIAテストの追加試験を行った。ウェルキャプチャプレートをウェルあたり200ngで、1×PBS中で1時間コーティングし、1%BSAでブロッキングし、4×(tweenを含むリン酸緩衝生理食塩水)ですすぎ、Stabilguard(登録商標)イムノアッセイスタビライザーで安定化した。
BCL−2クローンについて、EIAテストの追加試験を行った。ウェルキャプチャプレートをウェルあたり200ngで、1×PBS中で1時間コーティングし、1%BSAでブロッキングし、4×(tweenを含むリン酸緩衝生理食塩水)ですすぎ、Stabilguard(登録商標)イムノアッセイスタビライザーで安定化した。
2ng/mLのrBCL−2を使用した場合と使用しない場合とで、1:1KのSA−HRP(セイヨウワサビペルオキシダーゼ酵素とコンジュゲートしたストレプトアビジン)で1:1K希釈した各ビオチン化モノクローナルを試験し、室温で30分間振盪インキュベートし、そして4×PBSTで洗浄した。プレートを3,3’,5,5’ 3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジン−テトラメチルベンジジン(「TMB」)基質とともに7分間インキュベートし、適切な停止液を用いて停止し、405nmで読み取った。結果を表8に示す。
(+)=2ng/mL;30分のインキュベーション、1:1K ディテクタ+1:1K SA−HRP;4×PBST洗浄、Xtreme TMBで7分、停止;405nmで読み取り(ウェルあたり200ngのキャプチャ抗体を1×PBS中で1時間、stabilcoatとともにGreinerプレート上でBSAブロッキング)
シグナルとノイズの比を以下の表9に示す。
シグナルとノイズの比を以下の表9に示す。
最良のペアを太字で示す。LFSに最適なペアはA12ディテクタと、E10またはC10キャプチャである。2番目のセットはA09ディテクタとA12キャプチャである。
EIAに最適なペアはA12ディテクタと、E10またはC10キャプチャである。2番目のセットはA09ディテクタとA12キャプチャである。
Claims (63)
- ヒトBcl−2タンパク質に結合する単離抗体であって、前記抗体は、配列番号2、配列番号3、または配列番号11から生成されるハイブリドーマ細胞株により産生されることを特徴とする単離抗体。
- ヒトBcl−2タンパク質に結合する単離抗体であって、重鎖は配列番号14または配列番号24から選択され、軽鎖は配列番号19または配列番号29から選択されることを特徴とする単離抗体。
- 前記重鎖は配列番号14であり、前記軽鎖は配列番号19であることを特徴とする請求項2に記載の抗体。
- 請求項3に記載の抗体と少なくとも95%の相同性を有することを特徴とする抗体。
- CDR1は配列番号15であり、CDR2は配列番号16であり、CDR3は配列番号17であることを特徴とする請求項3に記載の抗体の重鎖。
- CDR1は配列番号20であり、CDR2は配列番号21であり、CDR3は配列番号22であることを特徴とする請求項3に記載の抗体の軽鎖。
- 前記重鎖は配列番号24であり、前記軽鎖は配列番号29であることを特徴とする請求項2に記載の抗体。
- 請求項7に記載の抗体と少なくとも95%の相同性を有することを特徴とする抗体。
- CDR1は配列番号25であり、CDR2は配列番号26であり、CDR3は配列番号27であることを特徴とする請求項3に記載の抗体の重鎖。
- CDR1は配列番号20であり、CDR2は配列番号21であり、CDR3は配列番号22であることを特徴とする請求項3に記載の抗体の軽鎖。
- Bcl−2ポリペプチドの天然配列に結合することを特徴とする請求項1に記載の抗体の抗原結合フラグメント。
- BCL−2タンパク質に結合する、請求項2に記載の抗体の抗原結合フラグメントであって、前記抗体またはその抗原結合フラグメントが、新生細胞またはその抗原に結合することを特徴とする抗原結合フラグメント。
- 患者のサンプルと請求項1に記載のモノクローナル抗体とを反応させるステップと、前記サンプル中のBCL−2タンパク質レベルを検出するステップとを有し、被験者から採取される前記サンプルは、尿サンプル、唾液サンプル、血液サンプル、血清サンプル、血漿サンプルからなる群から選択される少なくとも1つのサンプルであることを特徴とするBCL−2を検出する方法。
- 前記モノクローナル抗体は標識されていることを特徴とする請求項13に記載の方法。
- 前記モノクローナル抗体は、ビオチン標識、蛍光標識、酵素標識、補酵素標識、化学発光標識、コロイド粒子、および放射性同位体標識からなる群から選択された、1つまたは複数の標識で標識されていることを特徴とする請求項14に記載の方法。
- 標識を更に有することを特徴とする請求項2に記載の抗体。
- 前記標識は、ビオチン標識、蛍光標識、酵素標識、補酵素標識、コロイド粒子、化学発光標識、および放射性同位体標識からなる群から選択されることを特徴とする請求項16に記載の抗体。
- 標識を更に有することを特徴とする請求項3に記載の抗体。
- 前記標識は、ビオチン標識、蛍光標識、酵素標識、補酵素標識、コロイド粒子、化学発光標識、および、放射性同位体標識からなる群から選択されることを特徴とする請求項18に記載の抗体。
- 標識を更に有することを特徴とする請求項4に記載の抗原結合フラグメント。
- 前記標識は、ビオチン標識、蛍光標識、酵素標識、補酵素標識、コロイド粒子、化学発光標識、および、放射性同位体標識からなる群から選択されることを特徴とする請求項12に記載の抗原結合フラグメント。
- 24〜27分にクロマトグラフィーのピークを有することを特徴とするBcl−2に対する単離抗体。
- 約6.5〜約7の等電点を有することを特徴とするBcl−2に対する単離抗体。
- 請求項1に記載の抗体に由来することを特徴とするcDNA。
- 請求項24に記載のcDNAを有することを特徴とする発現ベクター。
- キャプチャ抗体10A12。
- キャプチャ抗体10A12を産生することを特徴とするハイブリドーマ。
- 抗体18E10。
- キャプチャ抗体18E10を産生することを特徴とするハイブリドーマ。
- 抗体14A09。
- キャプチャ抗体14A09を産生することを特徴とするハイブリドーマ。
- キャプチャ抗体10A12と標識抗体14A09とを含むことを特徴とするイムノアッセイ。
- 前記アッセイは、ELISAまたはラテラルフローアッセイから選択されることを特徴とする請求項32に記載のアッセイ。
- キャプチャ抗体10A12と標識抗体14A09とを含むイムノアッセイを用いて患者の尿または唾液中のBCL−2を検出するステップを有し、2ng/ml以上の濃度のBCL−2の検出は、癌であることを示すことを特徴とする患者の癌を検出する方法。
- 前記アッセイは、ELISAまたはラテラルフローアッセイから選択されることを特徴とする請求項34に記載のアッセイ。
- キャプチャ抗体10A12と標識抗体18E10とを含むことを特徴とするイムノアッセイ。
- 前記アッセイは、ELISAまたはラテラルフローアッセイから選択されることを特徴とする請求項36に記載のアッセイ。
- キャプチャ抗体10A12と標識抗体18E10とを含むイムノアッセイを用いて患者の尿または唾液中のBCL−2を検出するステップを有し、2ng/ml以上の濃度のBCL−2の検出は、癌であることを示すことを特徴とする患者の癌を検出する方法。
- 前記アッセイは、ELISAまたはラテラルフローアッセイから選択されることを特徴とする請求項38に記載のアッセイ。
- 軽鎖は配列番号14であり、重鎖は配列番号14であることを特徴とするBcl−2に対する抗体。
- 軽鎖の相補性決定領域は、配列番号15、15および17を含み、前記軽鎖の相補性決定領域は、配列番号20、21および22を含むことを特徴とするBCL−2に対する抗体。
- 請求項31に記載の抗体と少なくとも90%の相同性を有することを特徴とするBcl−2に対する抗体。
- 請求項31に記載の抗体と少なくとも95%の相同性を有することを特徴とするBcl−2に対する抗体。
- 請求項31に記載の抗体と少なくとも96%の相同性を有することを特徴とするBcl−2に対する抗体。
- 請求項31に記載の抗体と少なくとも97%の相同性を有することを特徴とするBcl−2に対する抗体。
- 請求項31に記載の抗体と少なくとも98%の相同性を有することを特徴とするBcl−2に対する抗体。
- 請求項31に記載の抗体と少なくとも99%の相同性を有することを特徴とするBcl−2に対する抗体。
- 軽鎖は配列番号24であり、重鎖は配列番号29であることを特徴とするBcl−2に対する抗体。
- 軽鎖の相補性決定領域は、配列番号25、26および27を含み、軽鎖の相補性決定領域は、配列番号30、31および32を含むことを特徴とするBcl−2に対する抗体。
- 請求項36に記載の抗体と少なくとも90%の相同性を有することを特徴とするBcl−2に対する抗体。
- 請求項36に記載の抗体と少なくとも95%の相同性を有することを特徴とするBcl−2に対する抗体。
- 請求項36に記載の抗体と少なくとも96%の相同性を有することを特徴とするBcl−2に対する抗体。
- 請求項36に記載の抗体と少なくとも97%の相同性を有することを特徴とするBcl−2に対する抗体。
- 請求項36に記載の抗体と少なくとも98%の相同性を有することを特徴とするBcl−2に対する抗体。
- 請求項36に記載の抗体と少なくとも99%の相同性を有することを特徴とするBcl−2に対する抗体。
- 請求項36に記載の抗体のアミノ酸配列をコードすることを特徴とするDNA配列。
- 請求項36に記載の抗体のアミノ酸配列をコードすることを特徴とするDNA配列。
- 請求項36に記載の抗体のアミノ酸配列をコードすることを特徴とするDNA配列。
- 請求項36に記載の抗体のアミノ酸配列をコードすることを特徴とするDNA配列。
- 請求項29に記載の抗体と請求項36に記載の抗体とを有することを特徴とするELISA。
- 配列番号14、配列番号19、配列番号24または配列番号29のタンパク質をコードすることを特徴とするcDNA。
- 前記cDNAは、配列番号18、配列番号23、配列番号28または配列番号33から選択されることを特徴とする請求項57に記載のcDNA。
- 配列番号14、配列番号19、配列番号24または配列番号29のタンパク質をコードすることを特徴とするRNA。
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