JP2021526150A - アデノシン受容体アンタゴニストとしてのピラゾロピリミジン化合物 - Google Patents

アデノシン受容体アンタゴニストとしてのピラゾロピリミジン化合物 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容されるエステル、アミド、カルバメート、溶媒和物もしくは塩であって、そのようなエステル、アミドもしくはカルバメートの塩を含み、式中、R1が、任意に置換されたフェニル、またはN、S、およびOからなる群から独立して選択される1、2、もしくは3個のヘテロ原子を含む任意に置換された5もしくは6員環の芳香族複素環であり、当該のフェニルが、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン、OH、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択され、当該の5または6員環の芳香族複素環が、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン、OH、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択され、R2が、N、S、およびOからなる群から独立して選択される2または3個のヘテロ原子を含む任意に置換された5または6員環の芳香族複素環であり、当該のまたは6員環の芳香族複素環が、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、C1−3アルキル、および1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−3アルキルからなる群から選択される、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容されるエステル、アミド、カルバメート、溶媒和物もしくは塩を提供する。本発明はまた、式(I)の化合物を含む医薬組成物、および医薬として、特に、がんの治療における、式(I)の化合物の使用も提供する。【化1】

Description

本発明は、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容されるエステル、アミド、カルバメート、溶媒和物もしくは塩であって、そのようなエステル、アミドもしくはカルバメートの塩を含み、アデノシン2a受容体アンタゴニストとしての活性を有するものに関する。本発明はまた、このような化合物を含む医薬組成物、および医薬として、特に、がんの治療における、このような化合物の使用も提供する。
アデノシン三リン酸塩(ATP)およびアデノシンのレベルは、腫瘍微小環境において上昇するため、両者とも腫瘍成長に関与する(Stagg,JおよびSmyth,MJ Oncogene 2010 29 5436;Young A、Mittal,D、Stagg,JおよびSmyth MJ Cancer Discovery 2014 879)。細胞外アデノシンレベルの上昇を引き起こす主要経路は、エクトヌクレオチダーゼ(CD39およびCD73)によるATPの加水分解を伴い、一方、アデノシンの下流での効果は、アデノシン受容体によって媒介される。4つのアデノシン受容体サブタイプ(アデノシン1(A1)、アデノシン2a(A2a)、アデノシン2b(A2b)およびアデノシン3(A3))があり、それらの各々は、異なる腫瘍組織において上方制御されることが報告されている。A1およびA3受容体は、cAMP放出を阻害するように作用し、一方、A2サブタイプは、cAMPを介してシグナル伝達を刺激するため、受容体の効果はある程度反対である。したがって、A2aおよび/またはA2b受容体の拮抗作用は、抗腫瘍療法として関心が高い。
A2a受容体の拮抗作用は、臨床候補であるイストラデフィリン、プレラデナント、ビパデナント、トザデナント、およびSCH58261(Jazeyri A、Andrews SP、およびMarshall FH Chem.Rev.2017、117、21−37を参照)を用い、パーキンソン病などの神経学的障害を治療するための長期的アプローチであった(Jenner P、International Review of Neurobiology 2014 119 71)。その後の研究は、CPI−444(以前はVER−6623)およびAZD4635(以前はHTL−1071)などの分子をもたらし、これらは、パーキンソン病の治療として設計されたが、種々のがんに対する臨床試験の実施中である。がんを治療するためのCPI−444の使用は、WO2017/112917(Corvus Pharmaceuticals)に開示されている。Mediavilla−Varela、M et al Neoplasia 2017 19 530は、アデノシンA2a受容体アンタゴニストPBF−509が、非小細胞肺がんにおける免疫治療薬であることを報告している。
Taliani,S et al J.Med Chem 2010 53 3954は、ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンコアを有する化合物を含め、選択的なA3受容体アンタゴニストであることが報告されている種々の化合物を記載している。Squarcialupi,L et al Eur.J.Med Chem 2014 84 614およびSquarcialupi,L et al Biorganic and Medicinal Chemistry 2016 24 2794−2808はまた、ピラゾロ[4,3,d]ピリミジンコア構造を有する種々の化合物も教示しており、これらの化合物が、A1受容体アンタゴニストおよび/またはA2a受容体アンタゴニストであることを報告している。
本発明は、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容されるエステル、アミド、カルバメート、溶媒和物もしくは塩であって、そのようなエステル、アミドもしくはカルバメートの塩を含むその薬学的に許容されるエステル、アミド、カルバメート、溶媒和物もしくは塩。
Figure 2021526150
式中、Rが、任意に置換されたフェニル、またはN、S、およびOからなる群から独立して選択される1、2、もしくは3個のヘテロ原子を含む任意に置換された5もしくは6員環の芳香族複素環であり、当該フェニルが、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン、OH、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択され、当該5または6員環の芳香族複素環が、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン、OH、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択され、
が、N、S、およびOからなる群から独立して選択される2または3個のヘテロ原子を含む任意に置換された5または6員環の芳香族複素環であり、当該5または6員環の芳香族複素環が、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、C1−3アルキル、および1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−3アルキルからなる群から選択される。
例えば、本発明の化合物は、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステル、アミドまたはカルバメート、またはそのようなエステル、アミドまたはカルバメートの塩であり、但し、本化合物は、
Figure 2021526150
からなる群から選択されるものではない。
本発明の化合物は、驚くべきことに、A2a受容体のアンタゴニスト、特に、A2a受容体の選択的なアンタゴニストであることがわかっている。したがって、本化合物は、A2a受容体と関連する疾患もしくは障害の治療または予防に使用される。
したがって、本発明は、式(I)の化合物を、薬学的に好適な担体と共に含む、医薬組成物をさらに提供する。
本発明はさらに、医薬として使用するための、特に、A2a受容体に関連する疾患もしくは障害の治療または予防に使用するための、式(I)の化合物、または式(I)の化合物を含む組成物を提供する。
本発明はさらに、A2a受容体に関連する疾患もしくは障害の治療または予防のための医薬の製造のための、式(I)の化合物、または式(I)の化合物を含む組成物の使用を提供する。本発明はさらに、哺乳動物におけるA2a受容体に関連する疾患もしくは障害の治療または予防のための方法であって、治療有効量の式(I)の化合物、または式(I)の化合物を含む組成物を哺乳動物に投与することを含む、方法を提供する。
本発明は、A2a受容体に関連する疾患もしくは障害の診断のための診断薬剤として、標識された形態での式(I)の化合物の使用も提供する。本発明は、A2a受容体のためのリガンドを同定する方法において、参照化合物として、式(I)の化合物もしくはこのような化合物の標識された形態の使用も提供する。
ヒト初代CD3+T細胞におけるIL−2産生の2−クロロアデノシン(CADO)媒介性阻害の回復に対する実施例1の用量効果のグラフを示す。D1は、ドナー1から得られたT細胞を示し、D2は、ドナー2から得られたT細胞を示す。 0日目にMCA−205マウスがん細胞が移植され、10日目および連続した11日間に、ビヒクル(対照群、n=13)またはBID中30mg/kg(1日2回投与)で実施例1で処理された(n=13)、同系C57Bl6Jマウスにおける平均腫瘍体積(mm±SEM)を示す。**は、p<0.005を示し、***は、p<0.001を示す。
本発明は、上で定義された式(I)の化合物を提供する。本発明の化合物は、ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンコア構造、より具体的には、ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン環の3位で置換されていない4−アミノ−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンコア構造を有する。この特定のコア配置を有することに加え、本発明の化合物は、ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン環の6位でN、S、およびOからなる群から独立して選択される2または3個のヘテロ原子を含む5または6員環の芳香族複素環を有する。本化合物はまた、任意に置換されたフェニル、またはCHリンカーを介してピラゾロ[3,4−d]ピリミジン環の2位に接続した1、2、または3個のヘテロ原子を含む任意に置換された5または6員環の芳香族複素環を有する。本願発明者らは、驚くべきことに、この配置、特に、ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンコアおよび6位で単環式環に2または3個のヘテロ原子を有することが、A2a受容体の特に選択的なアゴニストをもたらすことを見出した。本化合物は、A1、A2bおよびA3受容体のうちの少なくとも1つ(好ましくは全て)よりも、A2a受容体に対して選択的である。特に、本発明の化合物は、A1受容体よりもA2a受容体に対して特に選択的であり、従来技術の化合物よりも、A1受容体よりもA2a受容体に対してさらに選択的である(例えば、本発明の種々の化合物の相対的な選択性と、Squarcialupi,L et al Biorganic and Medicinal Chemistry 2016 24 2794−2808に開示される化合物25である比較例1の選択性を示す、以下の表3を参照)。A1受容体よりもA2a受容体に対して選択性であることは、A1受容体の拮抗作用が有害な副作用、特に、心拍数不整または速い心拍数を引き起こす可能性があるため、本発明の化合物の重要な利点である。
本化合物はまた、選択的であるだけではなく、A2a受容体に対して良好な親和性を示し、A2a受容体アンタゴニストとしての良好な機能活性を有する(例えば、以下の実施例の節に記載される機能的なインビボアッセイに示されるように)。本化合物はまた、好ましい薬物動態特性を有しており、これらの化合物を、医薬としての使用に特に適した化合物にする。
さらに、本化合物は、医薬用途に許容される水溶性を有する。水溶性は、医薬としての有用性を有する化合物にとって非常に重要なパラメータである。所望な薬理学的応答のために全身循環における薬物の所望な濃度を達成するために、許容されるレベルの溶解度が必要である。水溶性が低いことは、医薬として、特に、経口投与可能な医薬として使用するための新しい化学物質の製剤開発で遭遇する主要な問題である。本発明の化合物の水溶性は、化合物を医薬としての使用に特に適したものにし、特に、経口投与に適した医薬にする。
式(I)の化合物において、Rは、任意に置換されたフェニル、またはN、S、およびOからなる群から独立して選択される1、2、もしくは3個のヘテロ原子を含む任意に置換された5もしくは6員環の芳香族複素環であってもよい。
が任意に置換されたフェニルである場合、フェニルは、置換されていてもよく、または非置換であってもよい。Rが任意に置換されたフェニルである実施形態では、このフェニルは、1個の置換基で任意に置換されてもよく、置換基は、フェニル環のオルト位、メタ位またはパラ位にあってもよい。特定の好ましい実施形態では、置換基は、メタ位にある。他の好ましい実施形態では、置換基は、オルト位またはパラ位にある。Rが任
意で置換されたフェニルである実施形態では、このフェニルは、2個の置換基で置換されてもよく、置換基は、例えば、2位および3位、2位および4位、2位および6位、3位および4位、または3位および5位にあってもよい。特定の好ましい実施形態では、置換基は、2位および3位にあってもよい。他の好ましい実施形態では、置換基は、2位および3位、または2位および5位にあってもよい。
1つの好ましい実施形態では、Rは、任意に置換されたフェニル、またはNおよびSからなる群から独立して選択される1または2個のヘテロ原子を含む任意に置換された5もしくは6員環の芳香族複素環である。より好ましくは、Rは、任意に置換されたフェニル、またはピリジニル(例えば、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イルまたはピリジン−4−イル)、ピリミジニル、ピラジニル、チアゾリル(例えば、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イル、または1,3−チアゾール−5−イル)およびイソチアゾリル(すなわち、1,2−チアゾリル、例えば、イソチアゾール−3−イル(すなわち、1,2−チアゾール−3−イル)、イソチアゾール−4−イル(すなわち、1,2−チアゾール−4−イル)、またはイソチアゾール−5−イル(すなわち、1,2−チアゾール−5−イル))からなる群から選択される任意に置換された5もしくは6員環の芳香族複素環である。さらにより好ましくは、Rは、任意に置換されたフェニルであり、最も好ましくはRは、置換フェニルである。
1つの好ましい実施形態では、Rは、任意に置換されたフェニル、またはN、S、およびOからなる群から独立して選択される1、2、もしくは3個のヘテロ原子を含む任意に置換された5もしくは6員環の芳香族複素環であり、当該のフェニルが、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、フッ素、メタ−塩素(メタ−Cl)、パラ−塩素(パラ−Cl)、OH、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択され、当該の5もしくは6員環の芳香族複素環が、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン、OH、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択される。
別の好ましい実施形態では、Rは、任意に置換されたフェニル、またはN、S、およびOからなる群から独立して選択される1、2、もしくは3個のヘテロ原子を含む任意に置換された5もしくは6員環の芳香族複素環であり、当該のフェニルが、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、フッ素、OH、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択され、当該の5または6員環の芳香族複素環が、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン、OH、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択される。
が任意に置換されたフェニルである実施形態では、当該のフェニルが、1、2または3個の置換基で置換されていてもよく、各置換基が、独立して、ハロゲン、OH、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択される。Rが任意に置換されたフェニルである実施形態では、当該のフェニルが、1、2または3個の置換基で置換されていてもよく
、各置換基が、独立して、ハロゲン、OH、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンで置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択される。
好ましくは、Rが任意に置換されたフェニルである場合、1、2または3個の置換基で置換されていてもよく、各置換基が、独立して、ハロゲン(好ましくは、FまたはCl)、C1−8アルキル、1、2または3個のハロゲン(好ましくはF)またはOH基で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2または3個のハロゲン(好ましくはF)またはOH基で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択される。より好ましくは、Rが任意に置換されたフェニルである場合、1または2個の置換基で置換されていてもよく、各置換基が、独立して、C1−4アルキル(例えば、メチル)、1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF、例えばCF)またはOH基(好ましくは、1個のOH基、例えば、CHOH)で置換されたC1−4アルキル、OC1−4アルキル(例えば、メトキシ)、および1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF、例えば、OCF)またはOH基で置換されたOC1−4アルキルからなる群から選択される。
別の好ましい実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、1、2または3個の置換基で置換されていてもよく、各置換基が、独立して、F、メタ−Cl、パラ−Cl、C1−8アルキル、1、2または3個のハロゲン(好ましくはF)またはOH基で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2または3個のハロゲン(好ましくはF)またはOH基で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択される。より好ましくは、Rが任意に置換されたフェニルである場合、1または2個の置換基で置換されていてもよく、各置換基が、独立して、C1−4アルキル(例えば、メチル)、1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF、例えばCF)またはOH基(好ましくは、1個のOH基、例えば、CHOH)で置換されたC1−4アルキル、OC1−4アルキル(例えば、メトキシ)、および1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF、例えば、OCF)またはOH基で置換されたOC1−4アルキルからなる群から選択される。
別の実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、1、2または3個の置換基で置換されていてもよく、各置換基が、独立して、ハロゲン(好ましくは、FまたはCl)、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF)で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2または3個のハロゲン(好ましくはF)で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択される。より好ましくは、Rが任意に置換されたフェニルである場合、1または2個の置換基で置換されていてもよく、各置換基が、独立して、C1−4アルキル(例えば、メチル)、1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−4アルキル(好ましくはF、例えばCF)、OC1−4アルキル(例えば、メトキシ)、および1、2、または3個のハロゲンで置換されたOC1−4アルキル(好ましくはF、例えば、OCF)からなる群から選択される。
別の好ましい実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、1または2個の置換基で置換されていてもよく、各置換基が、独立して、ハロゲン(例えば、FまたはCl)、C1−4アルキル(例えば、メチル)、1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF、例えばCF)またはOH基(好ましくは、1個のOH基、例えば、CHOH)で置換されたC1−4アルキル、およびOC1−4アルキル(例えば、メトキシ)からなる群から選択される。さらにより好ましくは、各置換基は、独立して、ハロゲン(例えば、FまたはCl)、C1−4アルキル、1個のOH基で置換されたC1−4アルキル、およびOC1−4アルキル(例えば、F、Cl、メチル、CHOH、またはメトキシ)からなる群から選択される。
別の好ましい実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、1または2個の置換基で置換されていてもよく、各置換基が、独立して、F、メタ−Cl、パラ−Cl、C1−4アルキル(例えば、メチル)、1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF、例えばCF)またはOH基(好ましくは、1個のOH基、例えば、CHOH)で置換されたC1−4アルキル、およびOC1−4アルキル(例えば、メトキシ)からなる群から選択される。例えば、各置換基は、独立して、F、C1−4アルキル(例えば、メチル)、1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF、例えばCF)またはOH基(好ましくは、1個のOH基、例えば、CHOH)で置換されたC1−4アルキル、およびOC1−4アルキル(例えば、メトキシ)からなる群から選択される。さらにより好ましくは、各置換基は、独立して、F、メタ−Cl、パラ−Cl、C1−4アルキル、1個のOH基で置換されたC1−4アルキル、およびOC1−4アルキル(例えば、F、Cl、メチル、CHOH、またはメトキシ)からなる群から選択される。例えば、各置換基は、独立して、F、C1−4アルキル、1個のOH基で置換されたC1−4アルキル、およびOC1−4アルキル(例えば、F、Cl、メチル、CHOH、またはメトキシ)からなる群から選択される。
別の好ましい実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、1または2個の置換基で置換されていてもよく、各置換基が、独立して、ハロゲン(例えば、FまたはCl)、C1−4アルキル(例えば、メチル)、1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−4アルキル(好ましくはF、例えばCF)、およびOC1−4アルキル(例えば、メトキシ)からなる群から選択される。さらにより好ましくは、各置換基は、独立して、ハロゲン(例えば、FまたはCl)、C1−4アルキル、およびOC1−4アルキル(例えば、F、Cl、メチル、またはメトキシ)からなる群から選択される。
別の好ましい実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、1または2個の置換基で置換されていてもよく、各置換基が、独立して、ハロゲン(例えば、FまたはCl、好ましくはF)、C1−4アルキル(例えば、メチル)、1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF、例えばCF)またはOH基(好ましくは、1個のOH基、例えば、CHOH)で置換されたC1−4アルキル、およびOC1−4アルキル(例えば、メトキシ)からなる群から選択される。さらにより好ましくは、各置換基は、独立して、F、Cl、C1−4アルキル、1、2、または3個のフッ素(例えばCF)またはOH基(好ましくは、1個のOH基、例えば、CHOH)で置換されたC1−4アルキル、およびOC1−4アルキル(例えば、Cl、メチル、CF、CHOHまたはメトキシ)からなる群から選択される。
別の好ましい実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、1または2個の置換基で置換されていてもよく、各置換基が、独立して、ハロゲン(例えば、FまたはCl、好ましくはF)、C1−4アルキル(例えば、メチル)、1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−4アルキル(好ましくはF、例えばCF)、およびOC1−4アルキル(例えば、メトキシ)からなる群から選択される。さらにより好ましくは、各置換基は、独立して、F、Cl、C1−4アルキル、1、2、または3個のフッ素で置換されたC1−4アルキル(例えばCF)、およびOC1−4アルキル(例えば、Cl、メチル、CFまたはメトキシ)からなる群から選択される。
別の好ましい実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、1または2個の置換基で置換されていてもよく、各置換基が、独立して、ハロゲン(例えば、FまたはCl)、C1−4アルキル(例えば、メチル)、1、2、または3個のOH基で置換されたC1−4アルキル(好ましくは、1個のOH基、例えば、CHOH)、OC1−4アルキル(例えば、メトキシ)、および1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF、
例えばOCF)またはOH基(好ましくは、1個のOH基)で置換されたOC1−4アルキルからなる群から選択される。さらにより好ましくは、各置換基は、独立して、Cl、C1−4アルキル、1個のOH基で置換されたC1−4アルキル、OC1−4アルキル、および1、2、または3個のフッ素(例えば、OCF)(例えば、Cl、メチル、CHOH、OCFまたはメトキシ)で置換されたOC1−4アルキルからなる群から選択される。さらにより好ましくは、各置換基は、独立して、C1−4アルキル、1個のOH基で置換されたC1−4アルキル、OC1−4、および1、2、または3個のフッ素(例えば、OCF)(例えば、メチル、CHOH、OCFまたはメトキシ)で置換されたOC1−4からなる群から選択される。
別の好ましい実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、1または2個の置換基で置換されていてもよく、各置換基が、独立して、ハロゲン(例えば、FまたはCl)、C1−4アルキル(例えば、メチル)、OC1−4アルキル(例えば、メトキシ)、および1、2、または3個のハロゲンで置換されたOC1−4アルキル(好ましくはF、例えば、OCF)からなる群から選択される。さらにより好ましくは、各置換基は、独立して、Cl、C1−4アルキル、OC1−4アルキル、および1、2、または3個のフッ素で置換されたOC1−4アルキル(例えば、OCF(例えば、Cl、メチル、OCFまたはメトキシ)からなる群から選択される。
が任意に置換されたフェニルである実施形態では、フェニルが置換されていることが好ましく、すなわち、Rが置換フェニルであることが好ましく、このフェニルは、当該の実施形態で列挙された置換基で置換されている。
特定の好ましい実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、C1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキル、例えば、メチル)、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル(好ましくは、1、2、または3個のハロゲン、例えば、CF、または1、2、または3個のOH基、例えば、CHOH)で置換されたC1−4アルキル)、OC1−8アルキル(好ましくは、OC1−4アルキル、例えば、メトキシ)、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC1−8アルキル(好ましくは、1、2、または3個のハロゲンで置換されたOC1−4アルキル、例えば、OCF)、およびハロゲン(例えば、FまたはCl)からなる群から選択される1個の置換基で置換されていてもよい。
特定の非常に好ましい実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、オルト、メタまたはパラのC1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキル、例えば、メチル)、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル(好ましくは、1、2、または3個のハロゲン、例えば、CF、または1、2、または3個のOH基、例えば、CHOH)で置換されたC1−4アルキル)、オルトまたはメタのOC1−8アルキル(好ましくは、OC1−4アルキル、例えば、メトキシ)、1、2、または3個のハロゲンで置換されたメタOC1−8アルキル(好ましくは、1、2、または3個のハロゲンで置換されたOC1−4アルキル、例えば、OCF)、およびメタハロゲン(例えば、FまたはCl)からなる群から選択される1個の置換基で置換されていてもよい。
特定の好ましい実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、C1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキル、例えば、メチル)、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル(好ましくは、1、2、または3個のハロゲン、例えば、CF、または1、2、または3個のOH基、例えば、CHOH)で置換されたC1−4アルキル)、OC1−8アルキル(好ましくは、OC1−4アルキル、例えば、メトキシ)、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC
1−8アルキル(好ましくは、1、2、または3個のハロゲンで置換されたOC1−4アルキル、例えば、OCF)、およびFからなる群から選択される1個の置換基で置換されていてもよい。
特定の好ましい実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、C1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキル、例えば、メチル)、1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−8アルキル(C1−、好ましくは1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−4アルキル、例えば、CF)、OC1−8アルキル(好ましくは、OC1−4アルキル、例えば、メトキシ)、1、2、または3個のハロゲンで置換されたOC1−8アルキル(好ましくは、1、2、または3個のハロゲンで置換されたOC1−4アルキル、例えば、OCF)、およびハロゲンン(例えば、FまたはCl)、より好ましくは、オルト、メタまたはパラのC1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキル、例えば、メチル)、1、2、または3個のハロゲンで置換されたメタC1−8アルキル(好ましくは、1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−4アルキル、例えば、CF)、オルトまたはメタのOC1−8アルキル(好ましくは、OC1−4アルキル、例えば、メトキシ)、1、2、または3個のハロゲンで置換されたメタOC1−8アルキル(好ましくは、1、2、または3個のハロゲンで置換されたOC1−4アルキル、例えば、OCF)、およびメタハロゲン(例えば、FまたはCl)からなる群から選択される1個の置換基で置換されていてもよい。
特定の他の好ましい実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、C1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキル、例えば、メチル)、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル(好ましくは、1、2、または3個のハロゲン、例えば、CF、または1、2、または3個のOH基、例えば、CHOH)で置換されたC1−4アルキル)、および1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC1−8アルキル(好ましくは、1、2、または3個のハロゲンで置換されたOC1−4アルキル、例えば、OCF)からなる群から選択される1個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の好ましい実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、C1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキル、例えば、メチル)、1、2、または3個のOH基で置換されたC1−8アルキル(好ましくは、1個のOH基で置換されたC1−4アルキル、例えば、CHOH)、およびOC1−8アルキル(好ましくは、OC1−4アルキル、例えば、メトキシ)からなる群から選択される1個の置換基で置換されていてもよい。
特定の他の好ましい実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、C1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキル、例えば、メチル)、1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−8アルキル(好ましくは、1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−4アルキル、例えば、CF)、および1、2、または3個のハロゲンで置換されたOC1−8アルキル(好ましくは、1、2、または3個のハロゲンで置換されたOC1−4アルキル、例えば、OCF)からなる群から選択される1個の置換基で置換されていてもよい。特定の他の好ましい実施形態では、R1が任意に置換されたフェニルである場合、Rが任意に置換されたフェニルである場合、C1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキル、例えば、メチル)およびOC1−8アルキル(好ましくは、OC1−4アルキル、例えば、メトキシ)からなる群から選択される1個の置換基で置換されていてもよい。
特定の好ましい実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、ハロゲン、C1−8アルキル(好ましくは、FおよびC1−4アルキル、例えば、Fおよびメチル)および1、2、または3個のOH基で置換されたC1−8アルキル(好ましくは、1個のOH基、例えば、CHOH);C1−8アルキルおよびC1−8アルキル(好ましく
は、C1−4アルキルおよびC1−4アルキル、例えば、メチルおよびメチル);またはC1−8アルキルおよび1、2、または3個のOH基で置換されたC1−8アルキル(好ましくは、1個のOH基、例えば、CHOH)(好ましくは、C1−4アルキルおよび1、2、または3個のOH基(好ましくは、1個のOH基)で置換されたC1−4アルキル、例えば、メチルおよびCHOH)からなる群から選択される2個の置換基で置換されていてもよい。別の好ましい実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、ハロゲンおよびハロゲン(例えば、ClおよびCl);C1−8アルキルおよびC1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキルおよびC1−4アルキル、例えば、メチルおよびメチル);およびC1−8アルキルおよび1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキルおよび1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−4アルキル、例えば、メチルおよびCF、またはメチルおよびCHOH)からなる群から選択される2個の置換基で置換されていてもよい。別の好ましい実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、C1−8アルキルおよびC1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキルおよびC1−4アルキル、例えば、メチルおよびメチル);およびC1−8アルキルおよび1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキルおよび1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−4アルキル、例えば、メチルおよびCF、またはメチルおよびCHOH)からなる群から選択される2個の置換基で置換されていてもよい。
別の好ましい実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、F、C1−8アルキル(好ましくは、FおよびC1−4アルキル、例えば、Fおよびメチル)および1、2、または3個のOH基で置換されたC1−8アルキル(好ましくは、1個のOH基、例えば、CHOH);C1−8アルキルおよびC1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキルおよびC1−4アルキル、例えば、メチルおよびメチル);またはC1−8アルキルおよび1、2、または3個のOH基で置換されたC1−8アルキル(好ましくは、1個のOH基、例えば、CHOH)(好ましくは、C1−4アルキルおよび1、2、または3個のOH基(好ましくは、1個のOH基)で置換されたC1−4アルキル、例えば、メチルおよびCHOH)からなる群から選択される2個の置換基で置換されていてもよい。別の好ましい実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、FおよびF;C1−8アルキルおよびC1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキルおよびC1−4アルキル、例えば、メチルおよびメチル);およびC1−8アルキルおよび1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキルおよび1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−4アルキル、例えば、メチルおよびCF、またはメチルおよびCHOH)からなる群から選択される2個の置換基で置換されていてもよい。別の好ましい実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、C1−8アルキルおよびC1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキルおよびC1−4アルキル、例えば、メチルおよびメチル);およびC1−8アルキルおよび1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキルおよび1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−4アルキル、例えば、メチルおよびCF、またはメチルおよびCHOH)からなる群から選択される2個の置換基で置換されていてもよい。
特定の好ましい実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、ハロゲンおよびC1−8アルキル(好ましくは、FおよびC1−4アルキル、例えば、Fおよびメチル);およびC1−8アルキルおよびC1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキルおよびC1−4アルキル、例えば、メチルおよびメチル)からなる群から選択される2個の置換基で置換されていてもよい。別の好ましい実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、ハロゲンおよびハロゲン(例えば、ClおよびCl);C1−8アルキルおよびC1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキルおよびC1−4アルキ
ル、例えば、メチルおよびメチル);およびC1−8アルキルおよび1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキルおよび1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−4アルキル、例えば、メチルおよびCF)からなる群から選択される2個の置換基で置換されていてもよい。別の好ましい実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、C1−8アルキルおよびC1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキルおよびC1−4アルキル、例えば、メチルおよびメチル);およびC1−8アルキルおよび1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキルおよび1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−4アルキル、例えば、メチルおよびCF)からなる群から選択される2個の置換基で置換されていてもよい。
別の実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、C1−8アルキルおよび1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキルおよび1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−4アルキル、例えば、メチルおよびCF、またはメチルおよびCHOH)である2個の置換基で置換されていてもよい。別の実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、1、2、または3個のOH基で置換されたC1−8アルキルおよび1、2、または3個のOH基で置換されたC1−8アルキル(好ましくは、1、2、または3個のOH基(好ましくは、1個のOH基)で置換されたC1−4アルキルおよび1、2、または3個のOH基(好ましくは、1個のOH基)で置換されたC1−4アルキル、例えば、CHOHおよびCHOH)である2個の置換基で置換されていてもよい。
別の実施形態では、Rが任意に置換されたフェニルである場合、C1−8アルキルおよび1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−8アルキル(好ましくは、C1−4アルキルおよび1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−4アルキル、例えば、メチルおよびCF)である2個の置換基で置換されていてもよい。
が、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である場合、この複素環は、非置換であってもよい。あるいは、置換されていてもよい。置換されている場合、1、2または3個の置換基で置換されていてもよく、各置換基が、独立して、ハロゲン、OH、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択される。好ましくは、各置換基は、独立して、ハロゲン(好ましくは、FまたはCl)、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲン(好ましくは、F)またはOH基(好ましくは、1個のOH基、例えば、CHOH)で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲン(好ましくは、F)またはOH基(好ましくは、1個のOH基、例えば、CHOH)で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択されてもよい。より好ましくは、1または2個の置換基で置換されていてもよく、各置換基は、独立して、C1−4アルキル、1、2、または3個のハロゲン(好ましくは、F)またはOH基(好ましくは、1個のOH基、例えば、CHOH)で置換されたC1−4アルキル、OC1−4アルキル、および1、2、または3個のハロゲン(好ましくは、F)またはOH基(好ましくは、1個のOH基、例えば、CHOH)で置換されたOC1−4アルキルからなる群から選択される。
が、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である場合、この複素環は、非置換であってもよい。あるいは、置換されていてもよい。置換されている場合、1、2または3個の置換基で置換されていてもよく、各置換基が、独立して、ハロゲン、OH、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンで置換されたOC1−8アルキル
からなる群から選択される。好ましくは、各置換基は、独立して、ハロゲン(好ましくは、FまたはCl)、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲン(好ましくは、F)で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲン(好ましくは、F)で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択されてもよい。より好ましくは、1または2個の置換基で置換されていてもよく、各置換基は、独立して、C1−4アルキル、1、2、または3個のハロゲン(好ましくは、F)で置換されたC1−4アルキル、OC1−4アルキル、および1、2、または3個のハロゲン(好ましくは、F)で置換されたOC1−4アルキルからなる群から選択される。
別の好ましい実施形態では、Rが任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である場合、1または2個の置換基で置換されていてもよく、各置換基は、独立して、ハロゲン(例えば、FまたはCl)、C1−4アルキル、1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF)またはOH基(好ましくは、1個のOH基、例えば、CHOH)で置換されたC1−4アルキル、およびOC1−4アルキルからなる群から選択される。さらにより好ましくは、各置換基は、独立して、Cl、C1−4アルキル、1、2、または3個のOH基で置換されたC1−4アルキル(好ましくは、1個のOH基、例えば、CHOH)、およびOC1−4アルキルからなる群から選択される。別の好ましい実施形態では、C1−4アルキル、1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF)またはOH基で置換されたC1−4アルキル、OC1−4アルキル、および1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF)またはOH基で置換されたOC1−4アルキルからなる群から選択される1個の置換基で置換されていてもよく、最も好ましくは、C1−4アルキル(好ましくは、メチル)または1、2、または3個のOH基で置換されたC1−4アルキル(好ましくは、CHOH)である1個の置換基で置換されていてもよい。
別の好ましい実施形態では、Rが任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である場合、1または2個の置換基で置換されていてもよく、各置換基は、独立して、ハロゲン(例えば、FまたはCl)、C1−4アルキル、1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF)で置換されたC1−4アルキル、およびOC1−4アルキルからなる群から選択される。さらにより好ましくは、各置換基は、独立して、Cl、C1−4アルキル、およびOC1−4アルキルからなる群から選択される。別の好ましい実施形態では、C1−4アルキル、1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF)で置換されたC1−4アルキル、OC1−4アルキル、および1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF)で置換されたOC1−4アルキルからなる群から選択される1個の置換基で置換されていてもよく、最も好ましくは、C1−4アルキル(好ましくは、メチル)である1個の置換基で置換されていてもよい。
特定の非常に好ましい実施形態では、Rは、以下からなる群から選択される。
Figure 2021526150
例えば、Rは、以下からなる群から選択される。
Figure 2021526150
特定の非常に好ましい実施形態では、Rは、以下からなる群から選択される。
Figure 2021526150
特定の非常に好ましい実施形態では、Rは、以下からなる群から選択される。
Figure 2021526150
Figure 2021526150
例えば、Rは、以下からなる群から選択される。
Figure 2021526150

Figure 2021526150
より好ましくは、Rは、以下からなる群から選択される。
Figure 2021526150

または、以下からなる群から選択される。
Figure 2021526150

または、以下からなる群から選択される。
Figure 2021526150

または、以下からなる群から選択される。
Figure 2021526150

は、さらに、
Figure 2021526150

であってもよい。
別の好ましい実施形態では、Rは、
Figure 2021526150
である。
別の好ましい実施形態では、Rは、
Figure 2021526150
である。
別の好ましい実施形態では、Rは、
Figure 2021526150
である。
式(I)の化合物において、Rは、N、S、およびOからなる群から選択される2または3個のヘテロ原子を含む任意に置換された5または6員環の芳香族複素環であり、当該の5または6員環の芳香族複素環が、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、C1−3アルキル、および1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−3アルキルからなる群から選択される。
特定の好ましい実施形態では、Rは、N、S、およびOからなる群から独立して選択される2または3個のヘテロ原子を含む任意に置換された5または6員環の芳香族複素環であり、ヘテロ原子の少なくとも1つはNである。例えば、Rは、イミダゾリル(5,3−ジアゾリル)、ピラゾリル(1,2−ジアゾリル)、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾリル(1,3−チアゾリル、好ましくは、1,3−チアゾール−2−イル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル、1H−1,2,4−トリアゾリル、4H−1,2,4−トリアゾリル、フラザニル(1,2,5−オキサジアゾリル)、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−
チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、ピラジニル(1,4−ジアジニル)、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、および1,3,5−トリアジニルからなる群から選択される、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である。
特定の好ましい実施形態では、Rは、N、S、およびOからなる群から独立して選択される2または3個のヘテロ原子を含む任意に置換された5または6員環の芳香族複素環であり、ヘテロ原子の少なくとも1つはNであり、ヘテロ原子の少なくとも1つはSである。別の好ましい実施形態では、Rは、N、S、およびOからなる群から独立して選択される2または3個のヘテロ原子を含む任意に置換された5または6員環の芳香族複素環であり、ヘテロ原子の少なくとも2つがNである。
1つの好ましい実施形態では、Rは、NおよびSからなる群から独立して選択される2または3個のヘテロ原子を含む任意に置換された5または6員環の芳香族複素環であり、さらにより好ましくは、ヘテロ原子の少なくとも1つはNである(例えば、ヘテロ原子の少なくとも1つはNであり、ヘテロ原子の少なくとも1つはSである)。例えば、Rは、イミダゾリル(1,3−ジアゾリル)、ピラゾリル(1,2−ジアゾリル)、チアゾリル(1,3−チアゾリル、好ましくは、1,3−チアゾール−2−イル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル、1H−1,2,4−トリアゾリル、4H−1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、ピラジニル(1,4−ジアジニル)、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、および1,3,5−トリアジニルからなる群から選択される、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である。
特定の好ましい実施形態では、Rは、N、S、およびOからなる群から独立して選択される2個のヘテロ原子を含む任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である。さらにより好ましくは、ヘテロ原子の少なくとも1つはNである。例えば、Rは、イミダゾリル(1,3−ジアゾリル)、ピラゾリル(1,2−ジアゾリル)、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾリル(1,3−チアゾリル、好ましくは、1,3−チアゾール−2−イル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、およびピラジニル(1,4−ジアジニル)からなる群から選択される、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である。
別の好ましい実施形態では、Rは、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾリル(1,3−チアゾリル、好ましくは、1,3−チアゾール−2−イル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、およびピラジニル(1,4−ジアジニル)からなる群から選択される、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である。
別の実施形態では、Rは、イミダゾリル(1,3−ジアゾリル)、ピラゾール−3−イル(1,2−ジアゾール−3−イル)、ピラゾール−5−イル(1,2−ジアゾール−3−イル)、)、ピラゾール−5−イル(1,2−ジアゾール−3−イル)、1,3−オキサゾリル(例えば、1,3−オキサゾール−2−イル、1,3−オキサゾール−4−イル、1,3−オキサゾール−5−イル)、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾリル(1,3−チアゾール−2−イル、例えば、チアゾール−2−イル(1,3−
チアゾール−2−イル)、チアゾール−4−イル(1,3−チアゾール−4−イル)、またはチアゾール−5−イル(1,3−チアゾール−5−イル))、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル、例えば、1,2−チアゾール−3−イル)、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル、1H−1,2,4−トリアゾリル、4H−1,2,4−トリアゾリル、フラザニル(1,2,5−オキサジアゾリル)、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、ピラジニル(1,4−ジアジニル、例えば、ピラジン−2−イル)、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、および1,3,5−トリアジニルからなる群から選択される、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である(例えば、イミダゾリル(1,3−ジアゾリル)、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、フラザニル(1,2,5−オキサジアゾリル)、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、ピラジニル(1,4−ジアジニル)、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、および1,3,5−トリアジニルからなる群から選択される)。
さらにより好ましくは、Rは、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾリル(1,3−チアゾリル、好ましくは、1,3−チアゾール−2−イル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、およびピラジニル(1,4−ジアジニル)からなる群から選択される、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である(例えば、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾリル(1,3−チアゾリル、好ましくは、1,3−チアゾール−2−イル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、およびピラジニル(1,4−ジアジニル)からなる群から選択される)。
別の好ましい実施形態では、Rは、ピラジニル、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、1,3−オキサゾリル、1,2,3−チアジアゾリル(例えば、4−メチル−1,2,3−チアジアゾリル)、1,3−チアゾリル(例えば、4−メチル−1,3−チアゾリル、好ましくは、1,3−チアゾール−2−イル、例えば、4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)、および1,2−オキサゾリル(例えば、3−メチル−1,2−オキサゾリル)からなる群から選択される、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環、好ましくは、ピラジン−2−イル、1,2−チアゾール−3−イル、1,3−オキサゾール−5−イル、1,3−オキサゾール−2−イル、1,2,3−チアジアゾール−5−イル(例えば、4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−イル)、1,3−チアゾリル(例えば、4−メチル−1,3−チアゾリル、好ましくは、1,3−チアゾール−2−イル、例えば、4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)、および1,2−オキサゾリル(例えば、3−メチル−1,2−オキサゾリル)からなる群から選択される、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環であり、さらにより好ましくは、Rは、ピラジニル、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、1,3−オキサゾリル、および1,2,3−チアジアゾリル(例えば、4−メチル−1,2,3−チアジアゾリル)からなる群から選択される、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である。最も好ましくは、Rは、ピラジン−2−イル、1,2−チアゾール−3−イル、1,3−オキサゾ
ール−5−イル、1,3−オキサゾール−2−イル、4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−イル(例えば、4−メチル−1,2,3−チアジアゾリル)からなる群から選択される、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である。
別の好ましい実施形態では、Rは、ピラジニル(例えば、ピラジン−2−イル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル、例えば、1,2−チアゾール−3−イル)および1,3−オキサゾリル(例えば、1,3−オキサゾール−5−イル)からなる群から選択される、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である。
さらに好ましい実施形態では、Rは、ピラジニル(例えば、ピラジン−2−イル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル、例えば、1,2−チアゾール−3−イル)および1,3−オキサゾリル(例えば、1,3−オキサゾール−2−イルまたは1,3−オキサゾール−5−イル)、およびチアゾリル(1,3−チアゾール−2−イル、例えば、チアゾール−2−イル)からなる群から選択される、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である。
別の好ましい実施形態では、Rは、非置換の5または6員環の芳香族複素環である。例えば、上述の実施形態および好ましい実施形態に記載されるような、非置換の5または6員環の芳香族複素環。例えば、Rは、非置換1,3−オキサゾリル、非置換イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、非置換チアゾリル(1,3−チアゾリル、好ましくは、1,3−チアゾール−2−イル)、非置換イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、および非置換ピラジニル(1,4−ジアジニル)からなる群から選択されるか、または非置換1,3−オキサゾリル、非置換イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、非置換イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、および非置換ピラジニル(1,4−ジアジニル)からなる群から選択されるか、または非置換イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)および非置換ピラジニル(1,4−ジアジニル)(好ましくは、非置換イソチアゾール−3−イル(1,2−チアゾール−3−イル)および非置換ピラジン−2−イル(1,4−ジアジン−2−イル))からなる群から選択される。
別の好ましい実施形態では、Rは、非置換ピラジニル、非置換イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、非置換1,3−オキサゾリル、1個のC1−4アルキル基で任意に置換された1,2,3−チアジアゾリル(例えば、4−メチル−1,2,3−チアジアゾリル)、1個のC1−4アルキル基で任意に置換された1,3−チアゾリル(例えば、4−メチル−1,3−チアゾリル、好ましくは、1個のC1−4アルキル基で任意に置換された1,3−チアドール−2−イル、例えば、4−メチル−1,3−チアドール−2−イル)、および1個のC1−4アルキル基で任意に置換された1,2−オキサゾリル(例えば、3−メチル−1,2−オキサゾリル)、好ましくは、非置換ピラジン−2−イル、非置換1,2−チアドール−3−イル、非置換1,3−オキサゾール−5−イル、非置換1,3−オキサゾール−2−イル、1個のC1−4アルキル基で置換された1,2,3−チアジアゾリル(例えば、4−メチル−1,2,3−チアジアゾリル)、1個のC1−4アルキル基で置換された1,3−チアゾリル(例えば、4−メチル−1,3−チアゾリル、好ましくは、1個のC1−4アルキル基で置換された1,3−チアドール−2−イル、例えば、4−メチル−1,3−チアドール−2−イル)、および1個のC1−4アルキル基で置換された1,2−オキサゾリル(例えば、3−メチル−1,2−オキサゾリル)からなる群から選択される任意に置換された5または6員環の芳香族複素環からなる群から選択され、より好ましくは、Rは、非置換ピラジニル、非置換イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、非置換1,3−オキサゾリル、および1個のC1−4アルキル基で置換された1,2,3−チアジアゾリル(例えば、4−メチル−1,2,3−チアジアゾリル)からなる群から選択される。最も好ましくは、Rは、非置換ピラジン−2−イル、非置換1,2−チアゾール−3−イル、非置換1,3−オキサゾール−5−イル、非置換1,3
−オキサゾール−2−イル、1個のC1−4アルキル基で置換された1,2,3−チアジアゾール−5−イル(例えば、4−メチル−1,2,3−チアジアゾリル)からなる群から選択される、5または6員環の芳香族複素環である。
が、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である上述の実施形態では、当該の5または6員環の芳香族複素環が、好ましくは、1または2個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、C1−3アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピル)、および1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−3アルキルからなる群から選択され、好ましくは、各置換基が、C1−3アルキル、例えば、メチルである。より好ましくは、C1−3アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピル)、および1、2、または3個のフッ素で置換されたC1−3アルキル(例えば、CF)からなる群から独立して選択される1または2個の置換基で任意に置換されており、より好ましくは、各置換基は、C1−3アルキル、例えば、メチルである。
別の好ましい実施形態では、Rが、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環であり、当該の5または6員環の芳香族複素環が、好ましくは、C1−3アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピル)、および1、2、またはは3個のハロゲンで置換されたC1−3アルキルからなる群から選択される1個の置換基で任意に置換されており、好ましくは、C1−3アルキル、例えば、メチルである1個の置換基で任意に置換される。例えば、好ましくは、C1−3アルキルおよび1、2、または3個のフッ素で置換されたC1−3アルキル(例えば、CF)からなる群から選択される1個の置換基で任意に置換されていてもよく、好ましくは、メチルおよびCFからなる群から選択される1個の置換基で任意に置換されていてもよく、より好ましくは、メチルである1個の置換基で任意に置換されていてもよい。
特定の特に好ましい実施形態では、Rは、以下からなる群から選択される。
Figure 2021526150
特定の特に好ましい実施形態では、Rは、以下からなる群から選択される。
Figure 2021526150
別の実施形態では、Rは、以下からなる群から選択される。
Figure 2021526150
より好ましくは、Rは、以下からなる群から選択される。
Figure 2021526150

または、以下からなる群から選択される。
Figure 2021526150
または、以下からなる群から選択される。
Figure 2021526150
別の好ましい実施形態では、Rは、以下からなる群から選択される。
Figure 2021526150
または、以下からなる群から選択される。
Figure 2021526150
別の特に好ましい実施形態では、Rは、以下からなる群から選択される。
Figure 2021526150
別の特に好ましい実施形態では、Rは、以下からなる群から選択される。
Figure 2021526150
さらに特に好ましい実施形態では、Rは、以下からなる群から選択される。
Figure 2021526150
特に好ましい実施形態では、Rは、任意に置換されたフェニル、またはピリジル(例えば、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イルまたはピリジン−4−イル)、ピリミジニル、ピラジニル、チアゾリル(例えば、1,3−チアゾール−2−イル、1,3−チアゾール−4−イル、または1,3−チアゾール−5−イル)およびイソチアゾリル(1,2−チアゾリル、例えば1,2−チアゾール−3−イル)からなる群から選択される、任意に置換された5もしくは6員環の芳香族複素環であり、Rは、N、S、およびOからなる群から独立して選択される2個のヘテロ原子を含む、任意に置換された5もしくは6員環の芳香族複素環であり、ヘテロ原子の少なくとも1つはNである。このような実施形態では、好ましくは、Rは、任意に置換されたフェニルである。
別の特に好ましい実施形態では、Rは、任意に置換されたフェニルであり、当該のフェニルが、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン(好ましくはFまたはCl)、C1−8アルキル、1、2または3個のハロゲン(好ましくはF)またはOH基(好ましくは1個のOH基、例えばCHOH)で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF)で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択される(より好ましくは、各置換基は、独立して、C1−4アルキル(例えば、メチル)、1、2または3個のハロゲン(好ましくはF、例えば、CF)またはOH基(好ましくは、1個のOH基、例えば、CHOH)で置換されたC1−4アルキル、OC1−4アルキル(例えば、メトキシ)、および1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF、例えば、OCF)で置換されたOC1−4アルキルからなる群から選択され、Rは、イミダゾリル(1,3−ジアゾリル)、ピラゾリル(1,2−ジアゾリル)、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾリル(1,3−チアゾリル、好ましくは、1,3−チアゾール−2−イル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル、1H−1,2,4−トリアゾリル、4H−1,2,4−トリアゾリル、フラザニル(1,2,5−オキサジアゾリル)、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサ
ジアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、ピラジニル(1,4−ジアジニル)、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、および1,3,5−トリアジニルからなる群から選択される(例えば、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾリル(1,3−チアゾリル、好ましくは、1,3−チアゾリル−2−イル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、およびピラジニル(1,4−ジアジニル)からなる群から選択される)、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である。
別の特に好ましい実施形態では、Rは、任意に置換されたフェニルであり、当該のフェニルが、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、F、メタ−Cl、パラ−Cl、C1−8アルキル、1、2または3個のハロゲン(好ましくはF)またはOH基(好ましくは1個のOH基、例えばCHOH)で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2または3個のハロゲン(好ましくはF)で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択される(より好ましくは、各置換基が、独立して、C1−4アルキル(例えば、メチル)、1、2または3個のハロゲン(好ましくはF、例えば、CF)またはOH基(好ましくは、1個のOH基、例えば、CHOH)で置換されたC1−4アルキル、OC1−4アルキル(例えば、メトキシ)、および1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF、例えば、OCF)で置換されたOC1−4アルキルからなる群から選択される)か、または、F、メタ−Cl、パラ−Cl、C1−8アルキル、1、2または3個のハロゲン(好ましくはF)またはOH基(好ましくは1個のOH基、例えばCHOH)で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF)で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択されるか、または各置換基が、独立して、C1−4アルキル(例えば、メチル)、1、2または3個のハロゲン(好ましくはF、例えば、CF)またはOH基(好ましくは1個のOH基、例えばCHOH)で置換されたC1−4アルキル、OC1−4アルキル(例えば、メトキシ)、および1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF、例えば、OCF)で置換されたOC1−4アルキルからなる群から選択され、Rは、イミダゾリル(1,3−ジアゾリル)、ピラゾリル(1,2−ジアゾリル)、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾリル(1,3−チアゾリル、好ましくは、1,3−チアゾール−2−イル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル、1H−1,2,4−トリアゾリル、4H−1,2,4−トリアゾリル、フラザニル(1,2,5−オキサジアゾリル)、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、ピラジニル(1,4−ジアジニル)、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、および1,3,5−トリアジニルからなる群から選択される(例えば、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾリル(1,3−チアゾリル、好ましくは、1,3−チアゾリル−2−イル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、およびピラジニル(1,4−ジアジニル)からなる群から選択される)、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である。
別の特に好ましい実施形態では、Rは、任意に置換されたフェニルであり、当該のフ
ェニルが、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン(好ましくはFまたはCl)、C1−8アルキル、1、2または3個のハロゲン(好ましくはF)またはOH基(好ましくは1個のOH基、例えばCHOH)で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF)で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択される(より好ましくは、各置換基は、独立して、C1−4アルキル(例えば、メチル)、1、2または3個のハロゲン(好ましくはF、例えば、CF)またはOH基(好ましくは、1個のOH基、例えば、CHOH)で置換されたC1−4アルキル、OC1−4アルキル(例えば、メトキシ)、および1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF、例えば、OCF)で置換されたOC1−4アルキルからなる群から選択され、Rは、イミダゾリル(1,3−ジアゾリル)、ピラゾリル(1,2−ジアゾリル)、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾリル−2−イル(1,3−チアゾール−2−イル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル、1H−1,2,4−トリアゾリル、4H−1,2,4−トリアゾリル、フラザニル(1,2,5−オキサジアゾリル)、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、ピラジニル(1,4−ジアジニル)、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、および1,3,5−トリアジニルからなる群から選択される(例えば、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾリル−2−イル(1,3−チアゾリル−2−イル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、およびピラジニル(1,4−ジアジニル)からなる群から選択される)、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である。
別の特に好ましい実施形態では、Rは、任意に置換されたフェニルであり、当該のフェニルが、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン(好ましくはFまたはCl)、C1−8アルキル、1、2または3個のハロゲン(好ましくはF)で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF)で置換されたOC1−8からなる群から選択される(より好ましくは、各置換基は、独立して、C1−4アルキル(例えば、メチル)、1、2または3個のハロゲン(好ましくはF、例えば、CF)で置換されたC1−4アルキル、OC1−4アルキル(例えば、メトキシ)、および1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF、例えば、OCF)で置換されたOC1−4アルキルからなる群から選択され、Rは、イミダゾリル(1,3−ジアゾリル)、ピラゾリル(1,2−ジアゾリル)、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾリル(1,3−チアゾリル、好ましくは、1,3−チアゾール−2−イル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル、1H−1,2,4−トリアゾリル、4H−1,2,4−トリアゾリル、フラザニル(1,2,5−オキサジアゾリル)、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、ピラジニル(1,4−ジアジニル)、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、および1,3,5−トリアジニルからなる群から選択される(例えば、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾリル(1,3−チアゾリル、好ましくは、1,3−チアゾリル−2−イル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリ
ル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、およびピラジニル(1,4−ジアジニル)からなる群から選択される)、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である。
別の特に好ましい実施形態では、Rは、置換フェニルであり、当該のフェニルが、1または2個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン(例えば、FまたはCl)、C1−4アルキル(例えば、メチル)、1、2または3個のハロゲン(好ましくはF、例えば、CF)またはOH基(好ましくは、1個のOH基、例えば、CHOH)で置換されたC1−4アルキル、およびOC1−4アルキル(例えば、メトキシ)からなる群から選択され(さらにより好ましくは、各置換基が、独立して、ハロゲン(例えば、FまたはCl)、C1−4アルキル、1、2、または3個のOH基(好ましくは1個のOH基)で置換されたC1−4アルキル、およびOC1−4アルキル(例えば、F、メチル、CHOHまたはメトキシ、またはCl、メチル、CHOHまたはメトキシ)からなる群から選択される)か、または各置換基が、独立して、F、C1−4アルキル、1、2、または3個のOH基(好ましくは1個のOH基)で置換されたC1−4アルキル、およびOC1−4アルキル(例えば、F、メチル、CHOHまたはメトキシ)からなる群から選択され、Rは、ピラジニル、1,2−チアゾリル、1,3−オキサゾール、1,2,3−チアジアゾリル(例えば、4−メチル−1,2,3−チアジアゾリル)、1,3−チアゾリル(例えば、4−メチル−1,3−チアゾール、好ましくは1,3−チアゾール−2−イル、例えば4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)、および1,2−オキサゾール(例えば3−メチル−1,2−オキサゾール)からなる群から選択され(好ましくは、ピラジン−2−イル、1,2−チアゾール−3−イル、1,3−オキサゾール−5−イル、1,3−オキサゾール−2−イル、1,2,3−チアジアゾール−5−イル、1,3−チアゾール−2−イル、および1,2−オキサゾール−5−イルからなる群から選択され)、さらにより好ましくは、非置換ピラジニル、非置換1,2−チアゾリル、非置換1,3−オキサゾール、および1個のC1−4アルキルで置換された1,2,3−チアジアゾリル(例えば、4−メチル−1,2,3−チアジアゾリル)からなる群から選択され、最も好ましくは、非置換ピラジン−2−イル、非置換1,2−チアゾール−3−イル、非置換1,3−オキサゾール−5−イル、非置換1,3−オキサゾール−2−イル、および1個のC1−4アルキル基で置換された1,2,3−チアゾール−5−イル(例えば、4−メチル−1,2,3−チアゾール−5−イル)からなる群から選択される、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である。
別の特に好ましい実施形態では、Rは、置換フェニルであり、当該のフェニルが、1または2個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン(例えば、FまたはCl)、C1−4アルキル(例えば、メチル)、1、2または3個のハロゲン(好ましくはF、例えば、CF)で置換されたC1−4アルキル、およびOC1−4アルキル(例えば、メトキシ)からなる群から選択され(さらにより好ましくは、各置換基が、独立して、ハロゲン(例えば、FまたはCl)、C1−4アルキル、OC1−4アルキル(例えば、F、メチルまたはメトキシ、またはCl、メチルまたはメトキシ)からなる群から選択されるか、または各置換基が、独立して、F、C1−4アルキル、およびOC1−4アルキル(例えば、F、メチルまたはメトキシ)からなる群から選択され、Rは、ピラジニル、1,2−チアゾリル、1,3−オキサゾール、1,2,3−チアジアゾリル(例えば、4−メチル−1,2,3−チアジアゾリル)、1,3−チアゾリル(例えば、4−メチル−1,3−チアゾール、好ましくは1,3−チアゾール−2−イル、例えば4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)、および1,2−オキサゾール(例えば3−メチル−1,2−オキサゾール)からなる群から選択され(好ましくは、ピラジン−2−イル、1,2−チアゾール−3−イル、1,3−オキサゾール−5−イル、1,3−オキサゾール−2−イル、1,2,3−チアジアゾール−5−イル、1,3−チアゾール−2−イル、および1,2−オキサゾール−5−イルからなる群から選択され)、さらに
より好ましくは、非置換ピラジニル、非置換1,2−チアゾリル、非置換1,3−オキサゾール、および1個のC1−4アルキルで置換された1,2,3−チアジアゾリル(例えば、4−メチル−1,2,3−チアジアゾリル)からなる群から選択され、最も好ましくは、非置換ピラジン−2−イル、非置換1,2−チアゾール−3−イル、非置換1,3−オキサゾール−5−イル、非置換1,3−オキサゾール−2−イル、および1個のC1−4アルキル基で置換された1,2,3−チアゾール−5−イル(例えば、4−メチル−1,2,3−チアゾール−5−イル)からなる群から選択される、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である。
上述の特に好ましい実施形態では、好ましくは、Rは、ハロゲン、C1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキルからなる群から選択され、より好ましくは、ハロゲン、C1−4アルキル、および1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択され、さらにより好ましくは、F、Cl、C1−4アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロプル)、および1、2、または3個のF(例えば、CF)または1個のOH基(例えば、CHOH)で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1個の置換基で置換される。例えば、Rは、F、Cl、C1−4アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピル)および1個のOHで置換されたC1−4アルキル(例えば、CHOH)からなる群から選択される1つの置換基で置換され、より好ましくは、置換基は、C1−4アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピル、好ましくはメチル)または1個のOHで置換されたC1−4アルキル(例えば、CHOH)である。
上述の特に好ましい実施形態では、好ましくは、Rは、ハロゲン、C1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−8アルキルからなる群から選択され、より好ましくは、ハロゲン、C1−4アルキル、および1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−4アルキルからなる群から選択され、さらにより好ましくは、F、Cl、C1−4アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロプル)、および1、2、または3個のF(例えば、CF)で置換されたC1−4アルキルからなる群から選択される1個の置換基で置換される。例えば、Rは、F、Cl、C1−4アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピル)からなる群から選択される1つの置換基で置換され、より好ましくは、置換基は、C1−4アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピル、好ましくはメチル)である。
別の非常に特に好ましい実施形態では、Rは、置換フェニルであり、当該のフェニルが、1または2個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン(例えば、FまたはCl)、C1−4アルキル(例えば、メチル)、1、2または3個のハロゲン(好ましくはF、例えば、CF)またはOH基(好ましくは1個のOH基、例えば、CHOH)で置換されたC1−4アルキル、およびOC1−4アルキル(例えば、メトキシ)からなる群から選択される(好ましくは、1または2個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、C1−4アルキル(例えば、メチル)、1、2または3個のハロゲン(好ましくはF、例えば、CF)またはOH基(好ましくは1個のOH基、例えば、CHOH)で置換されたC1−4アルキル、およびOC1−4アルキル(例えば、メトキシ)からなる群から選択され、Rは、非置換ピラジン−2−イル、非置換1,2−チアゾール−3−イル、非置換1,3−オキサゾール−5−イル、非置換1,3−オキサゾール−2−イル、および4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−イル(好ましくは、非置換ピラジン−2−イルおよび非置換1,2−チアゾール−3−イル)からなる群から選択される、5または6員環の芳香族複素環である。
別の非常に特に好ましい実施形態では、Rは、置換フェニルであり、当該のフェニル
が、1または2個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン(例えば、FまたはCl)、C1−4アルキル(例えば、メチル)、1、2または3個のハロゲン(好ましくはF、例えば、CF)で置換されたC1−4アルキル、およびOC1−4アルキル(例えば、メトキシ)からなる群から選択される(好ましくは、1または2個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、C1−4アルキル(例えば、メチル)、1、2または3個のハロゲン(好ましくはF、例えば、CF)で置換されたC1−4アルキル、およびOC1−4アルキル(例えば、メトキシ)からなる群から選択され、Rは、非置換ピラジン−2−イル、非置換1,2−チアゾール−3−イル、非置換1,3−オキサゾール−5−イル、非置換1,3−オキサゾール−2−イル、および4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−イル(好ましくは、非置換ピラジン−2−イルおよび非置換1,2−チアゾール−3−イル)からなる群から選択される、5または6員環の芳香族複素環である。
本明細書に記載の本発明の全ての実施形態において、好ましくは、本発明の化合物は、化合物が
Figure 2021526150
からなる群から選択されないという条件で、式(I)の化合物である。
特定の好ましい実施形態では、式(I)の化合物は、以下の実施例の節に記載される式(I)の化合物、またはその薬学的に許容されるエステル、アミド、カルバメート、溶媒和物もしくは塩であって、そのようなエステル、アミドもしくはカルバメートの塩を含む。特に、式(I)の化合物は、以下からなる群から選択される化合物であってもよい。
実施例1:2−[(3−メチルフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例2:2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例3:3−{[4−アミノ−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル]メチル}フェノール、
実施例4:2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(1,3−オキサゾール−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例5:2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例6:2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(3−メチル−1,2−オキ
サゾール−5−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例7:2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、実施例8:2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(1,3−チアゾール−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例9:2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(1,3−チアゾール−4−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例10:2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例11:2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例12:2−[(4−メチルフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例13:2−[(4−メチルフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例14:2−[(4−メチルフェニル)メチル]−6−(1,3−チアゾール−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例15:2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例16:6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2−{[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例17:6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例18:2−[(3−メトキシ−4−メチルフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例19:2−[(3−フルオロ−4−メチルフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例20:2−[(2,5−ジクロロフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例21:2−[(3,4−ジメチルフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例22:2−[(ピリジン−2−イル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例23:2−[(6−メチルピリジン−3−イル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例24:2−{[4−メチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例25:2−[(2−メトキシ−4−メチルフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例26:2−[(3−メチルフェニル)メチル]−6−(1,3−オキサゾール−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例27:2−[(3−メチルフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例28:6−(ピラジン−2−イル)−2−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例29:2−[(3−フルオロフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例30:2−[(3−フルオロフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例31:2−[(2−メチルフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例32:2−[(2−メチルフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例33:6−(1,3−チアゾール−2−イル)−2−[(1,3−チアゾール−2−イル)メチル]−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例34:2−[(1,3−チアゾール−2−イル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例35:2−[(3−クロロフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例36:2−[(3−クロロフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例37:2−[(2−メトキシフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例38:2−[(2−メトキシフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例39:2−[(2−メトキシフェニル)メチル]−6−(1,3−オキサゾール−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例40:2−[(2−メトキシフェニル)メチル]−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例41:2−[(3,4−ジメトキシフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
実施例42:3−{[4−アミノ−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル]メチル}フェノール、
実施例43:2−{[4−アミノ−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル]メチル}−5−メチルフェノール、
実施例44:2−{[4−アミノ−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル]メチル}フェノール、
実施例45:5−{[4−アミノ−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル]メチル}−2−メチルフェノール、および
実施例46:[3−[(4−アミノ−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)メチル]フェニル]メタノール、
からなる群から選択されるか、またはその薬学的に許容されるエステル、アミド、カルバメート、溶媒和物もしくは塩であって、そのようなエステル、アミドもしくはカルバメートの塩を含む。
式(I)の化合物に存在する置換基に応じて、化合物は、立体異性体および/または幾何異性体として存在し得る。全ての個々の立体異性体および幾何異性体、ならびにそれらの混合物は、本発明の範囲内に含まれる。例えば、水素原子が重水素で置き換えられている同位体形態もまた、本発明に含まれる。特定の同位体形態は、有益な生物学的特性、例えば、他の同位体形態よりも改善された代謝安定性または強化された治療活性を有し得る。または、特定の同位体形態が生物学的イメージングの目的に有用な場合がある。例えば、炭素11、窒素13、酸素15、またはフッ素18の同位体変異体は、ポジトロン断層撮影に使用され得る。
式(I)の化合物に存在する置換基に応じて、化合物は、エステル、アミド、カルバメートおよび/または塩を形成し得る。医学での使用に適した式(I)の化合物の塩は、対イオンが薬学的に許容されるものである。このような薬学的に許容される塩は、塩形成に関する標準的なテキストに記載されている。例えば、P.Stahl、et al.、Handbook of Pharmaceutical Salts:Properti
es、Selection and Use(VCHA/Wiley−VCH、2002)、またはS.M.Berge、et al.、「Pharmaceutical Salts」(1977)Journal of Pharmaceutical Sciences、66、1−19。しかしながら、薬学的に許容されない対イオンを有する塩は、例えば、式(I)の化合物およびその薬学的に許容される塩、ならびにその生理学的に機能的な誘導体の調製における中間体として使用するために、本発明の範囲内である。「生理学的に機能的な誘導体」という用語は、例えば、体内で変換可能であることにより、式(I)の遊離化合物と同じ生理学的機能を有する式(I)の化合物の化学誘導体を意味する。エステル、アミド、およびカルバメートは、生理学的に機能的な誘導体の例である。
本発明による好適な塩は、有機酸または無機酸を用いて形成されたものを含む。特に、酸を用いて形成される好適な塩には、鉱酸、強有機カルボン酸、例えば、非置換であるか、または例えばハロゲンで置換されている1〜4個の炭素原子のアルカンカルボン酸、例えば飽和または不飽和ジカルボン酸、例えばヒドロキシカルボン酸、例えばアミノ酸を用いて、または有機スルホン酸、例えば、非置換であるか、または例えばハロゲンで置換されている(C−C)−アルキル−もしくはアリール−スルホン酸を用いて、形成されるものが含まれる。薬学的に許容される酸付加塩には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、クエン酸、酒石酸、酢酸、リン酸、乳酸、ピルビン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、コハク酸、過塩素酸、フマル酸、マレイン酸、グリコール酸、乳酸、サリチル酸、オキサロ酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ギ酸、安息香酸、マロン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、イセチオン酸、アスコルビン酸、リンゴ酸、フタル酸、アスパラギン酸、およびグルタミン酸、リジンおよびアルギニンから形成されるものが含まれる。シュウ酸などの他の酸は、それ自体は薬学的に許容されないが、本発明の化合物およびそれらの薬学的に許容される酸付加塩を得る際の中間体として有用な場合がある。
式(I)の化合物は、エステル、アミドまたはカルバメートに変換される適切な基を有していてもよい。式(I)の化合物中の−OHまたは−NHR基から形成される典型的なエステルおよびアミドおよびカルバメート基には、OC(O)R、NRC(O)R、NRCO、OSO、およびーNRSOが含まれ、ここで、Rは、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、C2−8アルキニル、C3−8シクロアルキルおよびC3−8シクロアルキルC1−8アルキル、ハロC1−8アルキル、ジハロC1−8アルキル、トリハロC1−8アルキル、フェニルおよびフェニルC1−4アルキルからなる群から選択され、より好ましくは、Rは、C1−8アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8シクロアルキルおよびC3−8シクロアルキルC1−8アルキルからなる群から選択される。
有機化学の当業者には、多くの有機化合物が、それらが反応するか、またはそれらから沈殿もしくは結晶化される溶媒と複合体を形成し得ることが理解されるであろう。これらの複合体は「溶媒和物」として知られる。「薬学的に許容される溶媒和物」は、本発明の化合物および1つ以上の薬学的に許容される溶媒分子、例えば、水またはエタノールを含む分子複合体を意味する。例えば、水との複合体は「水和物」として知られている。原薬が結晶格子に水等の溶媒を化学量論的または非化学量論的量のいずれかで組み込むと、水和物等の溶媒和物が存在する。薬物製造プロセスの任意の段階で、または原薬もしくは剤形の保管時に溶媒の組み込みに直面する場合があるので、原薬は水和物の存在について日常的にスクリーニングされる。溶媒和物については、参照により本明細書に組み込まれる、S.Byrnら、Pharmaceutical Research 12(7),1995,954−954、およびWater−Insoluble Drug Formulation,2nd ed.R.Liu,CRC Press,page 553に
記載されている。したがって、当業者は、式(I)の化合物、ならびにそれらのエステル、アミド、カルバメートおよび/または塩が溶媒和物の形態で存在し得ることと、これらも本発明の範囲内に含まれることを理解するであろう。医学での使用に適した式(I)の化合物の溶媒和物は、会合する溶媒が薬学的に許容されるものである。例えば、上述のように、水和物は、薬学的に許容される溶媒和物の一例である。しかしながら、薬学的に許容されない会合した溶媒を有する溶媒和物は、式(I)の化合物およびそれらの薬学的に許容されるエステル、アミド、カルバメートおよび/またはそれらの塩の調製における中間体としての有用な場合がある。
レシピエントへの投与時に、上述のように式(I)の化合物、またはその活性代謝物もしくは残留物に変換することができる化合物は、「プロドラッグ」として知られている。例えば、プロドラッグは、例えば、血中での加水分解により、体内で医学的効果を有するその活性型に変換され得る。薬学的に許容されるプロドラッグは、T.HiguchiおよびV.Stella、Prodrugs as Novel Delivery Systems、Vol.14 of the A.C.S.Symposium Series(1976);「Design of Prodrugs」ed.H.Bundgaard、Elsevier、1985;およびEdward B.Roche、ed.、Bioreversible Carriers in Drug Design、American Pharmaceutical Association and Pergamon Press、1987に記載されており、これらは参照により本明細書に組み込まれる。
以下の定義は、特定の場合に特に限定されない限り、本明細書全体で使用される用語に適用される。
本明細書で使用される場合、「C1−Xアルキル」という用語は、炭化水素鎖中に1〜X個の炭素原子を有する直鎖および分枝鎖の両方の飽和炭化水素基を意味する。Xは、例えば、8、7、6、5、4、3、または2であってもよい。好ましくは、Xは、8、4または3である。アルキル基の例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、ペンチルおよびヘキシル基が含まれる。非分枝アルキル基の中には、好ましいメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル基がある。分枝アルキル基の中には、tert−ブチル、iso−ブチル、1−エチルプロピルおよび1−エチルブチル基が挙げられ得る。
本明細書で使用される場合、「OC1−Xアルキル」という用語は、アルコキシ基を意味し、「C1−Xアルキル」は、上に示したように使用される。OC1−Xアルキル基の例には、O−メチル(OCアルキル、メトキシ)およびO−エチル)OCアルキル、エトキシ)基が含まれる。他の例には、O−プロピル(OCアルキル、プロポキシ)およびO−ブチル(OCアルキル、ブトキシ)が含まれる。
本明細書で使用される場合、「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する。フッ素、塩素および臭素が特に好ましく、フッ素および塩素が特別に好ましい。
本明細書で使用される場合、「1、2または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−Xアルキル」という用語は、1、2または3個のハロゲンまたはOH基の置換基を有するアルキル基を意味し、「C1−Xアルキル」と「ハロゲン」という用語は、上に概説した意味を有すると理解される。したがって、「1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−Xアルキル」は、1、2、または3個のハロゲン置換基と1、2、または3個のOH基の置換基、1または2個のハロゲン置換基と1個のOH基の置換
基、または1または2個のOH基の置換基と1個のハロゲン置換基を有していてもよい。1個のハロゲンで置換されたC1ー8アルキルの例には、フルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、フルオロエチル、フルオロプロピルおよびフルオロブチル基が含まれる。2個のハロゲンで置換されたC1−8アルキルの例には、ジフルオロメチル基とジフルオロエチル基が含まれる。3個のハロゲンで置換されたC1−8アルキルの例には、トリフルオロメチル基およびトリフルオロエチル基が含まれる。1個のOH基で置換されたC1−8アルキルの例には、CHOH、(CHOH、(CHOH、(CHOH、(CHOH、(CHOH、CH(CH)CHOH、CHCH(CH)CHOHおよびC(CHCHOH基が含まれ、2個のOH基で置換されたC1−8アルキルには、CH(OH)、CH(OH)CHOH、C(OH)CH、およびCHCH(OH)基が含まれ、3個のOH基で置換されたC1−8アルキルには、C(OH)、CH(OH)CH(OH)、C(OH)CHOHおよびCHC(OH)基が含まれる。
本明細書で使用される場合、「1、2または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC1−Xアルキル」という用語は、1、2または3個のハロゲンまたはOH基の置換基を有するアルコキシ基を意味し、「アルキル」と「ハロゲン」という用語は、上に概説した意味を有すると理解される。したがって、「1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC1−Xアルキル」は、1、2、または3個のハロゲン置換基と1、2、または3個のOH基の置換基、1または2個のハロゲン置換基と1個のOH基の置換基、または1または2個のOH基の置換基と1個のハロゲン置換基を有していてもよい。1個のハロゲンで置換されたOC1−8アルキルの例には、フルオロメトキシ、クロロメトキシ、ブロモメトキシ、フルオロエトキシ、フルオロプロポキシおよびフルオロブトキシ基が含まれる。2個のハロゲンで置換されたOC1−8アルキルの例には、ジフルオロメトキシ基とジフルオロエトキシ基が含まれる。3個のハロゲンで置換されたOC1−8アルキルの例には、トリフルオロメトキシ基とトリフルオロエトキシ基が含まれる。
本明細書で使用される場合、「芳香族複素環」という用語は、炭素原子の1〜3個が、窒素(N)、酸素(O)または硫黄(S)から独立して選択される1個以上のヘテロ原子によって置き換えられる、炭素原子の芳香族環状基を意味する。5または6員環の芳香族複素環は、単環である。ヘテロ原子は、S、OまたはNであってもよく、好ましくは、SまたはNである。適切な窒素原子を含むヘテロシクリル基は、対応するN−オキシドを含む。
1、2または3個のヘテロ原子を含む5または6員環の芳香族複素環基の例には、フラニル、ピロリル、チオフェニル、ピリジニル、イミダゾリル(1,3−ジアゾリル)、ピラゾリル(1,2−ジアゾリル)、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾリル(1,3−チアゾリル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル、1H−1,2,4−トリアゾリル、4H−1,2,4−トリアゾリル、フラザニル(1,2,5−オキサジアゾリル)、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、ピラジニル(1,4−ジアジニル)、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、および1,3,5−トリアジニルが含まれる。
2または3個のヘテロ原子を含む5または6員環の芳香族複素環基の例には、イミダゾリル(1,3−ジアゾリル)、ピラゾリル(1,2−ジアゾリル)、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾリル(1,3−チアゾリル)、
イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル、1H−1,2,4−トリアゾリル、4H−1,2,4−トリアゾリル、フラザニル(1,2,5−オキサジアゾリル)、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、ピラジニル(1,4−ジアジニル)、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、および1,3,5−トリアジニルが含まれる。
上述のように、本発明の化合物は、A2a受容体リガンドとしての活性を有する。本発明の化合物は、A2a受容体モジュレーターとしての活性を有し、より具体的には、A2a受容体のアンタゴニストである。本発明の好ましい化合物は、A2a受容体の選択的アンタゴニストである。この文脈における「選択的」とは、他のアデノシン受容体サブタイプ(アデノシン1(A1)受容体、アデノシン2b(A2b)受容体およびアデノシン3(A3)受容体)のうちの1つ以上よりも優先してA2a受容体に結合する本発明の任意の化合物を意味する。本発明の化合物が、少なくともA1受容体および/またはA3受容体よりも優先してA2a受容体に結合することが特に好ましい。本発明の化合物が、少なくともA1受容体よりも優先してA2a受容体に結合することが非常に特に好ましい。
好ましくは、本発明の化合物は、A2b受容体よりもA2a受容体の選択的アンタゴニストであり、および/またはA1受容体よりもA2a受容体の選択的アンタゴニストであり、および/またはA3受容体よりもA2a受容体の選択的アンタゴニストである(例えば、以下に示すように、IC50レベル(例えば、SPR IC50値)を使用して評価される場合に、選択的である)。例えば、本発明の化合物は、A1受容体よりもA2a受容体の選択的アンタゴニストである(例えば、以下に示すように、IC50レベル(例えば、SPR IC50値)を使用して評価される場合に、選択的である)。より好ましくは、本発明の化合物は、A2b受容体、A1受容体およびA3受容体のうちの少なくとも2つよりもA2a受容体の選択的アンタゴニストである(例えば、以下に示すように、IC50レベル(例えば、SPR IC50値)を使用して評価される場合に、選択的である)。例えば、本発明の化合物は、A1受容体およびA3受容体よりもA2a受容体の選択的アンタゴニストである(例えば、以下に示すように、IC50レベルを使用して評価される場合に、選択的である)。最も好ましくは、本発明の化合物は、A2b受容体、A1受容体およびA3受容体よりもA2a受容体の選択的アンタゴニストである(例えば、以下に示すように、IC50レベル(例えば、SPR IC50値)を使用して評価される場合に、選択的である)。
例えば、IC50値(例えば、SPR IC50値)によって評価される場合、A2a受容体に対する選択性は、他のアデノシン受容体サブタイプの1つ以上に対する選択性の少なくとも2倍、好ましくは少なくとも5倍、より好ましくは少なくとも10倍、より好ましくは少なくとも20倍、より好ましくは少なくとも50倍、より好ましくは少なくとも60倍、より好ましくは少なくとも70倍、さらにより好ましくは少なくとも100倍、例えば、少なくとも150倍、少なくとも200倍、少なくとも300倍、少なくとも500倍、少なくとも1000倍、少なくとも2000倍、少なくとも3000倍、少なくとも4000倍、少なくとも5000倍、少なくとも6000倍、少なくとも7000倍、少なくとも8000倍、少なくとも9000倍、少なくとも10,000倍、または少なくとも20,000倍である。
1つの好ましい実施形態では、IC50レベル(例えば、SPR IC50値)によって評価される場合、A2a受容体に対する選択性は、他のアデノシン受容体サブタイプの1つ以上に対する選択性の少なくとも60倍である。別の好ましい実施形態では、A2a
受容体に対する選択性は、他のアデノシン受容体サブタイプの1つ以上に対する選択性の少なくとも70倍である。さらに好ましい実施形態では、A2a受容体に対する選択性は、他のアデノシン受容体サブタイプの1つ以上に対する選択性の少なくとも100倍である。別の好ましい実施形態では、A2a受容体に対する選択性は、他のアデノシン受容体サブタイプの1つ以上に対する選択性の少なくとも1000倍である。別の好ましい実施形態では、A2a受容体に対する選択性は、他のアデノシン受容体サブタイプの1つ以上に対する選択性の少なくとも10,000倍である。
特定の非常に好ましい実施形態では、IC50レベル(例えば、SPR IC50値)によって評価される場合、A2a受容体に対する選択性は、A1受容体サブタイプに対する選択性の少なくとも2倍、好ましくは少なくとも5倍、より好ましくは少なくとも10倍、より好ましくは少なくとも20倍、より好ましくは少なくとも50倍、より好ましくは少なくとも60倍、より好ましくは少なくとも70倍、さらにより好ましくは少なくとも100倍、例えば、少なくとも150倍、少なくとも200倍、少なくとも300倍、または少なくとも500倍である。1つの好ましい実施形態では、IC50レベル(例えば、SPR IC50値)によって評価される場合、A2a受容体に対する選択性は、A1受容体サブタイプに対する選択性の少なくとも60倍である。別の好ましい実施形態では、A2a受容体に対する選択性は、A1受容体サブタイプに対する選択性の少なくとも70倍である。別の好ましい実施形態では、A2a受容体に対する選択性は、A1受容体サブタイプに対する選択性の少なくとも100倍である。別の好ましい実施形態では、A2a受容体に対する選択性は、A1受容体サブタイプに対する選択性の少なくとも500倍である。
特定の好ましい実施形態では、IC50レベル(例えば、SPR IC50値)によって評価される場合、A2a受容体に対する選択性は、A3受容体サブタイプに対する選択性の少なくとも2倍、好ましくは少なくとも5倍、より好ましくは少なくとも10倍、より好ましくは少なくとも20倍、より好ましくは少なくとも50倍、さらにより好ましくは少なくとも100倍、例えば、少なくとも150倍、少なくとも200倍、少なくとも300倍、少なくとも500倍、少なくとも1000倍、少なくとも2000倍、少なくとも3000倍、少なくとも4000倍、少なくとも5000倍、少なくとも6000倍、少なくとも7000倍、少なくとも8000倍、少なくとも9000倍、少なくとも10,000倍、または少なくとも20,000倍である。別の好ましい実施形態では、IC50レベル(例えば、SPR IC50値)によって評価される場合、A2a受容体に対する選択性は、A3受容体サブタイプに対する選択性の少なくとも100倍である。1つの好ましい実施形態では、A2a受容体に対する選択性は、A3受容体サブタイプに対する選択性の少なくとも1000倍である。さらに好ましい実施形態では、A2a受容体に対する選択性は、A3受容体サブタイプに対する選択性の少なくとも4000倍である。別の好ましい実施形態では、A2a受容体に対する選択性は、A3受容体サブタイプに対する選択性の少なくとも5000倍である。別の好ましい実施形態では、A2a受容体に対する選択性は、A3受容体サブタイプに対する選択性の少なくとも10,000倍である。
本発明の好ましい化合物は、A2a受容体に対して良好な親和性を有する(すなわち、以下に示すSPRアッセイを使用して測定される、A2a受容体に対して低いIC50濃度を有する)。例えば、好ましくは、本発明の化合物は、以下に述べられるSPRアッセイを用いて測定される、A2a受容体に対するIC50値が、1μM未満、好ましくは0.5μM未満、好ましくは0.1μM未満、より好ましくは0.05μM未満、最も好ましくは、0.02μM未満、例えば、0.01μM未満、例えば、0.008μM未満、例えば、0.005μM未満、例えば、0.004μM未満、例えば、0.003μM未満、または例えば、0.002μM未満である。1つの特に好ましい実施形態では、本発
明の化合物は、以下に述べられるSPRアッセイを用いて測定される、A2a受容体に対するIC50値が、0.01μM未満である。
あるいは、またはこれに加えて、好ましくは、本発明の化合物は、A2a受容体に対して良好な機能活性を有する(すなわち、以下に述べられるcAMPアッセイを使用して測定される、A2a受容体に対するEC50値を有する)。例えば、好ましくは、本発明の化合物は、以下に述べられるcAMPアッセイを使用して測定される、A2a受容体に対するEC50値が、10μM未満、好ましくは5μM未満、好ましくは2μM未満、より好ましくは1.5μM未満であり、より好ましくは1μM未満、例えば、0.5μM未満、例えば、0.4μM未満、例えば、0.3μM未満、例えば、0.2μM未満、例えば、0.1μM未満、例えば、0.08μM未満、例えば、0.05μM未満、0.04μM未満、例えば、0.03μM未満、例えば、0.02μM未満、例えば、0.01μM未満、または例えば、0.005μM未満である。1つの特に好ましい実施形態では、本発明の化合物は、以下に述べられるcAMPアッセイを使用して測定される、A2a受容体に対するEC50値が、1μM未満である。
本発明の特に好ましい化合物は、以下に述べられるSPRアッセイを用いて測定される、A2a受容体に対するIC50値が、0.1μM未満(例えば、0.05μM未満、例えば、0.01μM未満、または例えば、0.01μM未満)であり、以下に述べられるcAMPアッセイを使用して測定される、A2a受容体に対するEC50値が、2μM未満(例えば、1μM未満、0.5μM未満、0.1μM未満、0.05μM未満、または0.0005μM未満)である。
本発明の特に好ましい化合物は、良好な薬物動態特性、例えば良好な代謝安定性を有することと組み合わせて、A2a受容体に対して選択的であり、および/またはA2a受容体に対して良好な親和性および/または良好な機能活性を有する。代謝安定性などの化合物の薬物動態特性は、通常の方法(例えば、市販の肝臓ミクロソーム(卵マウス肝臓ミクロソーム)、血漿酵素などに曝露されたときの化合物の安定性を測定する)を使用して、当業者によって決定され得る。
本発明の特に好ましい化合物は、製薬用途に許容可能なレベルの溶解度を有することと組み合わせて、A2a受容体に対して選択的であり、および/またはA2a受容体との良好な親和性を有する。例えば、本発明の好ましい化合物は、0.001mg/mLを超える溶解度を有する。本発明のより好ましい化合物は、0.003mg/mLを超える、より好ましくは0.005mg/mLを超える、より好ましくは0.010mg/mLを超える、より好ましくは0.020mg/mLを超える、より好ましくは0.050mg/mLを超える、さらにより好ましくは0.100mg/mLを超える溶解度を有する。
本発明の非常に好ましい化合物は、良好な溶解度および良好な薬物動態特性(例えば、良好な溶解度および良好な代謝安定性)を有することと組み合わせて、A2a受容体に対して選択的であり、および/またはA2a受容体に対して良好な親和性および/または良好な機能活性を有する。
本発明はまた、医薬として使用するための、または治療で使用するための、本発明の化合物、または本発明の化合物を含む組成物も提供する。例えば、本発明は、医薬として使用するための、または治療で使用するための、本発明の化合物、または本発明の化合物を、薬学的に好適な担体と共に含む組成物を提供する。
誤解を避けるために、本明細書で使用される場合、「療法」、「治療」および「治療すること」という用語は、状態、疾患または障害の予防的および治癒的処置の両方を含む。
また、状態、疾患、または障害の進行を遅らせる、中断する、制御する、または停止することも含まれる。また、状態、病気、または障害の症状を予防、治癒、減速、中断、制御、または停止することも含まれる。
本発明の化合物、または本発明の化合物を含む組成物は、A2a受容体活性に関連する疾患または障害の治療に使用することができる。特に、本発明の化合物は、A2a受容体の選択的アンタゴニストが示される疾患または障害の治療または予防に使用することができる。特に、本発明の化合物は、A2a受容体に関連する疾患または障害の治療または予防に使用することができる。
本発明の化合物は、A2a受容体に関連する疾患または障害の治療または予防における特定の用途を見出し、この疾患または障害は、がん、神経変性疾患、網膜変性疾患(例えば、緑内障または糖尿病性網膜症)、不眠症、疼痛、精神疾患(例えば、不安症、うつ病、統合失調症、注意または欠損活動亢進障害)、虚血(例えば、虚血性脳卒中または心筋虚血)、梗塞(例えば、心筋梗塞、脳梗塞(発作)、肺梗塞、脾臓梗塞、腎臓梗塞、腸梗塞、または胎盤梗塞)、急性炎症性疾患(例えば、外傷、創傷治癒、または細菌感染症)、慢性炎症性疾患(例えば、虫垂炎、喘息、嚢炎、慢性消化性潰瘍、大腸炎、嚢胞炎、皮膚炎、脳炎、歯肉炎、髄膜炎、脊髄炎、腎炎、神経炎、歯周炎炎、静脈炎、前立腺炎、鼻炎、副鼻腔炎、腱炎、精巣炎、扁桃炎、潰瘍性大腸炎およびクローン病、尿道炎、血管炎、関節リウマチ、強直性脊椎炎および乾癬性関節炎)、脊髄損傷、およびてんかんからなる群から選択される疾患または障害である。別の実施形態では、A2a受容体に関連する疾患または障害は、自己免疫、炎症、がん、感染性、代謝性、発達性、心血管、肝臓、腸、内分泌、または神経疾患からなる群から選択される疾患または障害である。
特定の好ましい実施形態では、本発明の化合物は、がんの治療における用途を見出す。本明細書で使用される場合、「がん」という用語は、白血病、リンパ腫、黒色腫、神経内分泌腫瘍、癌腫および肉腫を含む、哺乳動物に見られるあらゆる種類のがん、新生物または悪性腫瘍を指す。本発明の化合物は、腫瘍の成長および/または生存がA2a受容体のアゴニズムに依存するか、またはそれによって支援されるがんの治療における用途を見出す。
特に、本発明の化合物は、リンパ腫(例えば、B細胞リンパ腫)、肉腫(例えば、骨肉腫)、膀胱がん、骨がん、脳腫瘍、子宮頸がん、腎細胞がん、大腸がん(例えば、結腸がん、またはマイクロサテライト不安定性を有する大腸がん)、食道がん、胃がん、頭頸部がん、腎臓がん、骨髄腫、甲状腺がん、白血病(例えば、急性骨髄性白血病)、乳がん(例えば、トリプルネガティブ、ER陽性、ER陰性、化学療法耐性、ハーセプチン耐性、HER2陽性、ドキソルビシン耐性、タモキシフェン耐性、腺管がん、小葉がん、原発性、転移性)、卵巣がん、膵臓がん、肝臓がん(例えば、肝細胞がん)、肺がん(例えば、非小細胞肺がん、扁平上皮細胞肺がん、腺がん、大細胞肺がん、小細胞肺がん、カルチノイド、肉腫)、多形神経膠芽腫、神経膠腫、黒色腫、前立腺がん(例えば去勢抵抗性前立腺がん)、神経膠芽腫、扁平上皮細胞がん(例えば頭部、頸部、または食道)、多発性骨髄腫、皮膚がん(例えば、メルケル細胞がん)、精巣がん、神経芽腫、および転移性がんからなる群から選択されるがんの治療における用途を見出す。
より具体的には、本発明の化合物は、肺がん、卵巣がん、骨肉腫、膀胱がん、頸部がん、肝臓がん、腎臓がん、皮膚がん(例えば、メルケル細胞がん)、精巣がん、白血病、リンパ腫、頭頸部がん、腎細胞がん、大腸がん(例えば、マイクロサテライト不安定性を有する大腸がん)、前立腺がん、膵臓がん、黒色腫、乳がん、および神経芽細胞腫からなる群から選択されるがんの治療における用途を見出す。
本発明の化合物はまた、前立腺がん(特に去勢抵抗性前立腺がん)、腎細胞がん、転移性がん、黒色腫、去勢抵抗性前立腺がん、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、神経膠芽細胞腫、卵巣がん、肺がん、扁平上皮がん(例えば、頭部、頸部、または食道)、大腸がん(例えば、マイクロサテライト不安定性を有する大腸がん)、白血病(例えば急性骨髄性白血病)、リンパ腫(例えばB細胞リンパ腫)、および多発性骨髄腫からなる群から選択されるがんの治療における特定の用途を見出す。
本発明の化合物はまた、非小細胞肺がん、黒色腫、腎細胞がん、トリプルネガティブ乳がん、膀胱がん、頭頸部がんおよび大腸がん(特に、マイクロサテライト不安定性を有する大腸がん)の治療において特定の用途を見出す。
本発明の化合物は、さらに、またはこれに代えて、甲状腺、内分泌系、脳、乳房、頸部、結腸、頭頸部、食道、肝臓、腎臓、肺、非小細胞肺、黒色腫、中皮腫、卵巣、肉腫、胃、子宮のがん、または髄様芽細胞腫、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、神経芽細胞腫、神経膠腫、多形性神経膠芽細胞腫、卵巣癌、横紋筋肉腫、原発性血小板腫、原発性マクログロブリン血症、原発性脳腫瘍、がん、悪性膵臓インスリノーマ、悪性カルシノイド、尿管膀胱がん、前癌状態の皮膚病変、精巣がん、リンパ腫、甲状腺がん、神経芽細胞腫、食道がん、泌尿生殖器がん、悪性高カルシウム血症、子宮内膜がん、副腎皮質がん、内分泌または外分泌膵臓の新生物、甲状腺髄様がん、甲状腺髄様癌腫、黒色腫、大腸がん、乳頭状甲状腺がん、肝細胞癌腫、乳頭パジェット病、葉状腫瘍、小葉がん、管がん、膵星細胞のがん、肝星細胞のがん、および前立腺がんからなる群から選択されるがんの治療において用途を見出す。
「白血病」は、造血器官の進行性の悪性疾患であり、一般に、血液および骨髄における白血球およびそれらの前駆体の歪んだ増殖および発達を特徴とする。白血病は、一般に、(1)疾患の期間と特徴(急性または慢性)、(2)関与する細胞の種類、骨髄(骨髄性)、リンパ球(リンパ性)または単球、(3)血液白血病または白血病(亜白血病)の異常細胞数の増加または非増加、に基づいて臨床的に分類される。化合物または医薬組成物で治療可能な白血病の例には、例えば、急性非リンパ球性白血病、リンパ球性白血病(例えば、慢性リンパ球性白血病)、急性顆粒球性白血病、慢性顆粒球性白血病、急性前骨髄球性白血病、成人T細胞白血病、無白血性白血病、非白血球性白血病、好塩基球性白血病、芽球細胞白血病、牛白血病、骨髄性白血病(例えば、慢性骨髄性白血病)、白血病に伴う皮膚病変、胚性白血病、好酸球性白血病、グロス白血病、有毛細胞白血病、血芽球性白血病、血球芽細胞性白血病、組織球白血病、幹細胞白血病、単球性白血病(例えば、急性単球性白血病)、白血球減少性白血病、リンパ芽球性白血病、リンパ肉腫細胞性白血病、肥満細胞白血病、巨核球性白血病、小骨髄芽球性白血病、骨髄芽球性白血病、骨髄性顆粒球性白血病、骨髄単球性白血病、Naegeli白血病、形質細胞白血病、形質細胞性白血病、前骨髄球性白血病、リーダー細胞性白血病、シリング白血病、幹細胞白血病、亜白血性白血病、および未分化細胞白血病が含まれる。
「肉腫」は、胚性結合組織などの物質で構成され、一般に、線維状または均質な物質に埋め込まれた、密に詰まった細胞で構成される腫瘍である。化合物または医薬組成物で治療可能な肉腫の例には、例えば、軟骨肉腫、繊維肉腫、リンパ肉腫、黒色肉腫、粘液肉腫、骨肉腫、アベメシー肉腫(Abemethy’s sarcoma)、脂肪性肉腫、脂肪肉腫、胞巣状軟部肉腫、エナメル上皮肉腫、ブドウ状肉腫、緑色腫肉腫、絨毛がん、未分化肉腫、ウィルムス腫瘍肉腫、子宮内膜肉腫、間質肉腫、ユーイング肉腫、筋膜肉腫(fascial sarcoma)、線維芽細胞性肉腫、巨細胞肉腫、巨細胞性肉腫、ホジキン肉腫、特発性多発性色素性出血性肉腫、B細胞の免疫芽球性肉腫、T細胞の免疫芽球性肉腫、イエンセン肉腫、カポジ肉腫、クッパー細胞肉腫、血管肉腫、白血肉腫、悪性間葉腫肉腫、傍骨性肉腫、細網肉腫、ラウス肉腫、漿液瘤嚢胞性肉腫、滑膜肉腫、および
毛細血管拡張性肉腫が含まれる。
「黒色腫」は、皮膚および他の臓器のメラニン細胞系から生じる腫瘍である。化合物または医薬組成物で治療され得る黒色腫の例には、例えば、末端黒子型黒色腫、色素性黒色腫、良性若年性黒色腫、クラウドマン黒色腫、S91黒色腫、ハーディングパッセー黒色腫、若年性黒色腫、黒子型悪性黒色腫、悪性黒色腫、結節型黒色腫、爪下黒色腫、および表在拡大型黒色腫が含まれる。
「癌腫」は、周囲の組織に浸潤して転移を引き起こす傾向がある、上皮細胞からなる悪性増殖である。化合物または医薬組成物で治療可能な癌腫の例には、例えば、甲状腺髄様癌腫、家族性甲状腺髄様癌腫、膵腺房癌腫、膵腺房癌腫、腺様嚢胞癌腫、腺腫性癌腫、副腎皮質の癌腫、肺胞腺癌腫、基底細胞癌腫、食道類癌腫、基底有棘細胞癌腫、肺胞腺/細気管支癌腫、脳回転様癌腫、胆管細胞癌腫、絨毛癌腫、コロイド癌腫、コメド癌腫、子宮体癌腫、篩状癌腫、鎧状癌腫、皮膚癌腫、円柱癌腫、柱状細胞癌腫、管癌腫、硬膜癌腫、胎児性癌腫、脳様癌腫、扁平上皮癌腫、上皮アデノイド癌腫、外向発育癌腫、潰瘍癌腫、膠様癌腫、巨細胞癌腫、腺癌腫、果粒膜細胞癌腫、毛母癌腫、血球癌腫、肝細胞癌腫、ヒュルトレ細胞癌腫、硝子癌腫、副腎様癌腫、小児胎児性癌腫、上皮内癌、表皮内癌腫、上皮内癌腫、クロンペッカー癌腫、Kulchitzky細胞癌腫、大細胞癌腫、レンズ状癌腫(lenticular carcinoma)、レンズ状癌腫(carcinoma lenticulare)、脂肪癌腫、小葉癌腫、リンパ上皮癌腫、髄様癌腫、メラノサイト癌腫、粘液癌腫、粘表皮癌腫、粘液性癌腫、粘液腫様癌腫、鼻咽腔癌腫、燕麦細胞癌腫、骨化性癌腫、類骨癌腫、乳頭癌腫、門脈周囲癌腫、前浸潤癌腫、棘細胞癌腫、粥状癌腫、腎臓の腎細胞癌腫、予備細胞腫、肉腫様癌、シュナイダー癌腫、スキルス癌腫、陰嚢癌腫、印環細胞癌腫、単純癌腫、小細胞癌腫、ソラノイド癌腫、回転楕円面細胞癌腫、紡錘細胞癌腫、海綿様癌腫、鱗状細胞癌腫、絞拒型癌腫、毛細管拡張様癌腫、移行細胞癌腫、腺管癌腫、管状癌腫、疣贅癌腫、および絨毛癌腫が含まれる。
「転移(metastasis)」、「転移(metastases)」、「転移性」、および「転移性がん」は、相互に置き換え可能に使用することができ、ある器官または別の隣接しない器官または体の部分からのがんの広がりを指す。がんは、発生部位(例えば、乳房)で発生し、この部位は、原発性腫瘍、例えば、原発性乳がんと呼ばれる。原発性腫瘍または発生部位内の一部のがん細胞は、局所領域で周囲の正常組織に浸透し、浸潤する能力、および/または体内の他の部位および組織へと系を通って循環するリンパ系または血管系の壁を浸透する能力を獲得する。原発性腫瘍のがん細胞から形成された2番目の臨床的に検出可能な腫瘍は、転移性腫瘍または続発性腫瘍と呼ばれる。がん細胞が転移する場合、転移性腫瘍とその細胞は、元の腫瘍のものと類似していると推定される。したがって、肺がんが乳房に転移した場合、乳房部位の続発性腫瘍は、異常な肺細胞で構成され、異常な乳房細胞では構成されない。乳房の続発性腫瘍は、転移性肺がんと呼ばれる。したがって、転移性がんという句は、対象が原発腫瘍を有するか、または過去に有しており、かつ1つ以上の続発性腫瘍を有する疾患を指す。「非転移性癌」または「転移性ではない癌を有する対象」という句は、対象が原発腫瘍を有するが、1つ以上の続発性腫瘍を有さない疾患を指す。例えば、転移性肺がんは、原発性肺腫瘍の病歴を有し、第2の場所または複数の場所、例えば乳房に1つ以上の続発性腫瘍を有する対象における疾患を指す。
本発明はまた、哺乳動物におけるA2a受容体活性に関連する疾患または障害の治療または予防のための方法であって、治療有効量の本発明の化合物、または本発明の化合物を薬学的に好適な担体と共に含む組成物を哺乳動物に投与することを含む、方法も提供する。本発明の方法によって治療され得るA2a受容体アンタゴニストまたはパーシャルアンタゴニストによって媒介される臨床状態は、好ましくは、上に記載したものである。
本発明はまた、A2a受容体に関連する疾患または障害の治療または予防のための医薬の製造のための、本発明の化合物の使用も提供する。本発明の方法によって治療され得るA2a受容体リガンドによって媒介される臨床状態は、好ましくは、上に記載したものである。
もちろん、治療効果を達成するために必要とされる有効成分の量は、特定の化合物、投与経路、治療中の対象(対象の種類、種、年齢、体重、性別、および病状を含む)、対象の腎機能および肝機能、および治療されている特定の障害または疾患、ならびにその重症度によって異なる。通常の熟練した医師、獣医、または臨床医は、状態の進行を予防、対抗、または阻止するために必要な薬物の有効量を容易に決定し、処方することができる。
本発明の経口投与量は、示された効果に使用される場合、成人の場合、1日あたり体重1kgあたり約0.01mg(mg/kg/日)から約100mg/kg/日、好ましくは、1日あたり体重1kgあたり0.01mg(mg/kg/日)から10mg/kg/日、最も好ましくは0.1〜5.0mg/kg/日の範囲であろう。経口投与のために、組成物は、好ましくは、治療される患者への投与量の症状調整のため、0.01、0.05、0.1、0.5、1.0、2.5、5.0、10.0、15.0、25.0、50.0、100、および500mgの有効成分を含む別個の単位で提供される錠剤または他の提示形態で提供される。医薬は、典型的には、約0.01mg〜約500mgの有効成分、好ましくは、約1mg〜約100mgの有効成分を含有する。静脈内では、最も好ましい用量は、一定速度の注入の間、約0.1〜約10mg/kg/分の範囲である。有利には、本発明の化合物は、1日1回の用量で投与されてもよく、または1日総投与量は、1日に2、3または4回の分割用量で投与されてもよい。さらに、本発明の好ましい化合物は、適切な鼻腔内ビヒクルの局所使用を介して鼻腔内形態で、または当業者に周知の経皮皮膚パッチの形態を使用して、経皮経路を介して投与することができる。経皮送達系の形で投与されるために、投与量の投与は、もちろん、投与計画全体を通して断続的ではなく、連続的であろう。
有効成分を単独で投与することは可能であるが、有効成分は、薬学的製剤または組成物中に存在することが好ましい。したがって、本発明は、本発明の化合物と、薬学的に許容される希釈剤、賦形剤または担体(本明細書では総称して「担体」材料と呼ばれる)とを含む医薬製剤または組成物を提供する。本発明の薬学的組成物は、以下に記載するような薬学的製剤の形態をとり得る。
本発明の医薬製剤は、経口、非経口(皮下、皮内、筋肉内、静脈内(ボーラスまたは注入)、および関節内を含む)、吸入(様々な種類の定量加圧エアロゾルによって生成され得る微粒子ダストまたはミストを含む)、噴霧器または吸入器、直腸内、腹腔内および局所(経皮、口腔、舌下、および眼内を含む)投与に好適なものを含むが、最も好適な経路は、例えば、レシピエントの状態および障害に依存し得る。
製剤は、単位投与形態で都合よく提示され得、薬学の分野で周知の任意の方法によって調製され得る。全ての方法は、有効成分を、1つ以上の補助成分を構成する担体と関連させるステップを含む。一般に、製剤は、有効成分と、液体担体もしくは微細固体担体またはその両方とを均一かつ密接に関連させ、次いで、必要であれば、生成物を所望の製剤に成形することによって調製される。
経口投与に適した本発明の製剤は、それぞれ所定量の有効成分を含有するカプセル、カシェ剤、丸薬または錠剤などの個別の単位で、粉末または顆粒として、水性液体または非水性液体の溶液もしくは懸濁液として、例えば、エリキシル剤、チンキ、懸濁液またはシ
ロップとして、または、水中油型液体エマルションまたは油中水型液体エマルションとして、提示することができる。有効成分はまた、ボーラス、舐剤、またはペーストとして提示されてもよい。
錠剤は、圧縮または成形によって、任意に1つ以上の補助成分を用いて、作製されてもよい。圧縮錠は、任意に、結合剤、滑剤、不活性希釈剤、滑沢剤、界面活性剤、または分散剤と混合された、粉末または顆粒等の流動的な形態の有効成分を、好適な機械内で圧縮することによって調製されてもよい。成形錠は、不活性液体希釈剤で湿らせた粉末化合物の混合物を、好適な機械内で成形することによって製造されてもよい。錠剤は、任意に、コーティングするかまたは分割線を付けてもよく、有効成分の緩徐または制御された放出を提供するように製剤化されてもよい。本発明の化合物は、例えば、即時放出または持続性放出に好適な形態で投与することができる。即時放出または持続性放出は、本発明の化合物を含む好適な医薬組成物の使用によって、または持続性放出の場合には、皮下インプラントもしくは浸透圧ポンプなどのデバイスの使用によって、達成することができる。
経口投与のための例示的な組成物は、例えば、嵩を出すための微結晶セルロース、懸濁剤としてのアルギン酸またはアルギン酸ナトリウム、粘度増強剤としてのメチルセルロース、および甘味剤または香味剤(例えば、当該技術分野で既知のもの)を含有し得る懸濁液、ならびに、例えば、微結晶セルロース、リン酸二カルシウム、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、硫酸カルシウム、ソルビトール、グルコースおよび/またはラクトースおよび/または他の賦形剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、希釈剤、および滑剤(例えば、当該技術分野で既知のもの)を含有し得る即時放出錠剤を含む。好適な結合剤には、デンプン、ゼラチン、グルコースまたはベータラクトースなどの天然糖、トウモロコシ甘味料、アカシア、トラガカントまたはアルギン酸ナトリウムなどの天然および合成ガム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ワックスなどが含まれる。崩壊剤には、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガムなどが含まれるが、これらに限定されない。式(I)の化合物はまた、舌下および/または頬側投与により口腔を通して送達されてもよい。成形錠、圧縮錠、または冷凍乾燥錠は、使用され得る例示的な形態である。例示的な組成物は、本発明の化合物(複数可)をマンニトール、ラクトース、スクロースおよび/またはシクロデクストリン等の速溶性の希釈剤と共に配合しているものを含む。また、そのような製剤には、セルロース(avicel)またはポリエチレングリコール(PEG)等の高分子量の賦形剤が含まれてもよい。そのような製剤にはまた、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ナトリウムカルボキシメチルセルロース(SCMC)、無水マレイン酸コポリマー(例えば、Gantrez)などの粘膜への付着を補助するための賦形剤、およびポリアクリルコポリマー(Carbopol 934)などの放出を制御するための薬剤が含まれてもよい。滑剤、流動促進剤、香味剤、着色剤、および安定剤も、製造および使用を容易にするために添加され得る。これらの剤形で使用される滑剤には、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどが含まれる。液体形態での経口投与の場合、経口薬物成分は、エタノール、グリセロール、水などの任意の経口の非毒性の薬学的に許容される不活性担体と組み合わせることができる。
本発明の化合物はまた、小さな単層ベシクル、大きな単層ベシクルおよび多層ベシクルなどのリポソーム送達系の形態で投与することができる。リポソームは、さまざまなリン脂質、1,2−ジパルミトイルホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン(セファリン)、またはホスファチジルコリン(レシチン)から形成することができる。
非経口投与用の製剤は、酸化防止剤、緩衝剤、静菌剤、および製剤を対象とする受け手の血液と等張にする溶質を含有してもよい水性および非水性滅菌注射液;ならびに懸濁剤
および増粘剤を含み得る水性および非水性滅菌懸濁液を含む。製剤は、単位用量または多用量容器、例えば、密封されたアンプルおよびバイアル中に提示されてもよく、また使用直前に、滅菌液体担体、例えば、生理食塩水または注射用蒸留水の添加のみを必要とする、フリーズドライ(凍結乾燥)状態で貯蔵されてもよい。即時注射液および懸濁液は、前述の種類の滅菌散剤、顆粒剤、および錠剤から調製され得る。非経口投与用の例示的な組成物は、例えば、好適な無毒性の、非経口的に許容される希釈剤もしくは溶剤、例えば、マンニトール、1,3−ブタンジオール、水、リンゲル液、等張塩化ナトリウム溶液、または他の好適な分散剤もしくは湿潤剤、および合成モノグリセリドもしくはジグリセリドを含む懸濁剤、およびオレイン酸もしくはCremaphorを含む脂肪酸を含有し得る、注射可能な液剤または懸濁液を含む。
鼻内エアロゾルまたは吸入投与用の例示的な組成物は、例えば、ベンジルアルコールもしくは他の好適な保存剤、生物学的利用能を向上させるための吸収促進剤、および/または他の可溶化剤もしくは分散剤(当該技術分野で既知のもの等)を含有し得る生理食塩水中の溶液を含む。
直腸内投与用の製剤は、カカオバター、合成グリセリドエステル、またはポリエチレングリコールなどの通常の担体と共に坐剤として提示されてもよい。そのような担体は、典型的には、常温では固体であるが、直腸腔内では液化および/または溶解して薬物を放出する。
口腔内における局所投与、例えば、頬側または舌下投与用の製剤は、スクロースおよびアカシアまたはトラガカント等の香味付けした基剤中に有効成分を含むロゼンジ剤、ならびにゼラチンおよびグリセリンまたはスクロースおよびアカシア等の基剤中に有効成分を含むパステル剤を含む。局所投与用の例示的な組成物は、Plastibase(ポリエチレンを用いてゲル化された鉱油)等の局所用担体を含む。
好ましい単位投与製剤は、活性成分の上記の有効量またはその適切な一部を含むものである。
具体的に前述した成分に加えて、本発明の製剤は、当該製剤の種類を考慮して、当該技術分野で常用される他の薬剤を含んでいてもよく、例えば、経口投与に好適な製剤は香味剤を含んでもよいことを理解されたい。
本発明の化合物を唯一の有効成分として医薬に使用してもよいが、本化合物を、1つ以上のさらなる治療薬剤と組み合わせて使用することも可能である。したがって、本発明はまた、同時、逐次、または別々の投与のために、さらなる治療薬剤と共に、本発明の化合物を提供する。そのようなさらなる治療薬剤は、本発明のさらなる化合物であってもよく、または異なる治療薬剤、例えば、別のA2a受容体アンタゴニスト(特に、ATL−444、イストラデフィリン(KW−6002)、MSX−3、プレラデナント(SCH−420,814)、SCH−58261、SCH−412348、SCH−442416、ST−1535、カフェイン、CPI−444(VER−6623)、VER−6947、VER−7835、ビパデナント(BIIB−014)、トザデナント、AZD4635(HTL−1071)、PBF−509およびZM−241,385からなる群から選択されるA2a受容体アンタゴニスト)であってもよい。さらなる治療薬剤はまた、A2a受容体に関連する疾患または障害、例えば、がん、神経変性疾患、網膜変性疾患、不眠症、疼痛、精神疾患、虚血、梗塞、急性炎症性疾患、慢性炎症性疾患、脊髄損傷、およびてんかんからなる群から選択される疾患または障害の予防または治療に使用するための治療薬剤であってもよい。
さらなる治療薬剤はまた、がんの治療に使用するための異なる治療薬剤、例えば、アルキル化剤、アルキルスルホネート、アジリジン、エチレンイミンおよびメチラメラミン、アセトゲニン、カンプトテシン、ブリオスタチン、カリースタチン、CC−1065、クリプトフィシン、ドラスタチン、デュオカルマイシン、エリュテロビン、パンクラチスタチン、サルコディクチン、スポンジスタチン、ナイトロジェンマスタード、抗生物質、エンジイン抗生物質、ダイネマイシン、ビスフォスフォネート、エスペラミシン、色素タンパク質エンジイン抗菌性発色団、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、アントラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カラビシン、カルミノマイシン、カルジノフィリン、チェックポイント阻害剤(例えば、抗PD抗体、抗PD L1抗体)、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ドキソルビシン、エピルビシン、エソルビシン、イダルマイシン、マルセロマイシン、マイトマイシン、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン(potfiromycin)、ピューロマイシン、ケラマイシン、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン;代謝拮抗薬、エルロチニブ、ベムラフェニブ、クリゾチニブ、ソラフェニブ、イブルチニブ、エンザルタミド、葉酸類似体、プリン類似体、アンドロゲン、抗副腎剤、葉酸補給剤、例えば、フロリン酸、アセグラトン、アルドホスファミドグリコシド、アミノレブリン酸、エニルウラシル、アムサクリン、ベストラブシル、ビサントレン、エダトレキサート、デホファミン、デメコルシン、ジアジコン、エルホルニチン、酢酸エリプチニウム、エポチロン、エトグルシド、硝酸ガリウム、ヒドロキシ尿素、レンチナン、ロニダミン、メイタンシノイド、ミトグアゾン、ミトキサントロン、モピダンモル、ニトラエリン、ペントスタチン、フェナメト、ピラルビシン、ロソキサントリン、ポドフィリン酸2−エチルヒドラジド、プロカルバジン、PSK(登録商標)多糖複合体(JHS Natural Products、ユージーン、OR)、ラゾキサン;リゾキシン;シゾフィラン;スピロゲルマニウム;テヌアゾン酸;トリアジコン;2,2’、2”−トリクロロトリエチルアミン;トリコテセン(特に、T−2毒素、ベルラクリン(verracurin)A、ロリジンA、およびアングイジン);ウレタン;ビンデシン;ダカルバジン;マンノムスチン;ミトブロニトール;ミトラクトール;ピポブロマン;ガシトシン;アラビノシド(「Ara−C」);シクロホスファミド;チオテパ;タキソイド、クロランブシル;ゲムシタビン;6−チオグアニン;メルカプトプリン;メトトレキサート;白金類似体、ビンブラスチン;白金;エトポシド(VP−16);イホスファミド;ミトキサントロン;ビンクリスチン;ビノレルビン;ノバントロン;テニポシド;エダトレキサート;ダウノマイシン;アミノプテリン;ゼローダ;イバンドロネート;イリノテカン(Camptosar、CPT−11)、トポイソメラーゼ阻害剤RFS 2000;ジフルオロメチルオルニチン;レチノイド;カペシタビン;コンブレタスタチン;ロイコボリン;オキサリプラチン;細胞増殖を減少させるPKC−アルファ、Raf、H−Ras、EGFR、およびVEGF−Aの阻害剤;またはそれらの薬学的に許容される塩、酸または誘導体;またはそれらの組み合わせであってもよい。
本発明の化合物は、A2a受容体が媒介する状態を治療するのに有用な他の薬剤と組み合わせて使用することができる。そのような併用の個々の成分は、治療過程の異なる時間に別々に、または分割されたもしくは単一の併用形態で同時に投与することができる。したがって、本発明は、同時治療または交互治療のそのような治療計画を全て包含するものとして理解されるべきであり、「投与する」との用語は、これに従って解釈される。本発明の化合物とA2a受容体が媒介する状態を治療するのに有用な他の薬剤との組み合わせの範囲には、原則として、A2a受容体に関連する疾患または障害を治療するのに有用な任意の医薬組成物との任意の組み合わせが含まれることが理解されるだろう。
上述のさらなる活性剤は、本発明の化合物と組み合わせて使用される場合、例えば、医
師用添付文書集(PDR)に示される量で、またはそうでなければ当業者によって決定される量で使用されてもよい。
上述の本発明の化合物はまた、A2a受容体活性に関連する疾患または障害に関連する状態の診断のための診断薬として、任意で標識された形態での使用を見出す。例えば、そのような化合物は放射性標識されてもよい。
上述の本発明の化合物は、任意で標識された形態で、A2a受容体のリガンドを同定する方法(すなわち、A2a受容体の他のアンタゴニストまたはパーシャルアンタゴニスト、またはアゴニスト、またはパーシャルアゴニストの発見)における参照化合物としての使用も見出す。したがって、本発明は、参照化合物として、本発明の化合物または標識された形態の本発明の化合物の使用を含む、A2a受容体リガンドを同定する方法を提供する。例えば、そのような方法は、本発明の化合物のA2a受容体への結合が、A2a受容体結合特性、例えば、目的の本発明の化合物より強いA2a受容体結合特性を有するさらなる化合物の存在によって減少する競合的結合実験を伴っていてもよい。
一般的な合成方法論
本発明の化合物の合成に使用される方法は、以下のスキームによって示される。これらの化合物を調製する際に使用される出発物質および試薬は、商業的供給業者から入手可能であるか、または当業者にとって日常的な方法によって調製することができる。
一般的な方法1A
本発明はまた、RおよびRが本発明に従って定義される、A2a受容体アンタゴニストの調製のためのプロセスを提供する。このプロセスは、適切な3−アミノ−1−アリールメチルピラゾール−4−カルボニトリルを、1,4−ジオキサンまたはTHF中のカリウム t−ブトキシドの存在下、60〜100℃(例えば70℃〜100℃、75〜100℃、または80〜100℃)の温度で、アリールニトリルと反応させることを伴う。
Figure 2021526150
一般的な方法1B
本発明はまた、RおよびRが本発明に従って定義される、A2a受容体アンタゴニストの調製のためのプロセスを提供する。このプロセスは、適切な3−アミノ−1−アリールメチルピラゾール−4−カルボニトリルを、1,4−ジオキサン中のカリウム t−ブトキシドの存在下、マイクロ波条件下、120℃でアリールニトリルと反応させることを伴う。
Figure 2021526150
一般的な方法2
本発明はまた、Rが、OH置換基を有するフェニル環であり、Rが本発明に従って定義される、A2a受容体アンタゴニストの調製のためのプロセスを提供する。このプロセスは、適切なメトキシフェニル置換ピラゾロピリミジンを、DCM中、室温で三臭化ホウ素と反応させることを伴う。
Figure 2021526150
一般的な方法3
本発明はまた、Rが本発明に従って定義される、A2a受容体アンタゴニストの調製のためのプロセスを提供する。このプロセスは、適切なカルボキシフェニル置換ピラゾロピリミジンを、THF中、室温で水素化アルミニウムリチウムと反応させることを伴う。
Figure 2021526150
本発明の化合物への多数の合成経路は、当業者が考案することができ、以下に記載される可能な合成経路は、本発明を限定するものではない。いくつかの可能な合成経路を以下に概略的に示す。
以下の実施例は本発明を図示する。
一般的な実験の詳細
LC−MS:標的化合物を、Waters CSH C18 5μm(50×2.1mm)カラムを備えたLC−MSシステムで、温度55℃、0.02%ギ酸を含む水中でのアセトニトリルのグラジエント溶出(2−98%で4分間、次いで、98%アセトニトリルで0.5分間)を使用して分析した。MSイオン化モードは、ポジティブエレクトロスプレーであった。同じカラム条件を使用したが、酸性修飾剤として0.05%TFAを使用し、中間体を分析した。
NMR:H NMRスペクトルは、特に明記されていない限り、500MHz機器で室温で記録され、残留溶媒信号が参照された。データは次のように表される:ppm単位の化学シフト、積分、多重度(br=ブロード、app=見かけ、s=シングレット、d=ダブレット、t=トリプレット、q =カルテット、p=ペンテット、m=マルチプレット)およびHz単位での結合定数。
中間体1〜22の調製
中間体1
Figure 2021526150
3−アミノ−1−[(3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル
3つ口丸底フラスコに、窒素下で、DMF(300mL)中の3−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル(8.0g、74.0mmol)、続いて炭酸セシウム(31.3g、96.2mmol)を加え、1−(ブロモメチル)−3−メチルベンゼン(13mL、96.2mmol)をすばやく滴下した。反応混合物を室温で18時間撹拌し、次にタルカムパウダーで濾過し、EtOAcで数回洗浄した。水を加えた後、層を分離し、水層をEtOAcで1回抽出した。有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮して、黄色油状物を得た。この残留物を、沈殿が生じるまでEtOHで粉砕した。固体を濾過し、EtOHで洗浄した。濾液を蒸発させ、残留物をi−PrOHから結晶化して、表題化合物の第2のバッチを得る。所望の生成物の2つのバッチを合わせて、6.05gの表題化合物を白色粉末として得る(収率:39%)。
LCMS[M+H]+213.2 rt=1.11分で観察された。1H NMR(500MHz、DMSO−d):δ 8.22(s、1H)、7.23(t、J=7.6Hz、1H)、7.11(d、J=7.6Hz、1H)、7.06(s、1H)、7.03(d、J=7.7Hz、1H)、5.55(brs、2H)、5.03(s、2H)、
2.28(s、3H)。
中間体9
Figure 2021526150
3−アミノ−1−[(3−メトキシフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル
3つ口丸底フラスコに、窒素下で、THF(45mL)中の3−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル(0.940g、8.69mmol)、続いてトリフェニルホスフィン(2.85g、10.86mmol)および(3−メトキシフェニル)メタノール(0.9mL、7.24mmol)を加えた。混合物を室温で5分間撹拌し、次に、ジ−tert−ブチル−アゾジカルボキシレート(2.5g、10.86mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間15分間撹拌し、次に濃縮乾固した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(Redisepカラム120g、溶離液:ヘプタン/EtOAc 90/10から60/40)によって精製して、表題化合物(778mg)を黄色油状物として得た(収率:47%)。
LCMS:[M+H]+229.2 rt=1.01分で観察された。1H NMR(500MHz、DMSO−d6):δ 8.22(s、1H)、7.26(t、J=7.9Hz、1H)、6.87(dd、J=8.2、2.5Hz、1H)、6.82−6.80(m、1H)、6.79(d、J=7.7Hz、1H)、5.56(s、2H)、5.04(s、2H)、3.73(s、3H)。
中間体2〜8および22を、中間体1と同様の方法を用いて調製した。中間体10〜21を、中間体9に使用したのと同様の方法を用いて調製した。場合によっては、例えば、中間体4、5、8、11および21で、位置異性体ピラゾール中間体の分離が困難であることが判明し、位置異性体の混合物を使用して、実施例の化合物を調製した。中間体2〜22の構造は、以下の通りである。
Figure 2021526150
Figure 2021526150
Figure 2021526150
実施例1〜46の調製
実施例1
Figure 2021526150
2−[(3−メチルフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
反応バイアルに、1,4−ジオキサン(78mL)中の3−アミノ−1−(m−トリルメチル)ピラゾール−4−カルボニトリル(中間体1、2.6g、12.25mmol)を室温で加え、続いて1,2−チアゾール−3−カルボニトリル(1.75g、15.92mmol)およびカリウム tert−ブトキシド(1.79g、15.92mmol)を加えた。反応バイアルを密封し、混合物をアルミニウムブロック内で80℃に加熱し、80℃で5時間30分、次に室温で一晩撹拌した。不均一な混合物を濾過し、固体をEtOAcおよび水で数回洗浄した。残留物を真空下50℃で48時間乾燥し、得られた固体をフラッシュクロマトグラフィー(Redisepカラム220g、溶離液:DCM/MeOH:97/3)で精製してベージュ色の粉末を得て、次にこれをMeOHおよびジエチルエーテルで粉砕し、真空下、50℃で一晩乾燥させて、表題化合物(2.01g)をベージュ色の粉末として得た(収率:51%)。
LCMS法:[M+H]+323.1 tr=1.13分で観察された。H NMR(500MHz、DMSO−d6):δ 9.07(d、J=4.7Hz、1H)、8.38(s、1H)、8.00(d、J=4.7Hz、1H)、7.79(s、2H)、7.28(t、J=7.5Hz、1H)、7.20−7.13(m、3H)、5.55(brs、2H)、2.30(s、3H)。
実施例2
Figure 2021526150
2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
マイクロ波反応バイアルに、室温で、1,4−ジオキサン(4.6mL)中の3−アミノ−1−[(3−メトキシフェニル)メチル]ピラゾール−4−カルボニトリル(中間体9、250mg、1.09mmol)を加え、続いてピラジン−2−カルボニトリル(0.13mL、1.42mmol)およびカリウム tert−ブトキシド(135.2mg、1.20mmol)を加えた。反応バイアルを密封し、混合物をマイクロ波照射(CEM、75W)下、120℃で1時間加熱し、撹拌した。反応混合物を濾過し、残留物をジオキサン、EtOAc、および水で洗浄した。褐色の沈殿物をフラッシュクロマトグラフィー(REDISEPカラム24g、溶離液:DCM/MeOH:100/0から90/10)によって精製して、表題化合物(340mg)を黄色固体として得た(収率:93%)。
LCMS:[M+H]+334.2 rt=0.89分で観察された。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ 9.46(d、J=1.0Hz、1H)、8.75−8.71(m、1H)、8.68(d、J=2.5Hz、1H)、8.42(s、1H)、7.88(brs、2H)、7.31(t、J=7.9Hz、1H)、6.97(brs、1H)、6.95−6.90(m、2H)、5.59(s、2H)、3.75(s、3H)。
実施例3
Figure 2021526150
3−{[4−アミノ−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル]メチル}フェノール
3つ口丸底フラスコに、窒素下で、DCM(10mL)中の2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−ピラジン−2−イル−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(実施例2、318mg、0.954mmol)を加え、続いて、室温でトリブロモボラン(1M DCM)(2.86mL、2.86mmol)を加えた。不均一な混合物を室温で2時間撹拌し、トリブロモボラン(1M DCM)(2.86mL、2.862mmol)を再び加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。混合物に飽和NaHCO溶液、EtOAcおよび数滴のTHFを加えた。層を分離し、水層をEtOAcで3回抽出した。次に、合わせた有機層を水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空下で濃縮乾固させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(中性アルミナカラム8g
、溶離液:DCM/MeOH 100/0から90/10)によって精製して、表題化合物(84mg)を黄色粉末として得た(収率:28%)。
LCMS:[M+H]+320.1 rt=0.66分で観察された。H NMR(500MHz、DMSO−d):δ 9.48(s、1H)、9.46(d、J=1.3Hz、1H)、8.73 (t、J=2.2Hz、1H)、8.68(d、J=2.5Hz、1H)、8.41(s、1H)、7.89(s、2H)、7.18(t、J=7.7Hz、1H)、6.79(d、J=7.6Hz、1H)、6.72(d、J=8.6Hz、2H)、5.53(s、2H)。
実施例46
Figure 2021526150
[3−[(4−アミノ−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)メチル]フェニル]メタノール
工程1
メチル3−[(4−アミノ−6−イソチアゾール−3−イル−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)メチル]ベンゾエートの合成
密閉管内で、窒素下で、4N塩酸ジオキサン(120mL)溶液中のメチル3−[(3−アミノ−4−シアノ−ピラゾール−1−イル)メチル]ベンゾエート(中間体22、6.2g、24.19mmol)の撹拌溶液に、イソチアゾール−3−カルボニトリル(0.01mL、31.45mmol)を加えた。反応混合物を100℃で2時間撹拌した。反応混合物を2N NaOH溶液で塩基性化し、次にDCMを加えた。懸濁液を濾過し、DCM(2回)で洗浄して、中間体を灰色粉末(7g)として得た。水層を、DCM(2回)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、化合物を黄色粉末として得た。粗製物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO、Biotage、Redisep 80g)によって、100/0から85/15までのDCM/MeOHのグラジエントを使用し、30CVで精製し、メチル3−[(4−アミノ−6−イソチアゾール−3−イル−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)メチル]ベンゾエートを白色粉末として得た(860mg、10%)。
LCMS:[M+H]+367.2 rt=0.87分で観察された。H NMR(400MHz、DMSO−d)δ 9.08(d、J=4.7Hz、1H)、8.47(s、1H)、8.03−7.95(m、2H)、7.94(d、J=7.8Hz、1H)、7.85(s、2H)、7.67(d、J=7.7Hz、1H)、7.56(t、J=7.7Hz、1H)、5.71(s、2H)、3.85(s、3H)。
工程2
[3−[(4−アミノ−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)メチル]フェニル]メタノールの合成
丸底フラスコ中で、窒素下で、THF無水(27mL)中のメチル3−[(4−アミノ−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)メチル]ベンゾエート(1.36g、3.71mmol)の撹拌した懸濁液に、−5℃でTHF中の1M水素化アルミニウムリチウム(5.56mL、5.56mmol)を
加えた。反応混合物を−5℃で1時間撹拌した。次に、10mLのEtOAcを−5℃で滴下して加えた。混合物をEtO(10mL)で希釈した。反応混合物を0.078mLのHO、0.078mLの15%NaOHを添加し、次いで0.23mLのHOを添加することによってクエンチした。懸濁液を濾過し、EtO(2回)で洗浄し、真空下、50℃で一晩乾燥させた。粗製物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO、Biotage、Redisep 24g)によって、97/3から80/20までのDCM/MeOHのグラジエントを使用し、20CVで精製し、表題化合物を黄色粉末として得た。粉末をEtOで粉砕し、濾過し、EtOで洗浄し、DCM/THFで洗浄し、真空下、50℃で48時間乾燥させ、[3−[(4−アミノ−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)メチル]フェニル]メタノールを淡橙色粉末として得た(458mg、36%)。
LCMS:[M+H]+339.2 rt=0.69分で観察された。H NMR(500MHz、DMSO−d)δ 9.07(d、J=4.7Hz、1H)、8.41(s、1H)、8.00(d、J=4.7Hz、1H)、7.80(s、2H)、7.35(d、J=7.6Hz、1H)、7.33(s、1H)、7.26(dd、J=17.4、7.6Hz、2H)、5.59(s、2H)、5.21(t、J=5.7Hz、1H)、4.49(d、J=5.7Hz、2H)。
実施例4〜41は、以下の表1に示されるように、対応する中間体1〜21から実施例1または2のいずれかと同様の一般的な条件を使用して調製された。実施例42〜45は、以下の表1に示される実施例の化合物から、実施例3と同じ一般的な方法を使用して調製された。
Figure 2021526150

Figure 2021526150

Figure 2021526150
Figure 2021526150
Figure 2021526150
Figure 2021526150
Figure 2021526150
実施例1の大規模調製
工程1
3−アミノ−1−(3−メチルフェニルメチル)ピラゾール−4−カルボニトリルの合成
窒素下、20Lジャケット付き実験用反応器で、3−アミノ−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル(0.825kg、1.28当量)をアセトン(5.5L、5vol)に溶解し、KPO(1.595kg、1.26当量)を加えた。懸濁液を撹拌し、温度ジャッキを−10℃に設定した。アセトン(2.75L、2.5vol)に溶解した1−(ブロモメチル)−3−メチルベンゼン(1.1kg、1当量)を1時間で滴下した。温度ジャッキを0℃に設定し、反応混合物を14時間撹拌した。
温度ジャッキを50℃に再び設定し、混合物を真空下で最終2volになるまで濃縮した。温度ジャッキを20℃に設定し、EtOAc(4.5vol)および水(2.5vol)を加え、20分間撹拌した後、層を沈降させ、水層を捨てた。水(1.5vol)を加え、20分間撹拌した後、層を分離させた。温度ジャッキを55℃に設定し、有機層を、真空下で蒸留することにより2volまで減らした。
EtOH(4vol)を加え、混合物を真空下で2volまで濃縮した。EtOHの添加および濃縮を3回繰り返した。最後の繰り返し時に、反応混合物を1時間還流して完全に溶解させた。混合物を240分かけて0℃まで冷却した。工程1の中間体の沈殿は、内部温度が50℃のときに始まった。スラリーを0℃で8時間撹拌したままにしておいた。
スラリーをP3焼結漏斗で濾過した。反応容器とケーキを3volのヘプタンで洗浄した。固体を真空下、50℃で24時間乾燥させて、0.76kg(60%)の白色固体の3−アミノ−1−(3−メチルフェニルメチル)ピラゾール−4−カルボニトリルを得た。
工程2
2−[(3−メチルフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(実施例1)の合成
窒素雰囲気下、0.5Lジャケット付き実験用反応器に、THF中のKOBu 1M(1.2eq、5.7vol)を投入し、乾燥THF(6vol)で希釈した。温度ジャッキを65℃に設定し、溶液を撹拌した。3−アミノ−1−(3−メチルフェニルメチル)ピラゾール−4−カルボニトリル(工程1、15g、1当量)と1,2−チアゾール−3−カルボニトリル(7.8g、1.06当量)の溶液を、材料を乾燥THF(8vol)に溶解することによって調製し、溶液を60℃に維持しつつ、KOBuに1時間かけて滴下した。溶液は、薄褐色のスラリーに変化した。
添加終了時に、温度ジャッキを75℃に設定し、反応混合物を還流させた。反応混合物を還流下で3時間撹拌した。温度ジャッキを50℃に設定し、水(5vol)を加えた。スラリーは、二相溶液になり、これを20分間撹拌し、次に撹拌せずに20分間分離させた。きちんとした分離が得られた。水相(最下層)を捨てた(約2〜2.5vol)。
温度ジャッキを80℃に設定し、反応容積を7volまで濃縮した。温度ジャッキを60℃に設定し、水(3vol)を加えた。固体を、真空を用い、P3焼結漏斗で濾過し、ケーキを2volのTHF/水溶液 30/70で1回洗浄し、次に3volの水で3回洗浄した。固体を真空下、50℃で24時間乾燥させて、15.2g(67%)のベージュ色の固体2−[(3−メチルフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(実施例1)を得た。
HPLC:純度は、Xbridge RP 3.5μm(10×3cm)カラムを備えたシステムを使用したhplcにより、温度40℃で、10mMのギ酸アンモニウムを含む水中のメタノールのグラジエント勾配(5−95%で30分以上)を用い、99.3%と評価された。H NMR(600 MHz,DMSO−d6):δ 9.07(d,J=4.8 Hz,1H),8.39(s,1H),8.00(d,J=4.8 Hz,1H),7.81(br.s,2H),7.27(m,1H),7.18(s,1H),7.16(d,J=7.4 Hz,2H),5.55(brs,2H),2.30(s,3H)。
インビトロ試験
ヒトアデノシン受容体サブタイプ(A2a、A2b、A1、およびA3)に対する親和性は、公開されている方法論を使用して表面プラズモン共鳴(SPR)によって決定された(詳細については以下を参照)。結果を以下の表2に示す。
機能活性は、HEK細胞におけるcAMP放出の阻害によって測定された(詳細については以下を参照)。この結果も以下の表2に示す。
文献の化合物である比較例1の機能活性も測定した。比較例1は、Squarcialupi,L et al、Bioorganic and Medicinal Chemistry 24 2016 24 2794−2808の化合物25である。この結果も以下の表2に示す。比較例1は、以下の構造を有する。
Figure 2021526150
SPRプロトコル
ヒトアデノシン受容体サブタイプ(A2a、A2b、A1およびA3)に対する親和性は、Aristotelous、T.,et al、Methods in Enzymology(2015)、Volume 556、Chapter 23、ページ499〜525およびCongreve、M.,et al、J Med Chem(2012)、Vol.55、ページ1898〜1903に記載されるように、SPRによって決定された。使用した方法は、A2a受容体について、Congreve,M.,et al(補足ページS10を参照)で使用した方法と類似していたが、独自のStaR形態ではなく、野生型受容体を使用した。
cAMPプロトコル
HTRF技術によってA2a受容体阻害剤をスクリーニングするために、約500個のHEK−A2aR細胞(ヒトA2a受容体でトランスフェクトされたHEK 293)を30μMホスホジエステラーゼ阻害剤ロリプラム(cAMP分解を防ぐため)を追加した、刺激バッファー(1XHBSS、5mM HEPES、0.1%BSA安定剤、pH7.4)の存在下、阻害剤で処理した。この刺激の直後に、室温で穏やかに振とうしながら、3nMの標準A2aRアゴニスト(NECA)で10分間処理した。その後、cAMP放出の阻害は、LANCE Ultra cAMPアッセイ(Perkin Elmer
TRF0263)を使用して直接決定された。結果を以下の表2に示す。
全ての分析は、GraphPad Prism 7.0(GraphPad Software、サンディエゴ、米国)を使用して実行された。結果は、EC50(μM)として与えられる。
結果
Figure 2021526150
Figure 2021526150
本発明の好ましい化合物は、A2a受容体に対して1μM未満のSPR IC50値を有するものである。さらにより好ましい化合物は、A2a受容体に対して0.1μM未満のSPR IC50値を有するものである。さらにより好ましい化合物は、A2a受容体に対して0.01μM未満のSPR IC50値を有するものである。
本発明の好ましい化合物は、A2a受容体に対して3μM未満のcAMP EC50値を有するものである。より好ましい化合物は、A2a受容体に対して1μM未満のcAMP EC50値を有するものである。さらにより好ましい化合物は、A2a受容体に対して0.1μM未満のcAMP EC50値を有するものである。
SPR IC50値がA2b、A1および/またはA3受容体に対して測定された本発明の化合物について、および比較例1について、相対選択性を、A2b、A1および/またはA3受容体と比較して、A2a受容体に対して計算した。結果を以下の表3に示す(値は有効数字2桁に丸められている)。
Figure 2021526150
溶解度
溶解度プロトコル
固体形態の試験化合物を水(または特定の緩衝液)に懸濁させた。光から保護された周囲温度で一晩撹拌した後、懸濁液を濾過した。得られた上清のアリコートを、粉末からの調製によって得られたDMSO中の参照溶液に対して、LC−UV法を使用して定量化した。
溶解度の結果
比較例1の溶解度は、0.001mg/mLと測定された。本発明の特定の化合物の溶解度を測定した。実施例の化合物1〜4、8〜15、17、19、22、23、25〜27、29〜31、34〜37、および39〜48は、比較例1よりも少なくとも5倍溶解度が高かった(すなわち、これらの化合物は、0.005mg/mLを超える溶解度を有していた)。実施例の化合物2、3、8、11、12、13、17、22、23、25〜27、29〜31、34、35、37、および39〜44は、比較例1よりも少なくとも10倍溶解度が高かった(すなわち、これらの化合物は、0.010mg/mLを超える溶解度を有していた)。実施例の化合物2、3、8、11、12、13、17、22、23、25〜27、29、30、34、および39〜44は、比較例1よりも少なくとも20倍溶解度が高かった(すなわち、これらの化合物は、0.020mg/mLを超える溶解度を有していた)。実施例の化合物2、3、12、13、17、22、23、27、29、30、34、41および44は、比較例1よりも少なくとも50倍溶解度が高かった(すなわち、これらの化合物は、0.050mg/mLを超える溶解度を有していた)。実施例の化合物13、22、23および34は、比較例1よりも少なくとも100倍溶解度が高かった(すなわち、これらの化合物は、0.100mg/mLを超える溶解度を有していた)。
化合物は、ヒト初代CD3+T細胞でのIL−2産生の2−クロロアデノシン(CADO)を介した阻害の回復を誘導した。
プロトコル
CD3細胞は、RosetteSep技術(RosetteSep Human T
cell enrichment cocktail from Stem Cell)を用い、提供者の指示に従って、2人の健康なドナー(ドナー1:D1およびドナー2:D2)のバフィーコートから単離された。次に、T細胞を、実施例1の存在下または非存在下で、10%ウシ胎児血清を含む完全培地中、抗CD3 mAb、抗CD28 mAbコーティングビーズ(Dynabeads(登録商標)Human T−Activator CD3/CD28(Thermo Fisher Scientific)で刺激した。1時間のインキュベーション時間の後、10μMのCADO(2−クロロアデノシン、Abcam Biochemical)を培養物に加えた。37度、5%COで48時間刺激し、短時間遠心分離した後、培養上清を回収し、ELISAによるさらなる評価のために−80℃で保存した。その間に、化合物によって誘発された毒性を見るために、生きている染料による染色が行われた。IL−2測定は、データシートの指示に従って、ヒトIL−2非コーティングELISA(Invitrogen)を使用することによって実施された。10μM CADOによって誘導されたIL−2阻害のパーセントを見るために、計算では、対照条件(基底状態で刺激された細胞)を使用した。次に、IL−2産生の化合物により誘導される回復を見るために、各用量を次の式に従って正規化した:([サンプル]−[CADOの平均])/([基底状態の平均]−[CADOの平均])×100。プレートごとに化合物の正規化を行った。T細胞の生存率と化合物の細胞毒性を見るために、細胞を遠心分離し、洗浄した後、Fixable Viability Dyeで染色した。データ収集は、FACS Fortessa X20でのフローサイトメトリーおよびDIVAソフトウェアを使用したデータ分析によって実行された。異なるドナーに対する化合物の細胞毒性を見るために、化合物を含まないCADOの存在下で刺激された細胞の細胞生存率に従ってデータを正規化した。
結果
この実験の結果を図1に示す。図1から分かるように、実施例1は、ヒト初代CD3+T細胞に対するIL−2産生のCADOが媒介する阻害の回復を誘発し、EC50が560nM±120であった。
インビボ試験
化合物は、MCA−205腫瘍の成長の阻害を誘発した。
プロトコル
C57/Bl6JRjJL雌マウス(Janvier Laboratoriesから、9〜10週齢)に、0.25.10個のMCA−205細胞(100%PBSバッファーに懸濁、Dr.J.Stagg、モントリオール大学、カナダから提供された線維肉腫細胞株)を皮下の場所に移植した。その後、マウスは、完全に回復するまで28℃の術後キャビネットに保管された。
デジタルノギスを使用して腫瘍体積を測定した後、細胞接種後9日目にマウスの無作為化を行った。腫瘍を卵形であると仮定し、以下の式を適用した:容積=0.52×(幅)×長さ。幅および長さは、mm単位で表され、容積は、mm単位で表された。26匹の雌マウスを、ビヒクルおよび実施例1(n=13マウス/グループ)の2つのグループに割り当てた。ビヒクルによる強制経口投与(対照グループ、50mM(50%/50% w/v)でのクエン酸緩衝液pH3中のPEG200/Soluplus 10%)、またはBID中30mg/kgでビヒクルに可溶化した実施例1(5ml/kgの投与容積での強制経口投与による1日2回の投与)を細胞接種の10日後に開始し、11日間連続して続けた。
結果
この実験の結果を図2に示す。図2からわかるように、平均腫瘍容積(平均mm±S
EM)の有意な阻害が、実施例1に応答して、19日目から試験終了まで観察された(**p<0.005および***p<0.001、反復測定統計分析、ダネットの多重比較検定を使用した2元配置Anova)。
次の項は、本発明の様々な態様を定義する。
§1.式(I)の化合物、またはその薬学的に許容されるエステル、アミド、カルバメート、溶媒和物もしくは塩であって、そのようなエステル、アミドもしくはカルバメートの塩を含み、
Figure 2021526150
式中、Rが、任意に置換されたフェニル、またはN、S、およびOからなる群から独立して選択される1、2、もしくは3個のヘテロ原子を含む任意に置換された5もしくは6員環の芳香族複素環であり、フェニルが、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン、OH、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択され、5または6員環の芳香族複素環が、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン、OH、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択され、
が、N、S、およびOからなる群から独立して選択される2または3個のヘテロ原子を含む任意に置換された5または6員環の芳香族複素環であり、当該5または6員環の芳香族複素環が、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、C1−3アルキル、および1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−3アルキルからなる群から選択される、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容されるエステル、アミド、カルバメート、溶媒和物もしくは塩。
§2.化合物が、
Figure 2021526150
からなる群からは選択されないことを条件とする、§1に定義される化合物。
§3.Rが、任意に置換されたフェニル、またはN、S、およびOからなる群から独立して選択される1、2、もしくは3個のヘテロ原子を含む任意に置換された5もしくは6員環の芳香族複素環であり、当該のフェニルが、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、フッ素、メタ−塩素、パラ−塩素、OH、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択され、5もしくは6員環の芳香族複素環が、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン、OH、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択されるか、または
は、任意に置換されたフェニル、またはN、S、およびOからなる群から独立して選択される1、2、もしくは3個のヘテロ原子を含む任意に置換された5もしくは6員環の芳香族複素環であり、当該のフェニルが、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、フッ素、OH、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択され、当該の5または6員環の芳香族複素環が、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン、OH、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択される、§1または§2に定義される化合物。
§4.Rが、任意に置換されたフェニル、またはNおよびSからなる群から独立して選択される1個もしくは2個のヘテロ原子を含む任意に置換された5もしくは6員環の芳香族複素環である、§1〜3のうちいずれか1つに定義される化合物。
§5.Rが置換フェニルである場合、当該のフェニルが、1、2、または3個の置換基で置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン(好ましくは、FまたはCl、よ
り好ましくは、FまたはメタもしくはパラのCl)、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF)またはOH基(好ましくは、1個のOH基、CHOH)で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲン(好ましくは、F)またはOH基(好ましくは、1個のOH基)で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択される、§1、§2または§4のうちいずれか1つに定義される化合物。
§6.Rが置換フェニルである場合、当該のフェニルが、1または2個の置換基で置換されており、各置換基が、独立して、C1−4アルキル、1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF)で置換されたC1−4アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲン(好ましくは、F)で置換されたOC1−4アルキルからなる群から選択される、§1〜§5のうちいずれか1つに定義される化合物。
§7.Rが置換フェニルである場合、当該のフェニルが、1または2個の置換基で置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン(例えば、FまたはCl、好ましくは、FまたはメタもしくはパラのCl)、C1−4アルキル、1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF)またはOH基(好ましくは、1個のOH基)で置換されたC1−4アルキル、およびOC1−8アルキルからなる群から選択され、より好ましくは、各置換基が、独立して、ハロゲン(例えば、FまたはCl)、C1−4アルキル、1個のOH基で置換されたC1−4アルキルおよびOC1−4アルキルからなる群から選択される、§1、§2または§4〜§5のうちいずれか1つに定義される化合物。
§8.Rが、任意に置換されたフェニル、またはN、S、およびOからなる群から独立して選択される1、2、もしくは3個のヘテロ原子を含む任意に置換された5もしくは6員環の芳香族複素環であり、当該のフェニルが、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン、OH、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンで置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択され、5もしくは6員環の芳香族複素環が、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン、OH、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンで置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択される、§1、§2または§4のうちいずれか1つに定義される化合物。
§9.Rが置換フェニルである場合、当該のフェニルが、1、2、または3個の置換基で置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン(好ましくは、FまたはCl、より好ましくは、FまたはメタもしくはパラのCl)、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF)で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲン(好ましくは、F)で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択される、§8に定義される化合物。
§10.Rが置換フェニルである場合、当該のフェニルが、1または2個の置換基で置換されており、各置換基が、独立して、C1−4アルキル、1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF)で置換されたC1−4アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲン(好ましくは、F)で置換されたOC1−4アルキルからなる群から選択される、§8または§9に定義される化合物。
§11.Rが置換フェニルである場合、当該のフェニルが、1または2個の置換基で置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン(例えば、FまたはCl、好ましくは、FまたはメタもしくはパラのCl)、C1−4アルキル、1、2、または3個のハロゲ
ン(好ましくはF)で置換されたC1−4アルキル、およびOC1−8アルキルからなる群から選択され、より好ましくは、各置換基が、独立して、ハロゲン(例えば、FまたはCl)、C1−4アルキル、およびOC1−4アルキルからなる群から選択される、§8〜§10のうちいずれか1つに定義される化合物。
§12.Rが置換フェニルである、§1〜§11のうちいずれか1つに定義される化合物。
§13.Rが、N、S、およびOからなる群から独立して選択される2または3個のヘテロ原子を含む任意に置換された5または6員環の芳香族複素環であり、当該のヘテロ原子のうちの少なくとも1つがNである、§1〜§11のうちいずれか1つに定義される化合物。
§14.Rが、イミダゾリル(1,3−ジアゾリル)、ピラゾリル(1,2−ジアゾリル)、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾリル(1,3−チアゾリル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル、1H−1,2,4−トリアゾリル、4H−1,2,4−トリアゾリル、フラザニル(1,2,5−オキサジアゾリル)、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、ピラジニル(1,4−ジアジニル)、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、および1,3,5−トリアジニルからなる群から選択される、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環であり、好ましくは、Rは、イミダゾリル(1,3−ジアゾリル)、ピラゾリル(1,2−ジアゾリル)、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾール−2−イル(1,3−チアゾール−2−イル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル、1H−1,2,4−トリアゾリル、4H−1,2,4−トリアゾリル、フラザニル(1,2,5−オキサジアゾリル)、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、ピラジニル(1,4−ジアジニル)、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、および1,3,5−トリアジニルからなる群から選択される、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である、§1〜§13のうちいずれか1つに定義される化合物。
§15.Rが、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾリル(1,3−チアゾリル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、およびピラジニル(1,4−ジアジニル)からなる群から選択される、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環であり、好ましくは、Rが、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾリル−2−イル(1,3−チアゾール−2−イル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、およびピラジニル(1,4−ジアジニル)からなる群から選択される、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である、§1〜§14のうちいずれか1つに定義される化合物。
§16.Rが、NおよびSからなる群から独立して選択される2または3個のヘテロ原子を含む任意に置換された5または6員環の芳香族複素環であり、好ましくは、ヘテロ原子のうちの少なくとも1つがNである、§1〜§15のうちいずれか1つに定義される化合物。
§17.Rが、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾリル(1,3−チアゾリル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、およびピラジニル(1,4−ジアジニル)からなる群から選択される(好ましくは、ピラジニル(1,4−ジアジニル、例えば、ピラジン−2−イル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル、例えば1,2−チアゾール−3−イル)および1,3−オキサゾリル(例えば、1,3−オキサゾール−5−イル)からなる群から選択される)、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である、§1〜§15のうちいずれか1つに定義される化合物。
§18.Rが、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)およびピラジニル(1,4−ジアジニル)(好ましくは、イソチアゾール−3−イル(1,2−チアゾール−3−イル)およびピラジン−2−イル(1,4−ジアジン−2−イル))からなる群から選択される、非置換の5または6員環の芳香族複素環である、§1〜§15のうちいずれか1つに定義される化合物。
§19.Rが、ピラジニル、1,2−チアゾリル、1,3−オキサゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,3−チアゾリル、および1,2−オキサゾリル(好ましくは、ピラジン−2−イル、1,2−チアゾール−3−イル、1,3−オキサゾール−5−イル、1,3−オキサゾール−2−イル、1,2,3−チアジアゾール−5−イル、1,3−チアゾール−2−イル、および1,2−オキサゾール−5−イル)からなる群から選択される、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環であり、好ましくは、Rが、ピラジニル、1,2−チアゾリル、1,3−オキサゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,3−チアゾール−2−イル、および1,2−オキサゾリル(好ましくは、ピラジン−2−イル、1,2−チアゾール−3−イル、1,3−オキサゾール−5−イル、1,3−オキサゾール−2−イル、1,2,3−チアジアゾール−5−イル、1,3−チアゾール−2−イル、および1,2−オキサゾール−5−イル)からなる群から選択される、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環である、§1〜§15のうちいずれか1つに定義される化合物。
§20.Rが、非置換ピラジル、非置換1,2−チアゾリル、非置換1,3−オキサゾリル、および1個のC1−4アルキル基で置換された1,2,3−チアジアゾリル(好ましくは非置換ピラジン−2−イル、非置換1,2−チアゾール−3−イル、非置換1,3−オキサゾール−5−イル、非置換1,3−オキサゾール−2−イル、4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−イル)からなる群から選択される5または6員環の芳香族複素環である、§1〜§11のうちいずれか1つに定義される化合物。
§21.Rが、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環であり、当該の5または6員環の芳香族複素環が、1または2個の置換基(好ましくは1個の置換基)で任意に置換されており、各置換基が、独立して、C1−3アルキル、および1、2、または3個のフッ素で置換されたC1−3アルキルからなる群から選択されるか、または、
が、非置換の5または6員環の芳香族複素環である、§1〜§15、§19または§20のうちいずれか1つに定義される化合物。
§22.Rが、任意に置換された5または6員環の芳香族複素環であり、5または6
員環の芳香族複素環が置換されている場合、各置換基がメチルである、§1〜§15、§19または§20のうちいずれか1つに定義される化合物。
§23.化合物が、
2−[(3−メチルフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
3−{[4−アミノ−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル]メチル}フェノール、
2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(1,3−オキサゾール−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(3−メチル−1,2−オキサゾール−5−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(1,3−チアゾール−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(1,3−チアゾール−4−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(4−メチルフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(4−メチルフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(4−メチルフェニル)メチル]−6−(1,3−チアゾール−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2−{[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(3−メトキシ−4−メチルフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(3−フルオロ−4−メチルフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(2,5−ジクロロフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(3,4−ジメチルフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(ピリジン−2−イル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(6−メチルピリジン−3−イル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−{[4−メチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(2−メトキシ−4−メチルフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(3−メチルフェニル)メチル]−6−(1,3−オキサゾール−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(3−メチルフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
6−(ピラジン−2−イル)−2−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(3−フルオロフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(3−フルオロフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(2−メチルフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(2−メチルフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
6−(1,3−チアゾール−2−イル)−2−[(1,3−チアゾール−2−イル)メチル]−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(1,3−チアゾール−2−イル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(3−クロロフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(3−クロロフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(2−メトキシフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(2−メトキシフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(2−メトキシフェニル)メチル]−6−(1,3−オキサゾール−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(2−メトキシフェニル)メチル]−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
2−[(3,4−ジメトキシフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
3−{[4−アミノ−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル]メチル}フェノール、
2−{[4−アミノ−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル]メチル}−5−メチルフェノール、
2−{[4−アミノ−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル]メチル}フェノール、
5−{[4−アミノ−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル]メチル}−2−メチルフェノール、および
[3−[(4−アミノ−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)メチル]フェニル]メタノール、
からなる群から選択されるか、またはその薬学的に許容されるエステル、アミド、カルバメート、溶媒和物もしくは塩であって、そのようなエステル、アミドもしくはカルバメートの塩を含む、§1に定義される化合物。
§24.§1〜§23のうちいずれか1つに定義される化合物を、薬学的に好適な担体と共に含む、医薬組成物。
§25.さらなる治療薬剤も含む、§24に定義される組成物。
§26.医薬として使用するための、§1〜§23のうちいずれか1つに定義される化合物、または§24もしくは§25に定義される組成物。
§27.アデノシン2a受容体に関連する疾患または障害の治療または予防に使用するための、§1〜§23のうちいずれか1つに定義される化合物、または§24もしくは§25に定義される組成物。
§28.アデノシン2a受容体に関連する疾患または障害の治療または予防のための医薬品の製造のための、§1〜§23のうちいずれか1つに定義される化合物の使用。
§29.哺乳動物におけるアデノシン2a受容体に関連する疾患または障害の治療または予防のための方法であって、治療有効量の§1〜§23のうちいずれか1つに定義される化合物、または§24もしくは§25に定義される組成物を哺乳動物に投与することを含む、方法。
§30.アデノシン2a受容体に関連する疾患または障害の診断のための診断薬としての、標識された形態での§1〜§23のうちいずれか1つに定義される化合物の使用。
§31.アデノシン2a受容体のリガンドを同定する方法における、参照化合物としての、§1〜§23のうちいずれか1つに定義される化合物もしくはそのような化合物の標識された形態の使用。
§32.アデノシン2a受容体に関連する疾患または障害が、がん、神経変性疾患、網膜変性疾患、不眠症、疼痛、精神疾患、虚血、梗塞、急性炎症性疾患、慢性炎症性疾患、脊髄損傷、およびてんかんからなる群から選択される疾患または障害である、§27に定義される化合物または組成物、または§28に定義される使用、または§29に定義される方法。
§33.アデノシン2a受容体に関連する疾患もしくは障害が、がんであり、がんが、リンパ腫(例えば、B細胞リンパ腫)、肉腫(例えば、骨肉腫)、膀胱がん、骨がん、脳腫瘍、子宮頸がん、腎細胞がん、大腸がん(例えば、結腸がん、またはマイクロサテライト不安定性を有する大腸がん)、食道がん、胃がん、頭頸部がん、腎臓がん、骨髄腫、甲状腺がん、白血病(例えば、急性骨髄性白血病)、乳がん(例えば、トリプルネガティブ、ER陽性、ER陰性、化学療法耐性、ハーセプチン耐性、HER2陽性、ドキソルビシン耐性、タモキシフェン耐性、腺管がん、小葉がん、原発性、転移性)、卵巣がん、膵臓がん、肝臓がん(例えば、肝細胞がん)、肺がん(例えば、非小細胞肺がん、扁平上皮細胞肺がん、腺がん、大細胞肺がん、小細胞肺がん、カルチノイド、肉腫)、多形神経膠芽腫、神経膠腫、黒色腫、前立腺がん(例えば去勢抵抗性前立腺がん)、神経膠芽腫、扁平上皮細胞がん(例えば頭部、頸部、または食道)、多発性骨髄腫、皮膚がん(例えば、メルケル細胞がん)、精巣がん、神経芽腫、および転移性がんからなる群から選択される、§27に定義される化合物または組成物、または§28に定義される使用、または§29に定義される方法。

Claims (21)

  1. 式(I)の化合物、またはその薬学的に許容されるエステル、アミド、カルバメート、溶媒和物もしくは塩であって、そのようなエステル、アミドもしくはカルバメートの塩を含むその薬学的に許容されるエステル、アミド、カルバメート、溶媒和物もしくは塩。
    Figure 2021526150
    式中、Rが、任意に置換されたフェニル、またはN、S、およびOからなる群から独立して選択される1、2、もしくは3個のヘテロ原子を含む任意に置換された5もしくは6員環の芳香族複素環であり、前記フェニルが、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン、OH、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択され、前記5または6員環の芳香族複素環が、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン、OH、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択され、
    が、N、S、およびOからなる群から独立して選択される2または3個のヘテロ原子を含む任意に置換された5または6員環の芳香族複素環であり、前記5または6員環の芳香族複素環が、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、C1−3アルキル、および1、2、または3個のハロゲンで置換されたC1−3アルキルからなる群から選択される。
  2. 前記化合物が、
    Figure 2021526150

    からなる群からは選択されないことを条件とする、請求項1に記載の化合物。
  3. が、任意に置換されたフェニル、またはN、S、およびOからなる群から独立して選択される1、2、もしくは3個のヘテロ原子を含む任意に置換された5もしくは6員環の芳香族複素環であり、前記フェニルが、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、フッ素、メタ−塩素、パラ−塩素、OH、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択され、前記5もしくは6員環の芳香族複素環が、1、2、または3個の置換基で任意に置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン、OH、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲンまたはOH基で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択される、請求項1または2に記載の化合物。
  4. が、任意に置換されたフェニル、またはNおよびSからなる群から独立して選択される1個もしくは2個のヘテロ原子を含む任意に置換された5もしくは6員環の芳香族複素環である、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の化合物。
  5. が置換フェニルである場合、前記フェニルが、1、2、または3個の置換基で置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン(好ましくは、FまたはCl、より好ましくは、FまたはメタもしくはパラのCl)、C1−8アルキル、1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF)またはOH基で置換されたC1−8アルキル、OC1−8アルキル、および1、2、または3個のハロゲン(好ましくは、F)で置換されたOC1−8アルキルからなる群から選択される、請求項1、2、または4のうちいずれか一項に記載の化合物。
  6. が置換フェニルである場合、前記フェニルが、1個または2個の置換基で置換されており、各置換基が、独立して、C1−4アルキル、1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF)またはOH基で置換されたC1−4アルキル、OC1−4アルキル、および1、2、または3個のハロゲン(好ましくは、F)またはOH基で置換されたOC1−4
    アルキルからなる群から選択される、請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の化合物。
  7. が置換フェニルである場合、前記フェニルが、1個または2個の置換基で置換されており、各置換基が、独立して、ハロゲン(例えば、FまたはCl、好ましくは、FまたはメタもしくはパラのCl)、C1−4アルキル、1、2、または3個のハロゲン(好ましくはF)またはOH基で置換されたC1−4アルキル、およびOC1−8アルキルからなる群から選択され、より好ましくは、各置換基が、独立して、ハロゲン(例えば、FまたはCl)、C1−4アルキル、1個のOH基で置換されたC1−4アルキルおよびOC1−4アルキルからなる群から選択される、請求項1、2、または4〜5のうちいずれか一項に記載の化合物。
  8. が、置換フェニルである、請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の化合物。
  9. が、N、S、およびOからなる群から独立して選択される2または3個のヘテロ原子を含む任意に置換された5または6員環の芳香族複素環であり、前記ヘテロ原子のうちの少なくとも1つがNである、請求項1〜8のうちいずれか一項に記載の化合物。
  10. が、イミダゾリル(1,3−ジアゾリル)、ピラゾリル(1,2−ジアゾリル)、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾリル(1,3−チアゾリル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル、1H−1,2,4−トリアゾリル、4H−1,2,4−トリアゾリル、フラザニル(1,2,5−オキサジアゾリル)、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、ピラジニル(1,4−ジアジニル)、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、および1,3,5−トリアジニルからなる群から選択される、任意に置換された5もしくは6員環の芳香族複素環であるか、または
    が、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾリル(1,3−チアゾリル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、およびピラジニル(1,4−ジアジニル)からなる群から選択される、任意に置換された5もしくは6員環の芳香族複素環である、請求項1〜9のうちいずれか一項に記載の化合物。
  11. が、イミダゾリル(1,3−ジアゾリル)、ピラゾリル(1,2−ジアゾリル)、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾリル−2−イル(1,3−チアゾリル−2−イル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル)、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル、1H−1,2,4−トリアゾリル、4H−1,2,4−トリアゾリル、フラザニル(1,2,5−オキサジアゾリル)、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、ピラジニル(1,4−ジアジニル)、1,2,3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、および1,3,5−トリアジニルからなる群から選択される、任意に置換された5もしくは6員環の芳香族複素環であるか、または
    が、1,3−オキサゾリル、イソオキサゾリル(1,2−オキサゾリル)、チアゾリル−2−イル(1,3−チアゾリル−2−イル)、イソチアゾリル(1,2−チアゾリル
    )、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、ピリダジニル(1,2−ジアジニル)、ピリミジニル(1,3−ジアジニル)、およびピラジニル(1,4−ジアジニル)からなる群から選択される、任意に置換された5もしくは6員環の芳香族複素環である、請求項1〜10のうちいずれか一項に記載の化合物。
  12. が、任意に置換された5もしくは6員環の芳香族複素環であり、前記5もしくは6員環の芳香族複素環が、1個もしくは2個の置換基(好ましくは1個の置換基)で任意に置換されており、各置換基が、独立して、C1−3アルキル、および1、2、もしくは3個のフッ素で置換されたC1−3アルキルからなる群から選択され、好ましくは、各置換基が、メチルであるか、または
    が、非置換の5もしくは6員環の芳香族複素環である、請求項1〜11のうちいずれか一項に記載の化合物。
  13. 前記化合物が、
    2−[(3−メチルフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    3−{[4−アミノ−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル]メチル}フェノール、
    2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(1,3−オキサゾール−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(3−メチル−1,2−オキサゾール−5−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(1,3−チアゾール−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(1,3−チアゾール−4−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(3−メトキシフェニル)メチル]−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(4−メチルフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(4−メチルフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(4−メチルフェニル)メチル]−6−(1,3−チアゾール−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(4−メトキシフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2−{[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(3−メトキシ−4−メチルフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3
    −イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(3−フルオロ−4−メチルフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(2,5−ジクロロフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(3,4−ジメチルフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(ピリジン−2−イル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(6−メチルピリジン−3−イル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−{[4−メチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(2−メトキシ−4−メチルフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(3−メチルフェニル)メチル]−6−(1,3−オキサゾール−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(3−メチルフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    6−(ピラジン−2−イル)−2−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(3−フルオロフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(3−フルオロフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(2−メチルフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(2−メチルフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    6−(1,3−チアゾール−2−イル)−2−[(1,3−チアゾール−2−イル)メチル]−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(1,3−チアゾール−2−イル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(3−クロロフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(3−クロロフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(2−メトキシフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(2−メトキシフェニル)メチル]−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(2−メトキシフェニル)メチル]−6−(1,3−オキサゾール−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(2−メトキシフェニル)メチル]−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    2−[(3,4−ジメトキシフェニル)メチル]−6−(ピラジン−2−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
    3−{[4−アミノ−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル]メチル}フェノール、
    2−{[4−アミノ−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4
    −d]ピリミジン−2−イル]メチル}−5−メチルフェノール、
    2−{[4−アミノ−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル]メチル}フェノール、
    5−{[4−アミノ−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−2H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル]メチル}−2−メチルフェノール、および
    [3−[(4−アミノ−6−(1,2−チアゾール−3−イル)−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)メチル]フェニル]メタノール、
    からなる群から選択される化合物であるか、またはその薬学的に許容されるエステル、アミド、カルバメート、溶媒和物もしくは塩であって、そのようなエステル、アミドもしくはカルバメートの塩を含むその薬学的に許容されるエステル、アミド、カルバメート、溶媒和物もしくは塩、請求項1に記載の化合物。
  14. 請求項1〜13のうちいずれか一項に記載の化合物を、薬学的に好適な担体と共に含み、任意で、さらなる治療薬剤も含む、医薬組成物。
  15. 医薬として使用するための、請求項1〜13のうちいずれか一項に記載の化合物または請求項14に記載の組成物。
  16. アデノシン2a受容体に関連する疾患もしくは障害の治療または予防に使用するための、請求項1〜13のうちいずれか一項に記載の化合物または請求項14に記載の組成物。
  17. 前記アデノシン2a受容体に関連する疾患もしくは障害の診断のための診断薬剤としての、標識された形態での請求項1〜13のうちいずれか一項に記載の化合物の使用、またはアデノシン2a受容体のためのリガンドを同定する方法における、参照化合物としての、請求項1〜13のうちいずれか一項に記載の化合物もしくはそのような化合物の標識された形態の使用。
  18. 前記アデノシン2a受容体に関連する疾患もしくは障害の治療または予防のための医薬の製造のための、請求項1〜13のうちいずれか一項に記載の化合物の使用。
  19. 哺乳動物における前記アデノシン2a受容体に関連する疾患もしくは障害の治療または予防のための方法であって、治療有効量の請求項1〜13のうちいずれか一項に記載の化合物または請求項14に記載の組成物を前記哺乳動物に投与することを含む、方法。
  20. 前記アデノシン2a受容体に関連する前記疾患もしくは障害が、がん、神経変性疾患、網膜変性疾患、不眠症、疼痛、精神疾患、虚血、梗塞、急性炎症性疾患、慢性炎症性疾患、脊髄損傷、およびてんかんからなる群から選択される疾患もしくは障害である、請求項16に記載の化合物または組成物、または請求項18に記載の使用、または請求項19に記載の方法。
  21. 前記アデノシン2a受容体に関連する前記疾患もしくは障害が、がんであり、前記がんが、リンパ腫(例えば、B細胞リンパ腫)、肉腫(例えば、骨肉腫)、膀胱がん、骨がん、脳腫瘍、子宮頸がん、腎細胞がん、大腸がん(例えば、結腸がん、またはマイクロサテライト不安定性を有する大腸がん)、食道がん、胃がん、頭頸部がん、腎臓がん、骨髄腫、甲状腺がん、白血病(例えば、急性骨髄性白血病)、乳がん(例えば、トリプルネガティブ、ER陽性、ER陰性、化学療法耐性、ハーセプチン耐性、HER2陽性、ドキソルビシン耐性、タモキシフェン耐性、腺管がん、小葉がん、原発性、転移性)、卵巣がん、膵臓がん、肝臓がん(例えば、肝細胞がん)、肺がん(例えば、非小細胞肺がん、扁平上皮細胞肺がん、腺がん、大細胞肺がん、小細胞肺がん、カルチノイド、肉腫)、多形神経膠芽腫、神経膠腫、黒色腫、前立腺がん(例えば去勢抵抗性前立腺がん)、神経膠芽腫、
    扁平上皮細胞がん(例えば頭部、頸部、または食道)、多発性骨髄腫、皮膚がん(例えば、メルケル細胞がん)、精巣がん、神経芽腫、および転移性がんからなる群から選択される、請求項16に記載の化合物または組成物、または請求項18に記載の使用、または請求項19に記載の方法。
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