JP2021517163A - 磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システム及び関連方法 - Google Patents

磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システム及び関連方法 Download PDF

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Abstract

本発明の多様な磁気で取り付ける人工まつ毛システムが提供され、(a)まぶたの表面に接着可能であり、荷重支持構造用接着剤と配合可能な磁性粒子を含有する荷重支持磁気アイライナーと、(b)高い磁気保磁力を示し、少なくとも人工まつ毛のベースに配置される1つ以上の磁気要素を含有し、(荷重支持アイライナーに含有される)強磁性粉末と、(磁気人工まつ毛に含有される)強磁性要素との間の相互作用を可能にして、人工まつ毛を予めコーティングされたまぶたの表面に安定的に取り付ける磁気人工まつ毛と、を含む。多様な磁気的に取り付け可能な人工まつ毛及び多様な荷重支持磁気アイライナーを生産して使用するための多様な方法も提供される。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2018年2月28日に出願された米国仮出願第62/636,792号の利益を享受し、その全体内容を本明細書に参照として含む。
本発明は、美容向上のためにまつ毛をまぶた/目の輪郭皮膚に磁気的に取り付けるための人工まつ毛システムに関する。また、1つ以上の人工まつ毛ユニットを磁気的且つ可逆的に取り付ける/取り外すために開示された人工まつ毛システムを作成して使用する方法が提供される。
コスメティック産業は、世界の年間売上高において数十億ドルに達する最も急成長している経済部門の1つと推定される。革新的なビューティ製品への世界的な需要は絶え間なく続いており、メーカーは、時代遅れの製品の冴えない性能に比べて多くの利点を提供できるより健康的でより視覚的に満足する製品を開発して需要に対応している。
特に、顔の皮膚に適用できる化粧品剤形がとりわけ求められている。マスカラやアイライナーは、容姿に視覚的な影響を与えることにより、消費者に実質的な利益を提供し、それにより自信が高まるため、消費者に特に好ましい。マスカラは、本来のまつ毛を高度な顔料及びまつ毛増粘剤でコーティングし、最低限の努力で本来のまつ毛の厚さと長さを外見的に誇張するように剤形化することができる。女性人口は、平凡なまつ毛を豊かな/厚い/長いまつ毛に、より魅力的に表現できるさらに革新的な製品を「要求」している。製品の開発者らは、人間の毛髪、動物の毛、昆虫由来の繊維、及びその多様な合成物質から製造できる広範囲な「美容まつ毛」または「人工まつ毛」を発明することにより対応している。美容まつ毛を着用すると、使用者の目の大きさや存在感が大きく向上できるので、世界的に、広範囲な年齢層の女性の間で、人工まつ毛への要求が増加している。しかし、通常の人工まつ毛は、いくつかの不便さをもたらし、大半の女性が試みを断念し得る。多くの人にとって、人工まつ毛を毎日着用することは、面倒で時間がかかり、常に一対の手を必要とし、シワを促進させ得る潜在的な毒性接着剤の剤形に弱いまぶたの真皮を過度に露出させ得る。
べたつく接着剤の使用に関するこのような不快な使用者の経験を避けるために、代替的なまつ毛強化製品が色々入り混じったレビューと共に市場に紹介されている。最近、小さい磁石を有する磁気まつ毛が開発され、本来のまつ毛の安定化のために、本来のまつ毛の上と下に配置されるよう、上端/下端のペアで互いに対向して重ねることができる。これらの磁気まつ毛に技術的困難性がないわけではなく、本来のまつ毛の周囲に安定的に固定させるために、上端の磁気まつ毛を下端の磁気まつ毛の上に適切に整列させるよう多数の試みが必要である。
美容向上のために、豊かな/長い人工まつ毛の美観を犠牲にすることなく、毒性が少なく、適用/除去により便利で、より耐久性があり、より心地よいので、より進歩した信頼できる人工まつ毛製品への満たされない要求がある。
本発明の多様な実施形態において、本発明の多様な磁気で取り付ける人工まつ毛システムが提供され、(a)まぶたの表面に接着可能であり、荷重支持構造用接着剤と配合可能な磁性粒子を含有する荷重支持磁気アイライナーと、(b)高い磁気保磁力を示し、少なくとも人工まつ毛のベースに配置される1つ以上の磁気要素を含有する磁気人工まつ毛と、を含み、ここで、皮膚に接着されたアイライナーの荷重支持構造用接着剤とまぶたの表面との間の接着力は、荷重支持アイライナーと人工まつ毛との間で生成された磁力を超え、ここで、荷重支持アイライナーと人工まつ毛との間の磁力は、人工まつ毛に作用する重力を超え、それにより、(荷重支持アイライナーに含有される)磁性粒子と、(磁気人工まつ毛に含有される)磁気要素との相互作用は、人工まつ毛をまぶたの表面に安定的に取り付ける。
他の実施形態において、1つ以上の磁気人工まつ毛を取り付け可能な荷重支持磁気アイライナーが提供され、(a)まぶたの化粧品剤形に好適な顔料と、(b)着色化粧品剤形への使用に好適な1つ以上の磁性粒子と、(c)まぶたの表面に接着可能であり、磁気人工まつ毛の取り付けを磁気的に支持可能な荷重支持構造用接着剤と、を含み、ここで、化粧品剤形は、皮膚表面をコーティングした後、ゲル状態から荷重支持接着剤状態に転換でき、ここで、皮膚に接着されたアイライナーの荷重支持構造用接着剤とまぶたの表面との間の接着力は、荷重支持アイライナーと人工まつ毛との間の磁力よりも大きく、人工まつ毛を可逆的に取り付け及び取り外し可能である。
他の実施形態において、磁気的に取り付け可能な人工まつ毛が提供され、(a)部分的にシリコーンポリマーから形成され、高い磁気保持力を示す1つ以上の磁気要素を含有するラッシュベースと、(b)ラッシュベースに接着された複数のまつ毛ヘアを含み、ここで、磁気要素は、ラッシュベースの一部に配置され、まぶた上に形成できる磁気アイライナー膜の表面と磁気的に相互作用するように配列される。
他の実施形態において、多様な磁気的に取り付け可能な人工まつ毛及び多様な荷重支持磁気アイライナーを生産して使用するための多様な方法を明細書全体にわたって提供し、荷重支持磁気アイライナーを形成するための例示的な剤形を提供する実施例1〜5、及び本発明の磁気的に取り付け可能な人工まつ毛を形成するための例示的な剤形を提供する実施例6〜10を含む。
一実施形態として、側面視点における磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システムの簡略図を示し、荷重支持磁気アイライナーと磁気的に取り付け可能な人工まつ毛との間の垂直な整列を示す。 一実施形態として、本明細書での詳細な説明を容易にするための、上面視点における磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システムの概念的概略図を示す。 本発明の磁気的に取り付け可能な人工まつ毛を取り付ける前の状態を示すまつ毛への装飾がない仮想の1対の目を示す。 本発明の磁気的に取り付け可能な人工まつ毛を取り付ける前の状態を示すまつ毛への装飾がない仮想の1対の目を示す。 一実施形態として、まぶたの輪郭の縁への荷重支持磁気アイライナーの塗布を示す。 一実施形態として、まぶたの輪郭の縁への荷重支持磁気アイライナーの塗布を示す。 一実施形態として、予めコーティングされた荷重支持磁気アイライナーへ磁気的に取り付け可能な人工まつ毛の安定的な取り付けを示す。 一実施形態として、予めコーティングされた荷重支持磁気アイライナーへ磁気的に取り付け可能な人工まつ毛の安定的な取り付けを示す。 一実施形態として、物理的に取り付け可能な磁気要素を示す磁気的に取り付け可能な人工まつ毛を示す。 他の実施形態として、ラッシュベースに磁気要素を含有する磁気的に取り付け可能な人工まつ毛を示す。 他の実施形態として、荷重支持磁気アイライナーに取り付け可能な単一の連続ユニットとして形成された磁気ラッシュベースを含む磁気的に取り付け可能な人工まつ毛を示す。 他の実施形態として、不連続ユニットとして形成された磁気ラッシュベースを含む磁気的に取り付け可能な人工まつ毛を示す。 他の実施形態として、一列に配列された数個のより短い人工まつ毛ユニットを取り付けることにより形成された磁気的に取り付け可能な人工まつ毛を示す。
(A.定義)
「1つの(a)」という単数用語は、特許文書で一般に用いられる対象の項目/材料のうち1つ以上をいう。
「複数」という用語は、「多数」、「数個の」または「セット」の意味として互換可能な1つ以上の対象の項目/材料をいう。
「美容」という用語は、使用者の外見を改善または回復させるための特定の剤形または手順を外部に適用することをいい、美容向上のために、厚くて長いまつ毛の外見を含む。
「顔料」という用語は、使用者の観点からより好ましい製品を作るために、天然供給源または合成供給源に由来し得る着色剤をいう。荷重支持磁気アイライナーを作るための好適な顔料は、対象の色相を提供する多様な材料から選択することができ、黒色、褐色、灰色、青色、紫色、赤色、緑色、橙色、黄色及びそれらの多様なブレンドを含む。
「皮膚適合性」という用語は、荷重支持磁気アイライナー及び磁気人工まつ毛の使用者への製品の安全性を保障するために、皮膚組織に対する生体適合性をいう。「美容まつ毛」または「人工まつ毛」という用語は、本来のまつ毛を厚くする及び/または長くすることで使用者の外見を改善させるために、美容適用/装飾/向上のための非天然(製造)まつ毛をいう。
「まつ毛」または「まつ毛ヘア」という用語は、人間、動物、昆虫及び/または任意の組み合わせ、または相対比率で合成的に製造された天然材料或いは人造材料の ブレンドに由来する各々の毛の「多数」、「複数」または「セット」を意味するよう、本明細書で同義で用いる。
「構造用接着剤」という用語は、製品の寿命性能に好適な力に対して耐えるために、2つ以上の基材を共に保持できる材料で「固めることが可能な」または「硬化可能な」接着剤をいう。
「含有」という用語は、任意のプロセスで対象の材料物質を含むかまたは追加することをいい、任意の公知の工程または未公知の工程に限定されない。
本発明の「荷重支持磁気アイライナー」または「磁気アイライナー」という用語は、強い強磁性特性を示し、引力の磁力に基づいて磁気人工まつ毛の物理的な取り付けを支援可能な1つ以上の「磁性粒子」を含有するアイライナー剤形をいう。
(磁気アイライナーに含有される)「磁性粒子」という用語は、好適な磁性化合物から好ましく選択された材料をいい、赤鉄石Fe、磁鉄石FeII(FeIII、超常磁性酸化鉄(SPIO)、二酸化クロムCrO、バリウムフェライト(BaFe1219、BaZnFe1823、BaFe2+ Fe3+ 1627)、ビスマスフェライト(BiFeO)、マンガン亜鉛フェライト(MnZn)、コバルトフェライト(CoFe)、ストロンチウムフェライト(SrFe1219)またはイットリウム鉄グラネート(YIG)YFe12などの酸化鉄を含むが、これらに限定されない。
本発明の「磁気人工まつ毛」という用語は、「磁気要素」を「磁気ラッシュベース」に含有することで形成された非天然まつ毛をいい、これはまた、それらの近位端部(まつ毛先の反対側の端部)に複数の非天然まつ毛を安定的に取り付けることで機能する。「磁気的に取り付け可能な人工まつ毛」という用語は、「磁気人工まつ毛」と同義で用いることができる。
「磁気ラッシュベース」という用語は、それらの近位端部で複数の非天然まつ毛ヘアを安定的に固定できる「磁気的に取り付け可能な人工まつ毛」の構造的成分をいい、磁気ラッシュベースに沿って配置・配向される「磁気要素」を含有することができ、本発明の「荷重支持磁気アイライナー」の存在下で高い保磁力を示す。
(「磁気ラッシュベース」に含有される)「磁気要素」という用語は、鉄、コバルト、ニッケルなどの硬質型または軟質型の永久磁石;Fe、Cu、及びZrと選択的に合金されたSmCo、SmCo17を含むサマリウムコバルト合金などの合金;一般に「希土類」または「超磁石」と言及されるPr及びDyと選択的に合金されたネオジム―鉄―ホウ素NdFe14B;並びに/またはビスマノール(Bismanol)及びAlNiCoなどのその他の合金をいう。
本発明において、「磁性」、「強磁性」という用語は、任意の制限なく同義で用いる。
「取り付け可能な」または「接着可能な」という用語は、2つの接触表面の結合をもたらす対象の他の表面と物理的に相互作用する能力に関して同義で用い、ここで、結合は、対象の皮膚上にコーティングされた「荷重支持磁気アイライナー」と「磁気人工まつ毛」との相互作用、及び「磁気ラッシュベース」と皮膚に接着された/予めコーティングされた「磁気アイライナー」との相互作用に関して用いるのに可逆的である。
(B.磁気アイライナーを含む磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システム)
まつ毛を強化する美容製品の消費者は、忙しいスケジュールと多様な環境状況への適応に、より好適で好ましい特性を有する、より進歩した製品を用いることに非常に興味を持っている。女性消費者は、特に、知的にデザインされ、軽量で、健康的で、審美的に楽しく、心地良く、使い易い、(例えば、顧客の期待を満たす「使用者に優しい」)ビューティ/美容製品を高く評価する。特に、大半の女性は、過程/取り扱いが難しくなければ、外見を向上させることを楽しむ。多くの女性は、塗布の過程が非常に手軽でなく、特に接着剤が乾くまで待たなければならず、手先の器用さが必要であるため、美容まつ毛とべたべたした接着剤を使用しないことを選択する。本発明者は、弱いまぶたに塗布すると健康的でない粘着性/有害性接着剤により、べとべとになったり、いじって時間を浪費することなく、消費者のまぶたに人工まつ毛を接着することができる便利な方法を提供する。
発明的概念は、2つの主成分である荷重支持磁気アイライナー(「磁気アイライナー」)と、(1つ以上の)「磁気ラッシュベース」を含む磁気的に取り付け可能な人工まつ毛と、を含む磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システムに関する。これらの2つの磁気製品は、磁気アイライナーが化粧品に好適な「磁性粒子」を含有しているので、意図した製品を使用する際、互いに磁気的に引き付け合うように設計され、ここで、「磁性粒子」は、人工まつ毛の「磁気ラッシュベース」を磁気的に引き付け合うことができ、それにより、人工まつ毛の安定的な取り付けを支持することができる。
幾つかの実施形態において、本発明は、1つ以上の磁気人工まつ毛を取り付け可能な荷重支持磁気アイライナーに関し、(a)まぶたの化粧品剤形に好適な顔料と、(b)着色化粧品剤形への使用に好適な1つ以上の磁性粒子と、(c)まぶたの表面に接着可能であり、磁気人工まつ毛の取り付けを磁気的に支持可能な荷重支持構造用接着剤と、を含み、ここで、化粧品剤形は、皮膚表面をコーティングした後、ゲル状態から荷重支持接着剤状態に転換でき、皮膚に接着されたアイライナーの荷重支持構造用接着剤とまぶたの表面との間の接着力は、荷重支持アイライナーと人工まつ毛との間の磁力よりも大きく、人工まつ毛を可逆的に取り付け及び取り外し可能である。
幾つかの実施形態において、本発明は、磁気的に取り付け可能な人工まつ毛に関し、(a)部分的にシリコーンポリマーから形成され、高い磁気保持力を示す1つ以上の磁気要素を含有するラッシュベースと、(b)近位端部でラッシュベースに接着された複数のまつ毛ヘアを含み、ここで、磁気要素は、ラッシュベースの一部に配置され、まぶた上に形成できる磁気アイライナー膜の表面に向かうように配列される。
幾つかの実施形態において、多様な磁気的に取り付け可能な人工まつ毛及び多様な荷重支持磁気アイライナーを生産して使用するための多様な方法を明細書全体にわたって提供する。また、実施例1〜5は、荷重支持磁気アイライナーを形成するための例示的な剤形を提供し、実施例6〜10は、本発明の磁気的に取り付け可能な人工まつ毛を形成するための例示的な剤形を提供する。
磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システムの主要成分間の磁気相互作用は、以下に説明する図1A及び1Bの図示を用いて説明することができる。
図1Aは、一実施形態として、荷重支持磁気アイライナーと磁気的に取り付け可能な人工まつ毛との間の特殊な垂直整列を示す、側面視点における磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システムの簡略図を示す。図1Aにおいて、磁気的に取り付け可能な人工まつ毛200は、(まぶたの表面を予めコーティングした後)、本発明の荷重支持磁気アイライナー100に対して空間的に垂直整列で示される。磁気的に取り付け可能な人工まつ毛200は、近位端部120に磁気ラッシュベース110を含み、ここで、個別のまつ毛ヘア131、132、133(まとめて130)が安定的に固定できる。磁気ラッシュベース110は、1つ以上の「磁気要素」(この図面には示していないものの、図1Bを参照)を含有することにより磁気特性を示す。磁気ラッシュベース110は、本発明の荷重支持磁気アイライナー100を予めコーティングすることで準備のととのったまぶたの表面にしっかりと取り付けることができる。
図1Bは、一実施形態として、本明細書での詳細な説明を容易にするための、上面視点における磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システムの概念的概略図を示す。図1Bにおいて、磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システムを概念的モデルとして示し、ここで、磁気的に取り付け可能な人工まつ毛200は、両側のインターフェースされた表面を横切る引力150の磁力に反応するために、荷重支持磁気アイライナー100に近接して配置される。人工まつ毛200は、示しているように、1セットのまつ毛ヘア130を安定的に固定する近位端部120に磁気ラッシュベース110を含む。磁気ラッシュベース110は、多様な粉末化/微粉化の強磁性要素、及び強い磁気特性を示し得る強磁性合金または強磁性化合物を含む、1つ以上の磁気要素160を含有することができる。磁気要素160は、人間の想像力によってのみ制限される多様な方法で構造的に配列することができる(より詳細な説明や実施例は、他の下位セクションで提供する)。
(C.磁気要素を含有することにより、人工まつ毛を安定的に取り付け、可逆的に除去する方法)
本発明の磁気的に取り付け可能な人工まつ毛の取り付け工程及び取り外し工程を以下の図2〜4に示して説明する。
図2A〜2Bは、一実施形態として、本発明の磁気的に取り付け可能な人工まつ毛を取り付ける前の状態を示す、任意のまつ毛装飾のない仮想の1対の目を示す。図2A〜2Bにおいて、任意のまつ毛装飾のない仮想の1対の目は、磁気的に取り付け可能な人工まつ毛200を適用する前の事前の取り付けステップを示す、まばらに分布した本来のまつ毛を示す。図2Aは、眉70と、まぶた80と、本発明の荷重支持磁気アイライナー100を塗布するのに好適な表面を示すまぶたの輪郭85付き縁と、一部の本来のまつ毛91、92、93(まとめて90)と、を含む(目を閉じた状態における)目に関する特徴を示す。図2Bは、(図4A〜4Bに示す)磁気的に取り付け可能な人工まつ毛200を取り付ける前の目を開けた状態における同様の基本的な特徴を示す。
図3A〜3Bは、一実施形態として、まぶたの輪郭の縁への荷重支持磁気アイライナーの塗布を示す。図3A〜3Bにおいて、まぶたの輪郭85の縁への荷重支持磁気アイライナー100の塗布を示す。荷重支持磁気アイライナー100は、着色顔料と、着色化粧品剤形への使用に好適な1つ以上の磁気要素と、荷重支持構造用接着剤とを含む。荷重支持磁気アイライナー100は、多様な形態及び大きさのブラシまたは尖った塗布体(未図示)を用いて、まぶたの輪郭85の縁に塗布することができ、示しているように、美容上満足する結果を達成するために制御して塗布するのに好適である。荷重支持磁気アイライナー100をまぶたの表面に予めコーティングすることにより、まぶたの表面に置かれた予めコーティングされたアイライナー製品は、液体または半流体の状態から荷重支持接着剤の状態に転換でき、その結果、予めコーティングされたアイライナー製品がまぶたの表面から剥がれることなく、(図4A〜4Bに示す)磁気的に取り付け可能な人工まつ毛200を物理的に支持することができる。
図4A〜4Bは、一実施形態として、予めコーティングされた荷重支持磁気アイライナーへ磁気的に取り付け可能な人工まつ毛の安定的な取り付けを示す。図4A〜4Bに示すように、磁気的に取り付け可能な人工まつ毛200は、磁気人工まつ毛200が(まぶたの表面上に予めコーティングされた形として)荷重支持磁気アイライナー100の表面に安定的に取り付けられるよう、荷重支持磁気アイライナー100に十分に近接して配置することができる。着色化粧品剤形への使用に好適な1つ以上の「磁性粒子」と荷重支持構造用接着剤とを含む、荷重支持磁気アイライナー100は、(目を閉じた状態の)図4A及び(目を開けた状態の)図4Bに示すように、所望の結果を達成するために人工まつ毛200の磁気的な取り付けが容易なように剤形化することができる。磁気的に取り付け可能な人工まつ毛200は、示しているように、まぶたの輪郭85の縁から可逆的に取り付ける/取り外すことができ、複数の人工まつ毛130の装飾により伸びた/厚いまつ毛外見をもたらす。
(D.荷重支持磁気アイライナー剤形の機能的成分)
(例示的な構造用接着剤)
通常、接着剤は、少なくとも2つの表面を共に保持可能な物質と定義することができる。広範囲な接着剤の剤形が考えられ、「感圧接着剤」(PSA)及び「構造用接着剤」に区別することができる。感圧接着剤(PSA)は、軽い接触圧力と短い接触時間を適用した際、硬い表面に強く接着でき、「ポストイット」ノート、接着パッド、感圧テープ、多様なラベル、及び多様な製品の製造に有用である。商業的に用いられる三つの異なるタイプのPSAは、a)有機溶媒ベース、b)水性(エマルジョン)、またはc)熱可塑性樹脂のうち1つとして説明される。感圧接着剤は、表面に容易に塗布して除去できるという点から高く評価されるが、構造用接着剤に比べて相対的に荷重支持能力が低く、殆どの皮膚表面と同様にかなり湿った/油分の多い表面から意図せず分離しやすい。また、構造用接着剤は、製品の予想寿命の間2つ以上の基材を共に安定的に保持可能な材料で「固める」または「硬化する」接着剤と定義することができる。構造用接着剤は、しばしば「荷重支持」接着剤とよばれ、上述のPSAに比べてより高い荷重支持能力を示す。構造用接着剤は、当業者に公知となっている他の好適な材料のうち、ポリウレタン系ポリマー、アクリル系ポリマー、シリコーン系ポリマー、ビニル系ポリマー、またはエポキシ系ポリマー及びブレンドを含む多様なポリマーの化学的性質を用いて剤形化することができる。
皮膚接触式接着剤の剤形について、皮膚への結合を可能にするために多様なタイプの接着剤を用いることができる。好適な例は、傷の縫合/傷の回復を支援するための多様な一時的皮膚接着剤を含む。これらの剤形は、特に、2―オクチルシアノアクリレート(CAS 133978―15―1)及び/またはn―ブチルシアノアクリレートから形成されたシアノアクリレートモノマー並びにモノマーブレンドを用いる。その他の皮膚剤形には、オクチル2―シアノアクリレート(CAS 6701―17―3)、イソブチル2―シアノアクリレート及び機能的に同等の多様な物質が含まれ得る。
残念ながら、シアノアクリレート剤形は、水の存在下で重合され、皮膚に十分よく接着されて急速に(数十秒から数分まで)重合できるという点で、皮膚接着剤としての使用が限定され得る。これらの剤形は、湿った皮膚に触れる場合、硬化し始めるので、活性化を防止するために乾燥した状態で保管しなければならない。よって、相対的に迅速に塗布されて正確に拡散されなければならない。皮膚への接着力がかなり高く、比較的長時間(約1日〜数日)持続できるので、かかる剤形は、次のような点:a)これらの剤形は、4時間〜12時間の間、十分間欠的に美容適用されることを可能としない点、b)皮膚表面から早期に除去する場合、相当な力を必要として相当な不快感をもたらし得る点で、アイライナー製品の剤形化に好適でない。また、硬化した剤形は、石鹸や水を含む従来の洗剤での除去が難しいため、かかる剤形から、皮膚上に形成された膜/層を除去するには、エタノール、酢酸エチル、またはアセトンなどの、より揮発性があり、潜在的に危険な溶媒が必要であり得る。しかし、これらのタイプの溶媒は、皮膚を脱脂することが知られており、皮膚の炎症をもたらし得る。目の皮膚は、非常に敏感であるので、アイライナー製品の使用/製品の除去中に、かかる揮発性、刺激性及び潜在的に危険な溶媒を用いることを避けるのが好ましい。従って、上述のPSAほど皮膚から簡単に分離することなく、上述のシアノアクリレート系構造用接着剤の例のように強く接着しない、より好適な皮膚接着剤形を探す必要がある。
(例示的な顔料)
顔料の添加は、アイライナー製品が色調のスペクトルから任意の所望の色相に形成されることを可能にする。好適な顔料は、所望の視覚的外見、流動性、拡散性、分散性、及び/または湿潤性に応じて、天然または合成、金属、非金属、無機顔料、有機顔料及び/または真珠光沢顔料から選択することができる。好適な顔料は、a)一般的に、数十ナノメートルから約数百マイクロメートルまでの多様な粒子サイズの範囲、b)表面処理の有無、c)水和型または無水型、及びd)所望の色相のスペクトルに達するためにそのまま或いは互いにブレンドして提供することができる。例示的な無機顔料は、その中でも、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄及び褐色酸化鉄;二酸化チタン(ルチルまたはアナターゼ)(白色)、マンガンバイオレット;ウルトラマリンブルー;酸化クロム(緑色)及び第二鉄ブルーなどが含まれる。有機顔料には、その中でも、D&Cイエローピグメント、D&Cオレンジピグメント、D&Cレッドピグメント、カーボンブラック及びその他の染料、及び/またはレーキなどが含まれる。真珠光沢顔料は、酸化チタンまたはオキシ塩化ビスマスでコーティングされたマイカなどの白色真珠光沢顔料、特に、酸化鉄含有チタンマイカ、第二鉄ブルーまたは酸化クロム含有のチタンマイカ、上述のタイプの有機顔料を含有するチタンマイカ、及びオキシ塩化ビスマス系顔料などが含まれる。
(例示的な磁性粒子及び磁気要素)
磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システムを製作するために、(a)磁気アイライナーの剤形内に含有させるための強い強磁性特性を示す好適な「磁性粒子」、及び(b)「磁気ラッシュベース」内に含有させるための強い強磁性特性を示す好適な「磁気要素」を選択することが好ましい。これらの磁気要素は、(i)充填剤、(ii)発色成分、及び(iii)現在の「荷重支持磁気アイライナー」に「磁気ラッシュベース」の固定/取り付けを容易にする磁性物質として用いることができる。
磁気人工まつ毛を(まぶたの皮膚に接着された/予めコーティングされた)磁気アイライナーに安定的に取り付けるために、磁性粒子と磁気要素の強磁性特性が互換されなければならない。好ましい実施形態において、高い保磁力を示す強磁性物質は、「荷重支持磁気アイライナー」の剤形内に含有される「磁性粒子」を形成するための使用に好適であり、好ましくは10〜25,000kA/m、より好ましくは100〜15,000kA/m、最も好ましくは1,000〜10,000kA/mの範囲である。好ましい実施形態において、本質的に高い保磁力を有する「磁気要素」は、好ましくは10〜25,000kA/m、より好ましくは100〜15,000kA/m、最も好ましくは1,000〜10,000kA/mの範囲において「磁気ラッシュベース」に含有される。
他の実施形態において、「磁気ラッシュベース」に含有させるための「磁気要素」の形成に好適な材料は、鉄、コバルト、ニッケルなどの硬質型または軟質型の永久磁石に一般的に用いられる粉末化/微粉化の強磁性元素、強磁性合金及び強磁性化合物;Fe、Cu、及びZrと選択的に合金されたSmCo、SmCo17を含むサマリウムコバルト合金;一般的に「希土類」または「超磁石」と言及されるPr及びDyと選択的に合金されたネオジム―鉄―ホウ素NdFe14B;並びに/またはビスマノール及びAlNiCoなどのその他の合金を含む。
他の実施形態において、「磁気アイライナー」に含有させるための「磁性粒子」の形成に好適な材料は、酸化物系磁性顔料などの強磁性化合物を含み、赤鉄石Fe、磁鉄石FeII(FeIII、超常磁性酸化鉄(SPIO)、二酸化クロムCrO、バリウムフェライト(BaFe1219、BaZnFe1823、BaFe2+ Fe3+ 1627)、ビスマスフェライト(BiFeO)、マンガン亜鉛フェライト(MnZn)、コバルトフェライト(CoFe)、ストロンチウムフェライト(SrFe1219)またはイットリウム鉄グラネート(YIG)(YFe12)などの酸化鉄を含むが、これらに限定されない。
他の実施形態において、「磁気要素」及び「磁性粒子」は、カプセル化形態または非カプセル化形態で提供され、懸濁性、分散性、表面湿潤特性、皮膚適合性、及び耐酸化性を含む環境要因からの耐性などの特性を最適化することができる。例えば、酸化鉄は、ウンデシレン酸、ラウリン酸またはオレイン酸などの脂肪酸を含むマスキング剤を添加することにより、環境の悪化または皮膚への直接的な接触を防止することができる。
磁気アイライナー剤形の使用に好適な「磁性粒子」の大きさについて、一般に好ましい大きさの範囲は、肉眼で互いに容易に区別できないので、顆粒状の外観を避ける。幾つかの実施形態において、磁性粒子は、1μm〜1mmの範囲、好ましくは5μm〜500μmの範囲、最も好ましくは50μm〜250μmの範囲の平均直径サイズを示す。他の実施形態において、磁性粒子は、100nm〜1μmの範囲の平均直径サイズを示し、ここで、磁性粒子は、皮下輸送を抑制するためにさらにカプセル化することができる。
多様な大きさの範囲や化学的性質において利用可能な黒色酸化鉄は、豊富な黒色の色相を与えるだけでなく、所望の磁気特性を基本的な剤形に与えるので、特に有用であると見なされる。かかる酸化鉄系磁性粒子の好適な全組成範囲は、10〜60(w/w%)、より好ましくは20〜50(w/w%)、最も好ましくは25〜45(w/w%)の範囲であり得る。顔料成分として選択された「磁性粒子」の保磁力が高いほど、相補的に剤形化された「磁気アイライナー」に「磁気ラッシュベース」を安定的に取り付けるために、所望の磁気接着力を達成するよう、より少ない量を含有する必要がある。「磁気ラッシュベース」に磁気要素を含有することに関して、類似した原理を適用することができる。従って、「磁気アイライナー」に添加された「磁性粒子」の量に対する「磁気ラッシュベース」に添加された「磁気要素」の相対的な量や、材料選択を通じて、必要な磁気接着力を微細に制御することができる。
(好適な接着剤及び粘性成分)
本出願の発明者らは、アクリレートポリマーブレンドに基づいて好適な皮膚接着剤形が形成できることを見付け、好ましくは、アクリル酸メチル及びアクリル酸エチル、2―ヒドロキシエチルアクリレート、アクリル酸ブチル、 アクリル酸イソブチル、t―ブチルメタクリレート、アクリル酸イソオクチル、アクリル酸エチルヘキシル、アクリル酸イソボルニル、酢酸ビニル、より具体的には、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチルと組み合わせて、全重量比が0〜30(w/w%)、より好ましくは5〜25(w/w%)及び最も好ましくは10〜15(w/w%)であるアクリル酸エチルヘキシルコポリマー、及び全重量比が5〜45(w/w%)、より好ましくは10〜30(w/w%)及び最も好ましくは15〜25(w/w%)であるメタクリル酸コポリマーであり、これは、5,000〜30,000g/mol、より好ましくは10,000〜20,000g/mol、最も好ましくは15,000〜20,000g/molの分子量の範囲から選択され得る。後者のポリマーブレンドは、まぶたの皮膚に安定的に接着可能な構造用接着剤の形成に特に好適である。
(好適な増粘剤)
皮膚に最適に適用するために、所望の流動性及び拡散性に応じて、液状剤形において他のアシレートとの混合を容易にするよう、粘性剤、ゲル化剤、増粘剤、増量剤(bulking agents)及び/またはチキソトロピー剤を添加することができる。例えば、キャロブガム、グアガム、アラビアガム、カラヤガム、トラガカントガム及びガティガム、寒天、カラギーナン、アルギン酸、ゼラチン、カゼイン塩、アルブミン、ペクチン、澱粉、キサンタンゴムなどの多糖類、キチン及び/またはキトサン、カルボキシメチルデキストランなどのポリデキストラン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシル―プロピルメチルセルロースまたはヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体、及びアルキル基またはアルコキシ基により修飾されたセルロース誘導体を含む、天然ガムベースのゲル化剤を含む。その他の例として、無機充填剤材料、及び/またはケイ酸塩鉱物、タルクまたは水和ケイ酸マグネシウムなどの顔料、さらに、例えば、白雲母、マーガライト、ロスケライト、レピドライト、黒雲母、セリサイト、ヘクトライト及び/またはベントナイト、カオリンまたは水和ケイ酸アルミニウム、窒化ホウ素、ヒュームド・シリカ及び/または二酸化チタンなどの雲母またはアルミノケイ酸塩を含む。
植物または動物由来物質の天然樹脂、香料、オイル、及びワックスを添加して、アイライナーの性能をさらに向上させることができる。
(好適な膜形成成分)
荷重支持磁気アイライナーの剤形化において、他の好ましい特性は、均質で視覚的にも美しい不透明膜表面の形成を促進できる膜形成及び不透明制御特性のような美容機能を含む。本出願の発明者らは、メタクリル酸―スチレンコポリマー及び/またはそれらの各々のアルカリ塩を含むがこれに限定されない、スチレン/メタクリレート/アクリレートコポリマーブレンドを添加することにより、これらの特性が向上し得ることに注目した。かかるスチレン/アクリレートコポリマーブレンドを含む剤形において、好適な全重量比は、5〜45(w/w%)、より好ましくは10〜30(w/w%)、最も好ましくは15〜25(w/w%)を含み得る。万一、さらに、防水膜形成特性が好ましい場合、2,2,2―トリフルオロエチルメタクリレート、2,2,3,3―テトラフルオロプロピルメタクリレート、2,2,3,4,4,4―ヘキサフルオロブチルメタクリレート、2,2,3,3,3―ペンタフルオロプロピルアクリレート及び/または1,1,1,3,3,3―ヘキサフルオロイソプロピルアクリレートなどのフッ素化アクリレートポリマーを表面の耐候性に好適な割合で前記ブレンドに添加することができる。
(好適な水分含量)
提供された剤形における水の全重量比は、0〜50(w/w%)、より好ましくは0〜25(w/w%)、最も好ましくは5〜15(w/w%)から選択することができる。塗布の際、水が残留量(例えば、皮膚に残っていた水分と等しい)まで蒸発し、工程中に接着剤の剤形を実質的に固形化することにより、皮膚基質に安定的な構造的支持や接着力を生成する。
(所望の粘度の範囲)
粘度は、特に多様な顔料を含む所望の量の粘性剤、増粘剤、及び/または充填剤により調整することができる。本発明の基本的な剤形の粘度は、一般的に5cps〜300cpsの範囲であり、これは、およそ水とヒマシ油の粘度(またはより高い粘度)の間で測定できる。
上述のポリマーブレンドは、モノマーとして提供されず、既に硬化しているので、水の存在下で硬化しない。これらは、水に溶解しやすく、ゲル状溶液に粘性を形成して、非架橋状態で好適に提供される。剤形が部分的に水溶性、非架橋ポリマーから形成されるので、磁気アイライナー膜/層は、メーキャップ除去用の通常の洗浄溶液及び関連のスキンケア製品を用いて、皮膚から容易に除去することができる。
(軟化剤/保湿剤)
接着層の残留水分量及び硬度をさらに制御するために、多様な保湿剤、軟化剤、柔軟剤及び/または固化防止剤をアイライナーの剤形に添加することができる。好適な保湿剤は、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール及びへキシレングリコールだけでなく、それらの多官能性アルコール誘導体、乳酸などのα―ヒドロキシ酸、グリセリルトリアセテート、ポリデキストロースなどのポリマーポリオール、ヘキサメタリン酸ナトリウム、グリセロール、ソルビトール、キシリトール、マルチトールなどの糖アルコール、及びウレアを含むことができる。好適な軟化剤は、ヒマシ油、セチルアルコール、セテアリルアルコール、ココアバター、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ラノリン、液体パラフィン、ポリエチレングリコール、 シアバター、シリコーンオイル、ステアリン酸、及びステアリルアルコールを含むことができる。全組成物中における好適な保湿剤、軟化剤、柔軟剤及び/または固化防止剤の濃度は、0.01〜20(w/w%)、より好ましくは0.1〜15(w/w%)、最も好ましくは1〜10(w/w%)の範囲であり得る。
(界面活性剤及び分散剤)
剤形における固体成分の均質な分散を十分に達成するために、飽和及び不飽和ポリオキシエチレン(2―80)アルキル(C8―20)エーテルなどの界面活性剤及び乳化剤、例えば、ポリソルベート20―80、またはヒマシ油に由来するポリエチレングリコールエーテル、例えば、リシノレス―40などの界面活性剤及び乳化剤をさらに添加することができる。
(防腐剤)
他の好適な成分は、保管中の微生物の増殖や剤形の変質を防止するために、抗真菌及び抗菌活性を有する防腐剤を含み、安息香酸、プロピオン酸及びその塩、p―ヒドロキシ安息香酸のエステル、ベンジルアルコールまたはフェノキシエタノールなどの芳香族アルコール、ウンデシレン酸、ラウリン酸、オレイン酸及び/またはステアリン酸などの不飽和脂肪酸及び/または飽和脂肪酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、並びに他の構造的等価物または官能的等価物を含むが、これに限定されない。特定の界面活性剤及び防腐剤の全組成物範囲は、一般に、約0〜10(w/w%)、より好ましくは0.1〜5(w/w%)、最も好ましくは約0.5〜3(w/w%)の範囲であり得る。
実施例1〜5において、荷重支持磁気アイライナーを作製するための幾つかの例示的な剤形をさらに説明する。本発明の範囲内において、化粧品剤形分野の当業者が考えられる代案の置換が考慮される。
(E.人工まつ毛用の磁気ラッシュベースを形成するための多様な構造的構成)
図5A〜5Bは、近位端部でまつ毛ヘアを物理的に固定する「磁気ラッシュベース」に関して、磁気要素が内部または外部で含有できることを示す幾つかの実施形態を提供する。これらの図面は、わずかな設計構成を示し、多くの変形が考慮される。
図5Aは、一実施形態として、物理的に取り付け可能な磁気要素を示す磁気的に取り付け可能な人工まつ毛を示す。図5Aにおいて、磁気的に取り付け可能な人工まつ毛200を示し、ここで、磁気要素160、161は、磁気ラッシュベース110の外部表面に物理的に取り付けることができ、これは、近位端部で複数のまつ毛130を安定化/固定することができる。
図5Bは、他の実施形態として、ラッシュベースに磁気要素を含有する磁気的に取り付け可能な人工まつ毛を示す。図5Bにおいて、磁気的に取り付け可能な人工まつ毛200を示し、ここで、磁気要素160は、磁気ラッシュベース110内に物理的に含有され、皮膚と接触する均一または均質な外部表面(滑らかなまたは最小限の表面むら)を生成することができる。また、図に示すように、磁気ラッシュベース110は、近位端部で複数のまつ毛130を安定化/固定することで機能する。
図6Aは、他の実施形態として、荷重支持磁気アイライナーに磁気的に取り付け可能な単一の連続ユニットとして形成された磁気ラッシュベースを含む磁気的に取り付け可能な人工まつ毛を示す。図6Aにおいて、磁気的に取り付け可能な人工まつ毛200を示し、ここで、複数のまつ毛ヘアは単一の連続ユニットとして形成された磁気ラッシュベース110に安定的に取り付けることができ、本発明の磁気アイライナー100に可逆的に取り付ける/取り外すことができる。この構成は、全幅の範囲を提供したり、または消費者が、例えば、はさみを用いて特定の美容ニーズに合わせて大きさを減らすことができる。まつ毛ヘアのあらゆる色相、質感、厚さ及び長さにおける変形が考慮される。
図6Bは、他の実施形態として、不連続ユニットとして形成された磁気ラッシュベースを含む磁気的に取り付け可能な人工まつ毛を示す。図6Bに示すように、磁気的に取り付け可能な人工まつ毛200が形成され、多数の小さいまつ毛断片が共にグループ化され、より短い磁気ラッシュベース断片110、112に安定的に取り付けられる。この構成は、各々の使用者の特定の美容ニーズに合わせるよう、磁気ラッシュベースに相当な柔軟性を提供することができる。まつ毛ヘアのあらゆる色相、質感、厚さ及び長さにおける変形が考慮される。
図6Cは、他の実施形態として、一列に配列された数個のより短い人工まつ毛ユニットを取り付けることにより形成された磁気的に取り付け可能な人工まつ毛を示す。図6Cに示すように、磁気的に取り付け可能な人工まつ毛が形成され、数個のより短い人工まつ毛ユニット300、301、302(全幅の人工まつ毛のより短い断片を示す)を目頭から目尻までの範囲に亘って配列することができる。より短い各々の人工まつ毛ユニットは、本発明の荷重支持磁気アイライナー100で表面を予めコーティングした後、まぶたの輪郭に沿って異なる非重畳領域に直接取り付けることができる。本明細書において、1つ以上の好適な磁気要素を含有する磁気ベース110、112のより短い断片を参照する。この構成は、装飾のために、まぶた/目の各々の下位領域(例えば、目頭、中間、目尻)に対して異なる色相及び/またはまつ毛の厚さ(質感)を顧客が選択する機会を提供することにより、各々の使用者に実質的なデザインオプションを提供することができる。まつ毛ヘアのあらゆる色相、質感、厚さ及び長さにおける変形が考慮される。
(F.磁気的に取り付け可能な人工まつ毛を生産するための例示的な剤形/工程)
磁気的に取り付け可能な人工まつ毛は、(a)高い磁気保持力を示す1つ以上の磁気要素を含有するラッシュベースと、(b)近位端部でラッシュベースに取り付けられた複数のまつ毛ヘアを含み、ここで、磁気要素は、まぶた上に形成された磁気アイライナー膜の表面と接触して取り付け可能なラッシュベースの表面に向かって配置される。「磁気ラッシュベース」、「磁気要素」、及び「まつ毛ヘア」を以下で詳細に説明する。
「磁気ラッシュベース」は、広範囲なポリマー材料で製造することができ、これらの材料は、実質的に柔軟であり、皮膚に合うように形成可能であり、相当な刺激可能性なく適切な皮膚適合性を有し、考慮される磁気要素と共に容易にブレンドすることができる。ラッシュベースの形成に好適なポリマーは、フルオロエラストマー、ポリスルホン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエーテル、シリコーン、ポリカーボネート、ポリウレタンカーボネート、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリビニル、及びポリオレフィン、ポリビニルアルコール、ポリアセテートを含み、そのブレンド及び混合物も含む。
皮膚接触の用途に特に好適なのは、本質的に低い刺激可能性、良好な皮膚適合性、及び広範囲に調整可能な柔軟性の範囲のため、ポリウレタン及びシリコーン系の材料であり得る。これらのポリマー材料は、例えば、0から約90デュロメータの範囲であり得るショア硬度Aの測定を通じて示され得る広範囲な弾性特性で用いることができる。与えられた用途に対して、50デュロメータよりも小さい範囲、より好ましくは40デュロメータよりも小さい範囲、最も好ましくは30デュロメータよりも小さい範囲が軟らかさの最適な範囲と見なされ得る。また、上述のポリマーは、優れた配合特性を有しており、考慮される「磁気要素」とのブレンドにおいて理想的に好適である広範囲な方法により加工することができる。
磁気要素は、考慮される「磁気ラッシュベース」の形成に用いられるポリマー基材の正確な配置に限定されない。例えば、磁気要素は、ポリマー基材を形成するために、モノマーとの含有、接着、積層、反応、ブレンド/混合、埋め込み、グラフト、結合、配合、架橋、共重合及び/または反応、または、任意の方式で、「磁気ラッシュベース」の形成に用いられるポリマー基材との接着、隣接、付着、及び/または反応或いは結合により一部中間層として加工することができる。さらに、磁気要素は、通常のポリマーと結合することができ、その組み合わせは、磁気要素とポリマー基材が同時にまたは順次蒸着できるよう、「磁気ラッシュベース」または装置の表面上に/表面の周囲に/表面内に接着することができる。磁気要素は、分散、懸濁、沈殿、カプセル化、コーティング、積層、膜蒸着、スパッタリング、噴霧及び類似する官能的等価物を含む多様な工程を通じて、「磁気ラッシュベース」のポリマー基材に含有することができる。適用される特定の工程に応じて、「磁気ラッシュベース」に分散された磁気要素の空間分布は、実質的に等方性若しくは異方性、均質性若しくは不均質性、または勾配若しくは非勾配の分布の形態であり得る。
互いに向かい合う第1強磁性材料(例えば、磁気要素)の表面と第2強磁性材料(例えば、磁性粒子)の表面との間の磁気接着力は、それらの間の方向及び距離に依存するので、「磁気ラッシュベース」に含有される「磁気要素」と、「磁気アイライナー」の「磁性粒子」との間に存在する間隔が小さいほど、接着力はさらに強くなる。従って、「磁気ラッシュベース」の磁気要素は、好ましくは、アイライナーの表面にかなり近接して配置される。かかる特定の空間的配列を達成するために、磁性粒子は、「磁気ラッシュベース」の形成に用いられるポリマー基材の硬化工程中にモノマー溶液内で重力により沈殿し得る。また、磁力を用いてモノマー溶液に懸濁される際に磁気要素に逆の引力を適用させて、粒子は下端ではなく、基材の上端に好ましく配向される。
説明を目的とする上述の説明は、本発明の完全な理解のために特定の命名法を参照する。しかし、本発明を実施するために、特定の細部事項が必要でないということは当業者にとって明らかであろう。本発明の特定の実施形態に関する上述の説明は、図示や説明の目的として提示する。これらは、徹底したまたは開示されている正確な形態に本発明を限定するものではない。明らかに、上記教示の観点から多様な修正や変形が可能である。本発明の原理及び実際の適用を最もよく説明するために、実施形態を示して説明することにより、当業者が考慮される特定の用途に好適なように、多様な修正により本発明及び多様な実施形態を最もよく活用することを可能とする。以下の請求の範囲及びその等価物により本発明の範囲を規定することを意図している。
(実施例1)
(酸化鉄(II,III)ナノ結晶(SPIO)を用いる荷重支持磁気アイライナーのための例示的な構造用接着剤の剤形)
幾つかの実施形態において、まぶたの皮膚に安定的に接着可能である例示的な構造用接着剤の剤形は、以下の製剤を含むことができる。
Figure 2021517163
(実施例2)
(酸化鉄(II,III)ナノ粉末(>50〜100nmの粒子径)を用いる荷重支持磁気アイライナーのための例示的な構造用接着剤の剤形)
幾つかの実施形態において、まぶたの皮膚に安定的に接着可能である例示的な構造用接着剤の剤形は、以下の製剤を含むことができる。
Figure 2021517163
(実施例3)
(酸化鉄(II,III)微粉化粉末(<5μmの粒子径)を用いる荷重支持磁気アイライナーのための例示的な構造用接着剤の剤形)
幾つかの実施形態において、まぶたの皮膚に安定的に接着可能である例示的な構造用接着剤の剤形は、以下の製剤を含むことができる。
Figure 2021517163
(実施例4)
(ネオジム―鉄―ホウ素NdFe14B粉末(>50〜60μmの粒子径)を用いる荷重支持磁気アイライナーのための例示的な構造用接着剤の剤形)
幾つかの実施形態において、まぶたの皮膚に安定的に接着可能である例示的な構造用接着剤の剤形は、以下の製剤を含むことができる。
Figure 2021517163
(実施例5)
(バリウムフェライトBaFe1219粉末(>40〜50μmの粒子径)を用いる荷重支持磁気アイライナーのための例示的な構造用接着剤の剤形)
幾つかの実施形態において、まぶたの皮膚に安定的に接着可能である例示的な構造用接着剤の剤形は、以下の製剤を含むことができる。
Figure 2021517163
(実施例6)
(単一のシリコーン層として形成される磁気ラッシュベースの例示的な構造的構成)
磁気要素を含有する好適な「磁気ラッシュベース」を生成するために、以下の工程を適用して単一のシリコーン層を形成することができる。シリコーンRTVまたは白金硬化化合物は、ヘプタンなどの非極性溶媒において所望の量の磁気要素と混合することができる。溶媒と閉じ込められた残留ガスを除去するために、シリコーン溶液を真空にする。シリコーン溶液は、複数の「ラッシュベース状」凹部またはモールドを含む第1プレートに注ぐことができる。溶液の量は、所望の膜厚に達することができるよう調整される。磁気要素がモールドの下端に安着できる十分な時間が許容される。代案として、第2磁化プレートが第1プレート上に配置されるので、磁気要素がモールドの上端に安着することができる。シリコーン化合物は、必要に応じて実質的に硬化するようにしておくことができる。シリコーンフィルムのセットは、モールドから除去できる。機械式、空圧式及び/またはレーザ切断方法を用いて、所望の「磁気ラッシュベース」の外部輪郭を切断することができる。まつ毛ヘアの近位端部は、各々の「磁気ラッシュベース」の輪郭に適切に配置することができる。シリコーン接着剤化合物を用いて、配向したまつ毛を予め形成された「磁気ラッシュベース」に固定させて硬化するようにしておく。得られた「磁気ラッシュベース」は、分散された磁気要素の勾配配列を有する単一のシリコーン層として形成することができる。
特定の一実施形態において、<5μm粒子径の100.0gの酸化鉄(II,III)微粉化粉末をn―ヘプタン中に0.001Mのウンデス―10―エン酸溶液100.0gに添加する。生成されたスラリーを室温で20分間攪拌し、1.0L体積の白金硬化型Nusil MED―6600シリコーン分散液のPart B(ベース)に注ぐ。混合物は、n―ヘプタン及び残留ガスが実質的に除去されるまで、真空の適用下で均一に混合できる。次いで、1.0L体積の白金硬化型Nusil MED―6600シリコーン分散液のPart A(促進剤)をシリコーンベースBに分散されて製造された酸化鉄懸濁液に添加できる。シリコーンPart A:B混合物は、真空の適用下で、残留ガスが実質的に除去されるまで、または5分〜10分間均一に混合できる。均一に分散された2.02Lのシリコーン酸化鉄(II,III)懸濁液を寸法200cm×100cmの矩形のモルードプレートに注ぎ、25℃で少なくとも45分間硬化するようにしておき、高さ1mmで酸化鉄(II,III)面積密度が約0.005g/cmの硬化シリコーン層を得ることができ、ここで、沈殿手段を通じて、粒子がモールドプレートの下端に向かうように配置することができる。前記1mmのシリコーン層から所望の「磁気ラッシュベース」外部輪郭を切り取った後、各々のラッシュベースを約100μLのNusil MED―1137 RTVシリコーン接着剤に接触させた後(磁気要素に向かう反対側)、予め整列されたラッシュを定位置に固定させる。
好ましい一実施形態において、磁気要素のないベースシリコーン層は、約25デュロメータのショアA硬度を有し、これは、それぞれ追加された磁気要素の比率によってさらに高くなる。最終的により低いショア硬度を所望する場合、Dow Corning 360医療用流体1000cStまたはその他の好適なポリジメチルシロキサンオイルなどのシリコーンオイル系希釈剤を予め硬化された混合物に添加して、硬化シリコーン層のショア硬度を約0〜30デュロメータの範囲に調整することができる。
ラッシュベース製造用シリコーン層に分布された磁気要素の所望の面積密度に応じて、(前記提供された剤形において、それぞれより多くの量を提供することにより)磁気要素の量を容易に調整することができる。提供される実施形態において、初期量の200.0gの酸化鉄(II,III)は、約0.01g/cmの面積密度、約0.025g/cmの500.0g、及び約0.05g/cmの1000.0gを生成することができる。適用に必要な場合、さらに多くの量が考慮される。
他の実施形態において、実施例6の磁気要素は、実施例1、2、4及び5の磁気要素に代替できる。よって、所望の磁気要素の選択だけでなく、追加される量、及びラッシュベース内の空間的位置により、好適な磁気特性がラッシュベースに伝わり、荷重支持磁気アイライナーに配置される際に、適切な荷重支持能力を有する磁気ラッシュベースが得られる。
ラッシュベースに剤形化される磁気要素の量や面積密度は、実際の定量実験により得ることができる。例えば、計量された量の磁気アイライナーをまぶたの表面を反射するテスト基材上の規定された表面領域全体に広げることができる。テスト基材を上下逆さまにして、磁気ラッシュベースを磁気アイライナーに磁気的に取り付ける。「磁気ラッシュベース」と「磁気アイライナー」との間の磁力が「ラッシュベース」の引力を超える場合や、アイライナーとテスト基材との間の接着力が磁気ラッシュベースに加えられる引力を超える場合、ベースの許容基準に達する。
(実施例7)
(二重シリコーン層として形成される磁気ラッシュベースの例示的な構造的構成)
磁気要素を含有する好適な「磁気ラッシュベース」を生成するために、以下の工程を適用して二重シリコーン層を形成することができる。予め硬化されたシリコーンシートをプレート上に置くことができる。ヘキサンなどの非極性溶媒内に分散された所望の量の磁気要素を含有するシリコーン接着剤の剤形は、予め硬化されたシートに噴霧することができる。トップコート材は、必要に応じて乾燥するようにしておくことができる。機械式、空圧式及び/またはレーザ切断方法を用いて、「磁気ラッシュベース」の輪郭を切断することができる。まつ毛ヘアの近位端部は、各々の「磁気ラッシュベース」の輪郭に適切に配置できる。シリコーン接着剤化合物を用いて、配向したまつ毛を予め形成された「磁気ラッシュベース」に固定させて硬化するようにしておく。得られた「磁気ラッシュベース」は、ベースシリコーン層上に配置される分散された磁気要素の上部シリコーン層を含む二重シリコーン層の構成として形成することができる。
(実施例8)
(単一のシリコーン層(ワイヤ状の磁気要素)として形成される磁気ラッシュベースの例示的な構造的構成)
磁気要素を含有する好適な「磁気ラッシュベース」を生成するために、以下の工程を適用して単一のシリコーン層を形成することができる。予め硬化されたシリコーンシートから「磁気ラッシュベース」の輪郭を得ることができる。ワイヤ状の磁気要素は、各々のベースによりねじ状であり得る。まつ毛ヘアの近位端部は、各々の「磁気ラッシュベース」の輪郭に適切に配置することができる。シリコーン接着剤化合物を用いて、配向したまつ毛を予め形成された「磁気ラッシュベース」に固定させて硬化するようにしておく。得られた「磁気ラッシュベース」は、その中に埋め込まれたワイヤ状磁気要素をさらに含む単一のシリコーン層の構成を含む二重シリコーン層の構成として形成することができる。
(実施例9)
(二重シリコーン層(任意の形状の磁気要素)として形成される磁気ラッシュベースの例示的な構造的構成)
磁気要素を含有する好適な「磁気ラッシュベース」を生成するために、以下の工程を適用して二重シリコーン層を形成することができる。予め硬化されたシリコーンシートの上部に複数の球状、立方体状または他の形状の磁気要素を 配置することができる。予め硬化されたシートにシリコーン接着剤の剤形を噴霧して硬化するようにしておく。機械式、空圧式及び/またはレーザ切断方法を用いて、予め配置された磁気要素を含有する「磁気ラッシュベース」の輪郭を切断する。まつ毛ヘアの近位端部は、各々の「磁気ラッシュベース」の輪郭に適切に配置することができる。シリコーン接着剤化合物を用いて、配向したまつ毛を予め形成された「磁気ラッシュベース」に固定させて硬化するようにしておく。得られた「磁気ラッシュベース」は、球状、立方体状またはその中に埋め込まれた任意の形状で形成された磁気要素を含有する二重シリコーン層の構成として形成することができる。
(実施例10)
(三重ポリマー層として形成される磁気ラッシュベースの例示的な構造的構成)
磁気要素を含有する好適な「磁気ラッシュベース」を生成するために、以下の工程を適用して単一のシリコーン層を形成することができる。予め配置された磁気要素を含有する薄膜ポリマー基材は、同一または異なるポリマーの上層及び下層と共に共押出することができる。得られた「磁気ラッシュベース」は、その中に埋め込まれた「予め配置された磁気要素」を含む三重ポリマー層の構成として形成することができる。

Claims (30)

  1. (a)まぶたの化粧品剤形に好適な顔料と、
    (b)着色化粧品剤形への使用に好適な1つ以上の磁性粒子と、
    (c)まぶたの表面に接着可能であり、磁気人工まつ毛の取り付けを磁気的に支持可能な荷重支持構造用接着剤と、を含む1つ以上の磁気人工まつ毛を取り付け可能な荷重支持磁気アイライナーであって、
    ここで、前記化粧品剤形は、皮膚表面をコーティングした後、ゲル状態から荷重支持接着剤状態に転換でき、
    皮膚に接着されたアイライナーの荷重支持構造用接着剤とまぶたの表面との間の接着力は、前記荷重支持磁気アイライナーと前記人工まつ毛との間の磁力よりも大きく、前記人工まつ毛を可逆的に取り付け及び取り外し可能である、
    荷重支持磁気アイライナー。
  2. 前記顔料は、天然顔料、合成顔料、金属顔料、非金属顔料、無機顔料、有機顔料、及び真珠光沢顔料からなる群より選択される、請求項1に記載の荷重支持磁気アイライナー。
  3. 前記顔料は、無機物であり、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、褐色酸化鉄、二酸化チタン(ルチルまたはアナターゼまたは白色)、マンガンバイオレット、ウルトラマリンブルー、酸化クロム(緑色)、及び第二鉄ブルーからなる群より選択される、請求項1に記載の荷重支持磁気アイライナー。
  4. 前記顔料は、約10nm〜約500μmの範囲の平均直径を有する粒子である、請求項1に記載の荷重支持磁気アイライナー。
  5. 前記磁性粒子は、酸化鉄、赤鉄石Fe、磁鉄石FeII(FeIII、超常磁性酸化鉄(SPIO)、二酸化クロムCrO、バリウムフェライト(BaFe1219、BaZnFe1823、BaFe2+ Fe3+ 1627)、ビスマスフェライト(BiFeO)、マンガン亜鉛フェライト(MnZn)、コバルトフェライト(CoFe)、ストロンチウムフェライト(SrFe1219)、及びイットリウム鉄グラネート(YIG)YFe12からなる群より選択される強磁性化合物である、請求項1に記載の荷重支持磁気アイライナー。
  6. 前記酸化鉄は、約10〜60(w/w%)、より好ましくは20〜50(w/w%)、最も好ましくは25〜45(w/w%)の濃度を有する黒色酸化鉄である、請求項5に記載の荷重支持磁気アイライナー。
  7. 前記磁性粒子は、1μm〜1mmの範囲、好ましくは5μm〜500μmの範囲、最も好ましくは50μm〜250μmの範囲の平均直径サイズを示す、請求項1に記載の荷重支持磁気アイライナー。
  8. 前記磁性粒子は、カプセル化され、100nm〜1μmの範囲の平均直径サイズを示す、請求項1に記載の荷重支持磁気アイライナー。
  9. 前記磁性粒子は、高い固有の保磁力を示す強磁性材料を含む、請求項1に記載の荷重支持磁気アイライナー。
  10. 前記構造用接着剤は、フッ素化アクリレートポリマーを含む、請求項1に記載の荷重支持磁気アイライナー。
  11. 前記磁気人工まつ毛は、高い磁気保磁力を示す1つ以上の磁気要素を含有するラッシュベースを含む、請求項1に記載の荷重支持磁気アイライナー。
  12. (a)部分的にシリコーンポリマーから形成され、高い磁気保磁力を示す1つ以上の磁気要素を含有するラッシュベースと、
    (b)ラッシュベースの近位端部に接着された複数のまつ毛ヘアと、を含む磁気的に取り付け可能な人工まつ毛であって、
    ここで、前記磁気要素は、まぶた上に形成可能な磁気アイライナー膜の表面と磁気的に相互作用するようにラッシュベースの一部に配列され、
    皮膚に接着されたアイライナーの荷重支持構造用接着剤とまぶたの表面との間の接着力は、荷重支持アイライナーと人工まつ毛との間で生成された磁力を超え、
    荷重支持アイライナーと人工まつ毛との間の磁力は、人工まつ毛に作用する重力を超え、
    従って、荷重支持アイライナーに含有される磁性粒子と、磁気人工まつ毛に含有される磁気要素との相互作用は、人工まつ毛をまぶたの表面に安定的に取り付ける、
    磁気的に取り付け可能な人工まつ毛。
  13. 前記磁気要素は、好ましくは10〜25,000kA/m、より好ましくは100〜15,000kA/m、最も好ましくは1,000〜10,000kA/mの範囲において、本質的に高い保磁力を示す、請求項12に記載の磁気的に取り付け可能な人工まつ毛。
  14. 前記磁気要素は、強磁性要素、強磁性合金及び強磁性化合物からなる群より選択される、請求項12に記載の磁気的に取り付け可能な人工まつ毛。
  15. 前記磁気要素は、1つ以上の硬質強磁性材料から形成される、請求項12に記載の磁気的に取り付け可能な人工まつ毛。
  16. 前記硬質強磁性材料は、ビスマノール及びAlNiCoから選択される、請求項15に記載の磁気的に取り付け可能な人工まつ毛。
  17. 前記硬質強磁性材料は、1つ以上の希土類化合物を含む、請求項15に記載の磁気的に取り付け可能な人工まつ毛。
  18. 前記希土類化合物は、ネオジム―鉄―ホウ素NdFe14Bである、請求項17に記載の磁気的に取り付け可能な人工まつ毛。
  19. 前記シリコーンポリマーは、30デュロメータ未満のショア硬度Aを有する、請求項12に記載の磁気的に取り付け可能な人工まつ毛。
  20. (a)まぶたの表面に接着可能であり、荷重支持構造用接着剤と配合可能な磁性粒子を含有する荷重支持磁気アイライナーと、
    (b)高い磁気保磁力を示し、少なくとも人工まつ毛のラッシュベースに配置される1つ以上の磁気要素を含有する磁気人工まつ毛と、を含む磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システムであって、
    ここで、皮膚に接着されたアイライナーの荷重支持構造用接着剤とまぶたの表面との間の接着力は、荷重支持アイライナーと人工まつ毛との間で生成された磁力を超え、
    荷重支持アイライナーと人工まつ毛との間の磁力は、人工まつ毛に作用する重力を超え、
    それにより、荷重支持アイライナーに含有される磁性粒子と、磁気人工まつ毛に含有される磁気要素との相互作用は、人工まつ毛をまぶたの表面に安定的に取り付ける、
    磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システム。
  21. 前記磁気アイライナーは、(a)まぶたの化粧品剤形に好適な顔料と、(b)着色化粧品剤形への使用に好適な1つ以上の磁性粒子と、(c)まぶたの表面に接着可能であり、磁気人工まつ毛の取り付けを磁気的に支持可能な荷重支持構造用接着剤と、を含む、請求項20に記載の磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システム。
  22. 前記1つ以上の磁性粒子は、酸化鉄、赤鉄石Fe、磁鉄石FeII(FeIII、超常磁性酸化鉄(SPIO)、二酸化クロムCrO、バリウムフェライト(BaFe1219、BaZnFe1823、BaFe2+ Fe3+ 1627)、ビスマスフェライト(BiFeO)、マンガン亜鉛フェライト(MnZn)、コバルトフェライト(CoFe)、ストロンチウムフェライト(SrFe1219)、及びイットリウム鉄グラネート(YIG)YFe12からなる群より選択される強磁性化合物である、請求項20に記載の磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システム。
  23. 前記磁気要素は、1つ以上の硬質強磁性材料から形成される、請求項20に記載の磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システム。
  24. 前記硬質強磁性材料は、ビスマノール及びAlNiCoからなる群より選択される、請求項23に記載の磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システム。
  25. 前記硬質強磁性材料は、1つ以上の希土類化合物を含む、請求項23に記載の磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システム。
  26. 前記希土類化合物は、ネオジム―鉄―ホウ素NdFe14Bである、請求項25に記載の磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システム。
  27. 前記荷重支持構造用接着剤は、フッ素化アクリレートポリマーを含む、請求項20に記載の磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システム。
  28. 前記ラッシュベースは、部分的にシリコーンポリマーから形成される、請求項20に記載の磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システム。
  29. (a)まぶたの表面に接着可能であり、荷重支持構造用接着剤と配合可能な磁性粒子を含有する荷重支持磁気アイライナーを提供するステップと、
    (b)高い磁気保磁力を示し、少なくとも人工まつ毛のラッシュベースに配置される1つ以上の磁気要素を含有する磁気人工まつ毛を提供するステップと、を含む磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システムの製造方法であって、
    ここで、皮膚に接着されたアイライナーの荷重支持構造用接着剤とまぶたの表面との間の接着力は、荷重支持アイライナーと人工まつ毛との間で生成された磁力を超え、
    荷重支持アイライナーと人工まつ毛との間の磁力は、人工まつ毛に作用する重力を超え、
    それにより、荷重支持アイライナーに含有される磁性粒子と、磁気人工まつ毛に含有される磁気要素との相互作用は、人工まつ毛をまぶたの表面に安定的に取り付ける、
    磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システムの製造方法。
  30. 請求項20に記載の磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システムを用いる方法において、
    まぶたの表面に磁性粒子を含有する荷重支持磁気アイライナーをコーティングするステップと、
    荷重支持磁気アイライナーがまぶたの表面に安定的な接着結合を形成するよう十分な時間を許容するステップと、
    磁気人工まつ毛が磁気引力により荷重支持磁気アイライナーに安定的に取り付け可能なように、少なくともラッシュベースに磁気要素を含有する磁気人工まつ毛を配置するステップと、を含む、
    磁気的に取り付け可能な人工まつ毛システムを用いる方法。
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