JP2021512141A - Tp53を活性化する治療剤としての1,2,3’,5’−テトラヒドロ−2’h−スピロ[インドール−3,1’−ピロロ[3,4−c]ピロール]−2,3’−ジオン化合物 - Google Patents

Tp53を活性化する治療剤としての1,2,3’,5’−テトラヒドロ−2’h−スピロ[インドール−3,1’−ピロロ[3,4−c]ピロール]−2,3’−ジオン化合物 Download PDF

Info

Publication number
JP2021512141A
JP2021512141A JP2020559015A JP2020559015A JP2021512141A JP 2021512141 A JP2021512141 A JP 2021512141A JP 2020559015 A JP2020559015 A JP 2020559015A JP 2020559015 A JP2020559015 A JP 2020559015A JP 2021512141 A JP2021512141 A JP 2021512141A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chloro
pyrrole
indole
spiro
tetrahydro
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020559015A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7284190B2 (ja
Inventor
フェダー,マーシン
マズール,マリア
カリノフスカ,イヴォナ
ジャスキェフスカ−アダムチャク,ヨアンナ
レヴァンドフスキ,ウォイチェフ
ヴィトコフスキ,ヤクプ
ジュラン,サビナ
ヴォス−ラトシ,カタジーナ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Adamed Pharma SA
Original Assignee
Adamed Pharma SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Adamed Pharma SA filed Critical Adamed Pharma SA
Publication of JP2021512141A publication Critical patent/JP2021512141A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7284190B2 publication Critical patent/JP7284190B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/12Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains three hetero rings
    • C07D487/20Spiro-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/10Spiro-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/435Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom
    • A61K31/44Non condensed pyridines; Hydrogenated derivatives thereof
    • A61K31/4427Non condensed pyridines; Hydrogenated derivatives thereof containing further heterocyclic ring systems
    • A61K31/4439Non condensed pyridines; Hydrogenated derivatives thereof containing further heterocyclic ring systems containing a five-membered ring with nitrogen as a ring hetero atom, e.g. omeprazole
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/495Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with two or more nitrogen atoms as the only ring heteroatoms, e.g. piperazine or tetrazines
    • A61K31/505Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim
    • A61K31/506Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim not condensed and containing further heterocyclic rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

本発明は、式(I)によって表される1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン化合物に関し、式中すべての記号および変数は、本記載において定義されるとおりである。本化合物には、がん、免疫疾患、炎症性の疾病、過剰増殖に関連するアレルギー性皮膚疾患、失明病、およびウイルス感染症からなる群から選択される疾患の予防および/または処置の方法における用途が見出され得る。

Description

本発明の分野
本発明は、新しい1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン化合物、ならびに医薬としての使用のための、とくに、がんなどの増殖性疾患を包含する、p53-Mdm2タンパク質-タンパク質相互作用が妨げられる疾患の処置のための、および/またはp53-Mdm2相互作用の阻害に対して感受性がある疾患の処置のための、これらの化合物に関する。さらにまた、本発明は、先述の化合物を含む医薬組成物を提供する。
本発明の背景
p53は、細胞の運命を決定する無数の遺伝子の転写を調節することによって細胞ストレスに応答する転写因子である。ストレスのかかる(stress)状態において、p53は、細胞周期停止およびDNA修復プロセス、またはアポトーシスもしくは老化等の細胞死プログラムの引き金を引き得る。これら応答同士での選択は、ストレスシグナルのタイプおよび強度に依存する。ヒト細胞におけるp53活性は、その負の調節因子であるMdm2と名付けられたタンパク質によって厳重に制御される。Mdm2は、p53トランス活性化ドメインと緊密な複合体を形成し、その標的遺伝子を調節して抗増殖効果の発揮する能力を遮断する。加えて、Mdm2は、ユビキチン-プロテアソーム系によってp53の核外輸送および迅速な分解を促進する。
p53は、ストレスへの細胞応答においてキープレイヤーであるというのも、腫瘍発生に対して大きな(major)障害物として働く。突然変異したp53を遺伝して受け継ぐリー・フラウメニ症候群をもつ患者は、極めてがんを起こしやすい。損傷したp53遺伝子をもつマウスは、一見正常ではあるが、6月齢までに様々な新生物を自発的に発生しやすい。このp53の腫瘍を顕著に抑制するという役割は、その機能が、事実上すべてのヒトがんにおいて、p53遺伝子の突然変異またはその負の調節因子として作用するMdm2などのタンパク質の異常な発現のいずれかを通して無効化されることの原因となる。
Mdm2遺伝子の増幅は、肉腫、肺および胃の腫瘍を包含する8000の様々なヒトがんのうち10%超で報告されているが、ここでp53遺伝子は損傷していない。他の複数の腫瘍は、Mdm2発現の2〜3倍の増大に繋がり、かつ加速した腫瘍形成との相関があるMdm2プロモーター中の単一ヌクレオチド多型を獲得する。これらの変更は、野生型p53を保持するがんにおけるp53機能阻害についての主要(major)機構として捉えられている。
マウスの機能的遺伝学研究は、不活性化されたp53の復元が、数種の異なる腫瘍タイプの迅速な退行を引き起こすのに充分であることを示した。この線に従い、p53を放出し再活性化する小分子によるp53-Mdm2相互作用の標的化が、p53が野生型であるヒトがんを処置する有望な治療ストラテジーとして浮上した。ヌトリン(nutlins)、ピペラジン-4-フェニル誘導体、カルコン、スルホンアミド、ベンゾジアゼピンジオン、スピロ-オキシインドールを包含する、p53-Mdm2相互作用の数群の小分子非ペプチドインヒビターが近年報告されている。MDM2インヒビターは、遺伝学研究からの先の結果と一致する、正常細胞および腫瘍細胞において共通する細胞応答と異なる細胞応答との両方を産み出す。正常細胞において、MDM2インヒビターによるp53の活性化は、細胞周期停止は誘導するが、細胞死は誘導しない。腫瘍細胞において、前記インヒビターによるp53の活性化は、細胞周期停止のみならず、細胞死も誘導する。このプロファイルは、潜在的な治療の高選択性および低毒性の見通しを提供する。それにもかかわらず、これらMdm2アンタゴニストのいずれも、ヒト臨床試験においてその有効性(effectiveness)を証明しなかった。よって、依然として、増大した効能、好ましい薬物動態、および毒性プロファイルをもつ新化合物へのニーズがある。
我々の先の出願WO2015/189799は、in vitroでの研究において強力かつ特異的な抗腫瘍活性を示す1,1',2,5'-テトラヒドロスピロ[インドール-3,2'-ピロール]-2,5'-ジオン系を含む化合物を開示する。しかしながら、さらなる研究は、それらのin vivoでの効き目(efficacy)が中程度であること、および最も有効な化合物が、それら臨床上の効き目を否定するヒトミクロソームにおける許容し得ない高クリアランスを呈することを明らかにした。
したがって、依然として、改善された薬物動態を有する優れたin vitro活性をもち、ひいてはマウスin vivoモデルと今後の臨床試験との両方において傑出した抗がん性の効き目を呈する化合物へのニーズがある。
本発明は、1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン系を有する新化合物を提供することによって問題を解決する。
本発明の概要
第1の側面において、本発明は、以下の構造
Figure 2021512141

式中
R1は、ハロゲン、-OH、-NH2、-NO2、-CN、-C1〜C6-アルキル、-O-(C1〜C6-アルキル)、-S-(C1〜C6-アルキル)、-C(O)O-(C1〜C6-アルキル)、-NH(C1〜C6-アルキル)、および-N(C1〜C6-アルキル)2からなる群から独立して選択される1〜2個の置換基によって、任意にさらに置換されていてもよいメタ-ハロ-フェニルである;
R2およびR3は、独立して、Hまたはハロゲンである;
R4は、-C1〜C6-アルキルである;
R7は、-OCH3である;
R5、R6、R8、R9は、独立して、H、ハロゲン、-OCH3、-NH(CH3)、または-N(CH3)2である;
Zは、C-R8またはNであり、Yは、C-R9またはNであるが、ただしZはC-R8ではなく、しかも(at same time)YはC-R9ではない、
を有する化合物を提供する。
好ましくは、式(I)中、R1は、ハロゲン、-C1〜C6-アルキル、-O-(C1〜C6-アルキル)、-NH(C1〜C6-アルキル)、および-N(C1〜C6-アルキル)2からなる群から独立して選択される1〜2個の置換基によって、任意にさらに置換されていてもよいメタ-ハロ-フェニルである。より好ましくは、式(I)中R1置換基の定義において、C1〜C6-アルキルは、C1〜C3-アルキルである。
よりいっそう好ましくは、式(I)中、R1は、ハロゲン、-CH3、-OCH3、-NH(CH3)、および-N(CH3)2からなる群から独立して選択される1〜2個の置換基によって、任意にさらに置換されていてもよいメタ-ハロ-フェニルである。よりいっそう好ましくは、R1は、ハロゲン、-CH3、および-OCH3からなる群から独立して選択される1〜2個の置換基によって、任意にさらに置換されていてもよいメタ-ハロ-フェニルである。最も好ましくは、R1は、ハロゲンからなる群から独立して選択される1〜2個の置換基によって、任意にさらに置換されていてもよいメタ-ハロ-フェニルである。
好ましくは、式(I)中、R2は、Hであり、およびR3は、Clである。
好ましくは、式(I)中、R4は、イソ-プロピルまたはイソ-ブチルである。
好ましくは、式(I)中、ZおよびYはともに、Nである。より好ましくは、かかる態様において、R5およびR6はともに、-OCH3である。
好ましくは、式(I)中、ZはC-R8であり、およびYはNである。より好ましくは、かかる態様において、R8はHであり、ならびにR5およびR6のうち少なくとも一方は-OCH3であり、およびもう一方は-N(CH3)2および-OCH3から選択される。
本発明の特定の化合物として、以下の群のうち1つが言及され得る:
(1) (3S)-6-クロロ-2'-(3-クロロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
(2) (3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
(3) (3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-メチルフェニル)-6'-(プロパン-2-イル)-5'-(2,4,6-トリメトキシピリミジン-5-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
(4) (3S)-6-クロロ-2'-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
(5) (3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-6'-(プロパン-2-イル)-5'-(2,4,6-トリメトキシピリミジン-5-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
(5) (3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-5'-[6-(ジメチルアミノ)-4-メトキシピリジン-3-イル]-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
(6) (3S)-6-クロロ-2'-(3,4-ジフルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
(7) (3S)-6-クロロ-2'-(3,4-ジフルオロフェニル)-5'-(4,6-ジメトキシピリジン-3-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
(8) (3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-5'-(4,6-ジメトキシピリジン-3-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
(9) (3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
(10) (3S)-6'-(ブタン-2-イル)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン。
より特定される本発明の化合物として、以下の群のうち1つが言及され得る:
(1) (3S)-6-クロロ-2'-(3-クロロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
(2) (3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
(3) (3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-メチルフェニル)-6'-(プロパン-2-イル)-5'-(2,4,6-トリメトキシピリミジン-5-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
(4) (3S)-6-クロロ-2'-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
(5) (3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-6'-(プロパン-2-イル)-5'-(2,4,6-トリメトキシピリミジン-5-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
(7) (3S)-6-クロロ-2'-(3,4-ジフルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
(10) (3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
(11) (3S)-6'-(ブタン-2-イル)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン。
代替的に、より特定される本発明の化合物として、以下の群のうち1つが言及され得る:
(6) (3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-5'-[6-(ジメチルアミノ)-4-メトキシピリジン-3-イル]-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
(8) (3S)-6-クロロ-2'-(3,4-ジフルオロフェニル)-5'-(4,6-ジメトキシピリジン-3-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
(9) (3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-5'-(4,6-ジメトキシピリジン-3-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン。
具体的に好ましい本発明の化合物は、以下の構造
Figure 2021512141

によって表され、(3S)-6-クロロ-2'-(3,4-ジフルオロフェニル)-5'-(4,6-ジメトキシピリジン-3-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオンを意味する化合物である。
具体的に好ましい本発明の第2の化合物は、以下の構造
Figure 2021512141
によって表され、(3S)-6-クロロ-2'-(3-クロロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオンを意味する化合物である。
本発明の別の側面は、医薬としての使用のための式(I)で表される化合物に関する。
好ましくは、医薬は、がん、免疫疾患、炎症性の疾病、過剰増殖に関連するアレルギー性皮膚疾患、失明病、およびウイルス感染症からなる群から選択される疾患の予防および/または処置に有用である。
本発明の次の側面は、少なくとも1種の薬学的に許容し得る賦形剤と組み合わせて、活性成分として式(I)で表される化合物を含む医薬組成物に関する。
本発明の最後の側面は、治療的に有効な量の、式(I)で表される化合物または上に定義されるとおりの医薬組成物の投与を含む、がん、免疫疾患、炎症性の疾病、過剰増殖に関連するアレルギー性皮膚疾患、失明病、およびウイルス感染症からなる群から選択される疾患の処置および/または予防の方法に関する。
図の簡潔な記載
図1は、ヒト骨肉腫(SJSA-1)のマウスモデルにおける参照化合物としての国際刊行物WO2015/189799からの化合物107についてのin vivoでの効き目を示す。SJSA-1細胞が3×106/マウスの量で皮下に(s.c.)播種された;被験化合物がq1d×14スケジュールで経口的に(p.o.)投与された;1群につき7匹のマウス。
図2は、ヒト骨肉腫(SJSA-1)のマウスモデルにおける本発明の化合物7、8および11についてのin vivoでの効き目を示す。SJSA-1細胞が3×106/マウスの量で皮下に(s.c.)播種された;被験化合物がq1d×14スケジュールで経口的に(p.o.)投与された;1群につき8匹のマウス。
本発明の詳細な記載
本発明の化合物が互変異性体の1以上の形態で存在し得る場合、すべてのかかる形態は、上の式中明示的に指摘されてはいないがは、本発明の範囲内にある。結果的に、化合物は、互変異性体同士の混合物として、または個々の互変異性体として存在していてもよい。
本発明において使用される用語は以下の意味を有する。下に定義されていない他の用語も、当業者によって理解される用語としての意味を有する。
用語「C1〜C6-アルキル」は、1〜6個の炭素原子を有する、飽和の、直鎖状または分枝の炭化水素鎖である。C1〜C6-アルキルの例は、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、tert-ブチル、sec-ブチル、n-ペンチル、およびn-ヘキシルである。より好ましくは、C1〜C6-アルキルは、C1〜C4-アルキル、C1〜C3-アルキル、またはC1〜C2-アルキルである。C1〜C4-アルキル、C1〜C3-アルキル、C1〜C2-アルキルの表記は夫々、1〜4個、3個、または2個の炭素原子を有する、飽和の、直鎖状または分枝の炭化水素鎖を意味する。最も好ましくは、C1〜C6-アルキルは、メチル基(Meと略される)であるC1-アルキルである。
用語「ハロゲン」は、F、Cl、Br、およびIから選択される。好ましくは、ハロゲンは、FおよびClから選択される。
用語「m-ハロ-フェニル」は、基R1の定義において存在するとおり、ピロロ[3,4-c]ピロール環系の窒素原子に対するフェニル基の付着点に関してメタ位に、上に定義されるとおりのハロゲンによって置換されているフェニル基を意味する。
Figure 2021512141
表現「Zは、C-R8またはNであり、Yは、C-R9またはNであるが、ただしZはC-R8ではなく、しかもYはC-R9ではない」は、本発明の化合物中、ZはC-R8でありかつYはNであるか、またはZはNでありかつYはC-R9であるか、またはZはNでありかつYはNであることを意味する。
本発明の化合物は酸性であっても塩基性であってもよいことから、それらは、塩基または酸とともに夫々、好適な酸付加塩を形成し得る。
薬学的に許容し得る酸付加塩は、遊離塩基の生物学的な有効性を保持し、かつ生物学的に望ましくないものではないそれらの塩を指す。酸付加塩は、無機(鉱)酸または有機酸とともに形成されてもよい。酸の例として、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、硫酸、硝酸、炭酸、コハク酸、マレイン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、安息香酸、サリチル酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、p-トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、2-ナフタレンスルホン酸などのナフタレンスルホン酸、パモン酸、キシナホ酸(xinafoic)、ヘキサン酸が言及されてもよい。
酸付加塩は、式(I)で表される化合物を、好適な無機酸または有機酸と、式(I)で表される化合物と実質的に等モルの量で、任意に有機溶媒などの好適な溶媒中、反応させることで、塩を形成することにより、単純なやり方で調製されてもよく、前記塩は大抵、例えば結晶化および濾過によって単離される。例えば、化合物の遊離塩基は、(例えば、メタノール中の)化合物の溶液を、(メタノール、エタノール、もしくはジエチルエーテル中の)化学量論量の塩酸または塩化水素で処置すること、これに続く溶媒の蒸発によって、変換されて対応する塩酸塩になり得る。
同様に、薬学的に許容し得る塩基付加塩は、たとえば、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、アルミニウム等の無機塩基に由来する塩を包含する。薬学的に許容し得る非毒性の有機塩基に由来する塩は、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ならびにエタノールアミンおよびトリエタノールアミンなどの、天然に存在する置換アミン、環状アミン、ならびに塩基性イオン交換樹脂を包含する、一級、二級、および三級のアミンの塩を包含する。
式(I)で表される化合物は、以下の方法を使用して得られ得る。
ピロール環と縮合された1',2,5'-テトラヒドロスピロ[インドロ-3,2'-ピロロ]-2,5'-ジオンを基にする化合物(式(I)で表される化合物)は、以下の反応スキーム1に従って得られ得る。
Figure 2021512141
当初、メチルケトンC-1は、塩基、典型的にはジエチルアミン(DEA)またはリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(LiHMDS)の存在下、イサチンC-2で処置された。
その結果得られたアルドールC-3は続いて、典型的には濃塩酸(12M)を使用する酸性条件下で脱水されて、不飽和化合物C-4を提供した。
並行して、アミドC-6は、アミンC-5のプロパ-2-イノイック(ynoic)酸とのカップリングによって、好ましくはカップリング試薬、典型的には、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)または(3-ジメチルアミノプロピル)-N'-エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC・HCl)等のカルボジイミド試薬の使用によって、調製された。
アルキンC-6のアミンC-7とのヒドロアミノ化、およびこれに続くエノンC-4との反応は、置換ピロールC-8へ繋がる。このワンポット反応は、典型的には、酢酸中マイクロ波照射下で、実施され得る。
中間体C-8は、過剰量の(excess of)塩基(典型的には、ナトリウムtert-ブトキシド)、適切量の(appropriate)亜リン酸トリアルキル(典型的には、亜リン酸トリメチルまたは亜リン酸トリエチル)、および大気酸素の存在下、酸化されて3-ヒドロキシ-2-オキシインドール誘導体になり得る。
調製されたかかる化合物C-9は、酸性媒体(典型的には、トリフルオロ酢酸)中で環化されて、所望されるラセミの縮合スピロ環状オキシインドールが与えられた。
最終的に、所望のS-鏡像異性体が、キラルHPLC条件を使用して分離された。
1,1',2,5'-テトラヒドロスピロ[インドロ-3,2'-ピロロ]-2,5'-ジオンコアの調製に関する(as to)より多くの詳細は、我々の先の特許出願WO 2015/189799 A1に記載されている。
ケトンC-1、イサチンC-2、およびアミンの夫々は、市販のものか、または以下の方法を使用して得られ得る。
スキーム2は、2,4-ジクロロ-5-ニトロピリミジン(C-7A1)中2位および4位での塩素のメトキシ基による求核置換、およびこれに続く2,4-ジメトキシ-5-ニトロピリミジン(C-7A2)中のニトロ基の還元を介する5-アミノ-2,4-ジメトキシピリミジン(C-7A)の調製のための代表的な1つの方法を説明する。
Figure 2021512141
スキーム3は、2,4-ジクロロ-5-ニトロピリジン(C-7B1)中2位および4位での塩素のメトキシ基による求核置換、その後の2,4-ジメトキシ-5-ニトロピリジン(C-7B2)中のニトロ基の還元を介する3-アミノ-4,6-ジメトキシピリジン(C-7B)の調製のための代表的な方法を説明する。
Figure 2021512141
スキーム4は、2-クロロ-4-メトキシ-5-ニトロピリジン(C-7C1)中2位での塩素のメトキシ基による求核置換およびこれに続く4-メトキシ-2-(ジメチルアミノ)-5-ニトロピリジン(C-7C2)中のニトロ基の還元を介する5-アミノ-4-メトキシ-2-(ジメチルアミノ)ピリジン(C-7C)の調製のための代表的な方法を説明する。
Figure 2021512141
スキーム5は、2-クロロ-4,6-ジメトキシ-5-ニトロピリミジン(C-7D2)中2位での塩素のメトキシ基による求核置換に続く、2-クロロ-4,6-ジメトキシピリミジン(C-7D1)の5位でのニトロ化を介する5-アミノ-2,4,6-トリメトキシピリミジン(C-7D)の調製のための代表的な方法を説明する。最後のステップは、2,4,6-トリメトキシ-5-ニトロピリミジン(C-7D3)中のニトロ基の還元であった。
Figure 2021512141
上に言及されたとおり、本発明の化合物は、がん、免疫疾患、炎症性の疾病、過剰増殖に関連するアレルギー性皮膚疾患、失明病、およびウイルス感染症からなる群から選択される疾患の予防および/または処置に有用な医薬としての使用のためのものである。
とりわけ、本発明に従う化合物は、細胞周期およびアポトーシスの調節異常に関連する疾患、すなわち、リウマチ性関節炎、移植片対宿主病、全身性の紅斑性狼瘡、シェーグレン症候群、多発性硬化症、橋本甲状腺炎、多発性筋炎などの、例えば組織/臓器移植の拒絶に関連する自己免疫疾患および疾病などの免疫疾患の予防および/または処置に有用である;慢性の炎症性の疾病は、喘息、骨関節炎、アテローム性動脈硬化、クローン病(Morbus Crohn)である;皮膚の炎症性またはアレルギー性の疾病は、乾癬、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、多形紅斑、ヘルペス状の皮膚炎、強皮症、白斑、過敏性血管炎、じんましん、水疱性類天疱瘡、天疱瘡、後天性表皮水疱症である;過剰増殖性障害は、リー・フラウメニ症候群である;がんまたは腫瘍性疾患は、良性腫瘍もしくは悪性腫瘍、横紋筋肉腫などの肉腫、骨がん、例として骨肉腫、脳の癌、例として軟組織脳腫瘍(soft tissue brain tumor)、腎臓、肝臓、副腎、膀胱、乳房、胃(stomach)、胃部の(gastric)腫瘍、卵巣、結腸、直腸、前立腺、膵臓、肺、膣、もしくは甲状腺、膠芽腫、多発性骨髄腫、胃腸がん、とくに結腸癌または結腸直腸腺腫(colorectal adenoma)、首および頭の腫瘍、黒色腫、前立腺肥大(prostatehyperplasia)、新形成、上皮の特質をもった新形成(neoplasia of epithelial character)、乳癌、B-もしくはT-細胞リンパ腫などの白血病、真性赤血球増加症、血小板血症、副腎皮質癌であり、他の夫々の臓器における転移も包含する;増殖性硝子体網膜症、ウイルス感染症は、ヘルペス、乳頭腫、HIV、肝炎である。
上述の疾患の処置において、本発明の化合物は化学化合物(chemical compound)として投与され得るが、典型的には、薬学的に許容し得る担体および賦形剤と組み合わせて、活性成分として上に定義されるとおりの本発明に従う化合物またはその薬学的許容し得る塩を含む医薬組成物の形態で使用されるであろう。
上記疾患の処置において、本発明の医薬組成物は、いずれのルートによっても、好ましくは経口的または非経口的に、投与され得、意図する投与ルートに応じて、薬における使用に意図した調製物の形態を有するであろう。
固体調製物は、結合剤(例として、α化トウモロコシデンプン、ポリビニルピロリドン、またはヒドロキシプロピルメチルセルロース);充填剤(例として、ラクトース、スクロース、カルボキシメチルセルロース、微結晶性セルロース、またはリン酸水素カルシウム);潤滑剤(例として、ステアリン酸マグネシウム、タルク、またはシリカ);崩壊剤(例として、クロスポビドン、ジャガイモデンプン、またはデンプングリコール酸ナトリウム);湿潤剤(例として、ラウリル硫酸ナトリウム)などの薬学的に許容し得る不活性成分を用いる従来の手段によって調製される、例えば、錠剤またはカプセルの形態を採り得る。錠剤は、従来のコーティング、放出を遅延/制御するためのコーティング、または腸溶性コーティングを用いて当該技術分野において周知である方法に従いコートされてもよい。経口投与のための液体調製物は、例えば、溶液、シロップ、もしくは懸濁液の形態を採ってもよく、または使用前に水もしくは他の好適なビヒクルで再構成するための乾燥製品として提示されてもよい。かかる液体調製物は、懸濁化剤(例として、ソルビトールシロップ、セルロース誘導体、または水素化された食用脂);乳化剤(例として、レシチンまたはアラビアガム(acacia));非水性ビヒクル(例として、扁桃油、油性のエステル(oily esters)、エチルアルコール、または分画された(fractionated)植物油);および、防腐剤(例として、p-ヒドロキシ安息香酸メチルもしくはヒドロキシ安息香酸プロピル、またはソルビン酸)などの薬学的に許容し得る不活性成分を用いる従来の手段によって調製されてもよい。調製物はまた、好適な緩衝剤、香味剤、着色剤、および甘味料をも含んでいてもよい。
経口投与のための調製物は、活性化合物の制御放出を得るために当業者に知られている方法によって好適に製剤化されて(formulated)もよい。
非経口投与は、筋肉内および静脈内の注射ならびに注入(注入)静脈内による投与を包含する。非経口投与のための製剤(formulations)は、防腐剤とともに、例えば、アンプル中または複数用量の容器中、単位剤形で加えられる。組成物は、油性もしくは水性のビヒクル中、懸濁液、溶液、またはエマルションの形態を採ってもよく、また懸濁剤、安定化剤、および/または分散剤などの配合剤(formulating agents)を含有していてもよい。
代替的に、活性成分は、好適なビヒクル、例として、滅菌されたパイロジェンフリーの水との再構成のための粉末形態であってもよい。
本発明の化合物を使用する処置の方法は、治療的に有効な量の本発明の化合物の、好ましくは医薬組成物の形態での、かかる処置を必要とする対象への投与を伴うであろう。
本発明の化合物の提案される用量は、単回用量または分割された(divided)用量において、1日につき約0.1mgから約1000mgまでである。当業者は、所望の生物学的効果を挙げるのに要求される用量の選択が数多の因子、例えば、特定の化合物、その使用、投与様式、患者の年齢および状態に依存すること、ならびに正確な投薬量が結局は担当(attendant)医師の裁量にて決定されることを解するであろう。

以下の例は、本発明を限定することを意図したものではないが、ただ単に本発明の説明としては役立つものではある。
Figure 2021512141
Figure 2021512141
Figure 2021512141
TLCを、適切な溶媒系を使用してアルミニウム箔上のシリカゲル60 F254(Sigma-Aldrich, Merck)で実施した。可視化をUV光(254nm)によって一般的にした。
UPLC-MS方法:
UPLCMS分析を、C18カラム、2.1mm×100mm、1.7μm(AQUITY UPLC BEHもしくはその等価物)を使用するESI(+)またはESI(-)の下で稼働するPDA検出器およびSQD MS検出器を備えたUPLC液体クロマトグラフ上で実施した。HPLCまたはLC/MSグレードのメタノール、HPLCグレードの水、HPLCまたはLC/MSグレードのギ酸、p.a.グレードの25%溶液のアンモニア、およびそれらの混合物を移動相として使用した。稼働条件は以下であった:移動相流 0.45mL/min、波長 210〜400nm、注射体積 1μL、カラム温度 60℃、オートサンプラー温度 5℃。分析は「次の注射までの遅れ」につき5.5min+1.5minで行った。線形コースの勾配溶離:
Figure 2021512141
溶液を以下のとおりに調製した:
移動相A1の調製−塩基性勾配:25μLのギ酸および250μLの25%アンモニア溶液を250mLの水へ加えた。超音波浴を使用し10min脱気した。
移動相A2の調製−酸性勾配:50μLのギ酸を250mLの水へ加えた。超音波浴を使用し10min脱気した。
移動相B:メタノールスーパー勾配(Methanol Super Gradient)。
合成手順:
中間体C-4A:6-クロロ-3-(3-メチル-2-オキソブチリデン)-1H-インドール-2-オン
Figure 2021512141

5L反応槽にアルドールC-3A(1015g、3.79mol、1eq)を入れてEtOH(2.85L)を加えた。懸濁液を55℃まで加熱して12MHCl(202mL、2.42mol、0.64eq)を一度に(in one portion)加えた。次いで加熱をエタノールの煮沸温度まで継続した。産物C-4Aの早い沈殿のせいでより多くのEtOH(500mL)が必要となることがわかった。1h後UPLCMS分析によって98%の産物ピーク面積が示された。加熱を止めて反応混合物の冷却を始めた。反応混合物の温度が50℃に達したとき、全混合物をビーカーへ移して0〜5℃まで冷却した。固体残渣を濾過して1.3Lの冷EtOHで洗浄した。固体産物を実験用乾燥機中で3h乾燥させ(40℃)、次いで終夜風乾させた。結果として、化合物C-4Aがオレンジ色固体として得られた(692g、73%収率、98.1%純度(UPLCMS分析に依る))。
中間体C-3A:6-クロロ-3-ヒドロキシ-3-(3-メチル-2-オキソブチル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-2-オン
Figure 2021512141

15L反応槽に6-クロロイサチン(1000g、5.5mol、1eq)およびEtOH(7L)を投入し、次いで3-メチルブタノン(2.94L、27.5mol、5eq)を一度に加えた。反応混合物を40℃まで加熱してDEA(250mL、2.41mol、0.44eq)を一度に加えた。次いで加熱をエタノールの煮沸温度まで継続した。1h後UPLCMS分析によって反応混合物中71%の産物が示された。加熱をもう1時間継続し、それ以後のUPLCMS分析によって93%の産物が示された。反応混合物を50℃まで冷却し、次いで全混合物を丸底フラスコへ移してすべての液体成分を除去した。残渣をDCM(3.4L)に懸濁して還流下で1h煮沸させた。それ以後に加熱を止めてn-ヘキサン(2L)を一度に加えた。フラスコ中身をほぼ5℃まで冷却してこの温度にて1.5h撹拌した。その結果生じた混合物を濾過し、得られたかかる固体を500mLのDCM/n-ヘキサン(1:1)混合物で洗浄し、これに続き終夜風乾させた。結果として、予想されたアルドール産物C-3Aが灰色固体として得られた(965g、98.5%純度(UPLCMS分析に依る))。濾過後の溶媒混合物を真空下で(in vacuo)ほぼ1.5Lまで減らし、n-ヘキサン(700mL)を加え、得られた懸濁液を室温にて0.5h撹拌した。もう一度の(another)濾過、これに続くDCM/n-ヘキサン混合物での二重洗浄(各洗浄につき150mL、1:1)および風乾によって、第2部の(second part)アルドール産物C-3A(50g、99.1%純度)が供与された。アルドールC-3Aの総収率は69%(1015g、98.5%純度(UPLCMS分析に依る))であった。
中間体C-4B:6-クロロ-3-(3-メチル-2-オキソペンチリデン)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-2-オン
Figure 2021512141

250mL反応フラスコにアルドールC-3B(11g、39mmol、1eq)を入れてEtOH(32mL)を一度に加えた。懸濁液を55℃まで加熱して12MHCl(1.63mL、19.5mmol、0.5eq)を一度に加えた。次いで加熱をエタノールの煮沸温度まで継続した。1h後UPLCMS分析によって98%の産物が示された。反応混合物を0〜5℃まで冷却して0.5h撹拌した。固体残渣を濾過して少量の冷EtOHで洗浄した。固体産物を終夜風乾させた。結果として、化合物C-4Bがオレンジ色固体として得られた(5g、49%収率、99%純度(UPLCMS分析に依る))。
中間体C-3B:6-クロロ-3-ヒドロキシ-3-(3-メチル-2-オキソペンチル)-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-2-オン
Figure 2021512141

丸底フラスコ(250mL)中6-クロロイサチン(15g、83mmol、1eq)をEtOH(70mL)に懸濁し、および次いで3-メチルペンタ-2-オン(51.3mL、415mmol、5eq)を一度に加えた。反応混合物を40℃まで加熱してDEA(4.34mL、42mol、0.5eq)を一度に加えた。次いで加熱をエタノールの煮沸温度まで継続した。1h後UPLCMS分析によって60%の産物が示された。加熱をもう2時間継続し、それ以後のUPLCMS分析によって99%の産物が示された。室温まで冷却後すべての液体成分を真空下で除去した。残渣をAcOEt(50mL)に懸濁し室温にて1h撹拌した。それ以後フラスコ中身をほぼ5℃まで冷却して、この温度にて1.5h撹拌した。その結果生じた混合物を濾過し、得られたかかる固体を少量の冷EtOHで洗浄し、これに続き終夜風乾させた。結果として、予想されたアルドール産物C-3Bが薄茶色固体として得られた(5.1g、98.5%純度(UPLCMS分析に依る))。濾過後の残渣をシリカゲル上へ予め吸着させて(preadsorbed)フラッシュクロマトグラフィー(n-ヘキサン中30%〜60%のAcOEt)を使用し精製した。クロマトグラフィー後に第2部の産物C-3Bが97%の純度(UPLCMS分析に依る)の薄茶色固体として得られた(5.9g)。アルドールC-3Bの総収率は47%(11g、98%純度(UPLCMS分析に依る))であった。
中間体C-6A:N-(3-クロロフェニル)プロパ-2-インアミド
Figure 2021512141

機械的撹拌を備えた2L二口(two-neck)丸底のフラスコ中、3-クロロアニリン(75g、590mmol、1eq)を500mL DCM(HPLCグレード)に溶解させた。次いで100mL DCMに溶解させたプロパ-2-イノイック酸(53.5g、760mmol、1.3eq)を滴加した(アミンの塩が現れた)。次のステップにおいてEDC・HCl(145g、760mmol、1.3eq)を数回に分けて(in several portions)加えた(添加の最中DCMの還流を避けるため反応フラスコを氷浴中で冷却した)。EDC・HClの全添加後、反応混合物を室温にて2h撹拌し、次いで混合物を500mLの水および250gの氷を含有するビーカー中へゆっくり移した。撹拌を0〜5℃にてほぼ15min継続し、次いで白色沈殿物を濾別し、100mLの冷水で洗浄して風乾させた。結果として、予想されたアミドC-6Aが白色固体として得られた(102g、96.6%収率、96.3%純度(UPLCMS分析に依る))。
中間体C-6B:N-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)プロパ-2-インアミド
Figure 2021512141

プロパ-2-イノイック酸(15.16g、216.4mmol、1.05eq)を、氷/水浴中で冷却したトルエン(400mL)中5-クロロ-2-フルオロアニリン(30g、206.1mmol、1eq)の撹拌溶液へ一度に加えた。混合物を15min撹拌し、次いでDCC(44.65g、216.4mmol、1.05eq)を、10℃を下回る温度を維持しながら滴加した。撹拌を5℃にて2h継続し、次いで固体DCUを濾過によって収集してトルエン(150mL)で最終的にAcOEt/n-ヘキサン(150mL、1:9)の混合物で洗浄した。濾過物を約100mLの体積まで濃縮し室温にて15min撹拌した。その結果生じた沈殿物を濾過によって収集し、トルエン/n-ヘキサン(20mL、1:1)の混合物、n-ヘキサン(20mL)で洗浄し16h風乾しすることで白色固体として15.29gの所望の産物が与えられた。濾過物を3h冷却装置中に置き、その結果生じた沈殿物を濾過によって収集し、トルエン/n-ヘキサン(20mL、1:1)の混合物、n-ヘキサン(20mL)で洗浄し、16h風乾することで13.29gのアミドC-6Bが与えられた。濾過物をおよそ20mLの体積まで濃縮し、次いでヘキサン(400mL)を撹拌しながらゆっくり加えた。混合物を30min還流して熱溶液を濾過し、およそ100mLまで濃縮して18h冷却装置中に置いた。その結果生じた沈殿を濾過によって収集し、n-ヘキサン(2×20mL)で洗浄し16h風乾することで、加えて7.19gのアミドC-6Bが与えられた。産物C-B6の総収率は88%(35.77g)であった。
中間体C-6C:N-(5-クロロ-2-メチルフェニル)プロパ-2-インアミド
Figure 2021512141

機械的撹拌を備えた2L二口丸底のフラスコ中、5-クロロ-2-メチルアニリン(75g、530mmol、1eq)を1000mL DCM(HPLCグレード)に溶解させた。次いで100mL DCM(HPLCグレード)に溶解したプロパ-2-イノイック酸(49g、690mmol、1,3eq)を滴加した(アミンの塩が現れた)。次のステップにおいてEDC・HClを数回に分けて加えた(添加の最中DCMの還流を避けるため反応フラスコを氷浴中で冷却した)。EDC・HClの全添加後、反応混合物を室温にて1h撹拌した。全混合物を、750mLの水および250gの氷を含有するビーカーへ移した。撹拌を0〜5℃にてほぼ15min継続し、次いで白色沈殿物を濾別し、100mLの冷水で洗浄して風乾した。結果として、予想されたアミドC-6Cが白色固体として得られた(81g、80%収率、99.1%純度(UPLCMS分析に依る))。
中間体C-6D:N-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)プロパ-2-インアミド
Figure 2021512141

マグネット撹拌子および温度計を備えた1L二口丸底のフラスコへ、3-クロロ-4-フルオロアニリン(14.8g、100mmol、1eq)を加え、これに続きDCM(200mL、HPLCグレード)およびプロパ-2-イノイック酸(9.1g、130mmol、1.3eq)を加えた。反応混合物を0℃まで冷却しEDC・HCl(25.2g、130mmol、1.3eq)を数回に分けて加えた。反応は発熱性であり、添加の最中+5℃を超えるのを避けるようにした。EDC・HClの全添加後に混合物を5℃にて1h撹拌した。これ以後、氷浴を除去し反応混合物へ200mLの冷水を加えた。反応物をほぼ0.5h撹拌し、その結果生じた沈殿物を濾別して100mLの冷水で洗浄した。こうして得られた固体をクロロホルムに再溶解し、溶液を水で洗浄しNa2SO4上で乾燥させて溶媒を蒸発乾固させた。その結果生じた産物を真空下で乾燥させた。結果として、予想されたアミドC-6Dが薄黄色固体として得られた(19.2g、98%収率、98%純度(UPLCMS分析に依る))。
中間体C-6E:N-(3,4-ジフルオロフェニル)プロパ-2-インアミド
Figure 2021512141

マグネット撹拌子および温度計を備えた1L二口丸底のフラスコへ、3,4-ジフルオロアニリン(12.9g、9.9mL、100mmol、1eq)を加え、これに続きDCM(300mL、HPLCグレード)およびプロパ-2-イノイック酸(9.1g、130mmol、1.3eq)を加えた。反応混合物を0℃まで冷却しEDC・HCl(24.9g、130mmol、1.3eq)を数回に分けて加えた。反応は発熱性であり、添加の最中+5℃を超えるのを避けるようにした。EDC・HClの全添加後、混合物を5℃にて1h撹拌した。これ以後に氷浴を除去し反応混合物へ300mLの冷水を加えた。反応物をほぼ0.5h撹拌し、その結果生じた沈殿を濾別して100mLの冷水で洗浄した。こうして得られた固体をAcOEtに再溶解させ、溶液を水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させて溶媒を蒸発乾固させた。次に産物を10mLの冷DCMで洗浄して真空下で乾燥させた。結果として、予想されたアミドC-6Eが灰白色固体として得られた(17.3g、96%収率、100%純度(UPLCMS分析に依る))。
中間体C-6F:N-(5-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)プロパ-2-インアミド
Figure 2021512141

マグネット撹拌器を備えた500mL二口丸底のフラスコ中、5-クロロ-2,4-ジフルオロアニリン(10g、61mmol、1eq)をDCM(150mL、HPLCグレード)に溶解させた。次いでプロパ-2-イノイック酸(5.5g、78mmol、1.3eq)を滴加した(アミンの塩が現れた)。次にEDC・HCl(14g、78mmol、1.3eq)を数回に分けて加えた(添加の最中室温に維持するため反応フラスコを氷浴中で冷却した)。EDC・HClの全添加後、反応混合物を室温にてもう1h撹拌した。それ以後150mlの水を加え混合物を分液漏斗中へ移した。相を分離した。水相を2度DCM(2×100mL)で抽出した。有機画分を合わせてブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥させて真空下でおよそ50mlまで濃縮することで、粘度が高い(thick)懸濁液がもたらされた。固体を濾過し乾燥させることで8gのクリーム色結晶が供給された。濾過物を濃縮し、次いでフラッシュクロマトグラフィー(n-ヘキサン/AcOEt;8:1→5:1)によって精製することで、追加の4.4gのアミドC-6Fが与えられた。結果として、予想されたアミドC-6Fがクリーム色固体として得られた(12.4g、94%収率、100%純度(UPLCMS分析に依る))。
中間体C-7A:5-アミノ-2,4-ジメトキシピリミジン
Figure 2021512141

マグネット撹拌器を備えたQianCapガラス反応器(1850mL)へC-7A2(100g、540mmol)を、これに続きTHF(800mL)を加えた。次に炭素上10%パラジウム(2g)を一度に加え、反応器を水素の供給源へ接続した。水素圧を2バールに設定して反応物を連続流の水素下16h十分に撹拌した。それ以後のUPLCMS分析によって出発材料の完全な変換が示された。反応混合物をセライト(Cellite)パッドに通して濾過して濾過物を真空下ほぼ150〜200mLまで濃縮した。次いでn-ヘキサン(500mL)を滴加し懸濁液を室温にて2h撹拌した。沈殿物を濾過して2度n-ヘキサン(2×50mL)で洗浄し真空乾燥した。結果として、アミンC-7Aが黄色/緑色固体として得られた(77.94g、93%yeld、99%純度(UPLCMS分析に依る))。
中間体C-7A2:2,4-ジメトキシ-5-ニトロピリミジン
Figure 2021512141

温度計、水凝縮器、不活性ガス供給源(アルゴン)への接続、および機械式撹拌器を含有する2L三口丸底フラスコへ、メタノール(1L、HPLCグレード)を加え、アルゴン雰囲気下で小片のナトリウム(65g、2.83mol、2.2eq)をほぼ1h掛けて十分に撹拌しながらゆっくり加えた(反応は発熱性であるが反応混合物を冷却しなかった;大抵は最初のが消耗したときに別のナトリウム片を加えることをした)。全部のナトリウムが溶解後、反応混合物を−5℃まで冷却し、メタノール(500mL、HPLCグレード)中C-7A1(250g、1.29mol、1eq)の新たに調製された懸濁液を十分に撹拌しながら少量ずつ慎重に加えた(ほぼ40分)。(注意:反応は高度に発熱性である)、添加の最中+10℃を超えることを避けるようにした。その上、反応経過中、多くの固体産物が形成された。基質懸濁液の全量を加えた後、反応混合物を0〜5℃にてほぼ0.5h維持し、次いでこれを室温に達するように放置した(大抵ほぼ2h掛かった)。それ以後のUPLCMS分析によって基質の完全な消耗が示された。次いで反応混合物をほぼ5℃まで冷却し固体産物を濾過して少量(100mL)の冷メタノールで洗浄した。粗産物を水(1L)とともにビーカー中に入れて機械式撹拌器で十分に懸濁させた(ほぼ10分の十分な撹拌)。次いで懸濁液を濾過し、得られた固体を水(500mL)、n-ヘキサン(200mL)で洗浄し終夜風乾させた。結果として、211.5gの化合物C-7A2が薄黄色固体として得られた(88%収率、99%純度(UPLCMS分析に依る))。
中間体C-7B:5-アミノ-2,4-ジメトキシピリジン
Figure 2021512141

マグネット撹拌器を備えたQianCapガラス反応器(1850mL)へ、C-7B2(40g、217mmol)を、これに続きTHF(500mL)を加えた。次に10%炭素上パラジウム(1.5g)を一度に加えて反応器を水素の供給源へ接続した。水素圧を2バールに設定し、反応物を連続流の水素下7h十分に撹拌した。それ以後のUPLCMS分析によって出発材料の完全な変換が示された。反応混合物をセライトパッドに通して濾過して濾過物を真空下で濃縮した。結果として、アミンC-7Bが茶色固体として得られた(33g、99%収率)。
中間体C-7B2:2,4-ジメトキシ-5-ニトロピリジン
Figure 2021512141

温度計、水凝縮器、不活性ガス供給源(アルゴン)への接続、および機械式撹拌器を含有する2L三口丸底フラスコへ、メタノール(900mL、HPLCグレード)を加え、アルゴン雰囲気下で小片のナトリウム(26.7g、1.16mol、2.1eq)をほぼ1h掛けて十分に撹拌しながらゆっくり加えた(注意:反応は発熱性であるが反応混合物を冷却しなかった;大抵は最初のが消耗したときに別のナトリウム片を加えることをした)。全部のナトリウムを溶解後、反応混合物を−5℃まで冷却し、メタノール(100mL、HPLCグレード)中の化合物C-7B1(106.25g、0.55mol、1eq)の新たに調製された懸濁液を少量ずつ十分に撹拌しながら慎重に加えた(ほぼ30分)(注意:反応は高度に発熱性であり、添加の最中+10℃を超えることを避けるようにした)。全量の基質C-7B1懸濁液を加えた後、反応混合物を0〜5℃にてほぼ40min維持し、次いでこれを室温まで加温させて40℃にて3.5h撹拌した。それ以後のUPLCMS分析によって基質の完全な消耗が示された。次いで反応混合物を10℃を下回るよう冷却し、固体産物を濾過して少量(50mL)の冷メタノール、水(100mL)、n-ヘキサン(100mL)で洗浄し、終夜風乾させた。結果において99.3gの化合物C-7B2が薄黄色固体として得られた(98%収率、97%純度(UPLCMS分析に依る))。
中間体C-7C:5-アミノ-4-メトキシ-2-(ジメチルアミノ)ピリジン
Figure 2021512141

マグネット撹拌器を備えたQianCapガラス反応器(500mL)へ、C-7C2(4.5g、22.8 mol)を、これに続きTHF(70mL)およびメタノール(70mL)を加えた。次に10%炭素上パラジウム(0.48g)を一度に加えて反応器を水素の供給源へ接続した。水素圧を2バールに設定し連続流の水素下室温にて17h十分に反応させた。それ以後のUPLCMS分析によって出発材料の完全な変換が示された。反応混合物をセライトパッドに通して濾過して濾過物を真空下濃縮乾固物させた。結果としてアミンC-7Cが暗色固体として得られた(3.9 g;96%収率;95%純度(UPLCMS分析に依る))。
中間体C-7C2:4-メトキシ-2-(ジメチルアミノ)-5-ニトロピリジン
Figure 2021512141

温度計、水凝縮器、および滴下漏斗を含有する0.5L三口丸底フラスコにC-7C1(10g、50.4mmol、1eq)、THF(50mL)、およびメタノール(200mL)を入れた。全混合物を22℃にて10min撹拌し、次いでジメチルアミン(13.7mL、水中60%溶液)を滴加した。1h後に淡黄色固体が沈殿し始めた。次回分の(next portion of)ジメチルアミン(2mL、水中60%溶液)を加えて反応をもう24h継続した。それ以後に反応混合物を真空下で濃縮し粗材料をメタノール(70mL)および水(140mL)に懸濁した。0℃にて1h激しく撹拌した後、淡黄色固体を濾別し、少量のメタノール-水溶液で洗浄して真空乾燥させた。結果として化合物C-7C2が淡黄色固体として得られた(10g;100%収率;99%純度(UPLCMS分析に依る))。
中間体C-7D:5-アミノ-2,4,6-トリメトキシピリミジン
Figure 2021512141

マグネット撹拌器を備えたQianCapガラス反応器(1850mL)へC-7D3(46g、231mmol)を、これに続きMeOH(750mL)を加えた。次に10%炭素上パラジウム(2.5g)を一度に加えて反応器を水素の供給源へ接続した。水素圧を2バールに設定し反応物を連続流の水素下24h十分に撹拌した。それ以後、TLC分析によって出発材料の完全な変換が示された。反応混合物をセライトパッドに通して濾過して濾過物を真空下濃縮乾固させた。結果としてアミンC-7Dがベージュ色固体として得られた(38.3g、97%収率、99%純度(UPLCMS分析に依る))。
中間体C-7D3:2,4,6-トリメトキシ-5-ニトロピリミジン
Figure 2021512141

メタノール(1000mL)を、温度計およびマグネット撹拌器を含有する2L丸底フラスコへ加えて全部を水/氷浴中0℃まで冷却した。次いで水素化ナトリウム(13g、327mmol、1.2eq、鉱油中60%)を30分掛けて少量ずつ加えた(注意:反応は発熱性である)。30分の撹拌後基質C-7D2(60g、272mmol、1eq)を数回に分けて加えた。反応は高度に発熱性であり添加の最中反応フラスコを水/氷浴中で冷却した。反応の最中固体黄色産物の形成が観察された。反応混合物を室温に達するようにさせ(1h)それ以後のTLC分析(溶離液としてDCM)によって出発材料の完全な変換が示された。反応混合物へ1Lの水を加えてメタノールを蒸発させた。沈殿を濾別し、200mLのn-ヘキサンで洗浄して風乾させた。結果として化合物C-7D3が黄色固体として得られた(46.5g、79%収率、100%純度(UPLCMS分析に依る))。
中間体C-7D2:2-クロロ-4,6-ジメトキシ-5-ニトロピリミジン
Figure 2021512141

温度計を含有しかつマグネット撹拌器を備えた0.5L二口丸底フラスコへ化合物C-7D1(50g、286mmol、1eq)を加え、TFAA(80mL、572mmol、2eq)/DCM混合物(1:1)の添加が続いた。次いで混合物をブライン-氷浴中−5℃まで冷却した。濃縮した発煙硝酸(14.3mL、343mmol、1.2eq)を十分に撹拌した混合物へ+40℃を超えないように滴加した(注意:反応は高度に発熱性である)。反応経過中に固体産物の多くが形成された。全量の硝酸を加えた後、反応混合物を室温に達するようにさせた。それ以後のTLC分析によって基質の完全な消耗が示された(アリコートは水でクエンチしDCMで抽出した;プレートはDCMで溶離した)。その結果生じた粘度が高い白色沈殿物を氷上へ注ぎ、撹拌を10分継続した。水性溶液をDCM(3×100mL)で抽出した。次いで合わせた有機層を飽和水性NaHCO3溶液で、洗浄液がpH 7にとどまるまで洗浄した。溶液をMgSO4上で乾燥させて溶媒を真空下で除去することで黄色〜白色結晶の化合物C-7D2が与えられた(61g、97%収率、99%純度(UPLCMS分析に依る))。
化合物(1)、C1:(3S)-6-クロロ-2'-(3-クロロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
Figure 2021512141

標題化合物がラセミ化合物C-10.C1の分取キラルSFC(方法A)またはキラルRP-HPLC分離(方法R)後に得られた;>99%ee;tr:7.77min。(方法R');1H NMR(500MHz、DMSO-d6)δ11.18(s, 1H), 8.55-8.42(m, 1H), 7.37(s, 1H), 7.36-7.27(m, 2H), 7.14(s, 1H), 7.08(dd, J=8.1, 1.9Hz, 1H), 6.98(d, J=7.8Hz, 1H), 6.93(d, J=1.9Hz, 1H), 3.98(s, 3H), 3.94(br s, 3H), 2.43(sep, J=7.0Hz, 1H), 0.86(d, J=7.0Hz, 3H), 0.43(d, J=7.0Hz, 3H);13C NMR(126MHz, DMSO-d6)δ175.42, 166.58, 164.87, 164.85, 157.89, 144.17, 138.80, 135.26, 134.00, 133.38, 130.76, 127.52, 127.42, 127.30, 126.96, 126.02, 123.70, 123.04, 120.65, 118.41, 116.45, 111.18, 70.20, 55.52, 54.85, 25.47, 21.41, 21.25。
化合物C-10.C1:6-クロロ-2'-(3-クロロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
Figure 2021512141

50mLのTFAを、マグネット撹拌子を備えた100mLフラスコ中に入れた。次いで中間体C-9.C1(17.8g、30.6mmol)を数回に分けて加えて反応混合物を40℃にて3h激しく撹拌した。それ以後のUPLCMS分析によって不純物からのいくつかのマイナーピークとともに89%の産物ピークが示された。次いで酸のほとんどを蒸発させて残渣をDCM(100mL)に溶解させた。100mLの水を加えて混合物を3M NaOHで処置しpH 8にした。相を分離し水相をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(30mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥させて蒸発乾固させることで18gのベージュ色固体化合物C-10.C1が90%純度で供与された。粗産物C-10.C1を50mLのメタノール(HPLCグレード)に溶解させた。次いで25%溶液のナトリウムメトキシド(10mL)を10分以内に滴加し、混合物を室温にて撹拌した。24h後のUPLCMS分析によって97%の予想産物C-10.C1が示された。混合物を半分の体積まで濃縮して撹拌された氷(100g)の混合物へゆっくり移し、次いで3MHClで中性のpHまで酸性化した。沈殿を濾別して50mLの水ですすぎ真空下で乾燥させることで化合物C-10.C1がベージュ〜オレンジ色固体として与えられた(14.5g、84%収率、98%純度(UPLCMS分析に依る))。
C-10.C1調製のための代替手順:12.0g(19mmol)の中間体C-9.C1を50mLの氷AcOHに溶解させた。MsOH(1eq)を加えて混合物を40℃にて撹拌した。16時間後に混合物を100gの氷および100mLの25%アンモニアを含有するビーカーへ移した。固体産物を濾過して50mL水ですすぎ風乾した。フラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH、100:0→98:2)による精製によって9.6gのベージュ〜オレンジ色固体が94%純度(UPLCMS分析に依る)でもたらされた。収率:78%。
化合物C-9.C1:4-(6-クロロ-3-ヒドロキシ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イル)-N-(3-クロロフェニル)-1-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-5-(プロパン-2-イル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた500mLフラスコへ化合物C-8.C1(15g、26.6mmol、1eq)およびTHF(200mL)を、これに続き亜リン酸トリエチル(6.81mL、39.8mmol、1.5eq)を加えた。次いでナトリウムtert-ブトキシド(5.11g、53.2mmol、2eq)を数回に分けて加えた。反応混合物を空気雰囲気下室温にて3h撹拌した(フラスコはCaCl2管を備えていた)。それ以後のUPLCMS分析によって82%の所望の産物および10%の主不純物が示された。反応混合物を水(150mL)と12MHCl(5mL)との冷蔵の(0〜5℃)混合物中へゆっくり移した。AcOEt(100mL)の添加後に全混合物を分液漏斗中へ移した。層を分離して水相をAcOEt(100mL)でもう一度抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄しMgSO4上で乾燥させて溶媒を真空下で除去した。粗産物を、フラッシュクロマトグラフィー(CHCl3/MeOH 100:0→98:2)を使用して精製した。結果として5.86gのC-9.C1が93.7%純度で得られた。収率:38%。
化合物C-8.C1:4-(6-クロロ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イル)-N-(3-クロロフェニル)-1-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-5-(プロパン-2-イル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた500mL丸底のフラスコ中、化合物C-4A(21g、117mmol、1eq)、C-6A(29.25g、117mmol、1eq)、およびC-7A(20g、130mmol、1.1eq)を90%水性AcOHに懸濁させ、フラスコをプラスチック栓で緊密に閉じた。混合物を最大70℃まで加熱しこの温度にて24h撹拌した。それ以後のUPLCMS分析によって60%の予想産物が示された。反応混合物を室温まで冷却して蒸発乾固させた。反応を繰り返し2バッチからの残渣を合わせて以下の手順に従い精製した:
固体残渣をシリカゲル上へ予め吸着させてフラッシュクロマトグラフィー(n-ヘキサン中30%〜50%のAcOEt)を使用し精製した。産物を含有するすべての画分を500mLまで濃縮し室温にて放置した。24時間後に桃色固体を濾別し、50mLのn-ヘキサンですすぎ風乾した(40.8g、96,5%純度(UPLCMS分析に依る))。濾過物を蒸発乾固させることで追加の6.6gの産物C-8.C1が50%純度で供与された。収率:33%。
化合物(2)、C2:(3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
Figure 2021512141

標題化合物がラセミ化合物C-10.C2の分取キラルSFC(方法B)またはキラルRP-HPLC(方法N)分離後に得られた;>99%ee;tr:9.31min。(方法N');1H NMR(500MHz, DMSO-d6)δ11.23(br s, 1H), 8.50(br s, 1H), 7.45(ddd, J=8.9, 4.1, 2.7Hz, 1H), 7.39(s, 1H), 7.32(t, J=9.1Hz, 1H), 7.21-7.13(m, 1H), 7.08(dd, J=8.1, 1.9Hz, 1H), 7.05(dd, J=6.3, 2.7Hz, 1H), 6.90(d, J=1.9Hz, 1H), 3.98(s, 3H), 3.94(br s, 3H), 2.48-2.39(m, 1H), 0.85(d, J=7.0Hz, 3H), 0.44(d, J=7.0Hz, 3H);13C NMR(125MHz, DMSO-d6)δ175.51, 166.44, 164.70, 164.24, 158.75, 157.96, 156.74, 144.03, 135.39, 134.14, 130.82, 130.75, 129.58, 128.33, 127.30, 125.99, 125.66, 125.54, 123.64, 123.04, 119.63, 118.75, 118.68, 118.57, 116.25, 111.12, 70.04, 55.67, 55.01, 49.04, 25.34, 22.00, 21.50-20.80。
化合物C-10.C2:6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた100mLフラスコへ化合物C-9.C2(2.86g、4.76mmol)を加えてフラスコを氷浴上で冷却した。次いでTFA(25mL)を加えた(ほぼ2mL/min)。冷却浴を除去して反応物を室温にて2h撹拌した。それ以後のUPLCMS分析によって72%の産物ピーク面積が示された。次いで混合物を氷(ほぼ100g)中へ注ぎDCM(50mL)で希釈した。相を分離して水相をDCMで3回抽出した。合わせた有機相を水およびブラインで洗浄して溶媒を真空下で除去した。粗混合物をシリカゲル上へ予め吸着させフラッシュクロマトグラフィー(AcOEt/ヘキサン 40%→60%)を使用して精製した。クロマトグラフィー後に得られた茶色固体(1.51g)をn-ヘキサン(10mL)中60%AcOEt中で0.5h撹拌し、次いで濾過してn-ヘキサン中60%AcOEtで洗浄し風乾した。結果において化合物C-10.C2が薄茶色固体として96%の純度で得られた(1.35g、46%収率(UPLCMS分析に依る))。
化合物C-9.C2:N-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-4-(6-クロロ-3-ヒドロキシ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イル)-1-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-5-(プロパン-2-イル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた500mLフラスコへ化合物C-8.C2(5g、8.6mmol、1eq)およびTHF(80mL)を、これに続き亜リン酸トリメチル(2mL、17.2mmol、2eq)を加えた。次いで反応混合物を氷浴中で冷却しナトリウムtert-五酸化物(3.79g、34.4mmol、4eq)を一度に加えた。冷却浴を除去し反応物を室温にて1h撹拌した(フラスコはCaCl2管を備えていた)。それ以後のUPLCMS分析によって91%の産物ピーク面積が示された。ほぼ90%の溶媒を除去し、得られたかかる混合物を100mLの水で希釈した。その結果生じた懸濁液を3MHClでpH 〜5まで酸性化して100mLのDCMで希釈した。相を分離して水相をDCMで3回抽出した。合わせた有機相を水、ブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥させて溶媒を真空下で除去した。粗産物C-9.C2が赤茶色固体/泡として得られ(72%純度(UPLCMS分析に依る))いずれのさらなる精製もせずに次のステップに使用した。
化合物C-8.C2:N-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-4-(6-クロロ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イル)-1-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-5-(プロパン-2-イル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた500mLフラスコへ化合物C-4A(12.48g、50mmol、1eq)、C-7A(7.76g、50mmol、1eq)、およびC-6B(9.88g、50mmol、1eq)を、これに続き氷AcOH(125mL)を加え、フラスコをプラスチック栓で緊密に閉じた。混合物を最大90℃(加熱浴の温度)まで加熱しこの温度にて16h撹拌した。それ以後のUPLCMS分析によって(40%の産物ピーク面積と等しい)出発材料のほとんど完全な消耗が示された。反応混合物を室温まで冷却しAcOHを蒸発乾固させた。残渣をシリカゲル上へ予め吸着させフラッシュクロマトグラフィー(n-ヘキサン中30%〜60%のAcOEt)を使用して精製した。溶媒除去後、産物C-8.C2が暗赤色固体/泡として84%の純度(UPLCMS分析に依る)で得られた(8.7g、30%収率)。
化合物(3)、C3:(3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-メチルフェニル)-6'-(プロパン-2-イル)-5'-(トリメトキシピリミジン-5-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
Figure 2021512141

標題化合物がラセミ化合物C-10.C3の分取キラルSFC(方法C)またはキラルRP-HPLC(方法T)分離後に得られた;>99%ee;tr:16.7min(方法T')。1H NMR(600MHz, DMSO-d6)回転異性体の混合物:δ11.31(br s, 1H), 10.90(br s, 1H), 7.35(d, J=8.1Hz, 1H), 7.33-7.18(m, 4H), 7.02(dd, J=8.1, 2.0Hz, 1H), 6.91(d, J=1.9Hz, 1H), 6.86(d, J=1.9Hz, 1H), 6.44(d, J=2.2Hz, 1H), 3.97(d, J=1.4Hz, 3H), 3.93(d, J=4.3Hz, 3H), 3.90(d, J=2.4Hz, 3H), 2.38-2.32(m, 1H), 2.24(s, 1H), 2.07(s, 2H), 0.80(dd, J=13.5, 7.0Hz, 3H), 0.41(dd, J=10.0, 7.0Hz, 3H);13C NMR(151MHz, DMSO-d6)回転異性体の混合物:δ176.16, 174.19, 167.19, 167.05, 166.99, 166.89, 163.67, 163.37, 162.67, 143.81, 137.44, 136.75, 136.68, 136.17, 134.82, 134.74, 133.24, 133.19, 132.37, 132.31, 129.95, 129.22, 128.11, 127.96, 127.92, 127.45, 127.11, 127.05, 125.63, 122.64, 122.44, 122.19, 119.53, 119.28, 117.89, 110.67, 110.59, 99.16, 70.13, 69.70, 55.04, 54.78, 54.74, 54.71, 40.41, 40.03, 39.89, 24.99, 24.97, 21.84, 21.06, 21.02, 20.85, 20.78, 17.97, 17.82。
化合物C-10.C3:6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-メチルフェニル)-6'-(プロパン-2-イル)-5'-(トリメトキシピリミジン-5-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた25mLフラスコへ化合物C-9.C3(6.7g、1.19mmol)およびAcOH(10mL)を室温にて加えた。次いでMsOH(0.077mL、1.19mmol)を加えて反応混合物を80℃にて3h撹拌した。1h後のUPLCMS分析によって93%の産物ピーク面積が示された。AcOHを蒸発させて残渣をAcOEtに溶解させ、飽和NaHCO3、ブラインで洗浄してMgSO4上で乾燥させた。混合物をほぼ5mLのAcOEtになるまで濃縮して懸濁液を濾過した。収集した固体を5mLのAcOEtで洗浄して真空下で乾燥させた。所望の産物C-10.C3が白色固体として得られた(0.31g、43%収率、98%純度(UPLCMS分析に依る))。
化合物C-9.C3:N-(5-クロロ-2-メチルフェニル)-4-(6-クロロ-3-ヒドロキシ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イル)-5-(プロパン-2-イル)-1-(トリメトキシピリミジン-5-イル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた50mLフラスコへ化合物C-8.C3(0.8g、1.3mmol、1eq)およびTHF(15mL)を加えた。次いで反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却して亜リン酸トリエチル(0.45mL、2.6mmol、2eq)を加えた。10分後0℃においてナトリウムtert-五酸化物(0.6g、5.2mmol、4eq)を数回に分けて加えた。反応混合物を室温にて撹拌し(フラスコはCaCl2管を備えていた)TLC(CHCl3中5%MeOH)によって監視した。24h後に混合物を氷上へ注ぎ、反応物を1MHClでpH 〜5まで酸性化した。AcOEt(50mL)の添加後に混合物を分液漏斗中へ移した。層を分離して水相をもう一度AcOEt(25mL)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄しNa2SO4上で乾燥させて溶媒を真空下で除去した。残渣を、CHCl3中1%MeOHを溶離液として使用するカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の産物C-9.C3が桃色固体として得られた(0.8g、90%収率、93%純度(UPLCMS分析に依る))。
化合物C-8.C3:N-(5-クロロ-2-メチルフェニル)-4-(6-クロロ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イル)-5-(プロパン-2-イル)-1-(トリメトキシピリミジン-5-イル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた25mL丸底のフラスコ中、化合物C-4A(0.67g、2.7mmol、1eq)、C-7D(0.5g、2.7mmol、1eq)、およびC-6C(0.52g、2.7mmol、1eq)を、これに続き氷AcOH(10mL)を加えてフラスコをプラスチック栓で緊密に閉じた。混合物を最大90℃まで加熱しこの温度にて終夜撹拌した。それ以後のUPLCMS分析によって(45%の産物ピーク面積と等しい)出発材料のほとんど完全な消耗が示された。次いでAcOHを真空下で蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(n-ヘキサン/AcOEt、4:1→1:1)によって精製することで予想産物C-8.C3が赤色固体として与えられた(0.8g、40%収率、82%純度(UPLCMS分析に依る))。
化合物(4)、C4:(3S)-6-クロロ-2'-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
Figure 2021512141

標題化合物がラセミ化合物C-10.C4の分取キラルSFC(方法D)またはキラルRP-HPLC(方法K)分離後に得られた;>99%ee;tr:3.79min(方法K')。1H NMR(500MHz, CDCl3)δ8.47(br s, 1H), 8.23(s, 1H), 7.24-7.19(m, 1H), 7.18-7.12(m, 1H), 7.12-7.06(m, 1H), 7.05-6.96(m, 2H), 6.96-6.86(m, 2H), 4.07(s, 3H), 3.99(s, 3H), 2.49-2.38 (m, 1H), 0.90(d, J=7.0Hz, 3H), 0.52(d, J=7.0Hz, 3H);13C NMR(125MHz, CDCl3)δ175.2, 166.5, 165.6, 164.9, 158.5, 157.0, 156.5, 142.0, 136.4, 134.3, 132.6, 132.5, 131.0, 128.6, 128.5, 126.5, 126.2, 123.8, 122.8, 121.4, 121.3, 120.7, 117.8, 117.0, 116.8, 116.2, 111.6, 70.1, 55.6, 54.7, 25.6, 21.2, 1.9。
化合物C-10.C4:6-クロロ-2'-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた250mLフラスコへ、化合物C-9.C4(10.34mmol)およびTFA(70mL)を室温にて加えた(TFAをほぼ5mL/minで加えた)。次いで反応物を40℃にて3h撹拌しTLCによって監視した。これ以後のUPLCMS分析によって71%の産物ピーク面積が示された。混合物を室温まで冷却して蒸発乾固させた。粗産物をカラムクロマトグラフィー(10%〜50%AcOEt/n-ヘキサン)によって精製した。溶媒の除去後に産物C-10.C4が薄茶色固体/泡として88%の純度(UPLCMS分析に依る)で得られた(5.44g、C-8.C4から始めた2ステップ後〜80%収率)。
化合物C-9.C4:4-(6-クロロ-3-ヒドロキシ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イル)-N-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-1-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-5-(プロパン-2-イル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた500mLフラスコへ化合物C-8.C4(6.04g、10.34mmol、1eq)およびTHF(140mL)を加えた。次いで反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却して亜リン酸トリメチル(1.83mL、15.51mmol、1.5eq)、ナトリウムtert-五酸化物(2.28g、20.68mmol、2eq)を一度に加えた。反応混合物をこの温度にて4h撹拌し(フラスコはCaCl2管を備えていた)TLCによって監視した。それ以後のUPLCMS分析によって87%の所望の産物ピーク面積が示された。次に混合物へ冷水(50mL)を加えて反応物を5%HClでpH 〜5まで酸性化した。反応混合物を室温にてほぼ0.5h撹拌し、その結果生じた沈殿を濾別し100mLの冷水で洗浄した。こうして得られた固体をAcOEtに再溶解させて水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させて溶媒を蒸発させた。粗産物C-9.C4が茶色固体として得られ(85%純度(UPLCMS分析に依る))いずれのさらなる精製もせずに次のステップに使用した。
化合物C-8.C4:4-(6-クロロ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イル)-N-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-1-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-5-(プロパン-2-イル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた250mLマイクロ波反応器へ化合物C-4A(12.48g、50mmol、1eq)、C-7A(8.5g、55mmol、1.1eq)、およびC-6D(9.9g、50mmol、1eq)を、これに続き氷AcOH加えてMW反応器を緊密に閉じた。混合物を最大90℃まで加熱し(300ワット)この温度にて5h撹拌した。これ以後のUPLCMS分析によって(40%の産物ピーク面積と等しい)出発材料のほとんど完全な消耗が示された。反応混合物を室温まで冷却してAcOHを蒸発乾固させた。残渣をシリカゲル上へ予め吸着させてカラムクロマトグラフィー(10%のアセトン/DCM)によって精製した。溶媒の除去後に産物C-8.C4が暗褐色固体/泡として87%の純度(UPLCMS分析に依る)で得られた(6.96g、20.7%収率)。
化合物(5)、C5:(3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-6'-(プロパン-2-イル)-5'-(トリメトキシピリミジン-5-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
Figure 2021512141

標題化合物がラセミ化合物C-10.C5の分取キラルSFC(方法E)またはキラルRP-HPLC(方法L)分離後に得られた;>99%ee;tr:7.18 min。(方法L');1H NMR(600MHz, DMSO-d6)δ11.20(s, 1H), 7.44(ddd, J=8.9, 4.1, 2.7Hz, 1H), 7.31(t, J=9.1Hz, 1H), 7.25(s, 1H), 7.15(dd, J=8.1, 1.7Hz, 1H), 7.08(dd, J=8.1, 1.9Hz, 1H), 7.05(dd, J=6.3, 2.7Hz, 1H), 6.89(d, J=1.9Hz, 1H), 3.97(s, 3H), 3.93(s, 3H), 3.89(s, 3H), 2.40-2.31(m, 1H), 0.82(d, J=7.1Hz, 3H), 0.41(d, J=7.0Hz, 3H);13C NMR(151MHz, DMSO-d6)δ175.64, 167.54, 167.40, 164.33, 163.18, 158.6, 156.93, 144.05, 135.29, 133.95, 130.69, 129.61, 128.30, 127.19, 126.20, 125.74, 125.65, 123.01, 119.35, 118.69, 118.55, 111.07, 99.55, 70.08, 55.50, 55.20, 49.02, 25.42, 21.46, 21.26。
化合物C-10.C5:6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-6'-(プロパン-2-イル)-5'-(トリメトキシピリミジン-5-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた100mLフラスコへ化合物C-9.C5(6.7g、10.6mmol)およびTFA(15mL)を室温にて加えた。反応混合物を室温にて3h撹拌した。これ以後のUPLCMS分析によって85%の産物ピーク面積が示された。反応混合物を氷上に注ぎDCMで2回(2×30mL)抽出した。合わせた有機相を水(30mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させて蒸発乾固させた。AcOEt(50mL)を残渣へ加え、桃色がかった沈殿物の形成が観察された。固体を濾別し冷AcOEtで数回洗浄して風乾した。所望の産物C-10.C5が薄桃色固体として得られた(5.17g、80%収率、99%純度(UPLCMS分析に依る))。
化合物C-9.C5:N-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-4-(6-クロロ-3-ヒドロキシ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イル)-5-(プロパン-2-イル)-1-(トリメトキシピリミジン-5-イル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた500mLフラスコへ化合物C-8.C5(5g、8.14mmol、1eq)およびTHF(150mL)を加えた。次いで反応混合物を氷浴中0℃まで冷却し亜リン酸トリメチル(1.92mL、16.3mmol、2eq)を加えた。10分後0℃においてナトリウムtert-五酸化物(3.6g、32.6mmol、4eq)を数回に分けて加えた。反応混合物を室温にて撹拌し(フラスコはCaCl2管を備えていた)TLC(n-ヘキサン中40%AcOEt)によって監視した。次いで混合物を氷上に注ぎ反応物をHClの0.5M水性溶液でpH 〜5まで酸性化した。DCM(100mL)の添加後に混合物を分液漏斗中へ移した。層を分離し水相をDCM(100mL)でもう一度抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥させて溶媒を真空下で除去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(30%〜50%AcOEt/n-ヘキサン)によって精製した。所望の産物C-9.C5が褐色固体として得られた(2.41g、47%収率、96%純度(UPLCMS分析に依る))。
化合物C-8.C5:N-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-4-(6-クロロ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イル)-5-(プロパン-2-イル)-1-(トリメトキシピリミジン-5-イル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた150mL丸底のフラスコ中、化合物C-4A(6.3g、25.3mmol、1eq)、C-6B(4.7g、130mmol、1eq)、およびC-7D(5g、117mmol、1eq)を、これに続きAcOH(40mL)を加え、フラスコをプラスチック栓で緊密に閉じた。混合物を最大80℃まで加熱しこの温度にて終夜撹拌した。それ以後のUPLCMS分析によって(66%の産物ピーク面積と等しい)出発材料のほとんど完全な消耗が示された。反応混合物を室温まで冷却し産物C-8.C5の赤色固体を濾別してAcOHで洗浄し風乾した(10g、64%収率、82%純度(UPLCMS分析に依る))。
化合物(6)、C6:(3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-5'-[6-(ジメチルアミノ)-4-メトキシピリジン-3-イル]-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
Figure 2021512141

標題化合物がラセミ化合物C-10.C6の分取キラルNP-HPLC(方法F)またはキラルRP-HPLC(方法J)分離後に得られた;>99%ee;tr:14.66min。(方法J');1H NMR(500MHz, DMSO-d6)δ11.20(br s, 1H), 7.91(d, J=22.0Hz, 1H), 7.43(ddd, J=8.9, 4.1, 2.7Hz, 1H), 7.30(t, J=9.1Hz, 1H), 7.23(s, 1H), 7.16(dd, J=8.0, 2.1Hz, 1H), 7.10-7.03(m, 2H), 6.89(d, J=1.9Hz, 1H), 6.25(d, J=5.6Hz, 1H), 3.82(d, J=20.8Hz, 3H), 3.09(s, 6H), 2.47-2.37(m, 1H), 0.83(dd, J=12.2, 7.0Hz, 3H), 0.41(t, J=7.0Hz, 3H);13C NMR(126MHz, DMSO-d6)δ175.77, 175.72, 164.50, 162.08, 161.95, 161.08, 158.79, 156.79, 147.23, 144.06, 135.26, 134.43, 134.39, 130.67, 130.60, 129.61, 128.30, 127.36, 127.20, 126.29, 126.23, 125.85, 125.75, 123.20, 122.99, 122.94, 118.84, 118.71, 118.64, 118.53, 115.45, 111.06, 88.48, 70.09, 56.06, 56.03, 38.38, 25.38, 22.01, 21.63, 21.27, 21.04。
化合物C-10.C6:6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-5'-[6-(ジメチルアミノ)-4-メトキシピリジン-3-イル]-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた100mLフラスコへ化合物C-9.C6(2.96g、4.8mmol)およびTFA(30mL)を加えた。反応混合物を40℃にて1h撹拌した。これ以後のUPLCMS分析によって97%の所望の産物C-10.C6が示された。反応混合物を蒸発乾固させた。残渣へ20mlのメタノールおよび飽和NaHCO3(200mL)を加えた。懸濁液を2h還流し、次いで室温まで冷却した。沈殿を濾別しメタノール(20mL)に浸した(macerated)。固体を濾過によって収集し、少量のメタノールで洗浄して真空下で乾燥させることで所望の産物C-10.C6が灰白色固体として与えられた(2.3g、83%収率、>99%純度(UPLCMS分析に依る))。
化合物C-9.C6:N-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-4-(6-クロロ-3-ヒドロキシ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イル)-1-[6-(ジメチルアミノ)-4-メトキシピリジン-3-イル]-5-(プロパン-2-イル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた100mLフラスコへ化合物C-8.C6(4g、6.7mmol、1eq)およびTHF(30mL)を、これに続き亜リン酸トリエチル(1.72mL、10.1mmol、1.5eq)を加えた。次いで混合物を3℃まで冷却しナトリウムtert-五酸化物(1.48g、13.4mmol、2eq)を数回に分けて加えた。最大室温まで加熱した後、反応混合物を22h撹拌した(フラスコはCaCl2管を備えていた)。それ以後のUPLCMS分析によって94%の所望の産物C-9.C6が示された。混合物へ水(200mL)および1MHClを加えてpHが〜8に達した。水性相をAcOEt(3×150mL)で抽出した。有機相を合わせMgSO4上で乾燥させた。濃縮後に粗材料をクロマトグラフィー(10〜30%i-PrOH/n-ヘキサン)によってさらに精製することで化合物C-9.C6が供給された(3g、72%収率、94%純度(UPLCMS分析に依る))。
化合物C-8.C6:N-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-4-(6-クロロ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イル)-1-[6-(ジメチルアミノ)-4-メトキシピリジン-3-イル]-5-(プロパン-2-イル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた丸底の圧力フラスコ(250mL)中、化合物C-4A(5.37g、21.5mmol、1eq)、C-7C(3.6g、21.5mmol、1eq)、C-6B(4.25g、21.5mmol、1eq)、およびPTSA・H2O(4.09g、21.5mmol、1eq)を水(9mL)およびメタノール(36mL)に懸濁した。フラスコを緊密に閉じ、次いで混合物を最大60℃まで加熱しこの温度にて23h撹拌した。それ以後のUPLCMS分析によって17%の予想産物C-8.C6が示された。次いで追加分の化合物C-6B(1.06g、5.4mmol)を加え、混合物を最大75℃まで加熱しこの温度にて42h撹拌した。試料を採取しUPLCMS分析によって58%の予想産物C-8.C6が示された。反応混合物を蒸発乾固させた。残渣へDCM(200mL)、NaHCO3(150mL)の5%溶液を加えて混合物を20min撹拌した。水性相をDCM(4×200mL)で抽出した。有機相を合わせMgSO4上で乾燥させた。濃縮後に粗材料をカラムクロマトグラフィー(20〜50%AcOEt/n-ヘキサン)によって精製することで化合物C-8.C6が供給された(4.1g、32%収率、90%純度(UPLCMS分析に依る))。
化合物(7)、C7:(3S)-6-クロロ-2'-(3,4-ジフルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
Figure 2021512141

標題化合物がラセミ化合物C-10.C7の分取キラルSFC(方法G)またはキラルRP-HPLC(方法O)分離後に得られた;>99%ee;tr:5.61min(方法O')。1H NMR(500MHz, CDCl3)δ8.76(br s, 1H), 8.23(s, 1H), 7.23-7.18(m, 1H), 7.11-7.06(m, 1H), 7.06-6.98(m, 2H), 6.98-6.90(m, 1H), 6.90-6.85(m, 1H), 6.83-6.76(m, 1H), 4.06(s, 3H), 3.99(s, 3H), 2.49-2.39(m, 1H), 0.90(d, J=7.0Hz, 3H), 0.51(d, J=7.0Hz, 3H);13C NMR(125MHz, CDCl3)δ175.3, 166.5, 165.7, 164.9, 157.0, 150.9, 149.0, 148.9, 148.8, 142.2, 136.4, 134.3, 132.3, 126.5, 126.2, 124.9, 123.7, 122.9, 120.6, 118.1, 118.0, 117.8, 117.5, 117.4, 116.1, 111.7, 77.3, 77.0, 76.7, 70.2, 55.6, 54.7, 25.6, 21.3。
化合物C-10.C7:6-クロロ-2'-(3,4-ジフルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた250mLフラスコへ化合物C-9.C7(7.34g、15.57mmol)およびTFA(80mL)を室温にて加えた(TFAをほぼ5mL/minで加えた)。次いで反応物を40℃にて3h撹拌した。これ以後のUPLCMS分析によって84%の産物ピーク面積が示された。混合物を室温まで冷却し蒸発乾固させた。粗産物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(20%〜50%AcOEt/n-ヘキサン)によって精製した。溶媒の除去後、産物C-10.C7が薄茶色固体/泡として93%の純度(UPLCMS分析に依る)で得られた(4.45g、2ステップ合成後〜63%収率)。
化合物C-9.C7:4-(6-クロロ-3-ヒドロキシ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イル)-N-(3,4-ジフルオロフェニル)-1-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-5-(プロパン-2-イル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた500mLフラスコへ、化合物C-8.C7(7.14g、12.57mmol、1eq)およびTHF(140mL)を加えた。次いで反応混合物を氷浴中0℃まで冷却し亜リン酸トリメチル(2.25mL、18.86mmol、1.5eq)を、これに続きナトリウムtert-五酸化物(2.77g、25.14mmol、2eq)を一度に加えた。反応混合物を0℃にて1.5h撹拌した(フラスコはCaCl2管を備えていた)。これ以後のUPLCMS分析によって88%の産物ピーク面積が示された。冷水(50mL)を加え、反応物を5%HClでpH 〜5まで酸性化した。反応混合物を室温にてほぼ0.5h撹拌し、その結果生じた沈殿物を濾別して100mLの冷水で洗浄した。こうして得られた固体をAcOEtに再溶解して水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させて溶媒を蒸発させた。粗産物C-9.C7が茶色固体として得られ(83%純度(UPLCMS分析に依る))いずれのさらなる精製もせずに次のステップに使用した。
化合物C-8.C7:4-(6-クロロ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イル)-N-(3,4-ジフルオロフェニル)-1-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-5-(プロパン-2-イル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた250mLシールド管へ化合物C-4A(12.48g、50mmol、1eq)、C-7A(7.76g、50mmol、1eq)、およびC-6E(9.06g、50mmol、1eq)を、これに続きAcOH(100mL)を加え、管をプラスチック栓で緊密に閉じた。混合物を最大80℃(加熱浴の温度)まで加熱しこの温度にて終夜撹拌した。それ以後のUPLCMS分析によって(40%の産物ピーク面積と等しい)出発材料のほとんど完全な消耗が示された。反応混合物を室温まで冷却しAcOHを蒸発乾固させた。残渣をシリカゲル上へ予め吸着させてクロマトグラフィー(50%のAcOEt/n-ヘキサン)によって精製した。溶媒の除去後、産物C-8.C7が暗褐色固体/泡として得られた(7.63g、24.9%収率、84%の純度(UPLCMS分析に依る))。
化合物(8)、C8:(3S)-6-クロロ-2'-(3,4-ジフルオロフェニル)-5'-(4,6-ジメトキシピリジン-3-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
Figure 2021512141

標題化合物がラセミ化合物C-10.C8の分取キラルSFC(方法H)またはキラルRP-HPLC(方法N)分離後に得られた;>99%ee;tr:6.2min。(方法N');1H NMR(500MHz, DMSO-d6)δ11.15(br s, 1H), 8.07(d, J=34.9Hz, 1H), 7.46-7.37(m, 1H), 7.37-7.27(m, 2H), 7.15(m, 1H), 7.08(dd, J=8.0, 1.9Hz, 1H), 6.92(m, J=2.2Hz, 1H), 6.85(m, 1H), 6.64(d, J=4.0Hz, 1H), 3.90(s, 3H), 3.83(d, J=23.6Hz, 3H), 2.37(m, 1H), 0.85(dd, J=13.0, 7.0Hz, 3H), 0.41(dd, J=9.4, 6.9Hz, 3H);13C NMR(125MHz, DMSO-d6)δ175.18, 175.05, 165.31, 164.56, 162.80, 162.74, 149.75, 149.64, 147.79, 147.68, 147.33, 147.24, 145.92, 145.79, 143.48, 143.43, 134.62, 134.59, 133.42, 127.08, 126.18, 126.10, 122.71, 122.67, 122.58, 120.23, 119.41, 117.79, 117.70, 117.55, 117.23, 117.09, 110.62, 93.37, 93.29, 69.61, 56.21, 53.64, 24.90, 21.39, 21.08, 20.64, 20.50。
化合物C-10.C8:6-クロロ-2'-(3,4-ジフルオロフェニル)-5'-(4,6-ジメトキシピリジン-3-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた100mLフラスコへ化合物C-9.C8(2g、3.5mmol)を加えフラスコを氷浴中で冷却した。次いでTFA(20mL)をゆっくり加えた(ほぼ2mL/min)。冷却浴を除去し反応物を室温にて1h撹拌した。これ以後のUPLCMS分析によって75%の産物ピークが示された。反応をもう1h撹拌し混合物を氷(ほぼ50g)中へ注ぎDCM(50mL)で希釈した。相を分離し水相をDCMで3回(3×50mL)抽出した。合わせた有機相を水、ブラインで洗浄し溶媒を真空下で除去した。残渣をシリカゲル上へ予め吸着させフラッシュクロマトグラフィー(n-ヘキサン中50%のAcOEt)を使用して精製した。溶媒の除去後、産物C-10.C8が赤茶色固体/泡として98%の純度 (UPLCMS分析に依る)で得られた(815mg、41%収率)。上の反応を3回超繰返し、化合物C-10.C8の得られたすべての試料(5.76g)を合わせてAcOEt/n-ヘキサン(1:5)の25mL混合物中撹拌した。混合物を還流加熱し、残存するすべての固体が溶解するまでAcOEtを加えた。次いで75mLのn-ヘキサンを滴加し混合物を室温にて16h撹拌した。固体を濾過しAcOEt/n-ヘキサン(1:10、25mL)で洗浄して高真空下で乾燥させた。結果として最終産物C-10.C8が薄赤色固体として得られた(4.77g、98%の純度(UPLCMS分析に依る))。
化合物C-9.C8:4-(6-クロロ-3-ヒドロキシ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イル)-N-(3,4-ジフルオロフェニル)-1-(4,6-ジメトキシピリジン-3-イル)-5-(プロパン-2-イル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた100mLフラスコへ化合物C-8.C8(2g、3.5mmol、1eq)およびTHF(35mL)を、これに続き亜リン酸トリメチル(0.83mL、7mmol、2eq)を加えた。次いで反応混合物を氷浴中で冷却しナトリウムtert-五酸化物(1.54g、14mmol、4eq)を一度に加えた。冷却浴を除去し反応を室温にて1h撹拌した(フラスコはCaCl2管を備えていた)。それ以後のUPLCMS分析によって80%の産物ピーク面積が示された。1時間超の撹拌後ほぼ90%の溶媒を除去し、得られたかかる混合物を50gの氷で希釈した。得られた懸濁液を1MHClでpH 〜5まで酸性化し、加えて50mLのDCMで希釈した。相を分離し水性相をDCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機相を水、ブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥させて溶媒を真空下で除去した。粗産物C-9.C8が赤黒色固体/泡として得られ(70%純度(UPLCMS分析に依る))いずれのさらなる精製もせずに次のステップに使用した(収率は100%を超えていた)。
化合物C-8.C8:4-(6-クロロ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イル)-N-(3,4-ジフルオロフェニル)-1-(4,6-ジメトキシピリジン-3-イル)-5-(プロパン-2-イル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた500mLフラスコへ化合物C-4A(8.1g、32.4mmol、1eq)、C-7B(5g、32.4mmol、1eq)、およびC-6E(5.9g、32.4mmol、1eq)を、これに続きAcOH(80mL)を加え、フラスコをプラスチック栓で緊密に閉じた。混合物を最大85℃(加熱浴の温度)まで加熱しこの温度にて16h撹拌した。これ以後のUPLCMS分析によって(55%の産物ピーク面積と等しい)出発材料のほとんど完全な消耗が示された。反応混合物を室温まで冷却しAcOHを蒸発乾固させた。残渣をシリカゲル上へ予め吸着させフラッシュクロマトグラフィー(n-ヘキサン中30%〜60%のAcOEt)を使用して精製した。溶媒の除去後、産物C-8.C8が薄赤色固体として87%の純度(UPLCMS分析に依る)で得られた(8g、44%収率)。
化合物(9)、C9:(3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-5'-(4,6-ジメトキシピリジン-3-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
Figure 2021512141

標題化合物がラセミ化合物C-10.C9の分取キラルSFC(方法I)またはキラルRP-HPLC(方法S)分離後に得られた;>99%ee;tr:8.85min(方法S')。1H NMR(500MHz, DMSO-d6)δ11.23(br s, 1H), 8.10(d, J=26.0Hz, 1H), 7.44(ddd, J=8.9, 4.1, 2.7Hz, 1H), 7.35-7.27(m, 2H), 7.17(dd, J=8.1, 1.8Hz, 1H), 7.10-7.02(m, 2H), 6.90(d, J=1.9Hz, 1H), 6.64(d, J=2.1Hz, 1H), 3.90(s, 3H), 3.83(d, J=20.7Hz, 3H), 2.45-2.32(m, 1H), 0.84(dd, J=9.4, 7.0Hz, 3H), 0.42(dd, J=7.1, 4.0Hz, 3H);13C NMR(126MHz, DMSO-d6)δ175.68, 165.85, 164.38, 163.36, 163.24, 158.77, 156.77, 146.44, 144.17, 135.31, 134.21, 130.70, 129.60, 128.33, 127.33, 126.18, 125.78, 125.66, 123.46, 122.92, 120.71, 119.27, 118.72, 118.54, 111.11, 93.90, 70.08, 56.78, 54.18, 25.42, 22.00, 21.64, 21.24, 21.04。
化合物C-10.C9:6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-5'-(4,6-ジメトキシピリジン-3-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた100mLフラスコ中、化合物C-9.C9(5.8g、9.68mmol)を30mLの無水DCMに溶解させ10mLのTFAを一度に加えた。反応物を室温にて3h撹拌した。これ以後のUPLCMS分析によって54%の産物ピーク面積が示された。反応混合物を蒸発乾固させた。残渣を30mLのAcOEt中1h撹拌し、薄灰色固体が混合物から沈殿した。固体を濾過によって分離し風乾した。結果として産物C-10.C9が得られた(2.2g、2ステップ後34.1%収率、C-8.C9から始めた、94%純度(UPLCMS分析に依る))。
化合物C-9.C9:N-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-4-(6-クロロ-3-ヒドロキシ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イル)-1-(4,6-ジメトキシピリジン-3-イル)-5-(プロパン-2-イル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた100mLフラスコへ化合物C-8.C9(6.08g、10.5mmol、1eq)およびTHF(62mL)を、これに続き亜リン酸トリメチル(2.47 ml、21mmol、2eq)を加えた。次いで反応混合物を氷浴中で冷却しナトリウムtert-五酸化物(3.47g、31.5mmol、3eq)を一度に加えた。冷却浴を除去し反応物を室温にて1h撹拌した(フラスコはCaCl2管を備えていた)。これ以後のUPLCMS分析によって94%の産物ピーク面積が示された。反応混合物をほぼ−10℃まで冷却し、次いでこれを氷上に注ぎ、反応物を0.5MHClでpH 〜5まで酸性化した。水性相をAcOEt(3×100mL)で抽出し、Na2SO4上で乾燥させて溶媒を真空下で蒸発させた。粗産物C-9.C9が赤黒色固体/泡として得られ(68%純度(UPLCMS分析に依る))いずれのさらなる精製もせずに次のステップに使用した (収率は100%を超えていた)。
化合物C-8.C9:N-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-4-(6-クロロ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イル)-1-(4,6-ジメトキシピリジン-3-イル)-5-(プロパン-2-イル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた100mLフラスコへ化合物C-4A(7.79g、30mmol、1eq)、C-7B(4.68g、30mmol、1eq)、およびC-6B(6g、30mmol、1eq)を、これに続きAcOH(60mL)を加え、フラスコをプラスチック栓で緊密に閉じた。混合物を最大85℃(加熱浴の温度)まで加熱しこの温度にて16h撹拌した。それ以後のUPLCMS分析によって(40%の産物ピーク面積と等しい)出発材料のほとんど完全な消耗が示された。反応混合物をほぼ15℃まで冷却し、豊富な赤色固体沈殿を反応混合物から濾過によって分離した。濾過物を蒸発乾固させた。残渣をシリカゲル上へ予め吸着させフラッシュクロマトグラフィー(n-ヘキサン中10%〜60%のAcOEt)を使用して精製した。溶媒の除去後、産物C-8.C9が薄赤色固体として93%の純度(UPLCMS分析に依る)で得られた(5.58g、31.5%収率)。
化合物(10)、C10:(3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
Figure 2021512141

標題化合物が方法Pを使用するラセミ化合物C-10.C10の分取キラルRP-HPLC分離後に得られた;>99%ee;tr:9.96min。(方法P');1H NMR(500MHz, DMSO-d6)δ11.22(br s, 1H), 8.50(br s, 1H), 7.64(t, J=9.4Hz, 1H), 7.40(s, 1H), 7.20(t, J=7.5Hz, 2H), 7.10(dd, J=8.0, 2.0Hz, 1H), 6.91(d, J=1.9Hz, 1H), 3.98(s, 3H), 3.95(s, , 3H), 2.47-2.41(m, 1H), 0.85(d, J=7.0Hz, 3H), 0.44(d, J=6.9Hz, 3H);13C NMR(126MHz, DMSO-d6)δ175.36, 170.76, 166.43, 164.71, 164.35, 159.05, 158.96, 158.36, 158.26, 157.95, 157.03, 156.93, 156.36, 156.26, 144.01, 135.46, 134.20, 131.13, 127.41, 125.84, 123.55, 123.09, 121.72, 121.63, 119.46, 118.77, 116.23, 115.59, 115.44, 111.19, 107.31, 107.10, 106.90, 70.05, 60.19, 55.66, 55.01, 25.34, 22.31-20.83。
化合物C-10.C10:6-クロロ-2'-(5-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
Figure 2021512141

AcOH(25mL)を、マグネット撹拌子を備えた100mLフラスコ中に収納した。次いでC-9.C10(2.3g、4mmol、1eq)を一度に加えた。MsOH(0.25mL、4.85mmol、1.2eq)を滴加し混合物を45℃にて2h撹拌した。AcOHのほとんどを蒸発させて残渣をDCM(100mL)に溶解させ、次いで100mL水を加え混合物を3M NaOHで処置することでpHが〜8に達した。相を分離し水相をDCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(50mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥させて濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl3:MeOH;100:0→98:2)によって精製することで1.7gの産物C-10.C10が91%純度(UPLCMS分析に依る)で得られた。
化合物C-9.C10:N-(5-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-4-(6-クロロ-3-ヒドロキシ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イル)-1-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-5-(プロパン-2-イル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた100mLフラスコへ、化合物C-8.C10(8.9g、14.8mmol、1eq)およびTHF(50mL)を、これに続き亜リン酸トリエチル(3.8mL、22.2mmol、1.5eq)を加えた。溶液を0℃まで冷却し、次いでナトリウムtert-ブトキシド(2.85g、29.6mmol、2eq)を数回に分けて加えた。反応混合物を室温にて3h撹拌した(フラスコはCaCl2管を備えていた)。それ以後のUPLCMS分析によって82%の所望の産物が示された。反応混合物を水(150mL)と36%HCl(5mL)との冷蔵の(0〜5℃)混合物中へゆっくり注いだ。酢酸エチル(100mL) の添加後に混合物を分液漏斗中へ移した。層を分離し水相をAcOEt(100mL)でもう一度抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥させて真空下で濃縮した。油状残渣をシリカゲル上へ予め吸着させフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH 100:0→98:2)を使用して精製した。産物C-9.C10の2画分を単離した:85%純度(UPLCMS分析に依る)で3g、および41%純度で3g。収率:50%(両画分を包含する)。
化合物C-8.C10:N-(5-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-4-(6-クロロ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イル)-1-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-5-(プロパン-2-イル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた250mL丸底フラスコ中、化合物C-4A(11.6g、47mmol、1eq)、C-7A(8.7g、56mmol、1.2eq)、およびC-6F(10g、47mmol、1eq)を75mLのAcOHに懸濁し、フラスコをプラスチック栓で緊密に閉じた。混合物を最大70℃まで加熱しこの温度にて24h撹拌した。それ以後のUPLCMS分析によって47%の予想産物が示された。反応混合物を蒸発乾固させた。固体残渣をシリカゲル上へ予め吸着させフラッシュクロマトグラフィー(n-ヘキサン中20%〜50%のAcOEt)を使用して精製した。産物を含有するすべての画分を蒸発乾固させることで6.6gの所望の産物C-8.C10が83%純度(UPLCMS分析に依る)で供与された。収率:32%。
化合物(11)、C11:(3S)-6'-(ブタン-2-イル)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
Figure 2021512141

標題化合物(ジアステレオマーの混合物)が方法Mを使用するラセミ化合物C-10.C11の分取キラルHPLC-RP分離後に得られた;>99%ee;tr:9.96min。(方法M');1H NMR(500MHz, DMSO-d6)δ11.24(s, 1H), 8.50(br s, 1H), 7.44(ddd, J=8.9, 4.2, 2.7Hz, 1H), 7.38(s, 1H), 7.31(t, J=9.1Hz, 1H), 7.23-7.14(m, 1H), 7.03(dd, J=6.4, 2.7Hz, 1H), 6.84(ddd, J=10.5, 8.4, 2.4Hz, 1H), 6.72(dd, J=8.9, 2.4Hz, 1H), 3.98(s, 3H), 3.95(br s, 3H), 3.09(q, J=7.3Hz, 2H), 2.48-2.39(m, 1H), 1.18(t, J=7.2Hz, 3H), 0.85(d, J=7.0Hz, 2H), 0.44(d, J=7.0Hz, 3H);13C NMR(126MHz, DMSO-d6)δ175.83, 166.45, 164.83, 164.70, 164.26, 162.87, 158.76, 157.95, 156.76, 144.36, 144.26, 134.08, 130.72, 130.66, 129.55, 128.30, 128.28, 127.61, 127.53, 125.73, 125.61, 123.86, 122.88, 119.71, 118.70, 118.59, 118.52, 116.26, 109.68, 109.50, 99.43, 99.21, 70.02, 55.66, 55.01, 46.14, 25.33, 21.51, 11.45, 9.08。
化合物C-10.C11:6'-(ブタン-2-イル)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた250mLフラスコへ化合物C-9.C11(2.8g、4.56mmol)をDCM(60mL)とともに加えた。次いでTFA(30mL)を加えた(ほぼ2mL/min)。反応を室温にて2h撹拌した。それ以後のUPLCMS分析によって65%の予想産物ピーク面積が示された。次いで混合物を氷(ほぼ200mL)上に注ぎDCM(100mL)で希釈した。相を分離し水相をDCMで3回(3×50mL)抽出した。合わせた有機相を水、ブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥させて真空下で濃縮した。粗産物C-10.C11をカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン中10%〜40%のアセトン)を使用して精製した。結果として1.5gの茶色固体C-10.C11が得られた。この固体をAcOEt(5mL)中撹拌し、濾過によって分離して20mLのAcOEtで洗浄し風乾した。結果として産物C-10.C11が白色沈殿物として得られた(1.4g、98%の純度(UPLCMS分析に依る))。
化合物C-9.C11:5-(ブタン-2-イル)-N-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-4-(6-クロロ-3-ヒドロキシ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イル)-1-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド
Figure 2021512141

マグネット撹拌子を備えた250mLフラスコへ化合物C-8.C11(3g、5mmol、1eq)およびTHF(80mL)を、これに続き亜リン酸トリメチル(1.21mL、10mmol、2eq)を加えた。次いで反応混合物を氷浴中で冷却しナトリウムtert-五酸化物(2.2g、20mmol、4eq)を少量ずつ加えた。冷却浴を除去し反応物を室温にて5h撹拌した(フラスコはCaCl2管を備えていた)。それ以後のUPLCMS分析によって71%の産物C-9.C11の2つの(ジアステレオマーの)ピークが示された。反応混合物を200mLの水で氷とともに希釈した。得られた懸濁液を3M HClでpH 〜5まで酸性化し100mLのAcOEtで希釈した。相を分離し水相をAcOEtで3回(3×50mL)抽出した。合わせた有機相を水、ブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥させて溶媒を真空下で除去した。粗産物C-9.C11が暗赤色油として得られ(72%純度(UPLCMS分析に依る))いずれのさらなる精製もせずに次のステップに使用した。
化合物C-8.C11:5-(ブタン-2-イル)-N-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-4-(6-クロロ-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-3-イル)-1-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-1H-ピロール-3-カルボキサミド
Figure 2021512141
マグネット撹拌子を備えた250mLフラスコへ、化合物C-4B(4.44g、16.8mmol、1eq)、C-7A(2.87g、18.5mmol、1.1eq)、およびC-6F(3.32g、16.8mmol、1eq)を、これに続きAcOH(30mL)を加え、フラスコをプラスチック栓で緊密に閉じた。混合物を最大90℃(加熱浴の温度)まで加熱しこの温度にて16h撹拌した。それ以後のUPLCMS分析によって(50%の産物ピーク面積と等しい)出発材料のほとんど完全な消耗が示された。反応混合物を室温まで冷却し蒸発乾固させた。残渣をシリカゲル上へ予め吸着させフラッシュクロマトグラフィー(n-ヘキサン中30%〜60%のAcOEt)を使用して精製した。溶媒の除去後、産物C-8.C11が暗赤色固体/泡として83%の純度(UPLCMS分析に依る)で得られた(3.5g、35%収率)。
鏡像異性体の取得および分析
すべての鏡像異性体を分取SFCまたはキラルカラムをもつHPLC上で分離した。
キラル精製条件-SFC
方法A:カラム:Lux Amylose-1(21.2mm×250mm、5μm)、流速(flow) 50mL/min、均一濃度の溶離MeOH:CO2、25:75、検出:UV 210nm
方法B:カラム:Lux Cellulose-1(21.2mm×250mm、5μm)、流速50mL/min、均一濃度の溶離MeOH:CO2、25:75、検出:UV 210nm
方法C:カラム:Lux Cellulose-4(21.2mm×250mm、5μm)、流速50mL/min、均一濃度の溶離MeOH:CO2、45:55、検出:UV 215nm
方法D:カラム:Chiralpak IC(20mm×250mm、5μm)、流速21mL/min、均一濃度の溶離EtOH:CO2、45:55、検出:UV 210nm
方法E:カラム:Lux Cellulose-4(21.2mm×250mm、5μm)、流速50mL/min、均一濃度の溶離 MeOH:CO2、40:60、検出:UV 210nm
方法F:カラム:Chiralpak AS-H(20mm×250mm、5μm)、流速50mL/min、均一濃度の溶離 MeOH:CO2、25:75、検出:UV 210nm
方法G:カラム:Chiralpak IC(20mm×250mm、5μm)、流速50mL/min、均一濃度の溶離MeOH:CO2、45:55、検出:UV 210nm
方法h:カラム:Lux Cellulose-4(30mm×250mm、5μm)、流速50mL/min、均一濃度の溶離MeOH:CO2、40:60、検出:UV 210nm
キラル精製条件-NP-HPLC
方法I:カラム:Chiralpak IC(20mm×250mm、5μm)、流速21mL/min、均一濃度の溶離MeOH、検出:UV 220nm
キラル精製条件-RP-HPLC
方法J:カラム:Lux Cellulose-2(21mm×150mm、5μm)、流速:30ml/min、均一濃度の溶離、ACN:MeOH:H2O、50:20:30、検出:UV 254nm
方法K:カラム:Lux Cellulose-2(21mm×150mm、5μm)、流速:30ml/min、均一濃度の溶離、ACN:H2O、80:20、検出:UV 254nm
方法L:カラム:Lux Cellulose-2(21mm×150mm、5μm)、流速:30ml/min、均一濃度の溶離、ACN:H2O、65:35、検出:UV 254nm
方法M:カラム:Lux Cellulose-2(21mm×150mm、5μm)、流速:30ml/min、均一濃度の溶離、ACN:H2O+HCO2NH4(移動相A1)、90:10、検出:UV 254nm
方法N:カラム:Lux Cellulose-2(21mm×150mm、5μm)、流速:30ml/min、均一濃度の溶離、ACN:H2O、70:30、検出:UV 254nm
方法O:カラム:Lux Cellulose-2(21mm×150mm、5μm)、流速:30ml/min、勾配溶離、A=ACN、B=H2O、検出:UV 254nm
Figure 2021512141

方法P:カラム:Lux Amylose-2(21mm×150mm、5μm)、流速:30ml/min、均一濃度の溶離、ACN:H2O、50:50、検出:UV 254nm
方法R:カラム:Lux Amylose-2(21mm×250mm、5μm)、流速:30ml/min、勾配溶離;A=ACN、B=H2O、検出:UV 254nm
Figure 2021512141

方法S:カラム:Lux Amylose-2(21mm×250mm、5μm)、流速:30ml/min、均一濃度の溶離、ACN:H2O、60:40、検出:UV 254nm
方法T:カラム:Lux Cellulose-4(21mm×150mm、5μm)、流速:30ml/min、均一濃度の溶離、ACN:H2O、60:40、検出:UV 254nm
キラル純度分析条件-SFC
方法A':カラム:Lux Amylose-1(4.6mm×250mm、5μm)、カラム温度:40℃、流速:4mL/min、均一濃度の溶離、MeOH:CO2、25:75、検出:UV 211nmおよび254nm
方法B':カラム:Lux Cellulose-1(4.6mm×250mm、5μm)、カラム温度:40℃、流速:4mL/min、均一濃度の溶離、MeOH:CO2、25:75、検出:UV 211および254nm
方法C':カラム:Lux Cellulose-4(4.6mm×250mm、5μm)、カラム温度:40℃、流速:4mL/min、均一濃度の溶離、MeOH:CO2、50:50、検出:UV 210〜400nm
方法D':カラム:Chiralpak IC(4.6mm×250mm、5μm)、カラム温度:40℃、流速:4mL/min、均一濃度の溶離、EtOH:CO2、45:55、検出:UV 210〜400nm
方法E':カラム:Lux Cellulose-4(4.6mm×250mm、5μm)、カラム温度:40℃、流速:4mL/min、均一濃度の溶離、MeOH:CO2、40:60、検出:UV 210〜400nm
方法F':カラム:AMS(4.6mm×250mm、5μm)、カラム温度:40℃、流速:4mL/min、均一濃度の溶離、MeOH:CO2、30:70、検出:UV 211および254nm
方法G':カラム:Chiralpak IC(4.6mm×250mm、5μm)、カラム温度:40℃、流速:4mL/min、均一濃度の溶離、MeOH:CO2、40:60、検出:UV 210〜400nm
方法h':カラム:Lux Cellulose-4(4.6mm×250mm、5μm)、カラム温度:40℃、流速:4mL/min、均一濃度の溶離、MeOH:CO2、40:60、検出:UV 211および254nm
キラル純度分析-NP-HPLC
方法I':カラム:Lux Cellulose-5(4.6mm×150mm、5μm)、カラム温度:周囲温度(ambient)、流速:1mL/min、均一濃度の溶離、EtOH、検出:UV 254nm
キラル純度分析条件-RP-HPLC
方法J':カラム:Lux Cellulose-2(4.6mm×150mm、5μm)、カラム温度:周囲温度、流速:1.23 ml/min、均一濃度の溶離、ACN:MeOH:H2O、50:20:30、検出:UV 254nm
方法K':カラム:Lux Cellulose-2(4.6mm×150mm、5μm)、カラム温度:周囲温度、流速:1.23ml/min、均一濃度の溶離、ACN:H2O、80:20、検出:UV 254nm
方法L':カラム:Lux Cellulose-2(4.6mm×150mm、5μm)、カラム温度:周囲温度、流速:1.23ml/min、均一濃度の溶離、ACN:H2O、65:35、検出:UV 254nm
方法M':カラム:Lux Cellulose-2(4.6mm×150mm、5μm)、カラム温度:周囲温度、流速:1.23ml/min、均一濃度の溶離、ACN:H2O+HCO2NH4(移動相A1)、90:10、検出:UV 254nm
方法N':カラム:Lux Cellulose-2(4.6mm×150mm、5μm)、カラム温度:周囲温度、流速:1.23ml/min、均一濃度の溶離、ACN:H2O、70:30、検出:UV 254nm
方法O':カラム:Lux Cellulose-2(4.6mm×150mm、5μm)、カラム温度:周囲温度、流速:1.23ml/min、勾配溶離、A=ACN、B=H2O、検出:UV 254nm
Figure 2021512141
方法P':カラム:Lux Amylose-2(4.6mm×150mm、5μm)、カラム温度:周囲温度、流速:1.23ml/min、均一濃度の溶離、ACN:H2O、50:50、検出:UV 254nm
方法R':カラム:Lux Amylose-2(4.6mm×250mm、5μm)、カラム温度:周囲温度、流速:1.23ml/min、勾配溶離;A=ACN、B=H2O、検出:UV 254nm
Figure 2021512141
方法S':カラム:Lux Amylose-2(4.6mm×250mm、5μm)、カラム温度:周囲温度、流速:1.23ml/min、均一濃度の溶離、ACN:H2O、60:40、検出:UV 254nm
方法T':カラム:Lux Cellulose-4(4.6mm×150mm、5μm)、カラム温度:周囲温度、流速:1.23ml/min、均一濃度の溶離、ACN:H2O、60:40、検出:UV 254nm
以下の例は、本明細書に記載の手順または当該技術分野において当業者に知られている適切な出発材料および方法を使用する公知文献の方法に従って合成した:
Figure 2021512141
Figure 2021512141
Figure 2021512141
Figure 2021512141
Figure 2021512141
Figure 2021512141
Figure 2021512141
生物学的例:
生物学的例1.蛍光偏光アッセイ
p53-Mdm2相互作用の阻害を、蛍光偏光(FP)結合アッセイを使用して測定した。FPは均一な懸濁液中の分子の回転運動を測定する。このアッセイのために、Mdm2タンパク質(アミノ酸1〜111)のN末ドメインを、p53トランス活性化ドメインに由来するフルオレセイン標識(FAM)ペプチド(配列:5-FAM-TSFAEYWNLLSP)に化学結合させた(combined)。直線偏光をもつ蛍光リガンドの励起の際、ペプチドは垂直偏光(perpendicularly polarized light)を放射する。ペプチドがMdm2によって結合されると、回転は減速して垂直な構成要素が比例的に減少することになる。これとは反対に(In opposition)、Mdm2のp53結合部位へのインヒビターの結合に起因するペプチド-Mdm2複合体の崩壊は、ペプチドの放出および放射光の偏光の減少をもたらす。
蛍光偏光実験は、フルオレセインに対する470nm励起および520nm放射フィルターをもつBiotek Cytation 5リーダー上で読んだ。蛍光分極を黒色96ウェルプレート(Corning、CLS3991)中、室温において測定した。Mdm2の純度を>95%にて制御した。反応緩衝液を、5mM DTTおよび0.1%両性イオン性洗浄剤CHAPSを加えることによって最適化することで、非特異的相互作用の効果を低減させた。
ジメチルスルホキシド(DMSO、5%最終濃度)中に希釈された化合物の連続希釈(successive dilution)を反応緩衝液(PBS、0.1%CHAPS、5mM DTT(ジチオスレイトール))中75nM Mdm2と合わせることによって試験を実施した。室温における15分のインキュベーション後に10nM FAM標識ペプチドを加えた。最終的な読み取りは90分のインキュベーション後に実施した。用量依存的結合曲線およびIC50値を、GraphPad Prism5を使用して算出し、次にKenakin方程式を使用して転換しKi値とした(表2)。
Figure 2021512141
Figure 2021512141
測定されたKi値の調査は、開示されたすべての化合物がMdm2-p53相互作用の強力な(Kiが1.7〜2.5nMの範囲内にある)インヒビターであることを示す。
生物学的例2.細胞生存率アッセイ
細胞生存率に対する、考案されたp53-Mdm2インヒビターの効果を、MTTアッセイを使用して査定した。これは、可溶性黄色染料(MTT)であるテトラゾリウム環の不溶性紫色ホルマザンへの変換を測定する比色アッセイである。このプロセスは、もっぱら生細胞のミトコンドリアのデヒドロゲナーゼにおいて触媒作用を受ける(catalyzed)。死細胞はこの変化を引き起こさない。Mdm2-p53インヒビターの特異的な細胞毒性を測定するために、MTTアッセイを、MDM2遺伝子増幅を呈するSJSA-1骨肉腫細胞株および野生型p53を用いて実施した。
細胞を96ウェルプレート上に播種し、次いで連続希釈した被験化合物で処置した。72hインキュベーション後にMTTを最終濃度0.5mg/mlになるように加えた。細胞をさらにもう(the next)4hインキュベートした。次いで溶液を排水し、残存するホルマザン結晶を100μl DMSOに溶解した。吸光度の読み出し(read-out)を570nmにて実施し、査定された化合物で処置された細胞とDMSO対照との間の相対的な細胞生存率を明らかにした。すべてのMTT実験を独立して2〜5回繰り返した。用量依存的結合曲線およびIC50値を、GraphPad Prism 5を使用して算出した。提示されたIC50値は、実施されたすべての実験からの平均値を表す(表3)。
Figure 2021512141
生物学的例3.ミクロソームを使用するin vitroでの固有のクリアランスの測定
本発明の化合物の代謝安定性を、マウスおよびヒトのミクロソームにおけるin vitroでの固有のクリアランスの測定によって査定した。
マーカーおよび試験化合物の10mMストック溶液をDMSO中に調製した。これらを100倍に希釈し(91:9 MeCN:DMSO)100μMアッセイストックを得た。10mM NADPHを0.1Mリン酸緩衝液(pH7.4)中において作り出した。ミクロソームを水浴中37℃にて解凍し、希釈することで0.5 mg/mlという最終アッセイ濃度が与えられた。
100μMアッセイストックを、1μMの最終濃度を与えるために、緩衝液およびNADPH(最終アッセイ濃度は1mMである)を含有するインキュベーション管へ加えた。インキュベーション管およびミクロソームを予め37℃に3分間加温した。次いでミクロソームをインキュベーション管へ加え、アッセイを継続する期間、これを37℃に保ち、オービタルシェーカー(orbital shaker)を使用して振盪した。試料を、最大1時間まで所定の6時点にて採取し、適切な溶媒を内部標準とともに含有する調製されたクエンチ管へ移した。
クエンチされた試料を徹底的に混合してタンパク質を最低でも12時間−20℃にて沈殿させた。次いで試料を4℃にて遠心分離した。上清をオートサンプラーに適合する新たな96ウェルプレートへ移した。プレートを予め開口部のある(pre-slit)シリコーンマットでシールしてLC-MS/MSによって分析した。
Figure 2021512141
WO2015/189799に記載の化合物との比較において、目下開示されているすべての化合物が、ヒトミクロソームとマウスミクロソームとの両方において固有の低クリアランスを呈する。唯一の例外は化合物6である。しかしながら、この化合物のわずかな不安定性は、傑出したin vitroでの効き目(SJSA-1 IC50=0.03μM)によって相殺される。
生物学的例4.マウスのSJSA-1異種移植モデルにおけるin vivoでの効き目
実験をCrl:CD-1-Foxn1nu株からのメスマウスに対して行った。マウス1匹につき、3:1比率の100μl HBSS:マトリゲルマトリックスに懸濁された3×106細胞量のがん細胞株SJSA-1をマウス右脇腹の皮下に接種した。接種後第17日にマウスを群に分けて、各群において平均腫瘍体積が同様であって、ほぼ200mm3に平均化されるようにした。実験群(各々が8匹のマウスからなる):対照NaCl 0,9%および化合物、を選択した。化合物1〜11を、56,60% PEG 400、9,43% Cremophor RH40、9,43% ETOH、18,87% Labrafil M1944CS、5,67% DMSOに溶解した。WO2015/189799からの化合物107については7匹のマウスの群を使用し、これを15% PEG400、10% Cremophor EL、75% H2Oに溶解した。
実験に使用したマウスに、q1d×14スケジュール(14用量、毎日)において化合物またはNaCl 0.9%を経口(per os)(p.o.)投与した。実験経過中、各投与前にマウスの重さを量った−1週あたり2度/3度。動物福祉を毎日監視した。研究の最中およびその終了時の体重または福祉において実験群間で有意な差は観察されなかった。
腫瘍体積の変化を、投与の初日から始めて1週あたり2度/3度監視した。腫瘍体積を、電子的測径器で測定されたその長さおよび幅に基づき算出した:
V[mm3]=d2×D/2
式中d-幅、D-長さである。
群における腫瘍体積を接種後最大101日まで測定した(最後の投与から72日間)。実験の結果を腫瘍成長阻害(TGI)の平均値±SEMとして表現した(表4)。腫瘍成長阻害を以下の式を使用して算出した:
TGI[%]=[100−(T/C×100)]
式中C-対照群におけるを腫瘍サイズ意味し、T-処置群における腫瘍サイズを意味する。すべての算出およびグラフ描画(graphs)を、GraphPad Prism 5ソフトウェアを使用して実施した。
Figure 2021512141
Figure 2021512141
この実験の結果を表4と図1および2とに要約する。以上のように目下開示された化合物の改善された代謝安定性はin vivoでの例外的な効き目につながる。化合物1〜11につき観察された腫瘍成長阻害値は、物質の7(36.0〜46.6%の差)用量後と12(35,9〜39,9%の差)用量後との両方においてWO2015/189799に開示された最良の化合物より有意に高い。その上、図1に観察され得るとおり、WO2015/189799の12.5mg/kg p.o.の14用量でのSJSA-1異種移植の処置のみが腫瘍成長を減速させる。化合物7、8、および11を用いた以外は同じ処置プロトコルによって、腫瘍の完全な根絶がもたらされた。その上、これに続く第101日までの経過観察の最中、いずれの病変も再成長を呈さなかった。

Claims (18)

  1. 以下の構造
    Figure 2021512141
    を有する化合物であって、式中
    R1は、ハロゲン、-OH、-NH2、-NO2、-CN、-C1〜C6-アルキル、-O-(C1〜C6-アルキル)、-S-(C1〜C6-アルキル)、-C(O)O-(C1〜C6-アルキル)、-NH(C1〜C6-アルキル)、および-N(C1〜C6-アルキル)2からなる群から独立して選択される1〜2個の置換基によって、任意にさらに置換されていてもよいメタ-ハロ-フェニルである;
    R2およびR3は、独立して、Hまたはハロゲンである;
    R4は、-C1〜C6-アルキルである;
    R7は、-OCH3である;
    Zは、C-R8またはNであり、Yは、C-R9またはNであるが、ただし同じ化合物において、Zは、C-R8ではなく、かつYは、C-R9ではない;
    R5、R6、R8、R9は、独立して、H、ハロゲン、-OCH3、-NH(CH3)、または-N(CH3)2である、前記化合物。
  2. R1が、ハロゲン、-C1〜C6-アルキル、-O-(C1〜C6-アルキル)、-NH(C1〜C6-アルキル)、および-N(C1〜C6-アルキル)2からなる群から独立して選択される1〜2個の置換基によって、任意にさらに置換されていてもよいメタ-ハロ-フェニルである、請求項2に記載の化合物。
  3. R1が、ハロゲン、-CH3、-OCH3、-NH(CH3)、および-N(CH3)2からなる群から独立して選択される1〜2個の置換基によって、任意にさらに置換されていてもよいメタ-ハロ-フェニルである、請求項3に記載の化合物。
  4. R2が、Hである;および
    R3が、Clである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. R4が、イソ-プロピルまたはイソ-ブチルである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. ZおよびYがともに、Nである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. Zが、C-R8であり、およびYが、Nである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  8. R5およびR6がともに、OMeである、請求項6に記載の化合物。
  9. R8が、Hである;ならびに
    R5およびR6のうち少なくとも一方は、OMeであり、ならびにもう一方は、H、-N(Me)2、およびOMeから選択される、請求項7に記載の化合物。
  10. (1) (3S)-6-クロロ-2'-(3-クロロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
    (2) (3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
    (3) (3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-メチルフェニル)-6'-(プロパン-2-イル)-5'-(2,4,6-トリメトキシピリミジン-5-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
    (4) (3S)-6-クロロ-2'-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
    (5) (3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-6'-(プロパン-2-イル)-5'-(2,4,6-トリメトキシピリミジン-5-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
    (6) (3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-5'-[6-(ジメチルアミノ)-4-メトキシピリジン-3-イル]-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
    (7) (3S)-6-クロロ-2'-(3,4-ジフルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
    (8) (3S)-6-クロロ-2'-(3,4-ジフルオロフェニル)-5'-(4,6-ジメトキシピリジン-3-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
    (9) (3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-5'-(4,6-ジメトキシピリジン-3-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
    (10) (3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
    (11) (3S)-6'-(ブタン-2-イル)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
    から選択される、請求項2に記載の化合物。
  11. (1) (3S)-6-クロロ-2'-(3-クロロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
    (2) (3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
    (3) (3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-メチルフェニル)-6'-(プロパン-2-イル)-5'-(2,4,6-トリメトキシピリミジン-5-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
    (4) (3S)-6-クロロ-2'-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
    (5) (3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-6'-(プロパン-2-イル)-5'-(2,4,6-トリメトキシピリミジン-5-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
    (7) (3S)-6-クロロ-2'-(3,4-ジフルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
    (10) (3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2,4-ジフルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
    (11) (3S)-6'-(ブタン-2-イル)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
    から選択される、請求項6に記載の化合物。
  12. (6) (3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-5'-[6-(ジメチルアミノ)-4-メトキシピリジン-3-イル]-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
    (8) (3S)-6-クロロ-2'-(3,4-ジフルオロフェニル)-5'-(4,6-ジメトキシピリジン-3-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
    (9) (3S)-6-クロロ-2'-(5-クロロ-2-フルオロフェニル)-5'-(4,6-ジメトキシピリジン-3-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオン
    から選択される、請求項7に記載の化合物。
  13. (3S)-6-クロロ-2'-(3,4-ジフルオロフェニル)-5'-(4,6-ジメトキシピリジン-3-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオンである、式
    Figure 2021512141
    で表される、化合物。
  14. (3S)-6-クロロ-2'-(3-クロロフェニル)-5'-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-6'-(プロパン-2-イル)-1,2,3',5'-テトラヒドロ-2'H-スピロ[インドール-3,1'-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3'-ジオンである、式
    Figure 2021512141
    で表される、化合物。
  15. 医薬としての使用のための、請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物。
  16. がん、免疫疾患、炎症性の疾病、過剰増殖に関連するアレルギー性皮膚疾患、失明病、およびウイルス感染症からなる群から選択される疾患の予防および/または処置の方法における使用のための、請求項15に記載の使用のための化合物。
  17. 疾患が、がんである、請求項16に記載の使用のための化合物。
  18. 少なくとも1種の薬学的に許容し得る賦形剤と組み合わせて、請求項1〜14のいずれか一項に定義されるとおりの化合物を活性成分として含む、医薬組成物。

JP2020559015A 2018-01-16 2019-01-09 Tp53を活性化する治療剤としての1,2,3’,5’-テトラヒドロ-2’h-スピロ[インドール-3,1’-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3’-ジオン化合物 Active JP7284190B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP18461506.0 2018-01-16
EP18461506.0A EP3511334A1 (en) 2018-01-16 2018-01-16 1,2,3',5'-tetrahydro-2'h-spiro[indole-3,1'-pyrrolo[3,4-c]pyrrole]-2,3'-dione compounds as therapeutic agents activating tp53
PCT/EP2019/050370 WO2019141549A1 (en) 2018-01-16 2019-01-09 1,2,3',5'-tetrahydro-2'h-spiro[indole-3,1'-pyrrolo[3,4-c]pyrrole]-2,3'-dione compounds as therapeutic agents activating tp53

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021512141A true JP2021512141A (ja) 2021-05-13
JP7284190B2 JP7284190B2 (ja) 2023-05-30

Family

ID=60997409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020559015A Active JP7284190B2 (ja) 2018-01-16 2019-01-09 Tp53を活性化する治療剤としての1,2,3’,5’-テトラヒドロ-2’h-スピロ[インドール-3,1’-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3’-ジオン化合物

Country Status (25)

Country Link
US (1) US20200354372A1 (ja)
EP (2) EP3511334A1 (ja)
JP (1) JP7284190B2 (ja)
KR (1) KR20200110322A (ja)
CN (1) CN111566110B (ja)
AU (1) AU2019209114B2 (ja)
BR (1) BR112020014427A2 (ja)
CA (1) CA3086440A1 (ja)
CY (1) CY1125134T1 (ja)
DK (1) DK3740492T3 (ja)
EA (1) EA202091718A1 (ja)
ES (1) ES2911229T3 (ja)
HR (1) HRP20220458T1 (ja)
HU (1) HUE058461T2 (ja)
IL (1) IL276006B2 (ja)
LT (1) LT3740492T (ja)
MX (1) MX2020007580A (ja)
PL (1) PL3740492T3 (ja)
PT (1) PT3740492T (ja)
RS (1) RS63123B1 (ja)
SG (1) SG11202006048PA (ja)
SI (1) SI3740492T1 (ja)
UA (1) UA127457C2 (ja)
WO (1) WO2019141549A1 (ja)
ZA (1) ZA202004972B (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011515353A (ja) * 2008-03-19 2011-05-19 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー スピロインドリノン誘導体
WO2011134925A1 (en) * 2010-04-28 2011-11-03 F. Hoffmann-La Roche Ag Spiroindolinone pyrrolidines
JP2014513699A (ja) * 2011-05-11 2014-06-05 ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ ミシガン スピロ−オキシインドールmdm2アンタゴニスト
JP2014533745A (ja) * 2011-11-29 2014-12-15 ノバルティス アーゲー ピラゾロピロリジン化合物
CN106008532A (zh) * 2016-07-20 2016-10-12 贵州大学 烷氧基嘧啶拼接3-吡咯螺环氧化吲哚衍生物及其制备方法及应用
JP2017517555A (ja) * 2014-06-12 2017-06-29 アダムド エスピー.ゼット オー.オー.Adamed Sp.Z O.O. 阻害剤p53−Mdm2タンパク質−タンパク質相互作用としての、1,1’,2,5’−テトラヒドロスピロ[インドール−3,2’−ピロール]−2,5’−ジオン系を含む化合物

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070213341A1 (en) * 2006-03-13 2007-09-13 Li Chen Spiroindolinone derivatives
US7834179B2 (en) * 2007-05-23 2010-11-16 Hoffmann-La Roche Inc. Spiroindolinone derivatives
US7776875B2 (en) * 2007-12-19 2010-08-17 Hoffman-La Roche Inc. Spiroindolinone derivatives
US8076482B2 (en) * 2009-04-23 2011-12-13 Hoffmann-La Roche Inc. 3,3′-spiroindolinone derivatives
US8088815B2 (en) * 2009-12-02 2012-01-03 Hoffman-La Roche Inc. Spiroindolinone pyrrolidines
US20120071499A1 (en) * 2010-09-20 2012-03-22 Xin-Jie Chu Substituted Spiro[3H-Indole-3,6'(5'H)-[1H]Pyrrolo[1,2c]Imidazole-1',2(1H,2'H)-diones
NZ611866A (en) * 2010-11-12 2015-04-24 Univ Michigan Spiro-oxindole mdm2 antagonists
DK2684880T3 (en) * 2011-03-10 2018-05-22 Daiichi Sankyo Co Ltd DISPIROPYRROLIDINE DERIVATIVES
JO3357B1 (ar) * 2012-01-26 2019-03-13 Novartis Ag مركبات إيميدازوبيروليدينون
WO2015161032A1 (en) * 2014-04-17 2015-10-22 The Regents Of The University Of Michigan Mdm2 inhibitors and therapeutic methods using the same
WO2016001376A1 (en) * 2014-07-03 2016-01-07 Boehringer Ingelheim International Gmbh New spiro[3h-indole-3,2´-pyrrolidin]-2(1h)-one compounds and derivatives as mdm2-p53 inhibitors
ES2959097T3 (es) * 2014-08-18 2024-02-20 Hudson Biopharma Inc Espiropirrolidinas como inhibidores de MDM2
DK3183254T3 (da) * 2014-08-21 2019-08-19 Boehringer Ingelheim Int Nye spiro[3h-indol-3,2 ?-pyrrolidin]-2(1h)-one forbindelser og derivater som mdm2-p53 inhibitorer
MX2018004207A (es) * 2015-10-09 2018-07-06 Boehringer Ingelheim Int Nuevos compuestos de espiro[3h-indol-3,2â´-pirrolidin]-2(1h)-ona y derivados como inhibidores de mdm2-p53.
CN105585570B (zh) * 2015-12-15 2019-10-15 贵州大学 异恶唑拼接吡咯螺环氧化吲哚化合物及其制备方法及应用
CN105669683B (zh) * 2015-12-28 2020-06-16 徐州医学院 一类吲哚螺吡咯衍生物的合成及其作为肿瘤治疗药物的应用

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011515353A (ja) * 2008-03-19 2011-05-19 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー スピロインドリノン誘導体
WO2011134925A1 (en) * 2010-04-28 2011-11-03 F. Hoffmann-La Roche Ag Spiroindolinone pyrrolidines
JP2014513699A (ja) * 2011-05-11 2014-06-05 ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ ミシガン スピロ−オキシインドールmdm2アンタゴニスト
JP2014533745A (ja) * 2011-11-29 2014-12-15 ノバルティス アーゲー ピラゾロピロリジン化合物
JP2017517555A (ja) * 2014-06-12 2017-06-29 アダムド エスピー.ゼット オー.オー.Adamed Sp.Z O.O. 阻害剤p53−Mdm2タンパク質−タンパク質相互作用としての、1,1’,2,5’−テトラヒドロスピロ[インドール−3,2’−ピロール]−2,5’−ジオン系を含む化合物
CN106008532A (zh) * 2016-07-20 2016-10-12 贵州大学 烷氧基嘧啶拼接3-吡咯螺环氧化吲哚衍生物及其制备方法及应用

Also Published As

Publication number Publication date
BR112020014427A2 (pt) 2020-12-01
CA3086440A1 (en) 2019-07-25
HRP20220458T1 (hr) 2022-05-27
US20200354372A1 (en) 2020-11-12
HUE058461T2 (hu) 2023-09-28
PL3740492T3 (pl) 2022-08-08
AU2019209114A1 (en) 2020-07-09
ES2911229T3 (es) 2022-05-18
WO2019141549A9 (en) 2019-10-10
MX2020007580A (es) 2020-11-18
PT3740492T (pt) 2022-04-13
CN111566110A (zh) 2020-08-21
SG11202006048PA (en) 2020-08-28
EA202091718A1 (ru) 2020-10-27
UA127457C2 (uk) 2023-08-30
EP3740492B1 (en) 2022-03-02
CN111566110B (zh) 2023-04-25
ZA202004972B (en) 2021-08-25
IL276006B (en) 2022-11-01
LT3740492T (lt) 2022-05-10
EP3511334A1 (en) 2019-07-17
KR20200110322A (ko) 2020-09-23
DK3740492T3 (da) 2022-04-19
WO2019141549A1 (en) 2019-07-25
CY1125134T1 (el) 2024-02-16
RS63123B1 (sr) 2022-05-31
EP3740492A1 (en) 2020-11-25
SI3740492T1 (sl) 2022-05-31
IL276006B2 (en) 2023-03-01
AU2019209114B2 (en) 2022-12-08
JP7284190B2 (ja) 2023-05-30
IL276006A (en) 2020-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020510642A (ja) o−アミノヘテロアリールアルキニル基含有化合物およびその製造方法と用途
CN105263934A (zh) 作为bet抑制剂的吡唑并-吡咯烷-4-酮衍生物及其在治疗疾病中的用途
EP3154982B1 (en) Compounds comprising 1,1',2,5'-tetrahydrospiro[indole-3,2'-pyrrole]-2,5'-dione system as inhibitors p53-mdm2 protein-protein interaction
WO2014180182A1 (zh) [1,2,4]三唑并[4,3-a]吡啶类衍生物,其制备方法或其在医药上的应用
WO2023280136A1 (zh) 氘甲基取代吡嗪并吡嗪并喹啉酮类衍生物、其制备方法及其在医药上的应用
TWI732344B (zh) 芳環連二噁烷並喹唑啉或喹啉類化合物、組合物及其應用
JP2020529465A (ja) キナーゼ阻害剤として有用な置換ピラゾロピリミジン
WO2020001351A1 (zh) Egfr抑制剂及其制备和应用
CN104557871A (zh) 具有螺环取代基的芳基吗啉类化合物,其制备方法和用途
WO2012155339A1 (zh) 4-苯胺-6-丁烯酰胺-7-烷醚喹唑啉衍生物及其制备方法和用途
CN104557913B (zh) 吡啶并嘧啶类化合物,其制备方法和用途
WO2020224626A1 (zh) 用作激酶抑制剂的化合物及其应用
WO2022037630A1 (zh) 四环类衍生物、其制备方法及其医药上的用途
WO2022017408A1 (zh) 芳胺类衍生物及其制备方法和医药用途
CN113278012B (zh) 用作激酶抑制剂的化合物及其应用
JP2013512216A (ja) 置換ピラゾロピリミジン類の結晶形
CA3090876C (en) Dioxinoquinoline compounds, preparation method and uses thereof
WO2019228330A1 (zh) 取代的苯并[d]咪唑类化合物及其药物组合物
JP7284190B2 (ja) Tp53を活性化する治療剤としての1,2,3’,5’-テトラヒドロ-2’h-スピロ[インドール-3,1’-ピロロ[3,4-c]ピロール]-2,3’-ジオン化合物
CN114853672A (zh) 作为CDKs抑制剂的他克林衍生物及其应用
WO2022007841A1 (zh) 一种egfr抑制剂、其制备方法和在药学上的应用
CN115836064A (zh) 具有egfr抑制活性的三嗪衍生物及其制备方法和应用
JP5984837B2 (ja) ピロロキノリニル−ピロリジン−2,5−ジオン組成物ならびにそれを調製および使用する方法
EA040469B1 (ru) 1,2,3',5'-тетрагидро-2'h-спиро[индол-3,1'-пирроло[3,4-c]пиррол]-2,3'-дионовые соединения в качестве терапевтических средств, активирующих tp53
TW201736373A (zh) 作為免疫調節劑的三並環化合物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211102

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221028

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230419

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230518

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7284190

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150