JP2021511517A - イオン感応性固体電極およびイオン感応性電極のための測定ユニット - Google Patents

イオン感応性固体電極およびイオン感応性電極のための測定ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2021511517A
JP2021511517A JP2020540737A JP2020540737A JP2021511517A JP 2021511517 A JP2021511517 A JP 2021511517A JP 2020540737 A JP2020540737 A JP 2020540737A JP 2020540737 A JP2020540737 A JP 2020540737A JP 2021511517 A JP2021511517 A JP 2021511517A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion
measuring unit
ring
layer
sensitive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020540737A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7279052B2 (ja
Inventor
ルッツ,アンドレアス
エリスマン,フィリップ
リモン・ピーターセン,フアン
バルセラ,コラード
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mettler Toledo Schweiz GmbH
Original Assignee
Mettler Toledo Schweiz GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mettler Toledo Schweiz GmbH filed Critical Mettler Toledo Schweiz GmbH
Publication of JP2021511517A publication Critical patent/JP2021511517A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7279052B2 publication Critical patent/JP7279052B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/28Electrolytic cell components
    • G01N27/30Electrodes, e.g. test electrodes; Half-cells
    • G01N27/302Electrodes, e.g. test electrodes; Half-cells pH sensitive, e.g. quinhydron, antimony or hydrogen electrodes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/28Electrolytic cell components
    • G01N27/30Electrodes, e.g. test electrodes; Half-cells
    • G01N27/36Glass electrodes

Abstract

測定溶液(5)中のpHを測定する役割を果たす、イオン感応性固体電極(10)のための測定ユニット(1)であって、測定ユニット(1)は、層状構造体(6)を備え、層状構造体(6)は、第1のリング形状の接触表面(111)を備えたイオン感応性ガラス層(11)と、直接的にまたは少なくとも1つの中間層(12)を介してイオン感応性ガラス層(11)に付着している導電層(13)と、導電層(13)に付着している基板(14)であって、第2のリング形状の接触表面(141)を備えている、基板(14)とを含み、測定ユニット(1)は、保持部材(18)を備え、保持部材(18)は、第1のリング形状のシール面(181)、第2のリング形状のシール面(182)、および環状のセクション(189)を備えており、第1のリング形状のシール面(181)は、第1のリング形状の接触表面(111)に密封して接続されており、第2のリング形状のシール面(182)は、基板(14)の第2のリング形状の接触表面(141)に接続されており、保持部材(18)の第1および第2のリング形状のシール面(181、182)は、環状のセクション(189)によって密封して接続されている、測定ユニット(1)である。【選択図】図2

Description

[0001]本発明は、固体イオン感応性電極のための固体測定ユニットに関し、また、上記固体測定ユニットを備えたイオン感応性電極に関する。
[0002]実験室および産業プロセスにおいて、ガラス電極が、イオン活性、とりわけ、pH値を測定するために使用されることが多い。これらのガラス電極は、通常、薄いイオン感応性ガラス膜を含み、この薄いイオン感応性ガラス膜は、ガラス電極のガラスシャフトの端部に取り付けられているかまたは溶着されている。
[0003]pH測定および関連のpH電極の原理は、「A guide to pH−measurement」、03/2016、Mettler−Toledo GmbHに説明されている。pH電極は、典型的に、一方の端部において薄いガラス膜を有するガラスシャフトから構成されており、この端部は、Hイオンに対して感応性が高い。この膜ガラスの外側には、膜が測定溶液に露出されていると、外側ゲル層が形成されるようになる。加えて、電極が内部バッファー(緩衝液)によって充填されていることから、内側ゲル層が、ガラス膜の内側に形成されるようになる。Hイオンは、測定溶液のHイオン濃度またはpH値に応じて、外側ゲル層へ拡散するか、または、外側ゲル層から拡散するかのいずれかである。溶液がアルカリ性である場合には、Hイオンは、層から拡散し、マイナスの電荷が、膜の外側に確立される。内部バッファーは一定のpH値を有しているので、膜の内側表面の上の電位は、測定の間に一定のままになっている。したがって、pH電極によって測定される電位は、イオン感応性ガラス膜の一定の内側電荷と可変の外側電荷との間の差である。追加的に、内側バッファーは、同じ内側バッファーに浸漬されている銀/塩化銀Ag/AgCl電極に対して一定の電位を作り出す一定の濃度の塩化物を含有する。この電気化学的なチェーン(繋がり)は、ガラス膜の電位を、電極から引き出される電気ワイヤーの電位に接続する。
[0004]pH電極によって測定される電位は、参照電極、典型的に、参照溶液の中に浸漬されているAg/AgCl電極によって提供される参照電位と比較され、それは、接合部(液絡部)を介して測定溶液と間接的に接触している。したがって、この従来の参照電極は、測定されることとなる溶液に関係なく、同じ一定の電位を常に作り出すこととなる。
[0005]ガラス膜を備えたイオン感応性電極は、優れた測定特性を示す。pH電極は、たとえば、傾斜、長期の安定性、選択性、および検出限界の観点から、好ましい特性を示しているが、不利益も有している。従来のガラス電極は、所与の配向(向き)でのみ使用され得る。加えて、ガラス電極は、機械的な弱さを示す。その理由は、それらが、容易に割れる可能性があるからであり、割れたガラスの破片が測定溶液の中へ入るという結果を伴い、それは、とりわけ、食品産業のプロセスにおいて、厳しく回避されなければならない。
[0006]DE2220841A1は、イオン感応性電極を開示しており、そこでは、一定の電位を生成させる内側バッファー溶液が、イオン感応性ガラス膜の上に堆積された金属によって置き換えられる。イオン感応性電極は、その内部バッファーが固体材料によって置き換えられると、固体イオン感応性電極と称される。そのような対策は、著しく低減された寸法で電極が製造されることを可能にするが、固体内部バッファーを備えた公知のイオン感応性電極は、かなりの欠点も示す。
[0007]イオン感応性ガラス膜の高いインピーダンスに起因して、金属元素の電気絶縁が重要であることが多い。さらに、酸素(O)、水(HO)、窒素(N)、二酸化炭素(CO)などのような周囲の化学反応体にさらされるので、特定の金属電極は、損傷を受けるかまたは破壊される可能性がある。その上、特定の導電層とガラス層との間の化学的な相互作用が起こる可能性があり、それは、ガラス層の損傷または破壊につながる可能性がある。さらに、従来のイオン感応性電極と比較したイオン選択性固体電極の性能および特性は、依然として望まれるようにはなっていない。その上、圧力および温度に関する測定範囲の限界および不十分な安定性が生じていた。下記では、先行技術により知られている技術的な解決策および複数の関連の課題が、詳細に説明されている。
[0008]米国特許第4632732A号は、ガラス管に接続されているイオン感応性ガラス膜を備えた固体電極、および、リチウム−バナジウム酸化物(Li)から構成されている固体接触材料(それは、インターカレーション(intercalation)電極を形成している)を開示している。固体接触材料は、ガラス膜の内側に焼結されており、シールド(遮蔽)された電極ケーブルに電気的に接続されている。
[0009]DE3727485A1は、ガラス管に接続されているイオン感応性ガラス膜を備えた別の固体電極、および、リチウムバッテリーにも使用される材料から構成されるインターカレーション電極を開示している。そのようなインターカレーション電極は、固有の電気化学的なヒステリシスを示す可能性があり、それは、イオン感応性電極の性能を損なう可能性がある。その上、周囲の化学反応体(たとえば、O、HO、N、COなど)への電極材料の露出は、性能をさらに劣化させる可能性がある。
[0010]さらに、薄壁のイオン感応性ガラス膜に隣接する単相のまたは多相のリチウム層を使用することに関して、リチウム/二酸化ケイ素(Li/SiO)システムの研究により、これらのシステムにおいて、ガラスマトリックスの実質的な低減が起こる可能性があり、それは、イオン選択性電極の性能を著しく劣化させ、その寿命を劇的に制限することがわかっていることに留意することが重要である。
[0011]DE19714474A1は、イオン感応性ガラス膜を備えた電気化学センサーを開示しており、それは、スチール−セラミック基板と直接接触している。すべての層は、厚膜技術によって作り出されている。異なる熱膨張係数を有する金属層およびガラス層を備えた層状構造体において、ガラス層が温度変化に晒されると亀裂またはひび割れを引き起こし、ガラス層が損傷を受けるかまたは破壊されることもありえると記載されている。。この問題を回避するために、DE3727485A1は、同一であるかまたは最大でも値Δα<6 10−7/Kだけ異なる熱膨張係数αを示す層の使用を開示している。
[0012]DE19714474A1は、ガラスが割れる問題は、固体電極で起こるだけでなく、「A guide to pH−measurement」、03/2016、Mettler−Toledo GmbHに説明されているようなガラスシャフトに溶着された薄いガラス膜を含む従来のガラス電極にも起こることをさらに開示している。このタイプの電極に伴うガラス割れを回避するために、DE19714474A1では、隣接する材料が、同一であるかまたは最大でも値Δα<7 10−7/Kだけ異なる熱膨張係数αを示すことが推奨されている。したがって、ガラス割れの問題は、薄壁のイオン感応性ガラス膜を含む公知の電極のさまざまな実施形態において起こる。
[0013]DE19620568A1には、イオン感応性ガラス電極が開示されており、このイオン感応性ガラス電極は2重層ガラス膜を含み、2重層ガラス膜は、電子伝導性およびイオン伝導性を有する内側ガラス層と、測定溶液に面するイオン感応性ガラス層とを備えている。ガラス層は、一緒に溶着され、薄壁の球形のまたは円筒形の膜を形成しており、それは、ガラス層の熱膨張係数に適合する線形の熱膨張係数を有するガラス電極シャフトの一方の端部に取り付けられているかまたは溶着されている(DE2220841A1を参照)。膜および電極シャフトによって形成されている電極本体部の内側表面は、接触ワイヤーに接続されている固体接着性銀層によって完全に被覆されている。電極本体部の内側には、好ましくは、シリコーンゴムから作製された弾性的なサポート本体部が提供されている。弾性的なサポート本体部は、シール機能を有しており、このシール機能は、使用される材料に関しては十分であるが、周囲の化学反応体と容易に反応する材料の密封要件をほとんど満たすこととはならない。
[0014]DE10018750C2は別のイオン感応性ガラス電極を開示しており、このイオン感応性ガラス電極はガラス膜を含み、その外側が測定溶液と接触した状態になっており、内側が金属接触層(それは、内部伝導体に接続されている)と固く接触した状態になっている。
[0015]米国特許第4133735A号は、平面的なウエハ表面を有する基板を備えたイオン感応性電極を開示しており、連続的な伝導性層が、ウエハ表面の上に、薄膜蒸着または厚膜スクリーニングプロセスのいずれかによって形成されている。連続的な伝導性層の第1の領域およびウエハ表面の関連の部分は、pH感応性ガラスの連続的な膜層によって覆われている。絶縁された接続リードが、伝導性層の第2の領域に直接的に接続されている。代替的に、出力リードを備えた電子デバイスチップが、ウエハに結合されており、また、その入力によって、接続リードを介して伝導性層の第2の領域に接続されている。伝導性層の第2の領域、アクティブデバイスチップ、および、リードのすべての露出された部分を含む、電極の露出された伝導性エレメントが、保護流体密封シールによって被覆されている。シールは、平坦な非pH感応性ガラス管から形成され得、それは、硬化されたエポキシ樹脂によって充填されている。代替的に、シールは、蜜蝋などの適当な疎水性のポッティング材料によって充填された熱収縮性チュービング(たとえば、ポリ塩化ビニルから構成されている)から形成され得る。このタイプのシーリングは(それは、典型的に、本技術分野において使用されている)、周囲の化学反応体(たとえば、O、HO、N、COなど)の露出に対してより感応性の高い電極材料の要求を満たしていない。
[0016]米国特許第4280889A号は、参照電極として、およびpH測定電極として、銀/塩化銀(Ag/AgCl)電極を使用する固体イオン感応性電極を開示しており、参照電極とpH測定電極は、別個のユニットとして提供され得、または、共通の筐体(encapsulation)の中で組み合わせられ得る。両方の電極に関して、絶縁性基板を備えた層状構造体が設けられており、絶縁性基板の上に、クロムの第1の層、続いて、銀の第2の層、塩化銀の第3の層、および、最終的なイオン感応性ガラス層が堆積させられている。pH測定電極に関して、ガラス層の熱膨張係数とそれに隣接する塩化銀の層の熱膨張係数は同等のものであり、ガラス層で亀裂が生じるのを回避するようになっている。参照電極に関して、ガラス層の熱膨張係数とそれに隣接する塩化銀の層の熱膨張係数とは適合されておらず、ガラス層での亀裂が参照電極の温度サイクリングの間に不意に生じてしまう。これらの亀裂は、参照電極がイオン濃度測定の間に浸漬されている水溶液から塩化銀層へのイオン伝導経路となる。したがって、米国特許第4280889A号は、ガラス層での亀裂を回避するために層状構造体の互いに隣接する層の熱膨張係数を適合させること、および、特定の機能を満たす亀裂を生成させるために層状構造体の隣接する層を適合させないことを教示している。
[0017]EP0420983A1は、ガラス管に接続されているイオン感応性膜を備えた固相電極を開示しており、それは、ガラス管に面する側に酸化物化合物から作製された固相接触部を備えている。
[0018]WO/0104615A1は、リチウム合金の金属コアを含む固体電極を開示しており、金属コアは、リチウムを含有しているイオン感応性ガラス膜の内側面にしっかりと付着しており、また、金属コアは、従来のガラスから作製されたガラス管の下側端部に溶着されている。金属コアは、ガラス管の中へ挿入された金属シーリングプラグによって、周囲の影響から保護されている。しかし、この種類のシーリングは最適ではないと思われる。その理由は、周囲の化学反応体(たとえば、O、HO、N、COなど)が、ガラス管の内側と金属コアの外側との間に残っている毛細管を通って侵入することができるからである。そのような毛細管は、通常、たとえば、測定プロセスの間に、室温の変化により生じることが可能である。
[0019]したがって、公知の固体イオン感応性電極は、いくつかの欠点を有している。周囲の化学反応体に露出されるときの使用される材料もしくは層の破壊、隣接する金属層に露出されるときのイオン感応性ガラス膜の破壊、または、周囲の化学反応体に露出されるときの金属層の破壊に関係した欠点が重大である。また、イオン感応性電極の取り扱いおよび動作の間の機械的な力および張力の影響が重大であり、それは、亀裂およびひび割れなどのガラス膜の損傷につながる可能性がある。
[0020]したがって、本発明の目的は、改善されたイオン感応性固体電極、とりわけ、改善された固体pH電極のための改善された固体測定ユニット、および、この固体測定ユニットを装備している改善されたイオン感応性固体電極を定義することである。
[0021]固体測定ユニットを装備している固体イオン感応性電極は、改善された性能、堅牢性、および耐久性を有するべきである。イオン感応性電極のエレメントは、保管されているか、取り扱われているか、または、測定目的のために使用されているときに、周囲の化学的なおよび物理的な影響に対して十分に保護されるべきである。
[0022]測定ユニットは、pH電極などのイオン感応性固体電極のためのものとされており、また、測定溶液中のイオン活性を測定する役割を果たし、測定ユニットは、層状固体構造体を含み、層状固体構造体は、第1のリング形状の接触表面を備えたイオン感応性ガラス層と、直接的にまたは少なくとも1つの中間層を介してイオン感応性ガラス層に付着している導電層と、導電層に付着している基板であって、第2のリング形状の接触表面を備えている、基板とを備えている。測定ユニットは、保持部材をさらに含み、保持部材は、第1のリング形状のシール面、第2のリング形状のシール面、および環状のセクションを備えており、第1のリング形状のシール面は、第1のリング形状の接触表面に密封して接続されており、第2のリング形状のシール面は、第2のリング形状の接触表面に接続されており、第1および第2のリング形状のシール面は、保持部材の環状のセクションによって密封して接続されている。第1および第2の接触表面、ならびに、第1および第2のシール面は、リング形状またはループ形状になっており、任意の適切な形態、好ましくは、円形、長方形、楕円形、または任意の他の湾曲した形態を有する閉じたループを形成している。
[0023]保持部材の2つの別個の接触領域は、基板に密封して接続されており、第1の領域が、イオン感応性ガラス層に密封して接続されており、第2の領域が、基板に密封して接続されている。層状構造体の層は、したがって、外側環境から密封してシールされており、したがって、層状構造体の層の接触領域への、とりわけ、感応性導電層および任意の中間層への、O、HO、N、COなどのような周囲の化学反応体のアクセスを阻止する。
[0024]したがって、層状構造体を密封してシールすることは、そうでなければ周囲の化学反応体への露出によって容易に破壊され得る材料の使用を可能にする。その上、導電層および(存在する場合には)少なくとも1つの中間層が完璧に保護されているので、これらの層は、PVDおよび/または電気めっきなどの任意の堆積プロセスを使用して、基板またはガラス層の上に、好ましくは10nmから10μmの範囲の最小厚さで適用され得、基板またはガラス層は、堆積された材料のキャリアとしての役割を果たしている。
[0025]ある実施形態では、保持部材は、セラミックまたはガラスを含む。したがって、固体測定ユニットは、任意のイオン感応性電極の任意の構造体へ一体化され得る。その上、適用される技術は、固体測定ユニットが任意の所望の寸法によって実用的に設計されることを可能にする。剛性および改善された封止に起因して、固体測定ユニットは、高い需要を伴う産業プロセスなどの任意のプロセスにおいて適用され得る。
[0026]基板は、以下の材料:金属、スチール、セラミック、ガラス、ガラスセラミック、ポリマー化合物、繊維複合材料のうちの少なくとも1つを含む。基板は、好ましくは、ディスク形状になっている。さらに、基板は、要求される機械的な安定性にしたがって選択される、好ましくは0.2mm〜1.5mmの範囲の厚さを有している。
[0027]導電層は、少なくとも1.0Vの還元電位を有する金属または金属合金、好ましくは、アルカリ金属またはアルカリ金属合金、たとえば、リチウムまたはリチウム合金などを含む。基板および導電層は、断面全体にわたって均質な材料を伴う単体の部分であることが可能である。また、導電層は、基板の一体の部分であることが可能であり、一方の側が、特定の金属特性を示し、たとえば、金属の膜、好ましくは、アルカリ金属またはアルカリ金属を含む合金の膜によってコーティングされ得る。
[0028]中間層(存在する場合には)は、好ましくは、導電層から放出されたイオンを伝導する固体電解質から作製されている。ある実施形態では、導電層は、リチウムもしくはリチウム合金を含むかまたはそれから構成されており、中間層がリチウムイオンを移送することとなるようになっている。中間層(固体電解質を含む)は、イオン感応性ガラス層またはガラス膜から導電層(リチウムまたはリチウム合金を含む)を分離し、導電層の材料によるガラスマトリックスの還元が回避されるようになっている。
[0029]イオン感応性ガラス層は、好ましくは導電層のイオンを伝導するガラスから作製されている。導電層が、リチウムもしくはリチウム合金を含むかそれから構成されている場合には、イオン感応性ガラス層は、リチウムイオンを移送することとなる。
[0030]ある実施形態では、第1および第2のリング形状のシール面ならびに/または第1および第2のリング形状の接触表面は、円形の閉じたループを形成しており、および/または、同心円状に配置されているかもしくは互いにオフセットされている。リング形状のシール面およびリング形状の接触表面を閉じたループで配置することは、完璧なシーリングを保証する。
[0031]別の実施形態では、好ましくはディスク形状の基板は、保持部材の下側に面する上側を有している。基板は、その下側が、導電層、存在する場合には中間層、および、イオン感応性ガラス層の上側に面している。イオン感応性ガラス層は、その下側が、測定溶液に面している。
[0032]層状構造体は、好ましくは、第1のステップ状(段状)のプロファイルを備えており、イオン感応性ガラス層が基板の直径よりも、好ましくは、隣接する導電層の直径よりも、および、存在する場合には、少なくとも1つの中間層の直径よりも大きい直径を有する。層状構造体の第1のステップ状のプロファイルは、保持部材の下側に設けられる第2のステップ状のプロファイルを補完している。互いに補完し合っている第1および第2のステップ状のプロファイルを使用することは、複数の利点を有している。保持部材とイオン感応性ガラス層との間の接続部、および、保持部材と基板との間の接続部を、異なるレベルに配置することにより、確実にこれらの接続部を互いから十分に引離すことができる。さらに、ステップ状のプロファイルの間の機械的な係合は、機械的な安定性を増加させる。さらに、ステップ状のプロファイルを使用することにより、測定ユニットの中心軸線に対して接続ゾーンをより大きく変位する必要性がなくなり、それは、したがって、より小さい寸法によって製造され得る。
[0033]さらに、とりわけ、ステップ状のプロファイルによって、第1のリング形状の接触表面は、イオン感応性ガラス層の上側に位置付けされ得、第2のリング形状の接触表面は、基板の上側に位置付けされ得る。この配置により、組み立てプロセスおよび製造プロセス、とりわけ、位置決めプロセス、装着プロセス、および、融合プロセスまたは溶融プロセスを容易に行うことができる。
[0034]保持部材の第1のリング形状のシール面は、好ましくは、第1の平面に配置されており、保持部材の第2のリング形状のシール面は、第2の平面に配置されており、その第1および第2の平面は、好ましくは、互いに距離を置いて、基板に平行に配置されており、その距離は、少なくとも、基板の厚さと導電層および(存在する場合には)少なくとも1つの中間層の厚さとを足したものにおおよそ対応している。層ならびにシール面および接触表面の平面的な配置により、製造プロセスをさらに容易に行うことができる。
[0035]さまざまなプロセスおよび材料が、第1のリング形状のシール面およびイオン感応性ガラス層の第1のリング形状の接触表面、ならびに、第2のリング形状のシール面および基板の第2のリング形状の接触表面を互いに結合するために使用され得る。
[0036]そのような結合は、隣接するリング形状のシール面および接触表面の拡散によって達成され得る。好ましくは、リング形状のシール面および接触表面は、適切なプロセス温度での拡散接合に適切な材料の上に配置されている。
[0037]結合接続では、ガラスを含む結合材料を使用することが可能であり、そのような結合材料は、隣接するリング形状のシール面と接触表面との間に配置され、溶融され、および固化される。適用されるガラス結合材料は、好ましくは、リング形状のシール面および接触表面へ拡散し、したがって、リング形状のシール面と接触表面との間に、単体のブリッジまたは結合を確立する。ガラス結合材料は、好ましくは、封止用ガラスペーストであり、封止用ガラスペーストは、リング形状のシール面および/またはリング形状の接触表面の上に施されるかまたはスクリーン印刷され得、封止用ガラスペーストは、次いで、少なくとも1つの熱サイクル(それによって、ガラス結合材料および/または隣接する材料がシール温度まで加熱される)を適用することによって、隣接するシール面および接触表面にシールされるかまたはそれらと融合される。
[0038]また、結合接続は、金属を含む結合材料から構成され、この結合材料は、隣接するリング形状のシール面と接触表面との間に配置され、溶融され、および固化される。
[0039]好ましくは、そのような結合は、いくつかの層を生成させることによって確立され、そのいくつかの層は、10nmから500nmの範囲の厚さを有する接着層(たとえば、Ti、Cr、もしくはTiWを含むかまたはそれから構成されている)を任意に含み、それは、対応するリング形状のシール面または接触表面との接着を確立するために使用されている。任意に、応力緩和層が提供されており、それは、たとえば、Cuを含むかまたはCuから構成されており、100nmから2000nmの範囲の厚さを有しており、それは、層状構造体において起こる圧縮応力または引張応力を吸収する役割を果たす。好ましくは、100nmから5000nmの範囲の厚さを有する、たとえば、ニッケル(Ni)、ニッケル−バナジウム(NiV)、ニッケル−リン(NiP)を含むかもしくはそれらから構成されている湿潤/障壁層、および/または、10nmから200nmの範囲の厚さを有する、たとえば金(Au)を含むかもしくは金(Au)から構成されている酸化保護層が更に設けられる。任意に、はんだ層が、上部にめっきされており、はんだ層は、たとえば、スズ(Sn)、スズ−銀(SnAg)、スズ−金(SnAu)、インジウム(In)ベースの合金、または、任意の他の適切なはんだ付け合金を含むかまたはそれから構成されている。はんだ付け層のために選択される材料は、層状構造体の層または材料が結合プロセスの間に劣化または過熱されないような許容可能な加工温度を有する。
[0040]さらなる実施形態では、結合材料は、プリフォーム、たとえば、第1のリング形状のシール面と第1の接触表面との間に設置されている第1の環状のシーリングプリフォーム、および、第2のリング形状のシール面と第2の接触表面との間に設置されている第2の環状のシーリングプリフォームなどの形態で堆積させられている。ガラスまたは金属から作製されたプリフォームは、次いで、溶融そして固化される。上記プリフォームは、単一の材料を含むかまたはそれから構成されているが、複数の材料または合金を含むことも可能である。その上、プリフォームは、単一の層または複数の層、たとえば、以下の層:接着層、応力緩和層、湿潤/障壁層、酸化保護層、および/または、はんだ層のうちの少なくとも1つなどから構成され得る。これらの層は、特定の要件にしたがって選択および組み合わせられ得る。
[0041]上述のように、層状構造体の層に適用されるプロセス温度Tは、測定ユニットの最大動作温度TOmaxを上回るように選択される。好ましくは、プロセス温度Tは、測定ユニットの最大動作温度TOmaxよりもk倍高くなっている。その倍数k=T/TOmaxは、好ましくは、1.1から2.0以上の範囲にある。その比率は、典型的に、スズはんだ(tin solder)に関して、1.1から1.3の範囲にあることとなる。その比率は、典型的に、ガラスフリットに関して、1.4から1.5の範囲にあることとなる。
[0042]本発明による測定ユニットは、好ましくは、情報または信号を収集し、分配し、および/または処理するために使用され得る剛体またはフレキシブルPCBなどの電気モジュールを含む。電気モジュールは、処理ユニットおよびインターフェースを含むことが可能であり、処理ユニットおよびインターフェースによって、電気デバイスが制御され得、または、たとえば接続されているセンサーから受信された信号が処理され得る。好ましくは、電気モジュールは、熱センサーに接続されている。電気モジュールは、基板の上側に設置されており、好ましくは、リフローはんだ付けによって接続されている。この目的のために、基板、たとえば、金属ディスクの上側は、はんだ付け可能な層、たとえば、Ni/Au層を備えている。
[0043]保持部材は、好ましくは、管状のまたは環状の形態を有しており、それは、キャビティまたは中空のスペースを囲んでいる。上記に説明されているように、下側において、保持部材は、円形に配置されているステップ状のプロファイルを呈しており、層状構造体が完全に取り囲まれて密封してシールされている。電気モジュールは、好ましくは、アクセス可能である。その上、電気モジュールまたは層状構造体、好ましくは、導電層に接続されているリード線、および、任意に他のワイヤーが通過することが可能である。組み立ての後に、中空のスペースは、エポキシ化合物などの成形材料によって充填およびシールされ、成形材料は、基板の上側および存在する場合には電気モジュールを被覆している。成形材料は、好ましくは、密封して接続されている第2のリング形状のシール面および第2の接触表面に横方向に隣接しており、それらは、互いに融合させられており、デュアルステージシーリング(2段シール)が結果として生じるようになっている。保持部材は、長い管または比較的に小さい中空の円筒形パーツであることが可能であり、それは、イオン感応性電極の管の中に装着され得る。換言すれば、ある実施形態では、保持部材は、イオン感応性電極のメインパーツであることが可能であり、それは、キャップだけによって閉じられる必要がある。別の実施形態では、保持部材は、イオン感応性電極のメインパーツの前側に保持されている(下記の図1を参照)。
[0044]別の実施形態では、イオン感応性ガラス層は、測定ユニットの動作温度の範囲全体にわたって、圧縮応力の下で維持されている。先行技術において、亀裂およびひび割れを回避するために、いかなる機械的な応力も回避されるが、本発明の溶液は、イオン感応性層を加圧するようになっている。イオン感応性層は、常におよび好ましくは、動作温度の範囲全体にわたって、機械的に圧力を印加することによって、イオン感応性層の中心方向の力を伴う圧縮応力で維持されている。固体電極に限定されないこの対策によって、亀裂およびひび割れの発生が回避される。
[0045]イオン感応性ガラス層またはガラス膜の中に圧縮応力を生成させることは、異なる方式で実現され得る。イオン感応性層は、圧力下で装着され得る。下記に記載されているようなさらなる実施形態では、イオン感応性膜での圧縮応力が、装着エレメントへの接続によって生成され、装着エレメントは、接続の後に、所望の程度まで収縮し、それによって、好ましくは、イオン感応性ガラス層(それは、好ましくは、ディスクなどの円形エレメントである)に半径方向の力を働かせる。所望の応力状態は、2軸応力であるか、または、より具体的には、等2軸応力である。この状態では、イオン感応性膜のすべてのエレメントが、(平面における)すべての側から同じ圧力の下にある。層状構造体において、適切な熱膨張係数を有する材料が、好ましくは、主要な層のために選択され、主要な層は、熱処理の下で膨張し、収縮の後に、接続されているイオン感応性ガラス層を加圧する。代替的にまたは加えて、適切な熱膨張係数を有する材料が、保持部材およびイオン感応性ガラス膜のために選択され、それらは、熱処理の下で膨張し、収縮の後に、接続されているイオン感応性ガラス層に圧力を加える。
[0046]材料は、好ましくは、イオン感応性ガラス層の熱膨張係数が基板の熱膨張係数よりも小さくなるように選択される。イオン感応性ガラス層および基板は、次いで、測定ユニットの最大動作温度(それは、典型的におおよそ150℃である)を上回るプロセス温度において、導電層および任意に少なくとも1つの中間層がそれらの間にある状態で、重ね合わせて接続または堆積される。当然のことながら、仕上げられた層ユニットがこのように接続され得るだけではなく、層も、選択されたプロセス温度において、任意の薄膜技術または厚膜技術によって、部分的にまたは完全に生産または構築され得る。
[0047]典型的に導電層および(存在する場合には)中間層を介してイオン感応性ガラス層および基板を接続した後に、プロセス温度が低下させられ、それに従い、イオン感応性ガラス層および基板が収縮することとなる。基板は、その比較的高い熱膨張係数に起因して、イオン感応性ガラス層よりも強い力で収縮することとなり、対応する力または圧力をイオン感応性ガラス層に働かせることとなる。基板によって印加されるこれらの収縮力は、典型的に半径方向に整合させられており、典型的にイオン感応性ガラス層の中心方向に働く。基板とイオン感応性ガラス層との間の平面的な接続が第1のプロセス温度(たとえば、おおよそ300℃)において確立されているので、イオン感応性膜は、測定の間に現在存在する温度にかかわらず、常に圧縮応力を呈することとなる。第1のプロセス温度は、測定プロセスの温度(それは、典型的に、150℃を超えないこととなる)を上回っている。一定に加圧されたガラス層は安定化させられ、熱サイクルまたは通常の機械的な取り扱いの間に亀裂またはひび割れを示さないこととなる。
[0048]異なる熱膨張係数を有する保持部材とイオン感応性ガラス膜との接続は、同様に行われる。保持部材の第1のリング形状のシール面とイオン感応性ガラス層の第1のリング形状の接触表面との接続は、測定ユニットの最大動作温度を上回るプロセス温度において行われる。
[0049]プロセス温度は、常に、層状構造体および保持部材に使用される材料に関して選択される。熱膨張係数の差および関連の材料は、イオン感応性電極の使用の所与の要件および条件にしたがって選択される。動作温度の範囲全体にわたってイオン感応性ガラス層、すなわち、イオン感応性膜に圧縮応力を維持するために、イオン感応性ガラス層の材料、および、基板の材料、ならびに/または、イオン感応性ガラス層の材料熱膨張係数、および、保持部材の材料が、隣接する材料の関連の熱膨張係数が好ましくは1%〜12.5%の範囲の値だけ異なるように選択される。典型的に、値は、7.5%〜11.5%の範囲で選択される。測定プロセスの間に適用される動作温度の範囲全体にわたって、イオン感応性ガラス層に圧縮応力を維持することが望まれるが、動作温度の範囲が完全にカバーされていない場合でも、イオン感応性ガラス層での望ましくない応力のかなりの低減が達成される。ピーク温度がめったに到達されない場合に、他の要件が同様に考慮に入れられる必要がある場合には、そのようなピーク温度は無視され得る。
[0050]本発明の技術的な解決策および他の有益な利点は、添付の図面を参照して、本発明のある実施形態の以下の詳細な説明から明らかになることとなる。
[0051]測定溶液5中に浸漬された本発明の固体測定ユニット1を装備している本発明のイオン感応性電極10および参照電極8を備えた測定システム100を示す図である。 測定溶液5の上方に保持されている図1の固体測定ユニット1を断面図で示しており、固体測定ユニット1は、層状構造体6を備えており、層状構造体6は、保持部材18に接続されており、層状構造体6は、イオン感応性ガラス層11を含み、イオン感応性ガラス層11は、中間層12を介して導電層13に接続されており、導電層13は、基板14に付着していることを示す図である。 図2の測定ユニット1を分解図で示す図である。 図4aは、任意に環状のプリフォーム151によって互いに接続される前の、図2の測定ユニット1のイオン感応性ガラス層11および保持部材18を示す図である。図4bは、測定ユニット1の最大動作温度を十分に上回るプロセス温度において互いに接続されている時の、図4aの膨張したイオン感応性ガラス層11および膨張した保持部材18を示す図である。図4cは、半径方向に作用する力を伴う圧力が保持部材18によってイオン感応性ガラス層11に印加された状態で室温において、たとえば環状のプリフォーム151によって互いに接続されている、図4bの収縮されたイオン感応性ガラス層11および収縮された保持部材18を示す図である。 図5aは、互いに接続される前の任意に分離されている導電層13および少なくとも1つの任意な中間層12を備えた、図2の測定ユニット1のイオン感応性ガラス層11および基板14を示す図である。図5bは、測定ユニット1の最大動作温度を十分に上回るプロセス温度において互いに接続されている間の、導電層13および少なくとも1つの任意な中間層12がイオン感応性ガラス層11に取り付けられている状態の、図5aの膨張したイオン感応性ガラス層11および膨張した基板14を示す図である。図5cは、半径方向に作用する力を伴う圧力が基板14によってイオン感応性ガラス層11に印加された状態で室温において互いに接続されている、図5bの導電層13および少なくとも1つの任意な中間層12を備えた収縮されたイオン感応性ガラス層11および収縮された基板14を示す図である。 測定ユニット1の最大動作温度を十分に上回るプロセス温度において互いに接続されている間の、2つのシーリングプリフォーム151、152とともに、図5cの層状構造体6および膨張した保持部材18を拡大図で示す図である。
[0052]図1は、測定溶液5中に浸漬された本発明の固体測定ユニット1を装備している本発明のイオン感応性固体電極10(たとえば、pH電極)および参照電極8を備えた測定システム100を概略的に示している。イオン感応性電極10は、電極ヘッド4を含み、電極ヘッド4は、好ましくは、必要とされる測定回路の少なくとも一部を囲んでおり、測定回路は、制御ユニット9(場合によっては、いわゆるトランスミッター)の第1の信号入力ポートに接続されており、制御ユニット9は、第2の信号入力ポートを含み、参照電極8が第2の信号入力ポートに接続されている。制御ユニット9(それは、ディスプレイユニットを含むことが可能である)へのイオン感応性電極10および参照電極8の接続は、ワイヤーまたはワイヤレス、たとえば、誘導的にまたはワイヤレスネットワークによって確立されている。イオン感応性電極10の電極ヘッド4は、管状の電極本体部3の上側端部に接続されており、管状の電極本体部3は、下側端部において、本発明の測定ユニット1に接続されている。測定ユニット1は、測定溶液5に露出されたイオン感応性ガラス層11を備える層状構造体6を含む。電極ヘッド4に面する側において、測定ユニット1は、プリント回路基板(図2を参照)などの電気接触部20(場合によっては、電気モジュール16の上に提供されている)を備えている。電気接触部20は、リード線2に接続されており、リード線2は、測定モジュール1を電極ヘッド4に接続している。測定される信号を処理するための回路が、電気モジュール16におよび/または電極ヘッド4におよび/または外部デバイスに提供され得る。
[0053]図2は、測定溶液5の上方に保持されている図1の固体測定ユニット1を断面図で概略的に示しており、それは、層状構造体6を備えており、層状構造体6は、保持部材18に接続されており、層状構造体6は、イオン感応性ガラス層11を含み、イオン感応性ガラス層11は、中間層12を介して導電層13に接続されており、導電層13は、それを基板14に接着する。
[0054]pH電極の実施形態において、イオン感応性ガラス層11は、従来の非固体pH電極のガラス膜にも適切なものなどの、公知のpH感応性ガラス組成を有し得る。イオン感応性ガラス層11は、好ましくは、ガラスウエハの実施形態において用いられ、それは、好ましくは、0.05mmから1mm以上の間の範囲の厚さを示す。ある実施形態では、イオン感応性ガラス層11は、公知の薄膜技術によって、たとえば、スパッタリングによって、中間層12の上に、導電層13の上に、または、金属基板14の上に直接的に堆積させられており、導電層13は、金属基板14に一体化され得る。しかし、薄い導電層13だけが必要とされるとき、この導電層13は、好ましくは、同様に、厚膜技術または薄膜技術によって、基板14に貼り付けられる。中間層12は(存在する場合には)、好ましくは、厚膜技術または薄膜技術によって、導電層13に貼り付けられるか、または、導電層13が基板14の一体的な部分である場合には、基板14に貼り付けられる。また、層11、12、13、14を構築する順番を逆にすることもできる。また、さらに接続されている任意の2つの層11、12または12、13または13、14を対にして接続することも可能である。たとえば、層12および13は、層11または14に接続される前に、互いに接続され得る。中間層12は、イオン感応性ガラス膜11または導電層13に貼り付けてもよい。
[0055]ある実施形態では、保持部材18は、好ましくは、最大電気抵抗を示しており、保持部材18は、セラミックまたはガラスから作製されている。基板14は、好ましくは、以下の材料、金属、スチール、セラミック、ガラス、ガラスセラミック、ポリマー化合物、または繊維複合材料のうちの少なくとも1つを含む。導電層13は、少なくとも1.0Vの還元電位を有する金属または金属合金、好ましくは、アルカリ金属、または、アルカリ金属を含有する化合物、たとえば、リチウムまたはリチウム合金などを含む。中間層12は(存在する場合には)、固体電解質から作製されており、固体電解質は、好ましくは、導電層13のイオン、たとえば、リチウムイオンなどを伝導する。イオン感応性ガラス層11は、ガラスから作製されており、ガラスは、好ましくは、導電層13のイオン、たとえば、リチウムイオンなどを伝導する。層状構造体6を製造するための材料およびプロセスが、下記に説明されている。
[0056]ある実施形態では、導電層13は、リチウムまたはリチウム合金から構成されている。中間層12は、この導電層13またはイオン感応性ガラス層11に適用され得、中間層12は、リチウムイオンを伝導している固体電解質層である。電解質層は、たとえば、以下の物質から構成され得るか、または、それらを含むことが可能である。すなわち、ホウ酸リチウム、たとえば、B−LiOなど、ホウ酸リチウム−硫酸塩(LiBSO)、たとえば、B−0.8LiO−0.8LiSOなど、リチウムボロホスフェート(LiOP)、たとえば、
Figure 2021511517
など、一般的に、LiO−B−P、アルミン酸リチウム、たとえば、LiAlOなど、ホウケイ酸リチウム、たとえば、LiO−B−SiOなど、リチウム−ガリウム酸化物、たとえば、LiGaOなど、ゲルマン酸リチウム、たとえば、Li(4−3x)AlGeOなど、リン酸リチウム、たとえば、Li(1+x)TiSi(3−x)12またはLi(1+x)Ti(2−x)(PO(M=Al、Ga、Fe、Sc、In、Lu、Y、La)など、リン酸リチウム−酸窒化物、たとえば、LiPO4−xなど、リチウム−シリケート−アルミン酸塩、たとえば、LiAlSi、LiAlSiO、LiSiAlOなど、リチウム−シリケート、たとえば、LiSiO、LiSiO、LiSiO、LiSiなど、リチウム−シリコンホスフェート、たとえば、Li3.6Si0.60.4など、リチウム−シリコン−リン−酸窒化物、たとえば、LiSiO4−x−LiPO4−yx+yなど、リチウム−チオ−ゲルマン酸塩、LiGeS、LiGeS、LiGeS、チタン酸リチウム、たとえば、LiZr(1−x)Tiなど、バナジウム酸リチウム、リチウム化合物、たとえば、LiS−SiS−LiPOまたはLi11など、リチウム−亜鉛酸化物、たとえば、LiZnOなど、リチウム−ホウ素−酸窒化物(Li−B−O−N)、たとえば、Li3.09BO2.530.52など、硫化物、たとえば、LiS−GeSなど、および、チオ−リチウム−ゲルマニウム化合物、たとえば、Li10GeP12、Li3.25Ge0.250.75など、または、それらの混合物から構成され得るか、または、それらを含むことが可能である。
[0057]ある実施形態では、固体電解質層12は、アルカリ金属−固体電解質化合物、とりわけ、リン酸リチウム−酸窒化物化合物(LiPON)を含み、それは、たとえばスパッタリングによって塗布される。さらに、固体電解質層12を塗布するのに適切な薄膜プロセスは、たとえば、パルスレーザー堆積、マグネトロンスパッタリング、反応性マグネトロンスパッタリング、CVD、蒸着、反応性蒸着、手順、およびプラズマ支援化学蒸着、たとえば、プラズマ支援CVDまたは真空プラズマスプレーコーティングなどである。固体電解質層12は、好ましくは、50nmから5000nm以上の範囲の層厚さを示す。100nmから1000nmの範囲の層厚さが最も適切である。
[0058]その後に、導電層13(それは、アルカリ金属、たとえば、金属リチウム、すなわち、純粋なリチウム、リチウム−(0)またはリチウム−固体化合物を含む合金などを含む)が、固体電解質層12に適用される。導電層13の層厚さは、好ましくは、10nmから10μm以上の間の範囲にある。
[0059]上記に説明されているように、本発明のイオン感応性電極10および固体測定ユニット1の測定原理は、測定溶液5とイオン感応性ガラス層11との間のイオン反応に基づいている。イオン伝導性固体電解質層12は、固体電解質層12と導電層13との間の界面におけるイオンリチウムと金属リチウムとの間の可逆酸化還元反応を支持しており、測定信号が適切な電気接触部において提供されるようになっており、電気接触部は、導電層13に設けられている。イオン感応性ガラス層11(それは、中間層によって、すなわち、固体電解質層12によって、導電層13から分離されている)への損傷が回避される。
[0060]層状構造体6に使用される材料、たとえば、導電層13のためのリチウムなどは、O、HO、N、COなどのような周囲の化学反応体に対して非常に反応性が高いので、測定ユニット1は、密封カプセル化を実現し、それは、そのような化学反応体が測定ユニット1に進入することを防止する。同時に、直接的な電気接触および漏洩電流が回避されることが重要である。これは、層状構造体6のカプセル化によって実現され、それは、図2および図3を参照して説明されることとなり、図3は、測定ユニット1を分解図で示している。
[0061]図2は、層状構造体6のイオン感応性ガラス層11が第1のリング形状の接触表面111を備えていること、および、導電層13が第2のリング形状の接触表面141を備えていることを示している。層状構造体6に面するその下側184において、保持部材18は、イオン感応性ガラス層11の第1のリング形状の接触表面111に密封して接続されている第1のリング形状のシール面181を備えており、また、保持部材18は、基板14の第2のリング形状の接触表面141に接続されている第2のリング形状のシール面182を備えている。保持部材18の第1のリング形状のシール面および第2のリング形状のシール面182は、保持部材18の環状のセクション189によって密封して接続されている。
[0062]保持部材18は、外側186および内側187を有する円形壁部を備えた環状の形状を有しており、保持部材18は、下側184においてステップ状のプロファイル(輪郭)を有しており、下側184は、層状構造体6に面している。したがって、環状のセクション189は、保持部材18の円形壁部の一体の部分である。ステップ状のプロファイルに起因して、第1および第2のシール面181、182は、互いに横方向に接合されており、互いから垂直方向に変位させられている。したがって、測定ユニット1は、小さい寸法で構築され得る。
[0063]保持部材18の中空の円筒形の形状に起因して、第1および第2のリング形状のシール面181、182、ならびに、それに対応するイオン感応性ガラス層11および基板14の第1および第2のリング形状の接触表面111、141は、互いに同心円状に配置されている円形の閉じたループを形成している。
[0064]さらに、ディスク形状の基板14は、保持部材18の下側184に面する上側と、導電層13の上側、存在する場合には少なくとも1つの中間層12の上側、および、イオン感応性ガラス層11の上側に面する下側とを有しており、イオン感応性ガラス層11は、その下側が、測定溶液5に面している。第1のリング形状の接触表面111は、イオン感応性ガラス層11の上側に位置付けされており、第2のリング形状の接触表面141は、基板14の上側に位置付けされている。両方のリング形状の接触表面111、141は、層状構造体6の上側に設けられており、したがって、保持部材18の第1および第2のシール面181および182に容易に接続され得る。
[0065]保持部材18の下側184に設けられているステップ状のプロファイルは、好ましくは円形基板14の直径d14よりも大きい直径d11を有する(図5aを参照)好ましくは円形イオン感応性ガラス層11を備えた層状構造体6のステップ状のプロファイルに対応している。したがって、層状構造体6のステップ状のプロファイル、および、保持部材18の下側におけるステップ状のプロファイルは、互いに補完し合っており、個々の層11、12、13に機械的な安定性を提供する。
[0066]保持部材18の第1のリング形状のシール面181は、第1の平面に配置されており、保持部材18の第2のリング形状のシール面182は、第2の平面に配置されており、それらの平面は基板14に平行に配置されており、それらの平面の間の距離は、基板14の厚さth14と少なくとも1つの中間層12および導電層13の厚さとを足したものに相当する。
[0067]図2および図3の実施形態において、保持部材18および層状構造体6は、第1の環状のシーリングプリフォーム151および第2のシーリングプリフォーム152によって互いに接続されており、第1の環状のシーリングプリフォーム151は保持部材18の第1のリング形状のシール面181とイオン感応性ガラス層11の第1のリング形状の接触表面111との間に設置されており、第2のシーリングプリフォーム152は保持部材18の第2のリング形状のシール面182と基板14の第2のリング形状の接触表面141との間に設置されている。熱処理によって、環状のシーリングプリフォーム151、152は、溶融され、そして、固化されている。溶融プロセスの間に、シーリングプリフォーム151、152の材料は、近隣の表面181、111;182、141へ拡散し、好ましくは統合された材料の接触ブリッジを確立し、層状構造体6が密封され、包み込まれるようになっている。イオン感応性ガラス層11、保持部材18、および基板14は、実質的に統合体となっており、この統合体は、導電層13および(存在する場合には)中間層12を密封して囲んでいる。イオン感応性ガラス層11と基板14との間の環状の接続ブリッジ(それは、溶融されたシーリングプリフォーム151、152および保持部材18を含む)は、非常に高い電気抵抗を有しており、したがって、いかなる漏洩電流も抑制する。
[0068]上記に説明されているように、層状構造体6と保持部材18との間の接続は他の方法で達成することができ、そのような方法とは、たとえば、隣接するリング形状のシール面および接触表面181、111;182、141の材料を溶融および拡散させることである。また、ガラス、たとえば、ガラス粉末またはガラスペーストを含む結合材料が、隣接するリング形状のシール面とリング形状の接触表面181、111;182、141との間に配置され、溶融され、および固化され得る。また、結合材料は、任意の堆積プロセスによって、たとえば、厚膜技術および/または薄膜技術によって堆積させられ得る。ガラス、たとえば、ガラス粉末を含む結合材料は、結合目的のために使用され得る。そのような結合材料は、上記に説明されているように、いくつかの層に構造化され得る。
[0069]図2は、電気モジュール16が基板14の上側に設置されていることをさらに示している。この電気モジュール16は、測定回路を含むことが可能であり、少なくとも1つのセンサー、たとえば、熱センサーに接続され得る。
[0070]さらに、図2は、保持部材18が、キャビティ180を備えた管状のまたは環状の形態を有していることが図示されている。このキャビティ180は、エポキシ化合物などの成形材料17によって充填および密封されている。成形材料17は、基板14および電気モジュール16の上側を覆っており、また、成形材料17は、密封して接続されている第2のリング形状のシール面182および第2の接触表面141に横方向に隣接している。
[0071]リード線2が、電気接触部20に接続されており、電気接触部20は、導電層13または電気モジュール16に接続されている。
[0072]図2は、固体測定ユニット1、すなわち、保持部材18が、接着剤30によって電極本体部3の下側端部に接続されていることを符号により示している。点線によって図示されているように、さらなる実施形態では、保持部材18は、電極本体部3’の一体の部分であることが可能であり、従来のpH電極などの従来のイオン感応性電極に使用されるようなガラス管であることが可能である。
[0073]上記の説明においていくつかの実施形態では、イオン感応性ガラス層11は、好ましくは、固体測定ユニット1またはイオン感応性電極10の規定の動作温度の範囲全体にわたって、分散した力を作用させる内向きの一定の圧縮応力の下で保持されている。イオン感応性ガラス層11の所望の状態に到達するためのステップが、下記に説明されている。
[0074]図4aは、図2の測定ユニット1のイオン感応性ガラス層11および保持部材18であって、これらが、たとえば環状のプリフォーム151(ここでは点線で示されている)によって互いに接続される前の状態を示している。イオン感応性ガラス層11は、層状構造体6の他の層12、13、14がない状態で示されており、有利には、そのような層状構造体6がない状態で、したがって、非固体イオン感応性電極の中でも、イオン感応性ガラス層11を加圧することが行われ得ることを示している。結果的に、保持部材18は、イオン感応性非固体電極の電極本体部3’の一体の部分であることが可能であり、イオン感応性ガラス層11は、従来のイオン感応性ガラス膜11であることが可能である。すなわち、保持部材18は、「A guide to pH−measurement」、03/2016、Mettler−Toledo GmbHを参照して上記に説明されているように、従来のイオン感応性電極(とりわけ、pH電極)のイオン感応性ガラス膜11に接続されているガラス管であることが可能である。簡単にするために、イオン感応性ガラス層という用語が下記で使用されるが、そのようなイオン感応性ガラス層は、従来のイオン感応性ガラス膜であることが可能である。
[0075]ある実施形態では、一定に加圧されたイオン感応性ガラス層を備えたイオン感応性電極を取得するために、接続されている材料の熱膨張係数は、以下の通りに選択される。イオン感応性ガラス層11の熱膨張係数α11は、保持部材18の熱膨張係数α18よりも小さくなっている。
[0076]異なるサイズの矢印によって図4bに概略的に示されているように、材料を第1のプロセス温度まで加熱するときには、保持部材18の膨張が、イオン感応性ガラス層11の膨張よりも大きくなることとなる。保持部材18およびイオン感応性ガラス層11は、たとえば、隣接する材料を溶融することによって、または、保持部材18の第1のシール面181とイオン感応性ガラス層11の第1の接触表面111との間に設けられた第1の環状のシーリングプリフォーム151もしくは他の接続材料を溶融することによって、この状態で接続されている。図4bにおいて、第1の環状のシーリングプリフォーム151またはそれと機能的に同等の接着剤が、保持部材18の第1のシール面181に塗布されており、この時点で、イオン感応性ガラス層11が、第1のプロセス温度において保持部材18に接続されていることが示されている。イオン感応性ガラス層11を保持部材18に接続した後に、結果として生じる構造体は、室温まで冷却される。このプロセスの間に、イオン感応性ガラス層11および保持部材18は、それらの熱膨張係数α11、α18にしたがって収縮し、その結果、収縮された保持部材18が、イオン感応性ガラス層11に半径方向に作用する力を伴う圧力を働かせる。
[0077]図4cは、図4bの収縮したイオン感応性ガラス層11および収縮した保持部材18を示している。これらは、一定の圧力が保持部材18によってイオン感応性ガラス層11の上に印加された状態で室温において互いに接続されている。従来のまたは固体イオン感応性ガラス電極10の使用の間に、亀裂およびひび割れが回避される(それは、従来の電極において出現することが多い)。
[0078]イオン感応性ガラス電極10の固体での実施形態において、すなわち、本発明の測定ユニット1において、加圧されたイオン感応性ガラス層11は、好ましくは、層状構造体6の層11、12、13、14の熱膨張係数を適切に選択することによって達成される。
[0079]図5aは、互いに接続される前の任意に分離されている導電層13および任意な中間層12を備えた、図2の測定ユニット1のイオン感応性ガラス層11および基板14を断面図で示している。イオン感応性ガラス層11の熱膨張係数α11は、基板14の熱膨張係数α14よりも小さくなっている。中間層12および導電層13の熱膨張係数α12およびα13は、好ましくは、基板14の熱膨張係数α14に対応している。しかし、それらは、また、イオン感応性ガラス層11の熱膨張係数α11にしたがって、または、イオン感応性ガラス層11の熱膨張係数α11と基板14の熱膨張係数α14との間の範囲で選択され得る。イオン感応性ガラス層11および基板14は、測定ユニット1の最大動作温度を上回る第2のプロセス温度で、重ね合わせて接続または堆積されている。第2のプロセス温度は、必要に応じて、段階的そして周期的に変化させることができる。熱エネルギーが、組み立てプロセスにしたがって、および、使用される材料を考慮して印加される。最初に、層状構造体6が組み立てられ、次いで、保持部材18が別のプロセスサイクルにおいて追加される。
[0080]図5bは、第2のプロセス温度において接続されている間の、導電層13および少なくとも1つの任意な中間層12がイオン感応性ガラス層11に取り付けられている状態の、図5aの膨張したイオン感応性ガラス層11および膨張した基板14を示している。ある実施形態では、導電層13の第1の部分は、基板14に取り付けられており、導電層13の第2の部分は、中間層、たとえば、電解質層12に取り付けられている。次いで、層状構造体6は、組み立てられてホットプレスされ(たとえば、約250℃で)、拡散結合が導電層13の第1の部分と第2の部分との間にできるようになっている。
[0081]図5cは、室温において互いに接続されている、図5bの導電層13および少なくとも1つの任意な中間層12を備えた収縮されたイオン感応性ガラス層11および収縮された基板14を示している。イオン感応性ガラス層11の中心を指し示す矢印によって概略的に示されているように、イオン感応性ガラス層11は、動作温度の特定の範囲内で使用されるときに、一定の圧縮応力下にあるままになっており、したがって、亀裂およびひび割れを回避する。
[0082]図6は、プロセス温度、たとえば、上述の第1のプロセス温度(それは、測定ユニット1の最大動作温度を十分に上回る)において互いに接続された時の、2つのシーリングプリフォーム151、152とともに、図5cの膨張した層状構造体6および膨張した保持部材18を示している。保持部材18を層状構造体6に接続した後に、基板14および保持部材18の両方が、測定ユニット1の動作温度の範囲全体にわたって、一定の圧縮応力の下でイオン感応性層11を保持する。
[0083]
1 測定ユニット
2 リード線
3 電極本体部、たとえば、ガラス管
4 電極ヘッド
5 測定溶液
6 層状構造体
8 参照電極
9 制御ユニット
10 電気化学センサー/pH電極
11 イオン感応性膜
12 中間層
13 導電層
14 基板
16 電気モジュール
17 成形材料
18 保持部材
30 接着剤
100 測定システム
111 第1の接触表面
141 第2の接触表面
151 第1の環状のシーリングプリフォーム
152 第2の環状のシーリングプリフォーム
180 キャビティ
181 第1のシール面
182 第2のシール面
184 保持部材18の下側
185 保持部材18の上側
186 保持部材18の外側
187 保持部材18の内側
189 保持部材18の環状のセクション

Claims (19)

  1. 測定溶液(5)中のpHを測定する役割を果たす、イオン感応性固体電極(10)のための測定ユニット(1)であって、
    前記測定ユニット(1)は、層状構造体(6)を備え、前記層状構造体(6)は、
    第1のリング形状の接触表面(111)を備えたイオン感応性ガラス層(11)と、
    直接的にまたは少なくとも1つの中間層(12)を介して前記イオン感応性ガラス層(11)に付着している導電層(13)と、
    前記導電層(13)に付着している基板(14)であって、第2のリング形状の接触表面(141)を備えている、基板(14)と
    を含み、
    前記測定ユニット(1)は、保持部材(18)を備え、前記保持部材(18)は、第1のリング形状のシール面(181)、第2のリング形状のシール面(182)、および環状のセクション(189)を備えており、
    前記第1のリング形状のシール面(181)は、前記第1のリング形状の接触表面(111)に密封して接続されており、
    前記第2のリング形状のシール面(182)は、前記基板(14)の前記第2のリング形状の接触表面(141)に接続されており、
    前記保持部材(18)の前記第1および第2のリング形状のシール面(181、182)は、前記環状のセクション(189)によって密封して接続されている、測定ユニット(1)。
  2. 請求項1に記載の測定ユニット(1)であって、
    前記保持部材(18)が、セラミックまたはガラスを含み、
    前記基板(14)が、以下の材料:金属、スチール、セラミック、ガラス、ガラスセラミック、ポリマー化合物、繊維複合材料のうちの少なくとも1つを含み、
    前記導電層(13)が、少なくとも1.0Vの還元電位を有する金属または金属合金を含み、
    前記イオン感応性ガラス層(11)が、好ましくは、前記導電層(13)のイオンを伝導するガラスを含む、測定ユニット(1)。
  3. 請求項1または2に記載の測定ユニット(1)であって、
    前記中間層(12)が、固体電解質を含む、測定ユニット(1)。
  4. 請求項3に記載の測定ユニット(1)であって、
    前記中間層(12)の前記固体電解質が、前記導電層(13)のイオンを伝導する、測定ユニット(1)。
  5. 請求項1から4の一項に記載の測定ユニット(1)であって、
    前記導電層(13)が、少なくとも1.0Vの還元電位を有する金属または金属合金としてリチウムまたはリチウム合金を含み、前記導電層(13)の前記イオンが、リチウムイオンである、測定ユニット(1)。
  6. 請求項1から5の一項に記載の測定ユニット(1)であって、
    前記第1および第2のリング形状のシール面(181、182)ならびに/または前記第1および第2のリング形状の接触表面(111、141)が、同心円状に配置されているかまたは互いにオフセットされている円形の閉じたループを形成している、測定ユニット(1)。
  7. 請求項1から6の一項に記載の測定ユニット(1)であって、
    好ましくはディスク形状の前記基板(14)が、前記保持部材(18)の下側に面する上側と、前記イオン感応性ガラス層(11)の前記上側に面する下側とを有しており、前記イオン感応性ガラス層(11)は、その下側が、前記測定溶液(5)に面しており、前記第1のリング形状の接触表面(111)が、前記イオン感応性ガラス層(11)の前記上側に位置付けされており、前記第2のリング形状の接触表面(141)が、前記基板(14)の前記上側に位置付けされている、測定ユニット(1)。
  8. 請求項1から7の一項に記載の測定ユニット(1)であって、
    前記層状構造体(6)が、前記基板(14)の直径(d14)よりも大きい直径(d11)を有する前記イオン感応性ガラス層(11)を備えた第1のステップ状のプロファイルを有しており、前記層状構造体(6)の前記第1のステップ状のプロファイルが、前記保持部材(18)の前記下側に設けられた第2のステップ状のプロファイルを補完している、測定ユニット(1)。
  9. 請求項1から8の一項に記載の測定ユニット(1)であって、
    前記保持部材(18)の前記第1のリング形状のシール面(181)が、第1の平面に配置されており、前記保持部材(18)の前記第2のリング形状のシール面(182)が、第2の平面に配置されており、前記第1および第2の平面が、好ましくは、互いの間の距離を伴って、前記基板(14)に平行に配置されており、前記距離は、前記基板(14)、前記導電層(13)、および、存在する場合には、前記少なくとも1つの中間層(12)の組み合わせられた厚さにおおよそ対応している、測定ユニット(1)。
  10. 請求項1から9の一項に記載の測定ユニット(1)であって、
    前記第1のリング形状のシール面(181)および前記第1のリング形状の接触表面(111)、ならびに、前記第2のリング形状のシール面(182)および前記第2のリング形状の接触表面(141)が、それぞれ、以下の材料、
    a. 隣接する前記リング形状のシール面および接触表面(181、111;182、141)の拡散された材料;または、
    b. 隣接する前記リング形状のシール面と接触表面(181、111;182、141)との間に配置され、溶融され、そして固化されたガラスまたは金属を含む結合材料
    のいずれかによって互いに結合されている、測定ユニット(1)。
  11. 請求項10に記載の測定ユニット(1)であって、
    a. 前記結合材料が、堆積プロセスによって、前記隣接するリング形状のシール面および接触表面(181、111;182、141)のうちの少なくとも1つの上に堆積させられており、または、
    b. 前記結合材料が、プリフォームの形態で堆積させられており、前記プリフォームは、溶融および固化されている、測定ユニット(1)。
  12. 請求項11に記載の測定ユニット(1)であって、
    前記プリフォームが、前記第1のリング形状のシール面(181)と前記第1の接触表面(111)との間に設置されている第1の環状のシーリングプリフォーム(151)と、前記第2のリング形状のシール面(182)と前記第2の接触表面(141)との間に設置されている第2の環状のシーリングプリフォーム(151)とを含む、測定ユニット(1)。
  13. 請求項1から12の一項に記載の測定ユニット(1)であって、
    好ましくは、熱センサーに接続されている電気モジュール(16)が、前記基板(14)の前記上側に設置されている、測定ユニット(1)。
  14. 請求項1から13の一項に記載の測定ユニット(1)であって、
    前記保持部材(18)が、エポキシ化合物などの成形材料(17)によって充填およびシールされている、キャビティ(180)を備えた管状のまたは環状の形であり、前記成形材料(17)は、前記基板(14)の前記上側を覆っており、好ましくは、密封して接続されている前記第2のリング形状のシール面(182)および前記第2の接触表面(141)に横方向に隣接している、測定ユニット(1)。
  15. 請求項1から14の一項に記載の測定ユニット(1)であって、
    前記イオン感応性ガラス層(11)が、好ましくは、前記測定ユニット(1)の特定の動作温度の範囲全体にわたって、圧縮応力で保持されている、測定ユニット(1)。
  16. 請求項15に記載の測定ユニット(1)であって、
    前記イオン感応性ガラス層(11)の熱膨張係数(α11)が、前記基板(14)の熱膨張係数(α14)よりも小さくなっており、前記イオン感応性ガラス層(11)および前記基板(14)が、前記測定ユニット(1)の最大動作温度を上回る第1のプロセス温度で、重ね合わせて接続または堆積されている、測定ユニット(1)。
  17. 請求項14または16に記載の測定ユニット(1)であって、
    前記イオン感応性ガラス層(11)の前記熱膨張係数(α11)が、前記保持部材(18)の熱膨張係数(α18)よりも小さくなっており、前記イオン感応性ガラス層(11)および前記保持部材(18)が、前記測定ユニット(1)の最大動作温度を上回る第2のプロセス温度で、互いに接続または溶着されている、測定ユニット(1)。
  18. 請求項15または17に記載の測定ユニット(1)であって、
    前記イオン感応性ガラス層(11)の前記熱膨張係数(α11)と前記基板(14)の前記熱膨張係数(α14)、および前記イオン感応性ガラス層(11)の前記熱膨張係数(α11)と前記保持部材(18)の前記熱膨張係数(α18)が、1%〜12.5%の範囲の値だけ異なっている、測定ユニット(1)。
  19. 請求項1から18の一項に記載の測定ユニット(1)を含むpH感応性固体電極(10)。
JP2020540737A 2018-01-30 2019-01-29 イオン感応性固体電極およびイオン感応性電極のための測定ユニット Active JP7279052B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP18154259.8A EP3517944A1 (en) 2018-01-30 2018-01-30 Measurement unit for an ion-sensitive solid-state electrode and ion-sensitive electrode
EP18154259.8 2018-01-30
PCT/EP2019/052148 WO2019149705A1 (en) 2018-01-30 2019-01-29 Measurement unit for an ion-sensitive solid-state electrode and ion-sensitive electrode

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021511517A true JP2021511517A (ja) 2021-05-06
JP7279052B2 JP7279052B2 (ja) 2023-05-22

Family

ID=61157006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020540737A Active JP7279052B2 (ja) 2018-01-30 2019-01-29 イオン感応性固体電極およびイオン感応性電極のための測定ユニット

Country Status (6)

Country Link
US (1) US11726055B2 (ja)
EP (2) EP3517944A1 (ja)
JP (1) JP7279052B2 (ja)
KR (1) KR20200111690A (ja)
CN (1) CN111656174B (ja)
WO (1) WO2019149705A1 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3700577A (en) * 1966-07-21 1972-10-24 Fischer & Porter Co Ph sensing apparatus
US3923625A (en) * 1971-06-30 1975-12-02 Corning Glass Works Reinforced glass electrode structure
JPS5244692A (en) * 1975-10-03 1977-04-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd Ion activity measuring electrode
US4280889A (en) * 1976-03-11 1981-07-28 Honeywell Inc. Solid state ion responsive and reference electrodes
US4440620A (en) * 1981-12-22 1984-04-03 Olympus Optical Co., Ltd. Measuring electrode device
US4632732A (en) * 1982-03-15 1986-12-30 Radiometer A/S Ion-selective measuring electrode device and method for measuring hydrogen ion
JPH08119684A (ja) * 1993-07-20 1996-05-14 Ishizuka Glass Co Ltd 多孔質ガラスとガラス質支持基台の接合方法
WO2001004615A1 (en) * 1999-07-07 2001-01-18 Phuture Sense Ltd. Ion specific solid state electrode with an electrically conductive metal plug

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3282817A (en) * 1963-02-20 1966-11-01 Corning Glass Works Glass electrode and method of making the same
NL7205614A (ja) 1971-04-29 1972-10-31
US4182667A (en) * 1974-09-04 1980-01-08 National Research Development Corporation Ion-sensitive electrodes
US4031606A (en) * 1975-02-24 1977-06-28 Honeywell Inc. Method of making a combination ion responsive and reference electrode
US4073053A (en) * 1976-02-27 1978-02-14 Honeywell Inc. Method of making an ion responsive electrode
US4133735A (en) 1977-09-27 1979-01-09 The Board Of Regents Of The University Of Washington Ion-sensitive electrode and processes for making the same
JPS58191558U (ja) * 1982-06-16 1983-12-20 松下電器産業株式会社 ガラス電極
DE3727485A1 (de) 1986-09-11 1988-03-17 Conducta Mess & Regeltech Festkoerper-ableitsystem zur verwendung mit einem ionenselektiven element
JPH03505483A (ja) 1989-04-14 1991-11-28 ブビレバ ニナ ゼルゲエフナ 固相イオン選択電極
DE19620568A1 (de) 1996-05-22 1997-11-27 Kurt Schwabe Inst Fuer Mes Und Glaselektrode mit innerem Festkontakt und Verfahren zu ihrer Herstellung
DE19714474C2 (de) 1997-04-08 2002-02-07 Kurt Schwabe Inst Fuer Mes Und Elektrochemischer Sensor und Verfahren zu seiner Herstellung
DE10018750C2 (de) 1999-04-23 2003-03-27 Kurt Schwabe Inst Fuer Mess Un Festkontaktierte ionenselektive Glaselektrode und Verfahren zu ihrer Herstellung
CN101080632B (zh) * 2004-12-15 2011-11-23 东亚Dkk株式会社 电化学传感器及其制造方法
DE102007026243A1 (de) * 2007-06-04 2008-12-11 Endress + Hauser Gmbh + Co. Kg Kapazitiver Drucksensor
EP2639583A1 (de) * 2012-03-12 2013-09-18 Mettler-Toledo AG Funktionsüberprüfung von Wärmeleitfähigkeits-Gassensoren
DE102016112256A1 (de) * 2015-08-28 2017-03-02 Endress+Hauser Conducta Gmbh+Co. Kg Verfahren zum automatisierten Herstellen eines ein Diaphragma aufweisenden Glaskörpers
DE102015121364A1 (de) * 2015-12-08 2017-06-08 Endress+Hauser Conducta Gmbh+Co. Kg Potentiometrischer Sensor
ES2829966T3 (es) 2016-10-13 2021-06-02 Mettler Toledo Gmbh Elemento de medición para un electrodo de contacto fijo sensible a iones y electrodo de contacto fijo sensible a iones

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3700577A (en) * 1966-07-21 1972-10-24 Fischer & Porter Co Ph sensing apparatus
US3923625A (en) * 1971-06-30 1975-12-02 Corning Glass Works Reinforced glass electrode structure
JPS5244692A (en) * 1975-10-03 1977-04-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd Ion activity measuring electrode
US4280889A (en) * 1976-03-11 1981-07-28 Honeywell Inc. Solid state ion responsive and reference electrodes
US4440620A (en) * 1981-12-22 1984-04-03 Olympus Optical Co., Ltd. Measuring electrode device
US4632732A (en) * 1982-03-15 1986-12-30 Radiometer A/S Ion-selective measuring electrode device and method for measuring hydrogen ion
JPH08119684A (ja) * 1993-07-20 1996-05-14 Ishizuka Glass Co Ltd 多孔質ガラスとガラス質支持基台の接合方法
WO2001004615A1 (en) * 1999-07-07 2001-01-18 Phuture Sense Ltd. Ion specific solid state electrode with an electrically conductive metal plug

Also Published As

Publication number Publication date
KR20200111690A (ko) 2020-09-29
JP7279052B2 (ja) 2023-05-22
CN111656174A (zh) 2020-09-11
EP3746780A1 (en) 2020-12-09
CN111656174B (zh) 2024-03-01
US11726055B2 (en) 2023-08-15
US20200355641A1 (en) 2020-11-12
WO2019149705A1 (en) 2019-08-08
EP3517944A1 (en) 2019-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5050034A (en) Pressure sensor and method of manufacturing same
CN109906374B (zh) 用于离子敏感固体接触电极的测量元件和离子敏感固体接触电极
US4280889A (en) Solid state ion responsive and reference electrodes
US9533875B2 (en) MEMS sensor packaging and method thereof
KR20160065864A (ko) 금속-세라믹 땜납 연결을 생성하는 방법
KR20150124078A (ko) 온도 센서 소자 및 그 제조 방법
US20200355642A1 (en) Ion-sensitive electrode, measurement unit and method for manufacturing
JP7279052B2 (ja) イオン感応性固体電極およびイオン感応性電極のための測定ユニット
US10160636B2 (en) Ceramic substrate, bonded body, module, and method for manufacturing ceramic substrate
US3639675A (en) Laminated glass stem and method of making same
CN112781779A (zh) 一种高抗电薄膜压力传感器及其制备方法
JPS6347148B2 (ja)
JP2545400Y2 (ja) 半導体素子収納用パッケージ
JP2545401Y2 (ja) 半導体素子収納用パッケージ
JP2545402Y2 (ja) 半導体素子収納用パッケージ
JP4069630B2 (ja) 酸素ポンプ
JPH0637196A (ja) 半導体素子収納用パッケージ
JPH06223871A (ja) ナトリウム−硫黄電池の製法
JP2004101473A (ja) 力検知装置とその製造方法
JPS6074565A (ja) カラ−固体撮像装置の製造方法
JPH04116140U (ja) 半導体素子収納用パツケージ
JPH04109541U (ja) 半導体素子収納用パツケージ
JPH11295476A (ja) 中性子検出器用気密シール装置
DK165081A (da) Elektrokemisk maaleelektrodeanordning og fremgangsmaade til dens fremstilling
JPH11281508A (ja) 圧力センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220902

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20221128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230421

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230510

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7279052

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150