JP2021508762A - 改善された炭酸カルシウム粉末の製造のための表面改質剤としての両親媒性コポリマー - Google Patents

改善された炭酸カルシウム粉末の製造のための表面改質剤としての両親媒性コポリマー Download PDF

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Abstract

本開示は、表面改質炭酸カルシウムを製造するための方法であって、炭酸カルシウムまたはその前駆体を、親水性サブユニットおよび疎水性サブユニットを含む少なくとも1つの両親媒性コポリマーと接触させるステップを含み、親水性サブユニットが、カルボン酸基またはその塩もしくは誘導体を含む少なくとも1つのエチレン性不飽和化合物に由来し、疎水性サブユニットが、疎水基を含む少なくとも1つのエチレン性不飽和化合物に由来し、両親媒性コポリマーが、約1〜約40の親水性親油性バランスを有する、方法を記載する。本方法により得られる表面改質炭酸カルシウム、ならびに表面改質炭酸カルシウムを含有する組成物も記載する。

Description

本出願は、概して材料工学に関し、より具体的には、改善された特質を有する表面改質炭酸カルシウムの製造のための方法に関する。より詳細には、本出願は、両親媒性コポリマーにより少なくとも部分的に覆われた炭酸カルシウムコアを有する表面改質粒子の調製および使用を開示する。
炭酸カルシウム(CaCO3)は、ゴム、プラスチック、塗料、紙、インクおよび食物さえも含む多様な材料に応用される、最も一般的かつ広範に使用される鉱物の1つである。炭酸カルシウム粒子は、沈降炭酸カルシウム(PCC)および重質炭酸カルシウム(GCC)のような多くの形態で存在する。この比較的安価な鉱物の特性を改変して、他のより高価な、希少な、または環境に悪い材料を再現し代替することができるため、改質型の炭酸カルシウムは特に有用である。この文脈において、炭酸カルシウムをコア材料としてベースとしたコアシェル粒子であって、これらのコアシェル粒子のシェルが機能性表面コーティングであるコアシェル粒子の製造および使用に、より多くの関心が生まれている。
しかし、これらを調製することが困難かつ高価であるため、ならびに多様な困難な用途に対して機能性表面コーティングの特性を適合および調整することに関して課題があるために、表面改質炭酸カルシウムの実用性は大きく制限されうる。凝集性および保水性があるために乾燥および粉砕のような方法段階が高価となりうるため、表面改質炭酸カルシウムの調製によりこれらの実用性が制限されうる。粒径分布、表面積、水分保持および吸油量のような最適な特性を得るために表面改質炭酸カルシウムの機能性表面コーティングを調整することにも、困難が生じる。
本発明者らは、特定の用途に対して最適な物理的特性を有する表面改質炭酸カルシウムを効率的に調製するための方法を発見する必要性が存在することを認識した。例えば、乾燥および粉砕のような不可欠な段階を実施するエネルギー費用が既知の製造方法と比較して減少する方法を使用して、表面改質炭酸カルシウムを大規模に製造する必要性が存在する。物理的特性を、ポリマー、塗料、コーティング、シーラントおよび色調節剤における使用のような特定の用途に対して微調整することができる表面改質炭酸カルシウムを製造するための方法を考案する必要性も存在する。
以下の開示は、両親媒性コポリマーにより少なくとも部分的に覆われた炭酸カルシウムコアを有する表面改質粒子の調製および使用を記載する。
本開示の実施形態は、当業者がこれらを作製し使用することができるように本明細書に記載され、以下を含む。
(1)一部の実施形態は、表面改質炭酸カルシウムを製造するための方法であって、炭酸カルシウムまたはその前駆体を、親水性サブユニットおよび疎水性サブユニットを含む少なくとも1つの両親媒性コポリマーと接触させるステップを含み、(a)親水性サブユニットが、カルボン酸基またはその塩もしくは誘導体を含む少なくとも1つのエチレン性不飽和化合物に由来し、(b)疎水性サブユニットが、疎水基を含む少なくとも1つのエチレン性不飽和化合物に由来し、(c)両親媒性コポリマーが、約1〜約40の親水性親油性バランス(HLB)値を有する、方法に関し、
(2)一部の実施形態は、上記の方法(1)により得られる表面改質炭酸カルシウムに関し、
(3)一部の実施形態は、ポリマー、塗料、コーティング、シーラントおよび色調節剤からなる群から選択される、(2)の表面改質炭酸カルシウムを含む組成物に関する。
本開示のさらなる目標、利点および他の特徴は、一部は以下において述べられ、一部は、以下の考察で当業者に明らかとなり、または本開示の実践から知ることができる。本開示は、以下で具体的に記載されたもの以外のおよび異なる実施形態を包含し、本明細書の詳細は、本開示から逸脱することなく、多様な点において修正することが可能である。この点において、本明細書の記載は、本質的に例示として理解されるべきであり、限定として理解されるべきではない。
本開示の実施形態を、以下に示す図面に照らして、以下の記載において説明する。
PCC粒子の製造中に炭酸化前の石灰乳に添加した両親媒性コポリマーのパーセント量に対する、表面改質炭酸カルシウム粒子の窒素BET表面積を示す棒グラフである。 PCC粒子の製造中に炭酸化後の懸濁液に添加した両親媒性コポリマーのパーセント量に対する、表面改質炭酸カルシウム粒子の窒素BET表面積を示す棒グラフである。 PCC粒子の製造中に炭酸化前の石灰乳に添加した両親媒性コポリマーのパーセント量に対する、表面改質炭酸カルシウム粒子の窒素BET表面積および吸湿量を描いたグラフである。
本開示の実施形態は、表面改質炭酸カルシウムを製造するための多様な方法、ならびにこれらの方法に関する組成物を含む。
本明細書で使用される場合、「約」および「およそ」という用語は、参照される量または値とほぼ同一であることを指し、規定された量または値の±5%を包含すると理解されるべきである。
一部の実施形態は、表面改質炭酸カルシウムを製造するための方法に関する。方法は、炭酸カルシウムまたはその前駆体を、親水性サブユニットおよび疎水性サブユニットを含む少なくとも1つの両親媒性コポリマーと接触させるステップを伴い、親水性サブユニットは、カルボン酸基またはその塩もしくは誘導体を含む少なくとも1つのエチレン性不飽和化合物に由来し、疎水性サブユニットは、疎水基を含む少なくとも1つのエチレン性不飽和化合物に由来する。一部の実施形態では、両親媒性コポリマーは、約1〜約40の親水性親油性バランス値を有する。
上述の方法は、一部には、結果として生じる表面改質炭酸カルシウムの表面特性を特定の用途に対して微調整することを可能にするため、有利である。表面改質生成物は、両親媒性コポリマーの特性を調整することにより、特定の用途に対して適合させることができる。本明細書において使用される場合、「両親媒性コポリマー」という用語は、親水性(好水性)および親油性(好油性)特性の両方を有するコポリマーを記載することが意図される。本開示では、「疎水性」という用語は、「親油性」という用語と同義である。よって、両親媒性コポリマーは、親水性および疎水性成分の両方を含む。
表面改質炭酸カルシウムの表面特性は、両親媒性コポリマー中に含有される親水性および疎水性サブユニットの独自性および割合を改変することにより、調節することができる。親水性および疎水性サブユニットの独自性および割合を変化させることで、両親媒性コポリマーの溶解度特性を劇的に改変することができるだけでなく、両親媒性コポリマーの構造(例えば、分枝、架橋等)および炭酸カルシウム粒子の表面と相互作用し結合する両親媒性コポリマーの能力の両方にも劇的に影響を与えることができる。
特定の用途に対する両親媒性コポリマーの設計において、親水性および疎水性サブユニットの独自性および割合の選択において考慮すべき因子として、結果として生じる機能性表面コーティングの特性だけでなく、両親媒性コポリマーそれ自身の溶解度特性も挙げられる。以下でより詳細を説明するように、炭酸カルシウム(またはその前駆体)を両親媒性コポリマーと接触させる方法は、これらの成分の分散体を混合するステップを伴う。よって、両親媒性コポリマーを水のような分散媒中に分散させる能力は、本開示の方法における重要な因子である。
一部の実施形態では、両親媒性コポリマーは、約1〜約40の親水性親油性バランス値を有する。「親水性親油性バランス」(本明細書で「HLB」と略される)は、例えば分子の異なる領域に基づいて値を算出するGriffin法およびDavies法により決定されるような、化合物が親水性か親油性であるかの度合いの尺度である。"Classification of Surface-Active Agents by 'HLB'," Journal of the Society of Cosmetic Chemists, 1949, 1(5), 311-27; "The HLB System, a Time Saving Guide to Emulsifier Selection," ICI Americas Inc., version 1980; Davies, J.P. & Rideal, E.K., "Interfacial Phenomena", 2nd ed., p. 371 (Academic Press, London, 1963); Lin, I.J. & Marszall, L., Tenside Det, 15, 243 (1978);およびO Boen Ho, J. Colloid. Interface Sci., 198, 249 (1998)を参照。
HLB値は、両親媒性コポリマーの性質により異なる方法を使用して算出してもよい。非イオン性(非脱プロトン化)両親媒性コポリマーについては、HLB値を以下のGriffinの式を使用して算出してもよい。イオン性(脱プロトン化)両親媒性コポリマーについては、HLB値を以下のDaviesの式を使用して算出してもよい。
Griffinの式
HLB=20×MWH/(MWH+MWL)=親水性物質の質量%(wt%)/5
MWH=親水性部分の分子量
MWL=疎水性部分の分子量
Daviesの式
HLB=Σ(親水基の寄与)−Σ(疎水基の寄与)
基 寄与
−COO−Na+ 19.1
−CH3 0.475
−CH2− 0.475
−CH− 0.475

−CH= 0.475
−CH2−φ 1.66
−CH2−CH−O−
| 0.15
CH3
一部の実施形態では、両親媒性コポリマーは、約1〜約40のHLB値を有してもよく、または一部の実施形態では、約3〜約28のHLB値を有してもよい。他の実施形態では、両親媒性コポリマーは、約1〜約3、または約3〜約6、または約7〜約9、または約8〜約28、または約11〜約18、または約12〜約15のHLB値を有してもよい。
本開示の方法では、両親媒性コポリマーは、炭酸カルシウムまたはその前駆体と接触させてもよい。例えば、接触させるステップは、処理されたもしくは処理されていないアラゴナイト、方解石もしくはドロマイトのような炭酸カルシウムの鉱物源の使用を伴ってもよく、または重質炭酸カルシウム(GCC)または沈降炭酸カルシウム(PCC)の使用を伴ってもよい。炭酸カルシウムの鉱物源は、例えば、石灰石、白亜および大理石、またはそれらの混合物を含んでもよい。表面改質炭酸カルシウムのコアがPCCをベースとするとき、本方法は、両親媒性コポリマーを、水酸化カルシウムを含む石灰乳、PCCを含む分散体、PCCを含む濾過ケーク、またはそれらの任意の組合せと接触させるステップを伴ってもよい。他の実施形態では、両親媒性コポリマーは、処理されたまたは処理されていない炭酸カルシウム粒子を含む粉末と接触させてもよい。
炭酸カルシウムおよび両親媒性コポリマーを液体媒体中に共分散させる能力は、本開示の一部の実施形態において重要である。例えば、一部の実施形態では、本方法は、液体媒体中で両親媒性コポリマーを炭酸カルシウムまたはその前駆体と接触させて表面改質炭酸カルシウムの分散体を得るステップ、およびその後液体媒体を分散体から除去して表面改質炭酸カルシウムの粉末を得るステップを含む。炭酸カルシウムまたはその前駆体を、両親媒性コポリマーもしくはその塩の水性分散体と接触させてもよく、または非水性分散体と接触させてもよい。
液体媒体は、単一の物質または物質の混合物を含有してもよい。例えば、液体媒体は、単一の溶媒または溶媒の混合物を含有してもよい。溶媒は、両親媒性コポリマーを完全にまたは部分的に溶解することが可能であってもよく、および/または両親媒性コポリマーを完全にまたは部分的に分散させることが可能であってもよい。一部の実施形態では、液体媒体は、少なくとも1つの溶媒、ならびに両親媒性コポリマーおよび/または炭酸カルシウムの少なくとも1つの溶媒中への分散を促進または強化することが可能な少なくとも1つの分散剤を含有してもよい。分散剤は、例えばほんの数例を挙げると、界面活性剤、綿状沈殿、清澄剤、洗浄剤、乳化剤、湿潤剤、表面改質剤、ならびに当業者に既知の他の分散剤であってもよい。
一部の実施形態では、液体媒体は、水性分散媒体であってもよい。水性分散媒体は、水または水と少なくとも1つの有機溶媒との混合物であってもよい。分散媒体は、水、少なくとも1つの有機溶媒、および少なくとも1つの分散剤も含有してもよい。一部の実施形態では、分散媒体は均一分散媒体であり、一方、他の実施形態では、分散媒体は不均一分散媒体である。
本明細書で使用される場合、「水性液」または「水性媒体」という用語は、水および少なくとも1つの溶媒を含有する液体を記述する。本明細書において使用される場合、「溶媒」は、有機溶媒を意味する。例えば一部の実施形態では、液体媒体は、ほんの数例を挙げると、水、エーテル含有溶媒、アルコール含有溶媒、エステル含有溶媒、ケトン含有溶媒、芳香族炭化水素含有溶媒、脂肪族炭化水素含有溶媒、極性プロトン性溶媒、極性非プロトン性溶媒およびそれらの混合物から選択される少なくとも1つの溶媒を含有してもよい。液体媒体の溶媒はまた、ほんの数例を挙げると、脂肪族−芳香族化合物、アルコール−エステル化合物、アルコール−エーテル化合物のような混合された特性の化合物であってもよい。液体媒体の溶媒はまた、ハロゲン化芳香族化合物およびハロゲン化脂肪族化合物のようなハロゲン化化合物であってもよい。
一部の実施形態では、液体媒体は、ほんの数例を挙げると、アセトン、アセトニトリル、アニソール、ベンゼン、ベンゾニトリル、ベンジルアルコール、1,3−ブタンジオール、2−ブタノン、tert−ブタノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルアセテート、2−ブトキシエチルアセテート、酢酸ブチル、tert−ブチルアセトアセテート、tert−ブチルメチルエーテル、二硫化炭素、四塩化炭素、クロロベンゼン、1−クロロブタン、クロロホルム、シクロヘキサン、シクロペンタン、シクロペンチルメチルエーテル、デカン、ジブチルエーテル、1,2−ジクロロベンゼン、1,2−ジクロロエタン、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジイソプロピルエーテル、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、1,2−ジメトキシエタン、炭酸ジメチル、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルアセトアミド、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、ドデカン、エタノール、2−エトキシエタノール、エチル3−エトキシプロピオネート、酢酸エチル、エチルベンゼン、炭酸エチレン、エチレングリコール、エチレングリコールブチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、2−エチルヘキシルアセテート、ホルムアミド、グリセロール、ヘプタン、2−ヘプタノン、ヘキサデカン、ヘキサン、ヘキサノール、酢酸イソペンチル、酢酸イソプロピル、イソプロピルアルコール、メタノール、2−メトキシエタノール、2−メトキシエチルアセテート、1−メトキシ−2−プロパノール、酢酸メチル、ギ酸メチル、2−メチルブタン、イソアミルアルコール、メチルシクロヘキサン、5−メチル−2−ヘキサノン、4−メチル−2−ペンタノン、イソブチルアルコール、1−メチル−2−ピロリジノン、2−メチルテトラヒドロフラン、ニトロベンゼン、ニトロメタン、ノナン、オクタン、1−オクタノール、ペンタン、1−ペンタノール、2−ペンタノン、3−ペンタノン、石油エーテル、ピペリジン、1−プロパノール、2−プロパノール、2−プロポキシエタノール、酢酸プロピル、炭酸プロピレン、ピリジン、1,1,2,2−テトラクロロエタン、テトラクロロエチレン、テトラヒドロフラン、トルエン、1,2,4−トリクロロベンゼン、2,2,4−トリメチルペンタン、水、m−キシレン、o−キシレン、p−キシレン、およびそれらの混合物から選択される少なくとも1つの溶媒を含んでもよい。
上記で説明したように、両親媒性コポリマーの特質は、親水性および疎水性サブユニットの独自性および割合を改変することにより、調整することができる。一部の実施形態では、親水性サブユニットは、少なくとも1つのカルボキシル基含有ビニルモノマーに由来する。親水性サブユニットは、(メタ)アクリル酸もしくはその塩もしくは誘導体、不飽和の多塩基酸もしくはその塩もしくは誘導体、またはそれらのモノマーの組合せから選択される少なくとも1つのカルボキシル基含有モノマーに由来してもよい。
一部の実施形態では、本方法は、アクリル酸、アルキルアクリル酸、アリルマロン酸、アリルコハク酸、ブテン酸、ケイ皮酸、シトラコン酸(citriconic acid)、クロトン酸、グルタコン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、メサコン酸、コハク酸およびそれらの塩または誘導体から選択される少なくとも1つのカルボキシル基含有モノマーに由来する親水性サブユニットを使用して実施される。親水性サブユニットは、マレイン酸、マレイン酸の塩もしくは誘導体、またはそれらの組合せに由来してもよい。
一部の実施形態では、疎水基は、アルカン基、アルケン基、エーテル基、スルフィド基、エステル基、イミド基、スルホネート基、ホスホネート基、またはそれらの組合せを含む。例えば、疎水性サブユニットは、脂肪族または脂環式のオレフィン含有化合物、(メタ)アクリレート化合物、ビニル芳香族化合物、ビニルエステル化合物、(メタ)アクリロニトリル化合物、ハロゲン化ビニル化合物、ビニルエーテル化合物、(メタ)アクリルアミド化合物、またはそれらの組合せに由来してもよい。一部の実施形態では、疎水性サブユニットは、エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソブチレン、ジイソブチレン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、2−ペンテン、3−ペンテン、プロピレンテトラマー;イソブチレントリマー、1,2−ブタジエン、1,3−ブタジエン、1,2−ペンタジエン、1,3−ペンタジエン、1,4−ペンタジエン、イソプレン、5−ヘキサジエン、2−メチル−5−プロピル−1−ヘキセン、4−オクテンおよび3,3−ジメチル−1−ペンテンからなる群から選択される少なくとも1つのエチレン性不飽和化合物に由来する。
本開示の方法では、両親媒性コポリマーは、極性基を含むエチレン性不飽和化合物に由来する少なくとも1つのさらなるサブユニットをさらに含んでもよい。例えば、両親媒性コポリマーは、ハロゲン化物基、ヒドロキシル基、ニトリル基、ニトロ基、スルホン酸基もしくはホスホン酸基を含むエチレン性不飽和化合物に由来する少なくとも1つのさらなるサブユニットをさらに含んでもよい。一部の実施形態では、両親媒性コポリマーは、スルホン酸基含有ビニルモノマー、酸性ホスフェート含有ビニルモノマー、メチロール基含有ビニルモノマー、またはそれらの混合物に由来する少なくとも1つのさらなるサブユニットをさらに含む。
両親媒性コポリマーは、架橋コポリマーであってもよく、または非架橋コポリマーであってもよい。さらに、両親媒性コポリマーは、分枝または非分枝であってもよい。両親媒性コポリマーは、交互の親水性および疎水性サブユニットを含む交互コポリマーであってもよい。一部の実施形態では、両親媒性コポリマーは、グラフトコポリマーであり、他の実施形態では、両親媒性コポリマーは、グラフトコポリマーでない。
一部の実施形態では、両親媒性コポリマーは、式(I)、(II)、または(III)により表されるポリマー単位を含む。
Figure 2021508762
(式中、R1は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、またはカルボン酸基またはそれらの誘導体もしくは塩を表し、ただし、R1基が、−CO2X基に対してα、βまたはγである炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、R2は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、アルケン含有基、エーテル含有基、エステル含有基、スルフィド含有基、イミド含有基、スルホネートもしくはスルホン酸含有基、ホスホネートもしくはホスホン酸含有基、ニトリル含有基、ニトロ含有基、ヒドロキシル含有基、またはハロゲン化物含有基を表し、ただし、R2基が、R2基が付着している炭素原子もしくは隣接する炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、R3は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、アルケン含有基、エーテル含有基、エステル含有基、スルフィド含有基、イミド含有基、スルホネートもしくはスルホン酸含有基、ホスホネートもしくはホスホン酸含有基、ニトリル含有基、ニトロ含有基、ヒドロキシル含有基、またはハロゲン化物含有基を表し、ただし、R2基が、R2基が付着している炭素原子もしくは隣接する炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、R4は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、アルケン含有基、エーテル含有基、エステル含有基、スルフィド含有基、イミド含有基、スルホネートもしくはスルホン酸含有基、ホスホネートもしくはホスホン酸含有基、ニトリル含有基、ニトロ含有基、ヒドロキシル含有基、またはハロゲン化物含有基を表し、ただし、R2基が、R2基が付着している炭素原子もしくは隣接する炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、R5は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、アルケン含有基、エーテル含有基、エステル含有基、スルフィド含有基、イミド含有基、スルホネートもしくはスルホン酸含有基、ホスホネートもしくはホスホン酸含有基、ニトリル含有基、ニトロ含有基、ヒドロキシル含有基、またはハロゲン化物含有基を表し、ただし、R2基が、R2基が付着している炭素原子もしくは隣接する炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、Xは、独立して水素原子、アルキル基、アミノ基または金属原子を表し、aは、独立して1〜1000の整数を表し、bは、独立して1〜1000の整数を表し、cは、独立して1〜1000の整数を表し、dは、独立して1〜1000の整数を表し、eは、独立して1〜1000の整数を表す)
両親媒性コポリマー中の親水性サブユニット対疎水性サブユニットのモル比は、約99:1〜約1:99であってもよい。一部の実施形態では、親水性サブユニット対疎水性サブユニットのモル比は、約90:10〜約10:90、または約85:15〜約15:85、または約75:25〜約25:75、または約65:35〜約35:65、または約55:45〜約45:55であってもよい。親水性サブユニット対疎水性サブユニットのモル比は、約5:1〜約1:5、または約4:1〜約1:4、または約3:1〜約1:3、または約2:1〜約1:2に調節されてもよい。他の実施形態では、両親媒性コポリマー中の親水性サブユニット対疎水性サブユニットのモル比は、約1:1〜約1:5、または約1:2〜約1:4、または約1:2〜約1:3であってもよい。
一部の実施形態では、両親媒性コポリマーは、マレイン酸または無水マレイン酸に由来する親水性サブユニット、およびジイソブチレンに由来する疎水性サブユニットを含む。両親媒性コポリマーはまた、親水性サブユニットおよび疎水性サブユニットを含有する市販のコポリマーから選択されてもよい。例えば、ジイソブチレンおよびマレイン酸またはそれらの誘導体に由来するサブユニットを含有する両親媒性コポリマーは、親水性サブユニット(マレイン酸またはそれらの誘導体)対疎水性サブユニット(ジイソブチレン)のモル比が約1:1〜約1.5である、RHODOLINE(登録商標)111(Solvay Novecareから入手可能)、TAMOL(商標)731A(Dow Chemical Companyから入手可能)およびACUSOL(商標)460(Down Chemical Companyから入手可能)、SOKOLAN(登録商標)CP−9(BASFから入手可能)のような市販のポリマーを含んでもよい。
両親媒性コポリマーに加えて、一部の実施形態では、本方法は、炭酸カルシウムまたはその前駆体を少なくとも1つのさらなる表面改質剤と接触させるステップをさらに含む。「表面改質剤」という用語は、概して、炭酸カルシウムの表面に存在する反応基と化学的に反応または相互作用および結合することができる少なくとも1つの官能基を含む疎水および/または疎油基を含有する、反応性または非反応性の化合物を指す。結合は、官能基の炭酸カルシウムの表面基との配位結合(錯体)またはイオン(塩様)結合を含む化学的結合、例えば共有結合を介して確立することができ、一方、相互作用は、双極子相互作用、極性相互作用、水素架橋結合およびファンデルワールス相互作用を含むことができる。
好適な表面改質剤の例は、モノおよびポリ炭酸、対応する酸無水物、酸塩化物、エステルおよび酸アミド、アルコール、アルキルハロゲン化物、アミノ酸、イミン、ニトリル、イソニトリル、エポキシ化合物、モノおよびポリアミン、ジカルボニル化合物、シランおよび金属化合物であり、これらは炭酸カルシウムの表面基と反応することができる官能基、ならびに少なくとも1つの疎水および/または疎油基を有する。一部の実施形態では、疎水および/または疎油基を含有する表面改質剤は、シラン、炭酸、酸無水物および酸ハロゲン化物のような炭酸誘導体、特に酸塩化物、アルコール、塩化アルキル、臭化アルキル、およびヨウ化アルキルなどのハロゲン化アルキルであり、アルキル残基は、特にフッ素で置換されることができる。一部の実施形態では、1つまたは複数の表面改質剤を、炭酸カルシウムを表面改質するために使用することができる。飽和および不飽和の脂肪酸の両方を表面改質剤として使用してもよく、一部の実施形態では、炭素原子の数は、8つの炭素〜40の炭素であってもよい。
表面改質剤中に含有される官能基は、炭酸基、酸塩化物基、エステル基、ニトリルおよびイソニトリル基、OH基、ハロゲン化アルキル基、SH基、エポキシド基、無水物基、酸アミド基、一級、二級および三級アミノ基、Si−−OH基またはシランの加水分解性残基(以下に記載するSi−−X基)またはジカルボニル化合物のようなC−−H−酸基を含むことができる。表面改質剤は、例えばアミノ酸またはEDTA中に、1つを超えるこのような官能基を包含することもできる。
好適な疎水および/または疎油基は、長鎖脂肪族炭化水素基、例えば1〜40もしくはそれを超える炭素原子を有する、特にアルキル基、芳香族基、または少なくとも1つのフッ素原子を呈する基を含んでもよく、これらは好ましくは炭化水素基、特に1〜20以上の炭素原子および1〜41のフッ素原子を有するアルキル残基である。
好適な表面改質剤は、疎水性および/または疎油性である少なくとも1つの非加水分解性基、特に少なくとも1つのフッ素原子を含有する基(フルオロシラン)または例えば1〜30の炭素原子を有する、好ましくはアルキル基などの長鎖脂肪族炭化水素基、または芳香族基を呈する、加水分解性のシランのような、少なくとも1つの非加水分解性の疎水および/または疎油基を有する加水分解性のシランを含んでもよい。
一部の実施形態では、炭酸カルシウムは、有機シラン、有機チタネート、有機ジルコネート、有機酸、有機アミン、有機チオールおよびホスフィン化合物から選択される表面改質剤を使用して表面改質される。例えば、炭酸カルシウムまたはその前駆体はまた、少なくとも1つの脂肪酸化合物またはその塩もしくは誘導体と接触させ、それによって両親媒性コポリマーおよび脂肪酸化合物の組合せを表面被覆として有する表面改質炭酸カルシウムを製造してもよい。さらなる表面改質剤として使用されうる脂肪酸は、例えば、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ピノレン酸、それらの誘導体およびそれらの混合物を含んでもよい。炭酸カルシウムに対する有効な表面改質剤として既知である他の飽和および不飽和の脂肪酸およびそれらの誘導体もまた、さらなる表面改質剤として使用してもよい。
上記で説明したように、両親媒性コポリマーを微調整することは、親水性および疎水性サブユニットの割合を調整することを伴ってもよい。一部の実施形態では、両親媒性コポリマー中の親水性サブユニット対疎水性サブユニットのモル比は、約20:80〜約80:20である。炭酸カルシウムに対する両親媒性コポリマーの割合も調節して、表面改質炭酸カルシウムの特質を調整してもよい。一部の実施形態では、両親媒性コポリマー対炭酸カルシウムまたはその前駆体の質量比は、約0.01:99.99〜約5.0:95.0である。
本開示の実施形態は、上記の方法により得られる表面改質炭酸カルシウムにも関する。一部の実施形態では、表面改質炭酸カルシウムの粒子は、炭酸カルシウムコアおよび両親媒性コポリマーに由来するシェルを含むコア−シェル構造の形態であり、前記シェルは炭酸カルシウムコアを少なくとも部分的にコーティングし、シェルは親水性サブユニットの脱プロトン化酸基を介して炭酸カルシウムコアとイオン結合する。
両親媒性コポリマーの特性を調整して多種多様なコポリマーを製造することができるため、結果として生じる表面改質炭酸カルシウムの特質は非常に広範となることができる。例えば、表面改質炭酸カルシウムの表面積、粒子サイズ、含水量、吸湿量および吸油量のような特質は、多様な異なる用途に対して調整することができる。
一部の実施形態では、表面改質炭酸カルシウムは、30.0m2/g以上のBET表面積を有してもよい。他の実施形態では、BET表面積は、約10m2/g〜約100m2/g、約100m2/g〜約300m2/g、約50m2/g〜約150m2/g、約10m2/g〜約50m2/g、約3m2/g〜約25m2/g、約150m2/g〜約250m2/g、約200m2/g〜約300m2/g、または約100m2/g〜約200m2/gであってもよい。本明細書において使用される場合、「BET表面積」は、Brunauer、EmmettおよびTeller(「BET」)理論による、物理吸収分子の比表面積を算出するための技術を指す。BET表面積は、例えばMicromeritics Instrument Corporation(Norcross, Ga.、USA)から入手可能な、ASAP(登録商標)2460表面積および細孔分布測定装置を用いて窒素を収着ガスとして使用して測定することができる。
一部の実施形態では、表面改質炭酸カルシウムは、0.75μm以下の平均粒子サイズ(d50)を有してもよい。他の実施形態では、平均粒子サイズ(d50)は、約0.1μm〜約2.0μm、0.2μm〜約0.8μm、または約0.3μm〜約0.6μmであってもよい。粒子サイズは、現在当業者に既知のまたは今後発見される、任意の適切な測定技術により測定してもよい。1つの例示的な方法では、粒子サイズおよび粒径分布(「psd」)のような粒子サイズ特質は、0.12マイクロメートル(μmまたはμm(micron))〜704μmの粒径にわたる粒径分布を決定することができる、Leeds and Northrup Microtrac X100レーザー粒子サイズ分析器(Leeds and Northrup、North Wales、Pennsylvania、USA)を使用して測定される。所与の粒子のサイズは、球相当径または「esd」として既知の、懸濁液で沈殿する対応する直径の球の直径に関して表される。粒子サイズの中央値またはd50値は、粒子の50質量%(% by weight)がd50値よりも小さいesdを有する値である。
一部の実施形態では、表面改質炭酸カルシウムは、2.0%以下の吸湿量を有してもよい。他の実施形態では、吸湿量は、約0.1%〜約10%、または約2%〜約5%であってもよい。吸湿量は、約10gの試料を、密封され湿度が制御されたチャンバー中に、特定の湿度で24時間配置し、その後試料にを秤量して、所与の湿度および時間で試料の吸湿量の%を算出することにより測定する。一部の実施形態では、表面改質炭酸カルシウムは、35%以下の含水量を有してもよい。他の実施形態では、含水量は、約2%〜約45%、または約5%〜約40%、または約10%〜約30%であってもよい。含水量は、試料をアルミニウム鍋に配置し、その後試料を乾燥させ、湿度分析計を使用して重量減少を測定することにより測定する。
本開示の実施形態は、上記の表面改質炭酸カルシウムを含む組成物にも関する。このような組成物は、例えば、ポリマー、塗料、コーティング、シーラントおよび顔料を含みうる。
実施形態
本開示の実施形態[1]は、表面改質炭酸カルシウムを製造するための方法であって、炭酸カルシウムまたはその前駆体を、親水性サブユニットおよび疎水性サブユニットを含む少なくとも1つの両親媒性コポリマーと接触させるステップを含み、親水性サブユニットが、カルボン酸基またはその塩もしくは誘導体を含む少なくとも1つのエチレン性不飽和化合物に由来し、疎水性サブユニットが、疎水基を含む少なくとも1つのエチレン性不飽和化合物に由来し、両親媒性コポリマーが、約1〜約40の親水性親油性バランス値を有する、方法に関する。
本開示の実施形態[2]は、親水性サブユニットが、マレイン酸または無水マレイン酸に由来し、疎水性サブユニットがジイソブチレンに由来する、実施形態[1]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[3]は、炭酸カルシウムが沈降炭酸カルシウムまたは重質炭酸カルシウムである、実施形態[1]および[2]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[4]は、親水性サブユニットが、少なくとも1つのカルボキシル基含有ビニルモノマーに由来する、実施形態[1]〜[3]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[5]は、親水性サブユニットが、(メタ)アクリル酸もしくはその塩もしくは誘導体、不飽和の多塩基酸もしくはその塩もしくは誘導体、またはそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのカルボキシル基含有モノマーに由来する、実施形態[1]〜[4]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[6]は、親水性サブユニットが、アクリル酸、アルキルアクリル酸、アリルマロン酸、アリルコハク酸、ブテン酸、ケイ皮酸、シトラコン酸、クロトン酸、グルタコン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、メサコン酸、コハク酸およびそれらの塩または誘導体からなる群から選択される少なくとも1つのカルボキシル基含有モノマーに由来する、実施形態[1]〜[5]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[7]は、親水性サブユニットが、マレイン酸、マレイン酸の塩もしくは誘導体、またはそれらの組合せに由来する、実施形態[1]〜[6]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[8]は、疎水基が、アルカン基、アルケン基、エーテル基、スルフィド基、エステル基、イミド基、スルホネート基、ホスホネート基、またはそれらの組合せを含む、実施形態[1]〜[7]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[9]は、疎水性サブユニットが、脂肪族もしくは脂環式オレフィン含有化合物、(メタ)アクリレート化合物、ビニル芳香族化合物、ビニルエステル化合物、(メタ)アクリロニトリル化合物、ハロゲン化ビニル化合物、ビニルエーテル化合物、(メタ)アクリルアミド化合物、またはそれらの組合せに由来する、実施形態[1]〜[8]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[10]は、疎水性サブユニットが、エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソブチレン、ジイソブチレン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、2−ペンテン、3−ペンテン、プロピレンテトラマー;イソブチレントリマー、1,2−ブタジエン、1,3−ブタジエン、1,2−ペンタジエン、1,3−ペンタジエン、1,4−ペンタジエン、イソプレン、5−ヘキサジエン、2−メチル−5−プロピル−1−ヘキセン、4−オクテンおよび3,3−ジメチル−1−ペンテンからなる群から選択される少なくとも1つのエチレン性不飽和化合物に由来する、実施形態[1]〜[9]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[11]は、両親媒性コポリマーは、極性基を含むエチレン性不飽和化合物に由来する少なくとも1つのさらなるサブユニットをさらに含む、実施形態[1]〜[10]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[12]は、両親媒性コポリマーが、ハロゲン化物基、ヒドロキシル基、ニトリル基、ニトロ基、スルホン酸基もしくはホスホン酸基を含むエチレン性不飽和化合物に由来する少なくとも1つのさらなるサブユニットをさらに含む、実施形態[1]〜[11]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[13]は、両親媒性コポリマーが、スルホン酸基含有ビニルモノマー、酸性ホスフェート含有ビニルモノマー、メチロール基含有ビニルモノマー、またはそれらの混合物に由来する少なくとも1つのさらなるサブユニットをさらに含む、実施形態[1]〜[12]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[14]は、両親媒性コポリマーが架橋コポリマーである、実施形態[1]〜[13]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[15]は、両親媒性コポリマーが交互の親水性および疎水性サブユニットを含む交互コポリマーである、実施形態[1]〜[14]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[16]は、両親媒性コポリマーが、式(I)、(II)、または(III)により表されるポリマー単位を含む、実施形態[1]〜[15]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
Figure 2021508762
(式中、R1は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、またはカルボン酸基またはそれらの誘導体もしくは塩を表し、ただし、R1基が、−CO2X基に対してα、βまたはγである炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、R2は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、アルケン含有基、エーテル含有基、エステル含有基、スルフィド含有基、イミド含有基、スルホネートもしくはスルホン酸含有基、ホスホネートもしくはホスホン酸含有基、ニトリル含有基、ニトロ含有基、ヒドロキシル含有基、またはハロゲン化物含有基を表し、ただし、R2基が、R2基が付着している炭素原子もしくは隣接する炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、R3は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、アルケン含有基、エーテル含有基、エステル含有基、スルフィド含有基、イミド含有基、スルホネートもしくはスルホン酸含有基、ホスホネートもしくはホスホン酸含有基、ニトリル含有基、ニトロ含有基、ヒドロキシル含有基、またはハロゲン化物含有基を表し、ただし、R2基が、R2基が付着している炭素原子もしくは隣接する炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、R4は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、アルケン含有基、エーテル含有基、エステル含有基、スルフィド含有基、イミド含有基、スルホネートもしくはスルホン酸含有基、ホスホネートもしくはホスホン酸含有基、ニトリル含有基、ニトロ含有基、ヒドロキシル含有基、またはハロゲン化物含有基を表し、ただし、R2基が、R2基が付着している炭素原子もしくは隣接する炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、R5は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、アルケン含有基、エーテル含有基、エステル含有基、スルフィド含有基、イミド含有基、スルホネートもしくはスルホン酸含有基、ホスホネートもしくはホスホン酸含有基、ニトリル含有基、ニトロ含有基、ヒドロキシル含有基、またはハロゲン化物含有基を表し、ただし、R2基が、R2基が付着している炭素原子もしくは隣接する炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、Xは、独立して水素原子、アルキル基、アミノ基または金属原子を表し、aは、独立して1〜1000の整数を表し、bは、独立して1〜1000の整数を表し、cは、独立して1〜1000の整数を表し、dは、独立して1〜1000の整数を表し、eは、独立して1〜1000の整数を表す)
本開示の実施形態[17]は、両親媒性コポリマーを、水酸化カルシウムを含む石灰乳、沈降炭酸カルシウムを含む分散体、沈降炭酸カルシウムを含む濾過ケーク、および炭酸カルシウム粒子を含む粉末のうち少なくとも1つと接触させるステップを含む、実施形態[1]〜[16]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[18]は、液体媒体中で両親媒性コポリマーを炭酸カルシウムまたはその前駆体と接触させて表面改質炭酸カルシウムの分散体を得るステップ、および液体媒体を分散体から除去して表面改質炭酸カルシウムの粉末を得るステップを含む、実施形態[1]〜[17]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[19]は、炭酸カルシウムまたはその前駆体を、両親媒性コポリマーもしくはその塩の水性分散体と接触させる、実施形態[1]〜[18]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[20]は、炭酸カルシウムまたはその前駆体を少なくとも1つのさらなる表面改質剤と接触させるステップをさらに含む、実施形態[1]〜[19]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[21]は、炭酸カルシウムまたはその前駆体を少なくとも1つの脂肪酸化合物またはその塩もしくは誘導体と接触させるステップをさらに含む、実施形態[1]〜[20]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[22]は、両親媒性コポリマー中の親水性サブユニット対疎水性サブユニットのモル比が、約20:80〜約80:20である、実施形態[1]〜[21]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[23]は、両親媒性コポリマー対炭酸カルシウムまたはその前駆体の質量比が、約0.01:99.99〜約5.0:95.0である、実施形態[1]〜[22]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[24]は、実施形態[1]〜[23]の方法により得られる表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[25]は、表面改質炭酸カルシウムの粒子が、炭酸カルシウムコアおよび両親媒性コポリマーに由来するシェルを含むコア−シェル構造の形態であり、前記シェルが炭酸カルシウムコアを少なくとも部分的にコーティングし、シェルが親水性サブユニットの脱プロトン化酸基を介して炭酸カルシウムコアとイオン結合する、実施形態[24]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[26]は、30.0m2/g以上のBET表面積を有する、実施形態[24]および[25]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[27]は、0.75μm以下の平均粒子サイズ(d50)を有する、実施形態[24]〜[26]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[28]は、2.0%以下の吸湿量を有する、実施形態[24]〜[27]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[29]は、35%以下の含水量を有する、実施形態[24]〜[28]の表面改質炭酸カルシウムに関する。
本開示の実施形態[30]は、ポリマー、塗料、コーティング、シーラントおよび色調節剤からなる群から選択される、実施形態[24]〜[29]の表面改質炭酸カルシウムを含む組成物に関する。
以下の実施例は、例示目的のためにのみ提供されるものであり、決して本開示の範囲を制限するものではない。本開示の実施形態は、他の炭酸カルシウム、他の両親媒性コポリマー、および他の方法条件のような、以下に例示する材料と比較して異なるまたはさらなる成分の使用を採用してもよい。
試験の概要
以下に例示する実施例では、沈降炭酸カルシウムの形成中に表面改質剤として使用する両親媒性コポリマーの割合および添加する順序を調整することにより、表面改質炭酸カルシウムの粒子および表面特性を改変および制御する。
材料
Imerys Carbonatesから供給される鉱物の炭酸カルシウム(石灰石)を、沈降炭酸カルシウム(PCC)の製造において使用した。RHODOLINE(登録商標)111(ジイソブチレン−無水マレイン酸コポリマー)の市販の試料を、Solvayから供給した。
沈降炭酸カルシウムの製造に対する両親媒性コポリマーの効果
沈降炭酸カルシウム(PCC)の製造に対する本開示の両親媒性コポリマーの効果を、異なる割合のRHODOLINE(登録商標)111を製造方法の異なる段階で添加することにより調査した。
参照PCCを得るために、鉱物の炭酸カルシウム(石灰石)をか焼して気体の酸化カルシウム(生石灰)を得て、酸化カルシウムを水で消化して石灰乳を得た。石灰乳をその後二酸化炭素で炭酸化し、PCCの懸濁液を得た。PCCの懸濁液を濾過して乾燥させ、参照試料として以下に示すPCC粒子を得た。参照試料のPCC粒子を測定し、以下の表1および2に要約したように粒子および表面の特性を決定した。
Figure 2021508762

Figure 2021508762
PCCの表面改質における両親媒性コポリマーの効果を試験するため、PCCの調製のための上記の手順を、RHODOLINE(登録商標)111を手順の異なる段階で添加するように修正した。一連の実験では、PCC製造中、両親媒性コポリマーを炭酸化前に添加する効果を試験するために、異なる割合の両親媒性コポリマーを石灰乳に添加した。RHODOLINE(登録商標)111を炭酸化前に添加した結果を、図3ならびに以下の表3および5に要約する。別の一連の実験では、異なる割合の両親媒性コポリマーをPCCの懸濁液に添加した。RHODOLINE(登録商標)111を炭酸化後に添加した結果を、以下の表4および6に要約する。
表3に示すように、炭酸化前に石灰乳に両親媒性コポリマーを添加した結果、参照試料のPCC粒子に対して粒子サイズが有意に減少した表面改質炭酸カルシウムが形成された。0.25質量%(mass%)および0.5質量%(mass%)のより低い用量のRHODOLINE(登録商標)111を使用することにより表面改質炭酸カルシウムの粒子サイズ(D50)および峻度(D70/D30)が最小化されるように、粒子サイズ特性は用量依存的であることが見出された。
Figure 2021508762

Figure 2021508762
表4に示すように、炭酸化後にPCCの懸濁液に両親媒性コポリマーを添加した結果においても、参照試料のPCC粒子に対して粒子サイズが減少した表面改質炭酸カルシウムが形成された。0.25質量%(mass%)および0.5質量%(mass%)のより低い用量のRHODOLINE(登録商標)111を使用することにより表面改質炭酸カルシウムの粒子サイズ(D50)および峻度(D70/D30)が最小化されるように、粒子サイズ特性は用量依存的であることが見出された。
表5に示すように、炭酸化前に石灰乳に両親媒性コポリマーを添加した結果、参照試料のPCC粒子に対して表面積および吸湿量が有意に増大した表面改質炭酸カルシウムが形成された。両親媒性コポリマーの割合が増大すると表面改質炭酸カルシウム粒子のBET表面積および吸湿量の両方が増大するように、BET表面積および吸湿量は用量依存的であることが見出された。図1は、PCC粒子の製造中に炭酸化前の石灰乳に添加した両親媒性コポリマーのパーセント量に対する、表面改質炭酸カルシウム粒子の窒素BET表面積を示す棒グラフである。
Figure 2021508762
表6および図2に示すように、カルボニル化後にPCCの懸濁液に両親媒性コポリマーを添加した結果においても、参照試料のPCC粒子に対して表面積が有意に増大した表面改質炭酸カルシウムが形成された。両親媒性コポリマーの割合が増大すると表面改質炭酸カルシウム粒子のBET表面積が増大するように、BET表面積は用量依存的であることが見出された。吸湿量が用量依存的であることも見出された。しかし、驚くべきことに、両親媒性コポリマーの割合が増大すると表面改質炭酸カルシウム粒子の吸湿量が減少するような、表5における炭酸化前のデータに対して逆の用量依存性が観察された。実施例11では、0.25質量%(mass%)のRHODOLINE(登録商標)111を炭酸化後に添加すると、吸湿量(MPU)が4.83質量%(wt%)である表面改質炭酸カルシウム粒子が製造された。実施例12〜14において添加したRHODOLINE(登録商標)111の割合が増大すると、吸湿量値がそれぞれ4.37質量%(wt%)、4.09質量%(wt%)および3.34質量%(wt%)と次第に低下する表面改質炭酸カルシウム粒子が製造された。
Figure 2021508762

本開示の実施形態は、以下の番号付けされた項において定義されるとおりであってもよい。
項1. 表面改質炭酸カルシウムを製造するための方法であって、炭酸カルシウムまたはその前駆体を、親水性サブユニットおよび疎水性サブユニットを含む少なくとも1つの両親媒性コポリマーと接触させるステップを含み、
親水性サブユニットが、カルボン酸基またはその塩もしくは誘導体を含む少なくとも1つのエチレン性不飽和化合物に由来し、
疎水性サブユニットが、疎水基を含む少なくとも1つのエチレン性不飽和化合物に由来し、
両親媒性コポリマーが、約1〜約40の親水性親油性バランス値を有する、方法。
項2. 親水性サブユニットが、マレイン酸または無水マレイン酸に由来し、
疎水性サブユニットがジイソブチレンに由来する、項1の方法。
項3. 炭酸カルシウムが沈降炭酸カルシウムまたは重質炭酸カルシウムである、項1の方法。
項4. 親水性サブユニットが、少なくとも1つのカルボキシル基含有ビニルモノマーに由来する、項1の方法。
項5. 親水性サブユニットが、(メタ)アクリル酸もしくはその塩もしくは誘導体、不飽和の多塩基酸もしくはその塩もしくは誘導体、またはそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのカルボキシル基含有モノマーに由来する、項1の方法。
項6. 親水性サブユニットが、アクリル酸、アルキルアクリル酸、アリルマロン酸、アリルコハク酸、ブテン酸、ケイ皮酸、シトラコン酸、クロトン酸、グルタコン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、メサコン酸、コハク酸およびそれらの塩または誘導体からなる群から選択される少なくとも1つのカルボキシル基含有モノマーに由来する、項1の方法。
項7. 親水性サブユニットが、マレイン酸、マレイン酸の塩もしくは誘導体、またはそれらの組合せに由来する、項1の方法。
項8. 疎水基が、アルカン基、アルケン基、エーテル基、スルフィド基、エステル基、イミド基、スルホネート基、ホスホネート基、またはそれらの組合せを含む、項1の方法。
項9. 疎水性サブユニットが、脂肪族または脂環式のオレフィン含有化合物、(メタ)アクリレート化合物、ビニル芳香族化合物、ビニルエステル化合物、(メタ)アクリロニトリル化合物、ハロゲン化ビニル化合物、ビニルエーテル化合物、(メタ)アクリルアミド化合物、またはそれらの組合せに由来する、項1の方法。
項10. 疎水性サブユニットが、エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソブチレン、ジイソブチレン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、2−ペンテン、3−ペンテン、プロピレンテトラマー;イソブチレントリマー、1,2−ブタジエン、1,3−ブタジエン、1,2−ペンタジエン、1,3−ペンタジエン、1,4−ペンタジエン、イソプレン、5−ヘキサジエン、2−メチル−5−プロピル−1−ヘキセン、4−オクテンおよび3,3−ジメチル−1−ペンテンからなる群から選択される少なくとも1つのエチレン性不飽和化合物に由来する、項1の方法。
項11. 両親媒性コポリマーが、極性基を含むエチレン性不飽和化合物に由来する少なくとも1つのさらなるサブユニットをさらに含む、項1の方法。
項12. 両親媒性コポリマーが、ハロゲン化物基、ヒドロキシル基、ニトリル基、ニトロ基、スルホン酸基もしくはホスホン酸基を含むエチレン性不飽和化合物に由来する少なくとも1つのさらなるサブユニットをさらに含む、項1の方法。
項13. 両親媒性コポリマーが、スルホン酸基含有ビニルモノマー、酸性ホスフェート含有ビニルモノマー、メチロール基含有ビニルモノマー、またはそれらの混合物に由来する少なくとも1つのさらなるサブユニットをさらに含む、項1の方法。
項14. 両親媒性コポリマーが架橋コポリマーである、項1の方法。
項15. 両親媒性コポリマーが交互の親水性および疎水性サブユニットを含む交互コポリマーである、項1の方法。
項16. 両親媒性コポリマーが、式(I)、(II)、または(III)により表されるポリマー単位を含む、項1の方法。
Figure 2021508762
(式中、
1は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、またはカルボン酸基またはそれらの誘導体もしくは塩を表し、ただし、R1基が、−CO2X基に対してα、βまたはγである炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、
2は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、アルケン含有基、エーテル含有基、エステル含有基、スルフィド含有基、イミド含有基、スルホネートもしくはスルホン酸含有基、ホスホネートもしくはホスホン酸含有基、ニトリル含有基、ニトロ含有基、ヒドロキシル含有基、またはハロゲン化物含有基を表し、ただし、R2基が、R2基が付着している炭素原子もしくは隣接する炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、
3は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、アルケン含有基、エーテル含有基、エステル含有基、スルフィド含有基、イミド含有基、スルホネートもしくはスルホン酸含有基、ホスホネートもしくはホスホン酸含有基、ニトリル含有基、ニトロ含有基、ヒドロキシル含有基、またはハロゲン化物含有基を表し、ただし、R2基が、R2基が付着している炭素原子もしくは隣接する炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、
4は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、アルケン含有基、エーテル含有基、エステル含有基、スルフィド含有基、イミド含有基、スルホネートもしくはスルホン酸含有基、ホスホネートもしくはホスホン酸含有基、ニトリル含有基、ニトロ含有基、ヒドロキシル含有基、またはハロゲン化物含有基を表し、ただし、R2基が、R2基が付着している炭素原子もしくは隣接する炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、
5は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、アルケン含有基、エーテル含有基、エステル含有基、スルフィド含有基、イミド含有基、スルホネートもしくはスルホン酸含有基、ホスホネートもしくはホスホン酸含有基、ニトリル含有基、ニトロ含有基、ヒドロキシル含有基、またはハロゲン化物含有基を表し、ただし、R2基が、R2基が付着している炭素原子もしくは隣接する炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、
Xは、独立して水素原子、アルキル基、アミノ基または金属原子を表し、
aは、独立して1〜1000の整数を表し、
bは、独立して1〜1000の整数を表し、
cは、独立して1〜1000の整数を表し、
dは、独立して1〜1000の整数を表し、
eは、独立して1〜1000の整数を表す)
項17. 両親媒性コポリマーを、
水酸化カルシウムを含む石灰乳、
沈降炭酸カルシウムを含む分散体、
沈降炭酸カルシウムを含む濾過ケーク、および
炭酸カルシウム粒子を含む粉末のうち少なくとも1つと接触させるステップを含む、項1の方法。
項18. 液体媒体中で両親媒性コポリマーを炭酸カルシウムまたはその前駆体と接触させて表面改質炭酸カルシウムの分散体を得るステップ、および
液体媒体を分散体から除去して表面改質炭酸カルシウムの粉末を得るステップを含む、項1の方法。
項19. 炭酸カルシウムまたはその前駆体を、両親媒性コポリマーもしくはその塩の水性分散体と接触させる、項1の方法。
項20. 炭酸カルシウムまたはその前駆体を少なくとも1つのさらなる表面改質剤と接触させるステップをさらに含む、項1の方法。
項21. 炭酸カルシウムまたはその前駆体を少なくとも1つの脂肪酸化合物またはその塩もしくは誘導体と接触させるステップをさらに含む、項1の方法。
項22. 両親媒性コポリマー中の親水性サブユニット対疎水性サブユニットのモル比が、約20:80〜約80:20である、項1の方法。
項23. 両親媒性コポリマー対炭酸カルシウムまたはその前駆体の質量比が、約0.01:99.99〜約5.0:95.0である、項1の方法。
項24. 項1の方法により得られる表面改質炭酸カルシウム。
項25. 表面改質炭酸カルシウムの粒子が、炭酸カルシウムコアおよび両親媒性コポリマーに由来するシェルを含むコア−シェル構造の形態であり、
前記シェルが炭酸カルシウムコアを少なくとも部分的にコーティングし、
シェルが親水性サブユニットの脱プロトン化酸基を介して炭酸カルシウムコアとイオン結合する、項24の表面改質炭酸カルシウム。
項26. 30.0m2/g以上のBET表面積を有する、項24の表面改質炭酸カルシウム。
項27. 0.75μm以下の平均粒子サイズ(d50)を有する、項24の表面改質炭酸カルシウム。
項28. 2.0%以下の吸湿量を有する、項24の表面改質炭酸カルシウム。
項29. 35%以下の含水量を有する、項24の表面改質炭酸カルシウム。
項30. ポリマー、塗料、コーティング、シーラントおよび色調節剤からなる群から選択される、項24の表面改質炭酸カルシウムを含む組成物。
本開示の実施形態は、以下の番号付けされた記載において定義されるとおりであってもよい。
記載1. 表面改質炭酸カルシウムを製造するための方法であって、炭酸カルシウムまたはその前駆体を、親水性サブユニットおよび疎水性サブユニットを含む少なくとも1つの両親媒性コポリマーと接触させるステップを含み、
親水性サブユニットが、カルボン酸基またはその塩もしくは誘導体を含む少なくとも1つのエチレン性不飽和化合物に由来し、
疎水性サブユニットが、疎水基を含む少なくとも1つのエチレン性不飽和化合物に由来し、
両親媒性コポリマーが、約1〜約40の親水性親油性バランス値を有する、方法。
記載2. 親水性サブユニットが、マレイン酸または無水マレイン酸に由来し、
疎水性サブユニットがジイソブチレンに由来し、および/または炭酸カルシウムが沈降炭酸カルシウムまたは重質炭酸カルシウムである、項1の方法。
記載3. 親水性サブユニットが、少なくとも1つのカルボキシル基含有ビニルモノマーに由来し、および/または親水性サブユニットが、(メタ)アクリル酸もしくはその塩もしくは誘導体、不飽和の多塩基酸もしくはその塩もしくは誘導体、およびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのカルボキシル基含有モノマーに由来し、または親水性サブユニットが、アクリル酸、アルキルアクリル酸、アリルマロン酸、アリルコハク酸、ブテン酸、ケイ皮酸、シトラコン酸、クロトン酸、グルタコン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、メサコン酸、コハク酸およびそれらの塩もしくは誘導体からなる群から選択される少なくとも1つのカルボキシル基含有モノマーに由来し、または親水性サブユニットが、マレイン酸、マレイン酸の塩もしくは誘導体、もしくはそれらの組合せに由来する、記載1または記載2の方法。
記載4. 疎水基が、アルカン基、アルケン基、エーテル基、スルフィド基、エステル基、イミド基、スルホネート基、ホスホネート基、またはそれらの組合せを含み、および/または疎水性サブユニットが、脂肪族または脂環式のオレフィン含有化合物、(メタ)アクリレート化合物、ビニル芳香族化合物、ビニルエステル化合物、(メタ)アクリロニトリル化合物、ハロゲン化ビニル化合物、ビニルエーテル化合物、(メタ)アクリルアミド化合物、またはそれらの組合せに由来し、疎水性サブユニットが、エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソブチレン、ジイソブチレン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、2−ペンテン、3−ペンテン、プロピレンテトラマー;イソブチレントリマー、1,2−ブタジエン、1,3−ブタジエン、1,2−ペンタジエン、1,3−ペンタジエン、1,4−ペンタジエン、イソプレン、5−ヘキサジエン、2−メチル−5−プロピル−1−ヘキセン、4−オクテンおよび3,3−ジメチル−1−ペンテンからなる群から選択される少なくとも1つのエチレン性不飽和化合物に由来してもよい、記載1〜3のいずれか1つの方法。
記載5. 両親媒性コポリマーが、極性基を含むエチレン性不飽和化合物に由来する少なくとも1つのさらなるサブユニットをさらに含み、両親媒性コポリマーが、ハロゲン化物基、ヒドロキシル基、ニトリル基、ニトロ基、スルホン酸基もしくはホスホン酸基を含むエチレン性不飽和化合物に由来する少なくとも1つのさらなるサブユニットをさらに含んでもよく、両親媒性コポリマーが、スルホン酸基含有ビニルモノマー、酸性ホスフェート含有ビニルモノマー、メチロール基含有ビニルモノマー、またはそれらの混合物に由来する少なくとも1つのさらなるサブユニットをさらに含んでもよい、記載1〜4のいずれか1つの方法。
記載6. 両親媒性コポリマーが架橋コポリマーである、記載1〜5のいずれか1つの方法。
記載7. 両親媒性コポリマーが交互の親水性および疎水性サブユニットを含む交互コポリマーである、記載1〜6のいずれか1つの方法。
記載8. 両親媒性コポリマーが、式(I)、(II)、または(III)により表されるポリマー単位を含む、記載1〜7のいずれか1つの方法。
Figure 2021508762
(式中、
1は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、またはカルボン酸基またはそれらの誘導体もしくは塩を表し、ただし、R1基が、−CO2X基に対してα、βまたはγである炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、
2は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、アルケン含有基、エーテル含有基、エステル含有基、スルフィド含有基、イミド含有基、スルホネートもしくはスルホン酸含有基、ホスホネートもしくはホスホン酸含有基、ニトリル含有基、ニトロ含有基、ヒドロキシル含有基、またはハロゲン化物含有基を表し、ただし、R2基が、R2基が付着している炭素原子もしくは隣接する炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、
3は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、アルケン含有基、エーテル含有基、エステル含有基、スルフィド含有基、イミド含有基、スルホネートもしくはスルホン酸含有基、ホスホネートもしくはホスホン酸含有基、ニトリル含有基、ニトロ含有基、ヒドロキシル含有基、またはハロゲン化物含有基を表し、ただし、R2基が、R2基が付着している炭素原子もしくは隣接する炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、
4は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、アルケン含有基、エーテル含有基、エステル含有基、スルフィド含有基、イミド含有基、スルホネートもしくはスルホン酸含有基、ホスホネートもしくはホスホン酸含有基、ニトリル含有基、ニトロ含有基、ヒドロキシル含有基、またはハロゲン化物含有基を表し、ただし、R2基が、R2基が付着している炭素原子もしくは隣接する炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、
5は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、アルケン含有基、エーテル含有基、エステル含有基、スルフィド含有基、イミド含有基、スルホネートもしくはスルホン酸含有基、ホスホネートもしくはホスホン酸含有基、ニトリル含有基、ニトロ含有基、ヒドロキシル含有基、またはハロゲン化物含有基を表し、ただし、R2基が、R2基が付着している炭素原子もしくは隣接する炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、
Xは、独立して水素原子、アルキル基、アミノ基または金属原子を表し、
aは、独立して1〜1000の整数を表し、
bは、独立して1〜1000の整数を表し、
cは、独立して1〜1000の整数を表し、
dは、独立して1〜1000の整数を表し、
eは、独立して1〜1000の整数を表す)
記載9. 両親媒性コポリマーを、水酸化カルシウムを含む石灰乳、沈降炭酸カルシウムを含む分散体、沈降炭酸カルシウムを含む濾過ケーク、および炭酸カルシウム粒子を含む粉末のうち少なくとも1つと接触させるステップを含む、記載1〜8のいずれか1つの方法。
記載10. 液体媒体中で両親媒性コポリマーを炭酸カルシウムまたはその前駆体と接触させて表面改質炭酸カルシウムの分散体を得るステップ、および液体媒体を分散体から除去して表面改質炭酸カルシウムの粉末を得るステップを含む、記載1〜9のいずれか1つの方法。
記載11. 炭酸カルシウムまたはその前駆体を、両親媒性コポリマーもしくはその塩の水性分散体と接触させ、および/または炭酸カルシウムもしくはその前駆体を少なくとも1つのさらなる表面改質剤と接触させるステップをさらに含み、および/または炭酸カルシウムまたはその前駆体を少なくとも1つの脂肪酸化合物もしくはその塩もしくは誘導体と接触させるステップをさらに含む、記載1〜10のいずれか1つの方法。
記載12. 両親媒性コポリマー中の親水性サブユニット対疎水性サブユニットのモル比が、約20:80〜約80:20であり、および/または両親媒性コポリマー対炭酸カルシウムもしくはその前駆体の質量比が、約0.01:99.99〜約5.0:95.0である、記載1〜11のいずれか1つの方法。
記載13. 表面改質炭酸カルシウムの粒子が、炭酸カルシウムコアおよび両親媒性コポリマーに由来するシェルを含むコア−シェル構造の形態であってもよく、前記シェルが炭酸カルシウムコアを少なくとも部分的にコーティングしていてもよく、シェルが親水性サブユニットの脱プロトン化酸基を介して炭酸カルシウムコアとイオン結合していてもよい、記載1の方法により得られる表面改質炭酸カルシウム。
記載14. (i)30.0m2/g以上のBET表面積、(ii)0.75μm以下の平均粒子サイズ(d50)、(iii)2.0%以下の吸湿量、および(iv)35%以下の含水量から選択される特徴を有する、記載13の表面改質炭酸カルシウム。
記載15. ポリマー、塗料、コーティング、シーラントおよび色調節剤からなる群から選択される、記載13または記載14の表面改質炭酸カルシウムを含む組成物。
上記の説明を、当業者が、発明を作成および使用することを可能にするために提示し、特定の用途およびその要件の文脈において提供する。本明細書で開示される実施形態に対する多様な改変が、当業者には容易に認識され、本明細書において定義される一般的な原理は、本発明の精神または範囲から逸脱することなく他の実施形態および用途に適用されることができる。よって、本発明は、示された実施形態に限定することを意図するものではなく、本明細書に記載の原理および特徴に合致する最も広い範囲に従うものである。この点において、本開示中の特定の実施形態は、本発明のすべての利益を示すとは限らず、より広く考えることができる。

Claims (16)

  1. 表面改質炭酸カルシウムを製造するための方法であって、炭酸カルシウムまたはその前駆体を、親水性サブユニットおよび疎水性サブユニットを含む少なくとも1つの両親媒性コポリマーと混合するステップを含み、
    前記親水性サブユニットが、カルボン酸基またはその塩もしくは誘導体を含む少なくとも1つのエチレン性不飽和化合物に由来し、
    前記疎水性サブユニットが、疎水基を含む少なくとも1つのエチレン性不飽和化合物に由来し、
    前記両親媒性コポリマーが、約1〜約40の親水性親油性バランス値を有し、前記両親媒性コポリマーが架橋コポリマーである、方法。
  2. 前記親水性サブユニットが、マレイン酸または無水マレイン酸に由来し、
    前記疎水性サブユニットがジイソブチレンに由来し、および/または前記炭酸カルシウムが沈降炭酸カルシウムである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記親水性サブユニットが、少なくとも1つのカルボキシル基含有ビニルモノマーに由来し、および/または前記親水性サブユニットが、(メタ)アクリル酸もしくはその塩もしくは誘導体、不飽和の多塩基酸もしくはその塩もしくは誘導体、およびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのカルボキシル基含有モノマーに由来し、または前記親水性サブユニットが、アクリル酸、アルキルアクリル酸、アリルマロン酸、アリルコハク酸、ブテン酸、ケイ皮酸、シトラコン酸、クロトン酸、グルタコン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、メサコン酸、コハク酸およびそれらの塩もしくは誘導体からなる群から選択される少なくとも1つのカルボキシル基含有モノマーに由来し、または前記親水性サブユニットが、マレイン酸、マレイン酸の塩もしくは誘導体、もしくはそれらの組合せに由来する、請求項1または請求項2に記載の方法。
  4. 前記疎水基が、アルカン基、アルケン基、エーテル基、スルフィド基、エステル基、イミド基、スルホネート基、ホスホネート基、またはそれらの組合せを含み、および/または前記疎水性サブユニットが、脂肪族または脂環式のオレフィン含有化合物、(メタ)アクリレート化合物、ビニル芳香族化合物、ビニルエステル化合物、(メタ)アクリロニトリル化合物、ハロゲン化ビニル化合物、ビニルエーテル化合物、(メタ)アクリルアミド化合物、またはそれらの組合せに由来し、前記疎水性サブユニットが、エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソブチレン、ジイソブチレン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、2−ペンテン、3−ペンテン、プロピレンテトラマー;イソブチレントリマー、1,2−ブタジエン、1,3−ブタジエン、1,2−ペンタジエン、1,3−ペンタジエン、1,4−ペンタジエン、イソプレン、5−ヘキサジエン、2−メチル−5−プロピル−1−ヘキセン、4−オクテンおよび3,3−ジメチル−1−ペンテンからなる群から選択される少なくとも1つのエチレン性不飽和化合物に由来してもよい、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記両親媒性コポリマーが、極性基を含むエチレン性不飽和化合物に由来する少なくとも1つのさらなるサブユニットをさらに含み、前記両親媒性コポリマーが、ハロゲン化物基、ヒドロキシル基、ニトリル基、ニトロ基、スルホン酸基もしくはホスホン酸基を含むエチレン性不飽和化合物に由来する少なくとも1つのさらなるサブユニットをさらに含んでもよく、前記両親媒性コポリマーが、スルホン酸基含有ビニルモノマー、酸性ホスフェート含有ビニルモノマー、メチロール基含有ビニルモノマー、またはそれらの混合物に由来する少なくとも1つのさらなるサブユニットをさらに含んでもよい、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記両親媒性コポリマーが架橋コポリマーである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記両親媒性コポリマーが交互の親水性および疎水性サブユニットを含む交互コポリマーである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記両親媒性コポリマーが、式(I)、(II)、または(III)により表されるポリマー単位を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
    Figure 2021508762
    (式中、
    1は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、またはカルボン酸基またはそれらの誘導体もしくは塩を表し、ただし、R1基が、−CO2X基に対してα、βまたはγである炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、
    2は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、アルケン含有基、エーテル含有基、エステル含有基、スルフィド含有基、イミド含有基、スルホネートもしくはスルホン酸含有基、ホスホネートもしくはホスホン酸含有基、ニトリル含有基、ニトロ含有基、ヒドロキシル含有基、またはハロゲン化物含有基を表し、ただし、R2基が、R2基が付着している炭素原子もしくは隣接する炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、
    3は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、アルケン含有基、エーテル含有基、エステル含有基、スルフィド含有基、イミド含有基、スルホネートもしくはスルホン酸含有基、ホスホネートもしくはホスホン酸含有基、ニトリル含有基、ニトロ含有基、ヒドロキシル含有基、またはハロゲン化物含有基を表し、ただし、R2基が、R2基が付着している炭素原子もしくは隣接する炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、
    4は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、アルケン含有基、エーテル含有基、エステル含有基、スルフィド含有基、イミド含有基、スルホネートもしくはスルホン酸含有基、ホスホネートもしくはホスホン酸含有基、ニトリル含有基、ニトロ含有基、ヒドロキシル含有基、またはハロゲン化物含有基を表し、ただし、R2基が、R2基が付着している炭素原子もしくは隣接する炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、
    5は、独立して水素原子、脂肪族基、脂環式基、芳香族基、複素環式基、アルケン含有基、エーテル含有基、エステル含有基、スルフィド含有基、イミド含有基、スルホネートもしくはスルホン酸含有基、ホスホネートもしくはホスホン酸含有基、ニトリル含有基、ニトロ含有基、ヒドロキシル含有基、またはハロゲン化物含有基を表し、ただし、R2基が、R2基が付着している炭素原子もしくは隣接する炭素原子と一緒になって環を形成することができるか、または架橋点を表すことができることを条件とし、
    Xは、独立して水素原子、アルキル基、アミノ基または金属原子を表し、
    aは、独立して1〜1000の整数を表し、
    bは、独立して1〜1000の整数を表し、
    cは、独立して1〜1000の整数を表し、
    dは、独立して1〜1000の整数を表し、
    eは、独立して1〜1000の整数を表す)
  9. 前記両親媒性コポリマーを、
    水酸化カルシウムを含む石灰乳、
    沈降炭酸カルシウムを含む分散体、および
    沈降炭酸カルシウムを含む濾過ケーク
    のうち少なくとも1つと接触させるステップを含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 液体媒体中で前記両親媒性コポリマーを前記炭酸カルシウムまたはその前駆体と接触させて前記表面改質炭酸カルシウムの分散体を得るステップ、および
    前記液体媒体を前記分散体から除去して前記表面改質炭酸カルシウムの粉末を得るステップを含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記炭酸カルシウムまたはその前駆体を、前記両親媒性コポリマーもしくはその塩の水性分散体と接触させ、および/または前記炭酸カルシウムもしくはその前駆体を少なくとも1つのさらなる表面改質剤と接触させるステップをさらに含み、および/または前記炭酸カルシウムもしくはその前駆体を少なくとも1つの脂肪酸化合物もしくはその塩もしくは誘導体と接触させるステップをさらに含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記両親媒性コポリマー中の前記親水性サブユニット対前記疎水性サブユニットのモル比が、約20:80〜約80:20であり、および/または前記両親媒性コポリマー対前記炭酸カルシウムもしくはその前駆体の質量比が、約0.01:99.99〜約5.0:95.0である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 表面改質炭酸カルシウムの粒子が、炭酸カルシウムコアおよび両親媒性コポリマーに由来するシェルを含むコア−シェル構造の形態であってもよく、前記シェルが前記炭酸カルシウムコアを少なくとも部分的にコーティングしていてもよく、
    前記シェルが親水性サブユニットの脱プロトン化酸基を介して前記炭酸カルシウムコアとイオン結合していてもよい、請求項1に記載の方法により得られる表面改質炭酸カルシウム。
  14. (i)30.0m2/g以上のBET表面積、(ii)0.75μm以下の平均粒子サイズ(d50)、(iii)2.0%以下の吸湿量、および(iv)35%以下の含水量から選択される特徴を有する、請求項13に記載の表面改質炭酸カルシウム。
  15. ポリマー、塗料、コーティング、シーラントおよび色調節剤からなる群から選択される、請求項13または請求項14に記載の表面改質炭酸カルシウムを含む組成物。
  16. 前記前駆体が、アラゴナイト、方解石、ドロマイト、沈降炭酸カルシウム(PCC)、石灰石、白亜、大理石、またはそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜12に記載の方法。
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