JP2021502118A - 結合板、および２つの結合板を連結するための方法 - Google Patents

Abstract

本発明によれば、電気連結部、電子連結部、液圧連結部および/または空気圧連結部を形成するために、結合板が設けられる。結合板は、おおよそ平坦な基礎板と、基礎板に形成される少なくとも2つの液圧連結装置と、車両の制御装置と補助装置の制御装置との間に電子連結部を設けるための少なくとも1つの電子連結装置と、少なくとも1つの電気連結装置と、結合板の連結装置の相対的な位置合わせのための少なくとも2つの結合要素および/または対応する結合要素、および、必要な場合、対応する連結部を有するセンタリング装置とを備える。

Description

本発明は、結合板に関する。

特許文献1において、移動可能となるように、特に、直線的に移動可能となるように配置された接触部を伴う結合装置と共に結合部品が開示されている。結合装置は、対応する結合部品の接触部に対して、特に自動的に接続するように設計されており、その対応する結合部品は、固定位置で保持される。そのようにすることで、対応する結合部品は、固定位置として知られる所定の位置において保持され、固定して位置付けられるため、連結部同士の信頼できる、特に、自動的な、結合が、対応する結合部品と行われ得る。結合は、対応する結合部品の方向において、結合装置を用いて連結部を移動させることで行われる。結合装置は、移動可能に位置付けられるドッキング板を有し、連結部は、ドッキング板上に配置され、ドッキング板は、滑動ユニットを用いて第1の位置から第2の位置へと滑動させることができ、第2の位置では、ドッキング板の連結部は、固定位置に配置された対応する結合部品に接続することができる。そのようにすることで、結合ステップにおいて、ドッキング板の滑動ユニットは、嵌合接触部に向けて連結部と一緒に滑動され、そのようにする際、嵌合連結部への連結が行われる。それによって、複数の異なる連結が、単純で信頼できる手法で、対応する嵌合連結部と共に行われ得る。特に、結合装置の連結部が、電気連結部、液圧連結部および/または圧縮空気連結部を含むことが提供され得る。

特許文献2から、補助機器のための、特に農業用の補助機器のための迅速な結合システムが知られている。この迅速な結合システムは、2つの下方案内部と1つの上方案内部とを有する従来の補助装置のための農業用の3点取り付け部に本質的に対応している。液圧連結部同士、特に、高圧液圧連結部同士と、加えて電気的接合部同士とを結合するために、迅速な結合システムは、迅速な結合システムのフレームにおいて移動可能となるように配置される結合板を有し、特に、表面側に対して垂直な軸方向において、液圧シリンダなどのアクチュエータによって移動可能である結合板を有する。したがって、この装置を一般的に知られている手法で使用することで、機械的な連結が補助装置とトラクタとの間で作り出され、続いて別の移動の順序によって、液圧または電気の結合が行われ得る。しかしながら、そのようにするとき、結合部品と対応する結合部品との機械的な連結の後、結合装置同士またはドッキング板同士を別々に一緒に連結することが依然として追加的に必要である。

オーストリア特許第514147号明細書 独国実用新案出願公開第202011106833号明細書

本発明の目的は、単純化された迅速な手法で、車両と補助機器との間に安全で信頼できる正確な手法で連結を行わせることができる電気連結部、電子連結部、液圧連結部および/または空気圧の連結部を作るための装置を作り出すことである。

この目的は、請求項1の特徴を有する結合板により解決される。

有利な実施形態は、従属請求項において記載されている。

さらなる目的は、安全で信頼できる迅速な連結を行わせることができる装置を動作させるための方法を作り出すことである。

この目的は、請求項9の特徴により解決される。

本発明によれば、電気連結部、電子連結部、液圧連結部および/または空気圧連結部を形成するために、結合板が設けられる。結合板は、おおよそ平坦な基礎板と、基礎板に形成される少なくとも2つの液圧結合装置と、車両の制御装置と補助装置の制御装置との間に電子連結部を作るための少なくとも1つの電子連結装置と、少なくとも1つの電気連結装置と、対応する連結部に対する結合板における結合部配置の相対的な位置合わせのための少なくとも2つの結合要素および/または対応する結合要素を有するセンタリング装置とを備える。本発明によれば、結合板は、補助装置と農業用機械との機械的結合が電気連結部、電子連結部、液圧連結部および/または空気圧連結部も自動的に連結するように、結合移動に関して軸方向に定められる。

対応する結合部に対する、好ましくは、さらなる結合板に対する、結合板の連結装置の相対的な位置合わせのために、少なくとも結合要素および/または対応する結合要素を設けることによって、連結部が共に連結され、またはそれぞれ連結され、連結装置は、好ましくは鉛直結合平面において、互いと正確に位置合わせされ得る。

結合要素および/または対応する結合要素は、センタリングピンおよび/またはセンタリングピン凹部として設計され得る。

さらに、鉛直平面および/または水平平面における2つの結合板のドッキングまたは結合動作において、結合板を保持するドッキング受部に関して、または、結合板を保持するドッキングスロットに関して、結合板に若干の大きさの隙間を提供する役割を果たす少なくとも3つの位置決め装置が設けられ得る。

これにより、プラスチックブッシング、またはゴムブッシング支持体と、車両における中心ピンを有する、それらのために設けられた孔とを用いて、結合板がそれ自体を精密にセンタリングすることが可能になり、その結果、正確な位置合わせが、液圧結合装置のために必要とされる0.05mmの領域において達成されることが可能となり、これはまた、結合板が軸方向で固定され、ドッキングの受部およびスロットと共に連結されるので、重要である。

位置決め装置は、弾性的なプラスチックブッシングとして形成することができ、プラスチックブッシングは、結合板を結合装置に取り付けるための連結手段を収容するための凹部を有する。

この基礎板には、複数の電気連結要素、電子連結要素、液圧連結要素および/または空気圧連結要素、ならびに機械的な連結要素が設けられ得る。

結合板は、少なくとも2つの液圧連結装置を備える。

これらの2つの液圧連結装置は、ほとんどすべての連結可能な取付装置において利用可能な支持フットシリンダの作動のために提供される。

さらに、制御装置への電子連結装置がモジュールまたは補助装置において常に利用可能であることは必要不可欠である。

この電子連結部は、モジュールの種類、またはトレーラの種類、または補助装置の種類を特定するための役割を果たす。

好ましくは、少なくとも1つの電気連結装置も、追加のモジュールにおいて照明を作動させるために常に提供される。

結合板は、ドック受部またはドッキングスロットと連結され、進行の方向に対して、または、それぞれドッキング装置の軸連結方向に対して、ドック受部またはドッキングスロットと連結され、所定位置で固定される。

これは、ドッキング装置の結合および車両と補助装置との機械的な連結が電気連結部、電子連結部、液圧連結部および空気圧連結部を同時に作り出した後、結合板の追加の別の連結が免除されるという重要な利点を有する。

さらに、好ましくは、ドッキングスロットがドッキング受部へと十分に挿入され、係止動作が作動させられ得るかどうかを示すために、2つの電気制御接触部は、ドッキングスロットを結合することによって常に電気的に連結される。

電気的な接触部は、別々に設計されることが可能であり、または、電気連結装置の一構成要素を形成することができる。

本発明は、例としての図面を用いて、より詳細に説明される。

ドッキング受部の斜視図である。 ドッキング受部の側面図である。 ドッキング受部の前面図である。 ドッキング受部の上面図である。 ドッキングスロットの斜視図である。 ドッキングスロットの前面図である。 ドッキングスロットの側面図である。 ドッキングスロットの上面図である。 液圧シリンダおよび係止装置を有する楔フォークの一部の斜視分解図である。 液圧シリンダおよび係止装置を有する楔フォークのさらなる一部の斜視分解図である。 本発明による、結合板およびドッキング受部の斜視分解図である。 本発明による、さらなる結合板およびドッキングスロットの斜視分解図である。

本発明によれば、結合板100は、電気連結部、電子連結部、液圧連結部および/または空気圧連結部を形成するために設けられる。(図1〜図8および図11〜図12)

この結合板100は、おおよそ平坦な基礎板101を備える。この基礎板101には、複数の電気連結要素、電子連結要素、液圧連結要素および/または空気圧連結要素、ならびに機械的な連結要素とが設けられ得る。

少なくとも2つの液圧結合装置113が、基礎板101に形成される。

これらの2つの液圧結合装置113は、ほとんどすべての連結可能なモジュールに存在するほとんどすべての支持フットシリンダを動作させるために提供される。

さらに、少なくとも1つの電子連結装置102が、車両の制御装置と補助装置の制御装置との間に電子連結部を設けるために、基礎板101上に設けられている。この電子連結部は、モジュールの種類、またはトレーラの種類、または補助装置の種類を特定するための役割を果たす。

さらに、少なくとも1つの電気連結装置103が基礎板101に配置されている。

この電気連結装置は、取り付けられたモジュールにおいて照明(例えば、ブレーキ、前、後、位置、または警告の照明)を動作させるために設けられる。

また、ドッキングスロット32がドッキング受部31へと完全に挿入されて確保および/または係止の装置が作動させられたかどうかを検出するために、ドッキングスロット32をドッキング受部31と電気的に結合することによって電気で連結される2つの電気制御接触部104がある。

上記の最小限の連結装置の傍では、結合板はセンタリング装置105を有する。このセンタリング装置105は、結合板100がドッキング受部31に設けられている場合、少なくとも2つのセンタリングピン106を備え、対応するセンタリング凹部107は、ドッキングスロット32の結合板に対応するように設計される。

センタリング装置は少なくとも2つの結合要素および/または対応する結合要素を備え、結合要素は例えばセンタリングピン106であり、対応する結合要素はセンタリング凹部107である。

さらに、3つの連結孔108が、結合板100をドッキングスロット32またはドッキング受部31と連結するために結合板100に設けられている。

管状のプラスチックブッシング109またはゴム支持体が、横断方向において小さい大きさの隙間を提供するために、および、そうすることによって、2つの結合板を連結するときに正確性を高めるために、これらの連結孔108に設けられており、弾性材料から製作されている。軸方向では、それらは吸収および/または予負荷の機能を呈することができる。

この場合、吸収および/または予負荷の機能によって、結合板は、結合要素において、結合要素と共に、および、結合要素の機械的な連結および係止と共に確立され、対応するように望まれる連結も作り出されることが理解される。このため、2つの結合板の電気的な連結板と電子的および流体的な連結板との両方が結び付けられる。そのようにすることで、プラスチックまたはゴムのブッシングは、結合板同士が軸方向の移動で互いに接近するとき、必要な場合に吸収の効果を発揮することができる、または、若干予負荷の作用を発揮することができる。この予負荷の作用は、反力がブッシングの軸方向の弾性変位に逆らって生じ、そのため結合板の接触部同士が、必要とされる場合にいくらかの圧縮応力で互いの中に納まる点において保障される。

ネジなどの固定手段111が、ドッキングスロット32またはドッキング受部など、結合装置に結合板100を取り付けるために、プラスチックブッシング109の対応する凹部110に配置され得る。

プラスチックブッシング109は、固定手段111と組み合わせられるとき、位置決め装置112を形成する。

空気圧連結装置114も基礎板101に設けられる。

結合板の特徴は以下においてより詳細に記載されている。

車両に嵌め込まれた結合板100がおおよそ平坦な基礎板101を備え、基礎板101には、電気プラグ102などの電気連結装置103および/または電子連結装置102と、液圧連結装置113などの液圧連結機器113と、圧縮空気結合部などの空気圧連結装置114と、結合板を留め付けにおいて精密にセンタリングするためのセンタリングピン106とが、留め付けにおいて組み込まれている。

最大で6つの複動式液圧制御装置(図示せず)を有する弁ブロック115が、車両においてフランジで装着されており、そのため基礎板101に強固に連結されている。

基礎板101への弁板115の直接的なフランジ嵌め込みのため、弁ブロック115と液圧結合部113との間の有利に追加的な回路が回避される。

結合板100は、圧力タンクおよび負荷の情報の回路だけが作動液圧のために連結されるように液圧的に設計される。パワービヨンドシステムのこれらの主要な連結部および結合部の間の回路と、弁ブロック115の供給部とは、基礎板101に組み込まれている。

基礎板101は、車両におけるドッキング受部31に、取付手段111によって強固にネジ留めされる。

取り付けられる装置におけるドッキングスロットでの結合板100は、対応する相対するプラグおよび結合部を備え、位置決め装置112またはプラスチックブッシング109と取付手段111とを用いてドッキングスロット32に強固に連結される。

そのため、位置決め装置112は、結合装置に関する鉛直平面または水平平面(横方向)において、結合板に若干の隙間を提供するように設計されている。これは、液圧係合部のために必要とされる0.05mmの領域における正確な位置合わせを達成するために、プラスチックブッシング109またはゴムブッシングと、車両におけるセンタリングピン106に関する目的のために設けられた孔とを用いて、結合板100にそれ自体を精密にセンタリングさせることができる。

車両を補助装置と連結するために設計された、本発明による2つの結合板の結合において、以下の連結部が同時の結合の間に作られる。
- 電気連結部(照明、電力供給)
- 電子連結部(CAN-BUS、可及的にISO-BUS、イーサネット)
- 車両の液圧および作動液圧のための液圧連結部
各々の場合で1分間あたり100リットルの最大通過流を有する最大6つの複動式液圧制御装置
- 1分間あたり180リットルの最大通過流を有するパワービヨンド結合部
- 補助装置における支持脚のための液圧結合部
- 圧縮空気供給部
- 追加の取付可能軸モジュールおよび/またはトレーラもしくは取付装置のための圧縮空気ブレーキ。

本発明による2つの結合板100の取り付けは、ドッキングスロット32をドッキング受部31に連結することによって行われる。

したがって、本発明による2つの結合板100の取り付けにおいて、ドッキング受部31と連結されている結合板100のセンタリングピン106が、本発明によればドッキングスロット32と連結されている結合板の対応するセンタリング凹部107へと突き通ることが行われ、このようにして、両方の結合板100は、特に、鉛直連結平面において互いと正確に位置合わせする。

このようにして、ドッキングスロット32およびドッキング受部31に設けられたすべての電気連結部、電子連結部、液圧連結部および/または空気圧連結部は、互いと連結される。

以下において、ドッキングスロット32(結合装置)を収容するためのドッキング装置30(結合装置)のドッキング受部31(結合装置)が、実施形態の例を用いて記載されている。

ドッキング受部31は、ドッキング受部と対応するように設計されたドッキングスロット32を事前にセンタリングするための挿入方向34におおよそ円錐形で先細りの挿入導入部35を有するU字形の事前センタリング装置33を備える。

さらに、少なくとも第1および第2のセンタリング装置36、37がドッキング受部31に設けられており、第1および第2のセンタリング装置36、37は、ドッキングスロット32の対応する結合要素および/または対応する結合要素と連結するために2つの結合要素および/または対応する結合要素を各々備える。

さらに、第1および第2のセンタリング装置36、37は、4つの結合要素または対応する結合要素に対応する4つのセンタリング軸38に沿って、ドッキング受部31に関する挿入方向34においてドッキングスロット32をセンタリングするように設計される。また、ドッキング受部31は、ドッキングスロット32を挿入方向34においてドッキング受部31を引き込むために、2つの液圧で動作させられる捕捉フック44を有する引込装置を備える。

ドッキング受部31は、鉛直方向に延びると共に水平方向において互いからずれた2つのドッキング壁39、40を備える。

これらの2つのドッキング壁39、40は、おおよそ水平方向において延びる挿入導入部35を用いて連結される。

したがって、第1のドッキング壁39は、挿入導入部35の下方の領域において鉛直方向で配置され、第2のドッキング壁は、挿入導入部35の上方において、水平方向で挿入導入部35を制限するように配置されている。

挿入導入部は、挿入導入部35に対応するように設計されたドッキングスロット32の本体を受け入れることで、ドッキング受部へのドッキングスロットの挿入の間に事前のセンタリングの任務を担っている。

ドッキング受部31へと挿入するときにドッキングスロット32を事前にセンタリングするために、挿入導入部35の形状は、ドッキングスロットの事前のセンタリングを可能にするために、挿入方向34において先細りである。

挿入導入部35の両側において、鉛直方向に延びる内壁41および外壁42が、挿入方向34に対しておおよそ横方向に設けられている。これらの内壁41および外壁42は、内壁41および挿入導入部35によって画定される受け空間43が挿入方向において先細りとなるように、挿入方向34において所定の角度で配置されている。

内壁41では、捕獲ピン案内部45が、ドッキングスロット32に設けられた対応する捕獲ピンの案内および受入のために形成されている。

内壁41および外壁42では、捕捉フック44が枢動させられる対応する孔にシャフトが配置されている。

したがって、捕捉フックは、内壁および外壁によって画定された捕捉フック空間に配置される。捕捉フックは、対応する捕捉フックシリンダ46によって動作させられ得る。

第1のドッキング壁39の領域には、ドッキング受部31の第1のセンタリング装置36を形成するブッシング形状のセンタリングピン受部47(対応する結合要素)が設けられている。

そのため、ブッシング形状のセンタリングピン受部47を収容するために2つの孔48を有する第1のドッキング壁39は挿入方向34において設けられている。ブッシング形状のセンタリングピン受部47は孔48に配置される。

そのため、ブッシング形状のセンタリングピン受部47は挿入方向34において第1のドッキング壁39の後方に配置される。

ブッシング形状のセンタリングピン受部47は、挿入方向34において、管状の挿入/センタリング区域49と安全区域54とを備える。

管状の挿入/センタリング区域49は円錐形の先細りの挿入凹部50を有し、挿入方向34に対向して配置された鉛直な前面が第1のドッキング壁39から突出し、第1の軸方向停止面51が第1の停止装置52を形成している。径方向で包囲し、互いから等しく離間された汚れ除去溝53が、汚染物を受け入れて除去するために、この円形の第1の停止面51に形成されている。

これらの種類の汚染物は停止部の位置を変えてしまう。これは、ドッキング受部とドッキング装置との間に正確な結合部を有することが不可能となる限度にとって不利である。

管状の挿入/センタリング区域49は、挿入方向34において挿入凹部に連結する円筒形のセンタリング凹部55を有する。

挿入方向34と反対の円形の前面において、管状の安全区域57は、例えば対応するネジ留め付けを用いて、第1のドッキング壁39に連結するために孔56を有する。この前面は管状の挿入/センタリング区域49より大きい直径を有し、これによって、ブッシング形状のセンタリングピン受部が挿入方向34と反対に変位するのを防止する径方向周囲の停止肩部を形成している。

この配置の利点は、一方では補助機器によって導入され、他方では楔フォークの楔力によって導入される長手方向の力が重なり合い、ドッキング受部へのネジ連結によって導入される必要がないことである。

さらに、鉛直方向に延びる溝58が、液圧で動作可能な楔フォーク59を受け入れるために管状の安全区域57に存在する。

楔フォーク59は、ドッキングスロット32の対応するセンタリングピンを固定するために設けられ、自由位置から固定位置へと鉛直方向で滑ることができる。したがって、楔フォーク59は軸方向確保装置60を形成する。

2つのブッシング形状のセンタリングピン受部47の間の領域では、駆動シャフト連結装置が、第1のドッキング壁39におけるおおよそ中心に設けられている。駆動シャフト連結装置67が、車両における駆動シャフトの一端を補助機器における駆動シャフトの一端と連結するための駆動シャフト連結装置の一部である。

凹部66が、結合板を収容して、車両と補助装置との間に電気連結部、電子連結部、液圧連結部および/または空気圧連結部を提供するために、第2のドッキング壁40に形成されている。

フランジ装着された弁ブロックを有する結合板は、挿入方向34の反対において、修理の目的のために4つのネジを非常に簡単に迅速に緩めることによって形成され得る。

さらに、挿入方向34と反対に延びる2つのセンタリングピン61(結合要素)が、第2のドッキング壁40の領域に設けられており、前記ピンは、ドッキング受部31の第2のセンタリング装置37を形成している。

挿入方向34において、センタリングピン61は、楔形の挿入区域62と、挿入区域62に連結された円筒形のセンタリング区域63とを有する。

挿入方向34において前面に位置し、センタリング区域63に連結される円形で鉛直の前面は、第2の停止装置65の第2の停止面64を形成する。

したがって、第1および第2のセンタリング装置の結合要素および/または対応する結合要素は、挿入方向におけるドッキング受部とドッキングスロットとの間の相対移動の範囲を定める少なくとも2つの軸方向の停止装置を形成している。

停止部は、好ましくは、第1および/もしくは第2のセンタリングピンに、ならびに/または、円形の停止面の挿入方向に対して垂直な平面において延びる第1および/もしくは第2のセンタリング凹部に形成される。

PTOシャフト連結装置68が、第2のドッキング壁40におけるおおよそ中心において、両方のセンタリングピン66の間の領域に設けられている。PTOシャフト連結装置68は、車両におけるPTOシャフトの一端を補助機器におけるPTOシャフトの一端と連結するためのPTOシャフト連結装置の一部である。

ドッキング受部は、中心軸部品の中心管フランジにおけるセンタリング取付部において、第1の板における大きな(おおよそ258mmの直径)機械的に加工された孔において位置決めされる。この正確性は、歯車箱のPTO駆動部とPTOシャフト連結装置との連結について、歯付きソケットを有する連結シャフトが使用され得ることを可能にする。このシステムであれば、高価な連結部を有することが不要であり、当然ながら、保守不要ではないカルダン継手を使用する連結部も必要ではない。

ドッキングスロット32は、例を用いて以下に記載されている。ドッキングスロット32は、ドッキング受部31に対応して設計される。

ドッキングスロット32は、第一に、挿入方向34において第1のドッキング壁70を有する。第1のドッキング壁70は、実質的に鉛直方向において延びており、その下側において、ドッキング受部31において、挿入導入部35のために、対応するように設計された下壁90を有する。

さらに、駆動シャフト連結装置が、第1のドッキング壁70において、おおよそ中心に設けられている。

ドッキング受部31の第1のセンタリング装置36のセンタリングピン受部47に対応して、ドッキングスロット32の第1のセンタリング装置72の第1のセンタリングピン71が、挿入方向34において延びるドッキングスロット31の第1のドッキング壁70に形成されている。

挿入方向34において、第1のセンタリングピン71は、円筒形のセンタリング区域73と、センタリング区域73に隣接する円錐形の挿入区域74とを有する。

さらに、第1のセンタリングピン71は、挿入方向に対向して第1のセンタリング装置72の第1の停止装置94を形成する円形の第1の停止面93を有する。

円筒形のセンタリング区域73において、鉛直方向に延び、凸状の形で形成され、楔フォーク59に対応する楔フォーク受溝74が設けられている。

ドッキング受部31の受け空間43における配置のための挿入方向において延びる挿入本体75が、第1のドッキング壁に設けられている。

挿入方向における前において、挿入本体75は、おおよそ鉛直な方向において延びる第2のドッキング壁76を有する。

第2のドッキング壁には、ドッキング受部31の第2のセンタリング装置37の第2のセンタリングピン61に対応して、ドッキングスロット32の第2のセンタリング装置78の対応するセンタリングピン受部77が形成されている。

第2のドッキング壁76は、ブッシング形状のセンタリングピン受部77を収容するために2つの孔80を有する。

ブッシング形状のセンタリングピン受部77は孔80に配置される。

挿入方向34において、ブッシング形状のセンタリングピン受部77はセンタリング区域82と挿入区域81とを備える。

管状の挿入区域81は、楔形において先細りの挿入凹部83を有し、挿入方向34に対向して配置された前面が第2のドッキング壁76から突出し、第2の停止装置85の第2の軸方向停止面84を形成している。この円形の第2の停止面85において、径方向で包囲し、均一に離間された汚れ除去溝86が、汚染物を受け入れて除去するために形成されている。

管状のセンタリング区域82は、挿入方向34と反対に挿入凹部83に連結する円筒形のセンタリング凹部87を有する。

PTO連結装置がこれらのセンタリングピン凹部77同士の間の領域に配置されている。

結合板受部が、第2のセンタリング装置78の上方で、鉛直方向における領域に形成されている。

さらに、挿入方向34に対して横方向に延びるPTOシャフト88は、挿入本体75に配置されている。シャフトの端は捕獲ピン89を形成している。これらの捕獲ピン89は、ドッキング受部31へのドッキングスロット32の挿入でドッキング受部31の捕捉フック44によって掴まれ、次に、ドッキングスロット32の液圧で動作させられる捕捉フック44を用いてドッキング受部31へと引っ張られ、ドッキングスロット32の挿入本体75の下壁90は、ドッキング受部31の挿入導入部35において対応するように滑る。

安全装置60として軸方向で係止することに加えて、液圧式楔フォークは、挿入方向に対して横方向に延びる第2の係止装置を依然として有している。第2の係止装置は、楔フォークをセンタリングピンブッシングにおいて固定する空気圧で動作可能な安全本体を備える。

この第2の係止は、液圧式楔フォークは正確に位置決めされる場合だけ起こり得る。したがって、センサが、液圧式楔フォークの位置を確認するために設けられる。

楔フォークの利点は、楔フォークが自動化するのが容易なことである。このとき、楔フォークは楔フォーク溝において延びる。

代替の実施形態によれば、センタリング装置またはそのセンタリング要素(ピン、ブッシング)は相互に置き換えられることが提供され得る。

この場合、ドッキングスロットに配置される補助装置がしばしば非常に重たく、結果として、軸方向の挿入方向におけるセンタリングが正確であることが必要であるため、第1および第2のセンタリング装置のセンタリングピンまたはセンタリング凹部の両方が、4つの構成要素すべてがセンタリングを同時に可能にするように設計されることは、単に極めて重要なことである。

ドッキング受部におけるドッキングスロットのドッキングもしくは挿入の方法、または、ドッキングスロットをドッキング受部と連結する方法の記載がいかに提供されている。

第一に、ドッキングスロットの挿入本体75は、好ましくは、車両を動作させ、そのため車両に配置されるドッキング受部31を動作させることで、ドッキング受部31の受け空間43の領域に配置される。

そのようにすることで、ドッキングスロットは、ドッキング受部31の挿入導入部35におけるドッキングスロット32の下壁または挿入壁90の滑りのため、ドッキング受部において事前にセンタリングされる。

所定の距離にわたる挿入方向での相対移動が起こった後、ドッキング受部の捕捉フック44は捕捉フックシリンダ46を用いて動作させられ、その後、捕捉フック44は、捕捉フック44の捕獲凹部69がドッキングスロットの捕獲ピン89と係合するように鉛直方向で下降させられる。

次に、ドッキング受部におけるドッキングスロットの移動が車両の移動によって行われる。そのようにすることで、事前のセンタリングが行われる。そのため、捕捉フックは、ドッキングスロットにスナップ留めし、ドッキングスロットを挿入方向においてドッキング受部へと引っ張る。

ドッキング受部において旋回できる2つのローラは、捕捉フックにおけるスロットと、捕捉フックの上側における軌道とを伴うスロット付き案内システムを形成している。このスロット付き案内システムは、捕捉フックが、移動し始めるとき、最初に車両の長手方向において移動し、次に上向きに移動するような方法で作動する。これは、ドッキングスロットへと入るとき捕獲ピンが挿入される開口を作り出す。捕捉フックが引っ張るとき、フックは最初に下向きに移動し、捕獲ピンと相互係止する。その次にドッキングスロットは引き込まれる。

次に、捕獲ピンはドッキング受部31の内壁41において捕獲ピン案内部45に沿って滑り、捕獲ピン89は、小さな大きさの隙間を伴って捕獲ピン案内部45に配置される。

続いて、ドッキングスロット32を挿入方向34において移動させることで、4つのセンタリング軸38に沿ってドッキング受部31およびドッキングスロット32の第1および第2のセンタリング装置36、37、72、78を用いることで、ドッキングスロット32のさらなるセンタリングがドッキング受部31において行われる。

この過程において、挿入区域74を伴うドッキングスロット32の第1のセンタリング装置72の2つのセンタリングピン71が、ドッキング受部31の第1のセンタリング装置36の2つのセンタリングピン受部47の楔形の挿入開口50へと滑り込む。

同時に、ドッキング受部31の第2のセンタリング装置37のセンタリングピン61の挿入区域62の円錐形の面は、ドッキングスロットの第2のセンタリング装置78のセンタリングピン受部77の挿入凹部83へと滑り込む。

次に、ドッキング受部31におけるドッキングスロット32のさらなる細かいセンタリングが、挿入方向34におけるドッキングスロット32のさらなる移動によって行われる。

この過程において、ドッキングスロット32の第1のセンタリング装置72の2つのセンタリングピン71が、それらの円筒形のセンタリング区域73において、ドッキング受部31の第1のセンタリング装置36の2つのセンタリングピン受部47の円筒形のセンタリング凹部55へと滑り込む。

同時に、ドッキング受部31の第2のセンタリング装置37のセンタリングピン61の円筒形のセンタリング区域63は、ドッキングスロットの第2のセンタリング装置78のセンタリングピン受部77のセンタリング凹部87へと滑り込む。

ドッキング受部31に向かう挿入方向34におけるドッキングスロット32の移動は、第1のセンタリング装置36、72の第1の停止装置52、94の第1の停止面51、93によって画定される。

さらに、ドッキング受部31に向かう挿入方向34におけるドッキングスロット32の移動は、第1のセンタリング装置36、72の第2の停止装置65、85の第2の停止面64、84によって画定される。

第1の停止装置52、94の停止面51、93と第2の停止装置65、85の停止面64、84とが一列になるや否や、ドッキング受部31におけるドッキングスロット32の挿入が軸方向において画定される。

ここで、ドッキングスロット32はドッキング受部31に十分に挿入されている。

好ましくは、電気接触部(図示せず)が、ドッキングスロット32とドッキング受部31との両方に設けられ、それらはドッキング過程が完了するや否や互いと接触する。この方法で生成された信号は、楔フォーク59の突起がドッキングスロットの第1のセンタリング装置72の第1のセンタリングピン71の確保区域57の溝58で係合し、捕捉フック44に加えて、ドッキング受部31からのドッキングスロット32の結合解除を防止するように、液圧で動作可能な楔フォーク59の作動シリンダ95を鉛直方向において下向きに移動させるために使用される。

楔フォークを確保するために、対応する係止ピン96を、確保区域57および楔フォーク59のフォークに形成された係止孔97を通じて挿入し、このようにして、楔フォーク59の位置を確保および固定する空気圧で動作可能な係止装置91が設けられる。

同時に、必要な場合、ドッキング受部31およびドッキングスロット32のPTO連結装置および/または駆動シャフト連結装置は、この最終的な位置において連結される。

30 ドッキング装置
31 ドッキング受部
32 ドッキングスロット
33 事前センタリング装置
34 挿入方向
35 挿入導入部
36 第1のセンタリング装置
37 第2のセンタリング装置
38 センタリング軸
39 第1のドッキング壁
40 第2のドッキング壁
41 内壁
42 外壁
43 受け空間
44 捕捉フック
45 捕獲ピン案内部
46 捕捉フックシリンダ
47 センタリングピン受部
48 孔
49 挿入/センタリング区域
50 円錐形の挿入開口、挿入凹部
51 第1の軸方向停止面
52 第1の停止装置
53 汚れ除去溝
54 管状センタリング区域、安全区域
55 円筒形のセンタリング凹部
56 孔
57 管状の安全区域、確保区域
58 溝
59 楔フォーク
60 安全装置、軸方向確保装置
61 センタリングピン
62 挿入区域
63 センタリング区域
64 第2の停止面
65 第2の停止装置
66 凹部
67 駆動シャフト連結装置
68 PTO連結装置
69 捕獲凹部
70 第1のドッキング壁
71 第1のセンタリングピン
72 第1のセンタリング装置
73 円筒形のセンタリング区域
74 円錐形の挿入区域、楔フォーク受溝
75 挿入本体
76 第2のドッキング壁
77 センタリングピン受部、センタリングピン凹部
78 第2のセンタリング装置
79 結合板受部
80 孔
81 挿入区域、確保区域
82 センタリング区域
83 挿入凹部
84 第2の停止面
85 第2の停止装置
86 汚れ除去溝
87 センタリング凹部
88 捕獲ピンシャフト、PTOシャフト
89 捕獲ピン
90 下壁、挿入壁
91 係止装置
92 楔フォーク受溝
93 第1の停止面
94 第1の停止装置
95 作動シリンダ楔フォーク
96 係止ピン
97 係止孔
100 結合板
101 基礎板
102 電気プラグ、電子連結装置
103 電気連結装置
104 電気制御接触部
105 センタリング装置
106 センタリングピン
107 センタリング凹部
108 連結孔
109 プラスチックブッシング
110 凹部
111 固定手段、取付手段、留め具
112 位置決め装置
113 液圧連結装置、液圧連結機器、液圧結合部
114 空気圧連結装置
115 弁ブロック、弁板

Claims (10)

1. 電気連結部、電子連結部、液圧連結部および/または空気圧連結部を形成するためのドッキング装置の結合板であって、
   おおよそ平坦な基礎板(101)と、
   前記基礎板(101)に形成される少なくとも2つの液圧結合装置(113)と、
   車両の制御装置と補助装置の制御装置との間に電子連結部を設けるための少なくとも1つの電子連結装置(102)と、
   少なくとも1つの電気連結装置(102)と、
   前記結合板(100)の前記結合装置の相対的な位置合わせのための、少なくとも2つの結合要素および/または対応する結合要素(106、107)、ならびに、必要な場合、対応する結合部を有するセンタリング装置(105)であって、前記結合板(100)は、ドッキングスロット(32)またはドッキング受部(31)に連結され、前記結合板(100)は、前記ドッキング装置(30)の軸連結方向に対して、前記ドッキングスロットまたは前記ドッキング受部において位置的に固定されるように配置される、センタリング装置(105)と
   を備える、結合板。
2. 前記結合板(100)をドッキングスロット(32)またはドッキング受部(31)などの結合装置と連結させるために連結孔(108)が前記結合板(100)に設けられ、これらの連結孔(108)内に、弾性材料から形成される管状ゴムまたはプラスチックブッシング(109)が配置され、前記プラスチックブッシング(109)の対応する凹部内に、前記結合板(100)を結合装置(31、32)に取り付けるために留め具(111)が配置されることを特徴とする、請求項1に記載の結合板。
3. 前記液圧連結部(113)は、液圧連結部を支持フットシリンダに供給するために設けられることを特徴とする、請求項1または2に記載の結合板。
4. 前記電子連結装置(102)は、補助装置を特定するように設計されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の結合板。
5. 前記電気連結装置(103)は、補助装置における照明を作動させるように設けられることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の結合板。
6. 車両と補助装置とを結合するために2つの結合装置が正確に結合されたかどうかを、接触信号を用いて検出するために、少なくとも1つの電気連結部(104)が設けられることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の結合板。
7. 空気圧連結装置(114)が設けられることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の結合板。
8. 弁ブロック(115)が、前記車両における前記結合板(100)にフランジ連結され、前記基礎板(101)に強固に連結されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の結合板。
9. 前記結合板(100)をドッキング装置のドッキングスロット(32)またはドッキング受部(31)に取り付けるために、連結孔(118)が前記結合板(100)に設けられ、弾性材料の管状ブッシング(109)が、連結ボルトが前記連結孔(108)を通過できるようにするために、または、軸方向における結合部移動の抑制があることを確保するために、横断方向において若干の大きさの隙間を伴って前記連結孔(108)内に配置されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の結合板。
10. 請求項1から8のいずれか一項により設計される2つの結合板を結合する方法であって、
    挿入方向におけるドッキング受部(31)へのドッキングスロット(32)の挿入のステップと、
    前記ドッキングスロット(32)を前記ドッキング受部(31)と結合するステップであって、
    両方の結合板(100)を連結するとき、ドッキング受部(31)に連結される前記結合板(100)のセンタリングピン(106)は、前記ドッキングスロット(32)に連結される前記結合板(100)の対応するセンタリング凹部(107)へと挿入され、このようにして、両方の結合板(100)は、特に、鉛直連結平面において、互いと位置合わせされ、
    ドッキングスロット(32)およびドッキング受部(31)に設けられるすべての電気連結部、電子連結部、液圧連結部および/または空気圧連結部は互いと連結される、
    ステップと
    を含む、方法。

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