JP2021500488A - 塩素化ポリ塩化ビニルから形成された炭素繊維及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 塩素化ポリ塩化ビニルを用いて、酸化による安定化工程を経ることなく、機械的物性に優れた炭素繊維と該当炭素繊維を製造する方法を提供する。【解決手段】 本発明の炭素繊維は、塩素化ポリ塩化ビニルの溶液を溶液紡糸して得られた塩素化ポリ塩化ビニル繊維を、酸化安定化工程をすることなく延伸を行い、延伸された塩素化ポリ塩化ビニル繊維を予備熱処理及び炭化して得た生成物であって、平均繊維径が1〜100μmであることを特徴とする。また、本発明の炭素繊維の製造方法は、酸化安定化工程を経なくとも、機械的物性に優れ、高い配向度を有する炭素繊維を製造することができる。【選択図】図4
Description
本発明は、塩素化ポリ塩化ビニルから形成された炭素繊維及びその製造方法に係り、より詳しくは、出発物質である塩素化ポリ塩化ビニルを炭化して得られる炭素繊維とその製造方法に関する。
炭素繊維は、自動車、土木、建築、圧力容器、風車ブレードなどの一般の産業用途と、スポーツ、航空、宇宙などの先端産業分野における複合材料用補強繊維として非常に有用に使用されている。商業化された炭素繊維のうち、ポリアクリロニトリル(PAN)、ピッチ(Pitch)、及びセルロースを前駆体として用いる炭素繊維は、その前駆体を紡糸して、炭素繊維前駆体用繊維を得た後、これを酸化雰囲気で加熱して、炭化及び黒鉛化過程における繊維状の変形及び破壊を防止するために、酸化安定化工程を経て耐熱化繊維に切り替え、これを不活性雰囲気で加熱して、炭化及び黒鉛化する過程を経ることで、炭素繊維を製造していたる。
しかし、炭素繊維の製造における前記酸化安定化工程は、製造した炭素繊維の強度を発現するために、長時間に亘って酸化を行い、また、PAN系炭素繊維の場合、比較的高い延伸状態で長時間酸化を行うので、炭素繊維の製造時間が長くなり、製造コストを押し上げる主要因となっている。更に、このような酸化過程で導入された酸素官能基及び架橋が、炭化及び黒鉛化過程で生成される炭素繊維の表面及び内部に欠陥発生させる原因となって、炭素繊維の最終結晶化性及び物性の獲得を阻害するという不都合がある。
本発明の目的とするところは、塩素化ポリ塩化ビニルを用いて、酸化による安定化工程を経ることなく、機械的物性に優れた炭素繊維と該当炭素繊維を製造する方法を提供することにある。
前記の技術的課題を達成するためになされた本発明の炭素繊維は、塩素化ポリ塩化ビニルの溶液を溶液紡糸して得られた塩素化ポリ塩化ビニル繊維を、酸化安定化工程をすることなく延伸を行い、延伸されたポリ塩化ビニル繊維を予備熱処理及び炭化して得た生成物であって、平均繊維径が1〜100μmであることを特徴とする。
本発明の炭素繊維は、平均繊維径は10〜20μmであり、引張強度が1000〜2500MPaであり、引張弾性率が70〜140GPaであることが好ましい。
本発明の技術的課題を達成するためになされた本発明の炭素繊維の製造方法は、塩素化ポリ塩化ビニル(CPVC)の溶液から溶液紡糸を行って、塩素化ポリ塩化ビニル繊維を得るステップと、前記塩素化ポリ塩化ビニル繊維の酸化安定化工程なく延伸を行って、延伸された塩素化ポリ塩化ビニル繊維を製造するステップと、前記延伸された塩素化ポリ塩化ビニル繊維を、不活性ガス雰囲気下で150〜450℃で予備熱処理するステップと、予備熱処理された生成物を、950〜2000℃で炭化するステップとを含み、平均繊維径が1〜100μmの炭素繊維を製造することを特徴とする。
本発明によると、酸化による安定化工程を経ることなく、機械的物性及び延伸率に優れた炭素繊維を得ることができる。
以下、本発明の塩素化ポリ塩化ビニルから得られる炭素繊維及びその製造方法について、より詳細に説明する。
本発明によると、塩素化ポリ塩化ビニル(CPVC)の溶液から溶液紡糸を行って、塩素化ポリ塩化ビニル繊維を得るステップと、前記塩素化ポリ塩化ビニル繊維の酸化安定化工程なく延伸を行って、延伸された塩素化ポリ塩化ビニル繊維を製造するステップと、前記延伸された塩素化ポリ塩化ビニル繊維を、不活性ガス雰囲気下で150〜450℃で予備熱処理するステップと、予備熱処理された生成物を950〜2000℃で炭化するステップとを含み、平均繊維径が1〜100μmの炭素繊維を製造する炭素繊維の製造方法が提供される。
本発明によると、塩素化ポリ塩化ビニル(CPVC)の溶液から溶液紡糸を行って、塩素化ポリ塩化ビニル繊維を得るステップと、前記塩素化ポリ塩化ビニル繊維の酸化安定化工程なく延伸を行って、延伸された塩素化ポリ塩化ビニル繊維を製造するステップと、前記延伸された塩素化ポリ塩化ビニル繊維を、不活性ガス雰囲気下で150〜450℃で予備熱処理するステップと、予備熱処理された生成物を950〜2000℃で炭化するステップとを含み、平均繊維径が1〜100μmの炭素繊維を製造する炭素繊維の製造方法が提供される。
CPVCの溶液紡糸を行うためには、まず、塩素化ポリ塩化ビニルを、N、N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAc)、テトラヒドロフラン(THF)、硝酸、硫酸、ジメチルスルホキシド、及びジオキサンより選ばれる1種以上の溶媒と混合し、攪拌して、溶液紡糸組成物を製造する。このようにして得られた溶液紡糸組成物を用いて、溶液紡糸を行う。
前記溶液紡糸組成物における塩素化ポリ塩化ビニルの含量は、1〜90重量%、望ましくは10〜50重量%、より望ましくは20〜35重量%である。そして、溶液紡糸組成物の粘度は、略10cP〜100,000cPである。溶液紡糸には、通常使用する装置を利用することができる。
前記溶液紡糸組成物における塩素化ポリ塩化ビニルの含量は、1〜90重量%、望ましくは10〜50重量%、より望ましくは20〜35重量%である。そして、溶液紡糸組成物の粘度は、略10cP〜100,000cPである。溶液紡糸には、通常使用する装置を利用することができる。
本発明では、炭素繊維前駆体として難延伸体と知られた塩素化ポリ塩化ビニルを用いて、CPVCの溶液紡糸で得たCPVC繊維を、酸化安定化工程を経ることなく延伸を行い、延伸されたポリ塩化ビニル繊維を予備熱処理及び炭化する過程を順次行うこととした。本発明の製造方法では、上述したように、CPVC繊維の酸化安定化工程を行うことなく、予備熱処理を行うだけで、炭化のための高温熱処理において、繊維状を維持することができる。そこで、本発明の製造方法により得られた炭素繊維は、酸化による表面及び内部に欠陥が発生せず、きれいな表面を有し、等方性炭素繊維で且つPAN系炭素繊維と同様に、黒鉛結晶子の繊維軸配向度が高くて、比較的高い強度及び弾性率などの機械的物性を有するだけでなく、従来の炭素繊維の製造方法と比較して、製造コスト及び製造時間を大いに減少させることができる。
上述したように、CPVC繊維の酸化安定化工程を行うことなく、予備熱処理を行うだけで、炭化のための高温熱処理において繊維状を維持するためには、出発物質であるCPVCの物性などを制御し、前記予備熱処理の前に、CPVC繊維の延伸過程を調節しなければならない。
上述したように、CPVC繊維の酸化安定化工程を行うことなく、予備熱処理を行うだけで、炭化のための高温熱処理において繊維状を維持するためには、出発物質であるCPVCの物性などを制御し、前記予備熱処理の前に、CPVC繊維の延伸過程を調節しなければならない。
前記塩素化ポリ塩化ビニルにおける塩素の含量は、57.7〜84.5重量%、例えば、63重量%〜68重量%であり、平均重合度は、400〜800、例えば600〜700である。そして、塩素化ポリ塩化ビニルの流動性は、0.005cc/sec以上、例えば、0.007cc/sec〜0.05cc/secである。このような物性を有する塩素化ポリ塩化ビニルを用いると、酸化安定化工程がなくとも、紡糸性と熱収縮性に優れ、機械的物性と延伸率に優れた炭素繊維を製造することができる。CPVCの平均重合度の測定は、樹脂200gをニトロベンゼン50mlで溶解させ、このポリマー溶液を30℃の恒温槽中、ウベローデ粘度計を用いて比粘度を測定し、JIS−K6720−2により算出することができる。
前記溶液紡糸された塩素化ポリ塩化ビニル繊維の平均繊維径は、30〜100μm、例えば35〜55μmである。溶液紡糸された塩素化ポリ塩化ビニルの平均繊維径が前記範囲に収まると、後続工程において繊維状が一部破壊されることなく、所望する延伸率を有し、且つ、機械的物性に優れた炭素繊維を得ることができる。
上述したように塩素化ポリ塩化ビニル繊維の製造において、溶液紡糸を用いることで、平均繊維径が1〜100μmであり、且つ、繊維長さが数十cm以下の短繊維ではなく、連続する長繊維を製造することができる。このように、塩素化ポリ塩化ビニル繊維の連続性により、高分子樹脂と共に複合材を製造した場合、非常に優れた引張強度を確保することができる。一方、CPVCに、溶液紡糸ではない他の紡糸法を用いると、前記平均繊維径の範囲を満たしながら、連続する長繊維を製造することが困難である。
上述したように塩素化ポリ塩化ビニル繊維の製造において、溶液紡糸を用いることで、平均繊維径が1〜100μmであり、且つ、繊維長さが数十cm以下の短繊維ではなく、連続する長繊維を製造することができる。このように、塩素化ポリ塩化ビニル繊維の連続性により、高分子樹脂と共に複合材を製造した場合、非常に優れた引張強度を確保することができる。一方、CPVCに、溶液紡糸ではない他の紡糸法を用いると、前記平均繊維径の範囲を満たしながら、連続する長繊維を製造することが困難である。
塩素化ポリ塩化ビニル繊維を延伸するステップにおいて、溶液紡糸された塩素化ポリ塩化ビニル繊維を、空気中で120〜150℃、例えば、130〜140℃で延伸を行う。延伸を行うことに当たり、延伸率は、特に制限されるものではなく、溶液紡糸された塩素化ポリ塩化ビニル繊維が切れない範囲内で延伸を行うことができる。溶液紡糸された塩素化ポリ塩化ビニルの延伸率は、空気中で120〜150℃、例えば、130〜140℃で0.01%〜200%、例えば、100〜200%、好ましくは150〜200%の延伸率で延伸を行う。このように、予備熱処理を実行する前に延伸を行うと、所望する平均繊維径の範囲を有するように制御することができ、引張強度が改善した塩素化ポリ塩化ビニル繊維を得ることができる。また、炭化過程において、繊維形状が一部破壊されたり、最終的に得られた炭素繊維に欠陥などが生じることなく、表面が滑らかであり、引張強度、弾性率のような機械的物性に優れた炭素繊維を製造することができる。
延伸された塩素化ポリ塩化ビニル繊維を、不活性ガス雰囲気下で、150〜450℃、例えば300〜450℃で予備熱処理するステップを行い、次いで、予備熱処理された生成物を炭化する。
前記炭化するステップは、予備熱処理された炭素繊維を、950〜2000℃、例えば950〜1100℃の高温で熱処理する過程をいう。このような炭化過程は、窒素、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気下で行う。
前記炭化するステップは、予備熱処理された炭素繊維を、950〜2000℃、例えば950〜1100℃の高温で熱処理する過程をいう。このような炭化過程は、窒素、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気下で行う。
前記予備熱処理における昇温速度は、1〜5℃/minであり、予備熱処理時間は、予備熱処理温度により変わるが、例えば、0.1〜3時間である。そして、高温熱処理における昇温速度は、1〜50℃/minであり、高温熱処理時間は、高温熱処理温度により変わるが、例えば、0.1〜3時間の範囲で行う。
一実施例によると、炭化過程における延伸率が0.1〜5.0%となるように、延伸過程を行うことができる。
一実施例によると、炭化過程における延伸率が0.1〜5.0%となるように、延伸過程を行うことができる。
本発明の炭素繊維の製造方法によると、他の炭素繊維前駆体を用いる場合と比較して、酸化安定化工程を経なくても構わないので、製造工程が単純化され、製造コスト及び時間が減少されるだけでなく、収率が高くなる。
また、本発明の炭素繊維は、塩素化ポリ塩化ビニルの溶液から溶液紡糸して得た塩素化ポリ塩化ビニル繊維を、酸化安定化工程なく延伸を行い、延伸されたポリ塩化ビニル繊維を予備熱処理及び炭化して得た生成物であって、平均繊維径が1〜100μmの炭素繊維が提供される。
また、本発明の炭素繊維は、塩素化ポリ塩化ビニルの溶液から溶液紡糸して得た塩素化ポリ塩化ビニル繊維を、酸化安定化工程なく延伸を行い、延伸されたポリ塩化ビニル繊維を予備熱処理及び炭化して得た生成物であって、平均繊維径が1〜100μmの炭素繊維が提供される。
前記炭素繊維は、前述した炭素繊維の製造方法により得られる。炭素繊維の平均繊維径は、1〜100μm、例えば10〜20μmである。そして、炭素繊維の引張強度が1000〜2500MPa、引張弾性率が70〜140GPaと機械的物性が非常に優れるだけでなく、結晶化度が高く、繊維軸による炭素あるいは黒鉛結晶子の繊維軸配向度が60〜80%と高い。
以下、本発明を、実施例を挙げてより詳しく説明する。しかし、本発明が下記の実施例に限定されるものではない。
実施例1
CPVC(H−17grade、重合度(DP、JIS K 6720−2):750±50、塩素含量:63重量%、Hanhwa Chemical Co. Ltd.)を、1:1体積比のテトラヒドロフランと、N、N−ジメチルホルムアミドの混合溶媒で溶解して、30重量%の炭素繊維前駆体溶液を製造した。
実施例1
CPVC(H−17grade、重合度(DP、JIS K 6720−2):750±50、塩素含量:63重量%、Hanhwa Chemical Co. Ltd.)を、1:1体積比のテトラヒドロフランと、N、N−ジメチルホルムアミドの混合溶媒で溶解して、30重量%の炭素繊維前駆体溶液を製造した。
前記炭素繊維前駆体溶液をアセトンで湿式溶液紡糸を行い、真空、120℃で乾燥して、平均繊維径が約51μmのCPVC繊維を得た。平均繊維径が約51μmのCPVC繊維を、140℃で約150%に延伸して、平均繊維径が42μmのCPVC繊維を得た後、これを窒素雰囲気で450℃まで3℃/分の昇温速度で上昇し、450℃で30分間熱処理して、予備熱処理過程を行った。次いで、予備熱処理過程を経た生成物を、5℃/分の昇温速度で1000℃まで加熱し、この温度で10分間熱処理して炭化を行うことで、CPVC炭素繊維を製造した。このように製造した炭素繊維は、平均繊維径が16.2μmであった。炭素繊維の平均繊維径は、レーザ測定器(laser measuring instrument:M550A;Anritsu Devices Co.,Ltd.)を用いて測定した。
実施例2
平均繊維径が約51μmのCPVC繊維の延伸過程において、CPVC繊維の延伸率を200%にしたことを除き、実施例1と同様な方法により、炭素繊維を製造した。実施例2により製造された炭素繊維の平均繊維径は、約14.1μmであった。
平均繊維径が約51μmのCPVC繊維の延伸過程において、CPVC繊維の延伸率を200%にしたことを除き、実施例1と同様な方法により、炭素繊維を製造した。実施例2により製造された炭素繊維の平均繊維径は、約14.1μmであった。
実施例3
CPVCとして、塩素含量が約68重量%のCPVCを用いたことを除き、実施例1と同様な方法により、炭素繊維を製造した。
CPVCとして、塩素含量が約68重量%のCPVCを用いたことを除き、実施例1と同様な方法により、炭素繊維を製造した。
実施例4
CPVCの平均重合度が400〜500のCPVCを用いたことを除き、実施例1と同様な方法により、炭素繊維を製造した。
CPVCの平均重合度が400〜500のCPVCを用いたことを除き、実施例1と同様な方法により、炭素繊維を製造した。
実施例5
予備熱処理過程が、窒素雰囲気で300℃まで3℃/分の昇温速度で上昇し、300℃で30分間熱処理して予備熱処理過程を行ったことを除き、実施例1と同様な方法により、炭素繊維を製造した。
予備熱処理過程が、窒素雰囲気で300℃まで3℃/分の昇温速度で上昇し、300℃で30分間熱処理して予備熱処理過程を行ったことを除き、実施例1と同様な方法により、炭素繊維を製造した。
実施例6〜7
平均繊維径が約51μmのCPVC繊維の延伸過程をそれぞれ、120℃及び150℃で行ったことを除き、実施例1と同様な方法により、炭素繊維を製造した。
平均繊維径が約51μmのCPVC繊維の延伸過程をそれぞれ、120℃及び150℃で行ったことを除き、実施例1と同様な方法により、炭素繊維を製造した。
比較例1
平均繊維径が約51μmのCPVC繊維の延伸過程を経ないことを除き、実施例1と同様な方法により、炭素繊維を製造した。比較例1により製造された炭素繊維の平均繊維径は、約21μmであった。
平均繊維径が約51μmのCPVC繊維の延伸過程を経ないことを除き、実施例1と同様な方法により、炭素繊維を製造した。比較例1により製造された炭素繊維の平均繊維径は、約21μmであった。
比較例2
実施例1における炭素繊維前駆体溶液をアセトンで湿式溶液紡糸を行うことに代わり、電気紡糸を用いて、炭素繊維の製造を試みた。
しかしながら、この製造方法により電気紡糸を行った場合、平均繊維径が約51μmのCPVC繊維を得ることはできなかった。
実施例1における炭素繊維前駆体溶液をアセトンで湿式溶液紡糸を行うことに代わり、電気紡糸を用いて、炭素繊維の製造を試みた。
しかしながら、この製造方法により電気紡糸を行った場合、平均繊維径が約51μmのCPVC繊維を得ることはできなかった。
評価例1:熱重量分析
ポリ塩化ビニル(PVC)と塩素化ポリ塩化ビニル(CPVC)に対する熱重量分析を行った。熱重量分析は、TGA 6300;(EXSTAR SII、SEIKO Co.Ltd.、Japan)を用い、窒素雰囲気下、25℃から1000℃まで昇温(昇温速度:5℃/min)し、窒素を約200mL/minで供給する条件で行った。前記熱重量分析結果を、図1に示した。
図1に示したとおり、CPVCは、250〜330℃で脱塩化水素化反応が起こり分解され、ポリエンタイプの分子が形成され、310〜650℃の温度範囲で行った固相炭化過程により、3次元的に架橋された重縮合の芳香族化合物を形成した。そして、最終的に650℃以上の熱処理により、炭素物質に切り替わることが分かる。
ポリ塩化ビニル(PVC)と塩素化ポリ塩化ビニル(CPVC)に対する熱重量分析を行った。熱重量分析は、TGA 6300;(EXSTAR SII、SEIKO Co.Ltd.、Japan)を用い、窒素雰囲気下、25℃から1000℃まで昇温(昇温速度:5℃/min)し、窒素を約200mL/minで供給する条件で行った。前記熱重量分析結果を、図1に示した。
図1に示したとおり、CPVCは、250〜330℃で脱塩化水素化反応が起こり分解され、ポリエンタイプの分子が形成され、310〜650℃の温度範囲で行った固相炭化過程により、3次元的に架橋された重縮合の芳香族化合物を形成した。そして、最終的に650℃以上の熱処理により、炭素物質に切り替わることが分かる。
また、実施例1により、溶液紡糸により得られたCPVC繊維に対する熱重量分析を行った。熱重量分析は、TGA 6300;(EXSTAR SII、SEIKO Co.Ltd.、Japan)を用いて、25℃から350℃まで昇温(昇温速度:3℃/min及び5℃/min)し、空気を約100mL/minで供給する条件で行った。前記熱重量分析の結果を、図2に示した。
図2に示したとおり、CPVC繊維の酸化性熱分解特性を観た結果、重量損失は、主に220〜350℃で現われており、これは、図1におけるCPVCの窒素雰囲気で行う熱重量分析の結果と同一である。これらの結果から、CPVCが分解して炭素物質に切り替わる時には、固相炭化過程を通じて行われたことを確認することができた。
図2に示したとおり、CPVC繊維の酸化性熱分解特性を観た結果、重量損失は、主に220〜350℃で現われており、これは、図1におけるCPVCの窒素雰囲気で行う熱重量分析の結果と同一である。これらの結果から、CPVCが分解して炭素物質に切り替わる時には、固相炭化過程を通じて行われたことを確認することができた。
評価例2:炭素核磁気共鳴スペクトル
塩素化ポリ塩化ビニル(CPVC)、CPVC繊維を1000℃で炭化した中間体の13C−NMR分析を行った。13C−NMRは、ECA400(JEOL Co.Ltd.)を用いて行い、分析結果を図3に示した。この分析から、PVC、CPVC、及びCPVC繊維を、窒素雰囲気下で200℃、300℃、400℃、1000℃で熱処理した場合の中間体の分子構造及び炭化収率が分かる。
図3に示したとおり、1000℃の熱処理後には、CPVC繊維のほぼ全ての炭素基が炭素物質に変わり、芳香族分子が約99.2重量%を占めていた。
塩素化ポリ塩化ビニル(CPVC)、CPVC繊維を1000℃で炭化した中間体の13C−NMR分析を行った。13C−NMRは、ECA400(JEOL Co.Ltd.)を用いて行い、分析結果を図3に示した。この分析から、PVC、CPVC、及びCPVC繊維を、窒素雰囲気下で200℃、300℃、400℃、1000℃で熱処理した場合の中間体の分子構造及び炭化収率が分かる。
図3に示したとおり、1000℃の熱処理後には、CPVC繊維のほぼ全ての炭素基が炭素物質に変わり、芳香族分子が約99.2重量%を占めていた。
評価例3:走査電子顕微鏡
実施例1で得た炭素繊維と、比較例1で得た炭素繊維について走査電子顕微鏡分析を行った。走査電子顕微鏡分析は、6400F(JEOL Co.Ltd.、Japan)を用いて、約10kVの加速電圧で行った。実施例1において溶液紡糸で得たCPVC繊維と、比較例1で得た炭素繊維に対する走査電子顕微鏡の分析結果をそれぞれ、図4及び図5に示した。
図4及び図5に示したとおり、実施例1で得られた炭素繊維は、比較例1で得られた炭素繊維と比較して、炭素繊維の表面が非常に均一で、欠陥がほとんどなく、非常に滑らかな状態を有することが分かる。
実施例1で得た炭素繊維と、比較例1で得た炭素繊維について走査電子顕微鏡分析を行った。走査電子顕微鏡分析は、6400F(JEOL Co.Ltd.、Japan)を用いて、約10kVの加速電圧で行った。実施例1において溶液紡糸で得たCPVC繊維と、比較例1で得た炭素繊維に対する走査電子顕微鏡の分析結果をそれぞれ、図4及び図5に示した。
図4及び図5に示したとおり、実施例1で得られた炭素繊維は、比較例1で得られた炭素繊維と比較して、炭素繊維の表面が非常に均一で、欠陥がほとんどなく、非常に滑らかな状態を有することが分かる。
評価例4:引張強度、引張弾性率、及び延伸率の評価
実施例1〜7及び比較例1により製造された炭素繊維を、JIS R 7606:2000に準じて、引張強度、引張弾性率、及び延伸率を測定し、引張強度は、強度測定装置(strength testing apparatus:Tensilon UTM−11−20;Orientec Co.,Ltd.)を用いて測定した。
実施例1〜7及び比較例1により製造された炭素繊維を、JIS R 7606:2000に準じて、引張強度、引張弾性率、及び延伸率を測定し、引張強度は、強度測定装置(strength testing apparatus:Tensilon UTM−11−20;Orientec Co.,Ltd.)を用いて測定した。
前記引張強度、引張弾性率、及び延伸率の測定結果は、下記の表1のとおりであった。
表1に示したとおり、実施例1及び2により得た炭素繊維は、比較例1と比べて、引張強度及び引張弾性率が優れており、延伸率も高いことが分かる。また、実施例3〜7の炭素繊維の引張強度及び引張弾性率は、実施例1と同様の結果を示していた。
本発明について、前記実施例を参考して説明したが、これは例示に過ぎず、本発明に属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、これより様々な変形及び均等な他の実施例が可能であることを理解するであろう。そこで、本発明の真正な技術的保護範囲は、添付の請求範囲の技術的思想によって決められるべきである。
Claims (7)
- 塩素化ポリ塩化ビニルの溶液から溶液紡糸して得られた塩素化ポリ塩化ビニル繊維を、酸化安定化工程をすることなく延伸を行い、延伸された塩素化ポリ塩化ビニル繊維を予備熱処理及び炭化して得た生成物であって、平均繊維径が1〜100μmであることを特徴とする炭素繊維。
- 前記平均繊維径は10〜20μmであり、引張強度が1000〜2500MPaであり、引張弾性率が70〜140GPaであり、配向度が60〜80%であることを特徴とする請求項1に記載の炭素繊維。
- 塩素化ポリ塩化ビニル(CPVC)の溶液紡糸を行って、塩素化ポリ塩化ビニル繊維を得るステップと、
前記塩素化ポリ塩化ビニル繊維の酸化安定化工程なく延伸を行って、延伸された塩素化ポリ塩化ビニル繊維を製造するステップと、
前記延伸された塩素化ポリ塩化ビニル繊維を、不活性ガス雰囲気下で150〜450℃で予備熱処理するステップと、
予備熱処理された生成物を、950〜2000℃で炭化するステップとを含み、
平均繊維径が1〜100μmの炭素繊維を製造することを特徴とする炭素繊維の製造方法。 - 前記塩素化ポリ塩化ビニルにおける塩素の含量は、57.7〜84.5重量%であり、平均重合度は、400〜800であることを特徴とする請求項3に記載の炭素繊維の製造方法。
- 前記延伸を行うステップは、溶液紡糸された塩素化ポリ塩化ビニル繊維を、120℃〜150℃の温度で、0.01%〜200%の延伸率で延伸することを特徴とする請求項3に記載の炭素繊維の製造方法。
- 前記延伸を行うステップは、溶液紡糸された塩素化ポリ塩化ビニル繊維を、120℃〜150℃の温度で、100%〜200%の延伸率で延伸することを特徴とする請求項3に記載の炭素繊維の製造方法。
- 前記溶液紡糸された塩素化ポリ塩化ビニル繊維の平均繊維径が30〜100μmであることを特徴とする請求項3に記載の炭素繊維の製造方法。
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