JP2021197783A - 給電装置 - Google Patents

給電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021197783A
JP2021197783A JP2020101584A JP2020101584A JP2021197783A JP 2021197783 A JP2021197783 A JP 2021197783A JP 2020101584 A JP2020101584 A JP 2020101584A JP 2020101584 A JP2020101584 A JP 2020101584A JP 2021197783 A JP2021197783 A JP 2021197783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slide
slide direction
locking
locked
slide member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020101584A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7374048B2 (ja
Inventor
伸次 加藤
Shinji Kato
竜也 大塚
Tatsuya Otsuka
友容 柴田
Tomoyasu Shibata
雄基 酒井
Yuki Sakai
崇 丸山
Takashi Maruyama
哲也 小槻
Tetsuya Kotsuki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Yazaki Corp
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd, Yazaki Corp filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP2020101584A priority Critical patent/JP7374048B2/ja
Publication of JP2021197783A publication Critical patent/JP2021197783A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7374048B2 publication Critical patent/JP7374048B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】組立時の作業性を向上させてコスト削減を図ることができる給電装置を提供する。【解決手段】給電装置1は、係止構造4が、レール部材20が給電側スライド部材3及びシート側スライド部材10をスライド方向にスライド自在に支持し、かつスライド方向と直交する直交方向における移動を規制する状態において、給電側スライド部材3がシート側スライド部材10に対して係合する。係止部31は、上下方向から見た場合において、係合状態で、被係止部12に設けられたシート側規制面12aに対してスライド方向に対向する。【選択図】図6

Description

本発明は、給電装置に関する。
従来、自動車等の車両には、車体に固定されたスライドレール上をスライド自在に移動するスライドシートが搭載されている。スライドシートに電装部品を設けている場合、車両に搭載されたバッテリ等の電源から当該電装部品に電力を供給するために給電装置が用いられる。給電装置は、例えば、電源と電装部品とを電気的に接続するためのワイヤハーネスと、ワイヤハーネスの一部を収容する給電ケースとを備えている。給電装置は、スライドシートの移動に応じて、ワイヤハーネスがケースに収容されたり、引き出されたりする構造を有する(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−136810号公報
従来、給電側スライド部材(スライドプロテクタ)をシート側スライド部材(アッパーレール)に取り付けたのちにレール部材(ロアレール)に搭載し、スライドレールに対して給電装置を組み付けた状態で車体に対して固定しているが、組立時の作業性の観点で改善の余地がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、組立時の作業性を向上させてコスト削減を図ることができる給電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る給電装置は、車体に対してスライド方向にスライド自在に支持されたシートに設けられた電装部品に少なくとも給電を行う配索材と、前記配索材の一部を内部に収容し、かつ前記車体に固定されるケースと、前記ケースから導出される前記配索材の一部を保持し、前記車体に固定されるレール部材に取り付けられる給電側スライド部材と、前記レール部材が前記給電側スライド部材及び前記シートに固定されるシート側スライド部材を前記スライド方向にスライド自在に支持し、かつ前記スライド方向と直交する直交方向における移動を規制する状態において、前記給電側スライド部材が前記シート側スライド部材に対して係合する係止構造と、を備え、前記係止構造は、前記給電側スライド部材及び前記シート側スライド部材のうち、一方に設けられ、本体部から前記スライド方向のうちの第1スライド方向に突出して形成される1以上の被係止部と、他方に設けられ、本体部から前記第1スライド方向と反対側の第2スライド方向に突出して形成され、前記被係止部に対して係合する1以上の係止部と、を有し、前記係止部は、前記スライド方向と直交する第1方向から見た場合において、前記係止部が前記被係止部に対して係合する係合状態で、前記被係止部に設けられたシート側規制面に対して前記スライド方向に対向する給電側規制面と、前記給電側規制面に対して前記第2スライド方向側に形成され、前記被係止部を前記第1スライド方向に案内する案内面と、を有し、前記係合状態となる際に、前記案内面が前記被係止部に当接し前記被係止部を前記第1スライド方向に案内しながら、前記係止部が前記スライド方向と直交する幅方向のうち前記被係止部側と反対側に弾性変形しつつ前記第2スライド方向に移動し当該被係止部を乗り越えて弾性復帰することで前記シート側規制面に対して前記給電側規制面が前記スライド方向に対向し前記シート側スライド部材と前記給電側スライド部材とを連結する、ことを特徴とする。
また、上記給電装置において、前記係止部は、前記本体部から前記第2スライド方向に突出し、かつ前記第1方向に間隔を開けて形成される少なくとも一対の支持部と、前記支持部の前記第2スライド方向側の端部に連結され、かつ当該端部から前記第1スライド方向側に延在し、前記第2スライド方向の端部を支点として前記幅方向のうち前記被係止部側と反対側に弾性変形するアーム部と、を有し、前記アーム部は、前記第1方向から見た場合に、前記幅方向のうち前記支持部側と反対側に突出して形成された係止突起を有し、前記係止突起は、前記第1スライド方向側に前記給電側規制面を有し、前記第2スライド方向側に前記案内面を有する。
また、上記給電装置において、前記係止部は、前記第1方向から見た場合に、前記幅方向のうち前記被係止部側と反対側に弾性変形するように形成されており、前記本体部から前記第2スライド方向に突出している突出部と、前記突出部の前記第2スライド方向の端部に連結され、かつ前記第2スライド方向から第1スライド方向に向けて折り返す折り返し部と、を有し、前記折り返し部は、前記第1スライド方向の端面に前記給電側規制面を有し、前記幅方向のうち前記被係止部側に前記案内面を有する。
本発明に係る給電装置は、組立時の作業性を向上させてコスト削減を図ることができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係る給電装置の概略構成を示す平面図である。 図2は、実施形態に係る給電装置の概略構成を示す側面図である。 図3は、実施形態に係る給電装置の概略構成を示す斜視図である。 図4は、実施形態におけるレールユニットの概略構成を示す斜視図である。 図5は、レールユニットに対して給電側スライド部材を取り付ける過程を示す図である。 図6は、給電側スライド部材とシート側スライド部材との連結部分の概略構成を示す部分斜視図である。 図7は、給電側スライド部材とシート側スライド部材との連結部分の概略構成を示す部分平面図である。 図8は、シート側スライド部材に対して給電側スライド部材が連結される連結過程を示す図である。 図9(A)〜図9(C)は、被係止部に対して係止部が係合する係合過程を示す図である。 図10(A)、図10(B)は、実施形態の第1変形例における係止部の係合過程を示す図である。 図11(A)、図11(B)は、実施形態の第2変形例における係止部の係合過程を示す図である。 図12(A)、図12(B)は、実施形態の第3変形例における係止部の係合過程を示す図である。 図13(A)、図13(B)は、実施形態の第4変形例における係止部の係合過程を示す図である。
以下に、本発明に係る給電装置の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
本実施形態に係る給電装置1について図1〜図9を参照して説明する。図1及び図2に示す本実施形態に係る給電装置1は、例えば、自動車等の車両(不図示)の車体にスライドレール5と共に固定され、スライドシート100に設けられた電装部品101に給電するものである。スライドシート100は、車体に対してスライド方向にスライド自在に支持されており、例えば、車体の前後方向にスライド移動する。電装部品101は、例えば、シートヒータ、スピーカ、液晶モニタ等で構成される。スライドレール5は、車体とシートとの間に介在した状態で車体の前後方向に沿って車体に対してシートをスライド移動させるための機器であり、一般的には、車体の幅方向に間隔をあけて一対で設けられる。なお、本実施形態では、一対のスライドレール5における一方のみを説明し、他方のスライドレール5についてはその説明を省略する。スライドシート100は、一対のスライドレール5に支持される。スライドレール5は、図4及び図5に示すように、シート側スライド部材10と、レール部材20とを含んで構成される。
ここで、図示のX方向は、本実施形態における給電装置1のスライド方向とする。X方向のうちX1方向を第1スライド方向、X2方向を第2スライド方向とする。Y方向は、本実施形態における給電装置1の幅方向とし、スライド方向と直交する方向である。Z方向は、給電装置1の上下方向とし、スライド方向および幅方向と直交する方向である。なお、スライド方向は、例えば、給電装置1が車体に固定された状態で、車両の前後方向に沿うものである。上下方向は、例えば、給電装置1が車体に固定された状態で、鉛直方向に沿うものである。
シート側スライド部材10は、レール部材20に対してスライド方向にスライド自在に支持されており、レール部材20が車体に固定された状態で車体の前後方向にスライド移動する。シート側スライド部材10は、スライドシート100に固定され、当該スライドシート100と共に、レール部材20上をスライド方向にスライド移動する。シート側スライド部材10は、スライド方向と直交する幅方向に対向して配置された一対のローラ14を前後方向に2組有している(図6〜図8)。シート側スライド部材10は、レール部材20に組み付けられた状態で、スライド方向のいずれか一方に外力が加わると、4つのローラ14がレール部材20内で回転して、外力の加圧方向と反対側に移動する。シート側スライド部材10は、例えば、ロック機構によりレール部材20の所定の位置で固定される。
レール部材20は、車体に固定され、シート側スライド部材10をスライド方向にスライド自在に支持し、スライド方向と直交する直交方向における移動を規制するものである。レール部材20は、例えば、鉄、ステンレス等の金属材料により構成される。レール部材20は、車体に固定された状態で、スライド方向に延在して形成される。レール部材20は、スライド方向から見た断面形状が略C字状に形成されている。レール部材20は、スライド方向の両端にそれぞれ開口部を有し、いずれか一方の開口部を介してシート側スライド部材10が内部に挿入される。
給電装置1は、図3に示すように、ワイヤハーネスWHと、給電ケース2と、給電側スライド部材3と、係止構造4とを含んで構成される。
ワイヤハーネスWHは、配索材の一例であり、スライドシート100に設けられた電装部品101に給電を行うものである。ワイヤハーネスWHは、例えば、電線または複数の電線が束ねられた電線束である。電線は、複数本の導電性の金属素線からなる導体部(芯線)の外側を絶縁性の被覆部によって覆われたものである。ワイヤハーネスWHは、この他に、コルゲートチューブ、樹脂テープ、プロテクタ等の外装部材、固定具など種々の構成部品を含んで構成されてもよい。
給電ケース2は、ワイヤハーネスWHの一部を内部に収容し、かつ車体に固定されるものである。給電ケース2は、スライドレール5のスライド方向に沿って配置され、スライド方向の一方の端部でスライドレール5に連結される。給電ケース2は、例えば、合成樹脂等により構成される。給電ケース2は、例えば、アッパーケースと、ロアケースとで構成される。アッパーケースは、ロアケースに対して係止構造により係止される。アッパーケースおよびロアケースは、係止構造により係止された状態で、収容空間部を形成する。収容空間部は、ワイヤハーネスWHの一部が収容される。
給電側スライド部材3は、給電ケース2から導出されるワイヤハーネスWHの一部を保持し、レール部材20に取り付けられるものである。給電側スライド部材3は、例えば、合成樹脂等により構成される。給電側スライド部材3は、レール部材20に対してスライド自在に支持され、当該レール部材20によりスライド方向と直交する直交方向における移動が規制される。給電側スライド部材3は、当該給電側スライド部材3及びシート側スライド部材10がレール部材20に対してスライド方向にスライド自在に支持された支持状態において、係止構造4により、当該シート側スライド部材10に連結される。
係止構造4は、図9(A)〜図9(C)に示すように、一対の被係止部12と、各被係止部12に対して係合する係止部31とを有する。
一対の被係止部12は、シート側スライド部材10に設けられている。被係止部12は、シート側スライド部材10の本体部11から第1スライド方向に突出して形成される。被係止部12は、シート側スライド部材10の幅方向から見た場合、本体部11から第1スライド方向に突出し、上下方向のうちの上方向に向けて屈曲した形状を有する。被係止部12は、上記幅方向から見た形状がL字状に形成される。被係止部12は、第1スライド方向の端部に第2スライド方向側に向かう面にシート側規制面12aを有する。
シート側規制面12aは、被係止部12をスライド方向と直交する上下方向から見た場合において、係止部31が被係止部12に対して係合する係合状態で、係止部31に設けられた給電側規制面34aに対してスライド方向に対向する部分である。シート側規制面12aは、被係止部12の幅方向及び上下方向に延在して形成される平坦な面である。シート側規制面12aは、第1スライド方向において、本体部11と対向して形成される。シート側規制面12aは、第1スライド方向から見た場合、矩形状を有する。シート側規制面12aは、被係止部12の外周面の一部である。
係止部31は、給電側スライド部材3に設けられ、当該給電側スライド部材3の本体部30から第2スライド方向に突出して形成される。係止部31は、一対の支持部32と、アーム部33と、係止突起34と、突出部35とを含んで構成される。
一対の支持部32は、アーム部33を支持する部分であり、給電側スライド部材3の本体部30から第2スライド方向に突出して、上下方向(第1方向)に間隔を開けて形成される。一対の支持部32は、第2スライド方向の端部において、上下方向に連結されている。一対の支持部32は、給電側スライド部材3の幅方向の両端に開口部を有する筐体の一部として形成される。
アーム部33は、一対の支持部32の第2スライド方向側の端部に連結され、当該端部から第1スライド方向側に延在する部分である。アーム部33は、第2スライド方向の端部を支点(図9(A)〜図9(C)に示すA点)として幅方向に弾性変形する。アーム部33は、被係止部12に係止部31が係合する際に、支点Aを中心に幅方向のうち被係止部12側と反対側に弾性変形する(図9(B))。
係止突起34は、アーム部33に形成されている。係止突起34は、アーム部33を上下方向から見た場合に、幅方向のうち支持部32側と反対側に突出して形成された部分である。係止突起34は、第1スライド方向側に給電側規制面34aを有し、第2スライド方向側に案内面34bを有する。
給電側規制面34aは、係止部31をスライド方向と直交する上下方向から見た場合において、係止部31が被係止部12に対して係合する係合状態で、被係止部12に設けられたシート側規制面12aに対してスライド方向に対向する部分である。給電側規制面34aは、係止部31の幅方向及び上下方向に延在して形成される平坦な面である。給電側規制面34aは、第1スライド方向において、本体部30と対向して形成される。給電側規制面34aは、第2スライド方向から見た場合、矩形状を有する。本実施形態では、給電側規制面34aの幅方向の幅は、シート側規制面12aの幅方向の幅より大きく形成されている。
案内面34bは、係止部31を上下方向から見た場合において、給電側規制面34aに対して第2スライド方向側に形成され、被係止部12を第1スライド方向に案内する部分である。案内面34bは、係止部31が被係止部12に係合している係合状態において、係止突起34の第1スライド方向側の端部から第2方向側に向けて被係止部12側と反対側に傾斜している傾斜面である。この傾斜面は、平坦な面で構成される。
突出部35は、アーム部33の第1スライド方向の端部に形成されている部分である。言い換えると、突出部35は、給電側規制面34aから第1スライド方向に突出して形成される部分である。突出部35は、図9(C)に示すように、係合状態の被係止部12から係止部31を離間させる外力が加わった際に、アーム部33が支点Aを中心に幅方向のうち被係止部12側に弾性変形すると、被係止部12に当接する。
次に、給電装置1とスライドレール5との組立について説明する。給電装置1は、例えば、当該給電装置1の組立工場にて組み立てられ、車両の組立を行う車両工場に納品される(図3)。一方、スライドレール5は、スライドレール5の組立工場にて組立てられ、上記車両工場に納品される(図4)。なお、従来、給電装置1は、スライドレール5の組立工場に納品され、スライドレール5に組み付けられた後、車両工場に納品されている。そのため、車両工場では、給電装置1とスライドレール5とがアッセンブリーされた状態で、車体に対して固定される。
車両工場における組立作業者(以下、単に「作業者」とする)は、図5に示すように、ワイヤハーネスWHの一部を保持する状態の給電側スライド部材3を、レール部材20のスライド方向の一方(第1スライド方向:X1方向)の開口から挿入し、他方(第2スライド方向:X2方向)に向けてスライド移動させる。このとき、シート側スライド部材10は、レール部材20のスライド方向における所定の位置(例えば、中央位置)に固定されているものとする。
次に、作業者は、シート側スライド部材10に対して給電側スライド部材3を連結する(図8)。このとき、給電側スライド部材3及びシート側スライド部材10は、いずれもレール部材20に組み付けられた状態にある。係止部31と被係止部12が係合状態となる際に、まず案内面34bが被係止部12に当接し被係止部12を第1スライド方向に案内する(図9(A))。係止部31は、アーム部33が支点Aを中心に幅方向のうち被係止部12側と反対側に弾性変形しつつ第2スライド方向に移動しつつ当該被係止部12を乗り越えて弾性復帰する(図9(B))。このとき、シート側規制面12aに対して給電側規制面34aがスライド方向に対向し、係止部31と被係止部12が係合状態になることで、シート側スライド部材10と給電側スライド部材3とが連結される(図6、図7)。作業者は、給電装置1とスライドレール5とを組み合わせた後、これらをアッセンブリーした状態で車体に取り付ける。
なお、作業者は、上述した組み立て方だけではなく、以下のように組み立てを行ってもよい。例えば、図4に示すシート側スライド部材10が予め組み付けられたレール部材20を先に車体に取り付けた後、給電側スライド部材3をレール部材20に組み付けるようにしてもよい。作業者は、レール部材20が車体に固定された状態であっても、係止構造4によりレール部材20上で給電側スライド部材3とシート側スライド部材10とを容易に連結させることができる。
次に、係合状態の係止構造4から係止部31を離間させる外力が給電側スライド部材3に加わった際の作用について説明する。給電側スライド部材3に対して第1スライド方向に向けて外力が加わった際に、図9(C)に示すように、給電側規制面34aが対向するシート側規制面12aから反発力を受けて、アーム部33が支点Aを中心に被係止部12側に弾性変形する。このとき、アーム部33の突出部35が被係止部12の第1スライド方向側の端部に当接することで、アーム部33の弾性変形が抑制され、給電側規制面34aとシート側規制面12aとのスライド方向における対向状態が維持され、係止部31と被係止部12との係合状態が継続する。
以上のように、本実施形態における給電装置1は、係止構造4が、レール部材20が給電側スライド部材3及びシート側スライド部材10をスライド方向にスライド自在に支持し、かつスライド方向と直交する直交方向における移動を規制する状態において、給電側スライド部材3がシート側スライド部材10に対して係合する。係止部31は、上下方向から見た場合において、係合状態で、被係止部12に設けられたシート側規制面12aに対してスライド方向に対向する。
従来、シート側スライド部材10に対して給電側スライド部材3を連結する場合、シート側スライド部材10をレール部材20のスライド方向の一方の端部に移動し、被係止部12に対して給電側スライド部材3の係止部31を係合している。上記構成により、シート側スライド部材10をレール部材20の所定位置から移動させることなく、給電側スライド部材3をレール部材20に取り付けて第2スライド方向に移動させながらシート側スライド部材10に近づけることで係止部31が被係止部12に係合し給電側スライド部材3がシート側スライド部材10に連結される。例えば、レール部材20を車体に固定した後であっても、給電側スライド部材3をレール部材20に取り付けてシート側スライド部材10と連結できるので、組立時の作業性を向上させることができ、もってコスト削減を図ることができる。
また、本実施形態における給電装置1は、係止部31が一対の支持部32に支持されたアーム部33を有し、アーム部33が第1スライド方向側に給電側規制面34aが形成された係止突起34を有し、第2スライド方向の端部を支点として幅方向のうち被係止部12側と反対側に弾性変形する。これにより、アーム部33を支持する支持部32の剛性を高くすることが可能となる。また、弾性変形するアーム部33の支点Aを本体部30から第2スライド方向側に離間した位置に移動させることで、スライドシート100のスライド移動に伴い、係合状態の被係止部12が係止部31から離間するように移動した場合でも、支持部32が撓むことなくアーム部33を支持することが可能となる。この結果、例えば、スライドシート100が急激にスライド移動しても、給電側スライド部材3とシート側スライド部材10との連結を維持することができる。また、アーム部33の支点Aが第2スライド方向側にあるので、係止部31に対して第1スライド方向側に向かう外力が加わった場合、アーム部33が被係止部12側に弾性変形した際に、突出部35が被係止部12に当接するので、アーム部33の弾性変形を抑制し、給電側規制面34aとシート側規制面12aとの対向状態が維持される。
なお、上記実施形態では、係止部31が支持部32、アーム部33を有しているが、これに限定されるものではない。図10(A)、図10(B)は、実施形態の第1変形例における係止部の係合過程を示す図である。実施形態の変形例1における係止部31Aは、図10(A)に示すように、上下方向から見た場合に、幅方向のうち被係止部12側と反対側に弾性変形するように形成されている。
一対の係止部31Aは、被係止部12と係合した係合状態において、幅方向に間隔をあけて配置されている。一対の係止部31Aは、幅方向において、レール部材20の内壁20aと、給電側スライド部材3の本体部30から第2スライド方向に突出して形成された突出部30aとの間に配置される。各係止部31Aは、幅方向のうち被係止部12側と反対側に弾性変形した際に、内壁20aまたは突出部30aに当接して弾性変形を抑制するように構成される。各係止部31Aは、突出部41と、折り返し部42とを有する。
突出部41は、給電側スライド部材3の本体部30から第2スライド方向に突出している部分である。突出部41は、第2スライド方向の端部が折り返し部42に連結されている。
折り返し部42は、第2スライド方向から第1スライド方向に向けて折り返す部分である。折り返し部42は、第1スライド方向の端面に給電側規制面34aを有する。また、折り返し部42は、係止部31Aの幅方向のうち被係止部12側に案内面34Abを有する。
案内面34Abは、折り返し部42の外面の一部で構成される。案内面34Abは、折り返し部42の外面のうち被係止部12側に向かう面である。案内面34Abは、被係止部12側に膨らむように湾曲している。
次に、変形例1における一対の係止部31Aと被係止部12との係合動作について説明する。一対の係止部31Aと被係止部12が係合状態となる際に、まず各係止部31Aにおける案内面34Abが被係止部12に当接し被係止部12を第1スライド方向に案内する。各係止部31Aは、幅方向のうち被係止部12側と反対側に弾性変形しつつ第2スライド方向に移動しつつ当該被係止部12を乗り越えて弾性復帰する(図10(A))。このとき、シート側規制面12aに対して各給電側規制面34aがスライド方向に対向し、一対の係止部31Aと被係止部12が係合状態になることで、シート側スライド部材10と給電側スライド部材3とが連結される。
次に、係合状態の係止構造4から係止部31Aを離間させる外力が給電側スライド部材3に加わった際の作用について説明する。給電側スライド部材3に対して第1スライド方向に向けて外力が加わった際に、図10(B)に示すように、給電側規制面34aが対向するシート側規制面12aから反発力を受けてスライド方向における位置Pから位置Qに移動し、かつ各係止部31Aが幅方向のうち被係止部12側と反対側に弾性変形する。このとき、一方の係止部31Aが内壁20aに当接し、他方の係止部31Aが突出部30aに当接することで、各係止部31Aの弾性変形が抑制され、給電側規制面34aとシート側規制面12aとのスライド方向における対向状態が維持される。
以上のように、実施形態の変形例1における一対の係止部31Aは、それぞれが幅方向のうち被係止部12側と反対側に弾性変形するように形成されており、各折り返し部42が第1スライド方向の端面に給電側規制面34aを有し、幅方向のうち被係止部12側に案内面34Abを有する。これにより、上記実施形態と同様に、給電側スライド部材3をレール部材20に取り付けて第2スライド方向に移動させながらシート側スライド部材10に近づけることで係止部31が被係止部12に係合し給電側スライド部材3がシート側スライド部材10に連結される。また、一対の係止部31Aが、幅方向において、内壁20aと突出部30aとの間に配置され、各係止部31Aが弾性変形した際に、内壁20aまたは突出部30aに当接する。これにより、各係止部31Aの弾性変形を抑制し、給電側規制面34aとシート側規制面12aとの対向状態を維持することができる。
図11(A)、図11(B)は、実施形態の第2変形例における係止部の係合過程を示す図である。第2変形例における係止部31Bは、図11(A)に示すように、一対ではなく、1つで構成されている。
係止部31Bは、上下方向から見た場合に、幅方向のうち被係止部12側と反対側に弾性変形するように形成されている。係止部31Bは、幅方向のうち被係止部12側と反対側に弾性変形した際に、内壁20aに当接して弾性変形を抑制するように構成される。係止部31Bは、係止部31Aに比べて、折り返し部42の第1スライド方向の端部42aが幅方向に長くなっている。給電側規制面34aは、幅方向においてシート側規制面12aと略同一の長さとなるように形成されている。
次に、変形例2における係止部31Bと被係止部12との係合動作について説明する。係止部31Bと被係止部12が係合状態となる際に、まず係止部31Bにおける案内面34Abが被係止部12に当接し被係止部12を第1スライド方向に案内する。係止部31Bは、幅方向のうち被係止部12側と反対側に弾性変形しつつ第2スライド方向に移動しつつ当該被係止部12を乗り越えて弾性復帰する(図11(A))。このとき、シート側規制面12aに対して給電側規制面34aがスライド方向に対向し、係止部31Bと被係止部12が係合状態になることで、シート側スライド部材10と給電側スライド部材3とが連結される。
次に、係合状態の係止構造4から係止部31Bを離間させる外力が給電側スライド部材3に加わった際の作用について説明する。給電側スライド部材3に対して第1スライド方向に向けて外力が加わった際に、図11(B)に示すように、給電側規制面34aが対向するシート側規制面12aから反発力を受けてスライド方向における位置Pから位置Qに移動し、かつ係止部31Bが幅方向のうち被係止部12側と反対側に弾性変形する。このとき、係止部31Bが内壁20aに当接することで、係止部31Bの弾性変形が抑制され、給電側規制面34aとシート側規制面12aとのスライド方向における対向状態が維持される。
以上のように、実施形態の変形例2における係止部31Bは、上記実施形態の変形例1と同様の効果を有する。
図12(A)、図12(B)は、実施形態の第3変形例における係止部の係合過程を示す図である。第3変形例における係止部31Cは、図12(A)に示すように、主として、上下方向から見た場合に、突出部41と折り返し部42Aとの連結部42AaがS字状に形成されている点で上記係止部31Bと異なる。係止部31Bは、上下方向から見た場合、折り返し部42が略一定の曲率で湾曲しているが、係止部31Cは、一定の曲率で湾曲しておらず、1以上の屈曲点を有する。
次に、変形例3における係止部31Cと被係止部12との係合動作について説明する。係止部31Cと被係止部12が係合状態となる際に、まず係止部31Cにおける案内面34Abが被係止部12に当接し被係止部12を第1スライド方向に案内する。係止部31Cは、幅方向のうち被係止部12側と反対側に弾性変形しつつ第2スライド方向に移動しつつ当該被係止部12を乗り越えて弾性復帰する(図12(A))。このとき、シート側規制面12aに対して給電側規制面34aがスライド方向に対向し、係止部31Bと被係止部12が係合状態になることで、シート側スライド部材10と給電側スライド部材3とが連結される。
次に、係合状態の係止構造4から係止部31Cを離間させる外力が給電側スライド部材3に加わった際の作用について説明する。給電側スライド部材3に対して第1スライド方向に向けて外力が加わった際に、図12(B)に示すように、給電側規制面34aが対向するシート側規制面12aから反発力を受けてスライド方向における位置Pから位置Qに移動し、かつ係止部31Cが幅方向のうち被係止部12側と反対側に弾性変形する。このとき、係止部31Cが内壁20aに当接することで、係止部31Cの弾性変形が抑制され、給電側規制面34aとシート側規制面12aとのスライド方向における対向状態が維持される。
以上のように、実施形態の変形例3における係止部31Bは、上記実施形態の変形例1と同様の効果を有する。
また、係止部31は、図13(A)に示す係止部31Dであってもよいし、図13(B)に示す係止部31Eであってもよい。図13(A)、図13(B)は、実施形態の第4変形例における係止部の係合過程を示す図である。係止部31Dは、突出部41と、折り返し部42Bと、係止突起34とを含んで構成される。係止部31Eは、突出部41と、係止突起34とを含んで構成される。
なお、上記実施形態及び実施形態の変形例では、係止部31は、給電側スライド部材3に設けられ、被係止部12は、シート側スライド部材10に設けられているが、これらに限定されるものではない。例えば、係止部31は、シート側スライド部材10に設けられていてもよいし、被係止部12は、給電側スライド部材3に設けられていてもよい。
1 給電装置
2 給電ケース
3 給電側スライド部材
4 係止構造
10 シート側スライド部材
12 被係止部
12a シート側規制面
20 レール部材
31 係止部
32 支持部
33 アーム部
34 係止突起
34a 給電側規制面
34b,34Ab 案内面
42,42A,42B 折り返し部
100 スライドシート
WH ワイヤハーネス

Claims (3)

  1. 車体に対してスライド方向にスライド自在に支持されたシートに設けられた電装部品に少なくとも給電を行う配索材と、
    前記配索材の一部を内部に収容し、かつ前記車体に固定されるケースと、
    前記ケースから導出される前記配索材の一部を保持し、前記車体に固定されるレール部材に取り付けられる給電側スライド部材と、
    前記レール部材が前記給電側スライド部材及び前記シートに固定されるシート側スライド部材を前記スライド方向にスライド自在に支持し、かつ前記スライド方向と直交する直交方向における移動を規制する状態において、前記給電側スライド部材が前記シート側スライド部材に対して係合する係止構造と、を備え、
    前記係止構造は、
    前記給電側スライド部材及び前記シート側スライド部材のうち、
    一方に設けられ、本体部から前記スライド方向のうちの第1スライド方向に突出して形成される1以上の被係止部と、
    他方に設けられ、本体部から前記第1スライド方向と反対側の第2スライド方向に突出して形成され、前記被係止部に対して係合する1以上の係止部と、を有し、
    前記係止部は、
    前記スライド方向と直交する第1方向から見た場合において、
    前記係止部が前記被係止部に対して係合する係合状態で、前記被係止部に設けられたシート側規制面に対して前記スライド方向に対向する給電側規制面と、
    前記給電側規制面に対して前記第2スライド方向側に形成され、前記被係止部を前記第1スライド方向に案内する案内面と、を有し、
    前記係合状態となる際に、前記案内面が前記被係止部に当接し前記被係止部を前記第1スライド方向に案内しながら、前記係止部が前記スライド方向と直交する幅方向のうち前記被係止部側と反対側に弾性変形しつつ前記第2スライド方向に移動し当該被係止部を乗り越えて弾性復帰することで前記シート側規制面に対して前記給電側規制面が前記スライド方向に対向し前記シート側スライド部材と前記給電側スライド部材とを連結する、
    ことを特徴とする給電装置。
  2. 前記係止部は、
    前記本体部から前記第2スライド方向に突出し、かつ前記第1方向に間隔を開けて形成される少なくとも一対の支持部と、
    前記支持部の前記第2スライド方向側の端部に連結され、かつ当該端部から前記第1スライド方向側に延在し、前記第2スライド方向の端部を支点として前記幅方向のうち前記被係止部側と反対側に弾性変形するアーム部と、を有し、
    前記アーム部は、
    前記第1方向から見た場合に、前記幅方向のうち前記支持部側と反対側に突出して形成された係止突起を有し、
    前記係止突起は、
    前記第1スライド方向側に前記給電側規制面を有し、
    前記第2スライド方向側に前記案内面を有する、
    請求項1に記載の給電装置。
  3. 前記係止部は、
    前記第1方向から見た場合に、前記幅方向のうち前記被係止部側と反対側に弾性変形するように形成されており、
    前記本体部から前記第2スライド方向に突出している突出部と、
    前記突出部の前記第2スライド方向の端部に連結され、かつ前記第2スライド方向から第1スライド方向に向けて折り返す折り返し部と、を有し、
    前記折り返し部は、
    前記第1スライド方向の端面に前記給電側規制面を有し、
    前記幅方向のうち前記被係止部側に前記案内面を有する、
    請求項1に記載の給電装置。
JP2020101584A 2020-06-11 2020-06-11 給電装置 Active JP7374048B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020101584A JP7374048B2 (ja) 2020-06-11 2020-06-11 給電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020101584A JP7374048B2 (ja) 2020-06-11 2020-06-11 給電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021197783A true JP2021197783A (ja) 2021-12-27
JP7374048B2 JP7374048B2 (ja) 2023-11-06

Family

ID=79196246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020101584A Active JP7374048B2 (ja) 2020-06-11 2020-06-11 給電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7374048B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4551312B2 (ja) 2005-11-04 2010-09-29 矢崎総業株式会社 脱着シート用接続コネクタの保護構造
JP2007181296A (ja) 2005-12-27 2007-07-12 Yazaki Corp ワイヤハーネス配索構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP7374048B2 (ja) 2023-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4999102B2 (ja) スライドドア用給電装置
US9401591B2 (en) Wiring structure of electric wire
JP5144920B2 (ja) ワイヤハーネスの屈曲部構造
JP2019006274A (ja) 給電装置及び車両用シート
US7375281B2 (en) Power-supplying apparatus for sliding structure
JP2018207573A (ja) 電線の保護ケース
WO2014080982A1 (ja) 電線用外装保護チューブ
JP2021197783A (ja) 給電装置
EP3659870B1 (en) Wire harness
JP4827594B2 (ja) ワイヤハーネス配索構造
JP2022099345A (ja) 給電装置
US10587106B1 (en) Wire harness
JP2018085874A (ja) 給電装置
JP2023104470A (ja) シート用給電装置
JP7418384B2 (ja) プロテクタ
JP2019048492A (ja) 給電装置
JP2022099344A (ja) 給電装置及び給電ケース
WO2022269774A1 (ja) プロテクタ及びワイヤハーネスの経路規制構造
JP4238125B2 (ja) 開閉体用給電装置
JP7190084B1 (ja) スライドドア給電装置
JP7331711B2 (ja) 乗物用シート
JP7190083B1 (ja) スライドドア給電装置
JP7385982B1 (ja) 給電レール
JP4949954B2 (ja) 給電装置のハーネス配索構造
JP2023137089A (ja) スライドドア給電装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230323

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230929

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231024

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7374048

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150