JP2021196413A - 剥離装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転部材にダメージを与えることなく用紙を剥離させる。【解決手段】画像形成装置1の剥離装置40は、剥離部材50と保護部材60とを備える。剥離部材50は、中間転写ベルト21に接触する第1姿勢と、中間転写ベルト21から離間する第2姿勢との間で回動可能に支持されている。保護部材60は、剥離部材50に隣接して配置され、中間転写ベルト21に対向して回動可能に支持されている。保護部材60は、先端部64が剥離部材50よりも中間転写ベルト21の回転方向Cの上流側に延出している。また、保護部材60は、剥離部材50に対して回転方向Cの下流側に位置する係止部66を備えて、その回動動作により剥離部材50を第1姿勢から第2姿勢に変位させる。【選択図】図4

Description

本発明は、剥離装置およびその剥離装置を備える画像形成装置に関する。
複数の感光体ドラムと中間転写ベルトとを有する画像形成装置として、例えば、タンデム方式の多色画像形成装置では、感光体ドラム上に形成されたトナー像が、回転する中間転写ベルト上に、上流側から下流側に向かって順に転写されるように構成されている。
従来、この種の画像形成装置では、例えば特許文献1に記載されるように、感光体ドラムや中間転写ベルトのような用紙搬送路に沿って回転可能に配置される回転部材の近傍に、回転部材への用紙の巻き込みを防止するための剥離爪を設けることが提案されている。また、特許文献2に記載されるように、中間転写ベルトではなく中間転写ローラを備えて、中間転写ローラに対向して剥離爪が設けられたものもある。
特開2009−204768号公報 特開2006−091088号公報
回転部材への用紙の巻き込みを適正に防止するために、剥離爪は回転部材の表面に当接させる必要がある一方で、鋭利な先端形状を有したものとなっている。そのため、剥離爪の先端が回転部材に強く押し付けられると、回転部材がダメージを受けるおそれがある。
例えば、前記特許文献1に記載の画像形成装置では、用紙の搬送中に、搬送ジャムを生じた用紙が剥離爪を押圧し、剥離爪の先端が中間転写ベルトの外周面に押し付けられるおそれがある。剥離爪は中間転写ベルトの駆動ローラよりも高硬度であるので、中間転写ベルトの駆動ローラが傷ついたり窪んだりしてダメージを受けることも考えられる。
このような問題は、前記特許文献2に記載の画像形成装置でも同様に発生するおそれがあり、搬送ジャムが発生すると剥離爪が押し付けられて中間転写ローラがダメージを受けるおそれがあった。
本発明は、前記のような問題にかんがみてなされたものであり、その目的とするところは、回転部材にダメージを与えることなく用紙を剥離させて、円滑な用紙搬送を可能にする剥離装置、およびその剥離装置を備えた画像形成装置を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、用紙の搬送路に設けられる回転部材に対向して配置される剥離装置であって、前記回転部材に接触する第1姿勢と前記回転部材から離間する第2姿勢との間で回動可能に支持された剥離部材と、前記剥離部材に隣接して配置されるとともに前記回転部材に対向して回動可能に支持された保護部材とを備え、前記保護部材は、前記剥離部材よりも前記回転部材の回転方向の上流側に延出した先端部を有するとともに、前記剥離部材よりも前記回転方向の下流側に位置するように突設された係止部を有し、前記保護部材の回動動作により前記係止部は前記剥離部材に係止して、前記剥離部材を押し上げて前記第1姿勢から前記第2姿勢に変位させることを特徴としている。
この特定事項により、前記保護部材は前記上流側に延出された先端部を有するので、搬送された用紙を前記剥離部材で剥離させるだけでなく、前記剥離部材に接触することを防ぐこともできる。用紙の先端部が前記剥離部材に接触しても、用紙は前記剥離部材を押し付けるものとはならず、前記保護部材を押し上げて回動させるので、前記剥離部材を前記回転部材から離間させて前記第2姿勢に変位させることができる。これにより、前記回転部材がダメージを受けないようにすることが可能となる。前記回転部材の例としては、中間転写ベルト、感光体ドラム、定着ローラ、前記定着ローラに懸架された定着ベルトなどが挙げられる。
前記剥離装置における、より具体的な構成として次のものが挙げられる。前記保護部材は、前記先端部が前記回転部材の表面から離間して設けられることが好ましい。
また、前記剥離装置において、前記保護部材は前記剥離部材と同軸上で回動可能に支持されることが好ましい。この場合、前記剥離部材および前記保護部材は、前記回転部材に対向して配置されたホルダ部に備えられた回動軸に支持され、前記保護部材はシート状部材であって、前記ホルダ部と前記保護部材との間に配設されることが好ましい。
また、前記剥離装置において、前記剥離部材と前記ホルダ部との間に付勢部材が備えられて、前記剥離部材は前記回転部材に接触する方向に付勢されることが好ましい。
また、前記剥離装置において、前記係止部は、前記剥離部材に交差する方向に突設されていることが好ましい。
また、前記剥離装置を備える画像形成装置についても本発明の技術的思想の範疇である。その場合に、前記剥離装置に対向して配置される前記回転部材には、トナー像が形成される像担持体を含むことができる。
本発明により、画像形成装置における回転部材にダメージを与えることなく用紙を剥離させて、用紙を円滑に搬送することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略側面図である。 前記画像形成装置の画像転写部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る剥離装置を示す斜視図である。 前記剥離装置における保護部材を示す説明図である。 前記剥離装置における各部の動作を示す説明図である。 前記剥離装置における剥離部材の第2姿勢を示す説明図である。 前記剥離装置における剥離部材の第1姿勢を示す説明図である。
本発明の実施の形態に係る剥離装置およびその剥離装置を備える画像形成装置について、図面を参照しつつ説明する。
(画像形成装置の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の概略側面図である。
画像形成装置1は、スキャナ機能、複写機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能等を有する複合機であり、画像読取装置によって読み取られた原稿の画像を外部に送信し(スキャナ機能に相当する)、また、読み取られた原稿の画像または外部から受信した画像をカラーもしくは単色で用紙に画像形成する(複写機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能に相当する)。
画像読取部18の上側には、画像読取部18に対して開閉自在に支持された原稿搬送部(ADF)10が設けられている。原稿搬送部10では、画像読取部18の原稿載置台19を開放して原稿を手置きすることができる。また、原稿搬送部10は、載置された原稿を自動で搬送する。画像読取部18は、載置された原稿または原稿搬送部10から搬送された原稿を読み取って画像データを生成する。
画像形成装置1は、光走査装置11、現像装置12、感光体ドラム13、ドラムクリーニング装置14、帯電器15、中間転写ベルト21、定着部27、用紙搬送路31、給紙部17、積載トレイ37等を備えている。
画像形成装置1では、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像、または単色(例えば、ブラック)を用いたモノクロ画像に応じた画像データが扱われる。画像形成装置1の画像転写部20には、4種類のトナー像を形成するための現像装置12、感光体ドラム13、ドラムクリーニング装置14、および帯電器15が4つずつ設けられて、それぞれがブラック、シアン、マゼンタ、およびイエローに対応するよう、4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。
ドラムクリーニング装置14は、感光体ドラム13の表面の残留トナーを除去および回収する。帯電器15は、感光体ドラム13の表面を所定の電位に均一に帯電させる。光走査装置11は、感光体ドラム13の表面を露光して静電潜像を形成する。現像装置12は、感光体ドラム13の表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム13の表面にトナー像を形成する。このような一連の動作によって、各感光体ドラム13の表面に各色のトナー像が形成される。
感光体ドラム13の上側には、中間転写ベルト21を介して中間転写ローラ16が配置されている。中間転写ベルト21はトナー像が形成される像担持体であり、転写駆動ローラ22および転写従動ローラ23に張架されて矢符Cの方向へ回転(周回移動)する。各感光体ドラム13の表面に形成された各色のトナー像が転写(1次転写)されて重ね合わされることで、中間転写ベルト21の表面にはカラーのトナー像が形成される。
2次転写部25の転写ローラ26は、中間転写ベルト21との間にニップ域(2次転写位置)を形成しており、用紙搬送路31を通じて搬送された用紙をニップ域に挟み込んで搬送する。用紙は、ニップ域を通過する際に、中間転写ベルト21の表面のトナー像が転写されて定着部27に搬送される。中間転写ベルト21上に残ったトナー等はベルトクリーニング装置24によって回収される。
定着部27は、用紙を挟んで回転する定着ローラ28および加圧ローラ29を備えている。定着部27は、定着ローラ28および加圧ローラ29の間にトナー像が転写された用紙を挟み込んで加熱および加圧し、トナー像を用紙に定着させる。
給紙部17は、画像形成に使用する用紙を収容しており、光走査装置11の下側に設けられている。用紙は、用紙ピックアップローラ33によって給紙部17から引き出されて、用紙搬送路31を通じて搬送され、2次転写部25や定着部27を経由して、排紙ローラ36を介して積載トレイ37へ搬出される。用紙搬送路31には、用紙を一旦停止させて、用紙の先端を揃えた後、中間転写ベルト21と転写ローラ26との間のニップ域でのカラーのトナー像の転写タイミングに合わせて用紙の搬送を開始する用紙レジストローラ35、用紙の搬送を促す搬送ローラ34、および排紙ローラ36が配置されている。
用紙の表面だけでなく、裏面に画像形成を行う場合は、用紙を排紙ローラ36から用紙反転経路32へと逆方向に搬送して、用紙の表裏を反転させ、用紙を用紙レジストローラ35へと再度導き、表面と同様にして裏面に画像形成を行い、用紙を積載トレイ37へと搬出する。
(剥離装置)
前記構成の画像形成装置1には剥離装置40が備えられている。実施の形態に係る剥離装置40として、画像形成装置1の画像転写部20に備えられる剥離装置40を示し、図面を参照しつつ説明する。
図2は、剥離装置40を備える画像転写部20を示す斜視図であり、図3は図2の剥離装置40を拡大して示す斜視図である。
剥離装置40は、用紙搬送路31に配置された回転部材としての中間転写ベルト21に対して、搬送されてきた用紙を剥離し、用紙の巻き込みを防止するのに適用される。図2に示すように、剥離装置40は、中間転写ベルト21の表面に対向して配置されている。より具体的には、剥離装置40は、中間転写ベルト21における転写駆動ローラ22に張架される部分の表面に対向するように設けられている(図1参照)。
例示の形態では、剥離装置40は、転写駆動ローラ22の軸方向Xの略中央部に対応する位置に配置されている。画像転写部20に対して用紙は、用紙搬送路31を搬送方向Bへ搬送される。また、中間転写ベルト21は、図中の矢符C方向(回転方向C)に回転している。
画像転写部20のフレーム201には、剥離装置40の両側に複数の案内部材202が設けられている。案内部材202は、例えば、回転自在に支持されたスターリング状の案内部を備えて、用紙搬送路31の用紙を搬送方向Bに円滑に送るように構成されている。これにより、案内部材202は、中間転写ベルト21から剥離した用紙を接触させながら搬送方向Bに送る作用をなす。
図3に示すように、剥離装置40は、中間転写ベルト21の表面に接触する剥離部材50と、この剥離部材50に隣接して中間転写ベルト21に対向するように設けられた保護部材60と、これらの剥離部材50および保護部材60を支持するホルダ部70とを備えている。
図2に示すように、ホルダ部70は、画像転写部20のフレーム201に固定されている。フレーム201は転写駆動ローラ22の軸方向Xに沿って延設され、中間転写ベルト21の上方に配置されている。ホルダ部70は、フレーム201の略中央部に配設され、ビス等の適宜の固定具を介してフレーム201に取り付けられている。
また、図3に示すように、ホルダ部70は、フレーム201に当接する基板部71と、基板部71に立設された一対の支持板部72と、支持板部72間に配設された上板部73とを備えて一体に形成されている。一対の支持板部72は互いに間隔を設けて平行に配設され、転写駆動ローラ22の軸方向Xに直交する方向に延びる板状部材とされている。支持板部72の外縁部は緩やかな曲面状に形成されている。
一対の支持板部72は回動軸74を支持している。例示の形態では、支持板部72には、回動軸74を保持する凹溝部721が設けられている。凹溝部721は、ホルダ部70の基板部71側(フレーム201側)に開放された凹部であり、回動軸74を脱落不能に保持するように構成されている。回動軸74は、一対の支持板部72間で2つの凹溝部721に架け渡して保持されている。これにより、回動軸74は支持板部72に回動可能に支持されるとともに、軸方向Xに沿って延設されている。
図4は、図3の矢符A方向から見た保護部材60および剥離部材50を、ホルダ部70の一部断面とともに示す説明図である。図中、矢符Y方向は中間転写ベルト21の軸方向Xに直交する方向であり、フレーム201に対する外側方向Y1と内側方向Y2とを示している。
剥離部材50は、ホルダ部70の一対の支持板部72の間に配設されている。例示の形態では、剥離部材50は一端部に回動軸74が貫通され、この回動軸74に一体に固定されている。剥離部材50は、回動軸74とともに回動可能とされ、他端部は自由端とされている。剥離部材50の他端部である先端部には爪部51が設けられている。爪部51は、中間転写ベルト21の表面に対して隙間なく接するように鋭利な形状を有している。
剥離部材50は、一端部から他端部にかけて全体に曲げ形状を有し、基板部71から離間する方向に膨出した形状とされている。図3に示すように、剥離部材50の外側部52は、尖った畝状に形成されて搬送方向Bに延びており、搬送される用紙が付着しにくい形状とされている。
剥離部材50において、回動軸74と爪部51との間には、軸方向Xに貫通する接続孔53が設けられている。図3に示すように、この剥離部材50とホルダ部70の一方の支持板部72との間には付勢部材75が備えられている。
例示の形態では、付勢部材75としてコイルスプリングが備えられている。付勢部材75の一端は接続孔53に係止され、他端は支持板部72に係止されている。回動軸74を中心に回動可能な剥離部材50は、付勢部材75によって中間転写ベルト21に接触する方向に付勢されている。付勢部材の例としてはコイルスプリングが挙げられるが、中間転写ベルト21に接触する方向に付勢可能な部材であれば、これに限られず、板ばね、圧縮スプリング等のどのような付勢部材が備えられてもよい。
保護部材60は剥離部材50に隣接して配置されている。図3に示すように、保護部材60は、剥離部材50と他方の支持板部72との間に配設されている。この場合、保護部材60は剥離部材50と他方の支持板部72との間に収まるシート状部材とされている。剥離部材50および保護部材60は、ともに、先端部が一対の支持板部72の下端部よりも下方に延出して設けられている。また、剥離部材50および保護部材60は、中間転写ベルト21の表面に対向するように配設されている。
保護部材60は平板状の本体部61を有する。図4に示すように、本体部61は、図3の矢符A方向から見て、剥離部材50の大部分を覆い隠す大きさで形成されている。また、本体部61の外側部62は、剥離部材50の外側部52よりも外側方向Y1に張り出した形状を有している。保護部材60は、特に本体部61における先端部64側で、剥離部材50よりも外側方向Y1に張り出して形成されている。これにより、本体部61は外側部62が全体として略く字状または略L字状の曲げ形状に形成されている。
保護部材60は、中間転写ベルト21に対向して配置され、回動可能に支持されている。例示の形態では、保護部材60は、本体部61に設けられた貫通孔63に回動軸74が挿通されて、ホルダ部70に支持されている。貫通孔63は、本体部61の上端部寄りに形成されている。本体部61と回動軸74とは固定されておらず、本体部61は回動軸74を中心に揺動可能であり、図4に示すように、外力が作用しない状態では自重により回動軸74から垂下した状態で保持されている。外力が作用すると、保護部材60は回動軸74を中心として、外力の作用方向へ回動する。
また、保護部材60の本体部61は、回動軸74から中間転写ベルト21の方向へ延設された形状を有している。保護部材60は、回動軸74の反対側の先端部64が自由端とされて、中間転写ベルト21の表面に近接するように配置されている。先端部64は鋭利な形状ではなく、アールを有する形状に形成されている。
図4に示すように、自重で垂下した状態のとき、保護部材60の先端部64は中間転写ベルト21の表面に接触せず、中間転写ベルト21の表面から離間して配設されている。また、先端部64は、剥離部材50よりも中間転写ベルト21の回転方向Cの上流側(図中下方)に位置するとともに、外側方向Y1に延出した形状を有している。
保護部材60の内側方向Y2に位置する本体部61の側縁部である内側部65は、ホルダ部70の基板部71に対向して配置されている。基板部71には突状部711が外側方向Y1に突出して設けられている。保護部材60の内側部65は、内側方向Y2に回動すると突状部711に当接して回動が阻止される。
さらに、保護部材60は、先端部64よりも回転方向Cの下流側であって、剥離部材50の下流側に位置する係止部66を備えている。係止部66は、本体部61において、先端部64よりも内側方向Y2に配設されて、本体部61に突設されている。例示の形態では、係止部66は、平板状の本体部61から屈曲形成され、剥離部材50に交差する方向に延設されている。図4では、係止部66は、紙面の表面側から裏面方向に延び、軸方向Xに沿って配設されており、剥離部材50の内側部54に対向している。図3に示すように、係止部66は、剥離部材50における外側部52の反対側に配置されている。また、係止部66は、先端部ほど幅狭となるように形成されてもよい。
保護部材60は前記のとおりシート状部材とされており、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂系材料により薄板状に形成されている。そのため、保護部材60は極めて軽量であり、外力が作用することで容易に回動可能とされている。なお、保護部材60を構成する合成樹脂系材料は、PETであるに限られず、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリカーボネート等であってもよい。
用紙搬送路31を通じて搬送された用紙Pは、2次転写部25の転写ローラ26と中間転写ベルト21との間のニップ域(2次転写位置)に挟み込まれつつ送られる。用紙Pには、ニップ域を通過する際に、中間転写ベルト21の表面のトナー像が転写される。その後、用紙Pは保護部材60の外側部62に沿って搬送され、さらに定着部27へと搬送される。
用紙Pがニップ域に突入する角度や速度、または用紙Pの厚みなどによって、中間転写ベルト21に用紙Pが巻き付きやすくなる場合もある。中間転写ベルト21に巻き付いた用紙Pは、図4に示すように、先端部が剥離部材50の爪部51に当接する。剥離部材50は、爪部51が中間転写ベルト21の表面に接触した第1姿勢となっている。そのため、剥離部材50に先端部が当接した用紙Pは、爪部51によって、それ以上の巻き付きが阻止されて中間転写ベルト21から剥離する。
図5〜図7は、剥離装置40における各部の動作を示す説明図であり、それぞれ図3の矢符A方向から見た図である。図6では、剥離部材50は中間転写ベルト21から離間した第2姿勢となっており、図7では、剥離部材50は爪部51が中間転写ベルト21の表面に接触した第1姿勢となっている。
図5に示すように、剥離部材50の爪部51に当接した用紙Pの先端部は、中間転写ベルト21から離間して保護部材60の先端部64に当たり、保護部材60を押し上げる。より詳しくは、用紙Pの先端部は先端部64の内側方向Y2の縁部に当接する。保護部材60は、中間転写ベルト21から離れる離間方向Dに押されるので、回動軸74を中心に回動し始める。この保護部材60の回動動作によって、係止部66は剥離部材50の内側部54に当接し、係止する。剥離部材50の爪部51は、中間転写ベルト21の表面から離れる。
仮に、保護部材60が備えられていなければ、剥離部材50に当接した用紙Pが、そのまま剥離部材50を押圧して、爪部51が中間転写ベルト21に押し付けられてしまうおそれがある。これに対して、実施の形態に係る剥離装置40は保護部材60を備えるので、剥離部材50の爪部51を中間転写ベルト21の表面から離間させることができ、中間転写ベルト21にダメージが生じるのを防止することができる。
図6に示すように、用紙Pの先端部に押されて保護部材60はさらに離間方向Dに回動する。保護部材60は係止部66が剥離部材50の内側部54に当接した状態で、剥離部材50を押し上げる。第1姿勢であった剥離部材50は、中間転写ベルト21の表面から爪部51が離間した第2姿勢へと変位する。用紙Pは中間転写ベルト21から剥離し、定着部27へ搬送されるものとなる。
用紙Pが剥離して搬送されることで、保護部材60に作用する離間方向Dの外力は取り除かれる。剥離部材50は、付勢部材75によって中間転写ベルト21に接触する方向に付勢されているので、その付勢力により第2姿勢から第1姿勢に戻る。これに伴って、保護部材60も元の状態に復帰する。
また、用紙Pがニップ域を通過する際に搬送ジャムを生じた場合には、図7に示すように、用紙Pは剥離装置40に到達すると、保護部材60に当接することとなる。剥離部材50の爪部51は中間転写ベルト21の表面に接触した第1姿勢となっている。保護部材60の外側部62は、剥離部材50の外側部52よりも外側方向Y1に張り出した形状を有し、特に先端部64側で、剥離部材50よりも外側方向Y1に張り出して形成されている。そのため、搬送ジャムを生じた用紙Pを、保護部材60に対して当接させる一方、剥離部材50には接触させないようにすることができる。その結果、剥離部材50には、中間転写ベルト21に爪部51を押し付けようとする力が作用せず、中間転写ベルト21へのダメージを防ぐことができる。
以上のように構成されることで、剥離装置40は、中間転写ベルト21の表面に静電的に付着しやすい用紙Pを、中間転写ベルト21から円滑に剥離させることができる。また、剥離部材50は用紙Pの幅方向の略中央部に当接して中間転写ベルト21から剥離させることを可能にし、案内部材202はその剥離した用紙Pを搬送方向Bに円滑に送るものとなる。
なお、前記実施の形態では、画像形成装置1において、剥離装置40を配置する対象の回転部材が像担持体としての中間転写ベルト21である場合を例示したが、本発明は、これに限定されるものではなく、像担持体としての感光体ドラム13であってもよく、また、用紙搬送路31に設けられる回転部材であれば、定着部27を構成するローラ部材等が対象とされてもよい。また、剥離装置40における剥離部材50の形状や保護部材60の形状は前記実施の形態のものに限定されず、他の形状とされてもよい。また、保護部材60は、剥離部材50の両側に配設されて、剥離部材50を第1姿勢から第2姿勢に変位させるものとされてもよい。
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、前記実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、すべて本発明の範囲内のものである。
1 画像形成装置
13 感光体ドラム
16 中間転写ローラ
20 画像転写部
201 フレーム
202 案内部材
21 中間転写ベルト
22 転写駆動ローラ
25 2次転写部
26 転写ローラ
27 定着部
28 定着ローラ
29 加圧ローラ
31 用紙搬送路
32 用紙反転経路
40 剥離装置
50 剥離部材
51 爪部
52 外側部
53 接続孔
54 内側部
60 保護部材
61 本体部
62 外側部
63 貫通孔
64 先端部
65 内側部
66 係止部
70 ホルダ部
74 回動軸
75 付勢部材
P 用紙

Claims (8)

  1. 用紙の搬送路に設けられる回転部材に対向して配置される剥離装置であって、
    前記回転部材に接触する第1姿勢と前記回転部材から離間する第2姿勢との間で回動可能に支持された剥離部材と、
    前記剥離部材に隣接して配置されるとともに前記回転部材に対向して回動可能に支持された保護部材とを備え、
    前記保護部材は、前記剥離部材よりも前記回転部材の回転方向の上流側に延出された先端部を有するとともに、前記剥離部材よりも前記回転方向の下流側に位置するように突設された係止部を有し、
    前記保護部材の回動動作により前記係止部は前記剥離部材に係止して、前記剥離部材を押し上げて前記第1姿勢から前記第2姿勢に変位させることを特徴とする剥離装置。
  2. 請求項1に記載の剥離装置において、
    前記保護部材は、前記先端部が前記回転部材の表面から離間して設けられていることを特徴とする剥離装置。
  3. 請求項1または2に記載の剥離装置において、
    前記保護部材は前記剥離部材と同軸上で回動可能に支持されていることを特徴とする剥離装置。
  4. 請求項3に記載の剥離装置において、
    前記剥離部材および前記保護部材は、前記回転部材に対向して配置されたホルダ部に備えられた回動軸に支持され、
    前記保護部材はシート状部材であって、前記ホルダ部と前記保護部材との間に配設されていることを特徴とする剥離装置。
  5. 請求項4に記載の剥離装置において、
    前記剥離部材と前記ホルダ部との間に付勢部材が備えられて、前記剥離部材は前記回転部材に接触する方向に付勢されていることを特徴とする剥離装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つの請求項に記載の剥離装置において、
    前記係止部は、前記剥離部材に交差する方向に突設されていることを特徴とする剥離装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つの請求項に記載の剥離装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置において、
    前記回転部材はトナー像が形成される像担持体であることを特徴とする画像形成装置。
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