JP2023030701A - 剥離装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転部材にダメージを与えることなく用紙を剥離することで、円滑な用紙搬送を実行できる剥離装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】用紙の搬送路に設けられる回転部材から前記用紙を剥離するための爪部と、前記爪部と異なる位置に設けられた面部とを有する可動体と、前記可動体を前記回転部材と対向するように支持する支持部と、を備え、前記可動体を前記回転部材に付勢する外力の大きさが所定値未満である場合、前記可動体のうちで前記爪部が前記回転部材と接触し、前記外力の大きさが前記所定値以上である場合、前記可動体のうちで前記面部が前記回転部材と接触し、前記面部と前記回転部材との接触面積は、前記爪部と前記回転部材との接触面積よりも大きい。【選択図】図4

Description

本開示は、剥離装置及び画像形成装置に関する。
複数の感光体ドラムと中間転写ベルトとを有する画像形成装置として、例えば、タンデム方式の多色画像形成装置では、感光体ドラム上に形成されたトナー像が、回転する中間転写ベルト上に、上流側から下流側に向かって順に転写されるように構成されている。
従来、この種の画像形成装置では、例えば特許文献1に記載されるように、感光体ドラムや中間転写ベルトのような用紙搬送路に沿って回転可能に配置される回転部材の近傍に、回転部材への用紙の巻き込みを防止するための剥離爪を設けることが提案されている。
特開2009-204768号公報
上記の剥離爪は、回転部材の表面に巻き付いた用紙を剥離するために、鋭利な先端形状を有し、且つ回転部材の表面に当接させる。そのため、剥離爪の先端が回転部材に強く押し付けられると、回転部材がダメージを受けるおそれがある。
例えば特許文献1に記載の画像形成装置では、用紙の搬送中に、搬送ジャムを生じた用紙が剥離爪を押圧し、剥離爪の先端が中間転写ベルトの外周面に押し付けられるおそれがある。剥離爪は中間転写ベルトの駆動ローラよりも高硬度であるので、中間転写ベルトの駆動ローラが傷ついたり窪んだりしてダメージを受ける可能性がある。また、搬送ジャムが発生すると、剥離爪が中間転写ベルトに押し付けられて、中間転写ベルトがダメージを受けるおそれがある。
本開示の一態様は、回転部材にダメージを与えることなく用紙を剥離することで、円滑な用紙搬送を実行できる剥離装置及び画像形成装置の提供を目的とする。
本開示の一態様に係る剥離装置は、用紙の搬送路に設けられる回転部材から前記用紙を剥離するための爪部と、前記爪部と異なる位置に設けられた面部とを有する可動体と、前記可動体を前記回転部材と対向するように支持する支持部と、を備え、前記可動体を前記回転部材に付勢する外力の大きさが所定値未満である場合、前記可動体のうちで前記爪部が前記回転部材と接触し、前記外力の大きさが前記所定値以上である場合、前記可動体のうちで前記面部が前記回転部材と接触し、前記面部と前記回転部材との接触面積は、前記爪部と前記回転部材との接触面積よりも大きい。
本開示の一態様に係る画像形成装置は、上記の剥離装置を備える。
画像形成装置の概略側面図である。 第一実施形態の剥離装置を備える画像転写部の斜視図である。 転写ローラと中間転写ベルトとの間にあるニップ域周辺を拡大した斜視図である。 第一実施形態の剥離装置の正面図である。 第二可動体の背面図である。 第二可動体が第一位置にある、図4のA-A線矢視方向断面図である。 第二可動体が第二位置にある、図4のA-A線矢視方向断面図である。 可動体が第一位置にある、第二実施形態の剥離装置の側面図である。 可動体が第二位置にある、第二実施形態の剥離装置の側面図である。 可動体の一態様の斜視図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[第一実施形態]
図1を参照し、第一実施形態の画像形成装置1を説明する。図1は、画像形成装置1の概略側面図である。画像形成装置1は、スキャナ機能、複写機能、プリンタ機能、及びファクシミリ機能等を有する複合機である。画像形成装置1は、画像読取装置によって読み取られた原稿の画像を外部に送信し(スキャナ機能に相当する)、また、読み取られた原稿の画像又は外部から受信した画像をカラーもしくは単色で用紙に画像形成する(複写機能、プリンタ機能、及びファクシミリ機能に相当する)。
画像読取部18の上側には、画像読取部18に対して開閉自在に支持された原稿搬送部(ADF)10が設けられている。原稿搬送部10では、画像読取部18の原稿載置台19を開放して原稿を手置きすることができる。また、原稿搬送部10は、載置された原稿を自動で搬送する。画像読取部18は、載置された原稿又は原稿搬送部10から搬送された原稿を読み取って画像データを生成する。
画像形成装置1は、光走査装置11、現像装置12、感光体ドラム13、ドラムクリーニング装置14、帯電器15、回転部材21、定着部27、用紙搬送路31、給紙部17、積載トレイ37等を備えている。本実施形態の回転部材21は、中間転写ベルトである。
画像形成装置1では、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像、又は単色(例えば、ブラック)を用いたモノクロ画像に応じた画像データが扱われる。画像形成装置1の画像転写部20には、4種類のトナー像を形成するための現像装置12、感光体ドラム13、ドラムクリーニング装置14、及び帯電器15が4つずつ設けられて、夫々がブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応するよう、4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。
ドラムクリーニング装置14は、感光体ドラム13の表面の残留トナーを除去及び回収する。帯電器15は、感光体ドラム13の表面を所定の電位に均一に帯電させる。光走査装置11は、感光体ドラム13の表面を露光して静電潜像を形成する。現像装置12は、感光体ドラム13の表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム13の表面にトナー像を形成する。このような一連の動作によって、各感光体ドラム13の表面に各色のトナー像が形成される。
感光体ドラム13の上側には、回転部材21(本例では中間転写ベルト)を介して中間転写ローラ16が配置されている。回転部材21はトナー像が形成される像担持体であり、転写駆動ローラ22及び転写従動ローラ23に張架されて回転方向Cへ回転(周回移動)する。各感光体ドラム13の表面に形成された各色のトナー像が転写(1次転写)されて重ね合わされることで、回転部材21の表面にはカラーのトナー像が形成される。
2次転写部25の転写ローラ26は、回転部材21との間にニップ域(2次転写位置)39を形成している(図3参照)。転写ローラ26は、用紙搬送路31を通じて搬送された用紙を、ニップ域39に挟み込んで搬送する。用紙は、ニップ域39を通過する際に、回転部材21の表面のトナー像が転写されて定着部27に搬送される。回転部材21上に残ったトナー等はベルトクリーニング装置24によって回収される。
定着部27は、用紙を挟んで回転する定着ローラ28及び加圧ローラ29を備えている。定着部27は、定着ローラ28及び加圧ローラ29の間にトナー像が転写された用紙を挟み込んで加熱及び加圧し、トナー像を用紙に定着させる。
給紙部17は、画像形成に使用する用紙を収容しており、光走査装置11の下側に設けられている。用紙は、用紙ピックアップローラ33によって給紙部17から引き出されて、用紙搬送路31を通じて搬送され、2次転写部25や定着部27を経由して、排紙ローラ36を介して積載トレイ37へ搬出される。用紙搬送路31には、用紙を一旦停止させて、用紙の先端を揃えた後、回転部材21と転写ローラ26との間のニップ域39でのカラーのトナー像の転写タイミングに合わせて用紙の搬送を開始する用紙レジストローラ35、用紙の搬送を促す搬送ローラ34、及び排紙ローラ36が配置されている。
用紙の表面だけでなく、裏面に画像形成を行う場合は、用紙を排紙ローラ36から用紙反転経路32へと逆方向に搬送して、用紙の表裏を反転させ、用紙を用紙レジストローラ35へと再度導き、表面と同様にして裏面に画像形成を行い、用紙を積載トレイ37へと搬出する。
図2及び図3を参照し、第一実施形態の剥離装置40の配置を説明する。図2は、第一実施形態の剥離装置40を備える画像転写部20の斜視図である。図3は、転写ローラ26と回転部材21との間にあるニップ域29周辺を拡大した斜視図である。
図2及び図3に示すように、本実施形態の画像形成装置1では、剥離装置40が画像転写部20に備えられている。剥離装置40は、用紙搬送路31に配置されて用紙を搬送するための回転部材21に対して、搬送されてきた用紙を剥離し、用紙の巻き込みを防止するのに適用される。
剥離装置40は、回転部材21の表面に対向して配置されている。より具体的には、剥離装置40は、回転部材21における転写駆動ローラ22に張架される部分の表面に対向するように設けられている(図1参照)。本例では、剥離装置40は、転写駆動ローラ22の軸方向Xの略中央部に対応する位置に配置されている。画像転写部20に対して用紙は、用紙搬送路31を搬送方向Bへ搬送される。このとき、回転部材21は、回転方向Cに回転している。
画像転写部20のフレーム201には、剥離装置40の両側に複数の案内部材202が設けられている。案内部材202は、例えば、回転自在に支持されたスターリング状の案内部を備えて、用紙搬送路31の用紙を搬送方向Bに円滑に送るように構成されている。これにより、案内部材202は、回転部材21から剥離した用紙を接触させながら搬送方向Bに送る作用をなす。
図3に示すように、剥離装置40は可動体50と支持部70とを備えている。可動体50は、用紙の搬送路に設けられる回転部材21から用紙を剥離するための爪部180と、爪部180と異なる位置に設けられた面部190(図5参照)とを有する。支持部70は、可動体50を回転部材21と対向するように支持する。
支持部70は、画像転写部20のフレーム201に固定されている。フレーム201は転写駆動ローラ22の軸方向Xに沿って延設され、回転部材21の上方に配置されている。支持部70は、フレーム201の略中央部に配設され、ビス等の適宜の固定具を介してフレーム201に取り付けられている。支持部70は、回転部材21の上方において、可動体50を回転部材21の表面に接触するように支持する。
図4~図7を参照し、第一実施形態の剥離装置40の構造を説明する。図4は、第一実施形態の剥離装置40の正面図である。図5は、第二可動体520の背面図である。図6は、第二可動体520が第一位置にある、図4のA-A線矢視方向断面図である。図7は、第二可動体520が第二位置にある、図4のA-A線矢視方向断面図である。
以下では、図3における右上側、左下側、右下側、左上側、上側、下側を、剥離装置40の前側、後側、右側、左側、上側、下側として説明する。剥離装置40の左右方向は、転写駆動ローラ22の軸方向Xと実質的に平行である。剥離装置40の前側及び後側は、回転部材21の上面側における回転方向Cの上流側及び下流側に対応する。
図4及び図6に示すように、第一実施形態の支持部70は、取付板71、上板72、支持板73,74、突出板75、延設板79を有する。取付板71は、上下左右方向に延び、ねじ80によってフレーム201の前面に固定される。延設板79は、取付板71の右上部分から右方向に延びる。上板72は、延設板79から前方に向かって水平に延びる。支持板73,74は、上板72の左右両側に配置され、互いに対向して下方に延びる。突出板75は、取付板71の右側から前方に突出する。突出板75の前端には、上板72の下側に配置される規制片75Aが設けられる。なお、図4では、突出板75の図示を省略している。
図4~図6に示すように、第一実施形態の可動体50は、第一可動体510と第二可動体520とを有する。第一可動体510は、支持部70によって第一軸501を中心に回転可能に支持される。第二可動体520は、第一可動体510によって第二軸502を中心に回転可能に支持され、爪部180及び面部190が設けられる。
本例の可動体50は、上板72の下側に配置される。第一可動体510は、第一板511、第一軸501、第二軸502を有する。第一板511は、上下方向の長さが大きく、且つ左右方向の厚みが小さい板状である。第一板511の外形は、上下方向の略中央が若干前方に膨らむように、側面視で前方に湾曲している。
第一軸501は、第一板511の上端近傍に設けられ、第一板511の両側面から左右両側に突出する円柱状である。第一軸501の左端及び右端は、支持板73,74に夫々形成された開口内で回転可能に支持される。第一軸501の回転に伴って、第一可動体510も第一軸501を中心として回転する。第二軸502は、第一板511の下端近傍に設けられ、第一板511の右面から右方向に突出する円柱状である。
第二可動体520は、第二板521、筒部522、軸穴523(図5参照)を有する。第二板521は、上下方向の長さが大きく、且つ左右方向の厚みが小さい板状である。筒部522は、第二板521の上端近傍に設けられ、第二板521の右面から右方向に突出する円筒状である。軸穴523は、第二板521と筒部522とを左右方向に貫通する円形断面の穴である。
第二可動体520は、第二軸502が軸穴523に挿入された状態で、第一可動体510の右側に配置される。第二可動体520は、軸穴523内の第二軸502の周りを回転可能に支持される。第二軸502の右端近傍には、第二可動体520が第二軸502から抜け出るのを防止するためのリング81が取り付けられている。
第二板521の底面側に、爪部180と面部190とが設けられる。爪部180は、第二板521のうちで第二軸502から最も離れた下端部にある。爪部180は、その下側にある物体に対して点接触するような尖端状である。例えば爪部180は、正面視(図4参照)、背面視(図5参照)、及び側面視(図6参照)の何れにおいても、下向きの三角形状の頂部をなす。
面部190は、爪部180の後側に設けられる。即ち面部190は、爪部180よりも回転部材21の回転方向Cの下流側にある。面部190は、その下側にある物体に対して面接触できるような面形状を有する。本例の面部190は、爪部180から後方上側に広がるように傾斜した、爪部180を頂点とする三角形状の平面である(図5参照)。
剥離装置40は、可動体50を回転部材21に向けて付勢するための第一弾性体410及び第二弾性体420を有する。第一弾性体410は、第一軸501を中心として第一可動体510を所定の回転方向に付勢することで、第二可動体520を回転部材21に接触させる。第二弾性体420は、第二軸502を中心として第二可動体520を所定の回転方向に付勢し、且つ第一弾性体410よりも剛性が高い。本実施形態における「所定の回転方向」は、回転部材21の回転方向Cと反対の方向である。
本例の第一弾性体410及び第二弾性体420は、ねじりコイルばねである。第一弾性体410では、コイル部が第一軸501に締結され、一方の腕が上板72に係止され、且つ他方の腕が第一板511の係止穴511Aに係止される。第一弾性体410は、その弾性力によって、左側面視(図6参照)で時計回り方向に第一可動体510を付勢する。
第二弾性体420では、コイル部が第二軸502に締結され、一方の腕が支持板74に係止され、且つ他方の腕が第二板521の係止穴521Aに係止される。第二弾性体420は、その弾性力によって、左側面視で時計回り方向に第二可動体520を付勢する。ただし第二弾性体420は、第一弾性体410よりも剛性が高いため、第一弾性体410よりも弾性変形しにくい。
これにより、第一可動体510が左側面視で時計回り方向に回転すると、第一可動体510と連結されている第二可動体520も、回転部材21に向かって回転する。可動体50を回転部材21に付勢する外力の大きさに応じて、第二可動体520のうちで回転部材21と接触する部位が、以下のように変化する。
まず、可動体50を回転部材21に付勢する外力の大きさが所定値未満である場合、可動体50のうちで爪部180が回転部材21と接触する。「可動体50を回転部材21に付勢する外力の大きさが所定値未満である場合」とは、例えば用紙P(図7参照)等が可動体50を押圧しない通常の動作状態である。本実施形態において、「所定値」は第二弾性体420を弾性変形させる外力の大きさである。可動体50を回転部材21に付勢する外力の大きさが所定値未満である場合、第二可動体520は、爪部180が回転部材21と接触する第一位置に保持される。
図6に示すように、通常の動作状態では、第二弾性体420に作用する外力が、実質的に第一弾性体410の弾性力のみとなる。第一弾性体410の弾性力は、第二弾性体420を弾性変形させる強さを有しない。つまり第二弾性体420が弾性変形しないため、爪部180と回転部材21とが接触した状態で、第一可動体510及び第二可動体520は回転しないように保持される。
このように、可動体50を回転部材21に付勢する外力の大きさが所定値未満である場合、第二弾性体420が外力に応じて弾性変形しないことで、第二可動体520は爪部180が回転部材21と接触する第一位置に保持される。爪部180は、第二弾性体420の弾性力によって、回転部材21と適度な強度で接触する。面部190は、回転部材21から上側に離れている。用紙Pが回転部材21に貼り付いた状態で剥離装置40まで搬送されると、用紙Pが爪部180に接触して回転部材21から剥離され、用紙搬送路31に沿って上方に案内される。
一方、可動体50を回転部材21に付勢する外力の大きさが所定値以上である場合、可動体50のうちで面部190が回転部材21と接触する。「可動体50を回転部材21に付勢する外力の大きさが所定値以上である場合」とは、例えば搬送ジャムを生じた用紙P等が可動体50を押圧する異常状態である。本実施形態では、可動体50を回転部材21に付勢する外力の大きさが所定値以上である場合、第一可動体510の回転に伴って第二可動体520が回転することで、第二可動体520は面部190と回転部材21とが接触する第二位置に変位する。
図7に示すように、用紙搬送路31において用紙Pの搬送ジャムが生じた場合、蛇行した用紙Pが可動体50を後側(即ち回転部材21の回転方向の下流側)に付勢する場合がある。このとき、可動体50に大きな外力Fが作用することで、爪部180が回転部材21の外周面に強く押し付けられ、回転部材21を損傷するおそれがある。
本実施形態では、可動体50に大きな外力Fが作用すると、可動体50が中折れするように、第二弾性体420が弾性変形する。このとき、第一可動体510は、第一弾性体410の弾性力に応じて左側面視で時計回り方向に所定量回転する。第一板511の後端が突出板75の規制片75Aに係止されることで、第一可動体510の回転が規制される。第一可動体510の回転に伴って、第二軸502が所定量後方に移動すると共に、第二可動体520が回転部材21と接した状態で、左側面視で反時計回り方向に所定量回転する。
上記の変位によって、第二可動体520の底面側では、爪部180は回転部材21から上側に離れて、面部190が回転部材21に上側から接触する。つまり回転部材21と接触する部位が、爪部180から面部190に変化する。このように、可動体50を回転部材21に付勢する外力の大きさが所定値以上である場合、第二弾性体420が外力に応じて弾性変形することで、第二可動体520は第一位置から第二位置に変位する。
面部190と回転部材21との接触面積は、爪部180と回転部材21との接触面積よりも大きい。従って、第二可動体520が第一位置から第二位置に変位すると、可動体50と回転部材21との接触面積が大きくなる。可動体50から回転部材21に加わる荷重が、接触面積の大きい面部190によって分散される。これにより、可動体50に大きな外力Fが作用した場合でも、回転部材21の損傷を防止できる。
[第二実施形態]
図8及び図9を参照し、第二実施形態の画像形成装置1を説明する。図8は、可動体50が第一位置にある、第二実施形態の剥離装置40の側面図である。図9は、可動体50が第二位置にある、第二実施形態の剥離装置40の側面図である。以下では、第一実施形態と実質的に共通の機能を有する構成を共通の符号で参照して説明を省略し、第一実施形態と異なる点のみを説明する。第二実施形態は、第一実施形態と剥離装置40の構造が異なる。
図8及び図9に示すように、第二実施形態の剥離装置40は、可動体50と支持部70とを備えている。支持部70は、第一実施形態と同様に、取付板71、上板72、支持板73,74、延設板79を有する。本例の支持板73,74は、互いに同一の形状及び大きさで左右一対をなす。
第二実施形態の可動体50は、支持部70によって可動軸503を中心に回転可能に支持される。本例の可動体50は、上板72の下側に配置され、本体板531及び可動軸503を有する。本体板531は、上下方向の長さが大きく、且つ左右方向の厚みが小さい板状である。本体板531の外形は、上下方向の略中央が若干前方に膨らむように、側面視で前方に湾曲している。
可動軸503は、本体板531の上端近傍に設けられ、本体板531の両側面から左右両側に突出する円柱状である。可動軸503の左端及び右端は、支持板73,74に夫々形成された開口820内で回転可能に支持される。可動軸503の回転に伴って、可動体50も可動軸503を中心として回転する。
可動軸503は、可動軸503と回転部材21との距離が変化する方向に移動可能である。本例では、支持板73,74の開口820は、側面視で後側上方に若干膨らむように、後方下側に向かって延びる円弧状である。可動軸503は、開口820の溝形状に沿って前後移動が可能である。可動軸503が開口820内で前側に移動するのに伴って、可動軸503と回転部材21との距離が大きくなる。可動軸503が開口820内で後側に移動するのに伴って、可動軸503と回転部材21との距離が小さくなる。
本体板531の底面側に、爪部180と面部190とが設けられる。爪部180は、可動体50のうちで可動軸503から最も離れた下端部にある。爪部180及び面部190の形状や配置は、第一実施形態と同様である。
剥離装置40は、弾性体800を有する。弾性体800は、可動軸503を所定の移動方向に付勢することで、可動体50を第一位置に移動させる。本例の弾性体800は、引張コイルばねであり、上板72の下側に配置される。弾性体800は、一方の腕が上板72に係止され、且つ他方の腕が可動軸503に係止される。弾性体800は、その弾性力によって可動体50を前方上側に付勢する。
本例の可動体50では、本体板531が自重によって可動軸503から垂下する。可動軸503が弾性体800の弾性力によって開口820内の前端位置に保持されている場合、本体板531の底面側では、爪部180が回転部材21と接触する。爪部180の後側では、面部190が回転部材21から上側に離れている。可動体50を回転部材21に付勢する外力の大きさに応じて、可動体50のうちで回転部材21と接触する部位が、以下のように変化する。
まず、可動体50を回転部材21に付勢する外力の大きさが所定値未満である場合、可動体50のうちで爪部180が回転部材21と接触する。本実施形態において、「所定値」は弾性体800を弾性変形させる外力の大きさである。可動体50を回転部材21に付勢する外力の大きさが所定値未満である場合、可動体50は、爪部180が回転部材21と接触する第一位置に保持される。
図8に示すように、通常の動作状態では、弾性体800に作用する外力が、実質的に可動体50の重みのみとなる。可動体50は、弾性体800を弾性変形させる重さを有しない。つまり弾性体800が弾性変形しないため、爪部180と回転部材21とが接触した状態で保持される。このとき可動体50は、その前側に設けられた規制部材810に接触して、前方への移動が規制される。これにより、可動体50は可動軸503を中心として前側に回転することが規制されるため、爪部180が回転部材21から離隔することが防止される。
このように、可動体50を回転部材21に付勢する外力の大きさが所定値未満である場合、弾性体800が外力に応じて弾性変形しないことで、可動体50は爪部180が回転部材21と接触する第一位置に保持される。このとき、面部190は回転部材21から上側に離れている。爪部180は、可動体50の自重によって、回転部材21と適度な強度で接触する。用紙Pが回転部材21に貼り付いた状態で剥離装置40まで搬送されると、用紙Pが爪部180に接触して回転部材21から剥離され、用紙搬送路31に沿って上方に案内される。
一方、可動体50を回転部材21に付勢する外力の大きさが所定値以上である場合、可動体50のうちで面部190が回転部材21と接触する。本実施形態では、可動体50を回転部材21に付勢する外力の大きさが所定値以上である場合、可動軸503の移動に伴って可動体50が回転することで、可動体50は面部190と回転部材21とが接触する第二位置に変位する。
図9に示すように、例えば用紙Pの搬送ジャムによって、可動体50に大きな外力Fが作用すると、可動体50が後側に倒れるように、弾性体800が弾性変形する。このとき可動軸503は、弾性体800が外力Fによって伸長するのに伴って、開口803内を後方下側に所定量移動する。可動軸503が開口803内の後端位置まで移動すると、可動軸503の移動が規制される。これにより、可動体50は回転部材21と接した状態で、所定量後方に揺動する。
上記の変位によって、可動体50の底面側では、爪部180は回転部材21から上側に離れて、面部190が回転部材21に上側から接触する。つまり回転部材21と接触する部位が、爪部180から面部190に変化する。このように、可動体50を回転部材21に付勢する外力の大きさが所定値以上である場合、弾性体800が外力に応じて弾性変形することで、可動体50は第一位置から第二位置に変位する。先述したように、面部190と回転部材21との接触面積は、爪部180と回転部材21との接触面積よりも大きいため、回転部材21の損傷を防止できる。
[備考]
本開示は上述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。回転部材21は、像担持体としての中間転写ベルトに限定されない。例えば回転部材21は、中間転写ベルトを持たず感光体ドラムから直接記録用紙へ転写する画像形成装置では、像担持体としての感光体ドラムでもよい。回転部材21は、中間転写ベルトと感光体ドラムとを合わせて像担持体としてもよい。用紙搬送路31に設けられる回転体(定着部27を構成するローラ部材等)でもよい。定着部としての回転部材21は、定着ローラ及び定着ベルトであってもよい。
剥離装置40の構造は、上記実施形態に示した構造に限定されない。第二実施形態の剥離装置40は、図8及び図9に示す可動体50に代えて、図10に示す可動体50を備えてもよい。図10は、可動体50の一態様の斜視図である。
図10に示す可動体50では、本体板531の下端から前方下側に突出する突端部1000を有する。突端部1000は、その先端を頂点とする三角錐状である。突端部1000の頂部が、爪部180として機能する。突端部1000の底面は、突端部1000が有する複数面のうち最も広く、面部190として機能する。このように、爪部180及び面部190を本体板531から突出する突端部1000に設けることで、より鋭利な爪部180を設けることや、より広い面部190を設けることが可能となる。同様に、第一実施形態の第二可動体520に突端部1000を設けて、この突端部1000に爪部180及び面部190を設けてもよい。
爪部180は、回転部材21と点接触する形状に限定されず、回転部材21と線接触する形状でもよい。面部190は、三角形状に限定されず、円形、角形等の各種形状の面を適用できる。第一弾性体410、第二弾性体420、及び弾性体800は、コイルばねに限定されず、板ばね、ゴム製品等の各種弾性体を適用できる。
第一軸501は、第一可動体510に代えて、支持部70に設けられてもよい。この場合、第一軸501が第一可動体510の開口に挿入された状態で、第一可動体510が第一軸501の周りを回転可能であればよい。第二軸502は、第一可動体510に代えて、第二可動体520に設けられてもよい。この場合、第二軸502が第一可動体510の開口に挿入された状態で、第二可動体520が第一軸501と共に回転であればよい。
本開示は上述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態に夫々開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。更に、各実施形態に夫々開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 画像形成装置、21 回転部材、40 剥離装置、50 可動体、70 支持部、180 爪部、190 面部、410 第一弾性体、420 第二弾性体、501 第一軸、502 第二軸、503 可動軸、510 第一可動体、520 第二可動体、800 弾性体

Claims (7)

  1. 用紙の搬送路に設けられる回転部材から前記用紙を剥離するための爪部と、前記爪部と異なる位置に設けられた面部とを有する可動体と、
    前記可動体を前記回転部材と対向するように支持する支持部と、を備え、
    前記可動体を前記回転部材に付勢する外力の大きさが所定値未満である場合、前記可動体のうちで前記爪部が前記回転部材と接触し、
    前記外力の大きさが前記所定値以上である場合、前記可動体のうちで前記面部が前記回転部材と接触し、
    前記面部と前記回転部材との接触面積は、前記爪部と前記回転部材との接触面積よりも大きい、
    剥離装置。
  2. 前記面部は、前記爪部よりも前記回転部材の回転方向の下流側にある、
    請求項1に記載の剥離装置。
  3. 前記可動体は、
    前記支持部によって第一軸を中心に回転可能に支持される第一可動体と、
    前記第一可動体によって第二軸を中心に回転可能に支持され、前記爪部及び前記面部が設けられた第二可動体と、を有し、
    前記外力の大きさが前記所定値未満である場合、前記第二可動体は前記爪部と前記回転部材とが接触する第一位置に保持され、
    前記外力の大きさが前記所定値以上である場合、前記第一可動体の回転に伴って前記第二可動体が回転することで、前記第二可動体は前記面部と前記回転部材とが接触する第二位置に変位する、
    請求項1又は2に記載の剥離装置。
  4. 前記第一軸を中心として前記第一可動体を所定の回転方向に付勢することで、前記第二可動体を前記回転部材に接触させる第一弾性体と、
    前記第二軸を中心として前記第二可動体を前記所定の回転方向に付勢し、且つ前記第一弾性体よりも剛性が高い第二弾性体と、を備え、
    前記外力の大きさが前記所定値未満である場合、前記第二弾性体が前記外力に応じて弾性変形しないことで、前記第二可動体は前記第一位置に保持され、
    前記外力の大きさが前記所定値以上である場合、前記第二弾性体が前記外力に応じて弾性変形することで、前記第二可動体は前記第一可動体の回転に伴って前記第二位置に変位する、
    請求項3に記載の剥離装置。
  5. 前記可動体は、前記支持部によって軸支される可動軸を中心に回転可能であり、
    前記可動軸は、前記可動軸と前記回転部材との距離が変化する方向に移動可能であり、
    前記外力の大きさが前記所定値未満である場合、前記可動体は前記爪部と前記回転部材とが接触する第一位置に保持され、
    前記外力の大きさが前記所定値以上である場合、前記可動軸の移動に伴って前記可動体が回転することで、前記可動体は前記面部と前記回転部材とが接触する第二位置に変位する、
    請求項1又は2に記載の剥離装置。
  6. 前記可動軸を所定の移動方向に付勢することで、前記可動体を前記第一位置に移動させる弾性体を有し、
    前記外力の大きさが前記所定値未満である場合、前記弾性体が前記外力に応じて弾性変形しないことで、前記可動体は前記第一位置に保持され、
    前記外力の大きさが前記所定値以上である場合、前記弾性体が前記外力に応じて弾性変形することで、前記可動体は前記第二位置に変位する、
    請求項5に記載の剥離装置。
  7. 請求項1から6の何れかに記載の剥離装置を備えた画像形成装置。
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