JP2021195859A - 親綱支柱 - Google Patents

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Ichiro Yonahara
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【課題】親綱支柱と被装着部材との取付強度を高めるようにする。【解決手段】親綱支柱10は親綱ロープが係合される係合部材が設けられた支柱部材12と、基部23から開口部24に向けて延びる第1と第2のクランプ片21、22を備え支柱部材12に設けられるクランプ具20と、を有し、第1のクランプ片21にはフランジ8の一方面に突き当てられる突当面25が設けられ、第2のクランプ片22には傾斜面26が設けられ、突当面25と傾斜面26とにより形成される締結スリット27に挿入されたフランジ8の先端エッジ29が傾斜面26に押し付けられた状態のもとでフランジ8の他方面に締結されるボルト28が第2のクランプ片22の先端部に設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、土木建築現場の仮設工事において使用される親綱支柱に関する。
土木工事や建築工事の工事現場においては、作業者用の歩行通路が構築物に取り付けられ、歩行通路には作業者の安全走行のために手摺部材が装着される。例えば、地面を掘削するときには、周囲の土が崩れないように腹起こしにより土留めが行われる。腹起こしは、矢板、親杭、土留め板などからなり、腹起こしの表面には腹起こし点検用の歩行通路が取り付けられる。また、建物躯体工事においては、構築物である躯体または躯体の周囲に作業者用の歩行通路が仮設される。
このような作業者用の歩行通路には、作業者が安全に通路を走行できるように、ワイヤやロープ等からなる手摺部材が取り付けられ、手摺部材は支柱に装着される。この支柱は安全支柱、防護用支柱または親綱支柱とも言われる。作業者の腰ベルトに装着された安全フックが引っ掛けられるようにしたロープ等からなる手摺部材は、親綱とも言われる。
特許文献1は、仮設足場の足場板や鉄骨梁に取り付けられる親綱支柱を開示しており、この親綱支柱の上端部にはコイルばねを介して親綱引っ掛け用のリングが設けられている。このように、コイルばねを介して親綱支柱の上端部に設けられたリングに親綱を引っ掛けるようにすることにより、親綱が強く引っ張られても、コイルばねが弾性変形して、親綱支柱下端のボルト止め部の近傍には負荷が加わらないようにしている。
特許文献2は高所足場を構成するH型鋼のフランジに設置される親綱支柱として使用するための防護用支柱を開示している。この防護用支柱は積層された複数本の補強パイプを有しており、支柱に過大な負荷が生じたとしても支柱が折損しないようにしている。
特開2011−52456号公報 特開2016−199965号公報
H形鋼のフランジ等の被装着部材に支柱を締結するために、上述したそれぞれの支柱の下端部にはクランプ具が取り付けられている。クランプ具は、被装着部材の下側に配置される下側のクランプ片と、上側に配置される上側のクランプ片とを有しており、上側のクランプ片にはボルトが取り付けられている。
特許文献1に記載された親綱支柱においてはコイルばねにより支柱下端のボルト止め部には負荷が加わらないようにし、特許文献2に記載された防護用支柱においては複数本の補強パイプにより支柱が折損しないようにしている。しかしながら、一方のクランプ片は、ボルトにより被装着部材に締結されているだけであり、取付強度が弱く、親綱支柱が被装着部材から外れるおそれがある。
本発明の目的は、親綱支柱と被装着部材との取付強度を高めるようにすることにある。
本発明の親綱支柱は、被装着部材の被装着板に装着される親綱支柱であって、上端部に親綱ロープが係合される支柱部材と、基部とそれぞれ前記基部から開口部に向けて延びる第1のクランプ片および第2のクランプ片を備え前記支柱部材の下端部に設けられるクランプ具と、を有し、前記被装着板の一方面に突き当てられる突当面を前記第1のクランプ片に設け、前記基部から前記開口部に向けて前記突当面との間の隙間寸法が大きくなるように傾斜した傾斜面を前記第2のクランプ片に設け、前記突当面と前記傾斜面とにより形成される締結スリットに挿入された前記被装着板の先端エッジが前記傾斜面に押し付けられた状態のもとで前記被装着板の他方面に締結されるボルトを前記第2のクランプ片の先端部に設け、前記第2のクランプ片を前記先端エッジに押し付けられる前記傾斜面と前記ボルトとにより前記被装着板に締結する。
クランプ具は第1のクランプ片と第2のクランプ片を備え、第1のクランプ片には被装着板の一方面に突き当てられる突当面が設けられ、第2のクランプ片には傾斜面が設けられており、第2のクランプ片は傾斜面の基部側が被装着板の先端エッジに締結され、第2のクランプ片の先端側がボルトにより締結される。このように、第2のクランプ片は基部側の根元部側と先端部側とで被装着板に押し付け力を加えることになり、クランプ具による被装着板に対する親綱支柱の取り付け強度を高めることができる。これにより、親綱支柱が緩むことが防止され、作業者は安全に歩行通路を走行することができる。
一実施の形態の親綱支柱が取り付けられた腹起こしを示す斜視図である。 図1に示されたH型鋼と2本の親綱支柱と手摺ロープを示す拡大斜視図である。 図2に示されたH型鋼とこれに取り付けられた親綱支柱を示す拡大斜視図である。 図3の左側面図である。 図4の一部拡大断面図である。 図5におけるA-A線方向の断面図である。 図5に示したH型鋼よりも肉厚のH型鋼に親綱支柱を取り付けた場合を示す断面図である。 他の実施の形態である親綱支柱を示す斜視図である。 図8の左側面図である。 さらに他の実施の形態である親綱支柱を示す斜視図である。 (A)〜(C)は、それぞれ他の実施の形態である親綱支柱の上端部を示す斜視図である。 さらに他の実施の形態である親綱支柱を示す斜視図である。 図12に示されたクランプ具を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。それぞれの実施の形態においては、共通性を有する部材には同一の符号が付されている。
図1は、地面を掘削して周囲の土砂が崩れないように腹起こし1からなる壁体により土留めが行われた状態を示す。図1に示す腹起こし1は、H型鋼からなる親杭2を有しており、親杭2は所定の間隔を離して垂直に地中に打ち込まれる。親杭2の間には水平の留め板3が配置され、腹起こし1の背面側の土砂4は腹起こし1により土留めされる。腹起こし1には、H型鋼からなる歩行通路5が水平に延びて取り付けられる。図1においては、上下に間隔を隔てて2つの歩行通路5が腹起こし1の正面側に取り付けられており、それぞれの歩行通路5を作業者が走行して腹起こし1の点検作業等を行うことができる。
被装着部材としての歩行通路5には、一実施の形態である親綱支柱10が装着されており、親綱支柱10により親綱ロープ11が係合される。作業者は、腰ベルトに装着された安全フックを親綱ロープ11に係合つまり引っ掛けることができ、歩行通路5を安全に走行することができる。
歩行通路5を形成する被装着部材としてのH型鋼は、図2および図3に示されるように、帯状のウェブ6とウェブ6の両側に一体となった2枚のフランジ7、8とを有し、腹起こし1に沿って水平方向に延びており、作業者はウェブ6の上を走行することができる。それぞれのフランジ7、8は上下方向を向いており、背面側のフランジ7は腹起こし1に取り付けられ、表面側のフランジ8は、親綱支柱10が装着される被装着板を形成している。
親綱支柱10は支柱部材12を有しており、支柱部材12は横断面形状が四角形の中空パイプにより形成されている。支柱部材12の上端部には、図3に示されるように、フック部材13が設けられている。フック部材13は長円形に折り曲げられた金属製の棒材により形成されており、支柱部材12の左右両側面から突出し突出部が係合部14を構成している。図2(A)に示されるように、歩行通路5に沿う方向に隣り合う支柱部材12のフック部材13に親綱ロープ11を係合させるとともに結びつけることにより、支柱部材12には親綱ロープ11が装着される。
支柱部材12の上端部には親綱ガイド15が上方に突出して設けられており、図2(B)に示されるように、親綱ガイド15はそれぞれ支柱部材12の前後方向に延びる第1のガイド部材16と第2のガイド部材17とを備えている。第1のガイド部材16は、支柱部材12の正面側に向けて水平方向の開口部18が設けられ、第2のガイド部材17は、支柱部材12の背面側に向けて水平方向に開口部19が設けられている。図2(B)に示されるように、歩行通路5に設けられた支柱部材12の親綱ガイド15に親綱ロープ11aを係合させるとともに通過させることにより、親綱ロープ11aは連なった状態で支柱部材12に装着される。
フック部材13と親綱ガイド15は、それぞれ係合部材を構成しており、支柱部材12の上端部には、フック部材13と親綱ガイド15の一方または両方を設けるようにすれば良い。つまり、フック部材13と親綱ガイド15の少なくともいずれか一方を設けるようにすれば良い。
この明細書において、支柱部材12の上下左右および前後は、図2および図3に示されるように、親綱支柱10が被装着板としてのフランジ8に装着された状態における上下左右および前後を示している。
支柱部材12の下端部の左右両側には、親綱支柱10をフランジ8に締結するためのクランプ具20が設けられている。クランプ具20は第1のクランプ片21と第2のクランプ片22を備えており、両方のクランプ片21,22は、基部23で連結されて一体となっており、基部23から開口部24に向けて延びている。第1のクランプ片21はフランジ8の一方面側、例えば正面側つまり外面側に配置され、第2のクランプ片22はフランジ8の他方面側、例えば反対側の背面側に配置される。
第1のクランプ片21にはフランジ8の一方面に突き当てられる突当面25が設けられており、突当面25全体がフランジ8に接触する。第2のクランプ片22には、基部23から開口部24に向けて突当面25との間の隙間寸法が大きくなるように突当面25に対して傾斜した傾斜面26が設けられており、突当面25と傾斜面26とにより、基部23から開口部24に向けて隙間が大きくなったテーパ形状の締結スリット27が形成される。
図5に示されるように、締結スリット27の底面つまり基部23の部分における隙間寸法L1とし、開口部24の隙間寸法をL2すると、寸法L1は、フランジ8の厚み寸法よりも小さく設定され、寸法L2はフランジ8の厚み寸法よりも大きく設定されている。第2のクランプ片22の先端部つまり開口部24側の端部には、ボルト28が取り付けられており、ボルト28の頭部28aは第1のクランプ片21に対して反対側に位置し、ボルト28の先端部は第1のクランプ片21に向けて突出している。
支柱部材12の背面はクランプ片21の突当面25と同一面となってこれに平行である。親綱支柱10を歩行通路5に装着する際に、開口部24を下向きとしてクランプ具20を下降移動させ、締結スリット27内にフランジ8が挿入されると、支柱部材12の背面もフランジ8に突き当てられる。締結スリット27の最小寸法はフランジ8の厚みよりも小さいので、締結スリット27内にフランジ8を挿入すると、フランジ8の上端のうち傾斜面26側のエッジ、つまり先端エッジ29が傾斜面26に押し付けられる。フランジ8が上下方向を向いているので、親綱支柱10の自重により傾斜面26は強く押し付けられる。この状態のもとで、ボルト28によりその先端をフランジ8に向けて締結すると、ボルト28と第1のクランプ片21との間でフランジ8が締結される。
このように、第2のクランプ片22は傾斜面26の基部23側がフランジ8の先端エッジ29に締結され、クランプ片22の先端側がボルト28により締結される。したがって、第2のクランプ片22は基部23側の根元部側と先端部側とでフランジ8に押し付け力を加えることになり、クランプ具20による歩行通路5に対する親綱支柱10の取り付け強度を高めることができる。これにより、親綱支柱10が緩むことが防止され、作業者は安全に歩行通路5を走行することができる。
支柱部材12の背面側には、親綱支柱10を運搬する際の把手30が取り付けられている。支柱部材12の背面側に把手30とボルト28が配置されているので、歩行通路5に親綱支柱10を取り付ける際には、作業者が走行するウェブ6の位置から親綱支柱10をフランジ8に取り付けることができるとともに、ボルト28の締結操作や締結解除操作を容易に行うことができる。ただし、第1のクランプ片21をフランジ8の内面側に位置させ、第2のクランプ片22をフランジ8の外面側に位置させて、クランプ具20をフランジ8に締結するようにしても良い。また、腹起こし1に設けられるH型鋼のみならず、建築物を構成する型鋼や建築物の周囲に配置された型鋼等からなる歩行通路にも、親綱支柱10を装着することができる。
図7は図5に示したH型鋼よりも肉厚のH型鋼に親綱支柱を取り付けた場合を示す断面図である。
締結スリット27は基部23側から開口部24に向けて幅寸法が大きくなったテーパ形状であり、厚みが相違するフランジ8に対して、同一サイズのクランプ具20を装着することができる。図5に示されるように、フランジ8の上面と締結スリット27の底面との間の距離をD1とすると、図7に示されるように、より肉厚のフランジ8に対してクランプ具20を締結すると、距離D2は距離D1よりも大きくなる。したがって、先端エッジ29は、図5に示した場合よりも下方にずれた位置で傾斜面26に押し付けられる。
図8は他の実施の形態である親綱支柱10を示す斜視図であり、図9は図8の左側面図である。
この親綱支柱10の支柱部材12の下端部には、左右のクランプ具20が連結板31を介して取り付けられている。左右2枚の連結板31の上端面はアングル材32により連結されるとともに、アングル材32は支柱部材12に固定されている。このように、クランプ具20を直接支柱部材12に固定することなく、連結板31を介して支柱部材12に固定すると、支柱部材12はクランプ片21の突当面25に対して正面側に角度θ傾斜させることができる。図示する親綱支柱10においては、角度θは約8度である。
このように、支柱部材12を歩行通路から離れる方向に傾斜させると、ウェブ6の上を走行する作業者の走行スペースを広げることができる。
図8および図9には、支柱部材12の左側に設けられた一方のクランプ具20と連結板31とが示されているが、他のクランプ具20も同様の連結板31を介して支柱部材12に取り付けられている。それぞれのクランプ具20は上述したものと同一構造である。
図10はさらに他の実施の形態である親綱支柱を示す斜視図である。この親綱支柱10は、2本の支柱部材12a、12bとこれらを平行状態に連結する2本の連結棒材33とを有し、門型となっている。支柱部材12aの外側面には1つのクランプ具20が取り付けられ、支柱部材12bの外側面には1つのクランプ具20が取り付けられている。それぞれのクランプ具20は、図3〜図5に示したものと同一である。2本の支柱部材12a、12bの間隔を作業者に合わせ、2本の連結棒材33の間隔を梯子の幅に合わせることにより、この親綱支柱10は作業者の梯子の一部としても利用することができる。
2本の支柱部材12a、12bの上端部には、上述した親綱ガイド15が取り付けられており、それぞれの支柱部材12a、12bの外側面には上述したフック部材13の係合部14に相当する部材が設けられている。係合部14は、上述したものと相違し、支柱部材12a、12bの上下方向に沿う方向を向いて支柱部材12a、12bの上端部に取り付けられている。
このように、2本の支柱部材12a、12bと連結棒材33とからなる門形の親綱支柱10においても、図8および図9に示されるように、支柱部材12をクランプ具20に対して傾斜させるようにしても良い。
図11(A)〜図11(C)は、それぞれ他の実施の形態である親綱支柱の上端部に設けられた係合部材を示す斜視図である。
それぞれの親綱支柱10の支柱部材12は、上述した支柱部材と相違して横断面が円形の金属製チューブにより形成されている。図11(A)に示される支柱部材12の上端部に設けられるフック部材13は2つの係合部14により形成されており、係合部14は、
図10に示した係合部14と同様に支柱部材12の上下方向に沿う方向を向いている。また、親綱ガイド15aが支柱部材12の上端面に設けられており、親綱ガイド15aはループ形状の金具により形成されている。この親綱ガイド15aの中に親綱ロープを通すことにより、親綱ロープは親綱ガイド15aに案内される。親綱ガイド15aに切り欠き部を設けて、親綱ロープを容易に切り欠き部から親綱ガイド15a内に通すことができるようにしても良い。
図11(B)に示される係合部材は、頭部34が設けられた小径ロッド35が支柱部材12の上端面に取り付けられており、小径ロッド35に親綱ロープを巻き付けて係合させることができる。
図11(C)に示される係合部材は、支柱部材12の上端部に径方向外方に突出して設けられたロッド36により形成されている。ロッド36は支柱部材12を径方向に貫通しており、二点鎖線で示されるように、親綱ロープ11aはロッド36に巻き付けることにより支柱部材12の上端部に係合される。
このように、支柱部材の上端部に設けられる親綱ガイドや係合部材としては、親綱ロープを上端部に装着させることができるものであれば、種々の形態とすることができる。
図12はさらに他の実施の形態である親綱支柱を示す斜視図であり、図13は図12に示されたクランプ具を示す拡大側面図である。
図12および図13に示される親綱支柱10は、図10に示した親綱支柱と同様に、2本の支柱部材12a、12bとこれらを平行状態に連結する2本の連結棒材33とを有し、門型となっている。支柱部材12aの外側面には1つのクランプ具20が取り付けられ、支柱部材12bの外側面には1つのクランプ具20が取り付けられている。この親綱支柱10は、フランジ7、8が水平となり、ウェブ6が垂直となって配置されるH型鋼の一方のフランジ8に装着される。
したがって、それぞれのクランプ具20は、上述したものとは相違し、支柱部材12a、12bの下端部に支柱部材12a、12bに対して直角となって取り付けられる。クランプ具20は、第1のクランプ片21と第2のクランプ片22を備えており、両方のクランプ片21,22は、基部23で連結されて一体となっており、基部23から開口部24に向けて延びている。第1のクランプ片21はフランジ8の下面側に配置され、第2のクランプ片22はフランジ8の上面側に配置される。
第1のクランプ片21にはフランジ8の下面に突き当てられる突当面25が設けられており、突当面25全体がフランジ8に接触する。第2のクランプ片22には、基部23から開口部24に向けて突当面25との間の隙間寸法が大きくなるように突当面25に対して傾斜した傾斜面26が設けられており、突当面25と傾斜面26とにより、基部23から開口部24に向けて隙間が大きくなったテーパ形状の締結スリット27が形成される。
締結スリット27の底面つまり基部23の部分における隙間寸法L1とし、開口部24の隙間寸法をL2すると、寸法L1は、フランジ8の厚み寸法よりも小さく設定され、寸法L2はフランジ8の厚み寸法よりも大きく設定されている。第2のクランプ片22の先端部つまり開口部24側の端部には、ボルト28が上下方向を向いて取り付けられており、ボルト28の頭部28aは第1のクランプ片21の上方に位置し、ボルト28の先端部は第1のクランプ片21に向けて突出している。
親綱支柱10を歩行通路5に装着する際に、開口部24を横向きとしてクランプ具20を水平移動させると、締結スリット27内にフランジ8が挿入される。締結スリット27の最小寸法はフランジ8の厚みよりも小さいので、締結スリット27内にフランジ8を挿入すると、フランジ8の上面のうち傾斜面26側のエッジ、つまり先端エッジ29が傾斜面26に押し付けられる。この状態のもとで、ボルト28によりその先端をフランジ8に向けて締結すると、ボルト28と第1のクランプ片21との間でフランジ8が締結される。
このように、第2のクランプ片22は傾斜面26の基部23側がフランジ8の先端エッジ29に締結され、クランプ片22の先端側がボルト28により締結される。したがって、第2のクランプ片22は基部23側の根元部側と先端部側とでフランジ8に押し付け力を加えることになり、クランプ具20による歩行通路5に対する親綱支柱10の取り付け強度を高めることができる。これにより、親綱支柱10が緩むことが防止され、作業者は安全に歩行通路5を走行することができる。
図10に示した親綱支柱10と同様に、2本の支柱部材12a、12bの間隔を作業者に合わせ、2本の連結棒材33の間隔を梯子の幅に合わせることにより、この親綱支柱10は作業者の梯子の一部としても利用することができる。2本の支柱部材12a、12bの上端部には、上述した親綱ガイド15と係合部14とが設けられている。このように、2本の支柱部材12a、12bと連結棒材33とからなる門形の親綱支柱10においても、図8および図9に示されるように、支柱部材12をクランプ具20に対して傾斜させるようにしても良い。なお、係合部14と親綱ガイド15としては、図11に示される構造としても良い。
また、2本の支柱部材12a、12bを分離し、それぞれの支柱部材12a、12bの両側面にクランプ具20を取り付けることにより、図3および図8に示されるように、1つの支柱部材からなる親綱支柱とすることができる。その場合には、図3に示した形状の親綱ガイド15とフック部材13とが設けられる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、親綱支柱10は、H型鋼のみならず、I型鋼やチャンネル材等の鋼材や親杭や留め板等の部材を装着部材として取り付けることができる。
5 歩行通路
6 ウェブ
7 フランジ
8 フランジ(被装着板)
10 親綱支柱
11、11a 親綱ロープ
12、12a、12b 支柱部材
13 フック部材(係合部材)
14 係合部
15 親綱ガイド(係合部材)
20 クランプ具
21、22 クランプ片
23 基部
24 開口部
25 突当面
26 傾斜面
27 締結スリット
28 ボルト
28a 頭部
29 先端エッジ
33 連結棒材

Claims (6)

  1. 被装着部材の被装着板に装着される親綱支柱であって、
    上端部に親綱ロープが係合される支柱部材と、
    基部とそれぞれ前記基部から開口部に向けて延びる第1のクランプ片および第2のクランプ片を備え前記支柱部材の下端部に設けられるクランプ具と、を有し、
    前記被装着板の一方面に突き当てられる突当面を前記第1のクランプ片に設け、
    前記基部から前記開口部に向けて前記突当面との間の隙間寸法が大きくなるように傾斜した傾斜面を前記第2のクランプ片に設け、
    前記突当面と前記傾斜面とにより形成される締結スリットに挿入された前記被装着板の先端エッジが前記傾斜面に押し付けられた状態のもとで前記被装着板の他方面に締結されるボルトを前記第2のクランプ片の先端部に設け、
    前記第2のクランプ片を前記先端エッジに押し付けられる前記傾斜面と前記ボルトとにより前記被装着板に締結する、親綱支柱。
  2. 請求項1記載の親綱支柱において、
    前記親綱ロープが係合するとともに通過する親綱ガイドと、前記親綱ロープが係合するとともに結び付けられるフック部材との少なくともいずれか一方からなる係合部材を前記支柱部材の上端部に設けた、親綱支柱。
  3. 請求項1または2記載の親綱支柱において、
    前記被装着板が上下方向を向いて前記被装着部材が配置され、前記クランプ具は前記開口部を下向きとして前記被装着板に装着される、親綱支柱。
  4. 請求項1または2記載の親綱支柱において、
    前記被装着板が水平方向を向いて前記被装着部材が配置され、前記クランプ具は前記開口部を水平向きとして前記被装着板に装着される、親綱支柱。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の親綱支柱において、
    前記支柱部材は前記突当面と平行であるか、または前記突当面に対して傾斜している、親綱支柱。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の親綱支柱において、
    それぞれ上端部に前記係合部材が設けられ、下端部に前記クランプ具が設けられた2本の前記支柱部材と、
    2本の前記支柱部材を平行状態に連結する連結棒材と、を有する、親綱支柱。
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JP7336796B1 (ja) 2022-09-29 2023-09-01 有限会社エイム 親綱支柱
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