JP7336796B1 - 親綱支柱 - Google Patents

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Abstract

【課題】水平に設置されたH鋼において鉛直平面と平行に配置されたフランジに設置可能であって、作業者の落下などに伴って発生する衝撃力が支柱本体に加わった場合でもフランジからクランプが外れ難い親綱支柱を提供する。【解決手段】親綱支柱のクランプ5が、第1の脚部15及び第2の脚部16が対向するように2つずつ設けられたクランプ本体14と、第1の脚部15に保持される締付ボルト17と、この締付ボルト17の先端部に取り付けられた第1の受け具18と、第2の脚部16に取り付けられた第2の受け具19と、第1の受け具18と第1の脚部15の間に設置される座金20を備えている。第1の脚部15には締付ボルト17の軸部の外周面に形成された雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が内周面に形成された締付ボルト孔が設けられており、第2の脚部16には第2の受け具19をネジ止めするための一対の第4のネジ挿通孔16a、16aが設けられている。【選択図】図6

Description

本発明は、高所作業が行われる現場において、作業者の命綱が係留される親綱支柱に係り、特に、耐衝撃性に優れた親綱支柱に関する。
建設現場や工事現場等の高所作業が行われる場所では、作業者の移動を容易にする目的で仮設足場が設置されている。この仮設足場には、作業者の命綱を係留するための親綱の設置が義務付けられており、親綱は支柱(以下、親綱支柱という。)を介して、例えば、仮設足場に用いられているH鋼のフランジなどに取り付けられる。
親綱支柱は、所定の作業が終了した段階で簡単に撤去できる構造でなければならないが、その一方で、作業員の落下に伴う衝撃が加わった場合でも上述のH鋼のフランジなどから外れないような構造でなければならない。
仮設足場に用いられているH鋼に取り付けられるものとしては、例えば、特許文献1に「親綱支柱」という名称で、フランジが鉛直平面と平行をなすように設置されたH鋼に取り付けられる構造を備えた親綱支柱に係る発明が開示されている。
特許文献1に開示された発明は、親綱ロープが上端部に係合されるとともに、基部と、この基部からそれぞれ開口部に向けて伸びる第1のクランプ片及び第2のクランプ片を備えたクランプ具が下端部に設けられた支柱部材を有しており、H鋼のフランジなどの被装着板の一方面に突き当てられる突当面が第1のクランプ片に設けられるともに、基部から開口部に向けて突当面との隙間寸法が大きくなるように傾斜した傾斜面が第2のクランプ片に設けられ、さらに、突当面と傾斜面によって形成される締結スリットに挿入された被装着板の先端エッジが傾斜面に押し付けられた状態で、被装着板の他方の面に締結されるボルトが第2のクランプ片の先端部に設けられた構造となっている。
このような構造によれば、第1のクランプ片の突当面と第2のクランプ片の傾斜面及び上記ボルトによって被装着板が挟持されるため、クランプ具による被装着板に対する親綱支柱の取り付け強度が高められる。
また、特許文献2には「仮設用衝撃吸収冶具」という名称で、水平に設置された板状部材だけでなく、鉛直平面と平行に設置された板状部材に対しても取り付け可能な親綱支柱の耐衝撃性を高める冶具に関する発明が開示されている。
特許文献2に開示された発明は、連結金具を介して支柱の下端に設置された台座が、側面視「コ」の字状をなすように曲折された第1の金属板と、この第1の金属板に取り付けられた第1の補強用ボルト及び第2の補強用ボルトと、第1の補強用ボルトに取り付けられた第1のナットと、第2の補強用ボルトに取り付けられた第2のナットと、からなり、第1の金属板は、第1のボルト挿通孔が四隅に設けられた矩形状の第1の上板と、第1の上板の両端からそれぞれ直角に下方へ延設されるとともに第1の上板と平行に設置された第2の補強用ボルトを連通可能に一対の第2のボルト挿通孔がそれぞれ設けられた矩形状の一対の第1の側板と、この一対の第1の側板の下端から互いに近づく方向へそれぞれ直角に延設されるとともに第1の上板と直交するように第1のボルト挿通孔に挿通された状態の第1の補強用ボルトを挿通可能に一対の第3のボルト挿通孔がそれぞれ設けられた矩形状の一対の第1の下板と、一対の第1の側板の一方に設けられたボルト孔へ第1の上板と平行をなすように螺入された締結用ボルトと、を備えた構造となっている。
このような構造によれば、第1の側板に対し第1の補強用ボルトがその軸方向に直交する方向を中心とする曲げに対する強度を高めるとともに、第1の上板に対し第2の補強用ボルトがその軸方向に直交する方向を中心とする曲げに対する強度を高めるという作用を有する。そのため、連結金具を介して台座に連結された支柱に曲げモーメントが加わった場合でも台座が変形し難い。
その一方で、第1の補強用ボルトの軸方向に直交する方向を中心とする曲げや第2の補強用ボルトの軸方向に直交する方向を中心とする曲げに対する強度に比べて、第1の補強用ボルトの軸方向を中心とする曲げや第2の補強用ボルトの軸方向を中心とする曲げに対する強度が低いことから、第1の補強用ボルトや第2の補強用ボルトの軸方向を中心とする曲げ変形が台座に生じ易いという作用を有する。すなわち、第1の補強用ボルトや第2の補強用ボルトの軸方向を中心とする曲げ変形が台座に生じ易いため、例えば、作業者の落下などにより上記支柱に衝撃力が加わった場合には、支柱がその軸方向を中心として捻じれるように台座が変形することで、当該衝撃力が緩和される。
さらに、特許文献3には「親綱支柱及びクランプ補強冶具」という名称で、鉛直方向と平行に設置された板状部材に設置される親綱支柱に関する発明が開示されている。
特許文献3に開示された発明は、対向する第1の脚部及び第2の脚部を有して下向きに開口するクランプ本体と、第1の脚部に設けられた締付ボルト孔に螺入された締付ボルトと、第2の脚部に装着されて板状部材を締付ボルトとともに挟持する受け側パッドと、この受け側パッドに設けられたネジ挿通孔に挿通されるネジ部材と、このネジ部材の挿通孔を有し、側面視楔状をなす座金と、からなるクランプと、このクランプの上側に設置された連結金具と、この連結金具が下端に取り付けられて長手方向が鉛直方向と平行をなすように設置される支柱本体と、を備えている。また、締付ボルトは、支柱本体と平行な仮想平面内に中心軸が配置され、クランプは板状部材に対して仮想平面と板状部材が直交するように取り付けられており、第2の脚部には、ネジ部材が螺入されるネジ孔と、座金の一部を内部に配置可能な凹状の保持部が設けられている。
なお、ネジ挿通孔は、平面視した場合の輪郭線が、少なくとも一方がネジ部材の軸部の半径よりも大きな半径を有する2つの円が一部を重なり合わせたような形状をなすとともに、最も間隔の狭い箇所がネジ部材の軸部の太さよりも狭くなっている。そして、座金は、側面視した場合に幅の狭い側が上を向くように保持部に設置されていることを特徴としている。
このような構造の親綱支柱においては、締付ボルトと受け側パッドによって板状部材が挟持された状態でクランプが上方へ引っ張られた場合、ネジ部材の軸部が受け側パッドのネジ挿通孔を変形させながら上方へ移動することに伴って座金が第2の脚部と一体となって上方へ移動する結果、座金が楔としての機能を発揮し、受け側パッドを板状部材の方へ押し付けるという作用を有する。これにより、クランプの保持力が増大して支柱本体がさらに板状部材から外れ難くなる。したがって、特許文献3に開示された発明は、支柱本体が板状部材から外れ難く、安全性に優れている。
そして、特許文献4には「門形親綱支柱」という名称で、地面を掘削するときに周囲の土が崩れないように設けられる腹起こしの点検用走行通路に装着される親綱支柱に関する発明が開示されている。
特許文献4に開示された発明は、通路部材の取付対象片に締結されるクランプ部材が下端部に設けられた2本の支柱部材が連結部材を介して連結された門形フレームを有し、この門形フレームの上端部には、フック部材と親綱ガイドの少なくとも一方が設けられた構造となっている。
このような構造によれば、2本の支柱部材を通路部材の2箇所で取付対象片に締結することで、門形親綱支柱の取り付け強度が高まるため、作業者が通路部材を利用して移動する際の安全性を高めることができる。
特開2021-195859号公報 特許第6584044号公報 特許第7067750号公報 特開2021-25246号公報
特許文献1に開示された発明では、親綱ロープに命綱を係留させた作業員が落下するなどして、その落下に伴う衝撃力が命綱と親綱ロープを介して支柱部材に加わった場合に、クランプ具が被装着部材の被装着板から外れてしまうおそれがあるという課題があった。
また、特許文献2に開示された発明では、作業者の落下などにより上記支柱に加わった衝撃力が台座の変形によって緩和されるものの、支柱が設置される板材に対するクランプの保持力については変化しないことから、当該保持力が強まるような構造にするなどの改善の余地があった。
さらに、特許文献3に開示された発明では、作業者の落下などに伴って支柱本体が上方へ引っ張られた場合に、クランプの保持力が強まることにより、支柱本体が板状部材から外れ難くなるという作用が発揮されるが、クランプが従来品と比べてやや複雑な構造をしているという課題があった。
そして、特許文献4に開示された発明では、2本の支柱部材が通路部材の2箇所で取付対象片に締結されるため、その取り付け強度が高いというメリットがあるものの、作業者の落下などに伴って支柱部材に衝撃力が加わった場合に、クランプ部材が通路部材から簡単に外れてしまうおそれがあるという課題があった。
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、水平に設置されたH鋼において鉛直平面と平行に配置されたフランジに設置可能であって、作業者の落下などに伴って発生する衝撃力が支柱本体に加わった場合でもフランジからクランプが外れ難い親綱支柱を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、下向きに開口するクランプと、このクランプの上側に設置された連結金具と、この連結金具が下端に取り付けられて長手方向が鉛直方向と平行をなすように設置される支柱本体と、を備えて鉛直方向と平行に設置された板状部材に設置される親綱支柱であって、クランプは、対向する第1の脚部及び第2の脚部を有するクランプ本体と、第1の脚部に設けられた締付ボルト孔に螺入された締付ボルトと、この締付ボルトの先端面に設けられた第1のネジ孔に螺入される第1のネジ部材と、この第1のネジ部材の頭部が遊挿されるとともに頭部が内部に配置される第1のネジ挿通孔と第2のネジ部材が挿通される第2のネジ挿通孔を有し、側面視楔状をなして締付ボルトの先端に取り付けられた第1の受け具と、第1のネジ部材が挿通される第3のネジ挿通孔と第2のネジ部材が螺入される第2のネジ孔を有し、側面視楔状をなして第1の受け具と締付ボルトの間に設置され第2のネジ部材によって第1の受け具に連結されるとともに第1のネジ部材によって締付ボルトに固定された座金と、第2の脚部に取り付けられて板状部材を第1の受け具とともに挟持する第2の受け具と、を備え、第2のネジ挿通孔は、板状部材との接触面側に設けられて第2のネジ部材の頭部の外径よりも内径が大きく、かつ、第2のネジ部材の頭部が内部に配置される第1の大径部と、第2のネジ部材の頭部を挿通不能に座金との接触面側に設けられた第1の小径部と、からなる段付き構造をなし、第2のネジ挿通孔の第1の小径部は、平面視した場合の輪郭線が、上下に配置された第1の円弧及び第2の円弧によって形成されるダルマ型をなすとともに、最も間隔の狭い箇所が第2のネジ部材の軸部の太さよりも狭く、第2のネジ部材の軸部は第2の円弧の内部に設置され、第3のネジ挿通孔の内径は、第1のネジ部材の頭部の外径よりも小さく、第1の受け具は、側面視した場合に幅の狭い側が下を向くように設置され、座金は、側面視した場合に幅の狭い側が上を向くように設置されていることを特徴とする。
なお、フランジが鉛直平面と平行をなし、かつ、水平に設置されたH鋼に本発明の親綱支柱が設置される場合、このフランジが上述の「鉛直平面と平行に設置された板状部材」に相当する。また、第1の発明における「鉛直方向と平行をなすように設置される支柱本体」には、「鉛直方向と略平行をなすように設置される支柱本体」が含まれ、「鉛直方向と平行に設置された板状部材」には、「鉛直方向と略平行に設置された板状部材」が含まれる。
上記構造の親綱支柱において、鉛直方向と平行に設置された板状部材をクランプで挟持すると第1の受け具と第2の受け具が板状部材の側面に当接する。この状態で、クランプが上方へ引っ張られると、第1のネジ部材によって締付ボルトに固定された座金には締付ボルトを介してクランプの第1の脚部から上向きの力が作用し、第1の受け具には板状部材との間に発生する摩擦力が下向きに作用する。その結果、第1の受け具がその場に留まろうとするのに対し、座金はクランプの第1の脚部とともに上方へ移動し、座金の第2のネジ孔に螺入されている第2のネジ部材は第1の受け具の第2のネジ挿通孔の第1の小径部を変形させながら、第2の円弧の内部から第1の円弧の方に向かって移動し、この第2のネジ部材の上方への移動に伴って、座金が第1の脚部と一体となって上方へ移動する。そして、座金が第1の受け具に対して相対的に上方へ移動すると、座金が楔として機能し、第1の受け具を板状部材に対して押し付けるように作用する。
すなわち、第1の発明においては、第1の受け具と第2の受け具によって板状部材が挟持された状態でクランプが上方へ引っ張られた場合、座金によって第1の受け具が板状部材に押し付けられる結果、クランプによる板状部材の保持力が高まるという作用を有する。
第2の発明は、第1の発明において、第3のネジ挿通孔は、第1の受け具との接触面側に設けられて第1のネジ部材の頭部の外径よりも内径が大きい第2の大径部と、締付ボルトとの接触面側に設けられて第1のネジ部材の頭部の外径よりも内径が小さい第2の小径部と、からなる段付き構造をなし、第1のネジ部材は、第3のネジ挿通孔の第2の小径部に挿通されていることを特徴とする。
座金は第1の受け具に対する接触面が締付ボルトの中心軸に対して直交していないため、第3のネジ挿通孔に第2の大径部を設けない場合には、上記接触面に対して第1のネジ部材の頭部の軸部側の面の一部のみが接触する状態となる。これに対し、第2の発明においては、第2の大径部を底面(第2の小径部との境界となる面)が締付ボルトの中心軸に対して直交するように設けることで、上記底面に対して第1のネジ部材の頭部の軸部側の面全体が接触するという作用を有する。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明において、第2の受け具は、側面視楔状をなすとともに第3のネジ部材が螺入される第3のネジ孔を有し、第2の脚部には、第3のネジ部材が挿通される第4のネジ挿通孔が設けられ、第4のネジ挿通孔は、平面視した場合の輪郭線が、上下に配置された第3の円弧及び第4の円弧によって形成されるダルマ型をなすとともに、最も間隔の狭い箇所が第3のネジ部材の軸部の太さよりも狭く、第3のネジ部材の軸部は第3の円弧の内部に設置され、第2の受け具は、側面視した場合に幅の狭い側が下を向くように設置されるとともに第3のネジ部材によって第2の脚部に連結され、第2の脚部の内面は、第1の脚部との間隔が上へ向かうほど狭くなるように傾斜していることを特徴とする。
上記構造の親綱支柱において、鉛直方向と平行に設置された板状部材をクランプで挟持すると第1の受け具と第2の受け具が板状部材の側面に当接する。この状態で、クランプが上方へ引っ張られると、第2の受け具には板状部材との間に発生する摩擦力が下向きに作用する。その結果、第2の受け具がその場に留まろうとするのに対し、クランプの第2の脚部は上方へ移動し、第2の受け具の第3のネジ孔に螺入されている第3のネジ部材は第2の脚部の第4のネジ挿通孔を変形させながら、第3の円弧の内部から第4の円弧の方に向かって移動する。そして、クランプの第2の脚部が第2の受け具に対して相対的に上方へ移動すると、第2の受け具が第2の脚部と板状部材との間で楔として機能する結果、第2の受け具の板状部材に対する押し付け力が強まる。
すなわち、第3の発明においては、第1の受け具と第2の受け具によって板状部材が挟持された状態でクランプが上方へ引っ張られた場合、第2の受け具の板状部材に対する押し付け力が強まることにより、クランプによる板状部材の保持力が高まるという第1の発明の作用がより一層発揮される。
第4の発明は、第3の発明において、第4のネジ挿通孔は、外面側に設けられて第3のネジ部材の頭部の外径よりも内径が大きく、かつ、第3のネジ部材の頭部が内部に配置される第3の大径部と、内面側に設けられて第3のネジ部材の頭部の外径よりも内径が小さい第3の小径部と、からなる段付き構造をなし、第4のネジ挿通孔の第3の小径部が第3の円弧及び第4の円弧によって形成されるダルマ型をなしていることを特徴とする。
第4の発明においては、第3の発明の作用に加え、第3のネジ部材の頭部がクランプの外面から突出した状態にならないという作用を有する。
第1の発明に係る親綱支柱を仮設足場のH鋼のフランジなどの板状部材に所定の間隔をあけて2本設置し、その間に展張した親綱に作業者の命綱を係留した状態で、作業者が仮設足場から足を踏み外すことなどにより、親綱に作業者の体重が急激に加わってクランプが上方へ引っ張られた場合でも、第1の発明では、クランプとともに座金が第1の受け具に対して相対的に上方へ移動することで、クランプによる板状部材の保持力が高まるため、支柱本体が板状部材から外れ難い。すなわち、第1の発明によれば、支柱本体に接続された親綱に作業者の命綱を係留した状態で、作業者が落下した場合でも支柱本体が板状部材から外れ難いため、安全性に優れている。
第2の発明では、第1のネジ部材によって座金を締付ボルトに締結する力が強まるため、クランプが上方に引っ張られた際に座金がクランプの第1の脚部と一体となって上方へ移動するという作用が確実に発揮される。したがって、第2の発明によれば、支柱本体が板状部材から更に外れ難くなるため、安全性に優れるという第1の発明の効果がより一層発揮される。
第3の発明によれば、クランプの保持力が高まることで支柱本体が更に板状部材から外れ難くなるため、支柱本体が板状部材から外れ難く、安全性に優れるという第1の発明の効果がより一層発揮される。
第4の発明によれば、第3のネジ部材の頭部がクランプの外面から突出した状態とならないため、見栄えが良く、また、作業者が第3のネジ部材の頭部に指などを引掛けて怪我をするおそれがないため、安全である。
(a)及び(b)はそれぞれ本発明の実施の形態に係る親綱支柱の外観の一例を示した正面図及び右側面図である。 (a)は図1(a)において連結具の中心軸を通り、紙面に垂直な平面で支柱本体の一部を切断した状態を示した図であり、(b)は同図(a)における支柱本体の一部を拡大した図である。 図1(a)及び図1(b)に示した連結金具の斜視図である。 (a)乃至(d)はそれぞれ基板、2枚の支持板及び連結板の斜視図であり、(c)は外観の一例を示した斜視図である。 (a)及び(b)はそれぞれクランプの斜視図及び平面図である。 (a)及び(b)はそれぞれクランプの正面図及び側面図である。 図1(b)においてクランプが取り付けられた部分を拡大した図である。 (a)及び(b)はそれぞれ第1の受け具及び座金の斜視図であり、(c)は図6(a)におけるA-A線矢視断面図であり、(d)は同図(c)における第1の受け具と座金の拡大図であり、(e)は同図(d)において第1の受け具をC方向に見た場合の第2のネジ挿通孔の内壁面の輪郭線を拡大して示した図である。 (a)及び(c)は図8(e)に第2のネジ部材の軸部の断面図を追加した図であり、(b)及び(d)は図8(c)において破線で囲まれた部分の拡大図である。 (a)は図6(a)におけるB-B線矢視断面図であり、(b)及び(c)はそれぞれ第2の受け具の斜視図及び正面図であり、(d)は同図(a)において破線で囲まれた部分の拡大図であり、(e)は同図(d)においてクランプの第2の脚部をD方向に見た場合の第4のネジ挿通孔の内壁面の輪郭線を拡大して示した図である。 (a)及び(c)は図10(e)に第3のネジ部材の軸部の断面図を追加した図であり、(b)及び(d)は図10(a)において破線で囲まれた部分の拡大図である。
本発明の親綱支柱の構造とその作用及び効果について図1乃至図11を用いて具体的に説明する。
なお、本発明の親綱支柱は、高所作業が行われる建設現場や工事現場等において、作業者の命綱を係留するための親綱を設置する際に用いられるものである。したがって、本明細書では、実際に本発明の親綱支柱がH鋼のフランジなどに取り付けられた状態を想定して、「上面」や「下面」、「上向き」や「下向き」あるいは「上端」や「下端」などの表現を用いている。すなわち、この「上」又は「下」の記載は、鉛直上下方向における上方側、又は、下方側をそれぞれ意味している。
図1(a)及び図1(b)はそれぞれ本発明の実施の形態に係る親綱支柱1の正面図及び右側面図である。図2(a)は図1(a)において連結具7の中心軸を通り、紙面に垂直な平面で支柱本体2の一部を切断した状態を示した図であり、図2(b)は図2(a)における支柱本体2の一部を拡大した図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、本発明の親綱支柱1は、角筒状の金属製部材からなり、長手方向が鉛直方向と平行をなすように設置される支柱本体2と、下向きに開口するように設置され、水平に設置されたH鋼において鉛直方向と平行をなすフランジなどの板状部材を挟持するクランプ5と、このクランプ5の上側に設置されるとともに支柱本体2の下端2bに取り付けられる連結金具4を備えている。
支柱本体2は、親綱の一端が取り付けられる環状の把持部6aが上端2aに設置された上部支柱3aと、下端2bの近傍の側面2cに把持部6bが設けられた下部支柱3bと、からなり、上部支柱3aが下部支柱3bに対して上方からスライド自在に挿入された構造となっている。また、支柱本体2の互いに平行な一対の側面2c、2cには、連結具7が横架されている。
なお、本実施例では、上部支柱3aが下部支柱3bに挿入される構造となっているが、上部支柱3aに下部支柱3bが挿入される構造であっても良い。また、上部支柱3aと下部支柱3bはいずれも筒状であるが、挿入される方のみを筒状とし、挿入する方を中実構造とすることもできる。さらに、把持部6aは、図1(a)及び図1(b)に示した構造に限定されるものではなく、例えば、単体では完全な環状をなしているとは言えないものの、支柱本体2の上端2aに接続された部分を併せると環状をなす場合のように、略環状をなす部材によって形成されたものであっても良い。
図2(a)及び図2(b)に示すように、連結具7は上部支柱3aの側面に設けられた一対の連結孔8a、8a及び下部支柱3bの側面に設けられた一対の連結孔8b、8bに挿通されるネジ7aと、支柱本体2の側面2cから突出したネジ7aの先端部に取り付けられるナット7bからなる。
連結金具4(図1(a)又は図1(b)参照)は、支柱本体2の下端2bから上部支柱3aの内部に挿設される金属製の角筒体9を備えており、角筒体9の互いに平行な一対の側面9a、9aには、上部支柱3aの一対の連結孔8a、8a及び下部支柱3bの一対の連結孔8b、8bとともにネジ7aを挿通可能に一対の連結孔9b、9bが設けられている。
クランプ5が連結された連結金具4(図1(a)又は図1(b)参照)の角筒体9が図2(a)に示すように支柱本体2の下端2bから上部支柱3aの内部に挿設された状態で、上部支柱3aの一対の連結孔8a、8a及び下部支柱3bの一対の連結孔8b、8b並びに角筒体9の一対の連結孔9b、9bに連結具7のネジ7aが挿通されていると、支柱本体2からクランプ5及び連結金具4を分離することはできない。
一方、図2(b)に示すように、上部支柱3aの一対の連結孔8a、8a及び下部支柱3bの一対の連結孔8b、8bと角筒体9の連結孔9b、9bにネジ7aが挿通されていない状態であれば、支柱本体2からクランプ5及び連結金具4を分離することができる。
このように、親綱支柱1は支柱本体2に対してクランプ5及び連結金具4が着脱自在に取り付けられる構造となっている。すなわち、親綱支柱1では、支柱本体2の下端2bに角筒体9を内挿するだけで、支柱本体2にクランプ5及び連結金具4を簡単に連結できるため、取り扱いが容易である。なお、支柱本体2が中実構造の場合には、角筒体9を内挿できるように下端2bに開口部を設けるだけで良い。この場合、支柱本体2の加工費が安く抑えられるというメリットがある。
また、親綱支柱1では、運搬や保管をする際にクランプ5及び連結金具4を支柱本体2から取り外して嵩張らない状態にすることができる。さらに、親綱支柱1では、クランプ5や連結金具4が破損した場合に支柱本体2から取り外すことができるため、クランプ5や連結金具4の交換が容易である。
なお、支柱本体2が破損した場合には、その支柱本体2からクランプ5や連結金具4を取り外して、別の支柱本体2に付け替えるなどしてクランプ5や連結金具4を再利用することが可能である。
図3は連結金具4の斜視図であり、図4(a)乃至図4(d)はそれぞれ基板10、2枚の支持板11、12及び連結板13の外観を示した斜視図である。
図3及び図4に示すように、連結金具4は、図2を用いて既に説明した角筒体9と、角筒体9の下端9cに上面10aが接合され、角筒体9が上部支柱3a及び下部支柱3bに連結されることによって支柱本体2の下端2bに設置される略矩形状の基板10と、平面視略同一形状をなし、十字に組まれた状態(図3参照)で上端11a、12aが基板10の下面10bに接合される2枚の支持板11、12と、四隅にそれぞれ固定ボルト挿通孔13aを有し、支持板11、12の下端11b、12bが上面13bに接合される略矩形状の連結板13を備えている。なお、連結金具4が支柱本体2に取り付けられた状態でクランプ5がH鋼のフランジなどの板状部材に取り付けられた際に、2枚の支持板11、12は一方が板状部材と平行をなすように配置されている。
支持板11、12は平面視した場合に等脚台形の下辺の両側が対称軸を中心として対称に切り取られた形状をなしており、支持板11では下端11bから上端11aに向かって対称軸と平行に切り欠き11cが設けられるとともに、支持板12では上端12aから下端12bに向かって対称軸と平行に切り欠き12cが形成されている。そして、切り欠き11c、12cは対称軸を中心として対称に、かつ、両者の長さの合計が上端11aから下端11b及び上端12aから下端12bまでの距離と等しくなるように形成されている。
なお、本実施例では支持板11、12が切り欠き11c、12cを利用して十字に組まれる構造となっているが、切り欠き11c、12cを設ける代わりに支持板11、12のいずれかを対称軸の位置で2つに切断し、支持板を切断することによって形成される2つの切断片を他方の支持板の中心軸の位置に各切断面を接合することにより、中心軸と平行な方向に見た場合に十字をなす構造とすることもできる。
図5(a)及び図5(b)はそれぞれクランプ5の斜視図及び平面図であり、図6(a)及び図6(b)はそれぞれクランプ5の正面図及び側面図である。また、図7は図1(b)においてクランプ5が取り付けられた部分を拡大した図である。なお、図5(b)では仮想平面23を一点鎖線で示している。また、図7では、連結金具4を構成する角筒9、基板10、支持板11、12及び連結板13並びに締付ボルト17の中心軸17aを破線で示している。さらに、図1乃至図4を用いて既に説明した構成要素については、同一の符号を付すことにより適宜その説明を省略する。
図5(a)及び図5(b)並びに図6(a)及び図6(b)に示すように、クランプ5は、第1の脚部15及び第2の脚部16が対向するように2つずつ設けられるとともに、上面14aに固定ボルト22(図7参照)の雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が内周面に形成された4つの固定ボルト孔14bが設けられたクランプ本体14と、第1の脚部15に保持される締付ボルト17と、この締付ボルト17の先端部に取り付けられた第1の受け具18と、第2の脚部16に取り付けられた第2の受け具19と、第1の受け具18と締付ボルト17の間に設置された座金20を備えている。また、第1の脚部15には締付ボルト17の軸部17b(図8(c)を参照)の外周面に設けられた雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が内周面に形成された締付ボルト孔15a(図8(c)を参照)が設けられており、第2の脚部16には第2の受け具19をネジ止めするための一対の第4のネジ挿通孔16a、16a(図6(a)を参照)が設けられている。
本実施例では、クランプ本体14に2つずつ設けられた第1の脚部15及び第2の脚部16のそれぞれに対して締付ボルト孔15aや第4のネジ挿通孔16aが形成されているが、第1の脚部15及び第2の脚部16を図5(a)に示すように2つずつに分ける代わりに、それぞれ1つに繋がった形状として、1つの第1の脚部15に2つの締付ボルト孔15aを設けるとともに、1つの第2の脚部16に二対の第4のネジ挿通孔16a、16aを設けた構造としても良い。
図7に示すように、平座金21aが外挿された状態で連結板13の固定ボルト挿通孔13aに挿通された固定ボルト22は、ばね座金21bと平座金21aがさらに外挿された状態でクランプ本体14の固定ボルト孔14b(図5(a)及び図5(b)参照)に螺入される。すなわち、連結金具4は、連結板13のボルト挿通孔13aに挿通されるとともにクランプ本体14の固定ボルト孔14b(図5(a)及び図5(b)参照)に螺入された固定ボルト22を締め付けることによって、クランプ5に固定される。
このように、親綱支柱1においては、連結金具4に対してクランプ5が着脱自在に連結可能な構造であるため、運搬や保管をする際には連結金具4からクランプ5を取り外して嵩張らない状態にすることができる。また、締付ボルト17、第1の受け具18、第2の受け具19及び座金20のセット数や各セットの間隔がクランプ5とは異なるクランプを複数個準備しておき、用途に応じて適切なクランプを選択して、連結金具4に取り付けることもできる。
なお、クランプ本体14の締付ボルト孔15a(図8(c)を参照)及び固定ボルト孔14b(図5(a)及び図5(b)参照)にそれぞれ螺入される締付ボルト17及び固定ボルト22には、ハイテンションボルトが用いられている。また、クランプ5は締付ボルト17の先端部に取り付けられた第1の受け具18と、第2の脚部16に取り付けられた第2の受け具19によってH鋼のフランジを挟持する構造となっている。
さらに、締付ボルト17は、鉛直方向と平行に設置される支柱本体2と平行であって、かつ、クランプ5が板状部材に取り付けられた際に板状部材と直交する同一の仮想平面23(図5(b)を参照)内に中心軸17aが配置されている。なお、一対の締付ボルト17、17の中心軸17aがそれぞれ配置される一対の仮想平面23(図5(b)参照)は互いに平行をなしている。
図8(a)及び図8(b)はそれぞれ第1の受け具18及び座金20の斜視図であり、図8(c)は図6(a)におけるA-A線矢視断面図であり、図8(d)は図8(c)における第1の受け具18と座金20の拡大図であり、図8(e)は図8(d)において第1の受け具18をC方向に見た場合の第2のネジ挿通孔18dの内壁面の輪郭線を拡大して示した図である。また、図9(a)及び図9(c)は図8(e)に第2のネジ部材25の軸部25bの断面図を追加した図であり、図9(b)及び図9(d)は図8(c)において破線で囲まれた部分の拡大図である。
なお、図8(c)、図9(b)及び図9(d)では、締付ボルト17、第1のネジ部材24及び第2のネジ部材25を断面表示ではなく、外観表示としている。また、図9(b)及び図9(d)では、H鋼のフランジ28を破線で示している。さらに、図1乃至図7を用いて既に説明した構成要素については、同一の符号を付すことにより適宜その説明を省略する。
図8(a)、図8(c)及び図8(d)に示すように、第1の受け具18は平面視矩形状をなし、第1の接触面18aと第2の接触面18bが平行でなく、高さ方向の略中央に第1のネジ部材24が挿通される第1のネジ挿通孔18cが設けられるとともに、第2のネジ部材25の第2のネジ挿通孔18dが第1のネジ挿通孔18cを挟むようにその上下にそれぞれ設けられている。すなわち、第1の受け具18は側面視楔状をなしており、第1のネジ挿通孔18cと一対の第2のネジ挿通孔18d、18dのそれぞれの中心軸は第1の接触面18a及び第2の接触面18bの双方と直交する同一の平面を形成している。
第1の受け具18に設けられた第2のネジ挿通孔18dは段付き構造をなしており、第1の接触面18a側に設けられた第1の大径部26aの内径は第2のネジ部材25の頭部25aの外径よりも大きく、第2の接触面18b側に設けられた第1の小径部26bの内径は第2のネジ部材25の軸部25bの外径よりも大きいが第2のネジ部材25の頭部25aの外径よりも小さい。すなわち、第2のネジ挿通孔18dは、第2のネジ部材25の軸部25bが第1の小径部26bに挿通された状態で頭部25aが第1の大径部26aの内部に配置される構造となっている(図8(c)を参照)。また、第1のネジ挿通孔18cの内径は第1のネジ部材24の頭部24aの外径よりも大きく、第1のネジ部材24の軸部24bは締付ボルト17の軸部17bの先端面に設けられた第1のネジ孔17cに螺入されている。さらに、図8(e)に示すように第2のネジ挿通孔18dの第1の小径部26bは平面視した場合に、第2のネジ部材25の軸部25bの半径よりも大きな内径を有し、上下に配置された第1の円弧30a及び第2の円弧30bによって形成されるダルマ型をなしており、第1の円弧30aと第2の円弧30bの接続部分(すなわち、間隔が最も狭い部分)の間隔は第2のネジ部材25の軸部25bの太さよりも狭くなっている。
なお、第2のネジ挿通孔18dは平面視した場合に、図18(e)に示した下側の第2の円弧の30bの内部のみが第2のネジ部材25の軸部25bを挿通可能な構造であっても良い。
図8(b)乃至図8(d)に示すように、座金20は平面視矩形状をなし、第1の接触面20aと第2の接触面20bが平行でなく、高さ方向の略中央に第1のネジ部材24が挿通される第3のネジ挿通孔20cが設けられるとともに、第2のネジ部材25が螺入される第2のネジ孔20dが第3のネジ挿通孔20cを挟むようにその上下にそれぞれ設けられている。すなわち、座金20は側面視楔状をなしており、第3のネジ挿通孔20cと一対の第2のネジ孔20d、20dのそれぞれの中心軸は第1の接触面20a及び第2の接触面20bの双方と直交する同一の平面を形成している。
第3のネジ挿通孔20cは段付き構造をなしており、第1の接触面20a側に設けられた第2の大径部27aの内径は第1のネジ部材24の頭部24aの外径よりも大きく、第2の接触面20b側に設けられた第2の小径部27bの内径は第1のネジ部材24の軸部24bの外径よりも大きいが第1のネジ部材24の頭部24aの外径よりも小さい。すなわち、第3のネジ挿通孔20cは、第1のネジ部材24の軸部24bが第2の小径部27bに挿通された状態で第1のネジ部材24の頭部24aが第2の大径部27aの内部に配置される構造となっている(図8(c)を参照)。
図8(c)に示すように座金20は、第1の受け具18の第2の接触面18bに第1の接触面20aが接触するとともに締付ボルト17の軸部17bの先端に第2の接触面20bが接触し、かつ、側面視した場合に幅の狭い側が上を向いた状態で第1の受け具18と締付ボルト17の間に設置されている。また、側面視した場合に幅の広い側が上を向くとともに第1の接触面18aが鉛直平面と平行をなすように設置される第1の受け具18は、一対の第2のネジ部材25、25を用いて座金20にネジ止めされている。そして、座金20は第1のネジ部材24によって締付ボルト17の軸部17bの先端に固定されている。
さらに、第1の受け具18の第2のネジ挿通孔18dの第1の大径部26aは、第1の小径部26bを平面視した場合に内壁面の輪郭線によって形成される第1の円弧30a及び第2の円弧30bのうちのいずれかの内部に第2のネジ部材25の軸部25bが配置されている状態で、内壁面が第2のネジ部材25の頭部25aの側面と干渉しない構造となっている。
図9(b)に示すように、上記構造のクランプ5によってH鋼のフランジ28を挟持すると第1の受け具18の第1の接触面18aがフランジ28の側面に当接する。このとき、座金20の第2のネジ孔20d(図8(b)又は図8(d)を参照)に軸部25bが螺入されている第2のネジ部材25は、第1の受け具18の第2のネジ挿通孔18dの第1の小径部26b(図8(d)及び図8(e)を参照)を平面視した場合に内壁面によって形成される輪郭線を構成する第1の円弧30a及び第2の円弧30bのうち、下方に位置する第2の円弧30bの内部に設置されている(図9(a)を参照)。
この状態で、親綱支柱1の支柱本体2(図1(a)及び図1(b)を参照)が親綱によって紙面に対して左右のいずれかの方向へ引っ張られると、2本の第1の脚部15のうちの少なくとも1本には鉛直方向上向きに移動させようとする力が加わる。このとき、座金20はクランプ5の第1の脚部15に取り付けられた締付ボルト17に第1のネジ部材24を用いて固定されているため、座金20にはクランプ5の第1の脚部15から鉛直上向きの力を受ける。一方、第1の受け具18に対しては第1の接触面18aとフランジ28の側面の間に発生する摩擦力が下向きに作用する。その結果、図9(c)及び図9(d)に示すように、座金20はクランプ5の第1の脚部15ととともに上方へ移動し、座金20の第2のネジ孔20dに軸部25bが螺入されている第2のネジ部材25は第1の受け具18の第2のネジ挿通孔18dの第1の小径部26bを変形させながら、第2の円弧30bの内部から第1の円弧30aの方に向かって移動する。
このように座金20が第1の受け具18に対して相対的に上方へ移動すると、第2の接触面18bに座金20の第1の接触面20aが接触している第1の受け具18は座金20が楔としての機能を発揮する結果、座金20からフランジ28の方へ押し付けられるような力を受けることになる。これにより、クランプ5の保持力が高まり、支柱本体2がフランジ28から外れ難くなるため、親綱支柱1の安全性が向上する。
図10(a)は図6(a)におけるB-B線矢視断面図であり、図10(b)及び図10(c)はそれぞれ第2の受け具19の斜視図及び正面図であり、図10(d)は図10(a)において破線で囲まれた部分の拡大図であり、図10(e)は図10(d)においてクランプ5の第2の脚部16をD方向に見た場合の第4のネジ挿通孔16aの内壁面の輪郭線を拡大して示した図である。また、図11(a)及び図11(c)は図10(e)に第3のネジ部材32の軸部32bの断面図を追加した図であり、図11(b)及び図11(d)は図10(a)において破線で囲まれた部分の拡大図である。
なお、図10(a)、図11(b)及び図11(d)では、第3のネジ部材32を断面表示ではなく、外観表示とし、図10(d)では第3のネジ部材32の図示を省略している。また、図1乃至図9を用いて既に説明した構成要素については、同一の符号を付すことにより適宜その説明を省略する。
図10(a)乃至図10(c)に示すように、、第2の受け具19は平面視矩形状をなし、第1の接触面19aと第2の接触面19bが平行でなく、第3のネジ部材32が螺入される一対の第3のネジ孔19c、19cが横方向へ1列に並んだ状態で高さ方向の略中央に設けられている。すなわち、第2の受け具19は側面視楔状をなしている。また、図10(a)及び図10(d)に示すように第2の受け具19の第1の接触面19aと接触するクランプ5の第2の脚部16の内面16bは第1の脚部15との間隔が上へ向かうほど狭くなるように傾斜している。
なお、本実施例では第3のネジ孔19cを有底孔としているが、第3のネジ孔19cはこのような構造に限定されるものではなく、貫通孔であっても良い。
図10(d)に示すように、クランプ5の第2の脚部16に設けられた第4のネジ挿通孔16aは段付き構造をなしており、第2の脚部16の外面16cの側に設けられた第3の大径部29aの内径は第3のネジ部材32の頭部32aの外径よりも大きく、第2の脚部16の内面16bの側に設けられた第3の小径部29bの内径は第3のネジ部材32の軸部32bの外径よりも大きいが第3のネジ部材32の頭部32aの外径よりも小さい。すなわち、第4のネジ挿通孔16aは、第3のネジ部材32の軸部32bが第3の小径部29bに挿通された状態で頭部32aが第3の大径部29aの内部に配置される構造となっている(図10(a)を参照)。
また、図10(e)に示すように第4のネジ挿通孔16aの第3の小径部29bは平面視した場合に、第3のネジ部材32の軸部32bの半径よりも大きな内径を有し、上下に配置された第3の円弧31a及び第4の円弧31bによって形成されるダルマ型をなしており、第3の円弧31aと第4の円弧31bの接続部分(すなわち、間隔が最も狭い部分)の間隔は第3のネジ部材32の軸部32bの太さよりも狭くなっている。
なお、第4のネジ挿通孔16aは平面視した場合に、図10(e)に示した上側の第3の円弧の31aの内部のみが第3のネジ部材32の軸部32bを挿通可能な構造であっても良い。
また、図10(d)に示すように第2の受け具19は、第1の接触面19aが第2の脚部16の内面16bに接触し、第2の接触面19bが鉛直平面と平行をなすとともに、側面視した場合に幅の広い側を上に向けた状態で一対の第3のネジ部材32、32を用いてクランプ5の第2の脚部16にネジ止めされている。
さらに、クランプ5の第2の脚部16の第4のネジ挿通孔16aの第3の大径部29aは、第3の小径部29bを平面視した場合に内壁面によって形成される第3の円弧31a及び第4の円弧31bのうちのいずれかの内部に第3のネジ部材32の軸部32bが配置されている状態で、内壁面が第3のネジ部材32の頭部32aの側面と干渉しない構造となっている。
図11(b)に示すように、上記構造のクランプ5によってH鋼のフランジ28を挟持すると第2の受け具19の第2の接触面19bがフランジ28の側面に当接する。このとき、第2の受け具19の第3のネジ孔19c(図10(d)を参照)に軸部32bが螺入されている第3のネジ部材32は、クランプ5の第2の脚部16の第4のネジ挿通孔16aの第3の小径部29b(図10(d)及び図10(e)を参照)を平面視した場合に内壁面によって形成される輪郭線を構成する第3の円弧31a及び第4の円弧31bのうち、上方に位置する第3の円弧31aの内部に設置されている(図11(a)を参照)。
この状態で、親綱支柱1の支柱本体2(図1(a)及び図1(b)を参照)が親綱によって紙面に対して左右のいずれかの方向へ引っ張られると、2本の第2の脚部16のうちの少なくとも1本には鉛直方向上向きに移動させようとする力が加わる。このとき、第2の受け具19に対しては第2の接触面19bとフランジ28の側面の間に発生する摩擦力が下向きに作用する。その結果、図11(c)及び図11(d)に示すように、クランプ5の第2の脚部16は第2の受け具19に対して相対的に上方へ移動し、第2の受け具19の第3のネジ孔19cに軸部32bが螺入されている第3のネジ部材32はクランプ5の第2の脚部16の第4のネジ挿通孔16aの第3の小径部29bを変形させながら、第3の円弧31aの内部から第4の円弧31bの方に向かって移動する。
このようにクランプ5の第2の脚部16が第2の受け具19に対して相対的に上方へ移動すると、クランプ5の第2の脚部16の内面16bに第1の接触面19aが接触している第2の受け具19が第2の脚部16とフランジ28との間で楔として機能する結果、第2の受け具19のフランジ28の側面に対する押し付け力が強まる。これにより、クランプ5の保持力が高まり、支柱本体2がフランジ28から更に外れ難くなるため、親綱支柱1の安全性がより一層向上する。
本発明の親綱支柱は、上記実施例に示した構造に限定されるものではない。例えば、座金20の第3のネジ挿通孔20cを段付き構造とせずに、第2の小径部27bと内径が等しい貫通孔とすることもできる。ただし、この場合、座金20の第1の接触面20aが締付ボルト17の中心軸17aに対して直交していないため、第1の接触面20aに対して第1のネジ部材24は頭部24aの軸部24b側の面の一部のみが接触した状態となる。これに対し、第3のネジ挿通孔20cを段付き構造とすると、第2の大径部27aを底面(第2の小径部27bとの境界となる面)が締付ボルト17の中心軸17aに対して直交するように設けることで、大径部27aの底面に対して第1のネジ部材24の頭部24aの軸部24b側の面全体が接触するため、第1のネジ部材24によって座金20を締付ボルト17に締結する力が強まるというメリットがある。
また、第2の脚部16の第4のネジ挿通孔16aを段付き構造とせずに、第3の小径部29bと内径が等しい貫通孔とすることもできる。ただし、この場合、第3のネジ部材32の頭部32aが第2の脚部16の外面16cから突出した状態となる。これに対し、第4のネジ挿通孔16aを段付き構造とすると、第3の大径部29aの内部に第3のネジ部材32の頭部32aを配置して、第3のネジ部材32の頭部32aを第2の脚部16の外面16cから突出させないようにすることできる。この場合、見栄えが良いことに加え、作業者が第3のネジ部材32の頭部32aに指などを引掛けて怪我をするおそれがないため、安全性が向上するというメリットがある。
本発明は、高所作業が行われる現場において、作業者の命綱を係留するための親綱を設置する場合に適用可能である。
1…親綱支柱 2…支柱本体 2a…上端 2b…下端 2c…側面 3a…上部支柱 3b…下部支柱 4…連結金具 5…クランプ 6a、6b…把持部 7…連結具 7a…ネジ 7b…ナット 8a、8b…連結孔 9…角筒体 9a…側面 9b…連結孔 9c…下端 10…基板 10a…上面 10b…下面 11…支持板 11a…上端 11b…下端 11c…切り欠き 12…支持板 12a…上端 12b…下端 12c…切り欠き 13…連結板 13a…固定ボルト挿通孔 13b…上面 14…クランプ本体 14a…上面 14b…固定ボルト孔 15…第1の脚部 15a…締付ボルト孔 16…第2の脚部 16a…第4のネジ挿通孔 16b…内面 16c…外面 17…締付ボルト 17a…中心軸 17b…軸部 17c…第1のネジ孔 18…第1の受け具 18a…第1の接触面 18b…第2の接触面 18c…第1のネジ挿通孔 18d…第2のネジ挿通孔 19…第2の受け具 19a…第1の接触面 19b…第2の接触面 19c…第3のネジ孔 20…座金 20a…第1の接触面 20b…第2の接触面 20c…第3のネジ挿通孔 20d…第2のネジ孔 21a…平座金 21b…ばね座金 22…固定ボルト 23…仮想平面 24…第1のネジ部材 24a…頭部 24b…軸部 25…第2のネジ部材 25a…頭部 25b…軸部 26a…第1の大径部 27a…第2の大径部 26b…第1の小径部 27b…第2の小径部 28…フランジ 29a…第3の大径部 29b…第3の小径部 30a…第1の円弧 30b…第2の円弧 31a…第3の円弧 31b…第4の円弧 32…第3のネジ部材 32a…頭部 32b…軸部

Claims (4)

  1. 下向きに開口するクランプと、このクランプの上側に設置された連結金具と、この連結金具が下端に取り付けられて長手方向が鉛直方向と平行をなすように設置される支柱本体と、を備えて前記鉛直方向と平行に設置された板状部材に設置される親綱支柱であって、
    前記クランプは、
    対向する第1の脚部及び第2の脚部を有するクランプ本体と、
    前記第1の脚部に設けられた締付ボルト孔に螺入された締付ボルトと、
    この締付ボルトの先端面に設けられた第1のネジ孔に螺入される第1のネジ部材と、
    この第1のネジ部材の頭部が遊挿されるとともに前記頭部が内部に配置される第1のネジ挿通孔と第2のネジ部材が挿通される第2のネジ挿通孔を有し、側面視楔状をなして前記締付ボルトの先端に取り付けられた第1の受け具と、
    前記第1のネジ部材が挿通される第3のネジ挿通孔と前記第2のネジ部材が螺入される第2のネジ孔を有し、側面視楔状をなして前記第1の受け具と前記締付ボルトの間に設置され前記第2のネジ部材によって前記第1の受け具に連結されるとともに前記第1のネジ部材によって前記締付ボルトに固定された座金と、
    前記第2の脚部に取り付けられて前記板状部材を前記第1の受け具とともに挟持する第2の受け具と、を備え、
    前記第2のネジ挿通孔は、前記板状部材との接触面側に設けられて前記第2のネジ部材の頭部の外径よりも内径が大きく、かつ、前記第2のネジ部材の前記頭部が内部に配置される第1の大径部と、前記第2のネジ部材の前記頭部を挿通不能に前記座金との接触面側に設けられた第1の小径部と、からなる段付き構造をなし、
    前記第2のネジ挿通孔の前記第1の小径部は、平面視した場合の輪郭線が、上下に配置された第1の円弧及び第2の円弧によって形成されるダルマ型をなすとともに、最も間隔の狭い箇所が前記第2のネジ部材の軸部の太さよりも狭く、
    前記第2のネジ部材の前記軸部は前記第2の円弧の内部に設置され、
    前記第3のネジ挿通孔の内径は、前記第1のネジ部材の前記頭部の外径よりも小さく、
    前記第1の受け具は、側面視した場合に幅の狭い側が下を向くように設置され、
    前記座金は、側面視した場合に幅の狭い側が上を向くように設置されていることを特徴とする親綱支柱。
  2. 前記第3のネジ挿通孔は、前記第1の受け具との接触面側に設けられて前記第1のネジ部材の前記頭部の前記外径よりも内径が大きい第2の大径部と、前記締付ボルトとの接触面側に設けられて前記第1のネジ部材の前記頭部の前記外径よりも内径が小さい第2の小径部と、からなる段付き構造をなし、
    前記第1のネジ部材の軸部は、前記第3のネジ挿通孔の前記第2の小径部に挿通されていることを特徴とする請求項1に記載の親綱支柱。
  3. 前記第2の受け具は、側面視楔状をなすとともに第3のネジ部材が螺入される第3のネジ孔を有し、
    前記第2の脚部には、前記第3のネジ部材が挿通される第4のネジ挿通孔が設けられ、
    前記第4のネジ挿通孔は、平面視した場合の輪郭線が、上下に配置された第3の円弧及び第4の円弧によって形成されるダルマ型をなすとともに、最も間隔の狭い箇所が前記第3のネジ部材の軸部の太さよりも狭く、
    前記第3のネジ部材の前記軸部は前記第3の円弧の内部に設置され、
    前記第2の受け具は、側面視した場合に幅の狭い側が下を向くように設置されるとともに前記第3のネジ部材によって前記第2の脚部に連結され、
    前記第2の脚部の内面は、前記第1の脚部との間隔が上へ向かうほど狭くなるように傾斜していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の親綱支柱。
  4. 前記第4のネジ挿通孔は、外面側に設けられて前記第3のネジ部材の頭部の外径よりも内径が大きく、かつ、前記第3のネジ部材の前記頭部が内部に配置される第3の大径部と、内面側に設けられて前記第3のネジ部材の前記頭部の前記外径よりも内径が小さい第3の小径部と、からなる段付き構造をなし、
    前記第4のネジ挿通孔の前記第3の小径部が前記第3の円弧及び前記第4の円弧によって形成されるダルマ型をなしていることを特徴とする請求項3に記載の親綱支柱。

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