JP2021195734A - 足場/養生ユニットの支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】スライド時の作業性を向上させた足場/養生ユニットの支持構造を提供すること。【解決手段】足場/養生ユニットの支持構造は、構造物の外面に沿ってスライド可能に設けられる足場/養生ユニット10と、足場/養生ユニット10に設けられ、上下方向に延びるガイドレール24と、構造物に取り付けられ、ガイドレール24をスライド可能にガイドする第1の状態と、ガイドレール24を固定する第2の状態とを選択可能な足場/養生ユニット固定装置12と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、足場/養生ユニットの支持構造に関する。
特許文献1に記載の足場/養生ユニットは、上下にスライド可能とされるフレーム(足場)と、このフレームを構造物に固定するためのブラケットとを備えている。
ブラケットには、フレームのガイドレールを上下スライド可能にガイドするガイド部と、ガイドレールを固定するクランプとが別々の箇所に設けられている。
特許第4058383号
特許文献1の足場/養生ユニットにおいて、フレームを上下方向にスライドする際には、フレームと干渉しないようにクランプを広げてクランプを外す作業がまず最初に必要である。
さらに、フレームの上下スライド時に、ガイドレールにクランプが干渉しない位置にクランプクランプを待避する作業が必要である。
このように、特許文献1の足場/養生ユニットでは、固定していたフレームをスライドする際に、複数の手間のかかる作業が必要であり、作業性に関して改善の余地があった。
本発明は上記事実に鑑み、スライド時の作業性を向上させた足場/養生ユニットの支持構造を提供することが目的である。
請求項1に記載の足場/養生ユニットの支持構造は、構造物の外面に沿ってスライド可能に設けられる足場/養生ユニットと、前記足場/養生ユニットに設けられ、上下方向に延びるガイドレールと、前記構造物に取り付けられ、前記ガイドレールをスライド可能にガイドする第1の状態と、前記ガイドレールを固定する第2の状態とを選択可能なホルダー部と、を有する。
足場/養生ユニットに設けられるガイドレールを、ガイド機能と固定機能を兼ねたホルダー部は、ガイドレールをスライド可能にガイドする第1の状態と、ガイドレールを固定する第2の状態とを選択できる。第1の状態では、ホルダー部は、ガイドレールをスライド可能にガイドする。これにより、足場/養生ユニットは上下にスライド可能となる。また、第2の状態では、ホルダー部は、ガイドレールを固定する。これにより、足場/養生ユニットはホルダー部を介して構造物に固定される。
請求項1に記載の足場/養生ユニットの支持構造によれば、ガイドレールのガイド機能と固定機能とが一体化されているので、ガイドレールを固定する部材と、ガイドレールをガイドする部材とを別々の場所に設けた場合と比較して、足場/養生ユニットの施工性と、足場/養生ユニットのスライド時の作業性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の足場/養生ユニットの支持構造において、前記ホルダー部は、前記ガイドレールのスライド時において、前記ガイドレールとのクリアランスを調整する調整部を備えている。
調整部で、ホルダー部とガイドレールとの間のクリアランスを調整し、調整したクリアランスを保持し、最適なクリアランスを設定することで、ガイドレールをガイドしつつ、ガイドレールをスムーズにスライドさせることができる。
また、ホルダー部とガイドレールとの間のクリアランスをゼロに調整する。ホルダー部をガイドレールに接触させて押圧することで、ガイドレールの固定を確実に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の足場/養生ユニットの支持構造において、前記ホルダー部は、前記ガイドレールとの間にクリアランスを形成する一対の腕部と、前記構造物に固定され前記腕部が取り付けられる支持板とを備え、前記調整部は、前記支持板または前記腕部に設けられた長孔と、前記腕部または前記支持板に設けられ前記長孔にスライド可能に挿入され固定可能なネジ部材と、を備えている。
請求項3に記載の足場/養生ユニットの支持構造では、ネジ部材を長孔の内部でスライドさせることで、クリアランスを調整することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の足場/養生ユニットの支持構造において、養生シートで表面が覆われた複数の前記足場/養生ユニットが、前記構造物の前記外面の幅方向に沿って配置され、前記足場/養生ユニットの幅方向側部の上部、及び下部には、隣接する他の前記足場/養生ユニットに向けて水平方向に伸縮する養生ネット保持部材が設けられ、養生ネット保持部材の伸縮方向の先端部には、前記養生シートを係止する係止部が設けられている。
表面を養生シートで覆った複数の足場/養生ユニットを構造物の外面の幅方向に沿って配置した場合、足場/養生ユニットと足場/養生ユニットとの間に、養生シートで覆われない隙間が形成される場合がある。
この隙間を養生シートで覆う場合には、足場/養生ユニットを、足場/養生ユニットの幅よりも幅寸法の長い養生シートで覆うと共に、養生シートの幅方向の一部を、該足場/養生ユニットと隣接する足場/養生ユニットとの間の隙間を覆うようにはみ出させる。そして、養生ネット保持部材を隣接する他の足場/養生ユニットに到達するように伸ばして、その先端の係止部に、はみ出した養生シートの端部を係止する。これにより、足場/養生ユニットと足場/養生ユニットとの間の隙間を足場/養生ユニットからはみ出した養生シートで覆うことができ、かつはみ出した養生シートを固定することができる。したがって、隙間が無いように構造物の外面を養生シートで覆うことができる。
以上説明したように本発明によれば、スライド時の作業性を向上させた足場/養生ユニットの支持構造を提供することができる、という優れた効果を有する。
(A)は本発明の第1の実施形態に係る足場/養生ユニットを示す側面図であり、(B)は足場/養生ユニットを示す建物外側から見た正面図であり、(C)は足場/養生ユニットを示す上面図である。 (A)は本発明の第1の実施形態に係る足場/養生ユニットの一部を拡大して示す側面図であり、(B)は足場/養生ユニットの一部を拡大して示す建物外側から見た正面図である。 (A)は他の実施形態に係る足場/養生ユニットを示す側面図であり、(B)は他の実施形態に係る足場/養生ユニットを示す正面図であり、(C)は他の実施形態に係る足場/養生ユニットを示す上面図である。 足場/養生ユニット固定装置の周辺を示す上面図である。 フレームとガイドレールとの連結部分を示す一部を断面にした上面図である。 足場/養生ユニット固定装置を示す足場/養生ユニット側から見た正面図である。 足場/養生ユニット固定装置を示す側面図である。 (A)は固定/ガイド部材Bを示す側面図であり、(B)は固定/ガイド部材Bを示す正面図である。 (A)は固定/ガイド部材Aを示す側面図であり、(B)は固定/ガイド部材Aを示す正面図である。 足場/養生ユニットのフレームの下部に取り付けられた養生ネット保持部材を示す正面図である。 (A)は養生ネット保持部材のスライドアーム支持体を示す正面図であり、(B)はスライドアーム支持体を示す右側面図であり、(C)はスライドアーム支持体の端部に被せるエンド蓋を示す側面図であり、(D)はエンド蓋を示す正面図である。 (A)は養生ネット保持部材のスライドアーム支持体にスライド自在に挿入されるスライドアームを示す正面図であり、(B)は該スライドアームを示す上面図である。 足場/養生ユニットのフレームの上部に取り付けられた養生ネット保持部材を示す正面図である。 (A)〜(G)はガイドレールのスライド手順を示す説明図である。 足場/養生ユニットを設けた建物を示す斜視図である。 変形例に係る長孔が形成されたL型ブラケットBの一部を示す正面図である。
[第1の実施形態]
図1〜図15を用いて、本発明に係る足場/養生ユニットの支持構造の第1の実施形態について説明する。なお、図中、矢印Z方向は上下方向、矢印X方向は足場/養生ユニットの幅方向(水平方向)、矢印Y方向は上下方向と足場/養生ユニットの幅方向とに対して直交する方向(足場/養生ユニットの表裏方向。水平方向)を示している。
図1、及び図4に示すように、本実施形態の足場/養生ユニットの支持構造は、大別して、上下方向にスライドさせる足場/養生ユニット10と、建物などの建造物に取り付けられ、足場/養生ユニット10を上下にスライド可能にガイドする第1の状態、または足場/養生ユニット10をスライド不能に固定する第2の状態に選択可能(切り替え可能)なホルダー部としての足場/養生ユニット固定装置12とを備えている。なお、第1の状態、及び第2の状態の詳細は、後述する。
図1(B)、及び図2(B)に示すように、本実施形態の足場/養生ユニット10は、正面視で矩形状とされたフレーム14を備えている。本実施形態のフレーム14は、幅狭で上下方向に細長く形成された2つの小フレーム14A、及び2つの小フレーム14Bを幅方向に連結することで構成されている。フレーム14において、小フレーム14Bは幅方向両側に配置され、小フレーム14Aは、両側の小フレーム14Bの内側に配置されている。
小フレーム14Aは、一例として、上下方向に延びて横方向に間隔を開けて配置される断面が長方形の角形鋼管からなる一対の縦材16aと、横方向に延びて上下方向に間隔を開けて配置され縦材16aと縦材16aとの間に掛け渡される複数本の鋼管からなる内側巾木18と、内側巾木18と内側巾木18との間に配置される鋼管からなる手摺20と、斜めに配置される鋼材からなるブレース22とを含んで構成されている。
一方、小フレーム14Bは、一例として、上下方向に延びて横方向に間隔を開けて配置される断面が長方形の角形鋼管からなる縦材16aと断面が正方形の角形鋼管からなる縦材16bと、横方向に延びて上下方向に間隔を開けて配置され縦材16aと縦材16bとの間に掛け渡される複数本の鋼管からなる内側巾木18と、内側巾木18と内側巾木18との間に配置される鋼管からなる手摺20と、斜めに配置される鋼材からなるブレース22とを含んで構成されている。
なお、本実施形態の足場/養生ユニット10に用いるフレーム14は、複数の小フレーム14A、及び小フレーム14Bを連結した上記の構造のものに限らず、一般的な公知の構造を採用することができる。
一例として、図3に示すように、足場/養生ユニット10のフレーム14の外側に、間隔を開けて同様の構造のフレーム14を配置し、建物側のフレーム14と外側のフレーム14とを根太15で連結し、根太15の上に作業員の歩行や作業を可能とする床板17を搭載した構成としてもよい。これにより、足場/養生ユニット10において、作業員は、横方向の移動や作業が容易になる。
フレーム14は、足場/養生ユニット固定装置12に支持されて建物8(図15参照)の外面、及び建物の外面の延長線上(建物の最上部よりも上方)に沿って配置することができる。
図1,4,5に示すように、フレーム14の建物側には、縦材16a、及び縦材16bに沿ってガイドレール24が配置されている。本実施形態のガイドレール24は、一例として丸鋼管で形成されている。
次に、ガイドレール24の接続構造について説明する。
図5には、一方(図1における図面左側)の小フレーム14Aと、これに隣接する他方(図1における図面右側)の小フレーム14Aとの接続部分が示されている。図5に示すように、一方の小フレーム14Aの一方の縦材16aとガイドレール24とは鋼板からなるつなぎ部材28で連結されている。つなぎ部材28は、縦材16aの長手方向に間隔を開けて設けられており(図1(A)参照)、縦材16aとガイドレール24とに各々溶接等で固定されている。
また、他方の小フレーム14Aの縦材16aには、つなぎ部材28と平行に配置された鋼板からなるつなぎ部材26が溶接にて接合されている。
一方の小フレーム14Aのつなぎ部材28と他方の小フレーム14Aのつなぎ部材26とは、互いに重ねられてこれらを貫通するつなぎボルト30と、ナット32とを用いて互いに固定されており、これにより、一方の小フレーム14Aと他方の小フレーム14Aとが互いに連結されている。なお、図示は省略するが、両側の小フレーム14Bと内側の小フレーム14Aも、同様にして互いに固定されている。フレーム14は、小フレーム14Aの数を増減することで、その幅を変更することができる。
また、図示は省略するが、両側の小フレーム14Bにおいては、縦材16bにつなぎ部材28を介してガイドレール24が取り付けられている。
図1に示すように、フレーム14には、2つの縦材16aの上部に夫々玉掛け用プレート34が固定されている。玉掛け用プレート34には、玉掛け用ワイヤロープ(図示せず))などを挿通するための孔(図示省略)が形成されている。
(足場/養生ユニット固定装置)
図4、及び図7に示すように、足場/養生ユニット固定装置12は、大別して、建物のベランダの立上部42に取り付けられるL型ブラケットA36と、L型ブラケットA36に支持されるL型ブラケットB38を備えている。
(L型ブラケットA)
図7に示すように、L型ブラケットA36は、側面視でL字形状を呈した鋼板等からなるL字プレート40を備えている。
図4、及び図7に示すように、L字プレート40は、構造物、一例として、建物のベランダの立上部42の上部に配置される横部分40Aと、立上部42の外側面に沿って配置される縦部分40Bとを備えており、側面視で略L字状に形成されている。
横部分40Aの下端部には、立上部42の上部に面接触させる矩形の取付用プレート44が溶接等で固定されている。なお、取付用プレート44の下面には、立上部42の上部と接触する部分にゴムシート45が貼り付けられている。
図6、及び図7に示すように、縦部分40Bには、立上部42側の端部に、立上部42の外側面に面接触させる矩形の保持用プレート46が溶接等で固定されている。なお、保持用プレート46には、立上部42の外側面と接触する部分にゴムシート48が貼り付けられている。
図4、及び図7に示すように、L型ブラケットA36は、ベランダの立上部42に固定されて使用される。L型ブラケットA36は、一例として、取付用プレート44に形成した長孔50を貫通させたアンカーボルト52の螺子部をベランダの立上部42の上部に捩じ込むことで、ベランダの立上部42に固定することができる。
取付用プレート44に形成した長孔50は、ベランダの立上部42の長手方向(建物の横方向)に長く形成されており、アンカーボルト52を緩めることで、L型ブラケットA36は、ベランダの立上部42の長手方向の位置を微調整することができる。
本実施形態では、アンカーボルト52を用いてL型ブラケットA36をベランダの立上部42に固定したが、L型ブラケットA36は他の方法でベランダの立上部42に固定してもよい。
図4、及び図7に示すように、L型ブラケットA36には、L字プレート40の横部分40Aに長孔54が複数形成されている。長孔54は横方向に長く形成されており、後述する固定用のボルト60が挿通される。
(L型ブラケットB)
L型ブラケットB38は、側面視でL字形状を呈した鋼板等からなるL字プレート56を備えている。
図7に示すように、L字プレート56は、L型ブラケットA36におけるL字プレート40の横部分40Aに沿って配置される横部分56Aと、L型ブラケットA36の縦部分40Bの上側に配置されて上方に向けて延びる縦部分56Bとを備えており、側面視で略L字状に形成されている。
図4に示すように、L字プレート56の横部分56Aには、L型ブラケットA36の横部分40Aに形成された長孔54と対向する位置に、丸孔58が形成されている。この長孔54と丸孔58とにボルト60の雄螺子部を挿通し、ボルト60の頭部60Aと雄螺子部に螺合したナット62とでL型ブラケットA36の横部分40AとL型ブラケットB38の横部分56Aとを挟持することで、L型ブラケットA36にL型ブラケットB38が取り付けられている。
図4、及び図7に示すように、丸孔58を挿通したボルト60の雄螺子部が、長孔54に挿入されているため、L型ブラケットB38は、L型ブラケットA36に対して、水平方向、かつ建物の外面(ベランダの立上部42)から接離する方向(図4、7の矢印A方向)へスライド可能となっている。
L字プレート56には、縦部分56Bのフレーム側の側端部に、矩形の鋼板などからなり、縦部分56Bと垂直、かつ上下方向に配置された支持板としての固定/ガイド部材装着用プレート64が溶接などで固定されている。
(足場/養生ユニット固定装置)
図6、及び図7に示すように、固定/ガイド部材装着用プレート64には、フレーム側の側面に、ホルダー部としての固定/ガイド部66が設けられている。固定/ガイド部66は、固定/ガイド部材B68と固定/ガイド部材A70とを備えて構成されている。
(固定/ガイド部材B)
図4,6,7,8に示すように、固定/ガイド部材B68は、鋼板などから形成され固定/ガイド部材装着用プレート64に沿って配置される長方形のベースプレート72を備えている。ベースプレート72の長手方向中央部には、鋼板などからなり、ベースプレート72に対して垂直に立設された側面視で湾曲した縦部材74が溶接などで固定されている。縦部材74の厚み方向両側には、ベースプレート72と縦部材74とに溶接などで固定された扇形状の補強板76が配置されている。
図8に示すように、縦部材74の上部(ベースプレート72とは反対側の部分)には、縦部材74を両側から挟むように、鋼板などからなる一対の軸受けプレート78が溶接などで固定されている。
一対の軸受けプレート78の間には、足場/養生ユニット固定用ボルト80の基部82が配置されている。基部82は、円筒形状に形成されており、一方の軸受けプレート78と他方の軸受けプレート78とを掛け渡すように配置されたシャフト84が、基部82の穴に挿入されている。
基部82の外周部には、シャフト84と直交する方向に延びる鋼製の雄螺子86が溶接などで固定されている。シャフト84は、軸受けプレート78に固定されており、このシャフト84に対して基部82が回動自在となっている。したがって、足場/養生ユニット固定用ボルト80は、シャフト84を中心として回動自在となっている。なお、雄螺子86には、ナット88が螺合されている。
ベースプレート72には、縦部材74の両側に、後述するネジ部材としての固定/ガイド部材装着用ボルト106の雄螺子部が挿通する丸孔90が形成されている。
(固定/ガイド部材A)
図9に示すように、固定/ガイド部材A70は、鋼板などからなり固定/ガイド部材装着用プレート64に沿って配置される長方形のベースプレート92を備えている。ベースプレート92の長手方向中央部には、鋼板などからなり、ベースプレート92に対して垂直に立設された側面視で湾曲した縦部材94が溶接などで固定されている。なお、縦部材94の厚み方向両側には、ベースプレート92と縦部材94とに溶接などで固定された扇形状の補強板96が配置されている。
縦部材94の上部(ベースプレート92とは反対側の部分)には、鋼板などで半ボックス形状に形成されたナット支持部98が溶接などで固定されている。ナット支持部98の縦壁98Aには、足場/養生ユニット固定用ボルト80の雄螺子86が挿入可能な溝100が形成されている。
図6、及び図9に示すように、L型ブラケットB38のベースプレート92には、縦部材94の両側に、後述するネジ部材としての固定/ガイド部材装着用ボルト106の雄螺子部が挿通する丸孔102が形成されている。
図6に示すように、L型ブラケットB38の固定/ガイド部材装着用プレート64には、L字プレート56の両側に、横方向に長い複数の長孔104が、上下方向に一定の間隔を開けて形成されている。
図6に示すように、本実施形態では、固定/ガイド部材B68が固定/ガイド部材装着用プレート64の図面右側に配置され、固定/ガイド部材A70が図面左側に配置されているが、固定/ガイド部材B68が固定/ガイド部材装着用プレート64の図面左側に配置され、固定/ガイド部材A70が図面右側に配置されていてもよい。
(固定/ガイド部材Bのスライド、及び固定方法)
図4、及び図6に示すように、固定/ガイド部材装着用プレート64の長孔104に、ネジ部材としての固定/ガイド部材装着用ボルト106の雄螺子部を挿入して、該雄螺子部を長孔104、及び固定/ガイド部材B68のベースプレート72に形成された丸孔90を貫通させ、貫通させた雄螺子部に螺合させたナット108と固定/ガイド部材装着用ボルト106の頭部106Aとで、ベースプレート72と固定/ガイド部材装着用プレート64とを挟み込むことで、固定/ガイド部材B68を固定/ガイド部材装着用プレート64に固定することができる。
なお、固定/ガイド部材装着用ボルト106の雄螺子部に螺合したナット108を緩めることで、長孔104の長手方向(ガイドレール24と接離する方向)に沿って固定/ガイド部材B68をスライドすることができる。
(固定/ガイド部材Aのスライド、及び固定方法)
固定/ガイド部材装着用プレート64の長孔104に固定/ガイド部材装着用ボルト106の雄螺子部を挿入して、長孔104、及び固定/ガイド部材A70のベースプレート92に形成された丸孔102を貫通させ、貫通させた雄螺子部に螺合させたナット108と固定/ガイド部材装着用ボルト106の頭部106Aとで、ベースプレート92と固定/ガイド部材装着用プレート64とを挟み込むことで、固定/ガイド部材A70を固定/ガイド部材装着用プレート64に固定することができる。
なお、雄螺子部に螺合したナット108を緩めることで、長孔104の長手方向(ガイドレールと接離する方向)に沿って固定/ガイド部材A70をスライドすることができる。
図4に示すように、固定/ガイド部66は、固定/ガイド部材B68の縦部材74の湾曲した凹部74Aと、固定/ガイド部材A70の縦部材94の湾曲した凹部94Aとの間に、前述したガイドレール24が配置可能となっている。
固定/ガイド部材B68と固定/ガイド部材A70とを互いに接近させ、固定/ガイド部材B68の凹部74Aと固定/ガイド部材A70の湾曲した凹部94Aとでガイドレール24を挟持すると、固定/ガイド部材B68の凹部74Aと固定/ガイド部材A70の湾曲した凹部94Aと平面状の固定/ガイド部材装着用プレート64とでガイドレール24を取り囲んでガイドレール24の固定を行うことができる。
(養生ネットの取付構造)
図1(B)、図2(B)に示すように、上記足場/養生ユニット10には、フレーム14の外側に、落下や転落防止用の養生ネット110が張られるようになっている。養生ネット110は、少なくともフレーム14の正面全体を覆う大きさに形成されている。本実施形態の養生ネット110は、その横幅がフレーム14の横幅よりも広めに形成されており、本実施形態では、フレーム14を正面視した際の左側の一部分が、フレーム14の左側の端部よりも外側へ帯状に突出するように取り付けられている。
(養生ネット保持部材)
図1(B)に示すように、フレーム14の図面左側の上端部、及び下端部には、養生ネット110の端部を保持する養生ネット保持部材112が設けられている。
図10には、フレーム14の下側に設けられる養生ネット保持部材112が示されている。図10に示すように、養生ネット保持部材112は、ガイドプレート114と、ガイドプレート114の内部にスライド可能に配置されるスライドアーム116とを備えて構成されている。
ガイドプレート114は、横向きに配置されて縦材16bに溶接、ネジ止めなどにより固定されている。
ガイドプレート114は、図11(A)、及び図11(B)に示す断面略コ字形状とされたスライドアーム支持体118を備えている。スライドアーム支持体118の一方の側壁118Aには、内外を貫通する図示しない孔が形成されており、側壁118Aにおける該孔の形成されている部分にはナット120が溶接などにより固定されている。
このナット120には、ボルト122の雄螺子部が外側から捩じ込まれている。ボルト122の雄螺子部は、ナット120、及び側壁118Aに形成された孔を貫通して、スライドアーム支持体118の内側に突出可能とされている。
図10に示すように、スライドアーム支持体118の長手方向一端部には、図11(C)、(D)に示す箱形状とされたエンド蓋124が被されている。エンド蓋124の側面には、内外を貫通する図示しない孔が形成されており、該孔の形成されている部分にはナット126が溶接などにより固定されている。
スライドアーム支持体118の長手方向一端部に被されたエンド蓋124のナット126に、スライドアーム支持体118に形成された孔127を貫通させた螺子部(図示せず)を螺合させて締め込むことで、エンド蓋124がスライドアーム支持体118に固定されている。
図12(A)、(B)に示すように、スライドアーム116は、互いに平行に配置される一対の鋼材(一例として平鋼など)128を巾決めプレート132、134で連結することで構成されている。スライドアーム116の一方の鋼材128と他方の鋼材128との間には一定の間隔が設けられている。
スライドアーム116の一端側には、一方の鋼材128と他方の鋼材128との間に、養生ネット110の端部に取り付けられるロープ136(図10参照)を取り付けるための孔138Aの形成されたフックプレート138が配置されている。
一対の鋼材128、及びフックプレート138を貫通するシャフト140が一対の鋼材128に固定されており、フックプレート138は、このシャフト140を中心に回動可能(図12(A)の矢印B方向)となっている。
また、スライドアーム116の他端側には、一方の鋼材128と他方の鋼材128との間に、ベアリング142、144が配置されている。ベアリング142、144は、一対の鋼材128を貫通して一対の鋼材128に固定されるシャフト146に回動自在に支持されている。
一方のベアリング142は、ガイドプレート114の側壁118Aの内面に接触して回転するようになっており、他方のベアリング144は、ガイドプレート114の側壁118Aとは反対側の側壁118Bの内面に接触して回転するようになっており、これにより、スライドアーム116はガイドプレート114の内部で長手方向に沿ってスムーズにスライド可能とされている。
スライドアーム116の一方の鋼材128の外面には、ベアリング142の近傍に、矩形のストッパプレート148が固定されている。一方、ガイドプレート114には、エンド蓋124が取り付けられている側とは反対側の端部に、ストッパプレート148と当接するストッパ当たり150が取り付けられている。
本実施形態の養生ネット保持部材112では、スライドアーム116のストッパプレート148が、ガイドプレート114のストッパ当たり150に当接することで、ガイドプレート114の内部に配置されたスライドアーム116がガイドプレート114から抜け出ないようにされている。
また、ガイドプレート114のナット120に螺合させたボルト122を締め込み、ボルト122の先端をスライドアーム116(鋼材128)の側端面に当接させることで、スライドアーム116がスライドしないようにスライドアーム116をスライドアーム116に固定することができる。
図13には、フレーム14の上側に設けられる養生ネット保持部材112が示されている。図13に示すように、フレーム14の上側に設けられる養生ネット保持部材112では、図10に示す下側に設けられる養生ネット保持部材112とは、上下対称形状とされている。
(作用、効果)
次に、本実施形態の足場/養生ユニット10の固定、及び上方にスライドする際の手順を以下に説明する。
(1) 先ず、予め足場/養生ユニット10を取り付けた足場/養生ユニット固定装置12を建物のベランダの立上部42にアンカーボルト52を用いて固定する(図7参照)。なお、予め、足場/養生ユニット固定装置12をベランダの立上部42に固定し、その後、足場/養生ユニット固定装置12に足場/養生ユニット10を取り付けることもできる。ここでは、図14(A)に示すように、ガイドレール24は、固定/ガイド部材B68と固定/ガイド部材A70とで挟持されて固定されている。
(2) 図14(B)に示すように、固定/ガイド部材A70の足場/養生ユニット固定用ボルト80に螺合されているナット88を緩め、ナット88を固定/ガイド部材A68のナット支持部98の縦壁98Aから離間させる。
(3) 図14(C)に示すように、足場/養生ユニット固定用ボルト80を矢印C方向に回動させ、図14(D)に示すように足場/養生ユニット固定用ボルト80を固定/ガイド部材B68から離間させる。
(4) 固定/ガイド部材装着用ボルト106に螺合しているナット108を緩め、図14(E)に示すように、固定/ガイド部材B68と固定/ガイド部材A70とを互いに離間する方向(矢印D方向)にスライドし、ガイドレール24から固定/ガイド部材B68、及び固定/ガイド部材A70を離間させる。
この際、固定/ガイド部材B68の先端と固定/ガイド部材A70の先端との間隔Tが、ガイドレール24の直径Dよりも大とならず、かつ固定/ガイド部材B68とガイドレール24との間、及び固定/ガイド部材A70とガイドレール24との間に、若干の隙間が設けられるように固定/ガイド部材B68、及び固定/ガイド部材A70のスライドを行う。ここでいう若干の隙間とは、固定/ガイド部材B68と固定/ガイド部材A70との間でガイドレール24がスムーズにスライドできるような隙間であり、実際の寸法に特に制限は無い。
(5) 次に、固定/ガイド部材装着用ボルト106に螺合しているナット108を締め付け、固定/ガイド部材B68、及び固定/ガイド部材A70を固定/ガイド部材装着用プレート64に固定する。
以上のように固定/ガイド部材B68、及び固定/ガイド部材A70をガイドレール24から離間させた状態で固定/ガイド部材装着用プレート64に固定し、図14(E)に示すように、ガイドレール24を支持しているガイドレール側つなぎ部材28の上下方向に足場/養生ユニット固定用ボルト80が位置しないように、足場/養生ユニット固定用ボルト80を回動させ、縦材側つなぎ部材26とガイドレール側つなぎ部材28のスライド経路(上下方向)から待避させることで、足場/養生ユニット10のスライドの準備(本発明の第1の状態)が整う。
(6) 以上のようにして足場/養生ユニット10のスライドの準備が整った後、クレーンなどを用いて足場/養生ユニット10と吊り上げて、足場/養生ユニット10を上方へスライドすることができる。
足場/養生ユニット10のスライド時においては、ガイドレール24が、固定/ガイド部材B68、固定/ガイド部材A70、及び固定/ガイド部材装着用プレート64に囲まれてスライド自在に保持されているので、ガイドレール24は、足場/養生ユニット固定装置12から外れることなく足場/養生ユニット固定装置12にガイドされながらスムーズにスライドすることができる。
(7) 足場/養生ユニット10は、足場/養生ユニット10の玉掛け用プレート34に図示しない玉掛け用ワイヤロープを係止し、玉掛け用ワイヤロープをクレーンなどのフックに引っかけて吊り上げることで上方へスライドさせることができる。
(足場/養生ユニットの固定)
次に、足場/養生ユニット10を固定する際の手順を説明する。
(8) 固定/ガイド部材B68、及び固定/ガイド部材A70を固定している固定/ガイド部材装着用ボルト106に螺合しているナット108を緩め、固定/ガイド部材B68と固定/ガイド部材A70とを互いに接近させてガイドレール24に接触させる。
(9) 足場/養生ユニット固定用ボルト80を回動してナット支持部98に設けられた溝100に挿入し、ナット88を回転させてナット支持部98の縦壁98Aに押し付ける。これにより、ガイドレール24を固定/ガイド部材B68と固定/ガイド部材A70とで強く挟持する。
(10) ガイドレール24を固定/ガイド部材B68と固定/ガイド部材A70とで挟持した後、固定/ガイド部材装着用ボルト106に螺合しているナット108を締め付け、固定/ガイド部材B68、及び固定/ガイド部材A70を固定/ガイド部材装着用プレート64に固定する。
これにより、スライド後の足場/養生ユニット10が、ガイドレール24が固定/ガイド部66で固定される。
このように、本実施形態の足場/養生ユニットの支持構造によれば、足場/養生ユニット固定装置12が、足場/養生ユニット10のガイドレール24を、スライド可能にガイドするガイド機能と、固定する機能との両方の機能を兼ね備えている。したがって、足場/養生ユニット固定装置12のガイドレール24をスライド可能にガイドする第1の状態と、ガイドレール24を固定(クランプ)する第2の状態とを、足場/養生ユニット固定装置12で容易に切り替えることができる。
また、一つの足場/養生ユニット固定装置12が、足場/養生ユニット10のガイドレール24をスライド可能にガイドするガイド機能と固定する機能との両方の機能を兼ね備えているため、ガイド機能を有するガイド部と、固定する機能を有する固定部とを離れた別々の場所に設ける場合に比較して、部品点数の低減、及び構成の簡略化を図ることができる。
また、上述したように、ガイドレール24をスライドさせる際、固定/ガイド部材B68、及び固定/ガイド部材A70を含んで構成されるクランプ機能を有した固定/ガイド部66は、固定/ガイド部材装着用プレート64から取り外す必要はなく、固定/ガイド部材B68、及び固定/ガイド部材A70を固定/ガイド部材装着用プレート64上でスライドするだけでよいため、固定/ガイド部66を取り外す場合に比較して作業性を向上させることができ、足場/養生ユニット10を施工する際の施工性を向上させることもできる。
以上、足場/養生ユニット10の上方向へのスライドについて説明したが、下方向へのスライドについても上記と同様の作業を経ることで、足場/養生ユニット10を容易な作業でスライドすることができる。
.(養生ネットの取付方法)
次に、養生ネット110の取り付けに関して説明をする。
足場/養生ユニット10を設置した後は、フレーム14の外面を覆うように養生ネット110が張られる。養生ネット110は、従来通り、図示しないロープ等を用いてフレーム14の適当な箇所で固定すればよい。
本実施形態の足場/養生ユニットの支持構造によれば、建物の外側に、一例として、図10に示すように、複数の足場/養生ユニット10が横方向に隙間Sを開けて並べられた場合、足場/養生ユニット10と足場/養生ユニット10との間の隙間Sを隠すように、養生ネット110を張ることができる。なお、図10において、図面右側の足場/養生ユニット10の養生ネット110は二点鎖線で示されており、図面左側の足場/養生ユニット10の養生ネット110は、一点鎖線で示されている。
足場/養生ユニット10のフレーム14に、フレーム14よりも横幅の大きい養生ネット110でフレーム14の全体を覆い、かつフレーム14の側部(ここでは、左側の側部)からはみ出した帯状の部分を、2つの足場/養生ユニット10の間の隙間Sに配置する。
そして、図3に示すように、フレーム14の上部、及び下部に設けた養生ネット保持部材112から、隙間Sを横断する様にスライドアーム116を引き出し、図10に示すように、スライドアーム116の先端を、隣接する足場/養生ユニット10の縦材16bの正面側に配置し、ガイドプレート114のボルト122を締め付け、スライドアーム116をガイドプレート114に固定する。
その後、スライドアーム116の先端に設けられたフックプレート138と養生ネット110の端部に取り付けたロープ136とを連結し、隙間Sを塞いだ養生ネット110を固定する。
なお、図10に示すように、図面右側の足場/養生ユニット10の養生ネット110と図面左側の足場/養生ユニット10の養生ネット110とは、一部分を重ね合わせることが好ましい。
また、フックプレート138と養生ネット110に取り付けたロープ136とを連結した後に、スライドアーム116を引き出してユニット間の隙間Sを塞ぐようにしてもよい。
これにより、各々の足場/養生ユニット10の外面、及び互いに横方向に隣接する足場/養生ユニット10と足場/養生ユニット10との間の隙間Sを養生ネット110で覆って塞ぐことができる。
図15には、足場/養生ユニット10が設けられた建築途中の建物8の一例の概略が、斜視図にて示されている。2点鎖線はスライド前の足場/養生ユニット10を示しており、実線はスライド後の足場/養生ユニット10を示している。
なお、足場/養生ユニット10は、建物を建築する際に設けることに限らず、建物を解体する際に設けることもできる。例えば、建物を上側から解体する場合には、建物の上側に足場/養生ユニット10を固定し、建物の解体が進むにしたがって足場/養生ユニット10を下方へスライドすることもある。また、足場/養生ユニット10は、例えば、建物の外装を改修する場合に設けることもでき、建物に関係する様々な用途に用いることができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
上記実施形態では、足場/養生ユニット10を上下方向にスライドする例を説明したが、建物の外面が鉛直方向に対して傾斜している場合、足場/養生ユニット10は傾斜した建物の外面に沿ってスライドさせてもよい。
足場/養生ユニット10は、建物の外面に面するように設けられるが、一部分が建物の最上部よりも上方に突出するようにスライドされて配置される場合もある。
上記実施形態では、建物のベランダの立上部42にL型ブラケットA36を取り付けたが、L型ブラケットA36は、ベランダの立上部42以外の部位に取り付けてもよい。この場合、取り付ける部位の形状に合わせてL型ブラケットA36の形状を適宜変更すればよい。
上記実施形態では、固定/ガイド部材装着用プレート64に設けた長孔104に固定/ガイド部材装着用ボルト106を挿入することで、固定/ガイド部材B68及び固定/ガイド部材A70を長孔104の長手方向に沿ってスライドさせたが、本発明はこれに限らず、固定/ガイド部材B68及び固定/ガイド部材A70側に長孔104を設け、該長孔104に固定/ガイド部材装着用ボルト106を挿入することで、固定/ガイド部材B68及び固定/ガイド部材A70を長孔104の長手方向に沿ってスライドさせることもできる。
また、長孔104の形状は、図5に示す形状に限らず、一例として、図16に示す形状とすることもできる。図16に示す長孔104は、長孔104の長手方向の中間部に、固定/ガイド部材装着用ボルト106の雄螺子部が入り込む突出部104Aが形成されている。一方の長孔104の突出部104Aと、他方の長孔104の突出部104Aとの間隔寸法Lは、固定/ガイド部材B68と固定/ガイド部材A70とでガイドレール24を締め付けるに最適な寸法に設定されている。このため、固定/ガイド部材B68と固定/ガイド部材A70とでガイドレール24を締め付ける際に、固定/ガイド部材装着用ボルト106の雄螺子部を突出部104Aを入り込ませた状態で行うと、ガイドレール24を確実に締め付けることができる。
8 建物(構造物)
10 足場/養生ユニット
12 足場/養生ユニット固定装置(ホルダー部)
24 ガイドレール
36 L型ブラケットA
38 L型ブラケットB
64 固定/ガイド部材装着用プレート(支持板)
68 固定/ガイド部材B(腕部)
70 固定/ガイド部材A(腕部)
74 縦部材
94 縦部材
104 長孔(調整部)
106 固定/ガイド部材装着用ボルト(ネジ部材,調整部)
112 養生ネット保持部材
118 スライドアーム支持体

Claims (4)

  1. 構造物の外面に沿ってスライド可能に設けられる足場/養生ユニットと、
    前記足場/養生ユニットに設けられ、上下方向に延びるガイドレールと、
    前記構造物に取り付けられ、前記ガイドレールをスライド可能にガイドする第1の状態と、前記ガイドレールを固定する第2の状態とを選択可能なホルダー部と、
    を有する足場/養生ユニットの支持構造。
  2. 前記ホルダー部は、前記ガイドレールのスライド時において、前記ガイドレールとのクリアランスを調整する調整部を備えている、請求項1に記載の足場/養生ユニットの支持構造。
  3. 前記ホルダー部は、前記ガイドレールとの間に前記クリアランスを形成する一対の腕部と、前記構造物に固定され前記腕部が取り付けられる支持板とを備え、
    前記調整部は、前記支持板または前記腕部に設けられた長孔と、前記腕部または前記支持板に設けられ前記長孔にスライド可能に挿入され固定可能なネジ部材と、を備えている、
    請求項2に記載の足場/養生ユニットの支持構造。
  4. 養生シートで表面が覆われた複数の前記足場/養生ユニットが、前記構造物の前記外面の幅方向に沿って配置され、
    前記足場/養生ユニットの幅方向側部の上部、及び下部には、隣接する他の前記足場/養生ユニットに向けて水平方向に伸縮する養生ネット保持部材が設けられ、
    養生ネット保持部材の伸縮方向の先端部には、前記養生シートを係止する係止部が設けられている、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の足場/養生ユニットの支持構造。
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