JP2021195360A - 口腔用組成物 - Google Patents

口腔用組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2021195360A
JP2021195360A JP2020105540A JP2020105540A JP2021195360A JP 2021195360 A JP2021195360 A JP 2021195360A JP 2020105540 A JP2020105540 A JP 2020105540A JP 2020105540 A JP2020105540 A JP 2020105540A JP 2021195360 A JP2021195360 A JP 2021195360A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
component
less
content
oral composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020105540A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7218327B2 (ja
Inventor
佳昌 佐藤
Yoshimasa Sato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2020105540A priority Critical patent/JP7218327B2/ja
Publication of JP2021195360A publication Critical patent/JP2021195360A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7218327B2 publication Critical patent/JP7218327B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】界面活性剤として、アニオン界面活性剤及び/又はノニオン界面活性剤を含有しつつ、グリチルレチン酸による歯垢形成抑制効果を充分に発揮することのできる口腔用組成物に関する。【解決手段】次の成分(A)〜(D):(A)グリチルレチン酸 0.006質量%以上0.5質量%以下(B)アルギン酸塩、カラギーナン並びにカルボキシメチルセルロース又はその塩から選ばれる1種又は2種以上の高分子化合物(C)アニオン界面活性剤(c1)及びノニオン界面活性剤(c2)から選ばれる1種又は2種以上である界面活性剤(D)プロピレングリコール、エタノール及びポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上の溶媒を含有し、成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))が0.0005以上40以下である口腔用組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、口腔用組成物に関する。
グリチルレチン酸は、従来より抗炎症作用、歯周病による歯槽骨吸収抑制作用及びヒスタミン遊離抑制作用等をもたらす成分として広く知られており、口腔に適用するための種々の剤や組成物に用いられている。例えば、特許文献1には、特定の2価アルコール及びノニオン界面活性剤とともに、薬効成分の一つとしてグリチルレチン酸を含有する原液を含む口腔用エアゾール剤が開示されており、薬効成分による作用効果を充分に発揮させるべく、保存安定性を高める試みがなされている。
特開2018−104320号公報
ここで本発明者は、グリチルレチン酸が口腔内において歯垢形成抑制効果に寄与し得る成分であることに着目したものの、界面活性剤が併存すると、その効果が減じられてしまうという課題に直面した。
しかしながら、上記特許文献1等では、グリチルレチン酸による歯垢形成抑制効果を享受するための検討は何らなされておらず、改良の余地が充分にある。
すなわち、本発明は、界面活性剤として、アニオン界面活性剤及び/又はノニオン界面活性剤を含有しつつ、グリチルレチン酸による歯垢形成抑制効果を充分に発揮することのできる口腔用組成物に関する。
そこで本発明者は、種々検討したところ、アニオン界面活性剤及び/又はノニオン界面活性剤を含有するなか、特定量のグリチルレチン酸と特定の高分子化合物とを特定の質量比で含有し、かつ特定の溶媒を含有することにより、グリチルレチン酸による優れた歯垢形成抑制効果を発揮することのできる口腔用組成物を見出した。
したがって、本発明は、次の成分(A)〜(D):
(A)グリチルレチン酸 0.006質量%以上0.5質量%以下
(B)アルギン酸塩、カラギーナン並びにカルボキシメチルセルロース又はその塩から選ばれる1種又は2種以上の高分子化合物
(C)アニオン界面活性剤(c1)及びノニオン界面活性剤(c2)から選ばれる1種又は2種以上である界面活性剤
(D)プロピレングリコール、エタノール及びポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上の溶媒
を含有し、成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))が0.0005以上40以下である口腔用組成物を提供するものである。
本発明の口腔用組成物によれば、界面活性剤が併存しながらも、グリチルレチン酸によって優れた歯垢形成抑制効果を発揮することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の口腔用組成物は、成分(A)として、グリチルレチン酸を0.006質量%以上0.5質量%以下含有する。本発明の口腔用組成物であれば、界面活性剤を含有しつつも、グリチルレチン酸によって優れた歯垢形成抑制効果を発揮させることができる。
成分(A)としては、具体的には、α−グリチルレチン酸、β−グリチルレチン酸等が挙げられる。なかでも、β−グリチルレチン酸が好ましい。
成分(A)の含有量は、成分(A)による歯垢形成抑制効果を充分に発揮させる観点から、本発明の口腔用組成物中に、0.006質量%以上であって、好ましくは0.008質量%以上であり、より好ましくは0.02質量%以上である。また、成分(A)の含有量は、成分(A)の良好な溶解性又は分散性を確保する観点から、本発明の口腔用組成物中に、0.5質量%以下であって、好ましくは0.25質量%以下であり、より好ましくは0.2質量%以下である。そして、成分(A)の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、0.006質量%以上0.5質量%以下であって、好ましくは0.008〜0.25質量%であり、より好ましくは0.02〜0.2質量%である。
本発明の口腔用組成物は、成分(B)として、アルギン酸塩、カラギーナン並びにカルボキシメチルセルロース又はその塩から選ばれる1種又は2種以上の高分子化合物を含有する。かかる成分(B)を含有することにより、成分(C)の界面活性剤の併存下でありながらも、成分(A)による優れた歯垢形成抑制効果を発揮させるのに大いに寄与することができる。
成分(B)のアルギン酸塩としては、具体的には、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カルシウムが挙げられる。かかるアルギン酸塩は、成分(A)と併用することにより、界面活性剤の併存下でありながらも成分(A)によって優れた歯垢形成抑制効果を発揮させることができる。なかでも、アルギン酸ナトリウムが好ましい。
成分(B)のカラギーナンとしては、具体的には、κ−カラギーナン、ι−カラギーナン、λ−カラギーナンが挙げられる。なかでも、成分(A)による歯垢形成抑制効果の発揮から、κ−カラギーナンが好ましい。
成分(B)のカルボキシメチルセルロースの塩としては、ナトリウム塩やカリウム塩のアルカリ金属塩、アンモニウム塩等が挙げられる。なかでも、成分(A)による歯垢形成抑制効果の発揮や入手容易性等の観点から、カルボキシメチルセルロースナトリウムが好ましい。
カルボキシメチルセルロース又はその塩のエーテル化度は、成分(A)による歯垢形成抑制効果を充分に発揮させる観点、及び組成物における各成分の良好な溶解性又は分散性を確保する観点から、好ましくは0.1〜2.5であり、より好ましくは0.3〜2であり、さらに好ましくは0.6〜1.6であり、よりさらに好ましくは1.0〜1.6である。
なお、カルボキシメチルセルロース又はその塩のエーテル化度とは、グルコース単位あたりのカルボキシメチル基の置換度をいう。エーテル化度は、例えばCMC工業会分析法(灰化法)に従い得ることができる。カルボキシメチルセルロースナトリウム1gを精秤し、磁性ルツボに入れて600℃で灰化し、灰化によって生成した酸化ナトリウムをN/10硫酸でフェノールフタレインを指示薬として滴定し、カルボキシメチルセルロースナトリウム1gあたりの滴定量YmLを次式に入れて計算し、求めたエーテル化度を示すことができる。
エーテル化度=(162×Y)/(10,000−80×Y)
これら成分(B)のなかでも、成分(A)による一層優れた歯垢形成抑制効果を有効に発揮させる観点から、アルギン酸塩、及びカルボキシメチルセルロース又はその塩から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、カルボキシメチルセルロース又はその塩がより好ましい。
成分(B)の含有量は、成分(A)による歯垢形成抑制効果の発揮を充分に促進させる観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.0005質量%以上であり、より好ましくは0.001質量%以上であり、さらに好ましくは0.005質量%以上であり、またさらに好ましくは0.02質量%以上である。また、成分(B)の含有量は、成分(A)の良好な溶解性又は分散性を確保する観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下であり、さらに好ましくは12質量%以下であり、またさらに好ましくは8質量%以下であり、またさらに好ましくは4質量%以下である。そして、成分(B)の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.0005〜20質量%であり、より好ましくは0.001〜15質量%であり、さらに好ましくは0.005〜12質量%であり、またさらに好ましくは0.02〜8質量%であり、またさらに好ましくは0.02〜4質量%である。
成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))は、成分(A)による優れた歯垢形成抑制効果を確保する観点から、0.0005以上であって、好ましくは0.002以上であり、より好ましくは0.005以上であり、さらに好ましくは0.01以上であり、またさらに好ましくは0.04以上である。また、成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))は、組成物における各成分の良好な溶解性又は分散性を保持して、優れた歯垢形成抑制効果の発揮を確保する観点から、40以下であって、好ましくは20以下であり、より好ましくは1以下であり、さらに好ましくは0.3以下であり、さらに好ましくは0.09以下である。そして、成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))は、0.0005以上40以下であって、好ましくは0.002〜20であり、より好ましくは0.005〜1であり、さらに好ましくは0.01〜0.3であり、またさらに好ましくは0.04〜0.09である。
本発明の口腔用組成物は、成分(C)として、アニオン界面活性剤(c1)及びノニオン界面活性剤(c2)から選ばれる1種又は2種以上である界面活性剤を含有する。すなわち、本発明の口腔用組成物は、界面活性剤(C)として、アニオン界面活性剤(c1)及びノニオン界面活性剤(c2)のいずれか一方のみを含有してもよく、或いはアニオン界面活性剤(c1)とノニオン界面活性剤(c2)との双方を含有してもよい。なかでも、界面活性剤の併存下でありながらも、成分(A)による優れた歯垢形成抑制効果を発揮させる観点から、成分(C)として、少なくとも成分(c1)を含有するのが好ましく、成分(c1)及び成分(c2)の双方を含有するのがより好ましい。
成分(C)としてアニオン界面活性剤(c1)を含有すると、良好な泡性能の発現を確保しつつ、成分(A)の良好な溶解性又は分散性を確保しながら、成分(A)による歯垢形成抑制効果の発揮を有効に促進することができる。
成分(c1)としては、ラウリル硫酸塩、ミリスチル硫酸塩、パルミチル硫酸塩、ステアリル硫酸塩、オクチル硫酸塩、カプリル硫酸塩等のアルキル硫酸エステル塩;オレイン酸塩、ラウリン酸塩等の脂肪酸塩;アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ヒドロキシアルカンスルホン酸塩等のアルキルスルホン酸塩;アシルグルタミン酸塩、アシルサルコシン塩等のアシルアミノ酸塩;ラウリルメチルタウリン塩等のN−メチル長鎖アシルタウリン塩;アルキルリン酸塩等のアルキルリン酸塩;高級脂肪酸スルホン化モノグリセリド塩、イセチオン酸の脂肪酸エステル塩;ポリオキシエチレンモノアルキルリン酸塩から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
なかでも、成分(A)による歯垢形成抑制効果を一層高める観点から、アルキル硫酸エステル塩、及びアシルアミノ酸塩から選ばれる1種又は2種以上であるのが好ましく、アルキル硫酸エステル塩であるのがより好ましい。
成分(c1)の含有量は、良好な泡性能をもたらしつつ、成分(A)の良好な溶解性又は分散性を確保する観点から本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上であり、さらに好ましくは0.08質量%以上であり、さらに好ましくは0.2質量%以上である。また、成分(c1)の含有量は、成分(A)による歯垢形成抑制効果の発揮を充分に促進させる観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは3質量%以下であり、より好ましくは2.5質量%以下であり、さらに好ましくは1.8質量%以下である。そして、成分(c1)の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.01〜3質量%であり、より好ましくは0.05〜2.5質量%であり、さらに好ましくは0.08〜1.8質量%であり、さらに好ましくは0.2〜1.8質量%である。
成分(C)としてノニオン界面活性剤(c2)を含有すると、成分(A)の溶解性又は分散性を有効に高めながら、成分(A)による歯垢形成抑制効果の発揮を効果的に促進することができる。
成分(c2)としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノミリスチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、及びモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;ショ糖脂肪酸エステル;ソルビタン脂肪酸エステル;モノステアリン酸グリセリド等のグリセリン脂肪酸エステル;アルキルグルコシド;モノステアリン酸デカグリセリド、モノミリスチン酸デカグリセリド等のポリグリセリン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル;ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド等の脂肪酸アルカノールアミド;並びにポリエチレングリコール脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
なかでも、成分(A)の溶解性又は分散性を効果的に高める観点から、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルがより好ましい。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、エチレンオキサイドの平均付加モル数が20〜100のものが挙げられ、20〜60であるのが好ましく、20〜50であるのがより好ましく、30〜50であるのがさらに好ましい。また、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、炭素数6〜36の脂肪酸由来のものが好ましく、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンがより好ましい。
成分(c2)の含有量は、成分(A)によって優れた歯垢形成抑制効果を充分に発揮させる観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.08質量%以上であり、さらに好ましくは0.2質量%以上であり、好ましくは15質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下であり、さらに好ましくは7質量%以下であり、さらに好ましくは4質量%以下である。そして、成分(c2)の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.05〜15質量%であり、より好ましくは0.08〜10質量%であり、さらに好ましくは0.2〜7質量%であり、さらに好ましくは0.2〜4質量%である。
成分(C)の含有量は、良好な泡性能の発現を確保しながら、成分(A)によって優れた歯垢形成抑制効果を充分に発揮させる観点から、本発明の口腔用組成物中に、合計で、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.3質量%以上であり、さらに好ましくは0.4質量%以上であり、さらに好ましくは1.15質量%以上であり、好ましくは15質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下であり、さらに好ましくは7質量%以下であり、さらに好ましくは5質量%以下であり、さらに好ましくは2.5質量%以下である。そして、成分(C)の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、合計で、好ましくは0.05〜15質量%であり、より好ましくは0.1〜10質量%であり、さらに好ましくは0.3〜7質量%であり、さらに好ましくは0.4〜5質量%であり、さらに好ましくは1.15〜2.5質量%である。
成分(c2)の含有量と成分(c1)の含有量との質量比((c2)/(c1))は、良好な泡性能をもたらしながら、成分(A)によって優れた歯垢形成抑制効果を充分に発揮させる観点から、好ましくは0.005以上であり、より好ましくは0.01以上であり、さらに好ましくは0.6以上であり、好ましくは70以下であり、より好ましくは60以下であり、さらに好ましくは15以下である。
成分(C)の含有量と成分(A)の含有量との質量比((C)/(A))は、成分(A)による優れた歯垢形成抑制効果を確保する観点から、好ましくは1以上であり、より好ましくは5以上であり、さらに好ましくは10以上である。また、成分(C)の含有量と成分(A)の含有量との質量比((C)/(A))は、組成物における各成分の良好な溶解性又は分散性を保持して、優れた歯垢形成抑制効果の発揮を確保する観点から、好ましくは300以下であり、より好ましくは100以下であり、さらに好ましくは50以下である。そして、成分(C)の含有量と成分(A)の含有量との質量比((C)/(A))は、好ましくは1〜300であり、より好ましくは5〜100であり、さらに好ましくは10〜50である。
成分(C)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((C)/(B))は、成分(B)による優れた歯垢形成抑制効果を確保する観点から、好ましくは0.01以上であり、より好ましくは0.2以上であり、さらに好ましくは0.55以上である。また、成分(C)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((C)/(B))は、組成物における各成分の良好な溶解性又は分散性を保持して、優れた歯垢形成抑制効果の発揮を確保する観点から、好ましくは200以下であり、より好ましくは120以下であり、さらに好ましくは9以下である。そして、成分(C)の含有量と成分(A)の含有量との質量比((C)/(B))は、好ましくは0.01〜200であり、より好ましくは0.2〜120であり、さらに好ましくは0.55〜9である。
本発明の口腔用組成物は、成分(D)として、プロピレングリコール、エタノール及びポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上の溶媒を含有する。かかる成分(D)を含有することにより、成分(A)の良好な溶解性又は分散性を確保し、成分(B)、成分(C)とも相まって、成分(A)による優れた歯垢形成抑制効果を発揮させることができる。
ポリエチレングリコールの平均分子量としては、成分(A)の良好な溶解性又は分散性を促進する観点から、好ましくは200〜1000であり、より好ましくは200〜700である。なお、かかるポリエチレングリコールの平均分子量とは、GPC(ゲルパーミェーションクロマトグラフィ)により測定される質量平均分子量を意味する。
これら成分(D)のなかでも、平均分子量が200〜600であるポリエチレングリコールが好ましい。
成分(D)の含有量は、成分(A)の良好な溶解性又は分散性を確保して、優れた歯垢形成抑制効果を発揮させる観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、さらに好ましくは0.5質量%以上であり、またさらに好ましくは2質量%以上であり、またさらに好ましくは5質量%以上であり、またさらに好ましくは12質量%以上である。また、成分(D)の含有量は、風味の観点から、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは40質量%以下であり、より好ましくは35質量%以下であり、さらに好ましくは30質量%以下であり、またさらに好ましくは25質量%以下である。そして、成分(D)の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは0.05〜40質量%であり、より好ましくは0.1〜35質量%であり、さらに好ましくは0.5〜30質量%であり、またさらに好ましくは2〜25質量%であり、またさらに好ましくは5〜25質量%であり、またさらに好ましくは12〜25質量%である。
成分(D)の含有量と成分(A)の含有量との質量比((D)/(A))は、成分(A)による優れた歯垢形成抑制効果を確保する観点から、好ましくは10以上であり、より好ましくは30以上であり、さらに好ましくは40以上であり、またさらに好ましくは45以上である。また、成分(D)の含有量と成分(A)の含有量との質量比((D)/(A))は、組成物における各成分の良好な溶解性又は分散性を保持して、優れた歯垢形成抑制効果の発揮を確保する観点から、好ましくは5000以下であり、より好ましくは1500以下であり、さらに好ましくは300以下である。そして、成分(D)の含有量と成分(A)の含有量との質量比((D)/(A))は、好ましくは10〜5000であり、より好ましくは40〜1500であり、さらに好ましくは45〜300である。
本発明の口腔用組成物は、好ましくは水を含有する。これにより、上記各成分を良好に溶解又は分散させつつ、口腔内への適用後における口腔用組成物の拡散性も高め、成分(A)による優れた歯垢形成抑制効果をもたらすことができる。
水の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは5質量%以上であり、さらに好ましくは8質量%以上であり、好ましくは99.5質量%以下であり、より好ましくは99質量%以下であり、さらに好ましくは98質量%以下である。
さらに、本発明の口腔用組成物の形態がペースト状の練歯磨剤のような歯磨組成物である場合、水の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは1〜65質量%であり、より好ましくは5〜60質量%であり、さらに好ましくは8〜50質量%である。また、本発明の口腔用組成物の形態が洗口剤、マウススプレー、液状歯磨剤等の液体口腔用組成物である場合、水の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは70〜99.5質量%であり、より好ましくは75〜99質量%であり、さらに好ましくは80〜98質量%である。
なお、本発明における水とは、口腔用組成物に直接配合した精製水等だけでなく、配合した各成分に含まれる水分をも含む、口腔用組成物中に含まれる全水分を意味する。
また、水の含有量の測定方法は、配合した水分量及び配合した成分中の水分量から計算によって算出することもできるが、例えばカールフィッシャー水分計で測定することもできる。
本発明の口腔内装着器具用洗浄剤組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲で、上記成分の他、例えば、水酸化ナトリウム等のpH調整剤、香料、甘味料、色素等を含有することができる。
本発明の口腔用組成物の25℃におけるpHは、良好な使用感のもと、歯垢形成抑制効果を有効に高める観点から、好ましくは3以上であり、より好ましくは3.5以上であり、さらに好ましくは4以上であり、よりさらに好ましくは4.5以上であり、好ましくは11以下であり、より好ましくは10.5以下であり、さらに好ましくは10以下であり、よりさらに好ましくは9.5以下である。
本発明の口腔用組成物の25℃における粘度は、本発明の口腔用組成物が幅広い形態に適用可能であるなか、各成分の良好な溶解性又は分散性を保持して優れた歯垢形成抑制効果を効果的に発現させる観点から、好ましくは0.1mPa・s以上であり、より好ましくは0.5mdPa・s以上であり、さらに好ましくは1mPa・s以上であり、さらに好ましくは5mPa・s以上であり、好ましくは35000000mPa・s以下であり、より好ましくは30000000mPa・s以下であり、さらに好ましくは25000000mPa・s以下であり、さらに好ましくは20000000mPa・s以下である。
さらに、本発明の口腔用組成物の形態がペースト状の練歯磨剤のような歯磨組成物である場合、本発明の口腔用組成物の25℃における粘度は、好ましくは30000〜35000000mPa・sであり、より好ましくは50000〜30000000mPa・sであり、さらに好ましくは100000〜25000000mPa・sであり、よりさらに好ましくは150000〜20000000mPa・sである。また、本発明の口腔用組成物の形態が洗口剤、マウススプレー、液状歯磨剤等の液体口腔用組成物である場合、本発明の口腔用組成物の25℃における粘度は、好ましくは0.1〜10000mPa・sであり、より好ましくは0.5〜8000mPa・sであり、さらに好ましくは1〜7000mPa・sであり、よりさらに好ましくは5〜6500mPa・sである。
なお、かかる粘度は、粘度測定用の容器に詰め、25℃の恒温器で24時間保存した後、歯磨剤組成物はヘリパス型粘度計(VISCOMETER TVB−10 東機産業株式会社製)を用いて、測定温度を25℃とし、ロータT−C、回転数2.5rpm/min、1分間の測定条件により、液体口腔用組成物はBM型粘度計(株式会社トキメック製)を用いて、測定温度を25℃とし、ロータNo.1、回転数60rpm/min、1分間の測定条件により測定することができる。
本発明の口腔用組成物の形態は、洗口剤、マウススプレー、液状歯磨剤等の液体口腔用組成物であってもよく、粉歯磨剤、練り歯磨剤等の歯磨剤組成物であってもよい。本発明の口腔用組成物であれば、口腔内に適用した際に良好な泡性能をもたらし、適宜必要に応じてブラッシングを行った適用後の歯表面において、再び歯垢が形成されるのを有効かつ効果的に抑制することができる。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明する。なお、表中に特に示さない限り、各成分の含有量は質量%を示す。
[実施例1〜22、比較例1〜3]
表1〜2に示す処方にしたがって各口腔用組成物(すべて25℃におけるpHは6.3〜7.7の範囲内であった)を調製した。次いで、得られた口腔用組成物を用い、下記方法にしたがって測定及び評価を行った。
結果を表1〜2に示す。
《歯垢形成量》
安静時唾液を遠心処理し、得られた上清を24穴プレートのウェル底にコートした。得られた24穴プレートに各口腔用組成物を500μL添加し、400rpmで5分間振とうさせた。次いで、口腔用組成物を除去した後、0.2%スクロース含有のStreptococcus mutans菌液(OD値:0.1)を500μL添加し、37℃の好気的条件下にて20時間培養した。
クリスタルバイオレットを用いてプレート底に形成されたバイオフィルム量を測定し、得られた測定値につき、対照例1での測定結果を「1」とする指数表示とした。
《粘度》
上記記載の方法にしたがって、25℃における粘度を測定した。
Figure 2021195360
Figure 2021195360
さらに、本発明の口腔用組成物の処方例を表3に示す。
なお、これらの処方例は、いずれも本発明の効果を充分に発揮するものであった。
Figure 2021195360

Claims (6)

  1. 次の成分(A)〜(D):
    (A)グリチルレチン酸 0.006質量%以上0.5質量%以下
    (B)アルギン酸塩、カラギーナン並びにカルボキシメチルセルロース又はその塩から選ばれる1種又は2種以上の高分子化合物
    (C)アニオン界面活性剤(c1)及びノニオン界面活性剤(c2)から選ばれる1種又は2種以上である界面活性剤
    (D)プロピレングリコール、エタノール及びポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上の溶媒
    を含有し、成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))が0.0005以上40以下である口腔用組成物。
  2. 成分(C)含有量が、合計で0.05質量%以上15質量%以下である請求項1に記載の口腔用組成物。
  3. 25℃における粘度が、0.1mPa・s以上35000000mPa・s以下である請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
  4. 成分(C)の含有量と成分(A)の含有量との質量比((C)/(A))が、1以上300以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
  5. 成分(D)の含有量が、0.05質量%以上40質量%以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
  6. 成分(B)の含有量が、0.0005質量%以上20質量%以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
JP2020105540A 2020-06-18 2020-06-18 口腔用組成物 Active JP7218327B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020105540A JP7218327B2 (ja) 2020-06-18 2020-06-18 口腔用組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020105540A JP7218327B2 (ja) 2020-06-18 2020-06-18 口腔用組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021195360A true JP2021195360A (ja) 2021-12-27
JP7218327B2 JP7218327B2 (ja) 2023-02-06

Family

ID=79197075

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020105540A Active JP7218327B2 (ja) 2020-06-18 2020-06-18 口腔用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7218327B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7516439B2 (ja) 2022-02-21 2024-07-16 花王株式会社 練歯磨組成物

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59122417A (ja) * 1982-12-29 1984-07-14 Lion Corp 口腔用組成物
JPS61152622A (ja) * 1984-12-27 1986-07-11 Lion Corp 口腔用組成物
JPS6335515A (ja) * 1986-07-31 1988-02-16 Lion Corp 口腔用組成物
JPS63162617A (ja) * 1986-12-26 1988-07-06 Lion Corp 口腔用組成物
JP2006206581A (ja) * 2004-12-27 2006-08-10 Lion Corp 液状口腔用組成物
JP2007070365A (ja) * 2006-12-04 2007-03-22 Kao Corp 口腔細菌の共凝集抑制剤
JP2008007413A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Lion Corp 液状口腔用組成物
JP2011073997A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Nippon Zettoc Co Ltd 口腔用組成物
JP2012144490A (ja) * 2011-01-13 2012-08-02 Sunstar Inc 外用組成物
JP2015117206A (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 花王株式会社 歯磨組成物

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59122417A (ja) * 1982-12-29 1984-07-14 Lion Corp 口腔用組成物
JPS61152622A (ja) * 1984-12-27 1986-07-11 Lion Corp 口腔用組成物
JPS6335515A (ja) * 1986-07-31 1988-02-16 Lion Corp 口腔用組成物
JPS63162617A (ja) * 1986-12-26 1988-07-06 Lion Corp 口腔用組成物
JP2006206581A (ja) * 2004-12-27 2006-08-10 Lion Corp 液状口腔用組成物
JP2008007413A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Lion Corp 液状口腔用組成物
JP2007070365A (ja) * 2006-12-04 2007-03-22 Kao Corp 口腔細菌の共凝集抑制剤
JP2011073997A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Nippon Zettoc Co Ltd 口腔用組成物
JP2012144490A (ja) * 2011-01-13 2012-08-02 Sunstar Inc 外用組成物
JP2015117206A (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 花王株式会社 歯磨組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7516439B2 (ja) 2022-02-21 2024-07-16 花王株式会社 練歯磨組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP7218327B2 (ja) 2023-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5790455B2 (ja) 歯磨剤組成物
US4545979A (en) Dental hygiene compositions
JP2008303188A (ja) カンジダバイオフィルム除去剤
JPWO2007066497A1 (ja) 歯磨組成物
JP5310556B2 (ja) 口腔用組成物及び口腔用組成物の収斂性向上方法
JP2007145740A (ja) 歯磨剤組成物
JP2540895B2 (ja) 口腔用組成物
JP2006347987A (ja) 口腔用組成物および口腔用組成物の泡立性を高める方法
JP7218327B2 (ja) 口腔用組成物
WO2019107332A1 (ja) 口腔用ステイン除去剤、口腔用ステイン形成抑制剤及び口腔用組成物
JP2006347986A (ja) 口腔用組成物
JP2021095380A (ja) 歯磨剤組成物
JPH021402A (ja) 歯磨組成物
JP3824078B2 (ja) 練歯磨剤組成物
JPH07187975A (ja) 口腔用組成物
JP2011105682A (ja) 歯磨剤組成物
JP2003342142A (ja) 口腔用組成物
JP2007210913A (ja) 液体口腔用組成物
FI79784C (fi) Stabilt plackfoerhindrande tandvaordsmedel med god skumbildning och fluoridstabilitet.
JPWO2019194068A1 (ja) 口腔用組成物及びα−オレフィンスルホン酸塩の苦味改善剤
KR20200094723A (ko) 구강용 조성물
JP3961479B2 (ja) 液体口腔用組成物
WO2018221609A1 (ja) 歯磨剤組成物
JP2014237618A (ja) 練歯磨組成物及び練歯磨組成物の製造方法
JP5720352B2 (ja) 液体口腔用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230125

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7218327

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151