JP2021195360A - 口腔用組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、上記特許文献1等では、グリチルレチン酸による歯垢形成抑制効果を享受するための検討は何らなされておらず、改良の余地が充分にある。
(A)グリチルレチン酸 0.006質量%以上0.5質量%以下
(B)アルギン酸塩、カラギーナン並びにカルボキシメチルセルロース又はその塩から選ばれる1種又は2種以上の高分子化合物
(C)アニオン界面活性剤(c1)及びノニオン界面活性剤(c2)から選ばれる1種又は2種以上である界面活性剤
(D)プロピレングリコール、エタノール及びポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上の溶媒
を含有し、成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))が0.0005以上40以下である口腔用組成物を提供するものである。
本発明の口腔用組成物は、成分(A)として、グリチルレチン酸を0.006質量%以上0.5質量%以下含有する。本発明の口腔用組成物であれば、界面活性剤を含有しつつも、グリチルレチン酸によって優れた歯垢形成抑制効果を発揮させることができる。
カルボキシメチルセルロース又はその塩のエーテル化度は、成分(A)による歯垢形成抑制効果を充分に発揮させる観点、及び組成物における各成分の良好な溶解性又は分散性を確保する観点から、好ましくは0.1〜2.5であり、より好ましくは0.3〜2であり、さらに好ましくは0.6〜1.6であり、よりさらに好ましくは1.0〜1.6である。
エーテル化度=(162×Y)/(10,000−80×Y)
成分(c1)としては、ラウリル硫酸塩、ミリスチル硫酸塩、パルミチル硫酸塩、ステアリル硫酸塩、オクチル硫酸塩、カプリル硫酸塩等のアルキル硫酸エステル塩;オレイン酸塩、ラウリン酸塩等の脂肪酸塩;アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ヒドロキシアルカンスルホン酸塩等のアルキルスルホン酸塩;アシルグルタミン酸塩、アシルサルコシン塩等のアシルアミノ酸塩;ラウリルメチルタウリン塩等のN−メチル長鎖アシルタウリン塩;アルキルリン酸塩等のアルキルリン酸塩;高級脂肪酸スルホン化モノグリセリド塩、イセチオン酸の脂肪酸エステル塩;ポリオキシエチレンモノアルキルリン酸塩から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
なかでも、成分(A)による歯垢形成抑制効果を一層高める観点から、アルキル硫酸エステル塩、及びアシルアミノ酸塩から選ばれる1種又は2種以上であるのが好ましく、アルキル硫酸エステル塩であるのがより好ましい。
成分(c2)としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノミリスチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、及びモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;ショ糖脂肪酸エステル;ソルビタン脂肪酸エステル;モノステアリン酸グリセリド等のグリセリン脂肪酸エステル;アルキルグルコシド;モノステアリン酸デカグリセリド、モノミリスチン酸デカグリセリド等のポリグリセリン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル;ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド等の脂肪酸アルカノールアミド;並びにポリエチレングリコール脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
なかでも、成分(A)の溶解性又は分散性を効果的に高める観点から、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルがより好ましい。
ポリエチレングリコールの平均分子量としては、成分(A)の良好な溶解性又は分散性を促進する観点から、好ましくは200〜1000であり、より好ましくは200〜700である。なお、かかるポリエチレングリコールの平均分子量とは、GPC(ゲルパーミェーションクロマトグラフィ)により測定される質量平均分子量を意味する。
これら成分(D)のなかでも、平均分子量が200〜600であるポリエチレングリコールが好ましい。
さらに、本発明の口腔用組成物の形態がペースト状の練歯磨剤のような歯磨組成物である場合、水の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは1〜65質量%であり、より好ましくは5〜60質量%であり、さらに好ましくは8〜50質量%である。また、本発明の口腔用組成物の形態が洗口剤、マウススプレー、液状歯磨剤等の液体口腔用組成物である場合、水の含有量は、本発明の口腔用組成物中に、好ましくは70〜99.5質量%であり、より好ましくは75〜99質量%であり、さらに好ましくは80〜98質量%である。
なお、本発明における水とは、口腔用組成物に直接配合した精製水等だけでなく、配合した各成分に含まれる水分をも含む、口腔用組成物中に含まれる全水分を意味する。
また、水の含有量の測定方法は、配合した水分量及び配合した成分中の水分量から計算によって算出することもできるが、例えばカールフィッシャー水分計で測定することもできる。
なお、かかる粘度は、粘度測定用の容器に詰め、25℃の恒温器で24時間保存した後、歯磨剤組成物はヘリパス型粘度計(VISCOMETER TVB−10 東機産業株式会社製)を用いて、測定温度を25℃とし、ロータT−C、回転数2.5rpm/min、1分間の測定条件により、液体口腔用組成物はBM型粘度計(株式会社トキメック製)を用いて、測定温度を25℃とし、ロータNo.1、回転数60rpm/min、1分間の測定条件により測定することができる。
表1〜2に示す処方にしたがって各口腔用組成物(すべて25℃におけるpHは6.3〜7.7の範囲内であった)を調製した。次いで、得られた口腔用組成物を用い、下記方法にしたがって測定及び評価を行った。
結果を表1〜2に示す。
安静時唾液を遠心処理し、得られた上清を24穴プレートのウェル底にコートした。得られた24穴プレートに各口腔用組成物を500μL添加し、400rpmで5分間振とうさせた。次いで、口腔用組成物を除去した後、0.2%スクロース含有のStreptococcus mutans菌液(OD値:0.1)を500μL添加し、37℃の好気的条件下にて20時間培養した。
クリスタルバイオレットを用いてプレート底に形成されたバイオフィルム量を測定し、得られた測定値につき、対照例1での測定結果を「1」とする指数表示とした。
上記記載の方法にしたがって、25℃における粘度を測定した。
なお、これらの処方例は、いずれも本発明の効果を充分に発揮するものであった。
Claims (6)
- 次の成分(A)〜(D):
(A)グリチルレチン酸 0.006質量%以上0.5質量%以下
(B)アルギン酸塩、カラギーナン並びにカルボキシメチルセルロース又はその塩から選ばれる1種又は2種以上の高分子化合物
(C)アニオン界面活性剤(c1)及びノニオン界面活性剤(c2)から選ばれる1種又は2種以上である界面活性剤
(D)プロピレングリコール、エタノール及びポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上の溶媒
を含有し、成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))が0.0005以上40以下である口腔用組成物。 - 成分(C)含有量が、合計で0.05質量%以上15質量%以下である請求項1に記載の口腔用組成物。
- 25℃における粘度が、0.1mPa・s以上35000000mPa・s以下である請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
- 成分(C)の含有量と成分(A)の含有量との質量比((C)/(A))が、1以上300以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
- 成分(D)の含有量が、0.05質量%以上40質量%以下である請求項1〜4のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
- 成分(B)の含有量が、0.0005質量%以上20質量%以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
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