JP2021193002A - 乗り物用シートの緩衝体及びシートバック構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数及び製造工数を少なくして、製造コストを抑制できる乗り物用シートの緩衝体及びシートバック構造を提供する。【解決手段】緩衝体20は、スプリング部材30と、パッド受け部材50と、を有する。スプリング部材30は、上部枠31と、下部枠32と、左右一対の側枠33と、上部枠31と左右一対の側枠33を連設する左右一対の上連設枠34と、下部枠32と左右一対の側枠33を連設する左右一対の下連設枠35と、を備え、上連設枠34と下連設枠35は、左右一対の側枠33が上部枠31と下部枠32よりも前方に配置されるように配設され、さらにスプリング部材30は、環状に形成され、左右一対の側枠33において、パッド受け部材50と一体化され、上部枠31及び下部枠32において、バックフレームに取り付け可能とされている。【選択図】図4

Description

本発明は、シートフレームに取り付けられて乗員の荷重を受け止める乗り物用シートの緩衝体及びそれを用いたシートバック構造に関するものである。
従来の、シートバック構造として、特許文献1に記載されるものがある。バックフレームの外周部の内側に、左右の太いワイヤとこれらを連結する複数の細いワイヤによって、全体として平面状に形成された緩衝体を、座面のたわみ感、弾力感、安定性等をチューニングするために、複数個の巻きばねで、バックフレームの外周部に一定の張力を持った状態で取り付けられていた。
特開2001−104089号公報
しかし、上記のシートバック構造では、左右の太いワイヤとバックフレームとを、複数個の巻きばねを用いて連結しているので、部品点数及び製造工数が多く、製造コストが高くなるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑み、部品点数及び製造工数を少なくして、製造コストを抑制することができる乗り物用シートの緩衝体及びシートバック構造を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明では、乗り物用シートのバックフレームに配設される前記乗り物用シートの緩衝体であって、
前記乗り物用シートの緩衝体は、
金属製の線状部材で形成され弾性変形可能なスプリング部材と、合成樹脂製で平板状に形成され弾性変形可能なパッド受け部材と、を有し、
前記スプリング部材は、
上部枠と、
下部枠と、
左右一対の側枠と、
前記上部枠と前記左右一対の側枠を連設する左右一対の上連設枠と、
前記下部枠と前記左右一対の側枠を連設する左右一対の下連設枠と、
を備え、
前記上連設枠と前記下連設枠は、前記左右一対の側枠が前記上部枠と前記下部枠よりも前方に配置されるように配設され、
さらにスプリング部材は、
環状に形成され、
又は、
前記上部枠が前記上連設枠から上方に延びて上部が開放された形状に形成され、
前記左右一対の側枠において、前記パッド受け部材と一体化され、前記上部枠及び前記下部枠において、前記バックフレームに取り付け可能とされている。
これにより、スプリング部材とパッド受け部材とを一体化することで組み付け時の部品点数を少なくし、上部枠及び下部枠で、バックフレームに取り付け可能として製造工数を少なくできるので、部品点数及び製造工数が少なくなり、製造コストを抑制することが可能となる。
また、前記スプリング部材は、環状に形成され、
前記上部枠には、前記バックフレームに左右方向に沿って配設される上リーンフォースに配設され、前記上部枠を固定する上固定部に固定可能な上被固定部が配設され、
前記下部枠には、前記バックフレームの前記上リーンフォースより下側に左右方向に沿って配設される下リーンフォースに配設され、前記下部枠を固定する下固定部に固定可能な下被固定部が配設されている。
これにより、パッド受け部材に、座った人の体重が掛かると、左右方向における中央部分が後方に湾曲し、左右方向の幅が狭くなるとともに、スプリング部材の、上部枠の上被固定部より外側の部分、下部枠の下被固定部より外側の部分、上連設枠及び下連設枠が、左右方向における中央側に曲げられる。
また、スプリング部材は、上固定部及び下固定部に固定されることで、上部枠及び下部枠が前後上下左右への移動を規制される。
さらに、上部枠の上被固定部より外側の部分、下部枠の下被固定部より外側の部分、上連設枠及び下連設枠の原形復帰する力を利用して、スプリング部材の上部及び下部で強い反発力を得ることができ、それにともないパッド受け部材にクッション性を持たせることができる。
よって、上記従来の緩衝体と同等の搭乗者の背中を包み込むような乗り心地を確保しつつも、製造コストを抑制することができる。
また、前記スプリング部材は、上部が開放された形状に形成され、
前記上部枠には、前記バックフレームに左右方向に沿って配設される上リーンフォースを上下方向において貫通する上挿通孔に挿通される上挿通部が配設され、
前記下部枠には、前記バックフレームの前記上リーンフォースより下側に左右方向に沿って配設される下リーンフォースに配設され、前記下部枠を固定する下固定部に固定可能な下被固定部が配設されている。
これにより、乗り物用シートの緩衝体の下部側では、下部枠の下被固定部より外側の部分、下連設枠の原形復帰する力を利用して、スプリング部材の下部で強い反発力を得ることができ、それにともないパッド受け部材にクッション性を持たせることができる。
一方、上部側では、上部枠の上挿入部を、上挿通孔で固定するので、スプリング部材の上部の反発力は下部と比較して低下するが、もともと乗り物用シートの緩衝体の上部は大きな負荷がかからないため、反発力の低下により悪影響は少ないといえる。さらにいえば、構造がシンプルとなるので、製造コストの低減につながる。このような構成としても、上記従来の緩衝体と同等の搭乗者の背中を包み込むような乗り心地を確保しつつも、製造コストを抑制することができる。
また、前記スプリング部材の前記左右一対の側枠間に略直交するように、前記パット受け部材よりも強い引張強度と弾性変形力を有する、略直線状の架け渡し部材が架け渡され、
前記架け渡し部材は、前記スプリング部材及び前記パッド受け部材と一体化されている。
これにより、合成樹脂製のパッド受け部材は、体重を支えるだけの強度が必要となるが、破損しないよう肉厚を厚くすると、搭乗者の背中を包み込む柔軟性が低下し、乗り心地に悪影響を与える。そこで、左右一対の側枠の間に、架け渡し部材を架け渡して補強している。よって、パッド受け部材に掛かる力の多くを架け渡し部材が受け止め、パッド受け部材を薄くすることができる。パッド受け部材を薄くすることで、柔軟性を確保しつつ材料コスト低減と軽量化に大きく寄与する。また、掛け渡し部材には体重が掛かった時に元に戻ろうとする反発力のある材料を使用することで、スプリング部材の反発力をアシストする。そのため、例えば、強い反発力が求められる部分に、架け渡し部材を多く配置することで、反発力を適度に調整することができる。
請求項5記載の発明では、請求項2に記載の乗り物用シートの緩衝体と、バックフレームと、を備え、
前記バックフレームは、左右方向に延びてその中央部分が後方に後退して段差を形成して配設される上リーンフォースと、左右方向に沿って配設される下リーンフォースを有し、
前記上リーンフォースには、前記上部枠を固定する上固定部が配設され、
前記下リーンフォースには、前記下部枠を固定する下固定部が配設され、
前記上固定部に前記上被固定部を固定するとともに、前記下固定部に前記下被固定部を固定することで、前記乗り物用シートの緩衝体が、前記バックフレームに取り付けられている。
これにより、請求項2に記載の乗り物用シートの緩衝体の効果を奏するシートバック構造とすることができる。
請求項6記載の発明では、請求項3に記載の乗り物用シートの緩衝体と、バックフレームと、を備え、
前記バックフレームは、左右方向に延びてその中央部分が後方に後退して段差を形成して配設される上リーンフォースと、左右方向に沿って配設される下リーンフォースを有し、
前記上リーンフォースには、前記上リーンフォースを上下方向において貫通する上挿通孔が配設され、
前記下リーンフォースには、前記下部枠を固定する下固定部が配設され、
前記上挿通孔に前記上挿通部を挿通させるとともに、前記下固定部に前記下被固定部を固定することで、前記乗り物用シートの緩衝体が、前記バックフレームに取り付けられている。
これにより、請求項3に記載の乗り物用シートの緩衝体の効果を奏するシートバック構造とすることができる。
本発明の一実施形態のシートバック構造の前側からみた斜視図である。 同実施形態の後側からみた斜視図である。 (A)は図1のIIIA部位の、(B)は図1のIIIB部位の、(C)は図1のIIIC部位の、(D)は図2のIIID部位の、(E)は図1のIIIE部位の部分拡大図である。 緩衝体の正面図である。 緩衝体の右側面図である。 緩衝体の底面図である。 緩衝体の背面図である。 緩衝体の無負荷状態の底面側からみた機能説明図である。 緩衝体に負荷が掛かった状態の底面側からみた機能説明図である。 本発明の他の実施形態のシートバック構造の前側からみた斜視図である。 同実施形態の後側からみた斜視図である。 (A)は図10のXIIA部位の、(B)は図11のXIIB部位の、部分拡大図である。 緩衝体の正面図である。 緩衝体の右側面図である。 緩衝体の底面図である。 緩衝体の背面図である。
本発明のシートバック構造の一実施形態について図面に基づいて説明する。以下の説明では、図面に矢印が付される場合には、Fを前、Bを後ろ、Rを右、Lを左、Uを上、Dを下、とする。
シートバック構造1は、乗り物用シートに適用され、概略的には、図1、2に示すように、スプリング部材30と、パッド受け部材50と、架け渡し部材70と、で構成される乗り物用シートの緩衝体20(以下、緩衝体20とする)が、シートクッションフレーム11と、シートクッションフレーム11に対して左右方向を軸として回動可能なバックフレーム12と、で構成されるシートフレーム10の、略ロの字状に形成されたバックフレーム12に取り付けられる構成とされている。
バックフレーム12は、金属製で、図1、2に示すように、左右一対のサイドフレーム13と、各サイドフレーム13の上端部どうしを連結するアッパーフレーム14と、を有している。
一対のサイドフレーム13の下部には、金属製で、前側が開放した断面コの字状に形成されて左右方向に延びる下リーンフォース15が架け渡されている。
アッパーフレーム14の、左右方向における両端の一対の下方向に延びる部位間には、金属製で、後側が開放した断面コの字状に形成されて左右方向に延びる上リーンフォース16が架け渡されている。上リーンフォース16の左右方向における中央部は、後側に後退させた形状とされている。
下リーンフォース15の前面15aには、図1、3(B)に示すように、前側に延びたあと上側に屈曲する略L字状に切り起こされて突設された下固定部15bが二つ配設されている。下固定部15bは、後述する下被固定部32bとカシメ止めされるが、カシメの切り起こし部分が開かないように開放部分を上向きとしている。
上リーンフォース16の前面16aには、図1、3(A)に示すように、前側に延びたあと下側に屈曲する略L字状に切り起こされて突設された上固定部16bが二つ配設されている。上固定部16bは、後述する上被固定部31bとカシメ止めされるが、カシメの切り起こし部分が開かないように開放部分を下向きとしている。
また、下固定部15bで、スプリング部材30の後述する下部枠32を固定することで、下部枠32の前後上下左右への移動が規制可能とされている。上固定部16bで、スプリング部材30の後述する上部枠31を固定することで、上部枠31の前後上下左右への移動が規制可能とされている。
緩衝体20は、図1〜7等に示すように、スプリング部材30と、パッド受け部材50と、架け渡し部材70と、を備えている。
スプリング部材30は、図4〜7等に示すように、金属製の線状部材が曲げ加工されて形成され、上部枠31と、下部枠32と、左右一対の側枠33と、上連設枠34と、下連設枠35と、を備えている。
本実施形態では、スプリング部材30は、一本の線状部材を曲げ加工して、その両端部を上部枠31の左右方向における中央部で、連結部材36を用いて段差型押し固定により連結して環状に形成されている。これは、スプリング部材30の下側と比べて体重による荷重が低くなるため、引張強度が弱くなりやすい接合部を、上側の中央部分としている。
上部枠31、下部枠32は左右方向に沿って延び、左右一対の側枠33は、上下方向に沿って延びるように形成されている。
上連設枠34は、上部枠31の左右の端部31aと左右一対の側枠33の上端部33aとをそれぞれ連設するとともに、上部枠31より前方に左右一対の側枠33の上端部33aを配するように形成されている。本実施形態では、各上連設枠34は、上部枠31の左右の端部31aから外側に向かうとともに斜め下前方に延びるように形成されている。
下連設枠35は、下部枠32の左右の端部32aと左右一対の側枠33の下端部33bとをそれぞれ連設するとともに、下部枠32より前方に左右一対の側枠33の下端部33bを配するように形成されている。本実施形態では、各下連設枠35は、下部枠32の左右の端部32aから外側に向かうとともに斜め前方に延びるように形成されている。
本実施形態では、各下連設枠35は、左右方向からみて、側枠33に対して後側に90度程度曲げられ、各上連設枠34は、左右方向からみて、側枠33に対して後側に30度程度曲げられて形成されている。また、側枠33は、左右方向からみて、人の腰から背中にかけての形状に対応した緩やかな曲線状に形成されている。
上部枠31には、上固定部16bに固定可能な上被固定部31bが配設され、下部枠32には、下固定部15bに固定可能な下被固定部32bが配設されている。
パッド受け部材50は、図4〜7等に示すように、合成樹脂製(PP、ポリプロピレン製)で、略矩形平板状に形成され、中央及びその周辺部分が格子状に形成されて弾性変形可能とされ、図示しないシートバックパッドを受け止め可能とされている。
架け渡し部材70は、図4、5、7等に示すように、金属製で棒状に形成され、架け渡し部材70の左右の端部においてそれぞれ後方に屈曲して形成されたストッパー部70aを有して、三か所に配設されている。
ストッパー部70aの内側どうしの幅は、左右一対の側枠33の外側どうしの幅と略同一とされている。
熱可塑性を有する合成樹脂で形成される、パッド受け部材50の成形は、成形型に、スプリング部材30を配置するとともに、ストッパー部70aの内側を、スプリング部材30の左右一対の側枠33の外側と接触させるように、スプリング部材30及び架け渡し部材70をセットして、その状態で金型を閉じて射出成形することで、パッド受け部材50が、スプリング部材30及び架け渡し部材70を内包して一体化されるとともに、スプリング部材30と架け渡し部材70とが連結される。
架け渡し部材70と、スプリング部材30とパッド受け部材50との一体化の構成については、本出願人が先にした特願2014−114299号におけるものと、機能、作用は本願発明においても同様であるので、上記説明にとどめる。(特願2014−114299号の、連結部材80、架け渡し部材70、スプリング部材301、402等を参照)
本実施形態では、シートバック構造1は、図1、2等に示すように、緩衝体20と、上固定部16bを含む上リーンフォース16と、下固定部15bを含む下リーンフォース15と、で構成されていることになる。
上固定部16bと上被固定部31bとを、合成樹脂ゴム製(TPO製)で断面略コの字状に形成された消音部材90aを介してカシメ止めして固定するとともに、下固定部15bと下被固定部32bとを、合成樹脂ゴム製(TPO製)で断面略コの字状に形成された消音部材90bを介してカシメ止めして固定することで、緩衝体20が、図1、2に示すように、下リーンフォース15、上リーンフォース16を介してバックフレーム12に取り付けられている。
本実施形態では、消音部材90aは、上被固定部31bから連結部材36までをつなぐ短い部材を二個使用し、消音部材90bは、一対の下被固定部32b間をつなぐ長い部材を一個使用している。
本発明を緩衝体としてみれば、乗り物用シートのバックフレーム12に配設される緩衝体であって、
緩衝体20は、
金属製の線状部材で形成され弾性変形可能なスプリング部材30と、合成樹脂製で平板状に形成され弾性変形可能なパッド受け部材50と、を有し、
スプリング部材30は、
上部枠31と、
下部枠32と、
左右一対の側枠33と、
上部枠31と左右一対の側枠33を連設する左右一対の上連設枠34と、
下部枠32と左右一対の側枠33を連設する左右一対の下連設枠35と、
を備え、
上連設枠34と下連設枠35は、左右一対の側枠33が上部枠31と下部枠32よりも前方に配置されるように配設され、
さらにスプリング部材30は、
環状に形成され、
左右一対の側枠33において、パッド受け部材50と一体化され、上部枠31及び下部枠32において、バックフレーム12に取り付け可能とされている。
これにより、スプリング部材30とパッド受け部材50とを一体化することで組み付け時の部品点数を少なくし、上部枠31及び下部枠32で、バックフレーム12に取り付け可能として製造工数を少なくできるので、部品点数及び製造工数が少なくなり、製造コストを抑制することが可能となる。
また、スプリング部材30は、環状に形成され、
上部枠31には、バックフレーム12に左右方向に沿って配設される上リーンフォース16に配設され、上部枠31を固定する上固定部16bに固定可能な上被固定部31bが配設され、
下部枠32には、バックフレーム12の上リーンフォース16より下側に左右方向に沿って配設される下リーンフォース15に配設され、下部枠32を固定する下固定部15bに固定可能な下被固定部32bが配設されている。
これにより、図8の状態から、パッド受け部材50に、座った人の体重が掛かると、図9に示すように、左右方向における中央部分が後方に湾曲し、左右方向の幅が狭くなるとともに、スプリング部材30の、上部枠31の上被固定部31bより外側の部分、下部枠32の下被固定部32bより外側の部分、上連設枠34及び下連設枠35が、左右方向における中央側に曲げられる。
また、スプリング部材30は、上固定部16b及び下固定部15bに固定されることで、上部枠31及び下部枠32が前後上下左右への移動を規制される。
さらに、上部枠31の上被固定部31bより外側の部分、下部枠32の下被固定部32bより外側の部分、上連設枠34及び下連設枠35の原形復帰する力を利用して、スプリング部材30の上部及び下部で強い反発力を得ることができ、それにともないパッド受け部材50にクッション性を持たせることができる。
よって、従来の緩衝体と同等の搭乗者の背中を包み込むような乗り心地を確保しつつも、製造コストを抑制することができる。
また、スプリング部材30の左右一対の側枠33間に略直交するように、パッド受け部材50よりも強い引張強度と弾性変形力を有する、略直線状の架け渡し部材70が架け渡され、
架け渡し部材70は、スプリング部材30及びパッド受け部材50と一体化されている。
これにより、合成樹脂製のパッド受け部材50は、体重を支えるだけの強度が必要となるが、破損しないよう肉厚を厚くすると、搭乗者の背中を包み込む柔軟性が低下し、乗り心地に悪影響を与える。そこで、左右一対の側枠33の間に、架け渡し部材70を架け渡して補強している。よって、パッド受け部材50に掛かる力の多くを架け渡し部材70が受け止め、パッド受け部材50を薄くすることができる。パッド受け部材50を薄くすることで、柔軟性を確保しつつ材料コスト低減と軽量化に大きく寄与する。また、掛け渡し部材70には体重が掛かった時に元に戻ろうとする反発力のある材料を使用することで、スプリング部材30の反発力をアシストする。そのため、強い反発力が求められる部分に、架け渡し部材70を多く配置することで、反発力を適度に調整することができる。
本発明をシートバック構造としてみれば、緩衝体20と、バックフレーム12と、を備え、
バックフレーム12は、左右方向に延びてその中央部分が後方に後退して段差を形成して配設される上リーンフォース16と、左右方向に沿って配設される下リーンフォース15を有し、
上リーンフォース16には、上部枠31を固定する上固定部16bが配設され、
下リーンフォース15には、下部枠32を固定する下固定部15bが配設され、
上固定部16bに上被固定部31bを固定するとともに、下固定部15bに下被固定部32bを固定することで、緩衝体20が、バックフレーム12に取り付けられている。
これにより、緩衝体20の効果を奏するシートバック構造とすることができる。
本発明の他の実施形態を説明する。以下の説明において、上記実施形態と対応する構成については、同一符号を付加し、全部又は一部の説明を省略する。
シートバック構造101では、図10〜16に示すように、上リーンフォース116には、上リーンフォース116を上下方向において貫通する上挿通孔116aが二か所配設されている。
スプリング部材130は、図13〜16等に示すように、上下方向に延びた上部枠131の下端部131aと左右一対の側枠33の上端部33aとが上連設枠134でそれぞれ連設されて、上部枠131より前方に左右一対の側枠33の上端部33aが配され、上部が開放された形状に形成されている。
上下方向に延びて形成された上部枠131には、上挿通孔116aに挿通される直線状の上挿通部131cが配設されている。
図12(A)、(B)に示すように、合成樹脂製(POM製)で円筒状の消音部材91を介して上挿通孔116aに上挿通部131cを挿通させるとともに、下固定部15bと下被固定部32bとを固定することで、緩衝体120が、下リーンフォース15、上リーンフォース116を介してバックフレーム112に取り付けられている。
本発明を緩衝体としてみれば、スプリング部材130は、上部が開放された形状に形成され、
上部枠131には、バックフレーム112に左右方向に沿って配設される上リーンフォース116を上下方向において貫通する上挿通孔116aに挿通される上挿通部131cが配設され、
下部枠32には、バックフレーム112の上リーンフォース116より下側に左右方向に沿って配設される下リーンフォース15に配設され、下部枠32を固定する下固定部15bに固定可能な下被固定部32bが配設されている。
これにより、緩衝体120の下部側では、下部枠32の下被固定部32bより外側の部分、下連設枠35の原形復帰する力を利用して、スプリング部材130の下部で強い反発力を得ることができ、それにともないパッド受け部材50にクッション性を持たせることができる。
一方、上部側では、上部枠131の上挿通部131cを、上挿通孔116aで固定するので、スプリング部材130の上部の反発力は下部と比較して低下するが、もともと緩衝体120の上部は大きな負荷がかからないため、反発力の低下により悪影響は少ないといえる。さらにいえば、構造がシンプルとなるので、製造コストの低減につながる。
このような構成としても、従来の緩衝体と同等の搭乗者の背中を包み込むような乗り心地を確保しつつも、製造コストを抑制することができる。
また、本発明をシートバック構造としてみれば、緩衝体120と、バックフレーム112と、を備え、
バックフレーム112は、左右方向に延びてその中央部分が後方に後退して段差を形成して配設される上リーンフォース116と、左右方向に沿って配設される下リーンフォース15を有し、
上リーンフォース116には、上リーンフォース116を上下方向において貫通する上挿通孔116aが配設され、
下リーンフォース15には、下部枠32を固定する下固定部15bが配設され、
上挿通孔116aに上挿通部131cを挿通させるとともに、下固定部15bに下被固定部32bを固定することで、緩衝体120が、バックフレーム112に取り付けられている。
これにより、緩衝体120の効果を奏するシートバック構造とすることができる。
本発明の緩衝体及びシートバック構造は上記構成に限定されるものではない。即ち、本発明の要旨を逸脱しない限り各種の設計変更等が可能である。
例えば、パッド受け部材50は、PP(ポリプロピレン)製としたが、POM(ポリアセタール)製など、様々な素材を利用することができる。
また、パッド受け部材50の形状も適宜変更することができる。
また、架け渡し部材70の数は、適宜変更することができるし、架け渡し部材70を無くした構成とすることも可能である。
また、下固定部15b、上固定部16bは、切り起こし構造とされていたが、下被固定部32b、上被固定部31bを固定できるのであれば、別部品を溶接するなど、様々な機構を利用することができる。
1 シートバック構造
12 バックフレーム
15 下リーンフォース
15a 前面
15b 下固定部
16 上リーンフォース
16a 前面
16b 上固定部
20 緩衝体
30 スプリング部材
31 上部枠
31a 左右の端部
31b 上被固定部
32 下部枠
32a 左右の端部
32b 下被固定部
33 側枠
33a 上端部
33b 下端部
34 上連設枠
35 下連設枠
50 パッド受け部材
70 架け渡し部材
101 シートバック構造
116 上リーンフォース
116a 上挿通孔
120 緩衝体
130 スプリング部材
131 上部枠
131c 上挿通部
134 上連設枠

Claims (6)

  1. 乗り物用シートのバックフレームに配設される前記乗り物用シートの緩衝体であって、
    前記乗り物用シートの緩衝体は、
    金属製の線状部材で形成され弾性変形可能なスプリング部材と、合成樹脂製で平板状に形成され弾性変形可能なパッド受け部材と、を有し、
    前記スプリング部材は、
    上部枠と、
    下部枠と、
    左右一対の側枠と、
    前記上部枠と前記左右一対の側枠を連設する左右一対の上連設枠と、
    前記下部枠と前記左右一対の側枠を連設する左右一対の下連設枠と、
    を備え、
    前記上連設枠と前記下連設枠は、前記左右一対の側枠が前記上部枠と前記下部枠よりも前方に配置されるように配設され、
    さらにスプリング部材は、
    環状に形成され、
    又は、
    前記上部枠が前記上連設枠から上方に延びて上部が開放された形状に形成され、
    前記左右一対の側枠において、前記パッド受け部材と一体化され、前記上部枠及び前記下部枠において、前記バックフレームに取り付け可能とされていることを特徴とする乗り物用シートの緩衝体。
  2. 前記スプリング部材は、環状に形成され、
    前記上部枠には、前記バックフレームに左右方向に沿って配設される上リーンフォースに配設され、前記上部枠を固定する上固定部に固定可能な上被固定部が配設され、
    前記下部枠には、前記バックフレームの前記上リーンフォースより下側に左右方向に沿って配設される下リーンフォースに配設され、前記下部枠を固定する下固定部に固定可能な下被固定部が配設されていることを特徴とする請求項1記載の乗り物用シートの緩衝体。
  3. 前記スプリング部材は、上部が開放された形状に形成され、
    前記上部枠には、前記バックフレームに左右方向に沿って配設される上リーンフォースを上下方向において貫通する上挿通孔に挿通される上挿通部が配設され、
    前記下部枠には、前記バックフレームの前記上リーンフォースより下側に左右方向に沿って配設される下リーンフォースに配設され、前記下部枠を固定する下固定部に固定可能な下被固定部が配設されていることを特徴とする請求項1記載の乗り物用シートの緩衝体。
  4. 前記スプリング部材の前記左右一対の側枠間に略直交するように、前記パット受け部材よりも強い引張強度と弾性変形力を有する、略直線状の架け渡し部材が架け渡され、
    前記架け渡し部材は、前記スプリング部材及び前記パッド受け部材と一体化されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の乗り物用シートの緩衝体。
  5. 請求項2に記載の乗り物用シートの緩衝体と、バックフレームと、を備え、
    前記バックフレームは、左右方向に延びてその中央部分が後方に後退して段差を形成して配設される上リーンフォースと、左右方向に沿って配設される下リーンフォースを有し、
    前記上リーンフォースには、前記上部枠を固定する上固定部が配設され、
    前記下リーンフォースには、前記下部枠を固定する下固定部が配設され、
    前記上固定部に前記上被固定部を固定するとともに、前記下固定部に前記下被固定部を固定することで、前記乗り物用シートの緩衝体が、前記バックフレームに取り付けられていることを特徴とするシートバック構造。
  6. 請求項3に記載の乗り物用シートの緩衝体と、バックフレームと、を備え、
    前記バックフレームは、左右方向に延びてその中央部分が後方に後退して段差を形成して配設される上リーンフォースと、左右方向に沿って配設される下リーンフォースを有し、
    前記上リーンフォースには、前記上リーンフォースを上下方向において貫通する上挿通孔が配設され、
    前記下リーンフォースには、前記下部枠を固定する下固定部が配設され、
    前記上挿通孔に前記上挿通部を挿通させるとともに、前記下固定部に前記下被固定部を固定することで、前記乗り物用シートの緩衝体が、前記バックフレームに取り付けられていることを特徴とするシートバック構造。
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