JP2021192325A - 磁気ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁気ヘッドの位置決め精度を向上させること。【解決手段】一つの実施形態によれば、磁気ディスク装置は、磁気ディスクと、磁気ディスクを回転させるスピンドルモータと、モータドライバと、コントローラと、を備える。モータドライバは、スピンドルモータにモータ電流を供給し、スピンドルモータが1回転する毎にスピンドルモータの逆起電圧の測定を行う。コントローラは、磁気ディスクの回転が開始した後、逆起電圧の測定が行われるモータ位置を、設定された第1の位置に調整する、制御を実行する。【選択図】図1
Description
本実施形態は、磁気ディスク装置に関する。
従来、磁気ディスク装置における磁気ヘッドの位置決め誤差の一つの成分として、RRO(Repeatable RunOut)が知られている。RROとは、バーストパターンによって定義されるトラックの軌道と実際のトラックの軌道との位置ずれである。RROは、磁気ディスク(およびスピンドルモータ)の回転に同期して変動する。
磁気ディスク装置の製造工程では、RROが学習される。磁気ディスク装置が使用される際には、RROの学習値を用いて磁気ヘッドの位置の補正が行われる。
一つの実施形態は、磁気ヘッドの位置決め精度を向上させることを目的とする。
一つの実施形態によれば、磁気ディスク装置は、磁気ディスクと、磁気ディスクを回転させるスピンドルモータと、モータドライバと、コントローラと、を備える。モータドライバは、スピンドルモータにモータ電流を供給し、スピンドルモータが1回転する毎にスピンドルモータの逆起電圧の測定を行う。コントローラは、磁気ディスクの回転が開始した後、逆起電圧の測定が行われるモータ位置を、設定された第1の位置に調整する、制御を実行する。
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる磁気ディスク装置を詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の磁気ディスク装置1の構成の一例を示す模式的な図である。
図1は、第1の実施形態の磁気ディスク装置1の構成の一例を示す模式的な図である。
磁気ディスク装置1は、ホスト2に接続される。磁気ディスク装置1は、ホスト2から、ライトコマンドやリードコマンドなどの、アクセスコマンドを受信することができる。
磁気ディスク装置1は、表面に磁性層が形成された磁気ディスク11を備える。磁気ディスク装置1は、アクセスコマンドに応じて磁気ディスク11にデータを書き込んだり磁気ディスク11からデータを読み出したりする。
データの書き込みおよび読み出しは、磁気ヘッド22を介して行われる。具体的には、磁気ディスク装置1は、磁気ディスク11のほかに、スピンドルモータ12、モータドライバIC(Integrated Circuit)21、磁気ヘッド22、アクチュエータアーム15、
ボイスコイルモータ(VCM)16、ランプ13、ヘッドIC24、リードライトチャネル(RWC)25、RAM27、FROM(Flash Read Only Memory)28、バッフ
ァメモリ29、ハードディスクコントローラ(HDC)23、およびプロセッサ26を備える。
ボイスコイルモータ(VCM)16、ランプ13、ヘッドIC24、リードライトチャネル(RWC)25、RAM27、FROM(Flash Read Only Memory)28、バッフ
ァメモリ29、ハードディスクコントローラ(HDC)23、およびプロセッサ26を備える。
磁気ディスク11は、同軸に取り付けられたスピンドルモータ12により、所定の回転速度で回転される。スピンドルモータ12は、モータドライバIC21により駆動される。
モータドライバIC21は、スピンドルモータ12の回転およびVCM16の回転を制御する。特に、モータドライバIC21は、スピンドルモータ12に生じる逆起電圧をスピンドルモータ12が1回転する毎に1回以上測定し、逆起電圧の測定値に基づいてスピンドルモータ12の現在の回転速度を取得する。そして、モータドライバIC21は、取得した現在の回転速度に基づいて、スピンドルモータ12の速度制御を実行する。なお、モータドライバIC21は、モータドライバの一例である。
磁気ヘッド22は、それに備わるライト素子22wおよびリード素子22rにより、磁気ディスク11に対してデータのライトやリードを行う。また、磁気ヘッド22は、アクチュエータアーム15の先端に取り付けられている。磁気ヘッド22は、モータドライバIC21によって駆動されるVCM16により、磁気ディスク11の径方向に沿って移動される。
磁気ディスク11の回転が停止しているときなどは、磁気ヘッド22は、ランプ13上に移動される。ランプ13は、磁気ヘッド22を、磁気ディスク11から離間した位置で保持するように構成されている。
ヘッドIC24は、読み出し時に、磁気ヘッド22が磁気ディスク11から読み出した信号を増幅して出力し、RWC25に供給する。また、ヘッドIC24は、RWC25か
ら供給された書き込み対象のデータに対応した信号を増幅して、磁気ヘッド22に供給する。
ら供給された書き込み対象のデータに対応した信号を増幅して、磁気ヘッド22に供給する。
HDC23は、I/F バスを介してホスト2との間で行われるデータの送受信の制御、バッファメモリ29の制御、および読み出されたデータの誤り訂正処理などを行う。
バッファメモリ29は、ホスト2との間で送受信されるデータのバッファとして用いられる。例えば、バッファメモリ29は、磁気ディスク11に書き込まれるデータ、または磁気ディスク11から読み出されたデータ、を一時記憶するために用いられる。
バッファメモリ29は、例えば、高速な動作が可能な揮発性メモリによって構成される。バッファメモリ29を構成するメモリの種類は、特定の種類に限定されない。バッファメモリ29は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、またはこれらの組み合わせによって構成され得る。
RWC25は、HDC23から供給される書き込み対象のデータを変調してヘッドIC24に供給する。また、RWC25は、磁気ディスク11から読み出されヘッドIC24から供給された信号を復調してデジタルデータとしてHDC23へ出力する。
プロセッサ26は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。プロセッ
サ26には、RAM27、FROM(Flash Read Only Memory)28およびバッファ
メモリ29が接続されている。
サ26には、RAM27、FROM(Flash Read Only Memory)28およびバッファ
メモリ29が接続されている。
FROM28は、不揮発性メモリである。FROM28には、ファームウェア(プログラムデータ)および各種の動作パラメータなどが格納される。なお、ファームウェアは、磁気ディスク11に格納されてもよい。
RAM27は、例えばDRAM、SRAM、またはこれらの組み合わせによって構成される。RAM27は、プロセッサ26によって動作用のメモリとして使用される。RAM27は、ファームウェアがロードされる領域や、各種の管理データが保持される領域として使用される。
プロセッサ26は、FROM28または磁気ディスク11に格納されているファームウェアに従って、この磁気ディスク装置1の全体的な制御を行う。例えば、プロセッサ26は、ファームウェアをFROM28または磁気ディスク11からRAM27にロードし、ロードされたファームウェアに従って、モータドライバIC21、ヘッドIC24、RWC25、HDC23などの制御を実行する。
なお、RWC25、プロセッサ26およびHDC23を含む構成は、コントローラ30と見なすこともできる。コントローラ30は、これらのほかに、他の要素(例えばRAM27、FROM28、バッファメモリ29、またはRWC25など)を含んでいてもよい。
図2は、第1の実施形態の磁気ディスク11の構成の一例を示す模式的な図である。
磁気ディスク11には、製造工程において、例えばサーボライタによって、またはセルフサーボライト(SSW)によって、サーボ情報が書き込まれる。図2によれば、サーボ情報が書き込まれたサーボ領域の配置の一例として放射状に配置されたサーボ領域42が示されている。
サーボ情報は、セクタ/シリンダ情報、バーストパターン、およびポストコード、などを含む。セクタ/シリンダ情報は、磁気ディスク11の円周方向のサーボ番地(サーボセクタ番地)および半径方向のサーボ番地(トラック番地)を与えることができる。磁気ディスク装置1の動作時には、セクタ/シリンダ情報は、磁気ヘッド22を目標トラックまで移動させるシーク制御に使用される。
バーストパターンは、複数のトラックのそれぞれの位置を定義する。より詳しくは、バーストパターンは、各トラックの軌道を定義する。ここで、バーストパターンによって定義されるトラックの軌道は、サーボ情報の書き込み誤差などによって、実際のトラックの軌道からずれている場合がある。この位置ずれは、磁気ディスク(およびスピンドルモータ)の1回転を周期として繰り返し同じように発生するため、RROと呼ばれている。製造工程においては、トラック毎にRROが学習され、RROの学習値がポストコードとして磁気ディスク11に書き込まれる。そして、磁気ディスク装置1の使用時において、磁気ヘッド22を目標のトラックに位置決めする際には、RROによる位置ずれをポストコードに基づいてキャンセルする制御が実行される。
なお、図2によれば、バーストパターンとポストコードとによって、同心円の複数のトラック41が設定されている。各トラック41の周回上のサーボ領域42の間には、データがライトされ得るデータ領域43が設けられている。データ領域43には、複数のデータセクタが連続的に形成されている。各データセクタに対し、磁気ヘッド22によって、データのライトおよびリードが実行される。
前述されたように、モータドライバIC21は、スピンドルモータ12の現在の回転速度を得るために、スピンドルモータ12の逆起電圧の測定を行う。モータドライバIC21は、スピンドルモータ12が1回転する期間に1回以上現在の回転速度を得るために、スピンドルモータ12が1回転する期間に1回以上、逆起電圧の測定を行う。
逆起電圧の測定は、スピンドルモータ12に供給される電流(以降、モータ電流と表記する)の値がゼロクロスするタイミングにおいて実施される。モータ電流は、スピンドルモータ12(より正確にはスピンドルモータ12のロータ)が特定のモータ位置を通過するときにゼロクロスする。つまり、スピンドルモータ12が1回転する毎に、毎回同じモータ位置においてモータ電流の値がゼロクロスする。なお、モータ位置は、ロータの角度と換言することができる。より詳しくは、モータ位置は、ロータとステータとの間の相対角度である。モータ位置は、0〜2πラジアンの範囲の値をとることとする。また、モータ電流の値がゼロクロスするとは、モータ電流が正の値から負の値に遷移したり、または負の値から正の値に遷移したりすることである。
モータ電流の値は、スピンドルモータ12が1回転する期間に複数回、ゼロクロスする。そして、スピンドルモータ12が1回転する期間内でモータ電流の値がゼロクロスする回数は、スピンドルモータ12が有する磁極の数に応じて増加する。
図3は、第1の実施形態にかかるモータ電流の値がゼロクロスするモータ位置を磁気ディスク11の円周方向の位置に対応付けて示した図である。
なお、図3以降の説明では、スピンドルモータ12は12個の磁極を有することとして説明する。また、モータ電流の値が正側から負側にゼロクロスするケースと、モータ電流の値が負側から正側にゼロクロスするケースと、のうちの一方のみを考慮し、他方は無視することとする。
磁気ヘッド22による読み取り位置は、磁気ディスク11の回転によって、磁気ディス
ク11に対して円周方向に相対的に移動する。円周方向位置ZC1〜ZC6のそれぞれは、スピンドルモータ12がモータ電流の値がゼロクロスするモータ位置にあるときの磁気ヘッド22による読み取り位置を示している。例えば磁気ヘッド22が磁気ディスク11上にあるときには、6つの円周方向位置ZC1〜ZC6のそれぞれに磁気ヘッド22が対向するときに、モータ電流の値がゼロクロスする。以降、磁気ヘッド22が円周方向位置ZCXに対向するようなモータ位置を、モータ位置ZCXと表記することとする。ただし、Xは1から6までの整数である。
ク11に対して円周方向に相対的に移動する。円周方向位置ZC1〜ZC6のそれぞれは、スピンドルモータ12がモータ電流の値がゼロクロスするモータ位置にあるときの磁気ヘッド22による読み取り位置を示している。例えば磁気ヘッド22が磁気ディスク11上にあるときには、6つの円周方向位置ZC1〜ZC6のそれぞれに磁気ヘッド22が対向するときに、モータ電流の値がゼロクロスする。以降、磁気ヘッド22が円周方向位置ZCXに対向するようなモータ位置を、モータ位置ZCXと表記することとする。ただし、Xは1から6までの整数である。
また、図3に示される例によれば、ゼロ番のサーボセクタ番地(以降、サーボセクタ番地#0と表記する)が与えられたサーボセクタ#0は、磁気ディスク11の円周方向において円周方向位置ZC1と円周方向位置ZC6との間に位置している。よって、矢印60が示す方向に磁気ディスク11が回転する場合、磁気ヘッド22による読み取り位置がサーボセクタ#0を通過した後に1回転する期間に、スピンドルモータ12は、モータ位置ZC6、ZC5、ZC4、ZC3、ZC2、およびZC1をこの順番で通過する。
モータドライバIC21は、モータ位置ZC1〜ZC6のうちの何れのモータ位置においても逆起電圧の測定を実行することができる。
逆起電圧の測定時には、例えばモータ電流の供給が一時的に停止される。そして、モータ電流の供給が停止している間に、逆起電圧が測定される。つまり、逆起電圧の測定タイミングにおいてモータ電流の波形がひずむ。モータ電流の波形のひずみは、磁気ディスク11の振動を引き起こし、磁気ヘッド22の位置ずれの原因となる。
そして、スピンドルモータ12が1回転する期間における、モータ電流の波形のひずみに起因した位置ずれの量の推移は、スピンドルモータ12が1回転する期間における、逆起電圧の測定タイミングに応じて変わる。つまり、例えば、モータ位置ZC6において逆起電圧が測定される場合と、モータ位置ZC5において逆起電圧が測定される場合と、で位置ずれの推移が異なる。
RROの学習時においては、モータ電流の波形のひずみに起因した位置ずれが加味されたトータルのずれ量が学習される。したがって、例えば、RROの学習時と、RROの学習値を用いた補正時と、で逆起電圧の測定が行われるモータ位置が等しい場合、モータ電流の波形のひずみに起因した位置ずれを含むトータルの位置ずれを、RROの学習値によって補正することができる。しかしながら、RROの学習時と、RROの学習値を用いた補正時と、で逆起電圧の測定が行われるモータ位置が異なる場合、RROの学習値では逆起電圧の測定に起因した位置ずれを正しく補正することができない。つまり、磁気ヘッドの位置決め精度が悪化する。
そこで、磁気ディスク装置1は、逆起電圧の測定が行われるモータ位置を、予め設定されたモータ位置に調整する機能を具備する。この機能により、磁気ディスク装置1は、RROの学習時とRROの学習値を用いた補正時とで、同じモータ位置において逆起電圧の測定を行うことができる。したがって、RROの学習時と、RROの学習値を用いた補正時と、で逆起電圧の測定が行われるモータ位置が異なる場合に比べて、磁気ヘッド22の位置決め精度を向上させることができる。
以降、逆起電圧の測定が行われるモータ位置として予め設定されたモータ位置を、対象のモータ位置、と表記する。
なお、第1の実施形態では、一例として、モータドライバIC21は、第1モードと、第2モードと、の何れの動作モードでも動作することが可能に構成されている。第1モー
ドは、モータ位置ZC1〜ZC6のうちの1つのモータ位置においてのみ逆起電圧を測定するモードである。第2モードは、モータ位置ZC1〜ZC6のうちの全てのモータ位置において逆起電圧を測定するモードである。
ドは、モータ位置ZC1〜ZC6のうちの1つのモータ位置においてのみ逆起電圧を測定するモードである。第2モードは、モータ位置ZC1〜ZC6のうちの全てのモータ位置において逆起電圧を測定するモードである。
図4は、第1の実施形態にかかる第1モードでのモータ電流の波形の一部を切り出したグラフである。なお、図4の説明では、モータ電流の値が正側から負側にゼロクロスするタイミングが、逆起電圧の測定が可能なゼロクロスタイミングとされる。モータ電流の値が負側から正側にゼロクロスするタイミングは考慮されない。
図4に示されるように、モータ電流は、基本的に正弦波の波形で推移する。そして、正弦波の波形で推移するモータ電流の値は、複数のタイミングでゼロクロスする。そして、それら複数のタイミングのうちの時刻t1のタイミングにおいて、モータ電流の供給が一時的に停止されて、逆起電圧の測定が実施される。つまり、時刻t1においてモータ電流の波形がひずんでいる。
なお、時刻t1においては、スピンドルモータ12は、モータ位置ZC1〜ZC6のうちの1つに位置している。当該1つのモータ位置を、図4の説明において、特定のモータ位置と表記する。
時刻t1において逆起電圧の測定が行われた後、逆起電圧の測定が行われることなく5周期のモータ電流が供給される。そして、時刻t1から6周期のモータ電流が供給された時刻t2において、スピンドルモータ12が前述された特定のモータ位置に到達し、逆起電圧の測定が再び実行される。
このように、第1モードによれば、6周期のモータ電流が供給される毎に1回、逆起電圧の測定が行われる。これによって、スピンドルモータ12が1回転する毎に、前回に逆起電圧の測定が行われたモータ位置と同じモータ位置で逆起電圧の測定が行われる。
なお、第1の実施形態では、逆起電圧の測定が行われるモータ位置は、第1モードでの動作が開始してからスピンドルモータ12がモータ位置ZC1〜ZC6に至った回数、換言すると第1モードでの動作が開始してからモータ電流の値がゼロクロスした回数、に基づいて決定される。
より具体的には、モータドライバIC21は、例えば、第1モードでの動作が開始してからスピンドルモータ12がモータ位置ZC1〜ZC6に至った回数(または第1モードでの動作が開始してからモータ電流の値がゼロクロスした回数)をカウントする。そして、カウント値が予め決められた値N(Nは例えば1から6までの整数)になったとき、モータドライバIC21は、第1モードでの動作が開始した後の初回の逆起電圧の測定を実行する。初回の逆起電圧の測定が終わると、モータドライバIC21は、スピンドルモータ12のロータが1回転する毎に、初回の逆起電圧の測定が実行されたモータ位置と同じモータ位置において逆起電圧の測定を実行する。
一例として、値Nとして「1」が設定されている場合、第1モードでの動作が開始してからスピンドルモータ12のロータがモータ位置ZC1〜ZC6に至った回数(または第1モードでの動作が開始してからモータ電流の値がゼロクロスした回数)が「1」になったとき、モータドライバIC21は、第1モードでの動作が開始した後の初回の逆起電圧の測定を実行する。以降、初回の逆起電圧の測定が行われたモータ位置と同じモータ位置で、逆起電圧の測定が実行される。
別の一例として、値Nとして「6」が設定されている場合、第1モードでの動作が開始
してからスピンドルモータ12のロータがモータ位置ZC1〜ZC6に至った回数(または第1モードでの動作が開始してからモータ電流の値がゼロクロスした回数)が「6」になったとき、モータドライバIC21は、第1モードでの動作が開始した後の初回の逆起電圧の測定を実行する。以降、初回の逆起電圧の測定が行われたモータ位置と同じモータ位置で、逆起電圧の測定が実行される。
してからスピンドルモータ12のロータがモータ位置ZC1〜ZC6に至った回数(または第1モードでの動作が開始してからモータ電流の値がゼロクロスした回数)が「6」になったとき、モータドライバIC21は、第1モードでの動作が開始した後の初回の逆起電圧の測定を実行する。以降、初回の逆起電圧の測定が行われたモータ位置と同じモータ位置で、逆起電圧の測定が実行される。
なお、設計者は、任意の値を値Nとして設定することができる。以降の説明では、一例として、値Nとして「6」が設定されていることとする。つまり、第1モードでの動作が開始してから6回目のゼロクロスタイミングに初回の逆起電圧の測定が実行されることとする。
図5は、第1の実施形態にかかる第2モードでのモータ電流の波形の一部を切り出したグラフである。本図においても、図4と同様、モータ電流の値が正側から負側にゼロクロスするタイミングが、逆起電圧の測定が可能なゼロクロスタイミングとされる。
図5に示されるように、モータ電流は、基本的に正弦波の波形で推移するが、モータ電流の値が正側から負側にゼロクロスする時刻t11〜t16の全てにおいて、逆起電圧の測定が実行される。よって、第2モードでは、スピンドルモータ12が1回転する期間に、6回、逆起電圧の測定が行われる。
第2モードでは、第1モードに比べて逆起電圧を測定する頻度が高いため、第1モードに比べて高い頻度で現在の回転速度を取得することができる。よって、第2モードでは、第1モードに比べてきめ細かい速度制御を実行することが可能である。
その反面、第2モードでは、第1モードに比べてモータ電流の供給が一時停止される回数が多いため、第1モードに比べて磁気ディスク11の振動による影響が大きい。
したがって、磁気ヘッド22によって磁気ディスク11に読み書きを行う場合には、コントローラ30は、モータドライバIC21を第1モードで動作させる。また、第1モードにおいてRROの補正を精度良く実行できるように、RROの学習の学習時には、コントローラ30は、モータドライバIC21を第1モードで動作させる。
ここで、コントローラ30は、磁気ディスク11の回転が開始した後、モータドライバIC21をいったん第2モードで動作させ、その後、モータドライバIC21を第2モードから第1モードに遷移させる。コントローラ30は、第2モードから第1モードに遷移した後において対象のモータ位置において逆起電圧を測定できるように、第2モードから第1モードへの遷移のタイミングを、磁気ヘッド22によって読み取られたサーボ情報に基づいて判断する。
サーボ情報に基づいた第2モードから第1モードへの遷移のタイミングの判断方法は、特定の判断方法に限定されない。以下に、2つの例を説明する。
第1の例では、基準となる特定のサーボセクタ番地(例えばサーボセクタ番地#0)が読み取られたタイミングで、第2モードから第1モードへの遷移が実行される。図3の例に従えば、サーボセクタ番地#0が読み取られてすぐに第2モードから第1モードへの遷移が実行された場合、第2モードから第1モードへの遷移の直後の最初の1回転で、モータ位置ZC6に対応したゼロクロスタイミング、モータ位置ZC5に対応したゼロクロスタイミング、モータ位置ZC4に対応したゼロクロスタイミング、モータ位置ZC3に対応したゼロクロスタイミング、モータ位置ZC2に対応したゼロクロスタイミング、およびモータ位置ZC1に対応したゼロクロスタイミングが、この順番で到来する。よって、
値Nが「6」である場合、モータ位置ZC1に対応したゼロクロスタイミングにおいて、第1モードでの動作を開始した後の初回の逆起電圧の測定が実行される。そして、以降、スピンドルモータ12が1回転する毎に、モータ位置ZC1に対応したゼロクロスタイミングにおいて逆起電圧の測定が実行される。
値Nが「6」である場合、モータ位置ZC1に対応したゼロクロスタイミングにおいて、第1モードでの動作を開始した後の初回の逆起電圧の測定が実行される。そして、以降、スピンドルモータ12が1回転する毎に、モータ位置ZC1に対応したゼロクロスタイミングにおいて逆起電圧の測定が実行される。
なお、第1の例によれば、対象のモータ位置は、値Nによって一意に決まる。図3の例に従えば、対象のモータ位置は、モータ位置ZC(7−N)と表現され得る。
第2の例では、基準となる特定のサーボセクタ番地(例えばサーボセクタ番地#0)が読み取られてから、ゼロクロスタイミングが所定の回数(M回とする)が経過したタイミングで、第2モードから第1モードへの遷移が実行される。ただし、Mは0から6までの整数とする。
例えば、値Nとして例えば「6」が設定され、値Mとして「2」が設定されている場合を考える。図3の例に従えば、サーボセクタ#0が検出されてから位置ZCに対応したゼロクロスタイミングが2(=M)回経過したとき、スピンドルモータ12のロータは、モータ位置ZC5を通過する。よって、第2モードから第1モードへの遷移の直後の最初の1回転で、モータ位置ZC4に対応したゼロクロスタイミング、モータ位置ZC3に対応したゼロクロスタイミング、モータ位置ZC2に対応したゼロクロスタイミング、モータ位置ZC1に対応したゼロクロスタイミング、モータ位置ZC6に対応したゼロクロスタイミング、およびモータ位置ZC5に対応したゼロクロスタイミングが、この順番で到来する。そして、これらのゼロクロスタイミングのうちの6(=N)回目に到来するゼロクロスタイミングであるモータ位置ZC5に対応したゼロクロスタイミングにおいて、第1モードでの動作を開始した後の初回の逆起電圧の測定が実行される。そして、以降、スピンドルモータ12が1回転する毎に、モータ位置ZC5に対応したゼロクロスタイミングにおいて逆起電圧の測定が実行される。
第2の例が適用された場合、対象のモータ位置は、値Nと値Mとによって一意に決まる。図3の例に従えば、対象のモータ位置は、モータ位置ZC(mod((13−M−N)、6))と表され得る。なお、mod(a、b)は、aをbで除算して得られる剰余を示す。
設計者は、任意の値を値Mとして設定することができる。値Mとして「0」が設定された場合、第2の例における磁気ディスク装置1の挙動は、第1の例における磁気ディスク装置1の挙動と等しくなる。設計者は、第1の例では値N、第2の例では値Nおよび値Mを設定することによって、対象のモータ位置を設定することができる。
なお、第1モードへの遷移のタイミングの判断のための基準位置は、サーボセクタ番地#0が示す位置に限定されない。設計者は、任意のサーボセクタ番地を第2モードから第1モードへの遷移のタイミングの判断のための基準位置として設定することができる。
図6は、RROの学習の際の第1の実施形態にかかる磁気ディスク装置1の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図6〜図8では、上記された第1の例が適用されていることとして説明する。また、サーボセクタ番地#0が第2モードから第1モードへの遷移のタイミングの判断のための基準位置として設定されていることとする。
また、以降の説明において、コントローラ30の動作は、具体的には例えばプロセッサ26がHDC23、ヘッドIC24、およびRWC25を制御することによって実現される。なお、プロセッサ26が行う制御のうちの一部または全部は、プロセッサ26と異なる構成要素(例えばHDC23)によって実現されてもよい。
RROの学習は、例えば磁気ディスク装置1のハードウェアの製造が完成した後に実行される。ハードウェアの製造が完成した磁気ディスク装置1は、所定の装置(例えばコンピュータ)に接続されて、起動(パワーオン)される。磁気ディスク装置1が起動されると(S101)、コントローラ30は、モータドライバIC21の動作モードを第1モードに設定する(S102)。モータドライバIC21は、第1モードでスピンドルモータ12の回転を開始し、これによって磁気ディスク11の回転が開始する(S103)。
モータドライバIC21は、S103によって第1モードでの動作を開始する。つまり、モータ位置ZC1〜ZC6のうちの何れか1つのモータ位置ZCのみにおいて逆起電圧の測定を行い、得られた測定値に基づいて速度制御を実行する。
値Nが「6」である場合、S103によって第1モードの動作が開始してから、ゼロクロスタイミングが6回経過したときに、初回の逆起電圧の測定が行われる。よって、例えば、スピンドルモータ12のロータの回転開始時の位置が、モータ位置ZC3とモータ位置ZC4との間である場合には、モータ位置ZC4において初回の逆起電圧の測定が行われる。例えば、スピンドルモータ12のロータの回転開始時の位置が、モータ位置ZC5とモータ位置ZC6との間である場合には、モータ位置ZC6において初回の逆起電圧の測定が行われる。
つまり、S103によって開始された第1モードの動作においては、逆起電圧の測定が行われる位置は、起動時のスピンドルモータ12の位置に依存してばらつく。
S103によって開始された第1モードの動作においてどのモータ位置において逆起電圧の測定が行われていたとしても、以降の処理によって、逆起電圧の測定が行われるモータ位置が、対象のモータ位置(図6〜8の例ではモータ位置ZC1)に変更される。
S103に続いて、コントローラ30は、磁気ヘッド22をランプ13から磁気ディスク11にロードする(S104)。コントローラ30は、磁気ヘッド22によって、磁気ディスク11における磁気ヘッド22が対向する位置のサーボセクタ番地およびトラック番地を読み取ることができるようになる。
続いて、コントローラ30は、磁気ヘッド22によって逐次読み取られるサーボセクタ番号をモニタリングして、磁気ヘッド22によってサーボセクタ番号#0を読み取ったか否かを判定する(S105)。
サーボセクタ番号#0を読み取っていない場合(S105:No)、コントローラ30は、S105の判定処理を再び実行する。コントローラ30は、サーボセクタ番号#0を読み取るまで、S105の判定処理を繰り返し実行することで、サーボセクタ番号#0を読み取ったタイミングの到来を待つ。
サーボセクタ番号#0を読み取った場合(S105:Yes)、コントローラ30は、すぐにモータドライバIC21の動作モードを第1モードから第2モードに遷移させる(S106)。これによって、モータドライバIC21は、第2モードでの動作を開始する。つまり、モータドライバIC21は、全てのゼロクロスタイミングにおいて逆起電圧を測定する。
そして、コントローラ30は、磁気ヘッド22によって逐次読み取られるサーボセクタ番号をモニタリングして、磁気ヘッド22によってサーボセクタ番号#0を読み取ったか否かを判定する(S107)。サーボセクタ番号#0を読み取っていない場合(S107
:No)、コントローラ30は、S107の判定処理を再び実行する。コントローラ30は、サーボセクタ番号#0を読み取るまで、S107の判定処理を繰り返し実行することで、サーボセクタ番号#0を読み取ったタイミングの到来を待つ。
:No)、コントローラ30は、S107の判定処理を再び実行する。コントローラ30は、サーボセクタ番号#0を読み取るまで、S107の判定処理を繰り返し実行することで、サーボセクタ番号#0を読み取ったタイミングの到来を待つ。
サーボセクタ番号#0を読み取った場合(S107:Yes)、コントローラ30は、すぐにモータドライバIC21の動作モードを第2モードから第1モードに遷移させる(S108)。これによって、モータドライバIC21は、第1モードでの動作を再び開始する。
ここでは、値Nとして「6」が設定されている。したがって、第1の例の説明で述べたように、S108によって第1モードでの動作が再開された後、モータ位置ZC1において初回の逆起電圧の測定が行われる。つまり、初回の逆起電圧の測定が、対象のモータ位置において行われる。そして、第1モードでの動作が継続する限り、モータ位置ZC1〜ZC6のうちの対象のモータ位置であるモータ位置ZC1においてのみ、逆起電圧の測定が行われる。
なお、前述されたように、第2モードにおいては、第1モードに比べてきめ細かい速度制御を実行することが可能である。よって、例えば、S106の処理が行われた後、スピンドルモータ12(つまり磁気ディスク11)の回転速度が所定の速度に到達するまで、第2モードの動作が継続され、スピンドルモータ12の所定の速度に到達した後に、S107の処理が行われるようにしてもよい。
なお、第1モードにおいても速度制御が可能である。よって、S106の処理が行われた後、スピンドルモータ12(つまり磁気ディスク11)の回転速度が所定の速度に到達することを待つことなくS107の処理が行われてもよいことはいうまでもない。
第1モードと第2モードとでは、モータ電流の波形が互いに異なる。動作モードが第2モードから第1モードに遷移したとき、モータ電流の波形が安定するまで若干の時間を要する。よって、S108の後、コントローラ30は、モータ電流の波形が安定したか否かを判定する(S109)。モータ電流の波形が安定していない場合(S109:No)、コントローラ30は、S109の判定処理を再び実行する。
モータ電流の波形が安定した場合(S109:Yes)、コントローラ30は、同期が成功したか否かを判定する(S110)。
同期とは、対象のモータ位置(ここではモータ位置ZC1)においてのみ逆起電圧の測定が実行されていることである。つまり、コントローラ30は、S110では、モータ位置ZC1において逆起電圧の測定が行われているか否かを判定する。
何らかの理由によって同期が成功しなかった場合には(S110:No)、コントローラ30は、S105の処理から一連の処理をやり直す。
同期が成功した場合(S110:Yes)、コントローラ30は、RROの学習を開始する(S111)。RROの学習が完了すると、コントローラ30は、磁気ヘッド22によって、RROの学習値を磁気ディスク11(より詳しくはサーボ領域42)にポストコードとして書き込んで(S112)、RROの学習の際の動作を終了する。
なお、図6に示された一連の処理におけるS105の判定処理は省略可能である。コントローラ30は、サーボセクタ番号#0の読み取りを待たずに第1モードから第2モードに遷移させてもよい。
また、コントローラ30は、起動(S101)の後、S102においてモータドライバIC21を第2モードで動作させてもよい。そのような場合、S105およびS106の処理は省略される。
図7は、逆起電圧の測定が行われるモータ位置が対象のモータ位置に調整される例を説明するための図である。本図において、サーボインデックス(Servo Index)は、サーボセクタ番地#0が読み取られたタイミングを示している。具体的には、サーボインデックスがHレベルになったタイミングが、サーボセクタ番地#0が読み取られたタイミングを表す。
時刻t22までの期間では、図6のS102によって開始された第1モードの動作が行われている。サーボインデックスがHレベルになる間隔、例えば時刻t21から時刻t22までの期間は、磁気ヘッド22による読み取り位置がサーボセクタ番地#0を基準として1回転する期間に相当する。時刻t22までの期間においては、サーボセクタ番地#0が読み取られた後の最初にゼロクロスするタイミング、換言するとスピンドルモータ12がモータ位置ZC6に位置するタイミングで、逆起電圧の測定が行われている。つまり、対象のモータ位置と異なるモータ位置において逆起電圧の測定が行われている。
時刻t22においては、図6のS105の判定処理においてYesと判定されて、S106の処理によってすぐにモータドライバIC21の動作モードが第1モードから第2モードに遷移する。時刻t22においてサーボセクタ番地#0が読み取られてから、スピンドルモータ12は、モータ位置ZC6、モータ位置ZC5、モータ位置ZC4、モータ位置ZC3、モータ位置ZC2、およびモータ位置ZC1をこの順番で通過し、これらの全てのモータ位置において逆起電圧の測定が実行されている。
時刻t23においては、図6のS107の判定処理においてYesと判定されて、S108の処理によってすぐにモータドライバIC21の動作モードが第2モードから第1モードに遷移する。値Nとして「6」が設定されていることとしているので、時刻t23において第1モードでの動作が再開した後に6回目に到来するゼロクロスタイミングである、モータ位置ZC1に対応したゼロクロスタイミングにおいて、逆起電圧の測定が実行される。
前述されたように、第1の例が適用された場合、変更先のモータ位置は、値Nによって一意に決まる。値Nが「6」である場合、変更先のモータ位置は、対象のモータ位置ZC1である。つまり、図7の時刻t22までの状態として示されたように対象のモータ位置ZC1と異なるモータ位置ZC6において逆起電圧の測定が行われている場合であっても、時刻t22から時刻t23において実行された調整によって、逆起電圧の測定が行われるモータ位置を、対象のモータ位置ZC1に変更することができる。
図8は、ユーザが第1の実施形態にかかる磁気ディスク装置1を使用するときの磁気ディスク装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
ユーザは、RROの学習が完了した状態の磁気ディスク装置1をホスト2に接続して使用する。磁気ディスク装置1は、ホスト2に接続されて、起動(パワーオン)される。ユーザ使用の際にも、磁気ディスク装置1は、起動(S101)から同期が成功したか否かの判定処理(S110)まで、RROの学習時と同様の処理を実行する。これによって、RROの学習時と同様に、第1モードでの動作時において逆起電圧の測定が実行されるモータ位置ZCを、対象のモータ位置ZC1に調整することができる。
同期が成功した後(S110:Yes)、磁気ディスク装置1は、ポストコード、即ちRROの学習値、に基づいたRROの補正の制御を開始する(S301)。これによって、磁気ディスク11への読み書きが行えるようになる。そして、ユーザによる第1の実施形態の磁気ディスク装置1の使用の際の磁気ディスク装置1の動作が終了する。
RROの学習は、対象のモータ位置ZC1において逆起電圧の測定が行われている状態において行われている。そして、ユーザが磁気ディスク装置1を使用する際には、対象のモータ位置ZC1において逆起電圧の測定が行われる。つまり、RROの学習時と、ユーザが磁気ディスク装置1を使用する際と、で逆起電圧の測定が行われるモータ位置が等しい。よって、ユーザが磁気ディスク装置1を使用する際に生じる、モータ位置において逆起電圧の測定が行われることによる磁気ヘッド22の位置ずれを、RROの学習値によって精度よく補正することができる。
なお、図8においても、S105の判定処理は省略可能である。コントローラ30は、サーボセクタ番号#0の読み取りを待たずに第1モードから第2モードに遷移させてもよい。
また、コントローラ30は、起動(S101)の後、S102においてモータドライバIC21を第2モードで動作させてもよい。そのような場合、S105およびS106の処理は省略される。
なお、図6〜図8の説明においては、第1の例が適用されているとした。第1の実施形態は、第2の例が適用されてもよい。第2の例が適用された場合には、コントローラ30は、S107の判定処理においてYesと判定された後からゼロクロスタイミングがM回経過したときに、S108の処理を実行する。
以上述べたように、第1の実施形態によれば、コントローラ30は、磁気ディスク11の回転が開始した後、逆起電圧の測定が行われるモータ位置を、設定された第1の位置(対象のモータ位置、つまり図6〜図8の例によればモータ位置ZC1)に調整する制御を実行する。
この構成により、磁気ディスク装置1は、RROの学習時とRROの学習値を用いた補正時とで、同じモータ位置において逆起電圧の測定を行うことができる。よって、RROの学習時と、RROの学習値を用いた補正時と、で逆起電圧の測定が行われるモータ位置が異なる場合に比べて、磁気ヘッド22の位置決め精度を向上させることができる。
なお、対象のモータ位置である第1の位置は、第1の例では、値Nによって設定され得る。第2の例では、値Nと値Mとの組み合わせによって設定され得る。なお、第1の位置の設定方法は、これらに限定されない。
また、第1の実施形態によれば、コントローラ30は、逆起電圧の測定が行われるモータ位置が、第1の位置(図6〜図8によればモータ位置ZC1)と異なる第2の位置(例えばモータ位置ZC1〜ZC6のうちのモータ位置ZC1以外の任意の位置)にあったとしても、逆起電圧の測定が行われるモータ位置を第2の位置から第1の位置に変更することができる。
よって、RROの学習時と、RROの学習値を用いた補正時と、で逆起電圧の測定が行われるモータ位置が異なる場合に比べて、磁気ヘッド22の位置決め精度を向上させることができる。
また、第1の実施形態によれば、コントローラ30は、逆起電圧の測定が行われるモータ位置を、モータ電流の値がゼロクロスする複数の第3の位置(例えばモータ位置ZC1〜ZC6)のうちの設定された1つのモータ位置に調整する。
また、第1の実施形態によれば、モータドライバIC21は、磁気ヘッド22によって読み取られたサーボ情報に基づくタイミングで第2モードから第1モードに遷移する。
これによって、逆起電圧の測定が行われるモータ位置を対象のモータ位置に調整することが可能となる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態においては、RROの学習の際と、ユーザが磁気ディスク装置1を使用する際と、の両方において、逆起電圧の測定が行われるモータ位置の調整が行われた。
第1の実施形態においては、RROの学習の際と、ユーザが磁気ディスク装置1を使用する際と、の両方において、逆起電圧の測定が行われるモータ位置の調整が行われた。
これに対し、第2の実施形態では、RROの学習の際には、逆起電圧の測定が行われるモータ位置の調整が行われず、逆起電圧の測定が行われたモータ位置が記憶される。そして、ユーザが磁気ディスク装置1を使用する際には、逆起電圧の測定が行われるモータ位置が、予め記憶しておいたモータ位置に調整される。つまり、対象のモータ位置は、RROの学習の際に決められる。
以降では、第1の実施形態と異なる事項について説明する。第1の実施形態と同じ事項については、簡略的に説明されるか、または説明が省略される。
図9は、RROの学習の際の第2の実施形態にかかる磁気ディスク装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
磁気ディスク装置1が起動されると(S101)、第1の実施形態と同様の処理が、S105まで実行される。つまり、起動後、第1モードでの動作が開始し、基準位置の一例であるサーボセクタ番地#0の読み取りが実行される。
磁気ヘッド22によってサーボセクタ番地#0を読み取った後(S105:Yes)、コントローラ30は、逆起電圧の測定を実行するモータ位置を示す設定情報を記憶する(S401)。例えば、S102において第1モードでの動作が開始してから、或るモータ位置ZCにおいて逆起電圧の測定が実行されている場合、そのモータ位置ZCを特定できる情報が設定情報として記憶される。
例えば、コントローラ30は、サーボセクタ番地#0と、逆起電圧の測定が実行されているモータ位置と、の位置関係を、設定情報として記憶することができる。位置関係は、スピンドルモータ12の角度差として表現されてもよいし、サーボセクタ番地#0が読み取られた後に磁気ヘッド22の読み取り位置がモータ位置ZC1〜ZC6の何れかを通過した回数(換言するとゼロクロスタイミングの回数)として表現されてもよい。
ここでは一例として、サーボセクタ番地#0が読み取られた後から磁気ヘッド22の読み取り位置が逆起電圧の測定が実行されているモータ位置ZCを通過するまでに磁気ヘッド22の読み取り位置がモータ位置ZC1〜ZC6の何れかを通過した回数(換言するとゼロクロスタイミングの回数)が、設定情報として記憶されることとする。
設定情報の記憶場所は、特定の場所に限定されない。例えば、設定情報がFROM28に記憶されてもよい。または、設定情報は、一時的にRAM27に記憶され、磁気ディスク装置1の電源がオフされるまでの所定のタイミングで、RAM27からFROM28ま
たは磁気ディスク11などの不揮発性の記憶領域に移動されてもよい。
たは磁気ディスク11などの不揮発性の記憶領域に移動されてもよい。
S401に続いて、コントローラ30は、RROの学習を開始する(S111)。RROの学習が完了すると、コントローラ30は、磁気ヘッド22によって、RROの学習値を磁気ディスク11(より詳しくはサーボ領域42)にポストコードとして書き込んで(S112)、RROの学習の際の動作を終了する。
なお、S401の処理が実行されるタイミングは、必ずしもS105の処理の直後でなくてもよい。S112の後にS401の処理が実行されてもよい。
以上の動作により、RROの学習が完了するとともに、RROの学習が行われた際における逆起電圧の測定が行われたモータ位置ZCが対象のモータ位置として記憶される。
図10は、ユーザが第2の実施形態にかかる磁気ディスク装置1を使用するときの磁気ディスク装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
ユーザによって磁気ディスク装置1が使用される際は、磁気ディスク装置1が起動されると(S101)、第1の実施形態と同様の処理が、S107まで実行される。つまり、起動後、モータドライバIC21は、第1モードでの動作が開始し、その後、第2モードに遷移し、基準位置の一例であるサーボセクタ番地#0の読み取りが実行される(S107)。
すると、サーボセクタ番地#0が読み取られたタイミングと、設定情報と、に基づいて、対象のモータ位置(即ちRROの学習時と同じモータ位置)で逆起電圧の測定ができるように、第1モードへの遷移のタイミングの調整が実行される。
ここで、サーボセクタ番地#0が読み取られてからゼロクロスタイミングが所定の回数(P回とする)が経過したタイミングで第2モードから第1モードへの遷移が実行される場合、第1モードに遷移した後に逆起電圧の測定が行われるモータ位置は、モータ位置ZC(mod((13−P−N)、6))に一意に決まる。
そして、図10の例によれば、サーボセクタ番地#0が読み取られた後から磁気ヘッド22の読み取り位置がモータ位置ZCを通過するまでに磁気ヘッド22の読み取り位置がモータ位置ZC1〜ZC6の何れかを通過した回数(換言するとゼロクロスタイミングの回数)が、設定情報として記憶されている。設定情報に記録されている回数をQ(ただしQは1から6までの整数)と表すと、RROの学習の際に逆起電圧の測定が行われたモータ位置ZCは、モータ位置ZC(mod((7−Q)、6))と表せる。
よって、逆起電圧の測定が実行されるモータ位置ZCをRROの学習の際に逆起電圧の測定が行われたモータ位置ZCに調整するための値Pは、下記の式(1)を解くことで得られる。
ZC(mod((13−P−N)、6))=ZC(mod((7−Q)、6)) ・・・(1)
ZC(mod((13−P−N)、6))=ZC(mod((7−Q)、6)) ・・・(1)
値Nは「6」であることとしているので、式(1)によってP=Qという解が得られる。即ち、コントローラ30は、サーボセクタ番地#0が読み取られた後、スピンドルモータ12が設定情報が示すモータ位置を通過したタイミングで第2モードから第1モードに遷移させれば、モータ位置を、RROの学習の際に逆起電圧の測定が行われたモータ位置に調整することが可能である。
磁気ヘッド22によってサーボセクタ番地#0を読み取った後(S107:Yes)、コントローラ30は、スピンドルモータ12が設定位置が示すモータ位置を通過したか否かを判定する(S501)。スピンドルモータ12が設定位置が示すモータ位置ZCを通過していない場合(S501:No)、コントローラ30は、S501の判定処理を再び実行する。
スピンドルモータ12が設定位置が示すモータ位置ZCを通過した場合(S501:Yes)、コントローラ30は、すぐにモータドライバIC21の動作モードを第2モードから第1モードに遷移させる(S108)。これによって、RROの学習の際において逆起電圧の測定が実行されたモータ位置ZCにおいて逆起電圧の測定を実行することが可能となる。
以降、第1の実施形態と同様、S108〜S301の処理が実行されて、ユーザによる第2の実施形態の磁気ディスク装置1の使用の際の磁気ディスク装置1の動作が終了する。
このように、第2の実施形態によれば、コントローラ30は、RROを学習し、前記RROの学習値を磁気ディスク11に書き込む、制御を実行する。モータドライバIC21は、RROの学習の際に、第4の位置(例えばモータ位置ZC1〜ZC6のうちの任意の1つ)において逆起電圧の測定を実行する。そして、コントローラ30は、第4の位置を第1の位置(即ち対象のモータ位置)として設定する。
これによって、RROの学習の際には、モータ位置の調整の処理が不要となる。
また、第2の実施形態によれば、コントローラ30は、サーボ情報に基づく基準位置(例えばサーボセクタ番地#0)と第4の位置との位置関係を、設定情報として記憶する。
これによって、磁気ディスク装置1は、RROの学習値を使用する際に、RROの学習時において逆起電圧の測定が行われたモータ位置と同じモータ位置において逆起電圧の測定を行うことが可能となる。
なお、第1の実施形態および第2の実施形態においては、コントローラ30がモータドライバIC21のモードの切り替えタイミングを制御することとして説明した。モードの切り替えタイミングを判定する機能は、モータドライバIC21に持たされてもよい。
例えば、図6および図8のS105からS110までの処理や、図10のS105からS110までの処理は、モータドライバIC21単体によって実行されてもよい。例えば、コントローラ30は、S104の処理が行われた後、モータドライバIC21に、逆起電圧の測定を行うモータ位置の調整を指示する。モータドライバIC21は、コントローラ30からの指示に応じて、図6、図8、または図10のS105からS110までの処理を実行することができる。
また、第1の実施形態および第2の実施形態においては、逆起電圧の測定を行うモータ位置の調整の際には、モータドライバIC21の動作モードがいったん第2モードに遷移して、その後、第1モードに遷移した。逆起電圧の測定を行うモータ位置の調整の際には、モータドライバIC21は、必ずしも第2モードに遷移しなくてもよい。モータドライバIC21は、第1モードで動作しているときに、逆起電圧の測定を行うモータ位置を、コントローラ30からの指示に応じて、現在逆起電圧の測定を行っているモータ位置から対象のモータ位置に変更してもよい。
また、磁気ディスク装置1は、第1の実施形態および第2の実施形態に述べたような構成を有していることから、スピンドルモータ12のモータ電流に関し、下記のような特徴的な挙動を示す。即ち、磁気ディスク装置1では、磁気ディスク11の回転の開始の後の第1のタイミング(例えば図7において時刻t21から時刻t22までの期間におけるモータ位置ZC6に対応したタイミング)において、スピンドルモータ12のモータ位置が或る位置(例えばモータ位置ZC6)にあるときにモータ電流の波形がひずみ、第1のタイミングよりも後の第2のタイミング(例えば図7において時刻t23以降におけるモータ位置ZC1に対応したタイミング)において、モータ電流の波形が、前記された或る位置とは別の位置(例えばモータ位置ZC1)においてひずむ。
また、スピンドルモータ12の回転の開始の後に、磁気ヘッド22のロードが行われる。モータ電流の波形がひずむ位置の移動は、磁気ヘッド22のロードの後に起こる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 磁気ディスク装置、2 ホスト、11 磁気ディスク、12 スピンドルモータ、13 ランプ、15 アクチュエータアーム、16 VCM、21 モータドライバIC、22 磁気ヘッド、22r リード素子、22w ライト素子、24 ヘッドIC、25 RWC、26 プロセッサ、27 RAM、28 FROM、29 バッファメモリ、30 コントローラ、41 トラック、42 サーボ領域、43 データ領域、60 矢印。
Claims (10)
- 磁気ディスクと、
前記磁気ディスクを回転させるスピンドルモータと、
前記スピンドルモータにモータ電流を供給し、前記スピンドルモータが1回転する毎に前記スピンドルモータの逆起電圧の測定を行うモータドライバと、
前記磁気ディスクの回転が開始した後、前記逆起電圧の測定が行われるモータ位置を、設定された第1の位置に調整する、制御を実行する、コントローラと、
を備える磁気ディスク装置。 - 前記コントローラは、前記モータ位置を、前記第1の位置と異なる第2の位置から前記第1の位置に変更する、
請求項1に記載の磁気ディスク装置。 - 前記第1の位置は、複数の第3の位置のうちの設定された1つの位置であり、
前記複数の第3の位置のそれぞれは、前記モータ電流の値がゼロクロスするモータ位置である、
請求項1または2に記載の磁気ディスク装置。 - 前記モータドライバは、前記複数の第3の位置のうちの1つにおいてのみ前記逆起電圧の測定を行う第1モードと、前記複数の第3の位置の全てにおいて前記逆起電圧の測定を行う第2モードと、の何れの動作モードにおいても動作することができ、
前記磁気ディスクの回転が開始した後、前記モータドライバは、前記第2モードから前記第1モードに遷移して、前記第1の位置においてのみ前記逆起電圧の測定を行う、
請求項3に記載の磁気ディスク装置。 - 磁気ヘッドをさらに備え、
前記磁気ディスクにはサーボ情報が記録され、
前記コントローラは、前記磁気ヘッドによって前記サーボ情報を読み取り、
前記モータドライバは、前記磁気ヘッドによって読み取られた前記サーボ情報に基づくタイミングで前記第2モードから前記第1モードに遷移する、
請求項4に記載の磁気ディスク装置。 - 前記コントローラは、RRO(Repeatable RunOut)を学習し、前記RROの学習値を前記磁気ディスクに書き込む、制御を実行し、
前記モータドライバは、前記RROの学習の際に、第4の位置において前記逆起電圧の測定を実行し、
前記コントローラは、前記第4の位置を前記第1の位置として設定する、
請求項1に記載の磁気ディスク装置。 - 磁気ヘッドをさらに備え、
前記磁気ディスクにはサーボ情報が記録され、
前記コントローラは、前記サーボ情報に基づく基準位置と前記第4の位置との位置関係を記憶する、
請求項6に記載の磁気ディスク装置。 - 前記モータドライバは、前記逆起電圧の測定値に基づいて前記スピンドルモータの回転速度を制御する、
請求項1から7の何れか一項に記載の磁気ディスク装置。 - 磁気ディスクと、
モータ電流に基づいて前記磁気ディスクを回転させるスピンドルモータと、
を備え、
前記磁気ディスクの回転の開始の後の第1のタイミングにおいて、前記スピンドルモータのモータ位置が第1の位置にあるときに前記モータ電流の波形がひずみ、前記第1のタイミングよりも後の第2のタイミングにおいて、前記モータ電流の波形が、前記第1の位置とは異なる第2の位置においてひずむ、
磁気ディスク装置。 - 磁気ヘッドをさらに備え、
前記磁気ディスクの回転の開始の後、前記磁気ヘッドのロードを実行し、前記磁気ヘッドのロードの実行後に、前記モータ電流の波形がひずむ位置が前記第1の位置から前記第2の位置に移動する、
請求項9に記載の磁気ディスク装置。
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