JP2005176434A - モータ駆動回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサレスブラシレスモータを駆動する場合にその通電切替え時に発生するスパイクノイズをモータコイル電流に応じた検出禁止区間信号でマスキングすることができ、誤検出のないセンサレス通電制御を実現することができるモータ駆動回路を提供する。
【解決手段】通電切替え時に容量の充電により発生する電圧スロープを用いて、各相のモータ電流の立上りおよび立下りスロープを形成する電流スロープ生成器2と、通電切替えに伴って発生するスパイクノイズを容量の放電時間を用いて阻止する検出禁止区間信号発生器1と、各相のモータコイルの逆起電圧のゼロクロスを検出して各相の立上りゼロクロス及び立下りゼロクロスの各位置を示すゼロクロスパルスを生成するゼロクロス検出窓生成器3とを備え、検出禁止区間の後にゼロクロス検出を有効にする際の、検出禁止区間を決定する容量の放電電流の大きさをモータ電流指令の大きさに応じて可変する。
【選択図】図1

Description

本発明は、位置検出用センサの無いブラシレスモータを駆動するためのモータ駆動回路に関するものである。
従来から用いられている3相モータ用のモータ駆動回路として、位置検出用センサの無いブラシレスモータ(以下、センサレスブラシレスモータと記す)を駆動するためのモータ駆動回路を説明する。
このような従来のモータ駆動回路を用いてセンサレスブラシレスモータを駆動するセンサレスブラシレスモータ駆動システムを、図面を参照して説明する。
図7は従来のセンサレスブラシレスモータ駆動システムの構成を示すブロック図である。図7において、2は電流スロープ生成器、4はプリドライバ、5はパワー出力段、6はセンサレスブラシレスモータ、9はモータ電流検出アンプ、10は電流スロープ生成器2で生成された電流スロープを3相上下に分配する三差動回路、11は電流スロープ生成用容量、12は電流検出抵抗、13はゼロクロス検出コンパレータ、17はモータ電流指令、41はマイクロコントローラ、42はモータ駆動用ICからのゼロクロスコンパレータ出力、43はマイクロコントローラ41からモータ駆動用ICに入力される通電切替え信号、44は検出禁止区間制御器、45は通電切替えロジックである。
以上のように構成された従来のセンサレスブラシレスモータ駆動システムについて、その動作を以下に説明する。
まず、モータ駆動用ICが、各相モータコイルの逆起電圧とモータ中点電圧をゼロクロス検出コンパレータ13によって比較し、その比較結果信号をゼロクロスコンパレータ出力42として、マイクロコントローラ41に出力する。このゼロクロスコンパレータ出力42は、通電切替え時に発生するスパイクノイズ(後述)によるゼロクロス信号も含んでおり、この信号のままでは正しいゼロクロス検出はできない。マイクロコントローラ41側でこのゼロクロスコンパレータ出力42を用いて、検出禁止区間制御器44で回転数に応じた検出禁止区間を生成し、通電切替えによりモータコイルに発生するスパイクノイズが正しいゼロクロス位置の検出を妨害しないようにゼロクロスコンパレータ出力42に含まれるスパイクノイズによるゼロクロスをこの検出禁止区間でマスキングする。
その結果として得られる正しいゼロクロス検出信号を用いて通電切替えロジック45で通電切替え信号43をマイクロコントローラ41側で作成し、この通電切替え信号43をマイクロコントローラ41からモータ駆動用ICへ入力し、その通電切替え信号43を基準に電流スロープ生成用容量11を充電開始し、この容量充電時の電圧スロープを利用することにより、電流スロープ生成器2で、出力電流の立上りおよび立下りにスロープを形成し、各相のモータコイルに通電する。
この各相の通電切替え時のスロープにより各相の通電波形は台形波状になり、モータ回転時の騒音、振動を低減することができる。この低騒音、低振動駆動は、光ディスク、磁気ディスク等記録媒体を回転させるモータ駆動としては非常に重要な要素である。特に磁気ディスクにおいては、年率100%の割合で記録密度はアップしており、今後もこの高密度化の傾向は継続すると予測されるため、この低騒音、低振動駆動は不可欠である。
この電流スロープ生成器2の詳細動作については、後述の実施の形態の中で回路例を挙げて詳細説明を行う。
以上のように従来システムでは、モータ駆動用ICから出力される誤信号を含んだゼロクロス信号をマイクロコントローラ41でロジック処理し、通電信号を生成することによって、センサレス通電制御を実現していた。
しかしながら上記のような従来のセンサレスブラシレスモータ駆動システムにおいては、次の2つの問題点を有していた。
1つ目は、従来システムにおいては、モータの回転数に応じた検出禁止区間を制御するためにマイクロコントローラ41を使用しており、モータ駆動用IC単体でセンサレス通電制御を実現できないという問題点がある。
このセンサレス通電制御の妨げとなる通電切替え時のスパイクノイズについて説明する。
センサレス制御を実行するには、通常、3相の内、通電をしていない相の逆起電圧とモータ中点が交差するポイント(ゼロクロス)を検出することが必要であり、これによってモータ位置検出し、通電切替えを行うことによって、センサレス制御を実現している。
しかし、図8に示すように、通電オン時から通電オフに切替わった直後、モータコイル(誘導性負荷)の特性により、上側トランジスタ50がオフしても、モータコイル内には破線のように電流が流れ続ける。このときこのモータコイル内電流は接地側からフライホイールダイオード51を通じて供給されるため、上側トランジスタ50がオフした直後、出力端子52の電圧は、モータコイル内の電流が無くなるまで、接地点からダイオード51の分だけ低い電圧となる。また、逆に下側トランジスタがオンからオフに切替わった直後も同様の現象が起こり、モータコイル内の電流が無くなるまで、電源電圧から上側フライホイールダイオード分だけ高い電圧となる。これがスパイクノイズとして、通電していない相の逆起電圧に重畳されるため、ゼロクロス誤検出の原因となる。
この誤検出の原因となるスパイクノイズの影響を除去するために、このスパイクノイズの発生時間より長い区間のゼロクロス検出禁止区間が必要となる。
次に、このスパイクノイズ発生時間について説明する。
モータコイルに発生するスパイクノイズの時間幅は、通電時にモータコイルに流れている電流値に依存した関数であり、通電時のモータコイル電流値が大きくなればなるほど、通電オフ時にモータコイルに蓄えられたエネルギーを放出するまでの時間は長くなるので、モータコイルに発生するスパイクノイズの時間も長くなる。このモータコイルに流れる電流とスパイクノイズの時間幅の関係は次式で表される。

(1/2)*L*Icoil2=(VD+2*RL+Ron)*Icoil*t

ここで、Lはモータ1相分のインダクタンス、VDは出力段のフライホイールダイオードのダイオード電圧、RLはモータ1相分の抵抗成分、Ronは出力トランジスタのオン抵抗、tはスパイクノイズの時間幅である。
次に、2つ目の問題点について説明する。
従来方式では、回転数のみに依存して検出禁止区間を決定しており、回転数が低い時には検出禁止区間を長く、回転数が高い時には検出禁止区間が短くなるようにしていた。しかし、例えば、磁気ディスクのスピンドルモータの起動時を考えると、この過渡期間では定常回転に近い回転数、つまり、高い回転数で、かつモータコイルを流れる電流が大きいという状態が存在し、この状態になった時、従来方式では、検出禁止区間が上記の通り、短くなってしまうが、この回転状態においては、モータコイルを流れる電流量がまだ大きいため、スパイクノイズの時間幅は長く、

スパイクノイズ時間≧検出禁止区間

となってしまい、検出禁止区間でスパイクノイズを十分にマスクすることができなくなる場合があるという問題点がある。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、モータ駆動用IC単体でセンサレス通電制御ができ、モータコイル電流量に依存した検出禁止区間により、ゼロクロス誤検出を確実に防ぐことができるモータ駆動回路を提供する。
上記の課題を解決するために、本発明のモータ駆動回路は、三相交流駆動のセンサレスモータに対する通電切替え時の容量への充電により発生する電圧スロープを用いて、各相のモータ電流の立上りおよび立下りスロープを形成する電流スロープ生成手段と、前記センサレスモータに対する通電切替えに伴って発生するスパイクノイズを阻止する検出禁止区間を前記容量の放電時間を用いて生成する検出禁止手段と、各相のモータコイルの逆起電圧のゼロクロスを検出して各相の立上りゼロクロス及び立下りゼロクロスの各位置を示すゼロクロスパルスを生成するゼロクロス検出手段とを備え、前記検出禁止区間の後に前記ゼロクロス検出手段によるゼロクロス検出を有効にするモータ駆動回路であって、前記検出禁止区間を決定する前記容量の放電電流の大きさをモータ電流指令の大きさに応じて可変する構成としたことを特徴とする。
以上により、検出禁止区間をモータ駆動用IC側の電流スロープ生成用容量の放電時間で決定でき、また、モータ電流指令信号に応じてこのスロープ生成用の容量の放電電流を可変することによって、モータコイル電流に応じた検出禁止区間を設定することができるので、マイクロコントローラ41の制御無しにモータ駆動用IC単体でゼロクロス誤検出のないセンサレス通電制御を実現することができる。
以上のように本発明によれば、検出禁止区間を決定する電流スロープ生成用容量の放電電流の大きさがモータ電流指令の大きさに応じて可変することによって、モータ駆動用IC単体で、誤検出のないセンサレス通電制御を行うことができる優れたモータ駆動回路を実現するものである。
以下、本発明の実施の形態を示すモータ駆動回路について、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は本実施の形態のモータ駆動回路の構成を示すブロック図である。図1において、1は検出禁止区間信号発生器、2は電流スロープ生成器、3はゼロクロス検出窓生成器、4はプリドライバ、5はパワー出力段、6はセンサレスブラシレスモータ、7はモータの各相のゼロクロス点を検出して電気角60°毎にパルスを発生するゼロクロスパルス発生器、8はゼロクロスパルス発生器7で発生する電気角60°毎の信号をメモリしておき、電気角60°信号が入力された時点から15°を測定し、次の通電開始信号を発生する通電開始信号発生器、9はモータ電流検出アンプ、10は電流スロープ生成器2で生成された電流スロープを3相上下に分配する三差動回路、11は電流スロープ生成用容量(コンデンサ)、12は電流検出抵抗、13はゼロクロス検出コンパレータ、17はモータ電流指令である。
以上のように構成されたモータ駆動回路において、その動作を以下に説明する。
まず、検出禁止区間信号発生器1について説明する。前段の15°発生器の出力である通電開始信号15(PHA15)を受けると、図4の充電開始スイッチ23がオンし、充電電流22で充電され、コンパレータ28の上側閾値電圧(VTH)26まで充電される。このとき電流スロープ生成用容量11の電圧は充電電流22と電流スロープ生成用容量11の容量値で決定される傾斜をもって上昇して行き、この電圧スロープを用いて出力電流スロープを電流スロープ生成器2で生成する。この充電開始と同時に検出禁止区間を開始する。
上側閾値電圧(VTH)26に到達すると充放電切替えロジック29により、スイッチ23がオフし、スイッチ24がオンし、モータ電流指令17で決定される放電電流25で容量11の電荷は放電され、下側閾値電圧(VTL)27に到達すると同時に、検出禁止区間を終了する。
このとき、放電電流25の値は、図5に示すように、

放電時間31>スパイクノイズ時間32 ・・・(1)

を満足するように設定されなければならない。もしも、この関係を満足できない場合は、スパイクノイズにより発生するゼロクロスを検出することになり、誤検出になる。
この場合のスパイクノイズの時間幅は、

(1/2)*L*Icoil2=(VD+2*RL+Ron)*Icoil*t

により、

t=(1/2)*L*Icoil/(VD+2*RL+Ron)

で決定され、かつIcoilとモータ電流指令17は比例関係にあるので、図9に示すように、スパイクノイズ時間32もモータ電流指令17に比例する。ここで、Lはモータ1相分のインダクタンス、VDは出力段のフライホイールダイオードのダイオード電圧、RLはモータ1相分の抵抗成分、Ronは出力トランジスタのオン抵抗であり、いずれも、モータ、出力トランジスタで決定される定数である。
式(1)を十分に満たすため、例えば、

放電時間(Tdis)=1.5*スパイクノイズ時間(Tspike)

と設定すると、電流スロープ生成用容量11の放電電流25は、

it=CV

により、

放電電流(Idis)=C*V/Tdis
=C*(VTH−VTL)/Tdis
=C*(VTH−VTL)/1.5*Tspike
・・・(2)

ここで、

Tspike=(1/2)*L*Icoil/(VD+2*RL+Ron)
・・・(3)

Icoil=GM*(モータ電流指令) ・・・(4)

ここでGMは、図1の電流検出抵抗12、モータ電流検出アンプ9、モータ電流指令17、三差動回路10、プリドライバ4、パワー出力段5で構成される電流帰還ループのトランスコンダクタンスである。
(3)、(4)を(2)に代入すると、

放電電流(Idis)
={C*(VTH−VTL)*(VD+2*RL+Ron)}
/{1.5*(1/2)*L*GM*(モータ電流指令)} ・・・(5)

となり、モータ電流指令17に反比例する形で放電電流25を設定することができる。
尚、本実施の形態では、放電電流は一例としてモータ電流指令に反比例させているが、式(1)を満足するような関係であれば、この限りではない。
このようにして検出禁止区間信号発生器1では、電流スロープ生成用容量11の1回の充放電の間LOWになる検出禁止区間信号PD16を出力する。この検出禁止区間信号PD16を受けて通電切替えロジックで通電切替え信号を発生させ、また検出禁止区間信号PD16を、図6に示すように、各相立上りおよび立下りの6つに分配し、ゼロクロス検出窓信号18(PDWIN1〜6)を生成する。通電切替え信号は電流スロープ生成器2、プリドライバ4を経て、パワー出力段5の通電を切替えることにより、立上りおよび立下りに電流スロープ生成器2で決定されるスロープを持ってモータ電流を切替える。
ここで2の電流スロープ生成器の動作を回路例およびタイミングチャートを用いて説明する。
図2は電流スロープ生成器2、三差動回路10、プリドライバ4の3相の内、1相分を取り出した回路例、図6はそのタイミングチャートである。図2、図6でSLOPECは電流スロープ生成用容量11の接続された点の電圧を示している。
上記説明の通り、通電開始信号15(PHA15)を受け、電流スロープ生成用容量11は充電開始されるので、SLOPECの電圧は上昇していき、上側閾値電圧(VTH)26に到達すると放電に切替わり、下側閾値電圧(VTL)27まで放電し、その値を保持し、次の通電開始信号15(PHA15)を待つ。このSLOPECの電圧波形は、図6のSLOPECに示されている。
次に、このSLOPECの電圧波形を利用して電流スロープが生成されることを説明する。
図3の回路例に示すように、I1はSLOPECの立上りとともに立上る電流で、I2はSLOPECの立上りとともに立下がる電流である。この電流I1、I2をスイッチ信号D、Eで次のように切替える。スイッチ信号DがLowのときI2をオンにし、スイッチ信号EがLowのときI1をオンする。スイッチ信号D、Eを通電切替えロジックで、図6に示すように作成することによって、スイッチ信号D、Eによって制御されたI1、I2から図6のような台形波状の電流Ioを合成することができる。
この台形波状の電流が、三差動回路10に対して、CS2がHighの場合は上側三差動へ、CS2がLowの場合は下側三差動へ入力され、図1の電流検出抵抗12、モータ電流検出アンプ9、モータ電流指令17、三差動回路10、プリドライバ4、パワー出力段5で構成される電流帰還ループで決定される電流IH、ILを各相に分配する。
三差動回路10の出力である3相上下6本の電流ラインは、プリドライバ4のミラー回路を介して、パワー出力段5へ入力されモータ駆動電流として出力される。以上のようにして出力の電流スロープは形成される。
なお、本実施の形態では、充電電流値が、定常回転時、例えば磁気ディスクでは5400rpm時にスロープ区間が電気角30°分になるように一定電流としているが、用途に合わせて、充電電流もモータ電流指令に応じて可変させることも可能である。
次に、ゼロクロスパルス発生器7について説明する。
ゼロクロス検出窓信号18をゼロクロスパルス発生器7でマスク信号として使用し、モータ出力の各相電圧とモータ中点電圧をコンパレータ13で比較した結果のうち、図5の正しいゼロクロス37、38のみ検出し、33〜36のスパイクノイズによって発生するゼロクロスは検出禁止区間信号40から分配して生成されるゼロクロス検出窓信号18によってマスクされる。
このようにしてゼロクロスパルス発生器7では、ゼロクロス検出窓信号18を用いて正しいゼロクロス検出を行い、電気角60°毎の信号ゼロクロスパルスDFG14を発生する。
ここで最終的に得ようとするモータ電流波形を、図6を用いて説明する。
上述のようにして電気角60°毎の正しいゼロクロス検出を得ることができ、この信号を通電の基準信号として用いる。これまでに述べたように、センサレス駆動では3相の内どれか1相を通電禁止状態にして逆起電圧をモニタする必要があるため、半波電気角180°の内、例えば両端の電気角15°を通電禁止状態にする。つまり、吐き出し側の電流は、ゼロクロス検出後、電気角15°の後に通電開始し、電気角30°分の立上りスロープ区間をもち、電気角120°のところから電気角30°分の立下りスロープをもち、最後の15°は通電禁止区間となる。3相の電流波形は、図6に示されるIu、Iv、Iwとなる。
次に、電気角60°毎のゼロクロスパルスから通電開始信号を生成する部分について説明する。
電気角60°毎のゼロクロスパルス14は通電開始信号発生器8に入力され、電気角60°毎に入力されるゼロクロスパルス14を図2の第1タイマ19で時間測定し、次のゼロクロスパルス14が入力される毎に、電気角60°の時間測定値を1/4にし、その1/4の時間を第2タイマ20で測定し、通電開始信号15(PHA15)を作る。
このようにして、通電開始信号発生器8では電気角60°毎のゼロクロスパルス信号DFG14から15°の通電開始信号15(PHA15)を生成している。この通電開始信号15(PHA15)が検出禁止区間信号発生器1に入力され、電流スロープ生成用容量11の充電が新たに開始し、センサレスループが一巡する。
以上のようにして図6のタイミングチャートで示されるセンサレス通電制御が実現される。
本発明のモータ駆動回路は、モータ駆動用IC単体でセンサレス通電制御ができ、モータコイル電流量に依存した検出禁止区間により、ゼロクロス誤検出を確実に防ぐことができるものであり、ブラシレスモータを駆動するためのモータ駆動回路等に適用できる。
本発明の実施の形態のモータ駆動回路の構成を示すブロック図 同実施の形態のモータ駆動回路における通電開始信号発生器の構成を示すブロック図 同実施の形態のモータ駆動回路における電流スロープ生成器の構成を示すブロック図 同実施の形態のモータ駆動回路における検出禁止区間信号発生器の構成を示すブロック図 同実施の形態のモータ駆動回路における検出禁止区間に関するタイミングチャート 同実施の形態のモータ駆動回路の動作を示すタイミングチャート 従来のモータ駆動回路の構成を示すブロック図 同従来例のモータ駆動回路におけるスパイクノイズ発生の説明図 同従来例のモータ駆動回路におけるスパイクノイズ時間とモータ電流指令の関係説明図
符号の説明
1 検出禁止区間信号発生器
2 電流スロープ生成器
3 ゼロクロス検出窓信号生成器
4 プリドライバ
5 パワー出力段
6 センサレスブラシレスモータ
7 ゼロクロスパルス発生器
8 通電開始信号発生器
9 モータ電流検出アンプ
10 三差動回路
11 電流スロープ生成用容量
12 電流検出抵抗
13 ゼロクロス検出コンパレータ
14 ゼロクロスパルスDFG
15 通電開始信号PHA15
16 検出禁止区間信号PD
17 モータ電流指令
18 ゼロクロス検出窓信号
19 60°区間を測定する第1タイマ
20 15°区間を測定する第2タイマ
22 電流スロープ生成用容量充電電流
23 電流スロープ生成用容量充電スイッチ
24 電流スロープ生成用容量放電スイッチ
25 電流スロープ生成用容量放電電流
26 SLOPEC電圧コンパレータ上側閾値電圧
27 SLOPEC電圧コンパレータ下側閾値電圧
28 SLOPEC電圧コンパレータ
29 電流スロープ生成用容量充放電切替えロジック
30 電流スロープ生成用容量充電時間
31 電流スロープ生成用容量放電時間
32 通電切替えによって発生するスパイクノイズ時間
33〜36 スパイクノイズによって発生するゼロクロス
37、38 正しいゼロクロス
39 U相ゼロクロスコンパレータ出力
40 検出禁止区間信号
41 マイクロコントローラ
42 ゼロクロスコンパレータ出力
43 マイクロコントローラからの通電切替え信号
44 検出禁止区間制御器
45 通電切替えロジック
50 上側出力トランジスタ
51 下側フライホイールダイオード
52 モータ出力電圧
53 モータ中点

Claims (2)

  1. 三相交流駆動のセンサレスモータに対する通電切替えに伴って発生するスパイクノイズを阻止する検出禁止区間を生成する検出禁止手段と、各相のモータコイルの逆起電圧のゼロクロスを検出して各相の立上りゼロクロス及び立下りゼロクロスの各位置を示すゼロクロスパルスを生成するゼロクロス検出手段とを備え、前記検出禁止区間の後に前記ゼロクロス検出手段によるゼロクロス検出を有効にするモータ駆動回路であって、前記検出禁止区間がモータ電流指令の大きさに応じて可変することを特徴とするモータ駆動回路。
  2. 三相交流駆動のセンサレスモータに対する通電切替え時の容量への充電により発生する電圧スロープを用いて、各相のモータ電流の立上りおよび立下りスロープを形成する電流スロープ生成手段と、前記センサレスモータに対する通電切替えに伴って発生するスパイクノイズを阻止する検出禁止区間を前記容量の放電時間を用いて生成する検出禁止手段と、各相のモータコイルの逆起電圧のゼロクロスを検出して各相の立上りゼロクロス及び立下りゼロクロスの各位置を示すゼロクロスパルスを生成するゼロクロス検出手段とを備え、前記検出禁止区間の後に前記ゼロクロス検出手段によるゼロクロス検出を有効にするモータ駆動回路であって、前記検出禁止区間を決定する前記容量の放電電流の大きさをモータ電流指令の大きさに応じて可変することを特徴とするモータ駆動回路。
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