JP2021186309A - 収納家具 - Google Patents

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昇 鈴木
Noboru Suzuki
太祐 村山
Tasuke Murayama
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Abstract

【課題】安価かつ簡易な構成で、開き扉の閉じ位置を所定位置に維持することにより意匠性の低下を防止できる、収納家具を提供する。【解決手段】ロッカー1は、筐体の内部に設けた収納空間Sの開口部を開き扉3で開閉する構造の収納家具であって、開き扉3が収納空間Sの開口部を閉塞する際に、側板13における開き扉3側の端部に設けられたラッチ受部材7の規制部と、開き扉3の戸先側端部に設けられた扉支持部材8の被規制部とが当接することにより、筐体に対する開き扉3の上下位置が規制され、被規制部は、開き扉3の閉じる方向に向かって高くなる傾斜面8aとして形成され、傾斜面8aは、他方と当接した際に弾性変形可能に形成される。【選択図】図1

Description

本発明は収納家具に関し、詳細には収納家具の意匠性の低下を防止する技術に関するものである。
従来、筐体の内部に一又は複数の収納空間を設け、収納空間の前側開口部を開き扉で開閉する構造の単位収納庫を設けた収納家具が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2012−041798号公報
上記特許文献の如く構成した収納家具においては、使用開始から時間が経過するにつれて、閉じた状態の開き扉の位置が、自重により所定位置よりも低下する場合がある。特に、開き扉の内側にトレイ等の収納部を設けている場合、全体的な開き扉の重量が増すため、上記のように開き扉が所定位置よりも低い位置で閉じられることが多くなる。
上記の如く、開き扉の閉じ位置が所定よりも低くなると、収納家具の全体的な意匠性の低下の原因となっていた。特に、特許文献の如く単位収納庫を複数設けた収納家具の場合は、単位収納庫ごとに扉の位置(角度)が異なることによる著しい意匠性の低下の要因となっていた。一方、開き扉を支持するヒンジの剛性を高めたり、ヒンジに開き扉の角度調整機構を持たせたりする構成は、製造コストが嵩む原因となるため採用し難かった。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、安価かつ簡易な構成で、開き扉の閉じ位置を所定位置に維持することにより意匠性の低下を防止できる、収納家具を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下に構成する収納家具を提供する。
(1)筐体の内部に設けた収納空間の開口部を開き扉で開閉する構造の収納家具において、前記筐体は、前記開き扉を開閉する際に前記開き扉の戸先側端部と近接離間する側板を備え、前記側板における前記開き扉側の端部には、前記収納空間の開口側の上方に面して形成された規制部を備える規制部材が設けられ、前記開き扉の戸先側端部には、前記収納空間の奥行側の下方に面して形成された被規制部を備える被規制部材が設けられ、前記開き扉が前記開口部を閉塞する際に、前記規制部と前記被規制部とが当接することにより、前記筐体に対する前記開き扉の上下位置が規制され、前記規制部と前記被規制部とのうち少なくとも何れか一方は、前記開き扉の閉じる方向に向かって高くなる傾斜面として形成され、前記規制部と前記被規制部とのうち少なくとも何れか一方は、他方と当接した際に弾性変形可能に形成される、収納家具。
(2)前記規制部と前記被規制部とのうち前記傾斜面として形成された側が、他方と当接した際に弾性変形可能に形成される、(1)に記載の収納家具。
(3)前記傾斜面は、水平面に対する傾斜角度が小さくなるように弾性変形する、(2)に記載の収納家具。
(4)前記規制部材と前記被規制部材とのうち前記傾斜面が形成された側には、前記傾斜面の変形側端部の近傍に連係面が形成され、前記連係面は、前記傾斜面が弾性変形していない状態において、前記変形側端部との間に段差が形成され、前記傾斜面は、前記変形側端部と前記連係面との段差が小さくなる方向に弾性変形する、(3)に記載の収納家具。
(5)前記規制部と前記被規制部とのうち何れか一方が前記傾斜面として形成され、他方は前記傾斜面と線接触しながら摺動する摺動部を備える突起が形成される、(4)に記載の収納家具。
(6)前記突起は、前記開き扉が前記開口部を閉塞した状態において、前記傾斜面の弾性変形を解除する形状であるとともに、前記開き扉を開く方向に対して前記変形側端部と係合する係合部を備える、(5)に記載の収納家具。
(7)前記開き扉における前記戸先側端部には、前記側板における前記開き扉側の端部に設けたラッチ受部材に対して係合するラッチを備えたロック部材が設けられ、前記規制部材は、前記ラッチ受部材と一体的に形成される、(1)から(6)の何れか一に記載の収納家具。
以上における本発明に係る収納家具は、以下に示す効果を奏する。
(1)の構成によれば、安価かつ簡易な構成で、開き扉の閉じ位置を所定位置に維持することにより意匠性の低下を防止できる。
(2)の構成によれば、規制部と被規制部とのうち少なくとも一方で生じる弾性力を有効に活用することができる。
(3)の構成によれば、開き扉が開口部を閉塞する際に要する力を小さくすることができる。
(4)の構成によれば、開き扉により開口部を円滑に閉塞することができる。
(5)の構成によれば、傾斜面と湾曲面を線接触させることにより、傾斜面と湾曲面との間で力を有効に伝達することができる。
(6)の構成によれば、開き扉が開口部を閉塞した際に開き扉を安定して保持できる。
(7)の構成によれば、規制部材の製造及び取付けを簡易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る収納家具を示す斜視図。 単位収納庫の内部構造を示す平面図。 開き扉を示す背面斜視図。 (a)及び(b)はそれぞれ、ラッチ受部材及び扉支持部材の組付構造を示した斜視図。 ラッチ受部材と扉支持部材との組付状態を示した斜視図。 (a)から(c)はそれぞれラッチ受部材と扉支持部材とによる開き扉の支持構造を示した内側面図。 (a)及び(b)はそれぞれ、別実施形態に係るラッチ受部材及び扉支持部材の組付構造を示した斜視図。 別実施形態に係るラッチ受部材と扉支持部材との組付状態を示した斜視図。 (a)から(c)はそれぞれ別実施形態に係るラッチ受部材と扉支持部材とによる開き扉の支持構造を示した内側面図。
(第一実施形態)
図1から図6を用いて、本発明の第一実施形態に係る収納家具であるロッカー1について説明する。以下では、ロッカー1に対向する使用者の視点によりロッカー1の左右方向を規定する。即ち、ロッカー1に対向する使用者の右側(図1における右上側)をロッカー1における右側方とする。また、ロッカー1における使用者側(図1における右下側)をロッカー1の前方とする。
本実施形態に係るロッカー1は、単位収納庫2を複数備えた多段式のパーソナルロッカーとして構成されている。即ち、ロッカー1は、例えばオフィス内でロッカー1を使用する複数の使用者ごとに、書類、書籍、及び、携帯電話やモバイルコンピュータ等などを内部に収容して保管するために用いられる。
図1及び図2に示す如く、ロッカー1は、天板11、ベース部材12、側板13、及び背板14で形成される一つの筐体の内部を板材で仕切ることにより、複数の収納空間Sが形成される。ロッカー1には、それぞれの収納空間Sの開口部を開き扉3で開閉する構造の単位収納庫2が複数個設けられる。
本実施形態に係るロッカー1においては、側板13の一形態である内側板13iで筐体を左右方向に仕切ることにより、単位収納庫2が左右方向に二個隣接して配置される。また、ロッカー1は筐体を底板15で上下方向に仕切ることにより、単位収納庫2が上下方向に三段に重ねて配置される。即ち、ロッカー1には図1に示す如く合計六個の単位収納庫2が形成される。それぞれの単位収納庫2の構成は配置箇所を除いて同様に構成される。以下では、図1に示す如く、左上に配置される単位収納庫2の構成を中心に説明する。
なお、本発明に係る収納家具は、一つの筐体の内部に収納空間を設ける構成であれば良く、単位収納庫の個数を1個として構成しても差し支えない。また、ロッカー1における単位収納庫2の配置方法は本実施形態に限定されるものではなく、左右方向に三個以上で並べたり、上下方向に四段以上で重ねたりしても差し支えない。
本実施形態に係るロッカー1において、筐体を構成する部材(天板11、ベース部材12、側板13、及び、背板14)、開き扉3、筐体の内部を仕切る内側板13i、底板15等の板材は、スチール製の板金を適宜折り曲げることにより構成されている。なお、後述する他の部材である棚部材21、ペントレイ22、扉トレイ23等は樹脂製部材で構成される。
開き扉3は、開き扉3の吊元側に設けられる上下二個のヒンジ4を介して筐体に組付けられる。開き扉3は図3に示す如く、四辺が折り曲げられることにより四つの端面3aが形成され、端面3aが更に折り曲げられることにより折り返し部3bが形成される。
ヒンジ4は開き扉3に固定されるヒンジ本体4aと、筐体に溶接等により固定される固定板4bとで構成される。底板15の前側には前框部16が設けられ、天板11及び前框部16のそれぞれの前面に固定板4bが水平面と平行な姿勢で固定される。なお、ヒンジ4については本実施形態と逆に、開き扉3に固定板4bを固定し、筐体にヒンジ本体4aを固定する構成としても差し支えない。
本実施形態に係るロッカー1において、それぞれの単位収納庫2には開き扉3が同じ方向に開くように設けられる。具体的には図1に示すごとく、全ての開き扉3は右側に設けられた吊元がヒンジ4により筐体に連結されている。即ち、ロッカー1は、使用者が開き扉3を上面視で反時計回りに回動させることにより単位収納庫2が開き、開き扉3を上面視で時計回りに回動させることにより単位収納庫2が閉じるように構成されている。即ち、ロッカー1において開き扉3を開閉する際には、開き扉3の戸先側端部である左側端部と、左側の側板13(右側の単位収納庫2において開き扉3を開閉する場合は内側板13i)とが近接離間する。
開き扉3の戸先側端部における上下方向中央部には、ダイヤル式のロック部材5が設けられる。本実施形態に係るロッカー1において、ロック部材5にはダイヤル錠が採用されているが、ロック部材としてシリンダ錠、プッシュボタン錠、又は、ICカード錠を採用することも可能である。ロック部材5にはラッチ6が設けられる。
図3に示す如く、開き扉3においてロック部材5と隣接する戸先側端部には、折り返し部3bに扉支持部材8が固定される。開き扉3が単位収納庫2を閉塞する際には、ラッチ6は左側の側板13の前側端部においてロック部材5と同じ上下位置に固定されたラッチ受部材7と係合する。詳細には図4から図6に示す如く、ラッチ受部材7には開き扉3の吊元側に突出する突条部であるラッチ受部7aが形成されており、開き扉3が単位収納庫2を閉塞した際にラッチ受部7aとラッチ6とが係合する。
開き扉3の上部には、左右に長手方向を有する長孔である投函口3wが開き扉3を貫通して開口されている。単位収納庫2において開き扉3が閉塞されている際には、この投函口3wを介して郵便物や書類等を収納空間Sの内部に投入することができる。投函口3wから投入された郵便物等は、開き扉3の後面(収納空間S側の面)に設けられた扉トレイ23の内側に落下する。単位収納庫2の使用者は、開き扉3を開いてから扉トレイ23の内部にある郵便物等を取り出すことができる。
図1及び図2に示す如く、単位収納庫2の内部には左右方向に長い長方形状のペントレイ22が設けられる。底板15における開口部側(前側)には、単位収納庫2の収納空間Sと、単位収納庫2の下方に位置する空間(本実施形態においては、直下の単位収納庫2の収納空間)と、を連通する孔部が開口されている。そして、図1に示す如く、底面が下方に膨出するペントレイ22が当該孔部に挿入される。
図1及び図2に示す如く、単位収納庫2における収納空間Sの内部後方には棚部材21が収容される。本実施形態における棚部材21は、棚板部と、棚板部の左右両側に連結される二枚の脚部と、で構成されている。棚部材21における脚部の下端部が底板15と係合することにより、棚部材21が単位収納庫2の内部で固定される。
図1及び図3に示す如く、本実施形態に係るロッカー1において、単位収納庫2の内側板13i(側板13)における開き扉3の吊元近傍に、単位収納庫2の内側に面する、電源供給用の接続ユニット30が設けられている。接続ユニット30は、板金を折り曲げて形成した中空形状のケース部31と、ケース部31に固定される接続部であるコンセント32とで構成される。
本実施形態に係るロッカー1においては図1及び図2に示す如く、開き扉3を開閉した際に開き扉3の戸先側端部と近接離間する側板(左側の側板13及び内側板13i)の開き扉3側(前側)の端部にラッチ受部材7が固定されている。
本実施形態において、ラッチ受部材7は、収納空間Sの開口側(前側)の上方に面して形成された規制部を備える規制部材としても機能する。換言すれば、ラッチ受部材7は規制部を備える規制部材と一体的に形成されている。図4から図6に示す如く、本実施形態に係るロッカー1において、ラッチ受部材7の下端部に形成された規制部は、後述する傾斜面8aと線接触しながら摺動する摺動部を備える突起として、湾曲面7dが形成されている。なお、傾斜面8aと摺動する摺動部を備える突起は、湾曲形状以外の変形例として角部とすることも可能である。また、ラッチ受部材7の内部には二個の固定片7b及び位置決め部7cが形成される。
一方、図4(a)に示す如く、側板13の前端部には固定片7bを挿入可能な二個の第一孔部13a、及び、位置決め部7cを挿入可能な第二孔部13bが開口される。図4(a)中の矢印に示す如く、第一孔部13aに固定片7bが挿入され、第二孔部13bに位置決め部7cが挿入されることにより、ラッチ受部材7が側板13に固定される。
また、本実施形態に係るロッカー1においては図1及び図2に示す如く、開き扉3の戸先側端部(ロック部材5の戸先側)に、収納空間Sの奥行側(後側)の下方に面して形成された被規制部を備える被規制部材として、扉支持部材8が固定される。詳細には図4(b)に示す如く、扉支持部材8の下部に、開き扉3の閉じる方向(後方)に向かうに従って高くなる傾斜面8aが、後方に向かって延出して形成される。また、扉支持部材8には挿入部8bが形成される。
一方、図4(b)に示す如く、開き扉3の折り返し部3bには挿入部8bを挿入可能な貫通孔3cが開口される。図4(b)中の矢印に示す如く、貫通孔3cに挿入部8bが挿入されることにより、扉支持部材8が開き扉3に固定される。
本実施形態に係るロッカー1においては、開き扉3が収納空間Sの開口部を閉塞する際に、図6(a)に示す如く、規制部である湾曲面7dと被規制部である傾斜面8aとが当接する。これにより、筐体に対する開き扉3の上下位置が規制される。詳細には図6(a)〜(c)に示す如く、開き扉3が側板13に近接して閉塞する際に、開き扉3が通常の位置よりも少し下方に位置していた場合でも、扉支持部材8の傾斜面8aとラッチ受部材7の湾曲面7dとが当接することにより、扉支持部材8に上向きの力が加えられる。これにより、開き扉3が上方に持ち上げられるため、開き扉3を閉塞した際には開き扉3を正規の箇所に位置させることができる。
上記の如く、本実施形態に係るロッカー1においては、ラッチ受部材7の湾曲面7dと、扉支持部材8の傾斜面8aとにより、開き扉3が自重により下方に変位した場合でも開き扉3を閉塞する際に持ち上げるように構成されている。即ち、開き扉3が傾いて閉じられることを防止して開き扉3の閉じ位置を所定位置に維持することにより、ロッカー1の外観における意匠性の低下を防止できる。特に、本実施形態に係るロッカー1の如く、開き扉3の後面に扉トレイ23を設けている場合は、扉トレイ23の内容物で開き扉3の重量が増すことにより、開き扉3が所定位置よりも低い位置で閉じられる可能性が高くなる。このため、本実施形態の如く開き扉3の閉じ位置を所定位置に維持できる構成は好適となる。
また、本実施形態に係るロッカー1において、傾斜面8aは、湾曲面7dと当接した際に、図6(b)に示す如く弾性変形可能に形成される。このように、弾性変形した傾斜面8aが湾曲面7dに対して弾性力を加え、その反力を上向きに受けることにより、開き扉3に対して上向きの力が加えられる。これにより、開き扉3を上方に持ち上げ易くできるため、開き扉3で収納空間Sを閉塞する際に、ロッカー1の使用者が開き扉3に加える力を軽減することが可能となる。また、傾斜面8aが湾曲面7dと当接した際に弾性変形することにより、開き扉3を閉じる際に生じる衝撃を緩和することができる。
また、本実施形態においては、開き扉3支持するヒンジ4の剛性を高めたり、ヒンジ4に開き扉3の角度調整機構を持たせたりする必要がなく、簡易な構成で開き扉3の閉じ位置を正規の位置に維持できる。このように、本実施形態に係るロッカー1においては、安価かつ簡易な構成で、開き扉3の閉じ位置を所定位置に維持することが可能となる。
本実施形態においては、規制部材であるラッチ受部材7に形成される規制部と、被規制部材である扉支持部材8に形成される被規制部とのうち、被規制部のみを傾斜面8aとして形成したが、規制部材に形成される規制部を、後側に向かって高くなる傾斜面とすることも可能である(図7から図9を参照)。また、規制部と被規制部との両方を、後側に向かって高くなる傾斜面とすることも可能である。
また、本実施形態においては、規制部と被規制部とのうち、被規制部である傾斜面8aのみが弾性変形するように構成しているが、規制部(本実施形態における湾曲面7d)が弾性変型する構成、又は、規制部と被規制部の両方が弾性変形する構成とすることも可能である。
本実施形態においては、傾斜面8aとして形成された被規制部が弾性変形する構成としている。これにより、傾斜面8aで生じる弾性力を用いて有効に開き扉3に上向きの力に活用できる。このように、規制部と被規制部とのうち傾斜面(本実施形態における傾斜面8a)として形成された側が、他方と当接した際に弾性変形可能に形成されることが好ましい。
また、本実施形態において、傾斜面8aは、水平面に対する傾斜角度が小さくなるように、先端部(後端部)を基端として弾性変形するように構成されている。これにより、弾性変型した際の傾斜面8aの傾斜角度を図6(b)の如く小さくすることができ、傾斜面8aが受ける反力の向きをより上向きに近づけることができるため、開き扉3が開口部を閉塞する際に要する力をより小さくすることができる。
また、本実施形態に係るロッカー1において、傾斜面8aが形成された扉支持部材8には、図5及び図6に示す如く、傾斜面8aの変形側端部の近傍に連係面8cが形成されている。連係面8cは、傾斜面8aが弾性変形していない状態においては図6(a)に示す如く、変形側端部との間に段差が形成される。そして、傾斜面8aは図6(b)に示す如く、変形側端部と連係面8cとの段差が小さくなる方向に弾性変形する。
これにより、湾曲面7dが傾斜面8aを乗り越えたときに衝撃が発生せず、湾曲面7dをスムーズに連係面8cに当接させることができるため、開き扉3により開口部を円滑に閉塞することができる。このように、湾曲面7dをスムーズに連係面8cに当接させるという観点においては、傾斜面8aが弾性変形した際は、傾斜面8aの変形側端部と連係面8cとの段差がなくなる(変形側端部と連係面8cがほぼ同じ高さに位置する)ことが好ましい。また、同様の観点から、傾斜面8aの変形側端部が連係面8cを超えて弾性変形する(変形側端部と連係面8cとの位置関係が逆になって段差が大きくなる)ことがないように構成されている。
また、本実施形態に係るロッカー1において、扉支持部材8に形成された被規制部が傾斜面8aとして形成され、ラッチ受部材7に形成された規制部が傾斜面8aと摺動する湾曲面7dとして形成されている。これにより、規制部と被規制部とが当接した際に、傾斜面8aと湾曲面7dとを線接触させることができるため、湾曲面7dから受ける反力を傾斜面8aに対して集中的かつ有効に伝えることが可能となる。
また、本実施形態に係るロッカー1では、突起である湾曲面7dは、図5及び図6(c)に示す如く、開き扉3が収納空間Sの開口部を閉塞した状態において、傾斜面8aの弾性変形を解除するように形成される。また、湾曲面7dは図6(c)に示す如く、開き扉3を開く方向に対して傾斜面8aの変形側端部と係合する係合部としても機能する。
これにより、開き扉3が開口部を閉塞した際に、変形側端部が湾曲面7dに当接して開き扉3が開く方向に変位することを規制するため、開き扉3を閉じた状態で安定して保持することができる。特に、ロック部材5及びラッチ6を取付ける前の状態においては、開き扉3の位置が不安定になるため、本実施形態の如く開き扉3を安定させる構成が好適となる。なお、突起である湾曲面7dに設ける係合部の構成は、本実施形態の如く湾曲面7dそのものを係合部としても良く、湾曲面7dから突出する部分を別途形成して係合部としても差し支えない。
また、本実施形態に係るロッカー1において、規制部である湾曲面7dを備える規制部材は、ラッチ6と係合するラッチ受部材7と一体的に形成される。これにより、規制部材の製造及び取付けをラッチ受部材7の製造及び取付けと同時に行うことができるため、ロッカー1の製造工程を簡素化することができる。
(別実施形態)
次に、図7から図9を用いて、本発明に係る収納家具の別実施形態であるロッカーに用いられる、ラッチ受部材107及び扉支持部材108について説明する。以下の説明において、第一実施形態に係るロッカー1と同様の構成については同符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態に係るロッカーにおいては、開き扉3を開閉した際に開き扉3の戸先側端部と近接離間する側板の開き扉3側(前側)の端部にラッチ受部材107が固定されている。図7から図9に示す如く、ラッチ受部材107には開き扉3の吊元側に突出する突条部であるラッチ受部107aが形成されており、開き扉3が単位収納庫2を閉塞した際にラッチ受部107aとラッチ6とが係合する。
本実施形態において、ラッチ受部材107は、収納空間Sの開口側(前側)の上方に面して形成された規制部を備える規制部材としても機能する。換言すれば、ラッチ受部材107は規制部を備える規制部材と一体的に形成されている。図7から図9に示す如く、本実施形態に係るロッカーにおいて、ラッチ受部材107の下端部に形成された規制部は、開き扉3の閉じる方向(後方)に向かうに従って高くなる傾斜面107dとして、前方に向かって延出して形成されている。また、ラッチ受部材107の内部には二個の固定片107b及び位置決め部107cが形成される。
一方、図7(a)に示す如く、側板13の前端部には固定片107bを挿入可能な二個の第一孔部13a、及び、位置決め部7cを挿入可能な第二孔部13bが開口される。図7(a)中の矢印に示す如く、第一孔部13aに固定片107bが挿入され、第二孔部13bに位置決め部107cが挿入されることにより、ラッチ受部材107が側板13に固定される。
また、本実施形態に係るロッカーにおいては、開き扉3の戸先側端部(ロック部材5の戸先側)に、収納空間Sの奥行側(後側)の下方に面して形成された被規制部を備える被規制部材として、扉支持部材108が固定される。詳細には図7(b)に示す如く、扉支持部材108の下部に湾曲面108aが形成される。また、扉支持部材108には挿入部108bが形成される。
一方、図7(b)に示す如く、開き扉3の折り返し部3bには挿入部108bを挿入可能な貫通孔3cが開口される。図7(b)中の矢印に示す如く、貫通孔3cに挿入部108bが挿入されることにより、扉支持部材108が開き扉3に固定される。
上記の如く、本実施形態に係るロッカーは、規制部材であるラッチ受部材107に規制部として傾斜面107dが形成されている。また、被規制部材である扉支持部材108に被規制部として湾曲面108aが形成されている。即ち、本実施形態に係るロッカーは、第一実施形態に係るロッカー1と比較して、傾斜面と湾曲面との配置が規制部材と被規制部材とで逆になるように構成されている。
本実施形態に係るロッカーにおいては、開き扉3が収納空間Sの開口部を閉塞する際に、図9(a)に示す如く、規制部である傾斜面107dと被規制部である湾曲面108aとが当接する。これにより、筐体に対する開き扉3の上下位置が規制される。詳細には図9(a)〜(c)に示す如く、開き扉3が側板13に近接して閉塞する際に、開き扉3が通常の位置よりも少し下方に位置していた場合でも、扉支持部材108の湾曲面108aとラッチ受部材107の傾斜面107dとが当接することにより、扉支持部材8に上向きの力が加えられる。これにより、開き扉3が上方に持ち上げられるため、開き扉3を閉塞した際には開き扉3を正規の箇所に位置させることができる。
上記の如く、本実施形態に係るロッカーにおいては、ラッチ受部材107の傾斜面107dと、扉支持部材108の湾曲面108aとにより、開き扉3が自重により下方に変位した場合でも開き扉3を閉塞する際に持ち上げるように構成されている。即ち、開き扉3が傾いて閉じられることを防止して開き扉3の閉じ位置を所定位置に維持することにより、ロッカーの外観における意匠性の低下を防止できる。
また、本実施形態に係るロッカーにおいて、傾斜面107dは、湾曲面108aと当接した際に、図9(b)に示す如く弾性変形可能に形成される。このように、弾性変形した傾斜面107dが湾曲面108aに対して弾性力を加えることにより、開き扉3に対して上向きの力が加えられる。これにより、開き扉3を上方に持ち上げ易くできるため、開き扉3で収納空間Sを閉塞する際に、ロッカーの使用者が開き扉3に加える力を軽減することが可能となる。このように、本実施形態に係るロッカーにおいては、安価かつ簡易な構成で、開き扉3の閉じ位置を所定位置に維持することが可能となる。また、傾斜面107dが湾曲面108aと当接した際に弾性変形することにより、開き扉3を閉じる際に生じる衝撃を緩和することができる。
また、本実施形態に係るロッカーにおいて、傾斜面107dが形成されたラッチ受部材107には、図8及び図9に示す如く、傾斜面107dの変形側端部の近傍に連係面107eが形成されている。連係面107eは、傾斜面107dが弾性変形していない状態においては図9(a)に示す如く、変形側端部との間に段差が形成される。そして、傾斜面107dは図9(b)に示す如く、変形側端部と連係面107eとの段差が小さくなる方向に弾性変形する。
これにより、湾曲面108aが傾斜面107dを乗り越えたときに衝撃が発生せず、湾曲面108aスムーズに連係面107eに当接させることができる。即ち、開き扉3により開口部を円滑に閉塞することができる。このように、湾曲面108aをスムーズに連係面107eに当接させるという観点においては、傾斜面107dが弾性変形した際は、傾斜面107dの変形側端部と連係面107eとの段差がなくなる(変形側端部と連係面107eがほぼ同じ高さに位置する)ことが好ましい。また、同様の観点から、傾斜面107dの変形側端部が連係面107eを超えて弾性変形する(変形側端部と連係面107eとの位置関係が逆になって段差が大きくなる)ことがないように構成されている。
また、本実施形態に係るロッカーでは、突起である湾曲面108aは、図8及び図9(c)に示す如く、開き扉3が収納空間Sの開口部を閉塞した状態において、傾斜面107dの弾性変形を解除するように形成される。また、湾曲面108aは図9(c)に示す如く、開き扉3を開く方向に対して傾斜面107dの変形側端部と係合する係合部としても機能する。これにより、開き扉3が開口部を閉塞した際に、変形側端部が湾曲面108aに当接して開き扉3が開く方向に変位することを規制するため、開き扉3を閉じた状態で安定して保持することができる。
1 ロッカー(収納家具) 2 単位収納庫
3 開き扉 3a 端面
3b 折り返し部 3c 貫通孔
3w 投函口 4 ヒンジ
4a ヒンジ本体 4b 固定板
5 ロック部材 6 ラッチ
7 ラッチ受部材(規制部材) 7a ラッチ受部
7b 固定片 7c 位置決め部
7d 湾曲面(規制部) 8 扉支持部材(被規制部材)
8a 傾斜面(被規制部) 8b 挿入部
8c 連係面 11 天板
12 ベース部材 13 側板
13a 第一孔部 13b 第二孔部
13i 内側板 14 背板
15 底板 16 前框部
21 棚部材 22 ペントレイ
23 扉トレイ 30 接続ユニット
31 ケース部 32 コンセント
107 ラッチ受部材(規制部材) 107a ラッチ受部
107b 固定片 107c 位置決め部
107d 傾斜面(規制部) 107e 連係面
108 扉支持部材(被規制部材) 108a 湾曲面(被規制部)
108b 挿入部 S 収納空間

Claims (7)

  1. 筐体の内部に設けた収納空間の開口部を開き扉で開閉する構造の収納家具において、
    前記筐体は、前記開き扉を開閉する際に前記開き扉の戸先側端部と近接離間する側板を備え、
    前記側板における前記開き扉側の端部には、前記収納空間の開口側の上方に面して形成された規制部を備える規制部材が設けられ、
    前記開き扉の戸先側端部には、前記収納空間の奥行側の下方に面して形成された被規制部を備える被規制部材が設けられ、
    前記開き扉が前記開口部を閉塞する際に、前記規制部と前記被規制部とが当接することにより、前記筐体に対する前記開き扉の上下位置が規制され、
    前記規制部と前記被規制部とのうち少なくとも何れか一方は、前記開き扉の閉じる方向に向かって高くなる傾斜面として形成され、
    前記規制部と前記被規制部とのうち少なくとも何れか一方は、他方と当接した際に弾性変形可能に形成される、収納家具。
  2. 前記規制部と前記被規制部とのうち前記傾斜面として形成された側が、他方と当接した際に弾性変形可能に形成される、請求項1に記載の収納家具。
  3. 前記傾斜面は、水平面に対する傾斜角度が小さくなるように弾性変形する、請求項2に記載の収納家具。
  4. 前記規制部材と前記被規制部材とのうち前記傾斜面が形成された側には、前記傾斜面の変形側端部の近傍に連係面が形成され、
    前記連係面は、前記傾斜面が弾性変形していない状態において、前記変形側端部との間に段差が形成され、
    前記傾斜面は、前記変形側端部と前記連係面との段差が小さくなる方向に弾性変形する、請求項3に記載の収納家具。
  5. 前記規制部と前記被規制部とのうち何れか一方が前記傾斜面として形成され、他方は前記傾斜面と線接触しながら摺動する摺動部を備える突起が形成される、請求項4に記載の収納家具。
  6. 前記突起は、前記開き扉が前記開口部を閉塞した状態において、前記傾斜面の弾性変形を解除する形状であるとともに、前記開き扉を開く方向に対して前記変形側端部と係合する係合部を備える、請求項5に記載の収納家具。
  7. 前記開き扉における前記戸先側端部には、前記側板における前記開き扉側の端部に設けたラッチ受部材に対して係合するラッチを備えたロック部材が設けられ、
    前記規制部材は、前記ラッチ受部材と一体的に形成される、請求項1から請求項6の何れか1項に記載の収納家具。


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