JP2021185749A - 細胞培養装置および細胞培養方法 - Google Patents

細胞培養装置および細胞培養方法 Download PDF

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Abstract

【課題】細胞の継代工程において、培養容器から効率よく細胞を剥離し、回収することができる細胞培養装置および細胞培養方法を提供すること。【解決手段】細胞培養装置は、細胞が培養されている培養容器を所定角度傾斜させる容器揺動部と、培養容器が傾斜した状態において、ピペットを移動させながらピペット内の薬液を培養容器に注入する薬液注入動作、および、培養容器から細胞が含まれた薬液をピペット内に吸引する薬液吸引動作を行うロボットと、を有し、薬液注入動作におけるピペットの軌跡を、所定角度と、培養容器に注入される薬液の量と、ピペットの吐出口の幅と、傾斜した培養容器の上面視において培養容器の底面と側面との境界となる円周上にあって、傾斜した培養容器の側面視において最も低い位置である第1教示点と、円周上にあって、円周と、培養容器の底面を分割する線分との交点である第2教示点および第3教示点と、に基づいて決定する。【選択図】図1

Description

本開示は、細胞を培養する細胞培養装置および細胞培養方法に関する。
例えば特許文献1には、細胞を培養するための作業を自動化した細胞培養システムが開示されている。
この細胞培養システムについて、図13、図14を用いて簡単に説明する。図13は、特許文献1の細胞培養システムのロボットの一例を示す側面図である。図14は、図13に示したロボットが培地ボトルを把持して行う吸引操作の一例を示す側面図である。
特許文献1の細胞培養システムは、図13に示すように、細胞を培養するための作業を行うロボット5を有する。図示は省略するが、ロボット5は、細胞の培養に用いられる複数の機器とともに、開閉可能な複数の扉を備えた収容部に収容されている。
例えば、細胞が培養されている培地ボトル41に注入された薬液の吸引を行う場合、まず、ロボット5は、図14に示すように、ピペット装置21を固定台31に固定する。ピペット装置21は、予め設定された量の薬液の吸引および注入を行う装置である。
そして、ロボット5は、図14に示すように、キャップが取り外された培地ボトル41をハンド6により把持し、その培地ボトル41をピペット装置21の先端に移動させる。
この状態において、吸引ボタン22が操作されると、培地ボトル41からピペット装置21に、剥離された細胞を含む薬液が吸引される。
特許第6399215号公報
本開示の一態様の目的は、細胞の継代工程において、培養容器から効率よく細胞を剥離し、回収することができる細胞培養装置および細胞培養方法を提供することである。
本開示の一態様に係る細胞培養装置は、細胞が培養されている培養容器を所定角度傾斜させる容器揺動部と、前記培養容器が傾斜した状態において、ピペットを移動させながら前記ピペット内の薬液を前記培養容器に注入する薬液注入動作、および、前記培養容器から前記細胞が含まれた前記薬液を前記ピペット内に吸引する薬液吸引動作を行うロボットと、を有し、前記薬液注入動作における前記ピペットの軌跡を、前記所定角度と、前記培養容器に注入される前記薬液の量と、前記ピペットの吐出口の幅と、傾斜した前記培養容器の上面視において前記培養容器の底面と側面との境界となる円周上にあって、傾斜した前記培養容器の側面視において最も低い位置である第1教示点と、前記円周上にあって、前記円周と、前記培養容器の底面を分割する線分との交点である第2教示点および第3教示点と、に基づいて決定する。
本開示の一態様に係る細胞培養方法は、ピペットを移動させながら前記ピペット内の薬液を細胞が培養されている培養容器に注入する薬液注入動作、および、前記培養容器から前記細胞が含まれた前記薬液を前記ピペット内に吸引する薬液吸引動作を行う装置が行う細胞培養方法であって、前記薬液注入動作および前記薬液吸引動作を、前記培養容器が所定角度傾斜された状態で行い、前記薬液注入動作における前記ピペットの軌跡を、前記所定角度と、前記培養容器に注入される前記薬液の量と、前記ピペットの吐出口の幅と、傾斜した前記培養容器の上面視において前記培養容器の底面と側面との境界となる円周上にあって、傾斜した前記培養容器の側面視において最も低い位置である第1教示点と、前記円周上にあって、前記円周と、前記培養容器の底面を分割する線分との交点である第2教示点および第3教示点と、に基づいて決定する。
本開示によれば、細胞の継代工程において、培養容器から効率よく細胞を剥離し、回収することができる。
本開示の実施の形態に係る細胞培養装置を示す斜視図 本開示の実施の形態に係る細胞培養装置を示す正面図 本開示の実施の形態に係る細胞培養装置を示す上面図 本開示の実施の形態に係る培養容器把持ツールを示す概略図 本開示の実施の形態に係る薬液吸引/注入ツールを示す概略図 薬液注入動作の準備工程を示すフローチャート 傾斜されたディッシュ内の剥離剤の液面高さの一例を示す概略図 第1〜第3教示点の一例を示す概略図 ピペットの先端の軌跡の一例を示す概略図 ディッシュの底面における分割領域の一例を示す概略図 薬液注入動作を示すフローチャート ディッシュ底面の左半分の領域における走査奇跡の一例を示す概略図 ディッシュ底面の右半分の領域における走査奇跡の一例を示す概略図 特許文献1の細胞培養システムのロボットの一例を示す側面図 図13に示したロボットがハンドにより培地ボトルを把持して行う吸引操作の一例を示す側面図
(従来の課題)
細胞が培養されている培養容器(以下、単に容器ともいう)を移し替える継代工程において必要となる細胞の剥離動作を実施する場合、剥離させるための薬液を、細胞が接着している容器の底面の全面に勢いよく塗布する必要がある。
薬液の塗布の勢いは、薬液の注入速度またはピペットの移動速度のいずれかを上げることによって増すことができる。薬液の注入速度を上げると、容器に注入された薬液が跳ね返るおそれがあるため、ピペットの移動速度を上げる方が望ましい。
例えば特許文献1の構成では、上述したとおり、ロボットが容器(培地ボトル41)を把持し、動かす。よって、相対的にピペットの移動速度を上げると、容器を素早く動かした際に薬液が容器からこぼれるおそれがある。特に、容器が、開口部が広く、深さが浅いディッシュである場合、特許文献1の構成では、薬液がこぼれる可能性が高くなる。よって、容器から効率よく細胞を剥離し、回収することができないおそれがある。
(実施の形態)
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図において共通する構成要素については同一の符号を付し、それらの説明は適宜省略する。
まず、本実施の形態に係る細胞培養装置50について、図1、図2A、図2Bを用いて説明する。図1は、細胞培養装置50の斜視図である。図2Aは、細胞培養装置50の正面図である。図2Bは、細胞培養装置50の上面図(平面図)である。
細胞培養装置50の全体は、図示しないカバーで覆われている。カバーは、開口部を有しており、密閉型ではないキャビネット構造である。
細胞培養装置50は、ロボット51を有する。ロボット51(より具体的には、後述するツールチェンジャ52)は、矢印Xで示す水平方向(以下、X軸という)、矢印Yで示す奥行き方向(以下、Y軸という)、矢印Zで示す垂直方向(以下、Z軸という)に移動することが可能な3軸の直行ロボットである。
ロボット51は、Z軸の先端にツールチェンジャ52を備える。ツールチェンジャ52は、培養容器把持ツール53および薬液吸引/注入ツール54のそれぞれに対して着脱可能である。これにより、ロボット51は、細胞培養に必要なディッシュ(培養容器の一例)71やピペット76などを把持し、搬送することができる。すなわち、細胞培養装置50は、培養容器の搬送や薬液の吸引/注入を自動で行うことができる。
ここで、図3を用いて、培養容器把持ツール53について説明する。図3は、ツールチェンジャ52および培養容器把持ツール53の概略図である。
ツールチェンジャ52は、フレーム55、モータ56、シリンダ57、チャック爪58a、58bを有する。図3では、ツールチェンジャ52と培養把持ツール53とが接続されていない状態を示している。ツールチェンジャ52は、図中の下方向に移動し、培養把持ツール53と接続される。
なお、ツールチェンジャ52が培養容器把持ツール53と接続されている場合、フレーム55に備えられているモータ56およびシリンダ57は動作しない。モータ56、シリンダ57の動作については、後述する。
培養容器把持ツール53は、ディッシュ71を把持/解放(切り離し)するツールである。培養容器把持ツール53は、フレーム61、シリンダ62、チャック爪63a、63bを有する。フレーム61にはシリンダ62が接続されている。シリンダ62にはチャック爪63a、63bが接続されている。
シリンダ62は、ツールチェンジャ52から送られてくる圧縮空気によってチャック爪63a、63bを開閉する。これにより、ディッシュ71は、培養容器把持ツール53によって把持されたり、培養容器把持ツール53から解放されたりする。図中の両矢印は、チャック爪63a、63bの開方向および閉方向を示している。
次に、図4を用いて、薬液吸引/注入ツール54について説明する。図4は、ツールチェンジャ52および薬液吸引/注入ツール54の概略図である。
薬液吸引/注入ツール54は、使い捨てのピペット76に対して着脱可能である、薬液の吸引/注入を行うツールである。薬液吸引/注入ツール54は、フレーム64、シリンダ65、プランジャー66、ピストン67を有する。フレーム64には、シリンダ65、プランジャー66、ピストン67が設けられている。
図4では、ツールチェンジャ52と薬液吸引/注入ツール54とが接続されていない状態を示している。ツールチェンジャ52は、図中の下方向に移動し、薬液吸引/注入ツール54と接続される。
ツールチェンジャ52が薬液吸引/注入ツール54と接続されている状態において、モータ56の駆動によりシリンダ57が下降すると、圧縮空気によりチャック爪58a、58bが閉じる。これにより、プランジャー66がチャック爪58a、58bに挟まれる。
その後、ピペット76が薬液中に浸かっている状態において、モータ56の駆動によりシリンダ57が上昇すると、ピペット76内に薬液が吸い上げられる。
その後、ピペット76に薬液が吸い上げられている状態において、モータ56の駆動によりシリンダ57が下降すると、ピペット76から薬液が吐出される。
薬液吸引/注入ツール54をツールチェンジャ52から解放する場合、圧縮空気によりシリンダ57がチャック爪58a、58bを開いた後、モータ56の駆動によりシリンダ57を上昇させる。
以上、培養容器把持ツール53および薬液吸引/注入ツール54について説明した。以下、図1、図2A、図2Bの説明に戻る。
容器揺動部81は、モータを内蔵したステージである。容器揺動部81は、モータの駆動によりステージに積載された培養容器であるディッシュ71を揺動する。
薬液保存部82は、薬液保存容器77(例えば、遠沈管等)を保持するスタンドである。薬液保存部82は複数の収容部を有し、各収容部には薬液保存容器77が1つずつ挿入される。
容器入出庫部83は、複数のディッシュ71を保持する。容器入出庫部83は、4つの棒状部材を有し、それら棒状部材により、段積みされる複数のディッシュ71の位置決めを行う。
消耗品供給部84は、ピペット76を保持するスタンドである。消耗品供給部84は複数の収容部を有し、各収容部にはピペット76が1つずつ挿入される。
廃液部85は、ピペット76内に吸引された薬液が廃液される貯留部(図示略)に通じた開口部である。貯留部は、細胞培養装置50の架台下に設置されている。
廃棄部86は、廃棄ボックス(図示略)に通じた開口部である。廃棄ボックスは、使用済みのピペット76やディッシュ71の収容部であり、細胞培養装置50の架台下に設置されている。廃棄部86は、圧縮空気により開閉される。例えば、廃棄部86は、ピペット76やディッシュ71の廃棄が行われるときのみ、開口する。これにより、廃棄ボックスで発生しうる雑菌による汚染を低減することができる。
以上、細胞培養装置50について説明した。
次に、細胞培養装置50が行う基本動作について説明する。この基本動作は、細胞が培養されているディッシュ71に薬液を注入して細胞をディッシュ71から剥離し、その細胞を含む薬液を回収する動作である。
まず、細胞培養装置50の操作者(図示略)は、継代に必要な薬液を薬液保存部82の各薬液保存容器77にセットする。また、操作者は、ピペット76を消耗品供給部84にセットする。そして、操作者は、細胞が培養されている継代元(播種元)のディッシュ71(以下、継代元ディッシュという)と、細胞を播種する継代先(播種先)のディッシュ71(以下、継代先ディッシュという)とを容器入出庫部83にセットする。これらのセットが終わった後、操作者は、細胞培養装置50の操作部(図示略)において、ロボット51に動作を開始させるための操作を行う。
次に、ロボット51は、ツールチェンジャ52に培養容器把持ツール53を接続する。その後、ロボット51は、ツールチェンジャ52を容器入出庫部83に移動させる。
次に、ロボット51は、培養容器把持ツール53により継代元ディッシュを把持し、その継代元ディッシュを容器揺動部81へ搬送し、容器揺動部81に載置する。
次に、ロボット51は、ツールチェンジャ52から培養容器把持ツール53を解放する。そして、ロボット51は、ツールチェンジャ52に薬液吸引/注入ツール54を接続する。
次に、ロボット51は、ツールチェンジャ52を消耗品供給部84に移動させる。そして、ロボット51は、消耗品供給部84に収容されているピペット76を、薬液吸引/注入ツール54に取り付ける。
次に、ロボット51は、ツールチェンジャ52を容器揺動部81へ移動させる。そして、ロボット51は、薬液吸引/注入ツール54を用いて、容器揺動部81に載置されている継代元ディッシュからピペット76内へ薬液を吸引する。
次に、ロボット51は、ツールチェンジャ52を廃液部85へ移動させ、ピペット76内の薬液を廃液する。
次に、ロボット51は、ツールチェンジャ52を廃棄部86へ移動させ、薬液吸引/注入ツール54に取り付けられているピペット76を廃棄する。
次に、ロボット51は、ツールチェンジャ52を消耗品供給部84へ移動させ、薬液吸引/注入ツール54に新たなピペット76を取り付ける。
次に、ロボット51は、ツールチェンジャ52を薬液保存部82へ移動させる。そして、ロボット51は、薬液吸引/注入ツール54を用いて、細胞を剥離させるための薬液(以下、剥離剤ともいう)を薬液保存容器77からピペット76内へ吸引する。
次に、ロボット51は、ツールチェンジャ52を容器揺動部81へ移動させる。そして、ロボット51は、薬液吸引/注入ツール54を用いて、ピペット76内の剥離剤を継代元ディッシュへ注入する。これにより、細胞は剥離剤中に浮遊した状態となる。すなわち、細胞の剥離が行われる。
次に、ロボット51は、薬液吸引/注入ツール54を用いて、細胞を含む剥離剤(以下、細胞含有剥離剤という)をピペット76内へ吸引する。
次に、ロボット51は、ツールチェンジャ52を薬液保存部82へ移動させる。そして、ロボット51は、薬液吸引/注入ツール54を用いて、細胞含有剥離剤をピペット76から薬液保存容器77へ注入する。これにより、細胞が回収される。
次に、ロボット51は、ツールチェンジャ52から薬液吸引/注入ツール54を解放する。そして、ロボット51は、ツールチェンジャ52に培養容器把持ツール53を接続する。
次に、ロボット51は、ツールチェンジャ52を容器揺動部81へ移動させる。そして、ロボット51は、培養容器把持ツール53を用いて、容器揺動部81に載置されている継代元ディッシュを把持する。
次に、ロボット51は、ツールチェンジャ52を廃棄部86へ移動させ、培養容器把持ツール53に取り付けられている継代元ディッシュを廃棄する。
次に、ロボット51は、ツールチェンジャ52を容器入出庫部83に移動させる。そして、ロボット51は、培養容器把持ツール53により継代先ディッシュを把持し、その継代先ディッシュを容器揺動部81へ搬送し、容器揺動部81に載置する。
次に、ロボット51は、ツールチェンジャ52から培養容器把持ツール53を解放する。そして、ロボット51は、ツールチェンジャ52に薬液吸引/注入ツール54を接続する。
次に、ロボット51は、ツールチェンジャ52を消耗品供給部84へ移動させ、薬液吸引/注入ツール54に新たなピペット76を取り付ける。
次に、ロボット51は、ツールチェンジャ52を薬液保存部82へ移動させる。そして、ロボット51は、薬液吸引/注入ツール54を用いて、細胞含有剥離剤を薬液保存容器77からピペット76内へ吸引する。
次に、ロボット51は、ツールチェンジャ52を容器揺動部81へ移動させる。そして、ロボット51は、薬液吸引/注入ツール54を用いて、ピペット76内の細胞含有剥離剤を継代先ディッシュへ注入する。
次に、ロボット51は、ツールチェンジャ52を廃棄部86へ移動させ、薬液吸引/注入ツール54に取り付けられているピペット76を廃棄する。
次に、ロボット51は、ロボット51は、ツールチェンジャ52から薬液吸引/注入ツール54を解放する。そして、ロボット51は、ツールチェンジャ52に培養容器把持ツール53を接続する。
次に、ロボット51は、ツールチェンジャ52を容器揺動部81へ移動させる。そして、ロボット51は、培養容器把持ツール53を用いて、容器揺動部81に載置されている継代先ディッシュを把持する。
次に、ロボット51は、ツールチェンジャ52を容器入出庫部83へ移動させ、培養容器把持ツール53から継代先ディッシュを解放する。
以上、細胞培養装置50の基本動作について説明した。
上述した基本動作では、より多くの細胞を剥離させ、効率よく細胞を回収する必要がある。そのためには、ディッシュ71に薬液の注入が行われる際、ピペット76から吐出される薬液がディッシュ71の底面全体に行き渡るようにロボット51を走査させることが望ましい。本実施の形態では、ロボット51による走査を、複数の教示点(詳細は後述)を指定することにより実現する。なお、本実施の形態でいう走査とは、複数の教示点に基づいて設定される軌跡に基づいて、ディッシュ71の底面に対してピペット76から薬液を吐出させながらピペット76(ツールチェンジャ52と言ってもよい)を移動させることをいう。また、走査は、薬液注入動作と言ってもよい。
また、継代元ディッシュに注入された剥離剤は、継代元ディッシュに溜まる。よって、継代元ディッシュに一度に注入できる剥離剤の量(例えば、ピペット76で決まる)で継代元ディッシュの底面全体を走査するためには、注入動作に要する時間を考慮して、剥離剤の吐出速度を決定することが重要である。その一方で、剥離剤の注入量がピペットの容積内に収まるように剥離剤の吐出速度を抑えて走査を行うと、剥離剤による細胞の剥離効果が十分に得られない場合もある。
そこで、本実施の形態の細胞培養装置50は、薬液注入動作の準備工程により、例えば、走査時におけるピペット76の軌跡を決定するための教示点や、剥離剤の吐出速度といった、動作パラメータを決定する。以下、図5を用いて、薬液注入動作の準備工程の流れについて説明する。図5は、薬液注入動作の準備工程を示すフローチャートである。
なお、以下の説明では、図5に示す各ステップの主体を細胞培養装置50と記載するが、より具体的には、各ステップの主体は、細胞培養装置50における各種動作を制御する制御部(図示略)である。制御部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。CPUがROMから読み出したプログラムを、RAMを用いて実行することにより、図5に示すフローが実現される。なお、これは、後述する図10のフローの説明においても同様である。
まず、細胞培養装置50は、容器揺動部81により傾斜させられるディッシュ71(継代元ディッシュ)の角度を決定する(ステップS1)。この角度を、以下「傾斜角度D」という。
上述した基本動作では、剥離剤をディッシュ71に注入する前に、容器揺動部81が、ディッシュ71を傾斜させる。これにより、剥離剤がディッシュ71の片側(傾斜により低くなった側)に集められるため、剥離剤を吸引し易くなる。ステップS1では、このときの傾斜角度Dが決定される。傾斜角度Dは、水平面に対する傾斜角度である(図6参照)。
次に、細胞培養装置50は、継代元ディッシュに対する剥離剤の注入量を決定する(ステップS2)。
上述した基本動作において、継代元ディッシュへの剥離剤の注入量は多い方が好ましいが、継代元ディッシュに注入された剥離剤が継代元ディッシュに溜まり、また、剥離剤が収容されるピペット76の容量に制限がある。そのため、ステップS2では、例えば、ピペット76の容量が、継代元ディッシュへの剥離剤の注入量として決定される。
次に、細胞培養装置50は、継代元ディッシュに溜まった剥離剤の液面高さを算出する(ステップS3)。ここでいう液面高さとは、決定された注入量の剥離剤を継代元ディッシュに注入し、その継代元ディッシュを、決定された傾斜角度Dだけ傾けたと仮定した場合の値である。
図6に、剥離剤の液面高さの一例を模式的に示す。ステップS2で決定された量の剥離剤がディッシュ71に注入され、容器揺動部81によりステップS1で決定された傾斜角度Dだけディッシュ71が傾けられた場合、図6に示すように、剥離剤a(細胞含有剥離剤)は、ディッシュ71の片側(図中の左側)に集まる。ステップS3では、このときの剥離剤aの液面高さHを算出する。
次に、継代元ディッシュ上においてピペット76の先端が配置されるべき位置として、第1教示点、第2教示点、および第3教示点を決定する(ステップS4)。
第1教示点は、継代元ディッシュに溜まった剥離剤(細胞含有剥離剤)を吸引するときのピペット76の位置である。第2教示点および第3教示点は、走査が開始されるときのピペット76の位置である。第1教示点は、傾斜角度Dに基づいて決定される。例えば、第1教示点は、ディッシュ71の底面と側面の境界上でZ軸方向に一番低くなる点となる。第2教示点、第3教示点は、ディッシュ71の(底面の)形状に基づいて決定される。ディッシュ71の底面は円形状であるので、第2教示点および第3教示点は、ディッシュ71の底面と側面の境界上にあって、それらを結ぶ直線がディッシュ71の底面の円形状を半分に分割する点となる。
図7に、第1教示点、第2教示点、および第3教示点一例を模式的に示す。図7の上図は側面図であり、図7の下図は上面図である。
図7に示すように、第1教示点Paは、傾けられたディッシュ71の上面視においてディッシュ71の底面とディッシュ71の側面との境界となる円周b(以下、単に円周bともいう)上にあって、傾けられたディッシュ71の側面視において最も低い位置である。これにより、ピペット76が剥離剤aをより確実に吸い上げることができる。円周bは、ディッシュ71の底面の円周と一致する。
図7に示すように、第2教示点Pbおよび第3教示点Pcは、ディッシュ71の底面とディッシュ71の側面との境界となる円周b上にあって、その円周bと、ディッシュ71の底面を半分に分割する仮想線分(図中の一点鎖線参照)とが交差する2点である。
詳細は後述するが、第1教示点Pa、第2教示点Pb、第3教示点Pcは、走査時におけるピペット76の軌跡を決定するために用いられる。
次に、細胞培養装置50は、ディッシュ71の円周(すなわち、上記円周b)を算出する(ステップS5)。
上述したとおり、ステップS4で決定された第1教示点、第2教示点、および第3教示点は、円周b上にあるため、ステップS5では、ディッシュ71の円周を算出することができる。すなわち、円周bは、第1教示点、第2教示点、および第3教示点を通る円として決定される。
次に、細胞培養装置50は、ディッシュ71の底面における剥離剤の塗布幅に基づいて、第1教示点、第2教示点、および第3教示点以外の複数の教示点を算出する(ステップS6)。
ここで算出される複数の教示点とは、円周b上にあって、第1教示点と第2教示点との間および第1教示点と第3教示点との第における複数の位置である。
図8に、複数の教示点およびピペット76の先端の軌跡の一例を模式的に示す。ピペット76の先端(剥離剤の吐出口)と、ディッシュ71の底面とは非常に近い。そのため、ディッシュ71の底面において剥離剤が塗布される幅W(図8において、隣り合う黒丸間の距離)は、ピペット76の吐出口の内径と等しい(なお、図8では、図示を明瞭にするため、幅Wがピペット76の吐出口の内径よりも大きく図示している)。よって、ステップS6では、細胞培養装置50にとって既知である幅Wと、ステップS5で算出された円周bとに基づいて、円周b上における第1教示点Paと第2教示点Pbとの間の複数の教示点Pf、および、円周b上における第1教示点Paと第3教示点Pcとの間の複数の教示点Pgが算出される。
細胞培養装置50は、複数の教示点Pf、Pg、第1教示点Pa、第2教示点Pb、第3教示点Pcに基づいて、走査時におけるピペット76の軌跡(図8の下図における点線の各矢印参照)を決定する。
上述したとおり、薬液の塗布の勢いは、薬液の注入速度またはピペット76の移動速度のいずれかを上げることによって増すことができる。薬液の注入速度を上げると、ディッシュ71に注入された薬液が跳ね返るおそれがあるため、ピペット76の移動速度を上げる方が望ましい。
そこで、ピペット76を最高速度で動作させて、算出された全ての教示点を通過するのに要する時間を算出する。この時間内にピペット76の容量分の剥離剤をディッシュ71に注入することから、剥離剤の吐出速度が決定される。
次に、細胞培養装置50は、ディッシュ71の底面の領域を分割する(ステップS7)。
剥離剤は、傾斜角度D分傾けられたディッシュ71の上方側から注入される。そのため、ディッシュ71の下方側には、注入された剥離剤が溜まる。これにより、ディッシュ71の底面には、剥離剤に浸かる領域(以下、浸漬領域という)と、剥離剤に浸からない領域(以下、非浸漬領域)とが形成される。浸漬領域では、注入される剥離剤の勢いが、溜まった剥離剤の液面で抑制されることにより、細胞を剥離させる効果が低下する。したがって、走査時においてピペット76の先端が浸漬領域に到達した時点で、一度注入された剥離剤を回収し、その後、走査が行われていない領域(例えば、図9に示す浸漬領域A)に対して走査を行うことが望ましい。
そこで、ピペット76により走査が行われるディッシュ71の底面の領域を、図9に示すように、浸漬領域Aと、非浸漬領域Bとに分割する。浸漬領域Aと非浸漬領域Bとの境界の位置は、ステップS3で算出された液面高さHと、ステップS5で算出された円周bとに基づいて、算出することができる。ステップS7では、浸漬領域Aと非浸漬領域Bとの境界の位置と、円周bとが交わる点が、交点Pd、Peとして決定される。
以上、薬液注入動作の準備工程について説明した。
細胞培養装置50は、上述した薬液注入動作の準備工程の後、実際にディッシュ71(継代元ディッシュ)に対して剥離剤を注入する動作(以下、薬液注入動作という)を行う。薬液注入動作では、細胞をディッシュ71から剥離させるため、薬液注入動作の準備工程で求められた教示点に基づいて走査が行われる。
この薬液注入動作について、図10を用いて以下に説明する。図10は、薬液注入動作のフローチャートである。ここでは例として、図10のフローは、ディッシュ71が図9に示すように傾けられた状態で開始されるとする。
まず、細胞培養装置50は、ロボット51を用いて走査を行い、非浸漬領域B(図9の下図参照)に剥離剤を注入する(ステップS8)。
具体的には、ロボット51は、教示点Pb、Pcのいずれか一方を始点とし、交点Pd、Peのいずれか一方を終点とし、始点から、教示点Pb、Pcのうち開始点ではない方、図5のステップS6で求められた複数の教示点(例えば、図9において、複数の教示点PfのうちPbとPdの間の教示点、複数の今日時点PgのうちPcとPeの間の教示点)、交点Pd、Peのうち終点ではない方を経由して終点に至る軌跡(図11の下図における点線の各矢印参照)に沿って走査を行う。これにより、非浸漬領域Bに剥離剤が注入される。
次に、細胞培養装置50は、ピペット76の先端が終点(交点Pd、Peのいずれか)に到達したら、一旦剥離剤の注入を中断し、ピペット76の先端を教示点Paに移動させ、そこでディッシュ71に溜まった細胞含有剥離剤(図9等に示した剥離剤a)をピペット76内に吸引する(ステップS9)。このとき、注入量と同等の量の細胞含有剥離剤が吸い上げられる。
次に、細胞培養装置50は、ロボット51を用いて走査を行い、浸漬領域A(図9の下図参照)に剥離剤を注入する(ステップS10)。
具体的には、ロボット51は、教示点Paを始点とし、交点Pd、Peのいずれか一方を終点とし、始点から、図5のステップS6で求められた複数の教示点(例えば、図9において、複数の教示点PfのうちPaとPdの間の教示点、複数の教示点PgのうちPaとPeの間の教示点)、交点Pd、Peのうち終点ではない方を経由して終点に至る軌跡(図11の下図における点線の各矢印参照)に沿って走査を行う。これにより、浸漬領域Aに剥離剤(ステップS9で吸引された細胞含有剥離剤)が注入される。
次に、細胞培養装置50は、ピペット76の先端が終点(交点Pd、Peのいずれか)に到達したら、走査(剥離剤の注入)を終了し、ピペット76の先端を教示点Paに移動させ、そこでディッシュ71に溜まった細胞含有剥離剤(図9等に示した剥離剤a)をピペット76内に吸引する(ステップS11)。
このステップS11までは、図9の上図に示すように、ディッシュ71の左側が右側よりも低くなるように、ディッシュ71が傾斜角度D(図6参照)分傾けられた状態である。すなわち、ここまでは、図9の下図に示すディッシュ71の左半分の領域のみにしか、剥離剤の注入が行われていないことになる。
そこで、細胞培養装置50は、容器揺動部81を動作させることにより、ディッシュ71を逆側に傾ける(ステップS12)。
具体的には、細胞培養装置50は、ディッシュ71の右側が左側よりも低くなるように、ディッシュ7を傾斜角度D分傾けた状態にする(図12参照)。
その後、細胞培養装置50は、ステップS8〜S11の動作を実行する。このときの各教示点(Pa、Pb、Pc、Pf、Pg)、交点Pd、Pe、および、それらに基づく走査の軌跡は、図12に示すとおりである。これにより、ディッシュ71の右半分の領域における浸漬領域および非浸漬領域(図示略)のそれぞれに対して剥離剤の注入が行われる。
以上、薬液注入動作について説明した。上述した薬液注入動作では、ディッシュ71の底面の領域を分割し、分割された領域ごとに走査を行うので、ディッシュ71の底面全体に満遍なく剥離剤を塗布することができ、細胞を効率良く剥離させることができる。
なお、傾斜角度Dおよび各教示点は、教示点Pbと教示点Pcとを結ぶ線分を基準として線対称に設定されることが好ましい。これにより、図5に示した薬液注入動作の準備工程は1度だけ行われればよく、処理を簡略化できる。
以上説明したように、本実施の形態の細胞培養装置50は、細胞が培養されているディッシュ71を所定角度傾斜させる容器揺動部81と、ディッシュ71が傾斜した状態において、ピペット76を移動させながらピペット76内の薬液をディッシュ71に注入する薬液注入動作、および、ディッシュ71から細胞が含まれた薬液をピペット76内に吸引する薬液吸引動作を行うロボット51と、を有する。細胞培養装置50は、薬液注入動作におけるピペット76の軌跡を、傾斜角度Dと、ディッシュ71に注入される薬液の量と、ピペット76の吐出口の幅と、傾斜したディッシュ71の上面視においてディッシュ71の底面と側面との境界となる円周b上にあって、傾斜したディッシュ71の側面視において最も低い位置である第1教示点Paと、円周b上にあって、円周bと、ディッシュ71の底面を分割する線分との交点である第2教示点Pbおよび第3教示点Pcと、に基づいて決定する。第1教示点Paは、ディッシュ71から薬液が吸引されるときのピペット76の位置であり、第2教示点Pbまたは第3教示点Pcは、薬液注入動作が開始されるときのピペット76の位置である。
よって、本開示の細胞培養装置は、細胞の継代工程において、培養容器から効率よく細胞を剥離し、回収することができる。
なお、本開示は、上記実施の形態の説明に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
本開示の細胞培養装置および細胞培養方法では、ピペットから吐出される薬液が培養容器の底面全体に行き渡るように薬液注入動作が行われるので、より多くの細胞を剥離させ、効率よく細胞を回収することができる。よって、多くの培養容器に播種することができるため、バイオ関連の培養工程において、細胞の継代工程に有用である。
50 細胞培養装置
51 ロボット
52 ツールチェンジャ
53 培養容器把持ツール
54 薬液吸引/注入ツール
55 フレーム
56 モータ
57 シリンダ
58a、58b チャック爪
61 フレーム
62 シリンダ
63a、63b チャック爪
64 フレーム
65 シリンダ
66 プランジャー
67 ピストン
71 ディッシュ
76 ピペット
77 薬液保存容器
81 容器揺動部
82 薬液保存部
83 容器入出庫部
84 消耗品供給部
85 廃液部
86 廃棄部

Claims (5)

  1. 細胞が培養されている培養容器を所定角度傾斜させる容器揺動部と、
    前記培養容器が傾斜した状態において、ピペットを移動させながら前記ピペット内の薬液を前記培養容器に注入する薬液注入動作、および、前記培養容器から前記細胞が含まれた前記薬液を前記ピペット内に吸引する薬液吸引動作を行うロボットと、を有し、
    前記薬液注入動作における前記ピペットの軌跡を、
    前記所定角度と、
    前記培養容器に注入される前記薬液の量と、
    前記ピペットの吐出口の幅と、
    傾斜した前記培養容器の上面視において前記培養容器の底面と側面との境界となる円周上にあって、傾斜した前記培養容器の側面視において最も低い位置である第1教示点と、
    前記円周上にあって、前記円周と、前記培養容器の底面を分割する線分との交点である第2教示点および第3教示点と、に基づいて決定する、
    細胞培養装置。
  2. 前記薬液注入動作を行う前に、傾斜した前記培養容器の底面を、注入された前記薬液に浸かる浸漬領域と、注入された前記薬液に浸からない非浸漬領域とに分割し、
    まず、前記非浸漬領域に対して前記薬液の注入を行い、該薬液が前記浸漬領域に溜まった後、該薬液を前記ピペットに吸引し、
    次に、前記浸漬領域に対して前記薬液の注入を行い、該薬液が前記浸漬領域に溜まった後、該薬液を前記ピペットに吸引する、
    請求項1に記載の細胞培養装置。
  3. 前記非浸漬領域に対する前記薬液の注入を前記第2教示点または前記第3教示点のいずれかから開始し、前記浸漬領域に溜まった前記薬液を前記第1教示点で吸引し、
    前記浸漬領域に対する前記薬液の注入を前記第1教示点から開始し、前記浸漬領域に溜まった前記薬液を前記第1教示点で吸引する、
    請求項2に記載の細胞培養装置。
  4. 前記薬液注入動作における前記ピペットの軌跡は、さらに、
    前記円周上にあって、前記第1教示点と前記第2教示点との間の複数の教示点、および、前記円周上にあって、前記第1教示点と前記第3教示点との間の複数の教示点に基づいて決定される、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の細胞培養装置。
  5. ピペットを移動させながら前記ピペット内の薬液を細胞が培養されている培養容器に注入する薬液注入動作、および、前記培養容器から前記細胞が含まれた前記薬液を前記ピペット内に吸引する薬液吸引動作を行う装置が行う細胞培養方法であって、
    前記薬液注入動作および前記薬液吸引動作を、前記培養容器が所定角度傾斜された状態で行い、
    前記薬液注入動作における前記ピペットの軌跡を、
    前記所定角度と、
    前記培養容器に注入される前記薬液の量と、
    前記ピペットの吐出口の幅と、
    傾斜した前記培養容器の上面視において前記培養容器の底面と側面との境界となる円周上にあって、傾斜した前記培養容器の側面視において最も低い位置である第1教示点と、
    前記円周上にあって、前記円周と、前記培養容器の底面を分割する線分との交点である第2教示点および第3教示点と、に基づいて決定する、
    細胞培養方法。
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