JP2005091105A - 分注ロボットおよび自動培養装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 試薬などを培養トレイに供給したり、培養トレイ内の培地の排出を行ったり、あるいは培養トレイ内に新たな培地の注入を行う際に、チップ先端からの液だれを防止して、装置内の汚染を防止することのできる分注ロボットおよびこれを備えた自動培養装置を提供すること。
【解決手段】 液体を吸引するチップを先端に備え、チップ内に吸引された液体を搬送して分注する分注ロボット113であって、前記チップの外側にアウターチップ112bが設けられ、液体の吸引時および分注時には前記チップの先端が前記アウターチップ112bの先端から下方に突出するとともに、液体の搬送時には前記チップの先端が前記アウターチップ112bの中に収容されるように構成されており、かつ、前記アウターチップ112bの内壁面に、前記チップの先端から垂れた液体を捕捉する受け部を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、分注ロボットおよびこれを備えた自動培養装置に関するものである。
従来、分注ロボットを備える自動培養装置としては、複数の培養容器を収納可能な固定式の収納棚と、水平・昇降・回転移動可能な搬送手段とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−262856号公報(図1、図3等)
しかしながら、上記特許文献1に示された自動培養装置では、分注ロボットが培養トレイ内の培地の排出を行ったり培養トレイ内に新たな培地の注入を行う際に、チップの先端から培地の液だれが生じ、装置内を汚染してしまうおそれがある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、試薬などを培養トレイに供給したり、培養トレイ内の培地の排出を行ったり、あるいは培養トレイ内に新たな培地の注入を行う際に、チップ先端からの液だれを防止して、装置内の汚染を防止することのできる分注ロボットおよびこれを備えた自動培養装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
請求項1に記載の分注ロボットにおいて、液体を吸引するチップを先端に備え、チップ内に吸引された液体を搬送して分注する分注ロボットであって、前記チップの外側にアウターチップが設けられ、液体の吸引時および分注時には前記チップの先端が前記アウターチップの先端から下方に突出するとともに、液体の搬送時には前記チップの先端が前記アウターチップの中に収容されるように構成されており、かつ、前記アウターチップの内壁面に、前記チップの先端から垂れた液体を捕捉する受け部を備えることを特徴とする。
このような分注ロボットによれば、液体搬送時にチップ先端から下方に落ちた液体が、アウターチップの内壁面に飛散し、この内壁面に沿ってさらに下方に移動した後、アウターチップの内壁面に形成された受け部によりこの液体が捕捉されることとなる。
請求項2に記載の分注ロボットにおいて、液体の搬送時に前記チップおよび前記アウターチップの下方に配置される受け部材を備えることを特徴とする。
このような分注ロボットによれば、液体搬送時にチップ先端から下方に液体が落ちたとしても、チップ下方に配置された受け部材によりこの液体が捕捉されることとなる。
請求項3に記載の分注ロボットにおいて、液体を吸引するチップを先端に備え、チップ内に吸引された液体を搬送して分注する分注ロボットであって、液体の搬送時にチップの下方に配置される受け部材を備えることを特徴とする。
このような分注ロボットによれば、液体搬送時にチップ先端から下方に液体が落ちたとしても、チップ下方に配置された受け部材によりこの液体が捕捉されることとなる。
請求項4に記載の分注ロボットにおいて、液体の吸引時および分注時に、前記受け部材をチップの下方から待避させる待避装置を備えることを特徴とする。
このような分注ロボットによれば、液体の吸引時および分注時には、吸引および分注作業の邪魔にならない位置に受け部材が待避させられ、吸引および分注作業がすみやかに行われることとなる。
請求項5に記載の分注ロボットにおいて、前記受け部材が、側壁を有するカップ状に形成され、前記液体の搬送時に前記チップ先端の周囲に前記側壁を配置するように前記チップに対して前記受け部材を移動させる移動装置を備えることを特徴とする。
このような分注ロボットによれば、チップ先端に溜まった液が、例えば、搬送開始時や搬送終了時に鉛直下方以外の方向(例えば、斜め下方向や略水平方向など)に飛散したとしても、側壁面の内周側壁面によって捕捉されるとともに、側壁面の内周側壁面に沿って下方に移動してカップ状に形成された受け部材の底部に溜まるようになっている。
請求項6に記載の分注ロボットにおいて、前記受け部材が、前記チップ先端の周囲に配置される筒状の側壁部と、該側壁部の下部開口を開閉する底面部とを備え、前記液体の吸引時および分注時に、前記底面部を前記チップの下方から待避させる待避装置と、前記底面部が待避させられることで開かれた前記側壁部の下部開口から前記チップ先端を突出させるよう側壁部を移動させる側壁部移動装置とを備えることを特徴とする。
このような分注ロボットによれば、チップ先端に溜まった液が、例えば、搬送開始時や搬送終了時に鉛直下方以外の方向(例えば、斜め下方向や略水平方向など)に飛散したとしても、側壁面の内周側壁面によって捕捉されるとともに、側壁面の内周側壁面に沿って下方に移動し、最終的に側壁部の下部開口を開閉する底面部上に溜まるようになっている。
また、吸引および分注作業は、底面部をチップの下方から待避させるとともに、チップ先端を側壁部の下部開口から突出させて行われることとなる。
請求項7に記載の自動培養装置において、請求項1から6のいずれか一項に記載の分注ロボットを具備してなることを特徴とする。
このような自動培養装置によれば、チップ先端から垂れた液が受け部材により捕捉され、装置内の汚染が防止されることとなる。
本発明の分注ロボットによれば、液体搬送時にチップ先端から下方に液体が落ちたとしても、アウターチップの内壁面に形成された受け部あるいはチップ下方に配置された受け部材によりこの液体が捕捉されることとなるので、搬送中の液だれを防止することができて、装置内の例えば培地や種々の試薬による汚染を防止することができる。
本発明の実施形態に係る分注ロボットおよび自動培養装置について、図1〜図8を参照して説明する。
図8に示すように、本実施形態に係る自動培養装置1は、外部から観察可能な透明な壁材により密閉され、シャッタ2を介して相互に連絡する第1空間S1と第2空間S2とを備えている。
第1空間S1の両側空間S11,S13には、培養容器3を収容する培養室4が2個ずつ計4個配置され、中央空間S12には、培養容器3を移動するための搬送ロボット(搬送機構)5が備えられている。中央空間S12の上部には、中央空間S12内の空気を浄化するために清浄な下降空気流を送る空気清浄部6が設けられている。
4個の培養室4は、それぞれ中央空間S12に向けて扉4aを配置することにより、横に並んだ2個ずつが相互に扉4aを対向させて、間隔をあけて配置されている。
前記各培養室4は、一側面に開口部4bを有し、該開口部4bを開閉可能な扉4aを備えている。開口部4bに向かって左右の側壁には、対応する高さ位置に複数のレール状のトレイ保持部材4cが設けられており、左右対となる各トレイ保持部材4cに掛け渡すようにして、トレイ(培養装置用トレイ)7を上下方向に複数段収容できるようになっている。各培養室4内は、所定の培養条件、例えば、温度37±0.5℃、湿度100%およびCO2濃度5%等に維持されている。なお、トレイ保持部材はレール状に限定されず、トレイ7を出し入れ可能に支持することができれば任意の形態でよい。
各培養室4の下方には、未使用の培養容器3をトレイ7に搭載した状態で複数収容するストッカ8が配置されている。ストッカ8は、前記培養室4の扉とは反対側の第1空間S1の外部に向かう側面に開閉可能なドア8aを有している。該ドア8aは、ストッカ8の一側面全体を開放する大きさに形成されている。
前記搬送ロボット5は、4個の培養室4の間隔位置のほぼ中央に配置されている。該搬送ロボット5は、水平回転可能な第1アーム5aと、該第1アーム5aの先端に鉛直軸回りに回転可能に連結された第2アーム5bと、該第2アーム5bの先端に鉛直軸回りに回転可能に取り付けられ、それ自身は駆動部、伝導機構などの培養室内の環境を劣化させる機構を持たないハンド5cと、これら第1アーム5a、第2アーム5bおよびハンド5cを昇降可能な昇降機構5dとを備えている。これにより、搬送ロボット5は、4個の培養室4内の全てのトレイ7にアクセスするとともに、前記シャッタ2を跨いで第1空間S1と第2空間S2との間に配置されたコンベア9上にトレイ7を引き渡すことができる水平方向の動作範囲を有している。
前記コンベア9は、搬送ロボット5のハンド5cの幅寸法より大きな間隔をあけて左右に配置された2本の無端ベルト9aを備え、これら無端ベルト9aに掛け渡してトレイ7を載置できるようになっている。また、搬送ロボット5は、培養室4内の全てのトレイ7にアクセスするとともに、前記ストッカ8内の少なくとも最上段のトレイ7にアクセスできる垂直方向の動作範囲を有している。
なお、ベルト9aは無端ベルトに限られない。
前記ハンド5cは、トレイ7を載置可能に水平方向に伸びる平坦な形状に形成されており、培養室4に収容されているトレイ7間の隙間に挿入可能な厚さ寸法に形成されている。そして、ハンド5cは、トレイ7間の隙間に挿入された状態から上昇させられることにより、2本の腕によってトレイ7を下方から押し上げてトレイ保持部材4cから取り上げるとともに、トレイ7を安定して保持できるようになっている。
前記第2空間S2には、シャッタ2が開かれた状態で第1空間S1からコンベア9によって搬送されてきたトレイ7上の培養容器3を取り扱うハンドリングロボット10と、培養容器3内の培地から細胞を分離する遠心分離機11と、血清や試薬等の種々の液体を分注するための電動ピペット(図示略)を備えた水平回転および昇降移動可能な2台の分注ロボット113と、これら分注ロボット113の先端に取り付ける使い捨て可能なチップ114a,114bを複数収容していて分注ロボット113の動作範囲内に提供可能な3台のチップ供給装置15と、使用済みのチップ114a,114bを廃棄回収するチップ回収部(図示略)と、血清や試薬等の種々の液体を複数の容器に貯留する試薬等供給装置16と、培養容器3内における細胞の様子を観察可能な顕微鏡17と、各試薬および培地交換等により廃棄される廃液をそれぞれ貯留する複数の貯留タンク18と、前記コンベア9と各ロボット10,113との間で培養容器3を受け渡し可能とするように培養容器3を移動させる水平移動機構19と、該水平移動機構19のスライダ20に取り付けられ、受け取った培養容器3を載置して振動を加えるシェーカ21とを備えている。
なお、第2空間S2にも、該第2空間S2内の空気を浄化するために清浄な下降気流を送る空気清浄部(図示略)が設けられている。
前記ハンドリングロボット10は、培養容器3を取り扱う把持ハンド10aを水平移動および昇降移動させる水平多関節型ロボットである。例えば、図8に示す例では、相互に連結された3つの水平アーム10b,10c,10dと、これら水平アーム10b〜10dを昇降させる昇降機構10eとを備えている。また、水平アーム10b〜10dの先端には、培養容器3を把持する把持ハンド10aの他に、培養容器3内から細胞や培地を出し入れするチップ(図示略)を着脱可能な電動ピペット(図示略)と、培養容器3の蓋体を引っかけて開閉する蓋体開閉ハンド(図示略)とが備えられている。
ハンドリングロボット10は、コンベヤ9で搬送されてきたトレイ7上の培養容器3の蓋体を開閉し、培養容器3を把持して搬送することによりシェーカ21および顕微鏡17に供給し、電動ピペット先端のチップを交換し、培養容器3内から取り出した細胞入り培地を遠心分離機11に投入するようになっている。したがって、ハンドリングロボット10は、コンベア9、シェーカ21、顕微鏡17、チップ供給装置15、チップ回収部(図示略)および遠心分離機11等の種々の装置をその動作範囲内に配置している。
前記遠心分離機11は、ハンドリングロボット10から供給された細胞入り培地を高速回転させることにより培地内に浮遊していた比重の重い細胞を培地から分離して沈下させるようになっている。
前記分注ロボット113は、先端にチップ114aが着脱可能に取り付けられるとともに電動ピペット(図示略)を備えるチップ保持パイプ112a(図2参照)、および先端にアウターチップ114bが着脱可能に取り付けられるアウターチップ保持パイプ112bを備えた水平回転可能なアーム13aと、該アーム13aを昇降させる昇降機構13bと、チップ114aの先端から下方に垂れた液体を捕捉する液だれ防止手段113cとを備えている。分注ロボット113は、水平移動機構19によって搬送されて来た培養容器3内へ、培地や種々の試薬を供給するようになっている。したがって、分注ロボット113は、水平移動機構19上のシェーカ21、チップ供給装置15、チップ回収部および試薬等供給装置16等の種々の装置をその動作範囲内に配置している。
図1および図2に示すように、本実施形態による液だれ防止手段113cは、アウターチップ保持パイプ112bと、アウターチップ114bとを主たる要素として構成されたものである。アウターチップ保持パイプ112bは電動ピペットを備えたチップ保持パイプ112aの外周面外側に配置されたものであり、図2(a)に示すように、チップ挿着時にはチップ供給装置15内のチップラック115に準備されたチップ114aおよびアウターチップ114bに向かって、チップ保持パイプ112aとともに下降するように構成されたものである。なお、チップ保持パイプ112aおよびアウターチップ保持パイプ112bからチップ114aおよびアウターチップ114bが取り外される際には、チップ保持パイプ112aおよびアウターチップ保持パイプ112bはともに上昇するように構成されている。
アウターチップ114bはアウターチップ保持パイプ112bの先端に着脱自在に取り付けられるものであり、アウターチップ114bの長手方向(図2(a)において上下方向)略中央部には縮径部116が設けられており、この縮径部116の内壁面117には、上方に向かって環状に延びる環状突出部(受け部)118が設けられている。この環状突出部118の内径は、チップ114aの外径と同じかそれよりも大きくなるように形成されているので、図2(a)および図2(b)に示すように、チップ114aとアウターチップ114bとが接触した状態でも互いに干渉しないようになっている。
また、図2(b)に示すように、培地や種々の試薬を吸引あるいは分注するときには、チップ114aの先端がアウターチップ114bの先端から突出するとともに、図2(c)に示すように、培地や種々の試薬を搬送するときには、チップ114aの先端がアウターチップ114bの内部に完全に収容されるようになっている。
前記チップ供給装置15は、上方に開口した容器15a内に、チップ保持パイプ112aおよびアウターチップ保持パイプ112bへの取付口を上向きにして複数のチップ114a,114bを配列状態に収容しており、ハンドリングロボット10や分注ロボット113が、新たなチップ114a,114bを必要とするときに、チップ保持パイプ112aおよびアウターチップ保持パイプ112bを上方から挿入するだけで、チップ保持パイプ112aおよびアウターチップ保持パイプ112bの先端にチップ114aおよびアウターチップ114bを取り付けるように構成されている。容器15aは、ハンドリングロボット10や分注ロボット113の動作範囲と、蓋体15bとの間で往復移動させられるように移動機構15cに取り付けられており、チップ114a,114bの交換が不要なときには、チップ114a,114bへの塵埃等の付着を防止するために、移動機構15cを作動させて蓋体15bの下方に配置されるようになっている。
前記チップ回収装置は、回収容器の入口に、チップ114a,114bを把持する把持装置を備えていて、ハンドリングロボット10や分注ロボット113において使用されたチップ114a,114bが把持装置に挿入されると、これを把持するようになっている。そして、この状態でハンドリングロボット10や分注ロボット113がチップ保持パイプ112aおよびアウターチップ保持パイプ112bを移動させることにより、チップ保持パイプ112aおよびアウターチップ保持パイプ112b先端から使用済みチップ114a,114bが取り外され、回収容器内に回収されるようになっている。
前記試薬等供給装置16は、例えば、図8に示されるように、円筒状のケーシング内部に、水平回転可能なテーブル16aを収容し、該テーブル16a上に、扇型の底面形状を有する筒状の試薬等容器16bを周方向に複数配列して搭載している。各試薬等容器16bには、種々の試薬等が貯留されている。例えば、細胞を培養するために必要な培地を構成するMEM(Minimal Essential Medium:最小必須培地)、DMEM(Dulbecco's Modified Eagle Medium)、FBS(Fetal Bovine Serum:ウシ胎児血清)やヒト血清のような血清、培養容器3内の細胞を剥離させるトリプシンのような蛋白質分解酵素や、培養に際して細胞を成長させるサイトカインのような成長因子、細胞を分化させるデキサメタゾンのような分化誘導因子、ペニシリン系抗生物質のような抗生剤、エストロゲン等のホルモン剤や、ビタミン等の栄養剤が貯留されている。
試薬等供給装置16のケーシングの上面には、分注ロボット113がチップ114aの先端を挿入する挿入口16cが設けられている。この挿入口16cは、前記分注ロボット113の動作範囲内に配置されている。また、各試薬等容器16bは、その上面に、前記挿入口16cに一致する位置に配置される開口部(図示略)を備えている。これにより、テーブル16aを回転させて試薬等容器16bの開口部をケーシングの挿入口16cの鉛直下方に配置することで、分注ロボット113が、チップ114aの先端を上方から試薬等容器16b内へ挿入して、内部に貯留されている試薬等を吸引することができるようになっている。試薬等供給装置16と、分注ロボット113とを2台ずつ設けているのは、検体に共通のトリプシンのような薬液と、検体に固有の血清のような液体とを分離して取り扱うようにしているためである。
前記顕微鏡17は、培養工程の途中、あるいは、培地交換の際に、培養容器3内の細胞数を計数する場合などに使用されるようになっている。顕微鏡17のXYステージや作動距離調整、倍率の変更等は全て遠隔操作により行うことができるように構成されている。第2空間S2の外方に向けて接眼レンズを配置しておくことにより、自動培養装置1の外部から培養容器3内の細胞の状態を目視できるようにしてもよい。
前記貯留タンク18は、例えば、全ての検体に共通して使用できるMEMやPBS(リン酸緩衝液)等を貯留しておき、必要に応じて試薬等供給装置16内の試薬等容器16a内に供給するようになっている。また、貯留タンク18には、廃液タンクとして、培地交換の際に排出される廃培地等を貯留するものもある。
前記水平移動機構19は、直線移動機構により水平方向に移動可能なスライダ20を備えている。スライダ20上には前記シェーカ21が搭載されており、シェーカ21に搭載された培養容器3を、コンベア3から分注ロボット113の動作範囲まで移動させることができるようになっている。
前記シェーカ21は、コンベア9上のトレイ7内から移載された培養容器3を搭載して保持する保持機構(図示略)を備えるとともに、該培養容器3に振動を付与する加振装置(図示略)を備えている。加振装置は、例えば、培養容器3を所定の角度範囲で往復揺動させる装置である。なお、加振装置として、超音波振動を加える装置や、水平方向の振動を加える装置を採用してもよい。
本実施形態に係る自動培養装置1の各種装置には、図示しない制御装置が接続されている。制御装置は、各工程の順序や動作タイミング等を制御するとともに、動作履歴等を記録保存するようになっている。
このように構成された本実施形態に係る分注ロボット113および自動培養装置1の作用について、以下に説明する。
本実施形態に係る自動培養装置1を用いて、細胞を培養するには、まず、患者から採取された骨髄液を遠心分離容器(図示略)に入れた状態で遠心分離機11に投入する。この工程は、作業者が行ってもよく、また、ハンドリングロボット10に行わせてもよい。これにより、遠心分離機11の作動により、骨髄液中から比重の重い骨髄細胞が分類される。
分類された骨髄細胞は、ハンドリングロボット10により、培養容器3に投入される。このとき、コンベア9の作動により、トレイ7に載せた10個の空の培養容器3が、第1空間S1から第2空間S2に差し出されている。ハンドリングロボット10は、差し出された培養容器3の内の2個の蓋体を開けた後に、把持ハンド10aを作動させてこれを把持してすることにより、シェーカ21上に移載する。なお、蓋体を開けるロボットを別途設けてもよい。これにより処理直前に蓋体を開けることができ、容器本体内に異物が入る確率を低減することができる。
チップ供給装置15が移動機構15cを作動させることにより、未使用のチップ114a,114bをハンドリングロボット10の動作範囲内に配すると、ハンドリングロボット10は、チップ供給装置15から未使用のチップ114a,114bを受け取ってチップ保持パイプ112aおよびアウターチップ保持パイプ112bの先端に取り付ける。
この状態で、ハンドリングロボット10を作動させて、電動ピペット先端のチップ114aの先端を遠心分離機11内に抽出された骨髄細胞の層中に入れる。そして、電動ピペットを作動させることにより、チップ114a内に骨髄細胞を吸引する。骨髄細胞吸引後、チップ114aをアウターチップ114b内に収納し、ハンドリングロボット10を作動させることにより、シェーカ21上に搭載され蓋体を開いている培養容器3上に移動し、チップ114aをアウターチップ114bより突出させ、吸引した骨髄細胞を前記培養容器内に投入する。
骨髄細胞を培養容器3内に投入し終わると、ハンドリングロボット10は、チップ114aをアウターチップ114b内に収納した状態でチップ回収部までチップ114a,114bを搬送してチップ114a,114bを取り外す。また、チップ供給装置15は、移動機構15cの作動により容器15aを蓋体15bの下方に配置する。
次に、骨髄細胞が投入された培養容器3は、水平移動機構17を作動させることにより、シェーカ21ごと水平移動させられ、各分注ロボット113の動作範囲内に配置される。分注ロボット113は、チップ供給装置15から受け取った未使用のチップ114aを先端に取り付けた電動ピペットを作動させることにより、試薬等供給装置16の試薬等容器16b内からDMEMや血清、あるいは各種試薬を適量吸引した後に、培養容器3の上方まで搬送して培養容器3内に注入する。血清や各試薬の吸引は、各試薬等の吸引毎にチップ供給装置15から未使用のチップ114a,114bに交換して行われる。これにより、培養容器3内においては、適正な培地内に骨髄細胞が混合された状態で存在することになる。なお、培地内において骨髄細胞を均一に分布させるために、シェーカ21を作動させて、培養容器3ごと加振することにしてもよい。そして、全ての処理を終えた培養容器3は水平移動機構17の作動により、ハンドリングロボット10の動作範囲に戻される。ハンドリングロボット10は、培養容器本体に蓋体を被せた上で、培養容器3をトレイ7上に戻す。
トレイ7上の全ての培養容器3に対して所定の処理が行われた後に、コンベア9を作動させることにより、トレイ7に載せられた培養容器3が第2空間S2から第1空間S1の中央空間S12内に挿入される。この状態で、搬送ロボット5を作動させることにより、ハンド5cによってトレイ7を持ち上げる。そして、トレイ7を収容する培養室4の前まで搬送したところで、当該培養室4の扉4aを開き、搬送ロボット5によって、空いているトレイ保持部材4c上にトレイ7を挿入する。そして、再度、扉4aを閉じることにより、培養室4内の培養条件を一定に保持して細胞の培養が行われることになる。なお、骨髄細胞投入や、DMEM、血清、各種試薬の投入や吸引の順序は適宜変更してもよいのは言うまでもない。
また、培地交換や継代・拡大時の容器交換の際にも、上記と同様にして、培養室4外に配置されている搬送ロボット5の作動により、培養室4内の培養容器3がトレイ7ごと取り出され、第1空間S1から第2空間S2へ受け渡される。容器交換の際には第2空間S2では、培地除去、PBSによる洗浄後、培養容器3内にトリプシンが注入されて、培養容器3内の細胞が剥離させられた状態で、ハンドリングロボット10の作動によって遠心分離機11内に投入され、間葉系幹細胞等の必要なもののみが分離される。その他の処理工程は上記と同様である。
そして、複数回の培地交換や容器交換を介した所定期間に渡る培養工程を行うことにより、間葉系幹細胞が十分な細胞数まで増殖させられることになる。十分な細胞数に達したか否かは、ハンドリングロボット10の作動により、間葉系幹細胞が底面に付着した培養容器3を顕微鏡17まで搬送することにより、測定され、判断される。なお、トレイ7上には、同一検体の培養容器3が載置されていてもよいし、異なる検体の培養容器3が混在していてもよい。また、シェーカ21上には同一検体の培養容器3が載置されてもよいし、異なる検体の培養容器3が混在していてもよい。
このようにして、本実施形態に係る自動培養装置1により、患者から採取した骨髄液から十分な細胞数の間葉系幹細胞を自動的に培養することが可能となる。なお、十分な間葉系幹細胞が得られた後には、培養容器3内にリン酸カルシウムのような生体組織補填材およびデキサメタゾンのような分化誘導因子を投入して、再度培養工程を継続することにより、生体の欠損部に補填可能な、生体組織補填体を製造することにしてもよい。
この場合において、本実施形態に係る分注ロボット113によれば、培地や種々の試薬を搬送するときに、チップ114aの先端からアウターチップ114bの縮径部116内壁面117に飛散した培地や種々の試薬が、この内壁面117に沿って下方に移動するとともに、環状突出部118によってその垂れた培地や種々の試薬が捕捉されることとなる(すなわち、環状突出部118の外表面と内壁面117とで囲まれた空間内に培地や種々の試薬が溜められることとなる)ので、搬送中の液だれを防止することができて、装置内の培地や種々の試薬による汚染を防止することができる。
図3を用いて本発明による分注ロボットの他の実施形態を説明する。
本実施形態による分注ロボット13は、先端にチップ14を着脱可能に取り付ける電動ピペット12を備えた水平回転可能なアーム13aと、該アーム13aを昇降させる昇降機構13bと、チップ14の先端から下方に垂れた液体を捕捉する液だれ防止手段13cとを備えている。分注ロボット13は、水平移動機構19によって搬送されて来た培養容器3内へ、培地や種々の試薬を供給するようになっている。したがって、分注ロボット13は、水平移動機構19上のシェーカ21、チップ供給装置15、チップ回収部および試薬等供給装置16等の種々の装置をその動作範囲内に配置している。
図3に示すように、本実施形態による液だれ防止手段13cは、回動機構(待避装置)13dと受け部材13eとを主たる要素として構成されたものである。回動機構13dはアーム13aの回動および昇降機構13bの昇降とは関係なく別個に回動するよう構成されており、この回動機構13dの先端には受け部材13eが設けられている。受け部材13eは、例えば平面視円形の板状部材、あるいは中央部が下方に突出した皿状部材であり、回動機構13dと一緒に回動するようになっている。回動機構13dは、培地や種々の試薬を吸引あるいは分注するとき、受け部材13eがチップ14の鉛直下方から離間した場所に位置するとともに、培地や種々の試薬を搬送するときに受け部材13eがチップ14の鉛直下方に位置するように構成されている。すなわち、水平移動機構19によって搬送されて来た培養容器3内へ、分注ロボット13が培地や種々の試薬を搬送するとき、チップ14の下方近傍に受け部材13eが配置されることとなる。
図4を用いて本発明による分注ロボットの他の実施形態を説明する。なお、前述した実施形態と本実施形態とは、液だれ防止手段のみが異なるので、以下この液だれ防止手段についてのみ説明する。
図4に示すように、本実施形態による分注ロボット23の液だれ防止手段23cは、回動機構(待避装置)23d、昇降機構23f、および受け部材13eを主たる要素として構成されたものである。回動機構23dの先端には図1を用いて説明した実施形態と同様の受け部材13eが設けられており、この回動機構23dは、培地や種々の試薬を吸引あるいは分注するときに、受け部材13eをチップ14の鉛直下方から離間した場所に位置させるとともに、培地や種々の試薬を搬送するときに、受け部材13eをチップ14の鉛直下方に位置させるように構成されたものである。昇降機構23fは、回動機構23dおよび受け部材13eを鉛直上方あるいは鉛直下方に移動せしめるように構成されたものである。すなわち、電動ピペット12およびチップ14により培地や種々の試薬が吸引あるいは分注されるとき、回動機構23dおよび受け部材13eが、シェーカ21、チップ供給装置15、チップ回収部および試薬等供給装置16等の種々の装置と接触しないようにこれら回動機構23dおよび受け部材13eを上方に移動させたり、あるいは培地や種々の試薬を搬送するときに、受け部材13eをチップ14の鉛直下方近傍に移動させるためのものである。言い換えれば、水平移動機構19によって搬送されて来た培養容器3内へ、分注ロボット23が培地や種々の試薬を搬送するとき、チップ14の下方に受け部材13eが配置されることとなる。
図5および図6を用いて本発明による分注ロボットの別の実施形態を説明する。なお、前述した実施形態と本実施形態とは、液だれ防止手段のみが異なるので、以下この液だれ防止手段についてのみ説明する。
図5および図6に示すように、本実施形態による分注ロボット33の液だれ防止手段33cは、回動機構23d、昇降機構(移動装置;側壁部移動装置)23f、および受け部材33eとを主たる要素として構成されたものである。回動機構23dの先端には受け部材33eが設けられている。受け部材33eは、側壁面33fおよび底面33gを有する、例えば中空円筒状(あるいはカップ状)に形成された部材であり、回動機構23dと一緒に回動するようになっている。この回動機構23dは、培地や種々の試薬を吸引あるいは分注するときに、回動機構23dおよび受け部材33eを図3中の実線矢印の方向に水平移動させ、受け部材33eをチップ14の鉛直下方から離間した場所に位置させるとともに、培地や種々の試薬を搬送するときには、受け部材33eをチップ14の鉛直下方に位置させるように構成されたものである。昇降機構23fは、図4に実線矢印で示すように、回動機構23dおよび受け部材33eを鉛直上方あるいは鉛直下方に移動せしめるように構成されたものである。すなわち、電動ピペット12およびチップ14により培地や種々の試薬が吸引あるいは分注されるとき、回動機構23dおよび受け部材33eが、シェーカ21、チップ供給装置15、チップ回収部および試薬等供給装置16等の種々の装置と接触しないようにこれら回動機構23dおよび受け部材33eを上方に移動させたり、あるいは培地や種々の試薬を搬送するときに、受け部材13eの側壁面33f内部にチップ14先端が納められるよう、回動機構23dおよび受け部材33eを上方に移動させるためのものである。図6に示すように、水平移動機構19によって搬送されて来た培養容器3内へ、分注ロボット23が培地や種々の試薬を搬送するときに、チップ14先端の周囲に受け部材33eの側壁面33fが位置するよう、昇降機構23fにより受け部材33eの高さが調節されるようになっている。
本実施形態では、搬送時、チップ14先端の周囲に受け部材33eの側壁面33fが位置するようになっており、例えば、搬送開始時や搬送終了時にチップ14先端に溜まった液が鉛直下方以外の方向(例えば、斜め下方向や略水平方向など)に飛散したとしても、側壁面33fの内周側壁面によって液を捕捉することができるとともに、搬送速度を上げることができて、作業時間を短縮することができる。
図7を用いて本発明による分注ロボットのさらに別の実施形態を説明する。なお、本実施形態は、基本的に図3に示す実施形態と図5および図6に示す実施形態とを組み合わせたものである。したがって、前述した実施形態と同様の部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図7からわかるように、本実施形態では、側壁面33fと、図3に示す実施形態で受け部材とされていた部材13eとで受け部材43eが構成されているという点で今まで述べてきた実施形態と異なる。図3に示す実施形態で受け部材とされていた部材13eは、図5および図6に示す実施形態における底面33gに相当するものである。すなわち、本実施形態は、図5および図6に示す実施形態の側壁面33fと底面33gとを別々に操作できるように構成したものである。
また、本実施形態では、チップ14を交換する際、図7に示すように回動機構23dおよび受け部材33eを水平方向に回動させる必要があるが、吸引および分注作業時、側壁面33fの下部開口からチップ14の突出させるように昇降機構23fで側壁面33fを移動させるようにしている。
本実施形態における作用および効果は、上述した実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
なお、受け部材13eの上面に、チップ14先端から垂れてきた液を吸収することのできる部材、例えば消毒用アルコール含浸させた布、スポンジなどが設けられていると好適である。これにより、液だれした液をより多く受け取ることができるようになる。
また、図8に示す自動培養装置1では、ハンドリングロボット10と分注ロボット13とが独立して動作するようになっているが、本発明はこのような形態のものに限定されるものではなく、ハンドリングロボットと分注ロボットとが一体となったようなもの、すなわち、分注機構がハンドリングロボットに設けられたようなものにも適用することができる。
さらに、本発明は上述した実施形態のものに限定されるものではなく、例えば図1に示した液だれ防止手段113cと図3に示した液だれ防止手段13c、図1に示した液だれ防止手段113cと図4に示した液だれ防止手段23c、図1に示した液だれ防止手段113cと図5および図6に示した液だれ防止手段33c、あるいは図1に示した液だれ防止手段113cと図7に示した液だれ防止手段43cを組み合わせて用いることもできる。
さらにまた、培養室4はCO2インキュベータ、マルチガスインキュベータ、インキュベータ、保冷庫等のように、培養に利用されるものあるいはその組合せで構成されていてもよい。
さらにまた、本実施形態に係る自動培養装置1は、搬送ロボット5の設置されている中央空間S12の上部に、空気清浄部6を備えているので、搬送ロボット5の存在する中央空間S12内も常に清浄度が維持されている。したがって、培養室4の扉4aが開かれときにも、培養室4内に塵埃が流入することを最小限に抑えることが可能となる。
したがって、本実施形態に係る自動培養装置1によれば、培養中の細胞が塵埃等によって汚染される可能性を低減し、健全な細胞を培養することができるという効果がある。
なお、本発明は、上記実施形態に示した構成に限定されるものではない。すなわち、培養室4の形状や数、搬送ロボット5、ハンドリングロボット10および分注ロボットの形態や数、各種装置の形態や数等は、何ら限定されることなく、適用条件に合わせて任意に設定することができる。
また、成長因子としては、サイトカインの他に、例えば、濃縮血小板、BMP、FGF、TGF−β、IGF、PDGF、VEGF、HGFやこれらを複合させたもの等の成長に寄与する物質を採用することにしてもよい。また、抗生剤としては、ペニシリン系抗生物質の他、セフェム系、マクロライド系、テトラサイクリン系、ホスホマイシン系、アミノグリコシド系、ニューキノロン系等任意の抗生物質を採用することができる。
また、生体組織補填材としては、リン酸カルシウムに代えて、生体組織に親和性のある材料であれば任意のものでよく、生体吸収性の材料であればさらに好ましい。特に、生体適合性を有する多孔性のセラミックスや、コラーゲン、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ヒアルロン酸、またはこれらの組合せを用いてもよい。また、チタンの様な金属であってもよい。また、生体組織補填材は、顆粒状でもブロック状でもよい。
本発明による分注ロボットの一実施形態を示す概略斜視図である。 図1に示す分注ロボットの要部拡大断面図であって、(a)はチップ挿着時の状態を示す図、(b)は吸引時および分注時の状態を示す図、(c)は搬送時の状態を示す図である。 本発明による分注ロボットの他の実施形態を示す概略斜視図である。 本発明による分注ロボットの別の実施形態を示す概略斜視図である。 本発明による分注ロボットのさらに別の実施形態を示す概略斜視図であって、回動機構および受け部材の水平移動を説明するための図である。 本発明による分注ロボットのさらに別の実施形態を示す概略斜視図であって、回動機構および受け部材の上下移動を説明するための図である。 本発明による分注ロボットのさらに別の実施形態を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態に係る自動培養装置を示す斜視図である。
符号の説明
1 自動培養装置
13 分注ロボット
13d 回動機構(待避装置)
13e 受け部材(底面部)
14 チップ
23 分注ロボット
23d 回動機構(待避装置)
23f 昇降機構(移動装置;側壁部移動装置)
33 分注ロボット
33f 側壁面
33e 受け部材
43 分注ロボット
43e 受け部材
112a チップ
112b アウターチップ
113 分注ロボット
117 内壁面
118 環状突出部(受け部)

Claims (7)

  1. 液体を吸引するチップを先端に備え、チップ内に吸引された液体を搬送して分注する分注ロボットであって、
    前記チップの外側にアウターチップが設けられ、液体の吸引時および分注時には前記チップの先端が前記アウターチップの先端から下方に突出するとともに、液体の搬送時には前記チップの先端が前記アウターチップの中に収容されるように構成されており、
    かつ、前記アウターチップの内壁面に、前記チップの先端から垂れた液体を捕捉する受け部を備えることを特徴とする分注ロボット。
  2. 液体の搬送時に前記チップおよび前記アウターチップの下方に配置される受け部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の分注ロボット。
  3. 液体を吸引するチップを先端に備え、チップ内に吸引された液体を搬送して分注する分注ロボットであって、
    液体の搬送時にチップの下方に配置される受け部材を備えることを特徴とする分注ロボット。
  4. 液体の吸引時および分注時に、前記受け部材をチップの下方から待避させる待避装置を備えることを特徴とする請求項2または3に記載の分注ロボット。
  5. 前記受け部材が、側壁を有するカップ状に形成され、
    前記液体の搬送時に前記チップ先端の周囲に前記側壁を配置するように前記チップに対して前記受け部材を移動させる移動装置を備えることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の分注ロボット。
  6. 前記受け部材が、前記チップ先端の周囲に配置される筒状の側壁部と、該側壁部の下部開口を開閉する底面部とを備え、
    前記液体の吸引時および分注時に、前記底面部を前記チップの下方から待避させる待避装置と、前記底面部が待避させられることで開かれた前記側壁部の下部開口から前記チップ先端を突出させるよう側壁部を移動させる側壁部移動装置とを備えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の分注ロボット。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の分注ロボットを具備してなることを特徴とする自動培養装置。
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