JP2006141265A - 培養容器用カバー、培養容器および培養処理装置 - Google Patents

培養容器用カバー、培養容器および培養処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 培養容器への液体注入の際に発生する飛沫が培養容器外部に飛散することを防止するとともに、効率的な注入を可能としてスループットの低下を防止する。
【解決手段】 培養容器2の上部開口2aを覆う培養容器用カバー1であって、液体吸収性の材質からなるとともに、液体を注入するためのチップ5を挿入可能な貫通孔3aを備える培養容器用カバー1を提供する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、培養容器用カバー、培養容器および培養処理装置に関するものである。
従来、培養容器内の培養液等の貯留物がこぼれないように工夫した培養容器は知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
特許文献1に示されている培養容器は、上蓋付き容器内に貫通孔を有する内蓋を配置することで、培養液等の液面が移動したり波打ったりするのを緩和し、シャーレ本体とシャーレ蓋との隙間から漏れ出し、飛散することを防止するものである。
また、特許文献2に示されている容器は、密封容器内に多穴プレートを配置し、その下方に過剰な液体試料を貯留する空間を設け、その空間内に液体吸収体を配置することにより、微生物学的試験用用具である。
特開平7−250667号公報 特開平8−196922号公報
しかしながら、培養容器内に培養液等の液体を注入する際には、ピペット先端に取り付けたチップから注入される液体が培養容器内に収容されている液体と衝突して跳ね返ったり、発生した気泡が破裂したりして、その飛沫が培養容器の外部に飛散することが考えられる。また、培養容器内に培養液等の液体を注入し終えたチップ、あるいは、培養容器内から液体を吸引したチップが、培養容器の外側に移動させられるときには、チップの外表面に付着した液滴の落下や、気泡の破裂によって、培養容器の外部にその飛沫が飛散することが考えられる。
このような飛沫は、他の検体を収容する培養容器内に混入してクロスコンタミネーションを発生する可能性があるため、培養液の注入、吸引、移動等の際に発生させないようにすることが望ましい。
この場合において、培養容器への液体注入の際における飛沫の発生を防止するためには、液体の注入速度、注入角度あるいは注入タイミングを制御することが考えられる。しかしながら、注入速度を下げるとスループットを低下させてしまう不都合があり、注入角度あるいは注入タイミングを調節するには、複雑な機構や制御プログラムが必要となる不都合がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、培養容器への液体注入の際に発生する飛沫が培養容器外部に飛散することを防止するとともに、効率的な注入を可能としてスループットの低下を防止することができる培養容器用カバー、培養容器および培養処理装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、培養容器の上部開口を覆う培養容器用カバーであって、液体吸収性の材質からなるとともに、液体を注入するためのチップを挿入可能な貫通孔を備える培養容器用カバーを提供する。
本発明によれば、培養容器の上部開口を培養容器用カバーによって覆った状態で、貫通孔を介してチップを挿入し、培養容器内部に液体を注入することにより、注入の際に液面からの跳ね返りや、気泡の破裂によって発生した飛沫は、培養容器用カバーの内面に付着する。この場合に、培養容器用カバーは液体吸収性の材質により構成されているので、飛沫は培養容器用カバーによって吸収され、それによって、培養容器の外部への飛散が効果的に防止されることになる。また、貫通孔部分も液体吸収性の材質により構成することで、注入後にチップの周囲に付着した液滴等を拭き取ることができる。
上記発明においては、前記貫通孔に、弾性により該貫通孔を開閉可能な弾性部材が配置されていることが好ましい。
このようにすることで、液体を培養容器内に注入する際には、貫通孔にチップを挿入して、弾性部材を弾性変形させることにより、貫通孔を開いて液体の注入を可能とし、注入後には、貫通孔からチップを抜き出すことにより、弾性部材の弾性復元力によって貫通孔を閉じた状態とし、培養容器内部に浮遊する飛沫が培養容器外に飛散することを防止することができる。
また、上記発明においては、前記貫通孔が、間隔をあけて複数設けられていることが好ましい。
このようにすることで、培養容器の底面に対し、貫通孔を分布させることができる。したがって、注入する液体が、例えば、細胞の場合には、各貫通孔から細胞を注入することで、培養容器の底面に対し、細胞を分散させて播種することができる。また、液体が、トリプシンのようなタンパク質分解酵素である場合には、各貫通孔から注入することで、濃度のむらを少なくして、細胞を局所的に損傷させることなく、培養容器の底面から効率的に剥離させることができる。
また、本発明においては、上方に開口する開口部を有し、内部に培養物を貯留する容器本体と、該容器本体の開口部を閉塞するように配置される上記いずれかの培養容器用カバーとを備える培養容器を提供する。
本発明によれば、細胞の播種、培地の吸引、供給、薬液の供給、吸引等の培養容器への液体の注入や吸引時に発生する飛沫や液滴を吸収して外部への飛散を低減することができ、外部の汚染や、クロスコンタミネーション等の発生を抑制することができる。
また、本発明は、上記培養容器用カバーを培養容器の上部開口に配置するカバー装着装置と、チップを培養容器用カバーの貫通孔に位置決めして挿入し、培養容器内に液体を注入する注入装置とを備える培養処理装置を提供する。
本発明によれば、培養容器内に液体を注入する際に、カバー装着装置を作動させて培養容器の上部開口に培養容器用カバーを配置し、注入装置の作動により、チップを培養容器用カバーの貫通孔に位置決めして挿入し、培養容器用カバーによって上部開口を覆ったままで培養容器内に液体を注入することができる。これにより、培養容器内に浮遊する飛沫やチップの外面に付着した液滴を吸着して培養容器外部への飛散を防止し、培養処理装置内の汚染やクロスコンタミネーション等の発生を抑制することができる。
本発明によれば、培養容器用カバーに設けた貫通孔により、培養容器用カバーによって培養容器の上部開口を覆ったままで、培養容器内に液体を注入し、あるいは培養容器内から液体を吸引することができる。また、液体吸収性の材質により、培養容器内に浮遊する飛沫やチップの外面に付着した液滴を吸着して培養容器外部への飛散を効果的に防止することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る培養容器用カバー1について、図1〜図3を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る培養容器用カバー1は、図1〜図3に示されるように、例えば、円形シャーレ状の培養容器2の上部開口2aに被せられるカバーである。培養容器用カバー1は、培養容器2の上部開口2aを閉塞するのに十分な面積を有する平板状のカバー本体3と、該カバー本体3を培養容器2に対して位置決め状態に維持するためのガイド部4とを備えている。
ガイド部4は、培養容器2の上端部外面または上端部内面に嵌合するように全周にわたってリング状に形成されていてもよく、また、周方向の複数箇所に間隔をあけて配置されていてもよい。なお、ガイド部4は、カバー本体3の外周部を湾曲させて、カバー本体3と一体的に形成されていてもよい。
カバー本体3は、例えば、紙、綿、ナイロン等の化学繊維のような液体吸収性の材質によりシート状、布地状あるいは多孔質プレート状に形成されている。これにより、培養容器2内において発生する液体の飛沫や、チップ5の外面に付着している液体を吸着することができるようになっている。
また、カバー本体3は、図1および図2に示されるように、厚さ方向に貫通する複数の貫通孔3aを備えている。貫通孔3aは、カバー本体3が培養容器2の上部開口2aに被せられ、ガイド部4によって位置決め状態に配置されたときに、培養容器2の内部に開口するように形成されている。貫通孔3aどうしは適当な間隔をあけて配置され、培養容器2の種々の位置に開口するようになっている。また、貫通孔3aの大きさは、単一のものでもよいが、供給、吸引する液体の種類に応じて使用するチップ5のサイズが異なる場合には、チップ5のサイズに合わせて種々の大きさに設定してもよい。
このように構成された本実施形態に係る培養容器用カバー1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る培養容器用カバー1を使用するには、図3に示されるように、円形シャーレ状の培養容器2の上部開口2aを閉塞するように本実施形態に係る培養容器用カバー1のカバー本体3を被せる。このとき、ガイド部4を培養容器2の上端部に嵌合させることにより、カバー本体3を培養容器2に対して位置決め状態に固定することができる。
これにより、培養容器2の上部開口2aは閉塞される。しかし、カバー本体3には貫通孔3aが設けられているので、カバー本体3によって培養容器2の上部開口2aを閉塞した状態のままで、貫通孔3aを介して培養容器2内に液体を供給し、あるいは、培養容器2内の液体を吸引することができる。
すなわち、例えば、培養容器2内に細胞を播種する場合、細胞と所定の培地とを混合した細胞懸濁液の状態で、培養容器2内に注入する場合があるが、この場合に、カバー本体3によって閉塞された培養容器2内に、カバー本体3の貫通孔3aにピペット6先端のチップ5を挿入し、チップ5を介して細胞懸濁液を注入する。このとき、細胞懸濁液が勢いよく注入されると、注入された細胞懸濁液が培養容器2の底面に当たって跳ね返り、その飛沫が発生する。
また、細胞懸濁液が培養容器2内にある程度貯留された状態では、勢いよく注入されることによって気泡が発生し、発生した気泡はその後破裂して飛沫となる。しかしながら、本実施形態に係る培養容器用カバー1により培養容器2の上部開口2aが閉塞されているので、飛沫が培養容器2の外部に飛散しないように培養容器2内に保持されることになる。
特に、本実施形態に係る培養容器用カバー1によれば、液体吸収性の材質により構成されているので、培養容器2内において発生した飛沫は培養容器2内を浮遊するが、培養容器用カバー1に接触するとこれに吸着されることによって捕獲される。したがって、飛沫の飛散を効果的に防止することができるという効果がある。
また、本実施形態に係る培養容器用カバー1には、複数の貫通孔3aが設けられているので、細胞懸濁液の注入の際に、一カ所の貫通孔3aを介して培養容器2内に注入するのではなく、複数の貫通孔3aを介して注入することができる。これにより、細胞を培養容器2内の各所に分散させて播種することができる。
また、例えば、培養容器2内における細胞の培養期間中には、細胞の成長とともに培地内の栄養分が失われ、また、細胞からの老廃物が蓄積されていくため、所定の期間毎に培地を交換することが必要となる。この場合に、培養容器2内の古い培地を吸引し、新しい培地を注入することが必要である。
この場合において、新しい培地を培養容器2内に供給する際にも、飛沫が発生するが、本実施形態に係る培養容器用カバー1によって吸着され、外部に漏れることが抑制される。また、新しい培地を複数の貫通孔3aを介して供給することにより、新たな培地を分散させて供給することができる。
さらに、培養容器2の底面に付着して成長する細胞が、ある程度の細胞数まで成長した後には、培養容器2の底面から剥離して他の培養容器2に播種し直す必要がある。この場合に、例えば、トリプシンのようなタンパク質分解酵素を培養容器2内に供給する。本実施形態に係る培養容器用カバー1によれば、培養容器2の上部開口2aを閉じたままの状態で、複数の貫通孔3aを介して培養容器2内の複数箇所にタンパク質分解酵素を供給できる。
したがって、本実施形態に係る培養容器用カバー1によれば、注入されるタンパク質分解酵素が跳ね返って生ずる飛沫が培養容器2の外部に飛散しないように培養容器2内部に保持される。さらに、培養容器2内におけるタンパク質分解酵素の濃度が局所的に濃くなって、細胞を損傷してしまったり、濃度が局所的に薄い部分が生じて、効率的に剥離できなかったりする不都合の発生を防止することができる。
なお、培養容器2内の液体の飛沫を吸着した培養容器用カバー1は、使い捨てとして、必要に応じて、または定期的に交換することにより、常に清浄な状態を維持することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る培養容器用カバー10について、図4〜図6を参照して説明する。
なお、本実施形態の説明において、上述した第1の実施形態に係る培養容器用カバー1と構成を共通とする箇所には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る培養容器用カバー10は、図4に示されるように、カバー本体3に設けられた貫通孔3aに代えて、カバー本体11に形成された切り込みからなるスリット部12を備えている。スリット部12の切り込みは「+」形状あるいは「*」形状等の形状に形成されている。カバー本体11は、液体吸収性の材質であって、かつ、弾性変形可能な材質により構成されている。
このように構成された本実施形態に係る培養容器用カバー10の作用について、以下に説明する。
本実施形態に係る培養容器用カバー10を使用するには、第1の実施形態と同様にして、円形シャーレ状の培養容器2の上部開口2aを閉塞するように本実施形態に係る培養容器用カバー10のカバー本体11を被せ、ガイド部4を培養容器2の上端部に嵌合させる。
そして、培養容器用カバー10によって上部開口2aを閉塞された培養容器2内に液体を注入するには、図5(a)に示されるように、注入する液体を保有したピペット6先端のチップ5によってスリット部12を押圧する。これにより、図5(b)に示されるように、スリット部12を弾性変形させて押し広げ、チップ5の先端を培養容器2内に配置する。
この状態で、チップ5の先端から液体を注入することにより、第1の実施形態と同様に、液体の跳ね返りにより生じた飛沫が培養容器用カバー10によって吸着され、培養容器2の外部に飛散しないように保持される。
本実施形態においては、チップ5先端により押し広げられたスリット部12以外のスリット部12は、閉じた状態に維持されているので、第1の実施形態の場合よりも、さらに、効果的に飛沫の飛散を防止することができるという利点がある。
また、培養容器2内への液体の注入を終えたチップ5の先端外面には、図6(a)に示されるように、培養容器2側から跳ね返った液滴A等が付着する可能性がある。また、チップ5先端からはチップ5内に残った液体が垂れる可能性がある。また、培養容器2内の液体を吸引するときには、ピペット6先端に取り付けたチップ5をいずれかのスリット部12に挿入して、チップ5の先端を液体に接触させるので、吸引を終えたチップ5の先端外面にも、液滴Aが付着している可能性がある。
本実施形態に係る培養容器用カバー10によれば、カバー本体11のスリット部12がチップ5によって押し広げられているので、スリット部12はチップ5の外面に密着させられている。したがって、チップ5をスリット部12から抜き出す際に、スリット部12によってチップ5の外面およびチップ5の先端部が拭われる。その結果、図6(b)に示されるように、チップ5外面や先端に付着していた液滴Aがスリット部12を介してカバー本体11に吸着され、培養容器2の外部に持ち出されることが防止されることになる。
なお、本実施形態に係る培養容器用カバー10においては、スリット部12もカバー本体11と同じ材質により構成したが、これに代えて、スリット部12のみをゴムのような弾性体により製造することにしてもよい。すなわち、カバー本体11は弾性よりも液体吸収性が高いことが必要であり、スリット部12は液体吸収性よりも弾性が高いことが必要であるため、両方を満足する材質は限定されるからである。したがって、液体吸収性の高い材質からなるカバー本体11に、弾性の高い弾性体により構成したスリット部12を設けることにより、両機能を十分に備えた培養容器用カバー10を構成することができる。
また、上記各実施形態においては、単一の培養容器2の上部開口2aを閉塞する培養容器用カバー1,10を例に挙げて説明したが、これに代えて、複数の培養容器2の上部開口2aを一度に閉塞可能な培養容器用カバー1,10を採用してもよい。
さらに、チップ5を挿入したときにチップ5の外面にぴったりと嵌合する嵌合孔を備えていて、挿入したチップ5を嵌合孔に嵌合させることでチップ5に係合され、その後チップ5を持ち上げることで取り外し、搬送することが可能な培養容器用カバーを採用してもよい。
また、図7に示されるように、巻き取り式の培養容器用カバー15を採用してもよい。
一度使用した培養容器用カバー15の使用済み部分は、モータ16を回転させて巻き取ることにより回収し、新たな部分を培養容器2上に配置することにすればよい。
次に、上記培養容器用カバー1を使用する本発明の一実施形態に係る培養処理装置20について、図8〜図14を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る培養処理装置20は、図8〜図14に示される自動培養装置21に適用する。
この自動培養装置21は、図8に示されるように、シャッタ22を介して相互に連絡する第1空間S1と第2空間S2とを備えている。
第1空間S1の両側空間S11,S13には、培養容器23を収容する培養室24が2個ずつ計4個配置され、中央空間S12には、培養容器23を移動するための搬送ロボット25が備えられている。中央空間S12の上部には、中央空間S12内の空気を浄化するために清浄な下降空気流を送る空気清浄部26が設けられている。
4個の培養室24は、それぞれ中央空間S12に向けて扉24aを配置することにより、横に並んだ2個ずつが相互に扉24aを対向させて、間隔をあけて配置されている。
前記各培養室24は、図9および図10に示されるように、一側面に開口部24bを有し、該開口部24bを開閉可能な扉24aを備えている。開口部24bに向かって左右の側壁には、対応する高さ位置に複数のレール状のトレイ保持部材24cが設けられており、左右対となる各トレイ保持部材24cに掛け渡すようにして、トレイ27を上下方向に複数段収容できるようになっている。なお、トレイ保持部材24cはレール状に限定されず、トレイ27を出し入れ可能に支持することができれば任意の形態でよい。また、各培養室24内は、所定の培養条件、例えば、温度37±0.5℃、湿度100%およびCO2濃度5%等に維持されている。
各トレイ27には、複数個、例えば、10個の培養容器23を並べて載置できるようになっている。各培養容器23は、図11に示されるように、容器本体23aと、該容器本体23aの上面に設けられた蓋体23bとからなり、容器本体23aの左右の側面には、後述する第2空間内のハンドにより引っかけられる突起23cが設けられている。
各培養室24の下方には、図8に示されるように、未使用の培養容器23をトレイ27に搭載した状態で複数収容するストッカ28が配置されている。
前記搬送ロボット25は、4個の培養室24の間隔位置のほぼ中央に配置されている。該搬送ロボット25は、水平回転可能な第1アーム25aと、該第1アーム25aの先端に鉛直軸回りに回転可能に連結された第2アーム25bと、該第2アーム25bの先端に鉛直軸回りに回転可能に取り付けられ、それ自体は駆動部、伝導機構などの培養室内の環境を劣化させる機構を持たないハンド25cと、これら第1アーム25a、第2アーム25bおよびハンド25cを昇降可能な昇降機構25dとを備えている。これにより、搬送ロボット25は、4個の培養室24内の全てのトレイ27にアクセスするとともに、前記シャッタ22を跨いで第1空間S1と第2空間S2との間に配置されたコンベア29上にトレイ27を引き渡すことができる水平方向の動作範囲を有している。
前記コンベア29は、搬送ロボット25のハンド25cの幅寸法より大きな間隔をあけて左右に配置された2本の無端ベルト29aを備え、これら無端ベルト29aに掛け渡してトレイ27を載置できるようになっている。また、搬送ロボット25は、培養室24内の全てのトレイ27にアクセスするとともに、前記ストッカ28内の少なくとも最上段のトレイ27に対応する位置に設けられた導入口(図示略)にアクセスできる垂直方向の動作範囲を有している。
なお、ベルト29aは無端ベルトに限られない。
前記ハンド25cは、トレイ27を載置可能に水平方向に延びる平坦な形状に形成されており、培養室24に収容されているトレイ27間の隙間に挿入可能な厚さ寸法に形成されている。そして、ハンド25cは、トレイ27間の隙間に挿入された状態から上昇させられることにより、2本の腕によってトレイ27を下方から押し上げてトレイ保持部材24cから取り上げるとともに、トレイ27を安定して保持できるようになっている。
前記第2空間S2には、図8、図12および図13に示されるように、培養処理装置20が構成されている。
培養処理装置20は、検体導入部65、ハンドリングロボット(カバー装着装置)66,給排ロボット(注入装置)30、遠心分離器31、分注ロボット(注入装置)33、チップ供給装置35、チップ回収部51、試薬等供給装置36、顕微鏡37、貯留タンク38、水平移動機構39および載置台41を備えている。
検体導入部65は、例えば、医療機関等で患者から採取された骨髄液を導入され、供給された骨髄液から間葉系幹細胞を多く含む検体を集める部分であって、提供された骨髄液にPBS(リン酸緩衝化食塩水)等を供給して攪拌し、攪拌された骨髄液から間葉系幹細胞を多く含む検体を分離するようになっている。
ハンドリングロボット66は、例えば、搬送ロボット25と同様の水平多関節ロボットであって、先端に設けた吸着パッド67を移動させてストッカ68に積み重ねられている培養容器用カバー1を一枚吸着し、蓋体23bが開けられた培養容器23の容器本体23aの上部開口に培養容器用カバー1を移載するようになっている。本実施形態においては、培養容器用カバー1は、並べられた2つの容器本体23aの上部開口を同時に覆うものを例示している。
給排ロボット30は、シャッタ22が開かれた状態で第1空間S1からコンベア29によって搬送されてきたトレイ27上の培養容器23に対し、上記検体導入部65において集められた検体を供給し、あるいは、培地を供給、回収するようになっている。
また、給排ロボット30は、水平多関節型ロボットであって、例えば、図8に示す例では、2種類の電動ピペット30a,30bを備えるヘッド30cと、水平旋回可能な2つのアーム30d,30eと、アーム30eの先端に設けられヘッド30cを昇降させる昇降機構30fとを備えている。電動ピペット30aは、貯留タンク38からダクト30gを介して導かれた培地を供給し、あるいはピペッティング動作を行うようになっている。電動ピペット30bは、培養容器23内あるいは遠心容器内の不要な培地を吸引し、ダクト30gを介して他の貯留タンク38へ廃液として排出するようになっている。
電動ピペット30aによるピペッティング動作は、電動ピペット30aの先端に後述するチップ供給装置35から供給されたチップ34を装着して、細胞と培地との混合液に対し、吸引および放出を10回〜20回繰り返す。これにより、混合液を均一に攪拌するようになっている。
また、給排ロボット30は、ピペッティング動作の後に、電動ピペット30aによって、遠心分離機31により分離された細胞と培地との混合液を吸引し、載置台41上に搭載された培養容器23内に培養容器用カバー1の貫通孔3aを介して上部開口から供給するようになっている。
一旦使用された使用済みのチップ34は、チップ回収部51において取り外され回収されるようになっている。したがって、給排ロボット30は、載置台41、チップ供給装置35、チップ回収部51および遠心分離機31からの細胞供給装置(図示略)等の種々の装置をその動作範囲内に配置している。
前記遠心分離機31は、ピペッティングにより混合された細胞懸濁液を貯留した遠心容器を受け取って低速回転させることにより、骨髄液内に含有されている間葉系幹細胞等の白血球をその他の体液から分離して沈下させるようになっている。また、遠心分離機31は、給排ロボット30から供給された細胞入り培地を低速回転させることにより培地内に浮遊していた比重の重い細胞を培地から分離して沈下させるようになっている。
分注ロボット33は、血清や試薬等の種々の液体を分注するための電動ピペット32を備えた水平回転および昇降移動可能なロボットであって、第2空間S2内に4台設置されている。
これら分注ロボット33は、それぞれ、先端にチップ34を着脱可能に取り付ける電動ピペット32を備えた水平回転可能なアーム33aと、該アーム33aを昇降させる昇降機構33bとを備えている。分注ロボット33は、水平移動機構39によって搬送されて来た培養容器23内へ、培養容器用カバー1の貫通孔3aを介して培地や種々の試薬を供給するようになっている。したがって、分注ロボット33は、水平移動機構39上の載置台41、チップ供給装置35、チップ回収部51および試薬等供給装置36等の種々の装置をその動作範囲内に配置している。
これら、給排ロボット30および分注ロボット33は、後述するチップ供給装置35により供給されたチップ34を電動ピペット30a,30b,32の先端に取り付けて、培養容器23上に載置された培養容器用カバー1の貫通孔3aにチップ34を位置決めして挿入し、培養容器23内に液体を供給し、あるいは、培養容器23内の培地等の液体を回収等するようになっている。
前記チップ供給装置35は、これら給排ロボット30の電動ピペット30a,30bおよび分注ロボット33の電動ピペット32先端に取り付ける使い捨て可能なチップ34を複数収容していて給排ロボット30および分注ロボット33の動作範囲内に提供するようになっている。
すなわち、チップ供給装置35は、上方に開口した容器35a内に、電動ピペット30a,30b,32への取付口を上向きにして複数のチップ34を配列状態に収容している。そして、給排ロボット30や分注ロボット33が、新たなチップ34を必要とするときに、電動ピペット30a,30b,32を上方から挿入するだけで、電動ピペット30a,30b,32の先端にチップ34を取り付けることができるように構成されている。
容器35aは、給排ロボット30や分注ロボット33による電動ピペット30a,30b,32の移動方向に対して交差する方向に往復移動させられるように移動機構35bに取り付けられている。また、分注ロボット33にチップ34を供給するチップ供給装置35には、移動機構35bによる移動方向とは直交する方向に容器35aを移動させる他の移動機構35cが備えられている。これにより、容器35a内の全てのチップ34に対して電動ピペット30a,30b,32がアクセスすることができるようになっている。
前記チップ回収部51は、使用済みのチップ34を廃棄回収するようになっている。このチップ回収部51は、廃棄容器59の入口に、チップ34を把持する把持装置(図示略)を備えていて、給排ロボット30や分注ロボット33において使用されたチップ34が把持装置に挿入されると、これを把持するようになっている。そして、この状態で給排ロボット30や分注ロボット33が電動ピペット30a,30b,32を移動させることにより、電動ピペット30a,30b,32先端から使用済みチップ34が取り外され、廃棄容器59内にダクト60を介して回収されるようになっている。廃棄容器59は、空間S222内に着脱可能に配置されており、必要に応じて交換可能となっている。
前記ダクト60および廃棄容器59の交換時には、培養処理装置20の側壁20a,20bに設けられた図示しないドアを開くことにより、培養処理装置20の外部からアクセスすることとすればよい。
試薬等供給装置36は、血清や試薬等の種々の液体を複数の容器に貯留している。
この試薬等供給装置36は、例えば、図12に示されるように、円筒状のケーシング内部に、水平回転可能なテーブル36aを収容し、該テーブル36a上に、扇型の底面形状を有する筒状の試薬等容器36bを周方向に複数配列して搭載している。ケーシング内部は一定の温度に保冷されている。各試薬等容器36bには、種々の試薬等が貯留されている。例えば、細胞を培養するために必要な培地を構成するMEM(Minimal Essential Medium:最小必須培地)、DMEM(Dulbecco's Modified Eagle Medium)、FBS(Fetal Bovine Serum:ウシ胎児血清)やヒト血清のような血清、培養容器23内の細胞を剥離させるトリプシンのような蛋白質分解酵素や、培養に際して細胞を成長させるサイトカインのような成長因子、細胞を分化させるデキサメタゾンのような分化誘導因子、ペニシリン系抗生物質のような抗生剤、エストロゲン等のホルモン剤や、ビタミン等の栄養剤が貯留されている。
試薬等供給装置36のケーシングの上面には、分注ロボット33が電動ピペット32先端のチップ34を挿入する挿入口36cが設けられている。この挿入口36cは、前記分注ロボット33の動作範囲内に配置されている。また、各試薬等容器36bは、その上面に、前記挿入口36cに一致する位置に配置される開口部(図示略)を備えている。これにより、テーブル36aを回転させて試薬等容器36bの開口部をケーシングの挿入口36cの鉛直下方に配置することで、分注ロボット33が、電動ピペット32先端のチップ34を上方から試薬等容器36b内へ挿入して、内部に貯留されている試薬等を吸引することができるようになっている。試薬等供給装置36を2台設けているのは、検体に共通のトリプシンのような薬液と、検体に固有の血清のような液体とを分離して取り扱うようにしているためである。
顕微鏡37は、培養容器23内における細胞の様子を観察できるようになっている。培養容器23内の細胞の様子を観察する場合には、ハンドリングロボット66を作動させて培養容器23上に載置されている培養容器用カバー1を吸着して取り外すようになっている。
顕微鏡37は、培養工程の途中、あるいは、培地交換の際に、培養容器23内の細胞の様子や増殖の程度を観察したり、細胞数を計数したりする場合等に使用されるようになっている。顕微鏡37のXYテーブル37aや作動距離調整、倍率の変更等は全て遠隔操作により行うことができるように構成されている。第2空間S2の外方に向けて接眼レンズを配置しておくことにより、自動培養装置21の外部から培養容器23内の細胞の状態を観察できるようにしてもよい。
貯留タンク38は、図13に示されるように、各試薬および培地交換等により廃棄される廃液をそれぞれ貯留するように複数設けられている。水平移動機構39は、前記コンベア29と各ロボット30,33との間で培養容器23を受け渡し可能とするように、培養容器23を移動させるようになっている。前記載置台41は、水平移動機構39のスライダ40に取り付けられ、受け取った培養容器23を載置するように構成されている。
また、貯留タンク38は、例えば、全ての検体に共通して使用できるMEMやPBS(リン酸緩衝化食塩水)等を貯留しておき、必要に応じて試薬等供給装置36内の試薬等容器36b内に供給するようになっている。また、貯留タンク38には、廃液タンクとして、培地交換の際に排出される廃培地等を貯留するものもある。
なお、第2空間S2にも、該第2空間S2内の空気を浄化するために清浄な下降気流を形成する空気清浄機52が設けられている。
前記水平移動機構39は、直線移動機構により水平方向に移動可能なスライダ40を備えている。スライダ40上には前記載置台41が搭載されており、載置台41に搭載された培養容器23を、コンベア29から分注ロボット33の動作範囲まで移動させることができるようになっている。
前記載置台41は、コンベア29上のトレイ27内から移載された培養容器23を搭載して保持する保持機構(図示略)を備えている。また、該培養容器23に振動を付与する加振装置(図示略)を備えていてもよい。加振装置は、例えば、培養容器23を所定の角度範囲で往復揺動させる装置の他、超音波振動を加える装置や、水平方向の振動を加える装置を採用してもよい。
本実施形態に係る自動培養装置21の各種装置には、図示しない制御装置が接続されている。制御装置は、各工程の順序や動作タイミング等を制御するとともに、動作履歴等を記録保存するようになっている。
前記第2空間S2に構成された培養処理装置20は、その高さ方向の中間位置に配され第2空間S2内を上部空間S21と下部空間S22とに上下に区画する第1の区画壁53と、該第1の区画壁53により形成された下部空間S22内をさらに上下に区画する第2の区隔壁54とにより、上下方向に並ぶ3つの空間S21,S221,S222に区画されている。
第1の区画壁53は、前記コンベア29の高さに配置され、その上方の上部空間S21内に、載置台41、給排ロボット30、分注ロボット33のアーム33a、顕微鏡37のXYテーブル37a以上の機構部等を配置している。これらの装置は、培養容器23の移動に必要な装置、および培養容器23の上部開口からアクセスすることが必要な装置だからである。なお、試薬等供給装置36の上面も第1の区画壁53の上面に露出しているが、これはチップ34の挿入口36cを上部空間S21に開口させるためである。
また、第1の区画壁53には、載置台41を上部空間S21において移動させるために、載置台41を下部空間S21内の水平移動機構39に連結するための長孔55、第1の区画壁53の下方の空間S221に配置されたチップ供給装置35からチップ34を取り出すための貫通孔56、使用済みのチップ34を廃棄するための廃棄口57が貫通形成されている。さらに、第1の区画壁53には、その側壁20a,20bに沿って、上下に貫通する通気口58が設けられている(斜線部)。
第1の区画壁53と第2の区画壁54との間の空間S221には、図12に示されるように、分注ロボット33の本体部分、チップ供給装置35、試薬等供給装置36、顕微鏡37のXYテーブル37a以下の部分、水平移動機構39および、チップ回収部51の廃棄口57と廃棄容器59とを接続するダクト60が備えられている。前記ダクト60は、図12に示されるように、例えば、その上端にフランジ部60aを備える構造とされ、第1の区画壁53の下部に設けたフック64に引っかけることで、第1の区画壁53と第2の区画壁54との間に着脱可能に設ければよい。第2の区画壁54の側壁20a,20b近傍には、該側壁20a,20bに沿って、上下に貫通する通気口63が設けられている(斜線部)。
さらに、第2の区画壁54の下方の空間S222には、図13に示されるように、遠心分離機31、貯留タンク38、廃棄容器59、および排気ファン61が配置されている。排気ファン61の出口にはHEPAフィルタのようなフィルタ62が設けられ、排気される空気を清浄にするようになっている。
このように構成された本実施形態に係る培養処理装置20および自動培養装置21の作用について、以下に説明する。
本実施形態に係る自動培養装置21を用いて、骨髄間葉系幹細胞を培養するには、まず、患者から採取された骨髄液を遠心分離容器(図示略)に入れた状態で遠心分離機31に投入する。この工程は、作業者が行ってもよく、また、給排ロボット30に行わせてもよい。これにより、遠心分離機31の作動により、骨髄液中から比重の重い骨髄細胞が集められる。
集められた骨髄細胞は、給排ロボット30により、培養容器23に投入される。このとき、コンベア29の作動により、トレイ27に載せた10個の空の培養容器23が、第1空間S1から第2空間S2に差し出されている。トレイ27上の培養容器23の内の2個の培養容器23が、図示しない移載装置によってトレイ27上から載置台41上に移載される。
そして、図示しない蓋体開閉装置の作動により、載置台41上の培養容器23の蓋体23bが開けられる。また、ハンドリングロボット66の作動により、培養容器用カバー1が載置台41上の2個の培養容器23の容器本体23aの上部開口を塞ぐように載置される。
チップ供給装置35が移動機構35bを作動させることにより、未使用のチップ34を給排ロボット30の動作範囲内に配すると、給排ロボット30は、昇降機構30fを作動させることにより、ヘッド30cを下降させて、第1の区画壁53下方のチップ供給装置35から未使用のチップ34を受け取り、電動ピペット30aの先端に取り付ける。
この状態で、給排ロボット30を作動させて、電動ピペット30a先端のチップ34を遠心分離機31内に集められた骨髄細胞懸濁液に接触させる。そして、電動ピペット30aを作動させることにより、チップ34内に骨髄細胞を吸引する。吸引された骨髄細胞は給排ロボット30を作動させることにより、載置台41上の培養容器23内に培養容器用カバー1の貫通孔3aにチップ34を位置決めして挿入し、貫通孔3aを介して上部開口から投入される。
この場合において、本実施形態に係る培養処理装置20によれば、骨髄細胞の懸濁液を培養容器23内に注入する際に、培養容器用カバー1によって培養容器23の上部開口を覆った状態のままで貫通孔3aを介して注入できる。したがって、注入時に骨髄細胞懸濁液の飛沫が培養容器23外部に飛散することが防止され、培養処理装置20内の汚染やクロスコンタミネーションの発生を防止することができる。
骨髄細胞を培養容器23内に投入し終わると、給排ロボット30は、チップ34を貫通孔3aから抜き出して、第1の区画壁53に形成された廃棄口57まで搬送する。この場合において、培養容器用カバー1を液体吸収性の材質により構成しておくことにより、チップ34先端の外表面に細胞懸濁液の飛沫や液滴が付着していても、チップ34先端の外周面が培養容器用カバー1によって拭われる。したがって、細胞懸濁液の飛沫や液滴が付着したままで廃棄口57まで運ばれることが防止され、搬送途中で落下して周囲を汚染する等の不都合の発生を未然に防止することができる。
給排ロボット30は、チップ34を廃棄口57まで搬送すると、廃棄口57に挿入して取り外し、チップ回収部51に回収させる。廃棄口57において取り外されたチップ34は、ダクト60を介して、最下位の空間S222に配置されている廃棄容器内に投入される。
この状態で、給排ロボット30は、昇降機構30fを作動させることにより、ヘッド30cを下降させて、第1の区画壁53下方のチップ供給装置35から未使用のチップ34を受け取り、電動ピペット30bの先端に取り付ける。そして、給排ロボット30を作動させて、電動ピペット30b先端のチップ34を介して、貯留タンク38に貯留されているDMEMやPBS(リン酸緩衝化食塩水)を培養容器23内に供給する。
この場合においても、給排ロボット30は、チップ34を培養容器用カバー1の貫通孔3aに位置決めして挿入し、培養容器23の上部開口を培養容器用カバー1によって覆ったままの状態でDMEMやPBSを供給できるので、勢いよく供給しても飛沫が培養容器23外部に飛散することが防止される。
その後、上記と同様にして、チップ34が廃棄口57に廃棄される。
次に、骨髄細胞が投入された培養容器23は、水平移動機構39を作動させることにより、載置台41ごと水平移動させられ、各分注ロボット33の動作範囲内に配置される。分注ロボット33は、チップ供給装置35から受け取った未使用のチップ34を先端に取り付けた電動ピペット32を作動させることにより、試薬等供給装置36の試薬等容器36b内からDMEMや血清、あるいは各種試薬を適量吸引した後に、培養容器23の上方まで搬送して培養容器23内に注入する。血清や各試薬の吸引は、各試薬等の吸引毎にチップ供給装置35から未使用のチップ34に交換して行われる。これにより、培養容器23内においては、適正な培地内に骨髄細胞が混合された状態で存在することになる。
この場合においても、血清や各試薬等の供給は、培養容器23の上部開口を培養容器用カバー1によって覆ったままの状態で行うことができる。したがって、供給により発生した飛沫が培養容器23外部に飛散することが防止される。
なお、培地内において骨髄細胞を均一に分布させるために、載置台41を作動させて、培養容器23ごと加振することにしてもよい。また、培養容器用カバー1に設けた複数の貫通孔3aのそれぞれから注入することにより、骨髄細胞を均一化することにしてもよい。
そして、全ての処理を終えた培養容器23は水平移動機構39の作動により、コンベア29の近傍まで移動させられ、そこで、ハンドリングロボット66により、培養容器用カバー1が培養容器23の上部開口から取り外される。その後、再度、蓋体開閉装置および移載装置の作動により、蓋体3bにより上部開口を閉じられた状態で、トレイ27に戻される。
トレイ27上の全ての培養容器23に対して所定の処理が行われた後に、コンベア29を作動させることにより、トレイ27に載せられた培養容器23が第2空間S2から第1空間S1の中央空間S12内に挿入される。
この状態で、搬送ロボット25を作動させることにより、ハンド25cによってトレイ27を持ち上げる。そして、トレイ27を収容する培養室24の前まで搬送したところで、当該培養室24の扉24aを開き、搬送ロボット25によって、空いているトレイ保持部材24c上にトレイ27を挿入する。そして、再度、扉24aを閉じることにより、培養室24内の培養条件を一定に保持して細胞の培養が行われることになる。なお、骨髄細胞投入や、DMEM、血清、各種試薬の投入や吸引の順序は適宜変更してもよいのは言うまでもない。
また、培地交換や容器交換の際にも、上記と同様にして、培養室24外に配置されている搬送ロボット25の作動により、培養室24内の培養容器23がトレイ27ごと取り出され、第1空間S1から第2空間S2へ受け渡される。第2空間S2では、培養容器23内にトリプシンが注入されて、培養容器23内の細胞が剥離させられた状態で、給排ロボット30の作動によって遠心分離機31内に投入され、間葉系幹細胞等の必要なもののみが集められる。その他の処理工程は上記と同様である。
そして、複数回の培地交換や容器交換を介した所定期間にわたる培養工程を行うことにより、間葉系幹細胞が十分な細胞数まで増殖させられることになる。十分な細胞数に達したか否かは、間葉系幹細胞が底面に付着した培養容器23を顕微鏡37まで搬送することにより、観察あるいは測定され、細胞の増殖の程度が判断される。なお、トレイ27上には、同一検体の培養容器23が載置されていてもよいし、異なる検体の培養容器23が混在していてもよい。また、載置台41上には同一検体の培養容器23が載置されてもよいし、異なる検体の培養容器23が混在していてもよい。
また、細胞の増殖の程度を自動的に判断して次の工程に移るのか、もう1サイクル培養工程を行うのかを自動判断するようにしてもよい。
このようにして、本実施形態に係る自動培養装置21により、患者から採取した骨髄液から十分な細胞数の間葉系幹細胞を自動的に培養することが可能となる。なお、十分な間葉系幹細胞が得られた後には、培養容器23内にリン酸カルシウムのような生体組織補填材およびデキサメタゾンのような分化誘導因子を投入して、再度培養工程を継続することにより、生体の欠損部に補填可能な、生体組織補填体を製造することにしてもよい。
この場合において、本実施形態に係る自動培養装置21によれば、培養室24内に、培養容器23を取り出すための機構部が存在しない。すなわち、培養室24内には、トレイ27を載置した状態に支持するトレイ保持部材24cが設けられているのみであり、培養容器23を取り出すための機構部は全て培養室24外に配置された搬送ロボット25に集約されている。そして、搬送ロボット25は、トレイ27の出し入れ作業が行われた後には、培養室24の扉24aの外側に完全に退避することができるようになっている。
したがって、扉24aが閉じられた状態では、培養室24内に機構部が存在せず、機構部の作動によって発生するような塵埃の発生は全く存在しない。また、培養室24内は、温度37±0.5℃、湿度100%およびCO2濃度5%等に維持されるが、機構部が存在しないために、このような環境下においても、腐食等の問題が生ずることがない。また、扉24aが開かれた状態においても、培養室24内に挿入されるのは搬送ロボット25のハンド25c先端のみであり、実質的に回転機構や摺動機構が培養室24内に入ることはない。その結果、培養室24内への塵埃の侵入が抑制され、培養室24内部の清浄度を高めることができる。
なお、培養室24は、CO2インキュベータ、マルチガスインキュベータ、インキュベータ、または保冷庫等のように、培養に利用されるものあるいはその組合せで構成されていてもよい。
また、本実施形態に係る培養処理装置20および自動培養装置21によれば、培養処理装置20の第2空間S2内が、第1の区画壁53により上部空間S21と下部空間S22とに区画されている。さらに、上部空間S21には清浄な下降気流を発生させる空気清浄機52が設けられている。そして、第1の区画壁53には、その側壁20a,20b近傍に通気口58が設けられている。第1の区画壁53には、通気口58の他に種々の装置を貫通させるための貫通孔56,57等が形成されているが、通気口58の流通断面積を他の貫通孔56,57等の流通断面積より十分に大きく確保しておくことにより、気流を通気口58に通過させることが可能となる。
したがって、上部空間S21内を下降してきた清浄な気流は、第1の区画壁53の近くで側壁20a,20bの方向に向かい、通気口58を介して下部空間S22へと流通させられる。その結果、上部空間S21内に浮遊していた塵埃を下方に向かって押し流してきた気流が、上部空間S21の側壁20a,20b近傍の角部に滞留することがなく、スムーズに下部空間S22へ流通させられることになる。
さらに、本実施形態に係る培養処理装置20および自動培養装置21によれば、蓋体を開かれた状態の培養容器23が移動させられる上部空間S21には、培養容器23の移動に必要な載置台41、顕微鏡37のXYテーブル37a、培養容器23の上部開口からアクセスすることが必要な給排ロボット30、分注ロボット33の電動ピペット32、顕微鏡37の光源部分等のみが配置され、その他の機構部は下部空間S22に配置されている。したがって、上部空間S21における塵埃の発生が最小限に抑えられ、培養容器23内への塵埃の混入の可能性が低減されることになる。
また、特に、塵埃を発生する可能性の高い装置、例えば、遠心分離機31、廃棄容器59、排気ファン61等は、下部空間S22の内、さらに第2の区画壁54によって区画された最下位の空間S222内に配置されているので、そこで発生した塵埃が上部空間S21に流入することはない。さらに、空間S222内の空気は排気ファン61によって吸引され、HEPAフィルタ62によって塵埃を除去された後に培養処理装置20の外部に放出される。したがって、上部空間S21の清浄度は、極めて高い清浄度に維持されることになる。
また、第2の区画壁54にも、側壁20a,20bに沿って通気口63が設けられているので、上部空間S21から流入した塵埃を含む気流が、空間S221内に広がることなく、スムーズに空間S222に向けて流通させられることになる。
さらに、培地や細胞が付着した使用済みのチップ34を収容した廃棄容器59は、着脱可能であり、必要によりまたは定期的に交換することで、下部空間S22の清浄度をも高い状態に回復することができる。さらに、廃棄容器59への廃棄の際に使用済みのチップ34を通過させるダクト60も、必要によりまたは定期的に取り外して、交換あるいは清掃することで、清浄度の向上に寄与することができる。
さらに、本実施形態に係る自動培養装置21は、搬送ロボット25の設置されている中央空間S12の上部に、空気清浄部26を備えているので、搬送ロボット25の存在する中央空間S12内も常に清浄度が維持されている。したがって、培養室24の扉24aが開かれたときにも、培養室24内に塵埃が流入することを最小限に抑えることが可能となる。
したがって、本実施形態に係る自動培養装置21によれば、培養中の細胞が塵埃等によって汚染される可能性を低減し、健全な細胞を培養することができるという効果がある。
なお、この発明は、上記実施形態に示した構成に限定されるものではない。すなわち、培養室24の形状や数、搬送ロボット25、給排ロボット30および分注ロボット33の形態や数、各種装置の形態や数等は、何ら限定されることなく、適用条件に合わせて任意に設定することができる。
また、成長因子としては、サイトカインの他に、例えば、濃縮血小板、BMP、EGF、FGF、TGF−β、IGF、PDGF、VEGF、HGFやこれらを複合させたもの等の成長に寄与する物質を採用することにしてもよい。また、抗生剤としては、ペニシリン系抗生物質の他、セフェム系、マクロライド系、テトラサイクリン系、ホスホマイシン系、アミノグリコシド系、ニューキノロン系等任意の抗生物質を採用することができる。
なお、本発明に係る自動培養装置は、骨髄の間葉系幹細胞の培養に限定されるものではない。生体の種々の組織から採取された細胞や、樹立された細胞ラインを培養してもよい。
また、生体組織補填材としては、リン酸カルシウムに代えて、生体組織に親和性のある材料であれば任意のものでよく、生体吸収性の材料であればさらに好ましい。特に、生体適合性を有する多孔性のセラミックスや、コラーゲン、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ヒアルロン酸、またはこれらの組合せを用いてもよい。また、チタンの様な金属であってもよい。また、生体組織補填材は、顆粒状でもブロック状でもよい。
本発明の第1の実施形態に係る培養容器用カバーを示す縦断面図である。 図1の培養容器用カバーを示す斜視図である。 図1の培養容器用カバーを培養容器に被せ、チップを挿入して液体を注入している使用状態を示す縦断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る培養容器用カバーを示す斜視図である。 図4の培養容器用カバーのスリット部にチップを挿入する状態を説明する説明図である。 図4の培養容器用カバーのスリット部からチップを引き抜く状態を説明する説明図である。 本発明の変形例に係る培養容器用カバーを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る培養処理装置およびこれを適用する自動培養装置を示す斜視図である。 図8の自動培養装置の第1空間を概略的に示す縦断面図である。 図8の自動培養装置の第1空間を概略的に示す平面図である。 図8の自動培養装置において用いられる培養容器の一例を示す斜視図である。 図8の自動培養装置の培養処理装置の第1の区画壁を除去して第2の区画壁上の装置を示す斜視図である。 図8の自動培養装置の培養処理装置の第1および第2の区画壁を除去して最下位の空間内に設置された装置を示す斜視図である。 図8の自動培養装置の培養処理装置の廃棄容器に接続するダクトの取付構造例を示す縦断面図である。
符号の説明
1,10 培養容器用カバー
2,23 培養容器(容器本体)
2a 上部開口
3a 貫通孔
5,34 チップ
12 スリット部(弾性部材)
20 培養処理装置
30 給排ロボット(注入装置)
33 分注ロボット(注入装置)
66 ハンドリングロボット(カバー装着装置)

Claims (5)

  1. 培養容器の上部開口を覆う培養容器用カバーであって、
    液体吸収性の材質からなるとともに、
    液体を注入するためのチップを挿入可能な貫通孔を備える培養容器用カバー。
  2. 前記貫通孔に、弾性により該貫通孔を開閉可能な弾性部材が配置されている請求項1に記載の培養容器用カバー。
  3. 前記貫通孔が、間隔をあけて複数設けられている請求項1または請求項2に記載の培養容器用カバー。
  4. 上方に開口する開口部を有し、内部に培養物を貯留する容器本体と、
    該容器本体の開口部を閉塞するように配置される請求項1から請求項3のいずれかに記載の培養容器用カバーとを備える培養容器。
  5. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の培養容器用カバーを培養容器の上部開口に配置するカバー装着装置と、チップを培養容器用カバーの貫通孔に位置決めして挿入し、培養容器内に液体を注入する注入装置とを備える培養処理装置。
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